JP2023092694A - 管理システム - Google Patents

管理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2023092694A
JP2023092694A JP2021207858A JP2021207858A JP2023092694A JP 2023092694 A JP2023092694 A JP 2023092694A JP 2021207858 A JP2021207858 A JP 2021207858A JP 2021207858 A JP2021207858 A JP 2021207858A JP 2023092694 A JP2023092694 A JP 2023092694A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
vehicle
incentive
fuel
deposit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021207858A
Other languages
English (en)
Inventor
和孝 松島
Kazutaka Matsushima
哲雄 堀
Tetsuo Hori
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2021207858A priority Critical patent/JP2023092694A/ja
Publication of JP2023092694A publication Critical patent/JP2023092694A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】車両に搭載されるエンジンのデポジットの十分な除去を促進させる。【解決手段】車両に搭載されるエンジンを管理する管理システムにおいて、エンジンのデポジットの堆積量が所定堆積量以上のときに、デポジットを除去するための除去用走行条件を満たすように目標候補地を提案し、車両が目標候補地に到達すると、インセンティブを付与する。このようにして、車両が目標候補地まで走行することを推奨することにより、エンジンのデポジットの十分な除去を促進させることができる。【選択図】図3

Description

本発明は、管理システムに関する。
従来、この種の技術としては、車両に搭載されるエンジンの筒内噴射インジェクタを制御する燃料噴射制御装置において、筒内噴射インジェクタの噴孔近傍の温度が所定温度を超えるときには、筒内噴射インジェクタからの主噴射燃料の火花点火燃焼中に副噴射燃料による拡散燃焼を行なわせるように燃料噴射を制御するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、こうした制御により、拡散燃焼により筒内噴射インジェクタの噴孔近傍の温度をデポジットの生成し易い温度より高い焼失温度まで一時的に上昇させ、デポジットの生成かつ堆積を抑制している。
特開2006-266116号公報
車両に搭載されるエンジンのデポジットの堆積量がある程度多いときにおいて、車両が短時間の走行(トリップ)を繰り返す場合、エンジンの燃焼室内の温度、特に、筒内噴射インジェクタの噴孔近傍の温度が十分に上昇せずに、デポジットを十分に除去できない場合がある。
本発明の管理システムは、車両に搭載されるエンジンのデポジットの十分な除去を促進させることを主目的とする。
本発明の管理システムは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の管理システムは、
車両に搭載されるエンジンを管理する管理システムであって、
前記エンジンのデポジットの堆積量が所定堆積量以上のときに、前記デポジットを除去するための除去用走行条件を満たすように目標候補地を提案し、
前記車両が前記目標候補地に到達すると、インセンティブを付与する、
ことを要旨とする。
本発明の管理システムでは、車両に搭載されるエンジンのデポジットの堆積量が所定堆積量以上のときに、デポジットを除去するための除去用走行条件を満たすように目標候補地を提案し、車両が目標目標候補地に到達すると、インセンティブを付与する。このようにして、車両が目標候補地まで走行することを推奨することにより、エンジンのデポジットの十分な除去を促進させることができる。
本発明の管理システムにおいて、前記車両が前記目標候補地に到達すると、前記エンジンの燃料のオクタン価および/またはアルコール含有率に基づいて前記インセンティブを設定するものとしてもよい。この場合、前記燃料がアルコールを含んでいないときには、前記オクタン価が高いほど高くなるように前記インセンティブを設定するものとしてもよい。また、前記燃料が前記アルコールを含んでいるときには、前記アルコール含有率が高いほど低くなるように前記インセンティブを設定するものとしてもよい。こうすれば、インセンティブをより適切に設定することができる。
本発明の一実施例としての管理システムを備えるサービスシステム10の構成の概略を示す構成図である。 自動車20の構成の概略を示す構成図である。 サーバ12aにより実行される目的候補地設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 サーバ12aにより実行されるインセンティブ付与ルーチンの一例を示すフローチャートである。 除去用走行条件としての自動車20の予測トリップ時間Ttrと予測平均車速Vavとの関係の一例を示す説明図である。 第1係数設定用マップの一例を示す説明図である。 第2係数設定用マップの一例を示す説明図である。 変形例のサービスシステム10Bの構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての管理システムを備えるサービスシステム10の構成の概略を示す構成図であり、図2は、自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のサービスシステム10は、カーシェアリング事業者14が所有する自動車20のメンテナンスの頻度や費用の低減を図るためのサービス(以下、「メンテナンス低減サービス」という)に関するシステムであり、図1に示すように、サーバ12aを有すると共にメンテナンス低減サービスを提供するサービス提供者12と、メンテナンス低減サービスを利用するカーシェアリング事業者14と、カーシェアリング事業者14が所有する自動車20を運転するカーシェアリング利用者16とを備える。実施例では、「管理システム」としては、主として、サービス提供者12のサーバ12aが該当する。以下、自動車20について説明した後に、サービス提供者12やカーシェアリング事業者14、カーシェアリング利用者16について説明する。
図2に示すように、自動車20は、エンジン21からの動力を用いて走行する一般的なエンジン車として構成されており、エンジン21と、エンジン21をクランキングするためのスタータ(図示省略)と、自動変速装置50と、DCM(Data Communication Module)58と、ナビゲーション装置60と、電子制御ユニット70とを備える。
エンジン21は、図示しない燃料タンクから例えばガソリンやガソリンとアルコールとの混合燃料などの燃料の供給を受けて動力を出力する内燃機関として構成されており、エンジン21のクランクシャフト40は、自動変速装置50に接続されている。このエンジン21は、筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁26と、点火プラグ30とを有する。エンジン21は、エアクリーナ22により清浄された空気を吸気管23に吸入してスロットルバルブ24を通過させ、更に吸気バルブ28を介して燃焼室29に吸入する。また、吸気行程や圧縮行程において筒内噴射弁26から燃料を噴射する。そして、点火プラグ30による電気火花により爆発燃焼させ、爆発燃焼によるエネルギにより押し下げられるピストン32の往復運動をクランクシャフト40の回転運動に変換する。燃焼室29から排気バルブ33を介して排気管34に排出される排気は、浄化装置35を介して外気に排出される。浄化装置35は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化触媒(三元触媒)35aを有する。
自動変速装置50は、ロックアップクラッチ付きのトルクコンバータと自動変速機とを有する。トルクコンバータの入力側は、エンジン21のクランクシャフト40に接続されており、出力側は、自動変速機の入力軸に接続されている。自動変速機は、例えば油圧駆動の前進4段や5段、6段などで後進1段や2段などの有段変速機として構成されており、自動変速機の出力軸は、駆動輪59にデファレンシャルギヤ58を介して連結された駆動軸56に接続されている。
DCM58は、交通情報管理センターなどと無線により通信可能に構成されており、自車両の情報を交通情報管理センターに送信したり、交通情報管理センターから道路交通情報を受信したりする。自車両の情報としては、例えば、自車両の現在地や車速、走行用トルクなどを挙げることができる。道路交通情報としては、例えば、各走行区間における現在や将来の、渋滞に関する情報や平均車速に関する情報、交通規制に関する情報、天候に関する情報などを挙げることができる。
ナビゲーション装置60は、ユーザにより設定された目的地に自車両を誘導する装置として構成されており、装置本体と、GPS(Global Positioning System, Global Positioning Satellite)と、表示部とを備える。装置本体は、CPUやROM、RAM、フラッシュメモリ、記憶装置(例えば、HDDやSSDなど)、入出力ポート、通信ポートなどを有する周知のコンピュータを備える。記憶装置には、地図情報などが記憶されている。地図情報には、サービス情報(例えば、スーパーや飲食店、レジャー施設など)や、各走行区間(例えば、信号機間や交差点間など)の道路情報(例えば、道路の距離や幅員、種別(一般道路、高速道路)、法定速度など)などが含まれる。GPSは、複数のGPS衛星から送信される信号に基づいて自車両の位置を検出する。表示部は、地図情報や自車両の現在地などを表示する。ナビゲーション装置60は、電子制御ユニット70と有線または無線により通信可能に、且つ、DCM58を介してサービス提供者12のサーバ12aと無線により通信可能に構成されている。このナビゲーション装置60は、ユーザにより目的地が設定されると、設定された目的地と自車両の現在地と地図情報と道路交通情報とに基づいて目的地までの走行ルートを設定し、設定した走行ルートを表示部に表示してルート案内を行なう。
電子制御ユニット70は、CPUやROM、RAM、フラッシュメモリ、入出力ポート、通信ポートなどを有するマイクロコンピュータを備える。電子制御ユニット70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。電子制御ユニット70に入力される信号としては、例えば、エンジン21のクランクシャフト40の回転位置を検出するクランクポジションセンサ40aからのクランク角θcrや、エンジン21の冷却水の温度を検出する水温センサ42からの冷却水温Twを挙げることができる。吸気バルブ28を開閉するインテークカムシャフトの回転位置や排気バルブ33を開閉するエキゾーストカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ44からのカム角θci,θcoも挙げることができる。スロットルバルブ24のポジション(開度)を検出するスロットルポジションセンサ24aからのスロットル開度THや、吸気管23のスロットルバルブ24よりも上流側に取り付けられたエアフローメータ23aからの吸入空気量Qa、吸気管23のスロットルバルブ24よりも上流側に取り付けられた温度センサ23tからの吸気温Taも挙げることができる。排気管34の浄化装置35よりも上流側に取り付けられたフロント空燃比センサ37からのフロント空燃比AFfや、排気管34の浄化装置35よりも下流側に取り付けられたリヤ空燃比センサ38からのリヤ空燃比AFr、シリンダブロックに取り付けられてノッキングの発生に伴って生じる振動を検出するノックセンサ48からのノック信号Ksも挙げることができる。自動変速装置50の入力軸に取り付けられた回転数センサからの自動変速装置50の入力軸の回転数や、自動変速装置50の出力軸に取り付けられた回転数センサからの自動変速装置50の出力軸の回転数も挙げることができる。イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号や、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPも挙げることができる。アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ66からのブレーキペダルポジションBP、車速センサ87からの車速Vも挙げることができる。
電子制御ユニット70からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。電子制御ユニット70から出力される信号としては、例えば、エンジン21のスロットルバルブ24への制御信号や、筒内噴射弁26への制御信号、点火プラグ30への制御信号を挙げることができる。また、スタータ(図示省略)への制御信号や、自動変速装置50への制御信号も挙げることができる。電子制御ユニット70は、ナビゲーション装置60と有線または無線により通信可能に、且つ、DCM58を介してサービス提供者12のサーバ12aと無線により通信可能に構成されている。
電子制御ユニット70は、クランクポジションセンサ40aからのクランク角θcrに基づいて、エンジン21の回転数Neを演算している。また、電子制御ユニット70は、エアフローメータ23aからの吸入空気量Qaとエンジン21の回転数Neとに基づいて、エンジン21の負荷率(エンジン21の1サイクルあたりの行程容積に対する1サイクルで実際に吸入される空気の容積の比)KLを演算している。さらに、電子制御ユニット70は、水温センサ42からの冷却水温Twやエンジン21の回転数Neおよび負荷率KLに基づいて、浄化装置35の浄化触媒35aの温度Tcを推定している。加えて、電子制御ユニット70は、エンジン21の回転数Neや負荷率KLに基づく筒内噴射弁26の先端温度Tfdに基づいて、エンジン21の燃焼室29内、例えば、筒内噴射弁26の先端付近などのデポジットの堆積量Qdを推定している。
こうして構成された実施例の自動車20では、電子制御ユニット70は、アクセル開度Accや車速Vに基づいて自動変速装置50の目標変速段*を設定し、自動変速装置50の変速段Gsが目標変速段Gs*となるように自動変速装置50を制御する。また、アクセル開度Accや車速V、自動変速装置50の変速段Gsに基づいてエンジン21の目標トルクTe*を設定し、エンジン21の目標トルクTe*に基づいて目標負荷率KL*を設定し、目標負荷率KL*で運転されるように、エンジン21の吸入空気量制御や燃料噴射制御、点火制御などを行なう。
また、実施例の自動車20では、電子制御ユニット70は、停車中において、エンジン21の運転中に自動停止条件が成立するとエンジン21を運転停止し、自動停止条件の成立によるエンジン21の運転停止中に自動始動条件が成立するとエンジン21を始動する、自動停止始動制御(いわゆるアイドルストップ制御)を実行する。自動停止条件としては、例えば、アクセルオフ且つブレーキオンである条件が用いられる。自動始動条件としては、例えば、アクセルオンまたはブレーキオフされた条件が用いられる。
次に、図1のサービス提供者12(サーバ12a)やカーシェアリング事業者14、カーシェアリング利用者16について説明する。以下、サービス提供者12とカーシェアリング事業者14との間でメンテナンス低減サービスについての契約が締結されている場合について説明する。
サービス提供者12のサーバ12aは、CPUやROM、RAM、フラッシュメモリ、記憶装置(例えば、HDDやSSDなど)、入出力ポート、通信ポートなどを有する周知のコンピュータを備える。記憶装置には、ナビゲーション装置60と同様の地図情報などが記憶されている。サーバ12aは、カーシェアリング事業者14が所有する自動車20や交通情報管理センターと無線により通信可能に構成されている。
サービス提供者12(サーバ12a)は、カーシェアリング利用者16が利用する(カーシェアリング事業者14が所有する)自動車20に、必要に応じて、自動車20のメンテナンスの頻度や費用の低減を図るための提案として、少なくとも1つの目的候補地を提案する。また、サービス提供者12(サーバ12a)は、カーシェアリング利用者16が利用する自動車20が目的候補地(複数の場合にはそのうちの何れか)に到達すると、カーシェアリング利用者16にインセンティブを支払う。ここで、インセンティブとしては、例えば、各種ポイントなどを挙げることができる。
カーシェアリング事業者14は、サービス提供者12に契約金を支払う。また、カーシェアリング事業者14は、カーシェアリング利用者16が利用する自動車20が上述の目的候補地(複数の場合にはそのうちの何れか)に到達した場合、自動車20のメンテナンスの頻度や費用の低減を図ることができる。
カーシェアリング利用者16は、カーシェアリング事業者14から自動車20の提供を受けると共にカーシェアリング事業者14に自動車20の利用料金を支払う。また、カーシェアリング利用者16は、利用中の自動車20で、上述の的候補地(複数の場合にはそのうちの何れか)に到達した場合、サービス提供者12からインセンティブを受領することができる。
次に、こうして構成された実施例のサービスシステム10の動作、特に、サービス提供者12のサーバ12aの動作について説明する。図3は、サーバ12aにより実行される目的候補地設定ルーチンの一例を示すフローチャートであり、図4は、サーバ12aにより実行されるインセンティブ付与ルーチンの一例を示すフローチャートである。以下、順に説明する。
図3の目的候補地設定ルーチンに対説明する。このルーチンは、サーバ12aが、カーシェアリング利用者16が利用する(カーシェアリング事業者14が所有する)自動車20から起動の旨(イグニッションスイッチ80がオンされた旨)を受信したときに実行される。このルーチンが実行されると、サーバ12aは、最初に、自動車20のエンジン21の燃焼室29内のデポジットの堆積量Qdや自動車20の現在地を取得する(ステップS100)。この処理では、例えば、サーバ12aは、エンジン21の燃焼室29内のデポジットの堆積量Qdや現在地の取得要求を自動車20に送信し、自動車20から送信されたデポジットの堆積量Qdや現在地を受信することにより、デポジットの堆積量Qdや現在地を取得する。
こうしてデータを取得すると、取得したデポジットの堆積量Qdを閾値Qdrefと比較する(ステップS110)。ここで、閾値Qdrefは、燃焼室29内のデポジットの除去が要求されているか否かを判定するのに用いられる閾値である。ステップS110でデポジットの堆積量Qdが閾値Qdref未満のときには、燃焼室29内のデポジットの除去が要求されていないと判断し、本ルーチンを終了する。
ステップS110でデポジットの堆積量Qdが閾値Qdref以上のときには、燃焼室29内のデポジットの除去が要求されていると判断し、燃焼室29内のデポジットを除去するための除去用走行条件を設定する(ステップS120)。図5は、除去用走行条件としての自動車20の予測トリップ時間Ttrと予測平均車速Vavとの関係の一例を示す説明図である。図中、ハッチングを付した領域が除去用走行条件を満たす領域であり、実験や解析、機械学習などにより定められる。図示するように、除去用走行条件における自動車20の予測トリップ時間Ttrは、予測平均車速Vavが高いほど短くなるように設定される。これは、一般に、自動車20の平均車速が高いほど、燃焼室29内の温度が高くなっており、燃焼室29内のデポジットを除去しやすく(焼き切りやすく)なっていると考えられるためである。なお、図5では、除去用走行条件として、予測平均車速Vavと予測トリップ時間Ttrとの関係を1つだけ定めたものの、デポジットの堆積量Qdが多いほど同一の予測平均車速Vavに対して予測トリップ時間Ttrが長くなるように予測平均車速Vavと予測トリップ時間Ttrとの関係を複数定めるものとしてもよい。これは、デポジットの堆積量Qdが多いほどそれを焼き切るのに要する時間が長くなるためである。
こうして除去用走行条件を設定すると、自動車20の現在地、地図情報、道路交通情報などに基づいて、除去用走行条件(予測平均車速Vavおよび予測トリップ時間Ttrの条件)を満たすように少なくとも1つの目的候補地を設定し(ステップS130)、設定した少なくとも1つの目的候補地を自動車20に送信して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。ここで、目的候補地としては、例えば、スーパーや飲食店、レジャー施設などを挙げることができる。ステップS130の処理では、例えば、自動車20の現在地、地図情報、道路交通情報などに基づいて、予測平均車速Vavおよび予測トリップ時間Ttrが図5のハッチングを付した領域内となる少なくとも1つの目的候補地を設定する。自動車20のナビゲーション装置60は、サービス提供者12のサーバ12aから少なくとも1つの目的候補地を受信すると、その少なくとも1つの目的候補地を表示部に表示する。このようにして、カーシェアリング利用者16に、除去用走行条件を満たす目的候補地を提案することができる。
次に、図4のインセンティブ付与ルーチンについて説明する。このルーチンは、サーバ12aが、自動車20から目的候補地(複数の場合にはその何れか)に到達した旨を受信したときに実行される。このルーチンが実行されると、サーバ12aは、最初に、自動車20の燃料のオクタン価Noやアルコール含有率Caを取得する(ステップS200)。この処理では、例えば、サーバ12aは、燃料のオクタン価Noやアルコール含有率Caの取得要求を自動車20に送信し、自動車20から送信された燃料のオクタン価Noやアルコール含有率Caを受信することにより、燃料のオクタン価Noやアルコール含有率Caを取得する。なお、自動車20は、給油スタンドで燃料タンクに給油が行なわれたときに給油スタンドとの通信により燃料のオクタン価Noやアルコール含有率Caを取得したり、点火制御における点火時期などに基づいて燃料のオクタン価Noやアルコール含有率Caを推定したりする。
こうしてデータを入力すると、入力したオクタン価Noを閾値Norefと比較する(ステップS210)。ここで、閾値Norefは、オクタン価Noが比較的高いか否かを判定するのに用いられる閾値であり、例えば、レギュラー燃料とハイオク燃料との境界値などが用いられる。
ステップS210でオクタン価Noが閾値Noref未満のときには、基本インセンティブIsbsをインセンティブIsに設定し(ステップS220)、設定したインセンティブIsを付与して(ステップS280)、本ルーチンを終了する。ステップS280の処理では、例えば、サーバ12aは、カーシェアリング利用者16が所有する携帯端末(例えば、スマートフォンやタブレット端末)の所定アプリケーションに各種ポイントなどを付与する。このようにして、自動車20が目標候補地まで走行することを推奨することにより、エンジン21のデポジットの十分な除去を促進させることができる。
ステップS210でオクタン価Noが閾値Noref以上のときには、アルコール含有率Caが値0であるか否かを判定する(ステップS230)。アルコール含有率Caが値0のときには、燃料がアルコールを含んでいないと判断し、オクタン価Noに基づき且つ値1よりも大きい係数k1を設定し(ステップS240)、設定した係数k1を基本インセンティブIsbsに乗じた値をインセンティブIsに設定し(ステップS250)、設定したインセンティブIsを付与して(ステップS280)、本ルーチンを終了する。
ここで、係数k1は、例えば、オクタン価Noと係数k1との関係として実験や解析、機械学習により予め定めた第1係数設定用マップにオクタン価Noを適用して設定することができる。図6は、第1係数設定用マップの一例を示す説明図である。図示するように、係数k1は、オクタン価Noが高いほど値1に対して大きくなるように設定される。これにより、インセンティブIsは、オクタン価Noが高いほど高くなるように設定されることになる。エンジン21の燃焼室29内にデポジットが堆積すると、燃焼室29内の容量が少なくなって圧縮率が高くなり、オクタン価Noが低いほどノッキングなどの異常燃焼が生じやすくなる。言い換えると、オクタン価Noが高いほど異常燃焼が生じにくく(燃焼が安定して)デポジットを焼き切りやすくなる。また、ハイオク燃料の場合、燃料に含まれる添加剤により、レギュラー燃料に比して、デポジットを焼き切りやすくなる。これらを踏まえて、実施例では、オクタン価Noが閾値Noref以上のときにおいて、オクタン価Noが高いほど高くなるようにインセンティブIsを設定するものとした。このようにしてオクタン価Noに応じてインセンティブIsをより適切に設定することができる。
ステップS230でアルコール含有率Caが値0でないときには、燃料がアルコールを含んでいると判断し、アルコール含有率Caに基づき且つ値1よりも大きい係数k2を設定し(ステップS260)、設定した係数k2で基本インセンティブIsbsを除した値をインセンティブIsに設定し(ステップS270)、設定したインセンティブIsを付与して(ステップS280)、本ルーチンを終了する。
ここで、係数k2は、例えば、アルコール含有率Caと係数k2との関係として実験や解析、機械学習により予め定めた第2係数設定用マップにアルコール含有率Caを適用して設定することができる。図7は、第2係数設定用マップの一例を示す説明図である。図示するように、係数k2は、アルコール含有率Caが高いほど値1に対して大きくなるように設定される。これにより、インセンティブIsは、アルコール含有率Caが高いほど低くなるように設定されることになる。ガソリンとアルコールとの混合燃料が用いられる場合、ガソリンが用いられる場合に比して、燃料が劣化(酸化)しやすく、その劣化に起因するデポジットが生成しやすくなる。そして、燃料が劣化すると、燃料の揮発性の悪化と粘度の上昇とが発生し、燃焼効率の悪化によるデポジットの焼き切り不良や、粘度上昇による新たなデポジットの生成の懸念がある。これを踏まえて、実施例では、アルコール含有率Caが高いほど低くなるようにインセンティブIsを設定するものとした。このようにしてアルコール含有率Caに応じてインセンティブIsをより適切に設定することができる。なお、給油の際などに、アルコール含有率Caの比較的高い燃料を給油するとインセンティブIsが低くなる旨をカーシェアリング利用者16に報知することにより、アルコール含有率Caの比較的高い燃料の給油の抑制を運転者に促すことができる。
以上説明した実施例のサービスシステム10では、管理システムとしてのサービス提供者12のサーバ12aは、カーシェアリング利用者16が利用する(カーシェアリング事業者14が所有する)自動車20のエンジン21の燃焼室29内のデポジットの堆積量Qdが閾値Qdref以上のときには、燃焼室29内のデポジットを除去するための除去用走行条件を満たすように少なくとも1つの目的候補地を提案し、自動車20が目的候補地に到達すると、インセンティブを付与する。このようにして、自動車20が目標候補地まで走行することを推奨することにより、エンジン21のデポジットの十分な除去を促進させることができる。
実施例のサービスシステム10では、デポジットの堆積量Qdが閾値Qdref以上のときの除去用走行条件として、図5に示したように、自動車20の予測トリップ時間Ttrと予測平均車速Vavとの関係とした。しかし、これに自動車20の停車回数(エンジン21の予測停止回数)を加味するものとしてもよい。この場合、エンジン21の予測停止回数が多いほど同一の予測平均車速Vavに対して予測トリップ時間Ttrが長くなるように予測平均車速Vavと予測トリップ時間Ttrとの関係を複数定めるものとしてもよい。これは、エンジン21の停止回数が多いほど燃焼室29内の温度が低下しやすく、デポジットを焼き切りにくくなるためである。
実施例のサービスシステム10では、サービス提供者12のサーバ12aは、オクタン価Noが閾値Noref未満のときには、基本インセンティブIsbsをインセンティブIsに設定し、オクタン価Noが閾値Noref以上で且つ燃料がアルコールを含んでいないときには、オクタン価Noに基づき且つ値1よりも大きい係数k1を基本インセンティブIsbsに乗じた値をインセンティブIsに設定し、オクタン価Noが閾値Noref以上で且つ燃料がアルコールを含んでいるときには、アルコール含有率Caに基づき且つ値1よりも大きい係数k2で基本インセンティブIsbsを除した値をインセンティブIsに設定するものとした。しかし、オクタン価Noが閾値Noref以上で且つ燃料がアルコールを含んでいないときには、値1よりも大きく且つ定数の係数k1を基本インセンティブIsbsに乗じた値をインセンティブIsに設定するものとしてもよい。また、オクタン価Noが閾値Noref以上で且つ燃料がアルコールを含んでいるときには、値1よりも大きく且つ定数の係数k2で基本インセンティブIsbsを除した値をインセンティブIsに設定するものとしてもよい。さらに、オクタン価Noと閾値Norefとの大小関係に拘わらずに、燃料がアルコールを含んでいないときには、値1よりも大きく且つ可変または定数の係数k1を基本インセンティブIsbsに乗じた値をインセンティブIsに設定し、燃料がアルコールを含んでいるときには、アルコール含有率Caに基づき且つ可変または定数の係数k2で基本インセンティブIsbsを除した値をインセンティブIsに設定するものとしてもよい。加えて、燃料がアルコールを含んでいるか拘わらずに、オクタン価Noに基づいてインセンティブIsを設定するものとしてもよい。また、オクタン価Noやアルコール含有率Caに拘わらずに、一定のインセンティブIsを設定するものとしてもよい。
実施例のサービスシステム10では、サービス提供者12(サーバ12a)とカーシェアリング事業者14とカーシェアリング利用者16とを備えるものとした。しかし、図8の変形例のサービスシステム10Bに示すように、サービス提供者12とカーシェアリング事業者14とカーシェアリング利用者16とに加えて、広告主18を更に備えるものとしてもよい。広告主18としては、例えば、スーパーや飲食店、レジャー施設などを挙げることができる。広告主18は、サービス提供者12に広告料金を支払う。サービス提供者12(サーバ12a)は、図3の目的候補地設定ルーチンのステップS130の処理で、除去用走行条件を満たす範囲内で、広告主18の所望地点を目的候補地に優先的に設定する。また、目的候補地が複数の場合、カーシェアリング利用者16に、優先的に提案する。このようにして、カーシェアリング利用者16に、自動車20で広告主18の所望地点に向かうように促すことができる。
実施例のサービスシステム10では、メンテナンス低減サービスを提供するサービス提供者12と、メンテナンス低減サービスを利用するメンテナンス低減サービス利用者であるカーシェアリング事業者14と、自動車20の運転者であるカーシェアリング利用者16とを備えるものとした。しかし、カーシェアリング事業者14およびカーシェアリング利用者16に代えて、レンタカー事業者およびレンタカー利用者を備えるものとしてもよい。
実施例では、自動車20のエンジン21は、筒内噴射弁26を備えるものとした。しかし、筒内噴射弁26に加えて、吸気ポートに燃料を噴射するポート噴射弁を更に備えるものとしてもよい。
実施例では、自動車20は、エンジン21からの動力を用いて走行する一般的なエンジン車として構成されるものとした。しかし、自動車20は、エンジン車に代えて、エンジン21およびモータを有するハイブリッド車として構成されるものとしてもよい。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、管理システムの製造産業などに利用可能である。
10,10B サービスシステム、12 サービス提供者、12a サーバ、14 カーシェアリング事業者、16 カーシェアリング利用者、18 広告主、20 自動車、21 エンジン、22 エアクリーナ、23 吸気管、23a エアフローメータ、23t 温度センサ、24 スロットルバルブ、24a スロットルポジションセンサ、26 筒内噴射弁、28 吸気バルブ、29 燃焼室、30 点火プラグ、32 ピストン、33 排気バルブ、34 排気管、35 浄化装置、35a 浄化触媒、37 フロント空燃比センサ、38 リヤ空燃比センサ、40 クランクシャフト、40a クランクポジションセンサ、42 水温センサ、44 カムポジションセンサ、48 ノックセンサ、50 自動変速装置、56 駆動軸、58 デファレンシャルギヤ、59 駆動輪、60 ナビゲーション装置、66 ブレーキペダルポジションセンサ、70 電子制御ユニット、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、87 車速センサ。

Claims (1)

  1. 車両に搭載されるエンジンを管理する管理システムであって、
    前記エンジンのデポジットの堆積量が所定堆積量以上のときに、前記デポジットを除去するための除去用走行条件を満たすように目標候補地を提案し、
    前記車両が前記目標候補地に到達すると、インセンティブを付与する、
    管理システム。
JP2021207858A 2021-12-22 2021-12-22 管理システム Pending JP2023092694A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021207858A JP2023092694A (ja) 2021-12-22 2021-12-22 管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021207858A JP2023092694A (ja) 2021-12-22 2021-12-22 管理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023092694A true JP2023092694A (ja) 2023-07-04

Family

ID=87000933

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021207858A Pending JP2023092694A (ja) 2021-12-22 2021-12-22 管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023092694A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11149614B2 (en) Systems and method for exhaust warm-up strategy
US10309793B2 (en) Systems and methods for particulate filter regeneration
US9732646B2 (en) Systems and methods for opportunistic diesel particulate filter regeneration
US11092453B2 (en) Systems and methods for particulate filter regeneration
US10961893B2 (en) Systems and methods for particulate filter regeneration
CN109866755B (zh) 混合动力车辆和用于混合动力车辆的控制器
JP5803964B2 (ja) ハイブリッド自動車
US9551258B2 (en) Control apparatus for optimizing the regeneration of an aftertreatment device
US11440528B2 (en) Systems and methods for managing aftertreatment systems
JP2023092694A (ja) 管理システム
JP4457696B2 (ja) エンジンの排気浄化装置
CN110344952B (zh) 用于运行机动车的内燃机的方法、驱动系统和机动车
EP3876207A1 (en) Fuel property diagnostic device
US20210180491A1 (en) Exhaust purification system of internal combustion engine
JP5790569B2 (ja) 車両用内燃機関の制御装置
JP6984372B2 (ja) ハイブリッド自動車
WO2021025875A1 (en) Systems and methods for adaptive control of aftertreatment systems
CN113635884B (zh) 车辆状态监视装置
EP3992013A1 (en) Degradation determination device for secondary battery
JP2017115800A (ja) 車両の制御装置
JP2024086444A (ja) オイル交換通知方法
JP2023142998A (ja) 車両制御システム
GB2571744A (en) Controller and method for controlling a vehicle