JP2023097372A - 分子量の異なるシゾフィランを含む組成物及びその調製方法及び応用 - Google Patents

分子量の異なるシゾフィランを含む組成物及びその調製方法及び応用 Download PDF

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Abstract

【課題】分子量の異なるシゾフィランを含む組成物、その調製方法及び応用を提供する。【解決手段】分子量の異なるシゾフィランを含む組成物は、分子量が10~100kDである低分子シゾフィラン、分子量が100~1000kDである中分子シゾフィラン、分子量が1000~2000kDである高分子シゾフィランを含む。【効果】本発明に記載の組成物は、分子量の異なるシゾフィランで構成され、最適な割合により、各分子のシゾフィランが独自の機能を果たすだけでなく、互いに協力して相乗効果を発揮し、多次元の保湿、抗炎症、抗酸化などの機能を実現する。【選択図】なし

Description

本発明は化粧品技術分野に属し、分子量の異なるシゾフィランを含む組成物及びその調製方法及び応用に関する。
皮膚は人体最大の臓器であり、外圧に対する人体の防御の最前線であるだけでなく、人の健康と美しさの判断基準でもある。しかし、大気汚染物質により、大気中の粒子状物質が皮膚に付着することは、肌表面のくすみ、ツヤの無さ、肌老化を引き起こす。さらに、大気汚染、猛暑、寒波、紫外線などの劣悪な生活環境や皮膚病も皮膚の老化を加速させ、皮膚の表層がより乾燥し、皮膚が薄くなり、皮膚の弾力性が低下し、肌がくすみ、しわが増え、さらには皮膚湿疹や皮膚炎などの問題を引き起こすこともある。
CN108888529Aは、シゾフィラン修飾ヒアルロン酸ナトリウム微小球ゲル、その調製方法および化粧品への応用を開示しており、下記のステップを含む:ヒアルロン酸ナトリウム乾燥粉末をヒアルロニダーゼ溶液に添加し、酵素加水分解によりヒアルロン酸ナトリウムの低分子溶液を得る。ヒアルロン酸ナトリウムの低分子溶液を混合油相にゆっくりと添加し、ゆっくり撹拌した後、塩化カルシウムとジビニルスルホンの混合架橋剤を加え、架橋固化させてヒアルロン酸ナトリウムマイクロスフェアを得る。ヒアルロン酸ナトリウムマイクロスフェアと前処理したシゾフィランを、ポリエチレングリコールを含むアルカリ溶液に加え、均一に攪拌した後、反応系のpHを中性に調整し、リン酸緩衝液を加えて静置熟成し、シゾフィラン修飾ヒアルロン酸ナトリウムマイクロスフェアゲルを得る。
CN106109265Aは、ヒアルロン酸保湿組成物及びその調製方法及び応用を開示しており、ヒアルロン酸保湿組成物の各成分の重量割合は次のとおりである:分子量が1100kDaであるヒアルロン酸またはその塩60~62%、分子量が400kDaであるヒアルロン酸またはその塩18~20%、分子量が6kDaである加水分解ヒアルロン酸またはその塩18~20%。高分子ヒアルロン酸、低分子ヒアルロン酸、マイクロ分子ヒアルロン酸をバランスよく配合した製品は、真皮層、表皮層、角質層、肌表面まで立体的な保湿効果を有する。
CN110123705Aは、保湿抗シワ組成物及びスキンケア製品を開示している。当該発明の保湿抗シワ組成物は、オリゴマーヒアルロン酸ナトリウム、低分子ヒアルロン酸ナトリウム、高分子ヒアルロン酸ナトリウムを一定比率で配合したヒアルロン酸ナトリウムと、マルトオリゴ糖グルコシド、ミロエキスなど7つの成分を配合してなり、各成分が顕著な相乗効果を産生することができ、
当該保湿抗シワ組成物を含有するスキンケア製品は、その中の低分子保湿成分により肌にうるおいを与えて保湿を実現する。
上記の製品は、基本的に市販のヒアルロン酸含有保湿製品の処方を含んでいるが、それらの保湿効果を改善する必要があり、抗炎症効果が限定的であることは、
市販のヒアルロン酸の吸水膨張特性は、低分子ヒアルロン酸の実際の粒径を大きくし、それによって低分子ヒアルロン酸が皮膚の角質層に浸透するのを防ぐ。一方、シゾフィラン(SPG)は、保湿、抗炎症、アンチエイジング、上皮線維芽細胞の増殖促進、美肌などのさまざまな機能を有し、化粧品原料市場で認められている。しかし、国内外の市場に関連製品は、主に未分類の分子量のSPGを使用しており、原材料は海外から調達されるが、保湿、抗酸化、美白の分野で異なる分子量のSPGの活性は相違する。
そのため、深く持続的に潤いを与え、抗炎症性および抗アレルギー性を備えたSPGスキンケア製品の開発は、この分野の研究の焦点となっている。
従来技術の欠点を考慮して、本発明の目的は、分子量の異なるシゾフィラン含有の組成物及びその調製方法及び応用を提供することである。本発明に記載の組成物は、分子量の異なるシゾフィランから構成され、その配合比率を最適化することで、各分子のシゾフィランがそれぞれの機能を発揮するだけでなく、互いに協力して相乗効果を発揮し、保湿、抗炎症、抗アレルギー、抗酸化などの機能を実現できる。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の実施形態を採用する。
第1実施形態において、本発明は分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を提供し、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物は、分子量が10~100kDである低分子シゾフィラン、分子量が100~1000kDである中分子シゾフィラン及び分子量が1000~2000kDである高分子シゾフィランを含む。
本発明において、前記低分子シゾフィラン、中分子シゾフィラン及び高分子シゾフィランは相互協力し、相乗効果を有し、皮膚の異なる深さに浸透して、特定の皮膚層で役割を果たすことができ、多次元の保湿、抗炎症、抗アレルギー、抗酸化などの機能を実現し、肌の表層から深層まで、長時間のスキンケア効果を果たす。
その中、分子量が10~100kD(例えば10kD、20kD、30kD、40kD、50kD、60kD、70kD、80kD、90kD、99kD等でもよく、100kDは含まない、好ましくは10~50kDである)である低分子シゾフィランは、皮膚の角質層に浸透しやすく、真皮の上層に入り、組織内で効果をゆっくりと発揮し、それによって皮膚の微環境を改善し、深部細胞を深く保湿する効果を発揮する。さらに、表皮と真皮をつなぐ部位を引き締め、肌を柔らかく滑らかにし、弾力性を高めることもできる。また、ヒスタミンの放出を抑制し、強い抗炎症作用や抗アレルギー作用を有する。
その中、分子量が100~1000kD(例えば100kD、200kD、300kD、400kD、500kD、600kD、700kD、800kD、900kD、999kD等でもよく、1000kDは含まない、好ましくは100~200kDである)である中分子シゾフィランは、特別な三重らせん構造を有し、角質層の修復と潤滑の目的を達成し、支持する役割を果たし、皮膚を柔らかく、ふっくらと弾力のあるものにし、角質層を潤滑し、皮膚の新陳代謝を促進し、肌のバリア機能の強化、角質層の水分量の増加、炎症反応の修復などのさまざまな面から保湿と鎮静効果を実現し、特に乾燥肌と敏感肌に効果的である。
その中、分子量が1000~2000kD(例えば1000kD、1100kD、1200kD、1300kD、1400kD、1500kD、1600kD、1700kD、1800kD、1900kD、2000kD等でもよく、好ましくは1000~1200kDである)であるシゾフィランも、同様に特別な三重らせん構造を有するが、分子量が大きいため、優れた皮膜形成特性を持ち、皮膚表面に均一で通気性のある皮膜を形成することができ、皮膚表面の水分の蒸発を減らす目的を達成する。この均一で通気性のある皮膜の形成により、敏感で壊れやすい皮膚組織を二次的損傷から保護すると同時に、フリーラジカルの皮膚への損傷を軽減し、皮膚の表層の活力と弾力性の維持に役立つ。
好ましくは、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物は、以下の成分を重量部で含む:
分子量が10~100kDである低分子シゾフィラン 1~5重量部
分子量が100~1000kDである中分子シゾフィラン 0.5~3重量部
分子量が1000~2000kDである高分子シゾフィラン 0.1~2重量部。
その中、低分子シゾフィランの含有量は1~5重量部であり、例えば1重量部、1.5重量部、2重量部、2.5重量部、3重量部、3.5重量部、4重量部、4.5重量部、5重量部等でもよい。
その中、中分子シゾフィランの含有量は0.5~3重量部であり、例えば0.5重量部、0.6重量部、0.8重量部、1重量部、1.2重量部、1.4重量部、1.6重量部、1.8重量部、2重量部、2.5重量部、3重量部等でもよい。
その中、高分子シゾフィランの含有量は0.1~2重量部であり、例えば0.1重量部、0.2重量部、0.4重量部、0.6重量部、0.8重量部、1重量部、1.2重量部、1.4重量部、1.6重量部、1.8重量部、2重量部等でもよい。
好ましくは、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物は、分子量が10Kdより低い(例えば9.9kD、9kD、8kD、7kD、6kD、5kD、4kD、3kD、2kD、1kD、0.5kD、0.1kD等でもよい)低重合シゾフィランを更に含み、好ましくは1~8kDである。
本発明において、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物に、分子量がさらに低い、10kDより低い低重合シゾフィランを添加しても良く、この分子量範囲の低重合シゾフィランは、肌の表面にとどまるだけでなく、真皮の奥深くまで浸透して栄養吸収を促進し、肌の真皮まで浸透して水分を補給する。また、真皮層におけるコラーゲンとエラスチンの合成を促進し、炎症を緩和して鎮静する能力をさらに改善する役割を果たす。
好ましくは、前記低重合シゾフィランの重量部は0.01~2重量部であり、例えば0.01重量部、0.02重量部、0.05重量部、0.1重量部、0.5重量部、0.6重量部、0.8重量部、1重量部、1.2重量部、1.4重量部、1.6重量部、1.8重量部、2重量部等でもよい。
好ましくは、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物は、以下の成分を重量部で含む:
分子量が1~8kDである低重合シゾフィラン 0.01~1重量部
分子量が10~50kDである低分子シゾフィラン 1~5重量部
分子量が100~200kDである中分子シゾフィラン 0.5~3重量部
分子量が1000~1200kDである高分子シゾフィラン 0.1~2重量部。
第2実施形態において、本発明は第1実施形態に記載の分子量の異なるシゾフィランを含む組成物の調製方法を提供し、前記調製方法は、以下のステップを含む:
ステップ(1):低分子シゾフィラン、中分子シゾフィランと高分子シゾフィランを溶解して混合溶液を得る。
ステップ(2):ステップ(1)で得られた混合溶液を沈殿させた後乾燥させて、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を得る。
本発明において、分子量の異なるシゾフィランは粘度や状態が異なることで、直接混合することは難しいため、原料を水相に溶解させ、沈殿させた後乾燥させ方法が、分子量の異なるものを直接混合するよりも成分をよりよく混合させることができる。
好ましくは、ステップ(1)において、前記溶解に使用する溶媒は、超純水、注射用水、生理食塩水または緩衝生理食塩水中のいずれか1つまたは少なくとも2つの組み合わせを含む。
好ましくは、ステップ(1)において、前記溶解に使用する溶媒は質量は、分子量の異なるシゾフィランの総質量の5~30倍であり、例えば5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、12倍、14倍、16倍、18倍、20倍、22倍、24 倍、26倍、28倍、30倍等でもよい。
好ましくは、ステップ(1)において、前記溶解温度は50~90℃であり、例えば50℃、60℃、70℃、80℃、82℃、84℃、86℃、88℃、90℃等でもよく、前記溶解時間は20~50minであり、例えば20min、25min、30min、35min、40min、45min、50min等でもよい。
好ましくは、ステップ(1)において、前記溶解のための添加物は、順番に任意の低重合シゾフィラン、低分子シゾフィラン、中分子シゾフィラン及び高分子シゾフィランである。
好ましくは、ステップ(2)において、前記沈殿は80~95vol%(例えば80vol%、82vol%、84vol%、86vol%、88vol%、90vol%、92vol%、95vol%等でもよい)のエタノール水溶液を使用してアルコール沈殿を行う。
好ましくは、前記アルコール沈殿回数は1~5回であり、例えば1回、2回、3回、4回、5回等でもよい。
好ましくは、前記アルコール沈殿用エタノール水溶液の総体積は、混合溶液の体積の0.2~2倍であり、例えば0.2倍、0.5倍、0.8倍、1倍、1.5倍、2倍等でもよい。
好ましくは、前記乾燥温度は40~60℃であり、例えば40℃、45℃、50℃、55℃、60℃等でもよく、前記乾燥時間は1~10hであり、例えば1h、2h、3h、4h、5h、6h、7h、8h、9h、10h等でもよい。
第3実施形態において、本発明は第1実施形態に記載の分子量の異なるシゾフィランを含む組成物の化粧品の製造における応用を提供する。
第4実施形態において、本発明は化粧品を提供し、前記化粧品は第1実施形態に記載の分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を含む。
好ましくは、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物の前記化粧品における添加量は0.01~20wt%であり、例えば0.01wt%、0.05wt%、0.1wt%、0.2wt%、0.4wt%、0.6wt%、0.8wt%、1wt%、2wt%、3wt%、4wt%、5wt%、6wt%、7wt%、8wt%、9wt%、10wt%、12wt%、14wt%、16wt%、18wt%、20wt%等でもよく、好ましくは1~10wt%である。
従来技術に比べて、本発明は以下のような有利な効果を有する。
(1)本発明の組成物は、分子量が10~100kDである低分子シゾフィランにより活性表皮と真皮上層に浸透し、分子量が100~1000kDである中分子シゾフィランにより角質層を修復と潤滑し、分子量が10002000kDである高分子シゾフィランにより肌の表面に均一で通気性のある膜の層を形成し、肌の表層から深層まで、長時間のスキンケア効果を果たす。
(2)本発明の組成物は、分子量の異なるシゾフィランにより、それぞれの役割を果たすだけでなく、相互に相乗作用して皮膚の自己保湿能力を高め、皮膚の炎症を軽減し、皮膚の抗酸化能力を改善し、肌の弾力性等を高め、長期的なスキンケア効果を実現する。
(3)本発明の組成物は、分子量がさらに低い低重合シゾフィランにより、真皮層の奥まで浸透し、栄養素の吸収を促進し、肌の真皮層まで浸透して水分を補給する。また、真皮層でのコラーゲンとエラスチンの合成を促進し、炎症を緩和して鎮静する能力をさらに改善する。
以下、具体的な実施形態を通じて本発明の技術的解決策をさらに説明する。前記実施形態は、本発明の理解を高めるためのものであり、本発明を限定するものではないことを理解されたい。
以下の実施例および比較例において、技術または条件が記載されていないものは、この分野の文献に記載された技術、条件、または製品仕様に従って実施することができる。使用される試薬または機器は、メーカーが記載されていないが、通常の経路で入手できる市販品、従来技術によって調製できるものである。
実施例1
本実施例は分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を提供し、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物は、以下の成分を重量部で含む。
Figure 2023097372000001
前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物の調製方法は、以下のステップを含む:
(1)100重量部の超純水を鍋に加え、85℃まで加熱して保温し、低重合シゾフィランを加えて2min間撹拌し、低分子シゾフィランを加えて2min間撹拌し、中分子シゾフィランを加えて10min間撹拌し、最後に高分子シゾフィランを加えて20min間撹拌して、シゾフィランの混合溶液を得る。
(2)シゾフィランの混合溶液に40重量部の90vol%のエタノール水溶液を加え、撹拌後静置し、沈殿物が沈殿した後、濾過して回収する。さらに、混合溶液に40重量部の90vol%のエタノール水溶液を加え、撹拌後静置し、沈殿物が沈殿した後、濾過して回収する。2回の沈殿物を合わせて、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を得る。
実施例2
本実施例は分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を提供し、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物は、以下の成分を重量部で含む。
Figure 2023097372000002
前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物の調製方法は、以下のステップを含む:
(1) 120重量部の超純水を鍋に加え、90℃まで加熱して保温し、低重合シゾフィランを加えて2min間撹拌し、低分子シゾフィランを加えて2min間撹拌し、中分子シゾフィランを加えて10min間撹拌し、最後に高分子シゾフィランを加えて15min間撹拌して、シゾフィランの混合溶液を得る。
(2)シゾフィランの混合溶液に40重量部の85vol%のエタノール水溶液を加え、撹拌後静置し、沈殿物が沈殿した後、濾過して回収する。さらに、混合溶液に40重量部の85vol%のエタノール水溶液を加え、撹拌後静置し、沈殿物が沈殿した後、濾過して回収する。2回の沈殿物を合わせて、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を得る。
実施例3
本実施例は分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を提供し、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物は、以下の成分を重量部で含む。
Figure 2023097372000003
前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物の調製方法は、以下のステップを含む:
(1)100重量部の超純水を鍋に加え、82℃まで加熱して保温し、低重合シゾフィランを加えて2min間撹拌し、低分子シゾフィランを加えて2min間撹拌し、中分子シゾフィランを加えて10min間撹拌し、最後に高分子シゾフィランを加えて15min間撹拌して、シゾフィランの混合溶液を得る。
(2)シゾフィランの混合溶液に36重量部の85vol%のエタノール水溶液を加え、撹拌後静置し、沈殿物が沈殿した後、濾過して回収する。さらに、混合溶液に32重量部の85vol%のエタノール水溶液を加え、撹拌後静置し、沈殿物が沈殿した後、濾過して回収する。2回の沈殿物を合わせて、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を得る。
実施例4
本実施例は分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を提供し、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物は、以下の成分を重量部で含む。
Figure 2023097372000004
前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物の調製方法は、以下のステップを含む:
(1) 150重量部の超純水を鍋に加え、90℃まで加熱して保温し、低重合シゾフィランを加えて2min間撹拌し、低分子シゾフィランを加えて2min間撹拌し、中分子シゾフィランを加えて10min間撹拌し、最後に高分子シゾフィランを加えて20min間撹拌して、シゾフィランの混合溶液を得る。
(2)シゾフィランの混合溶液に40重量部の90vol%のエタノール水溶液を加え、撹拌後静置し、沈殿物が沈殿した後、濾過して回収する。さらに、混合溶液に40重量部の90vol%のエタノール水溶液を加え、撹拌後静置し、沈殿物が沈殿した後、濾過して回収する。2回の沈殿物を合わせて、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を得る。
実施例5
本実施例は分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を提供し、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物は、以下の成分を重量部で含む。
Figure 2023097372000005
前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物の調製方法は、以下のステップを含む:
(1) 200重量部の超純水を鍋に加え、90℃まで加熱して保温し、低重合シゾフィランを加えて5min間撹拌し、低分子シゾフィランを加えて5min間撹拌し、中分子シゾフィランを加えて10min間撹拌し、最後に高分子シゾフィランを加えて20min間撹拌して、シゾフィランの混合溶液を得る。
(2)シゾフィランの混合溶液に100重量部の90vol%のエタノール水溶液を加え、撹拌後静置し、沈殿物が沈殿した後、濾過して回収する。さらに、混合溶液に45重量部の90vol%のエタノール水溶液を加え、撹拌後静置し、沈殿物が沈殿した後、濾過して回収する。さらに、混合溶液に25重量部の90vol%のエタノール水溶液を加え、撹拌後静置し、沈殿物が沈殿した後、濾過して回収する。3回の沈殿物を合わせて、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を得る。
実施例6
本実施例は分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を提供し、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物は、以下の成分を重量部で含む。
Figure 2023097372000006
前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物の調製方法は、以下のステップを含む:
(1) 80重量部の超純水を鍋に加え、80℃まで加熱して保温し、低重合シゾフィランを加えて5min間撹拌し、低分子シゾフィランを加えて5min間撹拌し、中分子シゾフィランを加えて10min間撹拌し、最後に高分子シゾフィランを加えて30min間撹拌して、シゾフィランの混合溶液を得る。
(2)シゾフィランの混合溶液に80重量部の85vol%のエタノール水溶液を加え、撹拌後静置し、沈殿物が沈殿した後、濾過して回収する。さらに、混合溶液に50重量部の85vol%のエタノール水溶液を加え、撹拌後静置し、沈殿物が沈殿した後、濾過して回収する。さらに、混合溶液に30重量部の85vol%のエタノール水溶液を加え、撹拌後静置し、沈殿物が沈殿した後、濾過して回収する。3回の沈殿物を合わせて、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を得る。
実施例7
本実施例は分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を提供し、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物は、以下の成分を重量部で含む。
Figure 2023097372000007
前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物の調製方法は、以下のステップを含む:
(1) 120重量部の超純水を鍋に加え、85℃まで加熱して保温し、低分子シゾフィランを加えて2min間撹拌し、中分子シゾフィランを加えて10min間撹拌し、最後に高分子シゾフィランを加えて20min間撹拌して、シゾフィランの混合溶液を得る。
(2)シゾフィランの混合溶液に50重量部の90vol%のエタノール水溶液を加え、撹拌後静置し、沈殿物が沈殿した後、濾過して回収する。さらに、混合溶液に40重量部の90vol%のエタノール水溶液を加え、撹拌後静置し、沈殿物が沈殿した後、濾過して回収する。2回の沈殿物を合わせて、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を得る。
比較例1
本比較例は分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を提供し、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物は、以下の成分を重量部で含む。
Figure 2023097372000008
前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物の調製方法は、以下のステップを含む:
(1) 150重量部の超純水を鍋に加え、90℃まで加熱して保温し、低重合シゾフィランを加えて2min間撹拌し、中分子シゾフィランを加えて10min間撹拌し、最後に高分子シゾフィランを加えて20min間撹拌して、シゾフィランの混合溶液を得る。
(2)シゾフィランの混合溶液に50重量部の90vol%のエタノール水溶液を加え、撹拌後静置し、沈殿物が沈殿した後、濾過して回収する。さらに、混合溶液に50重量部の90vol%のエタノール水溶液を加え、撹拌後静置し、沈殿物が沈殿した後、濾過して回収する。2回の沈殿物を合わせて、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を得る。
比較例2
本比較例は分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を提供し、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物は、以下の成分を重量部で含む。
Figure 2023097372000009
前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物の調製方法は、以下のステップを含む:
(1) 120重量部の超純水を鍋に加え、85℃まで加熱して保温し、低重合シゾフィランを加えて2min間撹拌し、低分子シゾフィランを加えて5min間撹拌し、最後に高分子シゾフィランを加えて20min間撹拌して、シゾフィランの混合溶液を得る。
(2)シゾフィランの混合溶液に50重量部の90vol%のエタノール水溶液を加え、撹拌後静置し、沈殿物が沈殿した後、濾過して回収する。さらに、混合溶液に40重量部の90vol%のエタノール水溶液を加え、撹拌後静置し、沈殿物が沈殿した後、濾過して回収する。2回の沈殿物を合わせて、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を得る。
比較例3
本比較例は分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を提供し、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物は、以下の成分を重量部で含む。
Figure 2023097372000010
前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物の調製方法は、以下のステップを含む:
(1) 150重量部の超純水を鍋に加え、90℃まで加熱して保温し、低重合シゾフィランを加えて2min間撹拌し、中分子シゾフィランを加えて20min間撹拌し、最後に高分子シゾフィランを加えて30min間撹拌して、シゾフィランの混合溶液を得る。
(2)シゾフィランの混合溶液に60重量部の90vol%のエタノール水溶液を加え、撹拌後静置し、沈殿物が沈殿した後、濾過して回収する。さらに、混合溶液に50重量部の90vol%のエタノール水溶液を加え、撹拌後静置し、沈殿物が沈殿した後、濾過して回収する。2回の沈殿物を合わせて、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を得る。
試験例1
過敏性テスターの評価方法(皮膚アレルギーパッチテスト)
サンプル:実施例1~7と比較例1~3が提供する分子量の異なるシゾフィランを含む組成物
測定方法:
1、試験の参加者を100人選択し、ランダムに10人を1グループに分ける。
2、承認済のパッチテスターを選択し、実施例1~7と比較例1~3が提供する分子量の異なるシゾフィランを含む組成物のサンプルを超純水で一倍希釈した後、15μLを取りパッチテスターのチャンバー内に入れ、1つのチャンバーをブランクコントロールとして選択し、パッチテスターを被験者の前腕の湾曲した側に24時間テープで貼り付ける。
3、試験片を取り出してから48時間後に皮膚反応を観察する。閉鎖型パッチテストの皮膚反応の評価基準を表1に示し、具体的な測定結果は、表2に示す。

Figure 2023097372000011

Figure 2023097372000012
表2の測定結果から見えるように、皮膚アレルギーパッチ試験において、本発明の分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を添加したパッチを48時間貼り付けた後、紅斑、灼熱感またはかゆみ等の症状のような反応および副反応が見えた被験者はいなかった。閉鎖型パッチテストから、本発明の分子量の異なるシゾフィランを含む組成物は、肌に対する刺激がないことがわかる。
試験例2
生体外秤量法による保湿性の測定
サンプル:実施例1~7と比較例1~3が提供する分子量の異なるシゾフィランを含む組成物
測定方法:
実施例1~7と比較例1~3が提供する分子量の異なるシゾフィランを含む組成物をそれぞれ超純水で0.1wt%の溶液に希釈し、生体外秤量法による保湿性の測定を行う。各グループのサンプル溶液0.2gを取り、微多孔性通気テープを張り付けた5cm×5cmのガラス板に均一にコーティングし、ガラス板を恒温恒湿のデシケーターに入れ、4時間後と8時間後のガラス板の重量を量り、保湿率を算出する。保湿率の算出方法は、以下の通りである。
保湿率%=(M―M)/(M―M)×100%。
その中、
は、ガラス板の質量/g,
は、サンプルを添加した後のガラス板の質量/g,
は、デシケーターに数時間入れた後のガラス板の質量/g。
具体的な測定結果は、表3に示す。

Figure 2023097372000013
表3の測定結果から見えるように、本発明に記載の分子量の異なるシゾフィランを含む組成物は、優れた保湿性能と長時間の保湿性能を有し、4hの保湿率が94%以上であり、8hの保湿率が85%以上である。特に、実施例1~3により調製された組成物は、4hの保湿率が96%以上であり、8hの保湿率が90%以上である。
一方、比較例1~3により調製された組成物は、その保湿率と保湿安定性が良くないことから、本発明に記載の組成物は分子量の異なるシゾフィランで構成され、配合比率を最適化することで、各分子量のシゾフィランはその役割を果たすだけでなく、そして相乗効果により、乾燥肌や水分損失の問題を根本的に緩和し、それによって肌のハリと弾力を改善し、肌の赤みと腫れの修復をより迅速に促進する。
試験例3
保湿効果測定検証
サンプル:実施例1~7と比較例1~3が提供する分子量の異なるシゾフィランを含む組成物
測定原理:
皮膚水分含有量と皮膚水分損失(TEWL)の試験を行い、水分試験は世界的に認められたCORNEOMETER(登録商標)法―静電容量法を採用した。皮膚水分損失TEWLは、皮膚水分保護層の機能を評価する上で非常に重要なパラメータであり、国際的に広く認められている。皮膚の保護層が無傷であるほど、水分含有量が高くなり、皮膚水分損失のTEWL値が低くなる。
測定方法:
(1)皮膚が健康で同型の18歳~45歳の100人を選択し、ランダムに10人を1グループに分け、研修を受けた技術者が実験を行った。被験者はいずれも皮膚疾患の既往歴がなく、試験部位は正常であり、試験期間中、実験に関係のない薬物や化粧品は塗布しなかった。試験環境の温度は25±1℃であり、相対湿度は40±5%であり、試験前に被験者の腕を36℃ぐらいの純水で拭き、30min間試験環境に座らせた後、測定を行った。
(2)実施例1~7と比較例1~3が提供する分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を質量濃度が0.1%になるように超純水に溶かし、ブランクコントロールを設けた。各被験者の腕の内側に、手のひらの付け根から5cmの位置に試験部位をマークし、試験部位の大きさは通常4×4cmであり、同じ被験者の腕に複数の部位をマークし、各部位の間隔は1cmぐらいにした。10人の被験者のグループごとに、実施例または比較例の1つのサンプルを試験した。テストサンプルとブランクコントロールを同じ被験者の腕の内側の異なる試験部位に塗り、テストサンプルとブランクコントロールは、塗る時にランダムにした。各試験部位の原始値を求めた後、各試験部位に試験液を約500μL塗布し、塗布6時間後に試験部位の皮膚水分蒸散量を測定機器で測定し、シゾフィラン組成物の保湿性能は、保湿力の相対値で評価した。安定したデータが得られた後、すべての実験データを読み取り、測定値は6回の読み取り値の平均値であり、各群の使用前後の平均TEWL値(g/hm)を記録し、TEWL値の変化値を算出した。
変化値=(使用前の水分損失量の平均値―使用後の水分損失量の平均値)
数値が大きいほど水分損失が少なく、テストサンプルの肌の保湿力やバリア機能が強いことを示す。
具体的な測定結果は、表4に示す。

Figure 2023097372000014
表4の測定結果から見えるように、本発明に記載の分子量の異なるシゾフィランを含む組成物は、優れた保湿力と肌バリアの修復力を有し、使用6h後のTEWLの変化値は5以上であった。特に、実施例1~3により調製された組成物は、使用6h後のTEWLの変化値が6以上であった。
一方、比較例1~3により調製された組成物は、保湿力と肌バリアの修復力が良くなかった。これは、本発明の分子量の異なるシゾフィランを含む組成物が、皮膚表皮の各層の保湿要件に対し、化合物の保湿処方を科学的にカスタマイズし、角質層、表皮および真皮上層の異なる層のために科学的に保湿溶液をカスタマイズすることで、経皮水分損失量を抑え、細胞内の水分循環を高め、表面層の水分を閉じ込める等のバリア性を強化する効果を示す。
試験例4
抗酸化性能の測定
サンプル:実施例1~7と比較例1~3が提供する分子量の異なるシゾフィランを含む組成物
測定方法:
試験はLarrauri JAで指定された方法に従い、20mmol/LのDPPH溶液を調製する。実施例1~7と比較例1~3が提供する分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を超純水で希釈し、質量濃度0.3%の溶液を得る。試験管に2.0mLの試験サンプル溶液及び2.0mLの20mmol/LのDPPH溶液を取り、よく混ぜ合わせて30min間反応させ、517nmで吸光度を測定する。無水エタノールをブランクコントロールとし、吸光度に基づいてDPPH阻害率を算出する。
DPPHフリーラジカルの阻害率(%)=[1―(A―A)/A]×100%
式において、Aは2.0mLのDPPH溶液と2.0mLの試験サンプル溶液の吸光度であり、Aは2.0mLの試験サンプル溶液と2.0mLの無水エタノールの吸光度であり、Aは2.0mLのDPPH溶液と2.0mLの無水エタノールの吸光度であり、3回測定分の平均値を取る。
具体的な測定結果は、表5に示す。

Figure 2023097372000015
表5の測定データから見えるように、本発明に記載の分子量の異なるシゾフィランを含む組成物は、優れた抗酸化性とDPPHフリーラジカルの除去能力を有し、DPPHフリーラジカルに対する阻害率が70%以上であった。特に、実施例1~3により調製された組成物は、DPPHフリーラジカルに対する阻害率が76%以上であった。
一方、比較例1~3により調製された組成物は、その抗酸化性が良くなかった。これは、本発明に記載の組成物は分子量の異なるシゾフィランで構成され、配合比率を最適化することで、各分子量のシゾフィランがその役割を果たすだけでなく、相乗効果により、抗酸化性とDPPHフリーラジカルの除去能力をさらに改善し、皮膚の酸化による老化を遅らせる効果を示す。
試験例5
抗炎症・抗アレルギー性能測定
サンプル:実施例1~7と比較例1~3が提供する分子量の異なるシゾフィランを含む組成物
測定原理:
ヒト末梢血好塩基性(KU812)細胞は、アレルギー反応の研究でエフェクター細胞としてよく使用される。KU812細胞ヒスタミン放出モデルは、KU812細胞ヒスタミン放出に対するサンプルの影響を調べるために使用される。また、KU812細胞ヒスタミン放出モデルは、KU812細胞における炎症誘発性サイトカインの発現に対するサンプルの影響を調べるために使用される。
測定方法:
(1)試験サンプルの調製および処理:実施例1~7と比較例1~3が提供する分子量の異なるシゾフィランを含む組成物溶液はDMSOで調製され、質量濃度は10%であり、シゾフィラン組成物の濃度が0.3%になるように10%ウシ胎児血清培地で希釈する。
細胞培養及びモデルの確立:10%ウシ胎児血清を含むIMDM培地で細胞を希釈し、細胞密度を2.2×10個/mLに調整した後、得られた細胞懸濁液を96ウェルプレートに180μL/ウェルの接種量で接種した。
モデル対照群、シゾフィラン組成物の実験群、ブランクコントロール群に分け、各群を3本平行に設置し、37℃、5%COインキュベーター培養、10分間静置し、シゾフィラン組成物の実験群には試験サンプル20μLを加え、ブランクコントロール群とモデル対照群には20μLの培養液を加え、インキュベーターに入れ、プレインキュベーションを行い、2時間後、細胞ブランクコントロール群を除いて、各群の細胞に刺激剤として40nMのクロチルアルコール-12-テトラデカンアセチル-13-アセテート(PMA)、1μmのカルシウムイオノフォアA23187を加え、PMAおよびA23187はDMSOを使用して調製した。ブランクコントロール群には、同容量で同濃度のDMSO培地を加えた。
指標検出:2h後、細胞を遠心分離し、細胞上清を回収し、ヒスタミン測定用ELISAキットのプロトコルに従って、上清中のヒスタミン含有量を測定した。
ヒスタミン遊離抑制率(%)=(モデル群のヒスタミン含有量―実験群のヒスタミン含有量)/モデル群のヒスタミン含有量×100%。
(2)試験サンプルの調製および処理:実施例1~7と比較例1~3が提供する分子量の異なるシゾフィランを含む組成物溶液はDMSOで調製され、質量濃度は10%であり、シゾフィラン組成物の濃度が0.3%になるように10%ウシ胎児血清培地で希釈する。
細胞培養及びモデルの確立:10%ウシ胎児血清を含むIMDM培地でKU812細胞を希釈し、細胞密度を2.2×10個/mLに調整した後、得られた細胞懸濁液を96ウェルプレートに180μL/ウェルの接種量で接種した。
モデル対照群、シゾフィラン組成物の実験群、ブランクコントロール群に分け、各群を3本平行に設置し、37℃、5%COインキュベーター培養、10分間静置し、シゾフィラン組成物の実験群には試験サンプル20μLを加え、ブランクコントロール群とモデル対照群には20μLの培養液を加え、インキュベーターに入れ、プレインキュベーションを行い、2時間後、細胞ブランクコントロール群を除いて、各群の細胞に刺激剤として40nMのPMA、1μmのA23187を加え、PMAおよびA23187はDMSOを使用して調製した。ブランクコントロール群には、同容量で同濃度のDMSO培地を加えた。
指標検出:2h培養後、細胞を遠心分離し、細胞上清を回収し、R&D ELISA Kitのプロトコルに従って、上清中のTNF―αの含有量を測定した。
TNF―αの発現抑制率(%)=(モデル群のTNF―αの含有量―実験群のTNF―αの含有量)/モデル群のTNF―αの含有量×100%。
具体的な測定結果は、表6に示す。

Figure 2023097372000016
表6の測定データから見えるように、本発明に記載の分子量の異なるシゾフィランを含む組成物は、優れた抗炎症性と抗アレルギー性を有し、ヒスタミン遊離抑制率が70%以上であり、炎症因子TNF-α発現抑制率が70%以上である。特に、実施例1~3により調製された組成物は、ヒスタミン遊離抑制率が77%以上であり、炎症因子TNF-α発現抑制率が80%以上である。
一方、比較例1~3により調製されたシゾフィラン組成物は、その抗炎症性と抗アレルギー性が良くなかった。これは、本発明に記載の組成物が分子量の異なるシゾフィランで構成され、配合比率を最適化することで、各分子量のシゾフィランがその役割を果たすだけでなく、相乗効果により、ヒスタミンを抑制する能力をさらに向上させ、毛細血管透過性の増加やヒスタミンの放出による炎症やアレルギーの発生を抑制する。同時に、複数の炎症細胞における炎症因子の発現を阻害することができ、また、炎症メディエーターの放出を阻害することを示す。
出願人は、本発明が上記の実施例を通じて、本発明による前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物及びその調製方法及び応用を説明することを宣言するが、本発明は上記の実施例に限定されるとはいえなく、本発明を実施するために上記の実施例に依存しなければならないことを意味するものではない。当業者は、本発明のいかなる改良、本発明の製品の各原材料の同等の置換、補助成分の追加、特定の方法の選択なども、本発明の保護の範囲内にあることを理解されたい。

Claims (10)

  1. 分子量の異なるシゾフィランを含む組成物であって、
    前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物は、分子量が10~100kDである低分子シゾフィラン、分子量が100~1000kDである中分子シゾフィラン、分子量が1000~2000kDである高分子シゾフィランを含むことを特徴とする、分子量の異なるシゾフィランを含む組成物。
  2. 前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物は、以下の成分を重量部で含むことを特徴とする、請求項1に記載の分子量の異なるシゾフィランを含む組成物:
    分子量が10~100kDである低分子シゾフィラン 1~5重量部
    分子量が100~1000kDである中分子シゾフィラン 0.5~3重量部
    分子量が1000~2000kDである高分子シゾフィラン 0.1~2重量部。
  3. 前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物は、分子量が10kDより低い低重合シゾフィランを含み、好ましくは、1~8kDであり、好ましくは、前記低重合シゾフィランの重量部が0.01~2重量部であることを特徴とする、請求項1または2に記載の分子量の異なるシゾフィランを含む組成物。
  4. 前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物は、以下の成分を重量部で含むことを特徴とする、請求項1~3のうちいずれか一項に記載の分子量の異なるシゾフィランを含む組成物:
    分子量が1~8kDである低重合シゾフィラン 0.01~1重量部
    分子量が10~50kDである低分子シゾフィラン 1~5重量部
    分子量が100~200kDである中分子シゾフィラン 0.5~3重量部
    分子量が1000~1200kDである高分子シゾフィラン 0.1~2重量部。
  5. 請求項1~4のうちいずれか一項に記載の分子量の異なるシゾフィランを含む組成物の調製方法であって、前記調製方法は、以下のステップを含む:
    ステップ(1):低分子シゾフィラン、中分子シゾフィランと高分子シゾフィランを溶解して混合溶液を得る;
    ステップ(2):ステップ(1)で得られた混合溶液を沈殿させた後乾燥させて、前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を得る。
  6. ステップ(1)において、前記溶解に使用する溶媒は超純水、注射用水、生理食塩水または緩衝生理食塩水中のいずれか1つまたは少なくとも2つの組み合わせを含み、
    ステップ(1)において、前記溶解に使用する溶媒の質量は、分子量の異なるシゾフィランの総質量の5~30倍であることを特徴とする、請求項5に記載の分子量の異なるシゾフィランを含む組成物。
  7. ステップ(1)において、前記溶解温度は50~90℃、前記溶解時間は20~50minであり、
    前記溶解のための添加物は、順番に任意の低重合シゾフィラン、低分子シゾフィラン、中分子シゾフィラン及び高分子シゾフィランであることを特徴とする、請求項5または6に記載の分子量の異なるシゾフィランを含む組成物。
  8. ステップ(2)において、前記沈殿は、80~95vol%のエタノール水溶液を使用してアルコール沈殿を行い、前記アルコール沈殿回数は1~5回であり、前記アルコール沈殿用エタノール水溶液の総体積は混合溶液の体積の0.2~2倍であり、前記乾燥温度は40~60℃であり、前記乾燥時間は1~10hであることを特徴とする、請求項5~7のうちいずれか一項に記載の分子量の異なるシゾフィランを含む組成物。
  9. 請求項1~4のうちいずれか一項に記載の分子量の異なるシゾフィランを含む組成物の化粧品の製造における応用。
  10. 化粧品であって、前記化粧品は請求項1~4のうちいずれか一項に記載の分子量の異なるシゾフィランを含む組成物を含み、
    前記分子量の異なるシゾフィランを含む組成物の前記化粧品における添加量は0.01~20wt%であり、好ましくは1~10wt%であることを特徴とする、化粧品。
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