JP2023093241A - 情報処理装置 - Google Patents

Abstract

【課題】駐車場の混雑状況の悪化を抑制し、運転者が空いている駐車枠に駐車することを容易にする。【解決手段】情報処理装置は、通信部と制御部とを備える。前記通信部は、駐車場内の区画の入口及び出口に配置されたセンサから、車両の通過台数を取得する。前記制御部は、前記通過台数に基づいて、前記区画内の通路に滞留する滞留車両台数を算出し、前記区画の満車または空車状態および空き駐車スペース数の少なくとも何れか、ならびに、前記滞留車両台数を、通知手段により前記駐車場内の車両または前記駐車場内に入場しようとする車両に対して通知させる。【選択図】図１

Description

本開示は、情報処理装置に関する。

駐車場内において駐車をするために出庫待行動をとる車両を検出することにより、駐車場内の混雑度を推定し、推定した結果を、駐車場を利用しようとする運転者に対して出力するシステムが提案されている（例えば、特許文献１参照）。

特開２０１８－２８８３５号公報

しかしながら、駐車場の混雑度を運転者に通知する方法には改善の余地がある。

かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、駐車場の区画に滞留する車両の数を提示して、駐車場の混雑状況の悪化を抑制し、運転者が空いている駐車枠に駐車することを容易にすることにある。

上記課題を解決する本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、通信部と制御部とを備える。前記通信部は、駐車場内の区画の入口及び出口に配置されたセンサから、車両の通過台数を取得する。前記制御部は、前記通過台数に基づいて、前記区画内の通路に滞留する滞留車両台数を算出し、前記区画の満車または空車状態および空き駐車スペース数の少なくとも何れか、ならびに、前記滞留車両台数を、通知手段により前記駐車場内の車両または前記駐車場内に入場しようとする車両に対して通知させる。

本開示の一実施形態に係る情報処理装置によれば、駐車場の区画に滞留する車両の数を提示して、駐車場の混雑状況の悪化を抑制し、運転者が空いている駐車枠に駐車することを容易にすることができる。

本開示の一実施形態に係る情報処理システムの構成例を示すブロック図である。 図１の情報処理装置が実行する処理の一例を示す図である。

以下、本開示の一実施形態について、図面を参照して説明する。

図１に示すように、情報処理システム１は、情報処理装置１０、駐車内の区画２０に配置されたセンサ２１、および、通知装置３０を備える。情報処理システム１は、駐車場内の車両または駐車場に侵入しようとする車両の少なくとも何れかに対して、駐車場内の区画２０の混雑度を通知するシステムである。図１において、区画２０および通知装置３０は、１つのみ記載しているが、これらは複数存在してよい。さらに、センサ２１は、区画２０ごとに複数存在してよい。

駐車場内の区画２０とは、駐車場内で他の区画２０と一定の境界で区分けされた領域である。一つの区画２０は、複数の駐車スペースを含む。本開示では、一台の車両が駐車できるスペースを駐車スペースと呼ぶ。駐車スペースは、駐車枠と言い換えることができる。一つの区画２０と他の区画２０との間は、一つまたは少数の通路により接続される。このため、一つの区画２０から他の区画２０への移動には制約がある場合、または、時間がかかる場合がある。

例えば、複数のフロアを有する立体駐車場において、各フロアは駐車場の各区画２０に相当する。フロア間で車両が移動するため、立体駐車場には、通常上りおよび下り用にそれぞれ一つずつ通路が設けられている。車両は、一旦特定のフロアの区画２０に侵入すると、区画２０内を方向指示に従ってある程度走行しなければ、再び上りまたは下りの通路に入ることはできない。また、場合によっては、車両は一旦特定の区画２０に侵入すると、駐車場から出ない限り他の区画２０に入れないこともある。

仮に、区画２０内に滞留する車両が多数存在する場合、車両を運転する運転者が空いている駐車スペースを見つけること、および、他の区画２０に移動する通路に到達することは時間がかかることがある。また、滞留する車両が多数存在する区画２０に、さらに車両が侵入することが、当該駐車場の区画２０の混雑をさらに悪化させることがある。このため、情報処理システム１は、駐車場内の車両および／または駐車場に侵入しようとする車両に対して、駐車場の区画２０内に滞留する車両の台数を通知して、新たな車両が区画２０内に侵入することを抑制する。

情報処理装置１０は、コンピュータである。情報処理装置１０は、汎用コンピュータ、ワークステーションおよびＰＣ（Personal Computer）サーバの何れかであってよい。情報処理装置１０は、駐車場と同じ施設内に配置されてよい。情報処理装置１０は、駐車場とは異なる場所に配置されてもよい。情報処理装置１０は、通信部１１、記憶部１２、および、制御部１３を備える。

通信部１１は、センサ２１および通知装置３０と通信する通信モジュールを含む。当該通信モジュールは、例えば、４Ｇ（4th Generation）及び５Ｇ（5th Generation）などの移動体通信規格、有線ＬＡＮ（Local Area Network）規格又は無線ＬＡＮ規格などに対応するが、これらに限られず、任意の通信規格に対応してもよい。通信部１１は、センサ２１および通知装置３０と、ＬＡＮまたはＷＡＮ（Wide Area Network）により接続されてよい。通信部１１は、駐車場内の区画２０の入口及び出口に配置されたセンサ２１を含むセンサ２１から、車両の通過台数を取得することができる。通信部１１は、区画２０の入口及び出口に配置されたセンサ２１に加え、他のセンサ２１から区画２０内の車両の滞留状態及び空き駐車スペースに係る情報を取得してよい。

記憶部１２は、半導体メモリ又は磁気メモリを含む。記憶部１２は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部１２は、情報処理装置１０の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部１２は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、管理データベース等を記憶してもよい。記憶部１２は、後述するセンサ２１から得られる車両の通過台数の情報を累積した台数を記憶することができる。

制御部１３は、１つ以上のプロセッサを含む。本実施形態において、「プロセッサ」は、汎用のプロセッサ又は特定の処理に特化した専用のプロセッサであるが、これらに限られない。制御部１３は、情報処理装置１０全体の動作を制御する。例えば、制御部１３は、記憶部１２に記憶されたシステムプログラム、アプリケーションプログラム等に基づいて、情報処理装置１０を制御する。

制御部１３は、通信部１１を介して取得した車両の通過台数の情報に基づいて、区画２０内の通路に滞留する滞留車両台数を算出することができる。制御部１３は、区画２０の状態を判定することができる。区画２０の状態は、満車状態または空車状態の何れかを含む。制御部１３は、さらに、区画２０内の空き駐車スペース数を算出してよい。制御部１３は、駐車場内の区画２０の入口及び出口に配置されたセンサ２１から得れる情報に加え、他の種類のセンサ２１から取得された情報を考慮して、滞留車両台数、満車状態または空車状態、および、空き駐車スペース数を算出してよい。

制御部１３は、区画２０の満車または空車状態および空き駐車スペース数の少なくとも何れか、ならびに、前記滞留車両台数を、通知装置３０により前記駐車場内の車両および前記駐車場内に入場しようとする車両の少なくとも何れかに対して通知させる。通知装置３０は、通知手段である。制御部１３は、区画２０内の空き駐車スペースの数を、滞留車両台数が上回っているとき、通知装置３０により車両に対して当該区画２０に駐車できない可能性があることを通知してよい。

センサ２１は、駐車場内の各区画２０に設けられ、区画２０内の車両を検知する。センサ２１は、区画２０の入口および出口に配置され、車両の通過台数を取得するセンサ２１を含む。区画２０に入口および／または出口が複数ある場合、センサ２１は、入口および出口の数に対応して設けられてよい。センサ２１は、赤外線等の光または超音波の反射を検出するセンサ、および、カメラで撮像した画像から通過する車両を検出するセンサの双方又は何れかを含んでよい。センサ２１は、さらに、駐車場内の各駐車スペースに埋め込まれ当該駐車スペースに駐車中の車両の有無を検知するセンサ、および、駐車場内に配置されたカメラの画像から通路に滞留中の車両を画像処理により検出するセンサの双方又は何れかを含んでよい。

通知装置３０は、駐車場の入口の手前、および、各区画２０の入口手前等の車両の運転者が視認できる位置に設置された表示装置とすることができる。表示装置は、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ:Liquid Crystal Display）、有機ＥＬ（Electro-Luminescence）ディスプレイ、および、無機ＥＬディスプレイ等を含む。通知装置３０は、駐車場の設備としての表示装置に限られない。例えば、情報処理装置１０は、各車両が有する表示装置に情報を表示させることができてよい。

通知装置３０は、各区画２０の車両の混雑状況を表示する。混雑状況は、区画２０の満車または空車状態、空き駐車スペース数、および、滞留車両台数から選択される情報を含む。通知装置３０は、区画２０の満車または空車状態と、空き駐車スペース数との何れかを表示してよい。通知装置３０は、滞留車両台数を常時表示するよう構成されてよい。滞留車両台数を表示することにより、車両の運転者は、区画２０の混雑度をより正確に把握することができる。

特定の区画２０の入口の手前に設けられた通知装置３０は、当該区画２０の混雑状況に加えて、他の区画２０の混雑状況を表示してよい。通知装置３０は、当該通知装置３０を見た運転者が、当該通知装置が混雑状況を表示する区画２０内に侵入するか否かを判断できる位置に位置する。

情報処理装置１０が実行する処理について、図２を参照して説明する。

情報処理装置１０は、各区画２０の入口及び出口に配置されたセンサ２１から車両の通過台数の情報を取得する（ステップＳ１）。情報処理装置１０は、各センサ２１が車両の通過を検知する度に、車両の通過の通知を受信してよい。また、情報処理装置１０は、センサ２１から所定時間内に通過した車両の台数の情報を、一定の時間間隔で受信してよい。

情報処理装置１０は、センサ２１からの受診した車両の通過台数に基づいて、区画２０の入口および出口を通過した車両の累積台数を更新して記憶する（ステップＳ２）。これにより、例えば、特定の日の駐車場の開場時間を起点として、その日に駐車場の特定の区画２０に入った車両の総数と、区画２０から出て行った車両の総数とが、記憶される。

情報処理装置１０は、定期的に、または、入口および出口を通過した車両の累積台数の情報が更新されたタイミングで、区画２０の満車または空車の状態を判断する。情報処理装置１０は、入口を通過した車両の累積台数から出口を通過した車両の累積台数を引くことにより、駐車場の区画２０内に存在する車両を算出することができる。情報処理装置１０は、区画２０内に存在する車両の数が、区画２０内の駐車スペースの数よりも少ない場合、区画２０が空車状態であると判断する。また、情報処理装置１０は、区画２０内に存在する車両の数が、区画２０内の駐車スペースの数以上の場合、区画２０が満車状態であると判断する。情報処理装置１０は、空車状態であって所定の条件を満たす場合、区画２０が混雑状態であると判断してよい。例えば、情報処理装置１０は、区画２０内に存在する車両の数が、駐車スペースの数の所定の割合例えば９０％を超える場合、区画２０が混雑状態であると判断してよい。

情報処理装置１０は、区画２０内の空き駐車スペースの数を算出する（ステップＳ４）。情報処理装置１０は、ステップＳ３で区画２０が満車状態であると判断した場合、空き駐車スペースの数を０であると判定してよい。情報処理装置１０は、ステップＳ３で区画２０が空車状態であると判断した場合、空き駐車スペースの数を、区画２０内の駐車スペースの数から区画２０内に存在する車両の数を引くことにより算出してよい。

駐車場の各駐車スペースに、駐車中の車両の有無を検知するセンサ２１が設置されている場合、情報処理装置１０は、センサ２１が検知した情報を取得して、空き駐車スペースの数を判断してよい。この場合、区画２０が満車状態であっても、空き駐車スペースの数が１以上となることがある。

情報処理装置１０は、区画２０内の滞留車両台数を算出する（ステップＳ５）。情報処理装置１０は、ステップＳ３で区画２０が空車状態であると判断した場合、滞留車両台数の数を０であると判定してよい。情報処理装置１０は、ステップＳ３で区画２０が満車状態であると判断した場合、滞留車両台数を、区画２０内に存在する車両の数から区画２０内の駐車スペースの数を引くことにより算出してよい。

駐車場の各駐車スペースに、カメラの画像から通路に滞留中の車両を画像処理により検出するセンサ２１が設置されている場合、情報処理装置１０は、センサ２１が検知した情報を取得して、滞留車両台数を判断してよい。この場合、区画２０が空車状態であっても、滞留車両台数が１以上となることがある。

情報処理装置１０は、通知装置３０に各区画２０の混雑状況を表示する（ステップＳ６）。通知装置３０に表示される混雑状況は、区画２０の満車または空車状態、および、空き駐車スペース数の双方または何れか一方を含む。これにより、車両の運転者は区画２０に空き駐車スペースが有るか否かを、素早く認識することができる。さらに、混雑情報は、区画２０内の滞留車両台数を含む。これにより、車両の運転者２０は、区画２０が満車状態のとき、区画２０内の通路にどの程度の滞留車両が存在するか知ることができる。滞留車両台数を知ることにより、車両の運転者は、区画２０内の混雑度を把握し、区画２０に侵入しても容易に駐車することができないと判断すると、区画２０内へ侵入することを避けることができる。

以上説明したように、本実施形態に係る情報処理システム１によれば、車両の区画２０内の通路に多くの滞留車両が存在するとき、車両の運転者に対して滞留車両台数を知らせることにより、さらに車両が区画２０内に侵入することを抑制することができる。これにより、混雑している区画２０の混雑状況を緩和または解消させることが可能になる。

また、車両の運転者にとっては、滞留車両台数が多い区画２０に侵入したために、駐車ができない状況、および、区画２０内で時間を浪費することを避けることができる。その結果、車両の運転者は、空き駐車スペースの有る他の区画２０に、素早く駐車することができる可能性が高くなる。

なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または改変が可能である。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段またはステップ等を１つに組み合わせたり、あるいは分割したりすることが可能である。

１ 情報処理システム
１０ 情報処理装置
１１ 通信部
１２ 記憶部
１３ 制御部
２０ 区画
２１ センサ
３０ 通知装置（通知装置）

Claims (1)

1. 駐車場内の区画の入口及び出口に配置されたセンサから、車両の通過台数を取得する通信部と、
   前記通過台数に基づいて、前記区画内の通路に滞留する滞留車両台数を算出し、前記区画の満車または空車状態および空き駐車スペース数の少なくとも何れか、ならびに、前記滞留車両台数を、通知手段により前記駐車場内の車両および前記駐車場内に入場しようとする車両の少なくとも何れかに対して通知させる制御部と
   を備える情報処理装置。

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