JP2023096979A - 電動モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】永久磁石を効率よく冷却する。【解決手段】電動モータ10は、ティース43dにコイル44が巻回された円筒状のステータ41と、柱状の永久磁石47、永久磁石47の磁石外周面47cを覆う円筒状の保護管46、及び保護管46に接続される軸部材48を備え、ステータ41の内側で回転するロータ42と、を備える。軸部材48は、永久磁石47に対向する底面48bと、底面48bから保護管46に向けて延び、保護管46に接続される側面48cと、を備える有底筒状である。少なくとも永久磁石47、底面48b、及び側面48cによって軸部材48の内部に空間S3が区画される。側面48cには、永久磁石47を冷却する冷媒を空間S3と空間S3の外部とを往来させる複数の連通孔51hが形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、電動モータに関する。
電動モータは、ティースにコイルが巻回されたステータと、ステータの内側で回転するロータと、を備える。ロータは、例えば、永久磁石、永久磁石の外周面を覆う保護管、及び保護管に接続される軸部材を備える。特許文献1に記載の電動モータは、ステータとロータとを収容するハウジングを備える。ハウジング内において、冷媒が流れる。
特開2015-155696号公報
ところで、永久磁石に渦電流が生じることにより、永久磁石に熱が生じる。冷媒によって永久磁石を冷却する場合、冷媒によって永久磁石を効率良く冷却することが望まれている。
上記課題を解決する電動モータは、ティースにコイルが巻回された円筒状のステータと、柱状の永久磁石、前記永久磁石の外周面を覆う円筒状の保護管、及び前記保護管に接続される軸部材を備え、前記ステータの内側で回転するロータと、を備える電動モータであって、前記軸部材は、前記永久磁石に対向する底面と、前記底面から前記保護管に向けて延び、前記保護管に接続される側面と、を備える有底筒状であり、少なくとも前記永久磁石、前記底面、及び前記側面によって前記軸部材の内部に空間が区画され、前記側面には、前記永久磁石を冷却する冷媒を前記空間と前記空間の外部とを往来させる複数の連通孔が形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、軸部材は、永久磁石の外周面を覆う保護管に接続される。軸部材の内部の空間は、少なくとも永久磁石と軸部材の底面及び側面とによって区画される。冷媒は、軸部材の内部の空間と空間の外部とを連通孔を介して往来する。空間を流れる冷媒によって永久磁石が冷却される。したがって、永久磁石を効率良く冷却できる。
電動モータにおいて、複数の前記連通孔は、前記空間に前記冷媒を吸入する吸入孔、及び前記空間から前記冷媒を排出する排出孔であり、前記吸入孔は、前記軸部材の回転方向に延びるように前記側面を貫通し、前記排出孔は、前記回転方向とは逆方向に延びるように前記側面を貫通するとよい。
上記構成によれば、軸部材の回転に伴って、吸入孔を介して空間に冷媒が引き込まれるため、空間への冷媒の吸入が促進される。軸部材の回転に伴って、排出孔を介して空間から冷媒が押し出されるため、空間からの冷媒の排出が促進される。したがって、永久磁石からの熱を受けて昇温した冷媒が排出孔を介して空間から排出されやすくなるため、空間を流れる冷媒によって、永久磁石の冷却をより促進させることができる。
電動モータにおいて、複数の前記連通孔は、前記空間に前記冷媒を吸入する吸入孔、及び前記空間から前記冷媒を排出する排出孔であり、前記側面は、前記保護管に接続される接続部を形成する大径部と、前記底面に繋がる小径部とを有し、前記吸入孔は、前記小径部を貫通し、前記排出孔は、前記大径部を貫通するとよい。
上記構成によれば、軸部材の回転に伴って、小径部よりも大きな遠心力が大径部に作用する。吸入孔は小径部を貫通する。排出孔は大径部を貫通する。そのため、大径部に作用する遠心力により、排出孔を介してなされる空間からの冷媒の排出が促進される。したがって、永久磁石からの熱を受けて昇温した冷媒が排出孔を介して空間から排出されやすくなるため、空間を流れる冷媒によって、永久磁石の冷却をより促進させることができる。
電動モータにおいて、前記接続部と前記永久磁石とは、接触しているとよい。
上記構成によれば、接続部と永久磁石とが接触しているため、空間を流れる冷媒は、永久磁石のうちで接続部が接触する箇所に接するように流れる。したがって、永久磁石をより効率良く冷却できる。
電動モータにおいて、前記ステータと前記ロータとを収容するハウジングを更に備え、前記軸部材は、前記ハウジングに対して、気体軸受によって支持され、前記気体軸受は、前記軸部材における前記吸入孔と前記排出孔との間の外周面を支持するとよい。
軸部材の回転に伴って軸部材と気体軸受との間に空気膜の動圧が生じると、気体軸受が軸部材と非接触の状態で軸部材を支持するようになる。こうして気体軸受と軸部材とが非接触の状態になると、軸部材から気体軸受への熱伝導が生じにくくなる。気体軸受への熱伝導による軸部材の冷却がなされにくくなるため、軸部材への熱伝導による永久磁石の冷却がなされにくくなる。上記構成によれば、気体軸受は、軸部材における吸入孔と排出孔との間の外周面を支持する。そのため、軸部材のうち、気体軸受への熱伝導による冷却がなされにくい部分を、空間を流れる冷媒によって冷却できる。
この発明によれば、永久磁石を効率良く冷却できる。
電動モータを示す断面図である。 電動モータの一部を拡大して示す断面図である。 小径部を示す断面図である。 大径部を示す断面図である。
以下、電動モータを具体化した一実施形態を図1~図4にしたがって説明する。
<電動モータ10の基本構成>
図1に示すように、電動モータ10は、燃料電池車に搭載されている。燃料電池車には、酸素及び水素を供給して発電させる燃料電池システム11が搭載されている。電動モータ10は、ハウジング20と、作動体としての第1羽根車31及び第2羽根車32と、モータ40と、冷却流路60と、を備えている。モータ40は、ステータ41と、ロータ42と、を備えている。すなわち、電動モータ10は、ステータ41と、ロータ42と、を備える。
<ハウジング20の構成>
ハウジング20は金属製である。ハウジング20の材料としては、例えばアルミニウムが挙げられる。ハウジング20は、モータハウジング21、コンプレッサハウジング22、タービンハウジング23、第1プレート24、第2プレート25、及び第3プレート26を有している。
モータハウジング21は、板状の端壁21aと、周壁21bと、を有している。周壁21bは、端壁21aの外周部から筒状に延びている。第1プレート24は、モータハウジング21の周壁21bの開口側の端部に連結されている。第1プレート24は、モータハウジング21の周壁21bの開口を閉塞している。
モータハウジング21の端壁21aの内面21c、周壁21bの内周面である周壁内周面21d、及び第1プレート24におけるモータハウジング21側の端面24aによってモータ室S1が区画されている。モータ室S1内にモータ40が収容されている。言い換えると、ハウジング20は、ステータ41とロータ42とを収容する。
第1プレート24は、第1軸受保持部16を有している。第1軸受保持部16は、第1プレート24の端面24aの中央部からモータ40に向けて突出している。第1軸受保持部16は、円筒状である。
第1プレート24におけるモータハウジング21とは反対側の端面24bには、凹部24cが形成されている。凹部24cは、円孔状である。第1軸受保持部16の内側は、第1プレート24を貫通して凹部24cの凹部底面24dに開口している。凹部24cの軸心と第1軸受保持部16の軸心とは一致している。凹部24cの凹部内周面24eは、端面24bと凹部底面24dとを接続している。
モータハウジング21は、第2軸受保持部17を有している。第2軸受保持部17は、モータハウジング21の端壁21aの内面21cの中央部からモータ40に向けて突出している。第2軸受保持部17は、円筒状である。第2軸受保持部17の内側は、モータハウジング21の端壁21aを貫通して端壁21aの外面21eに開口している。第1軸受保持部16の軸心と第2軸受保持部17の軸心とは互いに一致している。
第2プレート25は、第1プレート24の端面24bに連結されている。第2プレート25の中央部にはシャフト挿通孔25aが形成されている。シャフト挿通孔25aは、凹部24cの内部に連通している。シャフト挿通孔25aの軸心は、凹部24cの軸心及び第1軸受保持部16の軸心と一致している。第2プレート25における第1プレート24寄りの端面25cと、第1プレート24の凹部24cとによって、スラスト軸受収容室S2が区画されている。
コンプレッサハウジング22は筒状である。コンプレッサハウジング22には、空気が吸入される円孔状の吸入口22aが形成されている。コンプレッサハウジング22は、第2プレート25における第1プレート24とは反対側の端面25bに連結されている。吸入口22aは、コンプレッサハウジング22における第2プレート25とは反対側の端面に開口している。吸入口22aの軸心は、第2プレート25のシャフト挿通孔25aの軸心と、第1軸受保持部16の軸心と、に一致している。
コンプレッサハウジング22と第2プレート25の端面25bとの間には、第1羽根車室22bと、吐出室22cと、第1ディフューザ流路22dと、が形成されている。第1羽根車室22bは、吸入口22aに連通している。吐出室22cは、第1羽根車室22bの周囲で吸入口22aの軸心周りに延びている。第1ディフューザ流路22dは、第1羽根車室22bと吐出室22cとを連通している。第1羽根車室22bは、第2プレート25のシャフト挿通孔25aに連通している。
第3プレート26は、モータハウジング21の端壁21aの外面21eに連結されている。第3プレート26の中央部にはシャフト挿通孔26aが形成されている。シャフト挿通孔26aは、第2軸受保持部17の内部に連通している。シャフト挿通孔26aの軸心は、第2軸受保持部17の軸心と一致している。
タービンハウジング23は筒状である。タービンハウジング23には、空気が吐出される円孔状の吐出口23aが形成されている。タービンハウジング23は、第3プレート26におけるモータハウジング21とは反対側の端面26bに連結されている。吐出口23aは、タービンハウジング23における第3プレート26とは反対側の端面に開口している。吐出口23aの軸心は、第3プレート26のシャフト挿通孔26aの軸心と、第2軸受保持部17の軸心と、に一致している。
タービンハウジング23と第3プレート26の端面26bとの間には、第2羽根車室23bと、吸入室23cと、第2ディフューザ流路23dと、が形成されている。第2羽根車室23bは、吐出口23aに連通している。吸入室23cは、第2羽根車室23bの周囲で吐出口23aの軸心周りに延びている。第2ディフューザ流路23dは、第2羽根車室23bと吸入室23cとを連通している。第2羽根車室23bは、シャフト挿通孔26aに連通している。
<ステータ41の構成>
ステータ41は円筒状である。ステータ41は、モータハウジング21の周壁21bに固定されている。ステータ41は、筒状のステータコア43と、コイル44と、を有している。ステータコア43は、円筒状のヨーク43cと、複数のティース43dとを有している。ヨーク43cの外周面は、モータハウジング21の周壁内周面21dに固定されている。言い換えると、ステータコア43は、ハウジング20の内周面に固定されている。各ティース43dは、ヨーク43cの内周面から径方向内側に向かって突出している。複数のティース43dは、ステータコア43の周方向に間隔を空けて並んでいる。コイル44は、ティース43dに巻回されている。コイル44の一部であるコイルエンド44eは、ステータコア43の端面である第1コア端面43a及び第2コア端面43bの各々から突出している。
<ロータ42の構成>
ロータ42は、ステータコア43の径方向内側に配置されている。したがって、ロータ42は、ステータ41の径方向内側に配置されているともいえる。ロータ42は、ステータ41の内側で回転する。
ロータ42は、円筒状の保護管46を有している。保護管46は、例えば、ステンレス鋼により形成されている。保護管46は、例えば、SUS316により形成されていてもよい。
ロータ42は、柱状の永久磁石47及び軸部材48を備える。ロータ42は、軸部材48の周方向に回転する。
永久磁石47は、中実円柱状である。永久磁石47は、保護管46の内周面に圧入されている。これにより、保護管46は、永久磁石47の外周面である磁石外周面47cを覆う。永久磁石47は、保護管46の内周面に固定されている。永久磁石47の軸心は、保護管46の軸心と一致している。永久磁石47における軸線方向の長さは、保護管46における軸線方向の長さよりも短い。永久磁石47の軸線方向における第1端面47aと第2端面47bとは、軸線方向に対して直交する方向に延びる平坦面状である。永久磁石47は、永久磁石47の径方向に着磁されている。
保護管46の軸線方向において、保護管46の一端を第1端部46aといい、保護管46の他端を第2端部46bという。第1端面47a及び第2端面47bは、保護管46の内部に位置している。よって、保護管46の軸線方向において、第1端部46aは永久磁石47の第1端面47aから突出している。保護管46の軸線方向において、第2端部46bは永久磁石47の第2端面47bから突出している。
保護管46の軸線方向の長さは、ステータコア43の軸線方向の長さよりも長い。保護管46の第1端部46aは、ステータコア43の第1コア端面43aに対して突出している。保護管46の第2端部46bは、ステータコア43の第2コア端面43bに対して突出している。
<軸部材48の構成>
軸部材48は金属製である。軸部材48の材料としては、例えば鉄が挙げられる。軸部材48は、軸線方向Xにおける永久磁石47の両側に位置している。軸部材48は、保護管46の軸線方向における両端に位置している。保護管46の軸線方向において、保護管46の一方に位置する軸部材48を第1軸部材49ともいい、保護管46の他方に位置する軸部材48を第2軸部材50ともいう。
第1軸部材49及び第2軸部材50の軸線は、互いに一致している。第1軸部材49及び第2軸部材50の軸線を、軸部材48の軸線Lという。軸部材48の軸線Lは、永久磁石47の軸線と一致している。軸部材48の軸線方向を軸線方向Xという。軸線方向Xは、軸部材48の軸線Lが延びる方向のことである。軸部材48の軸線Lに直交する方向を直交方向Yという。直交方向Yは、軸部材48の径方向に一致する。
図2に示すように、軸部材48としての第1軸部材49及び第2軸部材50の各々は、接続部51を備えている。接続部51は、軸線方向Xにおいて永久磁石47と隣り合う。すなわち、本実施形態の接続部51は、軸線方向Xにおける永久磁石47の両側に位置している。
軸部材48は、保護管46に接続される。第1軸部材49において、軸線方向Xにおける接続部51の一部は、保護管46の第1端部46aに圧入されている。第2軸部材50において、軸線方向Xにおける接続部51の一部は、保護管46の第2端部46bに圧入されている。
図1に示すように、第1軸部材49及び第2軸部材50の各々は、軸部52を備えている。軸部52は円柱状である。軸部52は、接続部51における永久磁石47とは反対側の端部に連続している。
第1軸部材49は、支持プレート54を備えている。支持プレート54は、スラスト軸受収容室S2に配置されている。支持プレート54は、第1軸部材49の外周面から、直交方向Yにおける第1軸部材49の外側へ向けて突出する環状である。支持プレート54は、軸部材48と一体的に回転可能である。支持プレート54は、軸線方向Xにおいてモータ40から離れた位置に配置されている。
<スラスト軸受55の構成>
電動モータ10は、スラスト軸受55を備えている。スラスト軸受55は、支持プレート54をスラスト方向においてハウジング20に対して回転可能に支持する。なお本実施形態でのスラスト方向は軸線方向Xである。
スラスト軸受55は、スラスト軸受収容室S2に配置されている。スラスト軸受55は、軸線方向Xにおける両側から支持プレート54を挟むように配置されている。スラスト軸受55は、第2プレート25の端面25cと支持プレート54との間と、第1プレート24の凹部底面24dと支持プレート54との間と、の各々に位置している。
スラスト軸受55は、気体軸受である。ロータ42の回転に伴って支持プレート54が回転すると、軸線方向Xにおいて支持プレート54の両側に位置する両スラスト軸受55と支持プレート54との間に動圧が生じる。これにより、スラスト軸受55によって、支持プレート54が両スラスト軸受55に対して浮上する。支持プレート54は、両スラスト軸受55に対して非接触の状態で回転可能に支持される。
<ラジアル軸受56の構成>
電動モータ10は、ラジアル軸受56を備えている。ラジアル軸受56は円筒状である。ラジアル軸受56は、軸部材48をラジアル方向においてハウジング20に対して回転可能に支持する。これにより、ラジアル軸受56は、軸部材48を回転可能に支持する。ラジアル軸受56は、軸部材48の外周面である軸外周面48aを支持する。なお本実施形態でのラジアル方向は、軸部材48の軸線Lに対して直交する方向である。
第1軸部材49と第2軸部材50とが、それぞれ別のラジアル軸受56によって支持されている。第1軸部材49を支持するラジアル軸受56を第1ラジアル軸受56aともいう。第2軸部材50を支持するラジアル軸受56を第2ラジアル軸受56bともいう。
ラジアル軸受56は、接続部51を支持している。詳細には、第1ラジアル軸受56aは、第1軸部材49の接続部51を支持している。第2ラジアル軸受56bは、第2軸部材50の接続部51を支持している。接続部51のうち、直交方向Yにおいてラジアル軸受56と対向する部分を対向部71という。第1ラジアル軸受56aは、軸線方向Xにおける第1軸部材49の一部と対向する。第2ラジアル軸受56bは、軸線方向Xにおける第2軸部材50の一部と対向する。そのため、第1軸部材49及び第2軸部材50の各々の軸線方向Xにおける一部が対向部71に相当する。
第1ラジアル軸受56aは、第1軸受保持部16に保持されている。第1ラジアル軸受56aは、軸線方向Xにおいて第1プレート24と保護管46との間に位置する。第2ラジアル軸受56bは、第2軸受保持部17に保持されている。第2ラジアル軸受56bは、軸線方向Xにおいて第3プレート26と保護管46との間に位置する。
ラジアル軸受56は、気体軸受である。すなわち、軸部材48は、ハウジング20に対して、気体軸受によって支持されている。ラジアル軸受56は、軸部材48の回転数がラジアル軸受56により軸部材48が浮上する浮上回転数に達するまでは、軸部材48と接触した状態で軸部材48を支持する。軸部材48の回転数が浮上回転数に達すると、軸部材48とラジアル軸受56との間に生じる空気膜の動圧によって、軸部材48がラジアル軸受56に対して浮上する。これにより、ラジアル軸受56は、軸部材48と非接触の状態で軸部材48を支持する。
<作動体の構成>
作動体としての第1羽根車31及び第2羽根車32は、ロータ42と一体的に回転可能である。すなわち、モータ40は作動体を回転させる。第1羽根車31及び第2羽根車32は、ハウジング20内にて空気を吸入して吐出する。第1羽根車31は、第1軸部材49の軸部52に連結されている。第1羽根車31は、第1羽根車室22bに位置する。第2羽根車32は、第2軸部材50の軸部52に連結されている。第2羽根車32は第2羽根車室23bに位置する。
<燃料電池システム11の構成>
燃料電池システム11は、車載用燃料電池としての燃料電池スタック12と、電動モータ10と、供給流路L1と、吐出流路L2と、分岐流路L3と、を備えている。燃料電池スタック12は、複数の電池セルから構成されている。供給流路L1は、吐出室22cと燃料電池スタック12とを接続する。吐出流路L2は、燃料電池スタック12と吸入室23cとを接続する。分岐流路L3は、供給流路L1から分岐している。分岐流路L3は、供給流路L1と冷却流路60とを接続する。分岐流路L3の途中には、インタークーラR1が設けられている。インタークーラR1は、分岐流路L3を流れる空気を冷却する。
軸部材48が回転すると、第1羽根車31及び第2羽根車32は軸部材48と一体的に回転する。すると、吸入口22aから吸入された空気が第1羽根車室22b内で第1羽根車31によって圧縮されるとともに第1ディフューザ流路22dを通過して吐出室22cから吐出される。そして、吐出室22cから吐出された空気は、供給流路L1を介して燃料電池スタック12に供給される。燃料電池スタック12に供給された空気は、燃料電池スタック12を発電するために使用される。その後、燃料電池スタック12の排気として吐出流路L2へ吐出される。燃料電池スタック12の排気は、吐出流路L2を介して吸入室23cに吸入される。吸入室23cに吸入される燃料電池スタック12の排気は、第2ディフューザ流路23dを通じて第2羽根車室23bに吐出される。第2羽根車室23bに吐出される燃料電池スタック12の排気により第2羽根車32が回転する。軸部材48は、モータ40の駆動による回転に加え、燃料電池スタック12の排気により回転する第2羽根車32の回転によっても回転する。燃料電池スタック12の排気による第2羽根車32の回転により軸部材48の回転が補助される。吸入室23cに吐出された燃料電池スタック12の排気は、吐出口23aから外部へ吐出される。
<冷却流路60の構成>
冷却流路60はハウジング20内に形成されている。冷却流路60には冷媒が流れる。本実施形態おける冷媒は、気体としての空気である。冷却流路60は、モータハウジング21及び第1プレート24に形成されている。冷却流路60は、第1流路61、第2流路62、第3流路63、第4流路64、第5流路65、及び排出流路66を有している。
第1流路61は、モータハウジング21の周壁21bに位置している。第1流路61は、周壁21bの外周面に形成された流入口61aを介してハウジング20外に開口する。流入口61aに分岐流路L3が連通している。第2流路62は、周壁21b及び第1プレート24に位置している。第4流路64は、周壁21b及び端壁21aに位置している。第2流路62及び第4流路64は、第1流路61よりも冷媒の流れ方向の下流側に位置する。冷却流路60は、第1流路61の下流端から第2流路62と第4流路64とに分岐している。周壁21bにおいて、第2流路62及び第4流路64は、第1流路61の下流端から互いに反対方向に延びている。
第2流路62のうちで周壁21bに位置する部分は、軸線方向Xに延びている。第1プレート24に位置する第2流路62の部分のうち、一部は周壁21bに位置する第2流路62と連通するように軸線方向Xに延びており、この部分よりも下流部分は軸部材48に向かって延びている。第2流路62は、スラスト軸受収容室S2と第3流路63とに連通している。第3流路63は、第1ラジアル軸受56aに隣接している。第3流路63は、軸線方向Xにおいて、第1ラジアル軸受56aとスラスト軸受55との間に位置している。第3流路63は、軸部材48の周方向に延びている。第3流路63は、直交方向Yにおける第1ラジアル軸受56aと第1軸部材49の対向部71との間を介して、モータ室S1に連通している。
第4流路64のうちで周壁21bに位置する部分は、軸線方向Xに延びている。端壁21aに位置する第4流路64の部分のうち、一部は周壁21bに位置する第4流路64と連通するように軸線方向Xに延びており、この部分よりも下流部分は軸部材48に向かって延びている。第4流路64は第5流路65に連通している。第5流路65は、第2ラジアル軸受56bに隣接している。第5流路65は、軸線方向Xにおいて、第2ラジアル軸受56bと第3プレート26との間に位置している。第5流路65は、軸部材48の周方向に延びている。第5流路65は、直交方向Yにおける第2ラジアル軸受56bと第2軸部材50の対向部71との間を介して、モータ室S1に連通している。
排出流路66は、モータハウジング21の周壁21bの内周面に開口している。排出流路66を介してモータ室S1とハウジング20の外部とが連通している。
<冷却流路60における冷媒の流れ>
燃料電池スタック12に向かって供給流路L1を流れる空気の一部が冷媒として、分岐流路L3を介して第1流路61に流入する。第1流路61に流入する冷媒は、分岐流路L3を流れる途中でインタークーラR1によって冷却される。第1流路61に流入した冷媒は、第2流路62及び第4流路64の各々に流入する。
第2流路62に流入した冷媒は、第3流路63及びスラスト軸受収容室S2の各々に流入する。第3流路63に流入した冷媒は、第1ラジアル軸受56aと第1軸部材49の対向部71との間を通過した後に、モータ室S1に流入する。したがって、冷却流路60は、第1ラジアル軸受56aと第1軸部材49の対向部71との間を含んでいる。こうしてモータ室S1内に流入した冷媒は、例えば、ロータ42とステータ41との間を通過した後、排出流路66に流入する。
第4流路64に流入した冷媒は、第5流路65に流入する。第5流路65に流入した冷媒は、第2ラジアル軸受56bと第2軸部材50の対向部71との間を通過した後に、モータ室S1に流入する。したがって、冷却流路60は、第2ラジアル軸受56bと第2軸部材50の対向部71との間を含んでいる。こうしてモータ室S1内に流入した冷媒は、排出流路66に流入する。冷媒は、排出流路66を介してモータ室S1からハウジング20の外部に排出される。
このように、冷媒が冷却流路60を流れることにより、スラスト軸受55、第1ラジアル軸受56a、第2ラジアル軸受56b、及びモータ40の各々が冷媒によって直接冷却される。よって、燃料電池スタック12に向かって流れる空気の一部が、冷却流路60を流れる冷媒として冷却流路60に流入される。
<軸部材48の詳細な構成>
図2に示すように、軸部材48の内部には、空間S3が区画されている。本実施形態の空間S3は、軸線方向Xにおける接続部51の一端から他端に亘って形成されている。接続部51は、有底筒状である。接続部51は、軸線方向Xに軸線が延びる。接続部51の軸心は、第1ラジアル軸受56aの軸心と、第2ラジアル軸受56bの軸心とに一致している。接続部51は、軸線方向Xにおける一端に開口端53aを備え、他端に閉塞端53bを備えている。
軸部材48は、永久磁石47に対向する底面48bと、保護管46に接続される側面48cと、を備える有底筒状である。底面48bは、閉塞端53bの端面に相当する。底面48bは、軸線方向Xに直交してもよい。側面48cは、接続部51の内周面に相当する。側面48cは、保護管46に接続される。
空間S3は、少なくとも永久磁石47、底面48b、及び側面48cによって軸部材48の内部に区画されている。詳細には、第1軸部材49における空間S3は、第1軸部材49における底面48b及び側面48cと、永久磁石47の第1端面47aと、によって区画されている。第2軸部材50における空間S3は、第2軸部材50における底面48b及び側面48cと、永久磁石47の第2端面47bと、によって区画されている。
第1軸部材49における開口端53aは、軸線方向Xにおいて永久磁石47の第1端面47aと対向している。第2軸部材50における開口端53aは、軸線方向Xにおいて永久磁石47の第2端面47bと対向している。
接続部51と永久磁石47とは、接触している。軸線方向Xにおいて開口端53aと永久磁石47とが接している。詳細には、第1軸部材49における開口端53aと、永久磁石47の第1端面47aと、が接している。第2軸部材50における開口端53aと、永久磁石47の第2端面47bと、が接している。
第1軸部材49における空間S3を第1空間S31ともいう。第2軸部材50における空間S3を第2空間S32ともいう。第1空間S31は、軸線方向Xにおける第1軸部材49の軸部52と永久磁石47との間に位置している。第1空間S31は、永久磁石47の第1端面47aと隣り合っている。第1空間S31は、直交方向Yにおいて第1ラジアル軸受56aと重なっている。
第2空間S32は、軸線方向Xにおける第2軸部材50の軸部52と永久磁石47との間に位置している。第2空間S32は、永久磁石47の第2端面47bと隣り合っている。第2空間S32は、直交方向Yにおいて第2ラジアル軸受56bと重なっている。
側面48cは、大径部73と小径部72とを有している。大径部73は、保護管46に接続される接続部51を形成する。小径部72は、底面48bに繋がる。小径部72及び大径部73は、いずれも軸線方向Xに軸線が延びる筒状である。
小径部72の内径の寸法を第1内径寸法A1という。大径部73の内径の寸法を第2内径寸法A2という。第2内径寸法A2は、第1内径寸法A1よりも大きい。すなわち、大径部73は、小径部72よりも内径が大きい。小径部72と大径部73とは、軸線方向Xにおいて互いに隣り合っている。
小径部72の内部空間と大径部73の内部空間とは互いに連通している。小径部72の内部空間と大径部73の内部空間とで空間S3が構成されている。大径部73は、軸線方向Xにおける小径部72と永久磁石47との間に位置する。軸部材48のうち、内部に小径部72が位置する部分が、ラジアル軸受56と対向する対向部71に相当する。
側面48cには、複数の連通孔51hが形成されている。複数の連通孔51hは、永久磁石47を冷却する冷媒を空間S3と空間S3の外部とを往来させるものである。複数の連通孔51hは、側面48cと接続部51の外周面との間で貫通する貫通孔である。
複数の連通孔51hは、吸入孔51a及び排出孔51bである。吸入孔51a及び排出孔51bは、第1軸部材49及び第2軸部材50の各々の接続部51に形成されている。吸入孔51aは、空間S3に冷媒を吸入するためのものである。排出孔51bは、空間S3から冷媒を排出するためのものである。冷媒は、吸入孔51aを介して冷却流路60から空間S3に吸入される。冷媒は、排出孔51bを介して、空間S3から冷却流路60に排出される。
第1軸部材49及び第2軸部材50の各々において、吸入孔51aは小径部72を貫通している。第1軸部材49及び第2軸部材50の各々において、排出孔51bは大径部73を貫通している。
接続部51への排出孔51bの形成位置は、吸入孔51aの形成位置よりも軸線方向Xにおいて永久磁石47に近い。軸線方向Xにおいて、接続部51における吸入孔51aの形成位置と排出孔51bの形成位置との間に、対向部71が位置している。すなわち、接続部51のうち、軸線方向Xにおける対向部71より一方側に吸入孔51aが位置し、軸線方向Xにおける対向部71より他方側に排出孔51bが位置している。気体軸受としてのラジアル軸受56は、軸部材48における吸入孔51aと排出孔51bとの間の軸外周面48aを支持する。
第1軸部材49の接続部51において、吸入孔51aは第3流路63に連通している。第3流路63と、第1軸部材49の接続部51の内部の第1空間S31と、が吸入孔51aを介して連通している。第1軸部材49の接続部51において、排出孔51bはモータ室S1に連通している。すなわち、第1軸部材49における排出孔51bは、冷却流路60のうち、吸入孔51aの連通箇所よりも下流箇所に連通している。第1軸部材49の接続部51の内部の第1空間S31と、モータ室S1と、が排出孔51bを介して連通している。
第2軸部材50の接続部51において、吸入孔51aは第5流路65に連通している。第5流路65と、第2軸部材50の接続部51の内部の第2空間S32と、が吸入孔51aを介して連通している。第2軸部材50の接続部51において、排出孔51bはモータ室S1に連通している。すなわち、第2軸部材50における排出孔51bは、冷却流路60のうち、吸入孔51aの連通箇所よりも下流箇所に連通している。第2軸部材50の接続部51の内部の第2空間S32と、モータ室S1と、が排出孔51bを介して連通している。
図3には、軸部材48の軸線Lに対して直交する軸部材48の断面形状であって、小径部72が位置する部分の断面形状を示す。この断面形状をみたとき、吸入孔51aは、側面48cから接続部51の外周面に近づくほど、軸部材48の回転方向Dにずれるように軸部材48を貫通している。吸入孔51aは、軸部材48の回転方向Dに延びるように側面48cを貫通している。
吸入孔51aは、接続部51に複数形成されている。軸部材48の周方向において吸入孔51a同士が等間隔をもって互いに離れるように、複数の吸入孔51aが接続部51に形成されている。本実施形態の吸入孔51aは、小径部72の4箇所に形成されている。
図4には、軸部材48の軸線Lに対して直交する軸部材48の断面形状であって、大径部73が位置する部分の断面形状を示す。この断面形状をみたとき、排出孔51bは、接続部51の外周面から側面48cに近づくほど、軸部材48の回転方向Dにずれるように軸部材48を貫通している。排出孔51bは、軸部材48の回転方向Dとは逆方向に延びるように側面48cを貫通している。
排出孔51bは、接続部51に複数形成されている。軸部材48の周方向において排出孔51b同士が等間隔をもって互いに離れるように、複数の排出孔51bが接続部51に形成されている。本実施形態の排出孔51bは、大径部73の4箇所に形成されている。
<冷却流路60と空間S3との間の冷媒の流れ>
図2に示すように、冷却流路60を流れる冷媒が空間S3に導入される。図面では、冷媒の流れを破線の矢印で模式的に示している。冷却流路60において、第2流路62から第3流路63に流入した冷媒は、第1軸部材49における吸入孔51aを介して接続部51の内部の第1空間S31に導入される。冷却流路60において、第4流路64から第5流路65に流入した冷媒は、第2軸部材50における吸入孔51aを介して接続部51の内部の第2空間S32に導入される。
吸入孔51aを介して空間S3に導入された冷媒は、小径部72の内部から大径部73の内部に流れる。大径部73の内部の空間S3から、排出孔51bを介してモータ室S1に冷媒が排出される。
<作用>
次に、本実施形態の作用について説明する。
接続部51は、軸線方向Xにおいて永久磁石47と隣り合っている。冷却流路60から接続部51の内部の空間S3に冷媒が導入されることにより、空間S3を流れる冷媒によって永久磁石47が冷却される。冷媒は、排出孔51bを介して空間S3から排出される。そのため、永久磁石47からの熱を受けて昇温した冷媒が排出孔51bを介して空間S3から排出される。吸入孔51aを介した空間S3への空気の吸入が行われつつ、排出孔51bを介した空間S3からの冷媒の排出が行われることにより、空間S3を流れる冷媒によって永久磁石47が冷却される。
<効果>
上記実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)軸部材48は、永久磁石47の磁石外周面47cを覆う保護管46に接続される。軸部材48の内部の空間S3は、永久磁石47と軸部材48の底面48b及び側面48cとによって区画される。冷媒は、軸部材48の内部の空間S3と空間S3の外部とを連通孔51hを介して往来する。空間S3を流れる冷媒によって永久磁石47が冷却される。したがって、永久磁石47を効率良く冷却できる。
(2)複数の連通孔51hは、空間S3に冷媒を吸入する吸入孔51a、及び空間S3から冷媒を排出する排出孔51bである。吸入孔51aは、軸部材48の回転方向Dに延びるように側面48cを貫通する。排出孔51bは、軸部材48の回転方向Dとは逆方向に延びるように側面48cを貫通する。軸部材48の回転に伴って、吸入孔51aを介して空間S3に冷媒が引き込まれるため、空間S3への冷媒の吸入が促進される。軸部材48の回転に伴って、排出孔51bを介して空間S3から冷媒が押し出されるため、空間S3からの冷媒の排出が促進される。したがって、永久磁石47からの熱を受けて昇温した冷媒が排出孔51bを介して空間S3から排出されやすくなるため、空間S3を流れる冷媒によって、永久磁石47の冷却をより促進させることができる。
(3)側面48cは、保護管46に接続される接続部51を形成する大径部73と、底面48bに繋がる小径部72とを有する。軸部材48の回転に伴って、小径部72よりも大きな遠心力が大径部73に作用する。吸入孔51aは小径部72を貫通する。排出孔51bは大径部73を貫通する。そのため、大径部73に作用する遠心力により、排出孔51bを介してなされる空間S3からの冷媒の排出が促進される。したがって、永久磁石47からの熱を受けて昇温した冷媒が排出孔51bを介して空間S3から排出されやすくなるため、空間S3を流れる冷媒によって、永久磁石47の冷却をより促進させることができる。
(4)接続部51と永久磁石47とが接触している。そのため、空間S3を流れる冷媒は、永久磁石47のうちで接続部51が接触する箇所に接するように流れる。したがって、永久磁石47をより効率良く冷却できる。
(5)軸部材48の回転に伴って軸部材48と気体軸受としてのラジアル軸受56との間に空気膜の動圧が生じると、ラジアル軸受56が軸部材48と非接触の状態で軸部材48を支持するようになる。こうしてラジアル軸受56と軸部材48とが非接触の状態になると、軸部材48からラジアル軸受56への熱伝導が生じにくくなる。ラジアル軸受56への熱伝導による軸部材48の冷却がなされにくくなるため、軸部材48への熱伝導による永久磁石47の冷却がなされにくくなる。上記実施形態によれば、気体軸受としてのラジアル軸受56は、軸部材48における吸入孔51aと排出孔51bとの間の外周面としての軸外周面48aを支持する。そのため、軸部材48のうち、ラジアル軸受56への熱伝導による冷却がなされにくい部分を、空間S3を流れる冷媒によって冷却できる。
<変更例>
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ 接続部51のうち、軸線方向Xにおける対向部71を挟んだ両側のいずれか片方に、吸入孔51a及び排出孔51bの両方が位置してもよい。この場合、気体軸受としてのラジアル軸受56は、軸部材48の軸外周面48aのうち、吸入孔51aと排出孔51bとの間の部分以外を支持する。
○ ラジアル軸受56が対向する対向部71の位置は、小径部72が内部に位置する軸部材48の部分に限らない。例えば、この場合の対向部71の位置は、例えば大径部73が内部に位置する軸部材48の部分であってもよい。
○ 吸入孔51aは、軸部材48の回転方向Dに延びるように側面48cを貫通するものに限らない。排出孔51bは、軸部材48の回転方向Dとは逆方向に延びるように側面48cを貫通するものに限らない。例えば、吸入孔51a及び排出孔51bは、軸部材48の軸線Lに向かって側面48cを貫通してもよい。吸入孔51a及び排出孔51bは、側面48cと接続部51の外周面との間で軸部材48の軸線Lに向かって延びるように貫通するものであってもよい。
○ 複数の連通孔51hは、冷媒を空間S3と空間S3の外部とを往来させることができれば、吸入孔51a及び排出孔51bといった区別がなくてもよい。
○ 大径部73及び小径部72のいずれか一方のみに、複数の連通孔51hが貫通してもよい。
○ 側面48cに小径部72と大径部73といった区別がなくてもよい。この場合の接続部51は、例えば、軸線方向Xの全体において内径が一律の大きさである。この場合も、側面48cに複数の連通孔51hが貫通する。
○ 接続部51と永久磁石47とは、接触していなくてもよい。この場合、軸線方向Xにおいて開口端53aと永久磁石47とは互いに離れている。空間S3は、永久磁石47、底面48b、及び側面48cのほか、保護管46の内周面によって区画されてもよい。
○ 第1軸部材49及び第2軸部材50のいずれか一方の内部のみに、空間S3が区画されてもよい。軸部材48は、軸線方向Xにおける永久磁石47の両側のいずれか一方のみに位置していてもよい。
○ ラジアル軸受56は保護管46を支持してもよい。
○ ラジアル軸受56は気体軸受に限らない。例えば、ラジアル軸受56は、転がり軸受又は滑り軸受であってもよい。
○ 燃料電池スタック12に向かって流れる空気とは別の空気を冷媒として空間S3に流してもよい。
○ 空間S3に流れる冷媒は空気に限らない。空間S3に流れる冷媒は、例えば冷媒ガス等の気体であってもよい。空間S3に流れる冷媒は、液状の冷媒等の液体であってもよい。
○ 電動モータ10は、第1羽根車31によって圧縮された冷媒が、第2羽根車32によって再び圧縮されるような構成であってもよい。
○ 電動モータ10の圧縮対象は、液状の冷媒であってもよい。電動モータ10は空調装置に用いられていてもよい。電動モータ10は、車両に搭載されるものに限定されるものではない。
D…回転方向、S3…空間、10…電動モータ、20…ハウジング、41…ステータ、42…ロータ、44…コイル、43d…ティース、46…保護管、47…永久磁石、47c…磁石外周面、48…軸部材、48a…軸外周面、48b…底面、48c…側面、51…接続部、51a…吸入孔、51b…排出孔、51h…連通孔、56…ラジアル軸受、72…小径部、73…大径部。

Claims (5)

  1. ティースにコイルが巻回された円筒状のステータと、
    柱状の永久磁石、前記永久磁石の外周面を覆う円筒状の保護管、及び前記保護管に接続される軸部材を備え、前記ステータの内側で回転するロータと、を備える電動モータであって、
    前記軸部材は、前記永久磁石に対向する底面と、前記底面から前記保護管に向けて延び、前記保護管に接続される側面と、を備える有底筒状であり、
    少なくとも前記永久磁石、前記底面、及び前記側面によって前記軸部材の内部に空間が区画され、
    前記側面には、前記永久磁石を冷却する冷媒を前記空間と前記空間の外部とを往来させる複数の連通孔が形成されていることを特徴とする電動モータ。
  2. 複数の前記連通孔は、前記空間に前記冷媒を吸入する吸入孔、及び前記空間から前記冷媒を排出する排出孔であり、
    前記吸入孔は、前記軸部材の回転方向に延びるように前記側面を貫通し、
    前記排出孔は、前記回転方向とは逆方向に延びるように前記側面を貫通する、ことを特徴とする請求項1に記載の電動モータ。
  3. 複数の前記連通孔は、前記空間に前記冷媒を吸入する吸入孔、及び前記空間から前記冷媒を排出する排出孔であり、
    前記側面は、前記保護管に接続される接続部を形成する大径部と、前記底面に繋がる小径部とを有し、
    前記吸入孔は、前記小径部を貫通し、
    前記排出孔は、前記大径部を貫通する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動モータ。
  4. 前記接続部と前記永久磁石とは、接触している、ことを特徴とする請求項3に記載の電動モータ。
  5. 前記ステータと前記ロータとを収容するハウジングを更に備え、
    前記軸部材は、前記ハウジングに対して、気体軸受によって支持され、
    前記気体軸受は、前記軸部材における前記吸入孔と前記排出孔との間の外周面を支持する、ことを特徴とする請求項2~請求項4のいずれか一項に記載の電動モータ。
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