JP2023095785A - 経路生成システム、経路生成方法およびプログラム - Google Patents

経路生成システム、経路生成方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】移動体の自律移動経路を生成するのに必要な移動体の走行を、より少なくする。【解決手段】移動体に対する所定の操作を行うための通信端末と、前記移動体および前記通信端末と通信可能で、前記移動体が自律移動する経路の情報を処理する情報処理装置と、を備える経路生成システムであって、前記移動体または前記通信端末は、前記所定の操作に基づき移動する前記移動体の所定の位置を、前記自律移動する経路をなす地点として教示する地点教示手段を備え、前記情報処理装置は、前記地点教示手段から教示された地点の情報である地点情報と、前記教示された地点に基づいて取得した隣接地点の情報である隣接地点情報と、を登録する登録手段と、前記登録手段によって登録された前記地点情報と前記隣接地点情報とに基づき、経路を生成する経路生成手段と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、経路生成システム、経路生成方法およびプログラムに関するものである。
工場や倉庫等の拠点に設置され、拠点内を自律的に移動可能な移動体が知られている。このような移動体は、例えば点検ロボットやサービスロボットとして用いられ、作業者の代わりに拠点内の設備の点検等のタスクを行うことができる。また、操作者が指定した位置情報や名称に基づいて移動体の移動先を指定することで、指定された移動先に自律移動する移動体は既に知られている。
例えば、特許文献1には、車体を走行させる走行装置と、走行装置を制御する制御装置と、車体の前方向を撮像する第1カメラと、車体の後方向を撮像する第2カメラとを有した移動体が開示されている。移動体の制御装置は、予め設定された車体の走行経路上の教示地点において第1カメラおよび第2カメラによって取得した画像を教示画像として記憶する教示画像取得部と、第1カメラによりリアルタイムに撮像された撮像画像と、教示画像取得部により予め取得された教示画像との比較結果に基づいて走行装置を制御する走行制御部とを有する。
特開2010-250469号公報
従来は、移動体の前方向と後方向を撮影した画像を用いて移動体を制御する構成のため、移動体を前後方向と異なる方向から対象地点に進入させた場合、対象地点が過去に教示した地点と同じ場所であると認識させることが難しい。例えば過去に前後方向の通りで教示した交差点に対して、移動体を左右方向の通りから交差点に進入させた場合、この交差点が過去に教示した交差点と同じ場所であると移動体に認識させることは困難である。そのため、移動体の自律移動経路を生成するのに必要な移動体の走行が多くなってしまうという課題があった。
本発明は、移動体に対する所定の操作を行うための通信端末と、前記移動体および前記通信端末と通信可能で、前記移動体が自律移動する経路の情報を処理する情報処理装置と、を備える経路生成システムであって、前記移動体または前記通信端末は、前記所定の操作に基づき移動する前記移動体の所定の位置を、前記自律移動する経路をなす地点として教示する地点教示手段を備え、前記情報処理装置は、前記地点教示手段から教示された地点の情報である地点情報と、前記教示された地点に基づいて取得した隣接地点の情報である隣接地点情報と、を登録する登録手段と、前記登録手段によって登録された前記地点情報と前記隣接地点情報とに基づき、経路を生成する経路生成手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、移動体の自律移動経路を生成するのに必要な移動体の走行を、より少なくすることが可能となる。
経路生成システムの全体構成の一例を示す説明図。 移動体の移動経路の一例を示す説明図。 移動体の一例を示す概略構成図。 移動体のハードウエア構成の一例を示す説明図。 経路管理サーバおよび通信端末のハードウエア構成の一例を示す説明図。 経路生成システムの機能構成の一例を示す説明図。 画像情報管理テーブルの一例を示す概念図。 地点情報管理テーブルの一例を示す概念図。 経路情報管理テーブルの一例を示す概念図。 地点の位置関係の一例を示す説明図。 自律移動を実行するまでの流れの一例を示したフローチャート。 操作画面の遷移の一例を示す説明図。 経路学習処理の一例を示すシーケンス図。 操作画面の一例を示す説明図。 経路の一例を示す説明図。 新たな経路を生成する場合における経路学習の処理例を示すフローチャート。 新たな経路を生成する場合における経路情報管理テーブルの遷移を示した説明図。 新たな経路を生成する場合における地点情報管理テーブルを示した説明図。 登録済みの経路上に地点を追加する場合における経路学習の処理例を示すフローチャート。 経路生成処理の一例を示すシーケンス図。 自律移動処理の一例を示すシーケンス図。 操作画面の変形例を示す説明図。 操作画面の変形例を示す説明図。 操作画面の変形例を示す説明図。 経路生成システムの機能構成の他の例を示す説明図。
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
<システム構成>
図1は、経路生成システムの全体構成の一例を示す説明図である。図1に示されている経路生成システム1は、所定の拠点内において移動体10を自律移動させるための経路を生成するシステムである。なお、経路生成システム1は、経路を構築するシステム、経路構築システムと呼ぶこともできる。
経路生成システム1は、移動体10、経路管理サーバ50および通信端末70を含む。移動体10、経路管理サーバ50および通信端末70は、通信ネットワーク100を介して通信することができる。通信ネットワーク100は、インターネット、移動体通信網、LAN(Local Area Network)等によって構築されている。なお、通信ネットワーク100には、有線通信だけでなく、3G(3rd Generation)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、Wi-Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)またはLTE(Long Term Evolution)等の無線通信によるネットワークが含まれてもよい。
移動体10は、対象拠点に設置され、対象拠点内を自律移動するロボットである。移動体10の自律移動は、対象拠点内における過去に移動した経路を模倣学習(機械学習)し、模倣学習の結果を利用して自律的に対象拠点内を移動する動作を含む。また、移動体10の自律移動は、予め設定された経路に従って自律的に対象拠点内を移動する動作、またはライントレース等の技術を用いて自律的に対象拠点内を移動する動作であってもよい。さらに、移動体10は、遠隔地にいるユーザからの手動操作によっても移動可能である。すなわち、移動体10は、自律移動とユーザによる手動操作とを切り替えながら、対象拠点内を移動することができる。
また、移動体10は、例えば対象拠点内を移動しながら、点検、保守、運搬または軽作業等の所定のタスクを実行することができる。ここで、移動体10は、広義のロボットを意味し、自律移動およびユーザによる遠隔操作による移動の双方の動作が可能なロボットであればよい。また、移動体10には、遠隔地からの操作により自動運転と手動操作を切り替えて走行可能な自動車も含まれる。さらに、移動体10には、ドローン 、マルチコプタまたは無人飛行体等の飛行体も含まれる。
また、移動体10が設置される対象拠点は、事業所、工場、建設現場、変電所、農場、田畑、農園、耕地もしくは災害現場等の屋外の拠点、またはオフィス、学校、工場、倉庫、商業施設、病院もしくは介護施設等の屋内の拠点である。すなわち、対象拠点は、従来人手で行われていたタスクを移動体10に担わせたいニーズが存在する拠点であればよい。
経路管理サーバ50は、移動体10の自律移動の経路に関する情報を管理するためのサーバコンピュータである。経路管理サーバ50は、移動体10から送信された撮影画像を記憶して管理するとともに、操作者が使用する通信端末70に対して撮影画像を提供する。
なお、経路管理サーバ50は、単一のコンピュータによって構築されてもよいし、各部(機能または手段)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されてもよい。また、経路管理サーバ50の機能の全てまたは一部は、クラウド環境に存在するサーバコンピュータで実現されてもよいし、オンプレミス環境に存在するサーバコンピュータで実現されてもよい。ここで、経路管理サーバ50は「情報処理装置」の一例である。
通信端末70は、対象拠点に設置された移動体10に対して所定の操作を行う操作者(ユーザ)が使用するノートPC(Personal Computer)等のコンピュータである。操作者は、オフィス等の管理拠点において、移動体10によって撮影された撮影画像を閲覧することで、移動体10の現在位置の確認を行う。また、操作者は、通信端末70に表示された対象拠点の撮影画像を閲覧しながら、移動体10の遠隔操作を行うこともできる。なお、通信端末70は、ノートPCに限られず、デスクトップPC、タブレット端末、スマートフォンまたはウェアラブル端末等であってもよい。
なお、図1はそれぞれ1台の移動体10と通信端末70が通信ネットワーク100を介して接続されている例を示すが、通信端末70は、1つの対象拠点に位置する複数の移動体10と接続可能な構成であってもよい。あるいは、通信端末70は、異なる対象拠点に位置する移動体10と接続可能な構成であってもよい。また、図1は、移動体10が設置された対象拠点とは異なる遠隔地の管理拠点に通信端末70が位置する例を示すが、通信端末70は、移動体10が設置された対象拠点内に位置する構成であってもよい。
<概略>
ここで、図2を用いて移動体10に自律移動の経路を学習させる際の概略を説明する。図2は、移動体の移動経路の一例を示す説明図である。
移動体10の移動経路上には、図2に示すような交差点IS1~IS5が存在しているものとする。このとき、移動体10が縦の通り(IS1→IS5→IS3)を移動して交差点IS5を通過する場合と、横の通り(IS2→IS5→IS4)を移動して交差点IS5を通過する場合とでは、交差点IS5の見え方が異なる。つまり、移動体10によって交差点IS5で撮影される撮影画像が異なる。従って、移動体10が交差点IS5の通過経験を有する場合であっても、移動体10の交差点IS5に対する進入方向が異なる場合、交差点IS5が過去に通過した交差点と同じであると移動体10に認識させることが難しくなる。
移動体10を交差点IS5に対して異なる方向から進入させた場合でも、交差点IS5を同じ場所と認識させるようにする方法として、全方向の画像を移動体10に教示する方法がある。例えば移動体10に前後方向を撮影する装置を搭載して6通りの経路(IS1→IS5→IS3、IS2→IS5→IS4、IS1→IS5→IS4、IS4→IS5→IS3、IS3→IS5→IS2およびIS2→IS5→IS1)を移動体に教示する。しかし上記の方法では、操作者は、移動体10に全経路を事前に教示しなければならず、移動経路の生成に用いる画像情報を、経路別および方向別に取得する必要があり、画像情報の収集に時間がかかっていた。まして移動体10が前方向を撮影する装置しか搭載していない場合は、往路および復路それぞれの画像情報の収集が必要となるため、上記の2倍(12通り)の経路を移動体10に教示する必要が生じる。
そこで、経路生成システム1は、移動体10を自律移動させる自律移動モードの実施前に行う経路学習モードにおいて、通信端末70から地点登録を行う際、対象地点の情報である地点情報と共に、既に登録された登録済地点の中から対象地点と隣接する隣接地点の情報である隣接地点情報も登録する。これにより、経路生成システム1は、移動体10の自律移動において結んだことがない地点間で共通する隣接地点の情報を用い、互いを結ぶ経路を容易に生成することができる。
例えば図2の場合、操作者は、縦の通り(IS1→IS5→IS3)と横の通り(IS2→IS5→IS4)の2通りの経路を移動体10に教示する。移動体10に経路を教示後、操作者が開始地点(出発点)IS1、終了地点(終着点)IS4を設定すると、経路生成システム1は、IS1とIS4に共通する隣接地点IS5を経由する経路(IS1→IS5→IS4)を自動的に生成する。なお、移動体10に教示する2通りの経路は上記に限らず、例えばIS1→IS5→IS4の経路とIS2→IS5→IS3の経路の2通りを移動体10に教示してもよい。
<移動体の構成>
次に、図3を用いて移動体10の具体的な構成を説明する。図3は、移動体の一例を示す概略構成図であり、図3(a)は第1の構成例、図3(b)は変形例となる第2の構成例を示している。
図3(a)に示した移動体10は、筐体11、バンパ12、撮影装置13、撮影位置調整装置14、支持部材15、移動機構16、自己位置認識装置17および障害物検知センサ18を備える。このうち、筐体11には、移動体10の胴体部分に位置し、移動体10の処理もしくは動作を制御する制御装置30等が内蔵されている。バンパ12は、移動体10の移動方向の前面に筐体11に備えられ、移動体10が衝突した際の緩衝材としての役割を担う。なお、バンパ12は、筐体11の前面のみならず、側面または後方面に備えてもよい。
撮影装置13は、移動体10が設置された拠点に位置する人物、物体または風景等の被写体を撮影して撮影画像を取得する。撮影装置13は、デジタル一眼レフカメラ、またはコンパクトデジタルカメラ等の平面画像(詳細画像)を取得可能なデジタルカメラ(一般撮影装置)である。撮影装置13によって取得された撮影画像に係る撮影画像データは、経路管理サーバ50等のサーバコンピュータによって確立された通信セッションを経由して通信端末70へ送信される。
撮影位置調整装置14は、撮影装置13の撮影方向(向き)を調整するための可動装置である。撮影位置調整装置14は、回転駆動することによって撮影装置13の撮影方向を調整するとともに、撮影装置13における撮影のズーム量(倍率)を調整する。なお、撮影装置13と撮影位置調整装置14は、撮影装置13に撮影位置調整機能を備えさせた1つの装置として設けられていてもよい。
撮影装置13によって取得される撮影画像は、動画であっても静止画であってもよく、動画と静止画の両方であってもよい。また、撮影装置13によって取得される撮影画像は、画像データとともに音声データを含んでもよい。さらに、撮影装置13は、全天球(360°)パノラマ画像を取得可能な広角撮影装置であってもよい。
広角撮影装置は、例えば、被写体を撮影して全天球(パノラマ)画像の元になる2つの半球画像を得るための全天球撮影装置である。さらに、広角撮影装置は、例えば、所定値以上の画角を有する広角画像を取得可能な広角カメラまたはステレオカメラ等であってもよい。すなわち、広角撮影装置は、所定値より焦点距離の短いレンズを用いて撮影された画像(全天球画像、広角画像)を取得可能な撮影手段である。
また、移動体10は、複数の撮影装置13を備える構成であってもよい。この場合、移動体10は、撮影装置13として、広角撮影装置と、広角撮影装置によって撮影された被写体の一部を撮影して詳細画像(平面画像)を取得可能な一般撮影装置の両方を備える構成であってもよい。
また、撮影装置13は、遠赤外線(赤外光)を撮像する熱映像装置、または近赤外線(赤外光)を撮影する赤外線カメラ等の特殊カメラを含んでもよい。撮影装置13は、遠赤外線(赤外光)を撮像する熱映像装置である場合、対象物から発せられる遠赤外線を検出した撮影画像(サーモグラフィ)を取得でき、その撮影画像から対象物を認識することができる。また、撮影装置13は、近赤外線(赤外光)を撮影する赤外線カメラである場合、可視光波長帯の外乱光の影響を受けることなく、対象物を撮影した撮影画像(赤外線画像)を取得でき、その撮影画像から対象物を認識することができる。
支持部材15は、移動体10(筐体11)に撮影装置13および撮影位置調整装置14を設置(固定)するための部材である。支持部材15は、筐体11に固定されたポール等であってもよいし、筐体11に固定された台座であってもよい。
移動機構16(16a、16b)は、移動体10を移動させるユニットであり、車輪、走行モータ、走行エンコーダ、ステアリングモータ、およびステアリングエンコーダ等で構成される。移動体10の移動制御については、既存の技術であるため詳細な説明は省略するが、移動体10は、例えば、操作者(通信端末70)からの走行指示を受信し、移動機構16は、受信した走行指示に基づいて移動体10を移動させる。なお、移動機構16は、二足歩行の足型や単輪のものであってもよい。また、移動体10の形状は、図3に示されているような車両型に限られず、例えば、二足歩行の人型、生物を模写した形態、特定のキャラクターを模写した形態等であってもよい。
自己位置認識装置17は、移動体10の前(f)、後(b)、左(l)および右(r)の各方向の被写体を撮影するカメラ17f、17b、17l、17rを備える。カメラ17f、17b、17l、17rによって取得された撮影画像に係る撮影画像データは、経路管理サーバ50等のサーバコンピュータによって確立された通信セッションを経由して通信端末70へ送信される。
なお、自己位置認識装置17は、カメラ17f~17rのみで構成された装置とは限らない。自己位置認識装置17には、例えばGPS(Global Positioning System)センサ、LIDAR(Light Detection and Ranging)を用いたSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)が含まれてもよい。または、自己位置認識装置17には、走行路に磁気テープ等が敷設された環境の場合における磁気誘導等が含まれてもよい。
上記のように自己位置認識装置17として前後左右の4方向にカメラ17f~17rを設置することにより、通信端末70には前後方向の撮影画像だけでなく、左右方向の撮影画像も送信される。左右方向の撮影画像が送信されることにより、通信端末70を閲覧する操作者は、道幅の広がりを見つけやすくなるため、交差点の認識精度が上がる。
障害物検知センサ18は、移動体10が移動する際における周囲の障害物を検知する検知センサである。障害物検知センサ18は、例えばステレオカメラ、光電変換素子が面状に配置されたエリアセンサを搭載したカメラ等の画像センサである。または、障害物検知センサ18は、TOF(Time Of Flight)センサ、LIDARセンサもしくはレーダセンサ等の測距センサである。
次に、図3(b)に基づいて移動体の構成の変形例について説明する。図3(b)に示した移動体10aは、自己位置認識装置17としてのカメラ17aが撮影装置13の上部に備えられている。カメラ17aは、移動体10の周囲を撮影可能な全周囲カメラ等の広角撮影装置である。この場合にも、通信端末70には前後方向の撮影画像だけでなく、左右方向の撮影画像も送信されるので、通信端末70を閲覧する操作者は、道幅の広がりを見つけやすくなるため、交差点の認識精度が上がる。
なお、移動体10は、上記構成のほかに移動体10の周囲の情報を検知可能な各種センサを有していてもよい。各種センサは、例えば気圧計、温度計、光度計、人感センサ、ガスセンサ、臭気センサまたは照度計等のセンサデバイスである。また、移動体10は、移動以外の付加的動作を行う可動アームを備えていてもよい。
<ハードウエア構成>
続いて、図4および図5を用いて、実施形態に係る経路生成システムを構成する装置または端末のハードウエア構成について説明する。なお、図4および図5に示されている装置または端末のハードウエア構成は、必要に応じて構成要素が追加または削除されてもよい。
<<移動体のハードウエア構成>>
図4は、移動体のハードウエア構成の一例を示す説明図である。移動体10は、移動体10の処理または動作を制御する制御装置30を備える。制御装置30は、上述のように移動体10の筐体11の内部に備えられている。なお、制御装置30は、移動体10の筐体11の外部に設けられてもよく、または移動体10とは別の装置として設けられていてもよい。
制御装置30は、CPU(Central Processing Unit)301、ROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)303、HDD(Hard Disk Drive)304、メディアI/F(Interface)305、入出力I/F306、音入出力I/F307、ネットワークI/F308、近距離通信回路309、近距離通信回路309のアンテナ309a、外部機器接続I/F311、タイマ312およびバスライン310を備える。
CPU301は、移動体10全体の制御を行う。CPU301は、ROM302またはHD(Hard Disk)304a等に格納された、プログラムもしくはデータをRAM303上に読み出し、処理を実行することで、移動体10の各機能を実現する演算装置である。
ROM302は、電源を切ってもプログラムまたはデータを保持することができる不揮発性のメモリである。RAM303は、CPU301のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。HDD304は、CPU301の制御にしたがってHD304aに対する各種データの読み出し、または書き込みを制御する。HD304aは、プログラム等の各種データを記憶する。メディアI/F305は、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、光学ディスクまたはフラッシュメモリ等の記録メディア305aに対するデータの読み出しまたは書き込み(記憶)を制御する。
入出力I/F306は、文字、数値、各種指示等を各種外部機器等との間で入出力するためのインターフェースである。入出力I/F306は、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイ306aに対するカーソル、メニュー、ウィンドウ、文字または画像等の各種情報の表示を制御する。なお、ディスプレイ306aは、入力手段を備えたタッチパネルディスプレイであってもよい。また、入出力I/F306は、ディスプレイ306aのほかに、例えば、マウス、キーボード等の入力手段が接続されていてもよい。
音入出力I/F307は、CPU301の制御に従ってマイク307aおよびスピーカ307bとの間で音信号の入出力を処理する回路である。マイク307aは、CPU301の制御に従って音信号を入力する内蔵型の集音手段の一種である。スピーカ307bは、CPU301の制御に従って音信号を出力する再生手段の一種である。
ネットワークI/F308は、通信ネットワーク100を経由して、他の機器または装置との通信(接続)を行う通信インターフェースである。ネットワークI/F308は、例えば、有線または無線LAN等の通信インターフェースである。近距離通信回路309は、NFC(Near Field communication)またはBluetooth(登録商標)等の通信回路である。外部機器接続I/F311は、制御装置30に他の装置を接続するためのインターフェースである。タイマ312は、時間計測機能を有する計測装置である。タイマ312は、コンピュータによるソフトタイマでもよい。
バスライン310は、上記各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等であり、アドレス信号、データ信号、および各種制御信号等を伝送する。CPU301、ROM302、RAM303、HDD304、メディアI/F305、入出力I/F306、音入出力I/F307、ネットワークI/F308、近距離通信回路309、外部機器接続I/F311およびタイマ312は、バスライン310を介して相互に接続されている。
さらに、制御装置30には、外部機器接続I/F311を介して、駆動モータ101、アクチュエータ102、加速度・方位センサ103、撮影位置調整装置14、自己位置認識装置17、障害物検知センサ18およびバッテリ120が接続されている。駆動モータ101は、CPU301からの命令に基づき、移動機構16を回転駆動させて移動体10を地面に沿って移動させる。
アクチュエータ102は、CPU301からの命令に基づき、可動アーム19を変形させる。可動アーム19は、移動体10の移動以外の付加的動作を可能とする動作手段を有している。可動アーム19には、例えば可動アーム19の先端に部品等の物体を掴むためのハンドが動作手段として備えられている。移動体10は、可動アーム19を回転または変形させることによって、所定の作業(動作)を行うことができる。
加速度・方位センサ103は、地磁気を検知する電子磁気コンパス、ジャイロコンパスおよび加速度センサ等のセンサである。バッテリ120は、移動体10の全体に必要な電源を供給するユニットである。
<<経路管理サーバのハードウエア構成>>
図5は、経路管理サーバ50のハードウエア構成の一例を示す説明図である。経路管理サーバ50の各ハードウエア構成は、500番台の符号で示されている。
経路管理サーバ50は、コンピュータによって構築されており、図5に示されているように、CPU501、ROM502、RAM503、HD504、HDDコントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F508、ネットワークI/F509、バスライン510、キーボード511、ポインティングデバイス512、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ514、メディアI/F516およびタイマ517を備えている。
これらのうち、CPU501は、経路管理サーバ50全体の動作を制御する。ROM502は、IPL(Initial Program Loader)等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する。
ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、または画像等の各種情報を表示する。なお、ディスプレイ506は、入力手段を備えたタッチパネルディスプレイであってもよい。外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USBメモリまたはプリンタ等である。ネットワークI/F509は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン510は、図5に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスまたはデータバス等である。
また、キーボード511は、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択もしくは実行、処理対象の選択、またはカーソルの移動等を行う入力手段の一種である。なお、入力手段は、キーボード511およびポインティングデバイス512のみならず、タッチパネルまたは音声入力装置等であってもよい。
DVD-RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW513に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する。なお、着脱可能な記録媒体は、DVD-RWに限らず、DVD-RまたはBlu-ray(登録商標) Disc(ブルーレイディスク)等であってもよい。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出しまたは書き込み(記憶)を制御する。タイマ517は、時間計測機能を有する計測装置である。タイマ517は、コンピュータによるソフトタイマでもよい。
<<通信端末のハードウエア構成>>
図5は、通信端末70のハードウエア構成の一例を示す説明図である。通信端末70の各ハードウエア構成は、括弧内の700番台の符号で示されている。
通信端末70は、コンピュータによって構築されており、図5に示されているように、経路管理サーバ50と同様の構成を備えているため、各ハードウエア構成の説明を省略する。なお、ディスプレイ706は、表示部の一例である。ディスプレイ706としての表示部は、通信端末70に接続された表示機能を備える外部装置であってもよい。この場合の表示部は、IWB(Interactive White Board:電子黒板)等の外部ディスプレイであってもよい。または表示部は、外部装置として接続されたPJ(Projector:プロジェクタ)からの画像が投影される被投影部(例えば管理拠点の天井または壁等)であってもよい。
なお、上記各プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。記録媒体の例として、CD-R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu-ray Disc、SDカードまたはUSBメモリ等が挙げられる。また、記録媒体は、プログラム製品(Program Product)として、国内または国外へ提供されることができる。例えば、制御装置30は、本発明に係るプログラムが実行されることで本発明に係る経路生成方法を実現する。
<機能構成>
続いて、図6乃至図10を用いて、実施形態に係る経路生成システムの機能構成について説明する。図6は、経路生成システムの機能構成の一例を示す説明図である。なお、図6は、図1に示されている装置または端末のうち、後述の処理または動作に関連しているものを示す。
<<移動体(制御装置)の機能構成>>
まず、図6を用いて、移動体10の処理または動作を制御する制御装置30の機能構成について説明する。制御装置30は、送受信部31、判断部32、位置情報取得部33、撮影制御部34、移動先設定部35、移動制御部36および記憶・読出部39を有している。これら各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、RAM303上に展開された制御装置用プログラムに従ったCPU301からの命令によって動作することで実現される機能、または機能する手段である。また、制御装置30は、図4に示されているROM302、HD304aまたは記録メディア305aによって構築される記憶部3000を有している。
送受信部31は、主に、ネットワークI/F308に対するCPU301の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して、他の装置または端末との間で各種データまたは情報の送受信を行う。判断部32は、CPU301の処理によって実現され、各種判断を行う。
位置情報取得部33は、主に、外部機器接続I/F311に対するCPU301の処理によって実現され、自己位置認識装置17によって撮影される撮影画像等から移動体10の現在位置を示す位置情報を取得する。自己位置認識装置17によって撮影された撮影画像(移動体10の前後左右方向を撮影した撮影画像)は、通信ネットワーク100を介して、他の装置または端末に送信される。
撮影制御部34は、主に、外部機器接続I/F311に対するCPU301の処理によって実現され、撮影装置13に対する撮影処理を制御する。撮影制御部34は、例えば、撮影装置13に対する撮影処理を指示する。また、撮影制御部34は、例えば、撮影装置13による撮影処理で得られた撮影画像を取得する。
移動先設定部35は、主に、CPU301の処理によって実現され、移動体10の移動先を設定する。移動先設定部35は、例えば、経路管理サーバ50から送信されてきたタスク実行要求に基づいて、要求されたタスク内容に対応する拠点位置を移動体10の移動先として設定する。
移動制御部36は、主に、外部機器接続I/F311に対するCPU301の処理によって実現され、移動機構16を駆動させることによって、移動体10の移動を制御する。移動制御部36は、例えば、経路管理サーバ50から送信されてきたタスク実行要求に含まれるタスクの開始時刻に応じて移動機構16を駆動させることで、移動先設定部35によって設定された移動先へ移動体10を移動させる。
記憶・読出部39は、主に、CPU301の処理によって実現され、記憶部3000に、各種データ(または情報)を記憶したり、記憶部3000から各種データ(または情報)を読み出したりする。
<<経路管理サーバの機能構成>>
次に、図6を用いて、経路管理サーバ50の機能構成について説明する。経路管理サーバ50は、送受信部51、認識部52、判断部53、生成部54、変更部55、登録部56および記憶・読出部59を有している。これら各部は、図5に示されている各構成要素のいずれかが、RAM503上に展開された経路管理サーバ用プログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能、または機能する手段である。また、経路管理サーバ50は、図5に示されているROM502、HD504または記録メディア515によって構築される記憶部5000を有している。
送受信部51は、主に、ネットワークI/F509に対するCPU501の処理によって実現され、他の装置または端末との間で各種データまたは情報の送受信を行う。
認識部52は、CPU501の処理によって実現され、移動体10の発着地点や交差点の認識を行う。判断部53は、CPU501の処理によって実現され、各種判断を行う。
生成部54は、CPU501の処理によって実現され、移動体10の移動経路を生成する。生成部54は、例えば、指定された発着地点の情報と、当該発着地点に隣接する隣接地点の情報等に基づいて、移動体10の移動経路を生成する。
変更部55は、CPU501の処理によって実現され、移動経路に対して、経路を分割する等の変更処理を行う。登録部56は、CPU501の処理によって実現され、指定されたタスクに対する地点または経路の登録を行う。
記憶・読出部59は、主に、CPU501の処理によって実現され、記憶部5000に、各種データ(または情報)を記憶したり、記憶部5000から各種データ(または情報)を読み出したりする。
<<<画像情報管理テーブル>>>
図7は、画像情報管理テーブルの一例を示す概念図である。上述の経路管理サーバ50の記憶部5000には、図7に示されているような画像情報管理テーブルによって構成されている画像情報管理DB5001が構築されている。
画像情報管理テーブルは、移動体10の自己位置認識装置17(各カメラ17f~17r)から取得した撮影画像を管理しており、1つの画像ファイルに対して1つの画像IDが割り当てられる。また、画像IDに対しては、それぞれ画像ファイル名、操作量およびタイムスタンプを関連づけて管理している。
画像ID毎に登録する撮影画像は、移動体が図3(a)に示したような前後左右に4つのカメラ17f~17rを搭載した構成である場合には、同時に取得(撮影)された撮影画像4枚を1つの画像IDに登録する。移動体が図3(b)に示したような全周囲を撮影可能なカメラ17aを搭載した構成である場合には、1つの画像IDに登録する撮影画像は1枚でよい。
操作量は、撮影画像の撮影時に、通信端末70から受信した移動体10の速度(v)および旋回角速度(ω)の値である。速度および旋回角速度の値が共に0ということは、移動体10が停止状態であることを意味し、例えば、移動体10が停止しているときに撮影された撮影画像を選びたい場合に、操作量の情報が有効になる。タイムスタンプには、移動体10の操作時の時刻が記録されている。
図7に示した画像情報管理テーブルにおいて、例えば画像ID「1」には画像ファイル名「0001.jpg」の撮影画像が割り当てられ、操作量「0,0」、すなわち移動体10が停止の状態で撮影された画像であることが表されている。
<<<地点情報管理テーブル>>>
図8は、地点情報管理テーブルの一例を示す概念図である。経路管理サーバ50の記憶部5000には、図8に示されているような地点情報管理テーブルによって構成されている地点情報管理DB5002が構築されている。ここで、地点情報管理DB5002は「地点記憶手段」の一例である。
地点情報管理テーブルは、移動体10が設置される対象拠点内に存在する交差点や目的地に付与した地点IDに対して、それぞれ隣接地点ID、画像IDおよび目的地フラグを関連づけて管理している。隣接地点IDは、地点IDが付与された地点に対して、隣接する関係にある地点を表しており、隣接地点情報の一例である。
画像IDは、図7に示した画像情報管理テーブルの画像IDと紐づいており、地点IDが付与された地点の代表画像の画像IDとしている。ここで代表画像は、図7で説明した操作量(移動体10の速度および旋回角速度の値)が0の撮影画像、すなわち移動体10が停止の状態で撮影された画像をデフォルトとしている。移動体10が撮影した地点の代表画像や、地点の代表画像と紐づいた画像IDは地点情報の一例である。
目的地フラグは、移動体10の移動経路において、出発点または終着点として指定され得る地点か否かを表わしている。出発点または終着点として指定され得る地点に該当する場合はフラグ「1」が入力される。地点の情報である目的地フラグは地点情報の一例である。
例えば、図8に示されている地点情報管理テーブルは、各地点が図10に示すような位置関係にあることを前提としている。この場合、地点11に隣接する隣接地点は地点13であるため、地点情報管理テーブルにおいて地点ID「11」の隣接地点IDは「13」が入力されている。また、地点ID「11」の代表画像は、画像情報管理テーブルの画像ID「100」として管理されていることを表している。また、地点ID「11」は、本例において出発点または終着点として指定され得る地点と位置付けているため、目的地フラグに「1」が入力されている。
<<<経路情報管理テーブル>>>
図9は、経路情報管理テーブルの一例を示す概念図である。経路管理サーバ50の記憶部5000には、図9に示されているような経路情報管理テーブルによって構成されている経路情報管理DB5003が構築されている。ここで、経路情報管理DB5003は「経路記憶手段」の一例である。
経路情報管理テーブルは、生成部54によって生成した経路を保存する。1つの経路IDには、2つの地点を結ぶ経路が割り当てられ、経路の開始地点の地点ID、終了地点の地点ID、および開始地点から終了地点までに撮影した撮影画像の画像IDを関連づけて管理している。
例えば、図9に示されている経路情報管理テーブルは、各地点が図10に示すような位置関係にあることを前提としている。経路ID「1」は、図10の地点11を開始地点とし、地点15を終了地点とする経路であることを表している。また、地点11から地点15まで移動体10を移動させる間に、移動体10の自己位置認識装置17(各カメラ17f~17r)によって画像ID「1」から画像ID「50」の画像が撮影されたことを表している。ここで、生成部54は「経路生成手段」の一例である。
経路生成システム1は、所定の経路IDで特定される経路を移動体10に自律走行させる場合、経路情報管理テーブルで所定の経路IDに紐づいた画像IDを取得する。そして画像情報管理テーブルを参照し、取得した画像IDに紐づけられた画像ファイルを教示画像として取得する。そして移動体10が走行中に自己位置認識装置17によって取得する画像と、取得した教示画像を比較することで、移動体10は自己位置を認定できるため、所定の経路上を自律走行できる。
<<通信端末の機能構成>>
次に、図6を用いて、通信端末70の機能構成について説明する。通信端末70は、送受信部71、受付部72、表示制御部73、判断部74および記憶・読出部79を有している。これら各部は、図5に示されている各構成要素のいずれかが、RAM703上に展開された通信端末用プログラムに従ったCPU701からの命令によって動作することで実現される機能、または機能する手段である。また、通信端末70は、図5に示されているROM702、HD704または記録メディア715によって構築される記憶部7000を有している。
送受信部71は、主に、ネットワークI/F709に対するCPU701の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して、他の装置または端末との間で各種データまたは情報の送受信を行う。受付部72は、主に、キーボード711またはポインティングデバイス712に対するCPU701の処理によって実現され、操作者から各種の選択または入力を受け付ける。
表示制御部73は、主に、CPU701の処理によって実現され、ディスプレイ706等の表示部に各種画面を表示させる。判断部74は、CPU701の処理によって実現され、各種判断を行う。記憶・読出部79は、主に、CPU701の処理によって実現され、記憶部7000に、各種データ(または情報)を記憶したり、記憶部7000から各種データ(または情報)を読み出したりする。
<実施形態の処理または動作>
続いて、図11乃至図21を用いて、実施形態に係る経路生成システムの処理または動作について説明する。
<<全体の流れ>>
具体的な処理または動作の説明に入る前に、本実施形態における全体の流れを図11および図12を用いて説明する。図11は、移動体の自律移動を実行するまでの流れの一例を示したフローチャートである。図12は、操作画面の遷移の一例を示す説明図である。
本実施形態において、移動体10を自律移動させるにあたっては、まず、移動体10を自律移動させようとしている経路が操作者によって設定されると、経路生成システム1は、経路の登録状況を確認する(ステップS1)。ステップS1の経路の登録状況確認とは、操作者が自律移動させようとしている経路を構成する地点が経路生成システム1に登録されているかの確認である。
経路の登録状況の確認結果が、登録済(ステップ2で「YES」)であった場合は、登録済の経路情報に基づいて経路生成システム1は経路の生成を行う(ステップS4)。経路が生成されたならば、移動体10の自律移動が実行される(ステップS5)。
この場合、操作者が操作する通信端末70のディスプレイ706には、例えば図12に示したようなメニュー画面が表示される。メニュー画面は、操作者が自律移動モードを選択することで自律移動画面に切り替わり、ディスプレイ706に移動体10が自律移動中であることが表示される。移動体10の自律移動モードを終了した場合は、再びメニュー画面に戻る。
一方、経路の登録状況の確認結果が、未登録(ステップ2で「NO」)であった場合は、操作者は移動体10に経路を学習させて、経路生成システム1に経路の登録を行う(ステップS3)。ステップS3の経路の登録では、新たに登録する経路を構成する地点を、経路生成システム1に登録する。登録する対象の地点としては、開始地点、終了地点、その途中に通過する各地点が挙げられる。途中に通過する各地点の一例として、例えば交差点を選択する等してもよい。この場合、通信端末70のディスプレイ706には、例えば図12に示したような経路学習画面が表示される。メニュー画面は、操作者が経路学習モードを選択することで経路学習画面に切り替わる(経路学習画面の詳細は後述する)。
操作者は、経路学習画面を用いて、対象拠点に設置された移動体10を遠隔操作することが可能となる。操作者は、移動体10を新たに登録する経路に沿って動かし、移動体10に経路を教示する。移動体10の経路学習モードを終了した場合は、再びメニュー画面に戻る。経路の学習が終了すると、学習させた経路の情報を用いて経路生成システム1は経路の生成を行い(ステップS4)、経路が生成されたならば、移動体10の自律移動が実行される(ステップS5)。
ステップS4の経路の生成とは、登録された各地点を移動体10が通過するルートを決定することをいう。登録される各地点が増えれば移動体10が各地点を通過する順番、パターンも多数存在することになるが、例えば周知のアルゴリズムを用いて、登録された各地点を最短距離で通過可能となる各地点の通過順を探索し、探索された通過順のルートを、移動体10が自律移動するルートと決定することができる。
ステップS5では、ステップS4で生成された自律移動ルートを構成する経路の各経路IDについて、経路情報管理テーブルを参照して画像IDを取得し、さらに画像情報管理テーブルを参照して画像IDを取得し、取得した画像IDに紐づけられた画像ファイルを教示画像として自律走行を行う。
<<経路学習処理>>
続いて、図13を用いて、移動体10に経路を学習させる処理について説明する。図13は、経路学習処理の一例を示すシーケンス図である。
まず、管理拠点に位置する操作者が通信端末70の入力手段に対する入力操作等を行い、経路学習モードを選択することで、通信端末70は経路学習モードの開始指示を受け付ける(ステップS11)。通信端末70は、受け付けた経路学習モードの開始指示を送受信部71によって移動体10に送信する(ステップS12)。
移動体10は、送受信部31によって通信端末70から経路学習モードの開始指示を受信(ステップS13)すると、位置情報取得部33により経路学習モード開始地点の画像およびセンサデータの取得を開始する(ステップS14)。このとき、移動体10は、自身が取得した画像およびセンサデータを、送受信部31によって経路管理サーバ50に送信している(ステップS15)。
経路管理サーバ50は、送受信部51によって移動体10から画像およびセンサデータを受信する(ステップS16)と、開始地点が地点情報管理DB5002に登録済みの地点であるか、登録状況を確認して登録する(ステップS17)。
図14は、操作画面の一例を示す説明図である。経路学習モード時は、表示制御部73によって通信端末70のディスプレイ706には図14に示されたような操作画面7060が表示される。操作画面7060は、進行方向指示部7061、経路学習終了ボタン7062、画像提示部7063およびステータス表示部7064を有している。ここで、経路学習終了ボタン7062は「地点教示手段」の一例である。
進行方向指示部7061は、移動体10の進行方向を前後方向および左右の旋回で指示する。経路学習終了ボタン7062は、移動体10に対して終了地点を教示するとともに、経路学習モードの終了を指示する。画像提示部7063は、移動体10の自己位置認識装置17によって撮影された撮影画像を移動体10周辺の様子として提示する。ステータス表示部7064は、現在の移動体10の状態を表示する。
従って、ステップS14において移動体10が取得した画像は、例えばパノラマ合成した画像として画像提示部7063に提示させることが可能であり、操作者は移動体10から離れた場所でも移動体10周辺の様子を把握できる。
ここで、開始地点は、常に同じ地点から開始するように特定の地点を開始地点として設定してもよいし、移動体10が経路学習モードの開始指示を受信したときに居た地点を開始地点としてもよい。後者の場合、経路学習モードを開始する度に開始地点が異なるため、移動体10は自己位置推定アルゴリズムを用いて現在位置を認識するように構成される。自己位置推定には、画像特徴によるテンプレートマッチング、機械学習によるマッチング(模倣学習による自己位置推定)、GPSによる位置情報のマッチング、LIDARによる自己位置推定等、既存の手法を用いることが可能である。
ステップS17における開始地点の登録状況の確認・登録においては、開始地点が、地点情報管理DB5002の地点情報管理テーブルに登録されているか(地点IDが付与された地点であるか)を認識部52が確認している。開始地点が地点情報管理テーブルに未登録の場合は、開始地点の情報を登録部56によって画像情報管理DB5001および地点情報管理DB5002に登録する。すなわち、画像情報管理DB5001には、開始地点の画像ファイル、操作量およびタイムスタンプが新規の画像IDと関連づけて登録される。また、地点情報管理DB5002には、画像情報管理DB5001に新規登録した画像情報の画像IDと関連づけて地点IDが登録される。
開始地点が地点情報管理テーブルに登録済みであった場合は、次に、判断部53によって地点情報管理DB5002の地点情報管理テーブルの目的地フラグの値が「1」となっているかを確認する。目的地フラグの値が「0」であった場合は、値を「1」に書き換える。すなわち、上述したように目的地フラグは、移動体10の自律移動の経路において、出発点(開始地点)または終着点(終了地点)として指定され得る地点か否かを表わすフラグである。出発点または終着点として指定され得る地点に該当する場合は「1」が入力されているべきであるため、開始地点にもかかわらず値が「0」の場合は「1」に書き換える登録が行われる。このように、ステップS17において、開始地点の確認の結果開始地点が登録済みであった場合は新たに登録を実行する必要はなく、目的地フラグの確認に進む。また、目的地フラグの確認の結果、適切に登録されていた場合には新たに目的地フラグの書き換え登録を実行する必要はなく次のステップに進む。
次に、操作者が通信端末70の入力手段に対する入力操作等を行い、移動体10の進行方向を指示することで、通信端末70は移動体10の移動指示を受け付ける(ステップS18)。移動体10の進行方向の指示は、例えば図14に示された操作画面7060の進行方向指示部7061を操作者が操作することで行う。通信端末70は、受け付けた移動指示を送受信部71によって移動体10に送信する(ステップS19)。
移動体10は、送受信部31によって通信端末70から移動指示を受信する(ステップS20)と、移動指示に従って移動を始める(ステップS21)。移動体10は、通信端末70からの移動指示に従い移動をしながら、位置情報取得部33によって移動体10周囲を写した画像およびセンサデータを取得する(ステップS22)。そして、移動体10は、自身が取得した画像およびセンサデータを、送受信部31によって経路管理サーバ50に送信する(ステップS23)。
経路管理サーバ50は、送受信部51によって移動体10から画像およびセンサデータを受信し(ステップS24)、画像ファイルと操作量を記憶・読出部59によって画像情報管理DB5001へ順次登録していく(ステップS25)。なお、ステップS23の画像およびセンサデータの受け渡しは、移動体10内である程度溜めて、所定の情報量または所定の時間に達した時点で経路管理サーバ50へ送信するようにしてもよい。
操作者は、通信端末70の入力手段に対する入力操作等を行い、移動体10を、学習させたい地点に移動させることが可能である。学習させたい地点に移動体10を到着させたならば、操作者は通信端末70の入力手段に対する入力操作等を行い、地点教示を指示する。これにより、通信端末70は移動体10に対する地点教示の指示を受け付ける(ステップS26)。通信端末70は、受け付けた地点教示の指示を送受信部71によって経路管理サーバ50に送信する(ステップS27)。
ここで、移動体10に対する地点教示の指示は、移動体10を遠隔操作する操作者が、移動体10から送信される画像(カメラ画像)を閲覧しながら、対象地点に移動体10が到着したタイミングで行うものに限るものではない。例えば、移動体10に対する地点教示の指示は、GPS情報、地図情報、画像情報等から移動体10が対象地点を自動認識して、対象地点に移動体10が到着したタイミングで行うものであってもよい。この場合は、移動体10に備えられた判断部32が地点教示手段として機能する。
なお、図14に示された操作画面7060は、移動体10に対する地点教示の指示を、GPS情報、地図情報、画像情報等に基づき移動体10による自動認識で行われる場合の例である。例えば対象地点が交差点の場合、図3(a)に示した移動体10の左右のカメラ17l、17rによって道幅の変化を認識することが可能であり、幅が広くなった道を見つけることで交差点を自動認識することができる。あるいは、LIDARを用いて交差点を自動認識させることも可能である。
経路管理サーバ50は、送受信部51によって通信端末70から地点教示の指示を受信する(ステップS28)と、操作者が教示した対象地点が地点情報管理DB5002に登録済みであるか、登録状況を確認して登録する(ステップS29)。ステップS29における地点(交差点)の登録状況の確認・登録においては、対象地点(交差点)が、地点情報管理DB5002の地点情報管理テーブルに登録されているか(地点IDが付与された地点であるか)を認識部52が確認している。
対象地点が地点情報管理テーブルに未登録の場合は、対象地点の情報が登録部56によって地点情報管理DB5002に登録される。具体的には、移動体10が対象地点に到着するまでに通過した、登録済み地点のうち、対象地点の直前に通過した地点を隣接地点と判断される。そしてこの隣接地点の地点IDが隣接地点IDとして取得され、地点情報管理テーブルに登録される。また、対象地点の代表画像の画像IDが地点情報管理テーブルに登録される。確認の結果、対象地点が登録済みの場合には、新たに対象地点登録する必要はなく、次のステップに進む。
地点情報管理DB5002(地点情報管理テーブル)への対象地点の登録が完了したならば、次に、対象地点を含む経路が経路情報管理DB5003に登録済みであるか、登録状況を確認して登録する(ステップS30)。上記のように、ここでは対象地点が地点情報管理テーブルに未登録の場合を前提としているため、対象地点の情報は、登録部56によって経路情報管理DBに登録されることとなる。
具体的には、移動体10の移動を開始させた開始地点の地点ID、終了地点の地点ID、および開始地点から対象地点までに撮影した撮影画像の画像IDが経路情報管理テーブルに登録される。経路情報管理テーブルの終了地点の地点IDは、次の対象位置(交差点)の登録がなされるまで、もしくは終了地点が確定するまで、対象地点の地点IDが仮登録された状態を維持する。
一方、ステップS29での確認の結果、対象地点が地点情報管理テーブルに登録済みであった場合は、ステップS30を実行する。具体的には、対象地点と、対象地点に隣接する隣接地点とを結ぶ経路が経路情報管理テーブルに登録済みでないか、経路情報管理テーブルの開始地点の地点IDおよび終了地点の地点IDを検索キーとして判断部53が判断する。
ステップS30において、対象地点と隣接地点とを結ぶ経路が未登録と判断された場合は、移動体10の移動を開始させた開始地点の地点ID、終了地点の地点ID、および開始地点から対象地点までに撮影した撮影画像の画像IDが経路情報管理テーブルに登録される。経路情報管理テーブルの終了地点の地点IDは、次の対象位置(交差点)の登録がなされるまで、もしくは終了地点が確定するまで、対象地点の地点IDが仮登録された状態を維持し、ステップS22~ステップS25の処理を行う。一方、対象地点と隣接地点とを結ぶ経路が登録済みである場合は、次の対象位置(交差点)の登録がなされるまで、もしくは終了地点が確定するまで、ステップS22~ステップS25の処理を行う。
操作者が通信端末70の入力手段に対する入力操作等を行い、経路学習モードの終了を指示することで、通信端末70は経路学習モードの終了指示を受け付ける(ステップS31)。経路学習モードの終了指示は、例えば図14に示された操作画面7060の経路学習終了ボタン7062を操作者が操作することで行う。通信端末70は、受け付けた経路学習モードの終了指示を送受信部71によって移動体10に送信する(ステップS32)。
移動体10は、送受信部31によって通信端末70から経路学習モードの終了指示を受信(ステップS33)すると、位置情報取得部33により経路学習モードの終了地点を示す画像およびセンサデータの取得を開始する(ステップS34)。このとき、移動体10は、自身が取得した画像およびセンサデータを、送受信部31によって経路管理サーバ50に送信する(ステップS36)。経路管理サーバ50は、送受信部51によって移動体10から画像およびセンサデータを受信する(ステップS37)と、終了地点が地点情報管理DB5002に登録済みの地点であるか、登録状況を確認して登録する(ステップS38)。
ステップS38での終了地点の登録状況の確認・登録においては、終了地点が、地点情報管理DB5002の地点情報管理テーブルに登録されているか(地点IDが付与された地点であるか)を認識部52が確認する。終了地点が地点情報管理テーブルに未登録の場合は、終了地点の情報が登録部56によって地点情報管理DB5002に登録される。具体的には、移動体10が終了地点に到着するまでに通過した、登録済み地点のうち、終了地点の直前に通過した地点を隣接地点として捉え、隣接地点に付与されている地点IDが隣接地点IDとして地点情報管理テーブルに登録される。
また、終了地点の代表画像の画像IDが地点情報管理テーブルに登録される。また、判断部53によって地点情報管理テーブルに対して目的地フラグの値が「1」となっているかを確認し、値が「0」の場合は、目的地フラグの値を「1」に書き換える登録が行われる。このようにステップS38において、終了地点の確認の結果、終了地点が登録済みであった場合は新たに終了地点登録を実行する必要はなく、目的地フラグの確認に進む。また、目的地フラグの確認の結果、適切に登録されていた場合には新たにフラグの書き換え登録を実行する必要はなく、次のステップに進む。
地点情報管理DB5002(地点情報管理テーブル)への終了地点の登録が完了したならば、次に、終了地点を含む経路を登録部56によって経路情報管理DB5003に登録する(ステップS39)。具体的には、移動体10の移動を開始させた開始地点の地点ID、終了地点の地点ID、および開始地点から終了地点までに撮影した撮影画像の画像IDが経路情報管理テーブルに登録される。一方、ステップS38での確認の結果、終了地点が地点情報管理テーブルに登録済みであった場合は、上述のステップS39が実行される。
<<経路学習の処理例>>
続いて、図15乃至図19を用いて、上述の経路学習の処理例について説明する。図15は、経路の一例を示す説明図である。本処理例では、図15に示された5つの地点(地点11~15)を対象に行われるものとする。また、地点11→地点15→地点12を結ぶ経路を経路1(実線)、地点13→地点15→地点14を結ぶ経路を経路2(破線)、地点12→地点15→地点13を結ぶ経路を経路3(一点鎖線)とする。
<<<新たに経路を生成する場合における経路学習の処理例>>>
図16を用いて、新たな経路を生成する場合における経路学習の処理例について説明する。図16は、新たな経路を生成する場合における経路学習の処理例を示すフローチャートであり、通信端末70および経路管理サーバ50に設けた各情報管理DBでの情報のやり取りを示している。本処理例では、図15に示された経路1~3のうち、経路1および経路2は既に登録されており、新たな経路として経路3を生成する場合の処理について説明する。
まず、通信端末70において、移動体10を移動させる新たな経路として地点12を開始地点とし、地点13を終了地点とする経路が指定される(ステップS101)。通信端末70からの経路指定を受けて、経路情報管理DB5003の情報を基に、地点12と地点13とを結ぶ経路が登録済みでないかの確認が行われる(ステップS102)。ステップS102での確認結果は「未登録」となる(ステップS103)。ここで、図17は新たな経路を生成する場合における経路情報管理テーブルの遷移を示した説明図であり、ステップS103時点の経路情報管理テーブルは、図17(a)のようになる。すなわち、この時点では、地点12を開始地点とし、地点13を終了地点とする経路は存在していない。
次に、経路情報管理DB5003では、ステップS103の結果を受けて、経路情報管理テーブルに対して地点12を開始地点とし、地点13を終了地点とする経路を経路IDと関連付けて新規に追加する(ステップS104)。ステップS104時点の経路情報管理テーブルは、図17(b)のようになる。すなわち、地点12を開始地点とし、地点13を終了地点とする経路が経路ID「7」として追加される。
経路情報管理テーブルに地点12と地点13の情報が追加されると、生成部54は、地点情報管理テーブルの情報を基に地点12と地点13とを、登録済み地点と隣接する隣接地点を用いて結べないかを演算する(ステップS105)。このときの地点情報管理テーブルを図18に示している。図18は、新たな経路を生成する場合における地点情報管理テーブルを示した説明図である。ステップS105では、地点情報管理テーブルの地点IDと隣接地点IDの情報に基づいて演算が行われる。地点12(地点ID「12」)および地点13(地点ID「13」)に隣接する隣接地点は共に地点15(隣接地点ID「15」)であり、地点15が地点12と地点13とで共通する隣接地点として抽出される。
そして、判断部53は、地点15を経由することで、地点12を開始地点とし、地点13を終了地点とする新たな経路として経路3(地点12→地点15→地点13)の生成が可能と判断する(ステップS106)。そして、ステップS106において生成が可能と判断された経路について、経路情報管理DB5003は、経路ID「7」に関連付く情報として、地点12→地点15および地点15→地点13の画像の画像IDを経路情報管理テーブルに追加する(ステップS107)。ステップS107によって経路ID「7」として経路3の追加が完了したときの経路情報管理テーブルは、図17(c)のようになる。
このように、隣接地点を結ぶことで、経路情報管理DB5003に存在しない経路の生成が可能であるため、新規経路を生成するたびに移動体10を経路学習モードで実際に移動させる操作を低減できる。
<<<登録済みの経路上に地点を追加する場合における経路学習の処理例>>>
次に、図19を用いて、既に存在する経路の途中に新たな地点を追加する場合における経路学習の処理例について説明する。図19は、登録済みの経路上に地点を追加する場合における経路学習の処理例を示すフローチャートであり、通信端末70および経路管理サーバ50に設けた各情報管理DBでの情報のやり取りを示している。
本処理例では、図15において、地点11と地点12とを地点15を介さずに直接結ぶ経路が経路情報管理DB5003に登録されていることを前提として説明する。なお、経路情報管理テーブルにおいて、「開始地点から終了地点までに撮影した撮影画像の画像ID」には、画像ID「01」~「50」までの画像列が登録されているものとする。また、地点情報管理テーブルにおいては、地点11に付与された地点ID「11」に画像ID「01」が関連付けられ、地点12に付与された地点ID「12」に画像ID「50」が関連付けられているものとする。
まず、地点11と地点12との間に新たに地点として地点15を追加するために、通信端末70において地点15の追加が指定される(ステップS201)。通信端末70からの地点15の追加の指定を受けて、画像情報管理DB5001では、地点11と地点12とを結ぶ経路上の画像から地点15を表す代表画像が選択される(ステップS202)。ここで、代表画像の選択は、所定のアルゴリズムに基づき抽出・選択が行われてもよいし、操作者による画像閲覧によって選択してもよい。
地点15の代表画像が選択されると、次に、地点情報管理DB5002において、地点15の新規追加が行われ、地点15に対して例えば地点ID「15」が付与される(ステップS203)。次に、ステップS202で選択された地点15の代表画像の画像IDが地点情報管理テーブルに登録される(ステップS204)。さらに、地点ID「15」の隣接地点IDとして、地点15に隣接する地点11および地点12の地点ID「11」「12」が登録される(ステップS205)。なお、この時点では、地点情報管理テーブルの目的地フラグの値は「0」が登録され、将来、地点15が開始地点または終了地点等の目的地に設定された場合に目的地フラグの値は「1」に書き換えられる。
上記のようにして地点情報管理DB5002への地点15の登録が完了したならば、変更部55により経路の分割を行う。すなわち、地点11と地点12とが直接結ばれた経路では、経路が長くなり、1つの経路IDに関連付けられる情報量が増大し、処理に時間がかかる場合がある。そこで、地点11と地点12との間に地点15が追加されたことに合わせて、地点11と地点12を結ぶ経路を、地点11から地点15までの経路と、地点15から地点12までの経路に分割する。
まず、地点11から地点15までの経路を登録するために用いる経路IDが経路情報管理テーブルに新規追加される(ステップS206)。次に、ステップS206で新規追加された経路IDに対して、開始地点となる地点11の地点ID「11」および終了地点となる地点15の地点ID「15」が登録される(ステップS207)。次に、経路情報管理テーブルには、地点11から地点15までに撮影した撮影画像の画像ID(例えば画像ID「01」~「20」の画像列)が登録される。
地点15から地点12についても同様であり、地点15から地点12までの経路を登録するために用いる経路IDが経路情報管理テーブルに新規追加される(ステップS209)。次に、ステップS209で新規追加された経路IDに対して、開始地点となる地点15の地点ID「15」および終了地点となる地点12の地点ID「12」が登録される(ステップS210)。次に、経路情報管理テーブルには、地点15から地点12までに撮影した撮影画像の画像ID(例えば画像ID「20」~「50」の画像列)が登録される。
このように、経路の分割を行うことで、経路情報管理DB5003における個々の経路IDに関連付けられる情報を小さい情報量に分けて構築することが可能になり、個々の経路IDに関連付けられる情報の処理時間を低減できる。
<<経路生成処理>>
続いて、図20を用いて、移動体10の自律移動の経路を生成する処理について説明する。図20は、経路生成処理の一例を示すシーケンス図である。
管理拠点に位置する操作者が通信端末70の入力手段に対する入力操作等を行い、経路の終了地点を登録することで、通信端末70は終了地点の登録を受け付ける(ステップS51)。続いて操作者が通信端末70の入力手段に対する入力操作等を行い、経路生成の開始を指示することで、通信端末70は経路生成開始指示を受け付ける(ステップS52)。
通信端末70は、受け付けた経路生成開始指示を送受信部71によって経路管理サーバ50に送信する(ステップS53)。経路管理サーバ50は、送受信部51によって通信端末70から経路生成開始指示を受信する(ステップS54)と、登録された終了地点の通過経験の有無を経路情報管理DB5003によって確認する(ステップS55)。
通過経験なしの場合は、地点情報管理DB5002の情報を基に経路の生成を行い(ステップS56)、生成された経路を示す情報を通信端末70へ送信する(ステップS57)。ステップS55において通過経験ありの場合は、ステップS56は実行せずに経路を示す情報を通信端末70へ送信する。ここで、経路生成のアルゴリズムには、最短経路を求めるダイクストラ法、A*(エースター)アルゴリズム、D*(ディースター)アルゴリズム等の既存の技術を用いることが可能である。
通信端末70は、経路管理サーバ50から経路を示す情報を受信する(ステップS58)。通信端末70が経路を示す情報を受信したならば、操作者は、通信端末70の入力手段に対する入力操作等を行い、移動体10の移動開始を指示することで、通信端末70は移動開始の指示を受け付ける(ステップS59)。通信端末70は、受け付けた移動開始指示を送受信部71によって経路管理サーバ50に送信する(ステップS60)。
経路管理サーバ50は、送受信部51によって通信端末70から移動開始指示を受信する(ステップS61)と、移動開始指示と共に経路を示す情報を移動体10へ送信する(ステップS62)。移動体10は、経路管理サーバ50から移動開始指示および経路を示す情報を受信する(ステップS63)ことによって移動を開始する(ステップS64)。移動体10は、ステップS51で登録された終了地点に向かって移動し、終了地点に到着したならば移動を終了する。
<<自律移動処理>>
続いて、図21を用いて、移動体10の自律移動の処理について説明する。図21は、自律移動処理の一例を示すシーケンス図である。
管理拠点に位置する操作者が通信端末70の入力手段に対する入力操作等を行い、移動体10の移動開始を指示することで、通信端末70は移動開始の指示を受け付ける(ステップS71)。通信端末70は、受け付けた移動開始指示を送受信部71によって経路管理サーバ50に送信する(ステップS72)。経路管理サーバ50は、送受信部51によって通信端末70から移動開始指示を受信する(ステップS73)と、移動開始指示と共に経路を示す情報を移動体10へ送信する(ステップS74)。
移動体10は、経路管理サーバ50から移動開始指示および経路を示す情報を受信する(ステップS75)ことによって移動を開始する(ステップS76)。移動体10は、経路を自律移動し、終了地点に到着すると、終了地点に到着した旨の報告を通信端末70に対して送信する(ステップS77)。通信端末70は、移動体10から到着報告を受信する(ステップS78)。これにより操作者は移動体10が終了地点に到着したことを認知できる。
<変形例>
図22は、操作画面の変形例を示す説明図である。経路学習モードにおいて、図14に示された操作画面に代えて図22に示された操作画面7060を通信端末70のディスプレイ706に表示させてもよい。操作画面7060は、表示制御部73によってディスプレイ706に表示される。図14の操作画面に対して、図22の操作画面は交差点登録ボタン7065を備えた点が異なる。
図14の操作画面では、移動体10に対する交差点等の地点教示の指示を、GPS情報、地図情報、画像情報等に基づき移動体10が自動認識して行う構成とした。これに対し図22の操作画面7060では、画像提示部7063に映される撮影画像も基に操作者が交差点を判別し、交差点を判別したときに操作者が交差点登録ボタン7065を操作する構成としている。操作者が交差点登録ボタン7065を操作することで、通信端末70は移動体10に対する地点(交差点)教示の指示を受け付ける。ここで、交差点登録ボタン7065は「地点教示手段」の一例である。
図23は、操作画面の変形例を示す説明図である。経路学習モードにおいて、図14に示された操作画面に代えて図23に示された操作画面7060を通信端末70のディスプレイ706に表示させてもよい。操作画面7060は、表示制御部73によってディスプレイ706に表示される。図14の操作画面に対して、図23の操作画面は画像提示部7063の構成が異なる。
図14の操作画面では、1つの画像提示部にパノラマ合成画像を提示する構成としたが、図23の操作画面7060では、画像提示部7063を4つのフレームで構成し、移動体10周囲の前後左右の画像を各フレームに提示する。
図24は、操作画面の変形例を示す説明図である。経路学習モードにおいて、操作者が移動体10を視認可能な比較的近い距離に居る場合は、図14に示された操作画面に代えて図24に示された操作装置7120を用いて、移動体10を遠隔操作するようにしてもよい。
操作装置7120は、進行方向指示部7121、終了地点登録ボタン7122および交差点登録ボタン7125を有している。進行方向指示部7121は、例えばトラックパッドであり、移動体10の進行方向を前後方向および左右の旋回で指示する。終了地点登録ボタン7122は、移動体10に対して終了地点を教示するとともに、経路学習モードの終了を指示する。交差点登録ボタン7125は、移動体10が交差点に居ることを操作者が判別したときに、操作者が交差点登録ボタン7125を操作し、移動体10に対して交差点を教示する。ここで、終了地点登録ボタン7122および交差点登録ボタン7125は「地点教示手段」の一例である。
なお、操作装置7120の進行方向指示部7121、終了地点登録ボタン7122および交差点登録ボタン7125の配置および各機能との対応付けは一例であり、これに限るものではない。また、交差点をGPS情報、地図情報、画像情報等に基づき移動体10が自動認識する構成とした場合は、交差点登録ボタン7125はなくてもよい。
図25は、経路生成システムの機能構成の他の例を示す説明図である。図6に示された経路生成システムの機能構成との比較において、通信端末70は、図6に示されている通信端末70の構成と同様である。移動体10の処理または動作を制御する制御装置30は、図6に示された制御装置30から移動先設定部35を除いた構成である。
図25に示された経路生成システムにおいて、経路管理サーバ50は、例えば、AWS(商標)等のクラウドコンピューティングサービスに対応しており、経路生成システムは、制御装置30(移動体10)と通信端末70が、矢印aおよび矢印bで示されるように経路管理サーバ50を介して通信する。また、制御装置30から除かれた移動先設定部35の機能は、経路管理サーバ50に移されている。つまり、経路管理サーバ50は、移動先設定部57を有している。なお、制御装置30(図6)から経路管理サーバ50に移された移動先設定部57が有する機能は、図6などで説明した機能と同様であるため、その説明は省略する。
上記のように、経路生成システムでは、制御装置30(移動体10)と通信端末70との通信が、クラウドコンピューティングサービスに対応した経路管理サーバ50を介して行われる。このような経路管理サーバ50では、通信時にクラウドコンピューティングサービスによる認証処理を利用することで、通信端末70からの手動操作コマンドや、制御装置30(移動体10)からの撮影画像データ等のセキュリティ性を高めることができる。また、各データの生成機能および管理機能を経路管理サーバ50(クラウドサービス)に置くことで、同じデータを複数拠点で共有することが可能になり、P2P(Peer to Peer)通信(1対1の直接通信)に限らず、1対多拠点通信にも柔軟に対応できるようになる。
<まとめ>
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る経路生成システム1は、移動体10に対する所定の操作を行うための通信端末70と、移動体10および通信端末70と通信可能で、移動体10が移動する経路の情報を管理する経路管理サーバ50と、を備える経路生成システム1であって、通信端末70は、上記経路をなす地点を移動体10に教示する経路学習終了ボタン7062(または交差点登録ボタン7065、終了地点登録ボタン7122、交差点登録ボタン7125)を備え、経路管理サーバ50は、経路学習終了ボタン7062(または交差点登録ボタン7065、終了地点登録ボタン7122、交差点登録ボタン7125)による教示に基づいて、上記地点の情報と、既に登録された登録済地点のうち上記地点に隣接する隣接地点の情報である隣接地点情報とを記憶する地点情報管理DB5002と、地点情報管理DB5002の情報に基づいて、上記経路を生成する生成部54と、を備える。
また、経路管理サーバ50は、上記経路の情報を記憶する経路情報管理DB5003を備え、経路学習終了ボタン7062(または交差点登録ボタン7065、終了地点登録ボタン7122、交差点登録ボタン7125)によって教示した上記地点を含む経路が経路情報管理DB5003に登録されていない場合は、既に登録された登録済経路のうち、共通の隣接地点を含んだ登録済経路の情報に基づいて、上記経路を生成する。
これにより、移動体10の自律移動において結んだことがない地点間を結ぶ経路を容易に生成することができる。
以上説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
[第1態様]
第1態様は、移動体に対する所定の操作を行うための通信端末と、前記移動体および前記通信端末と通信可能で、前記移動体が自律移動する経路の情報を処理する情報処理装置と、を備える経路生成システムであって、前記移動体または前記通信端末は、前記所定の操作に基づき移動する前記移動体の所定の位置を、前記自律移動する経路をなす地点として教示する地点教示手段を備え、前記情報処理装置は、前記地点教示手段から教示された地点の情報である地点情報と、前記教示された地点に基づいて取得した隣接地点の情報である隣接地点情報と、を登録する登録手段と、前記登録手段によって登録された前記地点情報と前記隣接地点情報とに基づき、経路を生成する経路生成手段と、を備えることを特徴とするものである。
経路生成システム。
[第2態様]
第2態様は、第1態様において、前記登録手段は、登録済みの地点のうち、前記教示された地点に隣接する地点を前記隣接地点と判断することを特徴とするものである。
[第3態様]
第3態様は、第1態様または第2態様において、前記情報処理装置は、前記経路の情報を記憶する経路記憶手段を備え、前記地点教示手段によって教示した前記地点を含む経路が前記経路記憶手段に登録されていない場合は、既に登録された登録済経路のうち、共通の前記隣接地点を含んだ前記登録済経路の情報に基づいて、前記経路を生成することを特徴とするものである。
[第4態様]
第4態様は、第1態様乃至第3態様のいずれかにおいて、前記地点は、前記経路上の交差点であることを特徴とするものである。
[第5態様]
第5態様は、移動体に対する所定の操作を行うための通信端末と、前記移動体および前記通信端末と通信可能で、前記移動体が自律移動する経路の情報を処理する情報処理装置と、を備える経路生成システムの経路生成方法であって、前記所定の操作に基づき移動する前記移動体の所定の位置を、前記自律移動する経路をなす地点として教示する地点教示ステップと、前記地点教示ステップによって教示された地点の情報である地点情報と、前記教示された地点に基づいて取得した隣接地点の情報である隣接地点情報と、を登録する登録ステップと、前記登録ステップによって登録された前記地点情報と前記隣接地点情報とに基づき、経路を生成する経路生成ステップと、を備えることを特徴とするものである。
[第6態様]
第6態様は、コンピュータに、第5態様の経路生成方法を実行させることを特徴とするプログラムである。
[第7態様]
第7態様は、移動体に対する所定の操作を行うための通信端末と、前記移動体および前記通信端末と通信可能で、前記移動体が移動する経路の情報を管理する情報処理装置と、を備える経路生成システムであって、前記通信端末は、前記経路をなす地点を前記移動体に教示する地点教示手段を備え、前記情報処理装置は、前記地点教示手段による教示に基づいて、前記地点の情報と、既に登録された登録済地点のうち前記地点に隣接する隣接地点の情報とを記憶する地点記憶手段と、前記地点記憶手段の情報に基づいて、前記経路を生成する経路生成手段と、を備えることを特徴とするものである。
[第8態様]
第8態様は、第7態様において、前記情報処理装置は、前記経路の情報を記憶する経路記憶手段を備え、前記地点教示手段によって教示した前記地点を含む経路が前記経路記憶手段に登録されていない場合は、既に登録された登録済経路のうち、共通の前記隣接地点を含んだ前記登録済経路の情報に基づいて、前記経路を生成することを特徴とするものである。
[第9態様]
第9態様は、第7態様または第8態様において、前記地点は、前記経路上の交差点であることを特徴とするものである。
[第10態様]
第10態様は、移動体に対する所定の操作を行うための通信端末と、前記移動体および前記通信端末と通信可能で、前記移動体が移動する経路の情報を管理する情報処理装置と、を備える経路生成システムの経路生成方法であって、前記経路をなす地点を前記移動体に教示する地点教示ステップと、前記地点教示ステップによって教示された前記地点の情報と、既に登録された登録済地点のうち前記地点に隣接する隣接地点の情報とを記憶する地点記憶ステップと、前記地点記憶ステップによって記憶された情報を用いて、前記経路を生成する経路生成ステップと、を備えることを特徴とするものである。
[第11態様]
第11態様は、コンピュータに、第10態様の経路生成方法を実行させることを特徴とするプログラムである。
<補足>
これまで本発明の実施形態に係る経路生成システム、経路生成方法およびプログラムについて説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限るものではなく、他の実施形態の追加、変更または削除等、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
1 経路生成システム
100 通信ネットワーク
10 移動体
30 制御装置
50 経路管理サーバ
51 送受信部
52 認識部
53 判断部
54 生成部
55 変更部
56 登録部
59 記憶・読出部
5000 記憶部
5001 画像情報管理DB
5002 地点情報管理DB
5003 経路情報管理DB
70 通信端末
7062 経路学習終了ボタン
7065 交差点登録ボタン
7122 終了地点登録ボタン
7125 交差点登録ボタン

Claims (6)

  1. 移動体に対する所定の操作を行うための通信端末と、
    前記移動体および前記通信端末と通信可能で、前記移動体が自律移動する経路の情報を処理する情報処理装置と、
    を備える経路生成システムであって、
    前記移動体または前記通信端末は、
    前記所定の操作に基づき移動する前記移動体の所定の位置を、前記自律移動する経路をなす地点として教示する地点教示手段を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記地点教示手段から教示された地点の情報である地点情報と、前記教示された地点に基づいて取得した隣接地点の情報である隣接地点情報と、を登録する登録手段と、
    前記登録手段によって登録された前記地点情報と前記隣接地点情報とに基づき、経路を生成する経路生成手段と、
    を備えることを特徴とする経路生成システム。
  2. 前記登録手段は、登録済みの地点のうち、前記教示された地点に隣接する地点を前記隣接地点と判断することを特徴とする請求項1記載の経路生成システム。
  3. 前記情報処理装置は、前記経路の情報を記憶する経路記憶手段を備え、
    前記地点教示手段によって教示した前記地点を含む経路が前記経路記憶手段に登録されていない場合は、既に登録された登録済経路のうち、共通の前記隣接地点を含んだ前記登録済経路の情報に基づいて、前記経路を生成する
    ことを特徴とする請求項1記載の経路生成システム。
  4. 前記地点は、前記経路上の交差点であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の経路生成システム。
  5. 移動体に対する所定の操作を行うための通信端末と、
    前記移動体および前記通信端末と通信可能で、前記移動体が自律移動する経路の情報を処理する情報処理装置と、
    を備える経路生成システムの経路生成方法であって、
    前記所定の操作に基づき移動する前記移動体の所定の位置を、前記自律移動する経路をなす地点として教示する地点教示ステップと、
    前記地点教示ステップによって教示された地点の情報である地点情報と、前記教示された地点に基づいて取得した隣接地点の情報である隣接地点情報と、を登録する登録ステップと、
    前記登録ステップによって登録された前記地点情報と前記隣接地点情報とに基づき、経路を生成する経路生成ステップと、
    を備えることを特徴とする経路生成方法。
  6. コンピュータに、請求項5記載の経路生成方法を実行させることを特徴とするプログラム。
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