JP2023097968A - 電動作業車 - Google Patents

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Keita Aoki
正昭 西中
Masaaki Nishinaka
真一 河端
Shinichi Kawabata
裕樹 下池
Hiroki Shimoike
竣也 高瀬
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Abstract

Figure 2023097968000001
【課題】作業走行を実行しているときにバッテリーの温度が上昇し過ぎることを回避できるようにすることが要望されていた。
【解決手段】車体を走行駆動可能な電動モータMと、電動モータMに駆動用電力を供給するとともに、外部の給電装置KDにより充電可能なバッテリー4と、バッテリー4の温度を検出する温度検出手段40と、電動モータMの作動を制御するとともに、給電装置KDによる充電状態を制御する制御装置34と、が備えられ、制御装置34は、給電装置KDによる充電が行われているときに、温度検出手段40の検出値と予め設定されている設定条件とに基づいて、充電後において作業走行が可能な状態で目標充電電流を設定するように構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、車体を走行させながら、例えば対地作業やその他の作業を行うように構成され、且つ、車体を走行駆動可能な電動モータと、電動モータに駆動用電力を供給するバッテリーとを備えた電動作業車に関する。
この種の電動作業車では、例えば、特許文献1に記載されるように、バッテリーの電力が消費されると、接続用コネクタを介して接続された外部の給電装置から充電が行われる。そして、この種の電動作業車では、バッテリーに対して充電を行う場合には、出来るだけ短時間で充電が行えるように、バッテリーに流すことができる最大充電電流を給電装置へ指示し、バッテリーに供給する構成となっていた。
特開2021-957号公報
上記したようなバッテリーは、充電を行うために充電電流を流すと、その電流によってジュール熱が発生するのでバッテリーの内部温度が上昇することになる。従来では、バッテリーに流すことができる最大充電電流を給電装置からバッテリーに供給する構成であるから、温度上昇が大きくなり、例えば、満充電状態になるまで充電が行われると、高い温度になる場合がある。
乗用車のように移動走行のみを行う車両であれば、発進時には大きい駆動力が必要となるものの、走行中においてはそれほど大きな駆動力は必要とされない。しかも、高速で走行することによりバッテリーが冷却されることでバッテリーが温度上昇するおそれは少ない。
しかし、例えば対地作業やその他の作業を行う電動作業車では、作業走行するときは、常に大きな駆動負荷が掛かり、電動モータが大きな駆動力を出力するために大きな駆動用電流が流されることになる。そして、このように大きな駆動用電流が流れると、バッテリーの温度が大きく上昇することがある。特に、農作業などでは砂埃や泥水にから守るために密閉式のバッテリーが用いられることがあり、その場合温度が下がりにくい。
充電処理が終了したのちに、すぐに作業走行を開始すると、最大充電電流にてバッテリーが充電されてバッテリーの温度が上昇していると、作業走行に伴う温度上昇によってバッテリーの温度が上昇し過ぎて、バッテリーが温度異常を検出し出力が低下したり早期に劣化する等のおそれがある。
そこで、作業走行を実行しているときにバッテリーの温度が上昇し過ぎることを回避できるようにすることが要望されていた。
本発明に係る電動作業車の特徴構成は、車体を走行駆動可能な電動モータと、前記電動モータに駆動用電力を供給するとともに、外部の給電装置により充電可能なバッテリーと、前記バッテリーの温度を検出する温度検出手段と、前記電動モータの作動を制御するとともに、前記給電装置による充電状態を制御する制御装置と、が備えられ、前記制御装置は、前記給電装置による充電が行われているときに、前記温度検出手段の検出値と予め設定されている設定条件とに基づいて、充電後において作業走行が可能な状態で目標充電電流を設定するように構成されている点にある。
本発明によれば、給電装置によりバッテリーに充電するときは、制御装置は、充電が終了したのちに作業走行が可能な状態となるように目標充電電流を設定する。すなわち、温度検出手段により充電が行われる前のバッテリーの温度が検出される。そして、温度の検出値と予め設定されている設定条件とに基づいて目標充電電流を設定する。
設定条件としては、種々の条件が考えられる。つまり、充電後の作業走行に伴って生じるバッテリーの温度上昇は予め実験等で予測可能であり、その温度上昇分だけ低めに目標とする温度を定めて、その温度よりも低い温度に抑制しながら効率よく充電することが可能な充電条件を設定することになる。このようにして設定された充電電流が供給されてバッテリーが充電される。
従って、充電が行われたのちに、作業走行が行われてバッテリーの温度が上昇しても許容温度を越えることがなく、作業走行を実行しているときにバッテリーの温度が上昇し過ぎることを回避することが可能となる。
本発明においては、前記制御装置は、前記設定条件として、充電後の作業走行に伴って生じると予測される前記バッテリーの温度上昇と、充電により許容される前記バッテリーの温度上昇に対応する目標充電電流との相関関係が予め設定されていると好適である。
本構成によれば、バッテリーが動作異常になるおそれがある許容温度と、温度検出手段の検出値と、から充電により許容されるバッテリーの温度上昇量が分るので、予め設定されている相関関係に基づいて、許容される温度上昇量から適切な目標充電電流を求めて設定することができる。
本発明においては、前記制御装置は、作業走行が行われているときに、前記温度検出手段にて検出される前記バッテリーの温度が許容上限温度を越えると、前記電動モータの作動を停止する、あるいは、前記電動モータの駆動出力を低減する使用電力抑制処理を実行するように構成され、かつ、前記相関関係が、充電後の作業走行に伴って温度上昇しても、前記バッテリーの温度が前記使用電力抑制処理を実行しない程度の温度に抑制できるように設定されていると好適である。
本構成によれば、作業走行が行われているときに、バッテリーの温度が許容上限温度を越えて、その状態が継続すると、バッテリーが動作異常を起こすおそれがあるから、使用電力抑制処理を実行することにより、バッテリーから供給される電流量を抑制して、動作異常を起こすおそれを回避することができる。しかし、このような構成では、車体の走行が停止したり、作業が良好に行えないものとなる。
そこで、充電時の目標充電電流を設定するにあたり、バッテリーの温度が使用電力抑制処理を実行しない程度の温度に抑制できるように相関関係が設定されている。その結果、作業走行中に使用電力抑制処理を実行することによる作業効率の低下を招くことなく、良好な作業を行うことが可能となる。
本発明においては、車体に対して作業装置が着脱可能であり、前記制御装置は、前記作業装置が装着されている装着状態と、装着されていない非装着状態とで、前記目標充電電流を異なる値に設定するように構成されていると好適である。
作業装置が装着されていれば、電動モータの駆動負荷が大であるから、作業走行に伴って生じるバッテリーの温度上昇が大きい。それに対して、作業装置が装着されていなければ、電動モータの駆動負荷は小であり、作業走行に伴って生じるバッテリーの温度上昇が小さい。
そこで、本構成では、作業装置の装着状態と非装着状態とで目標充電電流を異なる値に設定するようにしている。その結果、作業状況に応じた適切な充電電流を供給することができる。
本発明においては、前記作業装置に作業機側制御部が備えられ、前記作業機側制御部と前記制御装置とが通信手段を介して情報を通信可能に構成され、前記制御装置は、前記作業機側制御部から送信される識別情報に基づいて装着されている前記作業装置の種類を判別し、種類の違いに応じて前記目標充電電流を設定するように構成されていると好適である。
駆動負荷が大きい作業装置が装着されていれば、電動モータの駆動負荷が大であるから、作業走行に伴って生じるバッテリーの温度上昇が大きい。それに対して、駆動負荷が小さい作業装置が装着されていなければ、電動モータの駆動負荷は比較的小であり、作業走行に伴って生じるバッテリーの温度上昇は比較的小さい。
そこで、本構成では、装着される作業装置の種類の違いに応じて目標充電電流を異なる値に設定するようにした。その結果、充電後に行われる作業内容の違いに応じて、適切な目標充電電流にて充電を行うことができる。
本発明においては、前記バッテリーは、外側が収納ケースにより密閉状態で覆われていると好適である。
本構成によれば、バッテリーは外側が密閉状態で覆われているから、例えば、農作業等によって、砂埃や泥水等が降りかかっても影響を受け難く、耐久性が向上する。
トラクタの左側面図である。 インバータ等の配置を示す左側面図である。 動力伝達の流れを示す図である。 充電用の構成を示すブロック図である。 制御動作のフローチャートである。 バッテリーの充電特性を示す図である。 目標充電電流を示す図である。 バッテリーの充電特性を示す図である。 別実施形態の充電用の構成を示すブロック図である。 別実施形態の制御動作のフローチャートである。
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。尚、以下の説明においては、特に断りがない限り、図中の矢印Fの方向を「前」、矢印Bの方向を「後」として、矢印Lの方向を「左」、矢印Rの方向を「右」とする。図中の矢印Uの方向を「上」、矢印Dの方向を「下」とする。
〔トラクタの全体構成〕
以下では、本発明に係る電動作業車の一例としてのトラクタについて説明する。図1に示すように、トラクタは、左右の前車輪10、左右の後車輪11、カバー部材12を備えている。
トラクタは、機体フレーム2及び運転部3を備えている。機体フレーム2は、左右の前車輪10及び左右の後車輪11に支持されている。
カバー部材12は、機体前部に配置されている。そして、運転部3は、カバー部材12の後方に設けられている。言い換えれば、カバー部材12は、運転部3の前方に配置されている。
運転部3は、保護フレーム30、運転座席31、ステアリングホイール32を有している。オペレータは、運転座席31に着座可能である。これにより、オペレータは、運転部3に搭乗可能である。ステアリングホイール32の操作によって、左右の前車輪10は操向操作される。オペレータは、運転部3において、各種の運転操作を行うことができる。
トラクタは、走行用バッテリー4を備えている。カバー部材12は、機体左右方向に沿う開閉軸芯Q周りに揺動可能に構成されている。これにより、カバー部材12は、開閉可能に構成されている。カバー部材12が閉状態であるとき、走行用バッテリー4は、カバー部材12に覆われている。
図2に示すように、トラクタは、インバータ14及び電動モータMを備えている。走行用バッテリー4は、インバータ14へ電力を供給する。インバータ14は、走行用バッテリー4からの直流電力を交流電力に変換して電動モータMへ供給する。そして、電動モータMは、インバータ14から供給される交流電力により駆動する。
図2及び図3に示すように、トラクタは、静油圧式無段変速機15及びトランスミッション16を備えている。図3に示すように、静油圧式無段変速機15は、油圧ポンプ15a及び油圧モータ15bを有している。
油圧ポンプ15aは、電動モータMからの回転動力により駆動する。油圧ポンプ15aが駆動することにより、油圧モータ15bから回転動力が出力される。尚、静油圧式無段変速機15は、油圧ポンプ15aと油圧モータ15bとの間で回転動力が変速されるように構成されている。静油圧式無段変速機15は、変速比を無段階に変更可能に構成されている。
油圧モータ15bから出力された回転動力は、トランスミッション16に伝達される。トランスミッション16に伝達された回転動力は、トランスミッション16の有するギヤ式変速機構によって変速され、左右の前車輪10及び左右の後車輪11へ分配される。これにより、左右の前車輪10及び左右の後車輪11が駆動する。
図2及び図3に示すように、トラクタは、ミッドPTO軸17及びリヤPTO軸18を備えている。電動モータMから出力された回転動力は、油圧ポンプ15a、ミッドPTO軸17、リヤPTO軸18へ分配される。これにより、ミッドPTO軸17及びリヤPTO軸18が回転する。
ミッドPTO軸17またはリヤPTO軸18に作業装置が接続されていれば、ミッドPTO軸17またはリヤPTO軸18の回転動力により、作業装置が駆動することとなる。例えば、図2に示すように、本実施形態では、ミッドPTO軸17に草刈装置19が接続されている。ミッドPTO軸17の回転動力により、草刈装置19が駆動する。
〔モータの制御に係る構成〕
図4に示すように、電動モータMの制御に係る構成は、アクセル装置33と、電動モータMの作動を制御する制御装置34と、インバータ14と、を備えている。アクセル装置33は、ステアリングホイール32の近傍に備えられている。アクセル装置33は、図示はしないが、揺動操作可能なレバーと、レバーの揺動操作によって操作されるポテンショメータとを備えている。アクセル装置33は制御装置34と接続されている。制御装置34は、信号用ハーネス35を介してインバータ14と接続されている。制御装置34は、アクセル装置33の指令に応じて、インバータ14に指令するように構成されている。インバータ14は、制御装置34の指令に応じて、走行用バッテリー4から電動モータMに供給される電力を調整して電動モータMの出力を制御するように構成されている。
〔充電に係る構成〕
走行用バッテリー4は外部の給電装置KDにより充電可能である。トラクタには、給電装置KDの給電用コネクタ36が接続可能な充電用接続部37が備えられている。充電用接続部37は、カバー部材12の内部に備えられ、カバー部材12を揺動開放すると、外方に露出する。制御装置34は、電動モータMの作動を制御するとともに、給電装置KDによる充電状態を制御する。
充電用接続部37は、一般的に使用される標準的な規格に準拠したものである。給電用コネクタ36が充電用接続部37に接続された状態で、電力供給線39を介して走行用バッテリー4に対する充電が行われる。走行用バッテリー4は、電力供給線39を介して高電圧(例えば、数十ボルト~数百ボルト)の電力をインバータ14、走行用電動モータMに供給する。
走行用バッテリー4は、例えば、リチウムイオンバッテリーを用いて構成され、図示はしないが、低電圧の小型の単位電池(セル)を多数積層した状態で構成され、外側が収納ケースによって密閉状態で覆われて収納されている。従って、バッテリー内部に熱が籠り易く、内部温度が上昇すると温度が低下し難い。そこで、走行用バッテリー4には内部温度を検出する温度検出手段としての温度センサ40が備えられている。温度センサ40の検出情報は制御装置34に入力されている。
トラクタには、走行用バッテリー4の他に、制御装置34及びその他の電装品に電力を供給する電装品用バッテリー41が備えられている。電装品用バッテリー41は、電装品を駆動するために低電圧(12ボルト)の電力を供給する。電装品用バッテリー41は、DC/DCコンバータ42を介して走行用バッテリー4から供給される電力にて充電される。
運転部3に、制御装置34を動作可能状態と非作動状態とに切り換え可能な始動指令手段としての切換操作部44が備えられている。切換操作部44は、持ち運び可能な操作キー45が差し込み装着可能な被装着部としての差し込み部46と、手動にて押し操作可能な押しボタン式のスイッチ47とを備えている。操作キー45が差し込み部46に差し込み装着された状態で、スイッチ47が押し操作されることにより、制御装置34を非作動状態から動作可能状態に切り換えることができる。操作キー45は、一般的な車両用のキーと同様に、当該作業車でのみ識別可能な鍵として機能するものである。
操作パネル43には、例えば、車体の走行状態、作業状態、バッテリーの情報(充電量や温度)等を表示するメータパネル48が備えられている。メータパネル48は、制御装置34に接続され、制御装置34にて作動が制御されている。
制御装置34、インバータ14、走行用バッテリー4(温度センサ40も含む)、DC/DCコンバータ42、メータパネル48、及び、充電用接続部37等は、CAN(Controller Area Network)方式の信号用ハーネス35を介してデータを通信可能に接続されている。制御装置34は、充電通信用ハーネス49を介して充電用接続部37との間で通信が行われ、給電用コネクタ36が充電用接続部37に接続されているか否かについての情報、及び、作業車側で必要とされる充電電流の情報等が伝達される。充電用接続部37と給電装置KDとの間でも信号が通信可能に構成されている。又、制御装置34に切換操作部44の操作情報が入力される。
制御装置34は、作業走行が行われているときに、温度センサ40にて検出される走行用バッテリー4の温度が許容上限温度Tmを越えると、電動モータMの駆動出力を低減する使用電力抑制処理を実行するように構成されている。例えば、電動モータMの駆動を停止する、運転者が設定した走行速度よりも低速で走行させる、あるいは、駆動負荷の大きい作業装置の使用を牽制する等、走行用バッテリー4の電力消費を抑制する処理である。
説明を加えると、走行用バッテリー4の温度が許容上限温度Tmを越えると、走行用バッテリー4が損傷するおそれがあるから、そのような走行用バッテリー4の損傷を未然に防止するために、使用電力抑制処理を実行することにより、電動モータMに大きな駆動用電流を流すことを停止して走行用バッテリー4の温度上昇を抑制する。
〔充電のための制御〕
制御装置34は、給電用コネクタ36が充電用接続部37に接続されている状態で、動作可能状態に切り換えられると、充電モードに切り換わる。そして、充電モードにおいて、給電装置KDにより走行用バッテリー4への充電を行うように構成されている。
制御装置34は、給電装置KDによる充電が行われているときに、温度センサ40の検出値と予め設定されている設定条件とに基づいて、充電後において作業走行が可能な状態で目標充電電流を設定するように構成されている。設定条件として、充電後の作業走行に伴って生じると予測される走行用バッテリー4の温度上昇と、充電により許容される走行用バッテリー4の温度上昇に対応する目標充電電流との相関関係が予め設定されている。そして、この相関関係として、充電後の作業走行に伴って温度上昇しても、走行用バッテリー4の温度が使用電力抑制処理を実行しない程度の温度に抑制できるように設定されている。
以下、図5のフローチャートを参照しながら制御装置34の具体的な充電制御について説明する。
走行用バッテリー4に対して充電を行う場合には、作業者が給電装置KDの給電用コネクタ36を充電用接続部37に接続する。次に、運転部3に備えられた切換操作部44において、操作キー45を差し込み部46に差し込み装着し、且つ、スイッチ47を押し操作する。制御装置34が、そのことを認識すると、充電モードに切り換わる(ステップ♯01,♯02,♯03)。
充電モードになると、温度センサ40の検出値により走行用バッテリー4の内部温度を計測する(ステップ♯04)。又、走行用バッテリー4は電圧値や他の情報から充電率(SOC)を算出する(ステップ♯05)。次に、充電後において作業走行が可能な状態となるように、走行用バッテリー4に供給する目標充電電流を設定する(ステップ♯06)。
すなわち、制御装置34には、走行用バッテリー4について予め判明している充電特性、例えば、図6に示すように、走行用バッテリー4の温度の違いに応じて変化する、走行用バッテリー4の充電率(SOC)(State of Charge)と、充電電流の最大許容値(許容電流値)との関係を示すデータが記憶されている。又、それ以外にも、充電電流の違いに応じて変化する、充電時間と充電に伴う温度上昇との関係を示すデータ(図8参照)、作業走行に伴って生じると予測される走行用バッテリー4の温度上昇のデータ、等の種々のデータが記憶されている。
制御装置34は、充電前における温度センサ40の検出値と、走行用バッテリー4の動作可能範囲の最大値である許容上限温度Tmと、充電後に行われる作業走行に伴って生じると予測される走行用バッテリー4の温度上昇のデータ、等から、今回の充電に伴って許容される走行用バッテリー4の温度上昇量を判別する。
又、図6に示す充電特性と温度センサ40の検出値から、走行用バッテリー4に供給することができる許容電流値(最大値)を判別することができる。この許容電流値は、例えば、図7のラインW1に示すように、充電が進むに従って、充電率(SOC)の変化と温度の変化に伴って逐次変化する。
充電を開始してから充電が終了する(満充電になる)までの間、上記した許容電流値を流し続けると、図8のラインW3に示すように、充電電流が流れることによる温度上昇によって走行用バッテリー4の温度が許容上限温度Tmに近い高い温度にまで上昇する。
そこで、充電後に行われる作業走行に伴って生じると予測される走行用バッテリー4の温度上昇のデータと、充電が終了するときに作業走行が可能となるような目標充電電流との関係を示す相関関係のデータが予め設定されており、そのデータと温度センサ40の検出値とに基づいて、許容電流値よりも少なめの目標充電電流を設定する(図7のラインW2参照)。
その結果、図8のラインW4に示すように、変更設定した目標充電電流が流れることにより温度上昇しても、走行用バッテリー4の温度が、許容上限温度Tmよりも作業走行に伴って生じると予測される走行用バッテリー4の温度上昇分だけ低い温度になる。
次に、給電装置KDに対して給電を行うように充電通信用ハーネス49を介して必要な情報を送信して、給電装置KDによる走行用バッテリー4に対する充電作動を実行する(ステップ♯07)。走行用バッテリー4が予め設定されている充電状態まで充電が行われ、満充電状態になると、充電を停止する(ステップ♯08、♯09)。その後、作業者により給電装置KDの給電用コネクタ36が充電用接続部37から外され、再起動されると、充電モードが解除され(ステップ♯10)、充電制御が終了する。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、車体後部に作業装置が接続されていない場合を示したが、車体後部に別の作業装置として、例えば、ロータリー耕耘装置あるいはプラウ等が着脱可能である。このような作業装置が装着されると、作業走行する際の駆動負荷が大きくなり、しかも、装着される作業装置の種類の違いに応じて駆動負荷の大きさが異なる。
そこで、制御装置34は、作業装置が装着されている装着状態と、装着されていない非装着状態とで、目標充電電流を異なる値に設定するように構成されている。さらに、作業装置50に作業機側制御部51が備えられ、作業機側制御部51と制御装置34とが通信手段としての通信線52を介して情報を双方向で通信可能に構成され、制御装置34は、作業機側制御部51から送信される識別情報に基づいて装着されている作業装置50の種類を判別し、種類の違いに応じて目標充電電流を設定するように構成されている。
説明を加えると、図9に示すように、車体側に本機側通信部53が備えられ、作業装置50に、作業機側制御部51と作業機側通信部54とが備えられ、本機側通信部53と作業機側通信部54とが、コネクタ55にて接続分離可能な通信線52を介して交互に通信可能に構成されている。この通信線52による通信は、国際規格(ISOBUS)に準拠した通信プロトコルによって行われる。
作業装置50が装着され、通信線52が接続されると、制御装置34は作業装置50の種類を識別することができる。そして、走行用バッテリー4の充電を行う場合には、装着されていない非装着状態に比べて小さめの目標充電電流を設定する。又、作業装置50の種類に応じて作業走行に伴って生じると予測される走行用バッテリー4の温度上昇量が予め定まっているので、別の種類の作業装置が装着されるときは、種類の違いに応じて異なる目標充電電流を設定することになる。
そして、図10に示すように、目標充電電流の設定前に作業装置50の種類や作業装置50が接続されているか否か等を判別し(ステップ#05-1)、その接続されている作業装置50の作業による温度上昇も考慮して充電電流の設定を行う。作業装置50についての判別処理以外の動作は上記実施形態と同じであるから説明は省略する。
また、実際に作業装置60が接続されていなくても手動で次に接続する作業装置を設定し、その作業装置の作業による温度上昇を考慮するようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、設定条件として、走行用バッテリー4の温度と、満充電のときのバッテリー温度が許容上限温度Tmよりも一定量だけ少ない目標充電電流と、の相関関係が設定される構成としてもよい。但し、前記一定量は、充電後の作業走行に伴って生じると予測される走行用バッテリー4の温度上昇量に相当するものである。設定条件は、これ以外にも種々の条件が設定可能である。
(3)上記実施形態では、制御装置34は、給電用コネクタ36が充電用接続部37に接続されている状態で、動作可能状態に切り換えられると、充電モードに切り換わる構成としたが、この構成に代えて、制御装置34が予め動作可能状態に切り換えられたのちに、給電用コネクタ36が充電用接続部37に接続されると、充電モードに切り換わる構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、走行用バッテリー4が、外側が収納ケースにより密閉状態で覆われる構成としたが、このような構成に代えて、外側が開放された型式のバッテリーを用いてもよい。
本発明は、トラクタに限らず、田植機、コンバイン、建設機械等、種々の電動作業車に適用できる。
4 走行用バッテリー
34 制御装置
40 温度センサ(温度検出手段)
50 作業装置
51 作業機側制御部
52 通信線(通信手段)

Claims (6)

  1. 車体を走行駆動可能な電動モータと、
    前記電動モータに駆動用電力を供給するとともに、外部の給電装置により充電可能なバッテリーと、
    前記バッテリーの温度を検出する温度検出手段と、
    前記電動モータの作動を制御するとともに、前記給電装置による充電状態を制御する制御装置と、が備えられ、
    前記制御装置は、
    前記給電装置による充電が行われているときに、前記温度検出手段の検出値と予め設定されている設定条件とに基づいて、充電後において作業走行が可能な状態で目標充電電流を設定するように構成されている電動作業車。
  2. 前記制御装置は、
    前記設定条件として、充電後の作業走行に伴って生じると予測される前記バッテリーの温度上昇と、充電により許容される前記バッテリーの温度上昇に対応する目標充電電流との相関関係が予め設定されている請求項1に記載の電動作業車。
  3. 前記制御装置は、
    作業走行が行われているときに、前記温度検出手段にて検出される前記バッテリーの温度が許容上限温度を越えると、前記電動モータの作動を停止する、あるいは、前記電動モータの駆動出力を低減する使用電力抑制処理を実行するように構成され、かつ、
    前記相関関係が、充電後の作業走行に伴って温度上昇しても、前記バッテリーの温度が前記使用電力抑制処理を実行しない程度の温度に抑制できるように設定されている請求項2に記載の電動作業車。
  4. 車体に対して作業装置が着脱可能であり、
    前記制御装置は、前記作業装置が装着されている装着状態と、装着されていない非装着状態とで、前記目標充電電流を異なる値に設定するように構成されている請求項1から3のいずれか1項に記載の電動作業車。
  5. 前記作業装置に作業機側制御部が備えられ、
    前記作業機側制御部と前記制御装置とが通信手段を介して情報を通信可能に構成され、
    前記制御装置は、前記作業機側制御部から送信される識別情報に基づいて装着されている前記作業装置の種類を判別し、種類の違いに応じて前記目標充電電流を設定するように構成されている請求項4に記載の電動作業車。
  6. 前記バッテリーは、外側が収納ケースにより密閉状態で覆われている請求項1から5のいずれか1項に記載の電動作業車。
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