JP2023098251A - 通信装置、基地局、通信システム、及び通信方法 - Google Patents

通信装置、基地局、通信システム、及び通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】地上ネットワークにおける通信とNTNのサービスリンクにおける通信との間の干渉を回避する。【解決手段】通信装置において、非地上ネットワークのサービスリンクにおける通信を行う通信部と、前記サービスリンクにおける通信と地上ネットワークにおける通信との間の干渉を回避するために、前記通信部により形成されるビームの方向又はサイズを制御する制御部とを備える。【選択図】図10

Description

本発明は、無線通信システムにおける干渉回避技術に関連するものである。
標準化プロジェクトである3GPP(Third Generation Partnership Project)では、LTE(Long Term Evolution)の後継システムであるNR(New Radio)(「5G」ともいう。)において、大容量のシステム、高速なデータ伝送速度、低遅延、多数の端末の同時接続、低コスト、省電力等を満たす技術の仕様の検討及び作成を行っている。
また、近年、高高度疑似衛星(HAPS、High Altitude Platform Station、またはHigh Altitude Pseudo Satellite)等を用いた非地上ネットワーク(NTN、Non-terrestrial networks)により、山間部、僻地及び海上等のエリアをカバーできるようにする技術が検討されている(例えば、非特許文献1を参照)。
小西 他,"HAPS移動通信システムにおける下りリンク周波数共用に関する一検討",電子情報通信学会総合大会,B-17-1,2020年
地上ネットワークとNTNのサービスリンクとが同一周波数を共用する場合、地上ネットワークにおける通信とNTNのサービスリンクにおける通信との間の干渉により、例えば端末における通信品質が大きく低下する可能性がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、地上ネットワークにおける通信とNTNのサービスリンクにおける通信との間の干渉を回避するための技術を提供することを目的とする。
開示の技術によれば、非地上ネットワークのサービスリンクにおける通信を行う通信部と、
前記サービスリンクにおける通信と地上ネットワークにおける通信との間の干渉を回避するために、前記通信部により形成されるビームの方向又はサイズを制御する制御部と
を備える通信装置が提供される。
開示の技術によれば、地上ネットワークにおける通信とNTNのサービスリンクにおける通信との間の干渉を回避するための技術が提供される。
非地上ネットワークについて説明するための第一の図である。 非地上ネットワークについて説明するための第二の図である。 再送信型を説明するための図である。 再生成型を説明するための図である。 NTNのサービスリンクと地上ネットワークとの間の干渉を説明するための図である。 NTNのサービスリンクと地上ネットワークとの間の干渉を説明するための図である。 NTNのサービスリンクと地上ネットワークとの間の干渉を説明するための図である。 NTNのサービスリンクと地上ネットワークとの間の干渉を説明するための図である。 NTNのサービスリンクと地上ネットワークとの間の干渉を説明するための図である。 実施例1を説明するための図である。 実施例2を説明するための図である。 動作シーケンスの例1を説明するための図である。 動作シーケンスの例2を説明するための図である。 本発明の実施の形態における通信装置の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における基地局の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における通信装置又は基地局のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における車両の構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例であり、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られない。
本開示の実施の形態の無線通信システムには、適宜、公知技術が使用されてもよい。当該公知技術は、例えば、5G、Beyond 5Gでもよい。なお、本開示の技術は、5G等に限らず、どのような無線通信システムにも適用可能である。
また、本発明の実施の形態において、複信(Duplex)方式は、TDD(Time Division Duplex)方式でもよいし、FDD(Frequency Division Duplex)方式でもよいし、又はそれ以外(例えば、Flexible Duplex等)の方式でもよい。
また、本発明の実施の形態において、パラメータ等が「設定される(Configure)」とは、所定の値が予め設定(Pre-configure)されることであってもよいし、ある装置から別の装置へパラメータが設定されることであってもよい。
(非地上ネットワークについて)
図1は、非地上ネットワーク(NTN:Non-Terrestrial Network)について説明するための第一の図である。非地上ネットワークとは、衛星等の非地上に存在する装置を使用して、地上ネットワークでは主にコスト面でカバーできないエリアにサービスを提供するものである。また、NTNによって、より信頼性の高いサービスを供給することができる。例えば、IoT(Inter of things)、船舶、バス、列車、クリティカルな通信に適用することが想定される。また、NTNは、効率的なマルチキャスト又はブロードキャストによるスケーラビリティを有する。
NTNの例として、図1に示されるように、衛星10Aは、基地局10Cから送信される信号を再送信して、例えば山岳地帯等の基地局が配置されないエリアにサービスを提供することができる。
なお、地上ネットワーク(例えば地上の5Gネットワーク)は、以下に記載するような構成であってもよい。地上ネットワークは、1又は複数の基地局10E及び端末20を含む。基地局10Eは、1つ以上のセル(サービスエリア)を提供し、端末20と無線通信を行う通信装置である。無線信号の物理リソースは、時間領域及び周波数領域で定義され、時間領域はOFDMシンボル数で定義されてもよいし、周波数領域はサブキャリア数又はリソースブロック数で定義されてもよい。基地局10Eは、同期信号及びシステム情報を端末20に送信する。同期信号は、例えば、NR-PSS及びNR-SSSである。システム情報は、例えば、NR-PBCHにて送信され、報知情報ともいう。
基地局10Eは、DL(Downlink)で制御信号又はデータを端末20に送信し、UL(Uplink)で制御信号又はデータを端末20から受信する。基地局10E及び端末20はいずれも、ビームフォーミングを行って信号の送受信を行うことが可能である。また、基地局10E及び端末20はいずれも、MIMO(Multiple Input Multiple Output)による通信をDL又はULに適用することが可能である。また、基地局10E及び端末20はいずれも、CA(Carrier Aggregation)によるSCell(Secondary Cell)及びPCell(Primary Cell)を介して通信を行ってもよい。なお、地上ネットワークにおける基地局を地上基地局と呼んでもよい。
端末20は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット、ウェアラブル端末、M2M(Machine-to-Machine)用通信モジュール等の無線通信機能を備えた通信装置である。端末20は、DLで制御信号又はデータを基地局10Eから受信し、ULで制御信号又はデータを基地局10Eに送信することで、無線通信システムにより提供される各種通信サービスを利用する。
図2は、非地上ネットワーク(NTN)について説明するための第二の図である。図2に示すように、NTNにより、これまでの移動通信ネットワーク(地上NW)ではカバーできなかったエリアへの様々なサービス提供が可能となる。
特にミリ波の面的な展開(面積カバー率100%)は、地上NWのみで実現するよりも、NTN+地上NWの組み合わせで実現する方が経済的である可能性がある。
図2に示されるように、NTNは、宇宙における衛星又は空中における飛行体によって実現される。例えばGEOの衛星は、高度35,786kmに位置し、静止軌道を有する衛星であってもよい。例えばLEOの衛星は、高度500-2000kmに位置し、周期88-127分で周回する衛星であってもよい。例えば、HAPSは、高度8-50kmに位置し、旋回飛行を行う飛行体であってもよく、別の飛行を行う飛行体であってもよい。
衛星あるいは飛行体には、中継器(リピータ、リレー局)あるいは基地局が搭載され、当該中継器あるいは当該基地局により、ビームが形成され、地上の装置と通信を行う。なお、NTNにおける衛星あるいは飛行体のビームにより地上に形成されるエリアを、「サービスエリア」、「ビームエリア」と呼んでもよい。衛星あるいは飛行体などのNTNを構成する非地上にある物体を非地上物体と呼んでもよい。
以下、図3、図4を参照して、NTNの構成例を説明する。図3、図4ともに、一例として、非地上物体が衛星である場合を示している。また、図3、図4は、NR(5G)に基づくNTNを示している。なお、図3、図4に示す構成は例であり、本発明の技術を適用可能なNTNは図3、図4の構成に限られない。
<再送信(transparent)型の例>
図3は、非地上物体10Aが中継器を有する再送信(transparent)型のNTNの例を示している。図3の例では、NTNは、地上に設置される基地局10C、地上に設置されるNTNゲートウェイ(GW)10B、及び非地上物体10Aを有する。
図3の例では、コアネットワーク(CN)10Dから端末20に送信されるデータは、まず、コアネットワーク10から基地局10Cに送信される。そして、基地局10Cは、受信したデータをNTNゲートウェイ10Bにより非地上の物体10Aにダウンリンクの無線信号で送信する。そして、非地上の10Aは、受信したダウンリンクの無線信号を中継器により端末20に中継(転送)する。
また、端末20からコアネットワーク10Dに送信されるデータは、まず、端末20から非地上物体10Aにアップリンクの無線信号で送信される。そして、非地上物体10Aは、受信したアップリンクの無線信号を中継器によりNTNゲートウェイ10Bに中継(転送)する。そして、NTNゲートウェイ10Bは、受信したアップリンクの無線信号を、無線または有線により基地局10Cに送信する。そして、基地局10Cは、NTNゲートウェイ10Bから受信したデータをコアネットワーク10Dに送信する。
<再生成(regenerative)型の例>
図4は、非地上物体10Aが基地局10Cを有する再生成(regenerative)型のNTNの例を示している。図4の例では、NTNは、地上に設置されるNTNゲートウェイ10B、及び基地局10Cを有する非地上物体10Aを有している。
図4の例では、コアネットワーク10Dから端末20宛てに送信されたデータは、まず、コアネットワーク10DからNTNゲートウェイ10Bにより非地上物体10Aの基地局10Cに電波(無線信号)で送信される。そして、非地上物体10Aの基地局10Cは、受信したデータに基づいてダウンリンクの無線信号を生成し、生成した無線信号を端末20に送信する。
また、端末20からコアネットワーク10Dに送信されるデータは、まず、端末20から非地上物体10Aにアップリンクの無線信号で送信される。そして、非地上物体10Aの基地局10Cは、受信したデータを、NTNゲートウェイ10Bを介してコアネットワーク10Dに送信する。
以下の説明においては、非地上物体10A、非地上物体10Aに搭載される中継器、及び、非地上物体10Aに搭載される基地局10Cを総称して「NTN装置10N」と呼ぶことにする。つまり、NTN装置10Nは、中継器又は基地局を備える非地上物体10Aであってもよいし、非地上物体10Aに搭載される中継器であってもよいし、非地上物体10Aに搭載される基地局10Cであってもよい。また、「NTN装置10N」を「通信装置」と呼んでもよい。
また、NTNゲートウェイ10B、及び、「NTNゲートウェイ10B+基地局10C」を総称して「NTN地上局40」と呼ぶ。また、地上ネットワークにおける基地局を「地上基地局10E」と呼ぶ。
NTN地上局40とNTN装置10Nとの間のリンクをフィーダリンクと呼び、端末20とNTN装置10Nとの間のリンクをサービスリンクと呼ぶ。
(課題について)
図5に、本実施の形態におけるNTNと地上NWを含むシステム構成例を示す。図5の例において、NTN装置10Nは、マルチビームをサポートしており、複数のビームのそれぞれで地上にエリアを形成することが可能である。図5では、一例として、NTN装置10Nは、マルチビームを用いて、フィーダリンクとサービスリンクに異なるビームを適用し、同一周波数でこれらをサポートする場合を示している。
以下では、サービスリンクに適用されるビームにより地上に形成されるエリアを「NTNサービスエリア」と呼ぶことにする。また、地上基地局10Eにより地上に形成されるエリアを「地上サービスエリア」と呼ぶことにする。「NTNサービスエリア」を「NTNセル」と呼んでもよいし、「地上サービスエリア」を「地上セル」と呼んでもよい。
図5の例において、サービスリンクにおけるビームによりNTNサービスエリア50が形成されている。また、地上基地局10Eにより、地上サービスエリア60が形成されている。
また、地上サービスエリア60で地上基地局10Eと通信する端末20、及びCPE局30が存在する。端末20の位置は、NTNサービスエリア50にも該当する。なお、「CPE局30」を端末の一種と考えて、「CPE局30」を端末と呼んでもよい。
本実施の形態では、地上NW(地上サービスエリア60)とNTNのサービスリンクが同一周波数(同一周波数帯)を共用することを想定する。共用周波数は、例えば、38GHz帯あるいは28GHz帯等のミリ波である。ただし、本実施の形態において、共用周波数は38GHz帯あるいは28GHz帯等に限定されない。共用周波数は、28GHzよりも低い周波数帯であってもよいし、38GHzよりも高い周波数帯であってもよい。
上記のように、地上NWとNTNとで同一周波数を共用する場合、システム間の干渉により端末20等における通信品質が大きく低下する恐れある。
図6~図9を参照して、地上NWとNTNのサービスリンクとの間で生じ得る干渉の例を説明する。なお、図6~図9では、NTN装置10Nの例としてHAPSを示している。また、NTNにおいてはサービスリンク(SL)のみを示している。また、HAPSから地上への方向を下りとし、地上からHAPSへの方向を上りとする。
<干渉例A>
図6は、干渉例Aを示す図である。干渉例Aでは、地上基地局10EとHAPS10NはいずれもFDDを使用し、上り同士が同一周波数であり、下り同士も同一周波数であるとする。
この場合、以下のS1~S4の干渉が生じ得る。図6におけるS1~S4は、下記のS1~S4に対応する。
S1)下りSL信号間の干渉
S2)下りSL信号と地上基地局10Eの下り信号が互いに干渉源となる干渉
S3)上りSL信号間の干渉
S4)上りSL信号と地上基地局10Eに接続する端末20Aの上り信号が互いに干渉源となる干渉
<干渉例B>
図7は、干渉例Bを示す図である。干渉例Bでは、地上基地局10EがTDDを使用し、その周波数がHAPS10Nの下りSLの周波数と同一である。
この場合、以下のS1~S4の干渉が生じ得る。図7におけるS1~S4は、下記のS1~S4に対応する。
S1)下りSL信号間の干渉
S2)下りSL信号と地上基地局10Eの下り信号が互いに干渉源となる干渉
S3)上りSL信号間の干渉
S4)下りSL信号と地上基地局10Eに接続する端末20Aの上り信号が互いに干渉源となる干渉であり、具体的には、下記の(i)と(ii)がある。
S4の(i)下りSL信号が地上基地局10Eに与える干渉
S4の(ii)地上基地局10Eに接続する端末20Aの上り信号が別の端末20Bに与える干渉
<干渉例C>
図8は、干渉例Cを示す図である。干渉例Cでは、地上基地局10EがTDDを使用し、その周波数がHAPS10Nの上りSLの周波数と同一である。
この場合、以下のS1~S4の干渉が生じ得る。図8におけるS1~S4は、下記のS1~S4に対応する。
S1)下りSL信号間の干渉
S2)上りSL信号間の干渉
S3)上りSL信号と地上基地局10Eに接続する端末20Aの上り信号が互いに干渉源となる干渉
S4)上りSL信号と地上基地局10Eの下り信号が互いに干渉源となる干渉であり、具体的には、下記の(i)と(ii)がある。
S4の(i)地上基地局10Eの下り信号がHAPS10Nに与える干渉
S4の(ii)上りSL信号が地上基地局10Eに接続する端末20Aに与える干渉
<CPE局について>
CPE局30については、上述した干渉例A~Cにおける端末20をCPE局30に置き換えた場合に相当する。つまり、CPE局30については、上述した干渉例A~Cで説明した干渉が生じ得る。図9は、一例として、CPE局30についての干渉例Aを示す。なお、CPE局30と端末20との間のアクセスリンク(AL)は、HAPS10N及び地上基地局10Eの周波数とは異なる別周波数を使用することを想定している。
ここで、HAPS10Nの周波数について説明する。例えば、FLの上下でFDD、SLの上下でFDDを使用する場合を想定する。FLとSLが同じ周波数であってもよいし、違う周波数であってもよい。
FLとSLが同じ周波数である場合、FLの下り、SLの下りで干渉が起こり得る。上りについても同様である。FLとSLが異なる周波数である場合、FLとSLが同じ周波数である場合に生じていた干渉は生じない。
本実施の形態では、NTNに期待されるユースケースを実現する性能を満たしつつ、地上ネットワークへの影響が許容範囲となるような干渉回避手法について説明する。なお、「干渉回避」には、干渉を完全に除去することに加えて、干渉を低減することも含まれる。
(干渉回避技術:実施例1)
図10を参照して、本実施の形態における干渉回避技術の実施例1を説明する。図10に示す構成は、再送信(transparent)型と、再生成(regenerative)型のいずれにも適用可能である。
実施例1では、NTN装置10Nが、NTNサービスエリア50を形成するビームの方向(又は、ビームのサイズ、又は、ビームのサイズと方向)を制御することで、NTNサービスエリア50での通信(サービスリンクでの通信)と地上サービスエリア60での通信との間の干渉を回避する。例えば、NTNサービスエリア50と地上サービスエリア60との間に重複が生じないようにする。
なお、本実施の形態における「ビーム」とは、NTN装置10Nから地上への方向のビーム(NTN装置10Nの送信ビーム)、及び、地上からNTN装置10Nへの方向のビーム(NTN装置10Nの受信ビーム)のいずれであってもよい。また、ビームのサイズとは、ビームにより地上に形成されるNTNサービスエリアのサイズ(円とした場合の半径等)であってもよい。
また、「NTNサービスエリア」は、NTN装置10Nから地上へ、ある閾値以上の受信強度で信号が届く範囲であってもよい。また、「NTNサービスエリア」は、地上からNTN装置10Nへ、所定の送信電力の信号が届く地上の範囲であってもよい。
また、「地上サービスエリア」は、地上基地局10Eから地上へ、ある閾値以上の受信強度で信号が届く範囲であってもよい。また、「地上サービスエリア」は、地上から地上基地局10Eへ、所定の送信電力の信号が届く地上の範囲であってもよい。
図10の例では、地上サービスエリア60から離れた位置に、NTNのサービスリンクにおけるNTNサービスエリア50が形成されている。これにより、例えば、地上サービスエリア60に存在する端末20Aと、NTNサービスエリア50に存在する端末20Bとの間の干渉を回避できる。
上記の制御は、NTN装置10Nのビームを地上基地局10Eの周辺に向けないようにする制御の例である。このような制御の他、地上基地局10E周辺のCPE局30がNTN装置10Nと通信しないように制御することも可能である。
具体的な制御方法として、例えば、下記の例1、例2がある。
<例1>
地上基地局10Eの位置情報をNTN地上局40からNTN装置10Nへ伝送し、NTN装置10Nがその位置へビームを向けないよう制御を実行する。具体的には、例えば、NTN装置10Nは、地上サービスエリア60とNTNサービスエリア50との間に重複する部分が生じないように、ビームを制御する。当該制御は、例えば、ビームの方向の制御、ビームのサイズの制御、あるいは、ビームの方向とサイズの制御である。
地上基地局10Eの位置情報の送信元は、地上基地局10Eであってもよいし、NTN地上局40であってもよいし、コアネットワークにおける任意のノード装置であってもよいし、端末20であってもよいし、データネットワークにおけるアプリケーションサーバであってもよい。
<例2>
NTN装置10Nにおいて、各地上基地局10Eの位置を事前に設定しておき、NTN装置10Nが、地上基地局10Eの位置へビームを向けないよう制御を実行する。制御内容は例1と同様である。
以上説明した実施例1の方法によれば、地上基地局10Eでのエリア制御を行うことなく、干渉回避を実現できる。
(干渉回避技術:実施例2)
図11を参照して、本実施の形態における干渉回避技術の実施例2を説明する。図11に示す構成も、再送信(transparent)型と、再生成(regenerative)型のいずれにも適用可能である。
実施例2では、NTN装置10Nが地上サービスエリア60(ビーム照射禁止エリアと呼んでもよい)に対してビームを向けないようにするために、地上サービスエリア60のサイズ(例:半径)を調整する。図11の例では、地上サービスエリア60とNTNサービスエリア50との間に重複部分が生じないように、地上サービスエリア60のサイズが調整されている。これにより、例えば、地上サービスエリア60に存在する端末20Aと、NTNサービスエリア50に存在する端末20Bとの間の干渉を回避できる。
地上サービスエリア60のサイズを調整するための具体的な制御方法として、例えば、下記の例1、例2がある。
<例1>
地上基地局10E側の通信品質により、地上基地局10Eがアクティブに(自律的に)エリアサイズの制御を実施する。例えば、地上基地局10Eは、地上サービスエリア60に存在する端末20Aから報告される通信品質情報により、NTNからの干渉(例:NT装置10NのDL信号による干渉、端末20BのUL信号による干渉)を検知した場合に、地上サービスエリア60のサイズを小さくする制御を行う。
<例2>
NTN装置10Nから地上基地局10Eに対して、地上サービスエリア60のサイズを調整するよう指示し、地上基地局10Eは、その指示に従って、地上サービスエリア60のサイズを調整する。NTN装置10Nから地上基地局10Eへの指示は、例えば、NTN地上局40とコアNW10Dを経由して行われる。また、NTN装置10Nが中継器であるケース(再送信型のケース)においては、地上にある基地局10CがコアNW10Dを経由して地上基地局10Eに対して、地上サービスエリア60のサイズを調整するよう指示してもよい。
例えば、NTN装置10Nは、地上基地局10Eの位置を事前に把握しているとする。そして、例えば、NTN装置10Nが、自身の空中のルートに基づき、地上基地局10Eの近くにビームを向けることになると判断した際に、地上サービスエリア60のサイズを小さくするように地上基地局10Eへの指示を実行する。
(情報共有方法)
実施例1及び実施例2において、NTN側(例:NTN地上局40、NTN装置10N)と地上NW(例:地上基地局10E、コアNW10Dのノード装置)との間で、地上基地局の位置情報、又は、ビーム照射禁止エリアの情報、又は、これら両方の情報を共有してもよい。ここでは、「地上基地局の位置情報、又は、ビーム照射禁止エリアの情報、又は、これら両方の情報」を位置/エリア情報と呼ぶことにする。
図11には、NTN地上局40と地上基地局10Eとの間で位置/エリア情報を共有するイメージを示している。
具体的な共有方法として、例えば、コアNW10Dのノード装置が、複数の地上基地局についての位置/エリア情報をまとめて、NTN地上局40を経由してNTN装置10Nに送信することとしてもよい。
以上説明した実施例2の方法によれば、NTN装置10Nでのビーム制御を行うことなく、干渉回避を実現できる。
(動作シーケンス)
次に、本実施の形態における動作シーケンスの例1、例2を図12、図13を参照して説明する。基本的には、図12のケースでは実施例1に相当する動作を説明し、図13のケースでは実施例2に相当する動作を説明する。ただし、後述するように、図12のケースにおいて実施例2の動作を行うことも可能であり、図13のケースにおいて実施例1の動作を行うことも可能である。
<例1>
図12を参照して動作シーケンスの例1を説明する。S101において、地上基地局10Eは、NTN装置10Nによる干渉回避動作が必要であると判断する。例えば、地上基地局10Eは、地上サービスエリア60の端末20から干渉の報告が届いたことに基づき、NTN装置10Nによる干渉回避動作が必要であると判断する。
また、地上基地局10Eは、予め把握しているNTN装置10Nの飛行ルートに基づき、NTN装置10Nが地上基地局10Eに近づく時刻になったら、NTN装置10Nによる干渉回避動作が必要であると判断してもよい。
S102において、地上基地局10Eは、地上基地局10Eの位置/エリア情報を送信する。地上基地局10Eの位置情報については、地上基地局10Eが備えるGNSS機能により取得した位置情報を送信することとしてもよい。
地上基地局10Eの位置/エリア情報は、コアNW10Dを経由してNTN地上局40に送信され、NTN地上局40からNTN装置10Nへ送信され、NTN装置10Nは当該位置/エリア情報を受信する(S103、S104)。NTN地上局40からNTN装置10Nへの情報送信には例えば制御信号が使用される。
S105において、NTN装置10Nは、受信した位置/エリア情報に基づき、干渉回避技術を適用して、実施例1で説明したようにビームの方向/サイズを調整する。NTN装置10Nは、干渉回避技術を適用したことを示す応答を地上基地局10Eに返す(S106、S107、S108)。
図12の例において、NTN装置10Nによる干渉回避技術の適用に加えて、あるいは、NTN装置10Nによる干渉回避技術の適用に代えて、S101において、地上基地局10Eは、地上サービスエリア60のサイズの調整が必要であると判断し、実施例2で説明したように当該サイズの調整を行うこととしてもよい。
また、NTN装置10Nによるビームの方向/サイズの制御と、地上基地局10Eによる地上サービスエリア60のサイズの制御の両方を実施する場合について、例えば、S106~S108においてNTN装置10Nから地上基地局10Eに送信される応答には、NTN装置10Nによるビームの方向/サイズの制御結果(例:制御後のNTNサービスエリアの位置及びサイズ)が含まれている。S108において当該制御結果を受信した地上基地局10Eは、例えば、NTN装置10Nによるビーム調整のみでは干渉回避に十分でないと判断した場合に、地上サービスエリア60のサイズの調整を実施する。
<例2>
図13を参照して動作シーケンスの例2を説明する。S201において、NTN装置10Nは、地上基地局10Eによる干渉回避動作が必要であると判断する。例えば、NTN装置10Nは、NTN装置10Nの空中(宇宙)のルートに基づいて、NTNサービスエリア50が、地上サービスエリア60に近くなることを検知した場合に、地上基地局10Eによる干渉回避動作が必要であると判断する。
S202において、NTN装置10Nは、地上基地局10Eに対して干渉回避技術を適用することを指示する指示信号(制御信号と呼んでもよい)を送信する。指示信号は、NTN地上局40及びコアNW10Dを経由して地上基地局10Eに届く(S203、S204)。
指示信号を受信した地上基地局10Eは、S205において、干渉回避技術を適用して、実施例2で説明したように地上サービスエリア60のサイズを調整する。地上基地局10Eは、干渉回避技術を適用したことを示す応答をNTN装置10Nに返す(S206、S207、S208)。
なお、上記の例2の動作において、再送信型のケースの場合には、「NTN装置10N」を、地上にある「基地局10C」に置き換えてもよい。この場合、NTN地上局40を介さず、コアNW10Dを介して、基地局10Cと地上基地局10Eとの間の通信がなされる。
図13の例において、地上基地局10Eによる干渉回避技術の適用に加えて、あるいは、地上基地局10Eによる干渉回避技術の適用に代えて、S201において、NTN装置10Nは、ビームの方向/サイズの調整が必要であると判断し、実施例1で説明したように当該方向/サイズの調整を行うこととしてもよい。
また、NTN装置10Nによるビームの方向/サイズの制御と、地上基地局10Eによる地上サービスエリア60のサイズの制御の両方を実施する場合について、例えば、S206~S208において地上基地局10EからNTN装置10Nに送信される応答には、地上基地局10Eによる地上サービスエリア60の制御結果(例:制御後のエリアのサイズ)が含まれている。S208において当該制御結果を受信したNTN装置10Nは、例えば、地上基地局10Eによるサイズ調整のみでは干渉回避には十分でないと判断した場合に、ビームの方向/サイズの調整を実施する。
(装置構成)
次に、これまでに説明した処理及び動作を実行するNTN装置10N、及び地上基地局10Eの機能構成例を説明する。NTN装置10N、及び地上基地局10Eは上述した実施例を実行する機能を含む。ただし、NTN装置10N、及び地上基地局10Eはそれぞれ、実施例のうちのいずれかの提案の機能のみを備えることとしてもよい。
<NTN装置10N>
図14は、NTN装置10Nの機能構成の一例を示す図である。なお、図14に示すNTN装置10Nは、非地上物体に搭載される中継器、又は、非地上物体に搭載される基地局、又は、非地上物体における通信に関わる機能部であることを想定している。図14に示されるように、NTN装置10Nは、送信部110と、受信部120と、設定部130と、制御部140とを有する。図14に示される機能構成は一例に過ぎない。本発明の実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。「送信部110+受信部120」を通信部と呼んでもよい。
送信部110は、送信データから送信信号を作成し、当該送信信号を無線で送信する。受信部120は、各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する。また、送信部110と受信部120はいずれも、制御部140からの命令により、ビームの方向/サイズを制御することができる。
設定部130は、受信部120により他の装置から受信した各種の設定情報を記憶装置に格納し、必要に応じて記憶装置から読み出す。また、設定部130は、予め設定される設定情報も格納する。制御部140は、NTN装置10N全体の制御等を行う。また、制御部140は、ビームの制御を行う。また、送信部110、受信部120をそれぞれ送信機、受信機と呼んでもよい。制御部140をプロセッサあるいはコントローラと呼んでもよい。
<地上基地局10E>
図15は、地上基地局10Eの機能構成の一例を示す図である。また、地上にある基地局10Cの構成も図15に示す構成と同様である。図15に示されるように、地上基地局10Eは、送信部210と、受信部220と、設定部230と、制御部240とを有する。図15に示される機能構成は一例に過ぎない。本発明の実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。「送信部210+受信部220」を通信部と呼んでもよい。
送信部210は、端末20側に送信する信号を生成し、当該信号を無線で送信する機能を含む。また、受信部220は、端末20から送信された各種の信号を受信し、受信した信号から、例えばより上位のレイヤの情報を取得する機能を含む。また、送信部210は、端末20へNR-PSS、NR-SSS、NR-PBCH、DL/UL制御信号、DLデータ等を送信する機能を有する。
送信部210と受信部220はいずれも、制御部240からの命令により、サービスエリアのサイズを調整(制御)することができる。また、送信部210と受信部220はいずれも、コアNWとの通信を行う機能を含む。
設定部230は、予め設定される設定情報、及び、端末20に送信する各種の設定情報を記憶装置に格納し、必要に応じて記憶装置から読み出す。制御部240は、地上基地局10E全体の制御等を行う。また、制御部240は、サービスエリアのサイズの調整を行う。また、送信部210、受信部220をそれぞれ送信機、受信機と呼んでもよい。制御部240をプロセッサあるいはコントローラと呼んでもよい。
<付記>
本願には少なくとも、下記の各項に示す通信装置、基地局、通信システム、及び通信方法が開示されている。
(第1項)
非地上ネットワークのサービスリンクにおける通信を行う通信部と、
前記サービスリンクにおける通信と地上ネットワークにおける通信との間の干渉を回避するために、前記通信部により形成されるビームの方向又はサイズを制御する制御部と
を備える通信装置。
(第2項)
前記制御部は、前記地上ネットワークにおける基地局の位置情報に基づいて、前記ビームの方向又はサイズを制御する
第1項に記載の通信装置。
(第3項)
地上ネットワークのサービスエリアにおける端末と通信を行う通信部と、
非地上ネットワークのサービスリンクにおける通信と前記サービスエリアにおける通信との間の干渉を回避するために、前記通信部により形成される前記サービスエリアのサイズを制御する制御部と
を備える基地局。
(第4項)
前記制御部は、自律的に、又は、前記非地上ネットワークにおける通信装置から送信された指示に基づき、前記サービスエリアのサイズを調整する
第3項に記載の基地局。
(第5項)
地上ネットワークのサービスエリアにおける端末と通信を行う第1通信部と、
非地上ネットワークのサービスリンクにおける通信と前記サービスエリアにおける通信との間の干渉を回避するために、前記第1通信部により形成される前記サービスエリアのサイズを制御する第1制御部と、を備える基地局と、
前記サービスリンクにより通信を行う第2通信部と、
前記サービスリンクにおける通信と前記サービスエリアにおける通信との間の干渉を回避するために、前記第2通信部により形成されるビームの方向又はサイズを制御する第2制御部と、を備える通信装置と、
を備える通信システム。
(第6項)
地上ネットワークにおける基地局の位置情報を取得するステップと、
非地上ネットワークのサービスリンクにおける通信と前記基地局により形成されるサービスエリアにおける通信との間の干渉を回避するために、前記サービスリンクにおけるビームの方向又はサイズを制御するステップと
を備える、通信装置が実行する通信方法。
上記構成のいずれによっても、地上ネットワークにおける通信とNTNのサービスリンクにおける通信との間の干渉を回避するための技術が提供される。第2項によれば、地上ネットワークにおける基地局の位置情報を使用するので、制御目標が明確になる。第3項によれば、種々の方法で制御を実現できる。
(ハードウェア構成)
上記実施形態の説明に用いたブロック図(図14及び図15)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
例えば、本開示の一実施の形態におけるNTN装置10N、地上基地局10E等は、本開示の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図16は、本開示の一実施の形態に係るNTN装置10N及び地上基地局10Eのハードウェア構成の一例を示す図である。上述のNTN装置10N及び地上基地局10Eは、物理的には、プロセッサ1001、記憶装置1002、補助記憶装置1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニット等に読み替えることができる。NTN装置10N及び地上基地局10Eのハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
NTN装置10N及び地上基地局10Eにおける各機能は、プロセッサ1001、記憶装置1002等のハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、記憶装置1002及び補助記憶装置1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインタフェース、制御装置、演算装置、レジスタ等を含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、上述の制御部140、制御部240等は、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール又はデータ等を、補助記憶装置1003及び通信装置1004の少なくとも一方から記憶装置1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、図14に示した制御部140は、記憶装置1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。また、例えば、図15に示した制御部240は、記憶装置1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
記憶装置1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)等の少なくとも1つによって構成されてもよい。記憶装置1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)等と呼ばれてもよい。記憶装置1002は、本開示の一実施の形態に係る通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール等を保存することができる。
補助記憶装置1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)等の光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等の少なくとも1つによって構成されてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、記憶装置1002及び補助記憶装置1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、送受信アンテナ、アンプ部、送受信部、伝送路インタフェース等は、通信装置1004によって実現されてもよい。送受信部は、送信部と受信部とで、物理的に、または論理的に分離された実装がなされてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサ等)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカ、LEDランプ等)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001及び記憶装置1002等の各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
また、基地局10及び端末20は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
図17に車両2001の構成例を示す。図17に示すように、車両2001は駆動部2002、操舵部2003、アクセルペダル2004、ブレーキペダル2005、シフトレバー2006、前輪2007、後輪2008、車軸2009、電子制御部2010、各種センサ2021~2029、情報サービス部2012と通信モジュール2013を備える。本開示において説明した各態様/実施形態は、車両2001に搭載される通信装置に適用されてもよく、例えば、通信モジュール2013に適用されてもよい。例えば、地上基地局10Eの機能、あるいは、端末20の機能が通信モジュール2013に備えられてもよい。
駆動部2002は例えば、エンジン、モータ、エンジンとモータのハイブリッドで構成される。操舵部2003は、少なくともステアリングホイール(ハンドルとも呼ぶ)を含み、ユーザによって操作されるステアリングホイールの操作に基づいて前輪及び後輪の少なくとも一方を操舵するように構成される。
電子制御部2010は、マイクロプロセッサ2031、メモリ(ROM、RAM)2032、通信ポート(IOポート)2033で構成される。電子制御部2010には、車両2001に備えられた各種センサ2021~2029からの信号が入力される。電子制御部2010は、ECU(Electronic Control Unit)と呼んでも良い。
各種センサ2021~2029からの信号としては、モータの電流をセンシングする電流センサ2021からの電流信号、回転数センサ2022によって取得された前輪や後輪の回転数信号、空気圧センサ2023によって取得された前輪や後輪の空気圧信号、車速センサ2024によって取得された車速信号、加速度センサ2025によって取得された加速度信号、アクセルペダルセンサ2029によって取得されたアクセルペダルの踏み込み量信号、ブレーキペダルセンサ2026によって取得されたブレーキペダルの踏み込み量信号、シフトレバーセンサ2027によって取得されたシフトレバーの操作信号、物体検知センサ2028によって取得された障害物、車両、歩行者等を検出するための検出信号等がある。
情報サービス部2012は、カーナビゲーションシステム、オーディオシステム、スピーカ、テレビ、ラジオといった、運転情報、交通情報、エンターテイメント情報等の各種情報を提供するための各種機器と、これらの機器を制御する1つ以上のECUとから構成される。情報サービス部2012は、外部装置から通信モジュール2013等を介して取得した情報を利用して、車両2001の乗員に各種マルチメディア情報及びマルチメディアサービスを提供する。
運転支援システム部2030は、ミリ波レーダ、LiDAR(Light Detection and Ranging)、カメラ、測位ロケータ(例えば、GNSS等)、地図情報(例えば、高精細(HD)マップ、自動運転車(AV)マップ等)、ジャイロシステム(例えば、IMU(Inertial Measurement Unit)、INS(Inertial Navigation System)等)、AI(Artificial Intelligence)チップ、AIプロセッサといった、事故を未然に防止したりドライバの運転負荷を軽減したりするための機能を提供するための各種機器と、これらの機器を制御する1つ以上のECUとから構成される。また、運転支援システム部2030は、通信モジュール2013を介して各種情報を送受信し、運転支援機能又は自動運転機能を実現する。
通信モジュール2013は通信ポートを介して、マイクロプロセッサ2031および車両2001の構成要素と通信することができる。例えば、通信モジュール2013は通信ポート2033を介して、車両2001に備えられた駆動部2002、操舵部2003、アクセルペダル2004、ブレーキペダル2005、シフトレバー2006、前輪2007、後輪2008、車軸2009、電子制御部2010内のマイクロプロセッサ2031及びメモリ(ROM、RAM)2032、センサ2021~29との間でデータを送受信する。
通信モジュール2013は、電子制御部2010のマイクロプロセッサ2031によって制御可能であり、外部装置と通信を行うことが可能な通信デバイスである。例えば、外部装置との間で無線通信を介して各種情報の送受信を行う。通信モジュール2013は、電子制御部2010の内部と外部のどちらにあってもよい。外部装置は、例えば、基地局、移動局、NTN装置10等であってもよい。
通信モジュール2013は、電子制御部2010に入力された電流センサからの電流信号を、無線通信を介して外部装置へ送信する。また、通信モジュール2013は、電子制御部2010に入力された、回転数センサ2022によって取得された前輪や後輪の回転数信号、空気圧センサ2023によって取得された前輪や後輪の空気圧信号、車速センサ2024によって取得された車速信号、加速度センサ2025によって取得された加速度信号、アクセルペダルセンサ2029によって取得されたアクセルペダルの踏み込み量信号、ブレーキペダルセンサ2026によって取得されたブレーキペダルの踏み込み量信号、シフトレバーセンサ2027によって取得されたシフトレバーの操作信号、物体検知センサ2028によって取得された障害物、車両、歩行者等を検出するための検出信号等についても無線通信を介して外部装置へ送信する。
通信モジュール2013は、外部装置から送信されてきた種々の情報(交通情報、信号情報、車間情報等)を受信し、車両2001に備えられた情報サービス部2012へ表示する。また、通信モジュール2013は、外部装置から受信した種々の情報をマイクロプロセッサ2031によって利用可能なメモリ2032へ記憶する。メモリ2032に記憶された情報に基づいて、マイクロプロセッサ2031が車両2001に備えられた駆動部2002、操舵部2003、アクセルペダル2004、ブレーキペダル2005、シフトレバー2006、前輪2007、後輪2008、車軸2009、センサ2021~2029等の制御を行ってもよい。
(実施形態の補足)
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。実施の形態で述べた処理手順については、矛盾の無い限り処理の順序を入れ替えてもよい。処理説明の便宜上、NTN装置10N、地上基地局10Eは機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従って基地局10が有するプロセッサにより動作するソフトウェア及び本発明の実施の形態に従って端末20が有するプロセッサにより動作するソフトウェアはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD-ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。
また、情報の通知は、本開示で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージ等であってもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、6th generation mobile communication system(6G)、xth generation mobile communication system(xG)(xG(xは、例えば整数、小数))、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、New radio access(NX)、Future generation radio access(FX)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張、修正、作成、規定された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャート等は、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本明細書においてNTN装置10Nあるいは地上基地局10Eによって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局10Eを有する1つ又は複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末20との通信のために行われる様々な動作は、基地局10E及び基地局10E以外の他のネットワークノード(例えば、MME又はS-GW等が考えられるが、これらに限られない)の少なくとも1つによって行われ得ることは明らかである。上記において基地局10E以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、他のネットワークノードは、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MME及びS-GW)であってもよい。
本開示において説明した情報又は信号等は、上位レイヤ(又は下位レイヤ)から下位レイヤ(又は上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
本開示における判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
本開示においては、「基地局(BS:Base Station)」、「無線基地局」、「基地局」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNodeB(eNB)」、「gNodeB(gNB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(transmission point)」、「受信ポイント(reception point)、「送受信ポイント(transmission/reception point)」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(RRH:Remote Radio Head)によって通信サービスを提供することもできる。「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型又は無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのIoT(Internet of Things)機器であってもよい。
また、本開示における基地局は、ユーザ端末で読み替えてもよい。例えば、基地局及びユーザ端末間の通信を、複数の端末20間の通信(例えば、D2D(Device-to-Device)、V2X(Vehicle-to-Everything)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、上述の基地局10が有する機能を端末20が有する構成としてもよい。また、「上り」及び「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネルで読み替えられてもよい。
同様に、本開示におけるユーザ端末は、基地局で読み替えてもよい。この場合、上述のユーザ端末が有する機能を基地局が有する構成としてもよい。
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
参照信号は、RS(Reference Signal)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)と呼ばれてもよい。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
無線フレームは時間領域において1つ又は複数のフレームによって構成されてもよい。時間領域において1つ又は複数の各フレームはサブフレームと呼ばれてもよい。サブフレームは更に時間領域において1つ又は複数のスロットによって構成されてもよい。サブフレームは、ニューメロロジ(numerology)に依存しない固定の時間長(例えば、1ms)であってもよい。
ニューメロロジは、ある信号又はチャネルの送信及び受信の少なくとも一方に適用される通信パラメータであってもよい。ニューメロロジは、例えば、サブキャリア間隔(SCS:SubCarrier Spacing)、帯域幅、シンボル長、サイクリックプレフィックス長、送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)、TTIあたりのシンボル数、無線フレーム構成、送受信機が周波数領域において行う特定のフィルタリング処理、送受信機が時間領域において行う特定のウィンドウイング処理などの少なくとも1つを示してもよい。
スロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボル(OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル、SC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)シンボル等)で構成されてもよい。スロットは、ニューメロロジに基づく時間単位であってもよい。
スロットは、複数のミニスロットを含んでもよい。各ミニスロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボルによって構成されてもよい。また、ミニスロットは、サブスロットと呼ばれてもよい。ミニスロットは、スロットよりも少ない数のシンボルによって構成されてもよい。ミニスロットより大きい時間単位で送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(又はPUSCH)マッピングタイプAと呼ばれてもよい。ミニスロットを用いて送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(又はPUSCH)マッピングタイプBと呼ばれてもよい。
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、いずれも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、それぞれに対応する別の呼称が用いられてもよい。
例えば、1サブフレームは送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)と呼ばれてもよいし、複数の連続したサブフレームがTTIと呼ばれてよいし、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれてもよい。つまり、サブフレーム及びTTIの少なくとも一方は、既存のLTEにおけるサブフレーム(1ms)であってもよいし、1msより短い期間(例えば、1-13シンボル)であってもよいし、1msより長い期間であってもよい。なお、TTIを表す単位は、サブフレームではなくスロット、ミニスロットなどと呼ばれてもよい。
ここで、TTIは、例えば、無線通信におけるスケジューリングの最小時間単位のことをいう。例えば、LTEシステムでは、基地局が各端末20に対して、無線リソース(各端末20において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力など)を、TTI単位で割り当てるスケジューリングを行う。なお、TTIの定義はこれに限られない。
TTIは、チャネル符号化されたデータパケット(トランスポートブロック)、コードブロック、コードワードなどの送信時間単位であってもよいし、スケジューリング、リンクアダプテーションなどの処理単位となってもよい。なお、TTIが与えられたとき、実際にトランスポートブロック、コードブロック、コードワードなどがマッピングされる時間区間(例えば、シンボル数)は、当該TTIよりも短くてもよい。
なお、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれる場合、1以上のTTI(すなわち、1以上のスロット又は1以上のミニスロット)が、スケジューリングの最小時間単位となってもよい。また、当該スケジューリングの最小時間単位を構成するスロット数(ミニスロット数)は制御されてもよい。
1msの時間長を有するTTIは、通常TTI(LTE Rel.8-12におけるTTI)、ノーマルTTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ノーマルサブフレーム、ロングサブフレーム、スロットなどと呼ばれてもよい。通常TTIより短いTTIは、短縮TTI、ショートTTI、部分TTI(partial又はfractional TTI)、短縮サブフレーム、ショートサブフレーム、ミニスロット、サブスロット、スロットなどと呼ばれてもよい。
なお、ロングTTI(例えば、通常TTI、サブフレームなど)は、1msを超える時間長を有するTTIで読み替えてもよいし、ショートTTI(例えば、短縮TTIなど)は、ロングTTIのTTI長未満かつ1ms以上のTTI長を有するTTIで読み替えてもよい。
リソースブロック(RB)は、時間領域及び周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域において、1つ又は複数個の連続した副搬送波(subcarrier)を含んでもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジに関わらず同じであってもよく、例えば12であってもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジに基づいて決定されてもよい。
また、RBの時間領域は、1つ又は複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム、又は1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームなどは、それぞれ1つ又は複数のリソースブロックで構成されてもよい。
なお、1つ又は複数のRBは、物理リソースブロック(PRB:Physical RB)、サブキャリアグループ(SCG:Sub-Carrier Group)、リソースエレメントグループ(REG:Resource Element Group)、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
また、リソースブロックは、1つ又は複数のリソースエレメント(RE:Resource Element)によって構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボルの無線リソース領域であってもよい。
帯域幅部分(BWP:Bandwidth Part)(部分帯域幅などと呼ばれてもよい)は、あるキャリアにおいて、あるニューメロロジ用の連続する共通RB(common resource blocks)のサブセットのことを表してもよい。ここで、共通RBは、当該キャリアの共通参照ポイントを基準としたRBのインデックスによって特定されてもよい。PRBは、あるBWPで定義され、当該BWP内で番号付けされてもよい。
BWPには、UL用のBWP(UL BWP)と、DL用のBWP(DL BWP)とが含まれてもよい。端末20に対して、1キャリア内に1つ又は複数のBWPが設定されてもよい。
設定されたBWPの少なくとも1つがアクティブであってもよく、端末20は、アクティブなBWPの外で所定の信号/チャネルを送受信することを想定しなくてもよい。なお、本開示における「セル」、「キャリア」などは、「BWP」で読み替えられてもよい。
上述した無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルなどの構造は例示に過ぎない。例えば、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレーム又は無線フレームあたりのスロットの数、スロット内に含まれるミニスロットの数、スロット又はミニスロットに含まれるシンボル及びRBの数、RBに含まれるサブキャリアの数、並びにTTI内のシンボル数、シンボル長、サイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)長などの構成は、様々に変更することができる。
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いられてもよいし、組み合わせて用いられてもよいし、実行に伴って切り替えて用いられてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
10A 非地上物体
10B ゲートウェイ
10C 基地局
10D CN
10E 地上基地局
10N NTN装置
110 送信部
120 受信部
130 設定部
140 制御部
210 送信部
220 受信部
230 設定部
240 制御部
30 CPE局
40 NTN地上局
50 NTNサービスエリア
60 地上サービスエリア
1001 プロセッサ
1002 記憶装置
1003 補助記憶装置
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置
2001 車両
2002 駆動部
2003 操舵部
2004 アクセルペダル
2005 ブレーキペダル
2006 シフトレバー
2007 前輪
2008 後輪
2009 車軸
2010 電子制御部
2012 情報サービス部
2013 通信モジュール
2021 電流センサ
2022 回転数センサ
2023 空気圧センサ
2024 車速センサ
2025 加速度センサ
2026 ブレーキペダルセンサ
2027 シフトレバーセンサ
2028 物体検出センサ
2029 アクセルペダルセンサ
2030 運転支援システム部
2031 マイクロプロセッサ
2032 メモリ(ROM,RAM)
2033 通信ポート(IOポート)

Claims (6)

  1. 非地上ネットワークのサービスリンクにおける通信を行う通信部と、
    前記サービスリンクにおける通信と地上ネットワークにおける通信との間の干渉を回避するために、前記通信部により形成されるビームの方向又はサイズを制御する制御部と
    を備える通信装置。
  2. 前記制御部は、前記地上ネットワークにおける基地局の位置情報に基づいて、前記ビームの方向又はサイズを制御する
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 地上ネットワークのサービスエリアにおける端末と通信を行う通信部と、
    非地上ネットワークのサービスリンクにおける通信と前記サービスエリアにおける通信との間の干渉を回避するために、前記通信部により形成される前記サービスエリアのサイズを制御する制御部と
    を備える基地局。
  4. 前記制御部は、自律的に、又は、前記非地上ネットワークにおける通信装置から送信された指示に基づき、前記サービスエリアのサイズを制御する
    請求項3に記載の基地局。
  5. 地上ネットワークのサービスエリアにおける端末と通信を行う第1通信部と、
    非地上ネットワークのサービスリンクにおける通信と前記サービスエリアにおける通信との間の干渉を回避するために、前記第1通信部により形成される前記サービスエリアのサイズを制御する第1制御部と、を備える基地局と、
    前記サービスリンクにより通信を行う第2通信部と、
    前記サービスリンクにおける通信と前記サービスエリアにおける通信との間の干渉を回避するために、前記第2通信部により形成されるビームの方向又はサイズを制御する第2制御部と、を備える通信装置と、
    を備える通信システム。
  6. 地上ネットワークにおける基地局の位置情報を取得するステップと、
    非地上ネットワークのサービスリンクにおける通信と前記基地局により形成されるサービスエリアにおける通信との間の干渉を回避するために、前記サービスリンクにおけるビームの方向又はサイズを制御するステップと
    を備える、通信装置が実行する通信方法。
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