JP2023094131A - 組立装置、組立方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

組立装置、組立方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Hiroki Toyoshima
亜純 ▲高▼内
Asumi Takauchi
紳 中村
Shin Nakamura
真紀 岡田
Masanori Okada
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Abstract

【課題】ワークの組付けを適切に行うことを可能にする。【解決手段】ロボット1は、雄ネジワーク2を固定的に保持するロボットハンド12を備え、雄ネジワーク2の雄ネジ部を雌ネジワーク3の雌ネジ部に、第1方向に押圧するロボットアーム10と、雄ネジワーク2の雄ネジ部が雌ネジワーク3の雌ネジ部に当接した状態で、雄ネジワーク2に雌ネジワーク3から加わる第1方向に直交する第2方向の力と、第1方向及び第2方向に直交する第3方向の力と、第2方向周りのトルクと、第3方向周りのトルクとを検出する力覚センサ13と、力覚センサ13で検出された第2方向の力と第3方向の力と第2方向周りのトルクと第3方向周りのトルクとの少なくとも1つが小さくなるように、ロボットハンド12を介して雄ネジワーク2の位置と姿勢の少なくとも一方を調整する調整手段と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、組立装置、組立方法及びコンピュータプログラムに関する。
ワークを他のワークにネジで組付けるロボットが知られている。例えば、特許文献1には、ドライバーでネジを回転させ、他のワークのネジ穴に締結するロボットが開示されている。このロボットは、閾値以上のトルクが既定の期間にわたってネジに作用した場合に、ネジの締結が完了したと判定し、ドライバーの回転を停止する。
特開2018-24075号公報
ネジをネジ穴に締結する際、ネジの軸心がネジ穴の軸心からずれたり、傾いてしまったりすることがある。このような場合、締結の途中で、ネジに大きなトルクが作用する場合がある。特許文献1に記載のロボットは、このような場合に、実際にはネジのネジ穴への締結が完了していないにも拘わらず、締結が完了したと誤って判定し、ドライバーを停止し、ネジの組付けに失敗する。このため、ワークの組付けにも失敗してしまう。
本開示は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、ワークの組付けを適切に行うことを可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係る組立装置は、雄ネジ部を備える第1ワークを保持し、該第1ワークを、雌ネジ部を備える第2ワークに組付ける。この組立装置は、組付け手段と、検出手段と、調整手段と、を備える。組付け手段は、第1ワークを固定的に保持する保持手段を備え、第1ワークの雄ネジ部を第2ワークの雌ネジ部に、第1方向に押圧する。検出手段は、第1ワークの雄ネジ部が第2ワークの雌ネジ部に当接した状態で、第1ワークに第2ワークから加わる第1方向に直交する第2方向の力と、第1方向及び第2方向に直交する第3方向の力と、第2方向周りのトルクと、第3方向周りのトルクとを検出する。調整手段は、検出手段で検出された第2方向の力と第3方向の力と第2方向周りのトルクと第3方向周りのトルクとの少なくとも1つが小さくなるように、保持手段を介して第1ワークの位置と姿勢の少なくとも一方を調整する。組付け手段は、調整手段により調整された位置又は姿勢を有する第1ワークを回転させて、雄ネジ部を第2ワークの雌ネジ部に螺合させる。
上記構成を備える組立装置は、第1ワークを第2ワークに組付ける前に、第1ワークの雄ネジ部の軸心と第2ワークの雌ネジ部の軸心との間のずれが小さくなるように、第1ワークの位置と姿勢との少なくとも一方を調整する。これにより、ワークの組付けを適切に行うことができる。
本開示の実施の形態1に係るロボット、雄ネジワーク及び雌ネジワークの斜視図 (A)は、本開示の実施の形態1に係る雄ネジワークの斜視図、(B)は、本開示の実施の形態1に係る雄ネジワークの側面図 本開示の実施の形態1に係る雌ネジワークの断面図 (A)は、本開示の実施の形態1に係るロボットハンドが雄ネジワークを保持している状態を示す側面図、(B)は、本開示の実施の形態1に係るロボットハンドが雄ネジワークを保持している状態を示す図4(A)のB-B線断面図 本開示の実施の形態1に係るロボットのハードウェア構成を示す図 本開示の実施の形態1に係る制御装置の機能的構成を示す図 本開示の実施の形態1に係る制御装置が実行する組立動作を説明するためのフローチャート 本開示の実施の形態1に係る制御装置が実行する準備動作を説明するためのフローチャート 本開示の実施の形態1に係る準備動作において、雄ネジワークが雌ネジワークに押付けられている状態を示す図 本開示の実施の形態1に係る制御装置が実行する組付け動作を説明するためのフローチャート 本開示の実施の形態1に係る組付け動作において、雄ネジワークが雌ネジワークに押付けられている状態を示す図 本開示の実施の形態1に係る制御装置が実行する引張り動作を説明するためのフローチャート 本開示の実施の形態1に係る引張り動作が実行されている状態を示す図 (A)は、本開示の実施の形態2に係る雄ネジワークの斜視図、(B)は、本開示の実施の形態2に係る雄ネジワークの側面図 本開示の実施の形態2に係るロボットハンドが雄ネジワークを保持している状態を示す側面図
以下、本開示の実施の形態に係る組立装置、組立方法及びプログラムについて、図面を参照しながら説明する。図中、互いに同一の構成には、互いに同一の符号を付す。
(実施の形態1)
本実施の形態に係るロボット1は、相対的な位置及び傾きを微調整しながら、雌ネジを有するワーク(以下、雌ネジワーク)に雄ネジを有するワーク(以下、雄ネジワーク)を締結する組立装置の一例である。
図1に示すように、ロボット1は、雄ネジワーク2を雌ネジワーク3に組付ける組付け動作を実行するロボットアーム10と、ロボットアーム10の動作を制御する制御装置11と、を備えている。ロボットアーム10は、組付け手段の一例である。雄ネジワーク2は、第1ワークの一例である。雌ネジワーク3は、第2ワークの一例である。理解を容易にするため、図1に示すXYZ座標軸を設定する。X軸、Y軸及びZ軸は、互いに直交している。X軸及びY軸は、定盤5の側辺に平行に設定され、Z軸は、鉛直方向Gに平行である。以下、Z軸正方向を「上方向」と称し、Z軸負方向を「下方向」と称する。
ロボットアーム10は、6軸多関節ロボットアームであり、定盤5に固定された基台10aと、力を伝達する6つのリンクC1~C6と、基台10a及びリンクC1~C6を回転可能に相互に連結する6つの関節J1~J6と、を備えている。リンクC1~C6は、それぞれ、関節J1~J6から駆動力の供給を受けて動作する。
ロボットアーム10には、雄ネジワーク2を保持するロボットハンド12と、ロボットハンド12により保持された雄ネジワーク2に加わる力及び回転トルクを検出する力覚センサ13と、が取り付けられている。ロボットハンド12は、保持手段の一例である。力覚センサ13は、検出手段の一例である。ロボットハンド12は、リンクC1~C6のうちの、基台10aから最も離れて配置されたリンクC6の端部に取り付けられている。力覚センサ13は、ロボットアーム10の端部とロボットハンド12との間に取り付けられている。図1は、雄ネジワーク2がロボットハンド12により保持された状態を示している。図1に示す状態において、雌ネジワーク3は、定盤5に固定された治具4に搭載されている。
制御装置11は、通信ケーブルUTを介して制御信号を送信することによりロボットアーム10及びロボットハンド12の動作を制御する。また、制御装置11は、通信ケーブルUTを介して力覚センサ13から後述する力覚センサ信号を受信する。
雄ネジワーク2は、図2(A)及び図2(B)に示すように、円柱形状を有するネジ頭部200と、ネジ頭部200から突出して設けられた被把持部201と、ネジ頭部200に連設された雄ネジ部202と、を備えている。ネジ頭部200の被把持部201が設けられている上端部200aは、平面形状を有している。被把持部201は、ロボットハンド12により把持される。雄ネジ部202は、外周面に雄ネジ状のネジ山が形成された雄ネジ本体部202aと、雄ネジ本体部202aから突出して設けられた先端部202bと、を備えている。被把持部201の軸心は、雄ネジ部202の軸心と同じである。
雌ネジワーク3は、図3に示すように、雌ネジワーク本体部300と、雌ネジワーク本体部300に設けられた雌ネジ部301と、を備えている。なお、図3では、雌ネジ部301近傍の部分のみ示されている。雌ネジ部301は、開口を有しており、開口の内周面には、雄ネジ本体部202aに形成された雄ネジ状のネジ山に螺合するネジ山が形成された雌ネジ本体部301aが設けられている。
ロボットアーム10は、雄ネジワーク2をロボットハンド12により保持しつつ雌ネジワーク3に対して相対的に回転させるネジ締め動作を実行する。ネジ締め動作により、雄ネジワーク2の雄ネジ本体部202aに形成されたネジ山が雌ネジワーク3の雌ネジ本体部301aに形成されたネジ山に螺合し、雄ネジ部202が雌ネジ部301に締結される。これにより、雄ネジワーク2が雌ネジワーク3に結合される。
以下、ロボットハンド12による雄ネジワーク2の保持について説明する。
図4(A)及び図4(B)は、何れも、ロボットハンド12が雄ネジワーク2の被把持部201を把持した状態を示している。ロボットハンド12は、空気圧式ロボットハンドであり、図4(A)に示すように、ロボットアーム10に力覚センサ13を介して接続されたロボットハンド本体部120と、雄ネジワーク2の被把持部201を挟んで把持することにより保持する一対の爪121と、を備えている。ロボットハンド本体部120は、本体部の一例である。爪121は、保持部材の一例である。
一対の爪121は、ロボットハンド本体部120に取り付けられており、互いに接近する閉動作、互いに離れる開動作等の動作を実行することができる。ロボットハンド12は、爪121に閉動作を実行させ、爪121で雄ネジワーク2の被把持部201を挟んで把持することにより雄ネジワーク2を機械的に保持する。
以下、爪121の長手方向に平行で、爪121の基端へ近づく方向を「基端方向」、爪121の長手方向に平行で、爪121の先端へ近づく方向を「先端方向」と称する。基端方向は、第4方向の一例である。先端方向は、第5方向の一例である。基端方向は、ロボットハンド本体部120へ近づく方向であり、先端方向は、ロボットハンド本体部120から遠ざかる方向である。
図4(A)に示すように、爪121の先端方向端部122は、平面形状を有している。先端方向端部122は、第1制限手段の一例である。先端方向端部122は、爪121が雄ネジワーク2を保持しているとき、雄ネジワーク2の上端部200aに接触することにより、雄ネジワーク2の基端方向への移動を制限し、雄ネジワーク2の長軸方向の位置を固定する。
爪121は、図4(B)に示すように、弾性部材である複数のクッションゴム123を備えている。図4(B)では、区別を容易にするため、クッションゴム123に斜線を付している。クッションゴム123は、第2制限手段の一例である。クッションゴム123は、雄ネジワーク2の被把持部201に接触することにより、雄ネジワーク2の長軸方向の移動すなわち雄ネジワーク2の基端方向及び先端方向への移動と、長軸周りの回転と、径方向の位置を制限する。具体的に、ロボットハンド12が、雄ネジワーク2を保持して雌ネジワーク3に押付けると、雄ネジワーク2が基端方向に押される。しかし、クッションゴム123と被把持部201との間の摩擦力により、雄ネジワーク2の移動が抑制される。また、ロボットハンド12に保持された雄ネジワーク2が、重力による力を受けても、クッションゴム123と被把持部201との間に生じる摩擦力により、雄ネジワーク2の移動が抑制される。また、上述したネジ締め動作において、ロボットハンド12が保持している雄ネジワーク2を雌ネジワーク3に押しつけつつ回転させると、雄ネジワーク2に回転方向と反対方向の反力が加わるが、クッションゴム123と被把持部201との間に生じる摩擦力により、雄ネジワーク2の滑りが抑制される。
以上説明したように、爪121が雄ネジワーク2を保持しているとき、爪121の先端方向端部122及びクッションゴム123が、雄ネジワーク2のロボットハンド本体部120に対する相対的な移動と、雄ネジワーク2のロボットハンド本体部120に対する相対的な回転と、を制限する。このような構成により、雄ネジワーク2がロボットハンド12によって保持されているとき、雄ネジワーク2はロボットハンド12に対して相対的に固定される。換言すれば、ロボットハンド12は、雄ネジワーク2を固定的に保持する。
このため、ロボットハンド12に加えられた力及び回転トルクは、逃げることなく雄ネジワーク2へ伝わる。また、雄ネジワーク2に加えられた力及び回転トルクは、逃げることなくロボットハンド12へ伝わり、力覚センサ13により検出される。このような構成によれば、雄ネジワーク2がロボットハンド12に対して固定されていない場合に比べて、力覚センサ13による雄ネジワーク2及びロボットハンド12に加わった力及び回転トルクの検出の精度を向上させることができる。
力覚センサ13は、6軸力覚センサであり、互いに直行する3軸方向の力と、当該3軸周りの回転トルクと、を検出する。力覚センサ13は、上述したように、ロボットアーム10の端部とロボットハンド12との間に取り付けられており、ロボットハンド12に加わる力及び回転トルクを検出する。雄ネジワーク2がロボットハンド12により保持され、ロボットハンド12に対して固定された状態において検出されたロボットハンド12に加わる力及び回転トルクは、雄ネジワーク2に加わる力及び回転トルクに等しい。すなわち、力覚センサ13は、ロボットハンド12及びロボットハンド12により保持された雄ネジワーク2に加わる力及び回転トルクを検出する。力覚センサ13は、予め設定されたサンプリング周期が経過する毎に力及び回転トルクの検出を行い、検出結果を示す力覚センサ信号を、通信ケーブルUTを介して制御装置11へ送信する。
ロボットアーム10は、上述した各構成要素に加えて、図5に示すように、駆動力を供給するアクチュエータ部10bと、ロボットアーム10の内部状態を検出する内界センサ部10cと、を備えている。
アクチュエータ部10bは、ロボットアーム10の関節J1~J6にそれぞれ内蔵され、関節J1~J6に駆動力を供給する6つのサーボモータと、各サーボモータの動作を制御するモータ制御回路と、を備えている。関節J1~J6は、内蔵されたサーボモータから供給された駆動力をリンクC1~C6へ伝達することによって、リンクC1~C6を動作させる。モータ制御回路は、通信ケーブルUTを介して制御装置11に接続されており、制御装置11から受信した制御信号に従ってサーボモータの動作を制御する。
内界センサ部10cは、アクチュエータ部10bが備える6つのサーボモータそれぞれの回転角度を検出する6つのエンコーダを備えている。内界センサ部10cは、通信ケーブルUTを介して制御装置11に接続されている。内界センサ部10cは、予め設定された第2サンプリング周期が経過する毎に、これらのエンコーダに回転角度を検出させ、検出結果を示す内界センサ信号を、通信ケーブルUTを介して制御装置11へ送信する。
制御装置11は、上述した各構成要素に加えて、図5に示すように、各種処理を実行するプロセッサ100と、データ及びプログラムを一時的に記憶する主記憶部101と、ファームウェア及びデータを記憶するROM(Read Only Memory)102と、データ及びプログラムを非一時的に記憶する補助記憶部103と、ユーザによる各種指示の入力を受け付ける操作部104と、各種画像を表示する表示部105と、ロボット1の外部の機器との間でデータの送受信を行う通信部106と、計時を行う計時部107と、ロボットアーム10、ロボットハンド12及び力覚センサ13との間でデータの送受信を行う入出力インタフェース108と、データ及びコマンドの伝送経路であるシステムバス109と、を備えている。
プロセッサ100は、CPU(Central Processing Unit)であり、制御装置11の各構成要素を統括的に制御する。また、プロセッサ100は、補助記憶部103に記憶されたプログラムを実行することにより、後述する制御装置11の各機能を実現する。なお、プロセッサ100は、CPU以外のプロセッサであってもよい。
主記憶部101は、RAM(Random Access Memory)を備え、プロセッサ100のワークエリアとして機能する。
ROM102は、複数のファームウェアと、プロセッサ100が当該複数のファームウェアを実行する際に使用するデータと、を記憶する。
補助記憶部103は、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)等のプロセッサ100がデータを読み書き可能な不揮発性メモリを備え、プロセッサ100が各種処理を実行するために用いるプログラム及びデータを不揮発的に記憶する。
操作部104は、図示しない操作スイッチ、タッチパネル等の操作子を備え、当該操作子に対するユーザによる操作に応じて各種指示の入力を受け付ける。
表示部105は、何れも図示しないディスプレイと、当該ディスプレイを制御するディスプレイ制御回路と、を備え、プロセッサ100による制御に従い、当該ディスプレイに各種画像を表示する。
通信部106は、図示しない無線通信モジュール及び有線通信モジュールを備え、ロボット1と外部の機器との間で無線通信又は有線通信を行うことにより各種データをやり取りする。
計時部107は、RTC(Real Time Clock)を備え、現在時刻を計時し、計時結果を示す計時信号をプロセッサ100へ出力する。
入出力インタフェース108は、通信ケーブルUTが接続される図示しない接続ポートを備え、通信ケーブルUTを介してロボットアーム10、ロボットハンド12及び力覚センサ13との間でデータをやり取りする。具体的に、入出力インタフェース108は、プロセッサ100からシステムバス109を介して入力された制御信号を、通信ケーブルUTを介してロボットアーム10のアクチュエータ部10bが備えるモータ制御回路及びロボットハンド12へ送信する。また、入出力インタフェース108は、力覚センサ13から通信ケーブルUTを介して力覚センサ信号を受信し、受信した力覚センサ信号を、システムバス109を介してプロセッサ100へ出力する。また、入出力インタフェース108は、ロボットアーム10の内界センサ部10cから通信ケーブルUTを介して内界センサ信号を受信し、受信した内界センサ信号を、システムバス109を介してプロセッサ100へ出力する。
システムバス109は、上述したプロセッサ100~入出力インタフェース108を相互に接続している。
上述したハードウェア構成を備える制御装置11は、機能的に、図6に示すように、雄ネジワーク2に加えられた力の大きさ及び方向を示す力データを取得する力データ取得部110と、雄ネジワーク2に加えられた回転トルクの大きさ及び方向を示す回転トルクデータを取得する回転トルクデータ取得部111と、雄ネジワーク2のXYZ座標を示す位置データを取得する位置データ取得部112と、雄ネジワーク2のXYZ軸周りの角度を示す姿勢データを取得する姿勢データ取得部113と、上述したネジ締め動作が実行されたときの雄ネジワーク2の回転角度であるネジ締め回転角度を示すネジ締め回転角度データを取得するネジ締め回転角度データ取得部114と、力データ取得部110~ネジ締め回転角度データ取得部114により取得された力データ、回転トルクデータ、位置データ、姿勢データ及びネジ締め回転角度データを記憶する取得データ記憶部115と、ロボットアーム10及びロボットハンド12の動作を制御する動作制御部116と、動作制御部116がロボットアーム10及びロボットハンド12の動作を制御するために用いる制御データを記憶する制御データ記憶部117と、雄ネジワーク2のZ座標が一定値を維持している時間であるZ座標不変時間を計測するZ座標不変時間タイマ118と、ネジ締め動作が開始されてからの上述したネジ締め回転角度の累積値である累積ネジ締め回転角度をカウントする累積ネジ締め回転角度カウンタ119と、を備えている。
力データ取得部110~ネジ締め回転角度データ取得部114、動作制御部116は、プロセッサ100によって実現される。すなわち、プロセッサ100は、補助記憶部103に記憶されたプログラムを実行することにより、これらの各部として機能する。取得データ記憶部115、制御データ記憶部117~累積ネジ締め回転角度カウンタ119は、補助記憶部103によって実現される。すなわち、これらの各部は、補助記憶部103が備える上述の不揮発性メモリの記憶領域に構築される。以下、制御装置11の各機能部について説明する。
力データ取得部110は、力覚センサ13から受信した力覚センサ信号が示す雄ネジワーク2に加えられた力の大きさ及び方向に基づいて、雄ネジワーク2に加えられたX軸方向の力、Y軸方向の力及びZ軸方向の力の大きさ及び方向を示す力データを取得する。
回転トルクデータ取得部111は、力覚センサ13から受信した力覚センサ信号が示す雄ネジワーク2に加えられた回転トルクの大きさ及び方向に基づいて、雄ネジワーク2に加えられたX軸周りの回転トルク、Y軸周りの回転トルク及びZ軸周りの回転トルクの大きさ及び方向を示す回転トルクデータを取得する。
位置データ取得部112は、ロボットアーム10の内界センサ部10cから受信した内界センサ信号が示す回転角度に基づいて、雄ネジワーク2のX座標、Y座標及びZ座標を示す位置データを取得する。
姿勢データ取得部113は、内界センサ部10cから受信した内界センサ信号が示す回転角度に基づいて、雄ネジワーク2のX軸周りの角度、Y軸周りの角度及びZ軸周りの角度を示す姿勢データを取得する。ここで、X軸周りの角度は、基準方向、例えば、Z軸負方向を基準とした時計周り方向の角度であり、Y軸周りの角度は、基準方向、例えば、Z軸負方向を基準とした時計周り方向の角度であり、Z軸周りの角度は、基準方向、例えば、X軸正方向を基準とした時計周り方向の角度である。
ネジ締め回転角度データ取得部114は、内界センサ部10cから受信した内界センサ信号に基づいて、ネジ締め回転角度を示すネジ締め回転角度データを取得する。具体的に、ネジ締め動作において、ロボットアーム10は、雄ネジワーク2をロボットハンド12により保持しつつ、関節J6から駆動力を供給してリンクC6を回転させることによって、ロボットハンド12及び雄ネジワーク2を回転させる。ネジ締め回転角度データ取得部114は、内界センサ部10cから受信した内界センサ信号が示す関節J6に内蔵されたサーボモータの回転角度に基づいて、ネジ締め回転角度データを取得する。
取得データ記憶部115は、力データ取得部110~ネジ締め回転角度データ取得部114により取得された力データ、回転トルクデータ、位置データ、姿勢データ及びネジ締め回転角度データを、各データの取得時刻を示すデータに対応付けて記憶する。
動作制御部116は、ロボットアーム10のアクチュエータ部10bが備えるモータ制御回路へ、入出力インタフェース108及び通信ケーブルUTを介して制御信号を送信し、当該モータ制御回路に、アクチュエータ部10bの動作を制御させる。これにより、動作制御部116は、ロボットアーム10の動作を制御する。動作制御部116は、動作制御手段の一例である。具体的に、動作制御部116は、位置制御、姿勢制御、力制御、倣い制御等の制御を行う。
位置制御は、ロボットアーム10に、雄ネジワーク2をロボットハンド12により保持しつつ指定された座標の位置へ移動させる制御である。位置制御において、動作制御部116は、取得データ記憶部115に記憶された最新の位置データが示す雄ネジワーク2の現在のXYZ座標が指定された座標に一致するようにロボットアーム10を動作させる制御信号を生成し、アクチュエータ部10bへ送信するフィードバック制御を行う。
姿勢制御は、ロボットアーム10に、雄ネジワーク2をロボットハンド12により保持しつつ雄ネジワーク2の姿勢、すなわちXYZ軸周りの各角度を指定された角度に変化させる制御である。姿勢制御において、動作制御部116は、取得データ記憶部115に記憶された最新の姿勢データが示す雄ネジワーク2の現在のXYZ軸周りの角度が指定されたXYZ軸周りの角度に一致するようにロボットアーム10を動作させる制御信号を生成し、アクチュエータ部10bへ送信するフィードバック制御を行う。
力制御は、ロボットアーム10に、雄ネジワーク2をロボットハンド12により保持しつつ指定された大きさ及び方向の力をロボットハンド12及び雄ネジワーク2へ加える動作を実行させる制御である。力制御において、動作制御部116は、取得データ記憶部115に記憶された最新の力データが示す雄ネジワーク2に現在加わっている力の大きさ及び方向が指定された力の大きさ及び方向に一致するようにロボットアーム10を動作させる制御信号を生成し、アクチュエータ部10bへ送信するフィードバック制御を行う。
倣い制御は、ロボットアーム10に、雄ネジワーク2をロボットハンド12により保持しつつ雌ネジワーク3の形状に倣うように移動させる倣い動作を実行させる制御である。
動作制御部116は、入出力インタフェース108及び通信ケーブルUTを介してロボットハンド12へ制御信号を送信することにより、ロボットハンド12の動作を制御する。具体的に、動作制御部116は、ロボットハンド12の爪121に上述した閉動作を実行させ、ロボットハンド12に雄ネジワーク2を保持させる制御、爪121に上述した開動作を実行させ、ロボットハンド12に保持していた雄ネジワーク2を放させる制御等の制御を行う。
制御データ記憶部117は、制御データとして、何れも後述する第1閾値~第8閾値、位置閾値、時間閾値、角度閾値、第1検査閾値及び第2検査閾値を示す閾値データと、何れも後述する第1制御係数~第8制御係数を示す制御係数データと、を記憶する。
以下、上述したハードウェア構成及び機能的構成を備える制御装置11が実行する組立動作について、図7のフローチャートを参照して説明する。制御データ記憶部117は、閾値データ及び制御係数データを予め記憶している。雌ネジワーク3は、治具4により、雌ネジワーク3の雌ネジ部301の開口が上方向を向き、かつ、雌ネジ部301の軸心がZ軸に対して平行な状態で定盤5に固定されている。この状態において、ユーザが、制御装置11の操作部104を操作することにより組立動作の開始を指示すると、制御装置11のプロセッサ100が、図7のフローチャートに示す組立動作を開始する。
組立動作が開始されると、まず、力データ取得部110が、力データの取得を開始する(ステップS101)。以後、力データ取得部110は、力覚センサ13から力覚センサ信号を受信する毎に、受信した力覚センサ信号に基づいて力データを取得する。力データ取得部110は、取得した力データを、取得時刻、すなわち計時部107から入力された計時信号が示す現在時刻を示すデータに対応付けて取得データ記憶部115に逐次格納する。
次に、回転トルクデータ取得部111が、回転トルクデータの取得を開始する(ステップS102)。以後、回転トルクデータ取得部111は、力覚センサ13から力覚センサ信号を受信する毎に、受信した力覚センサ信号に基づいて回転トルクデータを取得する。回転トルクデータ取得部111は、取得した回転トルクデータを、取得時刻を示すデータに対応付けて取得データ記憶部115に逐次格納する。
続いて、位置データ取得部112が、位置データの取得を開始する(ステップS103)。以後、位置データ取得部112は、ロボットアーム10の内界センサ部10cから内界センサ信号を受信する毎に、受信した内界センサ信号に基づいて位置データを取得する。位置データ取得部112は、取得した位置データを、取得時刻を示すデータに対応付けて取得データ記憶部115に逐次格納する。
次に、姿勢データ取得部113が、姿勢データの取得を開始する(ステップS104)。以後、姿勢データ取得部113は、ロボットアーム10の内界センサ部10cから内界センサ信号を受信する毎に、受信した内界センサ信号に基づいて姿勢データを取得する。姿勢データ取得部113は、取得した姿勢データを、取得時刻を示すデータに対応付けて取得データ記憶部115に逐次格納する。
その後、プロセッサ100は、Z座標不変時間タイマ118のタイマ値を初期値「0」に設定し、Z座標不変時間タイマ118によるZ座標不変時間の計測を開始させる(ステップS105)。以後、プロセッサ100は、位置データ取得部112により位置データが取得される毎に、取得された位置データが示す雄ネジワーク2のZ座標が、取得データ記憶部115に記憶された前回取得されたZ座標と同一であるか否かを判定する。同一であると判定した場合、プロセッサ100は、Z座標不変時間タイマ118のタイマ値を1インクリメントすることにより更新する。同一ではないと判定した場合、プロセッサ100は、Z座標不変時間タイマ118をクリアしてタイマ値を初期値「0」にする。
次に、プロセッサ100は、ロボットアーム10に、雄ネジワーク2を保持させ、雄ネジ部202を雌ネジワーク3の雌ネジ部301に押付けて、その位置と姿勢を調整する準備動作を実行させる(ステップS106)。
図8に示すように、準備動作を開始すると、動作制御部116は、ロボットハンド12に、雄ネジワーク2を保持させる(ステップS201)。より詳細には、動作制御部116は、ロボットアーム10を制御し、ロボットハンド12を第1基準位置へ移動させる。第1基準位置には、雄ネジワーク2が図示しない治具に搭載されて配置されている。動作制御部116は、ロボットハンド12を制御し、爪121に雄ネジワーク2の被把持部201を把持させる。このとき、動作制御部116は、ロボットハンド12に、図4(A)に示すように爪121の先端方向端部122が雄ネジワーク2の上端部200aに接触するまで、爪121を雄ネジワーク2のネジ頭部200に押付けさせる。これにより、雄ネジワーク2が、ロボットハンド12の基準位置に固定される。
続いて、動作制御部116は、ロボットアーム10に、雄ネジワーク2を、第2基準位置へ移動させる(ステップ202)。第2基準位置は、治具4に搭載された雌ネジワーク3の上方の位置である。このとき、動作制御部116は、ロボットハンド12に、雄ネジワーク2を、雄ネジ部202が下方向を向き、かつ、雄ネジ部202が雌ネジワーク3の雌ネジ部301の開口に対向した姿勢で保持させる。
続いて、動作制御部116は、ロボットアーム10に、雄ネジワーク2を下方向に移動させ、雌ネジワーク3に予め設定された押付け力で押付けさせる(ステップS203)。下方向は第1方向の一例である。ステップS203の処理が実行されることにより、ロボットアーム10が、雄ネジワーク2の雄ネジ部202を雌ネジワーク3の雌ネジ部301に、下方向に押圧する。
雄ネジワーク2が雌ネジワーク3に押付けられた状態で、雄ネジ部202の軸心と雌ネジ部301の軸心との間のずれがゼロである場合、雄ネジワーク2には、下方向の押付け力と反対の上方向の反力のみが加わる。これに対し、雄ネジ部202の軸心と雌ネジ部301の軸心との間のずれがゼロではない場合、すなわち、雄ネジ部202の軸心が雌ネジ部301の軸心からずれている場合、及び、雄ネジ部202の軸心が雌ネジ部301の軸心に対して傾斜している場合、雄ネジワーク2には、Z軸正方向の反力と共に、X軸方向の反力、Y軸方向の反力、X軸周りの回転トルク及びY軸周りの回転トルクの少なくとも一つが雌ネジワーク3からの反力として加わる。雄ネジ部202の軸心と雌ネジ部301の軸心との間のずれと傾きが小さいほど、雄ネジワーク2に加わるX軸方向の反力と、Y軸方向の反力と、X軸周りの回転トルクと、Y軸周りの回転トルクとの大きさは小さくなる。X軸方向は、第2方向の一例である。Y軸方向は第3方向の一例である。以下、雄ネジ部202の軸心と雌ネジ部301の軸心との間のずれと傾きを、単に「軸心間のずれ」と称する。
図9は、雄ネジ部202の軸心AAが雌ネジ部301の軸心BBからずれた状態で、雄ネジワーク2が雌ネジワーク3に押付けられている具体例を示している。この例では、ロボットハンド12から雄ネジワーク2に押付け力Fzが加えられ、この押付け力Fzが雄ネジワーク2から雌ネジワーク3に加わっている。これに応じて、雌ネジワーク3から雄ネジワーク2に、上方向の反力であるZ軸方向の反力Fzrと共に、X軸方向の反力Fxrが加わっている。さらに、Y軸周りの回転トルクTryが雄ネジワーク2に加わっている。
図8に戻り、ステップS203の処理の実行後、動作制御部116は、取得データ記憶部115に記憶されていた最新の力データ及び回転トルクデータを取得する(ステップS204)。次に、動作制御部116は、取得した力データが示す雄ネジワーク2に加わるX軸方向の反力Fxr及びY軸方向の反力Fyrと、ステップS204で取得された回転トルクデータが示す雄ネジワーク2に加わるX軸周りの回転トルクTrx及びY軸周りの回転トルクTryと、が予め設定された基準条件を満たすか否かを判定する(ステップS205)。基準条件は、「X軸方向の反力の絶対値|Fxr|が第1閾値Th1以下であり、かつ、Y軸方向の反力の絶対値|Fyr|が第2閾値Th2以下であり、X軸周りの回転トルクの絶対値|Trx|が第3閾値Th3以下であり、かつ、Y軸周りの回転トルクの絶対値|Try|が第4閾値Th4以下である」という条件である。即ち、基準条件は、上方向の反力Fz以外の反力がほとんど無いことである。
なお、第1閾値Th1~第4閾値Th4は、実験などにより予め求められ、制御データ記憶部117に記憶されている。
上述した基準条件は、軸心間のずれが基準範囲内の小さな値である場合に満たされ、軸心間のずれが基準範囲内の値ではない場合には満たされない。従って、動作制御部116は、ステップS205において、基準条件が満たされているか否かを判定することにより、軸心間のずれが基準範囲内の値であるか否かを判定することができる。
ステップS205において、基準条件を満たしていると判定した場合(ステップS205;Yes)、すなわち、軸心間のずれが基準範囲内であると判定した場合、制御は、後述するステップS210にジャンプする。
一方、ステップS205において、基準条件を満たしていない、すなわち、X軸方向の反力の絶対値|Fxr|と、Y軸方向の反力の絶対値|Fyr|と、X軸周りの回転トルクの絶対値|Trx|と、Y軸周りの回転トルクの絶対値|Try|との少なくとも1つが閾値より大きいと判定した場合(ステップS205;No)、すなわち、軸心間のずれが基準範囲内ではないと判定した場合、動作制御部116は、雄ネジワーク2の位置及び傾きの調整量を示す第1調整量ΔX、第2調整量ΔY、第3調整量Δθx及び第4調整量Δθyを求める(ステップS206)。
具体的に、動作制御部116は、雄ネジワーク2に加わったX軸方向の反力の絶対値|Fxr|が第1閾値Th1より大きい場合、反力の絶対値|Fxr|と第1閾値Th1との差に予め設定された第1制御係数k1を乗算して得られた値を第1調整量ΔXとして設定し、反力の絶対値|Fxr|が第1閾値Th1以下である場合、第1調整量ΔXをゼロに設定する。
また、動作制御部116は、雄ネジワーク2に加わったY軸方向の反力の絶対値|Fyr|が第2閾値Th2より大きい場合、反力の絶対値|Fyr|と第2閾値Th2との差に予め設定された第2制御係数k2を乗算して得られた値を第2調整量ΔYとして設定し、反力の絶対値|Fyr|が第2閾値Th2以下である場合、第2調整量ΔYをゼロに設定する。
また、動作制御部116は、雄ネジワーク2に加わったX軸周りの回転トルクの絶対値|Trx|が第3閾値Th3より大きい場合、回転トルクの絶対値|Trx|と第3閾値Th3との差に予め設定された第3制御係数k3を乗算して得られた値を第3調整量Δθxとして設定し、回転トルクの絶対値|Trx|が第3閾値Th3以下である場合、第3調整量Δθxをゼロに設定する。
また、動作制御部116は、雄ネジワーク2に加わったY軸周りの回転トルクの絶対値|Try|が第4閾値Th4より大きい場合、回転トルクの絶対値|Try|と第4閾値Th4との差に予め設定された第4制御係数k4を乗算して得られた値を第4調整量Δθyとして設定し、回転トルクの絶対値|Try|が第4閾値Th4以下である場合、第4調整量Δθyをゼロに設定する。
ステップS206の実行後、動作制御部116は、求めた調整量に従って、反力の方向に雄ネジワーク2の位置を移動し、且つ、回転トルクの方向と反対の方向に雄ネジワーク2を傾ける。
具体的には、動作制御部116は、取得データ記憶部115に記憶された雄ネジワーク2の最新の位置データ及び姿勢データを取得する(ステップS207)。
次に、動作制御部116は、次式に従って、雄ネジワーク2の位置及び姿勢の調整後のX座標Xt+1、Y座標Yt+1、X軸周りの角度θxt+1及びY軸周りの角度θyt+1を設定する(ステップS208)。なお、以下の式において、Xは、ステップS207で取得された位置データが示す雄ネジワーク2の現在のX座標であり、Yは、当該位置データが示す雄ネジワーク2の現在のY座標である。また、θxtは、ステップS207で取得された姿勢データが示す雄ネジワーク2の現在のX軸周りの角度であり、θytは、当該姿勢データが示す雄ネジワーク2の現在のY軸周りの角度である。
X軸方向の反力Fxrの方向がX軸正方向であれば、Xt+1=X+ΔX
X軸方向の反力Fxrの方向がX軸負方向であれば、Xt+1=X-ΔX
Y軸方向の反力Fyrの方向がY軸正方向であれば、Yt+1=Y+ΔY
Y軸方向の反力Fyrの方向がY軸負方向であれば、Yt+1=Y-ΔY
X軸周りの回転トルクTrxが正方向であれば、θxt+1=θxt+Δθ
X軸周りの回転トルクTrxが負方向であれば、θxt+1=θxt-Δθ
Y軸周りの回転トルクTryが正方向であれば、θyt+1=θyt+Δθ
Y軸周りの回転トルクTryが負方向であれば、θyt+1=θyt-Δθ
続いて、動作制御部116は、ロボットアーム10に、ステップS208で設定されたX座標Xt+1及びY座標Yt+1の位置に雄ネジワーク2を移動し、且つ、雄ネジワーク2のX軸周りの角度が角度θxt+1となり、Y軸周りの角度が角度θyt+1となるように、ロボットハンド12の位置及び姿勢を制御させる(ステップS209)。この位置と姿勢の微調整により、軸心間のずれが小さくなる。その後、処理は、ステップS204にリターンする。ステップS209の処理を実行する動作制御部116と、当該処理が実行されたことに応じて動作するロボットアーム10とは、調整手段の一例である。
一方、ステップS205でYesと判別された場合には、ステップS210で、雄ネジワーク2のZ座標が位置閾値以下であり、且つ、Z座標不変時間が時間閾値以上であるか否かを判別する(ステップS210)。ステップS210でYesと判別された場合、雄ネジワーク2が雌ネジワーク3の開口に回転することなく最大限押し込まれていることを意味する。Noの場合、処理は、ステップS204にリターンする。一方、Yesの場合には、動作制御部116は、ロボットアーム10に、雄ネジワーク2の位置と姿勢を維持させたまま、雌ネジワーク3への押付けを終了させ(ステップS211)、図7のフローチャートに示す組立動作にリターンする。
このようにして、動作制御部116は、雄ネジワーク2に加わるX軸方向の反力と、Y軸方向の反力と、X軸周りの回転トルクと、Y軸周りの回転トルクとを用いて、雄ネジワーク2の回転を始める前に、雄ネジワーク2の位置と傾きとを調整し、軸心間のずれを小さくすることができる。
図7のステップS106の準備動作の実行後、プロセッサ100は、ロボットアーム10に、雄ネジワーク2をロボットハンド12により保持しつつ雌ネジワーク3に組付ける組付け動作を実行させる(ステップS107)。
図10は、組付け動作の流れを示すフローチャートである。この組付け動作では、雄ネジワーク2を回転させて雄ネジワーク2と雌ネジワーク3を螺合させながら、雄ネジワーク2の位置と傾きを調整する。
図示するように、組付け動作を開始すると、動作制御部116は、ロボットアーム10に、ステップS211で設定した位置と姿勢を維持している雄ネジワーク2を、第2押付け力で、雌ネジワーク3の雌ネジ部301に押付けさせる(ステップS301)。ステップS301の処理が実行されることにより、ロボットアーム10が、雄ネジワーク2の雄ネジ部202を雌ネジワーク3の雌ネジ部301に、下方向に押圧する。
次に、動作制御部116は、ロボットアーム10に、ロボットハンド12を回転させて雄ネジワーク2を回転させて、ネジ締め動作を開始させる(ステップS302)。以後、ロボットアーム10は、ネジ締め動作を実行することにより雄ネジワーク2を雌ネジワーク3に組付ける。
次に、ネジ締め回転角度データ取得部114が、ネジ締め回転角度データの取得を開始する(ステップS303)。以後、ネジ締め回転角度データ取得部114は、ロボットアーム10の内界センサ部10cから内界センサ信号を受信する毎に、受信した内界センサ信号に基づいてネジ締め回転角度データを取得する。ネジ締め回転角度データ取得部114は、取得したネジ締め回転角度データを、取得時刻を示すデータに対応付けて取得データ記憶部115に逐次格納する。
ステップS303の処理の実行後、プロセッサ100は、累積ネジ締め回転角度カウンタ119のカウント値を初期値である「0」に設定し、累積ネジ締め回転角度カウンタ119による累積ネジ締め回転角度のカウントを開始させる(ステップS304)。以後、プロセッサ100は、ネジ締め回転角度データ取得部114によりネジ締め回転角度データが取得される毎に、取得されたネジ締め回転角度データが示すネジ締め回転角度に応じて累積ネジ締め回転角度カウンタ119のカウント値を更新する。
続いて、動作制御部116は、ステップS204~S209と同様のステップS305~S310の処理を実行することにより、軸心間のずれが基準範囲内の値になるように、雄ネジワーク2の位置と姿勢との少なくとも一方を調整する。即ち、ネジ締め動作と雄ネジワーク2の位置及び姿勢の調整とを並行して実行する。ステップS209の処理と同様の処理であるステップ310の処理を実行する動作制御部116と、当該処理が実行されたことに応じて動作するロボットアーム10とは、調整手段の一例である。
なお、雄ネジ部202が雌ネジ部301に螺合している状態で実行されるステップS305~S310の処理では、雄ネジワーク2の位置及び姿勢の調整が、雄ネジワーク2と雌ネジワーク3との間のクリアランス、換言すると、あそびの範囲内で実行される。具体的に、本実施の形態では、実験を行うことにより求められた雄ネジ部202が雌ネジ部301に螺合している状態における第1調整量ΔX~第4調整量Δθyの上限値を示す上限値データが制御データ記憶部117に予め記憶されている。この上限値データは、雄ネジ部202が雌ネジ部301に螺合した状態における雄ネジワーク2の可動範囲を示している。ステップS307の処理において、動作制御部116は、上限値データが示す範囲内で第1調整量ΔX~第4調整量Δθyを設定する(ステップS307)。
この第1調整量ΔX~第4調整量Δθyを用いて、雄ネジワーク2の位置及び姿勢の調整後のX座標Xt+1、Y座標Yt+1、X軸周りの角度θxt+1及びY軸周りの角度θyt+1が設定される(ステップS309)。
図11は、雄ネジワーク2の雄ネジ部202の軸心AAが雌ネジワーク3の雌ネジ部301の軸心BBからずれた状態で、雄ネジワーク2が雌ネジワーク3に締結されつつある状態を例示する。図11に示す例では、ロボットハンド12から雄ネジワーク2に第2押付け力Fz2が加えられ、この第2押付け力Fz2が雄ネジワーク2を介して雌ネジワーク3に加わっている。これに応じて、雌ネジワーク3から雄ネジワーク2に、上方向の反力であるZ軸方向の反力Fzr2と共に、X軸方向の反力Fxr2が加わっている。また、Y軸周りの回転トルクTryが雄ネジワーク2に加わっている。
このため、ステップS305~S310の処理により、図9の例と同様に、雄ネジワーク2は、X軸負方向に位置が補正され、時計回り方向に姿勢が修正される。なお、第5閾値Th5~第8閾値Th8は第1閾値Th1~第4閾値Th4と同一でも異なっても良く、第5制御係数k5~第8制御係数k8は第1制御係数k1~第4制御係数k4と同一でも異なってもよい。
その後、ステップS306で、軸心間のずれが基準範囲内であると判別されると(ステップS306:Yes)、動作制御部116は、「累積ネジ締め回転角度が角度閾値以上である」という組付け完了条件が満たされているか否かを判定することにより、雄ネジワーク2の雌ネジワーク3への組付けが完了したか否かを判定する(ステップS311)。具体的には、動作制御部116は、累積ネジ締め回転角度カウンタ119のカウント値が示す累積ネジ締め回転角度と、制御データ記憶部117に記憶された閾値データが示す角度閾値と、に従って組付け完了条件が満たされているか否かを判定する。
ステップS311において、組付け完了条件が満たされていないと判定された場合(ステップS311;No)、処理はステップS305へ戻る。
ステップS311において、組付け完了条件が満たされていると判定した場合(ステップS311;Yes)、動作制御部116は、ロボットアーム10に雄ネジワーク2の雌ネジワーク3への押付けとネジ締め動作とを停止させる(ステップS312)。続いて、プロセッサ100は、ネジ締め回転角度データ取得部114によるネジ締め回転角度データの取得と、累積ネジ締め回転角度カウンタ119による累積ネジ締め回転角度のカウントと、を停止させ(ステップS313)、図10のフローチャートに示す組付け動作を終了する。組付け動作制御の終了後、処理は図7のフローチャートに示す組立動作に戻る。
図7に戻り、ステップS107の組付け動作の実行後、プロセッサ100は、ロボットアーム10に、引張り動作を実行させる(ステップS108)。
図12に示すように、引張り動作を開始すると、動作制御部116は、ロボットアーム10に、雄ネジワーク2をロボットハンド12により保持し、上方向に予め設定された第3基準大きさを有する引張り力をロボットハンド12に加え、雄ネジワーク2を上方向へ引っ張る引張り動作を開始させる(ステップS401)。上方向、すなわちZ軸正方向は、第6方向の一例である。
雄ネジワーク2から雌ネジワーク3に引張り力が加えられたとき、雄ネジワーク2が雌ネジワーク3に正常に組付けられており、雄ネジワーク2が雌ネジワーク3に対して固定されていれば、雌ネジワーク3は上方向へ移動しない。この場合、図13に示すように、引張り動作が実行されることによりロボットハンド12から雄ネジワーク2に引張り力Fz3が加えられ、この引張り力Fz3が雄ネジワーク2を介して雌ネジワーク3に加わっている。これに応じて、雌ネジワーク3から雄ネジワーク2に、下方向の反力Fzr3が加わる。雄ネジワーク2に加わった下方向の反力Fzr3は、雄ネジワーク2からロボットハンド12へ伝わる。
これに対し、雄ネジワーク2が雌ネジワーク3に正常に組付けられておらず、雄ネジワーク2が雌ネジワーク3に対して固定されていない場合、雄ネジワーク2から雌ネジワーク3に引張り力が加えられたときに、雌ネジワーク3が引っ張られて上方向へ移動する。また、このとき、雄ネジワーク2が雌ネジワーク3に正常に組付けられている場合に比べて小さい下方向の反力が雌ネジワーク3から雄ネジワーク2に加わる。雄ネジワーク2に加わった下方向の反力は、雄ネジワーク2からロボットハンド12へ伝わる。
図12に戻り、ステップS402において、動作制御部116は、「Z軸方向の反力の大きさ|Fzr|が第1検査閾値以上であり、かつ、Z座標不変時間が第2検査閾値以上である」という第2基準条件が満たされているか否かを判定することにより、雄ネジワーク2が雌ネジワーク3に正常に組付けられているか否かを判定する。本実施の形態では、実験を行うことにより求められた、雄ネジワーク2が雌ネジワーク3に正常に組付けられた状態において引張り動作を行ったときに雌ネジワーク3から雄ネジワーク2及びロボットハンド12に加わる下方向の反力の大きさが第1検査閾値として予め設定されている。また、第2検査閾値は、任意の値に予め設定されている。制御データ記憶部117には、このような方法により設定された第1検査閾値及び第2検査閾値を示す閾値データが予め記憶されている。
上述した第2基準条件は、雄ネジワーク2が正常に組付けられているときに満たされ、雄ネジワーク2が正常に組付けられていないときには満たされない。このため、動作制御部116は、第2基準条件が満たされているか否かを判定することにより、雄ネジワーク2が正常に組付けられているか否かを判定することができる。
ステップS402において、動作制御部116は、取得データ記憶部115に記憶された最新の力データが示す雄ネジワーク2及びロボットハンド12に加わるZ軸方向の反力の大きさと、Z座標不変時間タイマ118のタイマ値が示すZ座標不変時間と、制御データ記憶部117に記憶された閾値データが示す第1検査閾値及び第2検査閾値と、に従って第2基準条件が満たされているか否かを判定する。
ステップS402において、第2基準条件が満たされていないと判定した場合(ステップS402;No)、動作制御部116は、ロボットアーム10に引張り動作を停止させる(ステップS403)。ステップS403の処理の実行後、処理は図7のフローチャートのステップS106へ戻る。その後、プロセッサ100が、ステップS106の準備動作、ステップS107の組付け動作及びステップS108の引張り動作をこの順に再度実行する。
第2基準条件が満たされていないとき、すなわち、雄ネジワーク2が正常に組付けられていないときに、準備動作及び組付け動作を再度実行することにより、雄ネジワーク2を正常に組付けることができる。例えば、軸心間のずれが基準範囲を超えた値である状態でネジ締め動作が実行されたことが原因で雄ネジワーク2が正常に組付けられていなかったときに準備動作及び組付け動作を再度実行した場合、当該組付け動作において、軸心間のずれが基準範囲内の値である状態でネジ締め動作を実行することにより、雄ネジワーク2を正常に組付けることができる。従って、ロボットアーム10は、第2基準条件が満たされていないときに、準備動作及び組付け動作を再度実行することにより、第1ワークの組付けに失敗する可能性を抑制することができる。
図12に戻り、プロセッサ100は、ステップS402において第2基準条件が満たされていると判定されるまで(ステップS402;Yes)、ステップS403の処理と、ステップS106の準備動作と、ステップS107の組付け動作と、を繰り返し実行する。
ステップS402において、第2基準条件が成立していると判定した場合(ステップS402;Yes)、動作制御部116は、ロボットアーム10に引張り動作を停止させ(ステップS404)、図12のフローチャートに示す引張り動作を終了する。引張り動作の終了後、処理は図7のフローチャートに示す組立動作に戻る。
図7に戻り、ステップS108の引張り動作の実行後、プロセッサ100は、力データ取得部110による力データの取得、回転トルクデータ取得部111による回転トルクデータの取得、位置データ取得部112による位置データの取得、及び姿勢データ取得部113による姿勢データの取得を停止する(ステップS109)。
ステップS109の処理の実行後、プロセッサ100は、Z座標不変時間タイマ118のタイマ値を初期値である「0」に設定して、Z座標不変時間タイマ118によるZ座標不変時間の計測を停止し(ステップS110)、組立動作を終了する。
このように、本実施の形態の構成によれば、組付け動作が実行される前及び組付け動作中に、軸心間のずれが小さくなるように、雄ネジワーク2の位置と姿勢との少なくとも一方が調整される。これにより、雌ネジワーク3に対する雄ネジワーク2の組付けに失敗する可能性を抑制することができると共に、雄ネジワーク2又は雌ネジワーク3が破損する可能性を抑制することができる。すなわち、このような構成によれば、雄ネジワーク2の組付けを適切に行うことができる。
また、ロボットハンド12の爪121は、先端方向端部122とクッションゴム123とを備えている。先端方向端部122は、爪121が雄ネジワーク2を保持しているとき、雄ネジワーク2に接触することにより、雄ネジワーク2の位置を規定する。また、クッションゴム123は、雄ネジワーク2のロボットハンド本体部120に対する相対的な移動と回転とを制限する。従って、雄ネジワーク2の組付けに失敗する可能性及び雄ネジワーク2又は雌ネジワーク3が破損する可能性を抑制することができる。すなわち、このような構成によれば、雄ネジワーク2の組付けを適切に行うことができる。
また、引張り動作を行うことにより、雄ネジワーク2の組付けの失敗を検出できる。すなわち、このような構成によれば、雄ネジワーク2の組付けを適切に行うことができる。
なお、本実施の形態では、雄ネジワーク2に加わる反力に応じた雄ネジワーク2の位置の調整と、雄ネジワーク2に加わる回転トルクに応じた雄ネジワーク2の姿勢の調整と、を行うことにより軸心間のずれを小さくするものとして説明したが、これは一例に過ぎない。雄ネジワーク2に加わる反力に応じた雄ネジワーク2の位置の調整と、雄ネジワーク2に加わる回転トルクに応じた雄ネジワーク2の姿勢の調整と、の何れか一方のみを行うことにより軸心間のずれを小さくしてもよい。このような構成によれば、雄ネジワーク2の組付けを適切に行うことを可能にしつつ、制御負荷を軽減することができる。
(実施の形態2)
以下、ロボットハンド12が、実施の形態1と異なる方法によりワークを保持する実施の形態2について、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
本実施の形態において、ロボット1は、実施の形態1に係る雄ネジワーク2の代わりに、図14(A)及び図14(B)に示す雄ネジワーク20を雌ネジワーク3に組付ける。雄ネジワーク20は、第1ワークの一例である。
雄ネジワーク20は、図14(A)及び図14(B)に示すように、被把持部201を備えていない点と、くぼみ部203を備えている点と、において雄ネジワーク2と相違している。なお、図14(B)では、理解を容易にするため、実際には目視できないくぼみ部203を破線により示している。くぼみ部203は、凹形状を有し、ネジ頭部200の雄ネジ部202が設けられた端部と反対の端部である上端部200aに形成された開口を備えている。
ロボット1が備えるロボットアーム10は、雄ネジワーク20をロボットハンド12により保持しつつネジ締め動作を実行することによって雄ネジワーク20を雌ネジワーク3に組付ける。
図15は、ロボットハンド12が雄ネジワーク20を保持した状態を示している。理解を容易にするため、図15では、ロボットアーム10及び力覚センサ13は図示していない。ロボットハンド12は、図15に示すように、爪121をくぼみ部203へ挿入した状態で爪121に開動作を実行させ、くぼみ部203の側壁に爪121を押付けることにより雄ネジワーク20を機械的に保持する。
本実施の形態に係るロボットハンド12は、図15に示すように、クッションゴム123を備えていない点と、弾性部材である複数の第2クッションゴム125を備えている点と、において実施の形態1に係るロボットハンド12と相違している。また、本実施の形態に係るロボットハンド12が備える爪121の先端方向端部124の形状は、実施の形態1に係る爪121の先端方向端部122の形状と相違している。なお、図15では、理解を容易にするため、第2クッションゴム125に斜線を付している。
爪121の先端方向端部124は、爪121が雄ネジワーク20を保持しているとき、図15に示すように、雄ネジワーク2の上端部200aとくぼみ部203の底面とに接触することにより、雄ネジワーク2の基端方向への移動を制限し、雄ネジワーク2の軸方向の位置を固定する。
複数の第2クッションゴム125は、第2制限手段の一例であり、爪121の先端方向端部124に配置されている。第2クッションゴム125は、爪121が雄ネジワーク20を保持しているとき、図15に示すように雄ネジワーク20が備えるくぼみ部203の側壁に接触することにより、雄ネジワーク2の長軸方向すなわち基端方向及び先端方向への移動と、雄ネジワーク20の長軸周りの回転と、を制限する。
以上説明したように、爪121が雄ネジワーク20を保持しているとき、爪121の先端方向端部124及び第2クッションゴム125が、基端方向及び先端方向への雄ネジワーク20の移動と、雄ネジワーク20の回転と、を制限する。このような構成により、雄ネジワーク20がロボットハンド12により保持されているとき、雄ネジワーク20はロボットハンド12に対して相対的に固定される。換言すれば、ロボットハンド12は、雄ネジワーク20を固定的に保持する。
このような構成によれば、被把持部201を備えていない雄ネジワーク20を、ロボットハンド12により固定的に保持することができる。雄ネジワーク20がロボットハンド12により固定的に保持された状態において実施の形態1と同様に準備動作及び組付け動作を実行し、雄ネジワーク20を組付けることにより、雄ネジワーク20の組付けに失敗する可能性を抑制すると共に、雄ネジワーク20又は雌ネジワーク3が破損する可能性を抑制することができる。すなわち、このような構成によれば、雄ネジワーク2の組付けを適切に行うことができる。
(変形例)
以上、本開示の実施の形態について説明したが、本開示は、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施の形態1では、引張り動作が実行されているときに第2基準条件が満たされるまで、準備動作及び組付け動作を繰り返し実行するものとして説明したが、これは一例に過ぎず、準備動作及び組付け動作の実行回数に上限を設けてもよい。このような構成によれば、準備動作及び組付け動作を繰り返し実行することでは解消し得ない原因により雄ネジワーク2が雌ネジワーク3に正常に組付けられないときに、準備動作及び組付け動作が際限なく繰り返し実行されることを防止できる。なお、このような原因の具体例としては、本来であれば互いに噛み合う形状を有しているべき雄ネジ本体部202aのネジ山と雌ネジ本体部301aのネジ山とが、破損、加工ミス、設計ミス等の要因により、互いに噛み合わない形状を有していることが挙げられる。
なお、上述の変形例において、準備動作及び組付け動作の実行回数が上限回数に達したときに、第2基準条件が満たされていない場合、雄ネジワーク2の組付けに失敗した旨をユーザに報知するエラー報知処理を実行してもよい。このような構成によれば、雄ネジワーク2の組付けが失敗したことをユーザに認識させ、失敗の原因を解消するべく何らかの措置を講じるようにユーザに促すことができる。エラー報知処理の具体例としては、表示部105が備える上述のディスプレイに、雄ネジワーク2の組付けに失敗した旨を報知するエラー報知画像を表示させる処理が挙げられる。
上記実施の形態1では、雄ネジワーク2の組付けが完了したか否かを判定する際の基準である組付け完了条件が「累積ネジ締め回転角度が角度閾値以上である」という条件であるものとして説明したが、これは一例に過ぎず、組付け完了条件は任意に設定することができる。一例として、「閾値以上の回転トルクが既定の期間にわたって雄ネジワーク2に加わる」という条件を、組付け完了条件として設定してもよい。この変形例では、閾値以上の回転トルクが既定の期間にわたって雄ネジワーク2に加わった場合、すなわち組付け完了条件が満たされた場合に、雄ネジワーク2の組付けが完了したと判定される。
上記実施の形態1では、第1ワークの一例として雄ネジワーク2を挙げ、第2ワークの一例として雌ネジワーク3を挙げて説明した。上記実施の形態2では、第1ワークの一例として雄ネジワーク20を挙げて説明した。しかしながら、これらは単なる例に過ぎず、第1ワークは、雄ネジ部を有する任意の形状のワークであってよく、第2ワークは、雌ネジ部を有する任意の形状のワークであってよい。
上記実施の形態1では、第1制御係数k1~第8制御係数k8が、予め設定された定数であるものとして説明したが、これは一例に過ぎない。第1ワークを第2ワークに組付ける際、第1ワークに加わる反力及び回転トルクに応じて第1制御係数k1~第8制御係数k8を設定し、組付け動作及び準備動作においてこれらの制御係数に従って第1ワークの位置と姿勢との少なくとも一方を調整することにより、軸心間のずれを小さくしてもよい。
この変形例では、実験を行うことにより求めた第1ワークに加わる反力及び回転トルクと軸心間のずれとの間の相関関係に従って、第1ワークに加わる反力及び回転トルクと、軸心間のずれを小さくする第1制御係数k1~第8制御係数k8と、の対応関係を示す係数設定データが生成され、制御データ記憶部117に予め記憶されている。準備動作及び組付け動作において、動作制御部116は、第1ワークに加わる反力及び回転トルクと、制御データ記憶部117に記憶された係数設定データと、に従って第1制御係数k1~第8制御係数k8を設定し、第1ワークの位置と姿勢との少なくとも一方を調整する。このような構成によれば、第1ワーク及び第2ワークの形状に拘わらず、第1ワークを第2ワークに適切に組付けることができる。
上記実施の形態1及び2では、ロボットアーム10が、6軸多関節ロボットアームであるものとして説明したが、これは一例に過ぎない。ロボットアーム10は、7軸多関節ロボットアーム、4軸多関節ロボットアーム等の6軸多関節ロボットアーム以外の多関節ロボットアームであってもよい。
上記実施の形態1及び2においては、ステップS205~S208、S306~309の処理において、検出された反力と回転トルクに基づいて、調整量を求め、調整量に基づいて調整後の雄ネジワーク2の位置と姿勢を求める例を説明した。本開示は、この手法に限定されず、AI(Artificial Intelligence)技術を活用して、雄ネジワーク2の位置と姿勢を調整することも可能である。
この場合、例えば、予め、雄ネジワーク2と雌ネジワーク3の組み合わせ毎に、X軸方向の反力FxrとY軸方向の反力FyrとX軸周りの回転トルクTrxとY軸周りの回転トルクTryとの入力データの組と、雄ネジワーク2の位置及び姿勢の調整後のX座標Xt+1、Y座標Yt+1、X軸周りの角度θxt+1及びY軸周りの角度θyt+1との出力データの組を教師データとして複数セット用意する。
続いて、例えば、ニューラルネットワークなどから構成された学習装置に入力データと出力データを順次供給し、これらを学習させ、雄ネジワーク2と雌ネジワーク3の組み合わせ毎にモデルを生成する。
学習完了後、評価処理を行って合格であれば、以後、生成したモデルにステップS204或いはS305で取得した力データと回転トルクデータを入力して、これに応じて出力された修正後の位置と姿勢を目標値とし、ステップS209,S310で、雄ネジワーク2の位置と姿勢を目標値に一致させるように制御すればよい。
上記実施の形態1及び2では、雄ネジワーク2の軸心と雌ネジワーク3の軸心とが共に鉛直方向に平行に配置されている例を示したが、締結時に、雄ネジワーク2と雌ネジワーク3とを正対させることができれば、雄ネジワーク2と雌ネジワーク3の空間上の向きや位置は任意である。
上記実施の形態1及び2では、雄ネジと雌ネジを締結する例を示したが、本開示は、第1ワークの凸部を第2ワークの凹部に嵌合させることなどにより複数のワークを相互に締結する際に、ワークの位置及び姿勢を微調整する場合に広く適用可能である。
上記実施の形態1及び2では、制御装置11がロボットアーム10の外部の装置であるものとして説明したが、これは一例に過ぎず、制御装置11がロボットアーム10に組み込まれていてもよい。
上記実施の形態1及び2では、ロボットハンド12が、空気圧式ロボットハンドであるものとして説明したが、これは一例に過ぎない。ロボットハンド12は、電動式ロボットハンド、油圧式ロボットハンド等の空気圧式ロボットハンド以外のロボットハンドであってよい。
上記実施の形態1及び2では、ロボットハンド12が、一対の爪121を備えるものとして説明したが、これは一例に過ぎない。ロボットハンド12は、3本以上の爪を備えてよい。
上述した各実施の形態では、プロセッサ100が、補助記憶部103に記憶されているプログラムを実行することにより、制御装置11の各機能を実現するものとして説明したが、これは一例に過ぎない。ロボット1の機能の全部又は一部を、単一回路、複合回路、プログラム化されたプロセッサ、並列プログラム化されたプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、これらの組み合わせといった専用のハードウェアにより実現してもよい。
上述した各実施の形態において示したロボット1の構成は、一例に過ぎず、当該構成に、任意の公知技術に係る構成を付加することができる。また、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において、この構成の一部を省略したり変更したりすることもできる。
なお、本開示に係る各機能を実現するための構成を予め備えた専用の組立装置を本開示に係る組立装置として提供できることはもとより、プログラムの適用により、既存の組立装置を、本開示に係る組立装置として機能させることもできる。すなわち、本開示に係る組立装置の各機能を実現させるためのプログラムを、既存の組立装置を制御するプロセッサが実行できるように適用することで、当該既存の組立装置を本開示に係る組立装置として機能させることができる。
なお、このようなプログラムは、任意の方法により適用できる。例えば、プログラムを、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)-ROM、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な非一時的記憶媒体に格納して適用してもよい。或いは、プログラムを搬送波に重畳し、インターネット、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークを介して適用してもよい。具体的に、通信ネットワーク上の掲示板(BBS:Bulletin Board System)にプログラムを掲示して配信してもよい。そして、既存の組立装置を制御するプロセッサが、このプログラムを起動し、OS(Operation System)の制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、本開示に係る組立装置の各機能を実現できるように構成してもよい。
本開示は、本開示の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能である。また、上述した実施の形態は、本開示を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。つまり、本開示の範囲は、実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の開示の意義の範囲内で施される様々な変形が、本開示の範囲内とみなされる。
1 ロボット、2、20 雄ネジワーク、3 雌ネジワーク、4 治具、5 定盤、6 第2雄ネジワーク、10 ロボットアーム、10a 基台、10b アクチュエータ部、10c 内界センサ部、11 制御装置、12 ロボットハンド、13 力覚センサ、100 プロセッサ、101 主記憶部、102 ROM、103 補助記憶部、104 操作部、105 表示部、106 通信部、107 計時部、108 入出力インタフェース、109 システムバス、110 力データ取得部、111 回転トルクデータ取得部、112 位置データ取得部、113 姿勢データ取得部、114 ネジ締め回転角度データ取得部、115 取得データ記憶部、116 動作制御部、117 制御データ記憶部、118 Z座標不変時間タイマ、119 累積ネジ締め回転角度カウンタ、120 ロボットハンド本体部、121 爪、122,124 先端方向端部、123 クッションゴム、125 第2クッションゴム、200 ネジ頭部、200a 上端部、201 被把持部、202 雄ネジ部、 202a 雄ネジ本体部、202b 先端部、203 くぼみ部、300 雌ネジワーク本体部、301 雌ネジ部、 301a 雌ネジ本体部、AA 雄ネジ部の軸心、BB 雌ネジ部の軸心、C1~C6 リンク、G 鉛直方向、J1~J6 関節、UT 通信ケーブル。

Claims (6)

  1. 雄ネジ部を備える第1ワークを保持し、該第1ワークを、雌ネジ部を備える第2ワークに組付ける組立装置であって、
    前記第1ワークを固定的に保持する保持手段を備え、前記第1ワークの前記雄ネジ部を前記第2ワークの雌ネジ部に、第1方向に押圧する組付け手段と、
    前記第1ワークの前記雄ネジ部が前記第2ワークの前記雌ネジ部に当接した状態で、前記第1ワークに前記第2ワークから加わる前記第1方向に直交する第2方向の力と、前記第1方向及び前記第2方向に直交する第3方向の力と、前記第2方向周りのトルクと、前記第3方向周りのトルクとを検出する検出手段と、
    前記検出手段で検出された前記第2方向の力と前記第3方向の力と前記第2方向周りのトルクと前記第3方向周りのトルクとの少なくとも1つが小さくなるように、前記保持手段を介して前記第1ワークの位置と姿勢の少なくとも一方を調整する調整手段と、
    を備え、
    前記組付け手段は、前記調整手段により調整された位置又は姿勢を有する第1ワークを回転させて、前記雄ネジ部を前記第2ワークの前記雌ネジ部に螺合させる、
    組立装置。
  2. 前記保持手段は、前記組付け手段の端部に接続された本体部と、前記第1ワークを保持する保持部材と、を備え、
    前記保持部材は、第1制限手段と第2制限手段とを備え、
    前記第1制限手段は、前記保持部材が前記第1ワークを保持しているとき、前記第1ワークに接触することにより、前記本体部へ近づく方向である第4方向への前記第1ワークの前記本体部に対する相対的な移動を制限し、
    前記第2制限手段は、前記保持部材が前記第1ワークを保持しているとき、前記第1ワークに接触することにより、前記第4方向及び前記第4方向と反対の方向である第5方向への前記第1ワークの前記本体部に対する相対的な移動と、前記第1ワークの前記本体部に対する相対的な回転と、を制限する、
    請求項1に記載の組立装置。
  3. 前記組付け手段が、前記第1ワークを回転して、前記雄ネジ部を前記雌ネジ部に組付けている間に、
    前記組付け手段は、前記雄ネジ部で前記雌ネジ部を押圧し、
    前記検出手段は、前記第2方向の力と、前記第3方向の力と、前記第2方向周りのトルクと、前記第3方向周りのトルクとを検出し、
    前記調整手段は、前記検出手段で検出された前記第2方向の力と前記第3方向の力と前記第2方向周りのトルクと前記第3方向周りのトルクとの少なくとも1つが小さくなるように、前記保持手段を介して前記第1ワークの位置と姿勢の少なくとも一方を調整する、
    請求項1又は2に記載の組立装置。
  4. 前記組付け手段は、前記第1ワークを前記保持手段により保持しつつ前記第1方向と反対の第6方向の力であり第3基準大きさを有する引張り力を前記保持手段に加え、前記第1ワークを前記第2ワークから離れる方向へ引っ張る引張り動作を実行する、
    請求項1から3の何れか一項に記載の組立装置。
  5. 第1ワークの雄ネジ部を第2ワークの雌ネジ部に、第1方向に押圧し、
    前記雄ネジ部が前記雌ネジ部に当接した状態で、前記第1ワークに前記第2ワークから加わる前記第1方向に直交する第2方向の力と、前記第1方向及び前記第2方向に直交する第3方向の力とを検出し、
    検出された前記第2方向の力と前記第3方向の力の少なくとも1つが小さくなるように、前記第1ワークの位置と姿勢の少なくとも一方を調整し、
    調整された位置又は姿勢を有する第1ワークを回転させて、前記雄ネジ部を前記雌ネジ部に螺合させる、
    組立方法。
  6. コンピュータに、
    第1ワークの雄ネジ部を第2ワークの雌ネジ部に第1方向に押圧させるための処理、
    前記雄ネジ部が前記雌ネジ部に当接した状態で、前記第1ワークに前記第2ワークから加わる前記第1方向に直交する第2方向の力と、前記第1方向及び前記第2方向に直交する第3方向の力とを検出するための処理、
    検出された前記第2方向の力と前記第3方向の力の少なくとも1つが小さくなるように、前記第1ワークの位置と姿勢の少なくとも一方を調整するための処理、
    調整された位置又は姿勢を有する第1ワークを回転させて、前記雄ネジ部を前記雌ネジ部に螺合させるための処理を実行させる、
    コンピュータプログラム。
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