JP2023094213A - データ可視化装置、データ可視化方法、及びプログラム - Google Patents

データ可視化装置、データ可視化方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】異常原因の特定を支援すること。【解決手段】一実施形態に係るデータ可視化装置は、バッチプロセスのプロセス変数に関する計測値と、多変量統計的プロセス管理の手法により前記計測値から計算された統計量と、前記統計量に対する前記プロセス変数の寄与度とを記憶するように構成されている記憶部と、ユーザによって選択された1以上のバッチプロセスに関して、前記1以上のバッチプロセスの各々における統計量の最大値を選択可能にトレンドグラフとして可視化する第1の画面を表示するように構成されている第1の表示部と、前記第1の画面で前記ユーザによって選択されたバッチプロセスにおける前記寄与度の合計を所定の順で選択可能に可視化する第2の画面を表示するように構成されている第2の表示部と、前記第2の画面で前記ユーザによって選択された前記寄与度の合計に対応するプロセス変数に関する計測値をトレンドグラフとして可視化する第3の画面を表示するように構成されている第3の表示部と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、データ可視化装置、データ可視化方法、及びプログラムに関する。
多変量統計的プロセス管理(MSPC:Multi-Variate Statistical Process Control)と呼ばれる手法が従来から知られている(例えば、特許文献1~4等)。MSPCでは、Q値又はQ統計量等と呼ばれる指標値が閾値を超えた場合にプロセスに異常(又は異常の兆候)が発生したと診断される場合が多い。このような場合、例えば、プロセスを監視する担当者等は、プロセス変数といったパラメータの中から異常に寄与したパラメータを見つけ出し、更にそれらのパラメータの絞り込み等を行うことで、異常原因の特定を行っている。
国際公開第2020/014881号 特開2018-173948号公報 特開2019-53537号公報 特開2017-215908号公報
しかしながら、従来では、異常原因の特定には多大な労力と時間を要していた。これは、一般に、プロセス変数といったパラメータの数は膨大であることが多く、或るプロセスで異常が発生したと診断されたとしても、どのパラメータがその異常に寄与しているのかを見つけ出して、絞り込むことが困難なためである。
本発明の一実施形態は、上記の点に鑑みてなされたもので、異常原因の特定を支援することを目的とする。
上記目的を達成するため、一実施形態に係るデータ可視化装置は、バッチプロセスのプロセス変数に関する計測値と、多変量統計的プロセス管理の手法により前記計測値から計算された統計量と、前記統計量に対する前記プロセス変数の寄与度とを記憶するように構成されている記憶部と、ユーザによって選択された1以上のバッチプロセスに関して、前記1以上のバッチプロセスの各々における統計量の最大値を選択可能にトレンドグラフとして可視化する第1の画面を表示するように構成されている第1の表示部と、前記第1の画面で前記ユーザによって選択されたバッチプロセスにおける前記寄与度の合計を所定の順で選択可能に可視化する第2の画面を表示するように構成されている第2の表示部と、前記第2の画面で前記ユーザによって選択された前記寄与度の合計に対応するプロセス変数に関する計測値をトレンドグラフとして可視化する第3の画面を表示するように構成されている第3の表示部と、を有する。
異常原因の特定を支援することができる。
本実施形態に係るデータ可視化システムの全体構成の一例を示す図である。 画面遷移の一例を示す図である。 本実施形態に係るデータ可視化装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本実施形態に係るデータ可視化装置の機能構成の一例を示す図である。 データ選択画面の一例を示す図である。 トレンド表示画面(最大Q値トレンド)の一例を示す図である。 トレンド表示画面(1バッチ内Q値トレンド)の一例を示す図である。 トレンド表示画面(1バッチ内Q値寄与度)の一例を示す図である。 トレンド表示画面(1バッチ内計測値トレンド)の一例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。本実施形態では、バッチプラントのプロセス(つまり、バッチプロセス)を対象として、MSPCによる異常診断を行う異常診断システムから取得した各種データを可視化することで、異常原因の特定を支援することができるデータ可視化システム1について説明する。なお、バッチプラントを対象とすることは一例であって、そのプロセスがバッチプロセス又はそれに類似するプロセスである様々な機器や装置、設備、システム、ロボット等を対象とすることが可能である。
<データ可視化システム1の全体構成例>
本実施形態に係るデータ可視化システム1の全体構成例を図1に示す。図1に示すように、本実施形態に係るデータ可視化システム1には、データ可視化装置10と、異常診断システム20と、制御装置30と、バッチプラント40とが含まれる。データ可視化装置10と異常診断システム20は、任意の通信ネットワークを介して通信可能に接続される。同様に、異常診断システム20と制御装置30は任意の通信ネットワークを介して接続され、制御装置30とバッチプラント40は任意の通信ネットワークを介して接続される。
データ可視化装置10は、多変量統計的プロセス管理(MSPC)により異常診断を行う異常診断システム20から各種データ(例えば、異常診断結果、Q値、バッチプロセスのプロセス変数の計測値等)を取得し、それらの各種データを可視化する。以下、バッチプロセスのプロセス変数のことを「診断パラメータ」又は単に「パラメータ」ともいう。なお、どのような診断パラメータが存在するかはプロセスによって異なり得るが、例えば、温度、圧力、流量、ガス濃度、電流、電圧、周波数、回転数、出力、種々の制御情報等といったものが挙げられる。
異常診断システム20は、多変量統計的プロセス管理によりバッチプラント40のプロセス(バッチプロセス)の異常診断を行う。より具体的には、異常診断システム20は、計測周期毎に、制御装置30から各種診断パラメータの計測値を取得し、これらの計測値と予め作成されたモデル(このモデルはバッチプロセスの正常データから作成されるため、正常モデルとも呼ばれる。)からQ値と呼ばれる統計量を算出する。そして、異常診断システム20は、バッチプロセス内のQ値の最大値(以下、最大Q値ともいう。)が、管理限界とも呼ばれる或る所定の閾値を超えた場合にそのバッチプロセスで異常(又は異常の兆候)が発生したと診断する。MSPCによる異常診断は既知の手法であり、その詳細については、例えば、上記の特許文献1~4等を参照されたい。なお、本実施形態は、Q値の代わりに、T値と呼ばれる統計量を用いても同様に適用可能である。以下では、一例として、統計量はQ値である場合について説明する。
なお、異常診断システム20は、例えば、バッチプロセスの種類又は種別に応じてモデル等が異なる複数の異常診断ユニット(又は、異常診断エンジンと呼ばれてもよい。)を有していてもよい。
制御装置30は、バッチプラント40から各種プロセス変数の計測値を取得し、これらの計測値からバッチプラント40を制御する。制御装置30としては、例えば、PLC(Programmable Logic Controller)等が挙げられる。
バッチプラント40は、バッチプロセス(以下、単に「バッチ」ともいう。)を実行する各種機器又は設備等である。バッチプラント40の具体例としては、例えば、石油化学プラント、鉄鋼プラント、食品プラント等といったものが挙げられる。
なお、図1に示すデータ可視化システム1の全体構成は一例であって、他の構成であってもよい。例えば、異常診断システム20と制御装置30とが一体で構成されていてもよい。
<画面遷移例>
ここで、データ可視化装置10では、データ選択画面と呼ぶ画面と、トレンド表示画面と呼ぶ画面との2つの画面を表示する。データ選択画面とは、各バッチの診断結果を表す診断結果データの中から可視化対象とする診断結果データをユーザが選択するための画面である。一方で、トレンド表示画面とは、データ選択画面で選択された各診断結果データに対応するバッチの最大Q値、各Q値、各診断パラメータの計測値等をトレンド表示(時系列表示)するための画面である。ユーザは、トレンド表示画面で、最大Q値のトレンドから所望のバッチを選択し、そのバッチ内のQ値トレンド、Q値の寄与度、各診断パラメータの計測値のトレンド等を順に確認することができる。なお、Q値の寄与度(以下、Q値寄与度という。)は、各診断パラメータのQ値の合計(積算)で表す。なお、1バッチ内の各診断パラメータの合計値のうち、最大値を100としたときの割合で、1バッチ内のQ値寄与度を表すことも可能である。
データ可視化装置10における画面遷移例を図2に示す。図2に示すように、データ可視化装置10には、まず、データ選択画面1000が表示される。このデータ選択画面1000上でユーザにより1以上の診断結果データ(特に、或る期間内の多数の診断結果データ)が選択されると、データ可視化装置10には、それらの診断結果データに対応する各バッチの最大Q値のトレンドが可視化されたトレンド表示画面2100が表示される。次に、このトレンド表示画面2100上でユーザにより或るバッチが選択されると、データ可視化装置10には、そのバッチ内のQ値のトレンドが可視化されたトレンド表示画面2200が表示される。次に、このトレンド表示画面2200上でユーザによりQ値寄与度を表示するための操作が行われると、データ可視化装置10には、当該バッチ内のQ値寄与度(より正確には、同一診断パラメータのQ値寄与度の当該バッチ内での合計)が降順に可視化されたトレンド表示画面2300が表示される。そして、このトレンド表示画面2400上でユーザにより或るQ値寄与度が選択されると、データ可視化装置10には、当該バッチにおけるそのQ値寄与度に対応する診断パラメータの計測値のトレンドが可視化されたトレンド表示画面2400が表示される。
このように、ユーザは、或る期間内の多数の診断結果データに対応する各バッチの最大Q値トレンドから所望のバッチを選択し、更にそのバッチのQ値寄与度から所望のQ値寄与度を選択することで、そのQ値寄与度に対応する診断パラメータの計測値トレンドを表示させることができる。これにより、例えば、異常(又は異常の兆候)が発生しているバッチから異常又は異常兆候の要因となっている診断パラメータ及びその計測値トレンドを容易に確認することが可能となり、迅速に異常原因を特定することができるようになる。
<データ可視化装置10のハードウェア構成例>
本実施形態に係るデータ可視化装置10のハードウェア構成例を図3に示す。図3に示すように、本実施形態に係るデータ可視化装置10は、入力装置101と、表示装置102と、外部I/F103と、通信I/F104と、RAM(Random Access Memory)105と、ROM(Read Only Memory)106と、補助記憶装置107と、プロセッサ108とを有する。これらの各ハードウェアは、それぞれがバス109を介して通信可能に接続される。
入力装置101は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、物理ボタン等である。表示装置102は、例えば、ディスプレイ、表示パネル等である。
外部I/F103は、記録媒体103a等の外部装置とのインタフェースである。記録媒体103aとしては、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、SDメモリカード(Secure Digital memory card)、USB(Universal Serial Bus)メモリカード等が挙げられる。
通信I/F104は、データ可視化装置10を通信ネットワークに接続するためのインタフェースである。RAM105は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。ROM106は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。補助記憶装置107は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の不揮発性の記憶装置であり、プログラムやデータが格納される。プロセッサ108は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の各種演算装置である。
なお、図3に示すハードウェア構成は一例であって、データ可視化装置10は、他のハードウェア構成を有していてもよい。例えば、データ可視化装置10は、複数の補助記憶装置107や複数のプロセッサ108を有していてもよいし、図示したハードウェア以外の種々のハードウェアを有していてもよい。
<データ可視化装置10の機能構成例>
本実施形態に係るデータ可視化装置10の機能構成例を図4に示す。図4に示すように、本実施形態に係るデータ可視化装置10は、ユーザインタフェース部201を有する。ユーザインタフェース部201は、例えば、データ可視化装置10にインストールされた1以上のプログラムが、プロセッサ108に実行させる処理により実現される。また、本実施形態に係るデータ可視化装置10は、診断結果DB202と、計測値DB203と、解析結果DB204とを有する。これらの各DB(データベース)は、例えば、補助記憶装置107により実現される。なお、これらの各DBのうちの少なくとも1つのDBが、例えば、データ可視化装置10と通信ネットワークを介して接続される記憶装置(データベースサーバ等)により実現されていてもよい。
ユーザインタフェース部201は、表示装置102上に各種画面(上述したデータ選択画面やトレンド表示画面等)を表示したり、これらの各種画面上におけるユーザの各種操作(入力装置101による各種入力操作)を受け付けたりする。
診断結果DB202は、診断結果データが格納されている。各診断結果データは、各バッチの診断結果を表しており、例えば、「バッチID」、「計測開始日時」、「診断開始日時」、「設備」、「診断システム」、「診断ユニット」、「品質」、「コメント」、「メタデータ」といった項目が含まれている。「バッチID」には、診断結果データ又はその診断結果データに対応するバッチを識別するID(例えば、バッチのインデックス等)が設定される。「計測開始日時」には、そのバッチの診断パラメータの計測を開始した日時が設定される。「診断開始日時」には、そのバッチの異常診断を開始した日時が設定される。「設備」には、そのバッチに対応する設備(つまり、バッチプラント40)を識別するID又は名称等が設定される。「診断システム」には、そのバッチの異常診断を行った異常診断システム20を識別するID又は名称等が設定される。「診断ユニット」には、そのバッチの異常診断を行った異常診断システム20の診断ユニットを識別するID又は名称等が設定される。「品質」には、そのバッチの診断結果を表す情報(例えば、そのバッチの品質を示す「正常」又は「異常」等)が設定される。「コメント」には、そのバッチを監視する担当者等が設定した任意のコメント(文字列)が設定される。「メタデータ」には、そのバッチの診断パラメータが設定される。
計測値DB203は、バッチ毎に、そのバッチの診断パラメータの計測値を表す計測値データが格納されている。なお、計測値データは、例えば、診断パラメータのインデックスをi、バッチのインデックスをj、バッチjにおける診断パラメータiの計測値をxij、バッチ内の相対時刻をtとすれば、{xij(t)|t=1,・・・,T}(ただし、t=1はバッチ開始時刻、t=Tはバッチ終了時刻)等と表される。
解析結果DB204は、異常診断システム20が異常診断を行う際に、計測値データを解析した結果(Q値、最大Q値、Q値寄与度、Q値寄与度のバッチ内での合計等)を表す解析結果データが格納されている。なお、Q値は、例えば、バッチのインデックスをj、バッチ内の相対時刻をtとすれば、{Q(t)|t=1,・・・,T}(ただし、t=1はバッチ開始時刻、t=Tはバッチ終了時刻)等と表される。また、最大Q値は、Q=max{Q(t)}と表される。また、診断パラメータ数をIとすれば、Q(t)は各診断パラメータの二乗予測誤差の和Q(t)=Q1j(t)+・・・+QIj(t)であるため、診断パラメータiのQ値寄与度は、Qij(t)と表される。更に、診断パラメータiのQ値寄与度のバッチj内での合計は、Qij(1)+・・・+Qij(T)と表される。以下、Q値寄与度のバッチ内での合計を「Q値寄与度バッチ内合計」ともいう。
上記の診断結果データ、計測値データ、及び解析結果データは、例えば、FTP(File Transfer Protocol)等により異常診断システム20から取得され、診断結果DB202、計測値DB203、及び解析結果DB204にそれぞれ格納される。ただし、FTPを用いることは一例であって、各データの取得方法はこれに限定されるものではない。例えば、診断結果データ、計測値データ、及び解析結果データのうちの少なくとも一部のデータを記録媒体103a等に格納した上で、この記録媒体103aからデータが取得されてもよい。
<データ選択画面1000>
データ選択画面1000の一例を図5に示す。図5に示すデータ選択画面1000は、各バッチの診断結果を表す診断結果データの中から可視化対象とする診断結果データをユーザが選択するための画面である。なお、このデータ選択画面1000はユーザインタフェース部201により表示され、またこのデータ選択画面1000上におけるユーザの各種操作はユーザインタフェース部201により受け付けられる。
図5に示すように、データ選択画面1000には、診断結果DB202に格納されている診断結果データが一覧表示される診断結果表示欄1001が含まれている。ユーザは、この診断結果表示欄1001から所望の診断結果データを選択することができる。このとき、ユーザは、チェックボックス1002により所望の診断結果データを選択してもよいし、全選択ボタン1003によりすべての診断結果データを選択してもよい。なお、1つの診断結果データ(図5に示す例では、診断結果表示欄1001の1行が1つの診断結果データである。)は1つのバッチに対応していることに留意されたい。
また、ユーザは、検索ボタン1004を押下することで、診断結果表示欄1001に表示されている診断結果データに対して所望の検索条件(例えば、計測開始日時や診断開始日時に対する期間等)を設定し、その検索を行うことができる。このため、ユーザは、診断結果表示欄1001に表示されている診断結果データを所望の検索条件で検索した上で、その検索結果の中からチェックボックス1002又は全選択ボタン1003により診断結果データを選択してもよい。
なお、ユーザは、選択解除ボタン1005を押下することで、現在選択されているすべての診断結果データを未選択の状態にすることができる。
1つ以上の診断結果データ(特に、或る期間内の多数の診断結果データ)が選択された上で、ユーザによってトレンドボタン1006が押下された場合、データ可視化装置10には、ユーザインタフェース部201によってトレンド表示画面2100が表示される。以下、或る期間における或る1つのバッチプラント40診断結果データがデータ選択画面1000で選択されたものとして、これらの選択された診断結果データを「選択診断結果データ」と呼ぶことにする。
<トレンド表示画面2100>
トレンド表示画面2100の一例を図6に示す。図6に示すトレンド表示画面2100は、各選択診断結果データにそれぞれ対応する各バッチの最大Q値のトレンドが可視化された画面である。なお、このトレンド表示画面2100はユーザインタフェース部201により表示され、またこのトレンド表示画面2100上におけるユーザの各種操作はユーザインタフェース部201により受け付けられる。
図6に示すように、トレンド表示画面2100には、選択診断結果データに対応するバッチの最大Q値のトレンドを表すグラフが表示される最大Q値トレンド表示欄2101が含まれる。この最大Q値トレンド表示欄2101では、横軸を時間、縦軸を最大Q値として、各バッチの最大Q値がトレンド表示(時系列表示)されている。なお、各バッチの最大Q値は、解析結果DB204に格納されている。
図6に示す例では、おおよそApr18頃から最大Q値が高くなり始めており、Apr28頃には最大Q値が6000を超える高い値となっている。これは、Apr18頃からバッチプロセスに異常兆候が発生し始め、Apr28頃には異常が発生していることを意味している。
そこで、ユーザは、上記の異常及び異常兆候の原因を特定するために、例えば、最大Q値が高くなり始めた頃のバッチを選択する。例えば、符号2102で示したあたり(具体的にはApr18)をユーザが押下したものとする。これにより、ユーザによって押下された箇所に対応するバッチ(つまり、Apr18のバッチ)が選択され、データ可視化装置10には、ユーザインタフェース部201によってそのバッチ内のQ値トレンドが可視化されたトレンド表示画面2200が表示される。以下、Apr18のバッチが最大Q値トレンド表示欄2101で選択されたものとして、この選択されたバッチを「選択バッチ」と呼ぶことにする。
<トレンド表示画面2200>
トレンド表示画面2200の一例を図7に示す。図7に示すトレンド表示画面2200は、選択バッチ内のQ値のトレンドが可視化された画面である。なお、このトレンド表示画面2200はユーザインタフェース部201により表示され、またこのトレンド表示画面2200上におけるユーザの各種操作はユーザインタフェース部201により受け付けられる。
図7に示すように、トレンド表示画面2200には、選択バッチ内のQ値のトレンドを表すグラフが表示される1バッチ内Q値トレンド表示欄2201が含まれる。この1バッチ内Q値トレンド表示欄2201では、横軸を時間、縦軸をQ値として、選択バッチ内のQ値がトレンド表示(時系列表示)されている。なお、各バッチにおける各Q値は、解析結果DB204に格納されている。
また、図7に示すトレンド表示画面2200には、各診断パラメータのQ値寄与度を表す色又は模様の凡例が表示される診断パラメータ表示欄2202が含まれる。1バッチ内Q値トレンド表示欄2201に表示されているQ値トレンドの各Q値は、そのQ値を構成する各Q値寄与度が色又は模様で区別して表示される。
これにより、ユーザは、選択バッチ内の各Q値とそれらのQ値を構成する各Q値寄与度とのトレンドを確認することができる。なお、最大Q値トレンド表示欄2101には、選択バッチを表す線2103が表示される。
一方で、Q値とそのQ値を構成する各Q値寄与度のトレンド表示ではどの診断パラメータが異常又は異常兆候に寄与しているかを判別し難いため、選択バッチ内の各Q値寄与度の大きさを確認する必要がある。そこで、ユーザは、選択バッチにおけるQ値寄与度バッチ内合計を降順に表示させるためのQ値寄与度バッチ内合計表示ボタン2203を押下したものとする。これにより、データ可視化装置10には、選択バッチにおけるQ値寄与度バッチ内合計を降順に可視化したトレンド表示画面2300が表示される。
<トレンド表示画面2300>
トレンド表示画面2300の一例を図8に示す。図8に示すトレンド表示画面2300は、選択バッチにおけるQ値寄与度バッチ内合計が降順に可視化された画面である。なお、このトレンド表示画面2300はユーザインタフェース部201により表示され、またこのトレンド表示画面2300上におけるユーザの各種操作はユーザインタフェース部201により受け付けられる。
図8に示すように、トレンド表示画面2300では、選択バッチにおけるQ値寄与度バッチ内合計が降順に表示される1バッチ内Q値寄与度表示ウインドウ2301がポップアップ表示される。ただし、降順に表示することは一例であって、これに限られるものではない。
図8に示す1バッチ内Q値寄与度表示ウインドウ2301では、診断パラメータ「パラメータE」のQ値寄与度バッチ内合計、診断パラメータ「パラメータG」のQ値寄与度バッチ内合計、診断パラメータ「パラメータB」のQ値寄与度バッチ内合計、診断パラメータ「パラメータA」のQ値寄与度バッチ内合計といった順で各Q値寄与度バッチ内合計が表示されている。これにより、ユーザは、選択バッチ内で診断パラメータが異常又は異常兆候に寄与しているかを容易に確認することができる。なお、各バッチのQ値寄与度バッチ内合計は、解析結果DB204に格納されている。
ここで、一般に、Q値寄与度バッチ内合計が大きい診断パラメータが、そのバッチの異常又は異常兆候の要因となっている可能性が高い。そこで、ユーザは、1バッチ内Q値寄与度表示ウインドウ2301に表示されている各診断パラメータのうち、比較的上位に表示されている診断パラメータを、異常又は異常兆候の要因となっていると考えられる診断パラメータとして選択する。
例えば、符号2302で示したあたり(具体的には、診断パラメータ「パラメータG」のQ値寄与度バッチ内合計)をユーザが押下した場合、この符号2302が示す箇所に対応する診断パラメータ(つまり、「パラメータG」)が選択される。これにより、データ可視化装置10には、ユーザインタフェース部201によってその診断パラメータの計測値トレンドが可視化されたトレンド表示画面2400が表示される。以下、診断パラメータ「パラメータG」が1バッチ内Q値寄与度表示ウインドウ2301で選択されたものとして、この診断パラメータを「選択診断パラメータ」と呼ぶことにする。
なお、1バッチ内Q値寄与度表示ウインドウ2301を閉じたい場合、ユーザは、閉じるボタン2303を押下すればよい。
<トレンド表示画面2400>
トレンド表示画面2400の一例を図9に示す。図9に示すトレンド表示画面2400は、選択診断パラメータの計測値トレンドが可視化された画面である。なお、このトレンド表示画面2400はユーザインタフェース部201により表示され、またこのトレンド表示画面2400上におけるユーザの各種操作はユーザインタフェース部201により受け付けられる。
図9に示すように、トレンド表示画面2400には、選択バッチにおける選択診断パラメータの計測値のトレンドを表すグラフが表示される1バッチ内計測値トレンド表示欄2401が含まれる。この1バッチ内計測値トレンド表示欄2401では、横軸を時間、縦軸を計測値として、選択診断パラメータの計測値が実線でトレンド表示(時系列表示)されていると共に、その正常範囲の上下限が破線で表示されている。ここで、正常範囲の上下限は様々に設定することが可能であるが、例えば、その診断パラメータに関する正常時の計測値の標準偏差をσとして、[-σ,σ]や[-2σ,2σ]、[-3σ,3σ]等を正常範囲と設定することが考えられる。なお、各診断パラメータの計測値は、計測値DB203に格納されている。
これにより、ユーザは、選択診断パラメータ(例えば、Q値寄与度バッチ内合計が比較的大きい診断パラメータ)の計測値のトレンドとその正常範囲の上下限を確認することができる。したがって、ユーザは、例えば、選択診断パラメータの計測値が正常範囲内であるか否か、またそのトレンドが上昇傾向なのか下降傾向なのか等といったことを知ることができる。ただし、正常範囲の上下限を表示することは一例であって、これに限られるものではなく、例えば、正常範囲の上限又は下限のいずれか一方のみが表示されてもよい。
なお、別の診断パラメータの計測値トレンドを表示させたい場合、ユーザは、1バッチ内Q値寄与度表示ウインドウ2301で別の診断パラメータを選択すればよい。
<まとめ>
以上のように、本実施形態に係るデータ可視化装置10は、多変量統計的プロセス管理によりバッチプロセスの異常診断を行う異常診断システム20から取得した各種データ(診断結果データ、計測値データ、解析結果データ)を可視化することができる。このとき、本実施形態に係るデータ可視化装置10では、データ選択画面1000で選択された診断結果データを用いて、各バッチの最大Q値トレンドを可視化したトレンド表示画面2100と、選択バッチ内のQ値トレンドを可視化したトレンド表示画面2200と、選択バッチにおけるQ値寄与度バッチ内合計を可視化したトレンド表示画面2300と、選択バッチにおける選択診断パラメータの計測値トレンドを可視化したトレンド表示画面2400とを順に表示させることができる。しかも、ユーザは、選択バッチの選択操作、Q値寄与度バッチ内合計の表示操作、選択診断パラメータの選択操作という3つの操作を順に行うことで、トレンド表示画面2100からトレンド表示画面2200、トレンド表示画面2200からトレンド表示画面2300、及びトレンド表示画面2300からトレンド表示画面2400にそれぞれ順に遷移させることができる。また、選択バッチを選択する際には、ユーザは、データを点(つまり、バッチ単独)ではなく、線(つまり、各バッチの最大Q値のトレンド)で確認して所望のバッチを選択することが可能となり、その結果、データ様相を考慮した適切なバッチを選択することができるようになると共に、無視できる異常が発生しているようなバッチを選択から除外することができるようにもなる。
このため、ユーザは、3つの操作を順に行うだけで、異常又は異常兆候が発生したバッチのどの診断パラメータが要因であるかを確認することが可能となり、またその診断パラメータの計測値トレンドから真の異常原因を特定することが可能となる。
例えば、バッチプラント40を構成する設備又は機器としてガス配管とそのガスの流量を調整するモータとが存在するものとする。このとき、診断パラメータ「配管圧力」と診断パラメータ「モータ回転数」でQ値寄与度バッチ内合計が比較的高くなっており、かつ、「配管圧力」の計測値が正常時に取り得る値の範囲を下回ったと共に、「モータ回転数」の計測値が正常時に取り得る値の範囲を上回ったとする。このような場合、ユーザは、圧力が正常時に比べて上昇せず、モータ回転数が正常時よりも上昇している状況から、異常原因として配管からのガス漏れを推測することができる。このため、ユーザは、配管のガス漏れを異常原因と特定し、配管の点検、修理、交換等といった予防保全の対策を実施することができるようになる。
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載から逸脱することなく、種々の変形や変更、既知の技術との組み合わせ等が可能である。
1 データ可視化システム
10 データ可視化装置
20 異常診断システム
30 制御装置
40 バッチプラント
101 入力装置
102 表示装置
103 外部I/F
103a 記録媒体
104 通信I/F
105 RAM
106 ROM
107 補助記憶装置
108 プロセッサ
109 バス
201 ユーザインタフェース部
202 診断結果DB
203 計測値DB
204 解析結果DB

Claims (6)

  1. バッチプロセスのプロセス変数に関する計測値と、多変量統計的プロセス管理の手法により前記計測値から計算された統計量と、前記統計量に対する前記プロセス変数の寄与度とを記憶するように構成されている記憶部と、
    ユーザによって選択された1以上のバッチプロセスに関して、前記1以上のバッチプロセスの各々における統計量の最大値を選択可能にトレンドグラフとして可視化する第1の画面を表示するように構成されている第1の表示部と、
    前記第1の画面で前記ユーザによって選択されたバッチプロセスにおける前記寄与度の合計を所定の順で選択可能に可視化する第2の画面を表示するように構成されている第2の表示部と、
    前記第2の画面で前記ユーザによって選択された前記寄与度の合計に対応するプロセス変数に関する計測値をトレンドグラフとして可視化する第3の画面を表示するように構成されている第3の表示部と、
    を有するデータ可視化装置。
  2. 前記1以上のバッチプロセスを前記ユーザが選択可能に一覧で可視化するデータ選択画面を表示するように構成されているデータ選択画面表示部を更に有し、
    前記第1の表示部は、
    前記データ選択画面で前記ユーザによって選択された1以上のバッチプロセスに関して、前記第1の画面を表示するように構成されている請求項1に記載のデータ可視化装置。
  3. 前記第2の画面は、
    前記第1の画面で前記ユーザによって選択されたバッチプロセスにおける前記寄与度の合計を降順で選択可能に可視化する、請求項1又は2に記載のデータ可視化装置。
  4. 前記第3の画面は、
    前記第2の画面で前記ユーザによって選択された前記寄与度の合計に対応するプロセス変数に関する計測値と、前記プロセス変数に対する正常範囲の上限及び下限の少なくとも一方とをトレンドグラフとして可視化する、請求項1乃至3の何れか一項に記載のデータ可視化装置。
  5. バッチプロセスのプロセス変数に関する計測値と、多変量統計的プロセス管理の手法により前記計測値から計算された統計量と、前記統計量に対する前記プロセス変数の寄与度とを記憶部に記憶する記憶手順と、
    ユーザによって選択された1以上のバッチプロセスに関して、前記1以上のバッチプロセスの各々における統計量の最大値を選択可能にトレンドグラフとして可視化する第1の画面を表示する第1の表示手順と、
    前記第1の画面で前記ユーザによって選択されたバッチプロセスにおける前記寄与度の合計を所定の順で選択可能に可視化する第2の画面を表示する第2の表示手順と、
    前記第2の画面で前記ユーザによって選択された前記寄与度の合計に対応するプロセス変数に関する計測値をトレンドグラフとして可視化する第3の画面を表示する第3の表示手順と、
    をコンピュータが実行するデータ可視化方法。
  6. バッチプロセスのプロセス変数に関する計測値と、多変量統計的プロセス管理の手法により前記計測値から計算された統計量と、前記統計量に対する前記プロセス変数の寄与度とを記憶部に記憶する記憶手順と、
    ユーザによって選択された1以上のバッチプロセスに関して、前記1以上のバッチプロセスの各々における統計量の最大値を選択可能にトレンドグラフとして可視化する第1の画面を表示する第1の表示手順と、
    前記第1の画面で前記ユーザによって選択されたバッチプロセスにおける前記寄与度の合計を所定の順で選択可能に可視化する第2の画面を表示する第2の表示手順と、
    前記第2の画面で前記ユーザによって選択された前記寄与度の合計に対応するプロセス変数に関する計測値をトレンドグラフとして可視化する第3の画面を表示する第3の表示手順と、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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