JP2023091254A - 線状体の凹凸検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】線状体の凹凸の誤検出を抑制することが可能な、線状体の凹凸検出装置を提供する。
【解決手段】線状体の凹凸検出装置は、走行する線状体に対して光を投光する投光部と投光部から投光された光を受光する受光部とを有する検出部本体と、投光部と受光部との間の検出空間を通過する線状体に対して上流側の走行を案内する第一のガイドローラと、第一のガイドローラを支持する第一支持台と、検出空間を通過する線状体に対して下流側の走行を案内する第二のガイドローラと、第二のガイドローラを支持する第二支持台と、検出部本体、第一支持台および第二支持台を固定するベース面と、を備えている。検出部本体、第一支持台および第二支持台のうち少なくとも1つがベース面との間に振動吸収部材を挟んでベース面に固定されている。
【選択図】図1
【解決手段】線状体の凹凸検出装置は、走行する線状体に対して光を投光する投光部と投光部から投光された光を受光する受光部とを有する検出部本体と、投光部と受光部との間の検出空間を通過する線状体に対して上流側の走行を案内する第一のガイドローラと、第一のガイドローラを支持する第一支持台と、検出空間を通過する線状体に対して下流側の走行を案内する第二のガイドローラと、第二のガイドローラを支持する第二支持台と、検出部本体、第一支持台および第二支持台を固定するベース面と、を備えている。検出部本体、第一支持台および第二支持台のうち少なくとも1つがベース面との間に振動吸収部材を挟んでベース面に固定されている。
【選択図】図1
Description
本開示は、線状体の凹凸検出装置に関する。
特許文献1には、走行する線状体に対して光を投光し、投光した光を受光して線状体表面の凹凸を光学的に検出する線状体の凹凸検出装置及び凹凸検出方法が開示されている。
特許文献2には、ガラスファイバが樹脂で被覆された光ファイバの走行をガイドするガイドローラが開示されている。
特許文献2には、ガラスファイバが樹脂で被覆された光ファイバの走行をガイドするガイドローラが開示されている。
例えば、光ファイバなどの線状体において、被覆を施した光ファイバ素線や、着色層が被覆された光ファイバ心線等の外周には、局所的に微小の凹凸が発生することがある。このような凹凸があると、着色工程やテープ化工程において、凹凸による異物がダイス穴に詰まってしまうことがある。その場合、塗布不良や線状体の断線等の不具合が発生するため、特許文献1に開示のように、線状体における凹凸を検出する必要がある。
ところで、線状体製造の効率化のためには、製造時の線速を大きくすることが望ましい。しかしながら、線状体の線速を大きくすると、線振れが大きくなるため、その線振れを凹凸として誤検出してしまう場合がある。
また、線状体の線速を大きくするためには、製造装置の動力を上げることが必要である。しかしながら、製造装置の動力を上げると、製造装置に動作揺れが発生し、その揺れは動力を上げるほど大きくなる。この場合、特許文献2に開示されているようなガイドローラが製造装置の揺れを受けて振動を起こす。これにより、走行する線状体の線振れが大きくなり、凹凸の誤検出を生じさせるおそれがある。さらに、製造装置が揺れると、線状体の凹凸を検出するための機器として製造装置に設けられている凹凸検出機器が振動を起こし、凹凸の誤検出を生じさせるおそれがある。
そこで、本開示は、線状体の凹凸の誤検出を抑制することが可能な、線状体の凹凸検出装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る線状体の凹凸検出装置は、
走行する線状体に対して光を投光する投光部と、前記投光部から投光された前記光を受光する受光部と、を備える検出部本体と、
前記投光部と前記受光部との間の検出空間を通過する前記線状体に対して、上流側の走行を案内する第一のガイドローラと、
前記第一のガイドローラを支持する第一支持台と、
前記検出空間を通過する前記線状体に対して、下流側の走行を案内する第二のガイドローラと、
前記第二のガイドローラを支持する第二支持台と、
前記検出部本体、前記第一支持台および前記第二支持台を固定するベース面と、
を備え、
前記検出部本体、前記第一支持台および前記第二支持台のうち少なくとも1つが前記ベース面との間に振動吸収部材を挟んで前記ベース面に固定されている。
走行する線状体に対して光を投光する投光部と、前記投光部から投光された前記光を受光する受光部と、を備える検出部本体と、
前記投光部と前記受光部との間の検出空間を通過する前記線状体に対して、上流側の走行を案内する第一のガイドローラと、
前記第一のガイドローラを支持する第一支持台と、
前記検出空間を通過する前記線状体に対して、下流側の走行を案内する第二のガイドローラと、
前記第二のガイドローラを支持する第二支持台と、
前記検出部本体、前記第一支持台および前記第二支持台を固定するベース面と、
を備え、
前記検出部本体、前記第一支持台および前記第二支持台のうち少なくとも1つが前記ベース面との間に振動吸収部材を挟んで前記ベース面に固定されている。
本開示の線状体の凹凸検出装置によれば、線状体の凹凸の誤検出を抑制することができる。
(本開示の実施形態の説明)
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の一態様に係る線状体の凹凸検出装置は、
(1)走行する線状体に対して光を投光する投光部と、前記投光部から投光された前記光を受光する受光部と、を備える検出部本体と、
前記投光部と前記受光部との間の検出空間を通過する前記線状体に対して、上流側の走行を案内する第一のガイドローラと、
前記第一のガイドローラを支持する第一支持台と、
前記検出空間を通過する前記線状体に対して、下流側の走行を案内する第二のガイドローラと、
前記第二のガイドローラを支持する第二支持台と、
前記検出部本体、前記第一支持台および前記第二支持台を固定するベース面と、
を備え、
前記検出部本体、前記第一支持台および前記第二支持台のうち少なくとも1つが前記ベース面との間に振動吸収部材を挟んで前記ベース面に固定されている。
この構成によれば、検出部本体、第一支持台および第二支持台のうち少なくとも1つがこれらを固定するベース面との間に振動吸収部材を挟んで固定されているので、線状体の線振れおよび検出機器の振動を抑制し、線状体の凹凸の誤検出を抑制することができる。
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の一態様に係る線状体の凹凸検出装置は、
(1)走行する線状体に対して光を投光する投光部と、前記投光部から投光された前記光を受光する受光部と、を備える検出部本体と、
前記投光部と前記受光部との間の検出空間を通過する前記線状体に対して、上流側の走行を案内する第一のガイドローラと、
前記第一のガイドローラを支持する第一支持台と、
前記検出空間を通過する前記線状体に対して、下流側の走行を案内する第二のガイドローラと、
前記第二のガイドローラを支持する第二支持台と、
前記検出部本体、前記第一支持台および前記第二支持台を固定するベース面と、
を備え、
前記検出部本体、前記第一支持台および前記第二支持台のうち少なくとも1つが前記ベース面との間に振動吸収部材を挟んで前記ベース面に固定されている。
この構成によれば、検出部本体、第一支持台および第二支持台のうち少なくとも1つがこれらを固定するベース面との間に振動吸収部材を挟んで固定されているので、線状体の線振れおよび検出機器の振動を抑制し、線状体の凹凸の誤検出を抑制することができる。
(2)前記検出部本体、前記第一支持台および前記第二支持台のすべてが前記ベース面との間に前記振動吸収部材を挟んで前記ベース面に固定されていてもよい。
この構成によれば、より確実に線状体の凹凸の誤検出を抑制することができる。
この構成によれば、より確実に線状体の凹凸の誤検出を抑制することができる。
(3)前記第一支持台と前記第二支持台のうち少なくとも1つは、前記第一支持台においては前記第一のガイドローラの位置を調整する第一調整部、前記第二支持台においては前記第二のガイドローラの位置を調整する第二調整部を備えていてもよい。
この構成によれば、調整部を介してガイドローラの位置を調整することができるので、線状体の走行位置を検出部の検出範囲に合わせやすい。また、ガイドローラの支持台をベース面に固定した後でも、ガイドローラの位置を調整部で調整できるので、ベース面を動かして調整する必要がなく調整が容易である。
この構成によれば、調整部を介してガイドローラの位置を調整することができるので、線状体の走行位置を検出部の検出範囲に合わせやすい。また、ガイドローラの支持台をベース面に固定した後でも、ガイドローラの位置を調整部で調整できるので、ベース面を動かして調整する必要がなく調整が容易である。
(4)前記振動吸収部材がゴムであってもよい。
この構成によれば、効果的に振動を吸収することができる。
この構成によれば、効果的に振動を吸収することができる。
(5)前記ゴムの厚みが5mm以上30mm以下であってもよい。
振動を効果的に吸収するためのゴムの厚みとしては上記範囲のものが好ましい。
振動を効果的に吸収するためのゴムの厚みとしては上記範囲のものが好ましい。
(本開示の実施形態の詳細)
本開示の実施形態に係る線状体の凹凸検出装置の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。
なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本開示の実施形態に係る線状体の凹凸検出装置の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。
なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1は、本開示の実施形態に係る線状体の凹凸検出装置の一例を示す概略構成図である。図1に示すように、本例に係る線状体の凹凸検出装置1は、検出部10と、第一のガイドローラ20と、第二のガイドローラ30と、ベース台40と、振動吸収部材50(50a,50b、50c)と、を備えている。
検出部10は、光ファイバ心線2(線状体の一例)の走行方向(矢印Bで示す方向)において、第一のガイドローラ20と第二のガイドローラ30との間に配置されている。検出部10は、検出部本体11と、検出部本体11に形成された検出空間12と、を有している。検出空間12は、走行する光ファイバ心線2が通過する空間である。検出空間12は、検出部本体11を光ファイバ心線2の走行方向へ貫通して形成されている。検出部10は、光ファイバ心線2が検出空間12の中央部に位置しながら走行するように設けられている。走行する光ファイバ心線2は、線引き工程によって作製された光ファイバの外周に複数の樹脂層が被覆され、さらに、その樹脂層の外周に着色層が被覆された構成を有している。なお、凹凸を検出される線状体は、上記の光ファイバ心線2の構成に限られるものではない。
検出部本体11は、ベース台40にボルト60によって固定されている。本例では、検出部本体11は柱状に構成されている。検出部本体11の一方(図1の上方)の端部には検出空間12が設けられている。検出部本体11の他方(図1の下方)の端部、すなわち、検出空間12側とは反対側の端部はベース台40に固定されている。
検出部本体11とベース台40のベース面41との間には、検出部10に発生する振動を吸収するための振動吸収部材50cが設けられている。すなわち、検出部本体11は、ベース台40のベース面41との間に振動吸収部材50cを挟んでベース台40にボルト固定されている。
第一のガイドローラ20は、検出空間12を通過する光ファイバ心線2に対して、光ファイバ心線2が走行する方向の上流側(以下、単に上流側と称する。)の走行を案内するように設けられている。第一のガイドローラ20は、第一支持台21に支持されている。第一支持台21は、凹凸検出装置1のベース台40にボルト60によって固定されている。本例では、第一支持台21は柱状に構成されている。第一支持台21の一方(図1の上方)の端部には第一のガイドローラ20が支持され、第一支持台21の他方(図1の下方)の端部、すなわち、第一のガイドローラ20側とは反対側の端部はベース台40に固定されている。
第一支持台21とベース台40のベース面41との間には、第一支持台21および第一のガイドローラ20に発生する振動を吸収するための振動吸収部材50aが設けられている。すなわち、第一支持台21は、ベース台40のベース面41との間に振動吸収部材50aを挟んでベース台40にボルト固定されている。
また、第一支持台21には、第一のガイドローラ20の位置を調整することが可能な第一調整部22が設けられている。第一調整部22は、例えば、第一のガイドローラ20を動かすことで、走行する光ファイバ心線2に対する第一のガイドローラ20の溝部の位置を好ましい位置に調整することができるように構成されている。なお、第一調整部22は、例えば、第一支持台21を動かすことで、走行する光ファイバ心線2に対する第一のガイドローラ20の溝部の位置を好ましい位置に調整することができるように構成されていてもよい。
第二のガイドローラ30は、検出空間12を通過する光ファイバ心線2に対して、光ファイバ心線2が走行する方向の下流側(以下、単に下流側と称する。)の走行を案内するように設けられている。第二のガイドローラ30は、第二支持台31に支持されている。第二支持台31は、凹凸検出装置1のベース台40にボルト60によって固定されている。本例では、第二支持台31は柱状に構成されている。第二支持台31の一方(図1の上方)の端部には第二のガイドローラ30が支持され、第二支持台31の他方(図1の下方)の端部、すなわち、第二のガイドローラ30側とは反対側の端部はベース台40に固定されている。
第二支持台31とベース台40のベース面41との間には、第二支持台31および第二のガイドローラ30に発生する振動を吸収するための振動吸収部材50bが設けられている。すなわち、第二支持台31は、ベース台40のベース面41との間に振動吸収部材50bを挟んでベース台40にボルト固定されている。
また、第二支持台31には、第二のガイドローラ30の位置を調整することが可能な第二調整部32が設けられている。第二調整部32は、例えば、第二のガイドローラ30を動かすことで、走行する光ファイバ心線2に対する第二のガイドローラ30の溝部の位置を好ましい位置に調整することができるように構成されていている。なお、第二調整部32は、例えば、第二支持台31を動かすことで、走行する光ファイバ心線2に対する第二のガイドローラ30の溝部の位置を好ましい位置に調整することができるように構成されていてもよい。
ベース台40は、凹凸検出装置1の基部を構成する部材である。ベース台40のベース面41に、検出部本体11、第一支持台21および第二支持台31がボルト60によって固定されている。
振動吸収部材50(50a,50b、50c)は、例えば、ゴム、スポンジ、発泡ウレタンなどの弾性部材で構成される。振動吸収部材50(50a,50b、50c)は、特に、制振ゴムで構成されることが好ましい。制振ゴムとしては、例えば、ハネナイト(登録商標)を用いることが好ましい。振動吸収部材50は、例えば、5mm以上30mm以下の厚みとなるように設けられている。振動吸収部材50は、7mm以上20mm以下の厚み、特に、10mm程度の厚みとすることが好ましい。また、ボルト60による振動吸収部材50の締付けトルクが3N・m以上8N・m以下となることが好ましく、特に、5N・mで締め付けられていることが好ましい。
図2は、図1のA-A線における模式的な断面図である。図2に示すように、検出部10の検出部本体11には、検出空間12内を走行する光ファイバ心線2に対して光を投光する投光部13と、投光部13から投光された光を受光する受光部14と、が二対設けられている。投光部13と受光部14とは、1つの投光部13に対して1つの受光部14がそれぞれ対向するように配置されている。検出部本体11の内部には、受光部14に接続された判別部(図示せず)が設けられている。この判別部は、受光部14に受光される受光量のデータを継続して読み取るとともに、その直前までの一定時間に蓄積された受光量の平均値を算出し、読取り値と平均値の差分を演算するように構成されている。そして、判別部は、差分量が予め設定された一定量を超えたときに、凹凸を検出したと判別して、凹凸検出信号を出力する。
次に、光ファイバ心線2の凹凸検出方法について説明する。本例では、着色工程で着色層が被覆された光ファイバ心線2に対して、着色層の凹凸が検出される。
図1の矢印Bで示すように、第一のガイドローラ20が、光ファイバ心線2を検出空間12へ案内する。検出空間12を走行する光ファイバ心線2に対して投光部13から光が投光され、投光された光が受光部14で受光されて、光ファイバ心線2の表面の凹凸が光学的に検出される。
具体的には、2つの投光部13が、光ファイバ心線2に対して帯状にレーザ光を投光する。受光部14は、光ファイバ心線2の周囲を通過したレーザ光を受光する。受光部14は、投光部13から投光された光のうち、光ファイバ心線2によって遮られた光の分だけ少ない光量を受光する。判別部(図示せず)は、一定時間内に受光される光量の変化が予め設定された一定量を超えたときに、凹凸を検出したとして凹凸検出信号を出力する。検出空間12を通過した光ファイバ心線2は、第二のガイドローラ30により次の製造工程へ案内される。
以上説明したように、本実施形態に係る線状体の凹凸検出装置1は、検出部本体11、第一支持台21および第二支持台31のうち少なくとも1つがベース台40のベース面41との間に振動吸収部材50(50a,50b,50c)を挟んでベース面41に固定されている。このため、例えば、光ファイバ製造装置の駆動に伴って第一支持台21および第二支持台31に発生する振動を振動吸収部材50aおよび50bによってそれぞれ吸収して抑制することができる。これにより、第一支持台21の第一のガイドローラ20および第二支持台31の第二のガイドローラ30の振動を抑制でき、これらのガイドローラを走行する光ファイバ心線2の線振れの発生を抑えることができる。さらに、光ファイバ製造装置の駆動に伴って検出部本体11に発生する振動を振動吸収部材50cによって吸収し抑制することができる。これにより、検出部本体11に設けられている投光部13および受光部14に発生する振動を抑制することができる。このようにして、振動吸収部材50(50a,50b,50c)を備えた凹凸検出装置1は、光ファイバ心線2の凹凸の誤検出を抑制することができる。
また、凹凸検出装置1において、第一支持台21は第一のガイドローラ20の位置を調整する第一調整部22を備え、第二支持台31は第二のガイドローラ30の位置を調整する第二調整部32を備えている。この構成によれば、第一調整部22および第二調整部32を介して第一のガイドローラ20および第二のガイドローラ30の位置を調整することができるので、光ファイバ心線2の走行位置を検出部10(投光部13および受光部14)の検出範囲に合わせやすい。また、各ガイドローラ20,30の支持台21,31をベース面41に固定した後でも、各ガイドローラ20,30の位置を各調整部22,32で調整できるので、ベース面41を動かして調整する必要がなく調整が容易である。
また、振動吸収部材50(50a,50b,50c)が特にゴムから形成されていることで、効果的に振動を吸収することができる。
(実施例)
本実施形態に係る凹凸検出装置1を用いて、第一支持台21に支持される第一のガイドローラ20と、第二支持台31に支持される第二のガイドローラ30と、検出部本体11に設けられる投光部13および受光部14と、に発生する振動加速度を測定した。
本実施形態に係る凹凸検出装置1を用いて、第一支持台21に支持される第一のガイドローラ20と、第二支持台31に支持される第二のガイドローラ30と、検出部本体11に設けられる投光部13および受光部14と、に発生する振動加速度を測定した。
図3Aは、第一支持台21に支持される第一のガイドローラ20の測定結果である。図3Bは、第二支持台31に支持される第二のガイドローラ30の測定結果である。図3Cは、検出部本体11に設けられる投光部13および受光部14の測定結果である。
図3Aに示すように、例1~例3は、第一のガイドローラ20における実施例である。例1~例3では、第一支持台21に設けられる制振ゴム(振動吸収部材50a)の厚さを30mmと10mmにした場合と、ボルト60による締付けトルクを3N・mと5N・mにした場合とを組み合わせた場合についての振動加速度を測定した。また、例4および例5は、第一のガイドローラ20における比較例である。例4は、制振ゴムを設けない場合の例であり、例5は、制振ゴムの厚さを1mmにした場合の例である。
図3Bに示すように、例6~例8は、第二のガイドローラ30における実施例である。例6~8では、第二支持台31に設けられる制振ゴム(振動吸収部材50b)の厚さを30mmと10mmにした場合と、ボルト60による締付けトルクを3N・mと5N・mにした場合とを組み合わせた場合についての振動加速度を測定した。また、例9および例10は、第二のガイドローラ30における比較例である。例9は、制振ゴムを設けない場合の例であり、例10は、制振ゴムの厚さを1mmにした場合の例である。
図3Cに示すように、例11~例13は、投光部13および受光部14における実施例である。例11~例13では、検出部本体11に設けられる制振ゴム(振動吸収部材50c)の厚さを30mmと10mmにした場合と、ボルト60による締付けトルクを3N・mと5N・mにした場合とを組み合わせた場合についての振動加速度を測定した。また、例14および例15は、投光部13および受光部14における比較例である。例14は、制振ゴムを設けない場合の例であり、例15は、制振ゴムの厚さを1mmにした場合の例である。
図3Bに示すように、例6~例8は、第二のガイドローラ30における実施例である。例6~8では、第二支持台31に設けられる制振ゴム(振動吸収部材50b)の厚さを30mmと10mmにした場合と、ボルト60による締付けトルクを3N・mと5N・mにした場合とを組み合わせた場合についての振動加速度を測定した。また、例9および例10は、第二のガイドローラ30における比較例である。例9は、制振ゴムを設けない場合の例であり、例10は、制振ゴムの厚さを1mmにした場合の例である。
図3Cに示すように、例11~例13は、投光部13および受光部14における実施例である。例11~例13では、検出部本体11に設けられる制振ゴム(振動吸収部材50c)の厚さを30mmと10mmにした場合と、ボルト60による締付けトルクを3N・mと5N・mにした場合とを組み合わせた場合についての振動加速度を測定した。また、例14および例15は、投光部13および受光部14における比較例である。例14は、制振ゴムを設けない場合の例であり、例15は、制振ゴムの厚さを1mmにした場合の例である。
図4Aから図4Cは、図3Aから図3Cに示す例1~例4、例6~例9及び例11~例14の振動加速度の測定結果をそれぞれグラフにしたものである。
図3Aと図4Aに示すように、第一支持台21に支持される第一のガイドローラ20の場合、制振ゴム(振動吸収部材50a)を挟んだ例1から例3の振動加速度(55mGal,25mGal,13mGal)は、制振ゴムを挟んでいない例4の振動加速度(116mGal)に比べて、大幅に小さくなった。制振ゴムの厚さを10mmとした例2と例3の場合、ボルト60による締付けトルクを5N・mとした例3の方が、締付けトルクを3N・mとした例2よりも振動加速度が小さくなった。
図3Bと図4Bに示すように、第二支持台31に支持される第二のガイドローラ30の場合にも、図4Aと図5Aに示す第一のガイドローラ20の場合と同様の測定結果が得られた。例えば、制振ゴム(振動吸収部材50b)を挟んだ例6から例8の振動加速度(58mGal,22mGal,11mGal)は、制振ゴムを挟んでいない例9(111mGal)の振動加速度に比べて、大幅に小さくなった。
図3Cと図4Cに示すように、検出部本体11に設けられる投光部13および受光部14の場合にも、制振ゴム(振動吸収部材50c)を挟んだ例11から例13の振動加速度(17mGal,11mGal,5mGal)は、制振ゴムを挟んでいない例14の振動加速度(20mGal)に比べて、小さくなった。さらに、同じ厚さ10mmの制振ゴムを挟んだ例12と例13を比べると、ボルト60による締付けトルクを5N・mとした例13の方が、締付けトルクを3N・mとした例12よりも振動加速度が小さくなった。
なお、制振ゴムの厚さを1mmとした比較例である例5、例10および例15の場合、ボルト60による締め付け時にゴムが切れてしまい、制振ゴムの厚さが不十分であることが分かった。そのため、例5、例10および例15では、振動加速度の測定が不可能であった。また、制振ゴムの厚さを30mmとした実施例である例1、例6および例11の場合、振動加速度は十分に小さいものの、ボルト60による締め付け時にゴムが沈んで芯だしが難しいことが分かった。
上記測定結果の通り、第一支持台21、第二支持台31、および検出部本体11と、ベース台40のベース面41と、の間に振動吸収部材50(50a,50b,50c)を挟むことによって、第一のガイドローラ20、第二のガイドローラ30、および投光部13と受光部14に発生する振動加速度を小さくすることができることが確認できた。その場合、振動吸収部材50(50a,50b,50c)の厚さは5mm以上30mm以下であることが好ましく、10mmであることがさらに好ましい。また、振動吸収部材50(50a,50b,50c)を固定するためのボルト60による締付けトルクは、3N・m以上8N・m以下であることが好ましく、5N・mであることがさらに好ましい。
次に、凹凸検出装置1において検出される光ファイバ心線2の凹凸の発生頻度を測定した。
図5は、制振ゴム(振動吸収部材50a,50b,50c)有りと制振ゴム無しの場合における凹凸発生頻度を示すグラフである。着色層が被覆されている光ファイバ心線2を、凹凸検出装置1において1000km走行させる間に、光ファイバ心線2の表面(着色層)の凹凸が検出部10で検出された件数を凹凸発生頻度(件/1000km)として測定した。このとき、制振ゴムの厚さは10mmとし、その締付けトルクは5N・mとした。
図5は、制振ゴム(振動吸収部材50a,50b,50c)有りと制振ゴム無しの場合における凹凸発生頻度を示すグラフである。着色層が被覆されている光ファイバ心線2を、凹凸検出装置1において1000km走行させる間に、光ファイバ心線2の表面(着色層)の凹凸が検出部10で検出された件数を凹凸発生頻度(件/1000km)として測定した。このとき、制振ゴムの厚さは10mmとし、その締付けトルクは5N・mとした。
図5に示すように、制振ゴムを挟んだ場合の凹凸発生頻度(1.35件/1000km)は、制振ゴムを挟んでない場合の凹凸発生頻度(2.89件/1000km)に比べて、約1.5件/1000km小さくなった。制振ゴムを挟んだ場合の凹凸発生頻度が制振ゴムを挟んでない場合の凹凸発生頻度よりも小さくなったのは、制振ゴムを挟んだことにより凹凸の誤検出の発生頻度が低減されたためと判断できる。この結果から、ベース面41と検出部本体11、第一のガイドローラ20および第二のガイドローラ30との間に振動吸収部材50(50a,50b,50c)を挟んだ構成の凹凸検出装置1においては、凹凸の誤検出の発生が抑制されることが確認できた。
(変形例)
図6は、第一のガイドローラ20および第二のガイドローラ30の位置を調整するために設けられる調整部の変形例を示す図である。
図6に示すように、変形例に係る凹凸検出装置1Aにおいて、第一のガイドローラ20の位置を調整するための第一調整部122は、第一のガイドローラ20を支持している第一支持台21の支持軸部に設けられていてもよい。第一調整部122の場合も、図1の第一調整部22と同様に、第一のガイドローラ20を動かすことで、あるいは第一支持台21を動かすことで、走行する光ファイバ心線2に対する第一のガイドローラ20の位置を好ましい位置に調整することができる。また、第一調整部122と同様に、第二のガイドローラ30の位置を調整するための第二調整部132も、第二のガイドローラ30を支持している第二支持台31の支持軸部に設けられていてもよい。
図6は、第一のガイドローラ20および第二のガイドローラ30の位置を調整するために設けられる調整部の変形例を示す図である。
図6に示すように、変形例に係る凹凸検出装置1Aにおいて、第一のガイドローラ20の位置を調整するための第一調整部122は、第一のガイドローラ20を支持している第一支持台21の支持軸部に設けられていてもよい。第一調整部122の場合も、図1の第一調整部22と同様に、第一のガイドローラ20を動かすことで、あるいは第一支持台21を動かすことで、走行する光ファイバ心線2に対する第一のガイドローラ20の位置を好ましい位置に調整することができる。また、第一調整部122と同様に、第二のガイドローラ30の位置を調整するための第二調整部132も、第二のガイドローラ30を支持している第二支持台31の支持軸部に設けられていてもよい。
以上、本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。また、上記説明した構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等に変更することができる。
上記実施形態では、検出部本体11、第一支持台21および第二支持台31のすべてがベース台40のベース面41との間に振動吸収部材50(50a,50b,50c)を挟んでベース面41に固定されている構成を採用しているが、この例に限られない。例えば、検出部本体11、第一支持台21および第二支持台31のうち少なくとも1つがベース台40のベース面41との間に振動吸収部材50を挟んでベース面41に固定されていてもよい。
上記実施形態では、着色層が被覆された光ファイバ心線を線状体としたが、本開示はこれに限定されない。本開示に係る線状体の凹凸検出装置における線状体は、例えば、被覆が施された光ファイバ素線、光ファイバ心線がテープ樹脂で連結された光ファイバテープ心線、被覆が施された金属線等の線状体であってもよい。すなわち、これらの被覆やテープ樹脂の凹凸の検出にも適用できる。
1,1A:線状体の凹凸検出装置
2:光ファイバ心線(線状体の一例)
10:検出部
11:検出部本体
12:検出空間
13:投光部
14:受光部
20:第一のガイドローラ
21:第一支持台
22,122:第一調整部
30:第二のガイドローラ
31:第二支持台
32,132:第二調整部
40:ベース台
41:ベース面
50(50a,50b、50c):振動吸収部材
60:ボルト
2:光ファイバ心線(線状体の一例)
10:検出部
11:検出部本体
12:検出空間
13:投光部
14:受光部
20:第一のガイドローラ
21:第一支持台
22,122:第一調整部
30:第二のガイドローラ
31:第二支持台
32,132:第二調整部
40:ベース台
41:ベース面
50(50a,50b、50c):振動吸収部材
60:ボルト
Claims (5)
- 走行する線状体に対して光を投光する投光部と、前記投光部から投光された前記光を受光する受光部と、を備える検出部本体と、
前記投光部と前記受光部との間の検出空間を通過する前記線状体に対して、上流側の走行を案内する第一のガイドローラと、
前記第一のガイドローラを支持する第一支持台と、
前記検出空間を通過する前記線状体に対して、下流側の走行を案内する第二のガイドローラと、
前記第二のガイドローラを支持する第二支持台と、
前記検出部本体、前記第一支持台および前記第二支持台を固定するベース面と、
を備え、
前記検出部本体、前記第一支持台および前記第二支持台のうち少なくとも1つが前記ベース面との間に振動吸収部材を挟んで前記ベース面に固定されている、線状体の凹凸検出装置。 - 前記検出部本体、前記第一支持台および前記第二支持台のすべてが前記ベース面との間に前記振動吸収部材を挟んで前記ベース面に固定されている、請求項1に記載の線状体の凹凸検出装置。
- 前記第一支持台と前記第二支持台のうち少なくとも1つは、前記第一支持台においては前記第一のガイドローラの位置を調整する第一調整部、前記第二支持台においては前記第二のガイドローラの位置を調整する第二調整部を備えている、請求項1または請求項2に記載の線状体の凹凸検出装置。
- 前記振動吸収部材がゴムである、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の線状体の凹凸検出装置。
- 前記ゴムの厚みが5mm以上30mm以下である、請求項4に記載の線状体の凹凸検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021205904A JP2023091254A (ja) | 2021-12-20 | 2021-12-20 | 線状体の凹凸検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023091254A true JP2023091254A (ja) | 2023-06-30 |
Family
ID=86941859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021205904A Pending JP2023091254A (ja) | 2021-12-20 | 2021-12-20 | 線状体の凹凸検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023091254A (ja) |
-
2021
- 2021-12-20 JP JP2021205904A patent/JP2023091254A/ja active Pending
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