JP2023101129A - 燃料電池用のセパレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス拡散層へ潜り込む反応ガスの流量が溝流路内の位置によってばらつくことを抑制できる燃料電池用のセパレータを提供する。【解決手段】燃料電池用のセパレータ10は、MEAに対向する対向面10aを有する。対向面10aには、酸化ガスが流れる複数の溝流路20Aが幅方向Yに並んで設けられている。溝流路20Aは、MEAに対向する底面と、幅方向Yにおける底面の一側及び他側からMEAに向かってそれぞれ起立する第1側面及び第2側面とを有している。溝流路20Aには、第1側面を親水処理して構成された第1親水部33を有する複数の第1領域31と、第2側面を親水処理して構成された第2親水部34を有する複数の第2領域32とが設けられている。第1領域31及び第2領域32は、溝流路20Aの延在方向である長手方向Xにおいて交互に設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池用のセパレータに関する。
特許文献1には、流路が開示されている。この流路は、燃料電池のセパレータ等のように、流体の速やかな排出が必要とされる工業製品に設けられている。
流路は、底面と、底面の幅方向の両側から起立する一対の側面とを有する凹溝状である。
流路を構成する一方の側面と、底面のうち底面の幅方向において同一方の側面に連なる半分の領域とには親水処理が施されている。
流路を構成する他方の側面と、底面のうち底面の幅方向において同他方の側面に連なる半分の領域とには撥水処理が施されている。
こうした流路においては、流体が、上記幅方向において親水処理を施された一側を流れる。
特開2020-87664号公報
ところで、こうした流路が例えば燃料電池のセパレータに適用される場合、以下のような問題が生じる。すなわち、燃料電池の発電部で生成された生成水が、発電部のガス拡散層からセパレータの流路に排出される。このとき、生成水は、流路の幅方向において親水処理を施された一側へ排出される。そのため、流路の内面のうち親水処理が施された部分とガス拡散層との間が生成水により閉塞されるようになることで、流路を流れる反応ガスの流れが流路の幅方向において他側に偏るようになる。これにより、ガス拡散層に対して反応ガスが潜り込みやすい部分と潜り込みにくい部分とが生じる。その結果、燃料電池の発電量の低下を招くおそれがある。
本発明の目的は、ガス拡散層へ潜り込む反応ガスの流量が溝流路内の位置によってばらつくことを抑制できる燃料電池用のセパレータを提供することにある。
上記目的を達成するための燃料電池用のセパレータは、燃料電池の発電部に対向する対向面を有する燃料電池用のセパレータであって、前記対向面には、反応ガスが流れる複数の溝流路が前記溝流路の幅方向に並んで設けられており、前記溝流路は、前記発電部に対向する底面と、前記幅方向における前記底面の一側及び他側から前記発電部に向かってそれぞれ起立する第1側面及び第2側面と、を有しており、前記溝流路には、前記第1側面を親水処理して構成された第1親水部を有する複数の第1領域と、前記第2側面を親水処理して構成された第2親水部を有する複数の第2領域とが、前記溝流路の延在方向において交互に設けられている。
同構成によれば、発電部で生成された生成水が、ガス拡散層から第1領域の第1親水部及び第2領域の第2親水部へ排出されやすくなる。そのため、各親水部とガス拡散層との間が生成水により閉塞された場合であっても、反応ガスが溝流路を蛇行して流れるようになるため、溝流路の幅方向において反応ガスの流れが片側に偏ることが抑制される。したがって、ガス拡散層へ潜り込む反応ガスの流量が溝流路内の位置によってばらつくことを抑制できる。
図1は、燃料電池用のセパレータの一実施形態を示す平面図である。 図2は、図1の2-2線に沿った断面図である。 図3は、図1の3-3線に沿った断面図である。 図4は、図1のセパレータの溝流路における反応ガスの流れを示す平面図である。
以下、図1~図4を参照して、燃料電池用のセパレータの一実施形態について説明する。本実施形態では、酸化ガスが流れる流路を備えるカソード側のセパレータとして本発明を具体化している。なお、各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張または簡略化して示しているため、各構成の寸法比率が実際とは異なる場合がある。
<燃料電池用のセパレータ10の基本構成>
図1~図3に示すように、燃料電池用のセパレータ10は、例えばチタンやステンレス鋼などの金属部材をプレス成形することにより、平面視長方形板状に形成されている。
なお、以降において、セパレータ10の長辺が延びる方向を長手方向Xとし、セパレータ10の短辺が延びる方向を幅方向Yとして説明する。
図1に示すように、セパレータ10の長手方向Xの一側(図1の左右方向における右側)の端部には、燃料ガス供給マニホールド11、冷却媒体供給マニホールド13、及び酸化ガス排出マニホールド16が設けられている。各マニホールド11,13,16は、幅方向Yの他側(図1の上下方向における上側)から一側(図1の下側)に向かって順に設けられている。
また、セパレータ10の長手方向Xの他側(図1の左側)の端部には、燃料ガス排出マニホールド12、冷却媒体排出マニホールド14、及び酸化ガス供給マニホールド15が設けられている。各マニホールド12,14,15は、幅方向Yの一側(図1の下側)から他側(図1の上側)に向かって順に設けられている。
燃料ガスは、例えば水素ガスである。また、冷却媒体は、例えば冷却水である。また、酸化ガスは、例えば空気である。
図1に示すように、セパレータ10の第1面10Aには、複数の溝流路20Aと、溝流路20Aとマニホールド15,16とを接続する接続流路20Bとが設けられている。溝流路20A及び接続流路20Bは、ともに反応ガスとしての酸化ガスが流れる流路である。
図1~図3に示すように、溝流路20Aは、第1面10Aのうち膜電極接合体(以下、MEA40)と対向する対向面10aに形成された凹凸形状から構成されている。なお、本実施形態では、MEA40が本発明に係る発電部に相当する。以降において、MEA40とセパレータ10との対向方向を、単に対向方向Zとして説明する。
溝流路20Aは、長手方向Xにおいて直線状に延びている。溝流路20A同士は、幅方向Yにおいて互いに等間隔に並んでいる。なお、本実施形態では、長手方向Xが本発明に係る溝流路の延在方向に相当し、幅方向Yが本発明に係る溝流路の幅方向に相当する。
接続流路20Bは、第1面10Aのうち対向面10aよりも外周側に位置する面10bに形成された凹凸形状から構成されている。
接続流路20Bは、長手方向Xにおける溝流路20Aの両端からそれぞれマニホールド15,16に向かって延びている。
溝流路20Aと接続流路20Bとによって、酸化ガス供給マニホールド15と酸化ガス排出マニホールド16とが連通されている。
<溝流路20A>
以下、溝流路20Aの構成について、より詳細に説明する。なお、以降において、溝流路20Aにおける酸化ガスの流れ方向の上流側及び下流側を、単に上流側及び下流側として説明する。
図2及び図3に示すように、溝流路20Aは、底面23と、第1側面21及び第2側面22とを有している。
底面23は、MEA40のガス拡散層(以下、GDL41)と対向している。
第1側面21は、幅方向Yにおける底面23の一側(図2の左右方向における右側)からGDL41に向かって起立している。
第2側面22は、幅方向Yにおける底面23の他側(図2の左側)からGDL41に向かって起立している。
<第1領域31、第2領域32>
図1に示すように、溝流路20Aは、複数の第1領域31と、複数の第2領域32とを有している。
第1領域31及び第2領域32は、長手方向Xにおいて溝流路20Aの全体にわたって交互に設けられている。
長手方向Xにおいて、第1領域31及び第2領域32との間には、隙間Sが設けられている。
5つの溝流路20Aの各々には、第1領域31と、第2領域32とが長手方向Xにおいて交互に設けられている。
図2に示すように、第1領域31は、親水性の第1親水部33と、撥水性の第1撥水部35とを有している。
第1親水部33は、第1側面21と、第1側面21に連なる底面23の一部(以下、第1底面23A)とを親水処理して構成されている。親水処理としては、例えばセパレータ10の基材表面に対してプラズマ処理等の表面処理を行い、基材表面に親水性の官能基を生成するといった方法を用いることができる。
第1親水部33には、GDL41から第1側面21を介して引き出された生成水Wが、第1側面21及び第1底面23Aの双方と接触した状態で滞留する。
第1撥水部35は、第2側面22と、第2側面22に連なる底面23の一部(以下、第2底面23B)とを撥水処理して構成されている。第2底面23Bは、第1領域31における底面23のうち第1底面23A以外の部分である。撥水処理としては、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素樹脂により基材表面のコーティングを行い、基材表面に撥水性の皮膜を形成するといった方法を用いることができる。
なお、本実施形態における「親水(性)」とは、流体(本実施形態では、生成水W)との接触角が小さい性質のことであり、その接触角は、0度以上、90度以下の範囲を含む。また、本実施形態における「撥水(性)」とは、流体(生成水W)との接触角が大きい性質のことであり、その接触角は、90度より大きく、180度以下の範囲を含む。
図1に示すように、長手方向Xにおける第1領域31の長さは、幅方向Yの全体にわたって一定である。長手方向Xにおける第1領域31の長さは、10mm以上が好ましい。
図2に示すように、第1親水部33の表面積は、第1領域31全体の表面積の4割以下であることが好ましい。具体的には、幅方向Yにおける第1親水部33の第1底面23Aの長さL1は、幅方向Yにおける底面23の長さL3の4割以下であり、且つ幅方向Yにおける第1撥水部35の第2底面23Bの長さL2は、上記底面23の長さL3の6割以上であることが好ましい。
図1に示すように、長さL1は、溝流路20Aの下流側ほど大きくされている。すなわち、上流側の第1領域31Aにおける長さL1Aは、長手方向Xにおいて溝流路20Aの中央部に位置する第1領域31Bにおける長さL1Bよりも小さい(L1A<L1B)。また、同長さL1Bは、下流側の第1領域31Cにおける長さL1Cよりも小さい(L1B<L1C)。なお、図1では、第1領域31を簡略化して示している。
図3に示すように、第2領域32には、親水性の第2親水部34と、撥水性の第2撥水部36とが設けられている。
第2親水部34は、第2側面22と、第2側面22に連なる底面23の一部(以下、第3底面23C)とを親水処理して構成されている。親水処理としては、第1親水部33と同様に、プラズマ処理等の表面処理を用いることができる。
第2親水部34には、GDL41から第2側面22を介して引き出された生成水Wが、第2側面22及び第3底面23Cの双方と接触した状態で滞留する。
第2撥水部36は、第1側面21と、第1側面21に連なる底面23の一部(以下、第4底面23D)とを撥水処理して構成されている。第4底面23Dは、第2領域32における底面23のうち第3底面23C以外の部分である。撥水処理としては、第1撥水部35と同様に、フッ素樹脂により基材表面をコーティングするといった方法を用いることができる。
図1に示すように、長手方向Xにおける第2領域32の長さは、幅方向Yの全体にわたって一定である。長手方向Xにおける第2領域32の長さは、10mm以上が好ましい。
図3に示すように、第2親水部34の表面積は、第2領域32全体の表面積の4割以下であることが好ましい。具体的には、幅方向Yにおける第2親水部34の第3底面23Cの長さL4は、幅方向Yにおける底面23の長さL3の4割以下であり、且つ幅方向Yにおける第2撥水部36の第4底面23Dの長さL5は、上記底面23の長さL3の6割以上であることが好ましい。
図1に示すように、長さL4は、溝流路20Aの下流側ほど大きくされている。すなわち、上流側の第2領域32Aにおける長さL4Aは、長手方向Xにおいて溝流路20Aの中央部に位置する第2領域32Bの長さL4Bよりも小さい(L4A<L4B)。また、同長さL4Bは、下流側の第2領域32Cの長さL4Cよりも小さい(L4B<L4C)。なお、図1では、第1領域31と同様に、第2領域32も簡略化して示している。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図2~図4に示すように、MEA40で生成された生成水Wが、GDL41から第1領域31の第1親水部33及び第2領域32の第2親水部34へ排出されやすくなる。そのため、各親水部33,34とGDL41との間が生成水Wにより閉塞される(図2及び図3参照)。こうした場合であっても、本実施形態の構成によれば、酸化ガスが溝流路20Aを蛇行して流れるようになるため、幅方向Yにおいて酸化ガスの流れが溝流路20Aの片側に偏ることが抑制される(図4参照)。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)溝流路20Aは、MEA40のGDL41に対向する底面23と、幅方向Yにおける底面23の一側及び他側からGDL41に向かってそれぞれ起立する第1側面21及び第2側面22とを有している。溝流路20Aには、第1側面21を親水処理して構成された第1親水部33を有する複数の第1領域31と、第2側面22を親水処理して構成された第2親水部34を有する複数の第2領域32とが設けられている。第1領域31及び第2領域32は、溝流路20Aの延在方向である長手方向Xにおいて交互に設けられている。
こうした構成によれば、上述した作用を奏する。したがって、GDL41へ潜り込む酸化ガスの流量が溝流路20A内の位置によってばらつくことを抑制できる。
(2)長手方向Xにおいて第1領域31と第2領域32との間には隙間Sが設けられている。
長手方向Xにおいて第1領域31と第2領域32との間に隙間Sがない場合には、第1親水部33へ排出された生成水Wと第2親水部34へ排出された生成水Wとが繋がることで溝流路20Aが閉塞されやすい。そのため、酸化ガスの圧力損失が増大するおそれがある。
この点、上記構成によれば、長手方向Xにおいて第1領域31と第2領域32との間に隙間Sが設けられている。そのため、上述した溝流路20Aの閉塞が抑制される。したがって、溝流路20Aを流れる酸化ガスの圧力損失が増大することを抑制できる。
(3)第1領域31は、第2側面22を撥水処理して構成された第1撥水部35を有している。第2領域32は、第1側面21を撥水処理して構成された第2撥水部36を有している。
こうした構成によれば、第1領域31が第1親水部33と第1撥水部35とにより構成され、第2領域32が第2親水部34と第2撥水部36とにより構成される。このため、MEA40で生成された生成水Wが、GDL41から第1領域31の第1親水部33及び第2領域32の第2親水部34へ一層排出されやすくなる。したがって、(1)に係る発明の効果を好適に発揮できる。
(4)第1領域31及び第2領域32は、長手方向Xにおいて溝流路20Aの中央部から下流側に設けられている。
MEA40で生成される生成水Wの量は、長手方向XにおけるMEA40の中央部において最も多くなる。そのため、溝流路20Aでは、上記中央部から下流側の部分において効率良く生成水Wが排出されることが望まれる。この点、上記構成によれば、上記長手方向Xにおいて溝流路20Aの中央部から下流側に第1領域31及び第2領域32が設けられている。したがって、GDL41からの生成水Wの排出を効率的に行うことができる。
(5)第1親水部33は、第1側面21と、第1側面21に連なる第1底面23Aとを有している。第2親水部34は、第2側面22と、第2側面22に連なる第3底面23Cとを有している。
こうした構成によれば、GDL41から第1側面21を介して引き出された生成水Wは、第1親水部33において第1側面21及び第1底面23Aの双方と接触した状態となる。これにより、排出された生成水Wが第1親水部33に滞留しやすくなる。また、第2領域32においても同様に、排出された生成水Wが第2親水部34に滞留しやすくなる。したがって、(1)に係る発明の効果を一層好適に発揮できる。
(6)第1領域31及び第2領域32は、長手方向Xにおける溝流路20Aの全体にわたって交互に設けられている。
こうした構成によれば、溝流路20Aの延在方向の全体にわたって、(1)に係る発明の作用効果を発揮することができる。したがって、GDL41へ潜り込む酸化ガスの流量が位置によってばらつくことを長手方向Xにおける溝流路20Aの全体にわたって抑制できる。
(7)幅方向Yにおける第1親水部33の第1底面23Aの長さL1、及び幅方向Yにおける第2親水部34の第3底面23Cの長さL4は、溝流路20Aの下流側ほど大きい。
溝流路20Aの上流側に第1親水部33及び第2親水部34が設けられる場合、上流側においてGDL41から生成水Wが過剰に引き出されることがある。この場合、MEA40の湿度が低下することにより、燃料電池の発電量がかえって低下するおそれがある。
この点、上記構成によれば、幅方向Yにおける第1親水部33の第1底面23Aの長さL1及び第2親水部34の第3底面23Cの長さL4が、溝流路20Aの下流側ほど大きい。すなわち、各親水部33,34の表面積は、上流側ほど小さい。そのため、溝流路20Aの上流側においては下流側に比べてGDL41から第1親水部33及び第2親水部34へ生成水Wが引き出されにくくなる。したがって、上流側においてMEA40の湿度が低下することを抑制できる。
(8)複数の溝流路20Aの各々には、第1領域31と、第2領域32とが長手方向Xにおいて交互に設けられている。
こうした構成によれば、複数の溝流路20Aの各々において、(1)に係る発明の作用効果が発揮される。したがって、GDL41へ潜り込む酸化ガスの流量が溝流路20A内の位置によってばらつくことをMEA40の全体にわたって抑制できる。
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・溝流路20Aの数は、本実施形態で例示した5つに限定されず、4つ以下であってもよいし、6つ以上であってもよい。
・セパレータ10は、本実施形態で例示したように複数の溝流路20Aの各々で第1領域31及び第2領域32が長手方向Xにおいて交互に設けられるものでなくてもよい。セパレータ10は、複数の溝流路20Aのうち少なくとも1つの溝流路20Aで第1領域31及び第2領域32が長手方向Xにおいて交互に設けられていればよい。この場合、複数の溝流路20Aのうち、第1領域31及び第2領域32が長手方向Xにおいて交互に設けられるもの以外の溝流路では、第1領域31及び第2領域32を任意の数及び配置で設けるようにしてもよいし、第1領域31及び第2領域32を省略してもよい。
・第2親水部34の第3底面23Cの長さL4は、本実施形態で例示したように溝流路20Aの下流側ほど大きいものに限定されない。例えば、長さL4は、溝流路20Aの延在方向である長手方向Xにおいて一定であってもよい。この場合、長さL4A、長さL4B、及び長さL4Cは同一となる(L4A=L4B=L4C)。
・第1親水部33の第1底面23Aの長さL1は、本実施形態で例示したように溝流路20Aの下流側ほど大きいものに限定されない。例えば、長さL1は、溝流路20Aの延在方向である長手方向Xにおいて一定であってもよい。この場合、長さL1A、長さL1B、及び長さL1Cは同一となる(L1A=L1B=L1C)。
・第1領域31及び第2領域32は、長手方向Xにおいて溝流路20Aの全体にわたって設けられるものに限定されない。第1領域31及び第2領域32は、少なくとも長手方向Xにおいて溝流路20Aの中央部から下流側に設けられていればよい。
・第1領域31及び第2領域32は、本実施形態で例示したように、長手方向Xにおいて溝流路20Aの中央部から下流側に設けられていなくてもよい。第1領域31及び第2流域32が長手方向Xにおいて交互に設けられていさえすれば、第1領域31及び第2流域32を溝流路20Aの延在方向の任意の箇所に配置してもよい。
・第2親水部34は、第3底面23Cを含むものに限定されない。すなわち、第2親水部34は、第2側面22のみを親水処理することにより構成されるものであってもよい。
・第1親水部33は、第1底面23Aを含むものに限定されない。すなわち、第1親水部33は、第1側面21のみを親水処理することにより構成されるものであってもよい。
・撥水処理は、本実施形態で例示したフッ素樹脂を用いる方法に限定されず、セパレータ10の基材表面に撥水性の皮膜を形成するものであれば任意の表面処理方法を用いることができる。
・親水処理は、本実施形態で例示したプラズマ処理に限定されず、セパレータ10の基材表面に親水性の皮膜を形成する任意の表面処理方法を用いることもできる。
・第2領域32は、第2撥水部36が撥水処理されていなくてもよい。なお、この場合、金属製のセパレータ10は撥水性を有するため、第2親水部34が形成されていさえすれば、おのずと第2領域32のうち第2親水部34以外の部分が第2撥水部となる。
・第1領域31は、第1撥水部35が撥水処理されていなくてもよい。なお、この場合、金属製のセパレータ10は撥水性を有するため、第1親水部33が形成されていさえすれば、おのずと第1領域31のうち第1親水部33以外の部分が第1撥水部となる。
・溝流路20Aは、長手方向Xにおいて第1領域31及び第2領域32との間に隙間Sが設けられるものに限定されない。すなわち、第1領域31及び第2領域32は、長手方向Xにおいて隣接するものであってもよい。
・本発明に係る燃料電池用のセパレータは、本実施形態で例示したカソード側のセパレータ10に限定されず、アノード側のセパレータに適用することもできる。
L1,L1A,L1B,L1C…長さ
L2…長さ
L3…長さ
L4,L4A,L4B,L4C…長さ
L5…長さ
S…隙間
W…生成水
X…長手方向
Y…幅方向
Z…対向方向
10…セパレータ
10A…第1面
10a…対向面
10b…面
11…燃料ガス供給マニホールド
12…燃料ガス排出マニホールド
13…冷却媒体供給マニホールド
14…冷却媒体排出マニホールド
15…酸化ガス供給マニホールド
16…酸化ガス排出マニホールド
20A…溝流路
20B…接続流路
21…第1側面
22…第2側面
23…底面
23A…第1底面
23B…第2底面
23C…第3底面
23D…第4底面
31,31A,31B,31C…第1領域
32,32A,32B,32C…第2領域
33…第1親水部
34…第2親水部
35…第1撥水部
36…第2撥水部
40…MEA
41…GDL

Claims (8)

  1. 燃料電池の発電部に対向する対向面を有する燃料電池用のセパレータであって、
    前記対向面には、反応ガスが流れる複数の溝流路が前記溝流路の幅方向に並んで設けられており、
    前記溝流路は、前記発電部に対向する底面と、前記幅方向における前記底面の一側及び他側から前記発電部に向かってそれぞれ起立する第1側面及び第2側面と、を有しており、
    前記溝流路には、前記第1側面を親水処理して構成された第1親水部を有する複数の第1領域と、前記第2側面を親水処理して構成された第2親水部を有する複数の第2領域とが、前記溝流路の延在方向において交互に設けられている、
    燃料電池用のセパレータ。
  2. 前記延在方向において前記第1領域と前記第2領域との間には隙間が設けられている、
    請求項1に記載の燃料電池用のセパレータ。
  3. 前記第1領域は、前記第2側面を撥水処理して構成された第1撥水部を有しており、
    前記第2領域は、前記第1側面を撥水処理して構成された第2撥水部を有している、
    請求項1または請求項2に記載の燃料電池用のセパレータ。
  4. 前記溝流路における反応ガスの流れ方向の下流側を下流側とするとき、
    前記第1領域及び前記第2領域は、前記延在方向において前記溝流路の中央部から下流側に設けられている、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の燃料電池用のセパレータ。
  5. 前記第1親水部は、前記第1側面と、前記第1側面に連なる前記底面の一部と、を含んでおり、
    前記第2親水部は、前記第2側面と、前記第2側面に連なる前記底面の一部と、を含んでいる、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の燃料電池用のセパレータ。
  6. 前記第1領域及び前記第2領域は、前記延在方向における前記溝流路の全体にわたって交互に設けられている、
    請求項5に記載の燃料電池用のセパレータ。
  7. 前記幅方向における前記第1親水部の前記底面の長さ、及び前記幅方向における前記第2親水部の前記底面の長さは、前記溝流路の下流側ほど大きい、
    請求項6に記載の燃料電池用のセパレータ。
  8. 複数の前記溝流路の各々には、前記第1領域と、前記第2領域とが前記延在方向において交互に設けられている、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の燃料電池用のセパレータ。
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