JP2023090633A - タッチ制御回路が設けられたフランジを備える携行型時計 - Google Patents

Abstract

【課題】 ケースに限られた空間しかなくても効率的に信号を送受信するようなタッチインタフェースを備える携行型時計を提供する。【解決手段】 本発明の一態様は、ベゼル（２）を含むケースを備える電子的な携行型時計（１）に関し、ベゼル（２）は、全体的又は部分的に携行型時計（１）のタッチインタフェースを形成し、ベゼル（２）は、携行型時計（１）の通信モジュール（６）のアンテナ回路（１０）と、携行型時計（１）のタッチ制御機構（８）のタッチ制御回路（１３）を備えるフランジと、を備える。【選択図】 図２

Description

本発明は、タッチ制御回路が設けられたフランジを備える携行型時計（例、腕時計、懐中時計）に関し、この携行型時計は、この携行型時計の通信モジュールのアンテナ回路を備える。

従来技術によって、通信ネットワークに接続することができる携行型電子機器が多く知られている。例えば、伝統的には携行型時計の風防に配置されるタッチインタフェースを備える電子的な携行型時計である。このようなタッチインタフェースは、一般的に、携行型時計の操作性を向上させ、特に、携行型時計が多くのメニューや機能を提供する場合に携行型時計の操作を単純化させるために用いられる。

このような電子的な携行型時計は、Bluetoothタイプや地理位置関連のネットワークのような通信ネットワークに接続するために、伝統的にはアンテナを搭載した、通信機能を備える。このようなアンテナの最適な大きさは、送受信信号の波長に直接依存することが知られている。実際に、最適な長さを有するアンテナのおかげで、信号全体をフルパワーで送受信することが可能となる。

このような携行型時計においては、利用可能な空間が限られるため、携行型時計のケースに搭載することを可能にするようにアンテナを設計する必要がある。また、携行型時計が無線周波数（例、２．４ＧＨｚ、１．５ＧＨｚ）で動作する無線通信手段を搭載する場合、波長（１２０ｍｍや２００ｍｍ）に関連して製品の大きさが重要になる。

また、このような携行型時計は金属性部品を多く含み、アンテナを金属性部品から絶縁する必要があるために、他の制約も考慮に入れる必要がある。

このような背景のために、特に従来技術にある課題がない手法を見つける必要性があることがわかる。

本発明の目的の１つは、タッチインタフェースを備える携行型時計であって、フルパワーで信号全体を送受信するために最適な長さを有するアンテナ回路を搭載し、限定された受容容量しかない携行型時計のケースに搭載されるものを提供することである。

本発明の別の目的は、携行型時計であって、タッチインタフェースをこの携行型時計のフランジ、特にアンテナ回路、に搭載することによって、美観、エネルギー消費及び製造コストに悪影響を与えない又はほとんど与えないものを得ることである。

本発明の別の目的は、携行型時計であって、タッチ制御回路とアンテナ回路をこの携行型時計のフランジに搭載することによって、美観、エネルギー消費及び製造コストに悪影響を与えない又はほとんど与えないものを得ることである。

このような目的に鑑みて、本発明は、ベゼルを含むケースを備える電子的な携行型時計に関し、前記ベゼルは、全体的又は部分的に前記携行型時計のタッチインタフェースを形成し、前記ベゼルは、前記携行型時計の通信モジュールのアンテナ回路と、前記携行型時計のタッチ制御機構のタッチ制御回路を備えるフランジと、を備える。

他の実施形態においては、以下の特徴がある。
－ 前記アンテナ回路と前記タッチ制御回路は、前記ベゼルにて、前記ベゼルの中心を通り抜ける対称軸の一方の側と他方の側にそれぞれ配置される。
－ 前記ベゼルには、互いに組み付けられることができる第１及び第２の部分がある。
－ 前記ベゼルには、前記携行型時計の風防を囲うことが可能な第１の部分がある。
－ 前記ベゼルには、前記携行型時計の表盤を囲うことが可能な第２の部分がある。
－ 前記ベゼルの前記第１の部分は、前記ベゼルの外面がある本体を含み、前記ベゼルの前記外面には、少なくとも１つのタッチ領域がある。
－ 前記ベゼルの前記第２の部分には、少なくとも１つの起伏がある上面がある支持要素を含み、前記起伏の先端は、電極を形成する導電性材料で覆われており、前記先端は、前記ベゼルのエクステリア面を構成している前記第１の部分の外面の第１のタッチ領域又は第２のタッチ領域の下方に配置される、前記ベゼルの前記第１の部分の前記本体の内面の部分に対向するように配置される。
－ 前記アンテナ回路は、支持要素の上面上、又は前記ベゼルの前記第１の部分の前記本体の内面上、に作られる。
－ 前記アンテナ回路は、前記ベゼルの第２の部分の支持要素の前記上面の第１の部分上に作られる第１及び第２のストランドを備え、前記第１及び第２のストランドは、近位端と遠位端をそれぞれ有し、それらの近位端と遠位端の間で並んで延在しており、前記第１及び第２のストランドは、それらの遠位端においても近位端においても接続される。
－ 少なくとも１つの電極を備える前記タッチ制御回路は、前記ベゼルの第２の部分の支持要素の前記上面の第２の部分上に作られる。
－ 前記アンテナ回路は、前記ベゼルの第２の部分の支持要素の前記上面上に作られる接続トラックを用いて前記第１及び第２のストランドに接続されるマイクロ回路を備える。
－ 前記タッチ制御回路は、少なくとも１つの接続トラックを用いて前記少なくとも１つの電極に接続されるマイクロコントローラーを備える。
－ 前記ベゼルは、少なくとも１種類の誘電性かつ／又は非導電性材料によって作られる。
－ 前記携行型時計は、全体的又は部分的にタッチインタフェースを形成するベゼルを備えるコネクテッドウォッチである。

添付の図面を参照しながら以下の説明を読むことによって、本発明の他の特徴及び利点がより明確になる。

本発明の一実施形態に係る、ベゼルを備える電子的な携行型時計であって、このベゼルが、全体的又は部分的に、この電子的な携行型時計のタッチインタフェースを形成するものについての概略図である。 本発明の実施形態に係る、第２の部分があるベゼルを示しており、この第２の部分の支持要素には、その上面上に、特に電極を備える、タッチ制御回路がある。 本発明の実施形態に係る、図２の部分Ｅを拡大した図である。 本発明の実施形態に係る、このベゼルのフランジの形成に参加するベゼルの第２の部分の支持要素の上面上における携行型時計のタッチ制御回路の電極とアンテナ回路のレイアウトを示している概略図である。 本発明の実施形態に係る、通信モジュールとタッチ制御機構を備える携行型時計の模式図であり、アンテナ回路とタッチ制御回路が、支持要素の上面上に配置されている。 本発明の実施形態に係る、電子的な携行型時計のベゼルを示しており、透明にしてアンテナ回路とタッチ制御回路を示している。

図１を参照すると、本発明は、コネクテッドウォッチのような電子的な携行型時計１に関する。

これに関連して、このような電子的な携行型時計１は、全体的又は部分的に電子的な携行型時計１のタッチインタフェースを形成するベゼル２を含むケース３を備え、この携行型時計１の着用者は、このタッチインタフェースを用いて、この携行型時計１の時計機能などを制御しようとして携行型時計１とやりとりすることができる。また、このケース３は、ミドル部を備え、このミドル部は、金属（例えば、鋼、好ましくは、ステンレス鋼）、合成材料（例えば、繊維、典型的には炭素である、繊維で充填されたポリマーマトリクスを含む複合材料）、セラミックス、又は少なくとも１種類の誘電性かつ／又は非電導性の材料によって作ることができる。また、このケース３は、裏部と風防２９を備え、これらは、ミドル部とともに、このケース３の包囲体を形成することに寄与する。

このような包囲体には、特に、表示デバイスを備える表盤７と、電子的な携行型時計１の電子デバイス４が配置される。表示デバイスは、表示要素を備え、この表示要素は、針のようなアナログ要素、及び／又はＬＣＤ、ＬＥＤ、ＯＬＥＤスクリーンのようなデジタル要素であることができる。表示デバイスと表盤７は、風防２９と電子デバイス４の間に配置される。

この構成において、前記ベゼル２には、互いに組み付けられることができる第１及び第２の部分９ａ、９ｂがある。このベゼル２において、第１の部分９ａが風防２９をしっかりと保持する。すなわち、この第１の部分９ａは、携行型時計１の風防２９と接触することによって、又はこの風防の縁を覆うことができることによって、風防２９を囲うことができる。第２の部分９ｂについて、携行型時計１の表盤７の縁に接触又はそれを覆って、表盤７を囲うことができる。また、このベゼル２は、風防２９とこの表盤７の間に配置されるスペーサ又はフランジを備える。実際に、このフランジは、ベゼル２のうちの風防２９のノッチから始まる部分によって形成され、表盤の縁を覆う。このようなフランジは、このベゼル２の第１の部分９ａと第２の部分９ｂの両方に含まれる。

この携行型時計１において、電子デバイス４は、電子式の計時器用ムーブメントを備える。電子デバイス４は、表盤７の表示デバイスが表示すべき少なくとも１項目の情報を提供するように構成している。この電子デバイス４は、通信モジュール６、電子的な携行型時計の制御モジュール、電気エネルギー蓄積器、特に、電池、そして、現在地の地理的位置、高度、温度の決定に関わるセンサー、又は電子的な携行型時計１の着用者の生理的、生体測定的、バイタル及び／又は行動的パラメーターの決定に関わるセンサーのような様々なセンサーを備える。なお、これらはすべてを網羅しているわけではなく、これらには限定されない。

なお、この構成において、制御モジュールは、このような電子的な携行型時計１の着用者が、特に、この電子的な携行型時計１によって実行することができる、時計機能のような様々な機能を、アクティブ化／非アクティブ化／選択することを可能にすることによって、電子的な携行型時計１とやりとりすることを可能にする。この制御モジュールは、タッチ制御機構８を備え、代替的形態においては、ミドル部に配置される、押し部品やボタンのような他の制御機構を備える。

電子デバイス４において、通信モジュール６は、マイクロ回路１１に接続されるアンテナ回路１０を備え、タッチ制御機構８は、タッチ制御回路１３に接続されるマイクロコントローラー１２を備える。後述するように、アンテナ回路１０と制御回路１３は、ベゼル２のフランジ上に配置され、このベゼル２は、全体的又は部分的に電子的な携行型時計１のタッチインタフェースを形成する。

このようなベゼル２は、好ましくは、ケース３のミドル部上に配置される。ベゼル２は、回転式ベゼルであることができ、また、固定式ベゼルであることができる。上述のように、このベゼル２は、その第１の部分９ａと第２の部分９ｂを互いに組み付けることによって形成される。これら２つの部分９ａ、９ｂは、互いに可逆的かつ／又は密封して連結する。

ベゼル２の第１の部分９ａは、内面と、ベゼル２のエクステリア面１７を形成する外面がある本体５を備える。エクステリア面１７は、着用者が見ることができるこのベゼル２の面であり、特に、このエクステリア面１７に定められた第１及び第２のタッチ領域１８ａ、１８ｂにおいて操作するようにすることができる。ベゼル２のエクステリア面１７には、目盛りがあることができる。図示している例において、目盛りには、数字（好ましくは、アラビア数字）の形態で表現された形象インデックス２４がある。

アンテナ回路１０と制御回路１３が効果的かつ／又は最適に動作するために、このベゼル２の第１の部分９ａの本体５は、少なくとも１種類の誘電性かつ／又は非導電性の材料によって作られる。この少なくとも１種類の誘電性かつ／又は非導電性の材料のおかげで、タッチ制御機構８の容量性効果の性能に寄与することができる。この材料は、アンテナ回路１０の放射を劣化させないこと、アンテナ回路１０の電気長を大きくすること、物理的な大きさに関する効率を向上させることにも寄与する。例えば、このような材料は、ポリマー、チタン、セラミックス又は任意の他の合成材料であることができる。なお、この第１の部分９ａの本体５は、全体的にこの種の材料によって作られるのではなく、この本体５のうちのベゼル２のエクステリア面１７の第１及び第２のタッチ領域１８ａ、１８ｂを含む部分のみがこの材料によって作られていることができる。

ベゼル２の第２の部分９ｂは、少なくとも１つの起伏２７がある上面２６がある支持要素２５を備え、その起伏２７の先端２８は、電極２２を形成する導電性材料の層で覆われる／被覆される。このような先端２８は、ベゼル２のエクステリア面１７を構成する第１の部分９ａの外面１７の第１のタッチ領域１８ａ又は第２のタッチ領域１８ｂの下方に配置されるベゼル２の第１の部分９ａの内面の部分に対して、対向又は接触するように配置される。

この構成において、支持要素２５は、熱可塑性部品である。特に、この支持要素２５は、成形回路部品（Moulded Interconnect Device、ＭＩＤ）技術によって射出成形された部品であり、その上面２６に少なくとも１つの電極２２を備える。なお、このような支持要素２５は、より優れた機械的、化学的、電気的及び環境的な性質のおかげで、伝統的な基材材料と比べて優れている。

代わりに、この支持要素２５は、少なくとも１つの起伏２７がある上面２６がある基材であることができ、その起伏２７の先端２８は、導電性材料の物理的気相成長技術、又は導電性材料のマイクロメーター的規模の選択的印刷技術によって、導電性材料の層で覆われる／被覆される。ポリエステル基材上に銀、ポリイミド基材上に銅のシルクスクリーン技術を行うことも可能である。

この第２の部分９ｂの支持要素２５は、制御機構８のマイクロコントローラー１２及び通信モジュール６のマイクロ回路１１を備える電子デバイス４のプリント回路１４へのアクセスを可能にするための構成を含むことができる。したがって、このような構成は、支持要素２５に通路を構築し又は場所を定めて、制御回路１３、特に電極２２、及びアンテナ回路１０がそれぞれ、制御機構８のマイクロコントローラー１２、及び通信モジュール６のマイクロ回路１１に接続することを容易にすることを可能にする。

図２～５を参照すると、制御機構８は、タッチ制御回路１３に接続されるマイクロコントローラー１２を含む。前述のように、このようなタッチ制御回路１３は、電極２２を形成する起伏２７の先端２８にある少なくとも１つの導電性材料層を備え、この起伏２７は、ベゼル２の第１の部分９ａの本体５の外面１７の第１及び第２のタッチ領域１８ａ、１８ｂのうちの一方の下に配置される。すなわち、各電極２２は、導電性材料層によって形成されているか、又は導電性材料層の形態である。このような電極２２は、環状、平行六面体又は三角形の形である。

この電極２２は、電子デバイス４のプリント回路１４上に定められる接続端子２３ａに接続され、この端子２３ａは、制御機構８のマイクロコントローラー１２に連結／接続される。この構成において、制御回路１３は、各電極２２とマイクロコントローラー１２の間の接続を行うことができる電気接続要素２０を含む。この接続要素２０は、マイクロコントローラー１２を備える電子デバイス４のプリント回路１４の少なくとも１つの電気トラック１５ｂと連係することができる。このようにして、各電極２２は、この接続要素２０から、また、前記少なくとも１つの電気トラック１５ｂから、マイクロコントローラー１２に接続される。最後に、タッチ制御回路１３は、好ましくは、支持要素２５が電極２２を備える数と同数の接続要素２０を備える。

図２及び４～６を参照すると、タッチ制御機構８は、支持要素２５の上面２６上にて分布する６つの電極２２を備える。特に、これらの電極２２は、このベゼル２のエクステリア面１７上に２つの別個のタッチ領域１８ａ、１８ｂを定める／形成するように、この表面２６に含まれており、これら２つのタッチ領域１８ａ、１８ｂは、したがって、電子的な携行型時計１のタッチインタフェースを形成する。この構成において、支持要素２５の上面２６には、各タッチ領域１８ａ、１８ｂに対して複数の電極２２がある。第１のタッチ領域１８ａには、ベゼル２のエクステリア面１７上に定められる２、３、４のインデックス２４の下にそれぞれ配置される３つの電極２２がある。また、第２のタッチエリア１８ｂには、このベゼル２のエクステリア面１７上に定められる５、６、７のインデックス２４の下にそれぞれ配置される３つの電極２２がある。

この構成において、第１のタッチ領域１８ａは、携行型時計１の着用者が、スタイラスのようなアクセサリー又は指のような着用者の手足のいずれかの一端による、この第１の領域１８ａの上での、運動、特に「鉛直方向の運動」（図６における参照符号Ｄｖ）、によって、携行型時計とやりとりすることを可能にする。第２のタッチ領域１８ｂは、携行型時計の着用者が、この第２のタッチ領域１８ｂ上で、前記のようなアクセサリー又は手足のいずれかの端による、運動、特に、「水平方向の運動」（図６の参照符号Ｄｈ）、によって、携行型時計とやりとりすることを可能にする。この鉛直方向の運動は、このベゼル２の中心Ｏを通り抜けるベゼル２の対称軸Ａに対して実質的に平行又は平行な軌道を描き、また、この軌道は、このベゼル２の回転軸Ｒに対して実質的に垂直又は垂直である。水平方向の運動は、この軸Ａに対して（又は垂直方向の運動が描く軌跡に対して）、かつ、このベゼル２の回転軸Ｒに対して、実質的に垂直又は垂直である、軌跡を描く。このような軸Ａは、このベゼル２の外面１７上にある１２と６のインデックス２４を連結しつつ、ベゼル２を２つの等しい部分に分ける。

電子デバイス４において、通信モジュール６は、電子的な携行型時計１をBluetoothタイプの通信ネットワークに接続することを可能にする。すなわち、通信モジュール６は、Bluetoothタイプのプロトコルに従って通信するように構成している。代わりに、この通信モジュール６は、携行型時計１を、例えば、ＧＰＳ（Global Positioning System）、Glonass又はGalileoのようなＧＮＳＳ（Geolocation and Navigation Satellite System）に接続することができるようにすることができる。この通信モジュール６は、マイクロ回路１１に接続されたアンテナ回路１０を備える。

本実施形態では、このようなアンテナ回路１０は、ベゼル２の支持要素２５の上面２６上に設けられる。このアンテナ回路１０は、第１及び第２のストランド１９ａ、１９ｂを備え、これらの第１及び第２のストランド１９ａ、１９ｂは、近位端と遠位端をそれぞれ有し、その近位端と遠位端の間を並んで延在している。このアンテナ回路１０において、２つのストランドを並んで配置したアーキテクチャのおかげで、周波数帯（１００ＭＨｚ）をBluetoothタイプの通信ネットワークで通信するためなどに必要な周波数帯（２．４ＧＨｚ）まで広くすることができる。このアンテナ回路１０において、第１及び第２のストランド１９ａ、１９ｂは、それらの近位端においても遠位端においても接続される。

この構成において、アンテナ回路１０は、２つのストランド１９ａ、１９ｂを含む円弧状の軌跡に従って延在しており、この２つのストランド１９ａ、１９ｂは、この軌跡に追従する上面２６上に並んで配置される。また、このアンテナ回路１０は、電子デバイス４のプリント回路１４上に定められる接続端子２３ｂに連結される電気接続要素２１を備え、この接続端子２３ｂは、ストランド１９ａ、１９ｂの近位端又は遠位端に接続される。この電気接続要素２１は、通信モジュール６のマイクロ回路１１を備える電子デバイス４のプリント回路１４の少なくとも１つの電気トラック１５ａと連係することができる。このようにして、アンテナ回路１０は、この電気接続要素２１と前記少なくとも１つの電気トラック１５ａからこのマイクロ回路１１に接続される。

この携行型時計１において、アンテナ回路１０とタッチ制御回路１３は、ベゼル２において、ベゼル２の中心Ｏを通り抜けベゼル２の回転軸Ｒに対して実質的に垂直又は垂直である対称軸Ｂの一方の側と他方の側にそれぞれ配置されている。この軸Ｂは、ベゼル２又はその第１及び第２の部分９ａ、９ｂ、又は上面２６を、２つの部分に分け、軸Ａと３０～４０°の範囲内、好ましくは３６°、の角度αを形成する。したがって、アンテナ回路１０とタッチ制御回路１３は、全体的又は部分的に、支持要素２５の表面２６、ベゼル２、又は第１及び第２の部分９ａ、９ｂの別個の部分上に作られる。

この２つの部分は、対称軸Ｂによって分けられる。具体的には、ベゼル２の第２の部分９ａの支持要素２５の上面２６には、したがって、２つの部分がある。第１の部分には、起伏があり、その先端には、このアンテナ回路１０の第１及び第２のストランド１９ａ、１９ｂがある。第２の部分には、電極２２を形成する起伏２７がある。

また、制御回路１３とアンテナ回路１０の両方を備える支持要素２５は、既に述べたＭＩＤと呼ばれる技術によって作ることができる。支持要素２５が起伏がある基材である場合、アンテナ回路とタッチ制御回路は、導電性材料の物理気相成長技術によって、又は導電性材料のマイクロメーター的規模の選択的印刷技術によって作ることができる。また、ポリエステル上面２６上に銀、ポリイミド上面２６上に銅を用いるシルクスクリーン技術も可能である。

また、１つの変異形態において、ベゼル２の第２の部分９ｂの支持要素２５上にタッチ制御回路１３があり、ベゼル２の内面上にアンテナ回路がある。この内面上におけるこのアンテナ回路１０の作成は、上述した、導電性材料の物理気相成長技術によって、又は導電性インクを含む導電性材料のマイクロメーター的規模の選択的印刷技術によって、行うことができる。

当然、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、添付の請求の範囲によって定められる本発明の範囲から逸脱することなく、当業者であれば、様々な単純な改変及び単純な変異形態を考えることができる。

１ 電子的な携行型時計
２ ベゼル
３ ケース
４ 電子デバイス
５ 本体
６ 通信モジュール
８ タッチ制御機構
９ａ 第１の部分
９ｂ 第２の部分
１０ アンテナ回路
１１ マイクロ回路
１２ マイクロコントローラー
１３ タッチ制御回路
１７ 外面
１８ａ、１８ｂ タッチ領域
１９ａ、１９ｂ ストランド
２０、２１ 接続トラック
２２ 電極
２５ 支持要素
２６ 上面
２７ 起伏
２８ 先端
２９ 風防

Claims (14)

1. ベゼル（２）を含むケースを備える電子的な携行型時計（１）であって、
   前記ベゼル（２）は、全体的又は部分的に前記携行型時計（１）のタッチインタフェースを形成し、
   前記ベゼル（２）は、前記携行型時計（１）の通信モジュール（６）のアンテナ回路（１０）と、前記携行型時計（１）のタッチ制御機構（８）のタッチ制御回路（１３）を備えるフランジと、を備える
   ことを特徴とする電子的な携行型時計（１）。
2. 前記アンテナ回路（１０）と前記タッチ制御回路（１３）は、前記ベゼル（２）にて、前記ベゼル（２）の中心（Ｏ）を通り抜ける対称軸（Ｂ）の一方の側と他方の側にそれぞれ配置される
   ことを特徴とする請求項１に記載の電子的な携行型時計（１）。
3. 前記ベゼル（２）には、互いに組み付けられることができる第１及び第２の部分（９ａ、９ｂ）がある
   ことを特徴とする請求項１に記載の電子的な携行型時計（１）。
4. 前記ベゼル（２）には、前記携行型時計（１）の風防（２９）を囲うことが可能な第１の部分（９ａ）がある
   ことを特徴とする請求項１に記載の電子的な携行型時計（１）。
5. 前記ベゼル（２）には、前記携行型時計（１）の表盤を囲うことが可能な第２の部分（９ｂ）がある
   ことを特徴とする請求項１に記載の電子的な携行型時計（１）。
6. 前記ベゼル（２）には、前記ベゼル（２）の外面（１７）がある本体（５）を含む第１の部分（９ａ）があり、
   前記外面（１７）には、少なくとも１つのタッチ領域（１８ａ、１８ｂ）がある
   ことを特徴とする請求項１に記載の電子的な携行型時計（１）。
7. 前記ベゼル（２）には、少なくとも１つの起伏（２７）がある上面（２６）がある支持要素（２５）を含む第２の部分（９ｂ）があり、
   前記起伏（２７）の先端（２８）は、電極（２２）を形成する導電性材料で覆われており、
   前記先端（２８）は、前記ベゼル（２）のエクステリア面を構成している前記第１の部分（９ａ）の外面（１７）の第１のタッチ領域（１８ａ）又は第２のタッチ領域（１８ｂ）の下方に配置される、前記ベゼル（２）の前記第１の部分（９ａ）の前記本体（５）の内面の部分に対向するように配置される
   ことを特徴とする請求項１に記載の電子的な携行型時計（１）。
8. 前記アンテナ回路（１０）は、支持要素（２５）の上面（２６）上、又は前記ベゼル（２）の前記第１の部分（９ａ）の前記本体（５）の内面上、に作られる
   ことを特徴とする請求項１に記載の電子的な携行型時計（１）。
9. 前記アンテナ回路（１０）は、前記ベゼル（２）の第２の部分（９ａ）の支持要素（２５）の前記上面（２６）の第１の部分上に作られる第１及び第２のストランド（１９ａ、１９ｂ）を備え、
   前記第１及び第２のストランド（１９ａ、１９ｂ）は、近位端と遠位端をそれぞれ有し、それらの近位端と遠位端の間で並んで延在しており、
   前記第１及び第２のストランド（１９ａ、１９ｂ）は、それらの遠位端においても近位端においても接続される
   ことを特徴とする請求項１に記載の電子的な携行型時計（１）。
10. 少なくとも１つの電極（２２）を備える前記タッチ制御回路（１３）は、前記ベゼル（２）の第２の部分（９ａ）の支持要素（２５）の前記上面（２６）の第２の部分上に作られる
    ことを特徴とする請求項１に記載の電子的な携行型時計（１）。
11. 前記アンテナ回路（１０）は、前記ベゼル（２）の第２の部分（９ａ）の支持要素（２５）の前記上面（２６）上に作られる接続トラック（２１）を用いて前記第１及び第２のストランド（１９ａ、１９ｂ）に接続されるマイクロ回路（１１）を備える
    ことを特徴とする請求項１に記載の電子的な携行型時計（１）。
12. 前記タッチ制御回路（１３）は、少なくとも１つの接続トラック（２０）を用いて前記少なくとも１つの電極（２２）に接続されるマイクロコントローラー（１２）を備える
    ことを特徴とする請求項１に記載の電子的な携行型時計（１）。
13. 前記ベゼル（２）は、少なくとも１種類の誘電性かつ／又は非導電性材料によって作られる
    ことを特徴とする請求項１に記載の電子的な携行型時計（１）。
14. 全体的又は部分的にタッチインタフェースを形成するベゼル（２）を備える、携行型時計（１）、特にコネクテッドウォッチ、である
    ことを特徴とする請求項１に記載の電子的な携行型時計（１）。

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