JP2023091150A - 光学装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な構成で複数の光学系の各々における光量を調整することができる光学装置を提供する。【解決手段】 本発明に係る光学装置は、各々が絞りを有する複数の光学系と、複数の光学系の各々における絞りの目標開口径と目標光量との間の関係を示す情報を記憶する記憶部と、情報に基づいて複数の光学系の各々における絞りの開口径を変化させることで光量を調整する制御部とを備えることを特徴とする。【選択図】 図2

Description

本発明は、光学装置に関し、特に複眼光学系に関する。
従来、複数の光学系からなる複眼光学系を介して複数の映像や画像を取得する撮像装置において、当該複数の映像や画像間で明るさ等の差異があると、当該複数の映像や画像を同時に視認する際に違和感が生じる虞がある。
特許文献1は、外部制御装置から受信した制御情報に基づいて、複数の光学系の各々において光量が互いに一致するように絞りの開口径を調整する複眼カメラを開示している。
特開平11-146425号公報
特許文献1に開示されている複眼カメラでは、使用の際に各絞りの開口径の調整が必要と判断される度に、外部制御装置から当該調整のための制御情報を取得する必要があり、特に映像を撮像する際に処理が煩雑となる。
そこで本発明は、簡易な構成で複数の光学系の各々における光量を調整することができる光学装置を提供することを目的とする。
本発明に係る光学装置は、各々が絞りを有する複数の光学系と、複数の光学系の各々における絞りの目標開口径と目標光量との間の関係を示す情報を記憶する記憶部と、情報に基づいて複数の光学系の各々における絞りの開口径を変化させることで光量を調整する制御部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成で複数の光学系の各々における光量を調整することができる光学装置を提供することができる。
第一実施形態に係る複眼光学系ユニットを備える撮像装置の模式的断面図。 第一実施形態に係る複眼光学系ユニットにおける制御量と明るさとの間の関係を示した図。 第一実施形態に係る複眼光学系ユニットにおける制御量と明るさとの間の関係を示した図。 第二実施形態に係る複眼光学系ユニットにおける制御量と明るさとの間の関係を示した図。 第三実施形態に係る複眼光学系ユニットにおける制御量と明るさとの間の関係を示した図。
以下に、本実施形態に係る光学装置を添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお以下に示す図面は、本実施形態を容易に理解できるようにするために、実際とは異なる縮尺で描かれている場合がある。
[第一実施形態]
立体画像撮影装置や仮想現実(VR)映像撮影装置では、複数の光学系からなる複眼光学系(複合光学系)を用いて撮影が行われる。
複眼光学系では、複数の光学系の各々に設けられている光量調整装置の製造誤差及び制御バラつきや、各光学系における透過率のバラつき等がある場合に、複数の光学系それぞれを介して取得される複数の映像や画像の間で明るさの差が発生する。
上記に挙げたような撮影装置では、複数の光学系それぞれを介して取得された複数の映像や画像を同時に視認するため、当該複数の映像や画像の間で差異があると、違和感が生じる虞がある。
特に、取得された複数の映像や画像の間における明るさの差異は認識し易いため、当該明るさの差異がある場合には低減するように調整を行うことが求められる。
従来、複数の画像それぞれにおける基準領域の位置に切出領域を設定し、当該切出領域から得られる画像を調整するための検波領域を当該複数の画像のいずれかの当該基準領域内に設定することで、そのような調整を行う画像処理方法が知られている。
しかしながらそのような画像処理方法では、取得した画像を処理するための画像処理装置が必要となることに加えて、映像を処理する場合には処理が煩雑となる。
また従来、外部制御装置から受信した制御情報に基づいて、複眼カメラ内の相対する制御対象、すなわち各光学系における制御量が互いに一致するように制御を行う複眼カメラシステムが知られている。
しかしながらそのような複眼カメラシステムでは、各光学系の調整が必要と判断される度に、外部制御装置から当該調整のための制御情報を取得する必要があり、特に映像を撮像する際に処理が煩雑となる。
そこで本実施形態は、使用中に信号処理や画像処理等を行うこと無く各光学系の間の光量差を低減することで、高精細な光量精度で制御を行うことができる複眼光学系ユニットを提供することを目的としている。
図1は、第一実施形態に係る光学装置としての複眼光学系ユニット20を備える撮像装置10の模式的断面図を示している。
撮像装置10は、カメラ本体1及び本実施形態に係る複眼光学系ユニット20を備えている。
また本実施形態に係る複眼光学系ユニット20は、第1の光学系2及び第2の光学系3を備えている。
なお本実施形態に係る複眼光学系ユニット20は、カメラ本体1に固定されていてもよく、交換レンズのようにカメラ本体1に対して着脱可能であっても構わない。
また、本実施形態に係る複眼光学系ユニット20は二つの光学系から構成されているが、これに限らず三つ以上の光学系から構成されていても構わない。
図1に示されているように、第1の光学系2及び第2の光学系3はそれぞれ、所定の焦点距離を有する互いに同一のレンズ構成からなる第1の撮像光学系201及び第2の撮像光学系301を備えている。
また第1の撮像光学系201及び第2の撮像光学系301にはそれぞれ、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302が設けられている。
なお第1の撮像光学系201及び第2の撮像光学系301はそれぞれ、各々が焦点距離やピント位置を調整する際に独立して移動する複数のレンズで構成されていてもよい。
また第1の撮像光学系201及び第2の撮像光学系301はそれぞれ、各々が焦点距離やピント位置を調整する際に独立して一塊で移動する複数のレンズ群で構成されていてもよい。
また第1の撮像光学系201及び第2の撮像光学系301はそれぞれ、各々が焦点距離やピント位置を調整する際に独立して移動する少なくとも一つのレンズと少なくとも一つのレンズ群との組み合わせで構成されていてもよい。
第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302はそれぞれ、例えば、不図示の複数の絞り羽根と、当該複数の絞り羽根を開閉動作させる不図示の開閉機構とを有する絞りである。
具体的に第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302はそれぞれ、光軸OAの周りに配置された複数の絞り羽根の一部同士が重なりあって光軸OA上に絞り開口を形成する、いわゆる虹彩絞りである。
また第1の光学系2は、第1の光量調整装置202に設けられている開閉機構を駆動する駆動手段としての第1の光量調整装置駆動部203を備えている。
同様に第2の光学系3は、第2の光量調整装置302に設けられている開閉機構を駆動する駆動手段としての第2の光量調整装置駆動部303を備えている。
以下、第1の光量調整装置駆動部203及び第2の光量調整装置駆動部303をそれぞれ、単に第1の駆動部203(制御部)及び第2の駆動部303(制御部)と称する。
そして、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302それぞれによる絞り値(F値)は、複数の絞り羽根の位置に応じて変化する。
第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302では、複数の絞り羽根それぞれの位置に応じて複数の絞り羽根の間の重なり量が変化する。
そのため、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302それぞれにおける複数の絞り羽根それぞれの位置に応じて、第1の駆動部203及び第2の駆動部303に印加される作動負荷も変化する。
一般的に、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302それぞれにおける絞り値、すなわち複数の絞り羽根の間の重なり量が大きくなると、第1の駆動部203及び第2の駆動部303に印加される作動負荷は、増大する。
具体的に第1の駆動部203及び第2の駆動部303は、例えばステッピングモータから構成されている。
そして第1の光学系2は、第1の駆動部203による駆動を制御する第1のレンズ制御部204(制御部)を備えている。
また第2の光学系3は、第2の駆動部303による駆動を制御する第2のレンズ制御部304(制御部)を備えている。
具体的に第1のレンズ制御部204及び第2のレンズ制御部304はそれぞれ、第1の駆動部203及び第2の駆動部303に印加する駆動信号の極性を変更することで、第1の駆動部203及び第2の駆動部303の駆動方向を制御する。
また第1のレンズ制御部204及び第2のレンズ制御部304はそれぞれ、第1の駆動部203及び第2の駆動部303に印加する駆動信号のパルス数を変更することで、第1の駆動部203及び第2の駆動部303の駆動位置を制御する。
これにより、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302それぞれにおける複数の絞り羽根の開閉動作量(開口量、開口径)を変化させることができる。
また第1の駆動部203及び第2の駆動部303にはそれぞれ、開放絞り位置(開放F値)に対応する複数の絞り羽根の位置を検出する不図示の絞り位置検出手段が設けられている。
なお本実施形態に係る複眼光学系ユニット20では、当該絞り位置検出手段は衝撃等を受けた場合を考慮して設けられているが、当該絞り位置検出手段に対してステッピングモータのパルスカウントによるオープン制御を行っても構わない。
また第1の光学系2は、カメラ本体1内に設けられている第1のカメラ通信部105と通信する第1のレンズ通信部205を備えている。
同様に第2の光学系3は、カメラ本体1内に設けられている第2のカメラ通信部106と通信する第2のレンズ通信部305を備えている。
第1のレンズ制御部204及び第2のレンズ制御部304はそれぞれ、第1のレンズ通信部205及び第2のレンズ通信部305を介してカメラ本体1から信号(目標絞り値信号)を受信する。
そして第1のレンズ制御部204及び第2のレンズ制御部304はそれぞれ、受信した信号に基づいて、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302の開口量(開口径)を制御する。
具体的に第1のレンズ制御部204及び第2のレンズ制御部304はそれぞれ、明るさ(絞り値)に対応する駆動指示制御量(以下、単に制御量と称する。)に基づいて第1の駆動部203及び第2の駆動部303を制御する。
これにより、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302の開口径が変更される。
第1の光学系2は、第1の光学系2における目標明るさと第1の光量調整装置202に対する目標制御量との間の関係を示すテーブル(情報)を記憶する第1の記憶部206を備えている。
同様に第2の光学系3は、第2の光学系3における目標明るさと第2の光量調整装置302に対する目標制御量との間の関係を示すテーブル(情報)を記憶する第2の記憶部306を備えている。
そして第1のレンズ制御部204は、第1の駆動部203を制御する際に、第1の記憶部206に記憶されている当該テーブルから目標制御量を取得する。
また第2のレンズ制御部304は、第2の駆動部303を制御する際に、第2の記憶部306に記憶されている当該テーブルから目標制御量を取得する。
なお本実施形態に係る複眼光学系ユニット20では、第1の光学系2及び第2の光学系3それぞれにおいて、上記テーブルを記憶する第1の記憶部206及び第2の記憶部306が設けられているが、これに限られない。
すなわち、上記テーブルの少なくとも一部は、第1の記憶部206及び第2の記憶部306とは別のクラウドコンピューティングシステム等の装置に記憶されていてもよい。
このとき第1のレンズ制御部204及び第2のレンズ制御部304はそれぞれ、無線通信等を介して当該別の装置に記憶されているテーブルから目標制御量を取得する。
これにより、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302の開口量を制御することができる。
図1に示されているように、カメラ本体1は、第1の撮像素子102、第2の撮像素子103、カメラ制御部104、第1のカメラ通信部105及び第2のカメラ通信部106を備えている。
第1の撮像素子102及び第2の撮像素子103はそれぞれ、CMOSセンサやCCDセンサであり、第1の光学系2及び第2の光学系3を介して形成された光学像(被写体像)を受光し光電変換を行うことで画像データを取得する。
そして第1の撮像素子102及び第2の撮像素子103はそれぞれ、取得した当該画像データをカメラ制御部104に出力する。
なおカメラ本体1では、第1の撮像光学系201及び第2の撮像光学系301それぞれに対応するように第1の撮像素子102及び第2の撮像素子103が設けられているが、これに限られない。
すなわち、カメラ本体1内に単一の撮像素子を設け、当該単一の撮像素子が第1の光学系2及び第2の光学系3それぞれからの複数の光学像を受光し光電変換を行うことで複数の画像データを取得してもよい。
カメラ制御部104は、第1の撮像素子102及び第2の撮像素子103を制御すると共に、第1のカメラ通信部105及び第2のカメラ通信部106を制御する。
具体的にカメラ制御部104は、第1のカメラ通信部105及び第2のカメラ通信部106と第1のレンズ通信部205及び第2のレンズ通信部305とを介して、第1のレンズ制御部204及び第2のレンズ制御部304に目標明るさを送信する。
すなわち第1のカメラ通信部105及び第2のカメラ通信部106はそれぞれ、第1の光学系2及び第2の光学系3における目標明るさに関する情報を送信する。
次に、本実施形態に係る光学装置としての複眼光学系ユニット20における第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302の制御について説明する。
図2(a)は、第1の光量調整装置202に対する制御量と対応する実際の絞り位置での明るさとの間の関係、並びに第2の光量調整装置302に対する制御量と対応する実際の絞り位置での明るさとの間の関係を示している。
なお図2(a)では、第1の光量調整装置202の実際の絞り位置での明るさの変化が実線で示されていると共に、第2の光量調整装置302の実際の絞り位置での明るさの変化が破線で示されている。
そして図2(a)では、横軸が当該制御量(絞り制御量、開口径)に対応しており、当該制御量が小さくなるほど、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302それぞれの開口径は、より増大する。
また縦軸は、明るさ(絞り値、光量)に対応しており、AV0にいくに従って、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302それぞれの実際の絞り位置での明るさは、より明るくなる。
すなわち、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302それぞれに対する制御量を0に設定することで、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302それぞれにおいて絞り開放としたときの明るさAV0が設定される。
換言すると、明るさAV0とは各光学系の開放径における光量であり、光学系における所定の固定絞りによって決定されてもよく、所定の大きさの開口径によって所定の明るさを設定することができる治具等によって決定されてもよい。
なお、図2(a)の縦軸に示されているAV0、AV1、AV2・・・は、実際のAV値ではなく、目標制御量0、1、2・・・に対応する目標明るさを示すものである。
具体的には、絞り開放のときの明るさAV0に対して所定の段ずつ暗くなるように、AV1、AV2、AV3、AV4及びAV5が設定される。
ここで本実施形態に係る複眼光学系ユニット20において、図2(a)に示されているような目標制御量0乃至5及び目標明るさAV0乃至AV5は一例であり、目標制御量及び目標明るさそれぞれの数は、これに限られない。
第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302ではそれぞれ、第1の駆動部203及び第2の駆動部303に対する連結部におけるガタや、複数の絞り羽根を開閉させるカム機構におけるガタ等の機械的ガタがある。
また第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302ではそれぞれ、構成部品における製造バラつきもある。
そのため、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302それぞれに対して互いに同一の制御量で制御を行っても、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302はそれぞれ、開口径が互いに異なる位置に駆動される。
このように第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302それぞれにおいて、開口径が駆動される位置に個体差が発生することで、実際の絞り位置での明るさは、互いに異なることとなる。
例えば図2(a)に示される例では、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302それぞれに対して目標制御量5で制御を行っても、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302の間で対応する実際の絞り位置での明るさがAだけ異なる。
そのため、第1の撮像素子102及び第2の撮像素子103それぞれにおいて第1の光学系2及び第2の光学系3を介して形成される光学像、ひいては取得される画像データの間で明るさの差が発生する。
そこで本実施形態では、各制御量において第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302の対応する実際の絞り位置での明るさが互いに等しくなるように、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302それぞれに対する制御量が補正される。
次に、具体的な当該補正の方法について詳細に示す。
図2(b)及び(c)はそれぞれ、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302に対する制御量が補正される様子を示している。
なお以下に示す補正処理は、本実施形態に係る複眼光学系ユニット20を外部の装置に取り付けることで行ってもよく、本実施形態に係る複眼光学系ユニット20が取り付けられるカメラ本体1において行ってもよい。
まず図2(b)に示されているように、第1の光学系2において第1の光量調整装置202を介して目標明るさAV0乃至AV5がそれぞれ設定されるように、第1の光量調整装置202に対して目標制御量0乃至5(目標開口径)がそれぞれ設定される。
このとき、第1の光量調整装置202において上述のようなガタや製造バラつきがあるため、所定の目標制御量が設定された際に、実際の絞り位置での明るさは、図2(b)内の黒丸で示されるように、対応する目標明るさからずれる。
そこで本実施形態では、目標明るさAV0乃至AV5(目標光量)のうち隣接する目標明るさ間では、制御量の変化に応じて明るさは線形に変化すると仮定することで、目標明るさAV0乃至AV5それぞれに対応する目標制御量を決定する。
このようにして、図2(b)内の白丸で示されているように、目標明るさAV0、AV1、AV2、AV3、AV4及びAV5それぞれに対応する、補正された目標制御量(以下、「補正目標制御量」と称する。)0、1a、2a、3a、4a及び5aが決定される。
また第2の光学系3においても、上記と同様の補正処理を行うことで、図2(c)に示されているように、目標明るさAV0、AV1、AV2、AV3、AV4及びAV5それぞれに対応する補正目標制御量0、1b、2b、3b、4b及び5bが決定される。
換言すると、第1の光学系2において、第1の光量調整装置202である絞りの開口径としての制御量と光量としての明るさとの間の関係が計測される。
そして、当該計測結果に基づいて目標光量としての目標明るさAV0乃至AV5それぞれに対応する当該絞りの目標開口径としての目標制御量0乃至5が補正目標制御量0乃至5aに補正される。
同様に、第2の光学系3において、第2の光量調整装置302である絞りの開口径としての制御量と光量としての明るさとの間の関係が計測される。
そして、当該計測結果に基づいて目標光量としての目標明るさAV0乃至AV5それぞれに対応する当該絞りの目標開口径としての目標制御量0乃至5が補正目標制御量0乃至5bに補正される。なお、補正目標制御量としてはこれに限らず、目標制御量からの差である補正値を用いてもよい。
表1及び表2はそれぞれ、本実施形態に係る複眼光学系ユニット20での第1の光学系2及び第2の光学系3における目標明るさ、対応する目標制御量及び対応する補正目標制御量を示すテーブルである。
Figure 2023091150000002
Figure 2023091150000003
なお表1及び表2ではそれぞれ、分かり易くするために、第1の光学系2及び第2の光学系3における目標明るさAV0乃至AV5に対して(1)及び(2)を付加している。
また上記の補正では、目標制御量0及び対応する目標明るさAV0を基準として、目標制御量1乃至5をそれぞれ補正しているが、これに限られない。
すなわち、目標制御量0以外の所定の目標制御量及び対応する目標明るさを基準として各目標制御量を補正してもよい。
ただし、第1の光学系2及び第2の光学系3それぞれにおいて、明るさを互いに一致させるために、基準とする目標制御量及び対応する目標明るさは互いに同一であることが求められる。
図3は、第1の光量調整装置202に対する補正制御量と対応する実際の絞り位置での明るさとの間の関係、並びに第2の光量調整装置302に対する補正制御量と対応する実際の絞り位置での明るさとの間の関係を示している。
なお、図2(b)及び(c)中の黒矢印で示されているように、補正目標制御量0乃至5aのうち隣接する補正目標制御量間は互いに等間隔では無いと共に、補正目標制御量0乃至5bのうち隣接する補正目標制御量間は互いに等間隔では無いことに注意されたい。
従って図3において、実際には補正目標制御量1a乃至5a及び補正目標制御量1b乃至5bはそれぞれ互いに一致していないことに注意されたい。
また縦軸については、目標明るさAV0(1)乃至AV5(1)について目盛りを示しており、目標明るさAV0(2)乃至AV5(2)については目盛りを示していない。
図3に示されているように、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302それぞれに対する制御量を補正することで、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302の対応する実際の絞り位置での所定の明るさを設定することができる。
換言すると、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302それぞれに対する制御量間の間隔を制御量に応じて変化させることで、第1の光学系2及び第2の光学系3それぞれにおいて目標明るさを設定することができる。
更に換言すると、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302それぞれに設けられている絞り羽根の駆動量を当該絞り羽根の位置に応じて変化させることで、第1の光学系2及び第2の光学系3それぞれにおいて目標明るさを設定することができる。
表1に示されているように決定された補正テーブルは、第1の光学系2において第1の記憶部206に記憶されると共に、表2に示されているように決定された補正テーブルは、第2の光学系3において第2の記憶部306に記憶される。
そして撮像装置10を使用する際には、第1のレンズ制御部204及び第2のレンズ制御部304によって第1の記憶部206及び第2の記憶部306から当該補正テーブルが読み出される。
次に、カメラ制御部104からの指示に基づいて第1の光学系2及び第2の光学系3それぞれにおいて目標明るさを設定する際には、第1のレンズ制御部204及び第2のレンズ制御部304が当該補正テーブルを参照することで対応する補正目標制御量を決定する。
そして第1のレンズ制御部204及び第2のレンズ制御部304それぞれが、当該決定された補正目標制御量に基づいて第1の駆動部203及び第2の駆動部303の駆動を制御する。
これにより、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302それぞれにおける絞り口径を高精度に設定することができる。
以上のように本実施形態に係る複眼光学系ユニット20では、図3に示されているように、第1の光学系2及び第2の光学系3それぞれにおける第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302に対する補正された制御量を設定する。
これにより、第1の光学系2及び第2の光学系3それぞれにおいて所定の明るさを設定することができることで、第1の光学系2及び第2の光学系3の間で明るさの変化を揃えることができる。
従って、第1の光学系2及び第2の光学系3それぞれを介して取得される二つの画像の間で明るさの差を低減することができる。
すなわち本実施形態によれば、設けられている各光学系に対して互いに同一の明るさを指示することによって取得される各画像の間の光量差を低減することができる高精細な光量精度で制御可能な複眼光学系を提供することができる。
[第二実施形態]
図4(a)及び(b)はそれぞれ、第二実施形態に係る複眼光学系ユニットにおいて第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302に対する制御量が補正される様子を示している。
なお本実施形態に係る複眼光学系ユニットは、第一実施形態に係る複眼光学系ユニット20と同一の構成であるため、同一の部材には同一の符番を付して説明を省略する。
第一実施形態に係る複眼光学系ユニット20では、第1の光学系2及び第2の光学系3それぞれにおいて、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302に対する補正された制御量を設定している。
これにより、第1の光学系2及び第2の光学系3の間で明るさの変化を揃えることができている。
一方、第1の光学系2及び第2の光学系3それぞれにおいて、基準となる目標制御量及び対応する目標明るさ、すなわち目標制御量0及び目標明るさAV0を独立に用いているため、図3内のBで示されているように明るさの差が残存している。
この差は、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302における機械的なガタや製造バラつきに加えて、第1の光学系2及び第2の光学系3における固定バラつきや透過率のバラつき等、明るさに影響する光学的なバラつきが存在することによる。
ここで、カメラ本体1のように複数の光学系それぞれに対応する複数の撮像素子を設けている場合には、当該複数の撮像素子それぞれの感度を調整することで、取得される各画像の光量を互いに一致させることができる。
しかしながら、単一の撮像素子の撮像領域を複数の領域に分割して複数の光学系それぞれを介して複数の画像を取得する場合には、各画像の光量に応じて各領域の感度を調整することは困難である。
そこで本実施形態に係る複眼光学系ユニットでは、複数の光学系のうち所定の光学系における基準となる目標制御量及び対応する目標明るさに基づいて、各光学系において制御量の補正を行う。
具体的には、まず本実施形態に係る複眼光学系ユニットでも、第1の光学系2及び第2の光学系3それぞれにおいて、第一実施形態と同様に、図2(a)に示されているような制御量と明るさとの間の関係が得られたとする。
このとき第1の光学系2では、第一実施形態と同様に目標制御量を補正することで、図4(a)内の白丸で示されているように、目標明るさAV1(1)乃至AV5(1)それぞれに対応する補正目標制御量1a乃至5aが決定される。
次に第2の光学系3では、第1の光学系2における目標制御量0及び対応する目標明るさAV0(1)を基準として、目標明るさAV1(1)乃至AV5(1)に対応する目標制御量を決定する。
すなわち図4(b)内の白丸で示されているように、目標明るさAV1(1)乃至AV5(1)それぞれに対応する補正目標制御量1c乃至5cが決定される。
換言すると、第2の光学系3については、まず第2の光学系3における目標制御量0(所定の開口径、開放径)での目標明るさAV0(2)(第1の光量)と、第1の光学系2における目標制御量0での目標明るさAV0(1)との間の差を求める。
次に、第2の光学系3における目標光量としての目標明るさが、当該求められた差に基づいて、AV1(2)乃至AV5(2)からそれぞれAV1(1)乃至AV5(1)に補正される。
そして、当該補正された目標光量としての目標明るさAV1(1)乃至AV5(1)それぞれに対応する第2の光量調整装置302である絞りの目標開口径としての補正目標制御量1c乃至5cが決定される。
表3及び表4はそれぞれ、本実施形態に係る複眼光学系ユニットでの第1の光学系2及び第2の光学系3における目標明るさ、対応する目標制御量及び対応する補正目標制御量を示すテーブルである。
Figure 2023091150000004
Figure 2023091150000005
図4(c)は、第1の光量調整装置202に対する補正制御量と対応する実際の絞り位置での明るさとの間の関係、並びに第2の光量調整装置302に対する補正制御量と対応する実際の絞り位置での明るさとの間の関係を示している。
図4(c)に示されているように、本実施形態に係る複眼光学系ユニットでは、第一実施形態と同様に、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302それぞれの対応する実際の絞り位置での所定の明るさを設定することができる。
加えて、本実施形態に係る複眼光学系ユニットでは、第一実施形態に係る複眼光学系ユニット20において第1の光学系2と第2の光学系3との間で残存していた明るさの差についても低減できていることがわかる。
表3に示されているように決定された補正テーブルは、第1の光学系2において第1の記憶部206に記憶されると共に、表4に示されているように決定された補正テーブルは、第2の光学系3において第2の記憶部306に記憶される。
そして撮像装置10を使用する際には、第1のレンズ制御部204及び第2のレンズ制御部304によって第1の記憶部206及び第2の記憶部306から当該補正テーブルが読み出される。
次に、カメラ制御部104からの指示に基づいて第1の光学系2及び第2の光学系3それぞれにおいて目標明るさを設定する際には、第1のレンズ制御部204及び第2のレンズ制御部304が当該補正テーブルを参照することで対応する補正目標制御量を決定する。
そして第1のレンズ制御部204及び第2のレンズ制御部304それぞれが、当該決定された補正目標制御量に基づいて第1の駆動部203及び第2の駆動部303の駆動を制御する。
これにより、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302それぞれにおける絞り口径を高精度に設定することができる。
以上のように本実施形態に係る複眼光学系ユニットでは、図4(c)に示されているように、第1の光学系2及び第2の光学系3それぞれにおける第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302に対する補正された目標制御量を設定する。
これにより、第1の光学系2及び第2の光学系3それぞれにおいて所定の明るさを設定することができることで、第1の光学系2及び第2の光学系3の間で明るさの変化を揃えることができる。
そのため、第1の光学系2及び第2の光学系3それぞれを介して取得される二つの画像の間で明るさの差を低減することができる。
すなわち本実施形態によれば、各光学系における光学的なバラつきも考慮することで、互いに同一の明るさを指示することによって取得される各画像の間の光量差を更に低減することができる高精細な光量精度で制御可能な複眼光学系を提供することができる。
なお、本実施形態に係る複眼光学系ユニットにおける上記の補正では、第1の光学系2における目標制御量0及び対応する目標明るさAV0(1)を基準として、第1の光学系2及び第2の光学系3それぞれにおける目標制御量を補正しているが、これに限られない。
すなわち、第1の光学系2における目標制御量0以外の所定の目標制御量及び対応する目標明るさを基準として、第1の光学系2及び第2の光学系3それぞれにおける目標制御量を補正しても構わない。
また、第2の光学系3における所定の目標制御量及び対応する目標明るさを基準として、第1の光学系2及び第2の光学系3それぞれにおける目標制御量を補正しても構わない。
[第三実施形態]
図5(a)及び(b)はそれぞれ、第三実施形態に係る複眼光学系ユニットにおいて第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302に対する制御量が補正される様子を示している。
なお本実施形態に係る複眼光学系ユニットは、第一実施形態に係る複眼光学系ユニット20と同一の構成であるため、同一の部材には同一の符番を付して説明を省略する。
第二実施形態に係る複眼光学系ユニットでは、第1の光学系2における目標制御量0及び対応する目標明るさAV0(1)を基準として、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302に対する補正された目標制御量を設定している。
これにより、第1の光学系2及び第2の光学系3の間で明るさの変化を揃えることができている。
一方、第2の光学系3においては、第2の光量調整装置302における絞り開放のときの明るさAV0(2)の値は、第1の光学系2における第1の光量調整装置202での絞り開放のときの明るさAV0(1)の値より大きくなっている。
すなわち、第2の光量調整装置302における絞り開放のときの明るさは、第1の光量調整装置202における絞り開放のときの明るさより暗くなっている。
そのため、第1の光学系2における目標制御量0及び対応する目標明るさAV0(1)を基準として、第2の光学系3において目標明るさAV0(1)に対応するように目標制御量を決定しようとしても、そのような制御量は存在しない。
換言すると、第2の光学系3において、開放径での明るさAV0(2)より明るくなるように絞りを更に開放することはできない。
従って、第1の光学系2と第2の光学系3との間で、図4(c)内のCで示されているように制御量0の近傍において明るさの差が残存している。
そこで本実施形態に係る複眼光学系ユニットでは、複数の光学系のうち、制御量0における明るさが最も暗い所定の光学系における基準となる目標制御量及び対応する目標明るさに基づいて、各光学系における目標制御量を決定する。
具体的には、まず本実施形態に係る複眼光学系ユニットでも、第1の光学系2及び第2の光学系3それぞれにおいて、第一実施形態と同様に、図2(a)に示されているような制御量と明るさとの間の関係が得られたとする。
ここで、第1の光学系2及び第2の光学系3のうち、目標制御量0における明るさが最も暗い、換言すると目標制御量0における目標明るさAV0の値が最も大きい光学系は、第2の光学系3である。
そのため第1の光学系2では、第2の光学系3における目標制御量0及び対応する目標明るさAV0(2)を基準として、目標明るさAV0(2)乃至AV5(2)に対応する目標制御量を決定する。
すなわち図5(a)内の白丸で示されているように、目標明るさAV0(2)乃至AV5(2)それぞれに対応する補正目標制御量0d乃至5dが決定される。
換言すると、第1の光学系2については、まず第1の光学系2における目標制御量0での目標明るさAV0(1)と、第2の光学系3における目標制御量0での目標明るさAV0(2)との間の差を求める。
ここで第2の光学系3は、第1の光学系2及び第2の光学系3のうち、開放径における明るさAV0が最も大きい、すなわち明るさが最も暗い、換言すると光量が最も小さい光学系である。
次に、第1の光学系2における目標光量としての目標明るさが、当該求められた差に基づいて、AV0(1)乃至AV5(1)からそれぞれAV0(2)乃至AV5(2)に補正される。
そして、当該補正された目標光量としての目標明るさAV0(2)乃至AV5(2)それぞれに対応する第1の光量調整装置202である絞りの目標開口径としての補正目標制御量0d乃至5dが決定される。
次に第2の光学系3では、第2の光学系3における目標制御量0及び対応する目標明るさAV0(2)を基準として、目標明るさAV1(2)乃至AV5(2)に対応する目標制御量1乃至5を補正する。
すなわち図5(b)内の白丸で示されているように、目標明るさAV1(2)乃至AV5(2)それぞれに対応する補正目標制御量1b乃至5bが決定される。
表5及び表6はそれぞれ、本実施形態に係る複眼光学系ユニットでの第1の光学系2及び第2の光学系3における目標明るさ、対応する目標制御量及び対応する補正目標制御量を示すテーブルである。
Figure 2023091150000006
Figure 2023091150000007
図5(c)は、第1の光量調整装置202に対する補正制御量と対応する実際の絞り位置での明るさとの間の関係、並びに第2の光量調整装置302に対する補正制御量と対応する実際の絞り位置での明るさとの間の関係を示している。
図5(c)に示されているように、本実施形態に係る複眼光学系ユニットでは、第一実施形態と同様に、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302それぞれの対応する実際の絞り位置での所定の明るさを設定することができる。
加えて、本実施形態に係る複眼光学系ユニットでは、第一及び第二実施形態に係る複眼光学系ユニットにおいて第1の光学系2と第2の光学系3との間で残存していた明るさの差についても低減できていることがわかる。
表5に示されているように決定された補正テーブルは、第1の光学系2において第1の記憶部206に記憶されると共に、表6に示されているように決定された補正テーブルは、第2の光学系3において第2の記憶部306に記憶される。
そして撮像装置10を使用する際には、第1のレンズ制御部204及び第2のレンズ制御部304によって第1の記憶部206及び第2の記憶部306から当該補正テーブルが読み出される。
次に、カメラ制御部104からの指示に基づいて第1の光学系2及び第2の光学系3それぞれにおいて目標明るさを設定する際には、第1のレンズ制御部204及び第2のレンズ制御部304が当該補正テーブルを参照することで対応する補正目標制御量を決定する。
そして第1のレンズ制御部204及び第2のレンズ制御部304それぞれが、当該決定された補正目標制御量に基づいて第1の駆動部203及び第2の駆動部303の駆動を制御する。
これにより、第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302それぞれにおける絞り口径を高精度に設定することができる。
以上のように本実施形態に係る複眼光学系ユニットでは、図5(c)に示されているように、第1の光学系2及び第2の光学系3それぞれにおける第1の光量調整装置202及び第2の光量調整装置302に対する補正された目標制御量を設定する。
これにより、第1の光学系2及び第2の光学系3それぞれにおいて所定の明るさを設定することができることで、第1の光学系2及び第2の光学系3の間で明るさの変化を揃えることができる。
そのため、第1の光学系2及び第2の光学系3それぞれを介して取得される二つの画像の間で明るさの差を低減することができる。
すなわち本実施形態によれば、各光学系における光量調整装置の駆動範囲全域にわたって、互いに同一の明るさを指示することによって取得される各画像の間の光量差を低減することができる高精細な光量精度で制御可能な複眼光学系を提供することができる。
以上、好ましい実施形態について説明したが、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
また本実施形態には、上記に示したテーブルを作成するための種々のステップを有する方法も含まれる。
2 第1の光学系
3 第2の光学系
20 複眼光学系ユニット(光学装置)
202 第1の光量調整装置(絞り)
203 第1の光量調整装置駆動部(制御部)
204 第1のレンズ制御部(制御部)
206 第1の記憶部
302 第2の光量調整装置(絞り)
303 第2の光量調整装置駆動部(制御部)
304 第2のレンズ制御部(制御部)
306 第2の記憶部

Claims (10)

  1. 各々が絞りを有する複数の光学系と、
    前記複数の光学系の各々における前記絞りの目標開口径と目標光量との間の関係を示す情報を記憶する記憶部と、
    前記情報に基づいて前記複数の光学系の各々における前記絞りの開口径を変化させることで光量を調整する制御部と、
    を備えることを特徴とする光学装置。
  2. 前記情報は、前記複数の光学系の各々について、前記絞りの前記開口径を変化させた際の前記光量を計測し、該計測の結果に基づいて前記目標光量に対応する前記絞りの前記目標開口径を決定することで作成されるテーブルであることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 前記複数の光学系の各々について、前記目標光量に対応する前記絞りの前記目標開口径を決定する際に、前記目標光量は、前記絞りの所定の前記開口径における第1の前記光量と所定の前記光学系における該第1の光量との間の差に基づいて補正されることを特徴とする請求項2に記載の光学装置。
  4. 前記第1の光量は、前記光学系の開放径における前記光量であることを特徴とする請求項3に記載の光学装置。
  5. 前記所定の光学系は、前記複数の光学系のうち前記光学系の開放径における前記光量が最も小さい光学系であることを特徴とする請求項3または4に記載の光学装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光学装置と、
    該光学装置によって形成された像を受光する撮像素子と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  7. 各々が絞りを有する複数の光学系それぞれにおける前記絞りの目標開口径と目標光量との間の関係を示す情報を作成する方法であって、
    前記複数の光学系の各々において、前記絞りの開口径を変化させた際の光量を計測するステップと、
    前記複数の光学系の各々について、該計測するステップによる計測結果に基づいて前記目標光量に対応する前記絞りの前記目標開口径を決定するステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  8. 前記決定するステップは、
    前記複数の光学系の各々について、前記絞りの所定の前記開口径における第1の前記光量を取得するステップと、
    前記複数の光学系の各々について、前記第1の光量と所定の前記光学系における前記第1の光量との間の差を求めるステップと、
    前記複数の光学系の各々について、前記差に基づいて前記目標光量を補正するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 前記第1の光量は、前記光学系の開放径における前記光量であることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 前記所定の光学系は、前記複数の光学系のうち前記光学系の開放径における前記光量が最も小さい光学系であることを特徴とする請求項8または9に記載の方法。
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