JP2023089713A - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及びシステム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、プログラム及びシステム Download PDF

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Abstract

Figure 2023089713000001
【課題】適切な作業計画を策定することができる情報処理装置、情報処理方法、プログラム及びシステムを提供する。
【解決手段】上位管理装置1は、通信インタフェース15と、プロセッサ11と、を備える。通信インタフェース15は、外部装置とデータを送受信する。プロセッサ11は、通信インタフェース15を通じて外部装置からオーダーリストを取得し、オーダーリストに基づいて、物品をピッキングするピッキング作業のリストを生成し、物品に関する物品データと物品をピッキングするピッキング手段に関する属性データとに基づいて、ピッキング手段毎にピッキング手段がリストに含まれるピッキング作業を処理する処理時間の確率分布を算出し、確率分布に基づいて、ピッキング手段にリストに含まれるピッキング作業を割り付ける。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、情報処理装置、情報処理方法、プログラム及びシステムに関する。
近年、自動搬送車を用いて物品を格納する棚を複数のピッキングステーションに搬送するシステムが提供されている。各ピッキングステーションでは、係員又はロボットなどのピッキング手段が自動搬送車によって搬送された棚から物品をピッキングする。
そのようなシステムでは、ピッキング手段がピッキングに要する時間(処理時間)を予測して、スループットが最適化されるように作業計画を策定するものがある。
しかしながら、処理時間はバラつくため、予測された処理時間が実際の処理時間と乖離することがある。
そのため、従来、システムは、作業計画通りにピッキング作業を進めてもスループットが最適化されないことがある。
特開2018-165952号公報
上記の課題を解決するため、適切な作業計画を策定することができる情報処理装置、情報処理方法、プログラム及びシステムを提供する。
実施形態によれば、情報処理装置は、インタフェースと、プロセッサと、を備える。インタフェースは、外部装置とデータを送受信する。プロセッサは、前記インタフェースを通じて前記外部装置からオーダーリストを取得し、前記オーダーリストに基づいて、物品をピッキングするピッキング作業のリストを生成し、前記物品に関する物品データと前記物品をピッキングするピッキング手段に関する属性データとに基づいて、前記ピッキング手段毎に前記ピッキング手段が前記リストに含まれる前記ピッキング作業を処理する処理時間の確率分布を算出し、前記確率分布に基づいて、前記ピッキング手段に前記リストに含まれる前記ピッキング作業を割り付ける。
図1は、実施形態に係るピッキングシステムの構成例を概念的に示す図である。 図2は、実施形態に係るピッキングシステムの構成例を示すブロック図である。 図3は、実施形態に係る上位管理装置の構成例を示すブロック図である。 図4は、実施形態に係るAGVの構成例を示すブロック図である。 図5は、実施形態に係る確率分布の例を示すグラフである。 図6は、実施形態に係る上位管理装置の動作例を示す図である。 図7は、実施形態に係る上位管理装置の動作例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
実施形態に係るピッキングシステムは、物流システムなどにおいて棚から物品をピッキングする。ピッキングシステムは、自動搬送車(Automated Guided Vehicle(AGV))を用いて棚をピッキングステーションに搬送する。ピッキングシステムは、ピッキングステーションにおいて棚から物品をピッキングする。ピッキングシステムは、係員又はロボットなどのピッキング手段に棚から物品をピッキングさせる。たとえば、ピッキングシステムは、物流センタ又は倉庫などで用いられる。
図1は、実施形態に係るピッキングシステム100の構成例を概念的に示す図である。また、図2は、ピッキングシステム100の構成例を示すブロック図である。
図1及び図2が示すように、ピッキングシステム100は、複数(ここでは、3個)のピッキングステーションP、上位管理装置1、ネットワーク2、AGV7及びAGV棚8などを備える。ピッキングステーションPは、トレイ10、作業管理部112及びピッキング手段113などを備える。ネットワーク2は、上位管理装置1、AGV7及び作業管理部112に接続する。
上位管理装置1(情報処理装置)は、倉庫管理システム(WMS:Warehouse Management System)と呼ばれ、1又は複数のコンピュータで実現可能である。上位管理装置1は、倉庫内に保管される物品に関する物品管理情報などを記憶する。物品管理情報は、各AGV棚8が格納する物品及びAGV棚8における物品の位置などを示す。
上位管理装置1は、外部装置からピッキングする物品を示すオーダーリストを取得する。上位管理装置1は、オーダーリストに基づいて、AGV棚8を各ピッキングステーションPに搬送する。上位管理装置1については、後に詳述する。
ネットワーク2は、上位管理装置1、AGV7及び作業管理部112の間の通信を中継する。たとえば、ネットワーク2は、LAN(local area network)である。AGV7は、ネットワーク2に無線で接続するものであってもよい。
AGV7は、AGV棚8をピッキングステーションPに搬送する。AGV7は、上位管理装置1又は作業管理部112からの制御信号などに基づき動作する。例えば、AGV7は、指定された積み込み位置へ向かって走行し、指定された積み込み位置のAGV棚8を持ち上げる。AGV7は、指定された積み降ろし位置へ向かって走行し、指定された積み降ろし位置でAGV棚8を降ろす。
AGV棚8は、物品保管エリアに配置されている。AGV棚8は、物品を格納する棚である。例えば、AGV棚8は、四本の支柱で直立する。AGV棚8の棚下の高さは(床面から棚底までの高さ)、AGV7の高さよりも高い。これにより、AGV7は、AGV棚8の棚下に潜り込むことができる。棚下に潜り込んだAGV7は、プッシャーにより床面から支柱の先端が数センチ離れる程度にAGV棚8を持ち上げて、AGV棚8を持ち上げた状態で走行する。このようにしてAGV7は、AGV棚8を搬送する。
また、AGV棚8には、固定式カメラ又は移動式カメラ等で読み取り可能な棚識別情報が貼り付けられてもよい。物品にも、固定式カメラ又は移動式カメラ等で読み取り可能な物品識別情報が貼り付けられてもよい。例えば、棚識別情報及び物品識別情報は、バーコードや二次元コードである。なお、ピッキングシステム100は、固定式カメラ又は移動式カメラとは別に、棚識別情報及び物品識別情報を読み取る複数のリーダを備えてもよい。
ピッキングステーションPは、出庫作業エリアに配置されている。ピッキングステーションPは、AGV7により搬送されたAGV棚8を受け入れる。ピッキングステーションPは、受け入れたAGV棚8から物品をピッキングする。ピッキングステーションPは、ピッキングされた物品をトレイ10に投入する。
作業管理部112は、ピッキングステーションPでのピッキング作業を管理する。たとえば、作業管理部112は、表示部及び操作部などを備える。作業管理部112は、上位管理装置1からの制御に従って、ピッキングする物品を示す情報を表示部に表示する。また、作業管理部112は、ピッキング手段113としての係員から、ピッキングが完了した物品を示す操作の入力を受け付ける。作業管理部112は、入力された操作を示す情報を上位管理装置1に送信する。
たとえば、作業管理部112は、デスクトップPC、ノートPC又はタブレットPCなどである。
ピッキング手段113は、上位管理装置1からの指示に従ってAGV棚8から物品を把持する。ピッキング手段113は、作業者又はピッキングロボットである。作業者としてのピッキング手段113は、作業管理部112に表示される物品を目視で確認して物品をピッキングする。ピッキング手段113は、ピッキングされた物品をトレイ10に投入する。ピッキング手段113は、物品をトレイ10に投入すると、ピッキングが完了した物品を示す操作を作業管理部112に入力する。
トレイ10に必要な物品が投入されると、トレイ10は、ピッキングステーションPから排出される。排出されたトレイ10は、出庫作業エリアの後の工程に送られ、トレイ10に投入された物品の梱包、仕分け、荷積みなどが行われる。
トレイ10がピッキングステーションPから排出されると、新たに空のトレイ10が補充される。
また、ピッキング手段113がピッキングロボットである場合、ピッキングステーションPは、作業管理部112を備えなくともよい。
また、ピッキングステーションPは、ピッキング手段113として、係員及びピッキングロボットの両者を有するものであってもよい。
ここでは、ピッキング手段113は、作業者であるものとする。
次に、上位管理装置1について説明する。
図3は、実施形態に係る上位管理装置1の構成例を示すブロック図である。
上位管理装置1は、プロセッサ11、ROM12、RAM13、補助記憶デバイス14、及び通信インタフェース15などを備える。
プロセッサ11と、ROM12、RAM13、補助記憶デバイス14、及び通信インタフェース15とは、データバス又はインタフェースなどを介して互いに接続する。
プロセッサ11(第2のプロセッサ)は、上位管理装置1全体の動作を制御する機能を有する。プロセッサ11は、内部キャッシュ及び各種のインタフェースなどを備えてもよい。プロセッサ11は、内部メモリ、ROM12又は補助記憶デバイス14が予め記憶するプログラムを実行することにより種々の処理を実現する。
たとえば、プロセッサ11は、CPU(Central Processing Unit)である。なお、プロセッサ11は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアにより実現されてもよい。
ROM12は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であり、上記のプログラムを記憶する。また、ROM12は、プロセッサ11が各種の処理を行う上で使用するデータ又は各種の設定値などを記憶する。RAM13は、データの読み書きに用いられるメモリである。
RAM13は、プロセッサ11が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアなどとして利用される。
補助記憶デバイス14は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であり、上記のプログラムを記憶する場合もある。また、補助記憶デバイス14は、プロセッサ11が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサ11での処理によって生成されたデータ又は各種の設定値などを保存する。
補助記憶デバイス14(記憶部)は、各AGV棚8が格納する物品及びAGV棚8における物品の位置を示す物品管理情報を予め格納する。たとえば、物品管理情報は、AGV棚8を示す棚コードとAGV棚8が格納する物品を示す物品コードと物品の位置とを対応付けて格納する。
なお、ROM12又は補助記憶デバイス14に上記のプログラムが記憶された状態で、上位管理装置1が譲渡されてもよいし、上記のプログラムを記憶しない状態で、上位管理装置1が譲渡されてもよい。後者の場合、上位管理装置1は、光ディスク又は半導体メモリのようなリムーバブルな記憶媒体に記憶された上記のプログラムを読み取り、読み取ったプログラムを補助記憶デバイス14へ書き込む。又は、上位管理装置1は、ネットワークなどを介して上記のプログラムをダウンロードし、ダウンロードしたプログラムを補助記憶デバイス14へ書き込む。
通信インタフェース15(インタフェース、第2のインタフェース)は、種々の装置とデータを送受信するためのインタフェースである。通信インタフェース15は、AGV7及び作業管理部112などに接続する。また、通信インタフェース15は、外部装置などからオーダーリストなどを取得する。たとえば、通信インタフェース15は、LAN接続などをサポートする。また、通信インタフェース15は、外部装置とテータを送受信するためのインタフェースと、AGV7とデータを送受信するためのインタフェースと、作業管理部112とデータを送受信するためのインタフェースと、から構成されてもよい。
次に、AGV7について説明する。
図4は、実施形態に係るAGV7の構成例を示すブロック図である。
AGV7は、プロセッサ71、ROM72、RAM73、補助記憶デバイス74、通信インタフェース75、駆動部76、センサ77、バッテリー78、充電機構79、及びタイヤ70などを備える。
プロセッサ71(第1のプロセッサ)は、AGV7全体の動作を制御する機能を有する。プロセッサ71は、内部キャッシュ及び各種のインタフェースなどを備えてもよい。プロセッサ71は、内部メモリ、ROM72又は補助記憶デバイス74が予め記憶するプログラムを実行することにより種々の処理を実現する。
たとえば、プロセッサ71は、CPUである。なお、プロセッサ71は、LSI、ASIC、又はFPGA等のハードウェアにより実現されてもよい。
プロセッサ71は、加速、減速、停止、方向転換、及びAGV棚8の積み降ろし等の動作に必要な演算及び制御などの処理を行う。プロセッサ71は、上位管理装置1又は作業管理部112などからの制御信号に基づき、ROM72等に記憶されたプログラムを実行することにより、駆動信号を生成し各部に出力する。
例えば、上位管理装置1又は作業管理部112は、AGV7を現在位置から第1の位置(目的のAGV棚8の位置)へ移動させて第1の位置から第2の位置(目的のピッキングステーションPの位置)へ移動させる制御信号を送信する。また、上位管理装置1又は作業管理部112は、AGV7を第2の位置から第1の位置へ移動させる制御信号を送信する。AGV7のプロセッサ71は、上位管理装置1又は作業管理部112から送信される制御信号に応じた駆動信号を出力する。これにより、AGV7は、現在位置から第1の位置へ移動し、第1の位置から第2の位置へ移動し、第2の位置から第1の位置へ移動する。また、プロセッサ71は、上位管理装置1又は作業管理部112から送信される制御信号に含まれるAGV棚8の積み降ろし指示に応じた駆動信号を出力する。これにより、AGV7は、プッシャーによりAGV棚8を持ち上げたり、持ち上げたAGV棚8を降ろしたりする。
ROM72は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であり、上記のプログラムを記憶する。また、ROM72は、プロセッサ71が各種の処理を行う上で使用するデータ又は各種の設定値などを記憶する。RAM73は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM73は、プロセッサ71が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアなどとして利用される。
補助記憶デバイス74は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であり、上記のプログラムを記憶する場合もある。また、補助記憶デバイス74は、プロセッサ71が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサ71での処理によって生成されたデータ又は各種の設定値などを保存する。
通信インタフェース75(第1のインタフェース)は、無線LANアクセスポイントなどを通じて上位管理装置1又は作業管理部112などとデータを送受信するインタフェースである。たとえば、通信インタフェース75は、無線LAN接続をサポートする。
駆動部76は、モータ等であり、プロセッサ71から出力される駆動信号に基づきモータを回転又は停止する。モータの動力は、タイヤ70に伝達され、操舵機構に伝達される。このようなモータからの動力により、AGV7は、目的位置へ移動する。駆動部76は、AGV7及びAGV棚8を搬送する搬送機構として機能する。
また、AGV7がAGV棚8下に潜り込んだ状態で、駆動部76は、プロセッサ71から出力される駆動信号に基づきモータを回転(順回転)する。このモータからの動力によりプッシャーが上昇しAGV棚8が持ち上げられる。また、AGV7が目的位置に到達した後、駆動部76は、プロセッサ71から出力される駆動信号に基づきモータを回転(逆回転)する。このモータからの動力によりプッシャーが下降しAGV棚8が床面に降ろされる。
センサ77は、複数の反射センサである。各反射センサは、AGV7の周囲に取り付けられる。各反射センサは、レーザ光を照射し、レーザ光を照射してからレーザ光が物体で反射して戻るまでの時間を検出し、検出された時間に基づき物体までの距離を検知し、検知信号をプロセッサ71へ通知する。プロセッサ71は、センサ77からの検知信号に基づき、AGV7の走行を制御する制御信号を出力する。例えば、プロセッサ71は、センサ77からの検知信号に基づき、物体への衝突を回避する減速又は停止等の制御信号を出力する。なお、センサ77以外に、カメラを備え、カメラが、周辺を撮影し撮影画像をプロセッサ71へ出力してもよい。この場合、プロセッサ71は、撮影画像を解析し、物体への衝突を回避する減速又は停止等の制御信号を出力する。
バッテリー78は、駆動部76等に必要な電力を供給する。充電機構79は、充電ステーションとバッテリー78とを接続する機構であり、バッテリー78は、充電機構79を介して充電ステーションなどから供給される電力により充電される。
次に、上位管理装置1が実現する機能について説明する。プロセッサ11が実現する機能は、プロセッサ11が内部メモリ、ROM12又は補助記憶デバイス14などに格納されるプログラムを実行することで実現される。
まず、プロセッサ11は、ピッキングする物品を示すオーダーリストを取得する機能を有する。
プロセッサ11は、通信インタフェース15を通じて外部装置などからオーダーリストを取得する。また、プロセッサ11は、操作部などを通じてオーダーの入力を受け付けるものであってもよい。
たとえば、オーダーリストは、ピッキングする物品と当該物品の配送先などとを対応付けるオーダーから構成される。ここでは、オーダーリストは、複数のオーダーから構成される。たとえば、オーダーは、注文伝票などである。
また、プロセッサ11は、オーダーに基づいてピッキング作業のピッキング作業リストを生成する機能を有する。
ピッキング作業は、一度のAGV棚8の呼び出しで同時にピッキング可能な作業のまとまりである。
たとえば、プロセッサ11は、あるオーダーと他のオーダーとが同一のAGV棚8に格納される物品を示す場合、2つのオーダーを1つのピッキング作業にまとめる。また、プロセッサ11は、1つのオーダーを1つのピッキング作業としてもよい。また、オーダーが複数の物品を示す場合、プロセッサ11は、当該オーダーの物品ごとに、ピッキング作業を生成してもよい。
ここでは、プロセッサ11は、ピッキング作業リストとして、作業a乃至cを示すピッキング作業リストを生成したものとする。
ピッキング作業リストを生成すると、プロセッサ11は、物品管理情報などに基づいて、ピッキング作業と、当該ピッキング作業の物品を格納するAGV棚8と、を紐付ける。
また、プロセッサ11は、各ピッキング手段113が各ピッキング作業を処理する時間(処理時間)に関する確率分布を算出する機能を有する。
プロセッサ11は、ピッキング作業の物品に関する物品データとピッキング手段113に関する属性データとに基づいて当該ピッキング手段113が当該ピッキング作業を処理する処理時間に関する確率分布を算出する。
たとえば、物品データは、物品の種別を識別する物品ID、ピッキングされる物品の個数、物品の形状、物品の材質、物品の重量、物品を格納するAGV棚8を識別する棚ID、AGV棚8における物品の保管位置、などから構成される。
また、ピッキング手段113が作業者である場合、たとえば、属性データは、作業者を識別する作業者ID、年齢、性別、身長、運動経験、勤務年数、雇用形態、現時刻において作業者が勤務を開始してから経過した勤務継続時間、などから構成される。
また、ピッキング手段113がロボットである場合、たとえば、属性データは、ハンド機構、取扱可能重量などのスペックに関するデータである。
なお、物品データ及び属性データの構成は、特定の構成に限定されるものではない。
たとえば、補助記憶デバイス14は、各物品の物品データ及び各ピッキング手段113の属性データを予め格納する。プロセッサ11は、ピッキング作業の物品に関する物品データとピッキング手段113の属性データとを補助記憶デバイス14から取得する。
また、プロセッサ11は、通信インタフェース15を通じて、ピッキング作業の物品に関する物品データとピッキング手段113の属性データとを上位管理装置1から取得するものであってもよい。
処理時間は、ピッキング手段113がピッキング作業を完了するまでに要する作業時間である。
処理時間に関する確率分布は、確率変数に対して処理時間が生じる確率密度を示した関数である。たとえば、確率分布は、正規分布又はガンマ分布などである。
図5は、プロセッサ11が算出した確率分布の例を示す。図5では、横軸は、確率変数を示す。縦軸は、処理時間が生じる確率密度を示す。図5が示す例では、確率分布は、所定の値をピークに左右に広がる形状を有する。なお、「スコア」については、後述する。
たとえば、補助記憶デバイス14は、物品データと属性データとを入力すると処理時間の確率分布を出力する予測モデルを予め格納する。たとえば、予測モデルは、確率分布関数を特定するパラメータ(平均値、分散など)を出力する。
たとえば、予測モデルは、ニューラルネットワーク(たとえば、制限ボルツマンマシン)から構成される。予測モデルは、ニューラルネットワークの入力層に物品データと属性データとを入力し、ニューラルネットワークの重み付け係数に基づく演算を行い、ニューラルネットワークの出力層から確率分布関数のパラメータを出力する。
たとえば、予測モデルの重み付け係数は、過去に行われたピッキング作業の作業ログ(教師データ)に基づく学習によって得られる。教師データは、作業ログを予測モデルに入力可能に整形して生成される。
教師データは、過去のピッキング作業における物品データ、属性データ、及び、過去のピッキング作業時にかかった実時間を含む。
予測モデルは、教師データにおける物品データ及び属性データの入力に対して教師データにおける処理時間の確率分布を出力するように学習されたモデルである。
プロセッサ11は、予測モデルに物品データと属性データとを入力して処理時間の確率分布を算出する。
プロセッサ11は、上記の通り、各ピッキング手段113が各ピッキング作業を処理する処理時間の確率分布を算出する。
ここでは、プロセッサ11は、ピッキング手段113として、作業者A乃至Cの処理時間の確率分布を算出する。即ち、プロセッサ11は、各作業者A乃至Cが各作業a乃至cを処理する処理時間の確率分布を算出する。
また、プロセッサ11は、算出された処理時間の確率分布に基づいて、ピッキングステーションPにピッキング作業を割り付ける機能を有する。
即ち、プロセッサ11は、各ピッキング手段113にピッキング作業を割り付ける。
たとえば、プロセッサ11は、全体の処理時間(スループット)が最小になるように各ピッキング手段113にピッキング作業を割り付ける。
たとえば、プロセッサ11は、離散シミュレーションを用いてピッキング手段113にピッキング作業を割り付ける。
具体的には、プロセッサ11は、ピッキング手段113に対するピッキング作業の割り付けを示す作業シナリオを複数個生成する。プロセッサ11は、所定の作業シナリオについて、各ピッキング作業の処理時間に関する確率分布に基づいて各ピッキング作業の処理時間を1つ以上サンプリングする。たとえば、プロセッサ11は、サンプリングした複数の処理時間のうち、ピッキング作業にかかる最長の処理時間に基づいて、当該作業シナリオの処理時間を評価する。
プロセッサ11は、各ピッキング作業の評価した処理時間に基づいて、当該作業シナリオのスループットを算出する。
プロセッサ11は、各作業シナリオについて同様にスループットを算出する。
プロセッサ11は、各種の制約条件などを満たしつつ、最もスループットが小さい作業シナリオに基づいてピッキングステーションPにピッキング作業を割り付ける。たとえば、制約条件は、時間制約又はピッキングステーションP間での処理時間の平準化などである。
なお、プロセッサ11は、スループットの値又は制約条件などに応じて、作業シナリオを修正又は追加してもよい。
図6は、プロセッサ11は、ピッキング手段113としての作業者A乃至Cにピッキング作業としての作業a乃至cを割り付ける動作例を示す。
図6は、各作業者A乃至Cが各作業a乃至cを処理する処理時間の確率分布を示す。
まず、割り付けが最適化されていない割付例(例(a))について説明する。
例(a)は、作業者A乃至Cに作業a乃至cを順に割り付けた例である。即ち、作業者Aには、作業aが割り付けられている。また、作業者Bには、作業bが割り付けられている。作業者Cには、作業cが割り付けられている。
例(a)では、プロセッサ11は、作業者Aが作業aを処理する処理時間として、作業者A及び作業aの確率分布から7.5をサンプリングする。プロセッサ11は、作業者Bが作業bを処理する処理時間として、作業者B及び作業bの確率分布から5.2をサンプリングする。プロセッサ11は、作業者Cが作業cを処理する処理時間として、作業者C及び作業cの確率分布から7.8をサンプリングする。
従って、例(a)では、スループットは、7.8(7.5、5.2及び7.8で最も遅い値)である。
次に、割り付けが最適化された割付例(例(b))について説明する。
例(b)では、スループットが最小になるように作業者A乃至Cに作業a乃至cが割り付けられている。作業者Aには、作業cが割り付けられている。また、作業者Bには、作業aが割り付けられている。作業者Cには、作業bが割り付けられている。
例(b)では、プロセッサ11は、作業者Aが作業cを処理する処理時間として、作業者A及び作業cの確率分布から2.3をサンプリングする。プロセッサ11は、作業者Bが作業aを処理する処理時間として、作業者B及び作業aの確率分布から2.6をサンプリングする。プロセッサ11は、作業者Cが作業bを処理する処理時間として、作業者C及び作業bの確率分布から2.5をサンプリングする。
従って、例(b)では、スループットは、2.6(2.3、2.6及び2.5で最も遅い値)である。
また、プロセッサ11は、ピッキング作業の割り付けに従って各ピッキングステーションPのピッキング手段113にピッキング作業を処理させる機能を有する。
ここでは、所定のピッキングステーションPについて説明する。
プロセッサ11は、当該ピッキングステーションP(当該ピッキングステーションPのピッキング手段)に割り付けられたピッキング作業を取得する。ピッキング作業を取得すると、プロセッサ11は、ピッキング作業に紐付いたAGV棚8を選択する。AGV棚8を選択すると、プロセッサ11は、選択されたAGV棚8をピッキングステーションPに搬送する。
たとえば、プロセッサ11は、通信インタフェース15を通じて、AGV7の1つに、選択されたAGV棚8に移動するように制御信号を送信する。
AGV7が制御信号に従って当該AGV棚8の下に移動すると、プロセッサ11は、通信インタフェース15を通じて、当該AGV7に当該AGV棚8を持ち上げるように制御信号を送信する。
AGV7が制御信号に従って当該AGV棚8を持ち上げると、プロセッサ11は、通信インタフェース15を通じて、当該AGV7にピッキングステーションPに移動するように制御信号を送信する。
AGV7が制御信号に従ってピッキングステーションPに移動すると、プロセッサ11は、ピッキング手段113にピッキング作業を実行させる。即ち、プロセッサ11は、ピッキング作業が示す物品を作業管理部112に表示する。
ここで、ピッキング手段113は、作業管理部112に表示される物品を当該AGV棚8からピッキングする。ピッキング手段113は、ピッキングされた物品をピッキング作業に対応するトレイ10に投入する。
物品のピッキングが完了すると、プロセッサ11は、ピッキング作業に関する作業ログを生成する。たとえば、作業ログは、ピッキングされた物品の物品データ、ピッキング手段113の属性データ、及び、処理時間などを含む。
作業ログを生成すると、プロセッサ11は、作業ログを整形する。作業ログを整形すると、プロセッサ11は、次のピッキング作業について同様にピッキングステーションPに物品をピッキングさせる。プロセッサ11は、各ピッキング作業について同様に動作する。
また、プロセッサ11は、各ピッキングステーションに同様に同時並行で物品をピッキングさせる。
また、プロセッサ11は、所定の条件(更新条件)が充足すると、予測モデルを更新する機能を有する。
プロセッサ11は、ピッキング作業が完了すると、ピッキング手段113がピッキング作業を実際に処理した処理時間(実処理時間)を取得する。実処理時間を取得すると、プロセッサ11は、所定のアルゴリズムに従って、実処理時間と確率分布とのズレを示すスコアを算出する。
図5が示すように、プロセッサ11は、実処理時間に応じてスコアを算出する。
たとえば、プロセッサ11は、実処理時間と確率分布の平均値とが一致すると、スコアとして「1.00」を算出する。また、プロセッサ11は、実処理時間が確率分布の下側(又は、上側)の5%である場合、スコアとして「0.10」を算出する。
スコアを算出すると、プロセッサ11は、スコアが所定の閾値以下であるかを判定する。スコアが所定の閾値以下であると判定すると、プロセッサ11は、整形されたデータに基づいて予測モデルを更新する。
なお、プロセッサ11は、スコアが所定の閾値以下となった回数が所定の閾値を超えた場合、予測モデルを更新してもよい。
また、プロセッサ11は、いずれかのピッキング手段113においてスコアが所定の閾値以下である場合に、予測モデルを更新してもよい。また、プロセッサ11は、所定の個数以上のピッキング手段113においてスコアが所定の閾値を超えた場合に、予測モデルを更新してもよい。
また、プロセッサ11は、割り込みのピッキング作業又は事故などの異常が生じた場合には、予測モデルを更新しなくともよい。たとえば、プロセッサ11は、ピッキングステーションPに設置されているカメラなどから異常が生じたかを判定する。プロセッサ11は、異常が生じた場合には、予測モデルを更新しない、又は、スコアが所定の閾値以下となった回数をカウントアップしない。これにより、プロセッサ11は、異常があった場合の処理時間を更新に用いないことで、不必要な予測モデルの更新を防止する。
また、プロセッサ11は、所定の時間が経過するごとに予測モデルを更新してもよい。また、プロセッサ11は、所定の個数のピッキング作業を処理するごとに予測モデルを更新してもよい。また、プロセッサ11は、オペレータの操作に従って予測モデルを更新してもよい。
次に、上位管理装置1の動作例について説明する。
図7は、上位管理装置1の動作例について説明するためのフローチャートである。
まず、上位管理装置1のプロセッサ11は、オーダーリストを取得する(S11)。オーダーリストを取得すると、プロセッサ11は、オーダーリストに基づいてピッキング作業を示すピッキング作業リストを生成する(S12)。
ピッキング作業リストを生成すると、プロセッサ11は、ピッキング作業とAGV棚8とを紐付ける(S13)。ピッキング作業とAGV棚8とを紐付けると、プロセッサ11は、作業ログなどに基づいて予測モデルを更新する(S14)。
予測モデルを更新すると、プロセッサ11は、各ピッキング手段113が各ピッキング作業を処理する処理時間の確率分布を算出する(S15)。確率分布を算出すると、プロセッサ11は、確率分布に基づいて、シミュレーションを行う(S16)。シミュレーションを行うと、プロセッサ11は、シミュレーションの結果に基づいて、各ピッキング手段113にピッキング作業を割り付ける(S17)。
各ピッキング手段113にピッキング作業を割り付けると、プロセッサ11は、割り付けに従って、AGV棚8をピッキングステーションPに呼び出す(S18)。AGV棚8をピッキングステーションPに呼び出すと、プロセッサ11は、ピッキング手段113に物品をピッキングさせる(S19)。
ピッキング手段113に物品をピッキングさせると、プロセッサ11は、作業ログを生成する(S20)。作業ログを生成すると、プロセッサ11は、作業ログを整形する(S21)。
作業ログを整形すると、プロセッサ11は、更新条件が充足したかを判定する(S22)。更新条件が充足したと判定すると(S22、YES)、プロセッサ11は、S14に戻る。
更新条件が充足していないと判定すると(S22、NO)、プロセッサ11は、未処理のピッキング作業があるかを判定する(S23)。未処理のピッキング作業があると判定すると(S23、YES)、プロセッサ11は、S18に戻る。
未処理のピッキング作業がないと判定すると(S23、NO)、プロセッサ11は、動作を終了する。
なお、プロセッサ11は、S18乃至S22をピッキングステーションPごとに平行して実行してもよい。
また、プロセッサ11は、AGV7がAGV棚8をピッキングステーションPに搬送する搬送時間の確率分布を算出してもよい。たとえば、補助記憶デバイス14は、AGV7に関するAGVデータを入力すると搬送時間の確率分布を出力するモデルを予め格納する。
たとえば、AGVデータは、AGV7(又はAGV7の種類)を識別する機器ID、使用年数、充電率、状態(待機、使用中又は帰還途中など)、AGV7の位置、搬送するAGV棚8の位置などを備える。
プロセッサ11は、AGVデータをモデルに入力して搬送時間の確率分布を算出する。
プロセッサ11は、搬送時間の確率分布にさらに基づいてピッキング手段113にピッキング作業を割り付けてもよい。
また、プロセッサ11は、搬送時間の確率分布に基づいて、各AGV7に、当該AGV7に搬送されるAGV棚8を割り付けてもよい。
また、ピッキング手段113がロボットである場合、プロセッサ11は、ピッキングの成功確率(ピッキング手段113が物品を落とさずにトレイ10に投入できる確率)の分布を算出してもよい。プロセッサ11は、成功確率の分布にさらに基づいてピッキング手段113にピッキング作業を割り付けてもよい。
また、補助記憶デバイス14は、ピッキング手段113ごとに予測モデルを格納してもよい。この場合、プロセッサ11は、物品データを所定のピッキング手段113の予測モデルに入力して当該ピッキング手段113の処理時間の確率分布を算出してもよい。また、プロセッサ11は、所定のピッキング手段113に類似するピッキング手段113の予測モデルを初期として当該所定のピッキング手段113の予測モデルを学習してもよい。
また、予測モデルは、一般化線型モデルであってもよい。
また、プロセッサ11は、AGV棚8の呼び出しの干渉又はピッキングステーションPでの待ち時間の発生を避けるため、当該ピッキングステーションPでの作業進捗などに応じて当該ピッキングステーションPのピッキング作業の順序を変更してもよい。
また、プロセッサ11は、AGV棚8の呼び出しを行っていないピッキング作業をピッキングステーションP間で割り付けを変更してもよい。
また、プロセッサ11は、不確かさを持つシステムに対し直接最適化解を求める確率計画法を実行してもよい。このとき、プロセッサ11は、算出された確率分布を最適化問題の定式化中の変数の分布として問題を解いてもよい。
また、ピッキングシステム100は、入庫のためのステーションを備え、入庫作業を行ってもよい。この場合、プロセッサ11は、出庫作業と同様に、各作業者の物品補充作業の処理能力に関する確率分布を算出し、確率分布に基づいて入庫作業をステーションに割り付けてもよい。また、ピッキングシステム100は、入庫作業としてトレイ又は段ボール箱などから物品をAGV棚8に投入するものであってもよい。
また、プロセッサ11は、過去の出荷実績に、曜日、季節イベント、統計量などの情報を付与したデータから、将来の物品出荷数に関する確率分布を算出してもよい。プロセッサ11は、算出される確率分布から、シミュレーション系内の物品在庫数の変化を確率的にとらえ、これを基に倉庫内の物品在庫数や補充タイミングに関する計画を決定してもよい。
上位管理装置1の機能は、倉庫運用管理システム(WES:Warehouse Execution System)又は倉庫制御システム(WCS:Warehouse Control System)で実現されるものであってもよい。
以上のように構成されたピッキングシステムは、ピッキング手段がピッキング作業を処理する処理時間の確率分布を算出する。ピッキングシステムは、確率分布に基づいて、ピッキング手段にピッキング作業を割り付ける。その結果、ピッキングシステムは、処理時間のバラツキを考慮した作業計画を立案することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…上位管理装置、2…ネットワーク、7…AGV、8…AGV棚、10…トレイ、11…プロセッサ、12…ROM、13…RAM、14…補助記憶デバイス、15…通信インタフェース、70…タイヤ、71…プロセッサ、72…ROM、73…RAM、74…補助記憶デバイス、75…通信インタフェース、76…駆動部、77…センサ、78…バッテリー、79…充電機構、100…ピッキングシステム、112…作業管理部、113…ピッキング手段。

Claims (13)

  1. 外部装置とデータを送受信するインタフェースと、
    前記インタフェースを通じて前記外部装置からオーダーリストを取得し、
    前記オーダーリストに基づいて、物品をピッキングするピッキング作業のリストを生成し、
    前記物品に関する物品データと前記物品をピッキングするピッキング手段に関する属性データとに基づいて、前記ピッキング手段毎に前記ピッキング手段が前記リストに含まれる前記ピッキング作業を処理する処理時間の確率分布を算出し、
    前記確率分布に基づいて、前記ピッキング手段に前記リストに含まれる前記ピッキング作業を割り付ける、
    プロセッサと、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記プロセッサは、
    前記確率分布に基づいて所定の確率で前記ピッキング作業が収まる前記処理時間を算出し、
    算出された前記処理時間に基づいて、前記ピッキング手段に前記ピッキング作業を割り付ける、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記物品データと前記属性データとを入力すると前記確率分布を出力するモデルを格納する記憶部を備え、
    前記プロセッサは、前記モデルに前記物品データと前記属性データとを入力して前記確率分布を算出する、
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記モデルは、ニューラルネットワークの入力層に入力された前記物品データと前記属性データと、に対して、前記ニューラルネットワークの重み付け係数に基づく演算を行い、前記ニューラルネットワークの出力層から前記確率分布を出力するように、前記プロセッサに機能させるためのモデルであって、
    前記重み付け係数は、前記物品データと前記属性データと前記確率分布とを教師データとした学習によって得られる、
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記プロセッサは、所定の更新条件が充足すると、前記モデルを更新する、
    請求項3又は4に記載の情報処理装置。
  6. 前記プロセッサは、前記ピッキング手段が前記ピッキング手段に割り付けられた前記ピッキング作業を実際に処理した実処理時間に基づく前記更新条件が充足すると、前記モデルを更新する、
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記プロセッサは、
    前記確率分布と前記実処理時間とのずれに関するスコアを算出し、
    前記スコアに基づく前記更新条件が充足すると、前記モデルを更新する、
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記物品データは、前記物品の種別を識別する物品ID、ピッキングされる前記物品の個数、前記物品の形状、前記物品の材質、前記物品の重量、前記物品を格納する棚を識別する棚ID、又は、前記棚における前記物品の保管位置の少なくとも1つから構成される、
    請求項1乃至7の何れか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記ピッキング手段は、作業者であり、
    前記属性データは、前記作業者を識別する作業者ID、年齢、性別、身長、運動経験、勤務年数、雇用形態、又は、現時刻において前記作業者が勤務を開始してから経過した勤務継続時間の少なくとも1つから構成される、
    請求項1乃至8の何れか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記物品は、自動搬送車によって搬送される棚に格納される、
    請求項1乃至9の何れか1項に記載の情報処理装置。
  11. プロセッサによって実行される情報処理方法であって、
    オーダーリストを取得し、
    オーダーリストに基づいて、物品をピッキングするピッキング作業のリストを生成し、
    前記物品に関する物品データと前記物品をピッキングするピッキング手段に関する属性データとに基づいて、前記ピッキング手段毎に前記ピッキング手段が前記リストに含まれる前記ピッキング作業を処理する処理時間の確率分布を算出し、
    前記確率分布に基づいて、前記ピッキング手段に前記リストに含まれる前記ピッキング作業を割り付ける、
    情報処理方法。
  12. プロセッサによって実行されるプログラムであって、
    前記プロセッサに、
    オーダーリストを取得する機能と、
    オーダーリストに基づいて、物品をピッキングするピッキング作業のリストを生成する機能と、
    前記物品に関する物品データと前記物品をピッキングするピッキング手段に関する属性データとに基づいて、前記ピッキング手段毎に前記ピッキング手段が前記リストに含まれる前記ピッキング作業を処理する処理時間の確率分布を算出する機能と、
    前記確率分布に基づいて、前記ピッキング手段に前記リストに含まれる前記ピッキング作業を割り付ける機能と、
    を実現させるプログラム。
  13. 情報処理装置と自動搬送車とを備えるシステムであって、
    前記自動搬送車は、
    前記情報処理装置とデータを送受信する第1のインタフェースと、
    物品を格納する棚を搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構を用いて、前記情報処理装置からの制御に従って、前記物品をピッキングするピッキング手段を備えるピッキングステーションに前記棚を搬送する第1のプロセッサと、
    を備え、
    前記情報処理装置は、
    外部装置及び前記自動搬送車とデータを送受信する第2のインタフェースと、
    前記第2のインタフェースを通じて前記外部装置からオーダーリストを取得し、
    前記オーダーリストに基づいて、前記物品をピッキングするピッキング作業のリストを生成し、
    前記物品に関する物品データと前記物品をピッキングするピッキング手段に関する属性データとに基づいて、前記ピッキング手段毎に前記ピッキング手段が前記リストに含まれる前記ピッキング作業を処理する処理時間の確率分布を算出し、
    前記確率分布に基づいて、前記ピッキング手段に前記リストに含まれる前記ピッキング作業を割り付け、
    前記第2のインタフェースを通じて、前記自動搬送車に、前記ピッキング手段を備える前記ピッキングステーションへ、前記ピッキング手段に割り付けられた前記ピッキング作業の前記物品を格納する前記棚を搬送させる、
    第2のプロセッサと、
    を備える、
    システム。
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