JP2023094101A - 引外し装置および遮断器 - Google Patents

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Abstract

【課題】1ユニットで構成できる引外し装置を得ること。【解決手段】引外し装置1は、オン操作によって回転して投入機構を動作させて開閉接点を投入するクローズバー11と、オフ操作によって回転して開放機構を動作させて開閉接点を開路するトリップバー10とを有する開閉機構部50に連結される。引外し装置1は、オン操作によるクローズバー11の回転を検出する検出機構と、検出機構の検出によってワンショットパルスを出力するワンショット回路と、ワンショットパルスによって通電される引外しコイル55cを有し、引外しコイル55cが通電されると、引外しシャフト56を突出して、トリップバー10を回転させて、開閉接点を開路させるソレノイド部と、を備える。検出機構およびソレノイド部は、1ユニットで構成される。【選択図】図12

Description

本開示は、遮断器をオフ操作する引外し装置および遮断器に関する。
空気中で電流を遮断する気中遮断器では、メインシャフトは開閉接点の可動接点を動作させる絶縁リンクを駆動する必要があるため遮断器の奥の方に設けられている。一方、遮断器の開放機構を動作させ、開閉接点をオフにする引外し装置は、気中遮断器の前面に設けられるオフ操作ボタンによって駆動されるトリップバーを駆動するため気中遮断器の前面近くに設けられている(例えば、特許文献1参照)。
また、近年の気中遮断器では、引外し装置の電磁ソレノイドの引外しコイルへ電源電圧が印加され続けることを防止するために、引外し装置の引外し機構に連動して動作する焼損防止スイッチが設けられている。このような焼損防止スイッチは、マイクロスイッチで構成され、遮断器のメインシャフトの回転動作と連動するように設けられることが多い。
実開平4-51747号公報
上記のように、メインシャフトの回転動作と連動して動作するマイクロスイッチを引外しコイルの焼損防止スイッチとして使用しようとすると、メインシャフトと引外しコイルが離れた位置に配置されることが多く、焼損防止スイッチの機構と引外しコイルを含む電磁ソレノイドの機構とを1ユニットで構成することが困難であるという問題がある。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、1ユニットで構成できる引外し装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示における引外し装置は、オン操作によって回転して投入機構を動作させて開閉接点を投入する第1軸と、オフ操作によって回転して開放機構を動作させて開閉接点を開路する第2軸とを有する開閉機構部に連結される。引外し装置は、オン操作による第1軸の回転を検出する検出機構と、検出機構の検出によってワンショットパルスを出力するワンショット回路と、ワンショットパルスによって通電される引外しコイルを有し、引外しコイルが通電されると、引外しシャフトを突出して、第2軸を回転させて、開閉接点を開路させるソレノイド部と、を備え、検出機構およびソレノイド部は、1ユニットで構成されることを特徴とする。
本開示の引外し装置によれば、引外し装置を1ユニットで構成できるという効果を奏する。
実施の形態1の遮断器の構成例を示すブロック図 実施の形態1の遮断器の内部機構を示す要部斜視図 実施の形態1の遮断器の開閉機構部におけるオン操作開始前の状態を示す側断面図 実施の形態1の遮断器の開閉機構部におけるオン操作開始直後の状態を示す側断面図 実施の形態1の遮断器の開閉機構部におけるオン操作完了時の状態を示す側断面図 実施の形態1の遮断器の開閉機構部におけるオフ操作開始直後の状態を示す側断面図 実施の形態1の遮断器の開閉機構部におけるオフ操作完了時の状態を示す側断面図 実施の形態1の遮断器の引外し装置の外観構成を示す斜視図 実施の形態1の遮断器の引外し装置の内部構成を示す断面図 実施の形態1の遮断器の引外し装置の内部構成を示す断面図 実施の形態1の遮断器の引外し装置と開閉機構部との連結構造を示す断面図 実施の形態1の遮断器の引外し装置と開閉機構部との連結構造を示す断面図 実施の形態1の遮断器の引外し装置の駆動回路の回路構成を示すブロック図 実施の形態1の遮断器の引外し装置の駆動回路の各部の動作を説明するためのタイムチャート 実施の形態2の遮断器の引外し装置と引外し装置の下部の構成を示す断面図 実施の形態2の遮断器の引外し装置と引外し装置の下部の構成を示す断面図 実施の形態2の遮断器の引外し装置と引外し装置の下部の構成を示す断面図 実施の形態3の引外し装置の駆動回路の回路構成を示すブロック図 実施の形態3の引外し装置の駆動回路の各部の動作を説明するためのタイムチャート 実施の形態3の引外し装置の駆動回路の各部の動作を説明するためのタイムチャート
以下に、実施の形態にかかる引外し装置および遮断器を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の遮断器100の構成例を示すブロック図である。図1に示す遮断器100は、気中遮断器であり、不図示の電源装置と不図示の負荷装置との間に接続される。負荷装置は、例えば、電源装置から供給される電力を消費する電気機器である。遮断器100は、電気系統部材40と、開閉機構部50と、引外し装置1と、ONボタン7と、OFFボタン5と、を備えている。電気系統部材40は、主回路の開閉を行うものであり、固定接点22aおよび可動接点22bからなる開閉接点22と、通電導体23と、電源側接続導体24と、負荷側接続導体25と、を有する。開閉接点22は、電源装置と負荷装置との間の電路の開閉を行う。通電導体23には、可動接点22bが設けられている。電源側接続導体24には、固定接点22aが設けられている。電源側接続導体24は電源装置に接続されている。負荷側接続導体25は、通電導体23および負荷装置に接続されている。開閉機構部50は、開閉接点22の開閉を行う。引外し装置1は、開閉機構部50の引外しを行う。ONボタン7は、開閉機構部50のオン操作(投入操作)を行うためのボタンである。OFFボタン5は、開閉機構部50のオフ操作(開放操作)を行うためのボタンである。
図2は、実施の形態1の遮断器100の内部機構を示す要部斜視図である。図2に示すように、遮断器100は、オン操作を行うONボタン7と、オフ操作を行うOFFボタン5とが筐体前面に設けられている。OFFボタン5の上側には不足電圧引外し装置4が設けられ、ONボタン7の上側には投入コイル3が設けられている。投入コイル3の右側には引外し装置1が設けられている。引外し装置1の下側には、第2軸であるトリップバー10と、トリップバー10を保持するトリップバー保持部品9と、第1軸であるクローズバー11と、クローズバー11を保持する第1軸保持板であるクローズバー保持板2などが設けられている。投入コイル3の下側には、オン操作連動部品8が設けられている。不足電圧引外し装置4の下側には、オフ操作連動部品6が設けられている。
遮断器100の開閉接点22を閉路にするオン操作は、ONボタン7を押し込む操作を行うか、あるいは投入コイル3に電源を印加して動作させることで行われる。これらの何れかのオン操作が行われると、オン操作連動部品8が回転され、オン操作連動部品8に連結されたクローズバー11が回転され、これをトリガにして開閉機構部50の投入機構が動作することにより遮断器100が投入される。なお、クローズバー保持板2は、オン操作が行われるまでクローズバー11が回転しないようにバネ57によりクローズバー11を保持している。
また、遮断器100の開閉接点22を開路して遮断器100をトリップさせるオフ操作は、OFFボタン5を押し込む操作を行うか、引外し装置1に電源を印加して動作させるか、あるいは不足電圧引外し装置4の電源印加を停止することで行われる。これらの何れかのオフ操作が行われると、オフ操作連動部品6、またはトリップバー保持部品9が動作され、これらオフ操作連動部品6およびトリップバー保持部品9に保持されたトリップバー10が回転され、これをトリガにして開閉機構部50の開放機構が動作することにより遮断器100がトリップされる。
なお、トリップバー保持部品9は、オフ操作が行われるまでトリップバー10が回転しないようにバネ57の力によりトリップバー10を保持している。引外し装置1と不足電圧引外し装置4は使用方法が異なるが、オフ操作時にトリップバー10を回転させる点では、同じである。
図3は、実施の形態1の遮断器100の開閉機構部50におけるオン操作開始前の状態を示す側断面図である。図4は、実施の形態1の遮断器100の開閉機構部50におけるオン操作開始直後の状態を示す側断面図である。図5は、実施の形態1の遮断器100の開閉機構部50におけるオン操作完了時の状態を示す側断面図である。図6は、実施の形態1の遮断器100の開閉機構部50におけるオフ操作開始直後の状態を示す側断面図である。図7は、実施の形態1の遮断器100の開閉機構部50におけるオフ操作完了時の状態を示す側断面図である。図3に示す状態と図4に示す状態は、開閉機構部50における各構成要素の状態は基本的に同じであるが、図3では、開閉機構部50と引外し装置1との連結状態が示され、図4では、トリップバー10およびクローズバー11の状態が示されている点で、両図は異なっている。また、図4には、各構成要素の動きを示す矢印が追加されている。また、図5に示すオン操作完了時の状態と、図6に示すオフ操作開始直後の状態とは、開閉機構部50における各構成要素の状態は基本的に同じであるが、図6には、各構成要素の動きを示す矢印が追加されている。
図3から図7において、遮断器100は、絶縁性の不図示の筐体を備える。筐体内において、図3から図7における右側には電気系統部材40が配置され、図3から図7における左側には遮断器100の開閉接点22の開閉動作を行うための開閉機構部50の部材が配置されている。開閉機構部50の上側には、引外し装置1が設けられている。通電導体23は、可動接点22bが設けられている第1通電導体23aと、負荷側接続導体25に接続される第2通電導体23bとを有する。
以下、図3から図7を用いて開閉機構部50の詳細を説明する。遮断器100は、間隔をおいて対向する一対のフレーム16を有する。フレーム16は筐体に固定されている。開閉機構部50は、一対のフレーム16の間に挟まれるように配置される。カムシャフト14は、一対のフレーム16に回転可能に支持されている。また、この後で説明する各種軸についてもカムシャフト14と平行になるように一対のフレーム16の間に配置されている。カムシャフト14に、チャージ用カム15と不図示のラチェットが固定されている。ラチェットが回転駆動されることでチャージ用カム15が回転する。チャージ用カム15の外周は円周カム面15bとなっている。チャージ用カム15には、カム側ローラ15aが設けられている。
チャージ用カム15の上方には、固定軸17aを中心にして回転するチャージアーム17が配置されている。固定軸17aには、第1のクローズラッチ28も軸支されている。チャージアーム17の左端にはアーム側ローラ17bが設けられている。アーム側ローラ17bは、チャージ用カム15の円周カム面15bに当接する。チャージ用カム15の回転によってアーム側ローラ17bが円周カム面15bに沿って移動する。これにより、チャージアーム17およびアーム側ローラ17bが固定軸17aを中心にして回転駆動される。チャージアーム17の中腹部上面には作動面17cが形成されている。チャージアーム17の右端にはバネ掛けピン17dが設けられている。
チャージ用カム15の右方には、投入バネ18を保持するガイド板18aが筐体に固定されている。ガイド板18aは、上方に延伸しており、長孔18bを有する。長孔18bにはバネ掛けピン17dが長孔18bに沿って移動できるように貫通されており、バネ掛けピン17dが長孔18bに沿って下方に移動することで投入バネ18を蓄勢する。
開閉機構部50は、固定軸17aに基端が支持された第1のクローズラッチ28と、回転軸12aに軸支された第2のクローズラッチ12と、一部が半円柱状(Dカット形状)に形成されたクローズバー11とを備える。回転軸12aには、トリップラッチ26も軸支されている。
第1のクローズラッチ28の先端は、カム側ローラ15aに当接する。すなわち、第1のクローズラッチ28の先端は、端面28bおよび下面28aを有し、端面28bおよび下面28aに沿ってカム側ローラ15aが転動する。第1のクローズラッチ28の基端と先端との間の中途部にはラッチ側ローラ13が設けられている。ラッチ側ローラ13は、第2のクローズラッチ12の下端部に当接する。
第2のクローズラッチ12は、回転軸12aを中心にして回転する。第2のクローズラッチ12の下端部は、側面突出部12bおよびその下方に形成された段部状の係合部12cを有する。係合部12cは、ラッチ側ローラ13に係合する。第2のクローズラッチ12の上端部は、一部がDカット形状となっているクローズバー11に係合している。また、第2のクローズラッチ12は、不図示の復帰バネによって反時計方向に力を受けている。クローズバー11はONボタン7の押し込み操作あるいは投入コイル3への電源印加などによりオン駆動(時計方向に回転)されるようになっている。
開閉機構部50は、メインシャフト20と、メインシャフト20に固定されたリンク用アーム20bと、メインシャフト20に固定された、不図示の絶縁リンク用アームを有する。メインシャフト20は、フレーム16に回転可能に支持される。リンク用アーム20bおよび絶縁リンク用アームは、メインシャフト20に同軸支持されており、絶縁リンク用アームはリンク用アーム20bと同じ回転動作を行う。絶縁リンク用アームは、不図示のピンによって通電機構部21の一端に連結される。通電機構部21の他端は、可動接点22bが設けられている第1通電導体23aに連結される。
開閉機構部50は、投入トグルリンク機構29と、固定軸30aに軸支されたリンクレバー30と、回転軸12aに軸支されたトリップラッチ26と、トリップラッチ26の一端と係合するトリップバー10とを備える。
投入トグルリンク機構29は、第1リンク29aと、第2リンク29bと、ピン29c,29dと、リンク側ローラ29eを含む。第1リンク29aの基端と第2リンク29bの基端とがピン29dにより連結され、第2リンク29bの先端はピン29cによりリンク用アーム20bに連結される。ピン29dの周囲には、回転可能に支持されるリンク側ローラ29eが設けられている。投入トグルリンク機構29が、図3、図4、図7に示すように、屈曲状態にある時は、リンク側ローラ29eはチャージアーム17の作動面17cと当接する位置関係にある。
投入トグルリンク機構29の上方には、固定軸30aに回転可能に支持されるリンクレバー30が設けられている。リンクレバー30の一端側は、ピン30bにより投入トグルリンク機構29の第1リンク29aの先端に連結される。リンクレバー30の中腹部には、レバー側ローラ30cが回転可能に設けられている。レバー側ローラ30cの左方には、回転軸12aに回転可能に支持されるトリップラッチ26が設けられている。
トリップラッチ26は、側面部にレバー側ローラ30cに係合する凹部26aを有する。トリップラッチ26の上端部は一部が半円柱状(Dカット形状)に形成されたトリップバー10に係合している。トリップラッチ26は、不図示の復帰バネによって時計方向への回転力が与えられている。トリップバー10はOFFボタン5の押し込み操作、引外し装置1への電源印加、あるいは不足電圧引外し装置4へ電源印加停止などによりトリップ駆動(反時計方向に回転)されるようになっている。
次に、投入バネ18の蓄勢動作について説明する。投入バネ18が伸びて放勢された図7のトリップ状態において、不図示のハンドルを手動操作によって押し下げることにより不図示のラチェットを反時計方向に回転させてカムシャフト14を反時計方向に回転させる。これにより、カムシャフト14に固定されているチャージ用カム15が反時計方向に回転され、チャージアーム17の左側に位置するアーム側ローラ17bが円周カム面15bに沿って転動し、アーム側ローラ17bは左方に移動する。この結果、チャージアーム17が固定軸17aを中心にして時計方向に回動し、バネ掛けピン17dが下方に移動して投入バネ18が蓄勢され始める。
一方、第2のクローズラッチ12は不図示の復帰バネによって反時計方向の力を受けているため、第2のクローズラッチ12の下端の側面突出部12bが、図7に示すように、ラッチ側ローラ13を右方に押し、固定軸17aを中心にして第1のクローズラッチ28を時計方向に回転させようとする。しかし、図7に示すように、第1のクローズラッチ28の下面28aとカム側ローラ15aとが当接状態にあるため、カム側ローラ15aがストッパとなって第1のクローズラッチ28は時計方向に回転できない状態に保持される。
投入バネ18の蓄勢動作が続き、チャージ用カム15が更に反時計方向に回転すると、図3に示すように、カム側ローラ15aが第1のクローズラッチ28の下面28aから離れ、カム側ローラ15aは第1のクローズラッチ28の端面28bと当接し、カム側ローラ15aによる第1のクローズラッチ28へのストッパが解除される。これにより、第1のクローズラッチ28が時計方向に回転し、ラッチ側ローラ13も時計方向に回転して、ラッチ側ローラ13が第2のクローズラッチ12の下端の側面突出部12bから外れ、第2のクローズラッチ12の下端をフリーにする。ラッチ側ローラ13が第2のクローズラッチ12の側面突出部12bから外れる状態とは、図7に示す状態から図3に示す状態に移行するまでの中間状態のことを言う。
これにより第2のクローズラッチ12は不図示の復帰バネによって反時計方向に回転する。図4に示すように、第2のクローズラッチ12の上端がクローズバー11を超えて、クローズバー11の左方へ動いたとき、第1のクローズラッチ28のラッチ側ローラ13が第2のクローズラッチ12の下端の係合部12cと係合し、第2のクローズラッチ12の動きを止める。
この時、第2のクローズラッチ12の上端部では、クローズバー11が図4に示す状態となって第2のクローズラッチ12をロックしている。このように、クローズバー11は、第2のクローズラッチ12に時計方向の回転力が作用しても、それに対するストッパとして機能する。
投入バネ18の蓄勢動作が更に続くと、チャージアーム17の時計方向への回転で、チャージアーム17の作動面17cが下方に動き、チャージアーム17の作動面17cが投入トグルリンク機構29のリンク側ローラ29eから離れようとする。投入トグルリンク機構29の屈曲力でリンク側ローラ29eは、作動面17cの下方への動きに追従し、投入トグルリンク機構29の第1リンク29aを引き下げる。これにより、第1リンク29aの先端に連結されたピン30bが下方に動くため、リンクレバー30が固定軸30aを中心にして反時計方向に回転し、レバー側ローラ30cも固定軸30aを中心にして反時計方向に回転する。
前述したように、トリップラッチ26は不図示の復帰バネによって時計方向への回転力が与えられているので、この結果、トリップラッチ26は復帰バネによって回転軸12aを中心にして時計方向に回転する。図4に示すように、トリップラッチ26がトリップバー10を超えて、その右方に動いたとき、トリップラッチ26の凹部26aにレバー側ローラ30cが係合すると共に、トリップバー10が不図示の復帰バネによって時計方向に回転する。この回転によってトリップバー10は、トリップラッチ26に対するストッパとして機能し、トリップラッチ26に反時計方向の回転力が作用してもトリップラッチ26の回転を阻止する。
投入トグルリンク機構29は、或る屈曲状態以上には屈曲しないため、図3に示す状態で停止する。チャージ用カム15は、ハンドルの数回の押し下げ操作によりほぼ1回転して最終的に図3に示す状態、すなわちチャージアーム17のアーム側ローラ17bがチャージ用カム15の最大半径の僅か手前の位置となる状態に達して停止する。この最終状態では、カム側ローラ15aが再び第1のクローズラッチ28の端面28bに当接される状態となる。
その後は、更にハンドルを押し下げても、ラチェットが空転するのみで、チャージ用カム15は回転しない。このようにして、投入バネ18の蓄勢が完了する。
なお、図6または図7の状態では、投入バネ18の放勢力によってバネ掛けピン17dを上方に押し、チャージアーム17に反時計方向の力を及ぼす。この反時計方向の力はアーム側ローラ17bを介してチャージ用カム15に伝達される。このため、カム側ローラ15aが第1のクローズラッチ28の端面28bを反時計方向に押し、この結果、第1のクローズラッチ28のラッチ側ローラ13が第2のクローズラッチ12の係合部12cを左方に押して回転軸12aを中心にして第2のクローズラッチ12を時計方向に回転させようとするが、第2のクローズラッチ12の上端部でクローズバー11がストッパとなっているので、第2のクローズラッチ12の時計方向への回転が阻止される。
つぎに、開閉機構部50における開閉接点22の投入および開放動作について説明する。まず、開閉接点22の投入動作について、図4および図5を参照して説明する。以下の説明で開閉接点22の投入動作に関与する構成要素が開閉機構部50の投入機構に対応する。前述したように、ONボタン7を押し込む操作を行うか、あるいは投入コイル3に電源が印加されるオン操作が行われると、図4に示すように、クローズバー11が矢印s1で示すように、時計方向に回転する。これにより、クローズバー11と第2のクローズラッチ12との係合が外れて、第2のクローズラッチ12が回転軸12aを中心にして時計方向に回転する。これにより、第2のクローズラッチ12の係合部12cとラッチ側ローラ13との係合が外れ、ラッチ側ローラ13は矢印s2で示すように、上方に移動する。したがって、第1のクローズラッチ28は、固定軸17aを中心にして半時計方向に回転する。また、第1のクローズラッチ28の半時計方向への回転によって、第1のクローズラッチ28の端面28bとチャージ用カム15のカム側ローラ15aとの係合が外れ、カム側ローラ15aが矢印s3で示される方向に移動する。これにより、チャージ用カム15が、カムシャフト14を中心にして矢印s4で示すように反時計方向に回転する。この結果、アーム側ローラ17bは、矢印s5で示すように、チャージ用カム15の円周カム面15bの段差部に落ち込み、チャージアーム17が自由に回転できる状態となる。これにより、チャージアーム17は固定軸17aを中心にして半時計方向に回転する。
また、チャージアーム17の回転によってチャージアーム17のバネ掛けピン17dが矢印s6で示すように移動し、これにより、蓄勢されていた投入バネ18が、図5に示すように、開放されて伸長される。チャージアーム17の回転によってチャージアーム17の作動面17cが投入トグルリンク機構29のリンク側ローラ29eを矢印s7で示すように、上に押し上げる。この結果、投入トグルリンク機構29は、図5に示すように、第1リンク29aおよび第2リンク29bが屈曲しない伸びた状態となり、第2リンク29bの先端に設けられたピン29cが右側に移動する。これにより、メインシャフト20に設けられたリンク用アーム20bが矢印s8で示すように、半時計方向に回転する。この結果、メインシャフト20に設けられた絶縁リンク用アームが半時計方向に回転し、絶縁リンク用アームに連結された通電機構部21が、第1通電導体23aの可動接点22bを固定接点22aに接合される方向に回転動作する。したがって、電源側接続導体24と負荷側接続導体25が第1通電導体23aおよび第2通電導体23bを介して電気的につながり、遮断器100が投入状態となる。
つぎに、開閉接点22の開放動作について、図6および図7を参照して説明する。以下の説明で開閉接点22の開放動作に関与する構成要素が開閉機構部50の開放機構に対応する。前述したように、OFFボタン5を押し込む操作、引外し装置1への電源印加、あるいは不足電圧引外し装置4へ電源印加停止などが行われると、トリップバー10が、矢印c1で示すように、半時計方向に回転する。これにより、トリップバー10とトリップラッチ26との係合が外れて、トリップラッチ26が、矢印c2で示すように、回転軸12aを中心にして半時計方向に回転する。これにより、トリップラッチ26の凹部26aとレバー側ローラ30cとの係合が外れ、レバー側ローラ30cは、矢印c3で示すように、右上に移動する。これにより、リンクレバー30が固定軸30aを中心にして半時計方向に回転する。リンクレバー30の回転によって第1リンク29aの先端に連結されているピン30bが左上に移動し、ピン29dが、矢印c4で示すように、左下に移動するため、投入トグルリンク機構29の第1リンク29aおよび第2リンク29bが、図7に示すように、屈曲する。この屈曲によって、第2リンク29bの先端に設けられたピン29cが左側に移動する。これにより、メインシャフト20に設けられたリンク用アーム20bが、矢印c5で示すように、時計方向に回転する。この結果、メインシャフト20に設けられた不図示の絶縁リンク用アームが時計方向に回転し、絶縁リンク用アームに連結された通電機構部21が、第1通電導体23aの可動接点22bを固定接点22aから離間される方向に動作する。したがって、電源側接続導体24と負荷側接続導体25との電気的なつながりが無くなり、遮断器100がトリップ状態となる。
また、図7に示すオフ操作完了後の状態で、遮断器100の投入を行う場合は、不図示のハンドルを手動操作によって押し下げる投入バネ18の蓄勢操作を行う。蓄勢操作が行われると、前述したように、不図示のラチェットが反時計方向に回転され、カムシャフト14が反時計方向に回転する。これにより、チャージ用カム15が半時計方向に回転し、アーム側ローラ17bが左下方向へ押し下げられる。この結果、チャージアーム17が時計方向に回転することにより投入バネ18が縮まり蓄勢される。投入バネ18の蓄勢が完了する位置までチャージアーム17が回転すると、第1のクローズラッチ28のラッチ側ローラ13が第2のクローズラッチ12の係合部12cと係合される位置まで移動する。第2のクローズラッチ12は、不図示の復帰バネによって反時計方向に回転して、図4の状態に戻る。
遮断器100のオン操作前はクローズバー11が第2のクローズラッチ12と係合された状態となっており、オン操作されると、クローズバー11は、必ず、時計方向に回転して第2のクローズラッチ12との係合が外れる動きをする。実施の形態1では、このオン操作時のクローズバー11の動きを利用して、引外し装置1の構成要素を動作させて、遮断器100をトリップさせる。
図8は、実施の形態1の遮断器100の引外し装置1の外観構成を示す斜視図である。図9は、実施の形態1の遮断器100の引外し装置1の内部構成を示す断面図である。図9は、図8に示すIX-IX線に沿った断面図である。図10は、実施の形態1の遮断器100の引外し装置1の内部構成を示す断面図である。図10は、図8に示すX-X線に沿った断面図である。図11は、実施の形態1の遮断器100の引外し装置1と開閉機構部50との連結構造を示す断面図である。図11は、トリップ動作が行われる前の状態を示している。図12は、実施の形態1の遮断器100の引外し装置1と開閉機構部50との連結構造を示す断面図である。図12は、トリップ動作が行われた後の状態を示している。
引外し装置1は、検出機構の構成要素であるクローズバー連動アクチュエータ54と、検出機構の構成要素であるスイッチ切替え板52と、検出機構の構成要素である保持バネ53と、検出機構の構成要素であるオン操作検出スイッチ51と、ソレノイド部の構成要素である電磁ソレノイド55と、ソレノイド部の構成要素である引外しシャフト56と、を有する。連動アクチュエータとしてのクローズバー連動アクチュエータ54は、第1リンク54aおよび第2リンク54bを有する。電磁ソレノイド55は、可動鉄心55aと、固定鉄心55bと、引外しコイル55cと、引外しシャフト56と、を有する。引外しシャフト56は、電磁ソレノイド55の可動鉄心55aに固定され、プランジャーとして機能する。固定鉄心55bは、引外しコイル55cが通電されて磁界が発生すると、可動鉄心55aを引き寄せる吸引動作を行い、引外しシャフト56を電磁ソレノイド55から下方に突出する。
図11および図12を用いて、開閉機構部50における引外し装置1との連結部の構成を説明する。なお、図12では、引外し装置1の電磁ソレノイド55以外の構成要素は、トリップ動作が行われた後の状態を示しているが、電磁ソレノイド55に関しては、引外しシャフト56の下方移動のみを矢印f4で示し、電磁ソレノイド55の他の構成要素のトリップ動作への動きの図示は便宜上省略している。
クローズバー保持板2は、クローズバー11を保持しており、クローズバー11が回転すると、クローズバー11を中心にして回転する。トリップバー保持部品9は、トリップバー10を保持しており、トリップバー保持部品9が回転すると、トリップバー10が回転する。前述したように、クローズバー保持板2は、オン操作が行われるまでクローズバー11が回転しないようにバネ57によりクローズバー11を保持している。また、トリップバー保持部品9も、オフ操作が行われるまでトリップバー10が回転しないようにバネ57の力によりトリップバー10を保持している。クローズバー保持板2には、クローズバー連動アクチュエータ54との連結部位に連結バー2aが設けられている。
つぎに、図9から図12を用いて引外し装置1の内部構成をさらに説明する。クローズバー連動アクチュエータ54の第1リンク54aは、スイッチ切替え板52と係合しており、第1リンク54aの回転によってスイッチ切替え板52を上下にスライドさせる。スイッチ切替え板52は、クローズバー連動アクチュエータ54の第1リンク54aの回転によって、上下にスライドする。保持バネ53は、クローズバー連動アクチュエータ54の第1リンク54aおよび第2リンク54bが初期状態にあるときは、スイッチ切替え板52を上方に押し上げるよう、付勢されている。スイッチ切替え板52は、保持バネ53によって上方に位置しているときは、オフであり、下方へスライドすると、オフからオンに切替えられる。電磁ソレノイド55の引外しコイル55cは、後述するワンショット回路60により短時間通電されて電磁力を発生する。引外しシャフト56は、引外しコイル55cに電流が流れることにより発生する電磁力によって下方に突出し、トリップバー保持部品9を駆動する。
図11および図12などを用いて、開閉機構部50および引外し装置1の連結部の動作を説明する。前述のオン操作によってクローズバー11が時計方向に回転すると、図5で説明したように、クローズバー11と第2のクローズラッチ12との係合が外れて、開閉機構部50の投入機構が動作可能な状態となる。これにより、開閉機構部50の投入機構に含まれる第2のクローズラッチ12、ラッチ側ローラ13、第1のクローズラッチ28、チャージ用カム15、チャージアーム17、バネ掛けピン17d、投入バネ18、投入トグルリンク機構29、リンク用アーム20b、メインシャフト20、絶縁リンク用アーム、および通電機構部21の動作によって、開閉接点22が閉路され、遮断器100が投入状態となる。
また、クローズバー11が時計方向に回転すると、クローズバー保持板2が、矢印f1で示すように、時計方向に回転する。これにより、連結バー2aが、右方に移動し、引外し装置1のクローズバー連動アクチュエータ54の第2リンク54bが、矢印f2で示すように、半時計方向に回転し、クローズバー連動アクチュエータ54の第1リンク54aが、半時計方向に回転する。第1リンク54aの回転によって、スイッチ切替え板52が、矢印f3で示すように、下方に移動する。スイッチ切替え板52の下方移動によって、オン操作検出スイッチ51がオフからオンに切替わる。この切替わりを、後述のワンショット回路60が検出すると、ワンショット回路60および後述のコイル通電回路62によって、電磁ソレノイド55の引外しコイル55cが短時間通電されて電磁力を発生する。これにより、引外しシャフト56は、矢印f4で示すように、下方に突出し、トリップバー保持部品9を、矢印f5で示すように、半時計方向に回転する。これにより、トリップバー10が半時計方向に回転し、前述した開閉機構部50の開放機構が動作して、遮断器100をトリップする。
このように、オン操作が行われると、開閉機構部50の投入機構が動作し、遮断器100が投入状態となるが、その後、引外し装置1が動作して引外しシャフト56を下方に突出することで、開閉機構部50の開放機構が動作して、遮断器100をトリップする。
図13は、実施の形態1の遮断器100の引外し装置1の駆動回路の回路構成を示すブロック図である。図14は、実施の形態1の遮断器100の引外し装置1の駆動回路の各部の動作を説明するためのタイムチャートである。駆動回路は、電源端子58と、整流回路61と、電圧検出回路59と、ワンショット回路60と、オン操作検出スイッチ51と、コイル通電回路62とを有する。
整流回路61は、電源端子58を介して入力された交流電圧を整流する。電圧検出回路59は、整流回路61で整流された電源電圧を検出し、検出された電源電圧が引外しコイル55cの吸引動作可能な動作閾値電圧を超えると、ワンショット回路60を動作させる駆動信号を出力する。吸引動作可能な動作閾値電圧は、電磁ソレノイド55の固定鉄心55bが可動鉄心55aを吸引することが可能な電圧である。
ワンショット回路60は、電圧検出回路59およびオン操作検出スイッチ51に接続されている。ワンショット回路60は、電圧検出回路59から駆動信号が入力されると、コイル通電回路62を短時間の間、オンにするワンショットパルス信号を出力する。また、ワンショット回路60は、オン操作検出スイッチ51がオンになると、コイル通電回路62を短時間の間、オンにするワンショットパルス信号を出力する。
コイル通電回路62は、ワンショットパルス信号が入力されている期間にのみ導通状態となり、電磁ソレノイド55の引外しコイル55cを通電する。これにより、前述したように、電磁ソレノイド55の可動鉄心55aが固定鉄心55bに吸引され、引外しシャフト56が下方向に突出する。引外しシャフト56が下方向に突出されると、前述したように、トリップバー10が半時計方向に回転し、前述した開閉機構部50の開放機構が動作して、遮断器100がトリップされる。
引外しコイル55cは、ワンショット回路60によって、ワンショットパルス信号のオン期間に対応する短時間のみ通電されるため、発熱を抑えて焼損を防止することができる。なお、電圧検出回路59は、一般的な電圧検出回路と同様に、サージノイズなどの短時間のノイズ電圧で誤動作しないように、電源電圧が数ms以上の期間、動作閾値電圧より大きくなると、検出信号である駆動信号を出力するように、検出遅延時間を持たせている。
図14においては、時刻t1に、電圧検出回路59は、電源電圧が引外しコイル55cの吸引動作可能な動作閾値電圧を超えたことを検出し、駆動信号を出力している。これにより、時刻t1に、ワンショット回路60およびコイル通電回路62が動作し、引外しコイル55cにコイル電流が短時間の間流れる。また、時刻t2に、オン操作検出スイッチ51が、オン操作されたクローズバー11の時計方向への回転を検出している。これにより、時刻t2に、ワンショット回路60およびコイル通電回路62が動作し、引外しコイル55cにコイル電流が短時間の間流れる。
このように、電源端子58の電源電圧が引外しコイル55cの吸引動作可能な動作閾値電圧を超えた場合と、オン操作されてクローズバー11が時計方向に回転した場合において、引外し装置1は引外しシャフト56を短期間の間、下方に突出させ、トリップバー保持部品9を半時計方向に回転させて、遮断器100をトリップすることができる。
これにより、ワンショット回路60が動作完了できる時間以上の期間、電源が印加された続けた状態で遮断器100がオフからオン操作された場合でも、引外しコイル55cがワンショットパルス信号のオン期間に対応する短時間の間しか通電されないので、引外しコイル55cの短時間での通電で遮断器100をトリップすることができる。このため、引外しコイル55cの焼損を確実に防止することができる。
図2に示したように、引外し装置1の電磁ソレノイド55は、投入コイル3に並べて配置される。このため、投入コイル3によって動作されるクローズバー11は、電磁ソレノイド55の近くに配置されることが多い。実施の形態1の引外し装置1によれば、クローズバー11の回転に基づきオン操作を検出する検出機構を設け、検出機構によって電磁ソレノイド55を駆動している。このため、検出機構を小さく簡単な構造にできるため、検出機構および電磁ソレノイド55を有する引外し装置1を1ユニットで構成することができる。
また、実施の形態1によれば、ワンショット回路60により引外しコイル55cを短時間通電としているので、引外しコイル55cの焼損を防止することができる。また、遮断器100のオフからオン時も、ワンショット回路60により引外しコイル55cを短時間通電としているので、引外しコイル55cの焼損を確実に防止することができる。
実施の形態2.
実施の形態2では、引外し装置1を図2の不足電圧引外し装置4の取付け位置に取付けている。図15は、実施の形態2の遮断器200の引外し装置1と引外し装置1の下部の構成を示す断面図である。図15は図9と切断方向が同じである。図16は、実施の形態2の遮断器200の引外し装置1と引外し装置1の下部の構成を示す断面図である。図16は図10と切断方向が同じであり、クローズバー11の回転前の状態を示している。図17は、実施の形態2の遮断器200の引外し装置1と引外し装置1の下部の構成を示す断面図である。図17は、図10と切断方向が同じであり、クローズバー11の回転後の状態を示している。なお、図16および図17は、図2の状態で左方から遮断器200を見ており、図11および図12の遮断器100とは見る方向が逆である。
前述したように、遮断器200のオン操作は、ONボタン7を押し込むか、あるいは投入コイル3に電源を印加して不図示の投入コイルシャフトを突出させて、オン操作連動部品8を回転させることで、オン操作連動部品8に連動されるクローズバー11を回転することをトリガとする。よって、クローズバー11を回転させて動作させるためには、必ず、オン操作連動部品8も回転動作を行うこととなる。そこで、実施の形態2では、オン操作連動部品8の回転を受けて、実施の形態1と同様に、引外し装置1の各構成要素および図13に示した駆動回路の各回路を動作させて、実施の形態1と、実質的に同じ動作を行う。
オン操作連動部品8には、クローズバー連動アクチュエータ54との連結部位に連結バー8aが設けられている。ONボタン7を押し込むか、あるいは投入コイル3に電源を印加するなどのオン操作がなされると、オン操作連動部品8が図16で示す状態から図17で示す状態に回転する。これにより、連結バー8aがクローズバー連動アクチュエータ54を駆動してスイッチ切替え板52を下方に移動し、オン操作検出スイッチ51をオンに切替える。この切替わりを、ワンショット回路60が検出し、コイル通電回路62をオンにし、電磁ソレノイド55の引外しコイル55cを短時間通電する。これにより、引外しシャフト56が下方に突出し、トリップバー保持部品9を、図17の時計方向に回転する。これにより、トリップバー10が回転し、前述した開閉機構部50の開放機構が動作して、遮断器200をトリップする。
電源端子58の電源電圧が引外しコイル55cの吸引動作可能な動作閾値電圧を超えた場合も実施の形態1と同様であり、電圧検出回路59の駆動信号によってワンショット回路60を動作させることで、同様にして、引外しシャフト56が下方に突出し、トリップバー保持部品9およびトリップバー10を回転させて、遮断器200をトリップする。
このように実施の形態2によれば、引外し装置1を図2の不足電圧引外し装置4の取付け位置に取付けた場合においても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
図18は、実施の形態3の引外し装置1の駆動回路の回路構成を示すブロック図である。図19は、実施の形態3の引外し装置1の駆動回路の各部の動作を説明するためのタイムチャートである。図19は、動作閾値電圧より小さい電圧で電源印加が開始された場合を示している。図20は、実施の形態3の引外し装置1の駆動回路の各部の動作を説明するためのタイムチャートである。図20は、動作閾値電圧より大きい電圧で電源印加が開始された場合を示している。
実施の形態1で説明したように、電圧検出回路59は動作閾値電圧を超える電圧が入力されても直ぐに検出信号である駆動信号を出力せずに、数ms程度の検出遅延時間を持たせている。よって、この検出遅延時間だけ、引外し装置1に電源電圧を印加してから遮断器100のオフ動作が完了するまでの動作時間が長くなる。
そこで、実施の形態3では、起動時コイル通電回路63を追加し、動作時間の遅れを改善する。起動時コイル通電回路63は、電源電圧が印加されて駆動回路が動作可能な状態になると、動作閾値電圧に関係なく即座にワンショット回路60へ動作信号を出力する。
図19のタイムチャートを用いて動作説明を行う。図19に示すように、動作閾値電圧より小さい電圧で電源印加が開始された場合でも、起動時コイル通電回路63は、駆動回路が動作可能な状態になると、電圧検出回路59による電圧検出を待たずに、ワンショット回路60へ動作信号を出力する。この動作信号によって、ワンショット回路60は、ワンショットパルス信号をコイル通電回路62に出力し、引外しコイル55cを短時間通電する。これにより、電磁ソレノイド55が動作し、引外しシャフト56が下方に突出し、トリップバー保持部品9およびトリップバー10を回転させて、遮断器をトリップする。
この後、電源電圧が動作閾値電圧を超えると、電圧検出回路59がこれを検出し、ワンショット回路60を動作させる。これにより、コイル通電回路62が動作し、引外しコイル55cを短時間通電する。この結果、電磁ソレノイド55が動作し、引外しシャフト56が下方に突出し、トリップバー保持部品9およびトリップバー10を回転させて、遮断器をオフにトリップする。
このように、動作閾値電圧より小さい電源電圧で電圧印加が開始された場合でも、電源電圧が動作閾値電圧より大きくなれば、ワンショット回路60を再度動作させるので、確実に電磁ソレノイド55の吸引動作を行うことができる。なお、起動時コイル通電回路63もサージノイズなどの短時間のノイズ電圧での誤動作が考えられるが、起動時コイル通電回路63は電源印加時のみ動作信号を出力して、その後は動作信号が出力されないようにロックが掛かる回路とすることで誤動作を回避できる。
一方、図20に示すように、動作閾値電圧より大きい電圧で電源印加が開始された場合は、駆動回路が動作可能な状態になると、起動時コイル通電回路63が動作信号をワンショット回路60へ出力し、電圧検出回路59は、検出遅延時間後に、検出信号である駆動信号をワンショット回路60へ出力する。したがって、動作閾値電圧より大きい電圧で電源印加が開始された場合でも、検出遅延時間を待つことなく、電磁ソレノイド55の吸引動作を行うことができ、遮断器がオフするまでの時間を短縮することができる。
このように実施の形態3によれば、駆動回路が動作可能な状態になると、動作閾値電圧に関係なく即座にワンショット回路60へ動作信号を出力する起動時コイル通電回路63を設けているので、検出遅延時間を待つことなく、電磁ソレノイド55の吸引動作が実行でき、遮断器がトリップするまでの時間を短縮することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本開示の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 引外し装置、2 クローズバー保持板、2a,8a 連結バー、3 投入コイル、4 不足電圧引外し装置、5 OFFボタン、6 オフ操作連動部品、7 ONボタン、8 オン操作連動部品、9 トリップバー保持部品、10 トリップバー、11 クローズバー、12 第2のクローズラッチ、12a 回転軸、12b 側面突出部、12c 係合部、13 ラッチ側ローラ、14 カムシャフト、15 チャージ用カム、15a カム側ローラ、15b 円周カム面、16 フレーム、17 チャージアーム、17a,30a 固定軸、17b アーム側ローラ、17c 作動面、17d バネ掛けピン、18 投入バネ、18a ガイド板、18b 長孔、20 メインシャフト、20b リンク用アーム、21 通電機構部、22 開閉接点、22a 固定接点、22b 可動接点、23 通電導体、23a 第1通電導体、23b 第2通電導体、24 電源側接続導体、25 負荷側接続導体、26 トリップラッチ、26a 凹部、28 第1のクローズラッチ、28a 下面、28b 端面、29 投入トグルリンク機構、29a,54a 第1リンク、29b,54b 第2リンク、29c,29d,30b ピン、29e リンク側ローラ、30 リンクレバー、30c レバー側ローラ、40 電気系統部材、50 開閉機構部、51 オン操作検出スイッチ、52 スイッチ切替え板、53 保持バネ、54 クローズバー連動アクチュエータ、55 電磁ソレノイド、55a 可動鉄心、55b 固定鉄心、55c 引外しコイル、56 引外しシャフト、57 バネ、58 電源端子、59 電圧検出回路、60 ワンショット回路、61 整流回路、62 コイル通電回路、63 起動時コイル通電回路、100,200 遮断器。

Claims (7)

  1. オン操作によって回転して投入機構を動作させて開閉接点を投入する第1軸と、オフ操作によって回転して開放機構を動作させて前記開閉接点を開路する第2軸とを有する開閉機構部に連結される引外し装置であって、
    前記オン操作による前記第1軸の回転を検出する検出機構と、
    前記検出機構の検出によってワンショットパルスを出力するワンショット回路と、
    前記ワンショットパルスによって通電される引外しコイルを有し、前記引外しコイルが通電されると、引外しシャフトを突出して、前記第2軸を回転させて、前記開閉接点を開路させるソレノイド部と、
    を備え、前記検出機構および前記ソレノイド部は、1ユニットで構成されることを特徴とする引外し装置。
  2. 前記検出機構は、
    前記第1軸の前記回転に連動する連動アクチュエータと、
    前記連動アクチュエータの動作をスライド動作に変換するスイッチ切替え板と、
    前記スイッチ切替え板のスライド動作によってオンになるスイッチと、
    を備え、
    前記ワンショット回路は、前記スイッチがオンになると、前記ワンショットパルスを出力することを特徴とする請求項1に記載の引外し装置。
  3. 電源電圧が前記ソレノイド部の前記引外しコイルの動作閾値電圧より大きくなったことを検出した場合、前記ワンショット回路を動作させて、前記ワンショットパルスを出力させる電圧検出回路を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の引外し装置。
  4. 前記電源電圧が印加されると、前記ワンショット回路を即座に動作させて、前記電圧検出回路が前記ワンショット回路を動作させる前に、前記ワンショット回路から前記ワンショットパルスを出力させる起動時コイル通電回路を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の引外し装置。
  5. 請求項1から4の何れか一つに記載の引外し装置と、
    前記第1軸と、
    前記第2軸と、
    前記開閉接点と、
    前記投入機構および前記開放機構を有する開閉機構部と、
    を備えたことを特徴とする遮断器。
  6. 前記第1軸は、第1軸保持板に保持され、
    前記検出機構は、前記第1軸保持板に連結されて、前記第1軸の回転を検出することを特徴とする請求項5に記載の遮断器。
  7. オン操作時に回転するオン操作連動部品をさらに有し、
    前記検出機構は、前記オン操作連動部品に連結されて、前記第1軸の回転を検出することを特徴とする請求項5に記載の遮断器。
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