JP2023093830A - 在庫管理システム及び保管庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】保管庫内の在庫管理を適切に行うことができる在庫管理システムを提供する。【解決手段】在庫管理システム100は、保管庫4内に収容する物品に付された無線タグと通信ができるように設けられた入庫用アンテナ6Aと、無線タグと通信ができるように設けられた出庫用アンテナ7Aと、入庫用アンテナ6A又は出庫用アンテナ7Aを介して無線タグと通信を行って物品情報を取得する物品情報取得部(タグリーダライタ装置6、7)と、取得した物品情報に基づき、保管庫4の物品を管理する在庫管理装置1とを備え、入庫用アンテナ6A及び出庫用アンテナ7Aは、保管庫4の外表面に設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、在庫管理システム及び保管庫に関する。
近時、保管庫の内部を視認することなく保管庫内に保管している物品を知る技術が普及しはじめている。特許文献1は、冷蔵庫内に収容する食品に食品情報を記録したRFID(Radio Frequency Identifier)タグを付して貯蔵する冷蔵庫において、冷蔵庫の庫内又は冷蔵庫の庫内と冷蔵庫の庫外の双方にRFIDタグリーダを有することと、当該RFIDタグリーダにより読み取った当該食品情報を蓄積したデータベースを備えることが記載されている。
特許文献2の保管庫においては、保管庫の扉が開けられたことを契機として、保管庫内に設置されたタグリーダライタ装置が、保管庫内部の物品に添付された情報記録担体に対して、データの読み出し及び書き込みを行うことが記載されている。
特開2001-319043号公報 特許第3960093号公報
特許文献1の冷蔵庫において、入庫時には、操作者は、RFIDタグの付いたパッケージを冷蔵庫の庫内に単に入れるか又はRFIDタグリーダライタが冷蔵庫前面扉にある場合は、冷蔵庫前面にかざすだけでよいとしている。庫内のRFIDタグリーダは、RFIDタグの共振周波数である電波をRFIDタグに定時的に繰り返し送信して該当するRFIDタグの付いた食品からの応答波を読み取りする。これにより応答が無い場合は、当該食品は消費されたものとしてデータベースに記録し、出庫判定している。
特許文献2の保管庫は、タグリーダライタ装置を保管庫内に備える。食料品に取り付けられているRFIDからのレスポンスが検出されなくなると、該当食料品が出庫されたと制御部が判定している。
一般に、保管庫内で電波を情報記録担体(タグ)に照射する場合、水分を含む食品又は金属製の障害物が電波を偶然遮ることがある。また、庫内のヌル点にタグが配置されて電波が遮蔽された場合は、当該タグが読み取れず、特許文献1及び特許文献2の方式であると「出庫」と誤判定されることが多かった。なお、ヌル点とは、それぞれのアンテナから放射された電波が干渉しあって、お互いに打ち消しあってしまう点のことである。
したがって、タグリーダライタ装置が情報記録担体を読み取れない場合、その物品は、保管庫内に存在しないと判断されるのが課題であった。
本発明は、前記した従来の課題を解決するものであり、保管庫内の在庫管理を適切に行うことができる在庫管理システム及び保管庫を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明の在庫管理システムは、保管庫内に収容する物品に付された無線タグと通信ができるように設けられた入庫用アンテナと、前記無線タグと通信ができるように設けられた出庫用アンテナと、前記入庫用アンテナ又は前記出庫用アンテナを介して前記無線タグと通信を行って物品情報を取得する物品情報取得部と、前記取得した物品情報に基づき、前記保管庫の物品を管理する在庫管理装置とを備え、前記入庫用アンテナ及び前記出庫用アンテナは、前記保管庫の外表面に設けられていることを特徴とする。本発明のその他の態様については、後記する実施形態において説明する。
本発明によれば、保管庫内の在庫管理を適切に行うことができる。
第1実施形態に係る在庫管理システムの構成を説明する図である。 保管庫のアンテナの位置を説明する図である。 入庫用アンテナからの電波の状態を説明する図である。 出庫用アンテナからの電波の状態を説明する図である。 開閉情報の一例である。 読取情報の一例である。 在庫情報の一例である。 アンテナ・センサ設定画面の一例である。 第1実施形態に係る処理手順の一例を示すフローチャートである。 収容庫用のアンテナを有する保管庫を説明する図である。 発注用アンテナを有する保管庫を説明する図である。 在庫管理装置の他の構成等を説明する図である。 第2実施形態に係る保管庫のアンテナを説明する図である。 第2実施形態に係る処理手順の一例を示すフローチャートである。
以降、本発明を実施するための形態(“本実施形態”という)を、図等を参照しながら詳細に説明する。本実施形態は、キッチンにおいて、冷蔵庫等の保管庫に食品を保管する例である。しかしながら、本発明は、生産現場等、キッチン以外の空間において、食品以外の物品を保管する例にも一般的に適用可能である。
<第1実施形態>
(在庫管理システム)
図1は、第1実施形態に係る在庫管理システム100の構成を説明する図である。在庫管理システム100は、在庫管理装置1、RFID(Radio Frequency Identifier)タグ(無線タグ)の情報を読み書きするタグリーダライタ装置6及びタグリーダライタ装置7とで構成されている。タグリーダライタ装置6は入庫用アンテナ6Aを有する。同様に、タグリーダライタ装置7は出庫用アンテナ7Aを有する。
在庫管理装置1は、一般的なコンピュータ(サーバ、PC等)である。在庫管理装置1は、中央制御装置11、マウス、キーボード、タッチパネル等の入力装置12、ディスプレイ等の出力装置13、主記憶装置14、補助記憶装置15及び通信装置16を備える。これらは、バスで相互に接続されている。
補助記憶装置15は、開閉情報31、読取情報32及び在庫情報33(詳細後記)を格納している。主記憶装置14における入出力処理部21及び在庫管理部22は、プログラムである。中央制御装置11は、これらのプログラムを補助記憶装置15から読み出して主記憶装置14にロードすることによって、それぞれのプログラムの機能(詳細後記)を実現する。補助記憶装置15が在庫管理装置1から独立した構成であってもよい。
キッチン3に1又は複数の保管庫4が存在する。ここでの保管庫4としては、冷蔵庫が想定されているが、保管庫4は、冷却機能を有さない食品庫又は食品棚であってもよい。保管庫4は、前記したタグリーダライタ装置6及びタグリーダライタ装置7を有する。入庫用アンテナ6A及び出庫用アンテナ7Aは、保管庫4の外側、例えば、扉又は引出しの外部面等に設置されている。
本実施形態においては、RFIDタグ52が個々の食品51に添付されており、RFIDタグ内の電子チップは、食品に関する様々なデータ(メーカ名、アイテム名等の情報を示すコード)を記憶している。タグリーダライタ装置6は、入庫用アンテナ6Aを介して、RFIDタグ52に対して電波を照射し、RFIDタグ52から返送される反射波を受信することによって、当該データを読み取ることができる。タグリーダライタ装置7は、出庫用アンテナ7Aを介して、RFIDタグ52に対して電波を照射し、RFIDタグ52から返送される反射波を受信することによって、当該データを読み取ることができる。なお、入庫用アンテナ6A及び出庫用アンテナ7Aは、切替器(図示せず)を介してタグリーダライタ装置6,7と接続されていてもよい。RFIDタグ52は、この例ではパッシブ型であるものとする。すなわち、RFIDタグ自身は信号源を持たず、タグリーダライタ装置から送られてくる搬送波を反射することで通信を行う。RFIDタグのID情報等はこの反射波に乗せられて返される。
在庫管理装置1は、ネットワーク2を介して、タグリーダライタ装置6及びタグリーダライタ装置7と通信可能であり、それらの電波照射タイミング及び照射電力を、アンテナ・センサ設定画面61(図8参照)に基づいて制御する。さらに、在庫管理装置1は、ネットワーク2を介して、扉開閉センサ及び引出し開閉センサ(図示せず)とも通信可能である。キッチン3内の任意の位置に、キッチン3内における人の存在を検知する人感センサ(図示せず)及びキッチン3内の照度を検知する照度センサ(図示せず)が設置されている。在庫管理装置1は、ネットワーク2を介して、これらのセンサとも通信可能である。なお、在庫管理装置1は、保管庫4と一体になっていてもよい。
在庫管理装置1は、スマートフォン等の端末装置80と通信可能であり、在庫管理装置1は、端末装置80から物品の閲覧要求をもとに、端末装置80へ保管庫4の在庫情報33を送信する。在庫管理装置1は、端末装置80からの物品の削除要求をもとに、在庫リストから物品の情報を削除することができる。
食品51(物品)に、2次元コードが付されている場合、在庫管理装置1は、端末装置80から読み込んだ2次元コードの情報を端末装置80から受信することで、在庫管理装置1が保持する在庫情報33に基づく在庫リストに、2次元コードの情報に基づく物品を追加することができる。
(自動出力方式及び手動出力方式によるアンテナからの電波出力方式)
在庫管理システム100は、アンテナからの電波出力方式として、ユーザの操作を介さない自動出力方式と、ユーザの操作を介する手動出力方式とを有している。
(1)自動出力方式は、後記する図8のアンテナ・センサ設定画面61で設定できる。基本的には、アンテナからの電波出力は扉/引出し等の開放等により、アンテナから電波が出力する。
(2)手動出力方式は、ユーザが後記する図2に示す入庫用タッチセンサ81又は出庫用タッチセンサ82のオン操作により、アンテナから電波が出力する。
以下の説明には自動出力方式、手動出力方式の用語を用いる。
図2は、保管庫4のアンテナの位置を説明する図である。図2の保管庫4は、一般的な冷蔵庫である。保管庫4は、例えば4段の貯蔵室を有する。最上段の貯蔵室の扉に、入庫用アンテナ6A及び出庫用アンテナ7Aが設けられている。入庫用アンテナ6Aの下部(対応した位置)には、入庫用タッチセンサ81を有し、入庫用アンテナ6Aの周囲には、入庫用発光部91を有する。同様に、出庫用アンテナ7Aの下部(対応した位置)には、出庫用タッチセンサ82を有し、出庫用アンテナ7Aの周囲には、出庫用発光部92を有する。
手動出力方式の場合、入庫用タッチセンサ81がユーザによりタッチされオンすると、入庫用アンテナ6Aから電波が出力され、RFIDタグ52の読取りができると入庫用発光部91が緑色で発光する。同様に、出庫用タッチセンサ82がユーザによりタッチされオンすると、出庫用アンテナ7Aから電波が出力され、RFIDタグ52の読取りができると出庫用発光部92が緑色で発光する。なお、発光部は、正常に読取りができた場合は、緑色で点灯し、それ以外の場合は、赤色で点灯する。また、入庫用アンテナ6Aから電波の出力停止、出庫用アンテナ7Aから電波が出力停止は、後記する図9で説明する。
(入出庫時のRFIDタグの認識)
入庫用アンテナ6A及び出庫用アンテナ7Aは、RFIDタグ52を入庫用アンテナ6Aや出庫用アンテナ7Aにタッチ(0~5cm程度の距離)しないとタグを検知できないように、電波強度を小さくする。これにより、自動出力方式の場合の入庫時及び出庫時の入出庫誤判定を防止する。入庫用アンテナ6Aと出庫用アンテナ7Aとのアンテナ間距離Dは、誤検知しないような距離とするとよい。
入庫用アンテナ6Aは、流通用のRFIDタグ52(アンテナサイズ:22×44mm程度)に対し、10dBm程度での出力でアンテナから5cm程度離れていても認識可能である。ユーザがRFIDタグ52を入庫用アンテナ6Aや出庫用アンテナ7Aに0~5cm程度の距離まで近づけてRFIDタグ52を認識させることを本実施形態ではタッチ認識とする。
RFIDタグ付き食品/食材(以下、保管庫4に保存する物品も含める)入庫の際には、扉を閉じた際に触れられる位置にアンテナ(認識位置)を配置し、入庫用アンテナ6AにRFIDタグ52をタッチしてRFIDタグ52を検知できるよう、つまり近傍のみ検知可能なように電波強度を小さくする。
入庫時は、ユーザが扉を閉じた状態でRFIDタグ52が付いた食品/食材を入庫用アンテナ6Aにタッチさせた後、庫内に入れる。その際に、RFIDタグ52を入庫用アンテナ6Aで認識したことを入庫用発光部91で報知させるので、ユーザは在庫(入庫)認識できたことを確認できる。手動出力方式による入庫の場合は、例えばユーザは、入庫用タッチセンサ81を適宜にタッチし、次に、RFIDタグ52を入庫用アンテナ6Aにタッチし、扉を開けてRFIDタグ付き食品/食材を入庫する。複数の食材を入庫するときは、例えばこれを複数回繰り返す。
庫内にアンテナがある場合と比較して、本実施形態では、RFIDタグ52を入庫認識した後に食品/食材が庫内に配置されるので、入庫用アンテナ電波のヌル点または、RFIDタグ52が金属物の影響をうけて、入庫検知されないのを防止することができる。入庫時に入庫検知されないのを防止することができるので、在庫時の扉が閉じた定常状態や、定時的に在庫リストの更新をする必要がなく、「出庫」と誤判定するのを防止できる。
出庫用アンテナ7Aも、入庫用アンテナ6Aと同様に、流通用のRFIDタグ52(アンテナサイズ:22×44mm程度)に対し、10dBm程度での出力でアンテナから5cm程度離れていても認識可能である。
RFIDタグ付き食品出庫の際には、扉を閉じた際に触れられる位置にアンテナ(認識位置)を配置し、出庫用アンテナ7AにRFIDタグ52をタッチしてRFIDタグ52を検知できるよう、つまり近傍のみ検知可能なように電波強度を小さくする。出庫時には、ユーザが扉を閉じた状態で、出庫用アンテナ7Aの近傍にRFIDタグ52が付いた食品を近づけて、当該タグを読み取り、出庫を検知できる。
出庫時に出庫用アンテナ7AとRFIDタグ52を近づけることができ、間に電波を阻害するものが入るのを防げるので、出庫検知されないのを防止することができる。手動出力方式による出庫の場合は、例えばユーザは、扉を開けてRFIDタグ付き食品/食材を出庫した後に扉を閉め、次に出庫用タッチセンサ82を適宜にタッチし、そして、RFIDタグ52を出庫用アンテナ7Aにタッチする。複数の食材を出庫するときは、例えばこれを複数回繰り返す。
複数の食品/食材の出庫時は(冷蔵庫扉を閉める前に)、一旦出庫した食品/食材をカウンタに移動させ、続けて次の品を取り出す場合もある。この場合、出庫の際の食品とRFIDタグ52の通過により認識しようとすると、出庫用アンテナ7Aとユーザの間にRFID付き食材が存在する時間が短く、ユーザの人体により電波が遮断され、RFIDタグ52を冷蔵庫に設置した出庫用アンテナ7Aで読み取れないため出庫の認識ができず、出庫時の在庫判定確度が低下する課題があった。
本実施形態例では、出庫の際に一品ずつではあるが、出庫用アンテナ7Aとユーザの間にRFIDタグ52を移動できるので、出庫した品のRFIDタグ52を順に出庫用アンテナ7Aにタッチすれば、確実に出庫を認識できる。
また、複数個取り出す際も、一度に手に取って搬出可能な食品数は限られるため、ドアを解放したままでは出庫の認識をさせにくいため、ユーザが一旦扉を閉じて出庫を認識させることとなり、ドアの開けっ放しにより冷気が庫外へ出ることや庫内へ冷蔵庫周囲の空気が流入することを抑制し、消費電力増加を抑制できる。
(入庫/出庫用アンテナ(手動タッチ用)の位置:保管庫の外表面)
入庫/出庫用の各アンテナは保管庫4の外表面に設けている。なお、電波を透過する外装面材であるガラス材や、樹脂材をアンテナの表側に配してもよい。各貯蔵室の入庫/出庫をそれぞれ一つのアンテナで共有してよい。保管庫4内に入庫用/出庫用アンテナを設けていないので、本実施形態の場合、アンテナやリーダライタ(R/W)の数を、抑制可能である。
庫内容積が大きい際、つまり入口の面積が大きい際や、貯蔵室の扉が観音式、あるいは扉が縦に長い場合でも入庫用アンテナ6Aは1つで行える。貯蔵室ごとに、各貯蔵室用入庫用/出庫用アンテナは不要であり、アンテナやリーダライタの数を抑制できる。
また、保管庫が冷蔵庫の場合、扉や引出しを解放したまま入庫用/出庫用アンテナにタッチする必要はなく、冷蔵庫の冷気が庫外に流出することによる消費電力量の増加を抑制可能である。例えば、冷蔵室ドア、回転式の扉の表側に入庫用アンテナ6A、出庫用アンテナ7Aを設けるとよい。これにより、回転式の扉の回転軸などに配線(信号線含む)をはい回せるので、設置しやすい。
なお、入庫/出庫用の各アンテナを保管庫4の外表面に設けているについて、これは、保管庫4の外表面にRFIDタグ52をタッチすることで入庫用アンテナ6Aや出庫用アンテナ7Aを介してRFIDタグ52の情報が読取り可能であればよいということである。すなわち、アンテナが文字通り、保管庫4の外表面に設けられていなくともよい。
(タッチの方向)
各アンテナの冷蔵庫外表面つまり、例えば冷蔵室の扉にアンテナを設けた場合は、アンテナの位置/認識範囲を示すようにタッチする領域を点線や実線などでデザインして示している。ユーザは、この範囲をめざして食材/食品のRFIDタグ52を近づけて認識させる。なお、本実施形態では、RFIDタグ52を入庫用アンテナ6Aや出庫用アンテナ7Aにタッチする前に、手動出力方式の場合、ユーザは、入庫用タッチセンサ81や出庫用タッチセンサ82を指などで触れることとしている。
RFIDタグ52を近づける方向は、タッチする領域に略垂直方向からでもよいし、タッチする領域に並行に近づけてもよい。さらに、これらの方向以外から近づけてもよく、タッチ用の各アンテナからの電波を受信し、RFIDタグ52のアンテナから受信したタッチ用アンテナへ電波を送信できればよい。これにより、ユーザはRFIDタグ52をタッチする領域を目視で確認して、RFIDタグ52を近づけられるので容易にタッチ認識可能である。
(入庫/出庫用アンテナが認識したことの報知)
音やLED点灯点滅。タッチ認識について、入庫と出庫で異なるLEDの点灯/点滅、報知音を鳴動させてもよい。図2においては、入庫用発光部91、出庫用発光部92を設けた構成を示した。
入庫/出庫(削除)されたものを端末装置80に通知、あるいは最新の在庫リスト(入庫、出庫を更新)を端末装置80に連絡するとよい。
入庫/出庫用のタッチ用アンテナの給電開始や給電終了に合わせて、物品の認識と異なるLEDの点灯/点滅、報知音を鳴動させてもよい。これにより、ユーザが認識可能か、エラーで認識できないのかが判断可能である。入庫/出庫のどちらで認識したのかを確認可能である。
(自動出力方式のアンテナの出力タイミング)
自動出力方式の場合、入庫用アンテナ6Aと出庫用アンテナ7Aが出力するタイミングは、ずらしている。自動出力方式の場合、入庫用アンテナ6Aの電波照射期間は、後記する図8のアンテナ・センサ設定画面61で設定できる。基本的には、入庫用アンテナ6Aからの電波照射期間は、扉/引出し(扉又は引出し)が開いたときから扉/引出しが閉じるまでである。扉/引出しの開閉センサを利用することで、検知可能である。これにより、扉/引出しを解放したまま、入庫用アンテナ6Aにタッチして食品を入庫、を繰り返して続けてもよく、いちいち扉41又は引出し42を閉じなくてもよい。
出庫用アンテナ7Aが電波を出力するのは、扉/引出しを閉じてから出庫用アンテナ7Aに電源を供給し、後記する図8のアンテナ・センサ設定画面61で電波出力時間は任意にできる。例えば30秒~1分程度である。
扉開閉センサ以外に、人感センサ、庫外カメラ、手動出力方式の場合、図2に示したタッチセンサ(静電容量式、感圧式など)を用いて、入庫用アンテナ6A、出庫用アンテナ7Aを起動してもよい。
手動出力方式の場合、図2に示したように、アンテナ付近に、それぞれのアンテナを起動させるタッチスイッチ、メカスイッチを設けてもよい。つまり、扉を開かなくても、庫外に設けた入庫/出庫それぞれのアンテナをONできる。これにより、入庫時には、出庫用アンテナ7Aの影響を受けにくいため、誤認識しにくい。また、出庫時には、入庫用アンテナ6Aの影響を受けにくいため、誤認識しにくい(図3、図4参照)。
図3は、入庫用アンテナ6Aからの電波の状態を説明する図である。図4は、出庫用アンテナ7Aからの電波の状態を説明する図である。図2及び図3では、貯蔵室の扉41及び引出し42は、閉じている。入庫用アンテナ6Aは、自身の電波照射領域6R内に存在するRFIDタグ52を読み取ることができる。入庫用アンテナ6Aは、タグをタッチ(0~5cm程度の距離に近接)しないとタグを検知できないように、電波強度を小さくしている(タッチはユーザが行う)。
出庫用アンテナ7Aも、自身の電波照射領域9内に存在するRFIDタグ52を読み取ることができる。出庫用アンテナ7Aは、タグをタッチ(0~5cm程度の距離に近接)しないとタグを検知できないように、電波強度を小さくしている(タッチはユーザが行う)。
アンテナは常時電波を出力する必要はなく、自動出力方式により、扉の開閉などのユーザの動作を検知することで、システム動作開始をイベントドリブンとすることで消費電力増加を抑制できる。さらに、複数個出庫した場合でも、認識できるように扉が閉じた後一定期間(所定時間)検知可能とする(複数回のタッチ認識の作業を行うことができる)。
出庫用アンテナ起動用の出庫用タッチセンサ82で出庫用アンテナ7Aを起動した場合(手動出力方式の場合)、ユーザが扉/引出しを開けて出庫品に取り付けたRFIDタグ52を出庫用アンテナ7Aにタッチして出庫検知を実施する。この場合、扉/引出しが開いた状態でも出庫用アンテナ7Aが起動し続け、複数食品/食材を取り出して、ひとつずつ出庫用アンテナに検知してもよい。その後、ユーザが扉/引出しを閉じた後一定時間(任意に設定、図8の欄66fを利用)後に、出庫用アンテナ7Aの電波が停止する。なお、この場合(出庫用タッチセンサ82をタッチした場合)には入庫用アンテナ6Aは、起動しない(電波を出力しない)。
自動出力方式の場合、入庫用アンテナ6Aが電波を照射するのは、扉/引出しが閉じた状態で一旦開いたときから閉じた後の設定した時間までとし、その間は入庫用アンテナ6Aで入庫品のRFIDタグ52を検知可能としてもよい。後記する図8のアンテナ・センサ設定画面61で設定できる。この場合には、その後に入庫用アンテナ6Aの出力を停止し、出庫用アンテナ7Aから電波を照射して、出庫品のRFIDタグ52を検知可能としている。
(入庫用アンテナで検知した際の入庫と在庫の区別)
入庫用アンテナ6Aで検知した物品が在庫リストに有る場合、在庫リストはそのままとする。在庫リストに無い場合、新規入庫品として、在庫リストに追加する。これにより、出庫タッチ(検知)を省略して、再び入庫時に入庫タッチした場合でも、正しく在庫リストを管理できる。
(出庫時のタッチ認識の省略について)
冷蔵庫から取り出した後、使用後に冷蔵庫に戻すものは、ユーザは出庫用アンテナ7Aで出庫を認識させなくてもよい。ユーザが出庫の認識させていなくても、入庫を再認識したら入庫又は在庫とすればよい。冷蔵庫から取り出した際に出庫を認識させず、取り出した後(ドレッシングのように)使い切ったため廃棄する際に出庫を認識させてもよい。
(出庫品を再び入庫する際の在庫リストの更新)
在庫リストに有る場合、在庫リストはそのままとする。在庫リストに無い場合、新規入庫品として、在庫リストに追加する。これにより、ユーザの意図をもって、在庫リスト更新できるので、使い勝手が良いものを提供できる。
(保管庫が収容庫の場合)
保管庫4として冷蔵庫で説明してきたが、冷蔵庫に限らず、キッチン3内の収容庫(貯蔵庫)の在庫検知でも同様の構成でよい。保管庫は配置変更が可能な家具や、作り付けの家具、システムキッチンを収容庫として用いればよい。電源等は、商用の電源から電源ケーブルを配線すればよい。
扉の開閉を検知するセンサにより、アンテナを起動させればよい。あるいは、タッチセンサを用いて収容庫用のアンテナを起動してもよい。収容庫用のアンテナ付近に、それぞれのアンテナを起動させるタッチスイッチ、メカスイッチを設けてもよい。つまり、収容庫の扉や引出しに開閉センサを備えていなくても、庫外に設けた入庫/出庫それぞれのアンテナを起動できる。
(開閉情報)
図5は、開閉情報31の一例である。開閉情報31においては、日時欄101に記憶されている日時に関連付けて、扉欄102には扉が、開閉状態欄103には開閉状態が、アンテナ照射電力欄104にはアンテナ照射電力が記憶されている。
日時欄101の時刻は、入庫用アンテナ6A及び出庫用アンテナ7Aが電波を照射した時刻である。ここでは単純化のため、電波が2秒間隔で照射される例を示したが、実際の照射間隔は、それよりも遥に短い“数ミリ秒”である。扉欄102の扉は、保管庫4の扉を一意に特定する番号である。なお、ここでの扉は、引出しも含む概念である。開閉状態欄103の開閉状態は、扉が開いていることを示す“開”、又は、扉が閉じていることを示す“閉”のいずれかである。
アンテナ照射電力欄104のアンテナ照射電力は、入庫用アンテナ6Aの照射電力(欄104a)及び出庫用アンテナ7Aの照射電力(欄104b)である。いずれの単位も“dBm”である。ユーザは、入庫用アンテナ6Aの照射電力及び出庫用アンテナ7Aの照射電力のそれぞれを、扉の開閉状態ごとに設定することができる。後記で説明する図8のアンテナ・センサ設定画面61の設定情報に基づき、制御することができる。
(読取情報)
図6は、読取情報32の一例である。読取情報32においては、日時欄111に記憶されている日時に関連付けて、アンテナ欄112にはアンテナが、アンテナ受信電力欄113にはアンテナ受信電力が、メーカ名欄114にはメーカ名(食品の製造者/販売者名)が、アイテム名欄115にはアイテム名が、移動欄116には移動フラグが記憶されている。
日時欄111の日時は、入庫用アンテナ6A又は出庫用アンテナ7Aが、RFIDタグ52からの電波を受信した、すなわち、RFIDタグ52を読み取った日時である。また、端末装置80(図1参照)からデータを受信した場合はその日時である。
アンテナ欄112のアンテナは、“入庫用”、“出庫用”及び“端末”のいずれかである。“入庫用”は、RFIDタグ52を読み取ったアンテナが入庫用アンテナ6Aであることを示す。“出庫用”は、RFIDタグ52を読み取ったアンテナが出庫用アンテナ7Aであることを示す。“端末”は、端末装置80(図1参照)からのデータを受信したことを示す。
アンテナ受信電力欄113のアンテナ受信電力は、入庫用アンテナ6A又は出庫用アンテナ7AがRFIDタグ52から受信した電波の電力(強さ)であり、単位は“dBm”である。
メーカ名欄114のメーカ名は、RFIDタグ52から読み取られたコードをデータベースと照合して得られた、食品のメーカ名である。アイテム名欄115のアイテム名は、RFIDタグ52から読み取られたコードをデータベースと照合して得られた、食品の名称(普通名詞)である。
移動欄116の移動フラグは、在庫管理装置1が庫外から庫内への食品の移動を検知したことを示す“入庫”、又は、庫内から庫外への食品の移動を検知したことを示す“出庫”の何れかである。
図6を見ると、例えば以下のことがわかる。
〈2021年9月15日10時00分02秒〉
このとき、扉は開いていた(図5参照)。タグリーダライタ装置6は、入庫用アンテナ6Aを介して、“D社”の“瓶ビール”を読み取った。在庫管理装置1は、在庫情報33と比較し、“D社”の“瓶ビール”が入庫品であることを確認した。
〈2021年9月15日10時00分50秒〉
この時、扉は閉じていた。タグリーダライタ装置7は、出庫用アンテナ7Aを介して、“C社”の“ヨーグルト”を読み取った。在庫管理装置1は、“C社”の“ヨーグルト”が出庫品であることを確認した。
〈2021年9月15日11時50分30秒〉
在庫管理装置1は、端末装置80(図1参照)から“E社”の“卵”の入庫品として受理した。“E社”の“卵”には、RFIDタグ52が添付されておらず、二次元コードの情報を端末装置80で読取ったものである。
(在庫情報)
図7は、在庫情報33の一例である。在庫情報33においては、日時欄121には時刻が、在庫位置欄122には在庫位置が、メーカ名欄123にはメーカ名が、アイテム名欄124にはアイテム名が、入庫日欄125には入庫日が、摘要欄126には摘要が記憶されている。なお、入庫日欄125は、入庫日時欄であってもよい。
日時欄121の時刻は、在庫を確定する時刻である。在庫位置欄122の在庫位置は、保管庫が複数ある場合のその所在である。メーカ名欄123のメーカ名は、図6のメーカ名と同じである。アイテム名欄124のアイテム名は、図6のアイテム名と同じである。入庫日欄125の入庫日は保管庫4に長く滞留していないか等を判断する際に利用される。摘要欄126の摘要は、“入庫”かどうかである。
図7の例は、図6の例に対応している。図7を見ると、例えば以下のことがわかる。
〈2021年9月15日10時00分02秒〉の時点で、タグリーダライタ装置6は、入庫用アンテナ6Aを介して、“D社”の“瓶ビール”を読み取っており、入庫として在庫情報33に追加されている。
〈2021年9月15日10時00分50秒〉の時点で、“C社”の“ヨーグルト”が在庫情報から消えている。タグリーダライタ装置7は、出庫用アンテナ7Aを介して、“C社”の“ヨーグルト”を読み取り、出庫と判断され、在庫情報33から削除したと判断される。
〈2021年9月15日11時50分30秒〉の時点で、“E社”の“卵”が端末からの入力により、入庫として在庫情報33に追加されている。
(アンテナ・センサ設定画面)
図8は、アンテナ・センサ設定画面61の一例である。在庫管理装置1は、在庫管理装置1のユーザから、アンテナ・センサ設定画面61上で、アンテナ等に関する設定を受け付ける。図8における入庫用アンテナ6A、出庫用アンテナ7A及び扉41の位置関係は、図2から図4に示す通りである。
ユーザは、通常、入庫用アンテナ6A欄62において“使用する”を選択し、出庫用アンテナ7A欄63においても“使用する”を選択する。図8では、■は選択を、□は非選択を示す。出庫の手続きを、端末装置80(図1参照)だけでする際は、出庫用アンテナ7Aを“使用しない”に設定することもできる。
ユーザは、入庫用アンテナ6Aについて“使用する”を選択した場合、開扉時の照射電力を欄62aに、閉扉時の照射電力を欄62bに設定することができる。ユーザは、出庫用アンテナ7Aについて“使用する”を選択した場合、閉扉時の照射電力を欄63aに、閉扉時の照射電力を欄63bに設定することができる。
電波の照射については、図2で説明したように、扉には、入庫用タッチセンサ81、出庫用タッチセンサ82が付されており、手動出力方式の場合、ユーザが扉を開閉せずに、電波の照射を開始してもよい。
ユーザは、キッチン内人感センサ欄64において、“使用する”又は“使用しない”のいずれかを選択する。例えば、キッチン内に人がいるときに、入庫の処理をしたい場合、ユーザは“使用する”を選択する。ユーザは、キッチン内照度センサ欄65において、“使用する”又は“使用しない”のいずれかを選択する。例えば、キッチン内に人が入ってきたときに、入庫の処理をしたい場合、ユーザは“使用する”を選択する。
キッチン内人感センサ欄64又はキッチン内照度センサ欄65の少なくとも一方において“使用する”を選択する場合がある。この場合、在庫管理装置1は、人感センサによる人の検知を契機として、又は、照度センサによる所定の閾値以上の照度の検知を契機として、入庫用アンテナ6Aの照射電力を出力する。
ユーザは、アンテナ電波照射期間欄66において、入庫用アンテナ6A及び出庫用アンテナ7Aの電波照射期間を設定する。通常、ユーザは、欄66b及び欄66fを選択し、欄66bの“[ ]”内に、例えば“0”を入力し、欄66fの[ ]”内に、例えば“90”を入力する。同様にユーザは、キッチン内人感センサ欄64において“使用する”を選択した場合、欄66c及び/又は欄66gを選択し、“[ ]”内に適当な値を入力する。ユーザは、キッチン内照度センサ欄65において“使用する”を選択した場合、欄66d及び/又は欄66hを選択し、“[ ]”内に適当な値を入力する。
(処理手順)
図9は、第1実施形態に係る処理手順の一例を示すフローチャートである。ここでは、手動出力方式の場合の処理手順について説明する。
ステップS101において、在庫管理装置1の入出力処理部21は、入庫用タッチセンサ81がオンか否か判定し、入庫用タッチセンサ81がオンでない場合(ステップS101,No)、ステップS131に進み、入庫用タッチセンサ81がオンである場合(ステップS101,Yes)、タグリーダライタ装置6に入庫用アンテナ6Aからの電波出力を開始させる(ステップS102)。具体的には、入出力処理部21は、入庫用アンテナ6Aから電波を照射させ、反射した電波を受信させる。
ステップS103において、タグリーダライタ装置6は、RFIDタグ52からの読取り情報を在庫管理装置1の入出力処理部21に送信し、入出力処理部21は、読取情報32として記憶する。
ステップS104において、入出力処理部21は、扉/引出し(扉又は引出し)が開けられたことの検知の有無を判定し、扉/引出しが開けられていない場合(ステップS104,No)、ステップS111に進み、扉/引出しが開けられた場合(ステップS104,Yes)、ステップS105に進む。
ステップS105において、入出力処理部21は、扉/引出しが閉じられたことの検知の有無を判定し、扉/引出しが閉じられていない場合(ステップS105,No)、ステップS131に進み、扉/引出しが閉じられた場合(ステップS105,Yes)、ステップS106に進む。
ステップS106において、在庫管理部22は、読取情報32に基づき、直前の扉41又は引出し42が開いた貯蔵室の在庫リストを更新する。
ステップS107において、入出力処理部21は、設定時間が経過したか否かを判定し、設定時間が経過していない場合(ステップS107,No)、ステップS103に戻り、設定時間が経過した場合(ステップS107,Yes)、タグリーダライタ装置6に入庫用アンテナ6Aからの電波出力を停止させ(ステップS108)、ステップS133に進む。
ステップS111において、入出力処理部21は、設定時間が経過したか否かを判定し、設定時間が経過していない場合(ステップS111,No)、ステップS103に戻り、設定時間が経過した場合(ステップS111,Yes)、アラート報知をし(ステップS112)、ステップS108に進む。アラート報知は、ユーザの誤タッチに対し、アラートを入庫用アンテナ6A周囲の入庫用発光部91または音声で報知するとよい。入庫用発光部91がLEDの場合、例えば、赤色で発光すると誤タッチがあったことをユーザは認識できる。
ステップS131において、入出力処理部21は、出庫用タッチセンサ82がオンか否か判定し、出庫用タッチセンサ82がオンでない場合(ステップS131,No)、ステップS101に進み、出庫用タッチセンサ82がオンである場合(ステップS131,Yes)、ステップS132に進む。
ステップS132において、在庫管理部22は、読取情報32に基づき、直前の扉/引出しが開いた貯蔵室の在庫リストを更新し、ステップS108に進む。
ステップS133において、入出力処理部21は、タグリーダライタ装置7に入庫用アンテナ6Aからの電波出力を開始させ、ステップS134に進む。具体的には、入出力処理部21は、入庫用アンテナ6Aから電波を照射させ、反射した電波を受信させる。
ステップS134において、タグリーダライタ装置7は、RFIDタグ52からの読取り情報を在庫管理装置1の入出力処理部21に送信し、入出力処理部21は、読取情報32として記憶する。
ステップS135において、入出力処理部21は、設定時間が経過したか否かを判定し、設定時間が経過していない場合(ステップS135,No)、ステップS134に戻り、設定時間が経過した場合(ステップS135,Yes)、タグリーダライタ装置7に入庫用アンテナ6Aからの電波出力を停止させ(ステップS136)、ステップS137に進む。
ステップ137において、在庫管理部22は、読取情報32に基づき、直前の扉/引出しが開いた貯蔵室の在庫リストを更新し、ステップS101に戻る。出庫タッチに対し、S137の時点でアラート報知してもよい。アラート報知は、ユーザの誤タッチに対し、アラートを入庫用アンテナ6A周囲の入庫用発光部91または音声で報知するとよい。入庫用発光部91がLEDの場合、例えば、赤色で発光すると誤タッチがあったことをユーザは認識できる。
(貯蔵室ごとの在庫管理)
図9に示すフローチャートでは、在庫管理装置1は入庫用アンテナ6Aを介してRFIDタグ(無線タグ)との通信を認識後に、開いた保管庫の貯蔵室を検知した場合、前記開いた貯蔵室の在庫リストを更新している(ステップS103、ステップS104,ステップS107)。これにより、複数の貯蔵室を有する場合に、貯蔵室ごとに在庫管理をすることができる。
同様に、在庫管理装置1は、保管庫の貯蔵室の扉又は引出しを開いた後に、出庫用アンテナ7Aを介してRFIDタグ(無線タグ)との通信を認識した場合、開いた貯蔵室の在庫リストを更新している(ステップS104、ステップS134、ステップS137)。これにより、複数の貯蔵室を有する場合に、貯蔵室ごとに在庫管理をすることができる。
(図9の変形例)
図9の処理手順の変形例として、開いた保管庫の貯蔵室を検知したあとに入庫用アンテナ6Aを介してRFIDタグを認識した場合、開いた貯蔵室に対応する在庫リストを作成してもよい。
冷凍食品A,B,Cを冷凍庫に入庫する場合に、図9の処理ではドアを閉じた状態で冷凍食品A,B,Cを入庫用アンテナ6Aで読み取った後に冷凍庫の扉を開くことを示した。しかしこれに限定されるわけではない。扉を閉じた状態で冷凍食品Aを入庫用アンテナ6Aで読み取った後に冷凍庫の扉を開けて冷凍食品Aを冷凍庫に入れ、扉を開けたまま冷凍食品B,Cを入庫用アンテナ6Aで読み取ってから冷凍庫に冷凍食品B,Cを入れる場合も対応することができる。なお、冷蔵室、野菜室も同様に適用できる。
以上説明したように、在庫管理システム100では、保管庫4の入出庫の管理が適切に行える。
(収容庫用のアンテナを有する保管庫)
図10は、収容庫用のアンテナを有する保管庫を説明する図である。図10は、図2と比較して、保管庫4として冷蔵庫4Aと収容庫4Bの異なる複数か所を対象としている。冷蔵庫4Aの外表面に、冷蔵庫4Aと収容庫4Bのそれぞれの入庫用アンテナ6Aと出庫用アンテナ7Aを設けた場合である。すなわち、図10の例では、冷蔵庫4Aには、冷蔵庫4Aの近くに置かれた収容庫4B用の入庫用アンテナ6Aと出庫用アンテナ7Aも設けられている。
冷蔵庫4Aの入庫用アンテナ6A及び出庫用アンテナ7Aに加え、キッチン3内の収容庫4B(貯蔵庫)の入庫用アンテナ6A及び出庫用アンテナ7Aも、冷蔵庫4Aの外表面に配置している。収容庫用の入庫用アンテナ6A又は出庫用アンテナ7Aを駆動させる電源は、冷蔵庫用の電源回路から給電可能である。収容庫4Bの扉や引出しに開閉センサと冷蔵庫4Aに設けた通信モジュールとを介して通信し、収容庫用の入庫用アンテナ6A又は出庫用アンテナ7Aの起動/停止をしてもよい。
収容庫用のアンテナ付近に、それぞれのアンテナを起動させるタッチスイッチ、メカスイッチを設けてもよい。図10においては、収容庫用の入庫用タッチセンサ81、出庫用タッチセンサ82を設けている。つまり、収容庫の扉や引出しに開閉センサを備えていなくても、冷蔵庫外に設けた入庫/出庫それぞれのアンテナをONできる。
本実施形態では、冷蔵庫4Aの外表面に、冷蔵庫4Aとは筐体が異なる収容庫4Bを対象とする在庫管理システム用の入庫用アンテナ6A及び出庫用アンテナ7Aをそれぞれ設けているので、在庫管理したい常温保存の食材/食品や日用品の管理を冷蔵庫の在庫管理と合わせて、一元管理で行うことができる。冷蔵庫4Aから距離が遠い収容庫4B(貯蔵庫)の常温保存の食材/食品や日用品の在庫管理を行える。冷蔵庫4Aに設けたリーダライタアンテナで、冷蔵庫4Aと冷蔵庫以外の収容庫4Bの在庫管理を行えるので、効率的に行える。また、コストを抑えることができる。通信のための設定などを複数個所行う必要がないので、手間を抑えられる。冷蔵庫の在庫管理システムで、在庫リストを確認するのに合わせる、あるいは単独で収容庫(貯蔵庫)の在庫リストを確認可能である。
(収容庫の対象が複数個ある場合)
保管庫4として複数の収容庫の在庫管理を行う場合、図のように冷蔵庫4Aの外表面に、冷蔵庫4Aと収容庫4Bのそれぞれの入庫用アンテナ6Aと出庫用アンテナ7Aを設け、複数の収容庫の在庫管理を一つの在庫リストで管理している。在庫リスト上で複数の収容庫の在庫を分けて管理したい場合に対応するため、端末装置80(例えばスマートフォン)に収容庫の在庫リストを表示させ、保管場所の欄に例えば、「収容庫X」「収容庫Y」のように保管場所を選択可能な構成としている。なお、保管場所はプルダウンで選択してもよいし、テキストを入力してもよい。保管場所でフィルタリング/ソート可能としているので、収容庫ごとに表示して確認可能である。これにより、収容庫の対象が複数個ある場合でも、1組の入庫用/出庫用アンテナを用いて、収容庫の在庫管理ができるので、アンテナやリーダライタの数を抑制できる。
収容庫用として2組以上の入庫用/出庫用アンテナを備えてもよい。例えば、常温保存の食品/食材や非常食と、食品以外の洗剤やラップなどの日用品の在庫を分けて管理したい際や、異なる複数の収容庫を場所ごとに管理したい場合、在庫リスト上で仕分けしなくとも、「食品」/「日用品」や「収容庫X」/「収容庫Y」のように目的の管理可能なアンテナに近づけて、RFIDタグ52を認識させることで、自動で在庫リストへの登録/出庫の操作ができるので、ユーザの手間を抑制して在庫管理可能である。
(発注用アンテナを有する保管庫)
図11は、発注用アンテナ8Aを有する保管庫を説明する図である。図11は、図10と比較して、発注用アンテナ8Aを設けた場合である。発注用アンテナ8Aは、自身の電波照射領域内に存在するRFIDタグ52を読み取ることができる。発注用アンテナ8Aは、RFIDタグ52をタッチ(0~5cm程度の距離)しないとタグを検知できないように、電波強度を小さくしている。
発注用アンテナ8Aの下部には、発注用タッチセンサ83を有し、発注用アンテナ8Aの周囲には、発注用発光部93を有する。発注用タッチセンサ83がタッチされオンすると、発注用アンテナ8Aから電波が出力され、RFIDタグ52の読取りができると発注用発光部93が緑色で発光する。これにより正常に読取りができたことがわかる。なお、図11に示すように、入庫用/出庫用アンテナとは、高さ方向に位置をずらして配置してもよい。このように配置することで、発注用アンテナ8Aに誤ってタッチするのを防ぐことが可能である。
(発注管理部を有する在庫管理装置)
図12は、在庫管理装置1の他の構成等を説明する図である。図12は、図1と比較して、主記憶装置14に発注管理部23が追加され、補助記憶装置15に、発注情報35が追加されている。
出庫の際、出庫用アンテナ7AにRFIDタグ52をタッチする(認識させる)と、在庫情報33に基づく在庫リストから削除する。常備品でないもの、すぐに購入する必要の無いものの場合、あるいは使用した履歴等が分かればよいものであれば、この処理でよいことになる。
出庫の際、発注用アンテナ8AにRFIDタグ52をタッチする(認識させる)と、発注情報35に基づく発注リストに登録するとともに、在庫リストから削除する。在庫リストには在庫がなくなった商品が登録されていないため、後日在庫が無くなりそうな商品を思い出しながら発注リストを作成するのは困難である。しかし、前述の方法を用いることで、後日在庫が無くなりそうな商品を思い出しながら発注リストを作成せずに済む。例えば、常備品、欠品を防ぎたい場合、発注リストから発注につなげると、手間をかけずに常備品を切らしたりしないようにすることができる。
また、在庫リストを確認して発注リストを作成する際には、残量がどれくらいあったかを確認したりする必要がある場合もある。例えば、出先などで発注リストを作成し、発注リストを確認する際には、自身で使いかけのドレッシングの残量確認をするのは困難で、発注リストに入れるべきであったかどうかを思いだしながら発注リストを作成するのは困難であった。ドレッシングのような使用後に残量があると冷蔵庫に戻す(使いかけを入庫する)常備品の場合、残量が少なくなった際に発注用アンテナ8AにRFIDタグ52をタッチすると発注リストに登録し、最終的に使い切った際にユーザがRFIDタグ52を出庫用アンテナ7Aにタッチすると在庫リストから削除してもよい。また、冷蔵した状態で使用したいドレッシングなどの食品の場合、ユーザは常時1本以上のドレッシングを冷蔵庫の庫内に保存することもある。在庫リストでは1本のドレッシングを確認できるが、開栓した状態となれば、発注用アンテナ8AにRFIDタグ52をタッチする(認識させる)と、発注リストに登録でき、在庫のドレッシングを使い切る前に、発注リストを確認して補充することもできる。このように、端末装置80(図1参照)のスマートフォン等で、在庫リストや発注リストの確認や設定を可能にしておくとよい。
発注用アンテナ8Aは、冷蔵庫4Aと収容庫4Bで共用してもよい。買い物リストや、発注リストは一つにまとめても差し支えないためである。端末装置80のアプリケーションで発注リストを食品や、日用品の様にソート/フィルタリング機能を持たせると、発注用アンテナ8Aの一つで、複数保管庫/複数貯蔵室の発注管理を容易にできる。これは、買い物や、EC(電子商取引)で購入する際の購入先の仕分けに利用できる。
(複数名で使用している場合の発注用アンテナの利用)
発注用アンテナ8Aで、在庫が切れるもの/切れそうなものを認識させ、発注リストを作成し、発注リストで購入担当や期日を設定可能とする。なお、購入担当は複数の家族ごとや、購入先も複数個所設定可能とする。また、購入担当や期限、購入先の設定は必要に応じての設定でよく、未設定として買い物時の備忘録としてもよい。
冷蔵庫4Aと収容庫4Bの異なる複数か所の情報を1台の冷蔵庫でネットワークを介して、サーバと通信して在庫管理する在庫システムに対し、複数のユーザが端末装置80にインストールしたアプリケーションを通じて、情報の確認や操作を可能とする。なお、ユーザごとに識別可能とするように情報端末ごとに識別子/IDを割り振ってもよい。
発注リストのデータの購入担当、未振り分け(共用、週末の買い物とみなしてもよい)、ECサイトでの購入などを機械学習して振り分け、ユーザにレコメンドするとなおよい。例えば、飲料などの重たいものなどは、自動的にECサイトに振り分けてもよい。
これにより、例えば夕方にユーザU1が家事をしているときに、夕食や翌日の朝食の食材/食品として、卵や牛乳などの在庫が切れたり/切れそうな場合、ユーザU1が発注用アンテナ8Aに卵や牛乳に取り付けた(あるいは、使用後に保管庫/冷蔵庫に戻さない場合、RFIDタグのみを取り外して)RFIDタグ52を認識させる。
認識されたRFIDに紐づいた食材/食品などの情報は、在庫管理システム100により発注リストに登録される。ユーザU1はスマートフォンなどの端末装置80でアプリケーションを起動し、発注リストで、リストに有る卵と牛乳に対し、例えば、購入担当として帰宅途中/これから帰宅するユーザU2、期限として本日の20:00を設定、入力する。また、通信/連絡事項もテキスト入力可能なシステムとしており、「朝食用に子供用のパン」や「お弁当のおかずに入れたいもの」や「特売の○○」のように、在庫管理システム100で管理していないものもテキストや、音声入力などで追記可能である。その後、「依頼」/「送信」のラジオボタンをクリックすると、ユーザU2の端末装置80であるスマートフォンにプッシュ通知で、依頼内容やテキストに記載したメッセージを確認する。ユーザU2が既読/確認したことを、ユーザU1はユーザU1のスマートフォンで確認することもできる。これにより、家事の分担やすき間時間での買い物(家事)にもつながる。
(出庫品の出庫リストから発注リストの作成)
在庫管理装置1は、出庫品の出庫リストから発注リストの作成、又は作成した発注リストから発注可能としてもよい。在庫情報33に基づく在庫リストに登録される食品や食材は、在庫リストで常備品登録(フラグを立てる)可能とし、出庫の記録で発注リストに自動的に登録可能である。
例えば1週間の出庫リストや、任意に設定した(例えば10個)最新の出庫を保存した出庫リストから、ユーザが発注リストに移動可能である。在庫リストから削除したものを買い物リスト、自動発注リストへの追加/追加のレコメンドを端末装置80に通知してもよい。
発注リストでEC(電子商取引)等へ発注したら、発注リストから発注品は削除する。発注リスト(買い物リスト)にあった食品/食材が、RFIDタグ/QRコード(登録商標)のEPCコード(シリアルナンバー(S/N)付)で新規S/Nの食品/食材の入庫を認識した場合、発注リストから削除可能とする。
特定のECサイトや、発注リストの合計金額が安いECサイト順に発注先をリコメンド可能である。これにより、常備品等の在庫切れ防止、買い物リスト作成の手間軽減、自動発注による買い物の手間/負担軽減ができる。なお、スマートフォン等の端末装置80に削除されたものを通知、あるいは最新の在庫リスト(入庫、出庫を更新)を通知するとよい。
次に、端末装置80と在庫管理装置1との関係に説明する。
本実施形態では、スマートフォン等の端末装置80(図1参照)のカメラにより、QRコード/JANコード等の2次元バーコードを読込み、在庫リストに追加可能である。
(a)入庫検知
(a1)食品51にはRFIDタグ52を備えない場合、QRコード/JANコード等の2次元バーコードを端末装置80のカメラから読込み、在庫リストに加える。端末装置80のカメラで読み込んだ情報を在庫管理装置1に転送し、在庫管理装置1で在庫情報を処理する。端末装置80から在庫管理装置1への在庫リストの問い合わせで、端末装置80に在庫情報を表示する。アプリケーション上の在庫情報リストで在庫数を修正した場合、端末装置80から在庫管理装置1に転送し、在庫管理装置1で在庫情報を処理する。端末装置80の在庫リスト表示画面から、個数を修正可能である。
電波認識のRFIDと画像認識のQRコード/JANコードが混在した在庫管理システムにおいて、RFIDのRWアンテナによる定時的な在庫確認を必要としないので、RFIDタグ52を備えないものに対してRFIDタグを検知できないため出庫と誤検知することがない。入庫時以外の在庫リストの更新は、出庫時のRFIDタグ52は入庫/出庫(廃棄)の検知やリストの操作タイミングで行えばよく、頻繁な在庫リストの更新を行う必要がない。
(a2)シリアルナンバー(S/N)を備えない(製品等は判別可能であるが、RFIDのコード全ては備えないEPCコードに準拠しないもの)をカメラで複数個読み込んだ場合は、読み込んだ枚数と同じ個数を入庫したものとすれば、RFIDと同様に個数管理も可能である。
また、シリアルナンバー(S/N)を備えない(上記同様EPCコードも準拠しないもの)をカメラで読み込んだ場合、在庫リスト上で個数を入力できるようにすればよい。
個数を数値で入力してもよいし、「+」「-」や、「<」「>」等の記号で在庫リスト個数を修正してもよい。
また、シリアルナンバー(S/N)を備えない(上記同様EPCコードも準拠しないもの)をカメラで読み込んだ場合、すでに在庫リストに表示されている物品については、在庫リスト上で個数を数値で入力してもよいし、「+」「-」や、「<」「>」等の記号で在庫リスト個数を修正してもよい。
(a3)RFID及びRFIDと同様のコードを記載したQRコードも印刷されたタグ(ハイブリッドタグ)の場合、RFIDタグが断線した場合でも、QRコードを端末装置80のカメラから読込むことで、在庫管理が可能である。
(b)在庫リストの表示インターフェイスから手動/音声認識で削除
端末装置80がスマートフォン、スマートスピーカ(音声認識デバイス)である場合、手動/音声認識が可能である。すなわち、出庫用アンテナ7A以外での出庫検知(入庫はRFIDタグ52の検知、あるいはQRコード/JANコードの画像検知)ができる。
(b1)在庫リストに存在するものは在庫リストから手動で削除してもよい。なお、音声認識を備えたものでは、音声で在庫リストから削除を指示してもよい。例えば、スマートフォンで在庫リストを確認可能である。
(b2)シリアルナンバー(S/N)を備えない(EPCコードも準拠しないもの)を複数個出庫した場合は、出庫した個数を在庫リストから削除すれば同様に個数管理も可能である。なお、在庫リスト上で出庫した個数を数値で入力してもよいし、「+」「-」や、「<」「>」等の記号で増減させて在庫リストを修正してもよい。
端末装置80と在庫管理装置1との関係を説明したが、保管庫4に表示装置等を設けて、端末装置80と同様の機能を持たせてもよい。具体的には、冷蔵庫の表示ディスプレイ上に在庫リストを表示するとよい。冷蔵庫の前で扉の開閉を行わなくても、在庫を確認可能である。
<第2実施形態>
第1実施形態の図9では、手動出力方式の例として、保管庫4のアンテナからの電波出力を制御していたが、これに限定するものではない。第2実施形態では、アンテナからの電波は常時出力する実施形態について説明する。すなわち、自動出力方式として、図8のアンテナ・センサ設定画面61のアンテナ電波照射期間欄66において、欄66aおよび欄66eが選択された場合である。
図13は、第2実施形態に係る保管庫4のアンテナを説明する図である。図13は、図2と比較して、入庫用タッチセンサ81、出庫用タッチセンサ82を省略している。すなわち、最上段の貯蔵室の扉に、入庫用アンテナ6A及び出庫用アンテナ7Aが設けられている。入庫用アンテナ6Aの周囲には、入庫用発光部91を有する。同様に、出庫用アンテナ7Aの周囲には、出庫用発光部92を有する。
図14は、第2実施形態に係る処理手順の一例を示すフローチャートである。ここでは、自動出力方式の場合の処理手順について説明する。
第2実施形態では、アンテナからの電波は常時出力する実施形態であるので、ステップS201において、在庫管理装置1の入出力処理部21は、タグリーダライタ装置6に入庫用アンテナ6Aからの電波出力を開始させる。同様に、入出力処理部21は、タグリーダライタ装置7に入庫用アンテナ6Aからの電波出力を開始させる(ステップS202)。具体的には、入出力処理部21は、入庫用アンテナ6A及び出庫用アンテナ7Aから電波を照射させ、反射した電波を受信させる。
ステップS203において、入出力処理部21は、入庫のRFIDタグ52の検知の有無を判定し、入庫のRFIDタグ52の検知が無い場合(ステップS203,No)、ステップS231に進み、入庫のRFIDタグ52の検知がある場合(ステップS203,Yes)、タグリーダライタ装置6は、RFIDタグ52からの読取り情報を在庫管理装置1の入出力処理部21に送信し、入出力処理部21は、読取情報32として記憶し、ステップS204に進む。
ステップS204において、入出力処理部21は、扉/引出し(扉又は引出し)が開けられたことの検知の有無を判定し、扉/引出しが開けられていない場合(ステップS204,No)、ステップS211に進み、扉/引出しが開けられた場合(ステップS204,Yes)、ステップS205に進む。
ステップS205において、入出力処理部21は、扉/引出しが閉じられたことの検知の有無を判定し、扉/引出しが閉じられていない場合(ステップS205,No)、ステップS203に進み、扉/引出しが閉じられた場合(ステップS205,Yes)、ステップS206に進む。
ステップS206において、在庫管理部22は、読取情報32に基づき、直前の扉/引出しが開いた貯蔵室の在庫リストを更新し、ステップS203に戻る。
ステップS211において、入出力処理部21は、設定時間が経過したか否かを判定し、設定時間が経過していない場合(ステップS211,No)、ステップS204に戻り、設定時間が経過した場合(ステップS211,Yes)、アラート報知をし(ステップS212)、ステップS206に進む。アラート報知は、ユーザの誤タッチに対し、アラートを入庫用アンテナ6A周囲の入庫用発光部91または音声で報知するとよい。入庫用発光部91がLEDの場合、例えば、赤色で発光すると誤タッチがあったことをユーザは認識できる。
ステップS231において、入出力処理部21は、出庫のRFIDタグ52の検知の有無を判定し、出庫のRFIDタグ52の検知が無い場合(ステップS231,No)、ステップS232に進み、出庫のRFIDタグ52の検知がある場合(ステップS231,Yes)、タグリーダライタ装置7は、RFIDタグ52からの読取り情報を在庫管理装置1の入出力処理部21に送信し、入出力処理部21は、読取情報32として記憶し、ステップS241に進む。
ステップS241において、入出力処理部21は、全在庫リストを呼び出し、該当する在庫リストを、読取情報32をもとに更新する(ステップS242)。これにより、以前入庫したものから該当品を削除することができる。そして、ステップS203に戻る。
ステップS232において、入出力処理部21は、扉/引出しが開けられたことの検知の有無を判定し、扉/引出しが開けられていない場合(ステップS232,No)、ステップS203に戻り、扉/引出しが開けられた場合(ステップS232,Yes)、ステップS233に進む。
ステップS233において、入出力処理部21は、出庫のRFIDタグ52の検知の有無を判定し、出庫のRFIDタグ52の検知が無い場合(ステップS233,No)、ステップS235に進み、出庫のRFIDタグ52の検知がある場合(ステップS233,Yes)、タグリーダライタ装置7は、RFIDタグ52からの読取り情報を在庫管理装置1の入出力処理部21に送信し、入出力処理部21は、読取情報32として記憶し、ステップS234に進む。
ステップS234において、入出力処理部21は、扉/引出しが閉じられたことの検知の有無を判定し、扉/引出しが閉じられていない場合(ステップS234,No)、ステップS233に進み、扉/引出しが閉じられた場合(ステップS234,Yes)、ステップS235に進む。
ステップS235において、入出力処理部21は、設定時間が経過したか否かを判定し、設定時間が経過していない場合(ステップS235,No)、ステップS233に戻り、設定時間が経過した場合(ステップS235,Yes)、ステップS236に進む。
ステップ236において、在庫管理部22は、読取情報32に基づき、直前の扉/引出しが開いた貯蔵室の在庫リストを更新し、ステップS203に戻る。
(貯蔵室ごとの在庫管理)
図14に示すフローチャートでは、在庫管理装置1は入庫用アンテナ6Aを介してRFIDタグ52との通信を認識後に、開いた保管庫の貯蔵室を検知した場合、開いた貯蔵室の在庫リストを更新している(ステップS203、ステップS204,ステップS206)。これにより、複数の貯蔵室を有する場合に、貯蔵室ごとに在庫管理をすることができる。
同様に、在庫管理装置1は、保管庫の貯蔵室の扉又は引出しを開いた後に、出庫用アンテナ7Aを介してRFIDタグ52との通信を認識した場合、開いた貯蔵室の在庫リストを更新している(ステップS232、ステップS233、ステップS236)。これにより、複数の貯蔵室を有する場合に、貯蔵室ごとに在庫管理をすることができる。
以上説明したように、第2実施形態に係る在庫管理システム100では、保管庫4の入出庫の管理が適切に行える。
在庫管理システム100の機能及び特徴をさらに説明する。
(どの貯蔵室に保存したかの判別、在庫の確認)
前述のように、食品/食材のRFIDタグを入庫用アンテナ6Aで読み込ませた(以下、入庫タッチという)後に、開いた貯蔵室をドアセンサなどで検知し、食品/食材を保存した貯蔵室を推定して貯蔵室ごとの在庫リストを作成、更新することができる。ユーザは貯蔵室ごとの在庫リストをフィルタリング/ソートして呼び出し、在庫を確認できる。なお、在庫の確認は、スマートフォンなどの端末装置80や、冷蔵庫ドアに設けたモニタで確認可能である。
(複数品を入庫タッチ後に複数貯蔵室の扉/引出しを開いた場合)
ユーザが食材/食品をどの貯蔵室に保存しているかについて、在庫リストを機械学習などで分析している。開いた各貯蔵室の各在庫リストを読み出し、同一あるいは似たような食材/食品が、今までと異なる貯蔵室の在庫リストに登録されば場合には、スマートフォンのアプリケーションを通じてプッシュ通知を行い、ユーザに確認を促して、ユーザが在庫リストの確認や修正をできる構成としている。機械学習するほどの在庫データがたまっていない場合には、ユーザが在庫リストの確認や修正してもよい。スマートフォンのアプリケーションを通じてプッシュ通知をしてもよい。仮に、保存した貯蔵室と異なる貯蔵室の在庫リストで在庫管理されていても、出庫の際に出庫用アンテナ7Aで認識させることで、出庫を認識して、在庫リストの内容は正しく更新できる。
(複数貯蔵室の扉/引出しを開いた場合の出庫アンテナのONのタイミング)
入庫タッチ後に、複数の扉/引出しを開いて閉じた場合、順に複数の扉/引出しを開けて閉じる操作を繰り返した場合は、入庫タッチ後、一定時間経過した後に、次の入庫タッチを検知しなければ、その前後の扉/引出しを閉じたイベントが今回の最後の入庫とみなし、出庫アンテナをON(出庫用アンテナ7Aの出力を開始)とする。
(どの貯蔵室から出庫/取り出しかの判別、在庫の確認)
一度貯蔵室の扉又は引出しを開いた後に閉じた貯蔵室をドアセンサなどで検知し、食品/食材のRFIDを出庫タッチ(RFIDタグ52を出庫用アンテナ7Aで読み込ませた)後に、食品/食材を出庫した貯蔵室を推定して貯蔵室ごとの在庫リストを更新する。ユーザは貯蔵室ごとの在庫リストをフィルタリング/ソートして呼び出し、在庫を確認できる。なお、在庫の確認は、スマートフォンなどの端末装置80や、冷蔵庫ドアに設けたモニタで確認可能である。
(保管先の貯蔵室の推定)
在庫管理装置1は、入庫用アンテナ6A又は出庫用アンテナ7AからRFIDタグ52との通信を認識したとき、物品情報をデータベースに問い合わせて食品・食材を特定し、特定した食品・食材の保存温度から保管する貯蔵室を推定し、保管先の貯蔵室の在庫リストを更新することができる。
(どの貯蔵室に保存/出庫したかの判別、在庫の確認)
食品/食材のRFIDタグ52を入庫/出庫アンテナにタッチしRFIDタグ52を検知したものをタグの情報を読み書きするタグリーダライタ装置を通じて、RFIDタグ52の情報であるEPCコードのデータベースと通信し、食材が冷蔵品/冷凍品/常温品であるかを読み取る。
(ア)冷凍品の場合、冷凍室の在庫リストを更新する。
(イ)冷蔵品の液体の場合、冷蔵室または野菜室の在庫リストを読み出し、該当品が在庫リストに無ければ、ユーザに通知/報知する。
(ウ)冷蔵品/常温品の場合、冷蔵室/野菜室/冷凍室の在庫リストを読み出し、該当品が在庫リストに無ければ、ユーザに通知/報知する。
非液体の冷蔵品/常温品は、冷蔵室/野菜室に保管するとは限らず、ホームフリージングする場合がある。機械学習するほどの在庫データがたまっていない場合には、ユーザが在庫リストの確認や修正してもよい。ユーザは貯蔵室ごとの在庫リストをフィルタリング/ソートして呼び出し、在庫を確認できる。なお、在庫の確認は、スマートフォンなどの端末装置80や、冷蔵庫ドアに設けたモニタで確認可能である。
入庫タッチ後に、複数の扉/引出しを開けた場合、冷凍品は在庫リストの補正が可能である。複数の扉/引出しを開けたのちに出庫タッチ認識をした場合、冷凍品は在庫リストの補正が可能である。
以上説明した本実施形態の在庫管理システム100は、次の特徴を有する。
(1)在庫管理システム100は、保管庫4内に収容する物品に付された無線タグと通信ができるように設けられた入庫用アンテナ6Aと、無線タグと通信ができるように設けられた出庫用アンテナ7Aと、入庫用アンテナ6A又は出庫用アンテナ7Aを介して無線タグと通信を行って物品情報を取得する物品情報取得部(例えば、タグリーダライタ装置6,7)と、取得した物品情報に基づき、保管庫の物品を管理する在庫管理装置1とを備え、入庫用アンテナ6A及び出庫用アンテナ7Aは、保管庫の外表面に設けられている。これにより、保管庫内の在庫管理を適切に行うことができる。
(2)保管庫4として冷蔵庫4Aと収容庫4Bの異なる複数か所を対象とし、冷蔵庫4Aの外表面に、冷蔵庫4Aと収容庫4Bのそれぞれの入庫用アンテナ6Aと出庫用アンテナ7Aが設けられている。これにより、収容庫の在庫管理も、冷蔵庫側で管理することができる。
(3)在庫管理装置1は、入庫用アンテナ6Aを介して無線タグとの通信を認識後に、開いた保管庫4の貯蔵室を検知した場合、開いた貯蔵室の在庫リストを更新する。これにより、貯蔵室ごとの入庫管理ができる。
(4)在庫管理装置1は、保管庫4の貯蔵室の扉又は引出しを開いた後に、出庫用アンテナ7Aを介して無線タグとの通信を認識した場合、開いた貯蔵室の在庫リストを更新する。これにより、貯蔵室ごとに出庫管理ができる。
(5)在庫管理装置1は、入庫用アンテナ6A又は出庫用アンテナ7Aから無線タグとの通信を認識したとき、物品情報をデータベースに問い合わせて食品・食材を特定し、特定した食品・食材の保存温度から保管する貯蔵室を推定し、保管先の貯蔵室の在庫リストを更新することができる。
(6)物品には、2次元コードが付されており、在庫管理装置1は、2次元コードの情報を受信した場合、在庫管理装置1が保持する在庫リストに、2次元コードの情報に基づく物品を追加することができる(図6、図7参照)。
(7)在庫管理装置1は、端末装置80と通信可能であり、在庫管理装置1は、端末装置80からの物品の削除要求をもとに、在庫リストから物品の情報を削除することができる。
(8)在庫管理装置1は、出庫品の出庫リストから発注リストを作成することができる(図12参照)。
(9)在庫管理システム100は、さらに、保管庫外に配置され、発注する物品の無線タグを読み取る発注用アンテナを有する(図11参照)。
(10)在庫管理システム100は、入庫用アンテナ6Aに対応する入庫検知領域(例えば、電波照射領域6R)および出庫用アンテナ7Aに対応する出庫検知領域(例えば、電波照射領域7R)が保管庫外表面に設けられており、物品情報取得部(例えば、タグリーダライタ装置6,7)は、入庫検知領域の近傍に位置する無線タグを、入庫用アンテナ6Aを介して読み取り、出庫検知領域の近傍に位置する無線タグを、出庫用アンテナ7Aを介して読み取ることができる。
(11)在庫管理装置1は、開いた保管庫の貯蔵室を検知したあとに、入庫用アンテナ6Aを介して無線タグとの通信を認識した場合、開いた貯蔵室に対応する在庫リストを更新する。これにより、貯蔵室ごとの入庫管理ができる。
(12)物品を保管する保管庫4であって、保管庫4内に収容する物品に付された無線タグと通信ができるように設けられた入庫用アンテナ6Aと、無線タグと通信ができるように設けられた出庫用アンテナ7Aと、入庫用アンテナ又は出庫用アンテナを介して無線タグと通信を行って物品情報を取得する物品情報取得部(例えば、タグリーダライタ装置6,7)と、取得した物品情報に基づき、保管庫の物品を管理する在庫管理装置1とを備え、入庫用アンテナ6A及び出庫用アンテナ7Aは、保管庫の外表面に設けられている。これにより、保管庫内の在庫管理を適切に行うことができる。
なお、本発明は前記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施例は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウエアで実現してもよい。また、前記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウエアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆どすべての構成が相互に接続されていると考えてもよい。在庫管理装置1の各種情報は、クラウド上に存在していてもよい。
1 在庫管理装置
2 ネットワーク
3 キッチン
4 保管庫
4A 冷蔵庫
4B 収容庫
6 タグリーダライタ装置(物品情報取得部)
6A 入庫用アンテナ
6R 電波照射領域
7 タグリーダライタ装置(物品情報取得部)
7A 出庫用アンテナ
7R 電波照射領域
8A 発注用アンテナ
11 中央制御装置
12 入力装置
13 出力装置
14 主記憶装置
15 補助記憶装置
16 通信装置
21 入出力処理部
22 在庫管理部
23 発注管理部
31 開閉情報
32 読取情報
33 在庫情報
34 発注情報
41 扉
42 引出し
51 食品
52 RFIDタグ(無線タグ)
61 アンテナ・センサ設定画面
80 端末装置
81 入庫用タッチセンサ
82 出庫用タッチセンサ
83 発注用タッチセンサ
91 入庫用発光部
92 出庫用発光部
93 発注用発光部
100 在庫管理システム
D アンテナ間距離

Claims (12)

  1. 保管庫内に収容する物品に付された無線タグと通信ができるように設けられた入庫用アンテナと、
    前記無線タグと通信ができるように設けられた出庫用アンテナと、
    前記入庫用アンテナ又は前記出庫用アンテナを介して前記無線タグと通信を行って物品情報を取得する物品情報取得部と、
    前記取得した物品情報に基づき、前記保管庫の物品を管理する在庫管理装置とを備え、
    前記入庫用アンテナ及び前記出庫用アンテナは、前記保管庫の外表面に設けられている
    ことを特徴とする在庫管理システム。
  2. 請求項1において、
    前記保管庫として冷蔵庫と収容庫の異なる複数か所を対象とし、
    前記冷蔵庫の外表面に、前記冷蔵庫と前記収容庫のそれぞれの前記入庫用アンテナと前記出庫用アンテナが設けられている
    ことを特徴とする在庫管理システム。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記在庫管理装置は、前記入庫用アンテナを介して前記無線タグとの通信を認識後に、開いた前記保管庫の貯蔵室を検知した場合、前記開いた貯蔵室の在庫リストを更新する
    ことを特徴とする在庫管理システム。
  4. 請求項1又は請求項2において、
    前記在庫管理装置は、前記保管庫の貯蔵室の扉又は引出しを開いた後に、前記出庫用アンテナを介して前記無線タグとの通信を認識した場合、前記開いた貯蔵室の在庫リストを更新する
    ことを特徴とする在庫管理システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    前記在庫管理装置は、前記入庫用アンテナ又は前記出庫用アンテナから前記無線タグとの通信を認識したとき、前記物品情報をデータベースに問い合わせて食品・食材を特定し、特定した食品・食材の保存温度から保管する貯蔵室を推定し、保管先の貯蔵室の在庫リストを更新する
    ことを特徴とする在庫管理システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項において、
    前記物品には、2次元コードが付されており、
    前記在庫管理装置は、前記2次元コードの情報を受信した場合、前記在庫管理装置が保持する在庫リストに、前記2次元コードの情報に基づく物品を追加する
    ことを特徴とする在庫管理システム。
  7. 請求項3乃至6のいずれか1項において、
    前記在庫管理装置は、端末装置と通信可能であり、
    前記在庫管理装置は、前記端末装置からの前記物品の削除要求をもとに、前記在庫リストから前記物品の情報を削除する
    ことを特徴とする在庫管理システム。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項において、
    前記在庫管理装置は、出庫品の出庫リストから発注リストを作成する
    ことを在庫管理システム
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項において、
    前記在庫管理システムは、さらに、前記保管庫外に配置され、発注する物品の無線タグを読み取る発注用アンテナを有する
    ことを特徴とする在庫管理システム。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項において、
    前記入庫用アンテナに対応する入庫検知領域および前記出庫用アンテナに対応する出庫検知領域が前記保管庫外表面に設けられており、
    前記物品情報取得部は、前記入庫検知領域の近傍に位置する前記無線タグを前記入庫用アンテナを介して読み取り、前記出庫検知領域の近傍に位置する前記無線タグを前記出庫用アンテナを介して読み取る
    ことを特徴とする在庫管理システム。
  11. 請求項3において、
    前記在庫管理装置は、前記開いた保管庫の貯蔵室を検知したあとに、前記入庫用アンテナを介して前記無線タグとの通信を認識した場合、前記開いた貯蔵室に対応する在庫リストを更新する
    ことを特徴とする在庫管理システム。
  12. 物品を保管する保管庫であって、
    前記保管庫内に収容する物品に付された無線タグと通信ができるように設けられた入庫用アンテナと、
    前記無線タグと通信ができるように設けられた出庫用アンテナと、
    前記入庫用アンテナ又は前記出庫用アンテナを介して前記無線タグと通信を行って物品情報を取得する物品情報取得部と、
    前記取得した物品情報に基づき、前記保管庫の物品を管理する在庫管理装置とを備え、
    前記入庫用アンテナ及び前記出庫用アンテナは、前記保管庫の外表面に設けられている
    ことを特徴とする保管庫。
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