JP2023100502A - 検査システム、及び検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者の検査におけるヒューマンエラーを抑制可能な検査システム、及び検査方法を提供する。【解決手段】本実施形態に係る検査システムは、データ記憶装置と頭部装着映像装置と、を備える。頭部装着映像装置は、表示部と、撮像部と、認識処理部と、制御部と、を有する。撮像部は、使用者の視点から見た現実画像を撮像する。認識処理部は、現実画像内の検査対象機器を認識する。制御部は、認識処理部の認識結果に基づき、検査対象機器の検査に関する情報をデータ記憶装置から取得し、表示部に表示させる。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、検査システム、及び検査方法に関する。
製品の納入前には、工場の試験場において製作機器の各種寸法を顧客納入用データとして、測定及び記録することが求められる。ところが、従来の寸法測定方法は、メジャーまたはマイクロメータで測定した測定値を成績書に記録したり、それをコンピュータに入力する作業を手作業で行なったりする。ところが、目盛の読み違い等による測定誤差やヒューマンエラーによる誤記が生じたり、コンピュータへの数値の入力間違い等が生じてしまったりする恐れがある。
特開2020-170249号公報
本発明が解決しようとする課題は、作業者の検査におけるヒューマンエラーを抑制可能な検査システム、及び検査方法を提供することである。
本実施形態に係る検査システムは、データ記憶装置と頭部装着映像装置と、を備える。頭部装着映像装置は、表示部と、撮像部と、認識処理部と、制御部と、を有する。撮像部は、使用者の視点から見た現実画像を撮像する。認識処理部は、現実画像内の検査対象機器を認識する。制御部は、認識処理部の認識結果に基づき、検査対象機器の検査に関する情報をデータ記憶装置から取得し、表示部に表示させる。
本実施形態によれば、作業者の検査におけるヒューマンエラーを抑制可能となる。
本実施形態に係る検査システムの構成を示すブロック図。 記憶部が記憶する情報例を示す図。 検査対象機器の3次元モデルを模式的に示す図。 検査対象機器のフォーマットデータの一例を示す図。 検査対象機器の成績書の一例を示す図。 現実拡張モデルを3次元モデル上に配置する例を模式的に示す図。 検査対象機器の測定を指示するアノテーションモデルを3次元モデル上に配置する例を模式的に示す図。 頭部装着映像装置を模式的に示す図。 座標系の位置合わせ状態を示す概念図。 測定処理部の構成例を示すブロック図。 検査対象機器に識別IDのプレートが配置されている例を示す図。 測定値演算部の演算例を模式的に示す図。 赤外線レーザを用いた場合の演算例を模式的に示す図。 立ち入り禁止の処理例を示す図。 測定点の処理例を示す図。 板厚測定の処理例を示す図。 実装図の処理例を示す図。 実装図と内部の測定点の処理例を示す図。 外装を外した際の実装図の構造番号と内部測定点の処理例を示す図。 配線図の処理例を示す図。 バック線図の処理例を示す図。 本実施形態に係る処理例のフローチャート。 成績書に自動測定データが反映された例を示す図。 音声指示に基づき、アノテーションモデルを表示させた例を示す図。 板厚計の測定結果画面を示す図。 成績書に測定データが反映された別の例を示す図。
以下、本発明の実施形態に係る検査システム、及び検査方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。また、本実施形態で参照する図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号又は類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なる場合や、構成の一部が図面から省略される場合がある。
(一実施形態)
図1は、本実施形態に係る検査システム1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、この検査システム1は、データ記憶装置10と、第1操作部20と、表示部30と、頭部装着映像装置40とを、備えて構成されている。本実施形態に係る検査システム1は、検査対象機器を認識すると、事前にデータ記憶装置10に保存したデータの中から、対象機器の所定のフォーマットを、頭部装着映像装置40に表示することが可能なシステムである。図1では、更に測定装置として、3次元計測計50a、膜厚計50b、板厚計50cを図示していている。なお、本実施形態では、測定装置として、3次元計測計50a、膜厚計50b、板厚計50cを用いるが、これに限定されない。例えば、赤外線サーモグラフィ等を用いてもよい。
データ記憶装置10は、例えば、中央管理室に配置される。このデータ記憶装置10は、例えばサーバーであり、検査対象機器に関する情報を記憶する。また、データ記憶装置10は、検査対象機器に対応する3次元モデルを生成する。本実施形態に係る3次元モデルは、3次元モデル空間内に生成される。この3次元モデル空間の座標系は、例えば世界座標系に対応している。データ記憶装置10の詳細な構成は後述する。
第1操作部20は、データ記憶装置10の操作に必要となる情報を入力する。この第1操作部20は、例えばキーボード、マウス、ポインティングデバイスなどにより構成される。
表示部30は、例えば、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等によって構成される。表示部30は、データ記憶装置10により生成された各種の情報、及び頭部装着映像装置40が撮像又は表示している画像データを表示する。これにより、現実空間の検査対象に関する情報を中央管理室側でもリアルタイムに把握可能となる。また、後述するように、音声の無線通信などにより、現場の観察状況に応じて、直接的に頭部装着映像装置40の装着者に指示などを出すことも可能である。このように、頭部装着映像装置40が撮像又は表示している画像データを共有することにより、リモート立会検査への活用が可能となる。これにより、検査責任者や立会者が検査場に直接的に訪問しない場合にも、測定者との情報共有が可能となる。これにより、検査責任者や立会者の検査場での実作業や立会が不要となり、検査責任者や立会者の負担や時間を軽減できる。
頭部装着映像装置40は、例えばウェアラブルコンピュータであり、操作者の頭部に装着するゴーグル型の装置である。この頭部装着映像装置40は、現実空間に配置される現実物体の現実空間画像を撮像し、計測することが可能である。頭部装着映像装置40の詳細な構成は後述する。
3次元計測計50aは、例えば3Dレーザ計測装置であり、非接触計測により、検査対象機器の表面の位置などを計測する装置である。3Dレーザ計測装置の場合、現実空間内の基準位置(例えば基準マーク)に3Dレーザ計測装置を配置する。そして3Dレーザ計測装置は、対象構造物に向かってレーザを走査する。次に3Dレーザ計測装置は対象構造物で反射したレーザを受光して基準位置からの距離を計測し、レーザの出力方向と距離から対象構造物の表面点の3次元座標を算出する。これらのデータは、後述する通信部202との無線通信により、データを頭部装着映像装置40に通信する。
一方で、膜厚計50bは、使用者の接触操作により、設検査対象機器の構成部材の膜厚を測定することが可能である。これらのデータは、後述する通信部202との無線通信により、データを頭部装着映像装置40に通信する。
一方で、板厚計50cは、無線通信機能を有していない装置例である。板厚計50cは、使用者の接触操作により、設検査対象機器の構成部材の板厚を測定することが可能である。後述するように、頭部装着映像装置40は、板厚計50cの計測画面の画像を文字認識することにより、測定値を自動的に記録する。
ここで、データ記憶装置10の詳細な構成を説明する。データ記憶装置10は、処理部100と、通信部102と、スピーカ104と、マイク106と、を有する。処理部100は、CPUを含んで構成され、記憶部108に記憶されるプログラムを実行することにより、各部を構成する。この処理部100は、制御部107と、記憶部108と、配置モデル生成部110とを有する。なお、本実施形態では、データ記憶装置10と頭部装着映像装置40とを分離して構成しているが、これに限定されない。例えば、データ記憶装置10の処理部100を頭部装着映像装置40内に一体的に構成してもよい。
通信部102は、例えば無線通信装置であり、頭部装着映像装置40と無線通信を行う。スピーカ104は、通信部102が頭部装着映像装置40から受信した音声信号を制御部107の制御にしたがい音声に変換する。マイク106は、例えば中央管理室内の管理者の音声を制御部107の制御にしたがい音声信号に変換し、通信部102を介して頭部装着映像装置40に送信する。
制御部107は、データ記憶装置10の各処理部を制御する。記憶部108は、例えばRAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク等により実現される。この記憶部108は、制御部107が実行するプログラムと、各種の制御用のデータを記憶する。
図2は記憶部108が記憶する情報例を示す図である。図2に示すように、記憶部108は、計測対象情報300と、機器情報302と、空間モデル304と、を有する。
計測対象情報300は、作業支援処理で使用される情報である。計測対象情報300には、例えば、複数の検査対象機器の世界座標系における位置と向きを示す情報と、を含んでいる。これらの複数の検査対象機器の世界座標系での位置と向きなどの情報を含む計測対象情報300は、例えば試験場内の配置情報を有する設計データから生成される。また、計測対象情報300には、例えば立ち入り禁止領域の世界座標系での情報が含まれてもよい。なお、本実施形態に係る計測対象情報300は、設計データから生成されるが、これに限定されない。例えば、プラント内の機器を撮像した3次元撮影画像データなどを用いて生成してもよい。
機器情報302は、例えば計測対象となる検査対象機器の機器仕様書や成績書の情報を含む。また、機器情報302は、計測対象となる検査対象機器の測定箇所、測定方法を記述するフォーマットデータを有する。このフォーマットデータには、後述する配置モデル生成部110が生成した世界座標系における複数の現実拡張モデルが関連付けられている。
また、機器情報302は、計測対象となる機器の設計情報として、例えば外形の形状情報、及び外形を構成する各辺の寸法情報を有する。また、計測対象が電気機器である場合には、更に実装図情報、配線図情報、及びバック線図情報を有している。実装図情報は、計測対象となる機器の回路を含む構成要素の配置情報である。この実装図情報は、例えば、各回路要素の座標情報と、回路要素の外形を構成する各辺の寸法を有する。配線図情報は、実装図情報に含まれる回路要素を接続する配線の情報を図表化した情報である。例えば、単線、複線の情報が図表化されている。バック線図情報は、例えば制御端子の番号とケーブル心線端子の対応情報である。また、これらの図形情報の座標は、世界座標系の座標と予め対応づけられている。このような情報が、検査対象機器別に予め記憶部108に登録されている。
空間モデル320は、例えば計測対象となる機器の3次元モデルの情報である。この3次元モデルの情報は、例えば、予め検査対象機器の外形情報等から三次元のボクセルデータとして配置モデル生成部110により構成されている。
図3は、配置モデル生成部110が生成した世界座標系300Zにおける検査対象機器の3次元モデル320を模式的に示す図である。配置モデル生成部110は、例えば、予め検査対象機器の外形情報等を用いて三次元のボクセルデータとして3次元モデル320生成する。より具体的には、配置モデル生成部110は、計測対象情報300に含まれる測対象機器の世界座標系での位置と向きを示す情報と、設計情報に含まれる測対象機器の外形情報を用いて、世界座標系300Zにおける測対象機器の3次元モデル320を生成する。そして、配置モデル生成部110は、記憶部108に生成したモデルを記憶する。
図4は、検査対象機器のフォーマットデータ500の一例を示す図である。フォーマットデータ500には、例えば検査対象機器の測定面と測定点が定義されている。検査対象機器のフォーマットデータ500は、機器情報302の一部として、予め記憶部108に登録されている。本測定では、例えば、フォーマットデータ500を基準データとして測定が進行される。
図5は、検査対象機器の成績書502の一例を示す図である。成績書502はフォーマットデータ500に関連付けられて、機器情報302の一部として、予め記憶部108に登録されている。成績書502は、例えば製作機器の各種寸法を記録した顧客納入用データであり、測定項目と、測定された測定値と、により構成される。
図6は、配置モデル生成部110が生成した世界座標系における検査対象機器の測定点p10~p26の現実拡張モデルmp10~mp26を3次元モデル320上に配置する例を模式的に示す図である。図6に示すように、配置モデル生成部110は、機器情報302に含まれる。成績書502が記述する測定点p10~p26、測定方法に従い、現実拡張モデルmp10~mp26を3次元モデル320の世界座標系300Zの座標に関連付けて生成する。そして、配置モデル生成部110は、現実拡張モデルである現実拡張モデルmp10~mp26をフォーマットデータ500の測定点p10~p26に関連付けて記憶部108に記憶する。
図7は、配置モデル生成部110が生成した世界座標系における検査対象機器の測定を指示するアノテーションモデルm322~m324を3次元モデル320上に配置する例を模式的に示す図である。図7に示すように、配置モデル生成部110は成績書502が記述する測定箇所、測定方法に従い、アノテーションの現実拡張モデルであるアノテーションモデルm322~m324を3次元モデル320の世界座標系300Zの座標に関連付けて生成する。アノテーションモデルm322~m324には、例えば矢印、補助線、文字列「X板厚」、「Y板厚」、「Z板厚」などが含まれる。そして、配置モデル生成部110は、現実拡張モデルであるアノテーションモデルm322~m324をフォーマットデータ500に関連付けて記憶部108に記憶する。
図8は、頭部装着映像装置40を模式的に示す図である。図8では、透過型の液晶画面212を透過した現実空間画像の検査対象機器400と、拡張現実モデルのアノテーションモデルm322~m324が重畳表示されている。また、図8では、検査対象機器400の成績書502が左目側の透過型の液晶画面212に表示されている。
ここで、図8を参照しつつ、図1に基づいて、頭部装着映像装置40の構成例を説明する。図1に示すように、頭部装着映像装置40は、処理部200と、通信部202と、位置センサ204と、ステレオカメラ206と、赤外線レーザ207と、赤外線距離センサ208と、スピーカ209と、マイク210と、液晶画面212と、赤外線センサ213と、サイドボタン214とを有する。処理部200は、CPUを含んで構成され、記憶部218に記憶されるプログラムを実行することにより、各部を構成する。処理部200は、制御部216と、記憶部218と、位置合わせ部222と、画像生成部222と、表示制御部224と、測定処理部226と、認識処理部227と、音声認識部228と、警報部229とを、有する。なお、処理部200の詳細は後述する。また、本実施形態に係る液晶画面212が表示部に対応し、ステレオカメラ206が撮像部に対応する。
通信部202は、例えば無線通信が可能な無線装置である。この通信部202は、頭部装着映像装置40が有する情報をデータ記憶装置10に無線通信により送信する。
位置センサ204は、頭部装着映像装置40の向き及び姿勢を検知する。例えば、位置センサ204は、6軸センサにより構成される。
ステレオカメラ206は、複数のカメラを有する。ステレオカメラ206は、例えば赤外光の撮影も可能なデジタル撮像素子であり、赤外画像、及び可視画像を撮影する。これにより、頭部装着映像装置40の使用者の視点から見た現実空間の画像には、赤外線レーザ207の照射点を含めることが可能である。ステレオカメラ206が撮像した画像は、記憶部218に記憶される。
また、ステレオカメラ206は、後述する画像生成部222と共に、3次元計測計50dを構成することも可能である。この場合には、後述の位置合わせ部220の生成する位置姿勢情報を用いて基点座標及び座標軸を時系列に決めることが可能である。そして、3次元計測計50dは、計測した検査対象機器の形状データ(例えば、点群データ)を基点座標及び座標軸に対して時系列に生成し、後述する記憶部218に記憶させることが可能である。例えば、高精度な測定精度が必要となる場合には、接地型の3次元計測計50aで計測し、一般的な計測には、3次元計測計50dで計測することが可能である。
赤外線レーザ207は、例えばパルス状の微弱な赤外レーザパルスを出射する。また、赤外線距離センサ208は、例えば光子レベルの反射光を測定可能なセンサである。赤外線レーザ207と、赤外線距離センサ208と、後述する距離演算部226bは、LIDAR(Light Detection and Ranging Laser Imaging Detection and Ranging)と称される距離測定計を構成する。
スピーカ209は、通信部202がデータ記憶装置10から受信した音声信号を音声に変換する。マイク209は、例えば頭部装着映像装置40の装着者の音声を音声信号に変換し、通信部202を介してデータ記憶装置10に送信する。このように、中央監視室側と常時通信を行うことが可能であり、ステレオカメラ206の撮像した画像を共有することで、検査対象の情報を供給した相互コミュニケーションが可能となる。また、音声信号は、後述する音声認識部228に音声信号を供給する。
液晶画面212は、使用者の視点位置から観察された検査対象機器400の現実空間画像と、使用者の視点位置から観察される現実拡張モデルとを重畳表示することが可能である。このように、液晶画面212は、現実空間画像と、現実拡張モデルとを重畳表示させることにより、拡張現実(AR(Augmented Reality))の映像を生成して表示することが可能である。
液晶画面212は、例えば頭部装着型ディスプレイである。この液晶画面212は、例えば光学シースルー方式によって実現される。なお非透過型の液晶画面212を用いてもよい。この場合には、液晶画面212には、ステレオカメラ206の一方が撮像した現実空間の画像に現実拡張モデルが重畳される。また、液晶画面212は、データ記憶装置10から供給される情報、例えばフォーマットデータ500などを、現実空間画像とは独立に表示させることも可能である。
赤外線センサ213は、現実空間内の赤外線を検知する。例えば、立ちいり禁止区域(後述の図13参照)には、例えば赤外線による立ちいり禁止領域が設定されている。赤外線センサ213は、このような赤外線を検知すると、警報部229に警報信号を送信する。
サイドボタン214は、例えばタッチパネルである。このサイドボタン214は、例えば使用者の指先のタッチに応じた信号を出力する。
制御部216は、頭部装着映像装置40全体を制御する。記憶部218は、例えばRAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク等により実現される。この記憶部218は、上述のように頭部装着映像装置40が実行するプログラムと、各種の制御用のデータを記憶する。例えば、検査対象機器400が認識された場合には、制御部216の制御により、検査対象機器400に関するデータをデータ記憶装置10側の記憶部108から取得し、記憶する。
位置合わせ部220は、ステレオカメラ206の一方が撮像したマーカの情報を用いて、頭部装着映像装置40の位置姿勢を演算する。マーカは、一般的な座標演算用の2次元マーカ画像であり、検査対象機器400の周辺に予め配置されている。このように、位置合わせ部220における頭部装着映像装置40の位置、及び姿勢の演算処理には一般的な技術を用いることが可能である。
また、位置合わせ部220は、頭部装着映像装置40の現在の位置・姿勢情報を位置センサ204から6軸センサの情報を取得して、ステレオカメラ206の画像を用いて、自己位置推定と環境地図作成を同時に行うSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)処理を実行し、頭部装着映像装置40の姿勢を推定してもよい。なお、位置合わせ部220は、マーカを用いずに、環境地図内の検査対象機器400の特徴点と、検査対象機器400の登録されている3次元特徴点の世界座標を照合させて、頭部装着映像装置40の位置及び姿勢を推定してもよい。この場合にも、頭部装着映像装置40の位置、及び姿勢の演算処理には、一般的な座標処理技術を用いることが可能である。
図9は、3次元モデル320を配置する3次元モデル空間の座標系110aと、ステレオカメラ206の座標系110cとの位置合わせ状態を示す概念図である。図9に示すように、位置合わせ部220は、3次元モデル空間の座標系110a、すなわち世界座標系と、ステレオカメラ206の座標系110cとの位置合わせを行う。この3次元モデル空間には、ステレオカメラ206から観察される検査対象機器400に対応する3次元モデル320が配置される。
より具体的には、位置合わせ部220は、位置センサ204の情報を用いて、ステレオカメラ206の位置姿勢、及び世界座標系での位置座標を認識し、3次元モデル空間の座標系110aと、座標系110cとの位置合わせを行う。本実施形態に係る位置合わせとは、座標系110aの座標と、座標系110cの座標との対応関係を求めることを意味する。例えば、座標系110aにおける座標原点が対応する座標系110a内の座標と、X軸とXW軸とのずれ角と、Y軸とYW軸とのずれ角と、Z軸とZW軸とのずれ角とを求めることを意味する。なお、3次元モデル空間の座標系110a、すなわち世界座標系と、ステレオカメラ206の座標系110cとの位置合わせ演算には、一般的な演算方法を用いることが可能である。
画像生成部222は、位置合わせ部220の位置合わせに基づき、ステレオカメラ206の撮像する現実空間画像に重畳表示する画像を生成する。この画像には、現実拡張モデル、及び図面情報が含まれる。図面情報の画像には、回路、構成部材、及び配線のうちの少なくともいずれかに関する情報が含まれる。例えば、図面情報の画像には、実装図、配線図、及びバック線図の情報のいずれかが含まれる。すなわち、実装図、配線図などが現実空間画像に重畳表示される場合には、座標系110aの座標からステレオカメラ206の座標系110cに変換されて、検査対象物の画像に重畳表示される。
また、画像生成部222は、ステレオカメラ206の撮像する現実空間画像を、位置合わせ部220の生成する位置姿勢情報を用いて、検査対象機器の形状データを生成する。この形状データは、基点座標及び座標軸に対して時系列に生成される。
表示制御部224は、画像生成部222が生成した画像を液晶画面212に表示させる。なお、表示制御部224は、画像表示部と称する場合がある。
図10は、測定処理部226の構成例を示すブロック図である。図10に示すように、測定処理部226は、例えば、フォーマットデータ500に基づき、測定処理を実行する。この測定処理部226は、測定指示部226a、距離演算部226b、及び測定値演算部226cを有する。測定処理部226の詳細は後述する。
認識処理部227は、検査対象物を認識する。この認識処理部227は、文字認識機能を有する。
図11は、検査対象機器400に識別IDのプレート402が配置されている例を示す図である。図11に示すように、識別IDのプレート402が配置されている場合には、認識処理部227は、ステレオカメラ206の撮像した画像中から識別IDのプレート402の領域を抽出し、文字認識を実行する。このような認識処理には一般的な認識技術を用いることが可能である。認識結果は、通信部202、102を介して、データ記憶装置10に送信される。データ記憶装置10側の制御部107は、記憶部108に記憶される認識結果、すなわち検査対象機器に対応するデータを記憶部108から頭部装着映像装置40に送信し、記憶部218に記憶させる。
また、認識処理部227は、3次元計測計50a又は3次元計測計50dで計測した点群データから幾何学的な特徴量を生成し、予め記憶部218に登録されている特徴量と照合して、検査対象機器400を認識することも可能である。この場合、検査対象機器400の位置や方向は銘板の設置位置等で判別することが可能となる。また、正背面あるいは両側面など、外観が類似していて区別が難しい場合には、検査時のみ片面シールを貼る等の処置でマーキングすることにより、検査対象機器400の位置や方向を判別させるように構成してもよい。
音声認識部228は、マイク210から入力される音声信号を認識し、文字コードを生成する。使用者が、「機器仕様」、「成績書」、「フォーマットデータ」、「実装図」、「配線図」、「バック線図」などと発声すると、音声認識部228は、文字列信号に変換し、制御部216に送信する。制御部216は、表示制御部224を制御して、認識処理部227が認識した検査対象機器400に関する「機器仕様」「成績書」、「フォーマットデータ」、「実装図」、「配線図」、「バック線図」などを液晶画面212に表示させる。液晶画面212の一部に「機器仕様」「成績書」、「フォーマットデータ」、「実装図」、「配線図」、「バック線図」などを表示し、視界の残りの部分に於いては、作業者が透過性的に外界の検査対象機器400を視認可能なものとする。
このように、「機器仕様」「成績書」、「フォーマットデータ」、「実装図」、「配線図」、「バック線図」などの情報を頭部装着映像装置40の液晶画面212に表示させるため、手持ちの紙媒体での検索や情報端末の操作が不要となり、検査時間を短縮させたり、作業者の負担を軽減させたりすることが可能となる。例えば、「開始」、「自動測定」、「手動測定」、「機器仕様」、「成績書」、「フォーマットデータ」、「実装図」、「配線図」、「バック線図」、「測定点の重畳」、「板厚測定箇所の重畳」、「実装図と測定点の重畳」、「寸法測定」、「H寸法」などの文字列信号は、記憶部218に記憶される制御処理プログラムと関連付けられている。これにより、制御部216、或いは制御部216の制御下で動作する測定指示部226a、距離演算部226b、及び測定値演算部226cなどは、文字列信号に対応する制御処理を行う。つまり、測定指示部226a、距離演算部226b、及び測定値演算部226cの処理は、制御部216の制御下による制御となる。
再び、図10を参照し、測定指示部226aは、フォーマットデータ500に基づき、自動測定処理を実行する。距離演算部226bは、赤外線レーザ207の照射タイミングと、赤外線距離センサ208の受光タイミングに基づいて、測定対象物までの距離を測定する。すなわち、距離演算部226bは、赤外線レーザ207の照射タイミングと、赤外線距離センサ208の受光タイミングとの差に、光速を乗算することにより、測定点までの距離を演算する。
図12Aは、測定値演算部226cの演算例を模式的に示す図である。図12Aに示すように、3次元計測計50a又は3次元計測計50dで計測した点群データから測定点p10~p26までの距離と、3次元計測計50a又は3次元計測計50dの位置座標Z10から、例えば測定点p10とP16間の距離を用いて測定値W1016を演算することが可能である。
図12Bは、赤外線レーザ207を用いた場合の演算例を模式的に示す図である。図12Bに示すように、測定値演算部226cは、距離演算部226bが演算した測定点p10~p26までの距離と、例えば測定時の頭部装着映像装置40の位置座標Z12、Z14を用いて測定値W1016を演算することも可能である。図12Bでは、説明を簡単にするため、点p10と点p16としか図示していないが、他の測定点間の測定値も同様に演算される。このように、作業者が頭部装着映像装置40(ウェアラブルデバイス)を着用することで、3次元計測計50d、及び距離測定計は、作業者と共に移動するため、測定系の可搬性を向上させることが可能となる。
図13は、測定指示部226aの立ち入り禁止の処理例を示す図である。図13に示すように、測定指示部226aは、記憶部218に記憶される情報を用いて、液晶画面212に立ち入り禁止領域401を表示させることも可能である。これにより、測定者は、立ち入り禁止領域401に入ることが抑制され、安全性が維持される。また、作業者だけでなく立会者(客先検査員等)も頭部装着映像装置40を着用することで、規制線としての禁止領域401を立会者における液晶画面212への表示が可能となる。また、ステレオカメラ206は赤外画像の撮像も可能である。このため、測定指示部226aは、規制線に接近すると赤外画像に撮像される規制線を検知し、警報部229に警報信号を送信することも可能である。
警報部229は、赤外線センサ213又は測定指示部226aからの警報信号を受信すると、アラート機能として作動して、スピーカ209より警報発報を行う。
図14は、測定指示部226aの測定点の処理例を示す図である。図14に示すように、測定指示部226aは、例えば使用者が「測定点の重畳」と発言すると、音声認識部228の処理結果に基づき、測定点の現実拡張モデルmp10~mp26を検査対象機器400に重畳表示させる。より具体的には、測定指示部226aは、表示制御部224を介して、画像生成部222が生成した現実拡張モデルmp10~mp26を液晶画面212に表示させる。これにより、測定者は画像情報と図面情報基づき、測定点p10~p26を明確にした上で測定を行うことが可能となる。なお、検査対象機器400の形状を、長方形で説明しているが、これに限定されない。例えば、デスク型やスタンド型等幅広い形状の機器への適用が可能である。これらの形状の機器の場合にも、測定者は画像情報と図面情報基づき、測定箇所を明確にした上で測定を行うことが可能となる。これにより、測定ミスが抑制される。
図15は、測定指示部226a板厚測定の処理例を示す図である。図15に示すように、測定指示部226aは、例えば使用者が「板厚測定箇所の重畳」と発言すると、音声認識部228の処理結果に基づき、板厚測定箇所の現実拡張モデルm322~m326を検査対象機器400に重畳表示させる。より具体的には、測定指示部226aは、表示制御部224を介して、画像生成部222が生成した現実拡張モデルm322~m326を液晶画面212に表示させる。これにより、測定者は画像情報と図面情報に基づき、板厚測定箇所を明確にした上で測定を行うことが可能となる。
図16Aは、測定指示部226aの実装図の処理例を示す図である。図16Aに示すように、測定指示部226aは、例えば使用者が「実装図と測定点の重畳」と発言すると、音声認識部228の処理結果に基づき、実装図の現実拡張モデルを検査対象機器400に重畳表示させる。より具体的には、測定指示部226aは、表示制御部224を介して、画像生成部222が生成した実装図の現実拡張モデル402、測定点の現実拡張モデルmpを液晶画面212に表示させる。これにより、測定者は、内部構造と測定点pとの関係も把握可能となる。
図16Bは、測定指示部226aの実装図と内部の測定点の処理例を示す図である。図16Bに示すように、測定指示部226aは、例えば使用者が「実装図と内部測定点の重畳」と発言すると、音声認識部228の処理結果に基づき、実装図と内部測定点の現実拡張モデルを検査対象機器400に重畳表示させる。より具体的には、測定指示部226aは、表示制御部224を介して、画像生成部222が生成した実装図の現実拡張モデル402、内部測定点の現実拡張モデルmp30~36を液晶画面212に表示させる。これにより、測定者は、内部構造と内部測定点pとの関係も把握可能となる。
図17は、外装を外した際の実装図の構造番号と内部測定点の処理例を示す図である。図17に示すように、測定指示部226aは、例えば使用者が「実装図の構造番号と内部測定点」と発言すると、音声認識部228の処理結果に基づき、実装図に関連付けられている製造番号、「C12」、「C13」、「D14」、測定点mp30~34などを現実拡張モデルとして重畳する。これにより、測定者は、ステレオカメラで撮影した画像と機器設計情報を照合し、実装機器や器具番号、配線状況の整合性を確認することが可能となる。このように、検査対象機器400内の実装品の整合性など、数値情報以外の情報が必要な検査への適用が可能となる。また、内部測定点mp10~mp26と同様に、測定点mp30~34の測定が行われる。
認識処理部227は、ステレオカメラ206で撮像した画像を用いて、実画像の「C12」、「C13」、「D14」の番号と、実装図などに登録されている「C12」、「C13」、「D14」の番号と、の整合性を判定する。そして、認識処理部227は、整合性確認結果を成績書502へ良否判定データとして入力する。この際に、成績書502を液晶画面212に表示させることで、使用者は、実装図の整合性をより簡易に確認可能となる。
図18は、測定指示部226aの配線図の処理例を示す図である。図18に示すように、測定指示部226aは、例えば使用者が「配線図の重畳」と発言すると、音声認識部228の処理結果に基づき、配線図の現実拡張モデルを検査対象機器400の内部構造410の画像に重畳表示させる。より具体的には、測定指示部226aは、表示制御部224を介して、画像生成部222が生成した配線図の現実拡張モデルを液晶画面212に表示させる。これにより、測定者は、配線図と内部構造410との関係も把握可能となる。
図19は、測定指示部226aのバック線図の処理例を示す図である。図19に示すように、測定指示部226aは、例えば使用者が「バック線図の重畳」と発言すると、音声認識部228の処理結果に基づき、バック線図の現実拡張モデルを検査対象機器400の内部構造410の画像に重畳表示させる。より具体的には、測定指示部226aは、表示制御部224を介して、画像生成部222が生成したバック線図の現実拡張モデルを液晶画面212に表示させる。これにより、測定者は、バック線図も把握可能となる。
図20は、本実施形態に係る処理例のフローチャートである。図20に示すように、先ず使用者は、データ記憶装置10の記憶部108に、検査対象機器400の計測対象情報300、計測対象となる機器の機器仕様書や成績書の情報を含む機器情報302を登録する(ステップS100)。続けて、制御部107は、フォーマットデータ500に機器仕様書や成績書の情報を登録し、記憶部108に格納させる。更に、制御部107は、機器仕様書や成績書の情報を用いて、配置モデル生成部110にフォーマットデータ500に関連づける現実拡張モデルを生成させ、記憶部108に格納させる。
次に、頭部装着映像装置40の測定指示部226aは、例えば、サイドボタン214が使用者にダブルクリックされると、ステレオカメラ206の撮像を開始する(ステップS102)。続けて、測定指示部226aは、サイドボタン214がダブルクリックされたタイミングで、認識処理部227にステレオカメラ206の撮像した画像中から識別IDのプレート402の領域を抽出させ、文字認識を実行させる。そして、測定指示部226aは、認識処理部227の認識結果に基づき、検査対象機器400のデータを、データ記憶装置10の記憶部108から記憶部218に転送させる。続けて、測定指示部226aは、例えば検査対象機器400の成績書を、液晶画面212に表示させる(ステップS104)。
次に、例えば測定者が「測定箇所の表示」などと発声し(ステップS106)、測定指示部226aは、音声認識部228の認識結果に基づき、測定箇所の表示を指示されると、例えば図4、図5、図14、図15などに示されるフォーマットデータ500と、アノテーションモデルm322~m324などを液晶画面212に表示させる(ステップS108)。
測定指示部226aは、例えば測定者がサイドボタン214をダブルクリックすると、自動測定が選択されたと判定する(ステップS110のYES)。測定指示部226aは、自動測定が選択されたと判定すると、測定値演算部226cに、3次元計測計50a又は3次元計測計50dで計測した点群データを用いて、検査対象機器400の測定点間の測定値を演算させ(ステップS112)、検査対象機器の成績書502に反映する(ステップS114)。図21は、成績書502に自動測定データが反映された例を示す図である。図21に示すように、測定値が自動測定される。そして、成績書502は記憶部218と、データ記憶装置10の記憶部108に記憶される(ステップS116)。このように手入力が不要となり、成績書502への誤記、誤入力防止が可能となる。例えばステレオカメラで206撮影した画像を用いて自動で寸法測定を行うため、測定対象箇所をメジャー等の測定器で測定する場合に必要であった脚立を使用した作業が不要となり、測定者の転落や脚立移動時の機器の損傷のリスクを抑制できる。また、頭部装着映像装置40は、データ記憶装置10の記憶部108に記憶させる入力装置としても機能する。
一方で、測定者は、図15などを参照し、例えば測定者がサイドボタン214をシングルクリックする。測定指示部226aは、例えサイドボタン214がシングルクリックされると、手動測定が選択されたと判定する(ステップS110のNO)。そして、測定指示部226aは、測定対象データに応じて、画像情報があるいか否かを判定する(ステップS118)。例えば、板厚測定であれば、板厚計50cは、通信装置を有さないので、画像情報有りを選択する(ステップS118のYES)。
図22は、「板厚測定箇所の表示」との音声指示に基づき、アノテーションモデルm510、m322~m324を液晶画面212に表示させた例を示す図である。測定者は、アノテーションモデルm322~m324を参照し、板厚計50cを用いて手動でアノテーションモデルm510の指示順に従い、測定を行う。例えば、図23は、板厚計50cの測定結果画面を示す図である。測定指示部226aは、サイドボタン214がダブルクリックされたタイミングで、認識処理部227にステレオカメラ206の撮像した板厚計50cの測定結果画面の画像中から測定値の表示領域502cを抽出し、文字認識を実行させる(ステップS120)。このように、測定結果画像をデータ化して記録するため、測定器(板厚計50c)による測定値の直読による自動記録が可能となる。
図24は、成績書502に測定データが反映された例を示す図である。図24に示すように、測定値が自動的に反映される(ステップS122)。そして、成績書502は記憶部218に記憶される(ステップS116)。このように手入力が不要となり、ヒューマンエラーが抑制可能となる。
一方で、測定指示部226aは、次の測定対象が膜厚測定であれば、膜厚計50bは、無線送信を有するので、画像情報なしを選択する(ステップS118のNO)。測定指示部226aは、サイドボタン214がダブルクリックされたタイミングで、膜厚計50bの測定値を成績書502に反映させる(ステップS124)。そして、成績書502は記憶部218に記憶され(ステップS116)、全体処理を終了する。
以上のように、本実施形態によれば、認識処理部227が、ステレオカメラ206が撮像した現実画像内の検査対象機器を認識し、制御部216が、認識結果に基づき、検査対象機器400の検査に関する成績書502などのデータをデータ記憶装置10から取得し、液晶画面212に表示させることとした。これにより、手持ちの紙媒体での検索や情報端末の操作が不要となり、検査時間を短縮させたり、作業者の負担を軽減させたりすることが可能となる。
本実施形態による検査システム1におけるデータ処理方法の少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、データ処理方法の少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD-ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。また、データ処理方法の少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な装置、方法及びプログラムは、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した装置、方法及びプログラムの形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。
1:検査システム、10:データ記憶装置、30:表示部、40:頭部装着映像装置、50d:3次元計測計、108:記憶部、206:ステレオカメラ、212:液晶画面、216:制御部、220:位置合わせ部、222:画像生成部、224:表示制御部、226:測定処理部、227:認識処理部、228:音声認識部、402、mp10~mp26、mp30~mp32、m322~m324、m510:現実拡張モデル、502:成績書。

Claims (10)

  1. データ記憶装置と
    頭部装着映像装置と、を備える検査システムであって、
    頭部装着映像装置は、
    表示部と、
    使用者の視点から見た現実画像を撮像する撮像部と、
    前記現実画像内の検査対象機器を認識する認識処理部と、
    前記認識処理部の認識結果に基づき、前記検査対象機器の検査に関する情報を前記データ記憶装置から取得し、前記表示部に表示させる制御部と、
    を有する、検査システム。
  2. 前記頭部装着映像装置は、
    3次元計測計、及び距離測定計の少なくとも一方を有し、
    前記検査に関する情報に応じた測定値の生成を、3次元計測計、及び距離測定計の少なくとも一方の測定に基づき行う、請求項1に記載の検査システム。
  3. 前記検査に関する情報は、前記検査対象機器の測定項目と、測定された測定値とを対応づける成績書であり、
    前記頭部装着映像装置は、
    前記測定項目に応じた前記測定値を前記成績書に入力させる測定処理部を、更に有する、請求項2に記載の検査システム。
  4. 前記データ記憶装置は、
    記憶部を有し、
    前記制御部は、前記測定項目に応じた前記測定値を前記データ記憶装置の前記記憶部に記憶させる、請求項3に記載の検査システム。
  5. 前記撮像部はステレオカメラを有し、
    前記頭部装着映像装置は、
    前記頭部装着映像装置の位置及び姿勢を生成する位置合わせ部と、
    前記ステレオカメラの撮像する現実空間画像を、前記位置合わせ部の生成する位置姿勢情報を用いて、所定の座標系に対応する前記検査対象機器の形状データを生成する画像生成部と、
    を更に有し、
    前記3次元計測計は、前記所定の座標系に対応する前記検査対象機器の形状データに基づき、計測を行う、請求項4に記載の検査システム。
  6. 前記認識処理部は、前記撮像部が撮像した測定器の測定画面を処理して測定値を生成し、
    前記測定処理部は、前記認識処理部が生成した前記測定値を、前記測定項目に応じた前記測定値として前記成績書に入力させる、請求項5に記載の検査システム。
  7. 前記制御部は、前記位置合わせ部の生成する位置姿勢情報を用いて、前記検査対象機器の実装機器、器具番号、及び配線状況の少なくともいずれかに関する現実拡張モデルを、前記表示部内の前記検査対象機器の現実画像に重畳して表示させる、請求項6に記載の検査システム。
  8. 前記頭部装着映像装置は、
    使用者の音声を認識する音声認識部を更に有し、
    前記制御部は、前記音声認識部の音声認識結果に応じた、前記検査対象機器の検査に関する情報、及び現実拡張モデルの少なくともいずれかを前記表示部に表示させる、請求項1乃至7のいずれかに記載の検査システム。
  9. 前記現実拡張モデルは、前記検査対象機器の測定箇所を示す、請求項8に記載の検査システム。
  10. 使用者の視点から見た現実画像を撮像する撮像工程と、
    前記現実画像内の検査対象機器を認識する認識処理工程と、
    前記認識処理工程の認識結果に基づき、前記検査対象機器の検査に関する情報をデータ記憶装置から取得し、表示部に表示させる制御工程と、
    を有する、検査方法。
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