JP2023100891A - 同期駆動システムを備える外科用器具 - Google Patents

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Frederick E Shelton Iv
モルガン・ジェローム・アール
R Morgan Jerome
ハリス・ジェイソン・エル
L Harris Jason
バクスター・ザ・サード・チェスター・オー
O Baxter Chester Iii
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Abstract

【課題】様々な状況において、組織をステープル留めしかつ切断するために設計された、外科用ステープル留め及び切断器具を提供する。【解決手段】患者の組織を治療するための外科用器具は、ハンドルと、ハンドルから延出するシャフトと、エンドエフェクタと、を備える。本外科用器具は、電動駆動システムと、第1のエンドエフェクタ駆動モーションを実行するように構成された第1の駆動システムであって、電動駆動システムに動作可能に連結されている、第1の駆動システムと、第2のエンドエフェクタ駆動モーションを実行するように構成された第2の駆動システムであって、電動駆動システムに動作可能に連結されている、第2の駆動システムと、を更に備えている。本外科用器具は、第1のエンドエフェクタ駆動モーションと第2のエンドエフェクタ駆動モーションとを反復的に順に生じさせるための同期手段を更に備える。【選択図】なし

Description

本発明は、外科用器具に関し、また、様々な状況において、組織をステープル留めしかつ切断するために設計された、外科用ステープル留め及び切断器具並びにそれらと共に使用するためのステープルカートリッジに関する。
本明細書に記載する実施形態の様々な特徴は、それらの利点と共に、以下の添付図面と併せて以下の説明によって理解することができる。
少なくとも1つの実施形態による外科用ステープル留め器具の斜視図である。 図1の線2-2に沿った、図1のステープル留め器具の断面図である。 図1のステープル留め器具の駆動システムの部分斜視図である。 図3の駆動システムの平面図である。 第1の動作構成で示された、図3の駆動システムの立面図である。 図5の第1の動作構成で示された、図3の駆動システムの側面図である。 第2の動作構成で示された、図3の駆動システムの側面図である。 少なくとも1つの実施形態による外科用ステープル留め器具の部分斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による外科用ステープル留め器具の部分斜視図である。 図8のステープル留め器具のハンドルハウジングの斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による電池の斜視図である。 図1のステープル留め器具のハンドルの斜視図である。 少なくとも1つの実施形態によるディスプレイを含む外科用ステープル留め器具の斜視図である。 図13のディスプレイ上のステータスコントロールを示す。 図13のディスプレイ上の速度コントロールを示す。 図13のディスプレイ上の障害閾値コントロールを示す。 図13のディスプレイ上の方向コントロールを示す。 図13のディスプレイ及び図15の速度コントロールを示す。 図13のディスプレイ及び速度コントロールを示す。 ステープル留め器具のステープル発射経路を変更するために使用されている、図13のディスプレイ及びステープル経路コントロールを示す。 ステープル留め器具のステープル発射経路を変更するために使用されている、図13のディスプレイ及び図21のステープル経路コントロールを示す。 図13のディスプレイ、及びステープル留め器具をステープル発射経路に沿って停止させるためのコントロールを示す。 少なくとも1つの実施形態による、外部又はオフボードのディスプレイを含む外科用器具システムを示す。 少なくとも1つの実施形態による外科用ステープル留め器具のディスプレイを示す。 胃縮小手技中に胃スリーブを形成するときにステープル発射経路を変更するために使用されている図24のディスプレイを示す。 図24のディスプレイ上のステープル発射経路を変更するために使用されているジョイスティックを示す。 ステープル発射経路に沿って案内されているステープル留め器具を示す。 患者の胃を示す。 患者の胃の断面図である。 図29の胃の中に挿入された標的の断面図である。 図29の胃よりも薄い患者の胃の断面図である。 図31の胃の中に挿入された標的の断面図である。 胃スリーブ手技中に参照され得る様々な解剖学的特徴を示す。 少なくとも1つの実施形態による、シャフトと、エンドエフェクタと、関節運動継手と、を備える、外科用ステープル留め器具の部分立面図である。 関節運動位置にあるエンドエフェクタを示す、図34のステープル留め器具の部分立面図である。 少なくとも一実施形態による外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの底面断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、組織駆動システムを備える外科用ステープル留め器具の部分断面図である。 患者の組織と係合された組織駆動システムを示す、図37のステープル留め器具の部分断面図である。 組織駆動システムが患者の組織を第1の方向に押圧するところを示す、図37のステープル留め器具の部分断面図である。 組織駆動システムが患者の組織を第2の方向に押圧するところを示す、図37のステープル留め器具の部分断面図である。 組織駆動システムが患者の組織から係合解除されているところを示す、図37のステープル留め器具の部分断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、同期機構を含む駆動システムの部分立面図である。 エンドエフェクタ駆動システムを作動させる、図42の同期機構を示す。 複数のエンドエフェクタ駆動システムを往復運動によって駆動するように構成された駆動システムを示す。 2つの同期されたエンドエフェクタ駆動装置のプロットを示す。 4つのエンドエフェクタ駆動装置の同期を示す表である。 A~Gは、少なくとも1つの実施形態による外科用ステープル留め器具の動作工程を示す。 少なくとも一実施形態による外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタ駆動装置の同期を示す表である。 少なくとも1つの実施形態による外科用ステープル留め器具を動作させるためのモジュールである。 延出して示された少なくとも1つの実施形態による組織駆動システムを含むエンドエフェクタの部分斜視図である。 後退されている図50の組織駆動システムの部分斜視図である。 後退構成にある組織駆動システムを示す、図50のエンドエフェクタの部分断面図である。 降下構成にある組織駆動システムを示す、図50のエンドエフェクタの部分断面図である。 延出されている組織駆動システムを示す、図50のエンドエフェクタの部分断面図である。 突出構成にある組織駆動システムの歯を示す、図50のエンドエフェクタの部分断面図である。 駆動システムが後退されているところを示す、図50のエンドエフェクタの部分断面図である。 少なくとも1つの実施形態による組織駆動システムの部分斜視図である。 延出構成にある図57の組織駆動システムの部分斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、外科用ステープル留め器具の組織駆動システムの動作工程を示す。 少なくとも1つの実施形態による、外科用ステープル留め器具の組織駆動システムの動作工程を示す。 少なくとも1つの実施形態による、外科用ステープル留め器具の組織駆動システムの動作工程を示す。 少なくとも1つの実施形態による、外科用ステープル留め器具の組織駆動システムの動作工程を示す。 図59Aの組織駆動システムの動作工程を更に示す。 図59Bの組織駆動システムの動作工程を更に示す。 図59Cの組織駆動システムの動作工程を更に示す。 図59Dの組織駆動システムの動作工程を更に示す。 少なくとも1つの実施形態による組織駆動システムを含む外科用ステープル留め器具の部分斜視図である。 延出構成にある図61の組織駆動システムの部分斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、組織駆動システムを備える外科用ステープル留め器具の部分断面斜視図である。 図63のステープル留め器具の底面断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、減圧システムを含む外科用ステープル留め器具の部分断面図である。 図65のステープル留め器具の組織駆動システムの部分詳細図である。 組織がステープル留め器具のエンドエフェクタの中へと引き込まれているところを示す、図65のステープル留め器具の部分断面図である。 図66の組織駆動システムの部分詳細図である。 組織が解放されているところを示す、図65のステープル留め器具の部分断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、減圧システムを備える外科用ステープル留め器具の部分断面図である。 後退構成にあるステープル留め器具の第1及び第2の駆動フットを示す、図70のステープル留め器具の部分断面図である。 延出位置にある第1の駆動フットを示す、図70のステープル留め器具の部分断面図である。 第1の駆動フットと流体連通している、図70のステープル留め器具の減圧マニホールドである。 少なくとも1つの実施形態による外科用ステープル留め器具の部分斜視図である。 A~Dは、少なくとも1つの実施形態による外科用ステープル留め器具の動作工程を示す。 少なくとも1つの実施形態による外科用ステープル留め器具の部分断面斜視図である。 図76のステープル留め器具を操向するための動作工程を示す。 図76のステープル留め器具を操向するための動作工程を示す。 図76のステープル留め器具を操向するための動作工程を示す。 図76のステープル留め器具を操向するための動作工程を示す。 少なくとも1つの実施形態による外科用ステープル留め器具の断面端面図である。 組織駆動装置を備えた少なくとも1つの実施形態による外科用ステープル留め器具の部分立面図である。 図79に対応する組織駆動装置のフットの位置を示す。 フットが延出されているところを示す、図79のステープル留め器具の部分立面図である。 図80に対応する組織駆動装置のフットの位置を示す。 フットが延出構成にあるところを示す、図79のステープル留め器具の部分立面図である。 図81に対応する組織駆動装置のフットの位置を示す。 フットが後退されているところを示す、図79のステープル留め器具の部分立面図である。 図82に対応する組織駆動装置のフットの位置を示す。 図79のステープル留め器具の組織駆動装置の部分断面図である。 図79のステープル留め器具の組織駆動装置の運動学を示す。 図84の運動学を発生させることが可能なカムを示す。 図84の運動学を発生させることが可能なカムの斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による組織駆動装置を含む外科用ステープル留め器具の部分斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による外科用ステープル留め器具の組織駆動装置を示す。 延出構成にある図88の組織駆動装置を示す。 少なくとも1つの実施形態による、組織駆動装置を含む外科用ステープル留め器具の動作工程を示す。 少なくとも1つの実施形態による、組織駆動装置を含む外科用ステープル留め器具の動作工程を示す。 少なくとも1つの実施形態による、組織駆動装置を含む外科用ステープル留め器具の動作工程を示す。 少なくとも1つの実施形態による、組織駆動装置を含む外科用ステープル留め器具の動作工程を示す。 A~Dは、少なくとも1つの実施形態による、組織駆動装置を含む外科用ステープル留め器具の動作工程を示す。 少なくとも1つの実施形態による外科用ステープル留め器具の組織駆動装置を示す。 延出構成にある図92の組織駆動装置を示す。 少なくとも1つの実施形態による外科用ステープル留め器具の部分断面斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、組織切断部材を備える外科用ステープル留め器具の部分立面図である。 組織切断ストロークの全体にわたって移動されている図95の組織切断部材を示す。 少なくとも1つの実施形態による外科用ステープル留め器具の部分斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、2つの連結されたステープルの斜視図である。 分離されている図98のステープルの部分斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、ステープル発射チャンバを含む、図97のステープル留め器具のステープル発射システムの部分断面図である。 図100のステープル発射システムによってステープルが発射されているところを示す。 図100のステープル発射チャンバの中へと別のステープルが装填されているところを示す。 図97のステープル留め器具の底面断面端面図である。 少なくとも1つの実施形態による外科用ステープル留め器具の部分断面斜視図である。 図104のステープル留め器具の動作工程を示す。 図104のステープル留め器具の動作工程を示す。 図104のステープル留め器具の動作工程を示す。 図104のステープル留め器具の動作工程を示す。 少なくとも1つの実施形態による外科用ステープル留め器具の部分斜視図である。 図106の外科用ステープル留め器具と共に使用するためのステープルクリップの分解斜視図である。 少なくとも1つの実施形態によるステープルクリップの平面図である。 外科用ステープル留め器具内に配置された図108のステープルクリップの端面図である。 図108のステープルクリップの斜視図である。 外科用ステープル留め器具内に配置された、少なくとも1つの実施形態によるステープルクリップの端面図である。 図111のステープルクリップの斜視図である。 外科用ステープル留め器具内に配置された、少なくとも1つの実施形態によるステープルクリップの端面図である。 図113のステープルクリップの斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、折り畳まれていない構成にあるステープルストリップの部分平面図である。 折り畳まれていない構成にある図115のステープルストリップの端面図である。 折り畳まれた構成にある図115のステープルストリップの端面図である。 配備されつつある図115のステープルストリップの斜視図である。 少なくとも1つの実施形態によるステープルクラスタの斜視図である。 外科用ステープル留め器具の中へと装填されている図119のステープルクラスタの部分斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、展開式ステープルクラスタを備える外科用ステープル留め器具の部分斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による組織駆動装置を備える外科用ステープル留め器具の部分斜視図である。 組織駆動装置が延出構成にあるところを示す、図122のステープル留め器具の部分斜視図である。 図122のステープル留め器具の遠位ヘッドの断面幅を示す。 図122の組織駆動装置の組織把持表面の断面図である。 延出構成で示される、少なくとも1つの実施形態による組織駆動装置を含む外科用ステープル留め器具の断面端面図である。 組織駆動装置が後退構成にあるところを示す、図126のステープル留め器具の断面端面図である。 未発射構成で示される、少なくとも1つの実施形態による外科用ステープル留め器具の発射駆動装置を示す。 延出構成で示される図128のステープル留め器具の組織駆動装置を示す。 発射構成で示される図128の発射駆動装置を示す。 後退構成にある図128Aの組織駆動装置を示す。 未発射構成で示される図128の発射駆動装置を示す。 後退構成にある図128Aの組織駆動装置を示す。 少なくとも1つの実施形態による外科用ステープル留め器具のステープル装填システムの斜視図である。 図131のステープル装填システムの平面図である。 図131のステープル装填システムの部分立面図である。 未発射構成で示される、図131のステープル留め器具の部分断面図である。 発射構成で示される、図131のステープル留め器具の部分断面図である。 未発射構成へと後退されている、図131のステープル留め器具の部分断面図である。 未発射構成で示される、図131のステープル留め器具の部分断面図である。 少なくとも1つの実施形態による外科用ステープル留め器具によって発生され得るステープルパターンを示す。 少なくとも1つの実施形態による外科用ステープル留め器具によって発生され得るステープルパターンを示す。 少なくとも1つの実施形態による外科用ステープル留め器具を示す。 図140のステープル留め器具がステープルを製作及び配備するために用いる動作工程を示す。 患者の胃内のステープル発射線を示す。 少なくとも1つの実施形態によるステープル発射の進行を示す。 外科手技中に使用されている図1のステープル留め器具を示す。 外科手技中に使用されている図1のステープル留め器具を示す。 外科手技中に使用されている図1のステープル留め器具を示す。 外科手技中に使用されている少なくとも1つの実施形態による外科用ステープル留め器具を示す。 図147の外科用ステープル留め器具の部分立面図である。 第1の構成にある、図147のステープル留め器具の部分斜視図である。 第2の構成にある、図147のステープル留め器具の部分斜視図である。 本明細書に開示される外科用ステープル留め器具を使用する胃スリーブ手技の潜在的な結果を示す。 患者の胃に挿入されたガイドを示す。 患者の胃内にステープル発射経路を画定するためにガイドが使用されているところを示す。 胃バイパス手技中に胃スリーブを形成するために図153のガイドが使用されているところを示す。 図153のガイドの部分断面図である。 いくつかの構成要素を除いて示される、少なくとも1つの実施形態によるガイドの部分断面図である。 図153のガイドの略図である。 少なくとも1つの実施形態による装填式ステープルカートリッジを備える外科用ステープル留めシステムの斜視図である。 図158のステープル留めシステムの特定の動作構成要素を示す。 少なくとも1つの実施形態による、2つのレンズを含むプロジェクタシステムを備える外科用ステープル留め器具の端面図である。 図160のステープル留め器具が外科手技中に使用されているところを示す。 少なくとも1つの実施形態による、プロジェクタを含む外科用ステープル留めシステムを示す。 少なくとも1つの実施形態による、視覚システムと投影システムとを備える外科用ステープル留めシステムを示す。 図163のステープル留めシステムのプロジェクタシステムが使用されているところを示す。 少なくとも1つの実施形態による、患者の組織上の投影画像を示す。 少なくとも1つの実施形態による、患者の組織上に投影されるステープル発射経路を示す。 少なくとも1つの実施形態による、患者の組織上にステープル発射経路の第1の部分を投影するように構成された第1のプロジェクタと、患者の組織上にステープル発射経路の第2の部分を投影するように構成された第2のプロジェクタと、を備える、外科用ステープル留め器具を示す。 少なくとも1つの実施形態による関節運動式エンドエフェクタを備える外科用ステープル留め器具の部分立面図である。 図168の外科用ステープル留め器具の部分立面図である。 少なくとも1つの実施形態による、関節運動式エンドエフェクタと、エンドエフェクタの意図しない運動を低減するように構成されたダンプナと、を備える、外科用ステープル留め器具の部分立面図である。 少なくとも1つの実施形態による、エンドエフェクタダンプナを含む外科用ステープル留め器具の部分立面図である。 図171のステープル留め器具が外科手技において使用されているところを示す。 図171のステープル留め器具が外科手技において使用されているところを示す。 長手方向エンドエフェクタを備える外科用ステープル留め器具によって形成されたステープル発射経路を示す。 本明細書で開示される外科用ステープル留め器具によって形成されたステープル発射経路を示す。 長手方向エンドエフェクタを備える外科用ステープル留め器具によって形成されたステープル発射経路を示す。 本明細書で開示される外科用ステープル留め器具によって形成されたステープル発射経路を示す。 長手方向エンドエフェクタを備える外科用ステープル留め器具によって形成されたステープル発射経路を示す。 本明細書で開示される外科用ステープル留め器具によって形成されたステープル発射経路を示す。 少なくとも1つの実施形態による外科用器具のハンドルの斜視図である。 滅菌バリアに封入された図180の外科用器具のハンドルの斜視図である。 図181のハンドルの滅菌バリア及びタッチセンシティブディスプレイの部分断面図である。 複数の画素がアクティブ化されている、電極のグリッドを示す図182のタッチセンシティブディスプレイの平面図である。 図183のアクティブ画素の位置と、図182のタッチセンシティブディスプレイによって検出されるキャパシタンスと、の間の関係を示すグラフである。
複数の図面を通して、対応する参照符号は対応する部分を示す。本明細書に記載される例示は、本発明の様々な実施形態を1つの形態で例示するものであり、かかる例示は、いかなる方法によっても本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
本願の出願人は、2017年12月21日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全ての内容が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/850,431号、発明の名称「CONTINUOUS USE SELF-PROPELLED STAPLING INSTRUMENT」、
-米国特許出願第15/850,461号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING SPEED CONTRO」、
-米国特許出願第15/850,433号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A PROJECTOR」、
-米国特許出願第15/850,495号、発明の名称「STAPLE INSTRUMENT COMPRISING A FIRING PATH DISPLAY」、
-米国特許出願第15/850,480号、発明の名称「SELF-GUIDING STAPLING INSTRUMENT」、
-米国特許出願第15/850,522号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT CONFIGURED TO DETERMINE FIRING PATH」、
-米国特許出願第15/850,542号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN END EFFECTOR DAMPENER」、
-米国特許出願第15/850,505号、発明の名称「STAPLING INSTRUMENT COMPRISING A TISSUE DRIVE」、
-米国特許出願第15/850,534号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A TISSUE GRASPING SYSTEM」、
-米国特許出願第15/850,562号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING SEQUENCED SYSTEMS」、
-米国特許出願第15/850,587号、発明の名称「STAPLING INSTRUMENT COMPRISING A STAPLE FEEDING SYSTEM」、
-米国特許出願第15/850,508号、発明の名称「SURGICAL STAPLER COMPRISING STORABLE CARTRIDGES HAVING DIFFERENT STAPLE SIZES」、
-米国特許出願第15/850,526号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HAVING A DISPLAY COMPRISING IMAGE LAYERS」、
-米国特許出願第15/850,529号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A DISPLAY」、
-米国特許出願第15/850,500号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ARTICULATABLE DISTAL HEAD」、及び
-米国特許出願第15/850,518号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A PIVOTABLE DISTAL HEAD」。
本願の出願人は、2017年12月19日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全ての内容が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/847,306号、発明の名称「METHOD FOR DETERMINING THE POSITION OF A ROTATABLE JAW OF A SURGICAL INSTRUMENT ATTACHMENT ASSEMBLY」、
-米国特許出願第15/847,297号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH DUAL ARTICULATION DRIVERS」、
-米国特許出願第15/847,325号、発明の名称「SURGICAL TOOLS CONFIGURED FOR INTERCHANGEABLE USE WITH DIFFERENT CONTROLLER INTERFACES」、
-米国特許出願第15/847,293号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING CLOSURE AND FIRING LOCKING MECHANISM」、
-米国特許出願第15/847,315号、発明の名称「ROBOTIC ATTACHMENT COMPRISING EXTERIOR DRIVE ACTUATOR」、及び
-米国意匠特許出願第29/630,115号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY」。
本願の出願人は、2017年12月15日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全ての内容が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/843,485号、発明の名称「SEALED ADAPTERS FOR USE WITH ELECTROMECHANICAL SURGICAL INSTRUMENTS」、
-米国特許出願第15/843,518号、発明の名称「END EFFECTORS WITH POSITIVE JAW OPENING FEATURES FOR USE WITH ADAPTERS FOR ELECTROMECHANICAL SURGICAL INSTRUMENTS」、
-米国特許出願第15/843,535号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH CLAMPING ASSEMBLIES CONFIGURED TO INCREASE JAW APERTURE RANGES」、
-米国特許出願第15/843,558号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH PIVOTAL JAWS CONFIGURED TO TOUCH AT THEIR RESPECTIVE DISTAL ENDS WHEN FULLY CLOSED」、
-米国特許出願第15/843,528号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH JAW STIFFENER ARRANGEMENTS CONFIGURED TO PERMIT MONITORING OF FIRING MEMBER」、
-米国特許出願第15/843,567号、発明の名称「ADAPTERS WITH END EFFECTOR POSITION SENSING AND CONTROL ARRANGEMENTS FOR USE IN CONNECTION WITH ELECTROMECHANICAL SURGICAL INSTRUMENTS」、
-米国特許出願第15/843,556号、発明の名称「DYNAMIC CLAMPING ASSEMBLIES WITH IMPROVED WEAR CHARACTERISTICS FOR USE IN CONNECTION WITH ELECTROMECHANICAL SURGICAL INSTRUMENTS」、
-米国特許出願第15/843,514号、発明の名称「ADAPTERS WITH FIRING STROKE SENSING ARRANGEMENTS FOR USE IN CONNECTION WITH ELECTROMECHANICAL SURGICAL INSTRUMENTS」、
-米国特許出願第15/843,501号、発明の名称「ADAPTERS WITH CONTROL SYSTEMS FOR CONTROLLING MULTIPLE MOTORS OF AN ELECTROMECHANICAL SURGICAL INSTRUMENT」、
-米国特許出願第15/843,508号、発明の名称「HANDHELD ELECTROMECHANICAL SURGICAL INSTRUMENTS WITH IMPROVED MOTOR CONTROL ARRANGEMENTS FOR POSITIONING COMPONENTS OF AN ADAPTER COUPLED THERETO」、
-米国特許出願第15/843,682号、発明の名称「SYSTEMS AND METHODS OF CONTROLLING A CLAMPING MEMBER FIRING RATE OF A SURGICAL INSTRUMENT」、
-米国特許出願第15/843,689号、発明の名称「SYSTEMS AND METHODS OF CONTROLLING A CLAMPING MEMBER」、及び
-米国特許出願第15/843,704号、発明の名称「METHODS OF OPERATING SURGICAL END EFFECTORS」。
本願の出願人は、2017年6月29日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全ての内容が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/636,829号、発明の名称「CLOSED LOOP VELOCITY CONTROL TECHNIQUES FOR ROBOTIC SURGICAL INSTRUMENT」、
-米国特許出願第15/636,837号、発明の名称「CLOSED LOOP VELOCITY CONTROL TECHNIQUES BASED ON SENSED TISSUE PARAMETERS FOR ROBOTIC SURGICAL INSTRUMENT」、
-米国特許出願第15/636,844号、発明の名称「CLOSED LOOP VELOCITY CONTROL OF CLOSURE MEMBER FOR ROBOTIC SURGICAL INSTRUMENT」、
-米国特許出願第15/636,854号、発明の名称「ROBOTIC SURGICAL INSTRUMENT WITH CLOSED LOOP FEEDBACK TECHNIQUES FOR ADVANCEMENT OF CLOSURE MEMBER DURING FIRING」、及び
-米国特許出願第15/636,858号、発明の名称「SYSTEM FOR CONTROLLING ARTICULATION FORCES」。
本願の出願人は、2017年6月28日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全ての内容が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/635,693号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN OFFSET ARTICULATION JOINT」、
-米国特許出願第15/635,729号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ARTICULATION SYSTEM RATIO」、
-米国特許出願第15/635,785号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ARTICULATION SYSTEM RATIO」、
-米国特許出願第15/635,808号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING FIRING MEMBER SUPPORTS」、
-米国特許出願第15/635,837号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ARTICULATION SYSTEM LOCKABLE TO A FRAME」、
-米国特許出願第15/635,941号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ARTICULATION SYSTEM LOCKABLE BY A CLOSURE SYSTEM」、
-米国特許出願第15/636,029号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A SHAFT INCLUDING A HOUSING ARRANGEMENT」、
-米国特許出願第15/635,958号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING SELECTIVELY ACTUATABLE ROTATABLE COUPLERS」、
-米国特許出願第15/635,981号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS COMPRISING SHORTENED STAPLE CARTRIDGE NOSES」、
-米国特許出願第15/636,009号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A SHAFT INCLUDING A CLOSURE TUBE PROFILE」、
-米国特許出願第15/635,663号、発明の名称「METHOD FOR ARTICULATING A SURGICAL INSTRUMENT」、
-米国特許出願第15/635,530号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATABLE END EFFECTOR WITH AXIALLY SHORTENED ARTICULATION JOINT CONFIGURATIONS」、
-米国特許出願第15/635,549号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH OPEN AND CLOSABLE JAWS AND AXIALLY MOVABLE FIRING MEMBER THAT IS INITIALLY PARKED IN CLOSE PROXIMITY TO THE JAWS PRIOR TO FIRING」、
-米国特許出願第15/635,559号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH JAWS CONSTRAINED TO PIVOT ABOUT AN AXIS UPON CONTACT WITH A CLOSURE MEMBER THAT IS PARKED IN CLOSE PROXIMITY TO THE PIVOT AXIS」、
-米国特許出願第15/635,578号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH IMPROVED JAW APERTURE ARRANGEMENTS」、
-米国特許出願第15/635,594号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND FASTENING DEVICES WITH PIVOTABLE ANVIL WITH A TISSUE LOCATING ARRANGEMENT IN CLOSE PROXIMITY TO AN ANVIL PIVOT」、
-米国特許出願第15/635,612号、発明の名称「JAW RETAINER ARRANGEMENT FOR RETAINING A PIVOTABLE SURGICAL INSTRUMENT JAW IN PIVOTABLE RETAINING ENGAGEMENT WITH A SECOND SURGICAL INSTRUMENT JAW」、
-米国特許出願第15/635,621号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH POSITIVE JAW OPENING FEATURES」、
-米国特許出願第15/635,631号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH AXIALLY MOVABLE CLOSURE MEMBER」、
-米国特許出願第15/635,521号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT LOCKOUT ARRANGEMENT」、
-米国意匠特許出願第29/609,087号、発明の名称「STAPLE FORMING ANVIL」、
-米国意匠特許出願第29/609,083号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SHAFT」、及び
-米国意匠特許出願第29/609,093号、発明の名称「SURGICAL FASTENER CARTRIDGE」。
本願の出願人は、2017年6月27日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全ての内容が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/634,024号、発明の名称「SURGICAL ANVIL MANUFACTURING METHODS」、
-米国特許出願第15/634,035号、発明の名称「SURGICAL ANVIL ARRANGEMENTS」、
-米国特許出願第15/634,046号、発明の名称「SURGICAL ANVIL ARRANGEMENTS」、
-米国特許出願第15/634,054号、発明の名称「SURGICAL ANVIL ARRANGEMENTS」、
-米国特許出願第15/634,068号、発明の名称「SURGICAL FIRING MEMBER ARRANGEMENTS」、
-米国特許出願第15/634,076号、発明の名称「STAPLE FORMING POCKET ARRANGEMENTS」、
-米国特許出願第15/634,090号、発明の名称「STAPLE FORMING POCKET ARRANGEMENTS」、
-米国特許出願第15/634,099号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS AND ANVILS」、及び
-米国特許出願第15/634,117号、発明の名称「ARTICULATION SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」。
本願の出願人は、2016年12月21日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全ての内容が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/386,185号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND REPLACEABLE TOOL ASSEMBLIES THEREOF」、
-米国特許出願第15/386,230号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」、
-米国特許出願第15/386,221号、発明の名称「LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR SURGICAL END EFFECTORS」、
-米国特許出願第15/386,209号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS AND FIRING MEMBERS THEREOF」、
-米国特許出願第15/386,198号、発明の名称「LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR SURGICAL END EFFECTORS AND REPLACEABLE TOOL ASSEMBLIES」、
-米国特許出願第15/386,240号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS AND ADAPTABLE FIRING MEMBERS THEREFOR」、
-米国特許出願第15/385,939号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES AND ARRANGEMENTS OF STAPLES AND STAPLE CAVITIES THEREIN」、
-米国特許出願第15/385,941号、発明の名称「SURGICAL TOOL ASSEMBLIES WITH CLUTCHING ARRANGEMENTS FOR SHIFTING BETWEEN CLOSURE SYSTEMS WITH CLOSURE STROKE REDUCTION FEATURES AND ARTICULATION AND FIRING SYSTEMS」、
-米国特許出願第15/385,943号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND STAPLE-FORMING ANVILS」、
-米国特許出願第15/385,950号、発明の名称「SURGICAL TOOL ASSEMBLIES WITH CLOSURE STROKE REDUCTION FEATURES」、
-米国特許出願第15/385,945号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES AND ARRANGEMENTS OF STAPLES AND STAPLE CAVITIES THEREIN」、
-米国特許出願第15/385,946号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND STAPLE-FORMING ANVILS」、
-米国特許出願第15/385,951号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH JAW OPENING FEATURES FOR INCREASING A JAW OPENING DISTANCE」、
-米国特許出願第15/385,953号、発明の名称「METHODS OF STAPLING TISSUE」、
-米国特許出願第15/385,954号、発明の名称「FIRING MEMBERS WITH NON-PARALLEL JAW ENGAGEMENT FEATURES FOR SURGICAL END EFFECTORS」、
-米国特許出願第15/385,955号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH EXPANDABLE TISSUE STOP ARRANGEMENTS」、
-米国特許出願第15/385,948号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND STAPLE-FORMING ANVILS」、
-米国特許出願第15/385,956号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH POSITIVE JAW OPENING FEATURES」、
-米国特許出願第15/385,958号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR PREVENTING FIRING SYSTEM ACTUATION UNLESS AN UNSPENT STAPLE CARTRIDGE IS PRESENT」、
-米国特許出願第15/385,947号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES AND ARRANGEMENTS OF STAPLES AND STAPLE CAVITIES THEREIN」、
-米国特許出願第15/385,896号、発明の名称「METHOD FOR RESETTING A FUSE OF A SURGICAL INSTRUMENT SHAFT」、
-米国特許出願第15/385,898号、発明の名称「STAPLE FORMING POCKET ARRANGEMENT TO ACCOMMODATE DIFFERENT TYPES OF STAPLES」、
-米国特許出願第15/385,899号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING IMPROVED JAW CONTROL」、
-米国特許出願第15/385,901号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE AND STAPLE CARTRIDGE CHANNEL COMPRISING WINDOWS DEFINED THEREIN」、
-米国特許出願第15/385,902号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A CUTTING MEMBER」、
-米国特許出願第15/385,904号、発明の名称「STAPLE FIRING MEMBER COMPRISING A MISSING CARTRIDGE AND/OR SPENT CARTRIDGE LOCKOUT」、
-米国特許出願第15/385,905号、発明の名称「FIRING ASSEMBLY COMPRISING A LOCKOUT」、
-米国特許出願第15/385,907号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM COMPRISING AN END EFFECTOR LOCKOUT AND A FIRING ASSEMBLY LOCKOUT」、
-米国特許出願第15/385,908号、発明の名称「FIRING ASSEMBLY COMPRISING A FUSE」、
-米国特許出願第15/385,909号、発明の名称「FIRING ASSEMBLY COMPRISING A MULTIPLE FAILED-STATE FUSE」、
-米国特許出願第15/385,920号、発明の名称「STAPLE FORMING POCKET ARRANGEMENTS」、
-米国特許出願第15/385,913号、発明の名称「ANVIL ARRANGEMENTS FOR SURGICAL STAPLE/FASTENERS」、
-米国特許出願第15/385,914号、発明の名称「METHOD OF DEFORMING STAPLES FROM TWO DIFFERENT TYPES OF STAPLE CARTRIDGES WITH THE SAME SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」、
-米国特許出願第15/385,893号、発明の名称「BILATERALLY ASYMMETRIC STAPLE FORMING POCKET PAIRS」、
-米国特許出願第15/385,929号、発明の名称「CLOSURE MEMBERS WITH CAM SURFACE ARRANGEMENTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS WITH SEPARATE AND DISTINCT CLOSURE AND FIRING SYSTEMS」、
-米国特許出願第15/385,911号、発明の名称「SURGICAL STAPLE/FASTENERS WITH INDEPENDENTLY ACTUATABLE CLOSING AND FIRING SYSTEMS」、
-米国特許出願第15/385,927号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH SMART STAPLE CARTRIDGES」、
-米国特許出願第15/385,917号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING STAPLES WITH DIFFERENT CLAMPING BREADTHS」、
-米国特許出願第15/385,900号、発明の名称「STAPLE FORMING POCKET ARRANGEMENTS COMPRISING PRIMARY SIDEWALLS AND POCKET SIDEWALLS」、
-米国特許出願第15/385,931号、発明の名称「NO-CARTRIDGE AND SPENT CARTRIDGE LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR SURGICAL STAPLE/FASTENERS」、
-米国特許出願第15/385,915号、発明の名称「FIRING MEMBER PIN ANGLE」、
-米国特許出願第15/385,897号、発明の名称「STAPLE FORMING POCKET ARRANGEMENTS COMPRISING ZONED FORMING SURFACE GROOVES」、
-米国特許出願第15/385,922号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE FAILURE RESPONSE MODES」、
-米国特許出願第15/385,924号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH PRIMARY AND SAFETY PROCESSORS」、
-米国特許出願第15/385,912号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH JAWS THAT ARE PIVOTABLE ABOUT A FIXED AXIS AND INCLUDE SEPARATE AND DISTINCT CLOSURE AND FIRING SYSTEMS」、
-米国特許出願第15/385,910号、発明の名称「ANVIL HAVING A KNIFE SLOT WIDTH」、
-米国特許出願第15/385,906号、発明の名称「FIRING MEMBER PIN CONFIGURATIONS」、
-米国特許出願第15/386,188号、発明の名称「STEPPED STAPLE CARTRIDGE WITH ASYMMETRICAL STAPLES」、
-米国特許出願第15/386,192号、発明の名称「STEPPED STAPLE CARTRIDGE WITH TISSUE RETENTION AND GAP SETTING FEATURES」、
-米国特許出願第15/386,206号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE WITH DEFORMABLE DRIVER RETENTION FEATURES」、
-米国特許出願第15/386,226号、発明の名称「DURABILITY FEATURES FOR END EFFECTORS AND FIRING ASSEMBLIES OF SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」、
-米国特許出願第15/386,222号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS HAVING END EFFECTORS WITH POSITIVE OPENING FEATURES」、
-米国特許出願第15/386,236号、発明の名称「CONNECTION PORTIONS FOR DISPOSABLE LOADING UNITS FOR SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」、
-米国特許出願第15/385,887号、発明の名称「METHOD FOR ATTACHING A SHAFT ASSEMBLY TO A SURGICAL INSTRUMENT AND,ALTERNATIVELY,TO A SURGICAL ROBOT」、
-米国特許出願第15/385,889号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING A MANUALLY-OPERABLE RETRACTION SYSTEM FOR USE WITH A MOTORIZED SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM」、
-米国特許出願第15/385,890号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING SEPARATELY ACTUATABLE AND RETRACTABLE SYSTEMS」、
-米国特許出願第15/385,891号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING A CLUTCH CONFIGURED TO ADAPT THE OUTPUT OF A ROTARY FIRING MEMBER TO TWO DIFFERENT SYSTEMS」、
-米国特許出願第15/385,892号、発明の名称「SURGICAL SYSTEM COMPRISING A FIRING MEMBER ROTATABLE INTO AN ARTICULATION STATE TO ARTICULATE AN END EFFECTOR OF THE SURGICAL SYSTEM」、
-米国特許出願第15/385,894号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING A LOCKOUT」、
-米国特許出願第15/385,895号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING FIRST AND SECOND ARTICULATION LOCKOUTS」、
-米国特許出願第15/385,916号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」、
-米国特許出願第15/385,918号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」、
-米国特許出願第15/385,919号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」、
-米国特許出願第15/385,921号、発明の名称「SURGICAL STAPLE/FASTENER CARTRIDGE WITH MOVABLE CAMMING MEMBER CONFIGURED TO DISENGAGE FIRING MEMBER LOCKOUT FEATURES」、
-米国特許出願第15/385,923号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」、
-米国特許出願第15/385,925号、発明の名称「JAW ACTUATED LOCK ARRANGEMENTS FOR PREVENTING ADVANCEMENT OF A FIRING MEMBER IN A SURGICAL END EFFECTOR UNLESS AN UNFIRED CARTRIDGE IS INSTALLED IN THE END EFFECTOR」、
-米国特許出願第15/385,926号、発明の名称「AXIALLY MOVABLE CLOSURE SYSTEM ARRANGEMENTS FOR APPLYING CLOSURE MOTIONS TO JAWS OF SURGICAL INSTRUMENTS」、
-米国特許出願第15/385,928号、発明の名称「PROTECTIVE COVER ARRANGEMENTS FOR A JOINT INTERFACE BETWEEN A MOVABLE JAW AND ACTUATOR SHAFT OF A SURGICAL INSTRUMENT」、
-米国特許出願第15/385,930号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTOR WITH TWO SEPARATE COOPERATING OPENING FEATURES FOR OPENING AND CLOSING END EFFECTOR JAWS」、
-米国特許出願第15/385,932号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL END EFFECTOR WITH ASYMMETRIC SHAFT ARRANGEMENT」、
-米国特許出願第15/385,933号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT WITH INDEPENDENT PIVOTABLE LINKAGE DISTAL OF AN ARTICULATION LOCK」、
-米国特許出願第15/385,934号、発明の名称「ARTICULATION LOCK ARRANGEMENTS FOR LOCKING AN END EFFECTOR IN AN ARTICULATED POSITION IN RESPONSE TO ACTUATION OF A JAW CLOSURE SYSTEM」、
-米国特許出願第15/385,935号、発明の名称「LATERALLY ACTUATABLE ARTICULATION LOCK ARRANGEMENTS FOR LOCKING AN END EFFECTOR OF A SURGICAL INSTRUMENT IN AN ARTICULATED CONFIGURATION」、及び
-米国特許出願第15/385,936号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATION STROKE AMPLIFICATION FEATURES」。
本願の出願人は、2016年6月24日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/191,775号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING WIRE STAPLES AND STAMPED STAPLES」、
-米国特許出願第15/191,807号、発明の名称「STAPLING SYSTEM FOR USE WITH WIRE STAPLES AND STAMPED STAPLES」、
-米国特許出願第15/191,834号、発明の名称「STAMPED STAPLES AND STAPLE CARTRIDGES USING THE SAME」、
-米国特許出願第15/191,788号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING OVERDRIVEN STAPLES」、及び
-米国特許出願第15/191,818号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING OFFSET LONGITUDINAL STAPLE ROWS」。
本願の出願人は、2016年6月24日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国意匠特許出願第29/569,218号、発明の名称「SURGICAL FASTENER」、
-米国意匠特許出願第29/569,227号、発明の名称「SURGICAL FASTENER」、
-米国意匠特許出願第29/569,259号、発明の名称「SURGICAL FASTENER CARTRIDGE」、及び
-米国意匠特許出願第29/569,264号、発明の名称「SURGICAL FASTENER CARTRIDGE」。
本願の出願人は、2016年4月1日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/089,325号、発明の名称「METHOD FOR OPERATING A SURGICAL STAPLING SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2017/0281171号、
-米国特許出願第15/089,321号、発明の名称「MODULAR SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A DISPLAY」、現在は米国特許出願公開第2017/0281163号、
-米国特許出願第15/089,326号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A DISPLAY INCLUDING A RE-ORIENTABLE DISPLAY FIELD」、現在は米国特許出願公開第2017/0281172号、
-米国特許出願第15/089,263号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HANDLE ASSEMBLY WITH RECONFIGURABLE GRIP PORTION」、現在は米国特許出願公開第2017/0281165号、
-米国特許出願第15/089,262号、発明の名称「ROTARY POWERED SURGICAL INSTRUMENT WITH MANUALLY ACTUATABLE BAILOUT SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2017/0281161号、
-米国特許出願第15/089,277号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND STAPLING END EFFECTOR WITH ANVIL CONCENTRIC DRIVE MEMBER」、現在は米国特許出願公開第2017/0281166号、
-米国特許出願第15/089,296号、発明の名称「INTERCHANGEABLE SURGICAL TOOL ASSEMBLY WITH A SURGICAL END EFFECTOR THAT IS SELECTIVELY ROTATABLE ABOUT A SHAFT AXIS」、現在は米国特許出願公開第2017/0281168号、
-米国特許出願第15/089,258号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A SHIFTABLE TRANSMISSION」、現在は米国特許出願公開第2017/0281178号、
-米国特許出願第15/089,278号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM CONFIGURED TO PROVIDE SELECTIVE CUTTING OF TISSUE」、現在は米国特許出願公開第2017/0281162号、
-米国特許出願第15/089,284号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A CONTOURABLE SHAFT」、現在は米国特許出願公開第2017/0281186号、
-米国特許出願第15/089,295号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A TISSUE COMPRESSION LOCKOUT」、現在は米国特許出願公開第2017/0281187号、
-米国特許出願第15/089,300号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING AN UNCLAMPING LOCKOUT」、現在は米国特許出願公開第2017/0281179号、
-米国特許出願第15/089,196号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A JAW CLOSURE LOCKOUT」、現在は米国特許出願公開第2017/0281183号、
-米国特許出願第15/089,203号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A JAW ATTACHMENT LOCKOUT」、現在は米国特許出願公開第2017/0281184号、
-米国特許出願第15/089,210号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A SPENT CARTRIDGE LOCKOUT」、現在は米国特許出願公開第2017/0281185号、
-米国特許出願第15/089,324号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A SHIFTING MECHANISM」、現在は米国特許出願公開第2017/0281170号、
-米国特許出願第15/089,335号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT COMPRISING MULTIPLE LOCKOUTS」、現在は米国特許出願公開第2017/0281155号、
-米国特許出願第15/089,339号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2017/0281173号、
-米国特許出願第15/089,253号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM CONFIGURED TO APPLY ANNULAR ROWS OF STAPLES HAVING DIFFERENT HEIGHTS」、現在は米国特許出願公開第2017/0281177号、
-米国特許出願第15/089,304号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A GROOVED FORMING POCKET」、現在は米国特許出願公開第2017/0281188号、
-米国特許出願第15/089,331号、発明の名称「ANVIL MODIFICATION MEMBERS FOR SURGICAL STAPLE/FASTENERS」、現在は米国特許出願公開第2017/0281180号、
-米国特許出願第15/089,336号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES WITH ATRAUMATIC FEATURES」、現在は米国特許出願公開第2017/0281164号、
-米国特許出願第15/089,312号、発明の名称「CIRCULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING AN INCISABLE TISSUE SUPPORT」、現在は米国特許出願公開第2017/0281189号、
-米国特許出願第15/089,309号、発明の名称「CIRCULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING ROTARY FIRING SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2017/0281169号、及び
-米国特許出願第15/089,349号、発明の名称「CIRCULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING LOAD CONTROL」、現在は米国特許出願公開第2017/0281174号。
本願の出願人はまた、2015年12月30日に出願された以下に特定する米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/984,488号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR BATTERY PACK FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2017/0189018号、
-米国特許出願第14/984,525号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2017/0189019号、及び
-米国特許出願第14/984,552号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH SEPARABLE MOTORS AND MOTOR CONTROL CIRCUITS」、現在は米国特許出願公開第2017/0189020号。
本願の出願人はまた、2016年2月9日に出願された以下に特定する米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/019,220号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH ARTICULATING AND AXIALLY TRANSLATABLE END EFFECTOR」、現在は米国特許出願公開第2017/0224333号、
-米国特許出願第15/019,228号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH MULTIPLE LINK ARTICULATION ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2017/0224342号、
-米国特許出願第15/019,196号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ARTICULATION MECHANISM WITH SLOTTED SECONDARY CONSTRAINT」、現在は米国特許出願公開第2017/0224330号、
-米国特許出願第15/019,206号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH AN END EFFECTOR THAT IS HIGHLY ARTICULATABLE RELATIVE TO AN ELONGATE SHAFT ASSEMBLY」、現在は米国特許出願公開第2017/0224331号、
-米国特許出願第15/019,215号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH NON-SYMMETRICAL ARTICULATION ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2017/0224332号、
-米国特許出願第15/019,227号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH SINGLE ARTICULATION LINK ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2017/0224334号、
-米国特許出願第15/019,235号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH TENSIONING ARRANGEMENTS FOR CABLE DRIVEN ARTICULATION SYSTEMS」、現在は米国特許出願公開第2017/0224336号、
-米国特許出願第15/019,230号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH OFF-AXIS FIRING BEAM ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2017/0224335号、及び
-米国特許出願第15/019,245号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH CLOSURE STROKE REDUCTION ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2017/0224343号。
本願の出願人はまた、2016年2月12日に出願された以下に特定する米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第15/043,254号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、
-米国特許出願第15/043,259号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、
-米国特許出願第15/043,275号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、及び
-米国特許出願第15/043,289号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」。
本願の出願人は、2015年6月18日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/742,925号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH POSITIVE JAW OPENING ARRANGEMENTS」、現在は、米国特許出願公開第2016/0367256号、
-米国特許出願第14/742,941号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH DUAL CAM ACTUATED JAW CLOSING FEATURES」、現在は米国特許出願公開第2016/0367248号、
-米国特許出願第14/742,914号、発明の名称「MOVABLE FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0367255号、
-米国特許出願第14/742,900号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH COMPOSITE FIRING BEAM STRUCTURES WITH CENTER FIRING SUPPORT MEMBER FOR ARTICULATION SUPPORT」、現在は米国特許出願公開第2016/0367254号、
-米国特許出願第14/742,885号、発明の名称「DUAL ARTICULATION DRIVE SYSTEM ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0367246号、及び
-米国特許出願第14/742,876号、発明の名称「PUSH/PULL ARTICULATION DRIVE SYSTEMS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0367245号。
本願の出願人は、2015年3月6日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/640,746号、発明の名称「POWERED SURGICAL INSTRUMENT」、現在の米国特許出願公開第9,808,246号、
-米国特許出願第14/640,795号、発明の名称「MULTIPLE LEVEL THRESHOLDS TO MODIFY OPERATION OF POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/02561185号、
-米国特許出願第14/640,832号、発明の名称「ADAPTIVE TISSUE COMPRESSION TECHNIQUES TO ADJUST CLOSURE RATES FOR MULTIPLE TISSUE TYPES」、現在は米国特許出願公開第2016/0256154号、
-米国特許出願第14/640,935号、発明の名称「OVERLAID MULTI SENSOR RADIO FREQUENCY(RF)ELECTRODE SYSTEM TO MEASURE TISSUE COMPRESSION」、現在は米国特許出願公開第2016/0256071号、
-米国特許出願第14/640,831号、発明の名称「MONITORING SPEED CONTROL AND PRECISION INCREMENTING OF MOTOR FOR POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0256153号、
-米国特許出願第14/640,859号、発明の名称「TIME DEPENDENT EVALUATION OF SENSOR DATA TO DETERMINE STABILITY,CREEP,AND VISCOELASTIC ELEMENTS OF MEASURES」、現在は米国特許出願公開第2016/0256187号、
-米国特許出願第14/640,817号、発明の名称「INTERACTIVE FEEDBACK SYSTEM FOR POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0256186号、
-米国特許出願第14/640,844号、発明の名称「CONTROL TECHNIQUES AND SUB-PROCESSOR CONTAINED WITHIN MODULAR SHAFT WITH SELECT CONTROL PROCESSING FROM HANDLE」、現在は米国特許出願公開第2016/0256155号、
-米国特許出願第14/640,837号、発明の名称「SMART SENSORS WITH LOCAL SIGNAL PROCESSING」、現在は米国特許出願公開第2016/0256163号、
-米国特許出願第14/640,765号、発明の名称「SYSTEM FOR DETECTING THE MIS-INSERTION OF A STAPLE CARTRIDGE INTO A SURGICAL STAPLE/FASTENER」、現在は米国特許出願公開第2016/0256160号、
-米国特許出願第14/640,799号、発明の名称「SIGNAL AND POWER COMMUNICATION SYSTEM POSITIONED ON A ROTATABLE SHAFT」、現在は米国特許出願公開第2016/0256162号、及び
-米国特許出願第14/640,780号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A LOCKABLE BATTERY HOUSING」、現在は米国特許出願公開第2016/0256161号。
本願の出願人は、2015年2月27日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/633,576号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM COMPRISING AN INSPECTION STATION」、現在は米国特許出願公開第2016/0249919号、
-米国特許出願第14/633,546号、発明の名称「SURGICAL APPARATUS CONFIGURED TO ASSESS WHETHER A PERFORMANCE PARAMETER OF THE SURGICAL APPARATUS IS WITHIN AN ACCEPTABLE PERFORMANCE BAND」、現在は米国特許出願公開第2016/0249915号、
-米国特許出願第14/633,560号、発明の名称「SURGICAL CHARGING SYSTEM THAT CHARGES AND/OR CONDITIONS ONE OR MORE BATTERIES」、現在は米国特許出願公開第2016/0249910号、
-米国特許出願第14/633,566号、発明の名称「CHARGING SYSTEM THAT ENABLES EMERGENCY RESOLUTIONS FOR CHARGING A BATTERY」、現在は米国特許出願公開第2016/0249918号、
-米国特許出願第14/633,555号、発明の名称「SYSTEM FOR MONITORING WHETHER A SURGICAL INSTRUMENT NEEDS TO BE SERVICED」、現在は米国特許出願公開第2016/0249916号、
-米国特許出願第14/633,542号、発明の名称「REINFORCED BATTERY FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2016/0249908号、
-米国特許出願第14/633,548号、発明の名称「POWER ADAPTER FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2016/0249909号、
-米国特許出願第14/633,526号、発明の名称「ADAPTABLE SURGICAL INSTRUMENT HANDLE」、現在は米国特許出願公開第2016/0249945号、
-米国特許出願第14/633,541号、発明の名称「MODULAR STAPLING ASSEMBLY」、現在は米国特許出願公開第2016/0249927号、及び
-米国特許出願第14/633,562号、発明の名称「SURGICAL APPARATUS CONFIGURED TO TRACK AN END-OF-LIFE PARAMETER」、現在は米国特許出願公開第2016/0249917号。
本願の出願人は、2014年12月18日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/574,478号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEMS COMPRISING AN ARTICULATABLE END EFFECTOR AND MEANS FOR ADJUSTING THE FIRING STROKE OF A FIRING MEMBER」、現在は米国特許第9,844,374号、
-米国特許出願第14/574,483号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING LOCKABLE SYSTEMS」、現在は米国特許出願公開第2016/0174969号、
-米国特許出願第14/575,139号、発明の名称「DRIVE ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,844,375号、
-米国特許出願第14/575,148号、発明の名称「LOCKING ARRANGEMENTS FOR DETACHABLE SHAFT ASSEMBLIES WITH ARTICULATABLE SURGICAL END EFFECTORS」、現在は米国特許出願公開第2016/0174976号、
-米国特許出願第14/575,130号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH AN ANVIL THAT IS SELECTIVELY MOVABLE ABOUT A DISCRETE NON-MOVABLE AXIS RELATIVE TO A STAPLE CARTRIDGE」、現在は米国特許出願公開第2016/0174972号、
-米国特許出願第14/575,143号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH IMPROVED CLOSURE ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0174983号、
-米国特許出願第14/575,117号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATABLE END EFFECTORS AND MOVABLE FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0174975号、
-米国特許出願第14/575,154号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATABLE END EFFECTORS AND IMPROVED FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0174973号、
-米国特許出願第14/574,493号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING A FLEXIBLE ARTICULATION SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2016/0174970号、及び
-米国特許出願第14/574,500号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING A LOCKABLE ARTICULATION SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2016/0174971号。
本願の出願人は、2013年3月1日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第13/782,295号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH CONDUCTIVE PATHWAYS FOR SIGNAL COMMUNICATION」、現在は米国特許第9,700,309号、
-米国特許出願第13/782,323号、発明の名称「ROTARY POWERED ARTICULATION JOINTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,782,169号、
-米国特許出願第13/782,338号、発明の名称「THUMBWHEEL SWITCH ARRANGEMENTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0249557号、
-米国特許出願第13/782,499号、発明の名称「ELECTROMECHANICAL SURGICAL DEVICE WITH SIGNAL RELAY ARRANGEMENT」、現在は米国特許第9,358,003号、
-米国特許出願第13/782,460号、発明の名称「MULTIPLE PROCESSOR MOTOR CONTROL FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,554,794号、
-米国特許出願第13/782,358号、発明の名称「JOYSTICK SWITCH ASSEMBLIES FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,326,767号、
-米国特許出願第13/782,481号、発明の名称「SENSOR STRAIGHTENED END EFFECTOR DURING REMOVAL THROUGH TROCAR」、現在は米国特許第9,468,438号、
-米国特許出願第13/782,518号、発明の名称「CONTROL METHODS FOR SURGICAL INSTRUMENTS WITH REMOVABLE IMPLEMENT PORTIONS」、現在は米国特許出願公開第2014/0246475号、
-米国特許出願第13/782,375号、発明の名称「ROTARY POWERED SURGICAL INSTRUMENTS WITH MULTIPLE DEGREES OF FREEDOM」、現在は米国特許第9,398,911号、及び
-米国特許出願第13/782,536号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SOFT STOP」、現在は米国特許第9,307,986号。
本願の出願人はまた、2013年3月14日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第13/803,097号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A FIRING DRIVE」、現在は米国特許第9,687,230号、
-米国特許出願第13/803,193号、発明の名称「CONTROL ARRANGEMENTS FOR A DRIVE MEMBER OF A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許第9,332,987号、
-米国特許出願第13/803,053号、発明の名称「INTERCHANGEABLE SHAFT ASSEMBLIES FOR USE WITH A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0263564号、
-米国特許出願第13/803,086号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ARTICULATION LOCK」、現在は米国特許出願公開第2014/0263541号、
-米国特許出願第13/803,210号、発明の名称「SENSOR ARRANGEMENTS FOR ABSOLUTE POSITIONING SYSTEM FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,808,244号、
-米国特許出願第13/803,148号、発明の名称「MULTI-FUNCTION MOTOR FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0263554号、
-米国特許出願第13/803,066号、発明の名称「DRIVE SYSTEM LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,629,623号、
-米国特許出願第13/803,117号、発明の名称「ARTICULATION CONTROL SYSTEM FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,351,726号、
-米国特許出願第13/803,130号、発明の名称「DRIVE TRAIN CONTROL ARRANGEMENTS FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,351,727号、及び
-米国特許出願第13/803,159号、発明の名称「METHOD AND SYSTEM FOR OPERATING A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0277017号。
本願の出願人はまた、2014年3月7日に出願された以下の特許出願を所有しており、その全体内容が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/200,111号、発明の名称「CONTROL SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,629,629号。
本願の出願人はまた、2014年3月26日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/226,106号、発明の名称「POWER MANAGEMENT CONTROL SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2015/0272582号、
-米国特許出願第14/226,099号、発明の名称「STERILIZATION VERIFICATION CIRCUIT」、現在は米国特許第9,826,977号、
-米国特許出願第14/226,094号、発明の名称「VERIFICATION OF NUMBER OF BATTERY EXCHANGES/PROCEDURE COUNT」、現在は米国特許出願公開第2015/0272580号、
-米国特許出願第14/226,117号、発明の名称「POWER MANAGEMENT THROUGH SLEEP OPTIONS OF SEGMENTED CIRCUIT AND WAKE UP CONTROL」、現在は米国特許出願公開第2015/0272574号、
-米国特許出願第14/226,075号、発明の名称「MODULAR POWERED SURGICAL INSTRUMENT WITH DETACHABLE SHAFT ASSEMBLIES」、現在は米国特許第9,743,929号、
-米国特許出願第14/226,093号、発明の名称「FEEDBACK ALGORITHMS FOR MANUAL BAILOUT SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2015/0272569号、
-米国特許出願第14/226,116号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT UTILIZING SENSOR ADAPTATION」、現在は米国特許出願公開第2015/0272571号、
-米国特許出願第14/226,071号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT CONTROL CIRCUIT HAVING A SAFETY PROCESSOR」、現在は米国特許第9,690,362号、
-米国特許出願第14/226,097号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING INTERACTIVE SYSTEMS」、現在は米国特許第9,820,738号、
-米国特許出願第14/226,126号、発明の名称「INTERFACE SYSTEMS FOR USE WITH SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2015/0272572号、
-米国特許出願第14/226,133号、発明の名称「MODULAR SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2015/0272557号、
-米国特許出願第14/226,081号、発明の名称「SYSTEMS AND METHODS FOR CONTROLLING A SEGMENTED CIRCUIT」、現在は米国特許第9,804,618号、
-米国特許出願第14/226,076号、発明の名称「POWER MANAGEMENT THROUGH SEGMENTED CIRCUIT AND VARIABLE VOLTAGE PROTECTION」、現在は米国特許第9,733,663号、
-米国特許出願第14/226,111号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT SYSTEM」、現在は米国第9,750,499号、及び
-米国特許出願第14/226,125号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A ROTATABLE SHAFT」、現在は、米国特許出願公開第2015/0280384号。
本願の出願人はまた、2014年9月5日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/479,103号、発明の名称「CIRCUITRY AND SENSORS FOR POWERED MEDICAL DEVICE」、現在は米国特許出願公開第2016/0066912号、
-米国特許出願第14/479,119号、発明の名称「ADJUNCT WITH INTEGRATED SENSORS TO QUANTIFY TISSUE COMPRESSION」、現在は米国特許第9,724,094号、
-米国特許出願第14/478,908号、発明の名称「MONITORING DEVICE DEGRADATION BASED ON COMPONENT EVALUATION」、現在は米国特許第9,737,301号、
-米国特許出願第14/478,895号、発明の名称「MULTIPLE SENSORS WITH ONE SENSOR AFFECTING A SECOND SENSOR’S OUTPUT OR INTERPRETATION」、現在は米国特許第9,757,128号、
-米国特許出願第14/479,110号、発明の名称「POLARITY OF HALL MAGNET TO DETECT MISLOADED CARTRIDGE」、現在は米国特許出願公開第2016/0066915号、
-米国特許出願第14/479,098号、発明の名称「SMART CARTRIDGE WAKE UP OPERATION AND DATA RETENTION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066911号、
-米国特許出願第14/479,115号、発明の名称「MULTIPLE MOTOR CONTROL FOR POWERED MEDICAL DEVICE」、現在は米国特許第9,788,836号、及び
-米国特許出願第14/479,108号、発明の名称「LOCAL DISPLAY OF TISSUE PARAMETER STABILIZATION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066913号。
本願の出願人はまた、2014年4月9日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許出願第14/248,590号、発明の名称「MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH LOCKABLE DUAL DRIVE SHAFTS」、現在は米国特許第9,826,976号、
-米国特許出願第14/248,581号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A CLOSING DRIVE AND A FIRING DRIVE OPERATED FROM THE SAME ROTATABLE OUTPUT」、現在は米国特許第9,649,110号、
-米国特許出願第14/248,595号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SHAFT INCLUDING SWITCHES FOR CONTROLLING THE OPERATION OF THE SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許第9,844,368号、
-米国特許出願第14/248,588号、発明の名称「POWERED LINEAR SURGICAL STAPLE/FASTENER」、現在は米国特許出願公開第2014/0309666号、
-米国特許出願第14/248,591号、発明の名称「TRANSMISSION ARRANGEMENT FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0305991号、
-米国特許出願第14/248,584号、発明の名称「MODULAR MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH ALIGNMENT FEATURES FOR ALIGNING ROTARY DRIVE SHAFTS WITH SURGICAL END EFFECTOR SHAFTS」、現在は米国特許第9,801,626号、
-米国特許出願第14/248,587号、発明の名称「POWERED SURGICAL STAPLE/FASTENER」、現在は米国特許出願公開第2014/0309665号、
-米国特許出願第14/248,586号、発明の名称「DRIVE SYSTEM DECOUPLING ARRANGEMENT FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0305990号、及び
-米国特許出願第14/248,607号、発明の名称「MODULAR MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH STATUS INDICATION ARRANGEMENTS」、現在は米国特許第9,814,460号。
本願の出願人はまた、2013年4月16日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許仮出願第61/812,365号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE FUNCTIONS PERFORMED BY A SINGLE MOTOR」、
-米国特許仮出願第61/812,376号、発明の名称「LINEAR CUTTER WITH POWER」、
-米国特許仮出願第61/812,382号、発明の名称「LINEAR CUTTER WITH MOTOR AND PISTOL GRIP」、
-米国特許仮出願第61/812,385号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HANDLE WITH MULTIPLE ACTUATION MOTORS AND MOTOR CONTROL」、及び
-米国特許仮出願第61/812,372号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE FUNCTIONS PERFORMED BY A SINGLE MOTOR」。
本明細書に記載され、添付の図面に示されるように、実施形態の全体的な構造、機能、製造、及び使用の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が説明される。周知の動作、構成要素、及び要素は、本明細書に記載される実施形態を不明瞭にしないようにするために、詳細に記載されていない。読者は、本明細書に記載され図示された実施形態が非限定的な例であり、したがって、本明細書に開示された特定の構造的及び機能的詳細が代表的及び例示的であり得ることが理解できるであろう。特許請求の範囲から逸脱することなく、それに対する変形及び変更を行うことができる。
用語「備える(comprise)」(「comprises」及び「comprising」など、compriseの語形のいずれか)、「有する(have)」(「has」及び「having」など、haveの語形のいずれか)、「含む(include)」(「includes」及び「including」など、includeの語形のいずれか)、及び「含有する(contain)」(「contains」及び「containing」など、containの語形のいずれか)は、変更可能な連結動詞である。結果として、1つ以上の要素を「備える」か、「有する」か、「含む」か、又は「含有する」外科用システム、デバイス、又は装置は、それら1つ以上の要素を有しているが、それら1つ以上の要素のみを有することに限定されない。同様に、1つ以上の特徴を「備える」か、「有する」か、「含む」か、又は「含有する」システム、デバイス、又は装置の要素は、それら1つ以上の特徴を有するが、それら1つ以上の特徴のみを有することに限定されない。
「近位」及び「遠位」という用語は、本明細書では、外科用器具のハンドル部分を操作する臨床医を基準として使用される。「近位」という用語は、臨床医に最も近い部分を指し、「遠位」という用語は、臨床医から離れた位置にある部分を指す。便宜上及び明確性のために、「垂直」、「水平」、「上」、及び「下」などの空間的用語が、本明細書において図面に関して使用され得ることが更に理解されよう。しかしながら、外科用器具は、多くの向き及び位置で使用されるものであり、これらの用語は限定的及び/又は絶対的であることを意図したものではない。
腹腔鏡下及び低侵襲性の外科手術を行うための様々な例示的なデバイス及び方法が提供される。しかしながら、本明細書に開示される様々な方法及びデバイスが、例えば開腹外科手術と関連するものを含む、多くの外科手術及び用途で使用され得ることが、読者には容易に理解されよう。本明細書の「発明を実施するための形態」を読み進めることで、読者は、本明細書に開示される様々な器具が、例えば、自然開口部を通じて、組織内に形成された切開又は穿刺穴を通じてなど、任意の方法で体内に挿入され得ることを更に理解するであろう。これらの器具の作業部分又はエンドエフェクタ部分は、患者の体内に直接挿入されてもよく、あるいは、外科用器具のエンドエフェクタ及び細長いシャフトを進めることが可能な作業通路を有するアクセスデバイスを通じて挿入されてもよい。
患者の組織を締結するように構成された様々な外科用器具が本明細書に開示される。以下でより詳細に説明されるように、そのような外科用器具は、エンドエフェクタと、様々なエンドエフェクタ機能を実行するように構成された複数の駆動システムと、を備える。そのような駆動システムは、例えば、エンドエフェクタ内の組織をクランプするように構成されたアンビル駆動システム、組織の中にステープルを配備するように構成されたステープル発射システム、及び/又は組織を切断するように構成された組織切断システムを含むことができる。そのような駆動システムはまた、例えば、エンドエフェクタを関節運動させるように構成された関節運動駆動システム、組織に対してエンドエフェクタを移動させるように構成された組織駆動システム、及び/又はエンドエフェクタにステープルを再装填するように構成されたステープル装填システムを含むことができる。以下で更に詳細に論じられるように、これらの駆動システムのうちの2つ以上は、それらが同期して動作されるように、共通の駆動システムに動作可能に連結され得る。
ステープル留め器具1000が図1に示されている。ステープル留め器具1000は、ハンドル1100と、ハンドル1100から延在するシャフトアセンブリ1200と、シャフトアセンブリ1200から延在するエンドエフェクタ1300と、を備える。ハンドル1100は、フレーム1110と、フレーム1110の両側に位置付けられた把持部分1120と、を備える。ハンドル1100は、ステープル留め器具1000の駆動システムを動作させるように構成された複数の電気モータを更に備える。3つの電気モータ1130、1140、及び1150が示されているが、外科用器具1000は、任意の好適な数の電気モータを含むことができる。各電気モータは、回転可能な出力部と動作可能に連結されている。例えば、電気モータ1130は、回転可能な出力部1135に動作可能に連結され、電動モータ1140は、回転可能な出力部1145に動作可能に連結され、電気モータ1150は、回転可能な出力部1155に動作可能に連結されている。ハンドル1100は、例えば、電気モータ1130、1140、及び1150に電力を供給する電池1160を更に備える。図11を参照すると、電池1160は、例えば、リチウム18650の電池を含むが、任意の好適な電池を含んでよい。主に図12を参照すると、電池1160は、ハンドルフレーム1110内に画定された電池区画1115内に位置付けられているが、任意の好適な場所に格納され得る。電池1160はまた、以下でより詳細に記載されるハンドル1110の制御システム及び/又はディスプレイに電力を供給するように構成されている。
ハンドル1100’が図8及び10に示されている。ハンドル1100’は、多くの点でハンドル1100に類似しており、その大部分は、簡潔にするために、本明細書において議論されていない。ハンドル1100’は、ドア1115’を通じてアクセス可能な電池区画を備える。ドア1115’は、電池区画内の電池を交換することを可能にする。ハンドル1100’’が図9に示されている。ハンドル1100’’は、多くの点でハンドル1100に類似しており、その大部分は、簡潔にするために、本明細書において議論されていない。ハンドル1100’’は、例えば、発電機及び/又は壁コンセントからハンドル1100’’に電力を供給するように構成されたプラグ1115’’を備える。様々な例において、ハンドル1100’’は、例えば電池1160などの内部源、及び、例えばプラグ1115’’などの外部源から電力を供給され得る。
再び図1を参照すると、ハンドルフレーム1110はコネクタ1170を備えている。シャフトアセンブリ1200は外側ハウジング1210を備え、この外側ハウジングは、ハンドルコネクタ1170と係合してシャフトアセンブリ1200をハンドル1100に連結させるように構成されたシャフトコネクタ1270を含む。シャフトコネクタ1270及びハンドル1170は、回転可能なバヨネット相互継手を含むが、任意の適切な相互継手が用いられ得る。シャフトアセンブリ1200は、回転可能な入力部1235を更に備え、この入力部は、シャフトアセンブリ1200がハンドル1100に組み付けられるときに、回転可能な出力部1135と動作可能に連結されるように構成されている。同様に、シャフトアセンブリ1200はまた、回転可能な出力部1145と動作可能に連結されるように構成された回転可能な入力部1245と、シャフトアセンブリ1200がハンドル1100に組み付けられるときに回転可能な出力部1155と動作可能に連結されるように構成された回転可能な入力部1255と、を備える。
上記に加えて、外側シャフトハウジング1210は、遠位コネクタ1290を更に備える。エンドエフェクタ1300は、遠位コネクタ1290と係合してエンドエフェクタ1300をシャフトアセンブリ1200に連結させるように構成されたエンドエフェクタコネクタ1390を含むシャフト部分1310を備える。エンドエフェクタコネクタ1390及び遠位シャフトコネクタ1290は回転可能な相互継手を含むが、任意の適切な相互継手が用いられ得る。エンドエフェクタ1300は、エンドエフェクタ1300がシャフトアセンブリ1200に組み付けられるときにシャフト入力部1235に動作可能に連結されるように構成された第1の駆動装置を更に備える。同様に、エンドエフェクタ1300は、シャフト入力部1245に動作可能に連結されるように構成された第2の駆動装置と、エンドエフェクタ1300がシャフトアセンブリ1200に組み付けられるときにシャフト入力部1255に動作可能に連結されるように構成された第3の駆動装置と、を備える。
様々な例において、シャフトアセンブリ1200及び/又はエンドエフェクタ1300は、1つ以上のセンサ及び/又は電気的に駆動される構成要素を備える。図2を参照すると、ステープル留め器具1000は、ハンドル1100、シャフトアセンブリ1200、及びエンドエフェクタ1300を通って延在する少なくとも1つの電気回路を備える。この電気回路は、ハンドル1100、シャフトアセンブリ1200、及びエンドエフェクタ1300内の導体を備え、それらの導体は、シャフトアセンブリ1200がハンドル1100に組み付けられ、エンドエフェクタ1300がシャフトアセンブリ1200に組み付けられているときに、互いに電気的に連通して配置されている。図2は、2つの別個の電気回路の一部であるシャフトアセンブリ1200内の4つの導体1280を示すが、任意の好適な数の導体及び/又は回路が用いられてよい。ハンドルコネクタ1170及びシャフトコネクタ1270は、シャフトアセンブリ1200がハンドル1100に回転可能に組み付けられると回転されて係合する電気接点を備える。同様に、遠位シャフトコネクタ1290及びエンドエフェクタコネクタ1390は、エンドエフェクタ1300がシャフトアセンブリ1200に組み付けられると回転されて係合する電気接点を備える。
再び図1を参照すると、エンドエフェクタ1300は、関節運動継手1370を中心としてシャフト部分1310に回転可能に接続される遠位ヘッド1320を更に備える。エンドエフェクタ1300はまた、シャフト部分1310に対して遠位ヘッド1320を関節運動させるように構成された関節運動駆動システムを備える。遠位ヘッド1320は、開放位置と閉鎖位置との間で移動可能なアンビル1360を備える。使用の際、アンビル1360は、エンドエフェクタ1300内の組織をクランプ又は圧縮するために、アンビル駆動システムによって組織圧縮表面1325に向かって移動可能である。図3~7に関連して以下で論じられるように、組織圧縮表面1325は、患者組織に係合しかつステープル留め器具1000を患者組織に対して移動させるように構成された組織駆動システム上に画定されている。
主に図3を参照すると、エンドエフェクタ1300は、回転可能な駆動シャフト1330を備え、この駆動シャフトは、選択的にアンビル1360を開放し、組織駆動システムを動作させて(図4~6)患者組織に対して遠位ヘッド1320を再配置し、ステープル留め器具1000がステープル発射ストロークを実行する前にアンビル1360を閉鎖する(図7)ために、使用可能である。駆動シャフト1330は電気モータによって駆動されるものであり、更に、駆動シャフト1330は、駆動シャフト1330から延在するキー1332が組織駆動システムと動作可能に係合される(図4~6)第1の位置と、キー1332がアンビル駆動システムと動作可能に係合される(図7)第2の位置と、の間で並進可能である。駆動シャフト1330がその第1の位置にあるとき、キー1332は、組織駆動システムの駆動ギア1331内に画定されたキースロット1333内に位置付けられている。駆動シャフト1330がその第2の位置にあるとき、キー1332は、アンビル駆動システムの駆動カラー1361内に画定されたキースロット1363内に位置付けられている。
図4~6を参照すると、組織駆動システムは、第1のフット1380aと第2のフット1380bとを備える。フット1380a、1380bは、患者組織に係合するように延出可能であり、次いで、患者組織に対してエンドエフェクタ1300の遠位ヘッド1320を引っ張るように後退可能である。組織駆動システムは、第2のフット1380bを後退させながら第1のフット1380aを延出させ、同様に、第1のフット1380aを後退させながら第2のフット1380bを延出させるように構成されている。図4は、延出位置にある第1のフット1380a、及び後退位置にある第2のフット1380bを示す。上記の結果として、組織駆動システムは、組織を横切ってエンドエフェクタ1300を走行させて、組織内にステープル発射経路を形成するように構成され得る。様々な代替的な実施形態において、組織駆動システムは、第1のフット1380aと第2のフット1380bを同時に延出させ、かつ/又は第1のフット1380aと第2のフット1380bを同時に後退させるように構成され得る。
上記に加えて、組織駆動システムは、駆動シャフト1330の回転を第1のギア1380aに伝達するように構成された第1のギアトレーンと、駆動シャフト1330の回転を第2のギア1380bに伝達するように構成された第2のギアトレーンと、を備える。第1のギアトレーンは、駆動ギア1331と動作可能に噛み合うスパーギア1381aと、スパーギア1381aと動作可能に噛み合う伝達ギア1382aと、伝達ギア1382aと動作可能に噛み合うスパーギア1383aと、を備え、それにより、シャフト1330の回転がスパーギア1383aに伝達されるようになっている。第1のギアトレーンは、スパーギア1383aと動作可能に噛み合うシャフトギア1384aを更に備える。主に図5及び6を参照すると、シャフトギア1384aは、スパーギア1383aの回転が伝達シャフト1385aに伝達されるように、伝達シャフト1385aに固定して装着されている。第1のギアトレーンは、伝達シャフト1385aに固定して装着されたベベルギア1386aと、ベベルギア1386aと動作可能に噛み合うサイドベベルギア1387aと、サイドベベルギア1387aに固定して装着されたピニオンギア1388aと、を更に備え、それにより、ピニオンギア1388aはサイドベベルギア1387aと共に回転するようになっている。主に図6を参照すると、ピニオンギア1388aは、回転入力運動を第1のフット1380aの並進運動に変換する、第1のフット1380aに装着されたラック1389aと動作可能に噛み合う。
以下で説明するように、第2のギアトレーンが2つのスパーギアの中間に伝達ギアを含まないことを除いて、第2のギアトレーンは、多くの点で第1のギアトレーンと類似している。第2のギアトレーンは、駆動ギア1331と動作可能に噛み合うスパーギア1381bと、スパーギア1381bと動作可能に噛み合うスパーギア1383bと、を備え、そのため、シャフト1330の回転はスパーギア1383bに伝達される。第2のギアトレーンは、スパーギア1383bと動作可能に噛み合うシャフトギア1384bを更に備える。主に図5を参照すると、シャフトギア1384bは、スパーギア1383bの回転が伝達シャフト1385bに伝達されるように、伝達シャフト1385bに固定して装着されている。第2のギアトレーンは、伝達シャフト1385bに固定的に装着されたベベルギア1386bと、ベベルギア1386bと動作可能に噛み合うサイドベベルギア1387bと、サイドベベルギア1387bに固定して装着されたピニオンギア1388bと、を更に備え、それにより、ピニオンギア1388bはサイドベベルギア1387bと共に回転するようになっている。ピニオンギア1388bは、回転入力運動を第2のフット1380bの並進運動に変換する、第2のフット1380bに装着されたラック1389bと動作可能に噛み合う。
伝達ギア1382aが第1のギアトレーン内に存在し、それに対応する伝達ギアが第2のギアトレーン内に存在しないことにより、第1のフット1380a及び第2のフット1380bは、駆動シャフト1330の回転に応答して、それぞれ反対方向に移動することになる。例えば、駆動シャフト1330が第1の方向に回転されると、第1のフット1380aは延出され、第2のフット1380bは後退される。同様に、駆動シャフト1330が第2の方向、つまり反対の方向に回転されると、第1のフット1380aは後退され、第2のフット1380bは延出される。上述したように、第1及び第2のフット1380a、1380bは、それらが延出及び後退される際に、組織に対してエンドエフェクタ1300を把持し、引っ張るように構成されている。フット1380a、1380bの動きは直線状であってよいが、例えば弓状運動などの異なる運動をもたらす他の実施形態も本明細書に開示される。
エンドエフェクタ1300が組織駆動システムによって組織に対して適切に運動されると、図7に示されるように、駆動シャフト1330は長手方向に並進されて、組織駆動システムとの係合から外れ、アンビル駆動システムと係合する。様々な例において、駆動シャフト1330の回転は、組織駆動システムから係合解除される前に停止され得る。他の例では、駆動シャフト1330は、組織駆動システムから係合解除され、駆動カラー1361と係合するように並進されるときに、回転し続けることができる。いずれの場合も、駆動カラー1361は、その中に画定されたねじ付き開口部1362を備え、そのねじ付き開口部はねじ山1365を含む。アンビル1360は、そこから延在するプッシュロッド1364を含み、そのプッシュロッドは、開口部1366内のねじ山1365と螺合可能に係合される端部を含む。駆動カラー1361が駆動シャフト1330によって第1の方向に回転されると、駆動カラー1361はアンビル1360をフット1380a及び1380bから離れるように押してアンビル1360を開放する。アンビル1360が十分に開放されると、駆動シャフト1330は、組織駆動システムに係合し、エンドエフェクタ1300を組織に対して移動させるように、シフトされ得る。次いで駆動シャフト1330は、アンビル駆動システムと再係合され得る。図7に示されるように、駆動カラー1361がそのような点で第2の、つまり反対の方向に回転されると、駆動カラー1361は、アンビル1360をフット1380a及び1380bに向かって引っ張って、アンビル1360を閉鎖又はクランプする。アンビル1360が閉鎖されると、ステープル留め器具1000のステープル発射システムが作動され得る。そのような時点で、アンビル1360はアンビル駆動システムによって再開放され、上述のサイクルが繰り返され得る。
特筆すべきことに、駆動シャフト1330は、アンビル駆動システムのプッシュロッド1364を通って延在する長手方向軸線1369と同一直線上にある長手方向軸線1339に沿って延在する。そのような構成により、駆動シャフト1330は、駆動カラー1361を介してプッシュロッド1334に動作可能に連結されることが可能となる。また、特筆すべきことに、駆動カラー1361は、それから延在する近位フランジ1367と遠位フランジ1368とを備える。フランジ1367及び1368は、それぞれ近位方向及び遠位方向へのアンビル1360の長手方向の移動を制限する停止部として作用する。したがって、フランジ1367及び1368は、アンビル1360の開放及び閉鎖ストロークの限界を規定する。アンビル1360は、長手方向軸線1369に対して直交するかあるいは少なくとも実質的に直交して延在し、遠位ヘッド1320に対して長手方向に移動する、組織クランプ面を備える。アンビル1360は可動ジョーを備え、組織駆動システムのフット1380a及び1380bは、アンビル1360の反対側に位置付けられた別の可動ジョーを備える。
再び図3を参照すると、組織駆動システムの駆動ギア1331とアンビル駆動システムの駆動カラー1361との間に長手方向の間隙が存在する。結果として、組織駆動システムとアンビル駆動システムとの間でシフトするとき、動作の休止が存在し得る。間隙が短くなるほど休止も短くなり得るのに対し、間隙が長くなるほど休止も長くなり得る。駆動ギア1331と駆動カラー1361との間に間隙が存在しないかあるいはほとんど存在せず、結果として、動作上の休止が排除され得る他の実施形態も想定される。
再び図1を参照すると、エンドエフェクタ1300は、内部に格納された複数のステープルカートリッジ1400を備える。ステープル留め器具1000は、ステープルカートリッジ1400をエンドエフェクタ1300の中へと押し込むように構成されたカートリッジ駆動システムを備える。結果として、カートリッジ駆動システムは、ステープル留め器具1000を手術部位から取り除く必要なく、エンドエフェクタ1300を再装填するために使用され得る。しかしながら、エンドエフェクタ1300内のステープルカートリッジ1400の供給が使い果たされると、ステープル留め器具1000の動作中にカートリッジを装填するためのシステムをステープル留め器具1000が備えていない限り、ステープル留め器具1000は、手術部位から取り除かれて再装填されなければならない可能性がある。そのようなシステムが、以下でより詳しく述べられている。いずれにしても、エンドエフェクタ1300はシャフトアセンブリ1200から取り外され得、次いで未使用のエンドエフェクタ1300が、シャフトアセンブリ1200に取り付けられて、ステープル留め器具1000を再装填することができる。
再び図1を参照すると、各エンドエフェクタ1300は、エンドエフェクタ1300内に格納されたステープル又はステープルカートリッジの数と同じ程、多数の用途を意図したものである。シャフトアセンブリ1200は、エンドエフェクタ1300よりも多くの用途を意図したものである。結果として、使用済みのエンドエフェクタ1300は、シャフトアセンブリ1200を交換する必要なく、別のエンドエフェクタ1300と交換され得る。少なくとも1つの例において、例えば、各エンドエフェクタ1300は10回の使用を意図したものであり、シャフトアセンブリは100回の使用を意図したものである。ハンドル1100は、シャフトアセンブリ1200及び/又はエンドエフェクタ1300よりも多くの使用回数を意図したものである。結果として、使用済みのシャフトアセンブリ1200は、ハンドル1100を交換する必要なく交換され得る。少なくとも1つの例において、例えば、シャフトアセンブリ1200は100回の使用を意図したものであり、ハンドル1100は500回の使用を意図したものである。
上述したように、ステープル留め器具1000は、往復運動によってアンビルを開放又はクランプ解除し、エンドエフェクタと患者組織との間に相対運動を生じさせ、次いで、再びアンビルをクランプするように構成された、駆動システムを備える。図42及び43は、使用され得る別の往復運動駆動システムの例示的な実施形態を示す。駆動システム2800は、回転可能な駆動シャフト2830と、その駆動シャフト2830に固定して装着される駆動ギア2831と、を備える。駆動システム2800は、駆動ギア2831と動作可能に噛み合うスパーギア2832を更に備え、そのため、駆動シャフト2830の回転はスパーギア2832に伝達される。駆動システム2800は、ベベルギア2832に装着されかつそれと共に回転するベベルギア2833と、ベベルギア2833と動作可能に噛み合うサイドベベルギア2834と、ベベルギア2834の一面に装着されたギアと動作可能に噛み合うスパーギア2835と、を更に備える。駆動システム2800は、スパーギア2835に固定して装着されかつそれと共に回転するピニオンギア2836と、ピニオンギア2836と動作可能に噛み合う出力ギア2837と、出力ギア2837に固定して装着されかつそれと共に回転するカム2838と、を更に備える。上記の結果として、駆動シャフト2830の回転はカム2838を回転させることになり、これは以下に説明されるように、駆動シャフト2830の往復運動に変換される。
上記に加えて、駆動システム2800は、カムアーム2848とシフタアーム2849とを含む回転可能なシフタ2840を備え、このシフタは、ピボット2841を中心として回転可能である。使用の際、カム2838は、シフタ2840のカムアーム2848と係合し、第1の位置(図43)と第2の位置(図42)との間でシフタ2840を回転させるように、構成されている。図42に示されるように、シフタ2840がその第2の位置へと回転されると、カムアーム2848は、駆動シャフト2830上に画定されたショルダ2839と係合し、駆動シャフト2830を上向きに押圧する。バネ2820は、ショルダ2839とステープル留め器具のフレーム2819との間に位置付けられているが、このバネは、駆動シャフト2830がその第2の位置に移動されると圧縮され、その中にポテンシャルエネルギーを蓄積する。図43に示されるように、カム2838が回転し続けると、カム2838はカムアーム2848から係合解除され、バネ2820は、駆動シャフト2830をその第1の位置に弾性的に戻す。その第1位置と第2位置との間の駆動シャフト2830のこの往復運動は、ステープル留め器具のエンドエフェクタ内の往復運動駆動システムを動作させるために利用され得る。
図44は、往復運動駆動システムの別の例示的な実施形態を示す。駆動システム2900は、電気モータ2930と、電気モータ2930に動作可能に連結された第1の駆動システム2940と、電気モータ2930に動作可能に連結された第2の駆動システム2950と、を備える。電気モータ2930は、回転可能な出力シャフト2931と、出力シャフト2931に固定して装着された駆動ギア2932と、を備える。第1の駆動システム2940は、駆動ギア2932と動作可能に噛み合う入力ギア2942を備える。入力ギア2942は、駆動シャフト2943に固定して装着され、そのため、駆動シャフト2943は入力ギア2942と共に回転する。第1の駆動システム2940は、駆動シャフト2943に摺動可能に装着されかつ駆動シャフト2943と共に回転するバレルカム2944を更に備える。バレルカム2944は、その中に画定された開口部2945を備え、その開口部は、例えば、駆動シャフト2943とバレルカム2944との間で回転を伝達するが、それでいてそれらの間の相対的な並進を可能にするように構成された、非円形のプロファイルを備える。バレルカム2944は、その周囲に画定されたカムスロット2949を更に備え、そのカムスロットは、フレーム2910に装着されたカムピン2919と相互作用するものであり、そのため、バレルカム2944が回転されるとバレルカム2944は更に並進される。バレルカム2944は、バレルカム2944が第1の方向に回転されるときには遠位に並進され、バレルカム2944が第2の方向、つまり反対の方向に回転されるときには近位に並進される。第1の駆動システム2940は、バレルカム2944から延在する駆動シャフト2946を更に備え、この駆動シャフトは、第1のエンドエフェクタ機能を駆動するように構成されたものである。
第2の駆動システム2950は、駆動ギア2932と動作可能に噛み合う入力ギア2952を備える。入力ギア2952は、駆動シャフト2953に固定して装着され、そのため、駆動シャフト2953は入力ギア2952と共に回転する。第2の駆動システム2950は、駆動シャフト2953に摺動可能に装着されかつ駆動シャフト2953と共に回転するバレルカム2954を更に備える。バレルカム2954は、その中に画定された開口部2955を備え、その開口部は、例えば、駆動シャフト2953とバレルカム2954との間で回転を伝達するが、それでいてそれらの間の相対的な並進を可能にするように構成された、非円形のプロファイルを備える。バレルカム2954は、その周囲に画定されたカムスロット2959を更に備え、そのカムスロットは、フレーム2910に装着されたカムピン2919と相互作用するものであり、そのため、バレルカム2954が回転されるとバレルカム2944は更に並進される。バレルカム2954は、バレルカム2954が第1の方向に回転されるときには遠位に並進され、バレルカム2954が第2の方向、つまり反対の方向に回転されるときには近位に並進される。第2の駆動システム2950は、バレルカム2954から延在する駆動シャフト2956を更に備え、この駆動シャフトは、第2のエンドエフェクタ機能を駆動するように構成されたものである。
駆動システム2900の電気モータ2930が第1の方向に回転されると、第1の駆動シャフト2946は遠位に前進され、第2の駆動シャフト2956は近位に後退される。それに対応して、第1の駆動シャフト2946は近位に後退され、第2の駆動シャフト2956は、電気モータ2930が第2の方向、つまり反対の方向に動作されるときには遠位に前進される。駆動シャフト2946と2956が同時に遠位に前進される他の実施形態も想定される。
図92及び93を参照すると、ステープル留め器具4500は、第1のフット4580a及び第2のフット4580bを含む組織駆動装置4590を備える。第1のフット4580aは、その上に画定された歯4583aのラックを備え、第2のフット4580bは、その上に画定された歯4583bのラックを備え、組織駆動装置4500は、ラック4583a及び4583bと噛み合って係合されるピニオンギア4593を更に備える。ピニオンギア4593は、フット4580a及び4580bを往復運動によって延出及び後退させ、結果として、患者の組織に対してステープル留め器具を駆動するように、軸線を中心として前後に回転可能である。組織駆動装置4590は、ピボット継手4591においてピニオンギア4593にピン留めされた第1のアクチュエータ4592と、ピボット継手4595においてピニオンギア4593にピン留めされた第2のアクチュエータ4594と、を更に備える。使用の際、ピニオンギア4593を第1の方向に回転させ、第2のフット4580bを延出させ、第1のフット4580aを後退させるために、第1のアクチュエータ4592が押され、かつ/又は第2のアクチュエータ4594が引かれる。それに対応して、ピニオンギア4593を第2の方向に回転させ、第1のフット4580aを延出させ、第2のフット4580bを後退させるために、第1のアクチュエータ4592が引かれ、かつ/又は第2のアクチュエータ4594が押される。特筆すべきことに、フット4580a及び4580bは、直線的かつそれぞれ反対方向に変位される。したがって、フット4580a及び4580bは、組織を引くためにフット4580a及び4580bの一方が後退されているとき、他方のフットは、延出される際に組織に対して摺動又は滑動するように、構成されている。
上述したように、ステープル留め器具1000のフット1380a及び1380bは、直線状の経路に沿って延出及び後退される。そのような例では、フット1380a及び1380bは、延出されているときに組織の上を摺動し、次いで、後退されているときには組織を把持し、引っ張ることができる。フット1380a及び1380bは、それらから延在する歯を備えてもよく、それらの歯は、フット1380a及び1380bがある方向に移動されるときには組織に対して摺動し、反対方向に移動されるときには組織を把持することを容易にする輪郭を有するものである。少なくとも1つの例において、歯は、例えば、実質的に三角形であるが、第1の側に浅い角度を持ち、他方の側により急な角度を持つ。そのような例において、浅い角度は、第1の側が組織に対して摺動することを可能にするのに対し、第2の側のより急な角度は、フット1380a及び1380bが後退されるときに組織に喰い付くかあるいは組織を把持する。
上述したように、フット1380a及び1380bは、それらの上に画定されたラック1389a及び1389bによって直線状の経路に沿って駆動される。いくつかの例では、フット1380a及び1380bの直線状の運動は厳密に案内され得るものであり、直線状の運動からの遊動又は偏向は、存在するとしてもわずかである。ここで図88及び89を参照すると、様々な実施形態において、組織駆動システムのフットは、少なくとも1つの更なる自由度をもたらす1つ以上の継手を備えることができ、これによりフットは、純粋に直線状の経路から逸脱することが可能となる。組織駆動システム4200は、リンク4282によって移動可能に接続される第1のフット4280aと第2のフット4280bとを備える。リンク4282は、ピボット継手4281aにおいて第1のフット4280aに連結され、またピボット継手4281bにおいて第2のフット4280bに連結されている。フット4280a及び4280bは、ピボット継手4283においてリンク4282に接続された駆動シャフト4292を含む入力部4290によって、近位及び遠位に移動される。ピボット継手4281a、4281b、及び4283は、フット4280a及び4280bが、組織全体にわたって延在するときに上向きに持ち上げられるかあるいは浮き上がることを可能にする。
上述したように、組織駆動システムを備えた、本明細書に開示されるステープル留め器具は、ステープル発射経路に沿って患者組織をステープル留め及び切断する際に、患者の組織の全体にわたってそれ自体を駆動するか、あるいは行進させるように構成されている。様々な例において、組織の厚さは、ステープル発射経路の長さに沿って変動し得る。別の言い方をすれば、組織は、前後方向及び/又は横方向に厚さを増加及び/又は減少させ得る。再び図88及び89を参照すると、ピボット継手4281a、4281b、及び4283によって提供される自由度により、フット4280a及び4280bは、組織厚さのそのような変化に応答して傾斜することが可能となる。例えば、フット4280a及び4280bは、前後方向及び/又は横方向に傾斜し得る。更に、フット4280a及び4280bは、互いに独立して傾斜し得る。したがって、フット4280a及び4280bは、同じ方向又は異なる方向に傾斜し得る。それ故に、フット4280aとフット4280bが同じ方向に傾斜する代替的な実施形態も想定される。そのような構成は、より単純な駆動システムを有することができる。いずれにしても、フット4280a及び4280bは、組織厚さの変化に応じて自己的に上下することができ、また組織上で所望の牽引力を有することができる。
ここで図87を参照すると、ステープル留め器具4100は遠位ステープル留めヘッド4120を備え、この遠位ステープル留めヘッドは、ステープル留め器具1000と同様に、フット4180を含む組織駆動システム4190を備える。組織駆動システム4190は、ステープル留めヘッド4120内にピボットピン4124を中心として回転可能に装着されたロッカーリンク4192を備える。ロッカーリンク4192はレッグ4193を備え、ピボットピン4124は、レッグ4193内に画定された開口部4194を通って延在する。レッグ4193の各々は、ピボットピン4195を中心として枢動可能にフット4180に接続される。使用の際、組織駆動システム4190は、ロッカーリンク4192を前後に揺動させて、非直線状すなわち曲線状の経路に沿ってフット4180を延出及び後退させる。フット4180は、共に延出及び後退されるが、それぞれが反対方向に移動される実施形態も想定される。更に、上記に加えて、フット4180は、組織厚さの変化に適応するために、ピボットピン4195を中心として傾斜し得る。様々な例において、組織駆動システム4190は、例えば、組織駆動ストロークの終了時など、組織駆動ストロークの少なくとも一部にわたって、フット4180を持ち上げて組織から離すことができる。
ここで図37~41を参照すると、外科用器具2700は、アンビル2760と、組織駆動フット2780と、組織駆動装置2790と、を含む、遠位ヘッド2720を備える。組織駆動装置2790は、ピボット継手2781において駆動フット2780に取り付けられた位置決めロッド2791を備える。位置決めロッド2791は、患者組織Tに対して駆動フット2780を係合(図38)及び係合解除(図41)するために、長手方向軸線に沿って変位可能である。図37を参照すると、駆動フット2780が組織から係合解除され、遠位ヘッド2720の中へと引き込まれると、駆動フット2780の遠位先端部2785は遠位ヘッド2720内に位置決めされ、遠位先端部から延出しない。更に、駆動フット2780が遠位ヘッド2720の中へと引き込まれると、駆動フット2780は、所定の位置にロックされるか、あるいは回転されることが防止される。より具体的には、遠位ヘッド2720は、その中に画定された制御スロット2724を備え、フット2780は、制御スロット2724内に摺動可能に配置された2つの制御ピン2784を備え、それらの制御ピンは、駆動フット2780がその引き込み位置(図37及び41)にあるときには駆動フット2780が回転するのを防止するように、また駆動フット2780が係合位置(図38~40)にあるときには駆動フット2780が回転するのを可能にするように構成されたものであり、それについては以下で論じられる。
図38~40を参照すると、駆動フット2780は、遠位ヘッド2720を組織に対して再配置するために、患者組織Tと係合し組織に対して遠位ヘッド2720を駆動するように構成されている。組織駆動装置2790は、ピボット継手2781を中心としてフット2780を回転させるように構成された第1のドライバ2792及び第2のドライバ2793を備える。第1のドライバ2792は、駆動フット2780に画定された第1のソケット2782内に配置されたプッシュ端部を備え、第2のドライバ2793は、駆動フット2780の反対側に画定された第2のソケット2783内に配置されたプッシュ端部を備える。図40を参照すると、第1のドライバ2792は、駆動フット2780を第1の方向に回転させるために、組織に向かって変位可能である。図39を参照すると、第2のドライバ2793は、第2の方向、つまり反対の方向に駆動フットを回転させるために、組織に向かって変位可能である。使用の際、駆動フット2780は、遠位ヘッド2720と組織との間に前方又は後方方向の相対運動を生じさせるために、組織駆動装置2790によって前後に回転可能である。
ここで図78~85を参照すると、ステープル留め器具3900は、患者の組織をステープル留めするように構成されたステープル発射システム3950と、組織圧縮表面3925に対して患者組織をクランプしかつステープル発射システム3950によって配備されたステープルを変形させるように構成されたアンビル3960と、アンビル3960がクランプ解除位置にあるときに遠位ヘッド3920と組織との間に相対運動を発生させるように構成されたフット3980と、を含む、遠位ヘッド3920を備えている。ステープル留め器具3900は、フット3980を延出及び後退させるように構成された組織駆動装置3990を更に備える。主に図83及び84を参照すると、組織駆動装置3990は、回転可能な駆動シャフト3992と、駆動シャフト3992に固定して装着されたウォームギア3993と、を備え、そのため、ウォームギア3993は駆動シャフト3992と共に回転する。ウォームギア3993は、駆動ホイール3994の一方の側に画定されたギア面3995と噛み合い係合される。駆動ホイール3994は、遠位ヘッド3920に装着されたピン3991を中心として回転可能に装着されている。上記の結果、駆動ホイール3994は、駆動シャフト3992の回転に応答して回転する。
上記に加えて、図79~82を参照すると、組織駆動装置3990は、カプラバー3996を更に備え、このカプラバーは、駆動ホイール3994の第2の側すなわち面に画定されたカムスロット3999(図83及び85)内に摺動可能に配置された第1の端部を備える。少なくとも1つの例において、カプラバー3996は、カムスロット3999内に乗り込むピンを備える。カプラバー3996は、ピボット継手3998においてフット3980に枢動可能に装着された第2の端部を更に備える。駆動ホイール3994が回転されると、カムスロット3999の側壁は、図84に示される経路又は運動を通じてカプラバー3996の第1の端部を押す。この経路はまた、それぞれ図79、80、81、及び82に示される組織駆動装置3990及びフット3980の運動をたどる図79A、80A、81A、及び82Aに示されている。図79は、後退位置にあるフット3980を示し、図79Aは、フット運動経路FMに沿ったフット3980の位置を表す足運動経路FM上のドットPを示す。図80は、フット3980が延出されているところを示し、図80Aは、フット運動経路FMに沿って前進されたドットPを示す。図81は、フット3980が完全延出位置にあり、ドットPがフット運動経路FMに沿って更に前進されたところを示す。図82は、フット3980が後退位置に戻ったところを示す。そのような時点で、フット3980の運動は繰り返される、すなわち往復され得る。
上記に加えて、カプラバー3996は、その中に画定された長手方向スロット3997を備え、ステープルヘッド3920は、カプラバー3996の運動を制限又は抑制するように協働する、長手方向スロット3997の中へと延在するピン3927を備える。図84及び85は、カムスロット3999及び発射運動経路FMに沿って、1、2、及び3と標識された3つの対応する位置をマッピングしている。位置1は、図79Aの点Pに対応し、位置2は図80Aの点Pに対応し、位置3は図81Aの点Pに対応する。様々な例において、組織駆動装置3990は4バーリンケージを備えており、このリンケージでは、フット3980は、延出されたときにロフトされる。この運動を容易にするために、各フット3980は、その中に画定されたスロット3981を備え、それらのスロットの側壁は、スロット3981の中へと延在するピン3921に対して摺動する。ピン3921/スロット3981の構成は、フット3980が組織駆動ストロークサイクル中に並進及び回転することを可能にする。
図86は、スロット3999内のカプラバー3996の後方運動を防止するショルダを備えるカム経路4099の代替的な実施形態を示す。例えば、カム経路4099は、位置1及び図79Aに対応する第1のショルダ4091を備えており、カプラバー3996がこの点を通過すると、カプラバー3996は位置1を越えて後戻りすることができない。カム経路4099は、位置2及び図80Aに対応する第2のショルダ4092を備えており、カプラバー3996がこの点を通過すると、カプラバー3996は位置2を越えて後戻りすることができない。カム経路4099はまた、位置3及び図81Aに対応する第3のショルダ4093を備えており、カプラバー3996がこの点を通過すると、カプラバー3996は位置3を越えて後戻りすることができない。
図50~56を参照すると、ステープル留め器具3100は、アンビル3160と、組織駆動フット3180と、を含む、遠位ヘッド3120を備えている。図50を参照すると、駆動フット3180は、患者の組織に係合するように延出可能となっており、次いで、図51を参照すると、患者組織に対して遠位ヘッド3120を移動させるように後退可能となっている。各駆動フット3180は、患者組織に係合するように構成された歯3193のラック又はアレイを備え、このラック又はアレイもまた、延出位置と後退位置との間で移動可能である。図51は、駆動フット3180が延出位置から後退されているときに歯3193が駆動フット3180から延出するところを示す。より具体的に言えば、駆動フット3180がそれらの完全延出位置から後退されているときに、歯3193は、駆動フット3180上に画定された組織圧縮表面3125から突出する。他方で、図50を参照すると、駆動フット3180が延出されている際に、歯3193は組織圧縮表面3125から突出せず、これにより、駆動フット3180は延出されている間に患者組織に対して摺動することが可能となっている。
図52~56を参照すると、ステープル留め器具3100は、駆動フット3180を延出及び後退させると共に、歯3193を延出及び後退させるように構成された組織駆動装置3190を備えている。組織駆動装置3190は入力バー3191を備え、この入力バーは、各駆動フット3180内に画定された空洞3181の中へと延在し、またその空洞内で移動可能である。入力バー3191は、上昇後退位置(図52及び56)と、下降後退位置(図53)と、下降延出位置(図54)と、上昇延出位置(図55)と、を含む、回路的な非直線状の経路を通じて駆動フット3180を移動させる。入力バー3191は、そこから延在するピン3192を備え、このピンは、駆動フット3180内に画定されたスロット3182の中へと延在する。以下でより詳細に論じられるように、ピン3192とスロット3182の側壁との間の相互作用は、入力バー3191の運動を駆動フット3180に伝達する。スロット3182のそれぞれは、遠位ヘッド3120の長手方向軸線に対して横行しかつ非平行である軸線に沿って延在し、その結果、駆動フット3180及び歯3193の所望の運動を生じさせる。
図52に示すように、入力バー3191が完全後退位置にあるとき、入力バー3191は、駆動フット3180をその上昇後退位置に位置付ける。この位置では、歯3193は、駆動フット3180内に画定された窓3183を通じて突出する。図53を参照すると、入力バー3191がその完全後退位置の外へと移動される際、ピン3192はスロット3182の側壁と相互作用し、駆動フット3180を下向きにカム駆動する。そのような時点で、歯3193は窓3183を通じて突出しなくなる。入力バー3191がその完全後退位置から更に離れて移動される際、入力バー3191は、図54に示されるように、駆動フット3180を延出させ始める。特筆すべきことに、歯3193は、駆動フット3180が延出されているとき、窓3183を通じて突出しない。しかしながら、図55に示されるように、入力バー3191が後退されると、ピン3192はスロット3182の側壁と相互作用して駆動フット3180を上昇させ、これによって歯3193が窓3183を通じて突出することになる。結果として、図56に示されるように、駆動フット3180が完全に後退されるまで、歯3193は、患者組織に係合するかあるいは患者組織を把持し、遠位ヘッド3120に対して組織を引っ張ることができる。そのような時点で、組織はステープル留め及び/又は切開され得る。上記のプロセスは繰り返されて、ステープル器具3100をステープル発射経路の全体に沿って移動させ得る。
図57~59Dを参照すると、ステープル留め器具3200は、組織駆動フット3270を含む遠位ステープル留めヘッド3220を備え、この組織駆動フットは、例えばステープル留め器具1000の組織駆動システムなどの組織駆動システムによって、同じ経路に沿って外向きに延出され、また内向きに後退される。したがって、ステープル留めヘッド3220は、駆動フット3270と共に移動する側方駆動フット3280を更に備えるが、図57及び58に示されるように、駆動フット3270に対して横方向に移動することもできる。結果として、側方駆動フット3280は、図59A及び59Bに示されるように、1つの経路に沿って延出され、横方向に延出され、次いで、図59C及び59Dに示されるように、異なる経路に沿って後退され得る。更に、駆動フット3270及び3280は、2つの異なる方向に患者組織に対して遠位ヘッド3220を引っ張ることができ、これにより、遠位ステープル留めヘッド3220と患者組織との間の相対的な動きに対してより大きな制御が提供される。
主に図57及び58を参照すると、駆動フット3270及び3280は、対として回転可能に連結されている。各対は、アクチュエータプレート3260と、ピボット3271を中心として枢動可能に駆動フット3270に連結された第1のリンク3272と、ピボット3281を中心として横方向駆動フット3280に枢動可能に連結された第2のリンク3282と、を備える。図58を参照すると、アクチュエータプレート3260に下向きの力が加えられると、アクチュエータプレート3260は、第1のリンク3272と第2のリンク3282とを回転可能に接続する継手3213を押圧し、これによって側方フット3280が外向きに変位する。更に、遠位ヘッド3220は、駆動フット3270の横方向の移動を拘束し、結果として、駆動フット3270は、側方駆動フット3280が横方向に延出したときに横方向に移動しない。しかしながら、図60A~60Dを参照すると、駆動フット3270も横方向に移動し得る代替的な実施形態が想定される。いずれの場合も、例えば、継手3213内に配置され、かつ/又は継手3213に連結されたねじりバネなどの付勢部材が、アクチュエータプレート3260から押圧力が取り除かれた後に、駆動フットを横方向に後退させ得る。図59A~59Dは、ステープル留め器具3200をステープル発射経路に沿って移動させるために外科用器具3200によって繰り返され得る一連の工程を示す。図60A~60Dもまた、ステープル留め器具3200をステープル発射経路に沿って移動させるために外科用器具3200によって繰り返され得る一連の工程を示す。
図61及び62を参照すると、外科用器具3300は、遠位ヘッド3320と、横方向に延出可能な駆動フット3380と、を備える。駆動フット3380は、柔軟コネクタ3375及びアクチュエータ3370を介して遠位ヘッド3320に連結されている。アクチュエータ3370に圧縮力が加えられると、アクチュエータ3370は変位及び/又は圧縮され、これによってコネクタ3375が横方向に延出し、対応する駆動フット3380が横方向に押圧されることになる。圧縮力がアクチュエータ3370から取り除かれると、コネクタ3375は弾性的に収縮し、駆動フット3380を内向きに引っ張る。駆動フット3380は、その上に画定された組織把持機構を含むことができ、この組織把持機構は、駆動フット3380が横方向に移動されているときに患者組織を押圧し及び/又は引っ張るように構成されたものである。結果として、駆動フット3380は、遠位ヘッド3320と患者組織との間に相対運動を生じさせることができる。
図91A~91Dを参照すると、ステープル留め器具4400は、組織切断駆動装置4440と、ステープル発射駆動装置4450と、フット4480を含む組織駆動装置と、を含む、遠位ヘッド4420を備えている。各フット4480は、ピボットピン4481を中心として回転可能に遠位ヘッド4420に装着され、患者組織に対して遠位ヘッド4420を駆動するように回転可能である。図91は、フット4480が後退位置にあるところを示す。図91Bは、フット4480が延出されているところを示す。図91Cは、フット4480が完全延出位置にあるところを示す。図91Dは、フット4480が後退されているところを示す。フット4480が延出されると、フット4480は、患者組織に対して遠位ヘッド4420を駆動する。特筆すべきことに、フット4480は、それらが一緒に延出及び後退されるように同期され、また、そのような例では、フット4480は、直線状の又は少なくとも実質的に直線状の線に沿って遠位ヘッド4420を駆動することができる。そうは言っても、フット4480の一方は、他方のフット4480が後退されている間に延出されてもよい。そのような例では、フット4480は、曲線状の経路に沿って遠位ヘッド4420を回転させることができる。
図76及び図77A~77Dを参照すると、ステープル留め器具3800は、ステープル発射システム3850と、アンビル3860と、組織駆動システムと、を含む、遠位ヘッド3820を備えている。組織駆動システムは、第1のフット3880a及び第2のフット3880bを備えており、また、フット3880a及び3880bを選択的に延在及び後退させて、ステープル留め器具3800をステープル発射経路FPに沿って移動させるように構成されている。組織駆動システムは、直線状及び/又は曲線状のステープル発射経路に沿ってステープル留め器具3800を移動させる又は行進させるように構成されている。図77A及び77Bを参照すると、組織駆動システムは、等しい量又は少なくともほぼ等しい量だけ第1のフット3880a及び第2のフット3880bを同時に延出及び後退させて、遠位発射ヘッド3220を直線状の発射経路に沿って移動させるように構成されている。図77C及び77Dを参照すると、組織駆動システムはまた、遠位発射ヘッド3220を旋回させるためにフット3880a及び3880bのうちの1つのみを延出及び後退させるように構成されている。例えば、図77Cを参照すると、組織駆動システムは、遠位ヘッド3820を第1の方向に旋回させるために、第2のフット3880bを延出及び後退させずに、第1のフット3880aを延出及び後退させ得る。同様に、図77Dを参照すると、組織駆動システムは、遠位ヘッド3820を第2の方向に旋回させるために、第1のフット3880aを延出及び後退させずに、第2のフット3880aを延出及び後退させ得る。
上述したように、組織駆動システムは、フット3880a及び3880bのうちの一方は動作させるがもう一方は動作させないことによって、ステープル留め器具3800の遠位ヘッド3820を旋回させるように構成されている。あるいは、組織駆動システムは、フット3880a及び3880bのうちの一方を他方よりも小さく延出させることによって、遠位ヘッド3820を旋回させるように構成されてもよい。遠位ヘッド3820は、そのような場合には徐々に旋回され得る。組織駆動システムはまた、フット3880a及び3880bをそれぞれ反対方向に移動させることによって、遠位ヘッド3820を旋回させるように構成されてもよい。そのような例において、遠位ヘッド3820は、ステープル発射経路FP内の小さなすなわちタイトな曲率半径に追従し得る。
図63及び64を参照すると、ステープル留め器具3400は、ステープル発射システム3450と、アンビル3460と、組織駆動システムと、を含む、遠位ヘッド3420を備えている。組織駆動システムは、2つの駆動ホイール3480と、マウント3482によって回転可能に支持されているシャフト3481と、を備えており、このシャフトは、駆動ホイール3480の中心に画定された開口部を通じて延びている。駆動ホイール3480は、ピン3481に固定して装着されており、そのため、それらの駆動ホイール3480は一緒に回転する。各駆動ホイール3480は、その周りに延在する歯のアレイを備え、駆動ホイール3480のうちの少なくとも1つは、電気モータの駆動シャフトと噛み合い係合される。駆動ホイール3480の周囲に延在する歯はまた、患者組織に係合しそれを把持するように好適に構成されている。使用の際、電気モータは、駆動ホイール3480を旋回させて、遠位ヘッド3420と患者組織との間に相対運動を生じさせ、遠位ヘッド3420をステープル発射経路に沿って移動させるように動作され得る。
図94を参照すると、ステープル留め器具4600は、ステープル発射システム4650と、アンビル4660と、組織駆動システムと、を含む、遠位ヘッド4620を備えている。組織駆動システムは、その中心を通って延在する別個のピンによってそれぞれ回転可能に支持されている2つの駆動ホイール4680を備える。その結果、駆動ホイール4680は、独立して回転され得る。各駆動ホイール4680は、その周りに延在する歯のアレイを含み、これは電気モータの駆動シャフトと噛み合い係合される。別の言い方をすれば、組織駆動システムは、駆動ホイール4680を別々に回転させるように構成された2つの電気モータを備える。上記と同様に、駆動ホイール4680の周囲に延在する歯はまた、患者組織に係合しそれを把持するように好適に構成されている。使用の際、電気モータは、以下で更に詳細に説明されるように、駆動ホイール4680を旋回させて、遠位ヘッド4620と患者組織との間に相対運動を生じさせ、遠位ヘッド4620をステープル発射経路に沿って移動させるように動作され得る。
上記に加えて、組織駆動システムは、駆動ホイール4680を同じ速度で同じ方向に回転させて、直線状のステープル発射経路に沿って遠位ヘッド4620を移動させるように構成されている。組織駆動システムはまた、ホイール4680を同じ方向に、ただし異なる速度で回転させて、曲線状のステープル発射経路に沿って遠位ヘッド4620を旋回させるように構成されている。遠位ヘッド4620はこのような場合、徐々に旋回し得る。組織駆動システムはまた、ホイール4680のうちの一方のみを旋回させ、もう一方の駆動ホイール4680は旋回させずに、曲線状のステープル発射経路に沿って遠位ヘッド4620を旋回させるように構成されている。更に、組織駆動システムは、駆動ホイール4680をそれぞれ反対方向に回転させて、小さなすなわちタイトな曲率半径を有する曲線状のステープル発射経路に沿って、遠位ヘッド4620を旋回させるように更に構成されている。
組織駆動システムは、駆動ホイール4680に対して横方向に位置付けられた横方向駆動ホイール4670を更に備える。上記と同様に、各横方向駆動ホイール4670は、異なる電気モータに動作可能に連結されている。その結果、ステープル留め器具4600の組織駆動システムは、同時にあるいは異なる時点で動作可能な4つの電気モータを備える。横方向駆動ホイール4670は、駆動ホイール4680とは独立して動作可能であるが、駆動ホイール4680の一方又は両方と同時に動作されてもよい。更に、横方向駆動ホイール4670は、互いに対して独立して動作可能である。駆動ホイール4680と同様に、組織駆動システムは、同じ速度で、異なる速度で、かつ/又は異なる方向に、横方向駆動ホイール4670を一緒に旋回させて、ステープル発射経路に沿って遠位ヘッド4620を移動させるように構成されている。更に、組織駆動システムは、任意の適切な方向に、任意の適切な速度で、駆動ホイール4670及び4680の任意の適切な組み合わせを旋回させて、所望のステープル発射経路に沿ってステープル留め器具4600を移動させるように構成されている。
図36を参照すると、ステープル留め器具2600は、ステープル発射システム2650と、アンビル2660と、組織駆動システムと、を含む、遠位ヘッド2620を備えている。組織駆動システムは、2つの駆動ホイール2670と2つの駆動ホイール2680とを備え、それらは独立して同時にあるいは異なる時点で回転されて、ステープル発射経路に沿って遠位ヘッド2620を移動させ得る。各駆動ホイール2670は軸線2671を中心として回転可能であり、各駆動ホイール2680は軸線2681を中心として回転可能であるが、軸線2671は軸線2681に対して平行ではない。実際に、軸線2671と2681は直交するが、任意の適切な方向に配向されてよい。組織駆動システムは、駆動ホイール2670と2680を別々に回転させるように構成された4つの電気モータを備えるが、組織駆動システムは、駆動ホイール2670及び2680を駆動するために、任意の適切な数の電気モータを有してよい。使用の際、電気モータは、駆動ホイール2670及び2680を旋回させて、遠位ヘッド2620と患者組織との間に相対運動を生じさせ、ステープル発射経路に沿って遠位ヘッド2620を移動させるように、動作され得る。
ここで図75A~75Dを参照すると、ステープル留め器具3700は、アンビル3760と、組織駆動フット3780を含む組織駆動システムと、を含む、遠位ヘッド3720を備える。ステープル留め器具3700は、多くの点でステープル留め器具1000に類似しており、その大部分は、簡潔にするために、本明細書において議論されていない。アンビル3760は、閉鎖すなわちクランプ位置(図75A及び75D)と開放すなわちクランプ解除位置(図75B及び75C)との間でフット3780に対して移動可能である。図75Bを参照すると、アンビル3760が開放されている間、駆動フット3780は、組織と係合しそれを把持するために延出され得る。図75Cを参照すると、駆動フット3780は次いで後退されて、遠位ヘッド3720と患者組織との間に相対運動を発生させる。図75Dを参照すると、アンビル3760は、駆動フット3780が後退されている間、及び/又は駆動フット3780が後退された後に、その閉鎖位置に向かって移動可能である。駆動フット7580は、組織を把持する歯及び/又は組織を把持しそれを引っ張るための任意の適切な手段を有し得る。様々な例において、駆動フット7580は、組織を把持しそれを引っ張るために、組織に減圧を加えるように構成されている。少なくとも1つのそのような例において、減圧システムは、例えば、図75A及び75Bに示される動作工程中はオフにされ、図75C及び75Dに示される動作工程中はオンにされる。そのような例において、減圧は、アンビル7560が閉鎖されているときに遠位ヘッド7520内の組織を保持することができるが、図75Dに示される動作工程中に減圧がオフにされる他の実施形態も想定される。
ここで図65~69を参照すると、ステープル留め器具3500は、アンビル3560と、組織駆動システムと、を含む遠位ヘッド3520を備え、組織駆動システムは、減圧供給ライン3570と、2つの減圧グラスパ3580と、2つのグラスパエクステンダ3590と、を含んでいる。減圧供給ライン3570は、2つのグラスパエクステンダ3590及び2つの減圧グラスパ3580に減圧差を供給するように構成されたマニホールド3571を備える。各グラスパエクステンダ3590は、マニホールド3571と連通しているベローズ3591を備え、このベローズ3591は、その内側プレナムに減圧が伝達されると収縮及び膨張する。ベローズ3591は収縮すると、図65に示される位置にグラスパ3580を延出させる。各ベローズ3591は、グラスパ3580内に画定された空洞3581と流体連通しており、それにより、グラスパ3580の組織係合表面3585に画定されたグラスパホール3582に減圧差を伝達することが可能となる。グラスパホール3582におけるこの減圧差により、患者組織を組織係合表面3585に対して保持することができる。
上述したように、グラスパ3580が延出することは、減圧差が組織に加えられることに対応する。減圧供給ライン3570がベローズ3591に減圧差を供給しなくなると、ベローズ3591は弾性的に再膨張及び収縮し、それに応じて、図67に示されるようにグラスパ3580を後退させる。同様に、ベローズ3591はまた、減圧差が低減されると、グラスパ3580を再膨張及び後退させ得る。いずれにせよ、グラスパホール3582における減圧差は、グラスパ3580が後退されるにつれて減少し得る。場合によっては、グラスパホール3582における残留減圧差は、患者組織を遠位ヘッド3520の組織チャンバ3525の中へと引き込むのに十分であり得る。他の例においては、グラスパホール3582における残留減圧差は、それだけでは患者組織を組織チャンバ3525の中へと引き込むのに十分ではないこともある。これを考慮して、グラスパ3580は、その組織係合表面3585から延在する柔軟歯3586を備えている。図66を参照すると、グラスパ3580が延出されているとき、柔軟歯3586は、患者組織に対して引っ掛かることなく、あるいは少なくとも著しく引っ掛かることなく、患者組織の上で摺動する。この相対運動はまた、歯3586が組織係合表面3585から延出する横断角度によって促進される。図68を参照すると、グラスパ3580が後退されているとき、歯3586は患者組織に食い込み、患者組織を組織チャンバ3525の中へと引き込む。ここでも、このことは、歯3586の角度によって促進され、またグラスパホール3582における減圧差の損失を補償することができる。
患者組織が組織チャンバ3525内に位置付けられると、組織はステープル留め及び/又は切開され得る。供給ライン3570は、ステープル留め及び/又は切断動作中は減圧差を供給しないが、それは、そのように減圧差を供給することで、グラスパ3580が延出され、組織が移動され得るからである。それ故に、例えば、組織を定位置に保持する別の方法が存在する場合、減圧供給は、ステープル留め及び/又は切断動作中にオフにされ得る。いずれにしても、アンビル3560はその後に再び開放され得、遠位ヘッド3520は組織に対して移動され得、組織グラスパ3580を再延出させるために減圧供給が用いられ得、したがって、上述のプロセスが、図69に示されるように、反復され得る。
図70~73を参照すると、ステープル留め器具3600は、ステープル発射システム3650、アンビル3660、組織切断システム3640、更には、減圧差を利用する組織把持システムを含む、遠位ステープル留めヘッド3620を備えている。ステープル留め器具3600は、多くの点でステープル留め器具3500に類似しており、その大部分は、簡潔にするために、本明細書において議論されていない。それ故に、組織把持システムは、2つの別個の異なる減圧供給ライン、すなわち、フットマニホールド3685aを介して第1の組織駆動フット3680aと流体連通している第1のベローズ3690aと連通している第1の供給ライン3670a、また、フットマニホールド3685bを介して第2の組織駆動フット3680bと流体連通している第2のベローズ3690bと連通している第2の供給ライン3670bを備えている。フットマニホールド3685aはマニホールド開口部3686のアレイを備え、これらのマニホールド開口部は、第1のフット3680aに画定されたフット開口部3682と連通し、第1の供給ライン3670aに減圧が供給されるときに、フット開口部3682に減圧差を伝達するものである。フットマニホールド3685bはマニホールド開口部3686のアレイを備え、これらのマニホールド開口部は、第2のフット3680bに画定されたフット開口部3682と連通し、第2の供給ライン3670bに減圧が供給されるときに、フット開口部3682に減圧差を伝達するものである。ステープル留め器具3600は、第1の駆動フット3680a及び第2の駆動フット3680bが選択的に延出及び後退され得るように、第1の供給ライン3670a及び第2の供給ライン3670bに減圧を選択的に加えるように構成された制御システムを更に備えている。いくつかの例において、フット3680aと3680bは同期され、同時に一緒に延出及び後退されるが、他の例においては、フット3680aと3680bは、異なる時点で延出及び後退される。
ステープル留め器具3600’の代替的な実施形態が図74に示されている。ステープル留め器具3600’は、多くの点でステープル留め器具3600と類似している。そうは言っても、器具3600’は、ステープル留め器具3600の組織駆動フット3680と比較して、より多くの減圧ホール3682が中に画定された、より大きな組織駆動フット3680’を備えている。
ここで図47A~47Gを参照すると、ステープル留め器具3000は、ステープル発射システムと、アンビル3060を含むアンビル閉鎖システムと、少なくとも1つの駆動フット3080を含む組織駆動装置と、組織を解放可能に保持するように構成された組織グリッパ3070と、を含む、遠位ヘッド3020を備えている。図47Aを参照すると、アンビル3060は、患者組織Tをクランプ解除するために、クランプ位置から非クランプ位置へと移動可能である。図47Bを参照すると、組織グリッパ3070は、駆動フット3080が延出されている間に組織を定位置に保持するために、患者組織Tと係合可能であり、このことは図47C及び47Dに示されている。組織グリッパ3070は、アンビル3060が開放されているとき、及び/又はアンビル3060が開放された後に、組織と係合され得る。いずれの場合も、図47Eを参照すると、組織グリッパ3070は、駆動フット3080が後退されて遠位ヘッド3020を組織に対して引っ張り、遠位ヘッド3020をステープル発射経路に沿った新しい位置に位置付ける前に、組織から係合解除される(図47Fに示される)。図47Gを参照すると、その時点で、患者組織はアンビル3060によってクランプされ、ステープル発射システムは組織をステープル留めするように動作される。その時点で、上記のサイクルが繰り返され得る。
図47D~47Fに示されるように、駆動フット3080は減圧源3090と流体連通している。上記と同様に、駆動フット3080は、患者組織を把持するために減圧源3090からの減圧差を利用することができる。また上記と同様に、減圧源3090からの減圧差は、駆動フット3080を延出させるために用いられ得る。そうは言うものの、駆動フット3080は、任意の好適な機構を使用して延出されてよい。
再び図78を参照すると、ステープル留め器具3900は、組織グリッパ3970を更に備えている。組織グリッパ3970は、組織グリッパ3070が駆動フット3080と共に使用されるのと同じか又は同様の方式で、駆動フット3980と共に使用可能である。
図45、46、48、及び49は、例えば、ステープル留め器具4000及び/又は上述のステープル留め器具3900など、本明細書で開示されるステープル留め器具と共に使用され得るステープル留め器具の動作シーケンスを示している。ステープル留め器具4000は、多くの点で本明細書に開示されている他のステープル留め器具に類似しており、その大部分は、簡潔にするために、本明細書において議論されていない。ステープル留め器具4000は、アンビル駆動システム4060と、ステープル発射システム4050と、組織切断システム4040と、組織把持システム4090と、ステープル留め器具4000を患者組織に対して移動させるように構成された組織駆動システム4080と、を備えている。図49は、提示された順序で発生する、ステープル留め器具4000の動作工程を示す。例えば、工程4003は工程4002に続くものであり、工程4002は工程4001に続くものである、などである。そうは言っても、図46に示され、以下でより詳細に説明されるように、隣接する動作工程は同時に発生してもよく、あるいは少なくともある程度の重複を伴って発生してもよいことが理解されるべきである。更に、図49の動作工程は、任意の適切な順序で再構成され得る。
再び図49を参照すると、動作工程4001は、ステープル留め器具4000の中にステープルカートリッジを装填すること、及び/又はステープル留め器具4000内の定位置にステープルカートリッジを押し込むことを含む。動作工程4002は、ステープルカートリッジからステープルを取り外すことを含み、動作工程4003は、ステープル発射駆動装置4050内の定位置にステープルを配置することを含む。動作工程4004は、必要に応じてステープル留め器具4000のエンドエフェクタを関節運動させることを含む。したがって、動作工程4004はまた、工程4001、4002、及び/又は4003の前及び/又最中に発生し得る。動作工程4005は、患者組織上にエンドエフェクタを位置付けることを含み、動作工程4006は、アンビル駆動システム4060を動作させて組織上にアンビルをクランプすることを含む。動作工程4005はまた、動作工程4004の前に行われてもよい。
上記に加えて、動作工程4007は、アンビルに対してステープルを成形することを含み、動作工程4008は、組織切断システム4040のナイフを配備することを含む。動作工程4007は、動作工程4008の前に発生するが、工程4007と4008は、同時に発生することも、ある程度の重複を伴って発生することもある。動作工程4009は、組織切断システム4040を使用してナイフを後退させることを含み、この工程は動作工程4008に続くものである。動作工程4010は、組織把持システム4090を使用して、ステープル留め器具4000のエンドエフェクタ内に位置付けられた患者組織を把持及び保持することを含む。動作工程4011は、アンビル駆動システム4060を使用してアンビルをクランプ解除することを含む。そのような例において、ステープル留め器具4000は、組織把持システムの結果としてアンビルが開放されていても組織を保持することができる。動作工程4012は、組織駆動システム4080のフットを前進させることを含む。動作工程4013は、組織把持システム4090を作動させて組織を把持解除することを含み、動作工程4014は、組織駆動システム4080のフットを後退させ、ステープル留め器具4000を組織に対して前進させることを含む。
上記に加えて、図46は、特定の動作工程が、同時にあるいはある程度の重複を伴って発生し得ることを示す。例えば、アンビルを開放する工程4011、及びステープルカートリッジを定位置に装填する工程4001は、同時にあるいは少なくとも幾分かの重複を伴って発生し得る。同様に、ステープル発射駆動装置4050内の定位置へとステープルを前進させることを含む4002及び/又は4003の工程は、例えば、アンビルを開放する工程4011、組織把持システム4090を用いて組織を把持する工程4010、組織駆動システム4080のフットを延出させる工程4012、把持システム4090を用いて組織を解放する工程4013、及び/又は組織駆動システム4080のフットを後退させる工程4014と同時にあるいは幾分かの重複を伴って発生し得る。更に、ステープル留め器具4000内の定位置へと別のステープルカートリッジを再装填する工程4001は、組織を切断する工程4008及び/又は組織切断ナイフを後退させる工程4009と同時にあるいは幾分かの重複を伴って発生し得る。
上記に加えて、図45は、ステープル留め器具4000のアンビル駆動システム4060及び組織駆動システム4080の作動サイクルを示す。図45の作動サイクルは、時間tに対してプロットされており、水平時間軸上の限界である0すなわちゼロは、ステープル留め器具4000のサイクルシーケンスの開始を表している。アンビル駆動システム4060の作動サイクルを参照すると、ピーク4006は、アンビルを組織の上へと閉鎖、すなわちクランプすることを含む、上記の工程4006と相関する。同様に、休止部4011は、組織を開放すること、すなわちクランプ解除することを含む、上記の工程4011と相関する。ここで組織駆動システム4080の作動サイクルを参照すると、ピーク4012は、組織駆動システム4080のフットを延出させることを含む工程4012と相関し、ピーク4014は、組織駆動システム4080のフットを後退させ、ステープル留め器具4000を患者組織に対して駆動することを含む、工程4014と相関する。アンビル駆動システム4060及び組織駆動システム4080の作動サイクルを比較すると、フットが延出されているとき、アンビルが開放しているか、あるいは開放されつつあることが認識され得る。更に、フットが後退しているときにアンビルが開放していること、及びステープル留め器具4000の次のサイクルの開始時にアンビルが閉鎖されていることが認識され得る。
上述したように、ステープル器具4000の特定の動作工程は逐次的に、他の動作工程は同時に実行することが望ましい場合がある。しかしながら、場合によっては、その時点で特定の動作工程を実行することは望ましくない場合がある。そのため、ステープル留め器具4000は、特定の駆動システムをロックアウトし、ステープル留め器具4000の他の駆動システムが動作されている間にそれらが動作するのを防止するように構成されている。ロックアウトは、例えば、機械的ロックアウト及び/又は電気的ロックアウトを含み得る。ステープル留め器具4000の駆動システムの全ては電動式であり、ステープル留め器具4000のコントローラと通信しており、そのため、コントローラを使用して駆動システムがロックアウトされ得る。コントローラは、例えば、1つ以上の駆動システムを、1つ以上の他の駆動システムの動作中に電子的にロックアウトするように構成されたマイクロプロセッサを含む。図48は、どの動作工程が、他の動作工程の実行中に実行を防止されるかを示すチャートである。例えば、ステープルカートリッジが定位置に装填される工程4001中、ステープル留め器具4000のエンドエフェクタを関節運動させる工程4004、組織に対してステープル留め器具4000を位置付けする工程4005、及びアンビルをクランプ解除する工程4011以外の動作工程の全てがロックアウトされるか、あるいは発生を防止される。この例では、ステープル発射システム4050、組織駆動システム4080、及び組織把持システム4090がロックアウトされる。これは、一例に過ぎない。そのようにすることが、ステープル留め器具4000の動作にとって有害でないか、又は容認できないほど有害でないと判定された場合、工程4001中に他の工程がロック解除され得る。
図90A~90Dを参照すると、ステープル留め器具4300が、ステープル発射システム4350と、アンビル4360を含むアンビル駆動システムと、組織切断システム4340と、を含む遠位ヘッド4320を備えている。ステープル留め器具4300は、多くの点でステープル留め器具1000及びステープル留め器具4400に類似しており、その大部分は、簡潔にするために、本明細書において議論されていない。ステープル留め器具4300は、上側フット4370a及び4370b、並びに下側フット4380a及び4380bを更に備える。ステープル留め器具4400のフット4480と同様に、フット4370a、4370b、4380a、及び4380bは、患者組織Tに対して遠位ヘッド4320を移動させるために、延出位置(図90A)と後退位置(図90B~90D)との間で回転可能である。図90Aを参照すると、フット4370a及び4380aは、それらの延出位置へと移動されるときに一緒に移動し患者組織を把持するフットの第1の同期化ペアを備える。このような場合、フット4370a及び4380aは、互いに向かって移動されて、組織に圧縮力又は圧力を加える。図90Bを参照すると、フット4370a及び4380aが後退されると、フット4370a及び4380aは組織を引っ張って、組織に対して遠位ヘッド4320を移動させる。図90Cを参照すると、フット4370a及び4380aが後退されると、ステープル発射システム4350及び組織切断システム4340が患者組織をステープル留め及び切断する。ステープル発射システム4350及び組織切断システム4340は、同時に動作されるが、ステープル発射システム4350は、組織切断システム4340の前に操作されてもよい。したがって、ステープル留めする前に組織を切断することにより、不要な出血が生じ得る。しかしながら、特筆すべきことに、フット4370a及びフット4380aは、ステープル留め器具4300が組織をステープル留め及び切断している間に組織にクランプ圧力を加える。図90Dを参照すると、組織がステープル留めされ切開されると、フット4370a及び4380aは組織から離れて移動して組織をクランプ解除する。
上述したように、フット4370a及び4380aは、それらが一対として一緒に移動するように、共に動作可能に連結されている。それらは、一対として一緒に回転し、それらは一対として一緒にクランプし、それらは一対として一緒にクランプ解除する。フット4370a及び4380aのうちの1つのみが移動して組織をクランプ及びクランプ解除する様々な代替的実施形態が想定されるが、フット4370a及び4380aは、依然として一対として一緒に回転する。フット4370b及び4380bを含む同期された第2の一対のフットは、フット4370a及び4380aを含む同期された第1の一対のフットと同じ方式で移動し、したがって、それらの動きの説明は、簡潔にするために繰り返されない。したがって、第1の対のフットの動きは、第2の対のフットの動きと同期される。より具体的には、第2の一対のフットは、第1の一対のフットが延出されるのと同時に延出され、第2の一対のフットは、第1の一対のフットがクランプされるのと同時にクランプされて組織を把持し、第2の一対のフットは、第1の一対のフットが後退されるのと同時に後退され、第2の一対のフットは、第1の一対のフットがクランプ解除されるのと同時にクランプ解除される。特定の例では、第1の一対のフット及び第2の一対のフットの動きは、同期されないか、あるいは完全には同期されない。少なくとも1つのそのような例において、第1の一対のフットは、第2の一対のフットとは独立して延出及び後退されて、遠位ヘッド4320を曲線状のステープル経路に沿って旋回させる。
上述したように、本明細書に開示されるステープル留め器具は、患者の組織をステープル留めするように構成されている。これらはまた、組織を切断するようにも構成されている。図95及び96を参照すると、ステープル留め器具5000は、ステープル発射システムと、組織切断システム5040と、ステープル発射システムによって配備されたステープルを変形させるように構成されたアンビル5060と、を含む、遠位ヘッド5020を備えている。組織切断システム5040はナイフバー5042を備え、このナイフバーは、その遠位端部5044に画定されたナイフエッジ5045を含んでいる。使用の際、ナイフバー5042は、組織切断ストローク中に遠位ヘッド5020を通じて横方向に並進可能である。ナイフバー5042の組織切断ストロークは、図95に示される第1の非作動位置と第2の作動位置との間に延在する。組織切断ストローク中、ナイフエッジ5045は、組織圧縮表面5025とアンビル5060上に画定された組織圧縮表面5065との間に延在する。ナイフエッジ5045はまた、組織の全厚が横切開されることを確実にするために、組織切断ストローク中に遠位ヘッド5020及び/又はアンビル5060の中へと延出し得る。
上記に加えて、遠位ヘッド5020は、長手方向ヘッド軸線HAを画定する。組織切断ストローク中、ナイフバー5042は、長手方向ヘッド軸線HAに対して直交して移動する。組織切断システム5400は、ナイフバー5042に係合しかつナイフバー5042を横方向に変位させるように構成された切断アクチュエータ5046を更に備える。切断アクチュエータ5046は、斜行カム表面を含む遠位端部5047を備え、その斜行カム表面は、ナイフバー5042の遠位端部5044上に画定された対応するカム表面5043と係合するように構成されている。切断アクチュエータ5046はまた、ナイフバー5042を任意の適切な方式で押圧するように構成され得る。他の実施形態では、ナイフバー5042は、切断アクチュエータ5046なしで移動され得る。
図98を参照すると、ステープル留め器具5100は、ステープル成形アンビル5160を含む遠位ヘッド5120を備えている。ステープル留め器具5100は、ステープル供給システム5190と、ステープル整列システム5180と、ステープル発射システム5150と、を更に備える。ステープル発射システム5150は、ステープル発射ストローク中に、ステープル5130のセット又はクラスタを遠位ヘッド5120から排出するように長手方向に移動可能なステープル駆動部5151を備える。図99及び100を参照すると、各ステープル5130は、基部5131と、基部5131から延在するステープルレッグ5132と、を備えている。図100及び101を参照すると、ステープル駆動部5151は、ステープル発射ストローク中に、アンビル5160内に画定された成形ポケット5162(図97)に対してステープルレッグ5132を押圧するために、ステープル5130の基部5131を押圧するように構成されている。図102を参照すると、そのような時点で、ステープル駆動部5151は、別のステープル発射ストロークが実行され得るように、ステープル発射ストロークの開始点すなわち未発射点に戻る。
上述したように、ステープル留め器具5100は、各ステープル発射ストローク中にステープルを配備するように構成されている。図103を参照すると、ステープル留め器具5100は、各ステープル発射ストローク中及び/又は後に組織を切断するように構成された組織切断ナイフ5140を更に備えている。ステープル発射システム5150は、ナイフ5140によって生成された切断経路CPの第1の側に位置付けられている3つのステープル5130の第1のグループすなわちクラスタ、及び切断経路CPの第2の側に位置付けられている3つのステープル5130の第2のグループすなわちクラスタを配備するように構成されている。ステープル発射システム5150は、第1のステープルグループと第2のステープルグループとを同時に配備するが、第1のグループが第2のステープルグループの前に配備される実施形態も想定される。ステープル留め器具が組織切断システムを含まないか、あるいはステープル留め器具の組織切断システムが非アクティブ化され得る、代替的な実施形態も想定される。ステープル供給システム5190とステープル整列システム5180は、別のステープル発射ストロークが実行され得るように、各ステープル発射ストロークが実行された後に、遠位ヘッド5120内のステープル5130の別のセットを再配置するように協働する。様々な例において、ステープル5130は、組織切断ストローク中及び/又は組織切断ストローク後に再装填される。
主に図97、100及び102を参照すると、ステープル供給システム5190は、ステープルプッシャ5191を備えている。各ステープルプッシャ5191は、遠位ヘッド5120内に画定されたステープル空洞5121の中へとステープル5130を押し込むように構成されている。上記に加えて、遠位ヘッド5120は、ステープル供給システム5190からステープル5130を受容するようにそれぞれ構成された6つのステープル空洞5121を備えている。ステープル5130は、ステープル空洞5121と整列される6つのスタック又は列として配列されている。ステープルプッシャ5191は、プッシュストローク中にステープル空洞5121の中へと各ステープルスタックの最遠位のステープル5130を押し込むために、各ステープルスタック内の最近位のステープル5130の基部5131を押圧する。ステープルプッシャ5191は、同時に、すなわち、共通のプッシュストローク中に、ステープル空洞5121の中にステープル5130を装填するが、代替的な実施形態では、ステープルプッシャ5191は、ステープル空洞5121の中にステープル5130を逐次的に装填するように構成されてもよい。図98及び99を参照すると、ステープルスタック内のステープル5130は、例えば、少なくとも1つの接着剤5135によって互いに解放可能に付着されている。図100に示されるように、各ステープルスタックのステープル5130は、ステープル発射システム駆動部5151の発射軸線FAに対して横行する角度で互いに接着される。遠位ヘッド5120は、ステープル発射システム5150のステープル発射ストロークが実行される前に、ステープル5130をステープル発射システム駆動部5151の発射軸線FAに配向及び整列させるカム表面5122を備えている。
ステープル駆動部5151とステープルプッシャ5191は、互いに平行に、あるいは少なくとも実質的に平行に移動する。図97及び103を参照すると、ステープル駆動部5151及びステープルプッシャ5191の設計、並びに/又はその他の空間的制約により、ステープル留め器具5100は、ステープルプッシャ5191と協働してステープル5130をステープル駆動部5151と整列させるように構成されたステープルプッシャ5180を備えたステープル整列システムを更に含んでいる。ステープルプッシャ5191はステープル5130を長手方向に押し、ステープルプッシャ5180はステープル5130を横方向に押す。
図104~105Dを参照すると、ステープル留め器具5200は、ステープル5230を配備するように構成されたステープル発射システム5250と、組織切断システムと、ステープル5230を変形させるように構成された成形ポケットを含むアンビル5260と、を含む、遠位ヘッド5220を備えている。ステープル発射システム5250は、横方向ステープル駆動部5254を直線状又は少なくとも実質的に直線状の横方向経路に沿って変位させるように構成された回転可能なアクチュエータ5252を備えている。各回転可能なアクチュエータ5252は、図105Bに示されるように、ステープル駆動部5254上に画定されたショルダ5255と係合し、駆動部5254を横方向に変位させるように構成された、カム5253を備えている。ステープル発射システム5250は、横方向ステープル駆動部5254と遠位ヘッド5220のフレーム5222との中間に位置付けられた1つ以上のバネ5224を更に備えている。図105Cに示されるように、バネ5224は、アクチュエータ5252の継続的な回転中に、カム5253が駆動部5254のショルダ5255から係合解除するまで、ステープル駆動部5254が回転可能なアクチュエータ5252によって横方向に摺動されるときに圧縮される。図105Dを参照すると、そのような時点で、バネ5224は、横方向ステープル駆動部5254を再びそれらの非作動位置へと弾性的に戻す。
図104及び105Aを参照すると、ステープル発射駆動装置5250は、横方向ステープル駆動部5254によって長手方向ステープル発射経路に沿って駆動される長手方向ステープル駆動部5257を更に備えている。各横方向ステープル駆動部5254は、その中に画定された駆動空洞5256を備えており、この駆動空洞は、その中に長手方向ステープル駆動部5257の一部分を受容するものである。より具体的には、各長手方向ステープル駆動部5257は、駆動空洞5256内に位置付けられたカム部分を備えており、このカム部分は、図105Bに示されるように、横方向ステープル駆動部5254が横方向に移動されるときに、駆動空洞5256内に画定されたカム表面5258によって長手方向に駆動される。上記の結果として、回転可能なアクチュエータ5252の回転運動は、横方向ステープル駆動部5254の横方向並進に変換され、この横方向並進は、長手方向ステープル駆動部5257の長手方向並進に変換される。ステープル駆動部5257の長手方向運動は、図105Bに示されるように、ステープル5230をアンビル5260に対して駆動してステープル5230を変形させる。長手方向ステープル駆動部5257は、その中に画定されたステープルクレードル5251を備えており、このステープルクレードルは、ステープル5230が変形されているときにステープル5230を支持するように構成されている。
図105Cを参照すると、上記に加えて、ステープル駆動部5254の戻りの横方向運動は、長手方向ステープル駆動部5257を再びそれらの非作動位置へと引き込む。より具体的には、駆動空洞5256は、図105Dに示されるように、ステープル駆動部5257がそれらの非作動位置、すなわち未発射位置にリセットされるまで、長手方向ステープル駆動部5257を反対方向に駆動するように構成されたカム表面5258’を更に備える。特筆すべきことに、アンビル5260は、長手方向ステープル駆動部5257が後退されたときに開放位置へと移動される。図105Aに示されるように、そのような時点で、遠位ヘッド5220は組織に対して移動され得、ステープル5230は遠位ヘッド5220の中へと再装填され得、アンビル5260は、組織上に再クランプされ得、ここでステープル発射駆動装置5250の別のステープル発射ストロークが実行され得る。
上記のように、接続されたステープルの列は、ステープル留め器具のステープル発射システムに供給及び再供給するために使用され得る。他の実例においては、ステープルカートリッジ全体が、ステープル発射システムに供給及び再供給するために使用され得る。図106を参照すると、ステープル留め器具5300は、シャフト5310と、遠位ヘッド5320と、遠位ヘッド5320をシャフト5310に回転可能に接続する関節運動継手5370と、を備えている。ステープル留め器具5300は、シャフト5310に格納された複数のステープルカートリッジ5330’’と、ステープルカートリッジ5330’’を遠位ヘッド5320の中へと押し込むように構成されたカートリッジプッシャシステムと、を更に備えている。ステープルカートリッジ5330’’が遠位ヘッド5320内に位置付けられると、ステープルカートリッジ5330’’内に収容されたステープル5330(図107)は、以下でより詳細に説明されるように、ステープル発射システムによって分離され配備され得る。様々な例において、ステープルカートリッジは、分割されステープルと共に配備されるカートリッジ本体を備えるが、他の例においては、ステープルはカートリッジ本体から排出され、カートリッジ本体は埋め込まれない。
図107を参照すると、上記に加えて、ステープルカートリッジ5330’’は、内部に画定された開口部を含むカートリッジ本体5333を備えている。開口部は、ステープル5330の第1のグループを受容及び格納するように構成された第1の側5334と、ステープル5330の第2のグループを受容及び格納するように構成された第2の側5335と、を含んでいる。ステープル5330の第1のグループは、組織切断ナイフによって形成された組織切開経路の第1の側に配備され、ステープル5330の第2のグループは、組織切開経路の第2の側に配備される。ステープル5330は、一緒に配備される3つのステープルのクラスタ5330’内に更に配列されるが、ステープルクラスタは、任意の適切な数のステープルを含み得る。5つのステープルクラスタ5330’が、カートリッジ本体5333の第1の側5334に格納され、また5つのステープルクラスタ5330’が、カートリッジ本体5333の第2の側5335に格納されるが、任意の適切な数のクラスタが使用され得る。ステープルクラスタ5330’は、ステープル留めシステムの各ステープル発射ストローク中に、カートリッジ本体5333の各側5334及び5335から排出され、アンビル5360に対して変形される。様々な代替的な実施形態において、ステープルクラスタ5330’は、第1の側5334及び第2の側5335から連続的に配備され得る。
上記に加えて、各ステープルクラスタ5330’のステープル5330は、少なくとも1つの接着剤によって互いに付着されているが、ステープルクラスタ5330’自体は互いに付着されておらず、その代わりにカートリッジ本体5333内に並んで格納されている。少なくとも1つの代替的な実施形態において、隣接するステープルクラスタのステープルは、互いに解放可能に付着されている。ここで図108を参照すると、例えば、カートリッジ本体5333は、複数のステープルクラスタ5430’を内部に解放可能に格納するように構成され得、各ステープルクラスタ5430’は3つのステープルを備えている。各ステープルクラスタ5430’の3つのステープル5430は、少なくとも1つの接着剤5435によって互いに付着され、また、ステープルクラスタ5430’は、少なくとも1つの接着剤5435によって互いに付着されている。そのような実施形態において、ステープルクラスタ5430’は、互いに付着されてステープルストリップ5430’’を形成し、1つ以上のステープルクラスタ5430’が他のステープルクラスタ5430’から引き離されて、遠位ヘッド5320にステープルを装填する。上記の実施形態のステープルクラスタは3つのステープルを備えているが、ステープルクラスタは、例えば2つのステープル、又は3つを超えるステープルなどの、任意の適切な数のステープルを含み得る。
図109及び110を参照すると、ステープル器具5400は、シャフト5410と、遠位ヘッドと、ステープル装填システムと、ステープル発射システムと、組織切断システムと、アンビル閉鎖システムと、患者の組織に対して遠位ヘッドを移動させるように構成されたシステムと、を備えている。ステープル留め器具5400は、シャフト5410内に格納された図108のステープルストリップ5430’’を更に備えている。ステープルストリップ5430’’は、上述のようにカートリッジ本体5333内に格納されてもよく、あるいはカートリッジ本体を用いずにシャフト5410内に格納されてもよい。ステープルストリップ5430’’は、任意の適切な数のステープル及び/又はステープルクラスタを備え得る。少なくとも1つの例において、ステープルストリップ5430’’は、例えば588のステープルを含む。
図111及び112を参照すると、ステープル器具5500は、シャフト5510と、遠位ヘッドと、ステープル装填システムと、ステープル発射システムと、組織切断システムと、アンビル閉鎖システムと、患者の組織に対して遠位ヘッドを移動させるように構成されたシステムと、を備えている。ステープル留め器具5500は、シャフト5510内に格納された第1のステープルストリップ5530a’’と第2のステープルストリップ5530b’’とを更に備える。ステープルストリップ5530a’’及び5530b’’は、ステープルクラスタ5430’内に配列されたステープル5430から構成されている。ステープルストリップ5530a’’及び5530b’’は、ステープル5430の基部がそれぞれ反対方向に面するように入れ子にされている。
図113及び114を参照すると、ステープル器具5600は、シャフト5610と、遠位ヘッドと、ステープル装填システムと、ステープル発射システムと、組織切断システムと、アンビル閉鎖システムと、患者の組織に対して遠位ヘッドを移動させるように構成されたシステムと、を備えている。ステープル留め器具5600は、シャフト5610内に格納された第1のステープルストリップ5630a’’と第2のステープルストリップ5630b’’とを更に備える。ステープルストリップ5630a’’及び5630b’’は、ステープルクラスタ5430’内に配列されたステープル5430から構成されている。ステープルストリップ5630a’’及び5630b’’は、ステープル5430の基部が同じ方向に面するように並んで配置されている。
再び図106を参照すると、ステープル留め器具5300は、ステープルカートリッジ5330’’をシャフト5310から遠位ヘッド5320の中へと押し込むためのシステムを備えている。特筆すべきことに、このカートリッジ押し込みシステムは、関節運動継手5370を通じてステープルカートリッジ5330’’を遠位ヘッド5320の中へと押し込む。結果として、ステープルカートリッジ5330’’及び/又はステープル5330のサイズは、特に遠位ヘッド5320が関節運動されるときに、関節運動継手5370の空間的制約によって制限され得る。図115~118は、関節運動継手を通じて遠位ヘッドの中へとステープルを供給し得る柔軟なステープルストリップを備えたステープル留め器具5700を開示する。ステープル留め器具5700は、第1のキャリア5760’に取り付けられたステープル5730を備える第1のステープルストリップ5730’を含んでいる。より具体的には、ステープル5730は、タブ5761’において第1のキャリア5760’に取り付けられている。各ステープル5730は、基部5731と、その基部から延在するレッグ5732と、を備えており、基部5731は、タブ5761’によって第1のステープルストリップ5730’に接続されている。ステープル留め器具5700は、タブ5761’’において第2のキャリア5760’’に取り付けられたステープル5730を備える第2のステープルストリップ5730’’を更に含んでいる。キャリア5760’及び5760’’はそれぞれ、以下により詳細に記載されるように、ステープルストリップ5730’及び5730’’をステープル留め器具5700の遠位ヘッドの中に供給するために使用される開口部5762のアレイを備えている。
ステープルストリップ5730’は、ステープル留め器具5700のシャフト内に格納される。その格納された状態において、ステープルストリップ5730’は、平面状であるか、あるいは少なくとも実質的に平面状である。より具体的には、図115及び116を参照すると、ステープル5730は、第1のキャリア5760’と同じ面内にあるように、第1のキャリア5760’に取り付けられている。ステープル留め器具5700は、ステープル留め器具5700の遠位ヘッド内にステープルストリップ5730’を押し込むように構成された駆動ホイールを含むステープル供給システムを更に備えている。駆動ホイールは、その周りに延在する駆動ピンのアレイを備え、それらの駆動ピンは、第1キャリア5760’の開口部5762と係合し、第1キャリア5760’を遠位ヘッドの中へと駆動するように構成されている。第2のステープルストリップ5730’’もまた、ステープル留め器具5700のシャフト内に格納される。その格納された状態において、ステープルストリップ5730’’は、平面状であるか、あるいは少なくとも実質的に平面状である。より具体的には、図115及び116を参照すると、ステープル5730は、第2のキャリア5760’’と同じ面内にあるように、第2のキャリア5760’’に取り付けられている。上記と同様に、ステープル供給システムの駆動ホイールは、第2のキャリア5760’’の開口部5762と係合し、第2のキャリア5760’’をステープル留め器具5700の遠位ヘッドの中へと駆動するように構成されている。
図115及び118を参照すると、ステープルストリップ5730’及び5730’’は、ステープルストリップ5730’及び5730’’のキャリア5760’及び5760’’が、ステープル供給システムによって係合され、反対側で駆動され得るように、向かい合う構成で格納されている。図116を参照すると、ステープルストリップ5730’及び5730’’が遠位ヘッドの中へと供給されているとき、ステープル5730は、それぞれステープルストリップ5730’及び5730’’のタブ5761’及び5761’’の周りで下方に曲げられる。少なくとも1つの例において、遠位ヘッドのフレームは、ステープル5730を下方に曲げるように構成されたカム表面を備える。特定の例では、ステープル器具5700は、例えば、タブ5761’及び5761’’の下に位置付けられたマンドレルの周りでステープル5730を下方に曲げるように構成された1つ以上のアクチュエータを備える。下方の位置へと変位されると、ステープル5730は、ステープルストリップ5730’及び5730’’から取り外される。少なくとも1つの例において、遠位ヘッドのフレームは、ステープルストリップ5730’及び5730’’が遠位ヘッドの中へと前進される際に、タブ5761’及び5761’’からステープル5730を分離するように構成された1つ以上の剪断表面又はナイフエッジを備える。特定の例において、ステープル留め器具5700は、ステープル5730をステープルストリップ5730’及び5730’’から分離するように作動される1つ以上の剪断部を更に備える。いずれの場合も、分離されたステープルは次いで、ステープル留め器具5700のステープル発射システムによって配備されるように位置付けられる。
上記に加えて、ステープル器具5700は、ステープルのクラスタをステープルストリップ5730’及び5730’’から分離し、次いで、ステープルストリップ5730’及び5730’’のキャリア5760’及び5760’’を前進させるように構成されており、それにより、ステープルの別のクラスタがステープルストリップ5730’及び5730’’から分離され得るようになっている。図118を参照すると、ステープル5730がキャリア5760’及び5760’’から分離されると、キャリア5760’及び5760’’の空の、つまり剥離された部分は再びステープル留め器具5700のシャフトの中へと供給される。結果として、新しいステープル5730をステープル発射システムの中に供給する動作はまた、空のキャリア5760’及び5760’’を再びシャフトの中に供給することになる。
図119を参照すると、ステープルクラスタ5830’は、少なくとも1つの接着剤5835によって一緒に接着された4つのステープル5830を備えている。各ステープル5830は、基部5831と、基部5831から延在する2つのステープルレッグ5832と、を含む。特筆すべきことに、レッグ5832は、基部5831と同一平面上にない。むしろ、基部5831は、基部平面内に存在し、レッグ5832はレッグ平面内に存在する。基部平面は、レッグ平面に対して平行であるか又は少なくとも実質的に平行であるが、基部平面とレッグ平面とが平行ではない実施形態も想定される。いずれの場合も、ステープルクラスタ5830’のステープル5830のうちの2つは内側に面し、ステープル5830のうちの2つは外側に面している。ステープル5830は、その基部平面がそのレッグ平面よりもステープルクラスタ5830’の中心に近いとき、外側に面している。それに対応して、ステープル5830は、そのレッグ平面がその基部平面よりもステープルクラスタ5830’の中心に近いとき、内側に面している。
上記に加えて、ステープルクラスタ5830’は、中心線CLの第1の側に位置する2つのステープル5830と、中心線CLの第2の側に位置する2つのステープル5830と、を備える。ステープルクラスタ5830’の第1の側のステープル5830は、第1の接着剤コネクタ5835によって接続され、ステープルクラスタ5830’の第2の側のステープル5830は、第2の接着剤コネクタ5835によって接続されている。更に、ステープルクラスタ5830’の第1の側のステープル5830は、接着剤コネクタ5835によってステープルクラスタ5830’の第2の側のステープル5830に接続されている。そのため、ステープルクラスタは、任意の適切な数の接着剤コネクタを含むことができる。接着剤コネクタ5835は、ステープル5830を一緒に解放可能に保持する。接着剤コネクタ5835は、ステープル5830が患者組織内に埋め込まれる前に破断されるが、ステープル5830が患者組織内に埋め込まれる前に接着剤コネクタ5835が破断されない代替的な実施形態も想定される。接着剤コネクタ5835は、生体適合性及び/又は生体吸収性の材料、例えば生体吸収性ポリマーから構成される。
図120を参照すると、ステープル留め器具5900は、シャフトと、遠位ヘッド5920と、ステープル供給システムと、ステープル発射システムと、組織切断システムと、アンビル閉鎖システムと、患者の組織に対して遠位ヘッド5290を移動させるように構成された駆動システムと、を備えている。遠位ヘッド5920は、第1のステープル空洞5921及び第2のステープル空洞5921を備えている。各ステープル空洞5921は、その中にステープルクラスタ5930’又はステープルクラスタ5930’の列を格納するように構成されている。各ステープルクラスタ5930’は4つのステープル5930を含んでいるが、任意の適切な数のステープルを含んでよい。各ステープル5930は、基部5931と、その基部から延在する2つのステープルレッグ5932と、を備えている。基部5931及びレッグ5932は、同一平面上にあるか、又は少なくとも実質的に同一平面上にある。ステープル5930は、少なくとも1つの接着剤によって互いに解放可能に接続される。
上記に加えて、各ステープルクラスタ5930’は、1つ以上のガイド5935を備えている。ガイド5935は、クラスタ5930’の横側部上に画定され、ステープル空洞5921内に画定されたノッチ5925内に受容されるように構成されている。より具体的には、ガイド5935は、クラスタ5930’と遠位ヘッド5920との間の相対的な横方向の移動が存在するとしてもわずかとなるように、ノッチ5925の側壁によって緊密に受容される。この目的のために、ステープルクラスタ5930’は、ステープル5930が配備される際に、アンビルの成形ポケットと依然として整列されている。ガイド5935は、例えば、生体吸収性ポリマーなどの生体適合性及び/又は生体吸収性材料から構成され、ステープル5930と共に埋め込み可能である。
図121を参照すると、ステープル留め器具6000は、とりわけ、シャフトと、アンビル6060を含む遠位ヘッド6020と、ステープル発射システムと、を備えている。この実施形態において、ステープル発射システムは、ステープル6030を遠位ヘッド6020の中に装填し、それらをアンビル6060に対して押圧することによってそれらを発射する。遠位ヘッド6020は、その中に画定されたステープル空洞6021を備え、そのステープル空洞は、ステープル6030がアンビル6060に向かって押圧されているときにステープルを格納及び案内するように構成されている。
図122~125を参照すると、ステープル留め器具6100は、シャフトと、遠位ヘッド6120と、ステープル装填システムと、ステープル発射システムと、アンビル駆動システムと、組織把持システムと、患者組織に対して遠位ヘッド6120を移動させるように構成された組織駆動システムと、を備えている。ステープル留め器具6100の駆動システムは、回転可能なフット6180を備え、この回転可能なフットは、上記と同様に、患者の組織を把持しかつ組織に対して遠位ヘッド6120を引っ張るように構成されている。やはり上記と同様に、組織把持システムは、フット6180が延出されているとき、及び/又は外科用器具6100の動作中の任意の好適な時間の間に、組織を保持するように構成されている。主に図125を参照すると、組織把持システムは、患者の組織に係合するように構成された組織ホルダー6170を備えている。組織ホルダー6170は、長方形の本体6172と、本体6172から延在するステム6174と、を備えている。組織ホルダー6170は、図124に示される遠位ヘッド6120の断面厚さ6125よりも小さい組織係合表面6175を画定している。断面厚さ6125と比較して、組織係合表面6175の面積がより小さいことにより、組織ホルダー6170は、所与のクランプ力のために遠位ヘッド6120が加え得るよりも大きな把持圧力を患者組織に加えることができる。少なくとも1つの例において、組織係合表面6175は、断面厚さ6125の約25%である面積を有する。
図126~137を参照すると、ステープル留め器具6200は、シャフトと、遠位ヘッド6220と、ステープル発射システム6250と、組織切断システムと、アンビル駆動システムと、患者の組織に対して遠位ヘッド6220を移動させるように構成された組織駆動システムと、を備えている。図126及び127を参照すると、組織駆動システムは、回転可能なフット6280を備えており、その回転可能なフットは、延出位置へと移動され(図126)、次いで後退されて(図127)、患者組織を把持し、組織に対して遠位ヘッド6220を移動させる。図128Aはまた、その延出位置にあるフット6280のうちの1つを示す。フット6280は、直線状の経路に沿って遠位ヘッド6220を移動させるためには同時に延出され、次いで後退され、あるいは遠位ヘッド6220を旋回させるためには、別々に延出及び後退され得るが、図128Aには説明の目的で1つのフット6280のみが示されている。図128Aに対応する図128は、アンビル6260とフット6280が協働して患者組織を把持するように、十分にクランプされた状態のアンビル6260を示す。更に、図128は、未成形のステープル6230が、遠位ヘッド6220に画定されたステープル空洞6221内に位置付けられ、ステープル発射システム6250が未発射状態にあるところを示す。
図129Aは、図127と同様に、フット6280が後退位置にあるところを示す。図129Aに対応する図129は、アンビル6260が完全にクランプされた状態にあり、ステープル発射システム6250が発射状態にあるところを示す。図129に示されるように、ステープル6230のレッグ6232は、完全に変形されてB字形状の構成をなしているが、ステープル6230の他の変形構成も適切となり得る。ここで図131及び133を参照すると、ステープル発射システム6250は、発射バー6255と、発射バー6255の側部に画定された凹部6252内に格納された複数のステープル6230と、を備えている。ステープル6230の第1の列は、発射バー6255の第1の側に格納され、ステープル6230の第2の列は、発射バー6255の第2の、つまり反対の側に格納されている。凹部6252のそれぞれは、その中に位置付けられステープル6230の基部6231を押圧するように構成された近位ステープルクレードル6251によって画定されている。図134は、2つのステープル6230が遠位ヘッド6220に画定されたステープル空洞6221内に位置付けられ、ステープル発射システム6250の発射バー6255が未発射状態にあるところを示している。
再び図134を参照すると、ステープル空洞6221の側部は、その中に画定された凹部6222を備えている。ステープル空洞6221の側部はまた、凹部6222の中間に位置付けられた抵抗表面6223を備えている。発射バー6255が、第1のステープル発射ストローク中にステープル空洞6221内に位置付けられたステープル6230の第1のグループを発射するために遠位に押圧されるとき、発射バー6255内に格納されたステープル6230は、抵抗表面6223によって押圧される。図136を参照すると、発射バー6255が第1の発射ストロークの後に後退されると、ステープル6230は抵抗表面6223に引っ掛かり、それにより、発射バー6255がステープル6230に対して摺動するようになる。そのような例では、結果として、ステープル6230は、発射バー6255内に画定された凹部6252の次の遠位のセットを目指し、それによって、ステープル空洞6221から排出されるステープル6230の新しいセットが提示される。図130及び130Aは、遠位ヘッド6220が患者組織に対して再位置付けされ得るように、再開放されて患者組織を解放している際の外科用器具6200を示す。図137を参照すると、遠位ヘッド6220が適切に再位置付けされると、発射バー6255は遠位に前進されて、第2のステープル発射ストロークを実行し得る。このプロセスが繰り返されて、発射バー6255内に格納されたステープル6230の全てが配備され得る。
本明細書に開示されるステープル留め器具は、適切なステープルパターンでステープルを配備するように構成され得る。図138は、組織切断線6340の両側に位置付けられたステープル6330とステープル6330’とを含む1つの例示的なステープルパターンを示す。組織切断線6340の各側は、切断線6340から離れる方を向く内側列のステープル6330と、切断線6340の方を向く外側列のステープル6340と、を備えている。図139は、ステープル6330と、ステープル6330’と、ステープル6430’’と、を含む、別の例示的なステープルパターンを示す。ステープル6430’’は、組織切断線6340の両側に列をなして配列されている。より具体的には、ステープル6430’’は、内側列のステープル6330と外側列のステープル6330’の両方のセットの中間に位置付けられたステープル列に配列されている。
図140及び141を参照すると、ステープル留め器具6500は、シャフト6510と、遠位ヘッド6520と、遠位ヘッド6520をシャフト6510に回転可能に接続する関節運動継手6270と、を備えている。ステープル留め器具6500は、遠位ヘッド6520へのステープル6530の連続的な供給を生産及び提供するように構成されたステープル供給システム6590を更に備えている。ステープル供給システム6590は、電気モータに動作可能に連結されたスプール6592を備える。スプール6592は、中心コアの周りに巻き付けられた金属ワイヤ6594を備えている。ワイヤ6594は、例えばステンレス鋼及び/又はチタンから構成される。ワイヤ6594は、シャフト6510及び関節運動継手6570に画定された通路6514を通って供給される。使用の際、電動スプール6594はワイヤ6594を遠位ヘッド6520の中へと押し込む。以下により詳細に記載されるように、遠位ヘッド6520は、ワイヤ6594をステープル6530へと変形させるように構成された成形マンドレルを更に備える。マンドレルは、電気モータ及び/又はアクチュエータによって駆動されるが、任意の適切な方式で作動されてよい。以下で更に詳細に説明されるように、遠位ヘッド6520は、ワイヤ6594を切断するように構成されたナイフ、すなわち剪断部材を備える。剪断部材は、電気モータ及び/又はアクチュエータによって駆動されるが、任意の適切な方式で作動されてよい。ステープル6530が成形され、ワイヤ6594から分離されると、ステープル6530は、ステープル留め器具6500のアンビル6560に対して配備及び変形され得る。
図141を参照すると、外科用器具6500は、ワイヤ6594からステープル6530を作製するように構成されたステープル成形システム6580を更に備えている。ステープル成形システム6580は、遠位ヘッド6520内に画定された成形空洞6522内に位置付けられている成形マンドレル6582を備えている。ステープル成形システム6580は成形アクチュエータ6584を更に備えており、この成形アクチュエータは、ワイヤ6594と係合し、成形空洞6522内でワイヤ6594を変形させるように、構成されている。この時点で、成形マンドレル6582は、ワイヤ6594からステープル6530を切り落とすように作動される。ステープル6530が配備され、かつ/又は成形空洞6522から外に移動された後、別のステープル6530が空洞6522内で成形され得る。特定の代替的な実施形態では、ワイヤセグメントは、ステープル6530へと成形される前に、金属ワイヤ6594から切断される。いずれの場合も、ステープル6530は、例えば、実質的にU字形状の構成を備え得る。代替的に、ワイヤセグメントは、実質的にV字形状の構成に成形されてもよい。更に、ステープル留め器具6500は、例えば、タック及び/又はクランプなどの任意の適切な締結具を製作及び配備するように構成され得る。
図158及び159を参照すると、ステープル留め器具7300は、シャフト7310と、遠位ヘッド7320と、遠位ヘッド7320をシャフト7310に回転可能に接続する関節運動継手7370と、を備えている。使用の際、ステープル留め器具7300は、トロカールTCを通じて患者Pに挿入される。トロカールTCは、それを貫いて延在する通路を備え、その通路により、遠位ヘッド7320及びシャフト7310の一部分を患者に挿入することが可能となる。他の例では、遠位ヘッド7320は、トロカールを用いずに開放切開部を通じて患者に挿入され得る。いずれの場合も、ステープル留め器具7300は、その中に挿入されたステープルカートリッジからステープルを配備するように構成される。シャフト7310は装填ポート7312を備えており、この装填ポートは、シャフト7310、関節運動継手7370、及び遠位ヘッド7320を通じて延在する、カートリッジ通路又はチャネルと連通している。使用の際、例えばステープルカートリッジ7330’などのステープルカートリッジは、装填ポート7312を通じてシャフト7310に挿入され、次いで遠位ヘッド7320の中へと押し込まれる。ステープル留め器具7300は、ステープルカートリッジ7330’をエンドエフェクタ7300の中へと押し込むように構成されたカートリッジプッシャシステムを更に備えている。
様々な例においては、上記に加えて、ステープルカートリッジ7330’は、ステープル留め器具7300が、再装填されるために患者から取り外される必要なく連続的に操作され得るように、ステープル留め器具7300の中に供給され得る。各ステープルカートリッジ7330’は、第1の未発射高さなどの第1のサイズを有するステープルが中に格納されている。特定の例では、ステープルが全て同じサイズ又は未発射高さを有するステープルラインを生成することが望ましい。このような例は、ステープル留めされている組織が実質的に均一な厚さを有するときに生じ得る。他の例では、ステープルが異なるサイズ又は未発射高さを有するステープルラインを生成することが望ましい。このような例は、ステープル留めされている組織が均一な厚さを有さないときに生じ得る。例えば、胃縮小手技中に横切開された胃組織は通常、一貫した厚さを有さない。そのような例において、第1のステープルカートリッジ7330’は、第1の未発射高さを有するステープルを有するステープル留め器具7300に装填され得、第2のステープルカートリッジ7330’’は、第2の未発射高さを有するステープル留め器具7300に装填され得る。第1の未発射高さは、第2の未発射高さより高いが、第1の未発射高さは、第2の未発射高さより低くてもよい。同様に、第3のステープルカートリッジ7330’’’は、第1の未発射高さ及び第2の未発射高さとは異なる第3の未発射高さを有するステープルを有するステープル留め器具7300に装填され得る。
上記に加えて、1つを超えるステープルカートリッジがステープル留め器具7300に装填されてもよい。ステープルカートリッジは、特定の順序で使用されるようにステープル留め器具7300に挿入され得る。例えば、より短い未発射高さを有するステープルカートリッジは、より高い未発射高さを有するステープルカートリッジの前に発射され得る。代替的に、より高い未発射高さを有するステープルカートリッジは、より短い未発射高さを有するステープルカートリッジの前に発射されてもよい。いずれにしても、最遠位のステープルカートリッジが最初に使用され、最近位のステープルカートリッジが最後に使用される。そのような構成により、外科手技中にステープル留め器具7300に装填する際の損失時間を、存在するとしてもほとんど伴わずに、外科手技を予め計画することが可能になる。あるいは、ステープルカートリッジは、1つずつステープル留め器具7300に供給されてもよい。このような構成は、臨床医に、ステープルカートリッジが最終的に使用される順序を変更する機会を提供する。
装填ポート7312は、シャフト7310の外部からアクセス可能な開口部を備えるが、装填ポート7312は、ステープル留め器具7300のハンドル内、又は任意の他の好適な位置に画定されていてよい。様々な例において、ステープル留め器具7300は、装填ポート7312を覆うように構成されたドアを更に備え得る。少なくとも1つの例において、ドアは、閉鎖されたときに、流体及び/又は汚染物質がステープル留め器具7300の中に侵入することを防止又は阻止するように封止され得る。そのような例では、シャフト7310のドア及び/又はハウジングは、1つ以上の封止部を備え得る。
主に図159を参照すると、ステープル留め器具7300は、例えば、ステープル7330などのステープルのクラスタを最遠位のステープルカートリッジから剥ぎ取るためのシステムを備えている。ステープル留め器具7300はステープル発射システム7350を更に備え、このステープル発射システムは、ステープル7330を配備し、ステープル発射ストローク中にアンビル7360に対してステープル7330を変形させるように、構成されている。ステープル留め器具7300は、ステープル発射ストローク後に遠位ヘッド7320を患者組織に対して移動させるように構成された組織駆動システム7380を更に備えている。
図168及び169を参照すると、ステープル留め器具7900は、シャフト7910と、遠位ヘッド7920と、遠位ヘッド7920をシャフト7910に回転可能に接続する関節運動継手7970と、を備えている。以下により詳細に記載されるように、遠位ヘッド7920は、任意の好適な方向に枢動可能である。上記と同様に、ステープル留め器具7900は、シャフト7910、関節運動継手7970、及び遠位ヘッド7920を通じて延在するカートリッジ通路7914を通じてステープルカートリッジ7930’を遠位ヘッド7920に供給するように構成されたカートリッジ供給システムを備えている。やはり上記と同様に、ステープル7930は最遠位のステープルカートリッジ7930’から剥ぎ取られ、次いでアンビル7960に対して発射される。以下により詳細に記載されるように、ステープル留め器具7900は、遠位ヘッド7920を関節運動させるように構成された関節運動駆動システム7980を更に備える。
上記に加えて、図168及び169を再び参照すると、遠位ヘッド7920は、シャフト7910に対していくつかの方向に関節運動可能である。シャフト7910は、長手方向シャフト軸線LAに沿って延在し、遠位ヘッド7920は、長手方向ヘッド軸線HAに沿って延在する。ヘッド軸線HAは、遠位ヘッド7920が関節運動されていないとき、シャフト軸線LAと整列されるか、あるいは少なくとも実質的に整列される。遠位ヘッド7920が関節運動されているとき、ヘッド軸線HAはシャフト軸線LAに対して横行する。図168を参照すると、遠位ヘッド7920は、側方にあるいは横方向に関節運動可能である。少なくとも1つのそのような例において、遠位ヘッド7920は、例えば、シャフト軸線LAの第1の側への約15度とシャフト軸線LAの第2の側への約15度を含む範囲内で関節運動可能である。関節運動駆動システム7980は、この可動域の全体にわたって遠位ヘッド7920を駆動するかあるいは能動的に関節運動させるように構成されている。関節運動駆動システム7980は、遠位ヘッド7920に装着された第1の側方駆動部7982と、遠位ヘッド7920の反対側で遠位ヘッド7920に装着された第2の側方駆動部7984と、を備える。使用の際、遠位ヘッド7920を第1の方向に関節運動させるために、第1の側方駆動部7982が押され、かつ/又は第2の側方駆動部7984が引かれる。同様に、遠位ヘッド7920を第2の方向に関節運動させるために、第1の側方駆動部7982が引かれ、かつ/又は第2の側方駆動部7984が押される。少なくとも1つの例において、第1の側方駆動部7982は第1のガイドワイヤを備え、第2の側方駆動部7984は第2のガイドワイヤを備える。そのようなガイドワイヤは、遠位ヘッド7920を引っ張るのに好適である。
図169を参照すると、遠位ヘッド7920はまた、前向き及び/又は後ろ向きの方向に関節運動可能である。少なくとも1つのそのような例において、遠位ヘッド7920は、例えば、後ろ向きの方向に約25度と前向きの方向に約25度を含む範囲内で関節運動可能である。特定の実施形態では、図示されていないが、関節運動駆動システム7980は、遠位ヘッド7920を前向き及び後ろ向き(図169)の方向に能動的に関節運動させるように構成されている。代替的な実施形態では、遠位ヘッド7920は、前向き及び後ろ向きの方向に受動的に関節運動され得る。そのような実施形態では、ステープル留め器具7900は、シャフト7910に対して遠位ヘッド7920を能動的に駆動しない。その代わりに、遠位ヘッド7920は、前後方向に浮動することができる。同様に、遠位ヘッド7920は、関節駆動システム7980を用いてあるいは用いずに、横方向に受動的に関節運動され得る。いずれの場合も、遠位ヘッド7920は、前後の平面と横方向の平面の両方において関節運動可能であり、シャフト7910の長手方向軸線LAに対して合成角を取り得る。
様々な実施形態において、外科用器具7900は、遠位ヘッド7920がシャフト7910に対して移動することを可能にするために解放され得る適所に遠位ヘッド7920を保持するように構成されたロックを備えることができる。様々な例において、遠位ヘッド7920は、遠位ヘッド7920がロック解除されているときに、手術部位内の患者組織に対して遠位ヘッド7920を押すことによって、受動的に関節運動され得る。遠位ヘッド7920はまた、遠位ヘッド7920がロック解除されているときに能動的に関節運動され得る。いずれの場合も、遠位ヘッド7920が適切に位置付けられた時点で、遠位ヘッド7920はその関節運動位置にロックされ得る。遠位ヘッド7920をその非関節運動位置に戻すために、遠位ヘッド7920はロック解除され、次いでシャフト軸線LAと再整列され得る。少なくとも1つの例において、ステープル留め器具7900は、遠位ヘッド7920をその非関節運動位置へと付勢するように構成された1つ以上のバネを備える。いずれにせよ、関節運動ロックは、外部及び/又は内部の力及びトルクに応答して遠位ヘッド7920の逆駆動を防止するか、あるいは少なくとも抑制することができる。
上記に加えて、ステープル留め器具7000の関節運動継手7970は、遠位ヘッド7920が1つ以上の軸線を中心として関節運動されることを可能にする。様々な代替的な実施形態において、ステープル留め器具のシャフトは、遠位ヘッドが第1の関節運動軸線を中心に関節運動することを可能にする第1の関節運動継手と、遠位ヘッドが第2の関節運動軸線を中心に関節運動することを可能にする第2の関節運動継手と、を備える。第1の関節運動軸線及び第2の関節運動軸線は、直交する平面内に延在するが、任意の好適な横断平面内に延在し得る。様々な例において、第1及び第2の関節運動継手は受動的に関節運動される。いくつかの例では、第1及び第2の関節運動継手は能動的に関節運動される。少なくとも1つの例において、第1の関節運動継手は能動的に関節運動され、第2の関節運動継手は受動的に関節運動される。
図170を参照すると、ステープル留め器具8000は、遠位ヘッド7920の関節運動を制御又は減速するように構成された緩衝システム8080を備えている。緩衝システム8080は、第1のリンク8082と、第2のリンク8084と、ダッシュポット8085と、を備えている。第1のリンク8082は、ピボット8081において遠位ヘッド7920にピン留めされている。第1のリンク8082はまた、ピボット8083において第2のリンク8084にピン留めされている。ピボット8081及び8083は、緩衝システム8080が遠位ヘッド7920の様々な関節運動モーションに適応することを可能にする。ダッシュポット8085は、シャフト7910に装着されたハウジング8087と、ハウジング8087内に画定されたチャンバに収容された緩衝媒体8088と、を備える。第2のリンク8084は、その近位端部上に画定されたピストン8086を備え、そのピストンは、ハウジング開口部内に位置付けられており、また遠位ヘッド7920が関節運動されるときに緩衝媒体8088を通じて移動するように構成されている。緩衝媒体8088は、ピストン8086を通じてかつ/又はその周囲を流れ、それによってピストン8086とハウジング8097との間の相対移動を可能にするが、これを減速させる。それに対応して、緩衝媒体8088は、シャフト7910に対する遠位ヘッド7920の移動を可能にするが、これを減速させる。遠位ヘッド7920の突発的な動きは、臨床医が制御及び/又は予測することが困難となることがあり、また遠位ヘッド7920が患者組織に衝突することにもなり得る。緩衝媒体8088は、例えば緩衝グリースなどの任意の好適な媒体を含み得る。
図171を参照すると、ステープル留め器具8100は、遠位ヘッド7920の関節運動を制御又は減速するように構成された緩衝システム8180を備えている。緩衝システム8180は、リンク8182と、ダッシュポット8185と、を備えている。リンク8182は、ピボット8181において遠位ヘッド7920にピン留めされている。第1のリンク8082は柔軟性があり、それによって、緩衝システム8180が遠位ヘッド7920の様々な関節運動モーションに適応することを可能にする。ダッシュポット8185は、シャフト7910に回転可能に装着されたハウジング8187と、ハウジング8187内に画定されたチャンバに収容された緩衝媒体8188と、を備える。リンク8182は、その近位端部上に画定されたピストン8186を備え、そのピストンは、ハウジング開口部内に位置付けられており、また遠位ヘッド7920が関節運動されるときに緩衝媒体8188を通じて移動するように構成されている。緩衝媒体8188は、ピストン8186を通じてかつ/又はその周囲を流れ、それによって8186とハウジング8197との間の相対移動を可能にするが、これを減速させる。それに対応して、緩衝媒体8188は、シャフト7910に対する遠位ヘッド7920の移動を可能にするが、これを減速させる。遠位ヘッド7920の突発的な動きは、臨床医が制御及び/又は予測することが困難となることがあり、また遠位ヘッド7920が患者組織に衝突することにもなり得る。緩衝媒体8188は、例えば緩衝グリースなどの任意の好適な媒体を含み得る。
図172を参照すると、ステープル留め器具8100は、トロカールTCを通じて患者Pに挿入可能であり、また標的組織Tに対して移動可能である。トロカールTCはある程度まで患者Pに対して移動され得、また、ステープル留め器具8100はある程度までトロカールTCに対して移動され得る。しかしながら、そのような移動は、シャフト7910を広範囲の角度にわたって移動させることになり得る。遠位ヘッド7920がステープルラインに沿って前進される際に、遠位ヘッド7920を組織と整列した状態に保つために、遠位ヘッド7920は、例えば後方に漸進的に関節運動され得る。図173を参照すると、遠位ヘッド7920は、遠位ヘッド7920の軸線を標的組織Tに対して直交、又は少なくとも実質的に直交に保つように、前方及び/又は後方に漸進的に関節運動され得る。様々な例において、遠位ヘッド7920は、遠位ヘッド7920とシャフト7910との間の角度を調節するために、関節運動駆動システムによって能動的に関節運動される。特定の例では、遠位ヘッド7920は、遠位ヘッド7920とシャフト7910との間の角度を調節するために、関節運動駆動システムによって受動的に関節運動される。そのような例において、遠位ヘッド7920は、ステープル発射経路に追従するように適応的に浮動することができる。
図34及び35を参照すると、ステープル留め器具2500は、シャフト2510と、遠位ヘッド2520と、遠位ヘッド2520をシャフト2510に回転可能に接続する関節運動継手2570と、を備えている。シャフト2510は、長手方向シャフト軸線LAに沿って延在し、遠位ヘッド2520は、長手方向ヘッド軸線HAに沿って延在する。シャフト軸線LAとヘッド軸線HAは、図34に示すように、遠位ヘッド2520が関節運動されていないときに整列される。図35を参照すると、ヘッド軸線HAは、遠位ヘッド2520が関節運動されているとき、シャフト軸線LAに対して横行する。ステープル留め器具2500は、遠位ヘッド2520の関節運動を制御又は減速するように構成された緩衝システム2580を更に備えている。緩衝システム2580は、第1のリンク2581と、第2のリンク2582と、ダッシュポット2585と、を備えている。第1のリンク2581は、ピボット2584において遠位ヘッド2520にピン留めされている。第1のリンク2581はまた、ピボット2583において第2のリンク2582にピン留めされている。ピボット2583及び2584は、緩衝システム2580が遠位ヘッド2520の様々な関節運動モーションに適応することを可能にする。図34を参照すると、遠位ヘッド2520が関節運動されていないとき、第1のリンク2581は、長手方向軸線に沿って第2のリンク2582と整列される。図35を参照すると、遠位ヘッド2520が関節運動されているとき、第1のリンク2581は、第2のリンク2582に対して横行する。
ダッシュポット2585は、シャフト2510に装着されたハウジングと、ハウジング内に画定されたチャンバに収容された緩衝媒体2586と、を備える。第2のリンク2582は、その近位端部上に画定されたピストンを備え、そのピストンは、ハウジング開口部内に位置付けられているものであり、また遠位ヘッド2520が関節運動されるときに緩衝媒体2586を通じて移動するように構成されている。緩衝媒体2586は、ピストンを通じてかつ/又はその周囲を流れ、それによってピストンとハウジングとの間の相対移動を可能にするが、これを減速する。それに対応して、緩衝媒体2586は、シャフト2510に対する遠位ヘッド2520の移動を可能にするが、これを減速する。緩衝媒体2586は、例えば緩衝フォームなどの任意の好適な媒体を含み得る。
ステープル留め器具2000が図13に示されており、これは多くの点でステープル留め器具1000及び/又は本明細書で開示された他のステープル留め器具と類似したものであり、その大部分は、簡潔にするために、本明細書では議論されていない。ステープル留め器具2000は、ハウジング2110と、グリップ2120と、ディスプレイ2130と、を含むハンドル2100を備えている。ハウジング2110は、例えば、シャフトアセンブリ1200などのシャフトアセンブリをハンドル2100に接続するように構成されたコネクタ2170を備える。ハンドル2100は交換可能な電池パック2160を更に備えており、この電池パックは、ハウジング2110に解放可能に取り付けられ、ハウジング2110内に画定された空洞2115内に取り外し可能に位置付けられている。電池パック2160は、ディスプレイ2130及び/又はハンドル2100内に収容されたモータ駆動システムに電力を供給する。以下でより詳細に説明されるように、ディスプレイ2130は、ユーザが外科用器具2000の動作を制御することを可能にするように構成されている。
上記に加えて、ステープル留め器具2000は、患者の組織にステープルラインを適用するように構成されたステープル発射システムを備え、ディスプレイ2130は、ステープル発射システムのステータスを評価するための制御装置を備える。ディスプレイ2130はまた、例えば、ステープル留め器具2000がステープルラインを適用している速度、ステープルラインが適用されている方向、並びに/あるいは、満たされているか、超えられているか、又は超えられようとしている任意の性能閾値を評価及び/又は変更するための制御装置を備える。ディスプレイ2130は容量性タッチスクリーンを備えているが、任意の適切なスクリーンが用いられ得る。
図14を参照すると、ディスプレイ2130はステータスコントロール2140を備えている。ステータスコントロール2140は、ウィンドウヘッダ2142を含むウィンドウ2141を備えている。ステータスコントロール2140は画像ウィンドウ2145を更に備えており、この画像ウィンドウは、ステープル留めされている組織、ステープル発射経路に関する情報、及び/又は臨床医がステープル留め器具2000を操作するために用い得る任意のその他の情報を表示するように構成されている。例えば、画像ウィンドウ2145は、ステープル留め器具2100が現在それに沿って移動しているステープル発射経路2143、及び/又は、例えば血管Vなどの患者組織T内の特定の解剖学的機構の周囲にステープル経路を案内する代替のステープル発射経路2143’を表示するように構成されている。ステータスコントロール2140は、デジタルコントロール及び/又はディスプレイであり、ステープル留め器具2000のコントローラと信号通信する。
図17を参照すると、ディスプレイ2130は、ステープル発射経路の方向を制御するように構成された方向コントロール2190を更に備えている。方向コントロール2190は、ウィンドウヘッダ2192と画像ウィンドウ2195とを含むウィンドウ2191を備えている。画像ウィンドウ2195は、元の始動配向に対するステープル留め器具の遠位ヘッドの配向を表示するように構成されている。画像ウィンドウ2195は、0度として境界を画された始動配向線2194に対して、例えば15度、30度、及び45度などの特定の方向角を指示する複数の配向線2194を含んでいる。画像ウィンドウ2195は、ステープル留め器具の始動方向に対するステープル留め器具の遠位ヘッドの配向を表す針2193を更に備えている。方向コントロール2190は編集ウィンドウ2198を更に備えており、この編集ウィンドウは、起動されると、針2193を操作することによって、ユーザがステープル経路の方向を修正することを可能にする。方向コントロール2190は保存ウィンドウ2199を更に備えており、この保存ウィンドウは、起動されると、方向コントロール2190を通じてコントローラに提供される入力をユーザが保存することを可能にする。そのような時点で、ステープル留め器具2000は、その新たな配向に沿って移動することができる。ステータスコントロール2190は、デジタルコントロール及び/又はディスプレイであり、ステープル留め器具2000のコントローラと信号通信する。
図15を参照すると、ディスプレイ2130は、ステープル留め器具2000がステープル経路を形成する速度を制御するように構成された速度コントロール2150を更に備えている。速度コントロール2150は、ウィンドウヘッダ2152と画像ウィンドウ2155とを含むウィンドウ2151を備えている。画像ウィンドウ2155は、ステープル留め器具の速度を表示するように構成されたインジケータ2153を備えている。例えば、インジケータ2153は、ステープル留め器具2000が毎分実行するステープル発射ストローク数を表示することができる。画像ウィンドウ2155は、ステープル発射ストロークの速度を増加させるように作動可能である上矢印コントロール2156と、ステープル発射ストロークの速度を減少させるように作動可能である下矢印コントロール2157と、を更に備える。インジケータ2153は、ステープル留め器具2000が組織駆動システムによって患者組織にわたって推進されている速度を表示するように構成され得る。ステープル留め器具2000の速度に関する他の測定基準も使用及び表示され得る。ステータスコントロール2150は、デジタルコントロール及び/又はディスプレイであり、ステープル留め器具2000のコントローラと信号通信する。
図16を参照すると、ディスプレイ2130は、発生したときのステープル留め器具2000の障害閾値を管理するように構成された障害閾値コントロール2180を更に備えている。例えば、ユーザからの入力を必要とする障害状態を確立するために、ステープル発射ストロークを実行するのに必要な力の閾値が用いられ得る。ステープル発射ストロークを実行するために必要な力が閾値を超える場合、ステープル留め器具2000のコントローラは、障害閾値コントロール2180を介してユーザに警告することができ、かつ/又はステープル留め器具2000を停止することができる。特定の障害は、ユーザによって、オーバーライドされるか、ないしは別の方法で管理され得、ステープル留め器具2000がステープルラインの適用を継続することを可能にし得る。障害閾値コントロール2180は、ユーザがこれらの障害を管理することを可能にする。他の障害はオーバーライドされない場合がある。そのような例では、障害閾値コントロール2180は、障害がオーバーライドされ得ないこと、及び/又は、ステープル留め器具2000の動作が継続され得るようにするためにその障害をどのように解決するかをユーザに表示するように構成されている。障害閾値コントロール2180は、ウィンドウヘッダ2182と画像ウィンドウ2185とを含むウィンドウ2181を備えている。障害閾値コントロール2180は、デジタルコントロール及び/又はディスプレイであり、ステープル留め器具2000のコントローラと信号通信する。
ここで図18を参照すると、ステープル留め器具2000は、以下でより詳細に論じられる視覚捕捉システムを更に備え、ディスプレイ2130は、とりわけ、視覚捕捉システムからのリアルタイムビデオ画像を表示するように構成された画像ウィンドウ2135を更に備えている。ディスプレイ2130は、画像ウィンドウ2135の左側に沿って延在するメニュー2131を更に備えているが、メニュー2131は、ディスプレイ2130上の任意の適切な場所に配置されてよい。メニュー2131は、ステータスコントロール2140と、速度コントロール2150と、障害閾値コントロール2180と、上述の方向コントロール2190と、を含んでいる。メニュー2131はまた、ウィンドウ及び/又はコントロールをディスプレイ2130上で選択及び/又は再構成するために使用され得る設定コントロール2132を含んでいる。メニュー2131は、ステープル発射経路に沿ったステープル留め器具2100の進行を即座に停止し得る停止コントロール2136を更に含んでいる。メニュー2131は、デジタルコントロール及び/又はディスプレイであり、ステープル留め器具2100のコントローラと信号通信する。
上記に加えて、図18を再び参照すると、ディスプレイ2130は、第1のビューウィンドウ2133及び第2のビューウィンドウ2134を更に備えている。ビューウィンドウ2133及び2134は、画像ウィンドウ2135の右側に沿って位置付けられているが、ディスプレイ2130上の任意の好適な位置に配置されてよい。ビューウィンドウ2133及び2134は、ステープル留め器具2000の代替的な図をユーザに提供する。例えば、第1のビューウィンドウ2133は、手術部位におけるステープル留め器具2000の側面図をユーザに提供し、第2のビューウィンドウ2134は手術部位におけるステープル留め器具2000の上面図をユーザに提供する。これらの付加的な図は、ステープル留め器具2000上の1つ以上のデジタルカメラによって、かつ/又は、例えば、手術部位内の内視鏡などの他の外科用器具から供給され得る。そのような例では、他の外科用器具は、ステープル留め器具2000のコントローラと信号通信して、これらの追加画像を提供する。特定の例では、ステープル留め器具2000のコントローラは、コントローラに提供されたデータを解釈し、その提供されたデータに基づいてウィンドウ2133及び2134の追加画像を生成することができる。
上述したように、ステープル留め器具2000のステープル発射システム及び/又は組織駆動システムが動作される速度は、ディスプレイ2130上の速度コントロール2150によって制御され得る。上述したように、様々な例において、速度は手動で、あるいはユーザからの入力によって制御され得る。他の例では、ステープル留め器具2000のコントローラは、自動的に速度を制御することができる。そのような例において、コントローラは、例えば、厚さ及び/又は密度など、ステープル留めされている組織の特性を評価し、それに応じてステープル発射システム及び/又は組織駆動システムの速度を調節するように構成されている。例えば、ステープル留めされている組織が厚い、すなわち組織厚さ閾値に近いか、その組織厚さ閾値にあるか、若しくはその組織厚さ閾値を超えるとコントローラが判定した場合、コントローラは、ステープル留め器具2000の速度を減速させることができる。同様に、ステープル留めされている組織が密である、すなわち組織密度閾値に近いか、その組織密度閾値にあるか、若しくはその組織密度閾値を超えるとコントローラが判定した場合、コントローラは、ステープル留め器具2000の速度を減速させることができる。それに対応して、コントローラは、ステープル留めされている組織が、例えば、薄い、すなわち通常よりも低密度であるとコントローラが判定した場合、ステープル留め器具2000の速度を増加させることができる。上記に加えて、図19を参照すると、ステープル留め器具2000の速度コントロール2150は、ステープル留め器具2000がステープル器具2000の速度を制御する自動速度コントロール2158と、ユーザがステープル留め器具2000の速度を制御する手動速度コントロール2159と、の間でユーザが選択するオプションを含んでいる。
図20を参照すると、ステープル留め器具2200はディスプレイ2230を備えている。ステープル留め器具2200は、多くの点でステープル留め器具2000に類似しており、ディスプレイ2230は、多くの点でディスプレイ2130に類似しているが、その大部分は、簡潔にするために、本明細書において議論されていない。ディスプレイ2230は、メニュー2231と中央画像ウィンドウ2235とを備えている。中央画像ウィンドウ2235は、ステープル留めされている患者組織Tの画像、及びステープル留め器具2200が移動しているステープル発射経路2243を表示する。ステープル発射経路2243は、一連の作動、つまりステープル発射2244として表示されている。各投影作動2244は、組織Tが切開される経路、及びステープルクラスタ2245が組織T内に配備される、組織切開部に対する位置を示す。ステープル留め器具2200の遠位ヘッドに最も近い投影作動2244は、他の投影作動2244に対して強調表示されており、その結果、ユーザは、次のステープル発射とそれに続く投影ステープル発射とを区別することができる。このような強調表示は、例えば、投影作動2244の異なる色及び/又は色の明度を含み得る。少なくとも1つの例において、ステープル発射経路2243の表示された作動2244は、ステープル留め器具2200の遠位ヘッドから離れて移動するにつれて、漸進的により強調の度合いを減じられ得る。
上記に加えて、ディスプレイ2230は、1つ以上の代替的なステープル発射経路を表示するように更に構成されている。例えば、ディスプレイ2230は、中央画像ウィンドウ2235内に代替のステープル発射経路2243’を表示するように構成されている。ステープル発射経路2243と同様に、ステープル発射経路2243’は、一連の作動、つまりステープル発射2244’として表示されている。各投影作動2244’は、組織Tが切断される経路、及びステープルクラスタ2245が組織T内で配備される位置を示す。メニュー2231は、ステープル発射経路2243を編集して代替のステープル発射経路2243’を作製するために、ステープル留め器具2200のユーザによって作動され得るステープルラインコントロール2240を備えている。代替のステープル発射経路2243’が確立されると、それを保存することができ、また、ステープル留め器具2200は、代替のステープル発射経路2243’に追従するように動作され得る。図20に示されるように、ステープルラインコントロール2240は、上述したようにステープル発射経路を修正及び保存するために、作動可能な編集サブコントロール2241及び作動可能な保存サブコントロール2242を備えている。
上述したように、ステープル発射経路2243は、代替のステープル発射経路2243’へと修正可能である。ステープル発射経路2243及び代替のステープル発射経路2243’は、カメラからのビデオ画像にオーバーレイされる画像内に表示されている。ステープル発射経路2243及び代替のステープル発射経路2243’は、同じ画像オーバーレイ又はレイヤーに表示されているが、異なる画像オーバーレイ又はレイヤーに表示されてもよい。少なくとも1つのそのような例において、ステープル発射経路2243は、第1の画像オーバーレイ又はレイヤー内に表示され、代替のステープル発射経路2243は、第1の画像オーバーレイとは異なる第2の画像オーバーレイ又はレイヤー内に表示されている。ディスプレイ2230の画面は、画像オーバーレイ内でステープル発射経路2243及び/又は代替のステープル発射経路2243’をドラッグし得る中央画像ウィンドウ2235から入力コマンドを受信するように構成されている。ディスプレイ2230の画面は、ユーザの指に応答するように構成されており、そのため、ステープル発射経路は、ユーザが自身の指をドラッグすることによって修正され得る。図21を参照すると、ディスプレイ2230の画面は、例えばスタイラス2220に応答するように更に構成されている。
上述したように、ディスプレイ2230は、現在の、又は意図されたステープル発射経路、及び1つ以上の代替のステープル発射経路を表示するように構成され得る。ステープル留め器具2200のコントローラは、1つ以上の代替のステープル発射経路を生成し、これらの代替のステープル発射経路をディスプレイ2230上に表示するように、構成されている。様々な例において、コントローラは、ステープル留めされている組織Tの1つ以上の属性に基づいて、代替のステープル発射経路を決定することができる。例えば、コントローラは、組織T内の血管を特定し、ステープル器具2200を血管の周囲に導く代替のステープル発射経路を提供又は提案することができる。
図22を参照すると、ディスプレイ2230は、ステープル留め器具2200がステープル経路を配備している間、及び/又はステープル留め器具2200が停止された後に、ステープル発射経路を修正するように構成された複数のコントロールを含むメニューを備えている。ディスプレイ2230は、ステープル留め器具2200が、ステープル経路を生成するためにその一連のステープル発射ストロークを実行している間に使用されるように構成された、複数の作動可能なコントロールを含むメニュー2231を備えている。メニュー2231は、例えば、中央画像ウィンドウ2235内に表示されるビデオ画像を変更するためのビューコントロール2232を含む。少なくとも1つのそのような例において、ビデオコントロールは、異なるビデオフィード間をトグルするために使用され得る。メニュー2231は、ステープル発射経路を修正するように構成された、上述のステープルライン2240のコントロールを更に備えている。ステープル留め器具2200のステープル発射システムは、ユーザがメニュー2231内のステープル留めコントロール2234を作動させることによって始動され、ユーザがメニュー2231内の停止コントロール2236を作動させることによって停止され得る。
上記に加えて、ステープル留め器具2200のハンドルに取り付けられたシャフトアセンブリは、ハンドルに対して回転され得る。シャフトアセンブリは、シャフトアセンブリの遠位ヘッドがハンドルに対して回転することを可能にするように構成された回転可能なスリップ継手を含むが、任意の好適な構成が用いられ得る。このスリップ継手の結果として、ステープル留め器具2200のユーザは、ステープル留め器具2200の遠位ヘッドに対してディスプレイ2230を選択的に配向することができる。そのような例において、ユーザは、遠位ヘッドがステープル発射経路を辿るように旋回していても、例えば患者に対するディスプレイ2230の配向を維持することができる。同様に、図144~146は、ステープル留め器具1000がトロカールTCを通じて患者Pに挿入されているところを示し、また、ステープル留め器具1000のハンドルディスプレイとシャフトアセンブリとの間の回転可能なインターフェースにより、シャフトアセンブリがステープル発射経路FPに従うように回転している場合でも、ハンドルディスプレイは、臨床医Cにより、それ自体に対して一定の配向に維持され得る。
図147~150を参照すると、ステープル留め器具7000は、グリップ7020を含むハンドル7010と、ハンドル7010に組み付けられたシャフトアセンブリ1200と、を備えている。ハンドル7010は、回転継手7035を中心として回転可能にハンドル7010に取り付けられたディスプレイ7030を更に備えている。ディスプレイ7030は、多くの点でディスプレイ2230に類似しており、その大部分は、簡潔にするために、本明細書において議論されていない。使用の際、ディスプレイ7030は、臨床医C及び/又は任意の他の基準系に対するディスプレイ7030の好適な配向を維持するために、ハンドル7010に対して回転され得る。
図180は、外科手技中に臨床医によって使用される外科用器具100のハンドル1500を示す。ハンドル1500は、臨床医による外科用器具100の取り扱いを容易にするために、1つ以上の人間工学的グリップ120によって境界を付けられた中央部分110を備えている。各人間工学的グリップ120は、制御及び快適性を向上させるために臨床医の手の中にフィットするように構成されている。ハンドル1500は、外科用器具100のエンドエフェクタにナビゲーションコマンドを提供するように構成された1つ以上のインタラクティブコントロール180を備える。様々な例において、1つ以上のインタラクティブコントロール180は、1つ以上の項目の選択に対応するユーザコマンドを提供するように構成されている。インタラクティブコントロール180は、臨床医の親指の到達距離内の位置など、臨床医による容易な操作を可能にする位置でハンドル1500上に配置されている。様々な例において、コントロール180は、例えば、様々な種類のスイッチ及び/又はボタンから構成されている。様々な例において、インタラクティブコントロール180は、トグルスイッチ、アナログスティック、ロッカー、Dパッド、及び/又は、例えば、外科用器具100のコントローラへのユーザコマンドの通信を容易にすることが可能な任意の他の適切なインタラクティブコントロールを含む。
ハンドル1500は、タッチセンシティブディスプレイ1510を更に備える。タッチセンシティブディスプレイ1510の一部分は、臨床医にメニューバー1512を表示する。メニューバー1512のオプションは、これらに限定するものではないが、ビューモード、位置モード、及び/又はステープルモードを含む、外科用器具100の様々な表示モードを表す。様々な表示モードにおいて、外科手技及び/又は外科用器具100のステータスに関連するデータ及び/又は画像が表示される。ビューモードでは、タッチセンシティブディスプレイ1510は、例えば、側面図及び上面図を含む、手術部位の複数のビューを表示する。側面図及び上面図は、タッチセンシティブディスプレイ1510の別個のフレーム1514、1516内に表示されるが、それらは任意の好適な様式で表示されてよい。臨床医は、上述したように、インタラクティブコントロール180を使用して、所望のビューを拡大集中フレーム1518に切り替えることによって、特定のビューに集中することができる。様々な実施形態において、臨床医は、例えば、スタイラス又は臨床医の指などの入力デバイス1530を用いて、所望のビューを中央フレーム1518に向けてドラッグすることによって、ビューを切り替えることができる。入力デバイス1530については以下で更に詳細に説明される。
外科用器具100のための滅菌環境を作り出すために、滅菌バリア190が、図181に示されるように、ハンドル1500の上に掛けられる。以下でより詳細に説明されるように、滅菌バリア190は、例えばプラスチックなどの透明な弾性材料から構成される。滅菌バリア190は、ハンドル1500の周り、及びシャフト200の近位部分上に延在する。滅菌バリア190は、インタラクティブコントロール180の上に適合するように構成された1つ以上の予備成形された領域192を備えている。予備成形された領域192は、滅菌バリア190を外科用器具100のハンドル1500の上に整列させるのを支援する。滅菌バリア190は、滑らかで均一なバリア、又は少なくとも実質的に平滑で均一なバリアを作り出すために、タッチセンシティブディスプレイ1510上で伸張される。例えばクリップなどの取り付け部材194が、タッチセンシティブディスプレイ1510の周辺部193の周囲の適所に滅菌バリア190を固定する。滅菌バリア190は、ハンドル1500の残りの構成要素の周りに緩くフィットし、また滅菌バリア190は、外科用器具100のシャフト200の周囲で締め付けられているが、任意の好適な構成が用いられてよい。例えば、ハンドル1500を滅菌バリア190で覆うことにより、ハンドル1500の様々な構成要素が、体液及び/又は汚染物質への曝露から保護される。ハンドル1500及びシャフト200の近位部分の上に滅菌バリア190を掛けることは更に、外科用器具100のハンドル1500を滅菌及び再使用するための費用効果的でかつ迅速な手段となる。
図182は、タッチセンシティブディスプレイアセンブリ500を示す。タッチセンシティブディスプレイアセンブリ500は、滅菌バリア190とタッチセンシティブディスプレイ1510とを含んでいる。特定の例において、タッチセンシティブディスプレイ1510は、投影型容量センサとして機能する。タッチセンシティブディスプレイ1510は、感知機構1513の上部に装着された絶縁材料からなる絶縁層1511を備えている。特定の例では、絶縁層1511は、例えば、光学的接着剤などの接着剤によって感知機構1513に装着されている。上述したように、滅菌バリア190は、均一又はほぼ均一な形式で、タッチセンシティブディスプレイ1510の上で伸張される。取り付け部材194(図181)は、滅菌バリア190と絶縁層1511との間に間隙1520を形成する様式で、滅菌バリア190をその伸張位置に保持する。間隙1520は、絶縁層1511と滅菌バリア190との間の数ミリメートルの距離にわたっており、また間隙1520は、滅菌バリア190が絶縁層1511と接触した場合の接触気泡の形成を防止するように構成されている。
導電性粒子191が、滅菌バリア190全体に分散されており、滅菌バリア190に特定のキャパシタンスを与えている。タッチセンシティブディスプレイアセンブリ500の感知機構1513は、複数の画素1515と、例えば、電極を形成するように構成されたインジウムスズ酸化物などの材料と、を備える。図183に関してより詳細に論じられるように、様々な例において、電極は、直交するグリッドとして構成されているが、任意の好適な構成が用いられ得る。とりわけ、感知機構1513は、滅菌バリア190が取り付けられたことを検知するように構成されている。より具体的には、感知機構1513は、滅菌バリア190の特定のキャパシタンスによって滅菌バリア190の取り付けを検知する。臨床医がタッチセンシティブディスプレイ1510の機能を利用することを望む場合、入力デバイス1530は、上述したように、所望の接触点で滅菌バリア190と接触される。感知機構1513は、入力デバイス1530の付加的なキャパシタンスを検出し、入力デバイス1530のキャパシタンスを滅菌バリア190のキャパシタンスと区別するように構成されている。更に、入力デバイス1530が滅菌バリア190と接触されると、滅菌バリア190の導電性粒子191は圧縮されるか、あるいは互いに更に接近させられる。このような圧縮は、入力デバイス1530の接触点を取り囲む領域内に、より高密度の導電性粒子191を作り出し、したがって、より高いキャパシタンスをもたらす。感知機構1513内の接触点における電荷の変化により、感知機構1513の画素1515が接触点付近でアクティブ化又は電圧印加される。
タッチセンシティブディスプレイ1510は、滅菌バリア190なしでも、同じ様式及び/又は同様の様式で機能するように構成されている。特定の例において、入力デバイス1530は、例えば、ラテックスグローブによって囲まれた臨床医の指からなる。医療用ラテックスグローブは、臨床医の指の導電性を損なわないように通常は十分に薄い。臨床医によって着用されたグローブが臨床医の指の導電性を減衰させることが予想される場合、感知機構1513の感度を高めるように、タッチセンシティブディスプレイ1510の設定が変更され得る。
図183は、入力デバイス1530がタッチセンシティブディスプレイアセンブリ500の滅菌バリア190に接触したときの、図182のタッチセンシティブディスプレイ1510を示す。上述したように、様々な例において、電極は、直交するグリッドとして構成されるが、任意の適切な構成が用いられ得る。そのような例では、電極は、x電極1542とy電極1544とを含む。タッチセンシティブディスプレイ1510は、感知機構1513全体にわたって均一又はほぼ均一に構成された複数の画素1515を備えているが、任意の適切な構成が用いられ得る。図183は、アクティブ化されたピクセルクラスタ1517及び1519の様々なグループ分けを更に示す。その非アクティブ化状態の間、タッチセンシティブディスプレイ1510内の画素1515(図182)の全てにわたって、低レベルのキャパシタンスが存在する。入力部材1530(図182)が滅菌バリア190に接触し、タッチセンシティブディスプレイ1510をアクティブ化すると、画素クラスタ1517及び1519に関連付けられた画素1515は、より高い新たなキャパシタンスでアクティブ化される。画素クラスタ1517及び1519内の画素1515は、入力デバイス1530が滅菌バリア190と接触し続ける際にアクティブ化される。感知機構1513は、x電極1542及びy電極1544のマトリックスを走査することによって、アクティブ画素クラスタ1517、1519の位置を検出する。
図184は、タッチセンシティブディスプレイ1510のx電極1542内のアクティブ画素クラスタの位置と、感知機構1513によって検出されたキャパシタンスと、の間の関係のグラフ表示1550を示す。第1のキャパシタンスCは、滅菌バリア190の適用前にタッチセンシティブディスプレイ1510の画素1515全体にわたって存在する低レベルの又はアクティブ化されていないキャパシタンスを示す。参考として、キャパシタンスCは、ゼロである検出されたキャパシタンスを表し、キャパシタンスCは、ゼロを超えるキャパシタンスを表す。第2のキャパシタンスCは、閾値キャパシタンスを示す。閾値キャパシタンスCを超えると、外科用器具100は、滅菌バリア190がタッチセンシティブディスプレイ1510に取り付けられていることを認識する。グラフ表現1550において、検出されたキャパシタンスが閾値キャパシタンスCを上回っているとき、滅菌バリア190はタッチセンシティブディスプレイ1510に取り付けられている。第3のキャパシタンスCは、別の閾値キャパシタンスを表す。感知機構1513が、閾値キャパシタンスCを超えるキャパシタンスを検出すると、外科用器具100は、入力デバイス1530が滅菌バリア190と接触していることを認識する。グラフ表示1550において、検出されたキャパシタンスが閾値キャパシタンスCを2倍超えているとき、入力デバイス1530は、2つの場所で滅菌バリア190と接触している。入力デバイス1530が滅菌バリア190から取り除かれると、クラスタ1517及び1519内の画素1515によって検出されるキャパシタンスは、C未満であるがC以上であるキャパシタンスに戻る。滅菌バリア190がタッチセンシティブディスプレイ1510から取り除かれると、クラスタ1517及び1517内の画素1515によって検出されるキャパシタンスは、C未満であるがC以上であるキャパシタンスに戻る。
図182に戻ると、タッチセンシティブディスプレイ1510は、代替的に抵抗センシティブディスプレイである。少なくとも1つのそのような実施形態において、滅菌バリア190は、入力デバイス1530によって加えられた力Fに応答して滅菌バリア190が撓曲することを可能にする可撓性材料から構成される。そのような実施形態では、タッチセンシティブディスプレイ1510の感知機構1513は、場所及び入力デバイス1530によって印加された力Fから生成された圧力を検出するように構成されている。様々なユーザコマンドが、タッチセンシティブディスプレイ1510上の特定の場所に関連付けられ、検出される圧力の場所は、様々なユーザコマンドのうちの1つに対応する。
図24を参照すると、外科用器具2400はディスプレイ2430を備えている。ステープル留め器具2400は、多くの点でステープル留め器具2000及び2200に類似しており、ディスプレイ2430は、多くの点でディスプレイ2130及び2230に類似しているが、その大部分は、簡潔にするために、本明細書において議論されていない。ディスプレイ2430は、画像ディスプレイ2435を含むタッチスクリーンを備えている。画像ディスプレイ2435は、ステープル留めされる患者組織Tの画像を提示する。ステープル留め器具2400のユーザは、例えば、組織T上に1つ以上の潜在的なステープルラインを引くためにスタイラス2220を使用することができる。例えば、ユーザは、第1のステープルライン2444及び第2のステープルライン2444’を引くことができる。次いで、ステープル留め器具2400のコントローラは、追従されるべき2つの異なるステープルライン2444及び2444’の間でユーザが選択することを必要とし得る。同様に、ステープル留め器具2400のユーザは、スタイラスを使用して、ステープルライン2444を代替のステープルライン2444’に変更することができる。
再び図24を参照すると、組織Tの画像は、組織Tの上部の実質的に2次元画像であり得る。そのような例において、コントローラは、組織Tの上に2次元ステープル発射経路をマッピングするように構成されている。図25を参照すると、組織Tの画像は、組織Tの表面を見渡す3次元画像であり得る。そのような例において、コントローラは、組織の上に3次元ステープル発射経路をマッピングするように構成されている。いずれの場合にも、スタイラス2220及び/又は患者の指を使用して、ステープル発射経路を確立及び/又は修正することができる。ここで図26及び図27を参照すると、ステープル留め器具2400は、ステープル留め器具2400のステープル発射経路2444を修正するように構成されたジョイスティック2450を更に備えている。ジョイスティック2450は、ステープル留め器具2400のハンドルに装着されており、軸線を中心として回転可能である。ジョイスティック2450が右に、つまり時計回りの方向に回転されると、ステープル発射経路2444は右に湾曲される。同様に、ジョイスティック2450が左に、つまり反時計回りの方向に回転されると、ステープル発射経路2444は左に湾曲される。ジョイスティックの他の構成も考えられる。
再び図26及び27を参照すると、ステープル留め器具2400が一時停止されているか、あるいはステープルを発射していない間、ジョイスティック2450は、ステープル留め器具2400のステープル発射経路を修正するために使用され得る。ジョイスティック2450はまた、ステープル留め器具2400がステープルを発射している間、ステープル留め器具2400をリアルタイムで操縦するために臨床医によって使用され得る。様々な例において、ステープル器具2400の少なくとも一部分は、ユーザがステープル器具2400を操縦するのを支援するためにディスプレイ2430上で視認可能である。例えば、ステープル留め器具2400のシャフト2410は画像ディスプレイ2435内で視認可能である。様々な例において、ステープル留め器具2400の図形的に作成された描写が、ディスプレイ2430の1つ以上のウィンドウ内に提示され得る。一例を挙げると、ステープル留め器具2400のシャフト2410及び/又は遠位ヘッド2420が、例えば、ウィンドウ2133及び2134に描写され得る。
上述したように、ここで図23を参照すると、ステープル留め器具2100は、グリップ2120と、ハンドル2110に装着されたディスプレイ2130と、を含むハンドル2110を備えている。ディスプレイ2130は、任意の適切な構成を備え得るが、ディスプレイ2130のサイズは、ハンドル2110の空間的制約によって制限され得る。様々な例において、ステープル留め器具2100は、オンボードディスプレイ2130に加えてあるいはその代わりにオフボードディスプレイ2330を含む、外科用システム2300の一部であり得る。ステープル留め器具2100のコントローラは、ディスプレイ2130及び2330と信号通信している。コントローラは、オフボードディスプレイ2330と無線通信しているが、ディスプレイ2330と有線通信していてもよい。いずれの場合も、コントローラは、ディスプレイ2130と2330に同じ情報を提供するように構成されている。とはいえ、ディスプレイ2130及び2330は、それらの異なるサイズ及び/又は形状のため、この情報を異なる方式で構成するように構成され得る。他の例において、ディスプレイ2130及び2330の一方が、他方よりも多くの情報を表示してもよい。少なくとも1つのそのような例において、オフボードディスプレイ2330は、例えば、そのサイズがより大きいが故に、オンボードディスプレイ2130よりも多くの情報を表示することができる。
上記に加えて、オンボードディスプレイ2130はタッチスクリーンを備えているが、ハンドル2110上に配置されたコントロールによって操作されてもよい。同様に、オフボードディスプレイ2330はまた、タッチスクリーンを備えるが、他のコントロールによって操作されてもよい。上記と同様に、ディスプレイ2130及び2330のタッチスクリーンは、ステープル留め器具2100のステープル発射経路を操作するために使用され得る。様々な例において、臨床医は、例えば、自身の指を用いてタッチスクリーンに触れ、ステープル留め器具2100のステープル発射経路を新しい位置にドラッグすることができる。他の例では、タッチスクリーンに触れ、ステープル発射経路を操作するために、例えばスタイラスなどのツールが使用され得る。更に、ディスプレイ2130と2330の両方が、ステープル留め器具2100の任意の他の動作を制御するように構成されている。
第1のオーバーレイ又はレイヤーがディスプレイ2130及び2330の一方の上で修正されると、ステープル留め器具2100のコントローラは、他方のディスプレイ上で第1のオーバーレイを修正する。同様に、第2のオーバーレイ又はレイヤーがディスプレイ2130及び2330の一方の上で修正されると、ステープル留め器具2100のコントローラは、他方のディスプレイ上で第2のオーバーレイを修正する。更に、ステープル留め器具2100のユーザは、ディスプレイ上で1つのオーバーレイ又はレイヤーを、そのディスプレイ又はいずれかのディスプレイ上で他のオーバーレイ又はレイヤーを修正することなく、修正することができる。
上述のオンボード及びオフボードディスプレイ内に投影されたステープル発射経路及び/又は他の画像は、所望のステープル発射経路を生成するのに非常に役立つが、ステープル留め器具は、ステープル留め器具のユーザが所望のステープル発射経路を生成するのを支援し得る画像を患者組織上に表示するように構成された1つ以上のプロジェクタを含み得る。図160及び161を参照すると、ステープル留め器具7400は、シャフト7410と、遠位ヘッド7420と、遠位ヘッド7420に装着されたプロジェクタ7490と、を備えている。少なくとも1つの例において、プロジェクタ7490は遠位ヘッド7420にクランプされる。プロジェクタ7490は、患者Pの胃Sに画像Iを投影するように構成されている。プロジェクタ7490は、トロカールTCを通して患者に挿入されるようにサイズ決めされ構成されているが、開いた切開部を通して患者に挿入されてもよい。プロジェクタ7490は、遠位ヘッド7420のアンビル7460に対しては近位に位置付けられているが、遠位ヘッド7420をシャフト7410に回転可能に接続する関節運動継手に対しては遠位に位置付けられている。結果として、プロジェクタ7490及びそのプロジェクタが投影する画像は、遠位ヘッド7420と共に移動する。
図162を参照すると、ステープル留め器具7500は、シャフト7510と、遠位ヘッド7520と、遠位ヘッド7520をシャフト7510に回転可能に接続する関節運動継手7570と、を備えている。ステープル留め器具7500は、シャフト7510と並行して延在するプロジェクタ7590を更に備える。プロジェクタ7590は、シャフト7510及び遠位ヘッド7520に装着された可撓性チューブを備えており、また遠位ヘッド7520が関節運動されると屈曲するように構成されている。結果として、プロジェクタ7590によって投影される画像Iは、遠位ヘッド7520の配向を追跡し、またステープル留め器具7500のアンビル7560に対して遠位に投影され得る。プロジェクタ7590は、1つのレンズを備え、1つの画像Iを投影するように構成されているが、プロジェクタが、1つを超えるレンズを含み、かつ/又は患者組織上に1つを超える画像を投影することが可能である、様々な代替的な実施形態が想定される。
再び図160を参照すると、プロジェクタ7490は、第1のレンズ7492と第2のレンズ7494とを備えている。第1のレンズ7492及び第2のレンズ7494は、ステープル留め器具7400のコントローラと信号通信しており、少なくとも1つの画像を患者組織上に投影するように構成されている。特定の例では、第1のレンズ7492と第2のレンズ7494は、同じ画像を投影する。第1のレンズ7492と第2のレンズ7494は、共通の焦点で画像を投影するように、プロジェクタ7490内に固定して装着されているが、それらのレンズは異なる焦点で画像(複数可)を投影することもできる。様々な実施形態において、第1のレンズ7492の配向及び/又は第2のレンズ7494の配向は、焦点を修正するように調節され得る。少なくとも1つのそのような実施形態において、プロジェクタ7490は、第1のレンズ7492の配向を変更するための第1の電動式アクチュエータシステムと、第2のレンズ7494の配向を変更するための第2の電動式アクチュエータシステムと、を備える。
特定の例では、上記に加えて、プロジェクタ7490の第1のレンズ7492は、第1の画像を患者組織上に投影するように構成されてよく、第2のレンズ7494は、第2の、すなわち異なる画像を患者組織上に投影するように構成されてもよい。ステープル留め器具7400のコントローラは、第1のレンズ7492及び/又は第2のレンズ7494によって投影される画像を供給し、変更し、かつ/又は修正するように構成されている。様々な例において、第1のレンズ7492及び第2のレンズ7494によって投影される画像は、患者組織上に二次元画像を提示することができる。他の例においては、第1のレンズ7492及び第2のレンズ7494によって投影される画像は、患者組織上に三次元画像を提示することができる。三次元画像を投影することは、レンズ7492と7494が異なる方向に配向されるか、又は配向可能であることによって、容易にされ得る。
図165を参照すると、ステープル留め器具7700は、患者組織Tの第1の側に配置された遠位ヘッド7720と、患者組織Tの第2の側に配置されたアンビル7760と、を備える。本明細書に開示される他のステープル留め器具と同様に、ステープル器具7700は、ステープル7730を組織Tの中に配備し、一連のステープル発射ストローク中に切開部7740に沿って組織Tを切開するように、構成されている。ステープル留め器具7700は、画像Iを組織T上に投影するように構成されたプロジェクタ7770を更に備えている。図165の画像Iは、ステープルクラスタが適用される2つの横方向領域を含む次の発射ストロークの位置を表す。図166を参照すると、プロジェクタ7770によって投影された画像は、ステープル発射経路FPを指定する線、及び/又は代替のステープル発射経路FP’を指定する線を含む。これらの線は、例えば実線及び/又は破線であり得る。これらの線は、同じ色であっても、異なる色であってもよい。
上記に加えて、ステープル留め器具7700のコントローラは、ステープル留め器具7700がステープル発射経路に沿って移動又は行進するときに、プロジェクタ7770によって投影される画像を修正するように構成されている。コントローラは、次の発射ストロークが発生するべき場所を継続的に評価及び決定することができ、また、ステープル留め器具7700によって投影された画像を継続的に適合させることができる。様々な例において、コントローラは、例えば、各発射ストローク後に投影画像を更新することができる。いくつかの例では、コントローラは、プロジェクタ7770を使用して1つの画像又は一連の画像を連続的に投影することができるが、他の例では、コントローラは、プロジェクタ7770を使用して1つの画像又は一連の画像を断続的に投影することができる。少なくとも1つの例において、コントローラは、ステープル留め器具7700が組織をクランプする前に、プロジェクタ7770を使用して画像を表示することができる。そのような例において、ステープル留め器具7700のユーザは、ステープル留め器具7700が別のステープル発射ストロークを行う前に、そのステープル留め器具を一時停止又は停止させる機会を与えられる。
図167を参照すると、ステープル留め器具7800は、患者組織Tの第1の側に配置された遠位ヘッド7820と、患者組織Tの第2の側に配置されたアンビル7860と、を備える。本明細書に開示される他のステープル留め器具と同様に、ステープル器具7800は、ステープル7830を組織Tの中に配備し、一連のステープル発射ストローク中に切開部7840に沿って組織Tを切開するように、構成されている。ステープル留め器具7800は、第1のレンズ7872と第2のレンズ7874とを含むプロジェクタ7870を更に備えている。第1のレンズ7872は、患者組織T上に第1の画像Iを投影するように構成され、第2のレンズ7874は、患者組織T上に第2の画像Iを投影するように構成されている。画像Iは次のステープルクラスタの位置を描写し、画像Iは、ステープル留め器具7800の切断経路を描写しているが、任意の適切な画像が投影されてよい。画像I及びIは、例えば実線及び/又は破線であり得る。画像Iは、画像Iと同じ色であっても、異なる色であってもよい。
上述したように、本明細書に開示されるステープル留め器具は、患者組織上に画像を投影するための少なくとも1つのプロジェクタと、患者組織を観察するための少なくとも1つのカメラと、を備え得る。図163及び164を参照すると、ステープル留め器具7600は、シャフトと、遠位ヘッドと、ビデオシステムと、を備えている。ビデオシステムは、少なくとも1つの画像プロジェクタ7690と、コントローラと通信している、例えば第1のカメラ7672及び第2のカメラ7674などの少なくとも1つのカメラを含むカメラシステム7670と、を備えている。第1のカメラ7672は、第1の方向に指向され、患者組織の第1の領域F1に焦点を合わせされており、第2のカメラ7674は、第2の方向に指向され、患者組織の第2の、つまり異なる領域F2に焦点を合わされている。様々な例において、コントローラは、両方の画像を同時に、又はユーザが画像間をトグルし得るように異なる時点で、外科用器具ディスプレイ上に提示するように構成されている。特定の例では、コントローラは、第1及び第2のカメラ7672及び7674からの画像を使用して合成画像を生成し、外科用器具ディスプレイ上にその合成画像を提示するように構成されている。
上記に加えて、第1のカメラ7672は、第1のデジタルビデオストリームをコントローラに供給するように構成されたデジタルカメラを備え、第2のカメラ7674は、第2のデジタルビデオストリームを供給するように構成されたデジタルカメラを備える。カメラシステム7670は、第1のカメラ7672を移動させるように構成された第1のアクチュエータシステム、及び/又は第2のカメラ7674を移動させるように構成された第2のアクチュエータシステムを更に備えている。他の実施形態では、カメラ7672及び7674の配向の一方又は両方が固定されている。いずれにせよ、プロジェクタ7690によって患者組織上に投影された画像Iは、第1のカメラ7672及び/又は第2のカメラ7674によって捕捉され得、外科用器具ディスプレイを介して外科用器具7600のユーザによる視認が可能となる。
上記に加えて、投影器7690及び/又は本明細書に開示されるプロジェクタのいずれかは、任意の適切な波長で光を放出するように構成されている。様々な例において、プロジェクタ7690は、例えば、可視光、赤外光、及び/又は紫外光を放出する。とりわけ、可視光は、可視光が組織から反射するとき、臨床医が組織の色を見るのに有用である。赤色又はピンク色の組織は血管新生した健康な組織を示し、暗色又は黒色の組織は不健康な組織を示し得る。また上記に加えて、カメラシステム7670は、例えば、可視光、赤外光、及び/又は紫外光を捕捉するように構成されている。赤外光は、例えば、大血管などからの熱の存在を示す。紫外線は、例えば、血液又は出血の存在を示す。上記に加えて、あるいはそれに代わって、プロジェクタは、音波、亜音波、及び/又は超音波を放出するように構成されてもよく、外科用器具は、患者組織から反射する波を検出し、患者組織の三次元プロファイルを生成するためにコントローラによって使用され得るデータを生成するように構成された、1つ以上の音響センサを備えてもよい。
図142を参照すると、本明細書に記載されるステープル留め器具は、例えば患者の胃Sなど、患者の組織の中へとステープルを繰り返し発射するように構成されている。本明細書に開示されるステープル留め器具の多くは、患者組織の中へと、例えばステープル6630などのステープルを発射する最中に、目的の又は修正されたステープル発射経路FPを辿り、そのステープル発射経路FPに沿ってそれ自体を推進させることができるように、十分に電動化されているという点で、自己駆動型、自己推進型、及び/又は自己操縦型である。ステープルは、ステープル留め器具がステープル発射経路FPに沿って移動する際に、ステープル留め器具から連続的に排出される。様々な例において、ステープル留め器具のステープル発射システムは、ステープル留め器具がステープル発射経路に沿って移動されている間に、ステープル発射ストローク間の休止に入る。しかしながら、このような休止は、ステープル留め器具の連続的な動作の一部である。上述のように、図143を参照すると、本明細書に記載されるステープル留め器具の多くは、各ステープル発射ストローク中に、例えばステープルクラスタ6630’などのステープルのクラスタを配備するように構成されている。そのようなステープルクラスタは、任意の適切な数のステープルを含み得るが、図143に示されるステープルクラスタ6630’のそれぞれは、3つのステープル6630を含んでおり、組織切開部6640の両側に配備されている。少なくとも1つの例示的な実施形態において、7つのステープルクラスタ6630’が、ステープル発射経路の1インチごとに、組織切開部6640の各側に配備されている。そのような実施形態において、42のステープルが1インチごとに配備されるが、任意の好適な数が用いられ得る。ステープル留め器具は、ステープル留め器具内にステープルが存在する限り、ステープル留め器具を患者から取り除く必要なく、ステープル発射経路に沿ってステープルを配備し続けることができる。少なくとも1つの例において、ステープル留め器具は、再装填が必要となるまでに、例えば84~98回の発射で使用され得る。そのような発射は、例えば504~588のステープルの間で配備し得る。
上記に加えて、本明細書に開示されるステープル留め器具の多くは、ステープル発射の間に少なくとも部分的に旋回し得る。結果として、そのようなステープル留め器具は、複雑かつ/又は非直線状のステープル発射経路に従うことができる。図174を参照すると、従来のステープル留め器具は、例えばステープル8230で構成された直線状のステープルライン部分8230’を配備するように構成されていた。組織内のステープルラインを旋回させるために、ステープルライン部分8230’内の重なり領域8235’が形成された。そのような構成は、重なり領域8235’内に高密度のステープル8230を形成することになり、それによって、重なり領域8235’内の組織が高度に圧縮された。更に、重なり領域8235’は、ステープルライン内に潜在的な漏出経路を形成し得る、ステープル発射経路での急旋回を表す。図175を参照すると、本明細書に開示されるステープル留め器具は、各発射ストローク後に旋回し得るため、より緩やかな旋回を行うことができる。例えば、ステープル留め器具は、各ステープルクラスタ7930’を配備した後に旋回することができ、またステープルクラスタ7930’間に重なり合いを生じさせることなく、そのように旋回することができる。
本明細書で開示されるステープル留め器具は、任意の適切な外科手技を実行するために使用され得る。例えば、図179を参照すると、本明細書に開示されるステープル留め器具は、胃ポケットSPを生成し、それによって患者の胃Sのサイズを効果的に縮小するために、胃バイパス手技中に使用され得る。本明細書に開示されるステープル留め器具のシステムによれば、これらのステープル留め器具は、曲線状の胃ポケットSPを生成する曲線状のステープル経路7930’を生成し得る。図178を参照すると、従来のステープル留め器具は、正方形の胃ポケットSP、又は直角の隅部を有する胃ポケットSPを形成する直線状の部分8230’を含むステープル経路を生じさせていた。本明細書に開示されるステープル留め器具によって生成される曲線状の胃ポケットSPは、従来のステープル留め器具によって生成された直線状の胃ポケットSPよりも漏出が少ないと考えられる。
本明細書でより詳細に説明されるように、図177を参照すると、本明細書に開示されるステープル留め器具は、胃スリーブSSを生成し、それによって患者の胃Sのサイズを効果的に縮小するために、胃縮小手技中に使用され得る。本明細書に開示されるステープル留め器具のシステムによれば、これらのステープル留め器具は、曲線状の胃スリーブSSを生成する曲線状のステープル経路7930’を生成し得る。図176を参照すると、従来のステープル留め器具は、直線状の胃スリーブSS、又は直角の隅部8235’を有する胃スリーブSSを形成する直線状の部分8230’を含むステープル経路を生じさせていた。本明細書に開示されるステープル留め器具によって生成される曲線状の胃スリーブSSは、従来のステープル留め器具によって生成された直線状の胃スリーブSSよりも漏出が少ないと考えられる。胃スリーブSSを生成するための更なる詳細が図151に示されており、ここでは、ステープル発射経路FPは、胃スリーブSSを患者の胃Sから切断するために使用されている。
上記に加えて、胃バイパス手技及び胃スリーブ手技は、体重減少を補助するものであり、重度の肥満を治療するために用いられる。いずれの手技も、食物摂取を制限するために胃のサイズを大幅に減少させる働きをする。胃バイパス手技は、食物を受容し胃の残りの部分を遮断するために、胃内に小さな区分を形成することを伴う。とりわけ、胃の大きさを制限することは、患者の身体に吸収される脂肪及びカロリーの量を制限する役割を果たす。胃バイパス手技は、胃の小区分から腸下部への直接的な経路を形成するものである。そのような場合、結果として、この直接的な経路は、消化における腸上部の使用を排除することになる。
胃スリーブ手技は、食道から胃を通って腸上部までのスリーブ様経路を形成することを伴う。腹腔鏡スリーブ胃切除術(LSG)は、小さな胃リザーバ又はポケットを形成するために胃の大部分の横切開及び封止を伴う胃スリーブ手技の一種である。胃バイパス手技とは異なり、LSG手技は、栄養素の吸収の減少を引き起こさず、かつ/又は腸の任意の部分の使用を排除しないことが判明している。しかしながら、LSG手技は、依然として、患者の胃のサイズを著しく低減すべく機能する。そのようなLSG手技では、長く薄い可撓性の部材、すなわちブジーが測定ツールとして使用され得る。より具体的には、LSG手技の完了時に胃スリーブになる胃のサイズ及び形状を決定又は画定するために、ブジーが使用され得る。ブジーBが図30及び32に示されている。ブジーは、様々な胃のサイズに適応するために、様々なサイズで製造されている。ブジーの適当なサイズは、多くの場合、胃のサイズ及び予想される胃スリーブのサイズに基づいて決定される。LSG手技の最初の工程の最中、外科医は、患者の口を通じ、食道の下方に、そして食道括約筋を通じて、最終的に患者の胃に到達するように、ブジーを挿入する。ブジーが患者の胃に到達すると、ブジーは、ブジーの端部が幽門に接続された胃の下部領域である幽門管に到達するように配置される。
図28は、LSG手技の様々な工程の最中に関与する胃の解剖学的構造の様々な部分を示す。具体的には、図28は、LSG手技中にブジーBが胃Sに挿入される前の胃を示す。図28に見られるように、脂肪組織の二重層である網Oは、胃Sの外層に接続されている。網Oは2つの部分、すなわち、大網と、小網と、を含む。大網は、脂肪沈着物を貯蔵する働きをし、小網は、胃S及び腸を肝臓に接続する。胃Sは、胃Sの組織厚さに基づいた様々な付影領域を含んでいる。胃Sの組織厚さは、第1の陰影S1a及び第2の陰影S1bを形成する。陰影S1a及びS1bのサイズ及び位置は、胃Sの厚さに基づいて変わる。図28に更に示されるように、第1の陰影S1aは胃Sのより大きな湾曲部GCに沿って出現し、第2の陰影S1bは胃Sのより小さな湾曲部LCに沿って出現している。以下でより詳細に説明されるように、陰影S1a及びS1bはそれぞれ、より大きな湾曲部GC及びより小さな湾曲部LCに沿った胃Sの厚さを判定又は推定するために用いられる。胃Sの厚さが判定又は推定されると、その厚さは、図28に示されるように、計算された陰影線SLに対するブジーBの適切なサイズ及び配置を決定するために使用される。
図33は、様々な実施形態による胃の解剖学的構造の別の図を示す。図28に示される胃の解剖学的構造と同様に、胃Sの組織厚さは、第1の陰影S及び第2の陰影Sを形成する。上記の説明と同様に、第1の陰影Sは、より大きい湾曲部GCに沿って発生し、第2の陰影Sは、より小さい湾曲部LCに沿って発生する。第1の陰影Sと第2の陰影Sは、点Sで交差する。胃スリーブ手技中、幽門Pの位置及び点Sが、距離Aにおいて幽門Pから偏移した切断ラインCの位置を決定するために用いられる。図33に示され、以下で更に詳細に説明されるように、スリーブの直径Dは、推定される組織厚さに基づいて決定される。
図152は、LSG手技の様々な工程の最中に関与する胃の様々な部分を示す。具体的には、図152は、LSG手技の初期工程を示し、ここでブジーBが胃Sに挿入される。LSG手技の開始時に、外科医は、患者の口を通じ、食道Eの下方に、そして食道括約筋を通じて、最終的に患者の胃に到達するように、ブジーBを挿入する。ブジーBが患者の胃に到達すると、ブジーBは、ブジーBの端部が幽門管PC内に収まり、幽門括約筋PSで停止するように配置される。更に図152に示されるように、ブジーBは、より小さい湾曲部LCの角切痕ANに沿って、胃Sの形状及び長さに従って着座するように構成されている。図153に関して以下でより詳細に説明されるように、ブジー7210と並行する所定の経路に沿って、ステープル留め器具7100と相互作用しかつステープル器具を案内するように構成された磁気特性を備えたブジー7210が使用され得る。
再び図152を参照すると、ブジーがその最終位置に配置されると、より大きい湾曲部GCの幽門洞PAに沿って距離Dが測定される。距離Dは、幽門Pの位置を決定するために使用され、また切断線Cの位置を決定するために使用される。図153に例示されるブジー7210は、ステープル留め器具7100をブジー7210に案内するために用いられる1つ以上の磁場を生成する。図154を参照すると、その後、ステープル留め器具7100は、切断線Cを作成するために、ブジー7210に隣接する経路に沿って磁場に追従する。結果として、切断線Cは、患者の胃Sを通じて、胃Sとブジー7210の両方の形状及び曲率に従って上方に延在する。切断線Cは次いで、His角AHに達するまで、ブジー7210に隣接する経路に沿って患者の胃Sを通じて上方に進む。切断線Cが確立されると、ステープル留め器具7100は、例えばステープル7130などのステープルを切断線Cの両側に沿って組織に適用する。食道と依然として連通している胃Sの残りの部分は、実質的にブジー7210のサイズ及び形状である。幽門洞PAで始まり、His角AHで終わる胃Sの相当な部分が、消化プロセスでの関与から排除される。胃Sの排除される部分は、図154でより詳細に示されており、胃Sのより大きな湾曲部GCを含んでいる。
場合によっては、臨床医は、胃上及び/又は手術部位内の他の場所で特定の解剖学的マーカーを観察することによって、患者の胃内の適切なステープル発射経路を推定することができる。図152を参照すると、例えば、ステープル留め器具7100など、本明細書に開示されるステープル留め器具は、適切なステープル発射経路を決定するために患者内の解剖学的マーカーを感知するように構成されている。上記に加えて、本明細書に開示されるステープル留め器具は、1つ以上の解剖学的マーカーを感知又は検出するように構成された1つ以上のカメラと、検出された解剖学的マーカーに基づいてステープル発射経路を計算するように構成されたコントローラと、を備えてもよい。少なくとも1つの例において、ステープル留め器具は、胃のより小さな曲線を検出し、そのより小さな曲線に並行するかあるいは少なくとも実質的に並行する胃組織内のステープル発射経路を計算するように、構成されている。ステープル発射経路を決定するために検出及び使用され得る患者の胃の他の解剖学的マーカーとしては、例えば、角切痕、食道括約筋、His角、幽門括約筋、及び/又は幽門洞が挙げられる。
上述したように、ステープル発射経路を決定するために、胃のより小さな曲線が用いられ得る。しかしながら、様々な場合において、より小さな曲線は、脂肪及び/又は結合組織によって少なくとも部分的に覆い隠される。とはいえ、例えば、より小さい曲線、小網、及びより小さい曲線と小網との間の任意の重なり合いは、視覚的に区別され得る。より具体的には、覆い隠されていない胃組織は、第1の色を有し、小網は、第1の色とは異なる第2の色を有し、それら2つの間の重なり合いは、第1の色及び第2の色とは異なる第3の色を有する。これらの色は、適切なステープル発射経路を決定するために、ステープル留め器具によって検出可能である。特定の例では、小網の下の胃組織の色は、ステープル留め器具によって検出可能な陰影を生成する。ステープル発射経路の適切な位置を決定するために、他の方法が用いられてもよい。
上記に加えて、胃バイパス手技中に形成された胃スリーブSSは、食物を通過させるために、その中に画定された十分に大きな消化通路を有していなければならない。結果として、ここで図29を参照すると、患者の胃Sを通るステープル発射経路は、十分な消化経路Dを形成するために胃のより小さい曲線から十分に離間されなければならない。本明細書に開示されるステープル留め器具は、胃のより小さい曲線を検出し、例えば、胃Sの縁部から距離Xだけ離れているステープル発射経路SPなどのステープル発射経路を計算するように、構成され得る。他の例では、本明細書に開示されるステープル留め器具は、胃のより小さい曲線を境界とする、小網LOを検出し、例えばステープル発射経路SPを、胃Sの縁部から既定又は所定の距離Xだけ離れているとして計算するように、構成され得る。
上述したように、胃Sの縁部を検出することは困難であり得る。特定の例では、本明細書に開示されるステープル留め器具は、胃Sの縁部を決定するために胃組織の色及び/又は胃組織の色の変化を観察するように構成されたカメラシステムを備え得る。様々な例において、本明細書に開示されるステープル留め器具は、胃組織の厚さ及び/又は胃組織の厚さの変化を評価することによって胃の縁部を検出するように構成され得る。患者の胃の組織は、典型的には、胃の中央よりも胃の周辺部又は縁部の周りでより薄く、また、胃組織の色は多くの場合、その厚さの関数であることが認められている。別の言い方をすれば、胃の周辺部の周りの組織は、その厚さがより薄くなるが故に、影付きの又はより暗い色を有しているように見える。この陰影領域Sは、図29において距離Zによって境界を画される。距離Zはまた、胃Sのより薄い組織から全組織厚の領域Tへの遷移の境界を画す。様々な例において、本明細書に開示される外科用器具は、例えば、ステープル発射経路SPを陰影領域Sから特定の距離だけ離して確立することによって、ステープル発射経路SPを決定するように構成され得る。少なくとも1つの例において、外科用器具は、例えば、小網LOと陰影領域Sの縁部との間の中点から特定の距離だけ離してステープル発射経路SPを確立することができる。
上記に加えて、本明細書に開示されるステープル留め器具のコントローラは、エッジ検出アルゴリズムを備え得る。エッジ検出アルゴリズムは、胃組織上の第1の位置における第1の光強度及び第2の位置における第2の光強度を感知するように構成されている。エッジ検出アルゴリズムは、第1の光強度に対する第1の光強度値及び第2の光強度に対する第2の光強度値を計算し、次いで、第1の光強度値を第2の光強度値と比較するように、更に構成されている。光強度値は1~100のスケールとなり得るが、ここで、例えば、より低い値はより暗い組織を表し、より高い値はより明るい組織を表す。第1の位置及び第2の位置は、強度勾配を確立するために追加のサンプルが採取され得るサンプルラインを確立する。この目的を達成するために、エッジ検出アルゴリズムは、サンプルラインに沿った第3の位置における第3の光強度を感知し、第3の位置における第3の光強度値を判定し、第3の光強度値を第1の光強度値及び第2の光強度値と比較するように更に構成されている。第1の位置、第2の位置、及び第3の位置は、サンプルラインに沿って逐次的に位置しており、また、アルゴリズムが、第1の光強度値が第2の光強度値よりも大きく、第2の光強度値が第3の光強度値よりも大きいとアルゴリズムが判定した場合、アルゴリズムは次いで、例えば、第1の位置と第3の位置との間に陰影勾配が存在し、第3の位置は、第1の位置よりも胃組織の縁部に近いと判定し得る。この方法は、胃組織全体又は胃組織の少なくとも一部分の陰影勾配及び/又は色勾配をマッピングするために、非常に大きなスケールで適用され得る。
上述したように、胃組織の厚さは、胃組織の色又は陰影に影響を及ぼし得る。したがって、より厚い組織を有する胃(図29)は、典型的には、より薄い組織を有する胃(図31)とは異なる色及び/又は陰影を有することになる。図31のより薄い組織は、距離Zによって境界を画された陰影領域Sを有する。距離Zはまた、胃Sのより薄い組織から全組織厚の領域Tへの遷移の境界を画している。様々な例において、本明細書に開示される外科用器具は、例えば、ステープル発射経路SPを陰影領域Sから特定の距離だけ離して確立することによって、ステープル発射経路SPを決定するように構成され得る。少なくとも1つの例において、外科用器具は、例えば、小網LOと陰影領域Sの縁部との間の中点から特定の距離だけ離してステープル発射経路SPを確立することができる。
ステープル発射経路SPは、第1のスリーブプロファイルを確立し、ステープル発射経路SPは、第1のスリーブプロファイルとは異なる第2のスリーブプロファイルを確立する。第1のスリーブプロファイルは第1の幅Xを備え、第2のスリーブプロファイルは、幅Xとは異なる第2の幅Yを備えている。本明細書に開示されるステープル留め器具によって生成されるスリーブプロファイルとは無関係に、ステープル留め器具の組織駆動システムは、所望の胃スリーブを形成するステープル発射経路に沿ってステープル留め器具を推進するように構成されている。そのようなステープル留め器具は、解剖学的マーカーを識別し、1つ以上の解剖学的マーカーに向かって、それから離れて、かつ/又はそれに平行にステープル留め器具自体を操縦するように、構成され得る。
上記に加えて、図153を参照すると、ステープル留め器具7100は、シャフト7110と、遠位ヘッド7120と、遠位ヘッド7120をシャフト7110に回転可能に接続する関節運動継手7170と、を備えている。ステープル留め器具7100は、経路C1に沿って患者の胃を切開し、経路C1の各側に3列のステープル7130を適用する。上述したように、ブジー7210は、ステープル発射経路に沿ってステープル留め器具7100を案内するように構成されている。より具体的には、ブジー7210は、ステープル留め器具7100によって検出され、次いでステープル発射経路を決定するためにステープル留め器具7100によって使用され得る、1つ以上の磁場を放出するように構成されている。少なくとも1つの例において、ブジー7210は、強磁場SMF及び弱磁場WMFを放出し、これらは、放出されるとき、ブジー7210の長さに沿って放出される。特筆すべきことに、弱磁場WMFは、強磁場SMFの中間に交互に配置される。
図154を参照すると、ステープル留め器具7100は、強磁場SMF及び弱磁場WMFを検出するように構成された、例えばホール効果センサなどの1つ以上のセンサを備えている。センサはステープル留め器具7100のコントローラと通信しているが、このコントローラは、センサからのデータを使用して、強磁場SMF及び弱磁場WMFの構成を検出し、ステープル発射経路を磁場SMF及びWMFと整列させることができ、その結果、ステープル留め器具7100は、ブジー7210に追従して所望の胃スリーブプロファイルを生成する。少なくとも1つの例において、強磁場SMFの強度は、例えば弱磁場WMFの2倍である。他の例では、強磁場SMFの強度は、例えば弱磁場WMFの強度よりも50%強い。
図155及び157を参照すると、ブジー7210は、内側の可撓性コア7212と、上記の磁場SMF及びWMFを放出するように構成された複数の導体巻線と、を備えている。可撓性コア7212は、例えば、非導電性の材料、又はゴムなどの少なくとも実質的に非導電性の材料で構成される。可撓性コア7212は中実であるが、管を含んでもよい。導体巻線は、弱磁場WMFを放出する巻線回路7214と、強磁場SMFを放出する巻線回路7216と、を含む。巻線回路7214は、巻線回路7216よりも少ない巻数を有し、所与の電流に対して巻線回路7216よりも弱い磁場を生成する。各巻線回路7214は、内側の可撓性コア7212の周囲に巻き付けられかつブジー7210のコントローラと通信してる導電性ワイヤを備えている。各巻線回路7214は、他の巻線回路7214とは別の異なるものであり、更に、巻線回路7216とも別の異なるものである。同様に、各巻線回路7216は、他の巻線回路7216とは別の異なるものであり、更に、巻線回路7214とも別の異なるものである。各導電性ワイヤは、内側の導電性コアと、導電性コアの周囲に延在する絶縁性ジャケットと、を備える。代替的な実施形態において、導電性ワイヤは、可撓性コア7212に埋め込まれた導電性コアを含む。いずれの場合も、ブジー7210は外側ジャケット7218を備え、その外側ジャケットは、その中の内容物を封止してブジー7210への流体の侵入を防止又は抑制するように構成されたものである。
使用の際、上記に加えて、電圧源が、巻線回路7214及び7216に加えられる。各巻線回路7214及び7216に印加される電圧は、同じであるか又は少なくとも実質的に同じである。代替的に、第1の電圧が巻線回路7214に印加され、第2の、つまり異なる電圧が巻線回路7216に印加される。様々な代替的な実施形態において、巻線回路7214は別個の回路ではなく、むしろ、それらは1つの長い回路の一部であり、単一の電流が巻線回路7214のそれぞれを通って流れる。同様に、様々な代替的な実施形態において、巻線回路7216は別個の回路ではなく、むしろ、それらは1つの長い回路の一部であり、単一の電流が巻線回路7216のそれぞれを通って流れる。いずれにしても、巻線回路7214及び7216は、ブジー7210の外周全体の周りに延在する磁場を放出し、その結果、ブジー7210は、上述の外科手技を実行するために任意の適切な様式で配向又は回転され得る。
上述したように、ブジー7210は、電気を利用して磁場を生成する。様々な代替的な実施形態において、ブジーは、磁場を生成する永久磁石を備え得る。少なくとも1つの例において、ブジーは、強磁場を生成する強い永久磁石と、弱磁場を生成する弱い永久磁石と、を備える。少なくとも1つのそのような例において、強い永久磁石と弱い永久磁石は、例えば、図154に示される交番する強磁場SMFと弱磁場WMFを生成するように交互に配列される。そうは言うものの、ブジーは、任意の好適な様式で1つ以上の磁場を生成することができる。
図156を参照すると、ブジー7310は、内側の可撓性コア7312と、上記の磁場SMF及びWMFを放出するように構成された複数の導体巻線と、を備えている。可撓性コア7312は、例えば、非導電性の材料、又はゴムなどの少なくとも実質的に非導電性の材料で構成される。導体巻線は、弱磁場WMFを放出するように構成された巻線回路7314と、強磁場SMFを放出するように構成された巻線回路7316と、を含む。巻線回路7314は、巻線回路7316よりも少ない巻数を有し、所与の電流に対して巻線回路7316よりも弱い磁場を生成することになる。各巻線回路7314は、内側の可撓性コア7312の周囲に巻き付けられかつブジー7310のコントローラと通信している導電性ワイヤを備えている。回路7314の巻線は、回路7214の巻線よりもコンパクト、すなわち高密度である。例えば、回路7214の巻線は、コア7212の周囲に巻き付くにつれて長手方向に延在するのに対し、回路7314の巻線は、長手方向に延在しないか、あるいは少なくとも実質的に延在しない。同様に、回路7316の巻線は、回路7216の巻線よりもコンパクト、すなわち高密度である。高密度すなわちコンパクトな巻線は、例えば、ステープル留め器具7100にとってより識別され得る高密度すなわちコンパクトな磁場を生成し得る。
本明細書で説明する外科用器具システムは、電気モータにより動作するが、本明細書に記載される外科用器具システムは、任意の好適な方式で動作することができる。ある特定の例において、本明細書に開示されるモータは、ロボット制御システムの部分を備えてもよい。例えば、米国特許出願第13/118,241号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH ROTATABLE STAPLE DEPLOYMENT ARRANGEMENTS」、現在は米国特許第9,072,535号は、ロボット外科用器具システムのいくつかの例をより詳細に開示している。
本明細書に記載される外科用器具システムは、ステープルの配備及び変形に関連して説明されてきた。しかしながら、本明細書に記載される実施形態は、これに限定されない。例えば、クランプ又はタックなど、ステープル以外の締結具を展開する様々な実施形態が想定される。更に、組織を封止するための任意の好適な手段を利用する様々な実施形態も想定される。例えば、様々な実施形態によるエンドエフェクタは、組織を加熱し封止するように構成された電極を備え得る。更に、例えば、特定の実施形態によるエンドエフェクタは、組織を封止するために振動エネルギーを加えることができる。
実施例1-患者の組織をステープル留めするための外科用ステープラであって、ハンドルと、ハンドルから延出するシャフトと、エンドエフェクタであって、組織圧縮表面と、ステープル成形ポケットを備えるアンビルであって、閉鎖モーション中に組織圧縮表面に向かって移動可能である、アンビルと、を備える、エンドエフェクタと、を備える、外科用ステープラ。外科用ステープラは、回転可能な駆動シャフトを備える電動駆動システムと、閉鎖モーションを通じてアンビルを移動させるように構成されたアンビル閉鎖システムであって、回転可能な駆動シャフトに動作可能に連結されている、アンビル閉鎖システムと、推進モーション中に患者組織に対してエンドエフェクタを移動させるように構成された推進システムであって、回転可能な駆動シャフトに動作可能に連結されており、推進モーションは閉鎖モーションに対して横行する、推進システムと、を更に備える。
実施例2-エンドエフェクタは、内部に取り外し可能に格納された複数のステープルを含むステープルカートリッジを更に備え、外科用ステープラは、発射経路に沿ってステープルを配備するように構成された発射システムを更に備える、実施例1に記載の外科用ステープラ。
実施例3-エンドエフェクタはエンドエフェクタ軸線を更に備え、閉鎖モーションはエンドエフェクタ軸線に沿ったものである、実施例1又は2に記載の外科用ステープラ。
実施例4-推進モーションはエンドエフェクタ軸線に対して横行する、実施例3に記載の外科用ステープラ。
実施例5-閉鎖モーションは直線状である、実施例1、2、3、又は4に記載の外科用ステープラ。
実施例6-推進モーションは直線状である、実施例1、2、3、4、又は5に記載の外科用ステープラ。
実施例7-アンビル閉鎖システムは、開放モーションを通じてアンビルを移動させて、アンビルを組織圧縮表面から離して移動させるように構成されている、実施例1、2、3、4、5、又は6に記載の外科用ステープラ。
実施例8-電動駆動システムは、閉鎖モーションと推進モーションとを反復的に順に生じさせる同期機構を更に備える、実施例1、2、3、4、5、6、又は7に記載の外科用ステープラ。
実施例9-同期機構は、閉鎖モーションと推進モーションとの間に休止を生じさせるように構成されている、実施例8に記載の外科用ステープラ。
実施例10-アンビル閉鎖システムは、開放モーションを通じてアンビルを移動させて、アンビルを組織圧縮表面から離して移動させるように構成されており、同期機構は、閉鎖モーションと推進モーションとの間に開放モーションを実行するように構成されている、実施例8又は9に記載の外科用ステープラ。
実施例11-アンビル閉鎖システムはアンビル駆動部材を備え、推進システムは組織駆動部材を備え、アンビル駆動部材及び組織駆動部材はシャフトの中へと延在する、実施例1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10に記載の外科用ステープラ。
実施例12-患者の組織を治療するための外科用器具であって、ハンドルと、ハンドルから延出するシャフトと、エンドエフェクタと、電動駆動システムであって、回転可能な駆動シャフトと同期機構とを備える電動駆動システムと、を備える、外科用器具。外科用器具は、第1のエンドエフェクタ駆動モーションを実行するように構成された第1の駆動システムであって、回転可能な駆動シャフトに動作可能に連結されている、第1の駆動システムと、第2のエンドエフェクタ駆動モーションを実行するように構成された第2の駆動システムであって、回転可能な駆動シャフトに動作可能に連結されており、同期機構は、第1のエンドエフェクタ駆動モーションと第2のエンドエフェクタ駆動モーションとを反復的に順に生じさせ、第2のエンドエフェクタ駆動モーションは第1のエンドエフェクタ駆動モーションに対して横行する、第2の駆動システムと、を更に備える。
実施例13-同期機構は、第1のエンドエフェクタ駆動モーションと第2のエンドエフェクタ駆動モーションとの間に休止を生じさせるように構成されている、実施例12に記載の外科用器具。
実施例14-第1の駆動システムは、付加的なエンドエフェクタ駆動モーションを実行するように構成され、同期機構は、第1のエンドエフェクタ駆動モーションと第2のエンドエフェクタ駆動モーションとの間に付加的なエンドエフェクタ駆動モーションを実行するように構成されている、実施例12又は13に記載の外科用器具。
実施例15-エンドエフェクタはステープルカートリッジを備える、実施例12、13、又は14に記載の外科用器具。
実施例16-エンドエフェクタは、組織圧縮表面と、ステープル成形ポケットを備えるアンビルであって、閉鎖モーション中に組織圧縮表面に向かって移動可能である、アンビルと、を備える、実施例12、13、14、又は15に記載の外科用器具。
実施例17-第1の駆動システムは、アンビルを移動させて第1のエンドエフェクタ駆動モーションをもたらすように構成されたアンビル閉鎖システムを備え、第2の駆動システムは、エンドエフェクタを患者組織に対して移動させて第2のエンドエフェクタ駆動モーションをもたらすように構成された推進システムを備えている、実施例16に記載の外科用器具。
実施例18-患者の組織を治療するための外科用器具であって、ハンドルと、ハンドルから延出するシャフトと、エンドエフェクタと、電動駆動システムと、を備える、外科用器具。外科用器具は、第1のエンドエフェクタ駆動モーションを実行するように構成された第1の駆動システムであって、電動駆動システムに動作可能に連結されている、第1の駆動システムと、第2のエンドエフェクタ駆動モーションを実行するように構成された第2の駆動システムであって、電動駆動システムに動作可能に連結されている、第2の駆動システムと、第1のエンドエフェクタ駆動モーションと第2のエンドエフェクタ駆動モーションとを反復的に順に生じさせるための同期手段と、を更に備えている。
実施例19-エンドエフェクタはステープルカートリッジを備える、実施例18に記載の外科用器具。
実施例20-第2のエンドエフェクタ駆動モーションは第1のエンドエフェクタ駆動モーションに対して横行する、実施例18又は19に記載の外科用器具。
以下の開示内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
-米国特許第5,403,312号、発明の名称「ELECTROSURGICAL HEMOSTATIC DEVICE」、1995年4月4日に発行、
-米国特許第7,000,818号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT HAVING SEPARATE DISTINCT CLOSING AND FIRING SYSTEMS」、2006年2月21日に発行、
-米国特許第7,422,139号、発明の名称「MOTOR-DRIVEN SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENT WITH TACTILE POSITION FEEDBACK」、2008年9月9日に発行、
-米国特許第7,464,849号、発明の名称「ELECTRO-MECHANICAL SURGICAL INSTRUMENT WITH CLOSURE SYSTEM AND ANVIL ALIGNMENT COMPONENTS」、2008年12月16日に発行、
-米国特許第7,670,334号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HAVING AN ARTICULATING END EFFECTOR」、2010年3月2日に発行、
-米国特許第7,753,245号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」、2010年7月13日に発行、
-米国特許第8,393,514号、発明の名称「SELECTIVELY ORIENTABLE IMPLANTABLE FASTENER CARTRIDGE」、2013年3月12日に発行、
-米国特許出願第11/343,803号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HAVING RECORDING CAPABILITIES」、現在は米国特許第7,845,537号、
-米国特許出願第12/031,573号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENT HAVING RF ELECTRODES」、2008年2月14日に出願、
-米国特許出願第12/031,873号、発明の名称「END EFFECTORS FOR A SURGICAL CUTTING AND STAPLING INSTRUMENT」、2008年2月15日に出願、現在は米国特許第7,980,443号、
-米国特許出願第12/235,782号、発明の名称「MOTOR-DRIVEN SURGICAL CUTTING INSTRUMENT」、現在は米国特許第8,210,411号、
-米国特許出願第12/249,117号、発明の名称「POWERED SURGICAL CUTTING AND STAPLING APPARATUS WITH MANUALLY RETRACTABLE FIRING SYSTEM」、現在は米国特許第8,608,045号、
-米国特許出願第12/647,100号、発明の名称「MOTOR-DRIVEN SURGICAL CUTTING INSTRUMENT WITH ELECTRIC ACTUATOR DIRECTIONAL CONTROL ASSEMBLY」、2009年12月24日に出願、現在は米国特許第8,220,688号、
-米国特許出願第12/893,461号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE」、2012年9月29日に出願、現在は米国特許第8,733,613号、
-米国特許出願第13/036,647号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」、2011年2月28日に出願、現在は米国特許第8,561,870号、
-米国特許出願第13/118,241号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH ROTATABLE STAPLE DEPLOYMENT ARRANGEMENTS」、現在は米国特許第9,072,535号、
-米国特許出願第13/524,049号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A FIRING DRIVE」、2012年6月15日に出願、現在は米国特許第9,101,358号、
-米国特許出願第13/800,025号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」、2013年3月13日に出願、現在は米国特許第9,345,481号、
-米国特許出願第13/800,067号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」、2013年3月13日に出願、現在は米国特許出願公開第2014/0263552号、
-米国特許出願公開第2007/0175955号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENT WITH CLOSURE TRIGGER LOCKING MECHANISM」、2006年1月31日に出願、及び、
-米国特許出願公開第2010/0264194号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT WITH AN ARTICULATABLE END EFFECTOR」、2010年4月22日に出願、現在は米国特許第8,308,040号。
特定の実施形態と共に本明細書で様々なデバイスについて説明したが、それらの実施形態に対して修正及び変更が実施されてもよい。特定の特徴、構造又は特徴を、1つ以上の実施形態において、任意の適切な様式で組み合わせてもよい。したがって、一実施形態に関して図示又は説明される特定の機構、構造、又は特徴は、無制限に、1つ以上のその他の実施形態の機構、構造、又は特徴と、全体的に又は部分的に組み合わされてよい。また、材料が特定の構成要素に関して開示されているが、他の材料が使用されてもよい。更に、様々な実施形態に従って、所与の機能(複数可)を実行するために、単一の構成要素を複数の構成要素に置き換えてもよく、また複数の構成要素を単一の構成要素に置き換えてもよい。以上の説明及び以下の特許請求の範囲は、そのような修正及び変形形態を全て包含することが意図される。
本明細書に開示されるデバイスは、1回の使用後に廃棄されるように設計してもよく、又は複数回使用されるように設計してもよい。しかしながら、いずれの場合も、デバイスは少なくとも1回の使用後に再利用のために再調整され得る。再調整は、デバイスの分解工程、それに続くデバイスの特定の部品の洗浄工程又は交換工程、及びその後のデバイスの再組み立て工程の任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。具体的には、再調整の施設及び/又は外科チームは、デバイスを分解することができ、デバイスの特定の部品を洗浄及び/又は交換した後、デバイスをその後の使用のために再組み立てすることができる。当業者であれば、デバイスの再調整が、分解、洗浄/交換、及び再組み立てのための様々な技術を利用できることを理解するであろう。そのような技術の使用、及び結果として得られる再調整されたデバイスは、全て本出願の範囲内にある。
本明細書に開示のデバイスは、手術前に処理され得る。最初に、新品又は使用済みの器具が入手され、必要に応じて洗浄され得る。次いで、器具を滅菌することができる。1つの滅菌技術では、器具は、プラスチックバッグ又はTYVEKバッグなど、閉鎖され密封された容器に入れられる。次いで、容器及び器具を、γ線、X線、及び/又は高エネルギー電子などの、容器を透過し得る放射線野に置くことができる。放射線は、器具上及び容器内の細菌を死滅させることができる。この後、滅菌済みの器具を滅菌容器内で保管することができる。密封容器は、医療施設で開けられるまで、器具を滅菌状態に保つことができる。デバイスはまた、β線、γ線、エチレンオキシド、過酸化水素プラズマ、及び/又は水蒸気が挙げられるがこれらに限定されない、当該技術分野で既知の任意のその他の技術を用いて滅菌されてもよい。
代表的な設計を有するものとして本発明について記載してきたが、本発明は、本開示の趣旨及び範囲内で更に修正されてもよい。したがって、本出願は、その一般的原理を使用する本発明のあらゆる変形、使用、又は適合を包含するものとする。
その全体又は部分において本明細書に参照により組み込まれるものとする特許、刊行物、又はその他の開示文献はいずれも、組み込まれる資料が本開示に記載される既存の定義、見解、又はその他の開示内容と矛盾しない範囲においてのみ本明細書に組み込まれるものとする。それ自体、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載される開示内容は、参照により本明細書に組み込まれているあらゆる矛盾する記載に優先するものとする。本明細書に参照により組み込まれるものとするが、本明細書に記載される現行の定義、見解、又はその他の開示内容と矛盾する任意の内容、又はそれらの部分は、組み込まれた内容と現行の開示内容との間に矛盾が生じない範囲においてのみ組み込まれるものとする。
〔実施の態様〕
(1) 患者の組織をステープル留めするための外科用ステープラであって、
ハンドルと、
前記ハンドルから延出するシャフトと、
エンドエフェクタであって、
組織圧縮表面と、
ステープル成形ポケットを備えるアンビルであって、閉鎖モーション中に前記組織圧縮表面に向かって移動可能である、アンビルと、を備える、エンドエフェクタと、
回転可能な駆動シャフトを備える電動駆動システムと、
前記閉鎖モーションを通じて前記アンビルを移動させるように構成されたアンビル閉鎖システムであって、前記回転可能な駆動シャフトに動作可能に連結されている、アンビル閉鎖システムと、
推進モーション中に前記患者組織に対して前記エンドエフェクタを移動させるように構成された推進システムであって、前記回転可能な駆動シャフトに動作可能に連結されており、推進モーションは前記閉鎖モーションに対して横行する、推進システムと、を備える、外科用ステープラ。
(2) 前記エンドエフェクタは、内部に取り外し可能に格納された複数のステープルを含むステープルカートリッジを更に備え、前記外科用ステープラは、発射経路に沿って前記ステープルを配備するように構成された発射システムを更に備える、実施態様1に記載の外科用ステープラ。
(3) 前記エンドエフェクタはエンドエフェクタ軸線を更に備え、前記閉鎖モーションは前記エンドエフェクタ軸線に沿ったものである、実施態様1に記載の外科用ステープラ。
(4) 前記推進モーションは前記エンドエフェクタ軸線に対して横行する、実施態様3に記載の外科用ステープラ。
(5) 前記閉鎖モーションは直線状である、実施態様1に記載の外科用ステープラ。
(6) 前記推進モーションは直線状である、実施態様1に記載の外科用ステープラ。
(7) 前記アンビル閉鎖システムは、開放モーションを通じて前記アンビルを移動させて、前記アンビルを前記組織圧縮表面から離して移動させるように構成されている、実施態様1に記載の外科用ステープラ。
(8) 前記電動駆動システムは、前記閉鎖モーションと前記推進モーションとを反復的に順に生じさせる同期機構を更に備える、実施態様1に記載の外科用ステープラ。
(9) 前記同期機構は、前記閉鎖モーションと前記推進モーションとの間に休止を生じさせるように構成されている、実施態様8に記載の外科用ステープラ。
(10) 前記アンビル閉鎖システムは、開放モーションを通じて前記アンビルを移動させて、前記アンビルを前記組織圧縮表面から離して移動させるように構成されており、前記同期機構は、前記閉鎖モーションと前記推進モーションとの間に前記開放モーションを実行するように構成されている、実施態様8に記載の外科用ステープラ。
(11) 前記アンビル閉鎖システムはアンビル駆動部材を備え、前記推進システムは組織駆動部材を備え、前記アンビル駆動部材及び前記組織駆動部材は前記シャフトの中へと延在する、実施態様1に記載の外科用ステープラ。
(12) 患者の組織を治療するための外科用器具であって、
ハンドルと、
前記ハンドルから延出するシャフトと、
エンドエフェクタと、
回転可能な駆動シャフトと同期機構とを備える電動駆動システムと、
第1のエンドエフェクタ駆動モーションを実行するように構成された第1の駆動システムであって、前記回転可能な駆動シャフトに動作可能に連結されている、第1の駆動システムと、
第2のエンドエフェクタ駆動モーションを実行するように構成された第2の駆動システムであって、前記回転可能な駆動シャフトに動作可能に連結されており、前記同期機構は、前記第1のエンドエフェクタ駆動モーションと前記第2のエンドエフェクタ駆動モーションとを反復的に順に生じさせ、前記第2のエンドエフェクタ駆動モーションは前記第1のエンドエフェクタ駆動モーションに対して横行する、第2の駆動システムと、を備える、外科用器具。
(13) 前記同期機構は、前記第1のエンドエフェクタ駆動モーションと前記第2のエンドエフェクタ駆動モーションとの間に休止を生じさせるように構成されている、実施態様12に記載の外科用器具。
(14) 前記第1の駆動システムは、付加的なエンドエフェクタ駆動モーションを実行するように構成され、前記同期機構は、前記第1のエンドエフェクタ駆動モーションと前記第2のエンドエフェクタ駆動モーションとの間に前記付加的なエンドエフェクタ駆動モーションを実行するように構成されている、実施態様12に記載の外科用器具。
(15) 前記エンドエフェクタはステープルカートリッジを備える、実施態様12に記載の外科用器具。
(16) 前記エンドエフェクタは、
組織圧縮表面と、
ステープル成形ポケットを備えるアンビルであって、閉鎖モーション中に前記組織圧縮表面に向かって移動可能である、アンビルと、を備える、実施態様12に記載の外科用器具。
(17) 前記第1の駆動システムは、前記アンビルを移動させて前記第1のエンドエフェクタ駆動モーションをもたらすように構成されたアンビル閉鎖システムを備え、前記第2の駆動システムは、前記エンドエフェクタを前記患者組織に対して移動させて前記第2のエンドエフェクタ駆動モーションをもたらすように構成された推進システムを備えている、実施態様16に記載の外科用器具。
(18) 患者の組織を治療するための外科用器具であって、
ハンドルと、
前記ハンドルから延出するシャフトと、
エンドエフェクタと、
電動駆動システムと、
第1のエンドエフェクタ駆動モーションを実行するように構成された第1の駆動システムであって、前記電動駆動システムに動作可能に連結されている、第1の駆動システムと、
第2のエンドエフェクタ駆動モーションを実行するように構成された第2の駆動システムであって、前記電動駆動システムに動作可能に連結されている、第2の駆動システムと、
前記第1のエンドエフェクタ駆動モーションと前記第2のエンドエフェクタ駆動モーションとを反復的に順に生じさせるための同期手段と、を備える、外科用器具。
(19) 前記エンドエフェクタはステープルカートリッジを備える、実施態様18に記載の外科用器具。
(20) 前記第2のエンドエフェクタ駆動モーションは前記第1のエンドエフェクタ駆動モーションに対して横行する、実施態様18に記載の外科用器具。

Claims (9)

  1. 患者の組織を治療するための外科用器具であって、
    ハンドルと、
    前記ハンドルから延出するシャフトと、
    エンドエフェクタと、
    電動駆動システムと、
    第1のエンドエフェクタ駆動モーションを実行するように構成された第1の駆動システムであって、前記電動駆動システムに動作可能に連結されている、第1の駆動システムと、
    第2のエンドエフェクタ駆動モーションを実行するように構成された第2の駆動システムであって、前記電動駆動システムに動作可能に連結されている、第2の駆動システムと、
    前記第1のエンドエフェクタ駆動モーションと前記第2のエンドエフェクタ駆動モーションとを反復的に順に生じさせるための同期手段と、を備える、外科用器具。
  2. 前記エンドエフェクタはステープルカートリッジを備える、請求項1に記載の外科用器具。
  3. 前記第2のエンドエフェクタ駆動モーションは前記第1のエンドエフェクタ駆動モーションに対して横行する、請求項1に記載の外科用器具。
  4. 患者の組織を治療するための外科用器具であって、
    ハンドルと、
    前記ハンドルから延出するシャフトと、
    エンドエフェクタと、
    回転可能な駆動シャフトと同期機構とを備える電動駆動システムと、
    第1のエンドエフェクタ駆動モーションを実行するように構成された第1の駆動システムであって、前記回転可能な駆動シャフトに動作可能に連結されている、第1の駆動システムと、
    第2のエンドエフェクタ駆動モーションを実行するように構成された第2の駆動システムであって、前記回転可能な駆動シャフトに動作可能に連結されており、前記同期機構は、前記第1のエンドエフェクタ駆動モーションと前記第2のエンドエフェクタ駆動モーションとを反復的に順に生じさせ、前記第2のエンドエフェクタ駆動モーションは前記第1のエンドエフェクタ駆動モーションに対して横行する、第2の駆動システムと、を備える、外科用器具。
  5. 前記同期機構は、前記第1のエンドエフェクタ駆動モーションと前記第2のエンドエフェクタ駆動モーションとの間に休止を生じさせるように構成されている、請求項4に記載の外科用器具。
  6. 前記第1の駆動システムは、付加的なエンドエフェクタ駆動モーションを実行するように構成され、前記同期機構は、前記第1のエンドエフェクタ駆動モーションと前記第2のエンドエフェクタ駆動モーションとの間に前記付加的なエンドエフェクタ駆動モーションを実行するように構成されている、請求項4に記載の外科用器具。
  7. 前記エンドエフェクタはステープルカートリッジを備える、請求項4に記載の外科用器具。
  8. 前記エンドエフェクタは、
    組織圧縮表面と、
    ステープル成形ポケットを備えるアンビルであって、閉鎖モーション中に前記組織圧縮表面に向かって移動可能である、アンビルと、を備える、請求項4に記載の外科用器具。
  9. 前記第1の駆動システムは、前記アンビルを移動させて前記第1のエンドエフェクタ駆動モーションをもたらすように構成されたアンビル閉鎖システムを備え、前記第2の駆動システムは、前記エンドエフェクタを前記患者の組織に対して移動させて前記第2のエンドエフェクタ駆動モーションをもたらすように構成された推進システムを備えている、請求項8に記載の外科用器具。
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