JP2023094072A - 回路遮断器 - Google Patents

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Yasushi Ito
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Abstract

Figure 2023094072000001
【課題】設計の自由度を大きくすることができる回路遮断器を提供する。
【解決手段】
回路遮断器は、回転軸を中心に回動可能な回動部と、電源と負荷装置とを電気的に接続可能な電路の開閉を回動部の動きに合わせて切り替え可能な接点部と、回動部に設けられる過電流接触部と、過電流が検知されたときに回動部の回転周方向に過電流接触部を移動させる過電流引き外し部と、回動部に設けられる瞬時接触部と、予め設定された電流値に達したときに回動部の回転周方向に瞬時接触部を移動させる瞬時引き外し部と、を備え、回動部は、過電流接触部又は瞬時接触部の移動に合わせて回転することで接点部を開状態にする。
【選択図】図3

Description

本開示は、回路遮断器に関する。
従来から、過電流遮断機能及び漏電遮断機能を備えている回路遮断器が知られている。特許文献1には、ラッチ機構を有して漏電や過電流等の電路異常が発生した際にセパレータを動作させて開閉接点を開動作させる開閉機構を有する開閉機構部と、開閉機構部に過電流、漏電等の異常検出動作を伝達する引き外し部材とを備えている回路遮断器が開示されている。引き外し部材は、回路遮断器に設けられた端子の配列と並行に縦方向に配置され、電路に設けられたバイメタル片、可動電磁片、及び漏電シリンダに係合する複数の係合部を備えている。引き外し部材の動作により開閉機構部が遮断動作することで、開閉接点が解離する。
特開2008-130381号公報
従来の回路遮断器において、引き外し部材は、例えば、各係合部から異常検出動作を伝達させるため、かつ、開閉機構部を遮断動作させるために直線に沿った動作を行っている。特許文献1の回路遮断器において引き外し部材が当該直線に沿った動作を行う場合には、バイメタル片、可動電磁片、及び漏電シリンダ、並びに引き外し部材の係合部を直線に沿って設ける必要があるため、これらの部材の配置に一定の制約がかかる。このため、引き外し部材の周辺にバイメタル片、可動電磁片、及び漏電シリンダ等を直線に沿って集約して配置し、これらの部材の直線動作のために所定のスペースを確保する必要がある。一方で、引き外し部材周辺以外の回路遮断器内の箇所において余分なスペースが生まれ、回路遮断器内のスペースを有効活用できない場合がある。よって、開閉接点を円滑に解離させつつ、回路遮断器内のスペースを有効活用して、回路遮断器の設計の自由度が大きくすることが求められている。
本開示は、設計の自由度を大きくすることができる回路遮断器を提供することを目的とする。
本開示の一側面に係る回路遮断器は、回転軸を中心に回動可能な回動部と、電源と負荷装置とを電気的に接続可能な電路の開閉を回動部の動きに合わせて切り替え可能な接点部と、回動部に設けられる過電流接触部と、過電流が検知されたときに回動部の回転周方向に過電流接触部を移動させる過電流引き外し部と、回動部に設けられる瞬時接触部と、予め設定された電流値に達したときに回動部の回転周方向に瞬時接触部を移動させる瞬時引き外し部と、を備え、回動部は、過電流接触部又は瞬時接触部の移動に合わせて回転することで接点部を開状態にする。
この回路遮断器は、接点部と、回動部とを備える。回動部が回動することで、接点部の開閉を切り替えることができる。回動部には、過電流接触部と、瞬時接触部とが設けられている。過電流を検知したときには、過電流引き外し部が過電流接触部を回動部の回転周方向に移動させ、予め設定された電流値に達したときには、瞬時引き外し部が瞬時接触部を回動部の回転周方向に移動させる。これにより、回動部は、過電流接触部又は瞬時接触部の移動に合わせて回転し、接点部を開状態に切り替えることができる。すなわち、過電流が検知されたとき又は予め設定された電流値に達したときに、回動部の回動によって、適切に接点部を開状態に切り替えることができる。過電流引き外し部及び瞬時引き外し部は、回動部に設けられた過電流接触部及び瞬時接触部をそれぞれ移動可能であれば、互いの位置関係及び動作方向に大きな制約が課されることなく回路遮断器のいずれの場所に設けられてもよい。この回路遮断器は、例えば、従来の回路遮断器のように、直線に沿って過電流引き外し部及び瞬時引き外し部を設ける必要がなく、引き外し方向を直線方向に統一する必要がなくなる。このため、この回路遮断器は、従来の回路遮断器に比べて、過電流引き外し部及び瞬時引き外し部とそれぞれ連動する機構を配置する場所にも大きな制約を課す必要がなくなる。したがって、この回路遮断器は、設計の自由度を大きくすることができる。
一実施形態に係る回路遮断器は、回動部と接触する部位が回動部の回転に合わせて回転することで接点部を開状態に切り替える係合部をさらに備えてもよい。この場合、係合部は、回動部の回転の力を適切に伝達することで、接点部を開状態にすることができる。よって、回路遮断器に係合部が設けられることで、回動部及び接点部の大きさ、形状、配置及び動作方向等に大きな制約がかかることを抑制することができ、設計の自由度を大きくすることができる。
一実施形態に係る回路遮断器においては、回動部の回転径方向において、過電流接触部から回動部の回転軸までの距離は、回動部と係合部との接触する部位から回動部の回転軸までの距離以下であってもよい。過電流が生じると回路遮断器の温度が上昇するため、過電流発生後、速やかに接点部を開状態にすることが求められる。このため、この回路遮断器が上述した構成となっていることで、例えば過電流が生じてからの時間が短いような、過電流引き外し部による過電流接触部の移動距離が小さい場合であっても、回動部を回転させて係合部を回転させることができ、接点部を効率良く開状態にすることができる。
一実施形態に係る回路遮断器において、接点部は電源と負荷装置と電気的に接続可能な複数の接点を有し、回動部は板状を呈し、過電流接触部及び瞬時接触部の少なくとも一方は、複数の接点それぞれに対応して回動部の表面と裏面の双方に位置してもよい。この場合、例えば、電路形成時に選択される接点の接続状況に応じて、複数の接点のうち1つの接点につき過電流が検知された場合に、1つの過電流引き外し部を移動させて、回動部の表面又は裏面に配置された過電流接触部を移動させることで接点部を開状態にしてもよい。上述した例示は、過電流接触部及び過電流引き外し部を示したが、この形態と共に、瞬時接触部及び瞬時引き外し部を上述した例示と同様に設けてもよい。あるいは、瞬時接触部及び瞬時引き外し部のみを上述した例示のように設けてもよい。すなわち、接点部における電路の接続状況に応じて各接点に対応する過電流接触部及び瞬時接触部の少なくとも一方を表面及び裏面の双方に設けることができる。これにより、この回路遮断器は、各接点と接続する電路に生じた異常に応じて接点部を円滑に開状態にすることができる。また、回動部の片面にのみ過電流接触部及び瞬時接触部の少なくとも一方が複数設けられる場合に比べて、この回路遮断器は、回動部の片面側のスペースを大きく取ることを抑制できるため、設計の自由度を大きくすることができる。
一実施形態に係る回路遮断器においては、回動部に設けられる漏電接触部と、漏電が検知されたときに回動部の回転周方向に漏電接触部を移動させる漏電引き外し部と、をさらに備え、回動部は、漏電接触部の移動に合わせて回転することで接点部を開状態にさせてもよい。この場合、漏電が検知されたときには、漏電引き外し部が漏電接触部を回動部の回転周方向に移動させる。これにより、回動部は、漏電接触部の移動に合わせて回転し、接点部を開状態に切り替えることができる。すなわち、漏電が検知されたときに、回動部の回動によって、適切に接点部を開状態に切り替えることができる。過電流引き外し部、瞬時引き外し部及び漏電引き外し部は、回動部に設けられた過電流接触部、瞬時接触部及び漏電接触部をそれぞれ移動可能であれば、互いの位置関係及び動作方向に大きな制約が課されることなく回路遮断器のいずれの場所に設けられてもよい。この回路遮断器は、例えば、従来の回路遮断器のように、直線に沿って過電流引き外し部、瞬時引き外し部及び漏電引き外し部を設ける必要がなく、引き外し方向を直線方向に統一する必要がなくなる。このため、この回路遮断器は、従来の回路遮断器に比べて、過電流引き外し部、瞬時引き外し部及び漏電引き外し部とそれぞれ連動する機構を配置する場所にも大きな制約を課す必要がなくなる。したがって、この回路遮断器は、設計の自由度を大きくすることができる。
本開示に係る回路遮断器によれば、設計の自由度を大きくすることができる。
実施形態に係る回路遮断器の一例を示す斜視断面図である。 実施形態に係る回路遮断器の内部構造の一例を示す斜視図である。 実施形態に係る回路遮断器の閉状態の一例を示す断面図である。 実施形態に係る回路遮断器の内部を示す部分拡大図である。 実施形態に係る回路遮断器の回動部を示す部分拡大図である。 実施形態に係る回路遮断器のトリップ状態の一例を示す断面図である。 実施形態に係る回路遮断器の開状態の一例を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本開示の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は繰り返さない。図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。「上」「下」「左」「右」「前」「背」の語は、図示する状態に基づくものであり、便宜的なものである。
図1は、実施形態に係る回路遮断器の一例を示す斜視断面図である。図2は、実施形態に係る回路遮断器の内部構造の一例を示す斜視図である。図3は、実施形態に係る回路遮断器の閉状態の一例を示す断面図である。図4は、実施形態に係る回路遮断器の内部を示す部分拡大図である。図中のX方向及びY方向が水平方向であり、Z方向が垂直方向である。各断面図では、見やすさのために一部の部材を省略して図示している。X方向、Y方向及びZ方向は、3次元空間の直交座標系における互いに直交する軸方向である。以下では、XY平面に沿った方向を水平方向、Z方向を上下方向ともいう。
図1~図4に示される回路遮断器1は、不図示の電源と不図示の負荷装置とを電気的に接続する。回路遮断器1は、電源と負荷装置との間を結ぶ電路に介在する装置であって、後述の接点部10の接触及び離間を制御して、電路の開閉を制御する。ここで、回路遮断器1は、開状態、閉状態、トリップ状態の3つの状態を取りうる。開状態とは、作業者が操作する等の外的な動作を含む作用により接点が離間し、電路に電流が流れない状態である。閉状態とは、作業者が操作する等の外的な動作を含む作用により接点が接触し、電路に電流が流れる状態である。トリップ状態とは、電路における過電流、短絡、漏電等の異常状態(以下、異常状態と記載)を検知して、回路遮断器1内の構造の作用により接点が離間し、電路に電流が流れない状態である。
回路遮断器1は、接点部10と、回動部20と、過電流引き外し部40と、過電流接触部42と、瞬時引き外し部50と、瞬時接触部52とを備える。回路遮断器1は、係合部25と、漏電引き外し部60と、漏電接触部62とをさらに備える。回路遮断器1は、本体部3と、プリント基板9と、接点移動部15と、複数の電源側端子80と、複数の負荷側端子90と、をさらに備える。本実施形態の回路遮断器1は、複数の接点部10を備える。回路遮断器1は、例えば、2つの接点部10a,10bと、4つの電源側端子80a,80bと、2つの負荷側端子90a、90bとを備える。
本体部3は、接点部10、回動部20、過電流接触部42、過電流引き外し部40、瞬時接触部52、瞬時引き外し部50、係合部25、漏電接触部62、漏電引き外し部60、複数の電源側端子80、及び、複数の負荷側端子90等の構成を収容する筐体である。本体部3は、図1に示される右側ケース3aと、中央ケース3bと、不図示の左側ケースとを有する。中央ケース3bは、右側ケース3aと左側ケースとの間に配置され、右側(Y方向の正方向)の端部において右側ケース3aと嵌合し、左側(Y方向の負方向)において左側ケースと嵌合する。右側ケース3aと中央ケース3bと左側ケースとがそれぞれ嵌合することで後述の操作ハンドル16の一部を除く各構成物が本体部3内に収容される。右側ケース3a、中央ケース3b及び左側ケースは、互いに嵌合する際に係止可能な係止部をそれぞれ有する。右側ケース3aと左側ケースとは、略対称に形成されている。
複数の電源側端子80は、電源に電気的に接続可能な端子である。本実施形態の2つの電源側端子80a,80bは、本体部3においてX方向の負方向を向く面(背面)に配置される。2つの電源側端子80a,80bが設けられた背面は上下方向に沿って延在する面で形成される。例えば、中央ケース3b及び左側ケースの背面側の上部において、電源側端子80aが配置され、中央ケース3b及び右側ケース3aの背面側の上部において、電源側端子80bが配置されている。本体部3において、Y方向の右側に向かって、電源側端子80a,80bが順に配置されている。
複数の負荷側端子90は、負荷装置に電気的に接続可能な端子である。2つの負荷側端子90a,90bは、本体部3においてX方向の正方向を向く面(前面)に配置され、Y方向に沿って整列して配置されている。本体部3の前面側において、Y方向の右側に向かって、負荷側端子90a,90bが順に配置されている。2つの負荷側端子90a,90bが設けられた前面の一部は負荷装置から延在する電線の接続操作がしやすいように傾斜して形成されている。負荷側端子90aは、電源側端子80aと電気的に接続可能である。負荷側端子90bは、電源側端子80bと電気的に接続している。
各接点部10は、電源と負荷装置とを電気的に接続可能な電路の開閉を回動部20の動きに合わせて切り替え可能な構成である。接点部10aは、電源側端子80aと、負荷側端子90aとをそれぞれ電気的に接続する。接点部10bは、電源側端子80bと、負荷側端子90bとをそれぞれ電気的に接続する。接点部10a,10bは、X方向において、各電源側端子80と各負荷側端子90との間に配置される。Y方向の右側に向かって、接点部10a,10bが順に配置されている。各接点部10は、例えば、電源側接点11と、負荷側接点12と、板状部材13と、ばね部材14を有する。
接点部10aは、電源側接点11aと、負荷側接点12aと、板状部材13aと、ばね部材14aとを有する。接点部10bは、例えば、電源側接点11bと、負荷側接点12bと、板状部材13bと、ばね部材14bとを有する。電源側接点11a,11bは、それぞれ電源側端子80a,80bと電気的に接続している。負荷側接点12a,12bは、それぞれ負荷側端子90a,90bと電気的に接続している。接点部10aにおいては電源側接点11aと負荷側接点12aとが電気的に接続可能であって、接点部10bにおいては電源側接点11bと負荷側接点12bとが電気的に接続可能である。
各接点部10は、閉状態と開状態とトリップ状態とを後述の接点移動部15による開閉動作により切り替えることができる。電源側接点11a,11bは、本体部3内において位置が固定されている。負荷側接点12a,12bは、接点移動部15によりそれぞれ電源側接点11a,11bに対して相対的に移動し、互いに接触又は離間が可能である。詳細な移動態様は後述する。負荷側接点12a,12bは、それぞれ板状部材13a,13bの上端部であってX方向の負方向に向いた面に配置される。板状部材13a,13bは、その下部において、一端が本体部3に接続されたばね部材14a,14bとそれぞれ接続し、X方向の前面側に付勢されている。
電源側接点11aと負荷側接点12aとが接触しているとき、及び、電源側接点11bと負荷側接点12bとが接触しているとき、電路が形成される閉状態となる。電源側接点11aと負荷側接点12aとが離間しているとき、又は、電源側接点11bと負荷側接点12bとが離間しているときのいずれかの場合、電路が形成されていない開状態又はトリップ状態となる。電源側接点11a及び負荷側接点12a、並びに、電源側接点11b及び負荷側接点12bにおいて、それぞれの接触又は離間状態が接点移動部15の開閉動作により切り替えられる。
閉状態においては、電源と負荷装置とを電気的に接続する電路が形成される。本実施形態の電路は、例えば、電源から発された電流が電源側端子80a、電源側接点11a、負荷側接点12a、負荷側端子90a、負荷装置、負荷側端子90b、負荷側接点12b、電源側接点11b、電源側端子80bを順に通り、最終的に電源に戻るように構成された回路である。なお、電路は、電源から発された電流が電源側端子80b、電源側接点11b、負荷側接点12b、負荷側端子90b、負荷装置、負荷側端子90a、負荷側接点12a、電源側接点11a、電源側端子80aを順に通り、最終的に電源に戻るように構成された回路であってもよい。
接点移動部15は、本体部3に対して相対的に移動可能に支持され、複数の接点部10a,10bにおける開閉動作を制御する。接点移動部15は、操作ハンドル16と、セパレータ17と、開閉機構部18と、を有する。
操作ハンドル16は、電路に対して開閉操作、すなわち通電(オン)操作及び遮断(オフ)操作可能な治具である。操作ハンドル16は、作業者が把持可能なレバー16aと、Y方向に延在する回転軸16bと、付勢ばね16cとを有する。操作ハンドル16は、回転軸16bを中心に回動可能に本体部3に支持されている。レバー16aが所定の位置まで一方(図3の矢印R1方向)に回転されることで、電路を閉状態にする。レバー16aが他方(図3の矢印R2方向)に回転されることで、電路を開状態にする。電路の開閉の詳細は後述する。付勢ばね16cは、所定の位置までは一方(図3の矢印R1方向)に回転する力を付勢し、所定の位置を超えると他方(図3の矢印R2方向)に回転する力を付勢する。
セパレータ17は各接点部10の板状部材13a,13bを移動させる。セパレータ17は、板状部材13a,13bに接続しているばね部材14a,14bによりX方向に付勢された状態で操作ハンドル16の下方の本体部3内に配置されている。セパレータ17は、Y方向に沿って配置されている2つの支点部17a,17bを有する。支点部17a,17bには、それぞれ上下方向及びX方向の背面側に開口する開口領域が形成されている。支点部17a,17bは、当該開口領域に収容されている板状部材13a,13bをそれぞれY方向に直交する(X方向及びZ方向に延在する)面に沿って回動可能なように支持する。板状部材13aは、支点部17aに支持された部位を中心に回動可能であって、板状部材13aの上端部に設けられた負荷側接点12aは、当該回動によりX方向への移動が可能となり、電源側接点11aに対して接近、接触又は離間が可能になっている。板状部材13bは、支点部17bに支持された部位を中心に回動可能であって、板状部材13bの上端部に設けられた負荷側接点12bは、当該回動によりX方向への移動が可能となり、電源側接点11bに対して接近、接触又は離間が可能になっている。
開閉機構部18は、操作ハンドル16の操作及び後述の回動部20の回動に応じて、接点の開閉を制御する。開閉機構部18は、異常状態が発生した際にセパレータ17を動作させて接点部10a,10bを遮断動作させる。ここでの遮断動作とは、接点部10aにおける電源側接点11aと負荷側接点12aとの離間、及び接点部10bにおける電源側接点11bと負荷側接点12bとの離間である。開閉機構部18は、ピン18aと、ガイド部材18bと、回転軸18cと、扇状部材18dとを有する。
ピン18aは、操作ハンドル16の回動によって生じた力をガイド部材18bに伝達する。ピン18aは、U字状を呈する棒状の部材である。ピン18aは、上端部及び下端部がY方向に延在しており、上端部と下端部とを結ぶ中央の部位が上下方向に延在している。ピン18aの上端部は、例えば、操作ハンドル16の回動する部位であるレバー16aの下端部にY方向から回動可能に接続される。これにより、レバー16aの下端部の回動に合わせてピン18aの上端部は回動する。
ガイド部材18bは、X方向及び上下方向に延在し、それぞれX方向に沿って平行に配置された2つの板状部位と、当該2つの板状部位のX方向の前面側の端部と接続し、Y方向及び上下方向に延在する板状の接続部位を含む。ガイド部材18bは、その2つの板状部位の上部において操作ハンドル16の回転軸16bと回動可能に接続している。ガイド部材18bの接続部位は、後述の係合部25と係合する。
ガイド部材18bの2つの板状部位の上部及び下部には、それぞれY方向に向かって貫通している開口領域18e,18fが形成されている。上部の開口領域18eは、ピン18aの上端部が貫通している。上部の開口領域18eは、X方向の背面側に向かって開口しており、ピン18aの上端部がY方向に向かって挿通可能な形状となっている。ピン18aの上端部は、操作ハンドル16のレバー16aの回動に合わせて開口領域18eを通る。図3に示される矢印R1方向に操作ハンドル16が回動することで、ピン18aは開口領域18eに進入し、図3に示される矢印R2方向に操作ハンドル16が回動することで、ピン18aは開口領域18eから退出する。開口領域18fは、上下方向に延びている穴であって、ピン18aの下端部がY方向に向かって挿通されている。ピン18aの下端部は、ピン18aの上端部の回動に合わせて開口領域18fに沿って上下方向に移動する。
回転軸18cは、扇状部材18dを回動可能に支持する。回転軸18cは、Y方向に延在する円柱状の部材である。回転軸18cは、本体部3の中央ケース3bと左側ケースとに固定されている。扇状部材18dは、Y方向における回転軸18cの中央に回転可能に支持されている。扇状部材18dは、例えば、Y方向に直交する(X方向及びZ方向に延在する)面に沿って回動可能である。扇状部材18dは、例えば、Y方向に直交するように主面が配置された板状の部材であって、その主面は扇状を呈する。扇状部材18dは、そのX方向の前面側の部位(当接部位)においてピン18aの下端部と当接可能である。操作ハンドル16が電路を開状態にするための位置にある場合、当該当接部位は、例えば、水平方向に延在し、上下方向において回転軸18cと同様の位置であって、回転軸18cよりX方向の前面側に位置する。なお、ばね部材14a,14bがX方向の前面側にセパレータ17を付勢しているため、操作ハンドル16が電路を開状態にするための位置にある場合、セパレータ17を介して押圧され、扇状部材18dの当接部位は上記の通り、回転軸18cよりX方向の前面側に位置する。この場合、ピン18aは、扇状部材18dの上方に位置する。
操作ハンドル16が電路を閉状態にするために回動された場合、ピン18aの上端部がX方向及び下方(図3の矢印R1方向)に向かって回動し、ピン18aの下端部は、ガイド部材18bの開口領域18fに沿って下方に移動する。ピン18aの下端部が下方に移動して、扇状部材18dの上述した当接部位に当接して押圧することで、扇状部材18dは、X方向の背面側及び下方(図3の矢印R3方向)に向かって回動する。扇状部材18dは、X方向の背面側においてセパレータ17に当接し、セパレータ17を押圧することでセパレータ17をX方向の背面側にスライドさせる。
回動部20は、接点移動部15の下方に設けられる。回動部20は、回転軸21を中心に回動可能である。回動部20は、回転軸21と、回動部材22とを備える。回転軸21は、例えば、ガイド部材18bの下方に設けられる。回転軸21は、Y方向に延在する円柱状の部材である。回転軸21は、本体部3の中央ケース3bと左側ケースとに固定されている。回動部材22は、過電流引き外し部40、瞬時引き外し部50、又は、漏電引き外し部60の動きに合わせて回動する。過電流引き外し部40、瞬時引き外し部50、及び、漏電引き外し部60と回動部材22との動きの詳細については、後述する。
回動部材22は、Y方向における回転軸21の中央に回転可能に支持されている。回動部材22は、例えば、Y方向に直交する(X方向及びZ方向に延在する)面に沿って回動可能である。回動部材22は、例えば、Y方向に直交する主面22a及び裏面22bが配置された板状の部材であって、主面22a及び裏面22bは扇状を呈する。操作ハンドル16が電路を開状態にするための位置にある場合、主面22a及び裏面22bの径方向に延在する各一辺を共有する回動部材22の一方の端部は、例えば、Y方向及び上下方向に延在し、X方向の前面側を向いている。操作ハンドル16が電路を開状態にするための位置にある場合、主面22a及び裏面22bの径方向に延在する各一辺を共有する回動部材22の他方の端部は、例えば、X方向及びY方向に延在し、下方を向いている。回動部材22の軽量化のため、回動部材22のうち外縁に沿った領域を除いた内側の領域が開口している。中央ケース3bは、回動部材22が回動可能なように、X方向及び上下方向において回動部材22より大きな開口領域を有する。
過電流接触部42と、瞬時接触部52と、漏電接触部62とは、回動部20の回動部材22に設けられる。本実施形態において、回動部材22には、2つの過電流接触部42a,42bと、2つの瞬時接触部52a,52bと、1つの漏電接触部62とが設けられている。
回動部材22のY方向の負方向を向く主面22aには、過電流接触部42a、瞬時接触部52a及び漏電接触部62が設けられる。過電流接触部42a及び瞬時接触部52aは、例えば、主面22aからY方向の左側に向かって延在して突出する部材である。例えば、過電流接触部42aは、瞬時接触部52aよりY方向の左側に突出している長さが短い。例えば、主面22aの径方向において、過電流接触部42aは、瞬時接触部52より回転軸21に近い位置に設けられる。過電流接触部42aは、例えば、主面22aにおいて瞬時接触部52aより下方に設けられている。漏電接触部62は、例えば、主面22aからY方向の左側に向かって延在して突出する部材である。漏電接触部62は、異常状態が検出されていないときの主面22aにおいて上下方向に沿って延在する係合面を有する。漏電接触部62は、例えば、過電流接触部42a及び瞬時接触部52aより上方に設けられている。
回動部材22のY方向を向く裏面22bには、過電流接触部42b及び瞬時接触部52bが設けられる。X方向及びZ方向において、過電流接触部42a,42bは回動部材22の同一の位置に設けられており、瞬時接触部52a,52bは回動部材22の同一の位置に設けられている。過電流接触部42b及び瞬時接触部52bは、裏面22bからY方向の右側に向かって延在して突出する部材である。例えば、過電流接触部42bは、瞬時接触部52bよりY方向に突出している長さが長い。例えば、裏面22bのX方向において、過電流接触部42aは、瞬時接触部52より回転軸21に近い位置に設けられる。
主面22a側においてY方向に突出している過電流接触部42aと瞬時接触部52aとの長さの関係が、裏面22b側においてY方向に突出している過電流接触部42bと瞬時接触部52bとの長さの関係と逆であることによって、Y方向における回動部材22の重さの偏りを抑えることができ、回動部材22は適切に回動することができる。また、当該長さの関係により、Y方向にそれぞれ設けられる後述の過電流引き外し部40の規格を統一することができる。
係合部25は、回動部20と接触する部位が回動部20の回転に合わせて回転することで接点部10を開状態に切り替える。係合部25は、例えば、回転軸26と、鉤状部材27と、ばね部材28を有する。回転軸26は、Y方向に延在する円柱状の部材である。回転軸26は、本体部3の中央ケース3bと左側ケースとに固定されている。鉤状部材27は、回動部材22と連動し、接点部10を開状態にすることができる。鉤状部材27は、例えば、Y方向に直交する(X方向及びZ方向に延在する)面に沿って回動可能である。中央ケース3bは、鉤状部材27が回動可能なように、X方向及びZ方向において鉤状部材27より大きな開口領域を有する。鉤状部材27は、Y方向における回転軸26の中央に回動可能に支持されている。
鉤状部材27は、回転軸26から開閉機構部18内まで延在する延在部27aと、回転軸26から上下方向に延在する連結部27bと、回動部材22のX方向の前面側を向く側面22cに当接可能であって連結部27bの下端部から延在する当接部27cとから構成される。なお、操作ハンドル16が電路を開状態にするための位置にある場合において、側面22cは、主面22a及び裏面22bの径方向に延在する各一辺を共有する回動部材22の面であって、Y方向及び上下方向に延在している。
延在部27a、連結部27b及び当接部27cは、それぞれ棒状を呈する。異常状態が発生していない場合、延在部27aは、X方向の背面側に向かって水平方向に延在する。この場合、延在部27aは、ばね部材28によって上下方向に付勢されることで水平方向に延在している。延在部27aのX方向の前面側の端部において、回転軸26と回動可能に接続している。異常状態が発生していない場合、延在部27aの上部において、開閉機構部18のガイド部材18bの接続部位と係合している。延在部27aは、ガイド部材18bに下方から当接して係合しているため、ばね部材28によって付勢されて生じる延在部27aの上方への移動が抑制される。また、延在部27aの上部のX方向の背面側の面と、ガイド部材18bのX方向の前面側の面とが当接して係合している。当該係合により、延在部27aは、ガイド部材18bの下部が連動する操作ハンドル16の付勢ばね16cによってX方向の前面側(図3の矢印R1方向)に回転しようとする動きを抑制することができる。例えば、ガイド部材18bの接続部位におけるX方向の前面側の面と、延在部27aのX方向の背面側の上部の面と当接している。これにより、ガイド部材18bの操作ハンドル16を中心に図3の矢印R1方向に回転する力は、延在部27aによって本体部3に固定された回転軸26に伝達されるため、ガイド部材18bは、本体部3内で回転することが抑制される。
連結部27bは、延在部27aのX方向の前面側の端部に設けられている。異常状態が発生していない場合の鉤状部材27において、連結部27bは、上下方向に延在する。当接部27cは、連結部27bの下端部に設けられている。異常状態が発生していない場合、当接部27cは、連結部27bの下端部から下方かつX方向の背面側に向かって延在している。異常状態が発生していない場合、例えば、当接部27cの下端部は、回動部材22の側面22cから離間している。また、この場合、当接部27cの下端部は、回動部材22の側面22cに接触していてもよいが、回動部材22から鉤状部材27が回転可能な力が加えられていない状態である。
過電流引き外し部40は、過電流が検知されたときに回動部20の回動部材22の回転周方向に過電流接触部42を移動させる。本実施形態の過電流引き外し部40は、例えば、2つの帯板44と、2つのバイメタル片46とを有する。2つの帯板44は、例えば、電源側端子80a,80bのそれぞれ下方において、Y方向に沿って配置されている。各帯板44のX方向の前面側には、各バイメタル片46が取り付けられている。各バイメタル片46は、過電流を検知する。各バイメタル片46は、例えば、X方向の前面側に向けて延在し、Y方向に沿って配置されている。
各バイメタル片46は、例えば、過電流を検知した際に上方に変形するよう取り付けられている。2つのバイメタル片46のうち、Y方向の左側に設けられたバイメタル片46aが上方に変形するとき、当該バイメタル片46aは、過電流接触部42aに当接し、過電流接触部42aを回動部20の回動部材22の回転周方向に移動させる。2つのバイメタル片46のうち、Y方向の右側に設けられたバイメタル片46bが上方に変形するとき、当該バイメタル片46bは、過電流接触部42bに当接し、過電流接触部42bを回動部20の回動部材22の回転周方向(図3の矢印R4方向)に移動させる。各バイメタル片46は、後述の瞬時引き外し部50の各可動電磁片54及び後述の漏電引き外し部60の漏電係合部材66より下方に設けられる。これにより、上方に移動した各バイメタル片46が過電流接触部42a,42bに当接するより前に瞬時接触部52及び漏電接触部62に当接することを抑制できる。
ここで、過電流接触部42及び瞬時接触部52の回動部材22上における位置について説明する。図5は、実施形態に係る回路遮断器の回動部を示す部分拡大図である。図5に示されるように、過電流接触部42a及び瞬時接触部52aは、回動部20の回転軸21と係合部25の回転軸26とを結んだ半直線L1、及び、回動部20の回転軸21と過電流引き外し部40のバイメタル片46aとを結んだ半直線L2に挟まれた領域A1内の回動部20の回動部材22にそれぞれ設けられる。半直線L1は、例えば、回転軸21の中心を始点として、回転軸26の中心を通る半直線である。半直線L2は、例えば、回転軸21の中心を始点として、過電流引き外し部40のバイメタル片46aのX方向の前面側の先端を結んだ半直線である。領域A1は、半直線L1,L2に挟まれた回動部材22上の領域である。図5においてハッチングのかかった領域である領域A1は、例えば、半直線L1,L2に挟まれたX方向の背面側の領域である。
図5に示される回動部材22は、例えば、係合部25の当接部27cに当接する位置よりX方向の前面側に突出していないが、当該当接する位置よりX方向の前面側に突出してもよく、領域A1のX方向の前面側の端部(半直線L1)まで、あるいはそれ以上にX方向の前面側に突出していてもよい。図5に示される回動部材22は、例えば、バイメタル片46aの下方に突出していないが、バイメタル片46aの下方に突出してもよく、領域A1の下端部(半直線L2)まで、あるいはそれ以上に下方に突出していてもよい。図5に示される回動部材22は、回転軸21からバイメタル片46aのX方向の前面側の先端までの長さより長い径を有し、図5に示される径の大きさに限定されない。また、漏電接触部62も、領域A1内に設けられてもよい。
また、回動部20の回転径方向において、過電流接触部42から回動部20の回転軸21までの距離は、回動部20と係合部25の当接部27cとが当接(接触)する部位から回転軸21までの距離以下である。過電流接触部42から回動部20の回転軸21までの距離は、回動部20と係合部25の当接部27cとが当接(接触)する部位から回転軸21までの距離未満であってもよく、過電流接触部42から回動部20の回転軸21までの距離は、回動部20と係合部25の当接部27cとが当接(接触)する部位から回転軸21までの距離の半分以下であってもよい。
再び図1~図4を参照する。瞬時引き外し部50は、予め設定された電流値に達したときに回動部20の回動部材22の回転周方向に瞬時接触部52を移動させる。本実施形態の瞬時引き外し部50は、例えば、予め設定された電流値(短絡電流の電流値)以上になった場合に短絡が生じたと検知し、電源側接点11と負荷側接点12とを離間させるために、予め設定された電流値に達したときに動作する。予め設定された電流値に達したとは、例えば、当該電流値以上の値を検知したことを意味する。
本実施形態の瞬時引き外し部50は、2つの可動電磁片54を有する。各可動電磁片54は、X方向の前面側に向けて延在し、Y方向に直交した面に沿って回動可能に取り付けられている。各可動電磁片54は、瞬時接触部52a,52bよりX方向の前面側に配置された過電流接触部42a,42b設定された電流値に達したことを検知した可動電磁片54は、上方に回転する。左側ケース側に設けられた可動電磁片54aが上方に回転するとき、当該可動電磁片54aは、瞬時接触部52aに当接し、瞬時接触部52aを回動部20の回動部材22の回転周方向に移動させる。右側ケース3a側に設けられた可動電磁片54bが上方に変形するとき、当該可動電磁片54bは、瞬時接触部52bに当接し、瞬時接触部52bを回動部20の回動部材22の回転周方向に移動させる。
漏電引き外し部60は、漏電が検知されたときに回動部20の回動部材22の回転周方向に漏電接触部62を移動させる。本実施形態の漏電引き外し部60は、漏電を検出する零相変流器64と、漏電シリンダ65と、プリント基板9と、漏電係合部材66をさらに備える。零相変流器64によって漏電が検出された場合、プリント基板9は、漏電シリンダ65を引き外し動作させる漏電検出回路を組み付けている。なお、プリント基板9上の素子は図示を省略している。漏電シリンダ65は、例えば、漏電接触部62のX方向の前面側に設けられる。漏電シリンダ65は、X方向の背面側に延在するシリンダロッド65aを備え、シリンダロッド65aを伸縮させる。シリンダロッド65aのX方向の背面側の端部には漏電係合部材66が設けられている。漏電シリンダ65は、引き外し動作として、シリンダロッド65aを縮めることで、漏電係合部材66をX方向の前面側に移動させる。漏電係合部材66は、当該移動により漏電接触部62の係合面に当接し、漏電接触部62を回動部20の回動部材22の回転周方向に移動させる。
異常状態が生じた場合の回路遮断器1の動きを説明する。閉状態の電路を基準として、異常状態が生じる前後の各構成の動きを説明する。閉状態においては、過電流引き外し部40のバイメタル片46a、瞬時引き外し部50の可動電磁片54a、漏電引き外し部60の漏電シリンダ65が動作可能となる。
異常状態が発生していないときであって、電路が閉状態にあるとき、図3に示されるように電源側接点11aと負荷側接点12aとが互いに接触し、電源側接点11bと負荷側接点12bとが互いに接触している。このとき、回動部20において、過電流引き外し部40のバイメタル片46a,46bは、それぞれ過電流接触部42a,42bから離間している、あるいは過電流接触部42a,42bにそれぞれ力を付与していない状態である。瞬時引き外し部50の可動電磁片54a,54bは、それぞれ瞬時接触部52a,52bから離間している、あるいは瞬時接触部52a,52bにそれぞれ力を付与していない状態である。漏電引き外し部60の漏電係合部材66は、漏電接触部62から離間している、あるいは漏電接触部62に力を付与していない状態である。以下、過電流接触部42、瞬時接触部52及び漏電接触部62が上記状態にあることを初期状態と記載する場合がある。
異常状態が発生していないときであって、電路が閉状態にあるとき、係合部25の延在部27aは、水平方向に延在しており、開閉機構部18のガイド部材18bと係合している。これにより、係合部25は、付勢ばね16cによる開閉機構部18のガイド部材18bの回転を抑制している。また、このとき、係合部25の当接部27cは、回動部20の回動部材22の側面22cからX方向の前面側に離間している、あるいは回動部材22に力を付与していない状態である。
図6は、実施形態に係る回路遮断器のトリップ状態の一例を示す断面図である。図6に示されるように、例えば、短絡等の予め設定された電流値に達したと検知され、異常状態が発生した場合、瞬時引き外し部50の可動電磁片54a,54bが上方に向けて回転する。この場合、可動電磁片54a,54bは、それぞれ瞬時接触部52a,52bに当接し、瞬時接触部52a,52bを上方(矢印R11方向)に押圧する。
なお、例えば、過電流が検知され、異常状態が発生した場合、過電流引き外し部40のバイメタル片46a,46bが過電流を検知して上方に変形する。この場合、バイメタル片46a,46bは、それぞれ過電流接触部42a,42bに当接し、過電流接触部42a,42bを上方(矢印R11方向)に押圧する。
また、例えば、零相変流器64によって漏電が検知され、異常状態が発生した場合、漏電引き外し部60の漏電シリンダ65が駆動し、引き外し動作としてシリンダロッド65aを縮める。この場合、シリンダロッド65aのX方向の背面側の端部に設けられた漏電係合部材66が漏電接触部62に当接し、漏電接触部62をX方向の前面側(矢印R11方向)に押圧する。
初期状態から異常状態に遷移して、上述したように過電流接触部42、瞬時接触部52又は漏電接触部62のいずれかが押圧されることで、回動部20の回動部材22は、回転軸21を中心に矢印R11方向に向けて回転する。図6に示される一例では、瞬時引き外し部50が動作し、可動電磁片54が瞬時接触部52を押圧することで回動部20の回動部材22が回動している。これにより、回動部材22の側面22cは、係合部25の当接部27cに当接し、当接部27cをX方向の前面側(矢印R11方向)に向けて押圧する。係合部25の当接部27cは、回転軸26を中心にX方向の前面側(矢印R12方向)に向けて回転する。これにより、係合部25の延在部27aは、下方(矢印R13方向)に向けて回転する。
延在部27aが下方に移動することで、延在部27aと開閉機構部18のガイド部材18bの接続部位との係合が解除される。付勢ばね16cによって、開閉機構部18のピン18aは、回転軸16bを中心にX方向の前面側(矢印R14方向)に向けて回転する。ピン18aの下端部は開口領域18fに挿通されているため、ガイド部材18bは、ピン18aに押圧されて回転軸16bを中心にX方向の前面側(矢印R14方向)に向けて回転する。ガイド部材18bがX方向の前面側(矢印R14方向)に回転移動することで、ガイド部材18bと共に位置していたピン18aと開閉機構部18の扇状部材18dとの係合が解除される。
扇状部材18d及びセパレータ17は、セパレータ17と回動可能に設けられている接点部10a,10bの板状部材13a,13bにそれぞれ接続した付勢ばね14a,14bによってX方向の前面側に付勢されている。このため、セパレータ17を介してX方向の前面側に付勢された扇状部材18dがX方向の前面側(矢印R15方向)に回動し、セパレータ17はX方向の前面側に移動する。セパレータ17のX方向の前面側への移動により、板状部材13a,13bの上端部は、X方向の前面側(矢印R16方向)に向けて回転する。これにより、負荷側接点12a,12bは、それぞれ電源側接点11a,11bから離間する。したがって、電源側接点11a,11bと負荷側接点12a,12bとが互いに接触することで閉じられていた電路が適切に開状態となる。
図7は、実施形態に係る回路遮断器の開状態の一例を示す断面図である。付勢ばね16cによって回転軸16bを中心にX方向の前面側に向けて(図6の矢印R14方向参照)回転したピン18aは、所定の位置を超えることで、図7に示されるように、付勢ばね16cによってX方向の背面側(矢印R21方向)に回転する。ピン18aは、開口領域18fを通って上方に移動しつつ、ガイド部材18bをX方向の背面側に(矢印R21方向)回転させる。ピン18aが操作ハンドル16の下端部をX方向の背面側に回転させることで、レバー16aがX方向の前面側(矢印R22方向)に回転して開状態を示すように上方に突出した状態となる。
ピン18a及びガイド部材18bがX方向の背面側(矢印R21方向)に回動することで、ばね部材28により上方に押圧される係合部25の延在部27aは、上方(矢印R23方向)に移動し、ガイド部材18bと延在部27aとが当接して係合する。ばね部材28の動きによって、係合部25の当接部27cは、X方向の背面側(矢印R24方向)に回動する。異常状態が解消されている場合、当接部27cが回動部材22の側面22cに当接してをX方向の背面側(矢印R25方向)に押圧することで、回動部材22はX方向の背面側(矢印R25方向)に回動する。過電流引き外し部40、瞬時引き外し部50及び漏電引き外し部60が再び適切に作動可能なように、回動部材22は、過電流接触部42、瞬時接触部52及び漏電接触部62が初期状態となるように位置させる。
このように、異常状態が解消されたとき、レバー16aを再び操作することで、電源側接点11と負荷側接点12とを接触させることができる。そして、電路を閉状態にした上で、初期状態で回路遮断器1を用いることができ、かつ、異常状態が発生した場合に再び適切に電路を開状態にすることができる。
以上のように、本実施形態の回路遮断器1では、回動部20の回動部材22が回動することで、接点部10a,10bの開閉を切り替えることができる。回動部20の回動部材22には、過電流接触部42a,42bと、瞬時接触部52a,52bとが設けられている。過電流を検知したときには、過電流引き外し部40が過電流接触部42a,42bを回動部20の回動部材22の回転周方向に移動させ、設定された電流値に達したときには、瞬時引き外し部50が瞬時接触部52a,52bを回動部20の回動部材22の回転周方向に移動させる。これにより、回動部20は、過電流接触部42a,42b又は瞬時接触部52a,52bの移動に合わせて回転し、接点部10を開状態に切り替えることができる。すなわち、過電流が検知されたとき又は予め設定された電流値に達したときに、回動部20の回動によって、適切に接点部10を開状態に切り替えることができる。過電流引き外し部40及び瞬時引き外し部50は、回動部20に設けられた過電流接触部42a,42b及び瞬時接触部52a,52bをそれぞれ移動可能であれば、互いの位置関係及び動作方向に大きな制約が課されることなく回路遮断器1のいずれの場所に設けられてもよい。この回路遮断器1は、例えば、従来の回路遮断器のように、直線に沿って過電流引き外し部及び瞬時引き外し部を設ける必要がなく、引き外し方向を直線方向に統一する必要がなくなる。このため、この回路遮断器1は、従来の回路遮断器に比べて、過電流引き外し部40及び瞬時引き外し部50とそれぞれ連動する機構(例えば、帯板44等)を配置する場所にも大きな制約を課す必要がなくなる。したがって、この回路遮断器1は、内部のスペースを有効に使うことができ、設計の自由度を大きくすることができる。
また、回路遮断器1は、回動部20と接触する部位(側面22c)が回動部20の回転に合わせて回転することで接点部10a,10bを開状態に切り替える係合部25をさらに備える。この場合、係合部25は、回動部20の回転の力を適切に伝達することで、接点部10a,10bを開状態にすることができる。よって、回路遮断器1に係合部25が設けられることで、回動部20及び接点部10a,10bの大きさ、形状、配置及び動作方向等に大きな制約がかかることを抑制することができ、設計の自由度を大きくすることができる。
また、回路遮断器1において、回動部20の回転径方向において、過電流接触部42から回動部20の回転軸21までの距離は、回動部20と係合部25との接触する部位から回動部20の回転軸21までの距離以下である。過電流が生じると回路遮断器1の温度が上昇するため、過電流発生後、速やかに接点部10a,10bを開状態にすることが求められる。このため、この回路遮断器1が上述した構成となっていることで、例えば過電流が生じてからの時間が短いような、過電流引き外し部40による過電流接触部42a,42bの移動距離が小さい場合であっても、回動部20を大きい角度で回転させることができるため、係合部25を回転させることができ、接点部10a,10bを効率良く開状態にすることができる。
また、回路遮断器1において、接点部10は電源と負荷装置と電気的に接続可能な複数の接点部10a,10bを有し、回動部20の回動部材22は板状を呈し、過電流接触部42及び瞬時接触部52の少なくとも一方は、複数の接点部10a,10bそれぞれに対応して回動部20の回動部材22の主面22a(表面の一例)と裏面22bの双方に位置する。この場合、例えば、電路形成時に選択される接点の接続状況に応じて、複数の接点のうち1つの接点につき過電流が検知された場合に、1つのバイメタル片46aを移動させて、回動部20の回動部材22の主面22aに配置された過電流接触部42aを移動させることで接点部10a,10bを開状態にしてもよい。1つのバイメタル片46bを移動させて、回動部20の回動部材22の裏面22bに配置された過電流接触部42bを移動させることで接点部10a,10bを開状態にしてもよい。上述した例示は、過電流接触部42及び過電流引き外し部40を示したが、この形態と共に、瞬時接触部52及び瞬時引き外し部50を上述した例示と同様に設けてもよい。あるいは、瞬時接触部52及び瞬時引き外し部50のみを上述した例示のように設けてもよい。すなわち、接点部10a,10bにおける電路の接続状況に応じて各接点に対応する過電流接触部42及び瞬時接触部52の少なくとも一方を主面22a及び裏面22bの双方に設けることができる。これにより、この回路遮断器1は、各接点と接続する電路に生じた異常に応じて接点部10a,10bを円滑に開状態にすることができる。また、回動部の片面にのみ過電流接触部42及び瞬時接触部52の少なくとも一方が複数設けられる場合に比べて、この回路遮断器1は、回動部20の回動部材22における片面側のスペースを大きく取ることを抑制できるため、設計の自由度を大きくすることができる。
また、回路遮断器1においては、回動部20に設けられる漏電接触部62と、漏電が検知されたときに回動部20の回転周方向に漏電接触部62を移動させる漏電引き外し部60と、をさらに備え、回動部20は、漏電接触部62の移動に合わせて回転することで接点部10a,10bを開状態にさせる。この場合、漏電が検知されたときには、漏電引き外し部60が漏電接触部62を回動部20の回動部材22の回転周方向に移動させる。これにより、回動部20は、漏電接触部62の移動に合わせて回転し、接点部10a,10bを開状態に切り替えることができる。すなわち、漏電が検知されたときに、回動部20の回動によって、適切に接点部10a,10bを開状態に切り替えることができる。過電流引き外し部40、瞬時引き外し部50及び漏電引き外し部60は、回動部20に設けられた過電流接触部42、瞬時接触部52及び漏電接触部62をそれぞれ移動可能であれば、互いの位置関係及び動作方向に大きな制約が課されることなく回路遮断器1のいずれの場所に設けられてもよい。この回路遮断器1は、例えば、従来の回路遮断器のように、直線に沿って過電流引き外し部、瞬時引き外し部及び漏電引き外し部を設ける必要がなく、引き外し方向を直線方向に統一する必要がなくなる。このため、この回路遮断器1は、従来の回路遮断器に比べて、過電流引き外し部40、瞬時引き外し部50及び漏電引き外し部60とそれぞれ連動する機構を配置する場所にも大きな制約を課す必要がなくなる。したがって、この回路遮断器1は、設計の自由度を大きくすることができる。
[変形例]
以上、種々の例示的実施形態について説明してきたが、本開示は、上述した例示的実施形態に限定されることなく、様々な省略、置換、及び変更がなされてもよい。例えば、回路遮断器1の他に、電源及び負荷装置の少なくとも1つを備える回路遮断器システムを一体的に形成してもよい。
例えば、回路遮断器1において、接点部10は、電源側端子80及び負荷側端子90の数は限定されない。接点部10は、1又は3以上の電源側端子80を有していてもよく、1又は3以上の負荷側端子90を有していてもよい。この場合、電源側接点11及び負荷側接点12の数も限定されない。また、開閉機構部18の動き及び回動部20の回動により電源側接点11が移動せず、負荷側接点12が移動する態様であってもよい。
例えば、回路遮断器1は、係合部25を有さなくてもよい。この場合、回動部20の回動部材22と開閉機構部18のガイド部材18bとが直接係合し、回動部20の回転に合わせて電源側接点11が負荷側接点12から離間するようにしてもよい。また、回動部20の回転径方向において、過電流接触部42から回動部20の回転軸21までの距離は、回動部20と係合部25との接触する部位から回動部20の回転軸21までの距離より大きくてもよい。回動部材22の数、形状及び大きさは上述した実施形態に限定されない。
過電流接触部42及び瞬時接触部52は、複数の接点部10a,10bそれぞれに対応して回動部20の回動部材22の主面22aと裏面22bの双方に位置しなくてもよい。この場合、回動部材22の1つの面(主面22a又は裏面22bのいずれか)に1又は複数の過電流接触部42及び1又は複数の瞬時接触部52が設けられてもよい。複数の接点部が設けられない場合であっても、過電流接触部42及び瞬時接触部52の少なくとも一方は、回動部20の回動部材22の主面22aと裏面22bの双方に位置してもよい。
例えば、回路遮断器1は、漏電引き外し部60及び漏電接触部62を備えなくてもよい。また、過電流引き外し部40、瞬時引き外し部50及び漏電引き外し部60は、それぞれ過電流接触部42、瞬時接触部52及び漏電接触部62を同一回転方向に移動可能であれば、過電流接触部42、瞬時接触部52及び漏電接触部62の上下方向における位置に合わせて配置されなくてもよい。
さらに、過電流接触部42、瞬時接触部52及び漏電接触部62のX方向及び上下方向における位置は上述した実施形態に限定されない。過電流接触部42a,42bは、X方向及び上下方向において同一の位置に設けられなくてもよい。瞬時接触部52a,52bは、X方向及び上下方向において同一の位置に設けられなくてもよい。
過電流引き外し部40、瞬時引き外し部50及び漏電引き外し部60は、過電流接触部42、瞬時接触部52及び漏電接触部62を同一回転方向に移動可能であれば、回動部材22の回転方向は限定されない。過電流接触部42、瞬時接触部52及び漏電接触部62を同一回転方向に移動可能であれば、過電流引き外し部40、瞬時引き外し部50及び漏電引き外し部60における押圧又は引張等の作用形態は限定されない。
1…回路遮断器、3…本体部、10,10a,10b…接点部、11,11a,11b…電源側接点、12,12a,12b…負荷側接点、13a,13b…板状部材、17…セパレータ、18…開閉機構部、20…回動部、21…回転軸、22…回動部材、40…過電流引き外し部、42…過電流接触部、44…帯板、46,46a,46b…バイメタル片、50…瞬時引き外し部、52…瞬時接触部、54,54a,54b…可動電磁片、60…漏電引き外し部、62…漏電接触部、64…零相変流器、65…漏電シリンダ、66…漏電係合部材、80,80a,80b…電源側端子、90,90a,90b…負荷側端子。

Claims (5)

  1. 回転軸を中心に回動可能な回動部と、
    電源と負荷装置とを電気的に接続可能な電路の開閉を前記回動部の動きに合わせて切り替え可能な接点部と、
    前記回動部に設けられる過電流接触部と、
    過電流が検知されたときに前記回動部の回転周方向に前記過電流接触部を移動させる過電流引き外し部と、
    前記回動部に設けられる瞬時接触部と、
    予め設定された電流値に達したときに前記回動部の回転周方向に前記瞬時接触部を移動させる瞬時引き外し部と、
    を備え、
    前記回動部は、前記過電流接触部又は前記瞬時接触部の移動に合わせて回転することで前記接点部を開状態にする、
    回路遮断器。
  2. 前記回動部と接触する部位が前記回動部の回転に合わせて回転することで前記接点部を開状態に切り替える係合部をさらに備える、請求項1に記載の回路遮断器。
  3. 前記回動部の回転径方向において、前記過電流接触部から前記回動部の回転軸までの距離は、前記回動部と前記係合部との接触する部位から前記回動部の回転軸までの距離以下である、請求項2に記載の回路遮断器。
  4. 前記接点部は電源と負荷装置と電気的に接続可能な複数の接点を有し、
    前記回動部は板状を呈し、
    前記過電流接触部及び前記瞬時接触部の少なくとも一方は、前記複数の接点それぞれに対応して前記回動部の表面と裏面の双方に位置する、請求項1~3のいずれか一項に記載の回路遮断器。
  5. 前記回動部に設けられる漏電接触部と、
    漏電が検知されたときに前記回動部の回転周方向に前記漏電接触部を移動させる漏電引き外し部と、
    をさらに備え、
    前記回動部は、前記漏電接触部の移動に合わせて回転することで前記接点部を開状態にする、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の回路遮断器。
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