JP2023094364A - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる波長のレーザーダイオード光を用いて、精度よく対象物までの距離を測距する。【解決手段】撮像装置は、第1波長を有する光である第1照射光を照射する第1光源と、前記第1波長とは異なる第2波長を有する光である第2照射光を照射する第2光源と、前記第1照射光が対象物に照射され、反射した光である第1反射光を検出する第1検出部と、前記第2照射光が前記対象物に照射され、反射した光である第2反射光を検出する第2検出部とを備え、前記第2光源は、前記第1光源よりも光軸に近い位置に配置される。【選択図】図17

Description

本発明は、撮像装置及び撮像方法に関する。
従来、所定の波長を有するレーザーダイオード光を対象物に照射し、対象物により反射した光を受光し、受光した光を解析することにより対象物までの距離を測距する技術があった(例えば、特許文献1を参照)。
特開2021-18079号公報
しかしながら、レーザーダイオード光のうち測距に用いられる特定の波長は、地表に届く太陽光スペクトルにより減衰する場合がある。また、当該特定の波長でない他の波長を用いることにより、太陽光スペクトルによる減衰を回避することができるが、太陽スペクトルの影響を受けない屋内では、透過率やイメージセンサの分光感度が落ちるといった問題があった。
すなわち、従来技術によれば、レーザーダイオード光のうち測距に用いられる好適な波長は、屋内と屋外とにおいて異なるため、測定環境が変われば精度よく対象物までの距離を測距することができない等の問題があった。
このような課題を解決するため、異なる波長のレーザーダイオード光を用いて、精度よく対象物までの距離を測距することが考えられる。ここで、近距離における測定には、角度差よる距離誤差を低減するために光源を光軸近くに置くことが好適である。一方、光軸近傍に光源を配置した場合、対象物側面に照射の影が発生してしまうといった問題があった。すなわち、複数の光源を配置する場合、配置によっては、精度よく対象物までの距離を測距できないといった問題があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであって、異なる波長のレーザーダイオード光を用いて、精度よく対象物までの距離を測距可能な技術の提供を目的とする。
本発明の一態様に係る撮像装置は、第1波長を有する光である第1照射光を照射する第1光源と、前記第1波長とは異なる第2波長を有する光である第2照射光を照射する第2光源と、前記第1照射光が対象物に照射され、反射した光である第1反射光を検出する第1検出部と、前記第2照射光が前記対象物に照射され、反射した光である第2反射光を検出する第2検出部とを備え、前記第2光源は、前記第1光源よりも光軸に近い位置に配置される。
また、本発明の一態様に係る撮像装置において、前記第1光源及び前記第2光源は、いずれも前記光軸に交わる面上に配置される。
また、本発明の一態様に係る撮像装置は、複数の前記第1光源と、複数の前記第2光源とを更に備え、複数の前記第1光源は、前記光軸を中心とする第1の円の円周上に配置され、複数の前記第2光源は、前記第1の円とは異なる半径を有する円であって、前記光軸を中心とする同心円である第2の円の円周上に配置される。
また、本発明の一態様に係る撮像装置において、複数の前記第2光源のうち一部は、前記第2の円の円周上に配置され、複数の前記第2光源のうち他の一部は、前記第1の円及び前記第2の円のいずれとも異なる半径を有する円であって、前記光軸を中心とする同心円である第3の円の円周上に更に配置される。
また、本発明の一態様に係る撮像方法は、第1波長を有する光である第1照射光を第1光源により照射する第1照射工程と、前記第1波長とは異なる第2波長を有する光である第2照射光を第2光源により照射する第2照射工程と、前記第1照射光が対象物に照射され、反射した光である第1反射光を検出する第1検出工程と、前記第2照射光が前記対象物に照射され、反射した光である第2反射光を検出する第2検出工程とを有し、前記第2光源は、前記第1光源よりも光軸に近い位置に配置される。
本発明によれば、異なる波長のレーザーダイオード光を用いて、精度よく対象物までの距離を測距することができる。
実施形態1に係る撮像装置の概略について説明するための図である。 実施形態1に係る撮像装置の断面の一例を示す模式図である。 実施形態1の変形例1に係る撮像装置の断面の一例を示す模式図である。 実施形態1の変形例2に係る撮像装置の断面の一例を示す模式図である。 実施形態1の変形例3に係る撮像装置について説明するための図である。 実施形態1の変形例4に係る撮像装置について説明するための図である。 実施形態1に係る撮像装置において、RGBセンサとToFセンサの画素数及び画角が同一である場合の効果について説明するための図である。 実施形態1に係る撮像装置において、RGBセンサとToFセンサの画素数及び画角合わせパラメータが既知である場合の効果について説明するための図である。 実施形態1に係る撮像装置において、歪曲補正値の共有化について説明するための図である。 実施形態1に係る撮像装置において、周辺光量落ち補正データの共有化について説明するための図である。 実施形態1に係る撮像装置において、色収差補正データの共有化について説明するための図である。 実施形態2に係る異なる2つの波長の近赤外光の干渉について説明するための図である。 実施形態2に係るレーザー光の照射と露光の動作期間の一例を示すタイミングチャートである。 実施形態3において撮像装置が解決しようとする課題について説明するための図である。 実施形態3に係る屋内における測距の一例を示す図である。 実施形態3に係る屋外における測距の一例を示す図である。 実施形態3に係る光源の配置の一例を示す模式図である。 実施形態3の変形例に係る光源の配置の一例を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限られない。
また、本願でいう「XXに基づいて」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含む。また、「XXに基づいて」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含む。「XX」は、任意の要素(例えば、任意の情報)である。
また、以下の説明において、撮像装置10の姿勢を、x軸、y軸及びz軸の三次元直交座標系によって示す場合がある。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る撮像装置の概略について説明するための図である。同図を参照しながら、撮像装置10の概略について説明する。
撮像装置10は、三次元空間上に存在する対象物Tまでの距離L1を計測する。撮像装置10は、太陽光スペクトルによる影響を受ける屋外において対象物Tまでの距離L1を計測してもよく、太陽光スペクトルによる影響を受けない屋内において対象物Tまでの距離L1を計測してもよい。
撮像装置10は、レンズ110と、レーザーダイオード120と、不図示のセンサとを備える。レンズ110は、例えば、対物レンズであってもよい。レーザーダイオード120は、所定の波長を有する照射光を対象物Tに照射する光源である。レーザーダイオード120により照射された照射光は、対象物Tにより反射し、レンズ110に入射する。センサは、レンズ110を介して、対象物Tにより反射した反射光を受光する。撮像装置10は、受光した反射光を解析することにより、撮像装置10から対象物Tまでの距離を測距する。
撮像装置10は、複数のレーザーダイオード120を備えていてもよい。また、撮像装置10が備える複数のレーザーダイオード120により照射される照射光は、それぞれ異なる波長を有していてもよい。撮像装置10が、異なる波長を有する照射光を照射する複数のレーザーダイオード120を備える場合、第1波長を有する第1照射光BM1-1を照射するレーザーダイオード120を第1レーザーダイオード121と記載し、第2波長を有する第2照射光BM2-1を照射するレーザーダイオード120を第2レーザーダイオード122と記載する。第1照射光BM1-1が対象物Tにより反射した反射光を第1反射光BM1-2と、第2照射光BM2-1が対象物Tにより反射した反射光を第2反射光BM2-2と記載する。
なお、撮像装置10は、同一の波長を有する照射光を照射する複数のレーザーダイオード120を備えていてもよい。すなわち、撮像装置10は、複数の第1レーザーダイオード121と、複数の第2レーザーダイオード122とを備えていてもよい。複数のレーザーダイオード120は、レンズ110が反射光を受光する光軸を中心とした円周上に備えられていてもよい。また、撮像装置10は、複数のレーザーダイオード120により照射される照射光の波長の種類に応じた数のセンサを備えていてもよい。
また、撮像装置10は、不図示のイメージセンサを備えていてもよい。撮像装置10がイメージセンサを備える場合、画角αで対象物Tを撮像する。具体的には、イメージセンサが有する複数の画素は、レンズ110により結像された可視光を受光し、受光した情報に基づき、画像情報を形成する。
図2は、実施形態1に係る撮像装置の断面の一例を示す模式図である。同図を参照しながら、撮像装置10の構成の一例について説明する。
撮像装置10は、レンズ110と、レーザーダイオード120と、画像撮像部140と、測距部150とを備える。画像撮像部140は可視光を用いた画像を撮像し、測距部150は赤外光を用いた測距を行う。すなわち、撮像装置10は、物体の三次元形状を計測するToF(Time Of Flight)カメラであってもよい。
ここで、太陽光は地表に到達するまでに地球の大気で吸収されて減衰することが知られている。特に、大気中に存在する水蒸気分子による吸収は、波長特性に大きな影響を及ぼす。具体的には、850[nm(ナノメートル)]、940[nm]、1110[nm]等の波長において、水蒸気分子による吸収に基づく波長の減衰が顕著である。また、730[nm]においては、酸素分子による吸収に基づく波長の減衰が顕著である。
赤外線を用いた測距技術としては、太陽光の減衰、レンズ透過率、イメージセンサ分光感度の3要素が特に重要である。本実施形態においては、近赤外光を照射するレーザーダイオードであって、これらのバランスが取れた、850[nm]及び940[nm]波長帯のレーザーダイオード光を用いる場合の一例について説明する。850[nm]波長帯のレーザーダイオード光は屋内における測距において用いられ、940[nm]波長帯のレーザーダイオード光は屋外における測距において用いられる。
撮像装置10は、940[nm]波長帯のレーザーダイオード光を照射する光源として第1レーザーダイオード121を備える。また、撮像装置10は、850[nm]波長帯のレーザーダイオード光を照射する光源として第2レーザーダイオード122を備える。
940[nm]を第1波長とも記載する。また、940[nm]の波長を有する照射光を、第1照射光とも記載する。換言すれば、第1レーザーダイオード121とは、第1波長を有する光である第1照射光を照射する第1光源である。
850[nm]を第2波長とも記載する。また、850[nm]の波長を有する照射光を、第2照射光とも記載する。換言すれば、第2レーザーダイオード122とは、第2波長を有する光である第2照射光を照射する第2光源である。第1波長と第2波長とは異なる波長である。また、第1波長の波長帯は第2波長の波長帯に比べて太陽光の減衰が顕著であることが望ましい。
画像撮像部140は、レンズ110に入射した光のうち可視光を用いて画像を撮像する。画像撮像部140は、可視光反射ダイクロイック膜141と、赤外カットフィルタ142と、センサ143と、反射面145とを備える。
可視光反射ダイクロイック膜141は、可視光を反射し、近赤外域以上の波長光(すなわち、赤外光)を透過する。
レンズ110に入射した光Lは、可視光反射ダイクロイック膜141により、可視光VLを反射し、赤外光ILを透過させる。レンズ110の光軸を光軸OAと記載する。可視光反射ダイクロイック膜141により反射した可視光VLは、反射面145に反射し、赤外カットフィルタ142を介し、センサ143に入射する。
可視光VLと、赤外光(すなわち、第1反射光及び第2反射光)とは、レンズ110と可視光反射ダイクロイック膜141との間で、略同一の光軸を通る。略同一の範囲とは、例えば共通のレンズにより、光路が形成される範囲であってもよい。
赤外カットフィルタ142は、可視光VLのうち、赤外光を遮断する。
センサ143は、赤外カットフィルタ142を介して入射した可視光VLを検出する。センサ143は、複数の画素144を備える。センサ143は、具体的には、RGB各色画素がベイヤー配列により配置されたイメージセンサであってもよい。
なお、センサ143を第3検出部とも記載し、可視光反射ダイクロイック膜141を可視光反射膜とも記載する。第3検出部は、可視光を検出する。可視光反射膜は、レンズ110に入射した可視光VLを反射することにより、センサ143に導く。また、可視光反射膜は、レンズ110に入射した光Lのうち、赤外光である第1反射光及び第2反射光を透過させる。可視光反射膜は、レンズ110に入射した光Lのうち、赤外光を透過させることにより、第1反射光をセンサ153に、第2反射光をセンサ163に導く。
また、可視光反射膜は、レンズ110とハーフミラー130との間の光路上に設けられる。
測距部150は、ハーフミラー130と、バンドパスフィルタ152と、センサ153と、バンドパスフィルタ162と、センサ163とを備える。センサ153及びセンサ163を、ToFセンサとも記載する。
可視光反射ダイクロイック膜141を透過した赤外光は、測距部150において、ハーフミラー130により透過光と反射光の二つの光路に分光される。ハーフミラー130とは、例えば、誘電体ハーフミラーであってもよい。
ハーフミラー130は、レンズ110とセンサ153との間の光路上であって、レンズ110とセンサ163との間の光路上に設けられる。また、第1反射光及び第2反射光は、レンズ110とハーフミラー130との間で、略同一の光軸を通る。略同一の範囲とは、例えば共通のレンズにより、光路が形成される範囲であってもよい。
なお、ハーフミラー130は、入射する一部の光を透過させ、他の一部の光を反射する光学部材であればよい。ハーフミラー130は、第1レーザーダイオード121から出射した光が対象物Tに反射した光の一部を透過させることにより、第1反射光をセンサ153に導く。また、ハーフミラー130は、第2レーザーダイオード122から出射した光が対象物Tに反射した光の一部を反射させることにより、第2反射光をセンサ163に導く。
ハーフミラー130により、透過光と反射光の二つの光路に分光された光は、それぞれの光路に配置されたToFセンサにより受光される。具体的には、ハーフミラー130を透過した光はセンサ153により受光され、ハーフミラー130により反射した光はセンサ163により受光される。
それぞれのToFセンサの前(すなわち、ハーフミラー130と、それぞれのToFセンサとの間の光路上)には、所定の狭帯域の波長を有する光のみを通過させる光学バンドパスフィルタが配置される。具体的には、センサ153の前には、バンドパスフィルタ152が配置される。バンドパスフィルタ152は、940[nm]狭帯域のみを通過させる。また、センサ163の前には、バンドパスフィルタ162が配置される。バンドパスフィルタ162は、850[nm]狭帯域のみを通過させる。
なお、センサ153を第1検出部とも記載する。第1検出部は、第1レーザーダイオード121により第1照射光が対象物Tに照射され、反射した光である第1反射光を検出する。
また、センサ163を第2検出部とも記載する。第2検出部は、第2レーザーダイオード122により第2照射光が対象物Tに照射され、反射した光である第2反射光を検出する。
なお、ハーフミラー130による透過光と反射光の分光比率を使用条件によって変更させることにより、850[nm]帯、940[nm]帯ともに最適な信号検出ができるようにすることができる。
[実施形態1の変形例1]
図3は、実施形態1の変形例1に係る撮像装置の断面の一例を示す模式図である。同図を参照しながら、撮像装置10の変形例1である撮像装置10Aの構成の一例について説明する。撮像装置10Aは、ハーフミラー130を有さず、切替式バンドパスフィルタ172を更に備える点において、撮像装置10とは異なる。撮像装置10Aは、切替式バンドパスフィルタ172を備えることにより、2つのToFセンサを備えることを要せず、1つのToFセンサにより、第1反射光及び第2反射光の両方を検出する。撮像装置10Aの説明において、撮像装置10と同様の構成については同様の符号を付すことにより、説明を省略する場合がある。
可視光VL、及び赤外光ILは、レンズ110に入射する。ここで、可視光VL及び赤外光ILは、共通の光軸OAによりレンズ110に入射する。
レンズ110に入射した光Lは、可視光反射ダイクロイック膜141に入射する。反射ダイクロイック膜141は、入射した可視光VLを反射し、センサ143に導く。また、反射ダイクロイック膜141は、入射した赤外光ILを透過させ、切替式バンドパスフィルタ172に導く。
切替式バンドパスフィルタ172は、バンドパスフィルタ152の機能と、バンドパスフィルタ162の機能とを併せ持つ。切替式バンドパスフィルタ172は、時分割により両機能のうちいずれか一方の機能に切り替える。すなわち、切替式バンドパスフィルタ172は、940[nm]狭帯域のみを通過させる期間と、850[nm]狭帯域のみを通過させる期間とを、排他的に有する。
具体的には、切替式バンドパスフィルタ172は、フィルタを回転させる回転構造を有していてもよい。この場合、フィルタは円盤状の形状を有しており、一の半円部に940[nm]狭帯域のみを通過させるフィルタを有し、他の半円部に850[nm]狭帯域のみを通過させるフィルタを有していてもよい。切替式バンドパスフィルタ172は、当該円盤を回転させ、光軸をいずれか一方のフィルタに合わせることにより、940[nm]狭帯域のみを通過させる期間と、850[nm]狭帯域のみを通過させる期間とを、排他的に切り替えてもよい。
また、切替式バンドパスフィルタ172は、フィルタをスライドさせるスライド構造を有していてもよい。この場合、フィルタは矩形型の形状を有しており一方の側に940[nm]狭帯域のみを通過させるフィルタを有し、他方の側に850[nm]狭帯域のみを通過させるフィルタを有していてもよい。切替式バンドパスフィルタ172は、当該矩形型のフィルタをスライドさせ、光軸をいずれか一方のフィルタに合わせることにより、940[nm]狭帯域のみを通過させる期間と、850[nm]狭帯域のみを通過させる期間とを、排他的に切り替えてもよい。
[実施形態1の変形例2]
図4は、実施形態1の変形例2に係る撮像装置の断面の一例を示す模式図である。同図を参照しながら、撮像装置10の変形例2である撮像装置10Bの構成の一例について説明する。撮像装置10Bは、画像撮像部140を有しない点において撮像装置10とは異なる。すなわち、撮像装置10Bは、イメージセンサを有しない測距センサである。撮像装置10Bの説明において、撮像装置10と同様の構成については同様の符号を付すことにより、説明を省略する場合がある。
レンズ110に入射した光Lは、ハーフミラー130により、透過光と反射光の二つの光路に分光される。透過光はセンサ153に入射し、反射光はセンサ163に入射する。ハーフミラー130とセンサ153との間の光路上には、940[nm]狭帯域のみを通過させるバンドパスフィルタ152が備えられる。また、ハーフミラー130とセンサ163との間の光路上には、850[nm]狭帯域のみを通過させるバンドパスフィルタ162が備えられる。
[実施形態1の変形例3]
図5は、実施形態1の変形例3に係る撮像装置について説明するための図である。同図を参照しながら、撮像装置10の変形例3である撮像装置10Cの構成の一例について説明する。撮像装置10Cは、イメージセンサ及び1つのToFセンサを有する。撮像装置10Cは、可視光反射ダイクロイック膜141及びハーフミラー130を有しない点において撮像装置10とは異なる。撮像装置10Cの説明において、撮像装置10と同様の構成については同様の符号を付すことにより、説明を省略する場合がある。
図5(A)は、撮像装置10Cを正面視した正面図である。撮像装置10Cは、基板180を備える。基板180は、赤外カットフィルタ部181と、バンドパスフィルタ部182とを備える。赤外カットフィルタ部181は、レンズ110に入射した光のうち、赤外光を遮断し、可視光を透過させる。バンドパスフィルタ部182は、レンズ110に入射した光のうち、所定の波長を有する光を透過させ、所定の波長を有する光以外の光を遮断する。
撮像装置10Cは、不図示のスライド機構を有し、レンズ110及び筐体112と、基板180との相対位置をy軸方向(スライド方向DIR)に可変させる。撮像装置10Cは、スライド機構を有することにより、レンズ110に入射した光を、赤外カットフィルタ部181、又はバンドパスフィルタ部182のいずれか一方に入射させる。赤外カットフィルタ部181に入射した光はRGBセンサに、バンドパスフィルタ部182に入射した光はToFセンサに、それぞれ入射する。
図5(B)は、撮像装置10Cを平面視した平面図である。同図に示す一例において、スライド機構は、レンズ110に入射した光を赤外カットフィルタ部181に入射させる位置に位置する。同図に示すように、レンズ110及び筐体112と、基板180との相対位置がスライド方向DIRに沿って可変することにより、レンズ110に入射した光の光軸が赤外カットフィルタ部181からバンドパスフィルタ部182に可変する。
図5(C)は、撮像装置10Cを側面視した側面図である。同図には、x-z平面であって、赤外カットフィルタ部181を横切る断面が図示されている。同図に示すように、レンズ110及び筐体112と、基板180に備えられた赤外カットフィルタ部181の光軸は一致する。また、バンドパスフィルタ部182を横切る断面については図示しないが、同様に、レンズ110及び筐体112と、基板180に備えられたバンドパスフィルタ部182の光軸は一致する。
[実施形態1の変形例4]
図6は、実施形態1の変形例4に係る撮像装置について説明するための図である。同図を参照しながら、撮像装置10の変形例4である撮像装置10Dの構成の一例について説明する。撮像装置10Dは、イメージセンサ及び1つのToFセンサを有する。撮像装置10Dは、可視光反射ダイクロイック膜141及びハーフミラー130を有しない点において撮像装置10とは異なる。また、撮像装置10Dは、可視光反射ダイクロイック膜141及びハーフミラー130を有しない点において撮像装置10Cと同様である。一方、撮像装置10Dは、撮像装置10Cが有するスライド機構に代えて、回転機構を有する点において、撮像装置10Cとは異なる。撮像装置10Dの説明において、撮像装置10Cと同様の構成については同様の符号を付すことにより、説明を省略する場合がある。
図6(A)から図6(C)は、いずれも撮像装置10Dを正面視した正面図である。撮像装置10Dは、基板190を備える。基板190は、赤外カットフィルタ部191と、バンドパスフィルタ部192とを備える。赤外カットフィルタ部191は、レンズ110に入射した光のうち、赤外光を遮断し、可視光を透過させる。バンドパスフィルタ部192は、レンズ110に入射した光のうち、所定の波長を有する光を透過させ、所定の波長を有する光以外の光を遮断する。
撮像装置10Dは、不図示の回転機構を有し、回転中心Cを中心に基板190を回転させる。撮像装置10Dは、基板190を時計回りCW、又は反時計回りCCW(不図示)に回転させることにより、レンズ110に入射した光の光軸を、赤外カットフィルタ部191、又はバンドパスフィルタ部192に可変させる。
図6(A)には、レンズ110に入射した光が赤外カットフィルタ部191に入射する位置に位置する、図6(B)は、撮像装置10Dにより基板190が時計回りCWに90度回転した場合の一例である。同図に示す位置において、レンズ110に入射した光は、赤外カットフィルタ部191及びバンドパスフィルタ部192のいずれにも入射しない。図6(C)は、図6(B)に示す位置から、更に90度、撮像装置10Dにより基板190が時計回りCWに回転した場合の一例である。同図に示す位置において、レンズ110に入射した光は、バンドパスフィルタ部192に入射する。
なお、基板190のうち半面を赤外カットフィルタ部191とし、残り反面をバンドパスフィルタ部192とすることにより、図6(B)に示したような、レンズ110に入射した光が赤外カットフィルタ部191及びバンドパスフィルタ部192のいずれにも入射しない状態を防ぐこともできる。
[実施形態1のまとめ]
以上説明した実施形態によれば、撮像装置10は、第1レーザーダイオード(第1光源)121を備えることにより第1波長を有する光である第1照射光を対象物Tに照射し、第2レーザーダイオード(第2光源)122を備えることにより第2波長を有する光である第2照射光を対象物Tに照射し、センサ(第1検出部)153を備えることにより第1照射光が対象物Tに照射され、反射した光である第1反射光を検出し、センサ(第2検出部)163を備えることにより第2照射光が対象物Tに照射され、反射した光である第2反射光を検出する。また、撮像装置10は、ハーフミラー(光学部材)130を備えることによりレンズ110に入射した光をセンサ153及びセンサ163に分光する。また、撮像装置10は、ハーフミラー130とセンサ153との間の光路上にバンドパスフィルタ152を備えることにより940[nm]狭帯域のみをセンサ153に通過させ、ハーフミラー130とセンサ163との間の光路上にバンドパスフィルタ162を備えることにより850[nm]狭帯域のみをセンサ163に通過させる。
したがって、本実施形態によれば、撮像装置10は、屋内用途向き特徴を備えた850[nm]のToFカメラと、屋外用途向き特徴を備えた940[nm]のToFカメラの測距データが同時に得られるため、互いの弱い条件下で得られたデータを補完することができる。よって、撮像装置10は、異なる複数の環境であっても、精度よく対象物までの距離を測距することができる。
また、以上説明した実施形態によれば、撮像装置10が備えるハーフミラー130は、レンズ110と、センサ153及びセンサ163との間の光路上に設けられ、第1反射光及び第2反射光は、レンズ110とハーフミラー130との間で、略同一の光軸を通る。したがって、本実施形態によれば、第1反射光及び第2反射光それぞれの光路を備えることを要せず、撮像装置10を小型化することができる。
また、以上説明した実施形態によれば、撮像装置10は、センサ(第3検出部)143を備えることにより可視光を検出し、可視光反射ダイクロイック膜(可視光反射膜)141を備えることにより、赤外光をセンサ153及びセンサ163に導き、可視光をセンサ143に導く。したがって、撮像装置10によれば、RGB画像と、測距情報とを得ることができる。よって、撮像装置10は、取得したRGB画像と、測距情報とを合成することにより、精度の高い3D画像を得ることができる。
また、以上説明した実施形態によれば、撮像装置10が備える可視光反射ダイクロイック膜141は、レンズ110とハーフミラー130との間の光路上に設けられる。すなわち、撮像装置10によれば、入射した光をまず可視光と赤外光とに分け、その後、赤外光を、更に2つの赤外光に分光する。したがって、本実施形態によれば、容易に、RGB画像と測距情報を得ることができる。
また、以上説明した実施形態によれば、撮像装置10において可視光は、レンズ110と可視光反射ダイクロイック膜141との間で、第1反射光及び第2反射光と略同一の光軸を通る。したがって、撮像装置10によれば、同一光軸上で得られるRGB画像と、測距情報とを合成することにより、精度の高い3D画像を、リアルタイムで得ることができる。
[同一光軸による効果]
次に、図7から図11を参照しながら、光軸を同一にした場合における効果について、詳細に説明する。
まず、図7及び図8を参照しながら、画素数及び画角が同一又は既知である場合の効果について説明する。
図7は、実施形態1に係る撮像装置において、RGBセンサとToFセンサの画素数及び画角が同一である場合の効果について説明するための図である。
同図に示す一例において、撮像装置10は、同一画素数であって、かつ同一画角(イメージサイズ)のRGBセンサとToFセンサを備える。具体的には、RGBセンサ及びToFセンサは、いずれも640画素×480画素である。また、RGBセンサとToFセンサとは、同一光軸である。
図7(A)は、RGBセンサにより取得されたRGBデータの一例である。また、図7(B)は、ToFセンサにより取得されたDepthデータの一例である。Depthデータとは、例えば撮像装置10から対象物Tまでの距離情報を含む。具体的には、Depthデータは、2次元画像情報に含まれる複数の各ピクセルに対応する距離情報を含んでいてもよい。図7(C)は、取得されたRGBデータとDepthデータに基づいて生成された3D点群データの一例である。
本実施形態において、のRGBセンサとToFセンサの画素数及び画角は同一であるため、撮像装置10は、取得したRGBデータとDepthデータの画素数合わせ、及び画角合わせの処理をすることを要しない。さらに、RGBセンサとToFセンサは同一の光軸を有するため、RGBデータとDepthデータは、視差やFoV差が無い。したがって、撮像装置10は、画角合わせのための視差補正やFoV差による周辺画角制限処理をすることを要しない。よって、本実施形態によれば、撮像装置10は、RGBデータとDepthデータを補正することなく(すなわち、無加工で)、3D点群データを生成することができる。
図8は、実施形態1に係る撮像装置において、RGBセンサとToFセンサの画素数及び画角合わせパラメータが既知である場合の効果について説明するための図である。
同図に示す一例において、RGBセンサとToFセンサの画素数及び画角は異なる。具体的には、RGBセンサの画素数は、1280画素×960画素である。また、ToFセンサの画素数は、640画素×480画素である。また、RGBセンサとToFセンサとは、同一光軸である。
図8(A)は、RGBセンサにより取得されたRGBデータの一例である。図8(B)は、Depthデータが取得された画角に応じてトリミングされたRGBデータの一例である。図8(C)は、Depthデータの画素数に応じてリサイズされたRGBデータの一例である。図8(D)は、ToFセンサにより取得されたDepthデータの一例である。図8(E)は、加工されたRGBデータと、取得されたDepthデータに基づいて生成された3D点群データの一例である。
図8(A)から図8(C)に示すように、RGBセンサとToFセンサの画素数及び画角が異なる場合、小さい画素数のデータに、大きい画素数のデータを合わせこむ。具体的には、本実施形態において、ToFセンサの画素数よりもRGBセンサの画素数の方が大きいため、まず、RGBデータをトリミングし、次にリサイズする。
すなわち、RGBセンサとToFセンサの画素数、画角が異なっていても、広い画角のセンサ側データを、他方の狭い画角へトリミングする比率パラメータや画素数を合わせるためのリサイズ比率パラメータが事前に分かっていれば、撮像装置10は、取得したRGBデータとDepthデータの画素数合わせ、画角合わせを容易にすることができる。また、RGBセンサとToFセンサは同一光軸のため、視差やFoV差が無い。したがって、撮像装置10は、画角合わせのための視差補正やFoV差による周辺画角制限処理をすることを要しない。よって、本実施形態によれば、撮像装置10は、RGBデータとDepthデータから、容易に3D点群データを生成することができる。
なお、RGBセンサとToFセンサは同一光軸のため、レンズ110が有するレンズ特性に起因する歪曲補正、周辺光量落ち補正、色収差補正等の処理が必要な場合であっても、撮像装置10は、RGBデータとDepthデータに、同じ補正データを適用することができる。すなわち、RGBデータとDepthデータに、それぞれ異なる補正データを適用することを要しないため、撮像装置10は、容易にデータを補正することができる。
もっとも、可視光と赤外光での特性に相関はあるが、差異がある場合等は、相関に応じた補正をすることを要する場合もある。
なお、RGBセンサとToFセンサは同一光軸のため、撮像装置10は、RGBセンサにより得られた画像周波数情報と、ToFセンサにより得られた被写体の距離情報を統合して、より正確なフォーカス合わせやエッジ検出をすることもできる。
なお、本実施形態によれば、夜間などの暗時や、影になる暗部で、RGBセンサからの情報が十分に得られない場合であっても、撮像装置10は、ToFセンサから得られた距離情報に基づき、3Dデータを生成することができる。
次に、図9から図11を参照しながら、レンズ特性に起因する様々な補正を、ToFカメラについて適用する場合の一例について、説明する。本実施形態によれば、RGBセンサとToFセンサとは同一光軸であるため、レンズ特性に起因する様々な補正を、ToFカメラについて適用することができる。更に、ToFセンサにより得られた距離情報を併用することにより、従来のRGBカメラのエッジ検出によるフォーカス合わせの精度を改善することができる。
なお、図9から図11に示す一例において、撮像装置10は、同一画素数であって、かつ同一画角(イメージサイズ)のRGBセンサとToFセンサを備え、RGBセンサとToFセンサとは、同一光軸である場合の一例について説明する。
図9は、実施形態1に係る撮像装置において、歪曲補正値の共有化について説明するための図である。同図を参照しながら、歪曲補正値の共有化について説明する。
図9(A)は、RGBセンサにより取得されたRGBデータの一例である。同図に示すRGBデータは、樽型歪曲している。図9(B)は、RGBセンサにより取得されたRGBデータを、樽歪曲補正した場合の一例である。図9(C)は、ToFセンサにより取得されたToFデータの一例である。同図に示すToFデータは、RGBデータと同様に樽型歪曲している。図9(D)は、ToFセンサにより取得されたToFデータを、樽歪曲補正した場合の一例である。
なお、ToFデータとは、ToFセンサにより取得されたDepthデータの一例である。
RGBセンサとToFセンサとは同一光軸であるため、図9に示す一例のように、RGBデータ及びToFデータは、同様に樽型歪曲しており、RGBセンサにより得られたレンズの歪曲情報から演算した歪曲補正データを、そのままToFデータの歪曲補正に適用することができる。すなわち、本実施形態によれば、RGBデータ及びToFデータは、補正値を共有化することができる。よって、本実施形態によれば、容易に補正することができる。
図10は、実施形態1に係る撮像装置において、周辺光量落ち補正データの共有化について説明するための図である。同図を参照しながら、周辺光量落ち補正データの共有化について説明する。
図10(A)は、RGBセンサにより取得されたRGBデータの一例である。同図に示すRGBデータは、周辺光量が落ちている(十分でない)。図10(B)は、RGBセンサにより取得されたRGBデータを、周辺光量落ち補正した場合の一例である。同図に示すRGBデータは、周辺光量が補正されている。図10(C)は、図10(A)に示すデータのA-A’断面におけるRGB各色の光量を縦軸に、画像の横方向の座標(ピクセル)を横軸に示す。図10(D)は、図10(B)に示すデータのA-A’断面におけるRGB各色の光量を縦軸に、画像の横方向の座標(ピクセル)を横軸に示す。
図10に示す一例のように、本実施形態によれば、RGBセンサとToFセンサとは、同一光軸であるため、撮像装置10は、RGBセンサにより得られたレンズの周辺光量落ち情報から演算した周辺光量落ち補正データを、そのままToFデータの周辺光量落ち補正にも利用することができる。
もっとも、可視光と赤外光の周辺光量落ち特性に相関はあるが差異がある場合等は、相関に応じた補正をすることを要する場合もある。
ここで、従来技術のような2眼カメラでは、RGBデータとToFデータとは、周辺光量落ち補正データが異なるため、各々のレンズ特性に合わせて補正量を変えなければならなかった。本実施形態によれば、RGBデータ及びToFデータに、同一の、又は対応する補正データを適用することができるため、容易にRGBデータ及びToFデータを補正することができる。
図11は、実施形態1に係る撮像装置において、色収差補正データの共有化について説明するための図である。同図を参照しながら、色収差補正データの共有化について説明する。
図11(A)は、左エッジが赤、右エッジがシアンの色収差が発生しているRGBデータの一例である。図11(B)は、左エッジがシアン、右エッジが赤の色収差が発生しているRGBデータの一例である。図11(C)の上段は、図11(A)の左右エッジ波形、図11(C)の下段は、図11(B)の左右エッジ波形の一例である。図11(D)は、倍率色収差補正処理を行った後のRGBデータの一例である。図11(E)は、倍率差補正処理を行った後のToFデータの一例である。
撮像装置10は、RGBデータから得られたレンズ110の倍率色収差情報に基づき、倍率色収差補正データを演算する。撮像装置10は、得られた倍率色収差補正データを、ToFデータの像の倍率差補正にも適用する。特に、撮像装置10は、ToFカメラで使用する近赤外に近いRchの倍率色収差補正データをそのままToFデータの倍率差補正に利用する。また、撮像装置10は、Rchの色収差補正データから相関のある近赤外領域の倍率差補正量を推定し、適用してもよい。
また、撮像装置10は、ToFデータから得られる距離情報から、背景と距離差のある被写体のエッジを検出する。撮像装置10は、RGBデータから得られる信号に基づき、輝度差や周波数差のある被写体のエッジを検出する。撮像装置10は、これらを併用して、よりエッジ検出の精度を上げて、カメラのフォーカス合わせに用いることができる。
また、撮像装置10は、Rch倍率色収差補正データを、ToFデータにも用いることにより、RGBデータとToFデータの像の倍率差を補正する。撮像装置10は、RGBデータとToFデータの像の倍率差を補正することにより、3Dデータ生成時に像を正確に重ねることができ、エッジ部の距離ずれの発生を抑止することができる。
[実施形態2]
次に、実施形態2について説明する。本実施形態に係る撮像装置10は、第1レーザーダイオード(第1光源)121を備えることにより第1波長を有する光である第1照射光を照射し、センサ(第1検出部)153を備えることにより第1照射光が対象物により反射した光である第1反射光を検出する。また、撮像装置10は、第2レーザーダイオード(第2光源)122を備えることにより第1波長とは異なる第2波長を有する光である第2照射光を照射し、センサ(第2検出部)163を備えることにより第2照射光が対象物により反射した光である第2反射光を検出する。
ここで、第1照射光及び第1反射光と、第2照射光及び第2反射光とは互いに波長が異なるため、互いに干渉する場合がある。実施形態2においては、波長の異なる光同士が干渉することを抑止しようとするものである。
なお、実施形態2に係る説明において、図2を参照しながら説明した撮像装置10を用いる場合の一例について説明する。しかしながら、実施形態2に係る制御方法は、撮像装置10に適用される場合の一例に限定されるものではなく、撮像装置10Aから撮像装置10Dについても同様に適用可能である。
図12は、実施形態2に係る異なる2つの波長の近赤外光の干渉について説明するための図である。同図を参照しながら、異なる2つの波長の近赤外光の干渉について説明する。
同図には、RGBカメラが受光する可視光(Rch、Gch、Bch)、及びToFカメラが受光する赤外光(850nm、940nm)の出力について、横軸を波長[nm]、縦軸を相対出力として示す。また同図には、IRカットフィルタ(赤外カットフィルタ142)、940nmバンドパスフィルタ(バンドパスフィルタ152)、及び850nmバンドパスフィルタ(バンドパスフィルタ162)が遮断可能な波長についても、同様に示す。
一般的なToFカメラに用いられている850[nm]と940[nm]のバンドパスフィルタは150[nm]程度の帯域幅を持っている場合が多い。図12に示す940nmバンドパスフィルタ、及び850nmバンドパスフィルタを適用することにより、可視光領域の影響を除去することができる。
しかしながら、850[nm]と940[nm]の近赤外光が同時に発光された場合、互いに他の波長の赤外光の干渉を完全に除去できない。具体的には、範囲Aにおいて、850[nm]と940[nm]の近赤外光が互いに干渉している。
このような干渉を防ぐためには、ToFカメラに用いる汎用的なバンドパスフィルタではなく、100[nm]以内で急峻に遮断できる狭帯域のバンドパスフィルタを用いることが有効である。しかしながら、100[nm]以内で急峻に遮断できる狭帯域のバンドパスフィルタは高価である。そこで、第2の実施形態において、撮像装置10は、レーザーダイオードの発光タイミング、及びセンサの露光タイミングを制御することにより、互いの波長の干渉を抑止する。
図13は、実施形態2に係るレーザー光の照射と露光の動作期間の一例を示すタイミングチャートである。同図を参照しながら、レーザーダイオードの発光動作を行う期間、及びセンサの露光動作を行う期間の一例について説明する。同図には、“940nm LD発光期間”として、第1レーザーダイオード121の発光動作を行う期間を示す。“940nm ToF露光期間”として、センサ153の露光動作を行う期間を示す。“850nm LD発光期間”として、第2レーザーダイオード122の発光動作を行う期間を示す。“850nm ToF露光期間”として、センサ163の露光動作を行う期間を示す。
横軸には時間を、縦軸には、発光又は露光が、オン又はオフの期間のいずれであるかを示す。ハイレベルはオンを、ローレベルはオフを示す。同様に、横軸を時間としてフレームパルスタイミングを示す。なお、同図に示したオン又はオフの期間は、レーザーダイオードの発光動作を行う期間又はセンサの露光動作を行う期間を示しており、実際の制御信号は、当該期間の中で複数回のスイッチング動作を繰り返してもよい。具体的には、実際のオン期間において、LD発光期間とToF露光期間はそれぞれが細かい複数の制御パルスで構成されており、LD発光期間とToF露光期間は必ずしも同位相ではない場合がある。
図13(A)は、第1の干渉防止策の一例を説明するためのタイミングチャートである。まず、第1の干渉防止策の詳細について説明する。第1の干渉防止策では、共通のフレームパルスタイミングVDに基づいて、940[nm]用ToFセンサの発光及び露光と、850[nm]用ToFセンサの発光及び露光とを制御する。フレームパルスタイミングVDは、周期t11を有する。
第1レーザーダイオード(第1光源)121が第1照射光を照射し、センサ(第1検出部)153が第1反射光を検出する期間である期間t12を、第1期間と記載する。第2レーザーダイオード(第2光源)122が第2照射光を照射し、センサ(第2検出部)163が第2反射光を検出する期間である期間t13を第2期間と記載する。
第1期間に行われる処理と、第2期間に行われる処理とは、それぞれ異なるフレームにおいて行われる。すなわち、第1期間と第2期間とは重複しない。
具体的には、850[nm]レーザーダイオード発光、及び850[nm]用ToFセンサ露光を偶数フレームに行い、940[nm]レーザーダイオード発光、及び940[nm]用ToFセンサ露光を奇数フレームに行うことにより、交互にレーザーダイオード発光とToFセンサ露光の動作タイミングを制御する。換言すれば、第1期間と第2期間は、所定の周期で交互に到来する。詳細には、第1期間とは、所定の周期t11のうち奇数周期内の期間である。また、第2期間とは、所定の周期t11のうち偶数期間内の期間である。
なお、第1期間と第2期間とを入れ替えてもよい。具体的には、850[nm]レーザーダイオード発光、及び850[nm]用ToFセンサ露光を奇数フレームに行い、940[nm]レーザーダイオード発光、及び940[nm]用ToFセンサ露光を偶数フレームに行ってもよい。
上述したように第1の干渉防止策では、交互にレーザーダイオード発光とToFセンサ露光の動作タイミングを制御することにより、近赤外光の干渉を防ぐ。第1の干渉防止策によれば、2波長間のレーザーダイオード発光タイミング制御、ToFセンサの露光タイミング制御を共通の同期系で管理できるメリットがある。一方、第1の干渉防止策によれば、測距フレームレートがそれぞれ半分になってしまうといった課題がある。第2の干渉防止策は、第1の干渉防止策による課題を解決するものである。
図13(B)は、第2の干渉防止策の一例を説明するためのタイミングチャートである。次に、第2の干渉防止策の詳細について説明する。第2の干渉防止策では、940[nm]用ToFセンサ用のフレームパルスタイミングVD1と、850[nm]用ToFセンサ用のフレームパルスタイミングVD2とにそれぞれ基づいた制御を行う。フレームパルスタイミングVD1は周期t21を有し、フレームパルスタイミングVD2は周期t24を有する。周期t21を第1周期と、周期t24を第2周期と記載する。
第1レーザーダイオード(第1光源)121が第1照射光を照射し、センサ(第1検出部)153が第1反射光を検出する期間である期間t22を、第1期間と記載する。第2レーザーダイオード(第2光源)122が第2照射光を照射し、センサ(第2検出部)163が第2反射光を検出する期間である期間t25を第2期間と記載する。
第2の干渉防止策において、第1期間は、第1周期内の期間である。また、第2期間は、第2周期内の期間である。換言すれば、第1期間はフレームパルスタイミングVD1に基づいた期間であり、第2期間はフレームパルスタイミングVD2に基づいた期間である。第1期間に行われる処理と第2期間に行われる処理とが、同一タイミングに重複して行われると、異なる波長を有する光が干渉してしまう。したがって、第1期間と第2期間とは重複しないよう制御される。
また、第2の干渉防止策において、第1周期と第2周期とは位相が異なる。具体的には、フレームパルスタイミングVD2は、フレームパルスタイミングVD1より半周期遅れていてもよい。換言すれば、第1周期と第2周期との位相差は、半周期(180度)であってもよい。また、第1周期である周期t21と、第2周期である周期t24とは、同一の周期であってもよい。
第2の干渉防止策において、レーザーダイオード照射光を照射しセンサが反射光を検出する期間は、フレームパルス周期の半分以下の期間であってもよい。具体的には、第1周期内における第1期間は、第1周期の半分以下であってもよく、第2周期内における第2期間は、第2周期の半分以下であってもよい。
上述したように第2の干渉防止策では、850[nm]レーザーダイオード発光及び850[nm]用ToFセンサ露光と、940[nm]レーザーダイオード発光及び940[nm]用ToFセンサ露光をハーフフレームずらすことにより、互いの波長の近赤外光の干渉を防ぐ。
第2の干渉防止策によれば、第1の干渉防止策のように測距フレームレートが半分になってしまうことがなく、測距フレームレートを保つことができる。もっとも、第2の干渉防止策によれば、制御、信号処理ともに同期回路が複雑になるデメリットがある。また、第2の干渉防止策によれば、長距離測距のためにレーザーダイオード発光期間を長くするとインターバル期間が短くなり2波長間の干渉が避けられなくなる。なお、発光期間を長くしたため干渉が生じてしまうような場合には、フレームレートを落とす等の調整が有効である。
他の実施形態として、850[nm]及び940[nm]それぞれの中心波長±40[nm]程度で急峻に減衰する狭帯域バンドパスフィルタを用いれば、上述のような制御工夫が無くとも、互いの波長の近赤外光の干渉を限りなく無くすことができる。
[実施形態2のまとめ]
以上説明した実施形態によれば、撮像装置10は、第1レーザーダイオード(第1光源)121を備えることにより第1波長を有する光である第1照射光を対象物Tに照射し、第2レーザーダイオード(第2光源)122を備えることにより第2波長を有する光である第2照射光を対象物Tに照射し、センサ(第1検出部)153を備えることにより第1照射光が対象物Tに照射され、反射した光である第1反射光を検出し、センサ(第2検出部)163を備えることにより第2照射光が対象物Tに照射され、反射した光である第2反射光を検出する。また、撮像装置10において、第1レーザーダイオード121が第1照射光を照射しセンサ153が第1反射光を検出する第1期間と、第2レーザーダイオード122が第2照射光を照射しセンサ163が第2反射光を検出する第2期間とは重複しない。
したがって、本実施形態によれば、撮像装置10は、異なる波長のレーザー光の反射光を互いに干渉することなく照射及び受光することができる。
また、以上説明した実施形態によれば、撮像装置10において、第1期間とは所定の周期のうち奇数周期内の期間であり、第2期間とは所定の周期のうち偶数期間内の期間である。したがって、撮像装置10は、フレーム交互にレーザーダイオード発光とToFセンサ露光の動作タイミングを制御することにより、容易に互いの波長の近赤外光の干渉を防ぐことができる。また、撮像装置10は、フレーム交互にレーザーダイオード発光とToFセンサ露光の動作タイミングを制御するため、発光期間及び露光期間が長くなったとしても、互いに干渉し合うことがない。
また、以上説明した実施形態によれば、撮像装置10において、第1期間は、第1周期内の期間であり、第2期間は、第1周期とは位相が異なる第2周期内の期間である。すなわち、撮像装置10によれば、異なる波長の光を発光及び露光するタイミングを、それぞれのフレームパルスタイミングに基づいて行うことにより干渉を防ぐ。したがって、本実施形態によれば、撮像装置10は、フレームレートを落とすことなく、互いの波長の近赤外光の干渉を防ぐことができる。
また、以上説明した実施形態によれば、撮像装置10において、第1周期と第2周期とは、同一の周期であり、第1周期と第2周期の位相差は半周期である。したがって、本実施形態によれば、撮像装置10は、ハーフフレームずれたタイミングにおいて、異なる波長の光を発光及び露光することにより、容易に互いの波長の近赤外光の干渉を防ぐことができる。また、撮像装置10は、ハーフフレームずれたタイミングにおいて、異なる波長の光を発光及び露光することにより、それぞれの波長を有する光の発光期間及び露光期間が長くなったとしても、干渉しづらくすることができる。
また、以上説明した実施形態によれば、撮像装置10において、第1周期内における第1期間は第1周期の半分以下であり、第2周期内における第2期間は、第2周期の半分以下である。したがって、本実施形態によれば、第1期間と第2期間とは重複しないため、異なる波長を有する光の干渉を防ぐことができる。
なお、図3を参照しながら説明した撮像装置10Aによれば、850[nm]と940[nm]の同時測距をすることはできないが、実施形態2において説明した2つのレーザーダイオード発光の同期制御、及び2つのToFセンサ露光の同期制御は不要である。したがって、撮像装置10Aによれば、2波長間のレーザーダイオード光干渉が発生することなく、両波長の良いところを得ることができる。
[実施形態3]
次に、実施形態3について説明する。本実施形態に係る撮像装置10は、第1レーザーダイオード(第1光源)121を備えることにより第1波長を有する光である第1照射光を照射し、センサ(第1検出部)153を備えることにより第1照射光が対象物により反射した光である第1反射光を検出する。第1波長とは、例えば940[nm]であって、屋外における測距で用いられる。
また、撮像装置10は、第2レーザーダイオード(第2光源)122を備えることにより第1波長とは異なる第2波長を有する光である第2照射光を照射し、センサ(第2検出部)163を備えることにより第2照射光が対象物により反射した光である第2反射光を検出する。第2波長とは、例えば850[nm]であって、屋内における測距で用いられる。
図14は、実施形態3において撮像装置が解決しようとする課題について説明するための図である。まず、同図を参照しながら、実施形態3において解決しようとする課題について説明する。
第1レーザーダイオード121、及び第2レーザーダイオード122は、レンズ110の前面周囲に、レンズ110を取り囲むように複数個ずつ配置される。同図に示す一例においては、第1レーザーダイオード121として、第1レーザーダイオード121-1と、第1レーザーダイオード121-2とが配置され、第2レーザーダイオード122として、第2レーザーダイオード122-1と、第2レーザーダイオード122-2とがレンズ110を取り囲むように配置される。
940[nm]の波長を有する光を照射する第1レーザーダイオード121は、屋外向け遠距離用として用いられる。850[nm]の波長を有する光を照射する第2レーザーダイオード122は、屋内向け近距離用として用いられる。
ここで、レンズ110の光軸OAと、レーザーダイオード照射軸(レーザー光BM11-2及びレーザー光BM12-2)との角度差による距離誤差が問題となる。近距離測距時における、距離誤差による影響を抑止するためには、できるだけ光軸OAに近い位置に光源を配置することが好適である。
特に対象物Tが近距離に存在する場合、距離誤差による影響は顕著である。また、屋内においては、屋外における場合と比べて、近距離に存在する対象物Tまでの距離を測距する場合が多い。したがって、近距離用に用いられる第2レーザーダイオード122は、距離誤差による影響を軽減するため、できるだけ光軸OAに近い位置に光源を配置することが好適である。
したがって、屋内用に用いられる第2レーザーダイオード(第2光源)122は、屋外用に用いられる第1レーザーダイオード(第1光源)121よりも、光軸OAに近い位置(レンズ外周円近傍)に配置されることが好適である。
しかしながら、被写体が大きい場合、被写体側面にはレーザーダイオード照射の影が発生し、測距ができない領域が大きくなってしまうという問題が生じる。図14においては、範囲AR1及び範囲AR2が、レーザーダイオード照射の影となり、測距ができないという問題が生じる。実施形態3においては、このような測距ができない範囲が発生することを抑止しようとするものである。
図15は、実施形態3に係る屋内における測距の一例を示す図である。同図を参照しながら、本実施形態に係る撮像装置10Eの機能構成と、その効果について説明する。撮像装置10Eの説明において、撮像装置10が備える機能と同様の構成については、同様の符号を付すことにより説明を省略する場合がある。
同図に示すように、撮像装置10Eは、第1レーザーダイオード121と、第2レーザーダイオード122とを、光軸OAに交わる面S上に備える。すなわち、第1レーザーダイオード(第1光源)121及び第2レーザーダイオード(第2光源)122は、いずれも光軸OAに交わる面上に配置される。また、面Sは、光軸OAに直交する。すなわち、第1レーザーダイオード(第1光源)121及び第2レーザーダイオード(第2光源)122は、いずれも光軸OAに直交する面上に配置される。
撮像装置10Eは、光軸OAに近い位置に備えられた850[nm]レーザーダイオードに加えて、光軸から遠い位置においても更に850[nm]レーザーダイオードを備える点において、撮像装置10とは異なる。具体的には、撮像装置10Eは、第2レーザーダイオード122-5と、第2レーザーダイオード122-6と更に備える。
撮像装置10Eは、光軸に近い位置に加えて、更に光軸から遠い位置においても850[nm]レーザーダイオードを備えることにより、照射影の発生を少なくすることができる。具体的には、第2レーザーダイオード122-5は、レーザー光BM15を照射することにより、範囲AR1における照射影の発生を抑止し、第2レーザーダイオード122-6は、レーザー光BM16を照射することにより、範囲AR2における照射影の発生を抑止する。撮像装置10Eは、照射影の発生を少なくすることができるため、被写体側面についても測距することができる。
なお、撮像装置10Eは、2箇所(すなわち、光軸の近傍と遠方それぞれの箇所)に配置されたレーザーダイオードそれぞれについて発光制御を行う。撮像装置10Eは、ToFセンサで受信した2種類の距離データ(第2レーザーダイオード122-1及び第2レーザーダイオード122-2により得られた距離データと、第2レーザーダイオード122-5及び第2レーザーダイオード122-6により得られた距離データ)を合成することにより、最適化された距離データを生成することができる。また、撮像装置10Eは、ToFセンサにおける信号飽和を防ぐため、それぞれのレーザーダイオードから照射される照射光の発光強度を弱くすることが好適である。
図16は、実施形態3に係る屋外における測距の一例を示す図である。同図を参照しながら、本実施形態に係る撮像装置10Eの、屋外における測距の一例について説明する。屋外における測距では、撮像装置10Eは、第1レーザーダイオード121を用いる。第1レーザーダイオード121は、第2レーザーダイオード122より外側に配置される。第1レーザーダイオード121は中長距離用の測距に用いられるため、対象物Tまでの距離は長く、レンズ光軸OAとレーザーダイオード照射軸(レーザー光BM21-2及びレーザー光BM22-2)の角度差による距離誤差影響が少ない。また、対象物Tまでの距離が長いため、レーザーダイオード照射の影も、近距離よりも少ない。
なお、撮像装置10Eは、被写体までの距離が長くなるほどToFセンサが受光する信号強度が下がるため、第1レーザーダイオード121の発光強度を強くすることが好適である。
図17は、実施形態3に係る光源の配置の一例を示す模式図である。同図を参照しながら、第1レーザーダイオード121及び第2レーザーダイオード122の配置の一例について説明する。
同図には、撮像装置10Eを正面視した場合におけるレンズ110と複数のレーザーダイオード120との位置関係を示す。
撮像装置10Eは、複数の第1レーザーダイオード121と、複数の第2レーザーダイオード122とを備える。図17に示す一例においては、4個の第1レーザーダイオード121と、8個の第2レーザーダイオード122とを備える。
複数の第1レーザーダイオード121は、光軸OAを中心とする第1の円C1の円周上に配置される。複数の第2レーザーダイオード122は、第2の円C2及び第3の円C3の円周上に配置される。第1の円C1は、第2の円C2及び第3の円C3とは異なる半径を有する円である。また、第1の円C1、第2の円C2及び第3の円C3は、いずれも共通の光軸OAを中心とする同心円である。
複数の第2レーザーダイオード122のうち一部である第2レーザーダイオード122-1から第2レーザーダイオード122-4は、第2の円C2の円周上に配置される。また、複数の第2レーザーダイオード122のうち他の一部である第2レーザーダイオード122-5から第2レーザーダイオード122-8は、第3の円C3の円周上に配置される。第3の円C3とは、第1の円C1及び第2の円C2のいずれとも異なる半径を有する円であって、第1の円C1及び第2の円C2と光軸OAを中心とする同心円である。
図18は、実施形態3の変形例に係る光源の配置の一例を示す模式図である。同図を参照しながら、第1レーザーダイオード121及び第2レーザーダイオード122の配置の変形例について説明する。
変形例においては、複数の第1レーザーダイオード121と、複数の第2レーザーダイオード122のうち一部の第2レーザーダイオード122とが、同一の円の円周上に備えられる点において、図17を参照しながら説明した一例とは異なる。
同図に示す一例において、第2レーザーダイオード122については、図17を参照しながら説明した一例と同様であるため、同様の符号を付すことにより説明を省略する場合がある。一方、第1レーザーダイオード121については、配置が異なるため、第1レーザーダイオード121-nA(nは1から4の自然数)として記載する。
第1レーザーダイオード121-1Aから第1レーザーダイオード121-4Aは、第2レーザーダイオード122-1から第2レーザーダイオード122-4と同一の円の円周上に配置される。換言すれば、変形例においては、第1の円C1及び第2の円C2は、同一の円である。
第1レーザーダイオード121-1Aから第1レーザーダイオード121-4Aは、角度A1ごとに配置される。角度A1とは、90度である。第2レーザーダイオード122-1から第2レーザーダイオード122-4は、角度A2ごとに配置される。角度A2とは、90度である。
また、第1レーザーダイオード121-1Aから第1レーザーダイオード121-4Aは、第2レーザーダイオード122-1から第2レーザーダイオード122-4の間に配置される。第1レーザーダイオード121-1Aから第1レーザーダイオード121-4Aと、第2レーザーダイオード122-1から第2レーザーダイオード122-4とは、それぞれ角度A3ごとに配置される。角度A2とは、45度である。
[実施形態3のまとめ]
以上説明した実施形態によれば、撮像装置10Eは、第1レーザーダイオード(第1光源)121を備えることにより第1波長を有する光である第1照射光を対象物Tに照射し、第2レーザーダイオード(第2光源)122を備えることにより第2波長を有する光である第2照射光を対象物Tに照射し、センサ(第1検出部)153を備えることにより第1照射光が対象物Tに照射され、反射した光である第1反射光を検出し、センサ(第2検出部)163を備えることにより第2照射光が対象物Tに照射され、反射した光である第2反射光を検出する。また、撮像装置10において、第2レーザーダイオード122は、第1レーザーダイオード121よりも光軸OAに近い位置に配置される。第2レーザーダイオード122は、屋内における測距用に用いられる光源である。
したがって、本実施形態によれば、撮像装置10Eは、屋内において近距離に配置された対象物Tまでの距離を測距する場合、レンズ110の光軸OAと、レーザーダイオード照射軸との角度差を小さくすることができる。よって、撮像装置10Eは、レンズ110の光軸OAと、レーザーダイオード照射軸との角度差による距離誤差を低減することができる。
また、以上説明した実施形態によれば、撮像装置10において、第1レーザーダイオード121及び第2レーザーダイオード122は、いずれもレンズ110の光軸OAに交わる面上に配置される。また、第1レーザーダイオード121及び第2レーザーダイオード122からそれぞれ照射された光は、いずれも同一光軸でレンズ110に入射する。
したがって、本実施形態によれば、センサ153及びセンサ163は、同一のレンズ110を共有することができる。
また、以上説明した実施形態によれば、撮像装置10において、第1レーザーダイオード121及び第2レーザーダイオード122は、いずれもレンズ110の光軸OAに直交する面上に配置される。したがって、対象物Tが光軸OA上に存在している場合、第1レーザーダイオード121から対象物Tまでの距離と、第2レーザーダイオード122から対象物Tまでの距離とは、互いに同一である。
よって、本実施形態によれば、撮像装置10Eは、対象物Tまでの距離を精度よく測距することができる。
また、以上説明した実施形態によれば、撮像装置10において、複数の第1レーザーダイオード121は、レンズ110の光軸OAを中心とする第1の円C1の円周上に配置され、複数の第2レーザーダイオード122は、第1の円C1とは異なる半径を有する円であって、レンズ110の光軸OAを中心とする同心円である第2の円C2の円周上に配置される。したがって、対象物Tが光軸OA上に存在している場合、複数の第1レーザーダイオード121それぞれから対象物Tまでの距離は互いに同一であり、複数の第2レーザーダイオード122それぞれから対象物Tまでの距離は互いに同一である。
よって、本実施形態によれば、撮像装置10Eは、対象物Tまでの距離を精度よく測距することができる。
また、以上説明した実施形態によれば、撮像装置10において、複数の第2レーザーダイオード122のうち一部は、第2の円C2の円周上に配置され、複数の第2レーザーダイオード122のうち他の一部は、第1の円C1及び第2の円C2のいずれとも異なる半径を有する円であって、レンズ110の光軸OAを中心とする同心円である第3の円C3の円周上に配置される。すなわち、本実施形態によれば、屋内において近距離に存在する対象物Tまでの距離を測距する第2レーザーダイオード122は、レンズ110の光軸OAに近い位置と、遠い位置とにそれぞれ配置される。
したがって、本実施形態によれば、撮像装置10Eは、レーザー光による対象物Tの影の影響を抑止して、精度よく測距することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能であり、また、上述した各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
10…撮像装置、110…レンズ、120…レーザーダイオード、121…第1レーザーダイオード、122…第2レーザーダイオード、130…ハーフミラー、140…画像撮像部、141…可視光反射ダイクロイック膜、142…赤外カットフィルタ、143…センサ、144…画素、145…反射面、150…測距部、152…バンドパスフィルタ、153…センサ、162…バンドパスフィルタ、163…センサ、172…切替式バンドパスフィルタ、173…センサ、T…対象物、BM…レーザー光、L…光、VL…可視光、IL…赤外光

Claims (5)

  1. 第1波長を有する光である第1照射光を照射する第1光源と、
    前記第1波長とは異なる第2波長を有する光である第2照射光を照射する第2光源と、
    前記第1照射光が対象物に照射され、反射した光である第1反射光を検出する第1検出部と、
    前記第2照射光が前記対象物に照射され、反射した光である第2反射光を検出する第2検出部とを備え、
    前記第2光源は、前記第1光源よりも光軸に近い位置に配置される
    撮像装置。
  2. 前記第1光源及び前記第2光源は、いずれも前記光軸に交わる面上に配置される
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 複数の前記第1光源と、
    複数の前記第2光源とを更に備え、
    複数の前記第1光源は、前記光軸を中心とする第1の円の円周上に配置され、
    複数の前記第2光源は、前記第1の円とは異なる半径を有する円であって、前記光軸を中心とする同心円である第2の円の円周上に配置される
    請求項1又は請求項2に記載の撮像装置。
  4. 複数の前記第2光源のうち一部は、前記第2の円の円周上に配置され、
    複数の前記第2光源のうち他の一部は、前記第1の円及び前記第2の円のいずれとも異なる半径を有する円であって、前記光軸を中心とする同心円である第3の円の円周上に更に配置される
    請求項3に記載の撮像装置。
  5. 第1波長を有する光である第1照射光を第1光源により照射する第1照射工程と、
    前記第1波長とは異なる第2波長を有する光である第2照射光を第2光源により照射する第2照射工程と、
    前記第1照射光が対象物に照射され、反射した光である第1反射光を検出する第1検出工程と、
    前記第2照射光が前記対象物に照射され、反射した光である第2反射光を検出する第2検出工程とを有し、
    前記第2光源は、前記第1光源よりも光軸に近い位置に配置される
    撮像方法。
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