JP2023092865A - 空気流導引構造及び航空機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータが生成する空気流をインレットを介して効率良くブーム内に導引する。【解決手段】航空機100は、胴体12、胴体から側方に延設されて、巡航時に揚力を発生する前翼14及び後翼16、これらにより胴体から離間して支持された前後方向に延びるブーム18、ブーム上に支持されて、離着陸時に鉛直方向の推力を発生する1以上のブレード23を有するVTOLロータ20、ブーム内に配置されたラジエータ61を用いて、VTOLロータを冷却する冷却システム60、ブームの一部に設けられて、1以上のブレードの回転により生ずる空気流をラジエータに導引する構造であり、1以上のブレードの回転面の下方に位置するブームの表面のうち、VTOLロータの回転軸21aに対して1以上のブレードの回転方向に向かう側に設けられたインレット70aを含む空気流導引構造70を備える。【選択図】図4A

Description

本発明は、空気流導引構造及び航空機に関する。
従来、胴体の左右に配置される離着陸用(VTOL)ロータにより鉛直方向に昇降することで離着陸し、胴体の後部に配置される巡航用ロータにより水平方向に飛行する垂直離着陸型航空機(垂直離着陸機又は単に航空機とも呼ぶ)が知られている。斯かる航空機では、VTOLロータにより生成される空気流(ダウンウォッシュ)を利用してVTOLロータのコントローラを冷却する。例えば特許文献1には、VTOLロータが取り付けられるブームの上面にインレットを設け、これを介して空気流をブーム内に取り込み、入口カウルを介して熱交換器に導引するエンクロージャが開示されている。ここで、空気流がインレットを介して効率良くブーム内に導引されることが要求される。
特許文献1 米国特許第10150560号明細書
本発明の一態様においては、胴体と、胴体から側方に延設されて、巡航時に揚力を発生する翼体と、翼体により胴体から離間して支持された前後方向に延びるブームと、ブーム上に支持されて、離着陸時に鉛直方向の推力を発生する1以上のブレードを有するロータと、ブーム内に配置されたラジエータを用いて、ロータを冷却する冷却装置と、ブームの一部に設けられて、1以上のブレードの回転により生ずる空気流をラジエータに導引する構造であり、1以上のブレードの回転面の下方に位置するブームの表面のうち、ロータの回転軸に対して1以上のブレードの回転方向に向かう側に設けられたインレットを含む空気流導引構造と、を備える航空機が提供される。
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本実施形態に係る航空機の構成を上面視において示す。 ブームの内部構成を示す。 ラジエータの構成を正面視において示す。 ラジエータの構成を側面視において示す。 冷却回路の構成を示す。 図2Aにおける基準線CCに関する空気流導引構造の断面構造を示す。 空気流導引構造の上側の構成及びインレットの配置を示す。 空気流導引構造の下側の構成及びアウトレットの配置を示す。 変形例に係る空気流導引構造の断面構造を示す。 ブーム内のラジエータ及びインレットの設置位置の第1の例を示す。 ブーム内のラジエータ及びインレットの設置位置の第2の例を示す。 ブーム内のラジエータ及びインレットの設置位置の第3の例を示す。 ブーム内のラジエータ及びインレットの設置位置の第4の例を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1に、本実施形態に係る航空機100の構成を上面視において示す。航空機100は、電動モータを駆動源として有するロータを備え、離着陸用(VTOL)ロータを用いて推力を発生して鉛直方向に離着陸するとともに巡航用ロータ(クルーズロータとも呼ぶ)を用いて推力を発生して水平方向に飛行する垂直離着陸機であり、バッテリ及びモータジェネレータのそれぞれから供給される電力で電動モータを動作させるとともにモータジェネレータによりバッテリを充電することができるハイブリッド機でもある。本実施形態に係る航空機100は、特にVTOLロータが発生する空気流(すなわち、ダウンウォッシュ)を効率良くラジエータに導き入れるよう構成された機体を有するものであり、胴体12、前翼14、後翼16、2つのブーム18、8つのVTOLロータ20、2つの巡航用ロータ29、冷却システム60、及び空気流導引構造70を備える。
胴体12は、乗員、乗客が搭乗し、貨物等を搭載するためのスペースを提供するとともに、バッテリ、モータジェネレータ(いずれも不図示)等の装置を格納する構造体である。胴体12は、中心軸Lに対して左右対称であり、中心軸Lに平行な前後方向に延び且つ水平面内で中心軸Lに直交する左右方向に細い形状を有する。ここで、中心軸Lに平行な方向を前後方向、図面左方及び図面右方をそれぞれ前方(F)及び後方(B)、水平面内で中心軸Lに直交する方向を幅方向(又は左右方向)、図面上方及び図面下方をそれぞれ右方(R)及び左方(L)とする。また、鉛直方向は、これらの前後方向及び幅方向のそれぞれに直交し、鉛直方向上向き及び下向きをそれぞれ上方(U)及び下方(L)とも呼ぶ。胴体12は、上面視において丸く湾曲した前端、胴部に対して幾らか細く絞られた幅方向に平行な後端を有する。
前翼14は、胴体12から側方に延設されて、巡航時に、すなわち前方へ移動することにより揚力を発生する翼体であり、航空機100の先尾翼として機能する。前翼14は、中心部から2つの翼体をそれぞれ左前方及び右前方に延ばしたV字形状を有し、V字形状の開きを前方に向けて中心部にて胴体12の胴部前側の上部に固定される。前翼14は、2つの翼体のそれぞれの複線に配置されるエレベータ14aを含む。
後翼16は、胴体12から側方に延設されて、巡航時に、すなわち前方へ移動することにより揚力を発生する翼体であり、空気抵抗を小さくする後退翼として機能する。後翼16は、中心部から2つの翼体をそれぞれ左後方及び右後方に延ばしたV字形状を有し、V字形状の開きを後方に向けて中心部にて胴体12の後端の上部にパイロン32を介して固定される。後翼16は、2つの翼体のそれぞれの複線に配置されるエレボン16a、翼端に配置される垂直尾翼16bを含む。
ここで、後翼16の翼面積は前翼14よりも大きく、後翼16の翼幅は前翼よりも長い。それにより、前方へ移動することにより後翼16が発生する揚力は前翼14が発生する揚力よりも大きく、後翼16は、航空機100の主翼として機能する。なお、前翼14及び後翼16の翼面積、長さ等は、それぞれが発生する揚力のバランス、重心位置、巡航時の機体の姿勢等に基づいて定めてよい。
2つのブーム18は、前翼14及び後翼16により胴体12からそれぞれ左右に離間して支持される構造体であり、後述するVTOLロータ20及び冷却システム60の構成各部を支持又は格納する機能を果たす。2つのブーム18は、上面視において前後方向に延びる筒形状を有し且つ正面視において上側が丸く湾曲し、下側が先細る翼型の断面形状を有し、対をなして胴体12(すなわち、中心軸L)に対して左右対称に配置される。なお、2つのブーム18は、前後方向に延び且つ幅方向に弧状に湾曲するように形成されてもよい。2つのブーム18は、前側端部を前翼14より前方に位置して、前側胴部(前側の2つのVTOLロータ20a,20bの間)にて前翼14の先端に支持されるとともに後側端部を後翼16より後方に位置して、後側胴部(後側の2つのVTOLロータ20c,20dの間)にて後翼16に支持される。
図2Aに、ブーム18の内部構成を示す。ブーム18は、スキン18a、リブ18b、スパー18cを含む。スキン18aは、ブーム18の表面を構成する部材であり、翼型の断面形状を有して前後方向に延びる筒状に成形されている。スキン18aは、VTOLロータ20が配置される箇所において上方に高く盛り上がるとともに左右方向に拡がって空間18dを形成し、冷却システム60が配置される箇所において幾らか上方に高く盛り上がるとともに左右方向に拡がって空間18eを形成する。リブ18bは、翼型の板状部材であり、前後方向の複数個所に配置されてスキン18aを内側から保持する。なお、リブ18bによりブーム18内の空間18d,18eが区画される。スパー18cは、前後方向に延びる棒状部材であり、リブ18b、その他の部材を支持する骨格を構成する。
8つのVTOLロータ20(20a~20d)は、2つのブーム18に支持されて、離着陸時に鉛直方向の推力を発生するロータである。8つのVTOLロータ20のうちの4つのVTOLロータ20a~20dが左側のブーム18に略等間隔に支持され、残りの4つのVTOLロータ20a~20dが右側のブーム18に略等間隔に支持される。ここで、VTOLロータ20aが最前に、2つのVTOLロータ20b,20cが前翼14及び後翼16の間でそれぞれ前後に、VTOLロータ20dが最後に配置される。左側のVTOLロータ20a~20d及び右側の4つのVTOLロータ20a~20dのうち、前後方向に関する位置が等しい各2つの左右のVTOLロータ20a~20dは対をなし、互いに逆方向に回転するよう制御される。特に断らない限り、8つのVTOLロータ20a~20dのそれぞれを単にVTOLロータ20と称する。
VTOLロータ20は、1以上のブレード23、モータ21、及びインバータ22を有する。なお、モータ21及びインバータ22を電気要素とも呼ぶ。
1以上のブレード23は、図2Aに示すようにブーム18上に支持されて、回転することで鉛直方向に推力を発生する羽根状部材である。本実施形態では、ブレード23の数は2つとするが、1又は3以上の任意の数でよい。1以上のブレード23は、前翼14及び後翼16より高い位置に支持される。なお、図1において、各VTOLロータ20の1以上のブレード23の回転面を2点鎖線を用いて示している。
モータ(回転装置の一例)21は、上下方向に向けられた回転軸21aを有し、これを介して先端に固定されたブレード23を回転する電動モータであり、支持部材を介してスパー18cに支持されて、ブーム18の空間18dに収容される。
インバータ(制御装置の一例)22は、バッテリから直流電力供給を受け、交流電力に変換してモータ21に供給する装置であり、スパー18cによりモータ21の下方に支持される。インバータ22は、モータ21の回転速度を制御することができる。
2つの巡航用ロータ29は、胴体12の後端に支持されて、巡航時に推力を発生するロータである。巡航用ロータ29は、胴体12の後端に固定された円筒形のダクト54内で中心軸Lに対して左右に並んで配置され、ダクト54内に支持されて、回転することで前方に推力を発生する1以上のブレード、前後方向に向けられた回転軸を有し、これを介して先端に固定された1以上のブレードを回転するモータ、及びバッテリから直流電力供給を受け、交流電力に変換してモータに供給するインバータ(いずれも不図示)を有する。インバータは、モータの回転速度を制御することができる。
冷却システム60は、ブーム18内に配置されたラジエータ61を用いてVTOLロータ20を構成するモータ21及びインバータ22(これらを電気コンポーネントとも呼ぶ)を液冷方式で冷却するシステムである。本実施形態では、1つのVTOLロータ20に対して1つの冷却システム60、全8つの冷却システム60を設けることとするが、これに限らず、複数(例えば2つ)のVTOLロータ20に対して1つの冷却システム60を設けることとしてもよい。冷却システム60は、ラジエータ61、ポンプ62、冷却液タンク63、及び配管64,65を含む。なお、冷却液として水を使用することができる。
図2B及び図2Cに、それぞれ正面視及び側面視において、ラジエータ61の構成を示す。ラジエータ61は、モータ21及びインバータ22を冷却するための冷却液を冷却する熱交換器である。なお、ラジエータ61は、支持部材61fを用いて2つのリブ18bの間に支持されるとともに、後述する空気流導引構造70によりブーム18内に格納される。ラジエータ61のブーム18内の配置については後述する。ラジエータ61は、冷却液を上下に流す複数のチューブ61a、複数のチューブ61aのそれぞれに固定されて空気流が接触する表面積を増大する複数のフィン61b、複数のチューブ61aに冷却液を送る上側タンク61c、複数のチューブ61aから冷却液を受ける下側タンク61d、複数のフィン61bに空気流を送る2つのファン61eを有する。
複数のチューブ61aは横方向に配列され、複数のフィン61bとともに正面視矩形状に組み立てられ、その上側に上側タンク61c、下側に下側タンク61dが固定されてラジエータ本体を構成する。後述するポンプ62が作動することにより、モータ21及びインバータ22を巡回して加熱された冷却液が配管64を介して上側タンクに61cに送り込まれ、複数のチューブ61aのそれぞれを下方に流れて冷却されて下側タンク61dに送られ、配管65を介してモータ21及びインバータ22に送られる。このとき、2つのファン61eが作動して、空気流をラジエータ本体の一側(図2Cにおける右側)から送り込んで複数のフィン61bに接触させることで空気流とラジエータ本体との間で熱交換させる。加熱された空気流はラジエータ本体の他側(図2Cにおける左側)から抜け出て排気される。
ポンプ62は、配管65を介してラジエータ61に接続され、それから冷却された冷却液を受けてモータ21及びインバータ22に送り込む。これに伴い、モータ21及びインバータ22を通って加熱された冷却液は配管64を介してラジエータ61に送り込まれる。
冷却液タンク63は、冷却液を蓄える容器である。例えば冷却液が不足した場合に、冷却液タンク63から冷却液が冷却回路に送られて冷却液が補充される。
配管64,65は、冷却液を輸送するための部材であり、ラジエータ61及びポンプ62をモータ21及びインバータ22に接続して、冷却液が巡回する冷却回路を構成する。
図2Dに、冷却回路の構成を示す。配管64により、ラジエータ61の上側タンク61cがモータ21及びインバータ22に接続される。配管65により、ラジエータ61の下側タンク61dがポンプ62を介してモータ21及びインバータ22に接続される。冷却液タンク63は配管65に接続される。ポンプ62が作動することにより、モータ21及びインバータ22において加熱された冷却液が配管64を介してラジエータ61に送られ、ラジエータ61で冷却された冷却液が配管65を介してモータ21及びインバータ22に送られる。
なお、冷却システム60が提供する冷却回路において、モータ21及びインバータ22はポンプ62の下流に直列に接続されるとしたが、これに代えて並列に接続されてもよい。また、その他の電気コンポーネントをモータ21及びインバータ22と直列又は並列に接続してもよい。また、冷却システム60では、1つのラジエータ61、ポンプ62、及びタンク63によりモータ21及びインバータ22の両方を冷却するよう冷却回路を構成したが、これに代えて、モータ21及びインバータ22のそれぞれにラジエータ61、ポンプ62、及びタンク63を接続してモータ21及びインバータ22を個別に冷却する2つの独立の冷却回路を構成してもよい。
なお、冷却システム60と同様に構成される冷却システムを、巡航用ロータ29の電気コンポーネントを冷却するために設けてもよい。
図3に、図2Aにおける基準線CCに関する空気流導引構造70の断面構造を示す。なお、空気流導引構造70の幅方向に関する中心軸を中心軸L70とする。中心軸L70は、VTOLロータ20の回転軸21aと平行であり、幅方向に関して同じ位置で前後方向に回転軸21aと重畳する。空気流導引構造70は、ブーム18の一部に設けられて、1以上のブレード23の回転により生ずる空気流をブーム18内のラジエータ61に導引する構造であり、上側構造体71及び下側構造体72を有する。
上側構造体71は、ブーム18の胴部に挿入されて上辺及び右側辺を形成する略逆L字状の断面を有する部材である。上側構造体71は、中実に成形してよく、上辺の先端は左斜め上方に傾斜し、上辺の下面に斜め下向きの前後方向に延びる凹部71bが形成され、右側辺の内面(すなわち左面)は、前後方向に直交する面上において凹部71bから右方に膨らみ、幾らか左方に戻りつつ下方に延びる流線形状に形成されている。上側構造体71の上辺は、上側構造体71及び下側構造体72の間に形成されるインレット70aの上側に架設される梁体71aとして機能する。それにより、空気流導引構造70を含むブーム18に加わる曲げ応力に抗することができる。
下側構造体72は、ブーム18の胴部に挿入されて下辺及び左側辺を形成する略L字状の断面を有する部材である。下側構造体72は、中実に成形してよく、下辺の上面に斜め上向きの前後方向に延びる凹部72bが形成され、下辺の右先端は下方を向き、左側辺の上端は左斜め上方に傾斜し、左側辺の内面(すなわち右面)は、前後方向に直交する面上において上端から右方に幾らか膨らみ、そして幾らか左方に戻りつつ下方に延びる流線形状に成形されている。下側構造体72の下辺は、上側構造体71及び下側構造体72の間に形成されるアウトレット70bの下側に架設される梁体72aとして機能する。それにより、空気流導引構造70を含むブーム18に加わる曲げ応力に抗することができる。
上述の構成の上側構造体71及び下側構造体72を用いて空気流導引構造70を組み立てることで、上側に空気流を取り込むためのインレット70a及び下側に空気流を吐き出すためのアウトレット70bがブーム18内に形成される。まず、ラジエータ61及びファン61eを重ね、次いで、上側構造体71をスパー18cに固定し、上側構造体71の凹部71bにラジエータ61の上側タンク61cを嵌入し且つ上側タンク61cに設けられたブラケットをスパー18cに固定し、次いで、下側構造体72をスパー18cに固定し、そして、下側構造体72の凹部72bにラジエータ61の下側タンク61dを嵌入し且つ下側タンク61dに設けられたブラケットをスパー18cに固定することで、空気流導引構造70がブーム18の胴部に一体的に組み立てられる。このとき、ラジエータ61及びファン61eは支持部材61fを用いてブーム18内の2つのリブ18bの間に支持される。
それにより、上側構造体71の上辺及び下側構造体72の左側辺の間にインレット70aがラジエータ61の一面(吸引面)側に位置して形成され、上側構造体71の右側辺及び下側構造体72の下辺の間にアウトレット70bがラジエータ61の他面(排気面)側に位置して形成される。それとともに、ラジエータ61は、ブーム18内でインレット70aとアウトレット70bとの間に配置され、VTOLロータ20の回転軸21a(すなわち、中心軸L70)に対して吸引面をインレット70a側に向け、排気面をアウトレット70b側に向けて傾設されることとなる。さらに、2つのファン61eがラジエータ61の排気面側に配置される。なお、2つのファン61eはラジエータ61の吸気面側に配置されてもよい。
図4Aに、ブーム18に設けられた空気流導引構造70の上側の構成を示す。空気流導引構造70は、一例として、右側のVTOLロータ20bを冷却するラジエータ61を含む構造であり、2つのVTOLロータ20a,20bの回転軸21aの間(すなわち、VTOLロータ20bの前側)のブーム胴部に設けられる。空気流導引構造70により、インレット70aは、ブーム18の表面上で2つのVTOLロータ20a,20bの回転軸21aの間に設けられ、2つのVTOLロータ20a,20bのうちの一方、本例では特にVTOLロータ20bの1以上のブレード23の回転面の下方に位置するブーム18の表面のうち、正面視においてVTOLロータ20bの回転軸21a(中心軸L70)に対して1以上のブレード23の回転方向(本例では右方)に向かう側、すなわち回転方向に対する逆側(本例では左側)に設けられている。
ここで、VTOLロータ20のブレード23は、推力を発生するために回転面に対してピッチ角を有する(図2A参照)。そのため、ブレード23が例えば図4Aに示すように時計回りに回転すると、下方に対してブレード23の回転移動方向に傾いた方向、すなわち右斜め下方(図3の白抜き矢印の方向)に空気流が発生する。そこで、空気流導引構造70において、インレット70aが、正面視においてVTOLロータ20bの回転軸21a(中心軸L70)に対して左側に設けられることで、2つのVTOLロータ20a,20bが起動した際に少なくとも一方のロータ、本例では特にVTOLロータ20bの1以上のブレード23の回転により生じる空気流をインレット70aを介して効率良くブーム18内のラジエータ61に導くことができる。
また、図3に示すように、空気流導引構造70の上側構造体71の上辺の先端は左斜め上方に傾斜し、下側構造体72の左側辺の上端は左斜め上方に傾斜しているため、空気流導引構造70において上側構造体71の上辺の先端と下側構造体72の左側辺の上端とが対向することで、インレット70aは、中心軸L70に対してVTOLロータ20bのブレード23の回転方向(図3では右方)に対向して左斜め上向きに傾設される。それにより、VTOLロータ20bの1以上のブレード23の回転により生じる空気流をインレット70aを介して効率良くブーム18内のラジエータ61に導くことができる。
なお、VTOLロータ20bに対する空気流導引構造70は、2つのVTOLロータ20a,20bの回転軸21aの間のブーム胴部に代えて又はこれとともにさらに、2つのVTOLロータ20b,20cの回転軸21aの間(すなわち、VTOLロータ20bの後側)のブーム胴部に設けられもよい。斯かる場合、2つのVTOLロータ20b,20cのうちの一方、本例では特にVTOLロータ20bの1以上のブレード23の回転面の下方に位置するブーム18の表面のうち、正面視においてVTOLロータ20bの回転軸21a(中心軸L70)に対して1以上のブレード23の回転方向(本例では左方)に向かう側、すなわち回転方向に対する逆側(本例では右側)に設けられる。また、インレット70aは、中心軸L70に対してVTOLロータ20bのブレード23の回転方向(本例では左方)に向かって右斜め上向きに傾設される。それにより、VTOLロータ20bの1以上のブレード23の回転により生じる空気流をインレット70aを介して効率良くブーム18内のラジエータ61に導くことができる。
図4Bに、先述の空気流導引構造70の下側の構成を示す。空気流導引構造70により、アウトレット70bが、ブーム18の下側でインレット70aに対向する位置に設けられる。それにより、上側のインレット70aを介して導入された空気流がブーム18内部を通って下側のアウトレット70bから下方に排出されることで、空気流を効率良くブーム18内部に通すことができる。
アウトレット70bは、ブーム18の下部のうち、正面視において、本例ではVTOLロータ20bの回転軸21a(中心軸L70)に対して1以上のブレード23の回転方向(本例では右方)を追う側、すなわち回転方向に対応する側(本例では右側)に設けられている。つまり、アウトレットは、ブーム18の下部のうち、VTOLロータ20bの回転軸21a(中心軸L70)に対してインレット70aの逆側に位置する。それにより、インレット70aを介して導入される空気流のブーム18内の流路が長くなり長距離に亘ってラジエータ61に接触してアウトレット70bから導出されることで、効率良くラジエータ61を冷却することができる。
また、図3に示すように、空気流導引構造70の下側構造体72の下辺の右先端は下方を向き、上側構造体71の右側辺の左内面は下方に向かって流線形状に成形されているため、空気流導引構造70において下側構造体72の下辺の右先端と上側構造体71の右側辺の下端とが対向することで、アウトレット70bは、左斜め上向きに傾設されるインレット70aに対してより下方を向く。それにより、インレット70aを介して右斜め下方に向かってブーム18内部に導入される空気流がアウトレット70bを介してより下方を向いて導出されることで、ブーム18(すなわち、航空機100の機体)に加わる鉛直方向の推力を増大することができる。また、このような空気流導引構造70の構造により、ファン61eの出力をブーム18(すなわち、機体)に加わる鉛直方向の推力として利用することもできる。
なお、空気流導引構造70において、インレット70aはブーム18の上部に設けることとしたが、これに限らず、VTOLロータ20が起動した際に1以上のブレード23の回転により生ずる空気流を効率良くブーム18内に導き入れることができれば、ブーム18の上部から側部の間の任意の位置に設けてもよい。
図5に、変形例に係る空気流導引構造70dの図2Aにおける基準線CCに関する断面構造を示す。なお、空気流導引構造70dの幅方向に関する中心軸L70とする。中心軸L70は、VTOLロータ20の回転軸21aと平行であり、幅方向に関して同じ位置で前後方向に回転軸21aと重畳する。空気流導引構造70dは、1以上のブレード23の回転により生ずる空気流をブーム18内のラジエータ61に導引する構造であり、上側構造体71d及び下側構造体72dを有する。
上側構造体71dは、ブーム18の胴部に挿入されて上辺及び右側辺を形成する略7字状の断面を有する部材であり、先述の上側構造体71に対して上辺の先端がさらに左方に湾曲して延びる。その上辺の先端は左斜め上方に傾斜する。上側構造体71dの上辺は、上側構造体71d及び下側構造体72dの間に形成されるインレット70aの上側に架設される梁体71aとして機能する。それにより、空気流導引構造70を含むブーム18に加わる曲げ応力に抗することができる。
下側構造体72dは、ブーム18の胴部に挿入されて下辺及び左側辺を形成する略L字状の断面を有する部材であり、先述の下側構造体72に対して左側辺の上端がより下方に位置する。その左側辺の先端は左斜め上方に傾斜する。下側構造体72dの下辺は、上側構造体71d及び下側構造体72dの間に形成されるアウトレット70bの下側に架設される梁体72aとして機能する。それにより、空気流導引構造70を含むブーム18に加わる曲げ応力に抗することができる。
上述の構成の上側構造体71d及び下側構造体72dを用いて空気流導引構造70dを組み立てることで、左側部に空気流を取り込むためのインレット70a及び下側に空気流を吐き出すためのアウトレット70bが形成される。空気流導引構造70dの組み立ては、先述の空気流導引構造70と同様である。それにより、上側構造体71dの上辺及び下側構造体72dの左側辺の間にインレット70aがラジエータ61の一面(吸引面)側に位置して形成され、上側構造体71dの右側辺及び下側構造体72dの下辺の間にアウトレット70bがラジエータ61の他面(排気面)側に位置して形成される。それとともに、ラジエータ61は、ブーム18内でインレット70aとアウトレット70bとの間に配置され、VTOLロータ20の回転軸21a(すなわち、中心軸L70)に対して吸引面をインレット70a側に向け、排気面をアウトレット70b側に向けて傾設されることとなる。
先述の通り、VTOLロータ20のブレード23は、例えば図2Aに示すように、鉛直方向の推力を発生するために回転面に対してピッチ角を有するため、ブレード23が回転すると、下方に対してブレード23の回転移動方向に傾いた方向、すなわち右斜め下方(図5の白抜き矢印の方向)に空気流が発生する。そこで、空気流導引構造70dにおいて、インレット70aが、正面視においてブーム18の左側部に設けられることで、2つのVTOLロータ20a,20bが起動した際に少なくとも一方のロータ、本例では特にVTOLロータ20bの1以上のブレード23の回転により生じる空気流をインレット70aを介して効率良くブーム18内のラジエータ61に導くことができる。
また、図5に示すように、空気流導引構造70dの上側構造体71dの上辺の先端は左斜め上方に傾斜し、下側構造体72dの左側辺の上端は左斜め上方に傾斜しているため、空気流導引構造70dにおいて上側構造体71dの上辺の先端と下側構造体72dの左側辺の上端とが対向することで、インレット70aは、中心軸L70に対してVTOLロータ20bのブレード23の回転方向(図5では右方)に対向して左斜め上向きに傾設される。それにより、VTOLロータ20bの1以上のブレード23の回転により生じる空気流をインレット70aを介して効率良くブーム18内のラジエータ61に導くことができる。
8つのVTOLロータ20の回転方向は、それぞれの回転により生じる反転トルクを相殺して機体に作用する反力及び推力のバランスをとるよう決定される。VTOLロータ20の位置及び回転方向に応じて、ラジエータ61(すなわち、空気流導引構造70)を設けるブーム18内の前後方向の位置並びにインレット70a(及びアウトレット70b)の前後方向及び幅方向の位置を選択することができる。
図6Aに、ブーム18内のラジエータ61(すなわち、空気流導引構造70)の前後方向に関する設置位置並びにインレット70aの前後方向及び幅方向に関する設置位置の第1の例を示す。ここで、胴体12の左側及び右側に配置される2つのブーム18は、それぞれが支持する4つのVTOLロータ20のうちの対になるVTOLロータの回転方向が逆方向であることから、左右対称に構成される。そこで、ここでは右側のブーム18におけるラジエータ61及びインレット70aの位置についてのみ説明する。設置位置Pa~PdはそれぞれVTOLロータ20a~20dの前後方向に関する設置位置であり、黒塗り矢印及び白抜き矢印はVTOLロータ20a~20dのブレード23の回転方向を示す。本例では、VTOLロータ20a,20dの回転方向は反時計回り、VTOLロータ20b,20cの回転方向は時計回りである。なお、上面視においてVTOLロータ20a~20dの回転軸21aが通る前後方向に延びる軸を、ブーム18の中心軸L18とする。
ラジエータ61の設置位置は6つ、すなわちVTOLロータ20a,20bの設置位置Pa,Pbの間に2つの設置位置(VTOLロータ20aの後側の設置位置61a12及びVTOLロータ20bの前側の設置位置61a21)、VTOLロータ20b,20cの設置位置Pb,Pcの間に2つの設置位置(VTOLロータ20bの後側の設置位置61a22及びVTOLロータ20cの前側の設置位置61a31)、VTOLロータ20c,20dの設置位置Pc,Pdの間に2つの設置位置(VTOLロータ20cの後側の設置位置61a32及びVTOLロータ20dの前側の設置位置61a41)が設けられている。ここで、設置位置61a12にはVTOLロータ20aを冷却するためのラジエータ61、設置位置61a21,61a22にはVTOLロータ20bを冷却するためのラジエータ61、設置位置61a31,61a32にはVTOLロータ20cを冷却するためのラジエータ61、設置位置61a41にはVTOLロータ20dを冷却するためのラジエータ61を設置することができる。設置位置61a21,61a22の一方にのみVTOLロータ20bを冷却するためのラジエータ61を設置してもよい。設置位置61a31,61a32の一方にのみVTOLロータ20cを冷却するためのラジエータ61を設置してもよい。
なお、設置位置61a12,61a21は、少なくとも部分的にブーム18が前翼14に接続される箇所にあり、空気流導引構造70を前翼14のフレーム等を利用してより安定にブーム18に固定することができる。また、設置位置61a22,61a31は、前翼14及び後翼16の間に支持されるブーム18の胴部にあり、そのため空気流導引構造70をより安定にブーム18に固定することができる。また、設置位置61a32,61a41は、少なくとも部分的にブーム18が後翼16に接続される箇所にあり、空気流導引構造70を後翼16のフレーム等を利用してより安定にブーム18に固定することができる。
インレット70aの前後方向に関する位置は、上述のラジエータ61の設置位置に応じて定まる。ここで、インレット70aは、2つのVTOLロータ20の回転軸21aの間のブーム18の表面上で、一方のロータの回転面の下方の領域に設けることができる。例えば、2つのVTOLロータ20a,20bのうちの一方のVTOLロータ20aの回転面の下方の領域に、設置位置61a12に設置されるラジエータ61に空気流を導引するためのインレット70a12が設けられる。ここで、インレット70a12は、VTOLロータ20aの回転面の直下の領域に一部が重複するように配置されてもよいし、回転面の直下の領域内に配置されてもよい。それにより、VTOLロータ20aが起動した際にその1以上のブレード23の回転により生じる空気流を効率良くインレット70a12を介して設置位置61a12に設置されるラジエータ61に導くことができる。
さらに、インレット70a12は、VTOLロータ20aの回転軸21a(中心軸L18)に対してVTOLロータ20aの1以上のブレード23の回転方向(インレット70a12の位置において右方)に向かう側、すなわち回転方向に対する逆側(本例では左側)に位置する。また、インレット70a12は、回転軸21a(中心軸L18)に対してVTOLロータ20aのブレード23の回転方向(インレット70a12の位置において右方)に対向して左斜め上向きに傾設されてもよい。それにより、VTOLロータ20aが起動した際にその1以上のブレード23の回転により生じる空気流を効率良くインレット70a12を介して設置位置61a12に設置されるラジエータ61に導くことができる。
また、インレット70aは、2つのVTOLロータ20の回転軸21aの間のブーム18の表面上で、他方のロータの回転面の下方の領域にさらに設けることができる。例えば2つのVTOLロータ20a,20bのうちの他方のVTOLロータ20bの回転面の下方の領域に、設置位置61a21に設置されるラジエータ61に空気流を導引するためのインレット70a21が設けられる。ここで、インレット70a21は、VTOLロータ20bの回転面の直下の領域に一部が重畳するように配置されてもよいし、回転面の直下の領域内に配置されてもよい。それにより、VTOLロータ20bが起動した際に1以上のブレード23の回転により生じる空気流を効率良くインレット70a21を介して設置位置61a21に設置されるラジエータ61に導くことができる。
さらに、インレット70a21は、VTOLロータ20bの回転軸21a(中心軸L18)に対してVTOLロータ20bの1以上のブレード23の回転方向(インレット70a21の位置において右方)に向かう側、すなわち回転方向に対する逆側(本例では左側)に位置する。また、インレット70a21は、回転軸21a(中心軸L18)に対してVTOLロータ20bのブレード23の回転方向(インレット70a21の位置において右方)に対向して左斜め上向きに傾設されてもよい。それにより、VTOLロータ20bが起動した際にその1以上のブレード23の回転により生じる空気流を効率良くインレット70a21を介して設置位置61a21に設置されるラジエータ61に導くことができる。
VTOLモータ20a,20bの回転方向が逆であり、それぞれの回転軸21a(設置位置Pa,Pb)間で同方向(本例では右方)に回転移動することで、インレット70a12,70a21は、ともに回転軸21a(中心軸L18)に対して回転方向に向かう側(本例では左側)に位置し、回転方向に対向して左斜め上向きに傾設される。ここで、インレット70a12,70a21を接続して1つの共通のインレットに形成してもよい。それにより、VTOLロータ20a,20bの少なくとも一方が起動した際にその1以上のブレード23の回転により生じる空気流を効率良くインレット70a12,70a21を介して設置位置61a12,61a21に設置されるラジエータ61に導くことができる。
また、インレット70aは、ブーム18の表面上で、例えばVTOLロータ20bの回転面の下方でその回転軸21a(設置位置Pb)の前後の領域のそれぞれに設けることができる。つまり、VTOLロータ20bの回転軸21a(設置位置Pb)の前側のインレット70a21に加えて、さらに後側に、設置位置61a22に設置されるラジエータ61に空気流を導引するためのインレット70a22を設けることができる。ここで、インレット70a22は、VTOLロータ20bの回転面の直下の領域に一部が重複するように配置されてもよいし、回転面の直下の領域内に配置されてもよい。それにより、VTOLロータ20bが起動した際に1以上のブレード23の回転により生じる空気流を効率良く2つのインレット70a21,70a22を介して設置位置61a21,61a22にそれぞれ設置されるラジエータ61に導くことができ、それら2つのラジエータ61を用いてVTOLロータ20bを効率良く冷却することもできる。なお、設置位置61a21,61a22の一方にのみラジエータ61を設置して、これを用いてVTOLロータ20bを冷却することとしてもよい。
VTOLロータ20bの回転軸21a(設置位置Pb)の前後にそれぞれ設けられる2つのインレット70a21,70a22は、VTOLロータ20bの回転軸21a(設置位置Pb)に対してその1以上のブレード23の回転方向に向かう側に位置する。すなわち、インレット70a21は、先述のとおり、VTOLロータ20bの回転軸21a(中心軸L18)に対してVTOLロータ20bの1以上のブレード23の回転方向(インレット70a21の位置において右方)に向かう側、すなわち回転方向に対する逆側(本例では左側)に位置する。インレット70a22は、VTOLロータ20bの回転軸21a(中心軸L18)に対してVTOLロータ20bの1以上のブレード23の回転方向(インレット70a22の位置において左方)に向かう側、すなわち回転方向に対する逆側(本例では右側)に位置する。また、インレット70a22は、回転軸21aに対してVTOLロータ20bのブレード23の回転方向(インレット70a22の位置において左方)に対向して右斜め上向きに傾設されてもよい。それにより、VTOLロータ20bが起動した際にその1以上のブレード23の回転により生じる空気流を効率良くインレット70a21,70a22を介して設置位置61a21,61a22にそれぞれ設置されるラジエータ61に導くことができ、それら2つのラジエータ61を用いてVTOLロータ20bを効率良く冷却することができる。なお、設置位置61a21,61a22の一方にのみラジエータ61を設置して、これを用いてVTOLロータ20bを冷却することとしてもよい。
VTOLロータ20cの回転軸21a(設置位置Pc)の前後にそれぞれインレット70a31,70a32が設けられる。これらは、先述のインレット70a21,70a22と同様に構成される。それにより、VTOLロータ20cが起動した際にその1以上のブレード23の回転により生じる空気流を効率良くインレット70a31,70a32を介して設置位置61a31,61a32にそれぞれ設置されるラジエータ61に導くことができ、それら2つのラジエータ61を用いてVTOLロータ20bを効率良く冷却することができる。なお、設置位置61a31,61a32の一方にのみラジエータ61を設置して、これを用いてVTOLロータ20cを冷却することとしてもよい。
VTOLロータ20dの回転軸21a(設置位置Pd)の前側にインレット70a41が設けられる。これは、先述のインレット70a12と同様に、ただし左右逆に構成される。それにより、VTOLロータ20dが起動した際にその1以上のブレード23の回転により生じる空気流を効率良くインレット70a41を介して設置位置61a41に設置されるラジエータ61に導くことができる。
VTOLモータ20c,20dの回転方向が逆であり、それぞれの回転軸21a(設置位置Pc,Pd)間で同方向(本例では左方)に回転移動することで、インレット70a32,70a41は、ともに回転軸21a(中心軸L18)に対して回転方向に向かう側(本例では右側)に位置し、回転方向に対向して右斜め上向きに傾設される。ここで、インレット70a32,70a41を接続して1つの共通のインレットに形成してもよい。それにより、VTOLロータ20c,20dの少なくとも一方が起動した際にその1以上のブレード23の回転により生じる空気流を効率良くインレット70a32,70a41を介して設置位置61a32,61a41に設置されるラジエータ61に導くことができる。
図6Bに、ブーム18内のラジエータ61の前後方向に関する設置位置及びインレット70aの前後方向及び幅方向に関する設置位置の第2の例を示す。先と同様に、ここでは右側のブーム18におけるラジエータ61及びインレット70aの位置についてのみ説明する。設置位置Pa~Pd、黒塗り矢印及び白抜き矢印、中心軸L18は先と同様に定義される。本例では、VTOLロータ20a,20cの回転方向は時計回り、VTOLロータ20b,20dの回転方向は反時計回りである。ラジエータ61の設置位置は、先と同じ6つである。
VTOLロータ20aの回転軸21a(設置位置Pa)の後側にインレット70a12が設けられる。これは、先述のインレット70a12と同様に、ただし左右逆に構成される。VTOLロータ20bの回転軸21a(設置位置Pb)の前後にそれぞれインレット70a21,70a22が設けられる。これらは、先述のインレット70a21,70a22と同様に、ただし左右逆に構成される。VTOLロータ20cの回転軸21a(設置位置Pc)の前後にそれぞれインレット70a31,70a32が設けられる。これらは、先述のインレット70a31,70a32と同様に構成される。VTOLロータ20dの回転軸21a(設置位置Pd)の前側にインレット70a41が設けられる。これは、先述のインレット70a41と同様に構成される。
ここで、VTOLモータ20a,20bの回転方向が逆であり、それぞれの回転軸21a(設置位置Pa,Pb)間で同方向(本例では左方)に回転移動することで、インレット70a12,70a21は、ともに回転軸21a(中心軸L18)に対して回転方向に向かう側(本例では右側)に位置し、回転方向に対向して右斜め上向きに傾設される。ここで、インレット70a12,70a21を接続して1つの共通のインレットに形成してもよい。それにより、VTOLロータ20a,20bの少なくとも一方が起動した際にその1以上のブレード23の回転により生じる空気流を効率良くインレット70a12,70a21を介して設置位置61a12,61a21に設置されるラジエータ61に導くことができる。
また、VTOLモータ20b,20cの回転方向が逆であり、それぞれの回転軸21a(設置位置Pb,Pc)間で同方向(本例では右方)に回転移動することで、インレット70a22,70a31は、ともに回転軸21a(中心軸L18)に対して回転方向に向かう側(本例では左側)に位置し、回転方向に対向して左斜め上向きに傾設される。ここで、インレット70a22,70a31を接続して1つの共通のインレットに形成してもよい。それにより、VTOLロータ20b,20cの少なくとも一方が起動した際にその1以上のブレード23の回転により生じる空気流を効率良くインレット70a22,70a31を介して設置位置61a22,61a31に設置されるラジエータ61に導くことができる。
また、VTOLモータ20c,20dの回転方向が逆であり、それぞれの回転軸21a(設置位置Pc,Pd)間で同方向(本例では左方)に回転移動することで、インレット70a32,70a41は、ともに回転軸21a(中心軸L18)に対して回転方向に向かう側(本例では右側)に位置し、回転方向に対向して右斜め上向きに傾設される。ここで、インレット70a32,70a41を接続して1つの共通のインレットに形成してもよい。それにより、VTOLロータ20c,20dの少なくとも一方が起動した際にその1以上のブレード23の回転により生じる空気流を効率良くインレット70a32,70a41を介して設置位置61a32,61a41に設置されるラジエータ61に導くことができる。
図7Aに、ブーム18内のラジエータ61の前後方向に関する設置位置及びインレット70aの前後方向及び幅方向に関する設置位置の第3の例を示す。先と同様に、ここでは右側のブーム18におけるラジエータ61及びインレット70aの位置についてのみ説明する。設置位置Pa~Pd、黒塗り矢印及び白抜き矢印、中心軸L18は先と同様に定義される。本例では、VTOLロータ20a,20dの回転方向は反時計回り、VTOLロータ20b,20cの回転方向は時計回りである。
ラジエータ61の設置位置は2つ、すなわちVTOLロータ20a,20bの設置位置Pa,Pbの間に1つの設置位置(VTOLロータ20aの後側の設置位置61a12)、VTOLロータ20c,20dの設置位置Pc,Pdの間に1つの設置位置(VTOLロータ20cの後側の設置位置61a32)が設けられている。ここで、設置位置61a12にはVTOLロータ20a,20bを冷却するためのラジエータ61、設置位置61a32にはVTOLロータ20c,20dを冷却するためのラジエータ61を設置することができる。
なお、設置位置61a12は、少なくとも部分的にブーム18が前翼14に接続される箇所にあり、空気流導引構造70を前翼14のフレーム等を利用してより安定にブーム18に固定することができる。また、設置位置61a32は、少なくとも部分的にブーム18が後翼16に接続される箇所にあり、空気流導引構造70を後翼16のフレーム等を利用してより安定にブーム18に固定することができる。
インレット70aの前後方向に関する位置は、上述のラジエータ61の設置位置に応じて定まる。ここで、インレット70aは、2つのVTOLロータ20の回転軸21aの間のブーム18の表面上で、一方のロータの回転面の下方の領域に設けることができる。例えば、2つのVTOLロータ20a,20bのうちの一方のVTOLロータ20aの回転面の下方の領域に、設置位置61a12に設置されるラジエータ61に空気流を導引するためのインレット70a12が設けられる。ここで、インレット70a12は、VTOLロータ20aの回転面の直下の領域に一部が重複するように配置されてもよいし、回転面の直下の領域内に配置されてもよい。それにより、VTOLロータ20aが起動した際にその1以上のブレード23の回転により生じる空気流を効率良くインレット70a12を介して設置位置61a12に設置されるラジエータ61に導くことができる。
なお、2つのVTOLロータ20a,20bの1以上のブレード23は、それぞれ異なる方向に回転し、インレット70a12は、ブーム18の表面上で2つのVTOLロータ20a,20bの回転面の下方域のそれぞれを部分的に含む領域に設けられてもよい。それにより、2つのVTOLロータ20a,20bが起動した際にそれぞれの1以上のブレード23の回転により生じる空気流を効率良くインレット70a12を介してブーム18内のラジエータ61に導くことができる。
さらに、インレット70a12は、VTOLロータ20aの回転軸21a(中心軸L18)に対してVTOLロータ20aの1以上のブレード23の回転方向(インレット70a12の位置において右方)に向かう側、すなわち回転方向に対する逆側(本例では左側)に位置する。また、インレット70a12は、回転軸21a(中心軸L18)に対してVTOLロータ20aの1以上のブレード23の回転方向(インレット70a12の位置において右方)に対向して左斜め上向きに傾設されてもよい。それにより、VTOLロータ20aが起動した際にその1以上のブレード23の回転により生じる空気流を効率良くインレット70a12を介して設置位置61a12に設置されるラジエータ61に導くことができる。
また、2つのVTOLロータ20c,20dのうちの一方のVTOLロータ20cの回転面の下方の領域に、設置位置61a32に設置されるラジエータ61に空気流を導引するためのインレット70a32が設けられる。これは、先述のインレット70a12と同様に、ただし左右逆に構成される。それにより、VTOLロータ20cが起動した際にその1以上のブレード23の回転により生じる空気流を効率良くインレット70a32を介して設置位置61a32に設置されるラジエータ61に導くことができる。
図7Bに、ブーム18内のラジエータ61の前後方向に関する設置位置及びインレット70aの前後方向及び幅方向に関する設置位置の第4の例を示す。先と同様に、ここでは右側のブーム18におけるラジエータ61及びインレット70aの位置についてのみ説明する。設置位置Pa~Pd、黒塗り矢印及び白抜き矢印、中心軸L18は先と同様に定義される。本例では、VTOLロータ20a,20cの回転方向は反時計回り、VTOLロータ20b,20dの回転方向は時計回りである。ラジエータ61の設置位置は、先と同じ2つである。
VTOLロータ20aの回転軸21a(設置位置Pa)の後側にインレット70a12が設けられる。これは、先述のインレット70a12と同様に構成される。それにより、VTOLロータ20aが起動した際にその1以上のブレード23の回転により生じる空気流を効率良くインレット70a12を介して設置位置61a12に設置されるラジエータ61に導くことができる。
VTOLロータ20cの回転軸21a(設置位置Pc)の後側にインレット70a32が設けられる。これは、先述のインレット70a32と同様に、ただし左右逆に構成される。それにより、VTOLロータ20cが起動した際にその1以上のブレード23の回転により生じる空気流を効率良くインレット70a32を介して設置位置61a32に設置されるラジエータ61に導くことができる。
本実施形態に係る空気流導引構造70は、離着陸時に鉛直方向の推力を発生するVTOLロータ20及びVTOLロータ20を冷却する冷却システム60を備える航空機100において、VTOLロータ20が有する1以上のブレード23の回転により生ずる空気流を冷却システム60が有するラジエータ61に導引する構造であり、1以上のブレード23を上方に支持するとともにラジエータ61を内部に支持するブーム18の、1以上のブレード23の回転面の下方に位置する表面のうち、VTOLロータ20の回転軸21aに対して1以上のブレード23の回転方向に向かう側に設けられたインレット70aを備える。これによれば、空気流導引構造70が、1以上のブレード23の回転面の下方に位置するブーム18の表面のうち、VTOLロータ20の回転軸21aに対して1以上のブレード23の回転方向に向かう側に設けられたインレット70aを含むことにより、VTOLロータ20が起動した際に1以上のブレード23の回転により生じる空気流を効率良くインレット70aを介してブーム18内のラジエータ61に導くことができる。
また、本実施形態に係る航空機100は、胴体12、胴体12から側方に延設されて、巡航時に揚力を発生する前翼14及び後翼16、これらにより胴体12から離間して支持された前後方向に延びるブーム18、ブーム18上に支持されて、離着陸時に鉛直方向の推力を発生する1以上のブレード23を有するVTOLロータ20、ブーム18内に配置されたラジエータ61を用いて、VTOLロータ20を冷却する冷却システム60、ブーム18の一部に設けられて、1以上のブレード23の回転により生ずる空気流をラジエータに導引する構造であり、1以上のブレード23の回転面の下方に位置するブーム18の表面のうち、VTOLロータ20の回転軸21aに対して1以上のブレード23の回転方向に向かう側に設けられたインレット70aを含む空気流導引構造70を備える。これによれば、空気流導引構造70が、1以上のブレード23の回転面の下方に位置するブーム18の表面のうち、VTOLロータ20の回転軸21aに対して1以上のブレード23の回転方向に向かう側に設けられたインレット70aを含むことにより、VTOLロータ20が起動した際に1以上のブレード23の回転により生じる空気流を効率良くインレット70aを介してブーム18内のラジエータ61に導くことができる。
本実施形態に係る空気流導引構造70は、離着陸時に鉛直方向の推力を発生する2つのVTOLロータ20及びこれらを冷却する冷却システム60を備える航空機100において、2つのVTOLロータ20のうちの少なくとも一方のロータが有する1以上のブレード23の回転により生ずる空気流を冷却システム60が有するラジエータ61に導引する構造であり、1以上のブレード23を上方に支持するとともにラジエータ61を内部に支持するブーム18の表面上で2つのVTOLロータ20の回転軸21a間に設けられたインレット70aを備える。
また、本実施形態に係る航空機100は、胴体12、胴体12から側方に延設されて、巡航時に揚力を発生する前翼14及び後翼16、これらにより胴体12から離間して支持された前後方向に延びるブーム18、ブーム18上に支持されて、離着陸時に鉛直方向の推力を発生する1以上のブレード23をそれぞれ有する少なくとも2つのVTOLロータ20、ブーム18内に配置されたラジエータ61を用いて、2つのVTOLロータ20を冷却する冷却システム60、ブームの一部に設けられて、2つのVTOLロータ20のうちの少なくとも一方のロータの1以上のブレード23の回転により生ずる空気流をラジエータ61に導く構造であり、ブーム18の表面上で2つのVTOLロータ20の回転軸21a間に設けられたインレット70aを有する空気流導引構造70を備える。これによれば、空気流導引構造70が、ブーム18の表面上で2つのVTOLロータ20の回転軸21a間に設けられたインレット70aを有することにより、2つのVTOLロータ20が起動した際に少なくとも一方の1以上のブレード23の回転により生じる空気流を効率良くインレット70aを介してブーム18内のラジエータ61に導くことができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
12…胴体、14…前翼、14a…エレベータ、16…後翼、16a…エレボン、16b…垂直尾翼、18…ブーム、18a…スキン、18b…リブ、18c…スパー、18d,18e…空間、20,20a,20b,20c,20d…VTOLロータ、21…モータ、21a…回転軸、22…インバータ、23…ブレード、29…巡航用ロータ、32…パイロン、54…ダクト、60…冷却システム、61…ラジエータ、61a…チューブ、61a12,61a21,61a22,61a31,61a32,61a41…設置位置、61b…フィン、61c…上側タンク、61d…下側タンク、61e…ファン、61f…支持部材、62…ポンプ、63…冷却液タンク、64,65…配管、70,70d…空気流導引構造、70a,70a12,70a21,70a22,70a31,70a32,70a41…インレット、70b…アウトレット、71,71d…上側構造体、71a…梁体、71b…凹部、72,72d…下側構造体、72a…梁体、72b…凹部、100…航空機、L,L18,L70…中心軸、Pa,Pb,Pc,Pd…設置位置。

Claims (11)

  1. 胴体と、
    前記胴体から側方に延設されて、巡航時に揚力を発生する翼体と、
    前記翼体により前記胴体から離間して支持された前後方向に延びるブームと、
    前記ブーム上に支持されて、離着陸時に鉛直方向の推力を発生する1以上のブレードを有するロータと、
    前記ブーム内に配置されたラジエータを用いて、前記ロータを冷却する冷却装置と、
    前記ブームの一部に設けられて、前記1以上のブレードの回転により生ずる空気流を前記ラジエータに導引する構造であり、前記1以上のブレードの回転面の下方に位置する前記ブームの表面のうち、前記ロータの回転軸に対して前記1以上のブレードの回転方向に向かう側に設けられたインレットを含む空気流導引構造と、
    を備える航空機。
  2. 前記インレットは、前記ブームの上部から側部の間に設けられる、請求項1に記載の航空機。
  3. 前記インレットは、上方に対して前記1以上のブレードの回転方向に向かって前記ブームに傾設される、請求項1又は2に記載の航空機。
  4. 前記空気流導引構造は、前記ブームの下側に設けられるアウトレットをさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の航空機。
  5. 前記アウトレットは、前記ブームの下部のうち、前記ロータの回転軸に対して前記1以上のブレードの回転方向を追う側に位置する、請求項4に記載の航空機。
  6. 前記アウトレットは、前記ブームの下部のうち、前記ロータの回転軸に対して前記インレットと逆側に位置する、請求項4又は5に記載の航空機。
  7. 前記アウトレットは、前記インレットに対してより下方を向いて形成される、請求項4から6のいずれか一項に記載の航空機。
  8. 前記ラジエータは、前記ブーム内で前記インレットと前記アウトレットとの間に配置される、請求項4から7のいずれか一項に記載の航空機。
  9. 前記ラジエータは、前記ロータの回転軸に対して一面を前記インレットに向けて及び/又は他面を前記アウトレットに向けて傾設される、請求項8に記載の航空機。
  10. 前記ブームは、前記アウトレットの下側に架設される第1の梁体を有する、請求項4から9のいずれか一項に記載の航空機。
  11. 前記ブームは、前記インレットの上側に架設される第2の梁体を有する、請求項1から10のいずれか一項に記載の航空機。
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JP2021032779A (ja) * 2019-08-27 2021-03-01 株式会社東芝 長さ測定装置

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