ここで、本開示の主題は、いくつかの例示的な実施形態を参照して説明される。これらの実施形態は、本開示の範囲に対するいかなる限定を示唆するのではなく、当業者が本開示をよりよく理解して実施することを可能にする、目的でのみ説明されることを理解されたい。ここに記述される開示は、以下で説明されるもの以外の様々な方法で実装され得る。
以下の説明および特許請求の範囲において、他に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。
本明細書で使用される「ネットワークデバイス」または「基地局」(BS)という用語は、端末デバイスが通信できるセルまたはカバレッジを提供できるまたはホストできる、デバイスを指す。ネットワークデバイスの例には、これに限定されるものではないが、Node B(NodeBまたはNB)、Evolved NodeB(eNodeBまたはeNB)、次世代NodeB(gNB)、Remote Radio Unit(RRU)、radio head(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、および、フェムトノード、ピコノードなどの低電力ノードが含まれる。議論の目的のために、以下では、ネットワークデバイスの例としてgNBを参照していくつかの実施形態を説明する。
本明細書で使用される「端末デバイス」という用語は、無線または有線の通信機能を有する任意の装置を指す。端末デバイスの例には、これに限定されるものではないが、ユーザ機器(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップ、モバイルフォン、セルラフォン、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャデバイス、ゲームデバイス、音楽ストレージおよび再生アプライアンス、または、無線または有線のインターネットアクセスおよびブラウジングなどを可能にするインターネットアプライアンスを含む。議論の目的のために、以下では、端末デバイスの例としてUEを参照していくつかの実施形態を説明する。
本明細書で使用される単数形「a」、「an」および「the」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、複数形も含むことを意図している。「含む」という用語とその変形は、「含むが、これに限定されない」を意味するオープンな用語として読まれる。「に基づいて」という用語は、「少なくとも部分的に基づいて」として読まれる。「一実施形態」および「実施形態」という用語は、「少なくとも1つの実施形態」として読まれる。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」と読まれる。用語「第1」、「第2」および同種のものは、異なるオブジェクトまたは同じオブジェクトを指していてもよい。明示的および暗黙的なその他の定義を以下に含めることができる。
いくつかの例では、複数の値、複数の手順、または、複数の装置は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと呼ばれる。そのような説明は、多くの使用される機能的選択肢の中から選択できることを示すことを意図しており、そのような選択は、他の選択よりも、良い、小さい、高い、またはそうでなければ好ましい、必要はないことが理解されよう。
本開示で議論される通信は、これに限定されるものではないが、新無線アクセス(NR)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEエボリューション、LTEアドバンスト(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))、符号分割多元接続(CDMA)、および、移動体通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などを含む、任意の適切な規格に準拠し得る。さらに、その通信は、現在知られているか又は将来開発されるいずれかの世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例には、これに限定されるものではないが、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコルが含まれる。
図1は、本開示の実施形態が実装され得る例示的な通信ネットワーク100を示す。ネットワーク100は、ネットワークデバイス110と、ネットワークデバイス110によってサービスされる3つの端末デバイス120-1、120-2、および120-3(まとめて端末デバイス120と呼ばれるか、または個々に端末デバイス120と呼ばれる)とを含む。ネットワークデバイス110のカバレッジは、セル102とも呼ばれる。基地局および端末デバイスの数は、制限を示唆することなく、例示のみを目的とすることを理解されたい。ネットワーク100は、本開示の実施形態を実施するように適合された任意の適切な数の基地局および端末デバイスを含むことができる。図示されていないが、セル102に隣接する1つ以上の隣接するセルが存在し得、1つ以上の対応するネットワークデバイスが、そこに位置する多数の端末デバイスにサービスを提供することが理解されであろう。
ネットワークデバイス110は、端末デバイス120と通信することができる。ネットワーク100における通信は、これらに限定されないが、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEエボリューション、LTEアドバンスト(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))、符号分割多元接続(CDMA)、およびモバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などを含む、任意の適切な規格に準拠し得る。さらに、この通信は、現在知られているか又は将来開発されるいずれかの世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例には、これらに限定されるものではないが、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコルが含まれる。
通常のデータ通信に加えて、ネットワークデバイス110は、ダウンリンクにおいて、ブロードキャスト、マルチキャスト、および/またはユニキャストの方式で、1つまたは複数の端末デバイス120にRSを送信してもよい。同様に、1つまたは複数の端末デバイス120は、アップリンクにおいて、RSをネットワークデバイス110に送信してもよい。本明細書で使用される「ダウンリンク」は、ネットワークデバイスから端末デバイスへのリンクを指し、「アップリンク」は、端末デバイスからネットワークデバイスへのリンクを指す。制限を示唆することなく議論するために、以下の説明では、ダウンリンクRS送信に関して、いくつかの実施形態を説明する。
例えば、ダウンリンクRS送信の場合、RSは、ビームスイープ、チャネル推定(channel estimation)、復調(demodulation)、および、通信のための他の動作のために、端末デバイス120によって使用され得る。一般的に、RSは、ネットワークデバイス110および端末デバイス120の両方によって知られている、信号シーケンス(「RSシーケンス」とも呼ばれる)である。例えば、RSシーケンスは、特定のルールに基づいて、ネットワークデバイス110によって生成および送信されてもよく、端末デバイス120は、同じルールに基づいて、RSシーケンスを推定してもよい。RSの例は、ダウンリンクまたはアップリンクの復調参照信号(DMRS : Demodulation Reference Signal)、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS : Channel State Information-Reference Signal)、サウンディング参照信号(SRS : Sounding Reference Signal)、位相追跡参照信号(PTRS : Phase Tracking Reference Signal)などが含まれるが、これらに限定されない。制限を示唆することなく議論するために、以下の説明では、RSの例としてCSI-RSを参照して、いくつかの実施形態を説明する。
ダウンリンクおよびアップリンクのRSの送信において、ネットワークデバイス110は、その送信のために、対応するリソース(「RSリソース」とも呼ばれる)を割り当て、および/または、どのRSシーケンスが送信されるべきかを指定してもよい。いくつかのシナリオでは、ネットワークデバイス110および端末デバイス120の両方は、複数のアンテナポート(または、複数のアンテナ要素)が装備され、アンテナポート(アンテナ要素)を用いて、指定されたRSシーケンスを送信できる。複数のRSポートに関連付けられた、複数のRSリソースのセットも、指定される。RSポートは、時間領域、周波数領域、および/またはコード領域においてRS送信のために割り当てられたリソース領域の1つ以上のリソース要素への、RSシーケンスの一部またはすべての、特定のマッピングとして、呼ばれてもよい。
上述のように、CSI-RSは、端末デバイスが最適なTx-Rxビームペアを見つけ出すことを可能にするために、OFDMシンボル内のTxおよびRxビームスイープをサポートすべきである。最適なTx-Rxビームペアを取得するためには、NtのTxビームおよびNrのRxビームが存在する場合、CSI-RSは、トータルでNt×Nrの繰り返しを提供する必要がある。各繰り返しが1シンボル掛かる場合、CSI-RS送信のために、トータルでNt×Nr個のシンボルが必要になる可能性がある。ネットワークデバイスおよび端末デバイスのアンテナ数が増えると、スイープされるべきビームの数が多くなる。これにより、CSI-RS送信についての大きなオーバーヘッドおよび遅延が生じる可能性がある。
上記の問題および他の潜在的な問題のうちの1つ以上を解決するために、本開示の例示的な実施形態に従って、RS送信のためのソリューションが提供される。このソリューションにより、IFDMA(Interleaved Frequency Division Multiple Access)技術に基づいたRSリソースの入れ子構造(nested structure)が提供され得る。RSリソースのこのネスト構造は、時間領域において1つのシンボル内で複数の繰り返し信号をサポートできるため、端末デバイスは、1つのシンボル内で複数のビームを検出できる。さらに、このソリューションを使用すると、端末デバイスが複数のRSシーケンスを同時に検出できるように、複数のRSシーケンスが、異なるまたは同じ複数のRSリソースにマッピングされ得る。したがって、本開示の実施形態によるソリューションは、RS送信のオーバーヘッドおよび待ち時間を大幅に削減することができる。
本開示の原理および実装は、図2-14を参照して以下で詳細に説明される。ここで、図2は、本開示のいくつかの実施形態によるRS送信のための一般的なプロセス200を示す。議論の目的のために、プロセス200は、図1を参照して説明される。プロセス200は、ネットワークデバイス110と、ネットワークデバイス110によってサービスされる1つ以上の端末デバイス120とを含み得る。
ネットワークデバイス110は、RS送信のためのいくつかの情報を構成(設定)してもよい(210)。ネットワークデバイス110によって構成される情報は、RSポートの数、RSリソース、送信パターン、密度(density)、少なくとも1つのRSシーケンス、繰り返し係数(repetition factor)、送信電力など、のうちの少なくとも1つの構成を含んでいてもよい。ネットワークデバイスは、RS構成を送信することにより、端末デバイス120にその情報を示してもよい(220)。端末デバイス120は、ネットワークデバイス110から、RS送信のために構成されたその情報を受信してもよい(230)。ネットワークデバイス110は、そのRS構成に基づいて、RSを端末デバイス120に送信してもよい(240)。端末デバイス120は、RS構成に基づいて、送信されたRSを受信してもよい(250)。
図3は、本開示のいくつかの実施形態による例示的な方法300のフローチャートを示す。議論の目的のために、方法300は、図1を参照して説明される。方法300は、ネットワークデバイス110と、ネットワークデバイス110によってサービスされる1つ以上の端末デバイス120とを含み得る。
動作310において、ネットワークデバイス110は、ネットワークデバイス110によるRS送信のための、複数のRSリソースの第1セットを決定する。RSリソースの第1セットは、RS送信に使用されるRSポート群の第1数に関連付けられて、周波数領域において複数のREの第1セットに対応してもよい。いくつかの実施形態では、そのRSリソースの第1セットは、所定数のRSポートに関連する複数のRSリソースの所定セットから、選択されてもよい。一実施形態では、そのRSリソースの第1セットは、RSポート群の第1数および繰り返し係数によって構成(設定)されてもよい。
一実施形態では、上記の第1数は、RSポートの所定数以下であってもよい。その所定数(Nで表される)は、サポートされているRSポートの最大数と同じであってもよい。たとえば、RSポートの最大数がMで表される場合、上記の第1数は、1、2, …, Mなどの、M以下の整数になるように、設定されてもよい。他の実施形態では、所定数Nは、サポートされるRSポートの最大数よりも小さくてもよく、例えば、N<Mである。そして、RSリソースの第1セットに関連付けられるRSポートの第1数は、Nより大きくない整数(1, 2, …, Nなど)となるように設定されてもよい。
一実施形態では、RSポートの最大数は、8に設定されてもよい。そして、上記の第1数は、1,2,4,8のいずれかになるように設定されてもよい。他の実施形態では、上記の所定数は、サポートされているRSポートの最大数より小さくてもよく、たとえば4である。そして、RSリソースの第1セットに関連付けられたRSポート群の第1数は、1,2,4のいずれかに設定されてもよい。
一実施形態では、繰り返し係数は、端末デバイス120の能力(例えば、端末デバイス120によって1つのシンボル内で複数のビームを検出できるかどうか)に基づいて、設定されてもよい。繰り返し係数(RPF : repetition factor)は、周波数領域におけるRSリソースの密度を示してもよい。たとえば、RPFがK(K>1)に等しい場合、K-1個の未使用のREが、RS送信のための2つの隣接するREの間に補間される、ことを示す場合がある。当業者に知られているように、各2つの隣接するRE間に補間される、K-1個の未使用のREは、時間領域において1つのシンボル内にK個の繰り返される信号をもたらし得る。
一実施形態では、ネットワークデバイス110は、RSポートの所定数に関連するRSリソースの所定セットから、RSポートの第1数および繰り返し係数に基づいて、RSリソースの第1セットを選択し得る。すなわち、RSリソースの所定セットのサブセットは、RSリソースの第1セットになるように設定されてもよい。
一実施形態では、例えば、図4Aは、RSリソースの所定セットからのRSリソースの第1セットの選択のいくつかの例を示す。図4Aは、RPFがKに等しい場合の異なる複数のRSポートに関連付けられた複数のRSリソースの異なる複数のセットを示している。図4Aにおいて、各要素は、周波数領域におけるREを表す。占有された要素(つまり、影で塗りつぶされた要素)は、RS送信のためのREを表し、一方、占有されていない要素(つまり、空白またはクロスで塗りつぶされた要素)は、未使用のREを表す。
図4Aに示すように、例えば、RSリソースの所定セットは、RPF値がK(「RPF-K」とも呼ばれ、ここで、Kは整数であり、K>1である)に設定される。(K-1)個の未使用のREは、RS送信のための2つの隣接するREの間に配置される。一実施形態では、RSポートの第1数がQである場合、Q個のRSポートについてのリソースセット(略して「QポートRSリソース」とも呼ばれる)が、RSリソースの第1セットとして選択されてもよい。別の実施形態では、QポートRSリソースが決定されている場合、PポートRSリソース(Pは整数であり、1≦P<Q)が、QポートRSリソースから選択されてもよい。例えば、Qは、Pの倍数である。別の実施形態では、PポートRSリソースは、QポートRSリソースのサブセットであってもよく、選択されていないリソースは、P個のRSポートについて未使用であってもよい。
別の実施形態では、例えば、図4Bは、RSリソースの所定セットからのRSリソースの第1セットの選択のいくつかの例を示す。図4Bは、RPFが2に等しい場合の異なる複数のRSポートに関連付けられた、RSリソースの異なる複数のセットを示している。図4Bでは、各要素は、周波数領域におけるREを表していてもよい。占有されている要素(つまり、影で埋められているか、大文字でインデックスが付けられている要素)は、RS送信のためのREを表し、占有されていない要素(つまり、空白またはクロスで埋められている要素)は、未使用のREを表していてもよい。具体的には、大文字のA~Hはそれぞれ、RS送信のためのREに関連付けられたRSポートのインデックスを表してもよい。
図4Bに示されるように、例えば、RSリソースの所定セットは、2のRPF値を有するリソースセット410によって表されてもよい。リソースセット410によって示されるように、1つの未使用のREは、RS送信のための各2つの隣接するRE間に位置する。RSポートの第1数が8になるように設定されている場合、8ポートRSリソース411がRSリソースの第1セットとして選択され得る。同様に、8ポートRSリソースが決定されている場合、8ポートRSリソースから、8ポートRSリソースのサブセットなどの4ポートRSリソースが選択されてもよい。4ポートRSリソースの例は、412-414として示されており、これらは、8ポートRSリソース411の複数のサブセットである。8ポートRSリソースおよび/または4ポートRSリソースが決定されている場合、8ポートRSリソースおよび/または4ポートRSリソースから、8ポートRSリソースおよび/または4ポートRSリソースのサブセットなどの2ポートRSリソースが、選択されてもよい。2ポートRSリソースの例は、415-419として示されており、その各々は、8ポートRSリソース411または4ポートRSリソース412-414のいずれかのサブセットである。8ポートRSリソース、4ポートRSリソース、および/または2ポートRSリソースが決定されている場合8ポートRSリソース、4ポートRSリソース、および/または2ポートRSリソースのいずれかから、1ポートRSリソースが、選択されてもよい。例えば、1ポートRSリソースは、8ポートRSリソース、4ポートRSリソースおよび/または2ポートRSリソースのいずれかのサブセットであり得る。1ポートRSリソースの例は、420-427として示されており、それぞれは、8ポートRSリソース411、4ポートRSリソース412-414、および2ポートRSリソース415-419のいずれかのサブセットである。このようにして、IFDMA技術に基づいたRSリソースのネスト構造が提供され得る。
同様に、図5は、本開示の別の実施形態による、RSリソースの所定セットからのRSリソースの第1セットの選択のいくつかの例を示す。図5は、繰り返し係数が4に等しい場合の異なる複数のRSポートに関連付けられたRSリソースの異なる複数のセットを示している。図5では、各要素は、周波数領域におけるREを表している。占有されている要素(つまり、影で埋められているか、大文字でインデックスが付けられている要素)は、RS送信のためのREを表し、占有されていない要素(つまり、空白またはクロスで埋められている要素)は、未使用のREを表してもよい。具体的には、大文字のA~Hはそれぞれ、RS送信のためのREに関連付けられたRSポートのインデックスを表してもよい。
図5に示されるように、例えば、RSリソースの所定セットは、4のRPF値を有するリソースセット510によって表され得る。リソースセット510によって示されるように、3つの未使用のREが、RS送信のための各2つの隣接するREの間に位置する。RSポートの第1数が8になるように構成されている場合、8ポートRSリソース511が、RSリソースの第1セットとして選択され得る。同様に、8ポートRSリソースが決定されている場合、8ポートRSリソースから、8ポートRSリソースのサブセットなどの4ポートRSリソースが、選択されてもよい。4ポートRSリソースの例は、512-513として示され、これらは、8ポートRSリソース511のサブセットである。8ポートRSリソースおよび/または4ポートRSリソースが決定されている場合、8ポートRSリソースおよび/または4ポートRSリソースから、8ポートRSリソースおよび/または4ポートRSリソースのサブセットなどの2ポートRSリソースが、選択されてもよい。2ポートRSリソースの例は、514-517として示され、その各々は、8ポートRSリソース511または4ポートRSリソース512-513のいずれかのサブセットである。8ポートRSリソース、4ポートRSリソース、および/または2ポートRSリソースが決定されている場合、1ポートRSリソースが、8ポートRSリソース、4ポートRSリソース、および/または2ポートRSリソースのいずれかから選択されてもよい。例えば、1ポートRSリソースは、8ポートRSリソース、4ポートRSリソース、および/または2ポートRSリソースのいずれかのサブセットであり得る。1ポートRSリソースの例は、518-525として示されており、それぞれは、8ポートRSリソース511、4ポートRSリソース512-513、および2ポートRSリソース514-517のいずれかのサブセットである。
一実施形態において、異なるインデックスを有するRSポートは、ビームに関連付けられ得る。たとえば、インデックスAを持つ1つのRSポートに関連付けられた1つのビームは、インデックスBを持つ別のRSポートに関連付けられた別のビームとは異なっていてもよい。別の実施形態では、その複数のRSポートは、直交カバーコード(OCC : orthogonal cover code)で多重化されない場合がある。
再び図3を参照して、方法300は、動作320に移り、端末デバイス110は、RSリソースの第1セットに基づいて、RS送信のためのRS構成(以下の説明では「第1RS構成」ともいう)を生成する。本明細書で使用される場合、RS構成は、RSの送信の1つまたは複数の態様、例えば送信に使用されるRSリソースのセットおよび/または送信される少なくとも1つのRSシーケンス、を指定するために使用される。いくつかの実施形態では、上記の第1RS構成は、RS送信に使用されるRSリソースの第1セットを指定してもよい。
動作330において、ネットワークデバイス110は、第1RS構成に関する情報を端末デバイス120に送信する。その情報は、第1RS構成で指定されたRS送信の1つ以上の態様を、端末デバイス120に示してもよい。例えば、第1RS構成に基づいて、その情報は、RSリソースの第1セットがRS送信において使用されることことを、端末デバイス120に示してもよい。
動作340において、端末デバイス120は、ネットワークデバイス110から、第1RS構成に関する情報を受信する。端末デバイス120は、第1RS構成から、RS送信がどのように実行されるかを決定してもよい。例えば、端末デバイス120は、RS送信のために使用されるRSリソースの第1セットで構成されてもよい。端末デバイス120は、RSリソースの第1セットで構成されてもよく、これは、周波数領域において未使用の複数のREによって補間された、複数のREの第1セットに対応する。
一実施形態において、RS送信のために使用される複数のRSリソースのセット(例えば、RSリソースの第1セット)に加えて、ネットワークデバイス110はまた、端末デバイス120に対して、少なくとも1つのRSシーケンスを設定してもよい。ネットワークデバイス110は、その設定に基づく少なくとも1つのRSシーケンスを、端末デバイス120に送信してもよい。例えば、ネットワークデバイス110は、設定されたRSリソースのセットを用いて少なくとも1つのシーケンスを送信してもよい。そして、受信側では、端末デバイス120は、そのRS構成に基づいて少なくとも1つのシーケンスを検出してもよい。
いくつかの実施形態では、異なる目的のために、複数のRS構成が構成されてもよい。複数のRS構成は、異なるRSリソースおよび/または異なるRSシーケンスに基づいて、構成され得る。例えば、異なるRSリソースは、異なるTRP、異なるビームおよび/または異なるアンテナパネルからの、異なるRSの送信のために使用され得る。
RS送信のために異なるRSリソースを構成するために、図6は、本開示のいくつかの実施形態によるRS送信のための例示的な方法600を示す。議論の目的のために、方法600は、図1を参照して説明される。方法600は、ネットワークデバイス110と、ネットワークデバイス110によってサービス提供される1つ以上の端末デバイス120とを含み得る。また、追加の動作(図示せず)を備えてもよく、および/または図示の動作を省略してもよい。本明細書で説明される本開示の範囲は、この態様に限定されない。
動作610において、ネットワークデバイス110は、RSリソースの所定セットから、且つ、少なくとも部分的に第1RS構成に基づいて、RS送信のためのRSリソースの第2セットを決定する。RSリソースの第2セットは、周波数領域における複数のREの第2セットに対応してもよい。
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス110は、RSリソースの第2セットがRSリソースの第1セットと同じであるRSポートの数および繰り返し係数に関連付けられるように、RSリソースの第2セットを構成し得る。すなわち、ネットワークデバイス110は、RSリソースの所定セットの異なるサブセットがRSリソースの第2セットになるように、構成してもよい。図4Bを参照すると、例えば、RSポートの第1数が4であり且つRSリソースの第1セットが4ポートRSリソース412になるように構成される場合、4ポートRSリソース413または4ポートRSリソース414は、RSリソースの第2セットとして構成されてもよい。いくつかの実施形態では、RSリソースの第1セットおよびRSリソースの第2セットは、(4ポートRSリソース412および4ポートRSリソース413によって示されるように)周波数領域において互いに分離することができる。あるいは、他の実施形態では、RSリソースの第1のセットは、(4ポートRSリソース412および4ポートRSリソース414によって示されるように)RSリソースの第2セットと少なくとも部分的に重複していてもよい。同様に、RSポートの第1数が2であり且つRSリソースの第1セットが2ポートRSリソース415に設定されている場合、2ポートRSリソース416-419のいずれかが、RSリソースの第2セットとして設定されてもよい。
一部の実施形態では、ネットワークデバイスは、周波数および/または時間領域におけるシフト値に基づいて、RSリソースの第2セットを構成し得る。例えば、ネットワークデバイス110は、そのシフト値を用いてREの第1セットの少なくとも一部をシフトすることにより、RSリソースの第2セットを構成し得る。一実施形態では、図4Bに示されるように、RSリソースの第1セットが4ポートRSリソース412になるように構成される場合、RSリソースの第2セットは、4ポートRSリソース412の少なくとも一部をシフトすることにより構成されてもよく、RSリソースの第2セットの例は、413-414として示され得る。代替として、RSリソースの第1セットが2ポートRSリソース415であるように構成される場合、RSリソースの第2セットは、2ポートRSリソース415の少なくとも一部をシフトすることにより構成されてもよく、RSリソースの第2セットの例は、416-419として示され得る。代替として、RSリソースの第1セットが1ポートRSリソース420であるように構成される場合、RSリソースの第2セットは、1ポートRSリソース420の少なくとも一部をシフトすることにより構成されてもよく、RSリソースの第2セットの例は、421-427として示され得る。
別の実施形態では、図7Aおよび図7Dは、本開示のいくつかの実施形態によるRSリソースの第2セットを構成する例を示す。図7Dに示されるように、RSリソースの第1セットが4ポートRSリソース740であるように構成される場合、RSリソースの第2セットは、4ポートRSリソース740の少なくとも一部をシフトすることにより構成されてもよく、RSリソースの第2セットの一例は、図7Aの710として示され得る。あるいは、図7Dに示すように、RSリソースの第1セットが2ポートRSリソース741になるように構成されている場合、RSリソースの第2セットは、2ポートRSリソース741の少なくとも一部をシフトすることによって構成されてもよく、RSリソースの第2セットの例は、図7Aにおいて721-723として示され得る。あるいは、図7Dに示すように、RSリソースの第1セットが1ポートRSリソース742であるように構成されている場合、RSリソースの第2セットは、1ポートRSリソース742の少なくとも一部をシフトすることにより構成されてもよく、RSリソースの第2セットの例は、図7Aの724-730として示され得る。
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイスは、RSリソースの第2セットを、RSリソースの第2セットがRSリソースの第1セットと同じRSポート数に関連付けられてRSリソースの第1セットより高い密度を有するように、構成してもよい。例えば、RSリソースの第2セットは、RSリソースの第1セットよりも小さい繰り返し係数に関連付けられてもよい。
一実施形態では、図7Bおよび図7Dは、本開示のいくつかの実施形態によるRSリソースの第2セットを構成する例を示す。図7Bに示すように、RSリソースの第1セットが4ポートRSリソース710または740に構成される場合、4ポートRSリソース731または732は、RSリソースの第2セットに構成されてもよい。RSリソースの第1セットが2ポートRSリソース741または722に構成される場合、2ポートRSリソース734は、RSリソースの第2セットに構成されてもよい。あるいは、RSリソースの第1セットが2ポートRSリソース721または723に構成される場合、2ポートRSリソース733または735は、RSリソースの第2セットに構成されてもよい。同様に、1ポートRSリソースに関する例は、1ポートRSリソース736および737で示されている。
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイスは、RSリソースの第2セットがRSリソースの第1セットとは異なるRSポート数に関連付けられるがそれと同じ繰り返し係数となるように、RSリソースの第2セットを構成してもよい。例えば、RSリソースの第2セットは、RSポートの第2数に関連付けられてもよく、第2数は、第1数よりも大きい。別の例では、第2数は、第1数の倍数である。この場合、周波数領域において複数のRSリソースの第2セットに対応する複数のREの第2セットは、同じインデックス付けを持つREの第1セットに対応するREの第1セットを含んでいてもよい。これに関して、図7Cは、本開示のいくつかの実施形態によるRSリソースの第2セットを構成する例を示す。図7Cに示されるように、RSリソースの第1セットが4ポートRSリソース740に構成される場合、RSリソースの第2セットは、8ポートRSリソース738に構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイスは、RSリソースの第2セットがRSリソースの第1セットと異なるRSポート数に関連付けられ、且つ、RSリソースの第2セットが同じインデックスを持つREの第1セットに含まれるように、REの第2セットを構成してもよい。
一実施形態では、図7Dは、本開示のいくつかの実施形態によるRSリソースの第2セットを構成する例を示す。図7Dに示すように、RSリソースの第1セットが8ポートRSリソース(たとえば、8ポートRSリソース739)に構成され、RSポートの第2数が4である場合、RSリソースの第2セットは、4つのRSポートについて構成されてもよい。RSリソースの第2セットは、8ポートRSリソースに含まれてもよく、4ポートリソースにおける4つのRSポート(つまり、RSリソースの第2セット)のインデックスは、8ポートRSリソースにおける4つのポートのインデックスと同じであってもよい。4つのRSポートについてのRSリソースの第2セットの例が、740として示されている。あるいは、RSポートの第2数が2の場合、RSリソースの第2セットは、2つのRSポートについて設定されてもよく、RSリソースの第2セットは、8ポートリソースおよび/または4ポートリソースに含まれてもよく、2つのRSポートのインデックスは、8ポートリソース739および/または4ポートリソース740における2つのポートのインデックスと同じであってもよい。2つのRSポートについてのRSリソースの第2セットの例が、741として示されている。あるいは、RSポートの第2数が1の場合、RSリソースの第2セットは、1つのRSポートについて設定されてもよい。RSリソースの第2セットは、8ポートRSリソース、4ポートRSリソース、および/または2ポートRSリソースに含まれてもよく、1つのRSポートについてのインデックスは、8ポートRSリソース739、4ポートRSリソース740、および/または2ポートRSリソース741と同じであってもよい。1つのRSポートについてのRSリソースの第2セットの例は、742として示されている。ポートRSリソース740は、4つのRSポートについて同じインデックスが付けられて、8ポートRSリソース739に含まれている、ことがわかるであろう。2ポートRSリソース741は、2つのRSポートについて同じインデックスが付けられて、8ポートRSリソース739および/または4ポートRSリソース740に含まれている。1ポートRSリソース742は、1つのRSポートについて同じインデックスが付されて、8ポートリソース739、4ポートリソース740、および/または2ポートリソース741に含まれている。
再び図6を参照して、方法600は、動作620に進み、ここでは、端末デバイス110は、RSリソースの第2セットに基づいて、RS送信のためのRS構成(以下の説明では「第2RS構成」ともいう)を生成する。第2RS構成は、RS送信に使用されるRSリソースの第2セットを指定し得る。
動作630において、ネットワークデバイス110は、第2RS構成に関する情報を端末デバイス120に送信する。その情報は、第2RS構成において指定された、RS送信の1つ以上の態様を、端末デバイス120に示してもよい。たとえば、設定された第2RS構成に基づいて、その情報は、RSリソースの第2セットがRS送信において使用されることを、端末デバイス120に示してもよい。
いくつかの実施形態では、そのRS構成に関する情報は、対応するRPFの指示を含んでいてもよい。図8Aは、本開示のいくつかの実施形態による、RS構成におけるRPF指示の例を示す。たとえば、ネットワークデバイスは、図8Aに示すように、1つのRS構成について複数のRPF値のセットを構成してもよい。そのRS構成は、また、時間および/または周波数リソース、送信パターン、RSポートの数、少なくとも1つのRSシーケンスなどの少なくとも1つの構成を含んでいてもよい。別の実施形態では、異なるRS構成についての異なるRPF構成は、異なっていてもよい。別の実施形態では、いくつかのRS構成については、1つのRPF値のみがサポートされてもよく、したがって、そのRS構成については、対応するRPFの指示は不要であってもよい。
別の実施形態では、そのRS構成に関する情報は、対応するRPF値の指示を含んでいてもよい。例えば、ネットワークデバイスは、第1RS構成を介したRS送信についてのRSリソースの第1セットを既に構成していてもよい。この場合、ネットワークデバイスは、RSリソースの第1セットに適用される異なるRPFを示すことにより、RS送信についてのRSリソースの第2セットをさらに構成してもよい。たとえば、第2RS構成に関する情報は、対応するRPFを示すオプションフィールドを含んでいてもよい。これに関して、図8Bは、本開示のいくつかの実施形態による第2RS構成に関する情報の例を示す。図8Bに示すように、第1構成が、端末デバイス120に既に構成されている4ポートRSリソース810(つまり、RSリソースの第1セット)に対応する場合、ネットワークデバイス110は、第2構成に関する情報において2または4のRPF値を、端末デバイス120に示してもよい。すなわち、4ポートRSリソース810は、異なるRS構成について異なるRPF値をサポートすることができる。しかしながら、他の3つのRS構成820-840は、2であるRPF値のみをサポートする。この場合、その他の3つのRS構成820-840に関する情報は、RPF値を示すためのフィールドを有していなくてもよい。
図6に戻り、方法600は、動作640に移り、ここでは、端末デバイス120は、ネットワークデバイス110から、第2RS構成に関する情報を受信する。端末デバイス120は、第2のRS構成から、RS送信がどのように実行されるかを決定してもよい。例えば、端末デバイス120は、RS送信に使用されるRSリソースの第2セットで構成されてもよい。端末デバイス120は、周波数領域において未使用の複数のREによって補間されたREの第2セットに対応する、RSリソースの第2セットで構成されてもよい。
動作650において、ネットワークデバイス110は、第2構成に基づいて少なくとも1つのRSシーケンスを端末デバイス120に送信してもよい。例えば、ネットワークデバイス110は、構成されたRSリソースの第2セットを用いて少なくとも1つのシーケンスを送信してもよい。そして、RS送信の受信側で、動作660において、端末デバイス120は、第2RS構成に基づいて、少なくともシーケンスを検出してもよい。
異なるRSシーケンスの検出を同時にサポートするために、図9は、本開示のいくつかの実施形態によるRS送信のためのプロセス900を示す。議論の目的のために、プロセス900は、図1を参照して説明される。プロセス900は、ネットワークデバイス110と、ネットワークデバイス110によってサービスされる1つ以上の端末デバイス120とを含み得る。プロセス900はまた追加の行為(図示せず)を備えてもよくおよび/または図示された行為を省略してもよい、ことが理解されるべきである。本明細書で説明される本開示の範囲は、この態様に限定されない。
動作910において、ネットワークデバイス110は、端末デバイス120に送信される少なくとも1つのRSシーケンスに関する第3RS構成を生成する。いくつかの実施形態では、RSシーケンスの例は、これに限定されないが、擬似ランダムノイズ(PN : pseudorandom noise)シーケンス、Zadoff-Chu(ZC)シーケンスなどを含んでいてもよい。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのRSシーケンスに関する第3RS構成は、第1RS構成または第2RS構成に依存していてもよい。他の実施形態では、第3RS構成は、第1RS構成または第2RS構成に含まれていてもよい。すなわち、第1RS構成または第2RS構成は、RSリソースおよびRSシーケンスの両方に関する構成を含んでいてもよい。
いくつかの実施形態では、第3RS構成は、送信される少なくとも1つのRSシーケンスにおけるRSシーケンスの数を示してもよい。あるいは、第3RS構成は、どのRSリソースが異なる複数のRSシーケンスを送信するために使用されるべきかを示してもよい。
いくつかの実施形態では、第3RS構成は、異なる複数のRSシーケンスが同じRSリソースで送信されることを示してもよい。他の実施形態では、例えば、第3RS構成は、異なる複数のRSシーケンスが異なる複数のRSリソースで送信されることを示してもよい。図10A,10Bは、本開示のいくつかの実施形態による異なるRSシーケンスのリソースマッピングの例を示す図である。図10Aでは、異なるRSシーケンス1010が同じRSリソースにマッピングされる。図10Bでは、異なるRSシーケンス1010は異なるRSリソースにマッピングされる。
例えば、いくつかの実施形態では、少なくとも1つのRSシーケンスは、少なくとも第1RSシーケンスおよび第2RSシーケンスを含み得る。第3RS構成は、第1RSシーケンスがRSリソースの第1セットで送信されることを示し、第2RSシーケンスがRSリソースの第2セットで送信されることを示し得る。図11A,11Bは、本開示のいくつかの実施形態による異なるRSシーケンスのリソースマッピングの例を示す。図11Aでは、RSシーケンス1110およびRSシーケンス1120は、4ポートRSリソース1130にマッピングされる。図11Bでは、RSシーケンス1110は、4ポートRSリソース1140にマッピングされ、RSシーケンス1120は、別の4ポートRSリソース1150にマッピングされる。
図9に戻り、プロセス900は、動作920に移り、ネットワークデバイス110は、第3RS構成に関する情報を端末デバイス120に送信する。
いくつかの実施形態では、第3RS構成に関する情報は、ハイレベルシグナリングおよび/または動的シグナリング(dynamic signaling)を介して送信され得る。ハイレベルシグナリングの例には、これに限定されるものではないが、無線リソース制御(RRC : Radio Resource Control )レイヤまたはメディアアクセス制御(MAC : Media Access Control)レイヤでのシグナリングが含まれる。動的シグナリングの例には、これに限定されるものではないが、ダウンリンク制御情報(DCI : Downlink Control Information)が含まれる。
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス110は、複数のRSシーケンスについてのマルチレベル構成を実行してもよい。例えば、ネットワークデバイス110は、上位層シグナリングを介して端末デバイス120のためのL(L≧1)個のRSシーケンスで構成されてもよい。次に、ネットワークデバイス110は、上位層シグナリングまたは動的シグナリングを介して、いくつかの端末デバイス120についてのL個のRSシーケンスから、G(1≦G≦L)個のRSシーケンスを構成してもよい。
動作930において、端末デバイス120は、ネットワークデバイス110から、少なくとも1つのRSシーケンスに関する第3RS構成を受信する。端末デバイス120は、送信されるRSシーケンスの数で構成されてもよい。また、端末デバイス120は、異なるRSシーケンスを送信するためにどのRSリソースが使用されるかで構成されてもよい。いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、異なるRSシーケンスが同じRSリソースで送信されるという情報で構成されてもよい。他の実施形態において、端末デバイス120は、異なるRSシーケンスが異なるRSリソースで送信されるという情報で構成されてもよい。具体的には、いくつかの実施形態では、少なくとも1つのRSシーケンスは、少なくとも第1RSシーケンスおよび第2のRSシーケンスを含んでいてもよい。端末デバイス120は、第1RSシーケンスがRSリソースの第1セットで送信されるべきであり、第2RSシーケンスがRSリソースの第2セットで送信されるべきであるという情報で構成されてもよい。
動作940において、ネットワークデバイス110は、第3構成に基づいて、少なくとも1つのRSシーケンスを端末デバイス120に送信してもよい。
次に、動作950において、端末デバイス120は、第3RS構成に基づいて、少なくとも1つのRSシーケンスを検出してもよい。
端末デバイス120は、第3RS構成によって示されるRSリソースを用いて、少なくとも1つのRSシーケンスを検出してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、第3RS構成は、少なくとも1つのRSシーケンスがRSリソースの第1セットを用いて送信されることを示してもよい。この場合、端末デバイス120は、RSリソースの第1セットを用いて、少なくとも1つのRSシーケンスを検出してもよい。他の実施形態では、少なくとも1つのRSシーケンスは、少なくとも第1RSシーケンスおよび第2RSシーケンスを含み得る。第3RS構成は、第1RSシーケンスがRSリソースの第1セットで送信されることを示し、第2RSシーケンスがRSリソースの第2セットで送信されることを示してもよい。この場合、端末デバイス120は、RSリソースの第1セットで第1RSシーケンスを検出し、RSリソースの第3セットで第2RSシーケンスを検出してもよい。
上記を考慮して、RS送信のための提案されたソリューションは、IFDMA技術に基づいてRSリソースのネスト構造を提供することができる。RSリソースのこのネスト構造は、時間領域において1つのシンボル内の複数の繰り返し信号をサポートでき、このため、端末デバイスは、1つのシンボル内の複数のビームを検出できる。さらに、このソリューションを使用すると、端末デバイスが複数のRSシーケンスを同時に検出できるように、複数のRSシーケンスが、異なるまたは同じ複数のRSリソースにマッピングされ得る。したがって、本開示の実施形態によるソリューションは、RS送信についてのオーバーヘッドおよび待ち時間を大幅に削減することができる。
加えて、提案されたソリューションは、RS送信のいくつかの他の態様に関する考慮事項を提供し得る。
例えば、いくつかの実施形態では、ビーム管理のためのRSリソースは、干渉測定(interference measurement)に使用されなくてもよい。たとえば、いくつかのRS構成は、ビーム管理について構成されてもよい。それらのRS構成は、RS送信のためのいくつかのリソースを示してもよく、そのRS構成によって示されるリソースは、干渉測定のためのリソースとして構成されなくてもよい。
いくつかの実施形態では、ビーム管理のためのRSリソースは、部分帯域(partial band)で構成されてもよい。この部分帯域の外の周波数については、RSではなく、他の信号(物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel)、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel)、同期信号ブロック(Synchronization Signal Block)など)が送信されてもよい。その他の信号の送信については、RS送信と同じRPF値が適用されてもよい。
いくつかの実施形態では、1つのシンボル内で複数のビームを検出できるかどうかは、端末デバイスの能力に依存してもよい。例えば、一実施形態では、端末デバイスは、RSを検出するための異なる能力を有してもよい。端末デバイスは、その能力に関する情報をネットワークデバイスに報告してもよい。他の実施形態では、ネットワークデバイスは、能力に関する情報を受信し、ネットワークデバイスは、その能力に関する情報に基づいて、RPF値KでRSを構成してもよい。別の実施形態では、端末デバイスは、RSを検出するための異なる複数の能力を有してもよく、報告された情報は、その異なる複数の能力に基づいて、異なってもよい。例えば、一実施形態では、端末デバイスは、RSを検出するための異なる複数の能力を有してもよく、端末デバイスは、1つのシンボル内の複数のビームを検出することができる。この場合、端末デバイスは、1つのシンボル内で1つ以上のビームを選択し、その選択をネットワークデバイスに報告してもよい。
いくつかの実施形態では、パワーブースティング(power boosting)は、RS送信のために割り当てられたRSリソースのセットに適用されてもよい。ビーム管理のためのRS送信のパワーは、他のRS送信、たとえばCSI取得のためのRS送信のパワーとは異なっていてもよい。いくつかの実施形態では、RS送信の電力は、RPF値および/またはRSポート数に基づいて、異なる電力値を有していてもよい。一実施形態では、例えば図12Aに示すように、異なる複数のRPF構成については、電力の値が異なっていてもよい。別の実施形態では、例えば図12Bに示されるように、異なる複数のRSポート数については、電力の値が異なっていてもよい。
一実施形態では、ネットワークデバイスは、端末デバイスに対して異なる電力パラメータを構成することができ、異なる電力パラメータは、異なるRPF値および/または異なるRSポート数に関連付けられてもよい。別の実施形態では、ネットワークデバイスは、端末デバイスに対して、基準電力(reference power)に関する情報を構成してもよい。ネットワークは、異なるPRF値および/または異なるRSポート数を持つ複数のRS送信について、基準電力に対する異なる複数の電力オフセット値を構成してもよい。例えば、その基準電力に関する情報は、参照のためのRS送信の電力を示すために、使用されてもよい。別の例では、基準電力に関する情報は、固定されたRPF値Kおよび/または固定されたRSポート数Hを有するRS送信に使用されてもよい。
いくつかの実施形態では、SRS送信の構成は、RS構成に関連付けられてもよい。たとえば、複数のSRS構成の少なくとも一部は、CSI-RS構成の少なくとも一部にマッピングされてもよく、その複数のSRS構成は、複数のSRSリソース、複数のSRSシーケンス、複数のSRS送信帯域などの少なくとも1つに関する情報を含んでいてもよい。さらに、CSI-RS構成は、CSI-RSリソース、CSI-RSポートインデックスなどのうちの少なくとも1つを示してもよい。一実施形態では、例えば、複数のSRSリソースおよび/または複数のSRSシーケンスの少なくとも一部は、1つ以上のCSI-RSポートなどの複数のCSI-RSリソースの少なくとも一部に、マッピングされる。たとえば、図13に示すように、異なる複数のSRS構成は、異なる複数のCSI-RSポートに関連付けられてもよい。たとえば、各CSI-RSポートは、1つのビームに対応する。たとえば、端末デバイスが1つのビームを選択すると、端末デバイスは、関連づけられたCSI-RSポートを用いて、SRSを送信できる。
図14は、本開示のいくつかの実施形態による装置1400のブロック図を示す。装置1400は、図1に示されるネットワークデバイス110の例示的な実装とみなすことができる。示されるように、装置1400は、ネットワークデバイスによるRS送信のための参照信号(RS)リソースの第1セットを決定するように構成される、決定モジュール1410を含む。RSリソースの第1セットは、RS送信に使用されるRSポートの第1数に関連付けられ、且つ、周波数領域において未使用の複数のREで補間されたリソース要素(RE)の第1セットに対応する。装置1400はまた、RSリソースの第1セットに基づいて、RS送信のための第1RS構成を生成するように構成された、生成モジュール1420を含む。加えて、装置1400は、また、第1RS構成に関する情報を、ネットワークデバイスによってサービスされる端末デバイスに送信するように構成された、送信モジュール1430を含んでもよい。
図15は、本開示のいくつかの実施形態による装置1500のブロック図を示す。装置1500は、図1に示される端末デバイス120の例示的な実装と見なすことができる。示されるように、装置1500は、ネットワークデバイスによるRS送信についての第1参照信号(RS)構成に関する情報を、ネットワークデバイスから受信するように構成された受信モジュール1510を含む。その第1RS構成は、RS送信についてのRSリソースの第1セットに基づいて、決定される。RSリソースの第1セットは、RS送信に使用されるRSポートの第1数に関連付けられ、且つ、周波数領域において少なくとも1つの未使用REで補間されたリソース要素(RE)の第1セットに対応する。装置1500はまた、第1RS構成に基づいて、少なくとも1つのRSシーケンスを検出するように構成された検出モジュール1520を含む。
明確にするために、図14および/または図15は、装置1400および/または装置1500のいくつかのオプションのモジュールを示していない。しかしながら、図1-13を参照して説明した様々な特徴は装置1400および/または装置1500に適用可能である、ことが理解されるべきである。さらに、装置1400および/または装置1500のそれぞれのモジュールは、ハードウェアモジュールまたはソフトウェアモジュールであってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、装置1400および/または装置1500は、ソフトウェアおよび/またはファームウェアによって部分的または完全に実装され、例えば、コンピュータ可読媒体で具現化されるコンピュータプログラム製品として実装され得る。代替的に、または、追加的に、装置1400および/または装置1500は、ハードウェアに基づいて部分的または完全に実装されてもよく、例えば、集積回路(IC : integrated circuit )、特定用途向け集積回路(ASIC : application-specific integrated circuit)、システムオンチップ(SOC : system on chip)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA : field programmable gate array)などとして実装されてもよい。本開示の範囲は、この態様に限定されない。
図16は、本開示の実施形態を実施するのに適したデバイス1600の簡略ブロック図である。デバイス1600は、図1に示されるネットワークデバイス110または端末デバイス120のさらなる例示的な実装とみなすことができる。したがって、デバイス1600は、ネットワークデバイス110または端末デバイス120に、または、その少なくとも一部として、実装され得る。
示されるように、デバイス1600は、プロセッサ1610と、プロセッサ1610に接続されたメモリ1620と、プロセッサ1610に接続された適切な送信機(TX)および受信機(RX)1640と、TX/RX1640に接続された通信インターフェースとを含む。メモリ1610は、プログラム1630の少なくとも一部を格納する。TX/RX1640は、双方向通信用である。実際にはこのアプリケーションで言及されているアクセスノードは複数のアンテナを有していてもよいが、TX/RX1640は、通信を容易にするために、少なくとも1つのアンテナを有している。通信インターフェースは、eNB間の双方向通信用のX2インターフェース、MME(Mobility Management Entity)/S-GW(Serving Gateway)とeNBとの間の通信用のS1インターフェース、eNBとリレーノード(RN)との間の通信用のUnインターフェース、または、eNBと端末デバイスとの間のUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要なインターフェースを表してもよい。
プログラム1630は、関連するプロセッサ1610によって実行されると、デバイス1600が、図1-13を参照して本明細書で説明されたように本開示の実施形態に従って、動作する、ことを可能にするプログラム命令を含むと想定される。本明細書の実施形態は、デバイス1600のプロセッサ1610によって実行可能なコンピュータソフトウェアによって、または、ハードウェアによって、または、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって、実装され得る。プロセッサ1610は、本開示の様々な実施形態を実装するように構成され得る。さらに、プロセッサ1610とメモリ1610との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実装するように適合された、処理手段1650を形成し得る。
メモリ1610は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体ベースメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光学メモリデバイスおよびシステム、固定メモリ、並びに、リムーバブルメモリなどの、任意の適切なデータストレージ技術を使用して実装され得る。デバイス1600には1つのメモリ1610のみが示されているが、デバイス1600には、いくつかの物理的に異なるメモリモジュールがあってもよい。プロセッサ1610は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、および、マルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサの1つ以上を含み得る。デバイス1600は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間的に従属する、特定用途向け集積回路チップ(application specific integrated circuit chip)などの複数のプロセッサを有してもよい。
一般に、本開示の様々な実施形態は、ハードウェアまたは専用回路、ソフトウェア、ロジック、またはそれらの任意の組み合わせで実装され得る。いくつかの態様は、ハードウェアで実装されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、または他のコンピューティングデバイスによって実行され得る、ファームウェアまたはソフトウェアで実装されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート、またはいくつかの他の絵入り表現として、図示および説明されているが、本明細書で説明されるブロック、装置、システム、技術または方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路、またはロジック、汎用ハードウェア、または、コントローラ、または、その他のコンピューティングデバイス、または、それらのいくつかの組み合わせで、実装されてもよい。
本開示はまた、非一時的コンピュータ可読記憶媒体に有形に記憶された、少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、図1-13のいずれかを参照して上述したプロセスまたは方法を実行するために、プログラムモジュールに含まれてターゲットの実プロセッサまたは仮想プロセッサ上のデバイスで実行される命令などの、コンピュータ実行可能命令を含む。通常、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行したり特定の抽象データタイプを実装したりする、ルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などを含む。プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態で望まれるように、プログラムモジュール間で結合または分割されてもよい。プログラムモジュールのマシン実行可能命令は、ローカルまたは分散デバイス内で実行されてもよい。分散デバイスでは、プログラムモジュールは、ローカルとリモートの両方のストレージメディアに配置されてもよい。
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、またはその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはコントローラに提供されてもよく、これにより、プログラムコードは、プロセッサまたはコントローラによって実行されると、フローチャートおよび/またはブロック図によって特定された上記の機能/動作が実行されるようにする。プログラムコードは、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、完全にマシン上で、一部はマシン上で、一部はマシン上で且つ一部はリモートマシン上で、または、完全にリモートマシンまたはサーバー上で、実行されてもよい。
上記のプログラムコードは、命令実行システム、装置、またはデバイスによる、または、それらに関連した、使用のためのプログラムを含むまたは格納することができる、任意の有形媒体であり得るマシン可読媒体で、具現化され得る。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体またはマシン可読記憶媒体であり得る。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、または半導体のシステム、装置、またはデバイス、または、これらの任意の適切な組み合わせを含み得るが、これらに限定されない。マシン可読記憶媒体のより具体的な例には、1つまたは複数のワイヤを有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光学式記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または、これらの任意の適切な組み合わせを含む。
さらに、動作は特定の順序で示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が示された特定の順序または連続した順序で実行されること、または、すべての示された動作が実行されること、を必要とするものとして理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスクと並列処理が有利な場合がある。同様に、いくつかの特定の実装の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する制限としてではなく、特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈で説明される特定の特徴は、単一の実施形態で組み合わせて実装されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴は、複数の実施形態で別々に、または任意の適切なサブコンビネーションで実装されてもよい。
本開示は構造的特徴および/または方法論的行為に特有の言語で説明されたが、添付の特許請求の範囲で定義される本開示は、必ずしも上記の特定の特徴または行為に限定されないことを理解されたい。むしろ、上記の特定の特徴および行為は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。