JP2023096408A - エピタキシャルウェーハの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スリップ欠陥の発生が抑制されるとともにウェーハ面内における抵抗率の均一性が高いエピタキシャルウェーハの製造方法を提供する。【解決手段】気相成長装置のヒータ出力比の設定方法は、上部ヒータの出力比と下部ヒータの出力比との第1の組合せを複数設定し、エピタキシャル膜を形成する。形成された複数のエピタキシャルウェーハの面内抵抗率を複数点測定し、抵抗率の面内測定値と、上部ヒータ出力比及び下部ヒータ出力比との相関から抵抗率の面内分布を予測し、抵抗率の面内分布が所定範囲になる上部ヒータ出力比と下部ヒータ出力比との第2の組合せを抽出し、第2の組合せにてエピタキシャル膜を形成する。得られたエピタキシャルウェーハのスリップ欠陥の発生状況を検査し、当該スリップ欠陥の発生状況が所定範囲になる上部ヒータ出力比と下部ヒータ出力比との第3の組合せを抽出する。【選択図】図2

Description

本発明は、エピタキシャルウェーハの製造方法に関するものである。
シリコンなどのエピタキシャルウェーハの製造方法として、昇温工程及びプリベーク工程は、均一なウェーハ面内温度分布で行い、エピタキシャル成膜工程は、ウェーハ外周部の温度が低い温度分布で実施する方法が知られている(特許文献1参照)。
この製造方法では、ウェーハ面内温度分布(%)を{ウェーハ中心部の温度(℃)-ウェーハ外周から5mm内側の点の温度(℃)}/ウェーハ中心部の温度(℃)×100(%)と定義した場合、昇温工程及びプリベーク工程は、均一なウェーハ面内温度分布(-0.5~+0.5%)で行い、エピタキシャル成膜工程は、ウェーハ外周部の温度が低い温度分布(0.5%~3%)で実施する。
特許第5780491号公報
シリコンウェーハのスリップ欠陥は、主に熱処理中のウェーハを支持する部材とウェーハとの接触点での熱応力により発生するものであり、特に昇温中に発生すると考えられている。また、不純物が添加されたシリコンウェーハに、エピタキシャル膜を成長させるべくシリコンウェーハを加熱すると、ウェーハに添加した不純物がウェーハから飛び出し、成長中のエピタキシャル膜中に取り込まれる、いわゆるオートドープ現象が発生し、ウェーハ面内における抵抗率分布が不均一になる。これを抑制するために、ウェーハの外周部の温度をウェーハの中心部の温度よりも低くなるように加熱することが行われている。
すなわち、ウェーハ面内における抵抗率の均一性を改善するためには、ウェーハの外周部の温度をウェーハの中心部の温度よりも低くしたウェーハ面内の温度分布が望ましいが、スリップ欠陥の発生を抑制するためには、ウェーハの外周部の温度とウェーハの中心部の温度とが同じ温度分布となることが望ましい。このように、ウェーハ面内における抵抗率の均一性とスリップ欠陥の発生防止という2つの品質の最適条件が相反するため、両者を両立させることが困難であった。
上記従来技術では、昇温工程及びプリベーク工程は、スリップ欠陥の発生が抑制される均一なウェーハ面内温度分布(-0.5~+0.5%)で行い、エピタキシャル成膜工程は、抵抗率分布が良好になるウェーハ外周部の温度が低い温度分布(0.5%~3%)で行うことでこの課題を解決している。
しかしながら、上記技術概要に従って、昇温工程及びプリベーク工程は、スリップ欠陥の発生が抑制される温度分布に調整し、エピタキシャル成膜工程は、抵抗率分布が良好になる温度分布に調整しても、エピタキシャル成膜工程の温度分布が、スリップ欠陥の発生が抑制される温度分布から外れていると、スリップ欠陥が発生してしまうという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、スリップ欠陥の発生が抑制されるとともにウェーハ面内における抵抗率の均一性が高いエピタキシャルウェーハを製造することができる方法を提供することである。
本発明は、成膜チャンバの上部に配置された上部ヒータと、前記成膜チャンバの下部に配置された下部ヒータとを用い、前記成膜チャンバ内のウェーハに対し、上部側からは上部ヒータ出力比で加熱するとともに、下部側からは下部ヒータ出力比で加熱し、前記ウェーハにエピタキシャル膜を形成するエピタキシャルウェーハの製造方法であって、
前記上部側の上部ヒータ出力比と前記下部側の下部ヒータ出力比との第1の組合せを複数設定し、当該設定された複数の第1の組合せにて前記エピタキシャル膜を形成し、得られた複数のエピタキシャルウェーハの面内抵抗率を複数点測定し、当該複数のエピタキシャルウェーハの抵抗率の面内測定値と、上部ヒータ出力比及び下部ヒータ出力比との相関から抵抗率の面内分布を予測し、
当該予測された抵抗率の面内分布が所定範囲になる前記上部側の上部ヒータ出力比と前記下部側の下部ヒータ出力比との第2の組合せを抽出し、当該第2の組合せにて前記エピタキシャル膜を形成し、得られたエピタキシャルウェーハのスリップ欠陥の発生状況を検査し、当該スリップ欠陥の発生状況が所定範囲になる前記上部側の上部ヒータ出力比と前記下部側の下部ヒータ出力比との第3の組合せを抽出し、
前記第3の組合せを製造時の上部ヒータ出力比及び下部ヒータ出力比に設定するエピタキシャルウェーハの製造方法によって上記課題を解決する。
また本発明は、成膜チャンバの上部に配置された上部ヒータと、前記成膜チャンバの下部に配置された下部ヒータとを用い、成膜チャンバ内のウェーハに対し、上部側からは上部ヒータ出力比で加熱するとともに、下部側からは下部ヒータ出力比で加熱し、前記ウェーハにエピタキシャル膜を形成する気相成長装置のヒータ出力比の設定方法であって、
前記上部側の上部ヒータ出力比と前記下部側の下部ヒータ出力比との第1の組合せを複数設定し、当該設定された複数の第1の組合せにて前記エピタキシャル膜を形成し、得られた複数のエピタキシャルウェーハの面内抵抗率を複数点測定し、当該複数のエピタキシャルウェーハの抵抗率の面内測定値と、上部ヒータ出力比及び下部ヒータ出力比との相関から抵抗率の面内分布を予測し、
当該予測された抵抗率の面内分布が所定範囲になる前記上部側の上部ヒータ出力比と前記下部側の下部ヒータ出力比との第2の組合せを抽出し、当該第2の組合せにて前記エピタキシャル膜を形成し、得られたエピタキシャルウェーハのスリップ欠陥の発生状況を検査し、当該スリップ欠陥の発生状況が所定範囲になる前記上部側の上部ヒータ出力比と前記下部側の下部ヒータ出力比との第3の組合せを抽出し、
前記第3の組合せを製造時の上部ヒータ出力比及び下部ヒータ出力比に設定する気相成長装置のヒータ出力比の設定方法によって上記課題を解決する。
上記発明において、前記成膜チャンバの上部には、ウェーハ外周部を加熱する上部外側ヒータと、中心部を加熱する上部内側ヒータが配置され、前記成膜チャンバの下部にはウェーハを載置するサセプタの裏面の外周部を加熱する下部外側ヒータと、中心部を加熱する下部内側ヒータが配置され、
前記上部ヒータ出力比は、前記上部内側ヒータの出力及び前記上部外側ヒータの出力の総和に対する前記上部内側ヒータの出力の比率を含み、下部ヒータ出力比は、前記下部内側ヒータの出力及び前記下部外側ヒータの出力の総和に対する前記下部内側ヒータの出力の比率を含む。
上記発明において、前記第1の組合せにより得られた複数のエピタキシャルウェーハの抵抗率を、複数の基準測定点において測定し、各基準測定点における抵抗率の偏差を求め、当該偏差と、前記上部側の上部ヒータ出力比及び前記下部側の下部ヒータ出力比との相関を求め、当該相関から抵抗率の面内分布を予測する。
上記発明において、前記第1の組合せにより得られた複数のエピタキシャルウェーハの抵抗率を、複数の基準測定点において測定し、各基準測定点における抵抗率の差分と和分とを求め、当該差分及び和分と、前記上部側の上部ヒータ出力比及び前記下部側の下部ヒータ出力比との相関を求め、当該相関から抵抗率の面内分布を予測する。
本発明によれば、スリップ欠陥の発生が抑制されるとともにウェーハ面内における抵抗率の均一性が高いエピタキシャルウェーハを製造することができる方法を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る気相成長装置を示す断面図である。 本発明の一実施の形態に係る気相成長装置の各ヒータのヒータ出力比の設定方法を示す工程図である。 本発明の実施例1における図2のステップS1の結果を示す図である。 抵抗率の測定点を示すウェーハの平面図である。 本発明の実施例1における図2のステップS2~S3の結果を示す図である。 本発明の実施例1における図2のステップS5の結果を示す図である。 本発明の実施例1に対する比較例1の結果を示す図である。 本発明の実施例2における図2のステップS1の結果を示す図である。 本発明の実施例2における図2のステップS2~S3の結果を示す図である。 本発明の実施例2における図2のステップS5の結果を示す図である。 本発明の実施例2に対する比較例2の結果を示す図である。
図1は、本発明の一実施の形態に係る気相成長装置1を示す断面図である。本実施形態の気相成長装置1は、ドーム取付体11に上側ドーム12と下側ドーム13を取り付けてなる成膜チャンバ14を有する。成膜チャンバ14を構成する上側ドーム11および下側ドーム12は、石英等の透明な材料からなる。また、成膜チャンバ14の内部には、ウェーハWが載置されるサセプタ15が設けられている。サセプタ15は、たとえば炭素基材の表面にSiC被膜をコーティングした材料等により形成され、たとえばウェーハWの裏面の外周を支持する。そして、サセプタ15は、エピタキシャル成長処理時に、ウェーハWが載置された状態で、サセプタ支持体16により一定の回転速度で回転する。
成膜チャンバ14の上方および下方には、複数のヒータ17A~17Dが設けられ、これにより成膜チャンバ14内に投入されたウェーハWが所定温度に加熱される。本実施形態のヒータ17A~17Dは、たとえばハロゲンランプ等からなり、成膜チャンバ14の上部外側に配置された上部外側ヒータ17Aと、上部内側に配置された上部内側ヒータ17Bと、成膜チャンバ14の下部外側に配置された下部外側ヒータ17Cと、下部内側に配置された下部内側ヒータ17Dとを含む。
これら上部外側ヒータ17A、上部内側ヒータ17B、下部外側ヒータ17C及び下部内側ヒータ17Dは、平面視及び底面視において、サセプタ15に載置されるウェーハWの中心点を中心にして、複数のヒータが放射状に等間隔に配置されている。そして、上部外側ヒータ17Aは、主としてウェーハWの上部の外周部に加熱エネルギを供給し、上部内側ヒータ17Bは、主としてウェーハWの上部の中心部に加熱エネルギを供給し、下部外側ヒータ17Cは、主としてサセプタ15を介してウェーハWの下部の外周部に加熱エネルギを供給し、下部内側ヒータ17Dは、主としてサセプタ15を介してウェーハWの下部の中心部に加熱エネルギを供給する。
これらそれぞれのヒータ17A~17Dに供給される電力は、加熱制御装置18により供給され、それぞれのヒータ17A~17Dが互いに独立して制御される。そして、後述するヒータ出力比設定方法により設定された指令に応じて、加熱制御装置18により各ヒータ17A~17Dの加熱エネルギが調節される。それぞれのヒータ17A~17Dに供給される電力を設定するためのヒータ出力比の設定方法は後述する。
成膜チャンバ14の側面にはガス導入口19が設けられ、これに対向する成膜チャンバ14の側面にはガス排出口20が設けられている。ガス導入口19からは、反応ガスが成膜チャンバ14内に導入され、導入された反応ガスはウェーハWの表面を通過してエピタキシャル膜を成長させた後、ガス排出口20より気相成長装置1外へ排出される。たとえば、シリコンエピタキシャル膜を形成する場合の反応ガスは、ジクロロシランSiHClやトリクロロシランSiHCl等のSiソースを水素ガスで希釈し、それにドーパントを微量混合してなる反応ガスである。
次に、それぞれのヒータ17A~17Dに供給される電力を設定するためのヒータ出力比の設定方法を説明する。既述したとおり、シリコンウェーハにシリコンエピタキシャル膜を形成する場合、ウェーハ面内におけるエピタキシャル膜の抵抗率の均一性が良好なことと、スリップ欠陥が発生しないことが必要とされる。ウェーハ面内におけるエピタキシャル膜の抵抗率の均一性を良好にするためには、ウェーハの外周部の温度をウェーハの中心部の温度よりも低くしたウェーハ面内温度分布になることが望ましい。これに対し、スリップ欠陥の発生を抑制するためには、ウェーハの外周部の温度とウェーハの中心部の温度とが同じ温度分布となることが望ましい。このように、ウェーハ面内における抵抗率の均一性とスリップ欠陥の発生防止という2つの品質の最適条件が相反するため、両者を両立させることが困難である。
ここで、エピタキシャル膜の抵抗率は、エピタキシャル膜を形成するウェーハの表面(図1において上側の面)の温度分布に影響を受けることから、ウェーハの表面を直接加熱する上部外側ヒータ17Aと上部内側ヒータ17Bとの出力比(=加熱エネルギの供給比)により大きな影響を受ける。これに対し、スリップ欠陥が発生する起源は、ウェーハWとサセプタ15との接触位置に生じるキズ・応力であるから、この接触位置の温度環境がスリップ欠陥の発生に影響する。サセプタ15の温度は、下部外側ヒータ17Cと下部内側ヒータ17Dとの出力比により強い影響を受けることから、スリップ欠陥の発生は、下部外側ヒータ17Cと下部内側ヒータ17Dとの出力比により大きな影響を受ける。
こうした観点から、本実施形態の気相成長装置1では、4つのヒータ17A~17Dをそれぞれ互いに独立制御することを前提にし、上部外側ヒータ17Aと上部内側ヒータ17Bとの出力比(以下、上部ヒータの出力比PUともいう。)及び下部外側ヒータ17Cと下部内側ヒータ17Dとの出力比(以下、下部ヒータの出力比PLともいう。)を、図2に示す手順で設定する。図2は、本実施形態の気相成長装置1における各ヒータ17A~17Dによるヒータ出力比の設定方法を示す工程図である。なお、ヒータの出力とは、当該ヒータに供給される電力量を意味し、これによりウェーハWの加熱温度が設定される。また、上部ヒータの出力比PUは、(上部内側ヒータ17Bの出力)/(上部外側ヒータ17Aの出力+上部内側ヒータ17Bの出力)と定義し、下部ヒータの出力比PLは、(下部内側ヒータ17Dの出力)/(下部外側ヒータ17Cの出力+下部内側ヒータ17Dの出力)と定義する。
図2に示す本実施形態のヒータ出力比の設定方法では、ステップS1において、上部ヒータの出力比PU及び下部ヒータの出力比PLとの組合せの初期値(第1の組合せ)として、たとえばそれぞれの設定可能範囲の最大値と最小値の組合せを選択し、この条件で実際にエピタキシャルウェーハを製造し、ウェーハ面内におけるエピタキシャル膜の抵抗率を実測する。上部ヒータの出力比PU及び下部ヒータの出力比PLとの組合せの初期値(第1の組合せ)として選択する最大値と最小値の組合せ(上部ヒータの出力比PU,下部ヒータの出力比PL)は、図3に示すように、(0,0),(0,100),(100,0),(100,100)の4つの水準である。なお、4つの水準に示される上部ヒータ出力比PU及び下部ヒータ出力比PLの値(0~100)は、上部ヒータ及び下部ヒータそれぞれの設定可能範囲の最大値と最小値を0~100に規格化した値である。ただし、ステップS1において選択される、上部ヒータの出力比PU及び下部ヒータの出力比PLとの組合せの初期値(第1の組合せ)は、図3に示す最大値と最小値との組み合わせにのみ限定されず、次のステップS2において任意の測定点における抵抗率の面内分布が精度よく予測できる組合せであればよい。また、ウェーハ面内におけるエピタキシャル膜の抵抗率の実測値は、たとえば図4に示すウェーハの中心P1,ウェーハの外周部P2~P5の5点において測定する。これらP1~P5を測定点と称する。
次のステップS2では、ステップS1で得られたウェーハ面内におけるエピタキシャル膜の抵抗率を実測値から、任意の上部ヒータ出力比と任意の下部ヒータ出力比の組み合わせにおける抵抗率の面内分布の予測値を、重回帰法などを用いた演算により求める。すなわち、上部ヒータの出力比PU及び下部ヒータの出力比PLとの組合せの初期値(第1の組合せ)により得られた4水準に対する各エピタキシャルウェーハの各測定点P1~P5における抵抗率の実測定値から、平均値と、各測定点P1~P5における平均値との差分(偏差)を演算し、この結果から、各測定点P1~P5における偏差と上部ヒータの出力比PU及び下部ヒータの出力比PLとの相関式を、重回帰法により演算して求める。そして、各測定点P1~P5における抵抗率の偏差の二乗和と測定点数から、図5に示すように、任意の上部ヒータ出力比と任意の下部ヒータ出力比における抵抗率の面内分布(標準偏差)を演算により予測する。図5の実線は、重回帰法により求めた偏差と上部ヒータの出力比PU及び下部ヒータの出力比PLとの相関式により求まる標準偏差を等高線図で表した図であり、0.08,0.16,0.24,0.32,0.40は、各重回帰線における標準偏差の予測値を示す。
次のステップS3では、ステップS2で演算された任意の上部ヒータ出力比と任意の下部ヒータ出力比における抵抗率の面内分布(標準偏差)の予測値の中で、目的とする抵抗率分布となる良好な範囲を特定し、その中から上部ヒータの出力比PUと下部ヒータの出力比PLとの組み合わせ(第2の組合せ)を幾つか抽出する。ここで抽出すべき第2の組合せの数値は、特に限定されない。多数の第2の組合せを抽出すれば、次のステップS4の実施回数が多くなって作業工数がかかるが、第2の組合せの抽出数が少なすぎると、次のステップS4にてスリップ欠陥が良好な範囲が見つけられない可能性がある。したがって、全ての範囲を網羅する極力少ない数の第2の組合せを抽出することが望ましい。たとえば、図5において、点線で示す範囲が最も標準偏差が小さい(0.08)以下の範囲であるから、抵抗率の面内分布のバラツキが最も良好な範囲である。したがって、この点線で示す範囲を最小限の抽出数で網羅するために、「■」にて示す4つの組合せ(PU,PL)=(90,10),(60,30),(30,50),(0,70)を抽出する。
次のステップS4では、ステップS3で抽出した第2の組合せの条件で実際にエピタキシャルウェーハを製造し、スリップ欠陥の発生状況を検査する。そして、ステップS5において、ステップS4で実施した第2の組合せのうち、スリップ欠陥の発生状況が良好な範囲にある上部ヒータの出力比PUと下部ヒータの出力比PLとの組み合わせを特定し、これを第3の組合せとして抽出する。第3の組合せが複数存在した場合には、いずれを抽出してもよい。ステップS5では、ステップS4で抽出された第3の組合せに係る上部ヒータの出力比PUと下部ヒータの出力比PLとの組み合わせを、実際の製造時のヒータの設定値にした上で、気相成長装置1を稼働してエピタキシャルウェーハを製造する。
以上のとおり、本実施形態の気相成長装置1によれば、スリップ欠陥の発生が抑制されるとともにウェーハ面内における抵抗率の均一性が高いエピタキシャルウェーハを製造することができる。そして、これらウェーハ面内における抵抗率の均一性とスリップ欠陥の発生抑制に影響を与える上部ヒータの出力比PUと下部ヒータの出力比PLとの組み合わせを選定するにあたり、複数のエピタキシャルウェーハの抵抗率の面内実測定値と上部ヒータ出力比と下部ヒータ出力比から抵抗率の面内分布を予測し、予測された抵抗率の面内分布が良好な範囲内においてスリップ欠陥の発生状況を確認するため、最終的な組み合わせを最小限の工数で短時間に決定することができる。
以下に、上述した本実施形態の気相成長装置1の上部ヒータの出力比PUと下部ヒータの出力比PLとの組み合わせを抽出した具体例を挙げ、本発明のエピタキシャルウェーハの製造方法及び気相成長装置のヒータ出力比の設定方法をより具体的に説明する。
《実施例1》
図1に示す気相成長装置1を用い、直径300mmのシリコンウェーハの表面にシリコンエピタキシャル膜を、目標膜厚4μm,目標抵抗率10Ωcmで形成した。実施例1では、抵抗率の面内分布の指標として、抵抗率の実測定値の標準偏差を用い、シリコンエピタキシャル膜の抵抗率の面内分布の良好範囲(標準偏差)を0.08以下、スリップ欠陥の良好範囲をスリップ全長が3mm以下とした。
まず上部ヒータの出力比PUと下部ヒータの出力比PLとの第1の組合せとして、図3に示す4水準、(上部ヒータの出力比PU,下部ヒータの出力比PL)=(0,0),(0,100),(100,0),(100,100)を選択し、この4つの水準にて、直径300mmのシリコンウェーハの表面にシリコンエピタキシャル膜を、目標膜厚4μm,目標抵抗率10Ωcmで形成した。得られたシリコンエピタキシャルウェーハの抵抗率の測定点を、図4に示す5点、P1=(0,0)、P2=(0,145)、P3=(145,0)、P4=(0、-145)、P5=(-145,0)とし(ウェーハ中心を原点として面内をxy平面座標で示す(単位mm))、HgCV法により抵抗率を測定した。そして、4つの水準のそれぞれにおいて、全ての測定点における抵抗率の偏差(全ての測定点の平均値と各測定点における抵抗率との差分)を計算した。各水準・各測定点における抵抗率の偏差の結果を、図3に示す。
図3に示す各水準・各測定点における抵抗率の偏差から、上部ヒータの出力比PUと下部ヒータの出力比PLとの相関を重回帰法で求めると、相関式は以下のとおりになる。
・測定点P1の偏差=
+0.005467×PU+0.00752288×PL-0.550285
・測定点P2の偏差=
-0.0014748×PU-0.001754×PL+0.0703375
・測定点P3の偏差=
-0.0014545×PU-0.0017027×PL+0.1358425
・測定点P4の偏差=
-0.0013878×PU-0.0021094×PL+0.2201525
・測定点P5の偏差=
-0.0011501×PU-0.0019569×PL+0.1239525
上記相関式から、任意のヒータ出力比PU,PLにおける抵抗率の偏差の予測値を求めた。さらに、偏差の二乗和と測定点数から、抵抗率の面内分布(標準偏差)の予測値を求めた。この結果を図5に示す。図5は、重回帰法により求めた偏差と上部ヒータの出力比PUと下部ヒータの出力比PLとの相関式により求まる標準偏差を等高線で表した図であり、0.08,0.16,0.24,0.32,0.40の各数字は、各重回帰線における標準偏差の予測値を示す。したがって、ウェーハの任意の測定点における抵抗率の面内分布が最も小さくなる範囲は、標準偏差が小さい範囲、すなわち図5に点線で示す標準偏差=0.08以下の範囲である。
次に、図5の標準偏差が0.08以下である範囲内において、上部ヒータの出力比PUと下部ヒータの出力比PLとの第2の組合せとして、(上部ヒータの出力比PU,下部ヒータの出力比PL)=(90,10),(60,30),(30,50),(0,70)の4水準を抽出し、同じ気相成長装置1を用い、直径300mmのシリコンウェーハの表面にシリコンエピタキシャル膜を、目標膜厚4μm,目標抵抗率10Ωcmで形成した。得られたシリコンエピタキシャルウェーハのスリップ欠陥の発生状況を検査した。この結果を図6に示す。この結果、第2の組合せの4水準のうち、(上部ヒータの出力比PU,下部ヒータの出力比PL)=(90,10),(60,30)の組合せについては、スリップ欠陥の発生状況も良好であったため、最終的な第3の組合せとして、これら2つの組合せを抽出した。
《比較例1》
上記実施例1の比較例として、上部ヒータの出力比PUと下部ヒータの出力比PLとの組み合わせが、予め下記式1(a,bは定数)のとおり定められた比較例1により、実施例1と同じ気相成長装置1を用い、実施例1と同じ条件で、直径300mmのシリコンウェーハの表面にシリコンエピタキシャル膜を、目標膜厚4μm,目標抵抗率10Ωcmで形成した。得られたシリコンエピタキシャルウェーハの測定点P1~P5における抵抗率をHgCV法により測定するとともに、スリップ欠陥の発生状況を検査した。この結果を図7に示す。何れの水準も、抵抗率の面内分布の判定とスリップ欠陥の判定の両方を満足しなかった。
《数1》
上部ヒータの出力比PU(%)=a×下部ヒータの出力比PL(%)+b(%)…式1
《実施例2》
図1に示す気相成長装置1を用い、直径300mmのシリコンウェーハの表面にシリコンエピタキシャル膜を、目標膜厚4μm,目標抵抗率10Ωcmで形成した。実施例2では、抵抗率の面内分布の指標として、面内最大抵抗値と面内最小抵抗値の和分に対する差分の比率((面内最大値[Ωcm]-面内最小値[Ωcm])/(面内最大値[Ωcm]+面内最小値[Ωcm])×100)を用い、シリコンエピタキシャル膜の抵抗率の面内分布の良好範囲を1.0%以下、スリップ欠陥の良好範囲をスリップ全長が3mm以下とした。
まず上部ヒータの出力比PUと下部ヒータの出力比PLとの第1の組合せとして、図8に示す4水準、(上部ヒータの出力比PU,下部ヒータの出力比PL)=(0,0),(0,100),(100,0),(100,100)を選択し、この4つの水準にて、直径300mmのシリコンウェーハの表面にシリコンエピタキシャル膜を、目標膜厚4μm,目標抵抗率10Ωcmで形成した。得られたシリコンエピタキシャルウェーハの抵抗率の測定点を、図4に示す5点、P1=(0,0)、P2=(0,145)、P3=(145,0)、P4=(0、-145)、P5=(-145,0)とし(ウェーハ中心を原点として面内をxy平面座標で示す(単位mm))、HgCV法により抵抗率を測定した。そして、4つの水準のそれぞれにおいて、全ての測定点のうち任意の2点の抵抗率の差分と和分を計算した。各水準・各測定点における抵抗率の差分と和分の結果を、図8に示す。図8において「抵抗率差分(P1-P2)」は、測定点P1とP2における抵抗率の差分を示し、「抵抗率和分(P1+P2)」は、測定点P1とP2における抵抗率の和分を示し、全ての測定点間における差分と和分を計算したが、一部の図示は省略した。
図8に示す各水準・各測定点における抵抗率の差分及び和分から、上部ヒータの出力比PUと下部ヒータの出力比PLとの相関を重回帰法で求めると、相関式は以下のとおりになる。なお、相関式の一部のみを示す。
・測定点P1の抵抗率-P2の抵抗率=
-0.0067149×PU-0.009058×PL+0.574995
・測定点P1の抵抗率-P3の抵抗率=
-0.0064342×PU-0.0094731×PL+0.631915
・測定点P4の抵抗率-P5の抵抗率=
+0.0000284×PU+0.0001442×PL-0.08632
・測定点P1の抵抗率+P2の抵抗率=
+0.0030495×PU+0.0030836×PL+19.599615
・測定点P1の抵抗率+P3の抵抗率=
+0.0027688×PU+0.0034987×PL+19.542695
・測定点P4の抵抗率+P5の抵抗率=
+0.009825×PU+0.0141122×PL+18.70439
上記相関式から、任意のヒータ出力比PU,PLにおける抵抗率の差分及び和分の予測値を求めた。さらに、任意のヒータ出力比PU,PLにおける複数の差分の最大値と複数の和分の最小値から、抵抗率の面内分布(差分の最大値)/(和分の最小値))の予測値を求めた。この結果を図9に示す。図9は、重回帰法により求めた差分と和分と上部ヒータの出力比PUと下部ヒータの出力比PLとの相関式により求まる面内分布を等高線で表した図であり、1.0,2.0,3.0,4.0,5.0の各数字は、各重回帰分析における和分の最小値に対する差分の最大値の比率の予測値を示す。したがって、ウェーハの抵抗率の面内分布が最も小さくなる範囲は、和分の最小値に対する差分の最大値の比率が小さい範囲、すなわち図9に点線で示す和分の最小値に対する差分の最大値の比率=1.0以下の範囲である。
次に、図9の和分の最小値に対する差分の最大値の比率が1.0以下である範囲内において、上部ヒータの出力比PUと下部ヒータの出力比PLとの第2の組合せとして、(上部ヒータの出力比PU,下部ヒータの出力比PL)=(90,10),(60,30),(30,50),(0,70)の4水準を抽出し、同じ気相成長装置1を用い、直径300mmのシリコンウェーハの表面にシリコンエピタキシャル膜を、目標膜厚4μm,目標抵抗率10Ωcmで形成した。得られたシリコンエピタキシャルウェーハのスリップ欠陥の発生状況を検査した。この結果を図10に示す。この結果、第2の組合せの4水準のうち、(上部ヒータの出力比PU,下部ヒータの出力比PL)=(90,10)の組合せについては、スリップ欠陥の発生状況も良好であったため、最終的な第3の組合せとして、この組合せを抽出した。
《比較例2》
上記実施例2の比較例として、上部ヒータの出力比PUと下部ヒータの出力比PLとの組み合わせが、予め下記式2(c,dは定数)のとおり定められた比較例2により、実施例2と同じ気相成長装置1を用い、実施例2と同じ条件で、直径300mmのシリコンウェーハの表面にシリコンエピタキシャル膜を、目標膜厚4μm,目標抵抗率10Ωcmで形成した。得られたシリコンエピタキシャルウェーハの測定点P1~P5における抵抗率をHgCV法により測定するとともに、スリップ欠陥の発生状況を検査した。この結果を図11に示す。何れの水準も、抵抗率の面内分布の判定とスリップ欠陥の判定の両方を満足しなかった。
《数2》
上部ヒータの出力比PU(%)=c×下部ヒータの出力比PL(%)+d(%)…式2
1…気相成長装置
11…ドーム取付体
12…上側ドーム
13…下側ドーム
14…成膜チャンバ
15…サセプタ
16…サセプタ支持体
17,17A~17D…ヒータ
18…加熱制御装置
19…ガス導入口
20…ガス排出口
PU…上部ヒータの出力比
PL…下部ヒータの出力比
P1~P5…測定点

Claims (8)

  1. 成膜チャンバの上部に配置された上部ヒータと、前記成膜チャンバの下部に配置された下部ヒータとを用い、前記成膜チャンバ内のウェーハに対し、上部側からは上部ヒータ出力比で加熱するとともに、下部側からは下部ヒータ出力比で加熱し、前記ウェーハにエピタキシャル膜を形成するエピタキシャルウェーハの製造方法であって、
    前記上部側の上部ヒータ出力比と前記下部側の下部ヒータ出力比との第1の組合せを複数設定し、当該設定された複数の第1の組合せにて前記エピタキシャル膜を形成し、得られた複数のエピタキシャルウェーハの面内抵抗率を複数点測定し、当該複数のエピタキシャルウェーハの抵抗率の面内測定値と、上部ヒータ出力比及び下部ヒータ出力比との相関から抵抗率の面内分布を予測し、
    当該予測された抵抗率の面内分布が所定範囲になる前記上部側の上部ヒータ出力比と前記下部側の下部ヒータ出力比との第2の組合せを抽出し、当該第2の組合せにて前記エピタキシャル膜を形成し、得られたエピタキシャルウェーハのスリップ欠陥の発生状況を検査し、当該スリップ欠陥の発生状況が所定範囲になる前記上部側の上部ヒータ出力比と前記下部側の下部ヒータ出力比との第3の組合せを抽出し、
    前記第3の組合せを製造時の上部ヒータ出力比及び下部ヒータ出力比に設定するエピタキシャルウェーハの製造方法。
  2. 前記成膜チャンバの上部には、ウェーハの外周部を加熱する上部外側ヒータと、中心部を加熱する上部内側ヒータが配置され、
    前記成膜チャンバの下部には、前記ウェーハを載置するサセプタの裏面の外周部を加熱する下部外側ヒータと、主に中心部を加熱する下部内側ヒータが配置され、
    前記上部ヒータ出力比は、前記上部内側ヒータの出力及び前記上部外側ヒータの出力の総和に対する前記上部内側ヒータの出力の比率を含み、下部ヒータ出力比は、前記下部内側ヒータの出力及び前記下部外側ヒータの出力の総和に対する前記下部内側ヒータの出力の比率を含む請求項1に記載のエピタキシャルウェーハの製造方法。
  3. 前記第1の組合せにより得られた複数のエピタキシャルウェーハの抵抗率を、複数の基準測定点において測定し、各基準測定点における抵抗率の偏差を求め、当該偏差と、前記上部側の上部ヒータ出力比及び前記下部側の下部ヒータ出力比との相関を求め、当該相関から抵抗率の面内分布を予測する請求項1又は2に記載のエピタキシャルウェーハの製造方法。
  4. 前記第1の組合せにより得られた複数のエピタキシャルウェーハの抵抗率を、複数の基準測定点において測定し、各基準測定点における抵抗率の差分と和分とを求め、当該差分及び和分と、前記上部側の上部ヒータ出力比及び前記下部側の下部ヒータ出力比との相関を求め、当該相関から抵抗率の面内分布を予測する請求項1又は2に記載のエピタキシャルウェーハの製造方法。
  5. 成膜チャンバの上部に配置された上部ヒータと、前記成膜チャンバの下部に配置された下部ヒータとを用い、成膜チャンバ内のウェーハに対し、上部側からは上部ヒータ出力比で加熱するとともに、下部側からは下部ヒータ出力比で加熱し、前記ウェーハにエピタキシャル膜を形成する気相成長装置のヒータ出力比の設定方法であって、
    前記上部側の上部ヒータ出力比と前記下部側の下部ヒータ出力比との第1の組合せを複数設定し、当該設定された複数の第1の組合せにて前記エピタキシャル膜を形成し、得られた複数のエピタキシャルウェーハの面内抵抗率を複数点測定し、当該複数のエピタキシャルウェーハの抵抗率の面内測定値と、上部ヒータ出力比及び下部ヒータ出力比との相関から抵抗率の面内分布を予測し、
    当該予測された抵抗率の面内分布が所定範囲になる前記上部側の上部ヒータ出力比と前記下部側の下部ヒータ出力比との第2の組合せを抽出し、当該第2の組合せにて前記エピタキシャル膜を形成し、得られたエピタキシャルウェーハのスリップ欠陥の発生状況を検査し、当該スリップ欠陥の発生状況が所定範囲になる前記上部側の上部ヒータ出力比と前記下部側の下部ヒータ出力比との第3の組合せを抽出し、
    前記第3の組合せを製造時の上部ヒータ出力比及び下部ヒータ出力比に設定する気相成長装置のヒータ出力比の設定方法。
  6. 前記成膜チャンバの上部には、ウェーハの外周部を加熱する上部外側ヒータと、中心部を加熱する上部内側ヒータが配置され、
    前記成膜チャンバの下部には、前記ウェーハを載置するサセプタの裏面の外周部を加熱する下部外側ヒータと、中心部を加熱する下部内側ヒータが配置され、
    前記上部ヒータ出力比は、前記上部内側ヒータの出力及び前記上部外側ヒータの出力の総和に対する前記上部内側ヒータの出力の比率を含み、下部ヒータ出力比は、前記下部内側ヒータの出力及び前記下部外側ヒータの出力の総和に対する前記下部内側ヒータの出力の比率を含む請求項5に記載の気相成長装置のヒータ出力比の設定方法。
  7. 前記第1の組合せにより得られた複数のエピタキシャルウェーハの抵抗率を、複数の基準測定点において測定し、各基準測定点における抵抗率の偏差を求め、当該偏差と、前記上部側の上部ヒータ出力比及び前記下部側の下部ヒータ出力比との相関を求め、当該相関から抵抗率の面内分布を予測する請求項5又は6に記載の気相成長装置のヒータ出力比の設定方法。
  8. 前記第1の組合せにより得られた複数のエピタキシャルウェーハの抵抗率を、複数の基準測定点において測定し、各基準測定点における抵抗率の差分と和分とを求め、当該差分及び和分と、前記上部側の上部ヒータ出力比及び前記下部側の下部ヒータ出力比との相関を求め、当該相関から抵抗率の面内分布を予測する請求項5又は6に記載の気相成長装置のヒータ出力比の設定方法。
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