JP2023092072A - データ流通システム及びデータ利用条件決定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】データの利用条件を動的に合意するデータ取引における安心及び安全を高める、データ流通システム及びデータ利用条件決定方法を提供する。【解決手段】データ流通システム1において、所定のデータ取引者の間でデータ取引が行われるとき、交渉仲介サービス部(交渉仲介サービス装置40)は、データ取引者の間で実施可能な複数の利用条件の各利用条件について、データ取引者が当該利用条件を遂行する可能性を表す遂行可能性の指標を算出する第1の処理と、遂行可能性の指標に基づいて、複数の利用条件から所定数の利用条件候補を抽出し、当該利用条件候補を提供者装置10-1~10-N及び利用者装置20-1~20-Nに通知する第2の処理と、を実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、データ流通システム及びデータ利用条件決定方法に関し、データ提供者とデータ利用者との間で利用条件を定めてデータの取引を行うデータ流通システム及びデータ利用条件決定方法に適用して好適なものである。
近年、データを提供する人(データ提供者)とデータが欲しい人(データ利用者)とを仲介するプラットホームを活用したデータ流通サービスが提供されている。例えば、情報銀行はデータ流通サービスの1形態と考えられ、流通されるデータは個人情報を含む個人のデータである。
データの取引では、取引者間でデータの利用条件(データ利用条件)に合意することが必要である。オープンデータの取引では、データ提供者が策定したデータ利用条件を開示し、データ利用者がデータ利用条件に合意した場合に、データ取引がなされることが一般的である。そしてデータ利用条件を動的にすると、柔軟性が高まり、データ利用者は自身の要求に合ったデータを入手することができ、データ提供者はより多くの利用者にデータを提供することができると考えられている。
データ取引においてデータ利用条件を動的に決定する方法としては交渉があり、自動的に交渉する方法も提案されている。例えば、非特許文献1では、第三者エージェント(メディエーター)の介入によって社会的に効用の高い自動交渉が実現できるとして、データ流通での利用条件に関する交渉を対象としてメディエーターが条件の候補を出すことが開示されている。
戸嶋丈士、他3名、「情報流通においてデータ提供への対価を決定する第三者エージェントを用いた自動交渉」、情報処理学会論文誌、2021年2月15日、第62巻、第2号、p.508-517
しかし、上述した非特許文献1を含む従来技術では、データ利用条件を自動交渉で調整することができたとしても、実際に相手がその利用条件を遵守してくれるかは分からないため、安心かつ安全なデータ取引を実現することは難しいと想定される。したがって、相手がデータ利用条件を遵守してくれるかを考慮して、データ取引者間で最適なデータ利用条件を決定できるようになることが求められる。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、データの利用条件を動的に合意する際に、データ取引者が取引先による利用条件の遵守の可能性を考慮して好適な利用条件を選択及び決定できるようにすることで、データ取引における安心及び安全を高めることが可能なデータ流通システム及びデータ利用条件決定方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、データ取引の利用条件を動的に交渉するデータ流通システムであって、データ取引者の一方であるデータ提供者が使用する1以上の提供者装置と、データ取引者の他方であるデータ利用者が使用する1以上の利用者装置と、前記利用条件の交渉を仲介する交渉仲介サービス部と、を備え、所定のデータ取引者の間でデータ取引が行われるとき、前記交渉仲介サービス部は、前記データ取引者の間で実施可能な複数の利用条件の各利用条件について、前記データ取引者が当該利用条件を遂行する可能性を表す遂行可能性の指標を算出する第1の処理と、前記遂行可能性の指標に基づいて、前記複数の利用条件から所定数の利用条件候補を抽出し、当該利用条件候補を前記提供者装置及び前記利用者装置に通知する第2の処理と、を実行する、データ流通システムが提供される。
また、かかる課題を解決するため本発明においては、データ取引の利用条件を動的に交渉するデータ流通システムによるデータ利用条件決定方法であって、前記データ流通システムは、データ取引者の一方であるデータ提供者が使用する1以上の提供者装置と、データ取引者の他方であるデータ利用者が使用する1以上の利用者装置と、前記利用条件の交渉を仲介する交渉仲介サービス部と、を有し、所定のデータ取引者の間でデータ取引が行われるとき、前記交渉仲介サービス部が、前記データ取引者の間で実施可能な複数の利用条件の各利用条件について、前記データ取引者が当該利用条件を遂行する可能性を表す遂行可能性の指標を算出する遂行可能性算出ステップと、前記交渉仲介サービス部が、前記遂行可能性の指標に基づいて、前記複数の利用条件から所定数の利用条件候補を抽出し、当該利用条件候補を前記提供者装置及び前記利用者装置に通知して前記データ取引者の双方による評価を要求する候補抽出ステップと、前記交渉仲介サービス部が、前記データ取引者の双方による評価の結果に基づいて、前記データ取引における最終的な利用条件を決定し、前記提供者装置及び前記利用者装置に通知する利用条件決定ステップと、を備える、データ利用条件決定方法が提供される。
本発明によれば、データの利用条件を動的に合意するデータ取引における安心及び安全を高めることができる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施形態に係るデータ流通システム1の構成例を示すブロック図である。 利用条件管理テーブルの一例を示す図である。 第1の実施形態においてデータ流通システム1で実行されるデータ利用条件の合意の手順例を示すシーケンス図である。 遂行可能性リスクを算出する処理の処理手順例を示すフローチャートである。 利用制御のケイパビリティ管理表の一例を示す図である。 利用条件候補を抽出する処理の処理手順例を示すフローチャートである。 候補推薦メッセージの一例を示す図である。 第2の実施形態においてデータ流通システム1で実行されるデータ利用条件の合意の手順例を示すシーケンス図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳述する。
以下の説明では、「テーブル」や「表」、「リスト」等の表現にて各種情報を説明することがあるが、各種情報は、これら以外のデータ構造で表現されていてもよい。データ構造に依存しないことを示すために「XXテーブル」、「XXリスト」等を「XX情報」と呼ぶことがある。各情報の内容を説明する際に、「識別情報」、「識別子」、「名」、「ID」、「番号」等の表現を用いるが、これらについてはお互いに置換が可能である。
また、以下の説明では、プログラムを実行して行う処理を説明する場合があるが、プログラムは、少なくとも1以上のプロセッサ(例えばCPU)によって実行されることで、定められた処理を、適宜に記憶資源(例えばメモリ)及び/又はインターフェースデバイス(例えば通信ポート)等を用いながら行うため、処理の主体がプロセッサとされてもよい。同様に、プログラムを実行して行う処理の主体が、プロセッサを有するコントローラ、装置、システム、計算機、ノード、ストレージシステム、ストレージ装置、サーバ、管理計算機、クライアント、又は、ホストであってもよい。プログラムを実行して行う処理の主体(例えばプロセッサ)は、処理の一部又は全部を行うハードウェア回路を含んでもよい。例えば、プログラムを実行して行う処理の主体は、暗号化及び復号化、又は圧縮及び伸張を実行するハードウェア回路を含んでもよい。プロセッサは、プログラムに従って動作することによって、所定の機能を実現する機能部として動作する。プロセッサを含む装置及びシステムは、これらの機能部を含む装置及びシステムである。
プログラムは、プログラムソースから計算機のような装置にインストールされてもよい。プログラムソースは、例えば、プログラム配布サーバ又は計算機が読み取り可能な記憶メディアであってもよい。プログラムソースがプログラム配布サーバの場合、プログラム配布サーバはプロセッサ(例えばCPU)と記憶資源を含み、記憶資源はさらに配布プログラムと配布対象であるプログラムとを記憶してよい。そして、プログラム配布サーバのプロセッサが配布プログラムを実行することで、プログラム配布サーバのプロセッサは配布対象のプログラムを他の計算機に配布してよい。また、以下の説明において、2以上のプログラムが1つのプログラムとして実現されてもよいし、1つのプログラムが2以上のプログラムとして実現されてもよい。
なお、以下の説明では、同種の要素を区別せずに説明する場合には、添字や枝番を含む参照符号のうちの共通部分(添字や枝番を除く部分)を使用し、同種の要素を区別して説明する場合には、添字や枝番を含む参照符号を使用することがある。例えば、提供者装置を特に区別せずに説明する場合には「提供者装置10」と記載するのに対して、個々の提供者装置10を区別して説明する場合には「提供者装置10-1」、「提供者装置10-2」、・・・、「提供者装置10-N」のように記載する。
(1)第1の実施形態
(1-1)データ流通システム1の構成
図1は、本発明の第1の実施形態に係るデータ流通システム1の構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、データ流通システム1はデータ提供者が使用する情報処理装置である1以上の提供者装置10と、データ利用者が使用する情報処理装置である1以上の利用者装置20と、データのカタログを集中的に管理するカタログ管理サービス装置30と、データ提供者とデータ利用者との間でデータの利用条件(データ利用条件)の交渉を仲介する交渉仲介サービス装置40と、提供者装置10をネットワーク経由で管理する管理端末51と、利用者装置20をネットワーク経由で管理する管理端末52と、を備えて構成される。そして、提供者装置10、利用者装置20、カタログ管理サービス装置30、及び交渉仲介サービス装置40は、ネットワーク60を介して相互に接続される。また、提供者装置10と管理端末51はネットワーク61を介して接続され、利用者装置20と管理端末52はネットワーク62を介して接続される。
なお、以降の説明において、「データ提供者」と「提供者装置10」は、データを提供する側という観点で用いられる場合には相互に読み替え可能である。同様に、「データ利用者」と「利用者装置20」は、データが提供される側(データを利用する側)という観点で用いられる場合には相互に読み替え可能である。
(1-1-1)提供者装置10
提供者装置10は、業務システム110及びデータ取引コネクタ120を有して構成される。
業務システム110は、データ提供者の組織が業務で処理するシステムであって、顧客データや業務で必要なその他のデータを処理する。また、業務システム110は、自システムで処理したデータをデータソースとして保管(蓄積)する機能も有する。本実施形態のデータ流通システム1によるデータ取引では、業務システム110が保管するデータソースのうちから、データ利用者に提供可能とされたデータが、データ取引コネクタ120を介して利用者装置20に提供される。
データ取引コネクタ120は、業務システム110に保管されたデータをデータ利用者に提供する際に経由される処理部であって、所定のデータ利用条件に適合するようにデータを処理したり(データ利用条件に従ってデータを利用可能に処理したり)、データの提供先を制御したりする機能を有する。データ取引コネクタ120は、利用条件管理部121及び利用制御部122を備えて構成される。
利用条件管理部121は、提供するデータに適用するデータ利用条件を管理する処理部であって、交渉仲介サービス装置40とのやり取りを経て、取引先間で合意可能なデータ利用条件を決定する。
利用制御部122は、利用条件管理部121で決定されたデータ利用条件に合った形態でデータの提供を行う処理部である。利用制御部122は、業務システム110から取得したデータについて、利用者装置20のデータ取引コネクタ220とやり取りを行い、データ利用条件に従うようにデータを提供したり、データ提供に関する制御情報を送受信したりする。
(1-1-2)利用者装置20
利用者装置20は、業務システム210及びデータ取引コネクタ220を有して構成される。
業務システム210は、データ利用者の組織が業務で処理するシステムであって、当該組織が入手した業務に必要なデータ、及びデータ提供者から入手したデータを処理する。また、業務システム210は、データシンクとしての機能も有し、すなわち、当該組織が入手した業務に必要なデータ、及びデータ提供者から入手したデータを保管(蓄積)する機能も有する。本実施形態のデータ流通システム1によるデータ取引では、データ提供者から入手したデータが、データ取引コネクタ220を介して業務システム210に保管(蓄積)され、データ利用者の組織における業務に利用される。
データ取引コネクタ220は、データ提供者から入手したデータを業務システム210に蓄積する際に経由される処理部であって、所定のデータ利用条件に適合するようにデータを処理したり、上記データ利用条件を管理したりする機能を有する。データ取引コネクタ120と同様に、データ取引コネクタ220は、利用条件管理部221及び利用制御部222を備えて構成される。
利用条件管理部221は、データ利用者が利用する各データに適用するデータ利用条件を管理する処理部であって、交渉仲介サービス装置40とのやり取りを経て、取引先間で合意可能なデータ利用条件を決定する。
利用制御部222は、利用条件管理部221で決定されたデータ利用条件に合った形態でデータの利用を行う処理部である。利用制御部222は、提供者装置10から受信したデータについて、提供者装置10のデータ取引コネクタ120とやり取りを行い、データ利用条件に従うように(例えば、一定期間が過ぎたらデータを削除する、一定回数以内の取得が可能等)データを処理したり、データ利用に関する制御情報を送受信したりする。
(1-1-3)カタログ管理サービス装置30
カタログ管理サービス装置30は、取引されるデータのメタデータ、コネクタ(データ取引コネクタ120,220)に関するメタデータ、及びデータを取引する組織のメタデータを、収集、保持、及び管理する機能を有し、さらに、これらのメタデータの取得要求に対して該当するメタデータを返信する機能を有する。
上記したデータのメタデータには、データのタイトルや説明、データの仕様、データの所在、及びデフォルトとなる利用条件などが含まれる。また、コネクタのメタデータには、コネクタを介したデータ取引の履歴などのコネクタ取引履歴、コネクタのIDやバージョン、及びコネクタが備える機能一覧等、コネクタ機能の全般に関する情報が含まれる。また、組織のメタデータには、組織のID、名称、及び説明に加えて、組織が実施したデータ取引の履歴データや、組織のデータ取引に関する信用度といった情報が含まれる。
図1に示すように、カタログ管理サービス装置30は、コネクタ取引履歴管理部310、コネクタ機能管理部320、組織取引履歴管理部330、組織信用度管理部340、及び利用条件管理部350を含んで構成される。
コネクタ取引履歴管理部310は、コネクタを介したデータ取引の履歴を、当該コネクタから収集して保持する。ここで、データ取引の履歴とは、取引が実施された日時、データ提供者のID、データ利用者のID、データのID、取引の内容(例えば、データ送信、データ加工、または、データ利用条件に定められた所定の処理の実行等)の履歴をログとして管理するものである。また、コネクタ取引履歴管理部310は、自身が保持しているメタデータを対象とする取得要求に対して、該当するメタデータを返す。
コネクタ機能管理部320は、コネクタのIDやバージョン、コネクタが有する機能一覧など、コネクタ機能の情報を収集及び保持する。また、コネクタ機能管理部320は、自身が保持するメタデータを対象とする取得要求に対して、該当するメタデータを返す。
組織取引履歴管理部330は、組織が実施したデータ取引の履歴データの情報を収集及び保持する。また、組織取引履歴管理部330は、自身が保持するメタデータを対象とする取得要求に対して、該当するメタデータを返す。なお、組織取引履歴管理部330とコネクタ取引履歴管理部310とでは、その機能及び扱うデータが一部重複するが、コネクタ取引履歴管理部310が、コネクタ単位で、当該コネクタを介したデータ取引の履歴データを管理するのに対して、組織取引履歴管理部330は、組織単位で、当該組織が有するすべてのコネクタを介したデータ取引の履歴データを管理する。
組織信用度管理部340は、組織のデータ取引に関する信用度の情報を保持する。ここで言う「信用度」は、合意したデータ利用条件がどの程度遵守されそうであるかを数値化した指標である。組織のデータ取引に関する信用度は、データ流通システム1が仲介して実施された過去の複数の取引データに基づいて、人またはプログラムによって算出される。具体的には例えば、一定以上のデータ取引実績があるか、合意したデータ利用条件に対する違反回数はどの程度か、該当組織の情報システム(業務システム210)において情報セキュリティの事故(個人データの情報漏洩等)が発生したことがあるか、等に基づいて、組織のデータ取引に関する信用度を算出し決定する。プログラムによって上記信用度を算出する場合、例えば組織信用度管理部340が当該プログラムを実行する。以上のことを踏まえると、組織信用度管理部340が保持する情報のデータ構造は、組織のIDと組織の信用度を表す数値とを含むものとなる。
利用条件管理部350は、データ取引における利用条件のデフォルト値(交渉を行わない場合に適用される初期条件の値)と利用条件の各項目の調整可否に関する情報を取得及び管理する。利用条件管理部350は、これらの値をデータ提供者ごと、または提供可能なデータごとに登録する。以下に、提供可能なデータごとに登録する場合を例として、利用条件管理部350が保持する情報(利用条件管理テーブル)のデータ構造例を説明する。
図2は、利用条件管理テーブルの一例を示す図である。図2に例示した利用条件管理テーブル710は、上述したように利用条件管理部350が取得し管理する情報である。
利用条件管理テーブル710は、取引データのIDを示すデータID711、データ利用条件を構成する各項目の名称を示す利用条件項目712、利用条件項目712のデフォルト値を示すデフォルト値713、及び、利用条件項目712の値が交渉によって調整可能であるか否かを表す調整可否714を有して構成される。
利用条件項目712としては、データの提供の際にコネクタを利用するか否か(コネクタ利用)、利用目的に制限があるか否か(利用目的の制限)、利用場所の制限があるか否か(利用場所の制限)等がある。また、図2の例では、対象項目の値が交渉によって調整できる場合に調整可否714は「調整可」と表され、対象項目の値が交渉によって調整できない場合に調整可否714は「調整不可」と表されている。
このような利用条件管理テーブル710は、例えば、データ利用者の管理者が取引候補となるデータの利用条件を閲覧し、デフォルト値で利用条件を受け入れ可能であるか否かや、受け入れできない利用条件項目が調整可能な項目であるか否かを確認し、利用条件の交渉を行うか否かを総合的に判断するために使用される。また、上記判断は、通常は人が行うことを想定しているが、予め定めた所定の判断基準に基づいて、プログラムによって自動で判断するように構成してもよい。
(1-1-4)交渉仲介サービス装置40
交渉仲介サービス装置40は、データ提供者とデータ利用者との間でデータ利用条件を直接交渉させずに仲介する装置であって、両者にとってWin-Winとなる(すなわち、両者にとって利益がある)データ利用条件を提示する。図1に示すように、交渉仲介サービス装置40は、効用関数管理部410、利用条件遂行可能性管理部420、及び利用条件候補リコメンド部430を含んで構成される。
効用関数管理部410は、各データ取引者(データ提供者及びデータ利用者)がデータ利用条件を利用した場合にどのような効用の値を得るかを管理する。ここで、効用関数とは、データ利用条件の各項目の値が与えられたときに、データ取引者が得る効用(利益)を数値化したものである。効用の算出方法としては、各データ利用条件に対して重みとなる数値(合計は1)を与え、データ利用条件の各項目単体での効用のスコアを0~1にした際に(例えば、値が大きい方が有益であることを意味する)、重みと各項目単体の効用の値との積の総和をとる。この効用関数は、データ取引者となる組織のユーザに決めてもらってもよいし、データ利用条件に関してユーザ(または組織)にいくつかの質問を実施し、その結果から、効用関数を自動的に推定して定めてもよい。
利用条件遂行可能性管理部420は、データ取引者ごとに、データ利用条件の各項目とその値に対して、どの程度遂行可能性が高いか、あるいは、遂行できないリスクがどの程度高いかを数値化して管理する。この数値は、例えば、コネクタの機能に基づいて算出する。データ利用条件の各項目に対応するコネクタの機能がある場合には、遂行可能性が高い(遂行できないリスクが低い)と判断し、対応するコネクタの機能がない場合には、遂行可能性が低い(遂行できないリスクが高い)と判断する。また、コネクタの機能だけでなく、該当する組織の取引履歴や組織の信用度に基づいて算出してもよい。
利用条件候補リコメンド部430は、データ提供者およびデータ利用者の効用関数やデータ利用条件の遂行可能性に基づいて、データ取引者の双方にとって好適なデータ利用条件の候補を所定数(1つもしくは予め定めた数)だけ出力し、データ提供者及びデータ利用者のコネクタを経由して、それらの候補を通知する機能を有する。
管理端末51,52は、自身が接続されるデータ提供者やデータ利用者の情報処理装置(提供者装置10,利用者装置20)に対して、主にコネクタの設定を行ったり、データ利用条件の合意に伴ってユーザに情報を提供したり、ユーザにデータ利用条件等を判断してもらったりする際に利用される情報処理装置である。すなわち、管理端末51,52は、自身が接続される提供者装置10または利用者装置20のコネクタとメッセージをやり取りする機能を有する。
本実施形態に係るデータ流通システム1が以上に説明した構成を備えることにより、提供者装置10は、交渉仲介サービス装置40を介して、利用者装置20との間で、最適なデータ利用条件を決定することができる。また、交渉仲介サービス装置40が、データ提供者及びデータ利用者の遂行可能性を考慮してデータ利用条件の候補を算出するため、データ提供者及びデータ利用者は、取引先のデータ利用条件の遂行可能性を考慮して、より適切なデータ利用条件を選択し合意することができる。
なお、以上の説明では、カタログ管理サービス装置30によってデータカタログが集中的に管理されていたが、本実施形態に係るデータ流通システム1では、これらのデータカタログを分散して管理するようにしてもよい。また、提供者装置10と利用者装置20とに分けて記載したが、人(ユーザ)や組織がデータ提供者とデータ利用者の両方を兼ねることもあり、その場合には、提供者装置10と利用者装置20とが同一となることもある。
(1-2)データ利用条件の合意シーケンス
図3は、第1の実施形態においてデータ流通システム1で実行されるデータ利用条件の合意の手順例を示すシーケンス図である。以下に、図3を参照しながら、本実施形態におけるデータ利用条件の合意のシーケンスについて説明する。
なお、図3の説明において、データ提供者またはその組織によって行われる手順は、実際には提供者装置10が主体となって手順に対応する処理を行っていることを意味し、データ利用者またはその組織によって行われる手順は、実際には利用者装置20がその主体となって手順に対応する処理を行っていることを意味する。これらは、後述する別のシーケンス図(図8)やフローチャート(図4,図6)の説明でも同様である。
図3によればまず、データ利用者の組織が、カタログ管理サービス装置30に、取引先のデータ利用条件の取得要求を送信する(ステップS101)。ステップS101の要求に応えて、カタログ管理サービス装置30は、該当する取引先及びデータ利用条件をデータ利用者に返信する(ステップS102)。
次に、データ利用者は、ステップS102で取得したデータ利用条件を検討し、そのデータ利用条件では合意できず別の条件で取引したいと判断した場合には、交渉仲介サービス装置40に、データ利用条件の調整要求を送信する(ステップS103)。この調整要求には、取引先(例えば、ステップS102で取得したデータ利用条件の取引先)を一意に識別可能な取引先ID等の情報が含まれる。
交渉仲介サービス装置40は、データ利用条件の調整要求を受け取ると、当該調整要求に含まれる取引先IDに基づいて、該当するデータ取引者であるデータ提供者に対して、データ利用条件のプリファレンスの取得要求を送信し(ステップS104)、これを取得する(ステップS105)。ここで、データ利用条件のプリファレンスとは、データ利用条件を構成する複数の項目のうちどの項目が調整可能か、複数の項目でどの項目の優先度が高いか等を表す情報であって、効用関数に関する情報や、許容可能な遂行可能性等の情報を表す。これらのプリファレンス情報は、データ取引者がWin-Winとなるデータ利用条件の候補を導出するために必要となる情報であり、事前にデータ提供者及びデータ利用者が決定し、各コネクタにおいて保持管理されている。
また、交渉仲介サービス装置40は、ステップS103でデータ利用条件の調整要求を送信したデータ利用者に対しても、同様にデータ利用条件のプリファレンスの取得要求を送信し(ステップS106)、これを取得する(ステップS107)。
次に、交渉仲介サービス装置40は、カタログ管理サービス装置30に対して、データ利用者及びデータ提供者におけるコネクタの機能の取得を要求する(ステップS108)。カタログ管理サービス装置30は、この要求に対して、コネクタ機能管理部320が保持しているデータベースから該当するコネクタの機能一覧情報を取得し、これらの情報を交渉仲介サービス装置40に渡す(ステップS109)。
次に、交渉仲介サービス装置40は、カタログ管理サービス装置30に対して、データ利用者及びデータ提供者における組織の信用度の取得を要求する(ステップS110)。カタログ管理サービス装置30は、この要求に対して、組織信用度管理部340が保持しているデータベースから該当する組織の信用度の値を取得し、これらを交渉仲介サービス装置40に渡す(ステップS111)。
次に、交渉仲介サービス装置40は、データ利用条件を構成し得るすべての組み合わせを抽出し、これらの各データ利用条件に対して効用値と遂行可能性リスクを算出する(ステップS112)。ステップS112の処理の詳細は、図4を参照しながら後述する。
次に、交渉仲介サービス装置40は、ステップS112で算出した効用値と遂行可能性リスクとに基づいて、ステップS112で抽出した複数のデータ利用条件のうちからリスクを考慮して上位N件の候補を抽出し、これを推薦する利用条件候補とする(ステップS113)。ステップS113における利用条件候補の抽出処理の詳細は、図6を参照しながら後述する。
次に、交渉仲介サービス装置40は、ステップS113で決定した利用条件候補及びその遂行可能性リスクをデータ提供者及びデータ利用者に提示し、さらに、それぞれの利用条件候補に対する評価をデータ提供者及びデータ利用者に要求する(ステップS114,S115)。
そしてデータ提供者及びデータ利用者は、ステップS114,S115の要求に応えて、それぞれの利用条件候補に対する評価結果を交渉仲介サービス装置40に送信する(ステップS116,S117)。
次に、交渉仲介サービス装置40は、ステップS116,S117で取得したデータ提供者及びデータ利用者の双方からの評価結果(具体的には例えば、OK/NG、評価の高さを表すスコア)に基づいて、データ提供者及びデータ利用者の双方が合意可能なデータ利用条件を決定し(ステップS118)、決定したデータ利用条件をデータ提供者及びデータ利用者に通知する(ステップS119,S120)。ここで、合意可能なデータ利用条件の決定は、例えば、双方の評価結果がOKであるものを抽出し、その中から、両者の評価スコアの積が最大となるものを抽出する。もし評価スコアの積が最大となる利用条件候補が複数ある場合は、効用の積がより大きいものを抽出すればよい。
以上の処理により、交渉仲介サービス装置40は、データ利用条件の遂行可能性リスクを考慮して、Win-Winとなる利用条件候補を推薦することができる。また、データ提供者及びデータ利用者は、推薦されたそれらの利用条件候補から、遂行可能性リスクを考慮してそれぞれが評価を行い、その評価結果に基づいて最終的なデータ利用条件が決定されることで、遂行可能性リスクを考慮したデータ利用条件で合意することができる。
(1-2-1)遂行可能性リスクの算出
図4は、遂行可能性リスクを算出する処理の処理手順例を示すフローチャートである。図4に示す一連の処理は、図3のステップS104~S113の処理に相当し、データ取引者からデータ利用条件の調整要求を受けた場合に(図3のステップS103)、交渉仲介サービス装置40によって実行される。但し、ステップS206(図3のステップS113に相当)の処理の詳細は、図6を参照しながら後述する。
図4によればまず、交渉仲介サービス装置40は、関連するデータ取引者(提供者装置10,利用者装置20)のデータ利用条件のプリファレンスを取得する(ステップS201)。前述したように、データ利用条件のプリファレンスとは、データ利用条件を構成する複数の項目のうちどの項目が調整可能か、複数の項目でどの項目の優先度が高いか等を表す情報であって、効用関数に関する情報や、許容可能な遂行可能性等の情報を表す。これらのプリファレンス情報は、データ取引者がWin-Winとなるデータ利用条件の候補を導出するために必要となる情報であり、事前にデータ提供者及びデータ利用者が決定し、各コネクタにおいて保持管理されている。
次に、交渉仲介サービス装置40は、カタログ管理サービス装置30から、コネクタの機能や、コネクタに接続されたデータ取引者の利用環境に関する情報を取得する(ステップS202)。なお、コネクタの機能については、データ取引者が自ら申告した機能をそのまま認めるのではなく、データ取引者以外によってその情報の正しさが検証されているとする。
図5は、利用制御のケイパビリティ管理表の一例を示す図である。図5に示す利用制御のケイパビリティ管理表720は、交渉仲介サービス装置40が上記したコネクタの機能や利用環境の情報を取得する際に利用される一覧情報であって、例えば、カタログ管理サービス装置30のコネクタ機能管理部320が保持しているデータベースに記憶されている(カタログ管理サービス装置30以外で保持されていてもよい)。
図5に示すように、利用制御のケイパビリティ管理表720は、コネクタID721、項目722、対応レベル723、対応箇所724、及び関連ログ出力有無725の項目を有して構成される。
コネクタID721は、コネクタを一意に特定するための識別子である。項目722は、当該コネクタが提供するデータ利用条件の各項目の名称を示す。対応レベル723は、各項目に対応する値を示す。対応箇所724は、各項目の利用制御がどこに実装されているかの情報を示し、例えば、「コネクタ」または「利用環境」等の値で示される。関連ログ出力有無725は、該当する機能が関連するログとして出力されるか否かを示す。
このようなケイパビリティ管理表720を用いることにより、交渉仲介サービス装置40は、遂行可能性を算出するために必要となるコネクタや利用環境に関する情報を収集することができる。
図4の説明に戻る。ステップS202に次いで、交渉仲介サービス装置40は、カタログ管理サービス装置30から、組織の信用度を取得する(ステップS203)。なお、ここでは、カタログ管理サービス装置30が本情報を保持及び管理しているとしているが、別の機関などから同様の情報を入手できるのであれば、他から取得しても構わない。
次に、交渉仲介サービス装置40は、データ提供者とデータ利用者との間で取り得るデータ利用条件のすべての組み合わせを抽出する(ステップS204)。ステップS204の処理は、データ利用条件を構成する各項目で選択可能な値を組み合わせて、すべての組み合わせパターンに対応する複数のデータ利用条件を抽出することを意味する。
次に、交渉仲介サービス装置40は、ステップS204で抽出した各データ利用条件について、個々の項目及び値による遂行可能性リスクを算出する(ステップS205)。個々の遂行可能性は、例えば、コネクタ機能の有無、組織における過去の取引実績の有無、及び組織の信用度に基づいて、総合的に判定する。具体的には例えば、コネクタの機能がある場合には、技術的にその遂行が強制されるため遂行可能性が極めて高く、データ利用条件が遂行されないリスクは極めて低い(リスクレベル:None)。また、コネクタの機能がない場合でも、過去の取引実績において適切に処理されていたのであれば、遂行可能性が高く、リスクも低いと考えられる(リスクレベル:Low)。また、コネクタの機能もなく、過去の取引実績もない場合には、組織の信用度に基づいて判定することができる。組織の信用度が高いのであれば、各データ利用条件においても遂行される可能性が高く、リスクも低いと考えられる(リスクレベル:Low)が、組織の信用度が低い場合には、遂行可能性は低く、リスクは高いと判定できる(リスクレベル:High)。なお、上記説明における「高い」または「低い」という程度は、所定の閾値を基準として分類されると考えてよく、それぞれの閾値は、予め静的に定められるとしてもよいし、状況や環境等に応じてプログラムまたは人によって動的に設定される等としてもよい。
そして、ステップS205で各データ利用条件について個々のリスクを算出すると、最後に、交渉仲介サービス装置40は、効用とリスクの両方を考慮して、より好ましいデータ利用条件の候補を算出する(ステップS206)。ステップS206の処理の詳細は、図6を参照しながら後述する。
上記のように処理が行われることにより、交渉仲介サービス装置40は、データ利用条件の個々の遂行可能性リスクを算出し、それに基づいてより適切なデータ利用条件の候補を抽出することができる。
(1-2-2)利用条件候補の抽出
図6は、利用条件候補を抽出する処理の処理手順例を示すフローチャートである。図6に示す一連の処理は、図3のステップS113の処理に相当し、遂行可能性リスクの算出が終了した後に、交渉仲介サービス装置40によって実行される。
図6によればまず、交渉仲介サービス装置40は、データ提供者及びデータ利用者のプリファレンスから、データ利用条件を組み合わせて、取り得るすべてのデータ利用条件の組み合わせを導出する(ステップS301)。ステップS301の処理において、例えば、処理時間に制約があまりない場合には、すべての組み合わせについて効用とリスクを算出し、その算出値に基づいて、より好ましい一部を選択する。なお、処理時間に制約がある場合や、利用条件の組み合わせ数が膨大になる場合などには、すべての組み合わせについての算出ができない(または算出すべきではない)ため、必要に応じて、導出する組み合わせの数を制限して、ランダムにデータ利用条件の組み合わせを抽出するなどしてもよい。
次に、交渉仲介サービス装置40は、ステップS502で導出したデータ利用条件の組み合わせについて、各組み合わせにおける効用値及びリスクを算出する(ステップS302)。リスクの具体的な算出方法については、図4のステップS205で説明した通りである。
次に、交渉仲介サービス装置40は、各組み合わせにおけるリスク調整済み効用を算出する(ステップS303)。ステップS303の算出方法には、具体的には例えば、「Σ{(条件iでの効用値)×(1-(条件iでのリスク確率))}」の算出式を用いることができる。
次に、交渉仲介サービス装置40は、各組み合わせにおけるデータ提供者の調整済み効用とデータ利用者の調整済み効用との積を算出する(ステップS304)。
次に、交渉仲介サービス装置40は、ステップS304で算出した積の高い順に組み合わせを並べ替え、上位N件の候補を抽出し、これを推薦する利用条件候補とする(ステップS305)。ここで、積が高いとは、データ取引者の双方を考慮したときの利益(効用)が高いことを意味する。
上記のように処理が行われることにより、交渉仲介サービス装置40は、利用条件候補としてナッシュ均衡点近傍のデータ利用条件を抽出できることから、データ提供者及びデータ利用者の双方にとってより好ましい候補を算出することができる。
そして交渉仲介サービス装置40が、抽出した利用条件候補とそれぞれの利用条件の遂行可能性とをデータ取引者(提供者装置10,利用者装置20)に提示する。
図7は、候補推薦メッセージの一例を示す図である。図7に示す候補推薦メッセージ730は、図6で説明した利用条件候補の算出を経て、図3のステップS114,S115において、交渉仲介サービス装置40がデータ取引者(提供者装置10,利用者装置20)に利用条件候補及びその遂行可能性リスクを提示するためのメッセージの一例である。
図7に示すように、候補推薦メッセージ730は、候補番号731、項目732、値733、遂行責任734、リスクレベル735、リスク理由736、及び効用関数スコア737の項目を有して構成される。
候補番号731は、それぞれの利用条件候補に割り当てられた識別子を示す。項目732は当該候補の利用条件を構成する各項目の名称を示し、値733はその値を示す。項目732に示される名称は、例えば、利用目的が制限されるか(利用目的の制限)、利用場所が制限されるか(利用場所の制限)などを表している。
遂行責任734は、各項目における遂行責任者の所在を示すものであり、当該項目を遂行すべき組織が記載される。リスクレベル735は、各項目の遂行可能性リスクを表す値を示す。リスクレベル735は、数値で表してもよいし、列挙値を用いてもよい。図7の場合は、図3のステップS205の説明で述べたリスクレベルの例を適用している。リスク理由736は、リスクレベルを判定した根拠となる理由を示す。例えば、「No related
function implemented In A. Trust level of 組織A is low」と記載された場合は、「組織Aにおいて関連機能が実装されておらず、組織Aの信用度が低い」ことを意味する。
効用関数スコア737は、候補ごとに、データ利用条件全体の効用関数のスコアを示す。具体的には、効用関数スコア737には、当該候補のデータ利用条件の各項目におけるリスク(リスクレベル735)を考慮して、範囲を持たせた値が記載される。本例では、0から1までの値が記載されるとするが、これに限定されるものではない。
以上のように、本実施形態に係るデータ流通システム1によれば、データ利用条件の動的合意において、取引先がデータ利用条件の各項目に関してどの程度遵守してくれるかの指標を算出し、データの取引者がそれを考慮して、多数のデータ提供先に個人データを出すときのデータ提供内容確認による同意を簡略化することができる。その結果、データを取引する組織は、取引先がデータ利用条件を遵守する可能性を考慮してより最適なデータ利用条件を選択及び決定することができ、データ利用条件を動的に合意するデータ取引において安心及び安全を高めることができる。
(2)第2の実施形態
第1の実施形態に係るデータ流通システム1では、データの利用条件を決定する際に、交渉仲介サービス装置40が、効用及び遂行可能性を考慮して、データ取引者の双方にとって合意に至る可能性が高い利用条件の候補を推薦しており、カタログ管理サービス装置30や交渉仲介サービス装置40が必要であった。しかしながら、本発明は、カタログ管理サービス装置30や交渉仲介サービス装置40のような仲介用装置を備える構成に限定されるものではなく、仲介用装置の一部機能をデータ提供者(提供者装置10)やデータ利用者(利用者装置20)が持つようにしても、実現可能である。
そこで第2の実施形態では、データ取引者(提供者装置10,利用者装置20)が、取引先となる情報処理装置のコネクタの機能を把握したり、過去の実績を問い合わせしたりすることにより、遂行可能性を自らで算出し、その算出結果に基づいてデータ利用条件の交渉を取引者間で実施するデータ流通システム2について、第1の実施形態との差分を中心に説明する。
第2の実施形態に係るデータ流通システム2は、図1に示したデータ流通システム1の構成と比較すると、交渉仲介サービス装置40を備えず、交渉仲介サービス装置40の機能が提供者装置10及び利用者装置20に配置される点で異なる。そして第2の実施形態に係るデータ流通システム2は、データ利用条件の合意シーケンスについて、データ提供者とデータ利用者とが直接交渉する点が、第1の実施形態におけるデータ利用条件の合意シーケンスとは異なる。
図8は、第2の実施形態においてデータ流通システム1で実行されるデータ利用条件の合意の手順例を示すシーケンス図である。以下、図8に示した手順を説明するが、各手順において実施される詳細な技術内容については、基本的には第1の実施形態で図3を参照しながら行った説明を流用可能であることから、説明を省略する。
図8によれば、まず、データ利用者が取引先(データ提供者)のデータ利用条件の取得要求を行い(ステップS401)、その応答を受け取る(ステップS402)。次に、データ利用者は、ステップS402で取得したデータ利用条件を検討し、そのデータ利用条件に合意できず別の条件で取引したいと判断した場合に、データ提供者に直接、データ利用条件の調整要求を送信する(ステップS403)。
次に、データ提供者は、データ利用条件の調整要求を受け取ると、データ提供者に対してデータ利用条件のプリファレンスの取得要求を送信し(ステップS404)、データ提供者からプリファレンス情報を取得する(ステップS405)。ここで、データ提供者側のプリファレンス情報については、データ提供者自身が保持しているため、プリファレンスの取得要求は不要である。
また、データ提供者は、カタログ管理サービス装置30に対して、データ利用者におけるコネクタの機能の取得を要求し(ステップS406)、これをカタログ管理サービス装置30から受け取る(ステップS407)。一方、データ利用者も同様に、カタログ管理サービス装置30に対して、データ提供者におけるコネクタの機能の取得を要求し(ステップS408)、これをカタログ管理サービス装置30から受け取る(ステップS409)。
また、データ提供者は、カタログ管理サービス装置30に対して、データ利用者における組織の信用度の取得を要求し(ステップS410)、これをカタログ管理サービス装置30から受け取る(ステップS411)。一方、データ利用者も同様に、カタログ管理サービス装置30に対して、データ提供者における組織の信用度の取得を要求し(ステップS412)、これをカタログ管理サービス装置30から受け取る(ステップS413)。
次に、データ提供者は、データ利用条件となり得るすべての組み合わせを抽出し、各組み合わせのデータ利用条件に対して効用値と遂行可能性リスクを算出する(ステップS414)。さらに、データ提供者は、算出した効用値と遂行可能性リスクとに基づいて、ステップS414で抽出したデータ利用条件のうちからリスクを考慮して上位N件の候補を抽出し、これを推薦する利用条件候補とする(ステップS415)。そして、データ提供者は、ステップS415で決定した利用条件候補及びその遂行可能性リスクをデータ利用者に提示する(ステップS417)。
ステップS417で利用条件候補が提示されたデータ利用者は、各利用条件候補を評価し、その評価結果を用いて所定の決定方法により、合意可能なデータ利用条件を決定する(ステップS418)。評価結果は、例えば、OK/NG及び評価の高さを表すスコアで示される。合意可能なデータ利用条件の決定は、例えば、データ取引者双方の評価結果がOKであるものを抽出し、その中から、両者の評価スコアの積が最大となるものを抽出する。もし評価スコアの積が最大となる利用条件候補が複数ある場合は、効用の積がより大きいものを抽出すればよい。そして、データ利用者はステップS418で決定した合意可能なデータ利用条件をデータ提供者に通知する(ステップS419)。
なお、本例では、データ提供者からの利用条件候補の提示を基にデータ利用者が合意可能なデータ利用条件を決定しているが、このような手順に限定されず、例えば、データ取引者が各利用条件候補に対するそれぞれの評価結果をやり取りし、互いの評価結果を用いて最終的な利用条件候補を決定及び提示し、これに双方が合意した場合に、合意可能なデータ利用条件として決定する等してもよい。
最後に、データ提供者及びデータ利用者は、最終的に選択されたデータ利用条件に同意したことを証明するために、互いに当該データ利用条件に対してデジタル署名を行い(ステップS420)、処理を終了する。デジタル署名を行うことにより、合意したデータ利用条件に対する改竄を防止する効果に期待できる。
上述した図8の処理手順は、第1の実施形態で示した図3の処理手順と比較すると、以下の点で大きく相違すると言える。すなわち、図8の処理手順では、データ取引者が、データ利用条件のプリファレンス取得要求(ステップS404)、コネクタ機能の取得要求(ステップS406,S408)、及び組織の信用度の取得要求(ステップS410,S412)を実施することにより、遂行可能性リスクを算出するために必要な情報を自ら収集する。また、遂行可能性リスクについては、(交渉仲介サービス装置40ではなく)データ取引者が独自に算出する。
以上のように図8に示した処理が行われることにより、第2の実施形態に係るデータ流通システム2では、交渉仲介サービスを利用することなく、データ取引者の間で、遂行可能性リスクを考慮してデータ利用条件を調整し、データ取引者の双方にとってWin-Winとなるデータ利用条件で合意することが可能となる。
なお、上記した各実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除又は置換をすることが可能である。
また、上記した各実施形態においては、単一のカタログ管理サービス装置30や交渉仲介サービス装置40で処理を行うとしたが、複数の装置に分散して処理するようにしてもよい。また、装置の機能ごとに、別々のマシンで実行してもよい。
また、制御線及び情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんどすべての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1,2 データ流通システム
10 提供者装置
110 業務システム
120 データ取引コネクタ
121 利用条件管理部
122 利用制御部
20 利用者装置
210 業務システム
220 データ取引コネクタ
221 利用条件管理部
222 利用制御部
30 カタログ管理サービス装置
310 コネクタ取引履歴管理部
320 コネクタ機能管理部
330 組織取引履歴管理部
340 組織信用度管理部
350 利用条件管理部
40 交渉仲介サービス装置
410 効用関数管理部
420 利用条件遂行可能性管理部
430 利用条件候補リコメンド部
51,52 管理端末
60,61,62 ネットワーク
710 利用条件管理テーブル
720 ケイパビリティ管理表
730 候補推薦メッセージ

Claims (10)

  1. データ取引の利用条件を動的に交渉するデータ流通システムであって、
    データ取引者の一方であるデータ提供者が使用する1以上の提供者装置と、
    データ取引者の他方であるデータ利用者が使用する1以上の利用者装置と、
    前記利用条件の交渉を仲介する交渉仲介サービス部と、
    を備え、
    所定のデータ取引者の間でデータ取引が行われるとき、
    前記交渉仲介サービス部は、
    前記データ取引者の間で実施可能な複数の利用条件の各利用条件について、前記データ取引者が当該利用条件を遂行する可能性を表す遂行可能性の指標を算出する第1の処理と、
    前記遂行可能性の指標に基づいて、前記複数の利用条件から所定数の利用条件候補を抽出し、当該利用条件候補を前記提供者装置及び前記利用者装置に通知する第2の処理と、を実行する
    ことを特徴とするデータ流通システム。
  2. 前記提供者装置及び前記利用者装置は、自身が備えるコネクタを介して、データの送受及び取引を実施し、
    前記交渉仲介サービス部は、前記第1の処理において、前記データ取引者が使用する前記提供者装置及び前記利用者装置の各コネクタが有する機能に基づいて、前記利用条件に対する前記遂行可能性の指標を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ流通システム。
  3. 前記交渉仲介サービス部は、前記第1の処理において、前記データ取引者の組織における前記コネクタを介した過去のデータ取引の遂行実績に基づいて、前記利用条件に対する前記遂行可能性の指標を算出する
    ことを特徴とする請求項2に記載のデータ流通システム。
  4. 前記交渉仲介サービス部は、前記第1の処理において、前記データ取引者の組織の過去のデータ取引から導出される信用度に基づいて、前記利用条件に対する前記遂行可能性の指標を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ流通システム。
  5. 前記提供者装置及び前記利用者装置はそれぞれ、前記データ提供者または前記データ利用者が許容する、前記利用条件において調整可能な事項を示すプリファレンス情報を保持し、
    前記交渉仲介サービス部は、
    前記第1の処理において、前記利用条件の対象となるデータ取引の前記データ取引者それぞれの前記プリファレンス情報に基づいて前記複数の利用条件を抽出し、当該複数の利用条件の各利用条件について、当該利用条件を構成する項目ごとに前記遂行可能性の指標を算出するとともに、当該利用条件を利用した場合に前記データ提供者及び前記データ利用者がそれぞれ得られる効用を示す効用値を算出し、
    前記第2の処理において、前記各利用条件について算出した前記遂行可能性の指標及び前記効用値に基づいて、前記複数の利用条件から所定数の利用条件候補を抽出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ流通システム。
  6. 前記交渉仲介サービス部は、前記第2の処理において、前記遂行可能性の指標から導出されるリスクと、前記データ提供者及び前記データ利用者の効用値とに基づいて、ナッシュ均衡点近傍に存在する前記利用条件を前記利用条件候補として抽出する
    ことを特徴とする請求項5に記載のデータ流通システム。
  7. 前記交渉仲介サービス部は、
    前記第2の処理において、前記抽出した利用条件候補に、各利用条件候補の利用条件における前記遂行可能性の指標及び前記効用値の範囲を添えて、前記提供者装置及び前記利用者装置に通知して、前記データ取引者の双方による評価を要求し、
    さらに、前記データ取引者の双方による評価の結果に基づいて、前記データ取引における最終的な利用条件を決定し、前記提供者装置及び前記利用者装置に通知する第3の処理を実行する
    ことを特徴とする請求項5に記載のデータ流通システム。
  8. 前記交渉仲介サービス部は、前記1以上の提供者装置及び前記1以上の利用者装置とネットワークを介して接続される別の装置に実装される
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ流通システム。
  9. 前記交渉仲介サービス部は、少なくとも前記1以上の提供者装置にそれぞれ実装され、
    前記提供者装置は、前記利用者装置との間で情報のやり取りを行いながら、前記第1の処理及び前記第2の処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ流通システム。
  10. データ取引の利用条件を動的に交渉するデータ流通システムによるデータ利用条件決定方法であって、
    前記データ流通システムは、
    データ取引者の一方であるデータ提供者が使用する1以上の提供者装置と、
    データ取引者の他方であるデータ利用者が使用する1以上の利用者装置と、
    前記利用条件の交渉を仲介する交渉仲介サービス部と、
    を有し、
    所定のデータ取引者の間でデータ取引が行われるとき、
    前記交渉仲介サービス部が、前記データ取引者の間で実施可能な複数の利用条件の各利用条件について、前記データ取引者が当該利用条件を遂行する可能性を表す遂行可能性の指標を算出する遂行可能性算出ステップと、
    前記交渉仲介サービス部が、前記遂行可能性の指標に基づいて、前記複数の利用条件から所定数の利用条件候補を抽出し、当該利用条件候補を前記提供者装置及び前記利用者装置に通知して前記データ取引者の双方による評価を要求する候補抽出ステップと、
    前記交渉仲介サービス部が、前記データ取引者の双方による評価の結果に基づいて、前記データ取引における最終的な利用条件を決定し、前記提供者装置及び前記利用者装置に通知する利用条件決定ステップと、
    を備えることを特徴とするデータ利用条件決定方法。
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