JP2023093807A - 軟水化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】触媒劣化を抑制し、長期間に亘って電解性能を維持可能な軟水化装置を提供する。【解決手段】軟水化装置1は、原水を軟水化処理する軟水化槽3と、軟水化槽を通過した軟水のpHを中和する中和槽4と、酸性電解水とアルカリ性電解水とを生成する電解槽9と、酸性電解水を用いた弱酸性陽イオン交換樹脂7の再生またはアルカリ性電解水を用いた弱塩基性陰イオン交換樹脂8の再生の少なくとも一方を行う樹脂再生処理を制御する制御部26と、を備える。また、電解槽9は、第一電極77を有する第一室76と、第二電極11を有し第一室76と隔膜を隔てて隣接する第二室14と、第三電極15を有し第二室14と隣接することなく第一室76と隔膜を隔てて隣接する第三室18と、を備える。そして、制御部26は、樹脂再生処理時には、第一電極77及び第二電極11を陽極として機能させ、第三電極15を陰極として機能させる。【選択図】図1

Description

本発明は、軟水化装置に関するものである。
従来の弱酸性陽イオン交換樹脂を用いた軟水化装置では、食塩を使用しない陽イオン交換樹脂の再生方法として、電気分解で生成した酸性電解水により陽イオン交換樹脂を再生する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。弱酸性陽イオン交換樹脂は、官能基の末端にプロトン(水素イオン)を有しており、原水中の硬度成分(例えば、カルシウムイオン、マグネシウムイオン)をプロトンに交換して原水を軟水化している。また、弱酸性陽イオン交換樹脂により軟水化された水は、硬度イオンの代わりにプロトンが放出されるために酸性となり、これを中和するために弱塩基性陰イオン交換樹脂と組み合わせて利用されることがある。この陰イオン交換樹脂の再生方法として、電気分解で生成したアルカリ性電解水を用いる方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。弱塩基性陰イオン交換樹脂は、弱酸性陽イオン交換樹脂により軟水化された水に含まれるプロトンと陰イオンを吸着することで軟水化された原水を中和している。
特開2011-30973号公報 特開2010-142674号公報
このような電気分解で生成する電解水によって樹脂再生を行う従来の軟水化装置では、一般に、電解槽の電極として、白金系の電極触媒材料が用いられる。しかし、このような白金系の電極触媒材料は、電極材料に印加される電流密度または電解水中の塩化物イオン等の電解質の影響を受けやすく、陽極として用いた場合に、触媒として機能する白金成分の溶出及び脱離が発生し、触媒性能の劣化が進行していく。電極が劣化すると、電解槽における電解性能の低下が生じるため、電極の耐久性を向上させることが求められている。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、電極の触媒劣化を抑制し、長期間に亘って電解性能を維持可能な軟水化装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明に係る軟水化装置は、原水を弱酸性陽イオン交換樹脂により軟水化処理する軟水化槽と、軟水化槽を通過した軟水のpHを弱塩基性陰イオン交換樹脂により中和する中和槽と、酸性電解水とアルカリ性電解水とを生成する電解槽と、酸性電解水を用いた弱酸性陽イオン交換樹脂の再生またはアルカリ性電解水を用いた弱塩基性陰イオン交換樹脂の再生の少なくとも一方を行う樹脂再生処理を制御する制御部とを備える。電解槽は、第一電極を有する第一室と、第二電極を有し第一室と隔膜を隔てて隣接する第二室と、第三電極を有し第二室と隣接することなく第一室と隔膜を隔てて隣接する第三室とを備えるように構成される。制御部は、樹脂再生処理時には、第一電極及び第二電極を陽極として機能させ、第三電極を陰極として機能させる制御を行い、電解槽の転極運転時には、第一電極の極性は反転させず、第二電極及び第三電極の極性を反転させる制御を行う。これにより、所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、触媒劣化を抑制し、長期間に亘って電解性能を維持可能な軟水化装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る軟水化装置の構成を示す概念図である。 図2は、実施の形態1に係る軟水化装置の樹脂再生処理時の正電解時における循環流路を示す構成図である。 図3は、実施の形態1に係る軟水化装置の樹脂再生処理時の逆電解時における循環流路を示す構成図である。 図4は、実施の形態1に係る軟水化装置の動作時の状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、各図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(実施の形態1)
図1を参照して、本発明の実施の形態1に係る軟水化装置1について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る軟水化装置1の構成を示す概念図である。なお、図1では、軟水化装置1の各要素を概念的に示している。
(全体構成)
軟水化装置1は、外部から供給される硬度成分を含む原水から、中性の軟水を生成する装置である。なお、原水とは、流入口2から装置内に導入された水(処理対象水)であり、例えば市水や井戸水である。原水は、硬度成分(例えばカルシウムイオン及びマグネシウムイオン)を含む。
具体的には、図1に示すように、軟水化装置1は、流入口2と、軟水化槽3(第一軟水化槽3a及び第二軟水化槽3b)と、中和槽4(第一中和槽4a及び第二中和槽4b)と、取水口5と、再生装置6とを備えている。
また、軟水化装置1は、複数の弁(開閉弁51~開閉弁55、開閉弁61~開閉弁66、開閉弁71~72、三方弁78~81、開閉弁87~89、開閉弁91、及び開閉弁93)及び複数の流路(流路30~34、酸性電解水循環流路40a、酸性電解水循環流路40b、酸性電解水循環流路40c、第一供給流路41、第一バイパス流路42、第一回収流路43、アルカリ性電解水循環流路44a、アルカリ性電解水循環流路44b、アルカリ性電解水循環流路44c、第二供給流路45、第二バイパス流路46、第二回収流路47、送水流路48、送水流路49、流路82~86、分岐流路90、及び流路92)を備えており、詳細は後述する。なお、複数の流路(流路30~34、酸性電解水循環流路40a、酸性電解水循環流路40b、酸性電解水循環流路40c、第一供給流路41、第一バイパス流路42、第一回収流路43、アルカリ性電解水循環流路44a、アルカリ性電解水循環流路44b、アルカリ性電解水循環流路44c、第二供給流路45、第二バイパス流路46、第二回収流路47、送水流路48、送水流路49、流路82~86、分岐流路90、及び流路92)として、例えばパイプ等の管が用いられる。
(流入口、取水口、及び流路30~34)
流入口2は、原水の供給元及び流路30に接続されている。流入口2は、原水を装置内に導入する開口である。
取水口5は、軟水化槽3及び中和槽4により処理された中性の軟水を装置外へ排出する開口である。軟水化装置1では、流入口2から流入する原水の圧力により、取水口5から軟水化処理後の軟水を取り出すことができる。
流入口2から取水口5までは、流路30、流路31、流路32、流路33、及び流路34によって接続されている。
流路30は、流入口2から第一軟水化槽3aまでを接続する流路である。つまり、流路30は、硬度成分を含む原水を流入口2から第一軟水化槽3aへ導く流路である。
流路31は、第一軟水化槽3aから第一中和槽4aまでを接続する流路である。つまり、流路31は、第一軟水化槽3aで軟水化された酸性の軟水(第一軟水)を第一中和槽4aへ導く流路である。
流路32は、第一中和槽4aから第二軟水化槽3bまでを接続する流路である。つまり、流路32は、第一中和槽4aで中和された第一軟水(第一中和軟水)を第二軟水化槽3bへ導く流路である。
流路33は、第二軟水化槽3bから第二中和槽4bまでを接続する流路である。つまり、流路33は、第二軟水化槽3bで軟水化された酸性の軟水(第二軟水)を第一中和槽4aへ導く流路である。
流路34は、第二中和槽4bから取水口5までを接続する流路である。つまり、流路34は、第一中和槽4aで中和された第二軟水(第二中和軟水)を取水口5へ導く流路である。
まとめると、軟水化装置1では、軟水化処理において、外部から供給される市水が、流入口2、流路30、第一軟水化槽3a、流路31、第一中和槽4a、流路32、第二軟水化槽3b、流路33、第二中和槽4b、流路34、及び取水口5の順に流通して、中性の軟水として排出される。
(軟水化槽)
軟水化槽3は、弱酸性陽イオン交換樹脂7の作用により、硬度成分を含む原水を軟水化する。具体的には、軟水化槽3は、流通する水(原水)に含まれる硬度成分である陽イオン(カルシウムイオン、マグネシウムイオン)を水素イオンと交換するため、原水の硬度が下がり、原水を軟水化する。軟水化槽3は、官能基の末端に水素イオンを有する弱酸性陽イオン交換樹脂7を備えている。
軟水化槽3は、例えば円筒状の容器に弱酸性陽イオン交換樹脂7が充填されて構成されている。軟水化槽3は、第一軟水化槽3aと第二軟水化槽3bとを含んで構成される。
第一軟水化槽3aは、第一弱酸性陽イオン交換樹脂7aが充填されて構成されている。第一軟水化槽3aは、上流側で流路30と接続され、下流側で流路31と接続される。
第二軟水化槽3bは、第二弱酸性陽イオン交換樹脂7bが充填されて構成されている。第二軟水化槽3bは、上流側で流路32と接続され、下流側で流路33と接続される。
また、第一軟水化槽3aと第二軟水化槽3bとは、同一の流路長、流路断面積、及び同体積の弱酸性陽イオン交換樹脂7を有している。これにより、第一軟水化槽3a及び第二軟水化槽3bを同じ部材で構成できるため、軟水化装置1の低コスト化を図れる。
なお、以下では、第一弱酸性陽イオン交換樹脂7a及び第二弱酸性陽イオン交換樹脂7bに関しては、特に両者を区別する必要がない場合には、弱酸性陽イオン交換樹脂7として説明する。
弱酸性陽イオン交換樹脂7は、官能基の末端に水素イオンを有するイオン交換樹脂である。弱酸性陽イオン交換樹脂7は、通水される原水に含まれる硬度成分である陽イオン(カルシウムイオン、マグネシウムイオン)を吸着し、水素イオンを放出する。弱酸性陽イオン交換樹脂7として、特に制限はなく、汎用的なものを使用することができ、例えば、カルボキシル基(-COOH)を交換基とするものが挙げられる。また、弱酸性陽イオン交換樹脂7として、カルボキシル基の対イオンである水素イオン(H+)が、金属イオン、アンモニウムイオン(NH4+)等の陽イオンとなっている樹脂を用いてもよい。
(中和槽)
中和槽4は、弱塩基性陰イオン交換樹脂8の作用により、軟水化槽3から出てきた水素イオンを含む軟水(酸性化した軟水)のpHを中和し、中性の軟水とする。具体的には、中和槽4は、軟水化槽3から流入する軟水に含まれる水素イオンを陰イオンとともに吸着するため、軟水のpHが上がり、中性の軟水とすることができる。
中和槽4は、弱塩基性陰イオン交換樹脂8を備えている。
中和槽4は、例えば円筒状の容器に弱塩基性陰イオン交換樹脂8が充填されて構成されている。また、中和槽4は、第一中和槽4aと第二中和槽4bとを含んで構成される。
第一中和槽4aは、例えば円筒状の容器に第一弱塩基性陰イオン交換樹脂8aが充填されて構成されている。第一中和槽4aは、上流側で流路31と接続され、下流側で流路32と接続される。
第二中和槽4bは、第二弱塩基性陰イオン交換樹脂8bが充填されて構成されている。第二中和槽4bは、上流側で流路33と接続され、下流側で流路34と接続される。
第一中和槽4aと第二中和槽4bとは、同一の流路長、流路断面積、及び同体積の弱塩基性陰イオン交換樹脂8を有している。これにより、第一中和槽4a及び第二中和槽4bを同じ部材で構成できるため、軟水化装置1の低コスト化を図れる。
なお、以下では、第一弱塩基性陰イオン交換樹脂8a及び第二弱塩基性陰イオン交換樹脂8bに関しては、特に両者を区別する必要がない場合には、弱塩基性陰イオン交換樹脂8として説明する。
弱塩基性陰イオン交換樹脂8は、通水される水に含まれる水素イオンを中和し、中性の水を生成する。弱塩基性陰イオン交換樹脂8としては、特に制限はなく、汎用的なものを使用することができ、例えば、遊離塩基型の陰イオン交換樹脂が挙げられる。弱塩基性陰イオン交換樹脂8は、後述する樹脂再生処理において、アルカリ性電解水を用いて再生される。
(再生装置)
再生装置6は、軟水化槽3の弱酸性陽イオン交換樹脂7を再生させ、且つ、中和槽4の弱塩基性陰イオン交換樹脂8を再生させる機器である。具体的には、再生装置6は、電解槽9と、酸性電解水貯水槽19と、酸性電解水循環ポンプ23と、アルカリ性電解水貯水槽21と、アルカリ性電解水循環ポンプ24と、捕捉部25と、制御部26とを含んで構成される。そして、再生装置6では、流入口2から取水口5までの流路33、流路30、流路34、及び流路31に対して、第一供給流路41、第一回収流路43、第二供給流路45、及び第二回収流路47がそれぞれ接続されている。
((電解槽))
電解槽9は、弱酸性陽イオン交換樹脂7を再生する酸性電解水と、弱塩基性陰イオン交換樹脂8を再生するアルカリ性電解水とを、水の電気分解により生成する。電解槽9で酸性電解水及びアルカリ性電解水を生成することで、軟水化装置1の軟水化性能が低下してきた場合には、再生処理を行うことができる。なお、電解槽9は、後述する制御部26によって、第一電極77、第二電極11、及び第三電極15への通電状態を制御できるように構成されている。
電解槽9は、隔膜10、隔膜75、第一室76、第二室14、及び第三室18を備える。電解槽9は、内部に設けられた隔膜10および隔膜75により、第一室76と第二室14と第三室18とに隔てられている。
隔膜10は、第一室76と第三室18とを区画する膜である。
隔膜10は、正電解時に電気分解により第一室76で生成される酸性電解水と第三室18で生成されるアルカリ性電解水とが混合することを抑制する。
また、隔膜75は、第一室76と第二室14とを区画する膜である。
隔膜75は、逆電解時に電気分解により第一室76で生成される酸性電解水と第二室14で生成されるアルカリ性電解水とが混合することを抑制する。
隔膜10および隔膜75は、フッ素系の多孔質膜である。なお、隔膜10および隔膜75に用いる多孔質膜として、フッ素系の他に、炭化水素系の多孔質膜等、一般的に用いられる多孔質膜を用いてもよいが、フッ素系の多孔質膜は耐久性に優れるため、軟水化装置1では、フッ素系の多孔質膜を用いている。
第一室76は、水の電気分解時に、酸性電解水が生成する部位である。第一室76では、正電解時及び逆電解時のいずれにおいても、酸性電解水が生成する。第一室76は、第一電極77、第一取水口73、及び第一吐出口74を備える。
第一電極77は、正電解時及び逆電解時のいずれにおいても、陽極として機能する。つまり、第一電極77は、電解槽9の運転時に、水を電気分解することにより水素イオンを生成する。したがって、第一電極77を備える第一室76では、水の水素イオン濃度が高まり、酸性電解水となる。
第一電極77は極性反転を伴う転極処理が不要であり、正電解時及び逆電解時のいずれにおいても陽極として機能するため、酸化イリジウム電極を用いることが好ましい。酸化イリジウム電極は、白金電極に比べ、陽極として機能させた場合に、触媒層の溶解及び脱離が起こりづらい。また、酸化イリジウム電極は、高効率電解が可能で高い耐久性能を有する。酸化イリジウム電極は、酸化還元による体積変動が大きいため、転極処理を実施すると、触媒層の脱離が発生しやすく、急激な材料劣化を引き起こす。しかし、第一電極77は転極処理が不要であるため、第一電極77として酸化イリジウム材料を用いることにより、第一電極77の劣化を抑制し、電解槽9の性能を長期にわたり維持することが可能となる。
第一電極77は、メッシュ構造の電極とすることが好ましい。これにより、第一電極77を電解水が通過するため、第二電極11と第三電極15との間で電気の流れをつくりだすことが可能である。例えば第一電極77として、板状の電極を用いた場合には、メッシュ構造の電極を用いた場合と比較し、第二電極11及び第三電極15間の電気の流れが弱くなる。
第一取水口73は、酸性電解水貯水槽19に貯められた酸性電解水を、送水流路48及び流路82を通して第一室76に導入する開口である。第一取水口73は、流路82に接続される。
第一吐出口74は、第一室76で生成された水素イオンを含む酸性電解水を、第一供給流路41を通して軟水化槽3へ供給する開口である。第一吐出口74は、第一供給流路41と接続される。
第二室14は、電解槽9の正電解時には酸性電解水が生成し、逆電解時にはアルカリ性電解水が生成する部位である。第二室14は、第二電極11、第二取水口12、及び第二吐出口13を備える。
第二電極11は、電解槽9の正電解時には陽極として機能し、逆電解時には陰極として機能する。つまり、電解槽9の正電解時には、第二電極11は、水を電気分解することにより水素イオンを生成する。したがって、第二電極11を備える第二室14では、水の水素イオン濃度が高まり、酸性電解水となる。一方、電解槽9の逆電解時には、第二電極11は、水を電気分解することにより水酸化物イオンを生成する。したがって、第二電極11を備える第二室14では、水の水酸化物イオン濃度が高まり、アルカリ性電解水となる。
第二電極11には、白金電極が用いられる。白金触媒を有する電極は、水の電気分解時に、貴金属溶出が起こりにくい材料である。したがって、第二電極11に白金電極を用いることで、第二電極11が陽極として機能する場合に電極の劣化を抑制可能である。
第二取水口12は、電解槽9の正電解時には酸性電解水貯水槽19に貯められた酸性電解水を第二室14に導入し、逆電解時にはアルカリ性電解水貯水槽21に貯められたアルカリ性電解水を送水流路49及び流路84を通し第二室14に導入する開口である。第二取水口12は、送水流路48及び流路84に接続される。
第二吐出口13は、電解槽9の正電解時には第二室14で生成された水素イオンを含む酸性電解水を第一供給流路41へ流通させ第二軟水化槽3bへ供給し、逆電解時には第二室14で生成された水酸化物イオンを含むアルカリ性電解水を流路92及び第二供給流路45へ流通させ第二中和槽4bに導入する開口である。第二吐出口13は、第一供給流路41及び流路92と接続される。
第三室18は、電解槽9の正電解時にはアルカリ性電解水が生成し、逆電解時には酸性電解水が生成する部位である。第三室18は、第三電極15、第三取水口16、及び第三吐出口17を備える。
第三電極15は、電解槽9の正電解時には陰極として機能し、逆電解時には陽極として機能する。つまり、電解槽9の正電解時には、第三電極15は、水を電気分解することにより水酸化物イオンを生成する。したがって、第三電極15を備える第三室18では、水の水酸化物イオン濃度が高まり、アルカリ性電解水となる。一方、電解槽9の逆電解時には、第三電極15は、水を電気分解することにより水素イオンを生成する。したがって、第三電極15を備える第三室18では、水の水素イオン濃度が高まり、酸性電解水となる。
第三電極15には、白金電極が用いられる。白金触媒を有する電極は、水の電気分解時に、貴金属溶出が起こりにくい材料である。したがって、第三電極15に白金電極を用いることで、第三電極15が陽極として機能する場合に電極の劣化を抑制可能である。
第三取水口16は、電解槽9の正電解時にはアルカリ性電解水貯水槽21に貯められたアルカリ性電解水を送水流路49から第三室18に導入し、逆電解時には酸性電解水貯水槽19に貯められた酸性電解水を送水流路48及び流路83から第二室14に導入する開口である。第三取水口16は、送水流路49及び流路83に接続される。
第三吐出口17は、電解槽9の正電解時には第三室18で生成された水酸化物イオンを含むアルカリ性電解水を流路92及び第二供給流路45へ流通させ第二中和槽4bに供給し、逆電解時には第三室18で生成された水素イオンを含む酸性電解水を流路86から第一供給流路41へ流通させ第二軟水化槽3bへ供給する開口である。第二吐出口13は、第一供給流路41及び流路86と接続される。
なお、極性の反転が行われる第二電極11及び第三電極15に酸化イリジウム電極を用いると、酸化還元による体積変動が大きいため、触媒層の脱離が発生しやすく、急激な材料劣化を引き起こす。そのため、電極が急速に劣化するので、電解槽9の耐久性が低くなるため好ましくない。
((酸性電解水貯水槽及びアルカリ性電解水貯水槽))
酸性電解水貯水槽19は、空気抜き弁20を備えたタンクまたは容器である。酸性電解水貯水槽19は、弱酸性陽イオン交換樹脂7を再生する際に酸性電解水循環流路40a及び酸性電解水循環流路40b内を流通させる水を確保し、貯留するものである。空気抜き弁20は、酸性電解水に含まれる気体を抜き、酸性電解水循環流路40a及び酸性電解水循環流路40b内に気体が溜まらないようにするものである。
酸性電解水貯水槽19に酸性電解水を貯めることで、酸性電解水循環流路40aあるいは酸性電解水循環流路40b内を流通する酸性電解水の総量を制御することが可能となる。例えば、酸性電解水貯水槽19の容積を大きくすることにより、酸性電解水循環流路40aあるいは酸性電解水循環流路40b内のイオンの量が一定の場合に、酸性電解水循環流路40aあるいは酸性電解水循環流路40b内のイオン濃度を低下させることができる。硬度成分等の陽イオン濃度の低下により、弱酸性陽イオン交換樹脂7での反応の平衡は、再生反応(弱酸性陽イオン交換樹脂7から硬度成分が脱離し、水素イオンが吸着する反応)側に傾くため、再生効率を高めることが可能となる。また、酸性電解水貯水槽19の容積を小さくすることにより、酸性電解水循環流路40aあるいは酸性電解水循環流路40b内のイオン(硬度成分等の陽イオン)の量が一定の場合に、酸性電解水循環流路40aあるいは酸性電解水循環流路40bのイオン濃度を上昇させることができる。酸性電解水のイオン濃度の上昇により、電解槽9において電気分解を行う際の溶液抵抗が小さくなる。したがって、電解槽9が印加する印加電圧を小さくすることが可能となり、消費電力を低減することが可能となる。つまり、目的に応じた容積を有する酸性電解水貯水槽19を用いることにより、軟水化装置1の性能を向上させることができる。
アルカリ性電解水貯水槽21は、弱塩基性陰イオン交換樹脂8を再生する際にアルカリ性電解水循環流路44aあるいはアルカリ性電解水循環流路44b内を流通させる水を確保し、貯留するものである。空気抜き弁22は、アルカリ性電解水に含まれる気体を抜き、アルカリ性電解水循環流路44aあるいはアルカリ性電解水循環流路44b内に気体が溜まらないようにするものである。
アルカリ性電解水貯水槽21にアルカリ性電解水を貯めることで、アルカリ性電解水循環流路44aあるいはアルカリ性電解水循環流路44b内を流通するアルカリ性電解水の総量を制御することが可能となる。例えば、アルカリ性電解水貯水槽21の容積を大きくすることにより、アルカリ性電解水循環流路44aあるいはアルカリ性電解水循環流路44b内のイオンの量が一定の場合に、アルカリ性電解水循環流路44aあるいはアルカリ性電解水循環流路44b内のイオン濃度を低下させることができる。陰イオン濃度の低下により、弱塩基性陰イオン交換樹脂8での反応の平衡は、再生反応側に傾くため、再生効率を高めることが可能となる。また、アルカリ性電解水貯水槽21の容積を小さくすることにより、アルカリ性電解水循環流路44aあるいはアルカリ性電解水循環流路44b内のイオンの量が一定の場合に、アルカリ性電解水循環流路44aあるいはアルカリ性電解水循環流路44b内のイオン濃度を上昇させることができる。アルカリ性電解水のイオン濃度の上昇により、電解槽9において電気分解を行う際の溶液抵抗が小さくなる。したがって、電解槽9が印加する印加電圧を小さくすることが可能となり、消費電力を低減することが可能となる。つまり、目的に応じた容積を有するアルカリ性電解水貯水槽21を用いることにより、軟水化装置1の性能を向上させることができる。
((酸性電解水循環ポンプ及びアルカリ性電解水循環ポンプ))
酸性電解水循環ポンプ23は、再生装置6による再生処理の際に、酸性電解水循環流路40aあるいは酸性電解水循環流路40bに水を流通させる機器である。酸性電解水循環ポンプ23は、送水流路48に設けられている。
酸性電解水循環ポンプ23により、酸性電解水循環流路40aあるいは酸性電解水循環流路40bを流通する酸性電解水の流量を制御することが可能となる。例えば、電解槽9での水素イオンの生成速度が一定の場合に、酸性電解水の流量を大きくすると、水素イオン濃度が低下(pHが上昇)する。また、酸性電解水の流量を小さくすると、水素イオン濃度が上昇(pHが低下)する。つまり、酸性電解水循環ポンプ23によって、酸性電解水の流量を調整することにより、弱酸性陽イオン交換樹脂7へ供給する酸性電解水中の水素イオン濃度を調整することができる。そのため、弱酸性陽イオン交換樹脂7の状態に応じた水素イオン供給が可能となり、軟水化装置1の性能を向上させることができる。
アルカリ性電解水循環ポンプ24は、再生装置6による再生処理の際に、アルカリ性電解水循環流路44aあるいはアルカリ性電解水循環流路44bに水を流通させる機器である。アルカリ性電解水循環ポンプ24は、送水流路49に設けられている。また、酸性電解水循環ポンプ23、及びアルカリ性電解水循環ポンプ24は、後述する制御部26と無線又は有線により通信可能に接続されている。
アルカリ性電解水循環ポンプ24により、アルカリ性電解水循環流路44aあるいはアルカリ性電解水循環流路44bを流通するアルカリ性電解水の流量を制御することが可能となる。例えば、電解槽9での水酸化物イオンの生成速度が一定の場合に、アルカリ性電解水の流量を大きくすると、水酸化物イオン濃度が低下する。また、アルカリ性電解水の流量を小さくすると、水酸化物イオン濃度が上昇する。つまり、アルカリ性電解水循環ポンプ24によって、アルカリ性電解水の流量を調整することにより、弱塩基性陰イオン交換樹脂8へ供給するアルカリ性電解水中の水酸化物イオン濃度を調整することができる。そのため、弱塩基性陰イオン交換樹脂8の状態に応じた水酸化物イオン供給が可能となり、軟水化装置1の性能を向上させることができる。
酸性電解水循環ポンプ23及びアルカリ性電解水循環ポンプ24を一つのポンプとせず、それぞれ独立して設けることにより、弱酸性陽イオン交換樹脂7の再生に適した水素イオン供給が可能な酸性電解水の流量及び弱塩基性陰イオン交換樹脂8の再生に適した水酸化物イオン供給が可能なアルカリ性電解水の流量を個別に設定することが可能となる。
((捕捉部))
捕捉部25は、第二供給流路45において、電解槽9の後段、且つ、第二中和槽4bの前段に設けられている。
捕捉部25は、電解槽9から供給されるアルカリ性電解水に含まれる固体を分離する。固体とは、電解槽9の第三室18でアルカリ性電解水水中の硬度成分と第三電極15により生成される水酸化物イオンが反応して析出する反応生成物である。例えば、アルカリ性電解水に含まれる硬度成分がマグネシウムイオンの場合、水酸化マグネシウムが生じる。再生処理時に析出する固体は、除去しなければ中和槽4に溜まり、固体から硬度成分が溶出することで、軟水化処理時の軟水硬度を高くしてしまう、すなわち軟水化性能を低下させる。
そのため、捕捉部25で析出物の分離を行うことにより、第二中和槽4bへの析出物の流入及び堆積を抑制し、軟水化処理時の軟水化性能の低下を抑制できる。
捕捉部25は、電解槽9から供給されるアルカリ性電解水に含まれる硬度成分との反応生成物を分離可能であればその形態は問わない。例えば、カートリッジタイプのフィルター、粒状ろ材を用いたろ過層、サイクロン型の固液分離機、又は中空糸膜等を用いる形態が挙げられる。
((制御部))
制御部26は、硬度成分を含む原水を軟水化する軟水化処理を制御する。また、制御部26は、軟水化槽3の弱酸性陽イオン交換樹脂7及び中和槽4の弱塩基性陰イオン交換樹脂8の再生処理(樹脂再生処理)を制御する。さらに、制御部26は、軟水化装置1の軟水化処理、樹脂再生処理、及び排水処理の切り替えを制御する。この際、制御部26は、第一電極77、第二電極11、第三電極15、酸性電解水循環ポンプ23、アルカリ性電解水循環ポンプ24、開閉弁51~開閉弁55、開閉弁61~開閉弁66、開閉弁71~72、三方弁78~81、開閉弁87~89、開閉弁91の動作を制御し、軟水化処理、再生処理、及び排水処理の切り替えを行い、それぞれの処理を実行させる。
(開閉弁)
複数の開閉弁(開閉弁51~開閉弁55、開閉弁61~開閉弁66、開閉弁71~72、三方弁78~81、開閉弁87~89、開閉弁91、及び開閉弁93)は、各流路にそれぞれ設けられ、各流路において「開放」された状態と、「閉止」された状態とに切り替えられる。また、複数の開閉弁(開閉弁51~開閉弁55、開閉弁61~開閉弁66、開閉弁71~72、三方弁78~81、開閉弁87~89、開閉弁91、及び開閉弁93)はそれぞれ、後述する制御部26と無線又は有線により通信可能に接続されている。
(酸性電解水循環流路、アルカリ性電解水循環流路)
次に、図2を参照して、軟水化装置1の樹脂再生処理(正電解時)の際に形成される酸性電解水循環流路40a及びアルカリ性電解水循環流路44aについて説明する。
((正電解時))
酸性電解水循環流路40aは、図2(白矢印)に示すように、酸性電解水循環ポンプ23によって酸性電解水貯水槽19から送出された水が、電解槽9、第二軟水化槽3b、及び第一軟水化槽3aを流通し、酸性電解水貯水槽19に戻って循環する流路である。より詳細には、酸性電解水循環流路40aは、酸性電解水循環ポンプ23によって酸性電解水貯水槽19から送出された水が、送水流路48を通水し、流路82に分岐してそれぞれ第二取水口12及び第一取水口73から第二室14及び第一室76を通水し、それぞれ第二吐出口13及び第一吐出口74から第一供給流路41及び流路85を通して、第二軟水化槽3b、第一バイパス流路42、第一軟水化槽3a、第一回収流路43、酸性電解水貯水槽19の順に流通して循環する流路である。つまり、酸性電解水循環流路40aは、電解槽9から送出された酸性電解水を、第二軟水化槽3bに流通させた後、第一バイパス流路42によって第一軟水化槽3aへと送出し、第一軟水化槽3aを流通させ、酸性電解水貯水槽19に回収した後、第二取水口12及び第一取水口73から電解槽9へ流入させる流路である。また、酸性電解水循環流路40aは、電解槽9から送出された酸性電解水を、第一軟水化槽3a及び第二軟水化槽3bの下流側から第一軟水化槽3a及び第二軟水化槽3bに導入し、軟水化槽3の下流側に比べて硬度成分の吸着量が多い上流側から流出させる経路を備える。なお、下流側とは、軟水化処理時の流路における下流側を指す。
第一供給流路41は、第一吐出口74から第二軟水化槽3bまでを接続する流路である。つまり、第一供給流路41は、電解槽9からの酸性電解水を第二軟水化槽3bへ供給する流路である。なお、第一供給流路41には開閉弁63及び開閉弁88が設置されている。
流路85は、第二吐出口13から第一供給流路41までを接続する流路である。つまり、流路85は、第二吐出口13から第一供給流路41へ酸性電解水を供給する流路である。なお、流路85には、三方弁78が設置されている。正電解時には、三方弁78は、第二吐出口13と第一供給流路41とを連通する方向に流路を接続する。
第一バイパス流路42は、第一中和槽4aを迂回して第二軟水化槽3bから第一軟水化槽3aまでを接続する流路である。つまり、第一バイパス流路42は、第二軟水化槽3bを流通した酸性電解水を、第一中和槽4aをバイパスして第一軟水化槽3aに供給する流路である。これにより、酸性電解水を第二軟水化槽3bから第一軟水化槽3aの下流側に供給することができる。すなわち、軟水化装置1は、第二軟水化槽3bを流通した酸性電解水を第一軟水化槽3aの下流側へ送水可能とする第一バイパス流路42を備える。なお、第一バイパス流路42を設けることにより、第一軟水化槽3aと第二軟水化槽3bとの間に存在する第一中和槽4aに酸性電解水を流通させることなく再生処理を進行させることができる。第一バイパス流路42には、開閉弁65が設置されている。
第一回収流路43は、流路30から酸性電解水貯水槽19までを接続する流路である。つまり、第一回収流路43は、第一軟水化槽3aを通過した硬度成分を含む酸性電解水を酸性電解水貯水槽19へ回収する流路である。第一回収流路43には、開閉弁61が設置されている。
送水流路48は、酸性電解水貯水槽19から第一取水口73までを接続する流路である。送水流路48には、酸性電解水循環ポンプ23が設けられている。つまり、送水流路48は、酸性電解水循環ポンプ23を用いて、酸性電解水貯水槽19に貯められた酸性電解水を第一取水口73へと供給する流路である。送水流路48には、開閉弁71が設置されている。
流路82は、送水流路48から第二取水口12までを接続する流路である。つまり、流路82は、送水流路48から第二取水口12へ酸性電解水を供給する流路である。なお、流路82には、三方弁81が設置されている。
ここで、酸性電解水循環流路40aにおいて水を循環させるための各流路の状態を説明する。
第二吐出口13の下流側には三方弁78が設置されており、三方弁78において、第三吐出口17に繋がる流路86への流通方向を閉止し、第二軟水化槽3bへ繋がる流通方向を開放する。また、第一供給流路41に設置された開閉弁88を開放し、第二供給流路45に繋がる分岐流路90に設置された開閉弁89を閉止する。また、第一吐出口74から流路85を通じて第一供給流路41に通水する。そして、開閉弁54を閉止して、開閉弁63を開放することで、第二軟水化槽3bの下流側に第一供給流路41が連通接続された状態になる。これにより、電解槽9の第二室14及び第一室76からの酸性電解水を第二軟水化槽3bに供給できるようになる。
流路31には、第一バイパス流路42の下流側、且つ、第二回収流路47の上流側に開閉弁52が設置されている。また、流路32には、第二バイパス流路46の下流側、且つ、第一バイパス流路42の上流側に開閉弁53が設置されている。そして、開閉弁52及び開閉弁53を閉止して、開閉弁65を開放することで、第二軟水化槽3bの上流側、且つ、第一軟水化槽3aの下流側に、第一バイパス流路42が連通接続された状態となる。これにより、第二軟水化槽3bを流通した酸性電解水を第一軟水化槽3aに供給できるようになる。
流路30には、流入口2の下流側、且つ、第一回収流路43の上流側に開閉弁51が設置されている。そして、開閉弁51及び開閉弁52を閉止して、開閉弁61を開放することで、第一軟水化槽3aの上流側に第一回収流路43が連通接続された状態となる。これにより、軟水化装置1では、第一軟水化槽3a及び第二軟水化槽3bを流通した水(硬度成分を含む酸性電解水)を酸性電解水貯水槽19へ回収することができるようになる。
送水流路48には、酸性電解水貯水槽19の下流側(酸性電解水貯水槽19と酸性電解水循環ポンプ23の間の位置)に開閉弁71が設置されている。開閉弁71を閉止することにより、酸性電解水貯水槽19に水を貯留することができる。一方、開閉弁71を開放することにより、送水流路48へ水を供給することができる。
また、開閉弁51及び開閉弁55を閉止することによって、酸性電解水循環流路40aへの水の循環を開始することができる一方、開閉弁51及び開閉弁55を開放することによって、酸性電解水循環流路40aへの水の循環を停止することができる。
一方、アルカリ性電解水循環流路44aは、図2(黒矢印)に示すように、アルカリ性電解水循環ポンプ24よってアルカリ性電解水貯水槽21から送出された水が、電解槽9、第二中和槽4b、及び第一中和槽4aを流通し、アルカリ性電解水貯水槽21に戻って循環する流路である。より詳細には、アルカリ性電解水循環流路44aはアルカリ性電解水循環ポンプ24によってアルカリ性電解水貯水槽21から送出された水が、送水流路49、第三取水口16、第三室18、第三吐出口17、第二供給流路45、捕捉部25、第二中和槽4b、第二バイパス流路46、第一中和槽4a、第二回収流路47、アルカリ性電解水貯水槽21の順に流通して循環する流路である。つまり、アルカリ性電解水循環流路44aは、電解槽9から送出されたアルカリ性電解水を、第二中和槽4bに流通させた後、第二バイパス流路46によって第一中和槽4aへと送出し、第一中和槽4aを流通させ、アルカリ性電解水貯水槽21に回収した後、第三取水口16から電解槽9へ流入させる流路である。また、アルカリ性電解水循環流路44aは、電解槽9から送出されたアルカリ性電解水を、第一中和槽4a及び第二中和槽4bの下流側から第一中和槽4a及び第二中和槽4bに導入し、各中和槽の下流側に比べて陰イオンの吸着量が多い上流側から流出させる経路を備える。なお、下流側とは、軟水化処理時の流路における下流側を指す。
第二供給流路45は、第三吐出口17から第二中和槽4bまでを接続する流路である。つまり、第二供給流路45は、第三吐出口17から捕捉部25を通して第二中和槽4bへアルカリ性電解水を供給する流路である。第二供給流路45には、開閉弁64、開閉弁91及び三方弁79が設置されている。
第二バイパス流路46は、第二軟水化槽3bを迂回して流路33から流路32までを接続する流路である。つまり、第二バイパス流路46は、第二中和槽4bを流通したアルカリ性電解水を、第二軟水化槽3bをバイパスして第一中和槽4aの下流側に供給する流路であり、第二バイパス流路46には、開閉弁66が設置されている。
第二回収流路47は、流路31からアルカリ性電解水貯水槽21までを接続する流路である。つまり、第二回収流路47は、第一中和槽4aを通過したアルカリ性電解水をアルカリ性電解水貯水槽21へ回収する流路である。第二回収流路47には、開閉弁62が設置されている。
送水流路49は、アルカリ性電解水貯水槽21から第三取水口16までを接続する流路である。送水流路49には、アルカリ性電解水循環ポンプ24が設けられている。つまり、送水流路49は、アルカリ性電解水循環ポンプ24を用いて、アルカリ性電解水貯水槽21に貯められたアルカリ性電解水を第三取水口16へ供給する流路である。送水流路49には、開閉弁72及び三方弁80が設置されている。
ここで、アルカリ性電解水循環流路44aにおいて水を循環させるための各流路の状態を説明する。
流路33には、第二バイパス流路46の上流側、且つ、第二軟水化槽3bの下流側に開閉弁54が設置されている。流路34には、取水口5の上流側、且つ、第二中和槽4bの下流側に開閉弁55が設置されている。開閉弁55を閉止して、開閉弁64を開放することで、第二中和槽4bの下流側に第二供給流路45が連通接続された状態となる。これにより、第三室18からのアルカリ性電解水を第二中和槽4bに供給できるようになる。
また、開閉弁53及び開閉弁54を閉止して、開閉弁66を開放することで、第一中和槽4aの下流側、且つ、第二中和槽4bの上流側に、第二バイパス流路46が連通接続された状態となる。これにより、第二中和槽4bを流通したアルカリ性電解水を第一中和槽4aに供給できるようになる。
開閉弁52を閉止して、開閉弁62を開放することで、第一中和槽4aの上流側に第二回収流路47が連通接続された状態となる。これにより、軟水化装置1では、第一中和槽4a及び第二中和槽4bを流通した水(陰イオンを含むアルカリ性電解水)をアルカリ性電解水貯水槽21へ回収することができるようになる。
また、送水流路49には、アルカリ性電解水貯水槽21の下流側(アルカリ性電解水貯水槽21とアルカリ性電解水循環ポンプ24の間の位置)に開閉弁72が設置されている。開閉弁72を閉止することにより、アルカリ性電解水貯水槽21に水を貯留することができる。一方、開閉弁72を開放することにより、送水流路49へ水を供給することができる。
また、開閉弁51及び開閉弁55を閉止することによって、アルカリ性電解水循環流路44aへの水の循環を開始することができる一方、開閉弁51及び開閉弁55を開放することによって、アルカリ性電解水循環流路44aへの水の循環を停止することができる。
((逆電解時))
次に、図3を参照して、軟水化装置1の樹脂再生処理(逆電解時)の際に形成される酸性電解水循環流路40b及びアルカリ性電解水循環流路44bについて説明する。なお、正電解時と同様の流路については、省略する。
酸性電解水循環流路40bは、図3(白矢印)に示すように、酸性電解水循環ポンプ23によって酸性電解水貯水槽19から送出された水が、電解槽9、第二軟水化槽3b、及び第一軟水化槽3aを流通し、酸性電解水貯水槽19に戻って循環する流路である。より詳細には、酸性電解水循環流路40bは、酸性電解水循環ポンプ23によって酸性電解水貯水槽19から送出された水が、送水流路48を通水し、三方弁81により流路82及び流路83に分岐されて、それぞれ第一取水口73及び第三取水口16から第一室76及び第三室18を通水し、それぞれ第一吐出口74及び第三吐出口17からそれぞれ第一供給流路及び流路86を通して、第一供給流路41にて合流し、第二軟水化槽3b、第一バイパス流路42、第一軟水化槽3a、第一回収流路43、及び酸性電解水貯水槽19の順に流通して循環する流路である。つまり、酸性電解水循環流路40bは、電解槽9から送出された酸性電解水を、第二軟水化槽3bに流通させた後、第一バイパス流路42によって第一軟水化槽3aへと送出し、第一軟水化槽3aを流通させ、酸性電解水貯水槽19に回収した後、第三取水口16及び第一取水口73から電解槽9へ流入させる流路である。また、酸性電解水循環流路40bは、電解槽9から送出された酸性電解水を、第一軟水化槽3a及び第二軟水化槽3bの下流側から第一軟水化槽3a及び第二軟水化槽3bに導入し、軟水化槽3の下流側に比べて硬度成分の吸着量が多い上流側から流出させる経路を備える。なお、下流側とは、軟水化処理時の流路における下流側を指す。
流路86は、第三吐出口17から流路85に設けられた三方弁78までを接続する流路である。つまり、流路86は、第三吐出口17から流路85を介し、第一供給流路41へ酸性電解水を供給する流路である。
流路83は、流路82に設けられた三方弁81から第三取水口16までを接続する流路である。つまり、流路83は、送水流路48から流路82を介し、第三取水口16へ酸性電解水を供給する流路である。
ここで、酸性電解水循環流路40bにおいて水を循環させるための各流路の状態を説明する。
流路86に設置されている三方弁78において、三方弁78と第二吐出口13を繋ぐ流通方向を閉止し、三方弁78と第三吐出口17を繋ぐ流通方向を開放し、第二軟水化槽3bへ繋がる流通方向を開放する。また、第一供給流路41に設置された開閉弁88を開放し、第二供給流路45に繋がる分岐流路90に設置された開閉弁89を閉止する。また、第一吐出口74から流路85を通じて第一供給流路41に通水する。そして、開閉弁54を閉止して、開閉弁63を開放することで、第二軟水化槽3bの下流側に第一供給流路41が連通接続された状態になる。これにより、電解槽9の第一室76及び第三室18からの酸性電解水を第二軟水化槽3bに供給できるようになる。
流路31には、第一バイパス流路42の下流側、且つ、第二回収流路47の上流側に開閉弁52が設置されている。また、流路32には、第二バイパス流路46の下流側、且つ、第一バイパス流路42の上流側に開閉弁53が設置されている。そして、開閉弁52及び開閉弁53を閉止して、開閉弁65を開放することで、第二軟水化槽3bの上流側、且つ、第一軟水化槽3aの下流側に、第一バイパス流路42が連通接続された状態となる。これにより、第二軟水化槽3bを流通した酸性電解水を第一軟水化槽3aに供給できるようになる。
流路30には、流入口2の下流側、且つ、第一回収流路43の上流側に開閉弁51が設置されている。そして、開閉弁51及び開閉弁52を閉止して、開閉弁61を開放することで、第一軟水化槽3aの上流側に第一回収流路43が連通接続された状態となる。これにより、軟水化装置1では、第一軟水化槽3a及び第二軟水化槽3bを流通した水(硬度成分を含む酸性電解水)を酸性電解水貯水槽19へ回収することができるようになる。
また、開閉弁51及び開閉弁55を閉止することによって、酸性電解水循環流路40aへの水の循環を開始することができる一方、開閉弁51及び開閉弁55を開放することによって、酸性電解水循環流路40aへの水の循環を停止することができる。
アルカリ性電解水循環流路44bは、図3(黒矢印)に示すように、アルカリ性電解水循環ポンプ24よってアルカリ性電解水貯水槽21から送出された水が、電解槽9、第二中和槽4b、及び第一中和槽4aを流通し、アルカリ性電解水貯水槽21に戻って循環する流路である。より詳細には、アルカリ性電解水循環流路44bはアルカリ性電解水循環ポンプ24によってアルカリ性電解水貯水槽21から送出された水が、送水流路49を通水し、三方弁80により流路84を流通し、第二取水口12、第二室14、第二吐出口13、流路92、第二供給流路45、捕捉部25、第二中和槽4b、第二バイパス流路46、第一中和槽4a、第二回収流路47、アルカリ性電解水貯水槽21の順に流通して循環する流路である。つまり、アルカリ性電解水循環流路44bは、電解槽9から送出されたアルカリ性電解水を、第二中和槽4bに流通させた後、第二バイパス流路46によって第一中和槽4aへと送出し、第一中和槽4aを流通させ、アルカリ性電解水貯水槽21に回収した後、第二取水口12から電解槽9へ流入させる流路である。また、アルカリ性電解水循環流路44bは、電解槽9から送出されたアルカリ性電解水を、第一中和槽4a及び第二中和槽4bの下流側から第一中和槽4a及び第二中和槽4bに導入し、各中和槽の下流側に比べて陰イオンの吸着量が多い上流側から流出させる経路を備える。なお、下流側とは、軟水化処理時の流路における下流側を指す。
流路92は、第二吐出口13から第二供給流路45に設けられた三方弁79までを接続する流路である。つまり、流路92は、第二吐出口13から第一供給流路41へ酸性電解水を供給する流路である。
流路83は、送水流路49に設けられた三方弁80から第二取水口12までを接続する流路である。つまり、流路83は、送水流路49から第二取水口12へアルカリ性電解水を供給する流路である。
ここで、アルカリ性電解水循環流路44bにおいて水を循環させるための各流路の状態を説明する。
第三吐出口17の下流側には三方弁79が設置されており、三方弁79において、第二吐出口13に繋がる流路92への流通方向を閉止し、第二中和槽4bに繋がる流通方向を開放する。また、第三吐出口17の下流側であり捕捉部25の上流側に設置された開閉弁91は開放し、排水用の開閉弁87は閉止する。また、第一供給流路41に繋がる分岐流路90に設置されている開閉弁89は閉止する。
流路34には、第二供給流路45の下流側、且つ、第二バイパス流路46の上流側に開閉弁54が設置されている。また、流路34には、取水口5の上流側、且つ、第二中和槽4bの下流側に開閉弁55が設置されている。開閉弁54及び開閉弁55を閉止して、開閉弁64を開放することで、第二中和槽4bの下流側に第二供給流路45が連通接続された状態となる。これにより、電解槽9の第三室18からのアルカリ性電解水を第二中和槽4bに供給できるようになる。
流路32には、第二バイパス流路46の下流側、且つ、第二軟水化槽3bの上流側に開閉弁53が設置されている。また、開閉弁52、開閉弁53及び開閉弁54を閉止して、開閉弁66を開放することで、第一中和槽4aの下流側、且つ、第二中和槽4bの上流側に、第二バイパス流路46が連通接続された状態となる。これにより、第二中和槽4bを流通したアルカリ性電解水を第一中和槽4aに供給できるようになる。
また、開閉弁52を閉止して、開閉弁62を開放することで、第一中和槽4aの上流側に第二回収流路47が連通接続された状態となる。これにより、軟水化装置1では、第一中和槽4a及び第二中和槽4bを流通した水(陰イオンを含むアルカリ性電解水)をアルカリ性電解水貯水槽21へ回収することができるようになる。
また、送水流路49には、アルカリ性電解水貯水槽21の下流側(アルカリ性電解水貯水槽21とアルカリ性電解水循環ポンプ24の間の位置)に開閉弁72が設置されている。開閉弁72を閉止することにより、アルカリ性電解水貯水槽21に水を貯留することができる。一方、開閉弁72を開放することにより、送水流路49へ水を供給することができる。
また、開閉弁51及び開閉弁55を閉止することによって、酸性電解水循環流路40a、アルカリ性電解水循環流路44aへの水の循環を開始することができる一方、開閉弁51及び開閉弁55を開放することによって、酸性電解水循環流路40a、アルカリ性電解水循環流路44aへの水の循環を停止することができる。
(排水流路)
図2及び図3を用いて、正電解時あるいは逆電解時に排水する場合に用いる構成要素について説明する。
開閉弁87は、第二供給流路45を流通するアルカリ性電解水を装置外に排出する弁である。開閉弁87は、第二供給流路45に設置されている。
分岐流路90は、第一供給流路41から第二供給流路45へ酸性電解水を供給する流路である。分岐流路90により、スケール成分を含む酸性電解水を電解槽9から開閉弁93を介し装置外に排出することができる。
開閉弁93は、第二供給流路45を流通する電解水を装置外に排出する弁である。開閉弁93は、第二供給流路45に設置されている。
以上が、軟水化装置1の構成の説明である。
続いて、軟水化装置1の動作時について説明する。
(軟水化処理及び樹脂再生処理)
次に、図4を参照して、正電解時及び逆電解時における軟水化装置1の軟水化処理及び樹脂再生処理について説明する。図4は、軟水化装置1の動作時の状態を示す図である。
軟水化装置1において、弱酸性陽イオン交換樹脂7を充填した軟水化槽3は、使用を続けると陽イオン交換能力が低下または消失する。すなわち、陽イオン交換樹脂の官能基である水素イオンすべてが、硬度成分であるカルシウムイオンあるいはマグネシウムイオンと交換された後は、イオン交換ができなくなる。このような状態になると、硬度成分が処理水中に含まれるようになる。このため、軟水化装置1では、再生装置6による軟水化槽3及び中和槽4の再生処理を行う必要が生じる。
軟水化処理及び樹脂再生処理では、制御部26は、図4に示すように、開閉弁51~開閉弁55、開閉弁61~開閉弁66、開閉弁71、開閉弁72、三方弁78~81、開閉弁87~89、開閉弁91、開閉弁93、第一電極77、第二電極11、第三電極15、酸性電解水循環ポンプ23、及び、アルカリ性電解水循環ポンプ24を切り替えてそれぞれの流通状態及び動作状態となるように制御する。なお、制御部26は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているとしたが、CD等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
ここで、図4中の「ON」は、該当の開閉弁が「開放」した状態、第一電極77、第二電極11、及び第三電極15が通電している状態、並びに、酸性電解水循環ポンプ23及びアルカリ性電解水循環ポンプ24が動作している状態をそれぞれ示す。また、三方弁は連通する取水口または吐出口を記載している。空欄は、該当の開閉弁が「閉止」した状態、第一電極77、第二電極11、及び第三電極15が通電していない状態、並びに、酸性電解水循環ポンプ23及びアルカリ性電解水循環ポンプ24が停止している状態をそれぞれ示す。
(正電解時)
図2を参照して、電解槽の正電解時の電解槽の運転について説明する。
正電解時には、第一電極77及び第二電極11は陽極、第三電極15は陰極として機能する。
第二電極11を陽極、第三電極15を陰極として機能させた場合、第一電極77と第三電極15との極間距離は、第二電極11と第三電極15との極間距離よりも近いため、第一電極77と第三電極15での電界強度は、第二電極11と第三電極15での電界強度よりも強い。また、陽極として機能する第二電極11には、陰極として機能する第三電極15との間に第一電極77が配置されているため、電流が流れにくい構造になり、電極への負荷が低減されている。このような構成にすることにより、第二電極11が陽極として機能する場合、酸化溶出としての負荷を軽減でき、第一電極77は酸化イリジウムを陽極として常に機能させるため、電解槽9としての高寿命化が期待できる。また、第一電極77はメッシュ構造の電極であるため、第二電極11と第三電極15との間で電気の流れをつくりだすことが可能である。
((樹脂再生処理))
まず、軟水化装置1の再生装置6による樹脂再生処理時の動作について、図4の「再生時(正電解時)」の欄を参照して順に説明する。
再生時において、開閉弁51~開閉弁55を閉止して、開閉弁61~開閉弁66、開閉弁71、開閉弁72、開閉弁88、開閉弁91、三方弁78~81を図4に記載の流通方向に開放すると、図2に示すように、酸性電解水循環流路40a及びアルカリ性電解水循環流路44aがそれぞれ形成される。
そして、第二電極11、第一電極77、第三電極15、酸性電解水循環ポンプ23、及びアルカリ性電解水循環ポンプ24を動作させると、酸性電解水貯水槽19及びアルカリ性電解水貯水槽21に貯留した水が酸性電解水循環流路40a及びアルカリ性電解水循環流路44aのそれぞれを循環することとなる。
この際、電解槽9の第二室14及び第一室76で生成した酸性電解水は、第二吐出口13及び第一吐出口74からそれぞれ第一供給流路41及び流路85を流通し第二軟水化槽3b内に送水され、内部の第二弱酸性陽イオン交換樹脂7bを流通する。そして、第二軟水化槽3bを流通した酸性電解水は、第一バイパス流路42を流通し、第一軟水化槽3a内に送水され、内部の第一弱酸性陽イオン交換樹脂7aを流通する。すなわち、酸性電解水を第一弱酸性陽イオン交換樹脂7a及び第二弱酸性陽イオン交換樹脂7bに通水することで、第一弱酸性陽イオン交換樹脂7a及び第二弱酸性陽イオン交換樹脂7bに吸着されている陽イオン(硬度成分)が、酸性電解水に含まれるプロトンとイオン交換反応を起こす。これにより、第一弱酸性陽イオン交換樹脂7a及び第二弱酸性陽イオン交換樹脂7bが再生される。その後、第一弱酸性陽イオン交換樹脂7aを流通した酸性電解水は、陽イオンを含み、第一回収流路43へ流入する。すなわち、第一弱酸性陽イオン交換樹脂7a及び第二弱酸性陽イオン交換樹脂7bを流通した陽イオンを含む酸性電解水は、第一バイパス流路42及び第一回収流路43を介して酸性電解水貯水槽19に回収される。
このように、酸性電解水循環流路40a内の酸性電解水は、原水の流入口から最も下流に位置し、硬度成分の吸着量が少ない第二弱酸性陽イオン交換樹脂7bを有する第二軟水化槽3bの下流側から流通し、上流に位置しており第二弱酸性陽イオン交換樹脂7bに比べて硬度成分がより多く吸着している第一弱酸性陽イオン交換樹脂7aを有する第一軟水化槽3aの下流側へと流入する。これにより、再生処理の際には、第一軟水化槽3aと比べて硬度成分の吸着量が少ない第二軟水化槽3bに、電解槽9の第二室14から吐出された酸性電解水が流入し、硬度成分を含んだ酸性電解水が第二軟水化槽3bから第一軟水化槽3aへと吐出される。第二軟水化槽3bの第二弱酸性陽イオン交換樹脂7bの再生では、第一軟水化槽3aと比較し、酸性電解水中の水素イオンの消費が少ないため、第一軟水化槽3aの再生と比べ、水素イオン濃度の低減を抑制できる。そのため、水素イオンを多く含有する酸性電解水が第一軟水化槽3aに流入することになり、硬度成分が第一軟水化槽3aにおいて再吸着するのを抑制することができる。したがって、再生処理効率の低下を抑制でき、再生時間が短縮できる。
また、酸性電解水循環流路40aは、アルカリ性電解水循環流路44aと独立した流路であることから、酸性電解水とアルカリ性電解水との混合を抑制する。
一方、電解槽9の第三室18で生成したアルカリ性電解水は、第三吐出口17から第二供給流路45、捕捉部25を通って第二中和槽4b内に送水され、内部の第二弱塩基性陰イオン交換樹脂8bを流通する。そして、第二中和槽4bを流通したアルカリ性電解水は、第二バイパス流路46を流通し、第一中和槽4a内に送水され、内部の第一弱塩基性陰イオン交換樹脂8aを流通する。すなわち、アルカリ性電解水を第一弱塩基性陰イオン交換樹脂8a及び第二弱塩基性陰イオン交換樹脂8bに通水させることで、第一弱塩基性陰イオン交換樹脂8a及び第二弱塩基性陰イオン交換樹脂8bに吸着されている陰イオンが、アルカリ性電解水に含まれる水酸化物イオンとイオン交換反応を起こす。これにより、第一弱塩基性陰イオン交換樹脂8a及び第二弱塩基性陰イオン交換樹脂8bが再生される。その後、第二弱塩基性陰イオン交換樹脂8bを流通したアルカリ性電解水は、陰イオンを含み、第二回収流路47へ流入する。すなわち、第一弱塩基性陰イオン交換樹脂8a及び第二弱塩基性陰イオン交換樹脂8bを流通した陰イオンを含むアルカリ性電解水は、第二バイパス流路46及び第二回収流路47を介してアルカリ性電解水貯水槽21内に回収される。
このように、アルカリ性電解水循環流路44a内のアルカリ性電解水は、原水の流入口から最も下流に位置し、陰イオンの吸着量が少ない第二弱塩基性陰イオン交換樹脂8bを有する第二中和槽4bの下流側から流通し、上流に位置しており第二弱塩基性陰イオン交換樹脂8bに比べて陰イオンがより多く吸着している第一弱塩基性陰イオン交換樹脂8aを有する第一中和槽4aの下流側へと流入する。これにより、再生処理の際には、第一中和槽4aと比べて陰イオンの吸着量が少ない第二中和槽4bに、アルカリ性電解水が流入し、陰イオンを含んだアルカリ性電解水が第二中和槽4bから第一中和槽4aへと吐出される。第二中和槽4bの第二弱塩基性陰イオン交換樹脂8bの再生では、第一中和槽4aと比較し、アルカリ性電解水中の水酸化物イオンの消費が少ないため、第一中和槽4aの再生と比べ、水酸化物イオン濃度の低減を抑制できる。そのため、水酸化物イオンを多く含有するアルカリ性電解水が第一中和槽4aに流入し、陰イオンが第一中和槽4aにおいて再吸着するのを抑制することができる。したがって、再生処理効率の低下を抑制でき、再生時間が短縮できる。
また、アルカリ性電解水循環流路44aは、酸性電解水循環流路40aと独立した流路であることから、酸性電解水とアルカリ性電解水との混合を抑制する。
また、電解槽9は、隔膜10を有している。隔膜10により、陽極室である第一室76と陰極室である第三室18が区画されている。これにより、酸性電解水中の水素イオンとアルカリ性電解水中の水酸化物イオンとが中和反応により消費されることが抑制できるため、弱酸性陽イオン交換樹脂7及び弱塩基性陰イオン交換樹脂8の再生効率低下を抑制できる。また、一方のイオン交換樹脂の再生が先に終わった場合の他方のイオン交換樹脂の再生効率低下についても抑制することができる。具体的には、隔膜10がない場合、正電解時に酸性電解水とアルカリ性電解水とが混合しやすい環境となる。すると、例えば、弱塩基性陰イオン交換樹脂8の再生に対して、弱酸性陽イオン交換樹脂7の再生が先に完了すると、弱酸性陽イオン交換樹脂7の再生に供されていた酸性電解水中の水素イオンが、アルカリ性電解水中の水酸化物イオンと反応し、中和により水酸化物イオンが消費されてしまう。つまり、隔膜10を有さない場合には、一方のイオン交換樹脂の再生が先に完了すると、他方のイオン交換樹脂の再生効率が低下しやすい。しかし、隔膜10により、電解槽9の内部を第一室76と第三室18とに隔てることで、一方のイオン交換樹脂の再生が完了した場合においても、他方のイオン交換樹脂の再生に供される電解水との混合を抑制可能となる。したがって、隔膜10により、一方のイオン交換樹脂の再生が先に終わった場合の他方のイオン交換樹脂の再生効率低下についても抑制可能となる。
そして、軟水化装置1では、再生処理が終了すると第二電極11、第一電極77、第三電極15、酸性電解水循環ポンプ23、及びアルカリ性電解水循環ポンプ24の動作を停止させる。なお、再生処理の終了は、再生処理開始(第二電極11、第一電極77、及び第三電極15の動作開始時)から一定時間(例えば7時間)とすればよい。
((軟水化処理))
次に、軟水化装置1による軟水化処理時の動作について、図4の「軟水化時」の欄を参照して説明する。
軟水化装置1では、図4に示すように、軟水化処理(軟水化時)において、開閉弁51~開閉弁54を開放した状態で、取水口5に設けた開閉弁55を開放する。これにより、外部から市水(硬度成分を含む原水)が軟水化槽3と中和槽4とを流通するので、軟水化装置1は、取水口5から軟水化した水(中性の軟水)を取り出すことができる。このとき、開閉弁61~開閉弁66、開閉弁71、開閉弁72、三方弁78~81、開閉弁87~89、開閉弁91は、いずれも閉止した状態になっている。また、第二電極11、第一電極77、第三電極15、酸性電解水循環ポンプ23、及びアルカリ性電解水循環ポンプ24の動作も停止した状態である。
具体的には、図1に示すように、軟水化処理では、市水の圧力によって、供給される原水は、流入口2から流路30を通って、第一軟水化槽3aに供給される。そして、第一軟水化槽3aに供給された原水は、第一軟水化槽3a内に備えられた第一弱酸性陽イオン交換樹脂7aを流通する。このとき、原水中の硬度成分である陽イオンは第一弱酸性陽イオン交換樹脂7aの作用により吸着され、プロトンが放出される(イオン交換が行われる)。そして、原水から陽イオンが除去されることで原水が軟水化される。軟水化された水は、硬度成分と交換されて流出したプロトンを多く含むため、酸性化してpHが低い酸性水となっている。軟水化された水は、さらに流路31を流通し、第一中和槽4aへ流入する。第一中和槽4aでは、第一弱塩基性陰イオン交換樹脂8aの作用によって、軟水化された水に含まれるプロトンが吸着される。つまり、第一軟水化槽3aにより軟水化された水からプロトンが除去されるので、低下したpHが上昇して中和される。そのため、第一軟水化槽3aにおいて軟水化した水をそのまま第二軟水化槽3bで軟水化する場合と比較して、第二軟水化槽3bでの軟水化処理が進行しやすくなる。第一中和槽4aにより中和された水は、さらに流路32を流通し、第二軟水化槽3bに流入する。第二軟水化槽3bでは、第二弱酸性陽イオン交換樹脂7bの作用により、硬度成分である陽イオンが吸着され、プロトンが放出される。つまり、第二軟水化槽3bに流入した水が軟水化され、軟水となる。プロトンを含む軟水は、流路33を流通し、第二中和槽4bに流入する。第二中和槽4bでは、第二弱塩基性陰イオン交換樹脂8bの作用により、流入した軟水に含まれるプロトンが吸着される。つまり、軟水からプロトンが除去されるので、低下したpHが上昇し、生活用水として使用可能な中性の軟水となる。中性の軟水は、流路34を流通して取水口5から取り出すことができる。
そして、軟水化装置1では、制御部26で特定された時間帯になった場合もしくは軟水化処理が一定時間を超えた場合に再生処理を実行する。
以上のようにして、軟水化装置1では、軟水化処理及び再生処理が繰り返し実行される。
(逆電解時)
図2を参照して、電解槽の正電解時の電解槽の運転について説明する。
逆電解時には、第一電極77及び第三電極15は陽極、第二電極11は陰極として機能する。
第二電極11を陰極、第三電極15を陽極として機能させた場合、第一電極77と第二電極11との極間距離は、第三電極15と第二電極11との極間距離よりも近いため、第一電極77と第二電極11での電界強度は、第三電極15と第二電極11での電界強度よりも強い。また、陽極として機能する第三電極15には、陰極として機能する第二電極11との間に第一電極77が配置されているため、電流が流れにくい構造になり、電極への負荷が低減されている。このような構成にすることにより、第三電極15が陽極として機能する場合、酸化溶出としての負荷を軽減でき、第一電極77は酸化イリジウムを陽極として常に機能させるため、電解槽9としての高寿命化が期待できる。また、第一電極77はメッシュ構造の電極であるため、第二電極11と第三電極15との間で電気の流れをつくりだすことが可能である。
次に、図4を参照して、逆電解時における樹脂再生処理を起点とした軟水化装置1の軟水化処理及び樹脂再生処理について説明する。図4は、軟水化装置1の動作時の状態を示す図である。
逆電解時の制御部26におけるシステム制御に関しては、三方弁78~81の接続方向が異なるだけであり、他は正電解時と同様であるため省略する。
((樹脂再生処理))
まず、軟水化装置1の再生装置6による樹脂再生処理時の動作について、図4の「再生時(逆電解時)」の欄を参照して順に説明する。
再生時において、開閉弁51~開閉弁55を閉止して、開閉弁61~開閉弁66、開閉弁71、開閉弁72、開閉弁88、開閉弁91、三方弁78~81を図4に記載の流通方向に開放すると、図3に示すように、酸性電解水循環流路40b及びアルカリ性電解水循環流路44bがそれぞれ形成される。
そして、第二電極11、第一電極77、第三電極15、酸性電解水循環ポンプ23、及びアルカリ性電解水循環ポンプ24を動作させると、酸性電解水貯水槽19及びアルカリ性電解水貯水槽21に貯留した水が酸性電解水循環流路40b及びアルカリ性電解水循環流路44bのそれぞれを循環することとなる。
この際、電解槽9の第一室76で生成した酸性電解水は、第一吐出口74から流路85を通して第一供給流路41に流通し、第三室18で生成した酸性電解水は、第三吐出口17から流路86を通して第一供給流路41に流通する。第一供給流路41に流通した酸性電解水は、第二軟水化槽3b内に送水され、内部の第二弱酸性陽イオン交換樹脂7bを流通する。そして、第二軟水化槽3bを流通した酸性電解水は、第一バイパス流路42を流通し、第一軟水化槽3a内に送水され、内部の第一弱酸性陽イオン交換樹脂7aを流通する。すなわち、酸性電解水を第一弱酸性陽イオン交換樹脂7a及び第二弱酸性陽イオン交換樹脂7bに通水することで、第一弱酸性陽イオン交換樹脂7a及び第二弱酸性陽イオン交換樹脂7bに吸着されている陽イオン(硬度成分)が、酸性電解水に含まれるプロトンとイオン交換反応を起こす。これにより、第一弱酸性陽イオン交換樹脂7a及び第二弱酸性陽イオン交換樹脂7bが再生される。その後、第一弱酸性陽イオン交換樹脂7aを流通した酸性電解水は、陽イオンを含み、第一回収流路43へ流入する。すなわち、第一弱酸性陽イオン交換樹脂7a及び第二弱酸性陽イオン交換樹脂7bを流通した陽イオンを含む酸性電解水は、第一バイパス流路42及び第一回収流路43を介して酸性電解水貯水槽19に回収される。
このように、酸性電解水循環流路40b内の酸性電解水は、原水の流入口から最も下流に位置し硬度成分の吸着量が少ない第二弱酸性陽イオン交換樹脂7bを有する第二軟水化槽3bの下流側から流通し、上流に位置しており第二弱酸性陽イオン交換樹脂7bに比べて硬度成分がより多く吸着している第一弱酸性陽イオン交換樹脂7aを有する第一軟水化槽3aの下流側へと流入する。これにより、再生処理の際には、第一軟水化槽3aと比べて硬度成分の吸着量が少ない第二軟水化槽3bに、電解槽9の第二室14から吐出された酸性電解水が流入し、硬度成分を含んだ酸性電解水が第二軟水化槽3bから第一軟水化槽3aへと吐出される。第二軟水化槽3bの第二弱酸性陽イオン交換樹脂7bの再生では、第一軟水化槽3aと比較し、酸性電解水中の水素イオンの消費が少ないため、第一軟水化槽3aの再生と比べ、水素イオン濃度の低減を抑制できる。そのため、水素イオンを多く含有する酸性電解水が第一軟水化槽3aに流入することになり、硬度成分が第一軟水化槽3aにおいて再吸着するのを抑制することができる。したがって、再生処理効率の低下を抑制でき、再生時間が短縮できる。
また、酸性電解水循環流路40bは、アルカリ性電解水循環流路44bと独立した流路であることから、酸性電解水とアルカリ性電解水との混合を抑制する。
一方、電解槽9の第二室14で生成したアルカリ性電解水は、第二吐出口13から流路92、第二供給流路45、捕捉部25を通って第二中和槽4b内に送水され、内部の第二弱塩基性陰イオン交換樹脂8bを流通する。そして、第二中和槽4bを流通したアルカリ性電解水は、第二バイパス流路46を流通し、第一中和槽4a内に送水され、内部の第一弱塩基性陰イオン交換樹脂8aを流通する。すなわち、アルカリ性電解水を第一弱塩基性陰イオン交換樹脂8a及び第二弱塩基性陰イオン交換樹脂8bに通水させることで、第一弱塩基性陰イオン交換樹脂8a及び第二弱塩基性陰イオン交換樹脂8bに吸着されている陰イオンが、アルカリ性電解水に含まれる水酸化物イオンとイオン交換反応を起こす。これにより、第一弱塩基性陰イオン交換樹脂8a及び第二弱塩基性陰イオン交換樹脂8bが再生される。その後、第二弱塩基性陰イオン交換樹脂8bを流通したアルカリ性電解水は、陰イオンを含み、第二回収流路47へ流入する。すなわち、第一弱塩基性陰イオン交換樹脂8a及び第二弱塩基性陰イオン交換樹脂8bを流通した陰イオンを含むアルカリ性電解水は、第二バイパス流路46及び第二回収流路47を介してアルカリ性電解水貯水槽21内に回収される。
このように、アルカリ性電解水循環流路44b内のアルカリ性電解水は、原水の流入口から最も下流に位置し陰イオンの吸着量が少ない第二弱塩基性陰イオン交換樹脂8bを有する第二中和槽4bの下流側から流通し、上流に位置しており第二弱塩基性陰イオン交換樹脂8bに比べて陰イオンがより多く吸着している第一弱塩基性陰イオン交換樹脂8aを有する第一中和槽4aの下流側へと流入する。これにより、再生処理の際には、第一中和槽4aと比べて陰イオンの吸着量が少ない第二中和槽4bに、アルカリ性電解水が流入し、陰イオンを含んだアルカリ性電解水が第二中和槽4bから第一中和槽4aへと吐出される。第二中和槽4bの第二弱塩基性陰イオン交換樹脂8bの再生では、第一中和槽4aと比較し、アルカリ性電解水中の水酸化物イオンの消費が少ないため、第一中和槽4aの再生と比べ、水酸化物イオン濃度の低減を抑制できる。そのため、水酸化物イオンを多く含有するアルカリ性電解水が第一中和槽4aに流入し、陰イオンが第一中和槽4aにおいて再吸着するのを抑制することができる。したがって、再生処理効率の低下を抑制でき、再生時間が短縮できる。
また、アルカリ性電解水循環流路44bは、酸性電解水循環流路40bと独立した流路であることから、酸性電解水とアルカリ性電解水との混合を抑制する。
また、電解槽9は、隔膜75を有している。隔膜75により、陽極室である第一室76と陰極室である第二室14が区画されている。これにより、酸性電解水中の水素イオンとアルカリ性電解水中の水酸化物イオンとが中和反応により消費されることが抑制できるため、弱酸性陽イオン交換樹脂7及び弱塩基性陰イオン交換樹脂8の再生効率低下を抑制できる。また、一方のイオン交換樹脂の再生が先に終わった場合の他方のイオン交換樹脂の再生効率低下についても抑制することができる。隔膜75がない場合、逆電解時に酸性電解水とアルカリ性電解水とが混合しやすい環境となる。すると、例えば、弱塩基性陰イオン交換樹脂8の再生に対して、弱酸性陽イオン交換樹脂7の再生が先に完了すると、弱酸性陽イオン交換樹脂7の再生に供されていた酸性電解水中の水素イオンが、アルカリ性電解水中の水酸化物イオンと反応し、中和により水酸化物イオンが消費されてしまう。つまり、隔膜75を有さない場合には、一方のイオン交換樹脂の再生が先に完了すると、他方のイオン交換樹脂の再生効率が低下しやすい。しかし、隔膜75により、電解槽9の内部を第一室76と第二室14とに隔てることで、一方のイオン交換樹脂の再生が完了した場合においても、他方のイオン交換樹脂の再生に供される電解水との混合を抑制可能となる。したがって、隔膜75により、一方のイオン交換樹脂の再生が先に終わった場合の他方のイオン交換樹脂の再生効率低下についても抑制可能となる。
そして、軟水化装置1では、再生処理が終了すると第二電極11、第一電極77、第三電極15、酸性電解水循環ポンプ23、及びアルカリ性電解水循環ポンプ24の動作を停止させる。なお、再生処理の終了は、再生処理開始(第二電極11、第一電極77、及び第三電極15の動作開始時)から一定時間(例えば7時間)とすればよい。
((軟水化処理))
次に、軟水化装置1による軟水化処理時の動作に関しては、正電解時の制御方法と同様のため省略する。
以上のようにして、軟水化装置1では、軟水化処理及び再生処理が繰り返し実行される。
(排水処理)
次に、電解槽9において、正電解から逆電解への切替、逆電解から正電解への切替をした際に、陰極として作用していた電極に対して、電極表面に付着したスケールを溶解させる必要がある。溶解したスケール成分は、イオンとして再度樹脂に吸着すると軟水化性能の低下を引き起こす可能性があるため、スケール成分の洗浄目的において電解する際には、陽極から吐出されるスケール成分を含む酸性電解水は排出することが好ましい。また、同時に生成されるアルカリ性電解水に関しても排水することが好ましい。本発明の実施の形態においては、正電解時の流路構造あるいは逆電解時の流路構造のどちらの流路構造でスケール成分の洗浄を実施してもよい。
図3及び図4の「排水時」を用いて、正電解時に排水する場合について説明する。
第二供給流路45に設置された開閉弁91を閉止し、排出用の開閉弁87を開放する。この構成により、アルカリ性電解水は開閉弁87から排水することが可能である。
一方、第一供給流路41に設置された開閉弁88を閉止し、分岐流路90に設置された開閉弁89を開放する。第二供給流路45に設置された開閉弁64を閉止し、開閉弁93を開放する。これにより、第一供給流路41から分岐した分岐流路90を通して、第三電極15から溶出したスケール成分を含む酸性電解水は、開閉弁93から排水することが可能である。
また、図3及び図4の「排水時」を用いて、逆電解時に排水する場合について説明する。
第一供給流路41に設置された開閉弁88を閉止し、分岐流路90に設置された開閉弁89を開放する。また、第二供給流路45に設置された開閉弁91を閉止し、排出用の開閉弁87を開放する。この構成により、アルカリ性電解水は流路92を通して、開閉弁87から排水することが可能である。
一方、第二供給流路45に設置された開閉弁64を閉止し、開閉弁93を開放する。これにより、第一供給流路41から分岐した分岐流路90を通して、第三電極15から溶出したスケール成分を含む酸性電解水は、開閉弁93から排水することが可能である。
排水処理は、再生時の正電解及び逆電解の切替時、あるいは樹脂再生処理から軟水化処理への切替時に実行すればよい。排水処理は、処理の開始から一定時間(例えば5分)経過後に終了し、排水処理終了後は、各処理に移行する。
以上、本実施の形態1に係る軟水化装置1によれば、以下の効果を享受することができる。
(1)軟水化装置1は、原水を弱酸性陽イオン交換樹脂7により軟水化処理する軟水化槽3と、軟水化槽3を通過した軟水のpHを弱塩基性陰イオン交換樹脂8により中和する中和槽4と、酸性電解水とアルカリ性電解水とを生成する電解槽9と、酸性電解水を用いた弱酸性陽イオン交換樹脂7の再生またはアルカリ性電解水を用いた弱塩基性陰イオン交換樹脂8の再生の少なくとも一方を行う樹脂再生処理を制御する制御部26と、を備え、電解槽9は、第一電極77を有する第一室76と、第二電極11を有し第一室76と隔膜75を隔てて隣接する第二室14と、第三電極15を有し前記第二室14と隣接することなく第一室76と隔膜10を隔てて隣接する第三室18と、を備え、制御部26は、樹脂再生処理時には、第一電極77及び第二電極11を陽極として機能させ、第三電極15を陰極として機能させる。
こうした構成によれば、樹脂再生処理時には、第一室76に格納されている第一電極77および第二室14に格納されている第二電極11は陽極として機能し、陰極として機能する第三電極15との間でそれぞれ電界を形成する。また、第一電極77と第二電極11は互いに陽極であるため、第一電極77と第二電極11との間に形成される電界強度は、陽極陰極間である第一電極77と第三電極15との間で形成される電界強度よりも弱い状態である。加えて、第二電極11と比較し第一電極77は、陰極である第三電極15への物理的距離が短く電気的な力の影響を受けやすいため、第一電極77の方が、第二電極11よりも電流が流れやすい構造になる。これにより、陽極として機能する第二電極11は電気的な負荷が少なくなるため、電極表面に塗布された触媒材料の溶出や剥離による劣化を抑制することが可能となる。したがって、触媒劣化を抑制し、長期間に亘って電解性能を維持可能な電解槽を有する軟水化装置とすることができる。
(2)軟水化装置1は、制御部26は、第三電極15の再生処理のための転極運転時には、第三電極15の極性を陰極から陽極へ転極させ、第一電極77の極性は転極させず、第二電極11の極性を陽極から陰極へ転極させる制御を行う。
通常、極性反転を伴う転極処理を実施すると、電極表面の触媒材料は酸化還元のプロセスにより、材料の膨張収縮が起こり触媒材料の剥離や溶出が加速されてしまう。しかし、軟水化装置1において、第一電極77は、常に陽極として作用するため、触媒材料の剥離や溶出を抑制することができる。したがって、第一電極77を電極材料として長期間に亘って使用し続けることが可能である。また、第一電極77の両端に位置する第二電極11及び第三電極15は転極処理が実施されるため、陰極での電解時に電極表面に付着したスケール成分を酸化溶解することができ、電解質に接触する活性面の電解性能の低下を防ぐことが可能である。
(3)軟水化装置1は、第二電極11及び第三電極15が、白金電極であり、第一電極77が、酸化イリジウム電極である。
第二電極11及び第三電極15において、溶出劣化のしにくい不溶性の白金触媒を使用することで、転極処理を実施しても触媒材料の劣化を抑制することが可能である。また、転極処理を実施しない第一電極77に酸化イリジウム電極を用いることで、陽極として高い電解効率を発揮可能である。加えて、酸化イリジウム電極は、転極による触媒材料の体積膨張収縮が発生しなければ、耐久性が非常に高く、触媒性能の劣化はほとんど起こらないため、長期間に亘り第一電極77を使用し続けることが可能である。
(4)軟水化装置1は、第一電極77が、メッシュ電極である。
これにより、第一電極77を電解水が通過するため、第二電極11と第三電極15との間の電気の流れを生み出すことができる。したがって、正電解時には第二電極11も陽極として機能させることができ、第二室14からも酸性電解水を取り出すことが可能となる。また、逆電解時には第三電極15も陽極として機能させることができ、第三室18からも酸性電解水を取り出すことが可能となる。
以上、本発明に関して実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組み合わせに様々な変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されているところである。
本実施の形態1に係る軟水化装置1では、電極は第一電極77、第二電極11、及び第三電極15の3つとしたが、これに限られない。例えば、電極が5つであってもよい。その場合、本実施の形態1に記載のない残りの2つの電極としては、1つは酸化イリジウム電極を用い、1つは白金電極を用いることができる。その場合、実施の形態1の第三電極15に対し、第一電極77とは反対側に酸化イリジウム電極を有する室を設けてもよい。また、新たに設けた酸化イリジウム電極を有する室と隔膜により区画された室をさらに設け、その室に白金電極を設ければよい。その場合、例えば5つすべての電極を稼働させてもよい。また、酸化イリジウム電極を中心として、酸化イリジウム電極を有する室に隣接する室2つの電極を稼働させ、残りの2つの室の電極は、稼働させずに休止させてもよい。これにより、より長期間にわたり電解性能を維持可能な電解槽9を有する軟水化装置1とすることができる。
また、本実施の形態1に係る軟水化装置1では、軟水化槽3及び中和槽4は、それぞれ2個ずつであるとしたが、これに限られない。例えば、それぞれ1個ずつであってもよい。これにより、装置構成は簡便になる。また、例えば、それぞれ3個ずつであってもよいし、それ以上であってもよい。これにより、軟水化処理時に、軟水化と中和を交互に行う回数が増加するため、軟水化性能をさらに向上させることができる。
また、本実施の形態1に係る軟水化装置1では、第一軟水化槽3a及び第二軟水化槽3bの流路長及び流路断面積はそれぞれ等しいものとしたが、この限りではない。例えば、流路長もしくは流路断面積が異なっていてもよいし、流路長及び流路断面積の双方が異なっていてもよい。このようにしても、実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、本実施の形態1に係る軟水化装置1では、第一軟水化槽3aに充填されている第一弱酸性陽イオン交換樹脂7a及び第二軟水化槽3bに充填されている第二弱酸性陽イオン交換樹脂7bの体積を等しいものとしたが、この限りではない。例えば、第一弱酸性陽イオン交換樹脂7a及び第二弱酸性陽イオン交換樹脂7bの体積がそれぞれ異なっていてもよいし、異なる種類の弱酸性陽イオン交換樹脂7を用いてもよい。これにより、軟水化性能を調整することができ、目的に応じた軟水化性能をもつ軟水化装置1が得られる。
また、本実施の形態1に係る軟水化装置1では、第一中和槽4a及び第二中和槽4bの流路長及び流路断面積はそれぞれ等しいものとしたが、この限りではない。例えば、流路長もしくは流路断面積が異なっていてもよいし、流路長及び流路断面積の双方が異なっていてもよいこのようにしても、実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、本実施の形態1に係る軟水化装置1では、第一中和槽4aに充填されている第一弱塩基性陰イオン交換樹脂8a及び第二中和槽4bに充填されている第二弱塩基性陰イオン交換樹脂8bの体積を等しいものとしたが、この限りではない。例えば、第一弱塩基性陰イオン交換樹脂8a及び第二弱塩基性陰イオン交換樹脂8bの体積がそれぞれ異なっていてもよいし、異なる種類の弱塩基性陰イオン交換樹脂8を用いてもよい。但し、第二中和槽4bに充填されている第二弱塩基性陰イオン交換樹脂8bの体積は、第二軟水化槽3bから放出された水素イオンを吸着し、第二軟水化槽3bから流入した酸性の軟水を中性の軟水とするのに十分な体積であればよい。これにより、軟水化性能を調整することができ、目的に応じた軟水化性能をもつ軟水化装置1が得られる。
また、本実施の形態1に係る軟水化装置1では、酸性電解水を第二軟水化槽3b及び第一軟水化槽3aの順に流通させたが、この限りではない。例えば、酸性電解水を第一軟水化槽3a及び第二軟水化槽3bの順に流通させるようにしてもよい。さらには、本実施の形態1に係る軟水化装置1では、酸性電解水を軟水化槽3の下流側から流通させたが、上流側から流通させてもよい。このようにしても、軟水化槽3の再生処理を行うことができる。
また、本実施の形態1に係る軟水化装置1では、酸性電解水を第二軟水化槽3b及び第一軟水化槽3aの順に流通させたが、この限りではない。例えば、再生装置6と同等の機能を備える第一再生装置及び第二再生装置を用いてそれぞれ独立した流通経路で再生処理を行うようにしてもよい。これにより、第一軟水化槽3a及び第二軟水化槽3bの再生処理をそれぞれ独立して行うことができ、再生処理に要する時間が短縮できる。
また、本実施の形態1に係る軟水化装置1では、アルカリ性電解水を第二中和槽4b、第一中和槽4aの順に流通させたが、この限りではない。例えば、アルカリ性電解水を第一中和槽4a及び第二中和槽4bの順に流通させるようにしてもよい。さらには、本実施の形態1に係る軟水化装置1では、酸性電解水を中和槽4の下流側から流通させたが、上流側から流通させてもよい。このようにしても、中和槽4の再生処理を行うことができる。
また、本実施の形態1に係る軟水化装置1では、アルカリ性電解水を第二中和槽4b及び第一中和槽4aの順に流通させたが、この限りではない。例えば、再生装置6と同等の機能を備える第一再生装置及び第二再生装置を用いてそれぞれ独立した流通経路で再生処理を行うようにしてもよい。これにより、第一中和槽4a及び第二中和槽4bの再生処理をそれぞれ独立して行うことができ、再生処理に要する時間が短縮できる。
また、本実施の形態1に係る軟水化装置1では、制御部26で特定された時間帯になった場合もしくは軟水化処理が一定時間を超えた場合に再生処理を実行するようにしたが、これに限られない。例えば、第二中和槽4bの下流側、且つ、開閉弁55の上流側に、イオン濃度検出部を設け、そのイオン濃度検出部によって、流路34を流通する軟水のイオン濃度(例えば、硬度成分濃度)を常に検出し、制御部26で特定された時間帯になった場合もしくは軟水化処理が一定時間を超えた場合だけでなく、イオン濃度が予め設定された基準値を超えた場合に再生処理を実行するようにしてもよい。これにより、第二中和槽4bを流通した後の水のイオン濃度に基づいて、再生処理の実行を判断することができる。そのため、軟水化槽3の弱酸性陽イオン交換樹脂7の状態をより正確に判断することができ、適切なタイミングでの弱酸性陽イオン交換樹脂7及び弱塩基性陰イオン交換樹脂8の再生を行うことができる。
本発明に係る軟水化装置は、使用場所設置型浄水装置(POU:Point of Use)あるいは建物入口設置型浄水装置(POE: Point of Entry)等に適用することが可能である。
1 軟水化装置
2 流入口
3 軟水化槽
3a 第一軟水化槽
3b 第二軟水化槽
4 中和槽
4a 第一中和槽
4b 第二中和槽
5 取水口
6 再生装置
7 弱酸性陽イオン交換樹脂
7a 第一弱酸性陽イオン交換樹脂
7b 第二弱酸性陽イオン交換樹脂
8 弱塩基性陰イオン交換樹脂
8a 第一弱塩基性陰イオン交換樹脂
8b 第二弱塩基性陰イオン交換樹脂
9 電解槽
10 隔膜
11 第二電極
12 第二取水口
13 第二吐出口
14 第二室
15 第三電極
16 第三取水口
17 第三吐出口
18 第三室
19 酸性電解水貯水槽
20 空気抜き弁
21 アルカリ性電解水貯水槽
22 空気抜き弁
23 酸性電解水循環ポンプ
24 アルカリ性電解水循環ポンプ
25 捕捉部
26 制御部
30、31、32、33、34 流路
40a、40b、40c 酸性電解水循環流路
41 第一供給流路
42 第一バイパス流路
43 第一回収流路
44a、44b、44c アルカリ性電解水循環流路
45 第二供給流路
46 第二バイパス流路
47 第二回収流路
48、49 送水流路
51、52、53、54、55、61、62、63、64、65、66、71、72 開閉弁
73 第一取水口
74 第一吐出口
75 隔膜
76 第一室
77 第一電極
78、79、80、81 三方弁
82、83、84、85、86 流路
87、88、89 開閉弁
90 分岐流路
91、93 開閉弁
92 流路

Claims (4)

  1. 原水を弱酸性陽イオン交換樹脂により軟水化処理する軟水化槽と、
    前記軟水化槽を通過した軟水のpHを弱塩基性陰イオン交換樹脂により中和する中和槽と、
    酸性電解水とアルカリ性電解水とを生成する電解槽と、
    前記酸性電解水を用いた前記弱酸性陽イオン交換樹脂の再生または前記アルカリ性電解水を用いた前記弱塩基性陰イオン交換樹脂の再生の少なくとも一方を行う樹脂再生処理を制御する制御部と、を備え、
    前記電解槽は、
    第一電極を有する第一室と、
    第二電極を有し前記第一室と隔膜を隔てて隣接する第二室と、
    第三電極を有し前記第二室と隣接することなく前記第一室と隔膜を隔てて隣接する第三室と、を備え、
    前記制御部は、
    前記樹脂再生処理時には、前記第一電極及び前記第二電極を陽極として機能させ、前記第三電極を陰極として機能させる軟水化装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第三電極の再生処理のための転極運転時には、
    前記第三電極の極性を陰極から陽極へ転極させ、
    前記第一電極の極性は転極させず、
    前記第二電極の極性を陽極から陰極へ転極させる、請求項1に記載の軟水化装置。
  3. 前記第二電極及び前記第三電極が、白金電極であり、
    前記第一電極が、酸化イリジウム電極である請求項1または2に記載の軟水化装置。
  4. 前記第一電極が、メッシュ電極である請求項1から3のいずれか一項に記載の軟水化装置。
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