JP2023098359A - 船外機の制御装置および制御方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023098359000001
【課題】専用の検出器などを設ける必要なく、船外機が外力を受けたことにより船体に対する船外機の姿勢が変化した場合に発生する逆起電力により物体の衝突を判定する。
【解決手段】船体2に取り付けられた船外機4,5の制御装置であって、船体2に対する船外機4,5の操舵角およびトリム角を制御するメインコントローラ30および船外機コントローラ40と、船外機4,5が外力を受けたことにより船外機4,5の操舵角およびトリム角が変化した場合に発生する逆起電力を検出する逆起電力検出部47,49と、を備え、所定の閾値を超える逆起電力が検出された場合に、船外機4,5に物体が衝突したと判定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、船外機の制御装置および制御方法に関する。
特許文献1には、船外機の傾動角の変化量を検出し、検出された傾動角の変化量が所定の変化量になった場合に、衝突と判定することが記載されている。
特開2013-123954号公報
特許文献1では、船外機の傾動角の変化量を逆起電力により検出する方法は記載されていない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、専用の検出器などを設ける必要なく、船外機が外力を受けたことにより船体に対する船外機の姿勢が変化した場合に発生する逆起電力により物体の衝突を判定できる技術を実現することである。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る第1の形態は、船体(2)に取り付けられた船外機(4,5)の制御装置であって、前記船体(2)に対する船外機(4,5)の姿勢を制御する制御手段(30,40)と、前記船外機(4,5)が外力を受けたことにより前記船外機(4,5)の姿勢が変化した場合に発生する逆起電力を検出する検出手段(47,49)と、を備え、前記制御手段(30,40)は、所定の閾値を超える前記逆起電力が検出された場合に、前記船外機(4,5)に物体が衝突したと判定する。
本発明に係る第2の形態は、第1の形態において、前記船体(2)の後進速度を検出する速度検出手段(61)を備え、前記制御手段(30,40)は、前記船体(2)が後進している場合に前記所定の閾値を超える前記逆起電力が検出された場合に、前記船外機(4,5)に物体が衝突したと判定する。
本発明に係る第3の形態は、第2の形態において、前記制御手段(30,40)は、前記船体(2)の後進速度が所定の速度以上の場合に前記船外機(4,5)に物体が衝突したと判定した場合、前記船外機(4,5)の駆動を停止する。
本発明に係る第4の形態は、第2の形態において、前記制御手段(30,40)は、前記船体(2)の後進速度が所定の速度未満の場合に前記船外機(4,5)に物体が衝突したと判定した場合、警告を発出する。
本発明に係る第5の形態は、第2の形態において、前記制御手段(30,40)は、前記船体(2)の後進速度が所定の速度未満の場合であっても前記船外機(4,5)に物体が衝突したときの衝突エネルギーが所定以上の場合は、前記船外機(4,5)の駆動を停止する。
本発明に係る第6の形態は、第1から第5のいずれかの形態において、前記制御手段(30,40)は、前記船外機(4,5)のトリム角および操舵角を制御し、前記検出手段(47,49)は、前記船外機(4,5)が外力を受けたことにより前記船外機(4,5)のトリム角および/または操舵角が変動した場合に発生する逆起電力を検出する。
本発明に係る第7の形態は、第6の形態において、前記制御手段(30,40)は、前記船外機(4,5)が外力を受けたことにより前記船外機(4,5)のトリム角が変動した場合に発生する逆起電力と前記船外機(4,5)の操舵角が変動した場合に発生する逆起電力の少なくともいずれかが前記所定の閾値を超えている場合に、前記船外機(4,5)に物体が衝突したと判定する。
本発明に係る第8の形態は、第1から第7のいずれかの形態において、前記制御手段(30,40)は、前記船外機(4,5)に物体が衝突したと判定した履歴情報を保存し、次回の乗船時に通知する。
本発明に係る第9の形態は、第1から第8のいずれかの形態において、前記逆起電力は、電流値と電圧値の少なくともいずれかを含む。
本発明に係る第10の形態は、第1から第9の形態において、前記船外機(4,5)は、前記船体(2)の幅方向に離間して配置されている第1の船外機(4)と第2の船外機(5)を含む。
本発明に係る第11の形態は、船体(2)に取り付けられた船外機(4,5)の制御方法であって、前記船体(2)に対する船外機(4,5)の姿勢を制御するステップと、前記船外機(4,5)が外力を受けたことにより前記船外機(4,5)の姿勢が変化した場合に発生する逆起電力を検出するステップと、を備え、前記制御するステップでは、所定の閾値を超える前記逆起電力が検出された場合に、前記船外機(4,5)に物体が衝突したと判定する。
本発明によれば、専用の検出器などを設ける必要なく、船外機が外力を受けたことにより船体に対する船外機の姿勢が変化した場合に発生する逆起電力により物体の衝突を判定できる。
詳しくは、本発明に係る第1および第11の形態によれば、従来のように船外機の傾きを検出する方法では、船外機の傾きが外力により大きく変化しないと船外機の傾きを検出できないが、本発明では、船外機4,5の姿勢変化により発生する逆起電力を利用して衝突判定を行う。逆起電力は、第1の船外機4および/または第2の船外機5の傾きが大きく変化しない場合においても検出できるので、第1の船外機4および/または第2の船外機5の姿勢変化により発生する逆起電力を利用して衝突判定を行うことができる。
また、本発明に係る第2の形態によれば、後進中の船体2に対する物体の衝突を判定できるので、操船者の目視による物体衝突確認の補助となりえる。
また、本発明に係る第3の形態によれば、また、船体2の後進速度が所定の速度以上の場合に衝突判定されると、船外機4,5の駆動を停止するので、高速後進中に物体が衝突した場合には、操船者の操作を待つことなく迅速に対処できる。
また、本発明に係る第4の形態によれば、船体2の後進速度が所定の速度未満の場合に衝突判定されると、警告を発出するので、低速後進中に物体が衝突した場合には、操船者に状況を認識させて、適切な対処を促すことができる。
また、本発明に係る第5の形態によれば、船体2の後進速度が所定の速度未満の場合であっても衝突判定時の衝突度合が所定の度合以上の場合は船外機4,5の駆動を停止するので、低速後進中に物体が衝突した場合であっても、船外機4,5に物体が衝突したときのダメージが大きい場合には、操船者の操作を待つことなく迅速に対処できる。
また、本発明に係る第6および第7の形態によれば、船外機4,5が外力を受けたことにより船外機4,5のトリム角および/または操舵角が変動した場合に発生する逆起電力を検出し、船外機4,5のトリム角が変動した場合に発生する逆起電力と操舵角が変動した場合に発生する逆起電力の少なくともいずれかが所定の閾値を超えている場合に衝突判定を行う。このように、物体衝突時の船外機4,5の複数の方向の姿勢の変化に応じた逆起電力を検出するので、判定精度が高まり、安全性を高めることができる。例えば、物体衝突時に船外機のトリム角および操舵角のいずれか一方だけが変動する場合であっても衝突判定が行える。
また、本発明に係る第8の形態によれば、異なる操船者に注意を喚起することができる。
また、本発明に係る第9の形態によれば、逆起電力から求められる複数の異なる検出値を利用した衝突判定が可能となるので、判定精度が高まり、安全性を高めることができる。
また、本発明に係る第10の形態によれば、物体衝突時に船外機ごとに衝突判定が行える。
本実施形態の船舶の外観構成を示す斜視図である。 本実施形態の船外機の側面図である。 本実施形態の船舶の制御構成を示すブロック図である。 本実施形態の船外機の制御構成を示すブロック図である。 本実施形態の衝突判定を行う制御構成を示す図である。 本実施形態の衝突判定を説明する図である。 本実施形態の衝突制御を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち2つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
[船舶1の外観構成]
図1は、本実施形態の船外機の制御装置が適用される船舶の外観構成を示す斜視図である。
図1に示すように、船舶1は、複数(例えば、2機)の船外機(第1の船外機4、第2の船外機5)を備える。第1の船外機4および第2の船外機5は、船体2の船尾3に取り付けられる。第1の船外機4と第2の船外機5は、船尾3の幅方向に所定の間隔で離間して配置されている。第1の船外機4は、船尾3の左舷に配置されている。第2の船外機5は、船尾3の右舷に配置されている。第1の船外機4および第2の船外機5は船体2を推進させる推進力を発生する。
船体3の操船席付近には、操舵装置6、リモコン装置7、計器類9が設けられている。操舵装置6は、操船者が船体2の旋回方向を操作するステアリングホイールを含む。リモコン装置7は、操船者が船体2の速度を調整したり、船体2の前進と後進とを切り替えたりするシフトレバー8を備える。計器類9は、船舶1の位置、速度などを表示する表示器、異常を報知する警報機などを含む。
[船外機4、5の外観構成]
図2は、第1の船外機4および第2の船外機5の側面図である。なお、第1の船外機4と第2の船外機5の構成は同一である。
第1の船外機4および第2の船外機5は、船外機本体21とブラケット22とを備える。船外機本体21は、カバー部材23と、原動機24と、プロペラ25と、操舵アクチュエータと、トリムアクチュエータ27とを含む。カバー部材23は、原動機24を収容している。原動機24とプロペラ25は、不図示の動力伝達機構により接続され、プロペラ25は、原動機24の駆動力により回転駆動される。原動機24は、プロペラ25を駆動するエンジンまたは電動モータである。
ブラケット22は、第1の船外機4および第2の船外機5を船尾3に着脱可能に取り付ける取付機構である。第1の船外機4および第2の船外機5は、トリムアクチュエータ27によりブラケット22のトリム軸R1を中心に回動可能に取り付けられる。第1の船外機4および第2の船外機5をトリム軸R1まわりに回動させることによって、船体2に対する第1の船外機4および第2の船外機5のピッチング方向(トリム方向)の姿勢であるトリム角を変化させることができる。また、第1の船外機4および第2の船外機5は、操舵アクチュエータ26によりブラケット22の操舵軸R2を中心に回動可能に取り付けられる。第1の船外機4および第2の船外機5を操舵軸R2まわりに回動させることによって、船体2に対する第1の船外機4および第2の船外機5のヨー方向(操舵方向)の姿勢である操舵角を変化させることができる。このように、第1の船外機4および第2の船外機5のトリム角および操舵角を変化させることによって船体2のピッチング方向の姿勢やヨー方向の旋回が制御される。プロペラ25は、原動機24から駆動軸25aに駆動力が伝達され、回転軸R3を中心に回動可能である。
[船舶1の制御構成]
図3は、本実施形態の船舶の制御構成を示すブロック図である。
本実施形態の船舶1は、メインコントローラ30が、操舵装置6のステアイング操作情報とリモコン装置7のシフトレバー8の操作情報とに基づき、船体2、第1の船外機4、第2の船外機5、計器類9を制御する。メインコントローラ30は、メインECU(Electronic Control Unit)31と、記憶部32とを備える。メインECU31は、記憶部32に格納されている制御プログラムを実行して船体2、第1の船外機4および第2の船外機5を制御するCPUなどを含む。記憶部32は、メインECU31が実行する制御プログラムやデータテーブルなどを格納するメモリを含む。メインECU31が実行する制御プログラムは、後述する衝突制御プログラムを含む、また、制御プログラムを実行するメインECU31が参照するデータテーブルは、後述する衝突制御プログラムで参照する衝突制御テーブルを含む。
メインECU31は、第1の船外機4および第2の船外機5を独立して制御可能である。
[第1の船外機4および第2の船外機5の制御構成]
図4は、本実施形態の第1の船外機4および第2の船外機5の制御構成を示すブロック図である。なお、第1の船外機4と第2の船外機5の制御構成は同一である。
本実施形態の第1の船外機4および第2の船外機5は、船外機コントローラ40が、メインコントローラ30の制御情報に基づいて、原動機24、操舵アクチュエータ26、トリムアクチュエータ27を制御する。船外機コントローラ40は、船外機ECU(Electronic Control Unit)41と、記憶部42とを備える。船外機ECU41は、記憶部42に格納されている制御プログラムを実行して、原動機24、操舵アクチュエータ26、トリムアクチュエータ27を制御するCPUなどを含む。記憶部42は、船外機ECU41が実行する制御プログラムやデータテーブルなどを格納するメモリを含む。船外機ECU41が実行する制御プログラムは、後述する異常制御プログラム43を含む、また、制御プログラムを実行する船外機ECU41が参照するデータテーブルは、後述する異常判定プログラム43で参照する衝突制御テーブル44を含む。
原動機24は、エンジンまたは電動モータである。出力コントローラ45は、原動機24の出力を制御する。出力コントローラ45は、原動機24がエンジンの場合はスロットルバルブの開度を調整するモータおよびドライバである。出力コントローラ45は、原動機24が電動モータの場合はモータに供給する電力を調整するドライバである。
操舵アクチュエータ26は、ブラケット22を操舵軸R2まわりに回動させるステッピングモータである。ドライバ46は、操舵アクチュエータ26を操舵軸R2まわりに回転駆動する回路である。逆起電力検出部47は、第1の船外機4または第2の船外機5が外力によって操舵軸R2まわりに回転したことで操舵アクチュエータ26で発生する逆起電力(電流および/または電圧)を検出する回路である。
トリムアクチュエータ27は、ブラケット22をトリム軸R1を中心に回動させるステッピングモータである。ドライバ48は、トリムアクチュエータ27をトリム軸R1を中心に回転駆動する回路である。逆起電力検出部49は、第1の船外機4および/または第2の船外機5が外力によってトリム軸R1を中心として回転したことでトリムアクチュエータ27で発生する逆起電力(電流および/または電圧)を検出する回路である。
なお、逆起電力は、ロータの回転に伴ってステータ巻き線(自己インダクタンス)に誘起される電力である。
電源50は、第1の船外機4および第2の船外機5の各構成要素に電力を供給するバッテリである。
[衝突判定および衝突制御]
次に、図5から図7を参照して、本実施形態の衝突判定および衝突制御について説明する。
本実施形態の衝突制御は、第1の船外機4および第2の船外機5が何らかの物体に衝突したと判定した場合の制御である。
図5は、本実施形態の衝突判定方法を説明する図である。
船体2の後進時に第1の船外機4および/または第2の船外機5が何らかの物体に衝突した場合、図5(a)、(b)に示すように、第1の船外機4および/または第2の船外機5が外力によって強制的にピッチング方向やヨー方向に姿勢、トリム軸R1を中心として回転したり、操舵軸R2まわりに回転したりすると考えらえる。
そして、第1の船外機4および/または第2の船外機5が外力によって強制的にトリム軸R1を中心として回転した場合はトリムアクチュエータ27に逆起電力が発生し、操舵軸R2まわりに回転した場合は操舵アクチュエータ26に逆起電力が発生する。
これは、後進時において直進中であっても旋回中であっても起こり得る。
本実施形態の衝突判定は、船体2の後進時の速度と、第1の船外機4および/または第2の船外機5のトリムアクチュエータ27に発生する逆起電力(電流および/または電圧)と、操舵アクチュエータ26に発生する逆起電力(電流および/または電圧)と基づいて、船体2が何らかの物体に衝突したか否かを判定する。
本実施形態の衝突判定方法は、例えば、船体2の後進速度が所定の速度以上の場合において、
物体衝突時に加わるトルクによる操舵アクチュエータ26および/またはトリムアクチュエータ27の逆起電力に起因する操舵アクチュエータ26および/またはトリムアクチュエータ27の駆動電力(電流または電圧)に対する電流値または電圧値(波形)の変化を検出する。
そして、船体2の後進速度と操舵アクチュエータ26の電流値または電圧値の変化、もしくは、船体2の後進速度とトリムアクチュエータ27の電流値または電圧値の変化、もしくは、船体2の後進速度と操舵アクチュエータ26およびトリムアクチュエータ27の電流値または電圧値の変化、のいずれかに基づいて衝突を判定する。
このように、逆起電力から求められる複数の異なる検出値を利用した衝突判定が可能となるので、判定精度が高まり、安全性を高めることができる。
そして、本実施形態の衝突制御は、衝突判定時に船外機や電気系統などへの影響を抑えるために、警告を行ったり、船外機の駆動を停止したりする。
図6は、本実施形態の衝突判定を行う制御構成を示すブロック図である。
本実施形態の衝突判定は、メインECU31が実行する衝突制御プログラム33および衝突制御テーブル34と、船外機ECU41が実行する異常判定プログラム43および異常判定テーブル44と、逆起電力検出部47、49と、速度検出部61と、異常判定部62と、衝突判定部63とにより実現される。異常判定部62は、船外機コントローラ40のECU41の機能ブロックである。衝突判定部63は、メインコントローラ30のECU31の機能ブロックである。
速度検出部61は、船体2の後進時の速度を検出する。
異常判定部62は、物体衝突時に加わるトルクによる操舵アクチュエータ26および/またはトリムアクチュエータ27の逆起電力に起因する操舵アクチュエータ26および/またはトリムアクチュエータ27の駆動電力(電流または電圧)に対する電流値または電圧値(波形)の変化を検出する。そして、異常判定部62は、第1の船外機4および第2の船外機5の操舵アクチュエータ26およびトリムアクチュエータ27の逆起電力による電流値または電圧値と閾値とを比較することにより、第1の船外機4および第2の船外機5の操舵アクチュエータ26およびトリムアクチュエータ27の異常を判定する。異常を判定する閾値は、船外機コントローラ40の記憶部42の異常判定テーブル44に格納されている。
衝突判定部63は、船体2の後進速度と、第1の船外機4のアクチュエータの異常判定結果と、第2の船外機5のアクチュエータの異常判定結果とに基づいて衝突判定を行う。
衝突判定部63は、例えば、以下の(1)~(3)の条件が成立した場合に衝突したと判定する。
(1)船体2の後進速度が閾値以上かつ第1の船外機4のアクチュエータの異常判定時
(2)船体2の後進速度が閾値以上かつ第2の船外機5のアクチュエータの異常判定時
(3)船体2の後進速度が閾値以上かつ第1の船外機4および第2の船外機5のアクチュエータの異常判定時
なお、メインECU31は、衝突判定時の履歴情報を記憶部42に保存しておき、次回の乗船時に計器類9により通知するようにしてもよい。これにより、異なる操船者に注意を喚起することができる。
また、メインECU31は、衝突判定時に、例えば、以下の(4)~(6)の衝突制御を行う。
(4)船体2の後進速度が所定の速度以上の場合は、第1の船外機4および第2の船外機5の駆動を停止する
(5)船体2の後進速度が所定の速度未満の場合は警告を発出する
(6)船体2の後進速度が所定の速度未満の場合であっても物体の衝突度合が所定の度合以上の場合は、第1の船外機4および第2の船外機5の駆動を停止する
なお、物体の衝突度合とは、例えば、逆起電力検出部47により検出された操舵アクチュエータ26の電流値または電圧値の変化量、逆起電力検出部49により検出されたトリムアクチュエータ27の電流値または電圧値の変化量、衝突判定時の船体2の後進速度や重量などから求められる衝突エネルギーなどである。
メインコントローラ30の記憶部32の衝突制御テーブル34には、ECU31が衝突判定時に参照するための船体2の後進速度の閾値の情報や衝突制御時に参照するための制御情報が登録されている。また、船外機コントローラ40の記憶部42の異常判定テーブル44には、異常判定時に参照するための操舵アクチュエータ26およびトリムアクチュエータ27の電流値または電圧値の閾値などの情報や異常判定時に参照するための制御情報が登録されている。なお、衝突制御テーブル34や異常判定テーブル44は、衝突実験などを行って予め作成されている。
<制御フロー>
図7は、本実施形態の衝突制御を示すフローチャートである。
図7において、ステップS1では、メインECU31は度検出部61から情報を取得し、船外機ECU41は逆起電力検出部47,49から情報を取得する。
ステップS2では、船外機ECU41は、ステップS1で取得した情報に基づいて異常判定を行う。メインECU31は、ステップS1で取得した情報と、船外機ECU41から取得した異常判定結果とに基づいて衝突判定を行う。そして、メインECU31は、衝突したと判定した場合は、衝突制御を行うために、ステップS3に進み、衝突していないと判定した場合は、通常制御を行うために、ステップS4に進む。
ステップS3では、ECU31は、衝突制御プログラム33に従い、衝突制御を行う。
ステップS4では、ECU31は、通常時の制御プログラムに従い、システムを制御する。
なお、上述した実施形態では、衝突判定および衝突制御は、メインコントローラ30のメインECU31が実行し、異常判定は、第1の船外機4および第2の船外機5の各船外機コントローラ40のECU41が実行する例を説明したが、第1の船外機4および第2の船外機5の各船外機コントローラ40のECU41が、異常判定、衝突判定、衝突制御を実行するようにしてもよい。
以上のように、本実施形態によれば、専用の検出器などを設ける必要なく、第1の船外機4および/または第2の船外機5が外力を受けたことにより、第1の船外機4および/または第2の船外機5の姿勢が変化した場合に発生する逆起電力により物体の衝突を判定できる。
特に、従来のように船外機の傾きを検出する方法では、船外機の傾きが外力により大きく変化しないと船外機の傾きを検出できないが、本実施形態では、第1の船外機4および/または第2の船外機5の姿勢変化により発生する逆起電力を利用して衝突判定を行う。逆起電力は、第1の船外機4および/または第2の船外機5の傾きが大きく変化しない場合においても検出できるので、第1の船外機4および/または第2の船外機5の姿勢変化により発生する逆起電力を利用して衝突判定を行うことができる。
また、後進中の船体2に対する物体の衝突を判定できるので、操船者の目視による物体衝突確認の補助となりえる。
また、船体2の後進速度が所定の速度以上の場合に衝突判定されると、第1の船外機4および/または第2の船外機5の駆動を停止するので、高速後進中に物体が衝突した場合には、操船者の操作を待つことなく迅速に対処できる。
また、船体2の後進速度が所定の速度未満の場合に衝突判定されると、警告を発出するので、低速後進中に物体が衝突した場合には、操船者に状況を認識させて、適切な対処を促すことができる。
また、船体2の後進速度が所定の速度未満の場合であっても衝突判定時の衝突度合が所定の度合以上の場合は第1の船外機4および/または第2の船外機5の駆動を停止するので、低速後進中に物体が衝突した場合であっても、船外機に物体が衝突したときのダメージが大きい場合には、操船者の操作を待つことなく迅速に対処できる。
また、第1の船外機4および/または第2の船外機5が外力を受けたことにより第1の船外機4および/または第2の船外機5のトリム角および/または操舵角が変動した場合に発生する逆起電力を検出し、第1の船外機4および/または第2の船外機5のトリム角が変動した場合に発生する逆起電力と操舵角が変動した場合に発生する逆起電力の少なくともいずれかが所定の閾値を超えている場合に衝突判定を行う。
このように、物体衝突時の第1の船外機4および/または第2の船外機5の複数の方向の姿勢の変化に応じた逆起電力を検出するので、判定精度が高まり、安全性を高めることができる。例えば、物体衝突時に船外機のトリム角および操舵角のいずれか一方だけが変動する場合であっても衝突判定が行える。
また、メインECU31は、衝突判定時の履歴情報を保存しておき、次回の乗船時に通知することにより、異なる操船者に注意を喚起することができる。
また、逆起電力は、電流値と電圧値の少なくともいずれかを含み、逆起電力から求められる複数の異なる検出値を利用した衝突判定が可能となるので、判定精度が高まり、安全性を高めることができる。
また、物体衝突時に船外機4,5ごとに衝突判定が行えるようなる。
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。例えば、本実施形態では、2機の船外機を備える例を説明したが、これに限られず、1機または3機以上であってもよい。
また、本発明は、上述した実施形態の船外機の制御に対応するコンピュータプログラムや当該コンピュータプログラムが格納された記憶媒体を、船体2や船外機4,5を制御するコンピュータに供給して、当該コンピュータが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしてもよい。
1…船舶
2…船体
3…船尾
4…第1の船外機
5…第2の船外機
6…操舵装置
7…リモコン装置
8…シフトレバー
9…計器類
21…船外機本体
22…ブラケット
23…カバー部材
24…原動機
25…プロペラ
25a…駆動軸
26…操舵アクチュエータ
27…トリムアクチュエータ
30…メインコントローラ
31…メインECU
32…記憶部
33…衝突制御プログラム
34…衝突制御テーブル
40…船外機コントローラ
41…船外機ECU
42…記憶部
43…異常判定プログラム
44…異常判定テーブル
45…出力コントローラ
46、48…ドライバ
47、49…逆起電力検出部
50…電源
61…速度検出部
62…異常判定部
63…衝突判定部
R1…トリム軸
R2…操舵軸
R3…回転軸

Claims (11)

  1. 船体(2)に取り付けられた船外機(4,5)の制御装置であって、
    前記船体(2)に対する船外機(4,5)の姿勢を制御する制御手段(30,40)と、
    前記船外機(4,5)が外力を受けたことにより前記船外機(4,5)の姿勢が変化した場合に発生する逆起電力を検出する検出手段(47,49)と、を備え、
    前記制御手段(30,40)は、所定の閾値を超える前記逆起電力が検出された場合に、前記船外機(4,5)に物体が衝突したと判定することを特徴とする制御装置。
  2. 前記船体(2)の後進速度を検出する速度検出手段(61)を備え、
    前記制御手段(30,40)は、前記船体(2)が後進している場合に前記所定の閾値を超える前記逆起電力が検出された場合に、前記船外機(4,5)に物体が衝突したと判定することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制御手段(30,40)は、前記船体(2)の後進速度が所定の速度以上の場合に前記船外機(4,5)に物体が衝突したと判定した場合、前記船外機(4,5)の駆動を停止することを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記制御手段(30,40)は、前記船体(2)の後進速度が所定の速度未満の場合に前記船外機(4,5)に物体が衝突したと判定した場合、警告を発出することを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  5. 前記制御手段(30,40)は、前記船体(2)の後進速度が所定の速度未満の場合であっても前記船外機(4,5)に物体が衝突したときの衝突エネルギーが所定以上の場合は、前記船外機(4,5)の駆動を停止することを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  6. 前記制御手段(30,40)は、前記船外機(4,5)のトリム角および操舵角を制御し、
    前記検出手段(47,49)は、前記船外機(4,5)が外力を受けたことにより前記船外機(4,5)のトリム角および/または操舵角が変動した場合に発生する逆起電力を検出することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の制御装置。
  7. 前記制御手段(30,40)は、前記船外機(4,5)が外力を受けたことにより前記船外機(4,5)のトリム角が変動した場合に発生する逆起電力と前記船外機(4,5)の操舵角が変動した場合に発生する逆起電力の少なくともいずれかが前記所定の閾値を超えている場合に、前記船外機(4,5)に物体が衝突したと判定することを特徴とする請求項6に記載の制御装置。
  8. 前記制御手段(30,40)は、前記船外機(4,5)に物体が衝突したと判定した履歴情報を保存し、次回の乗船時に通知することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の制御装置。
  9. 前記逆起電力は、電流値と電圧値の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の制御装置。
  10. 前記船外機(4,5)は、前記船体(2)の幅方向に離間して配置されている第1の船外機(4)と第2の船外機(5)を含むことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の制御装置。
  11. 船体(2)に取り付けられた船外機(4,5)の制御方法であって、
    前記船体(2)に対する船外機(4,5)の姿勢を制御するステップと、
    前記船外機(4,5)が外力を受けたことにより前記船外機(4,5)の姿勢が変化した場合に発生する逆起電力を検出するステップと、を備え、
    前記制御するステップでは、所定の閾値を超える前記逆起電力が検出された場合に、前記船外機(4,5)に物体が衝突したと判定することを特徴とする制御方法。
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