JP2023087708A - 充電装置及び移動型放射線画像撮影システム - Google Patents

充電装置及び移動型放射線画像撮影システム Download PDF

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Abstract

【課題】使い捨ての一般的な袋に入れた放射線画像撮影装置を充電することが可能な充電装置を提供する。【解決手段】放射線画像撮影装置2を収容する収容部11と、放射線画像撮影装置2に対して給電を行う給電コイル121を有する給電部12を備え、給電コイル121が、放射線画像撮影装置2の受電部22の受電コイル221に磁界の変化をもたらすことで受電コイル221に誘導電流を流し、放射線画像撮影装置2へワイヤレスで電力を供給する。【選択図】図3

Description

本発明は、充電装置及び移動型放射線画像撮影システムに関する。
可搬型の放射線画像撮影装置(FPD)は一般に充電池を備える。FPDは、充電池の電力を用いて画像撮影やデータ通信などを行っている。充電池の形態として、充電池がFPD本体に着脱自在のものがある。この場合、充電池は充電装置に接続されて充電される。また別の充電池の形態として、充電池がFPD本体に内蔵されたものがある。FPD本体は、充電池と接続する受電用端子を外装に備える。この場合、充電池は受電用端子と充電装置に接続される給電用端子とが接続されて充電される。FPDは非使用時にクレードルと呼ばれる収容装置に収容される。このクレードルが給電用端子を備えることで非使用時に充電がなされる。これにより、次回使用時に十分な電力をもってFPDを使用できる。
さらに病棟を持つ病院では、移動式の放射線照射装置(回診車)とFPDを用いる移動式放射線画像撮影システム(回診車システム)を用いることがある。この回診車のFPD収容部には給電用端子が設けられているため、FPDをFPD収容部に収容した際にFPDの受電用端子と給電用端子を接続させることで、回診車の移動中に充電ができる。
回診車システムを用いた回診撮影では、通常は1台のFPDを使い回し、複数の患者を撮影する。よって、患者の間で細菌やウイルスが伝搬し院内感染が発生するおそれがある。このため、FPDを感染防止用の袋に入れて撮影ごとに袋を交換するという対策がなされている。
通常は、FPD本体の汚染を可能な限り防ぐため、撮影後には使用済みの袋を取り外し、新しい袋に入れて次の撮影場所へ移動する。但し、救急の処置室等では、緊急の使用に備えて袋を装着したままクレードルに収容して待機しておくことがある。
しかし、感染防止袋は一般に絶縁性の樹脂でできており、FPDを袋に入れてしまうと受電用端子も覆われて、外部からの給電による充電ができない。そのため、FPDは撮影中に電力が足らなくなるおそれがある。
上記の課題を解決するため、特許文献1には、収納袋に中継端子を設け、収納袋にFPDを入れた状態で充電ができる技術が開示されている。
特開2012-27015号公報
上記の収納袋を使えば放射線画像撮影装置を汚染することなく充電することができるが、収納袋は専用のものが必要とされ、コストのかからない一般的なポリ袋などを使用することができない。衛生上の理由から専用の収納袋を使い捨てにして毎回交換するとコストがかかりすぎるという課題は依然として残っている。
本発明の目的は、使い捨ての一般的な袋に入れた放射線画像撮影装置を充電することが可能な充電装置及び移動型放射線画像撮影システムを提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の充電装置は、
放射線画像撮影装置に電力を供給する充電装置であって、
前記放射線画像撮影装置に非接触で給電する給電部を備えることを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項13に記載の移動型放射線画像撮影システムは、
放射線画像撮影装置と、前記放射線画像撮影装置に電力を供給する充電装置と、を備えた移動型放射線画像撮影システムであって、
前記充電装置は、
前記放射線画像撮影装置を収容する収容部と、
前記放射線画像撮影装置に非接触で給電する給電部と、を備えることを特徴とする充電装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、使い捨ての一般的な袋に入れた放射線画像撮影装置を充電することが可能な充電装置及び移動型放射線画像撮影システムが得られる。
移動型放射線画像撮影システムの概略構成図である。 放射線画像撮影装置の斜視図である。 第一実施形態における充電装置の概略構成を表す断面図である。 充電装置の制御方法を表すブロック図である。 第二実施形態における2本のレールと給電部の関係を表す断面図である。 第三実施形態における充電装置の概略構成を表す断面図である。 複数の放射線画像撮影装置を収容した変形例1を表す断面図である。 位置規制手段を備えた充電装置の変形例2を表す断面図である。
[第一実施形態]
以下、図面を参照して本発明の第一実施形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
[移動型放射線画像撮影システムの構成]
移動型放射線画像撮影システム100は、図1に示すように、充電装置1と、放射線画像撮影装置2と、回診車3と、を備える。
充電装置1は、放射線画像撮影装置2を収容可能に構成される。
回診車3は、車体本体31と、放射線照射装置32と、コンソール33と、を備える。
放射線照射装置32は、車体本体31の前側に備えられている。コンソール33は、車体本体31の上部に備えられている。
充電装置1は、回診車3の車体本体31の後ろ側に着脱自在に固定される。また、充電装置1は、回診車3の車体本体31と一体に形成されていてもよい。
このように構成された移動型放射線画像撮影システム100では、回診車3を使用することで、放射線技師等が、移動が困難な患者がいる病室へと直接出向いてベッドの上で放射線画像の撮影を行うことができる。
[放射線画像撮影装置の構成]
続いて、放射線画像撮影装置2の具体的構成について説明する。図2は可搬型の放射線画像撮影装置2の斜視図である。
なお、ここでは、放射された放射線を可視光等の他の波長の電磁波に変換して電気信号を得るいわゆる間接型の放射線画像撮影装置を例にして説明するが、本発明は、放射線を検出素子で直接電気信号に変換する、いわゆる直接型の放射線画像撮影装置に対しても適用することができる。
放射線画像撮影装置2は、図2に示すように、筐体21内にシンチレーター24、センサーパネル25(TFTパネル等ともいう。)が収納されて構成されている。また、放射線画像撮影装置2は筐体21内に充電池23を備える。なお、図2では、放射線画像撮影装置2が、放射線が照射される入射面が図中表側になるように配置された状態で表されている。
筐体21は矩形の平板状であって、その一側面には、図2に示すように、電源スイッチ26や切替スイッチ27、インジケーター28、コネクター29等が設けられている。後述するように、この放射線画像撮影装置2は充電装置1によってワイヤレス給電(非接触給電)が可能であるが、コネクター29を用いて通常の給電を行うこともできる。
放射線画像撮影装置2は、図3に示すように、筐体21内に一底面に沿って受電部22を備える。受電部22は、受電コイル221を有し、受電コイル221は筐体21内に内蔵された充電池23と配線で結ばれている。
放射線画像撮影装置2の受電部22の位置は、充電装置1の給電部12の位置に対応し、受電部22と給電部12は正対する。
放射線画像撮影装置2は、図3に示すように、使い捨ての感染防止袋9に入れて使用される。感染防止袋9は樹脂製であり、防水性のものである。感染防止袋9の素材は例えばポリエチレンやポリ塩化ビニル等である。感染防止袋9はウイルスや細菌、あるいは埃や汚れの付着を防止できるものであれば安価なもので十分である。
また、放射線画像撮影装置2の表面を構成する素材には、抗菌剤が練り込まれたものが望ましい。あるいは、放射線画像撮影装置2の表面に抗菌剤をコーティングしてもよい。これにより、感染防止効果を高めることができる。
[充電装置の構成]
続いて、本発明の充電装置1の具体的構成について、図1、図3、及び図4を用いて説明する。
充電装置1は、放射線画像撮影装置2を収容する収容部11と、収容部11の前側の壁面に沿って備えられ、放射線画像撮影装置2に給電を行う給電部12と、を備える。収容部11は上方向に開口し、標準的な放射線画像撮影装置よりも大きい体積を有する。
標準的な放射線画像撮影装置に対して収容部11の体積に余裕を持たせているのは、複数の種類の放射線画像撮影装置に対応することを想定しているためである。
また、充電装置1は、制御部13及び通信部14を有する。制御部13は給電部12及び通信部14と有線あるいは無線で接続されている。また、充電装置1は回診車3の車体本体31に対して着脱可能な取付部16を有する。
収容部11は、内部空間を有する直方体形状をなし、上部に開口部を有する。そして、この開口部を介して、収容部11に対して放射線画像撮影装置2を上方から挿入することで放射線画像撮影装置2の装填動作が行われる。つまり、図1の状態から、放射線画像撮影装置2を上方から挿入すると収容状態となる。これにより、充電装置1は、放射線画像撮影装置2を充電することができる。
給電部12は、収容部11に収容された放射線画像撮影装置2に対してワイヤレス給電(非接触給電)を行う。
図3に示すように、給電部12は、収容部11の前側壁面に設けられ、前側壁面から突出する。給電部12と放射線画像撮影装置2の受電部22との距離が遠いと給電の効率が悪くなるため、わずかな幅でも突出して設けることで給電効率をより良くすることができる。
給電部12は、放射線画像撮影装置2を挿入した際の、放射線画像撮影装置2の受電部22に対応する位置に給電コイル121を有する。給電部12は、図示しない電源(例えば、回診車3の内蔵バッテリー等)に接続されている。
また、給電部12は、保護カバー122(保護部材)が取り付けられて覆われている。
保護カバー122は非導電性である。これにより、給電部12を埃や汚れから保護するとともに、感染防止袋9が帯電していても給電部12の内部に電気が飛ぶのを防ぐことができる。
また、保護カバー122は防水性の素材で作られており、給電部12は水密構造となっている。これにより、万が一、収容部11に液体が入っても給電部12の内部への水分の侵入を防ぐことができる。保護カバー122が防水構造であることで、収容部11の消毒や清掃を行うとき、消毒液を使うことができる。
保護カバー122の素材は、具体的にはゴム或いはプラスチックなどが望ましい。
給電部12から受電部22へのワイヤレス給電の方法は、例えば、磁界結合(電磁誘導)方式が用いられる。
放射線画像撮影装置2に給電する際は、給電コイル121に交流電流を流す。これにより、給電コイル121は変化する磁界を発生させる。給電コイル121と放射線画像撮影装置2の受電コイル221は近い距離で正対するため、この変化する磁界によって受電コイル221には誘導電流が流れる。生じた誘導電流は図示しないACアダプターによって直流電流に変換され、充電池23を充電することができる。
このように、充電装置1は給電部12から放射線画像撮影装置2の受電部22へ、コネクター29等を介さずにワイヤレス給電(非接触給電)する。
制御部13は、ユーザー等の操作により、充電装置1の動作を制御する。
通信部14は、有線あるいは無線でネットワークと接続され、外部端末(例えば、ユーザーのPC等)と通信する。
取付部16は、収容部11の前側側面に備えられ、回診車3の車体本体31の後側の壁部に設けられた係合フック311と係合することで、充電装置1を回診車3に対して着脱可能に固定する。このように、放射線画像撮影装置2を使用しない場合には充電装置1を外して移動型放射線画像撮影システム100全体の重量を軽くすることができる。また、フック構造を用いて充電装置1を回診車3に固定するため、取り付けや取り外しの手間がかからず、作業が容易である。
収容部11は、放射線画像撮影装置2が挿入されたことを検知する検知手段を備え、放射線画像撮影装置2が挿入されたことを検知手段が検知することで充電が開始される。検知手段として、レバーのような部材が放射線画像撮影装置2に押されることで物理的に検知するリミットスイッチ、または可視光や赤外線などを投射しそれが遮られたことで検知する光電センサーなどを用いる。
また別の検知手段として、給電部12は、ICチップリーダー123を備え、放射線画像撮影装置2の受電部22には図示しないICチップが埋め込まれている。これにより、制御部13は、放射線画像撮影装置2が充電装置1に挿入されたことを感知することができる。
また、複数の放射線画像撮影装置2はそれぞれ異なるICチップを備えおり、充電装置1に挿入された放射線画像撮影装置2を識別できる。
具体的には、制御部13は、ICチップリーダー123により読み込まれたICチップの情報から、放射線画像撮影装置2がその時点で充電装置1に挿入されているか、あるいは使用中であるか、を判別する。さらに、前回はいつ充電したのか、前回の充電が十分であったか、等の個々の放射線画像撮影装置2の充電情報も把握することができる。
また、制御部13は、前回の充電から通常の使用頻度で使用した場合の電池の減り具合を予想することもできる。よって、制御部13は、電池の減り具合から、次にどの放射線画像撮影装置を充電すべきかを判断することもできる。
このような、それぞれの放射線画像撮影装置2に関する情報は、ネットワーク経由でユーザー(管理者)のPCなどに通知することができる。
制御部13は、予め、当該充電装置1とネットワーク経由、あるいは有線で接続されたコンソール33とを対応付けるとともに、挿入された放射線画像撮影装置2をコンソール33と対応づける。
そして、制御部13は、当該充電装置1に別の放射線画像撮影装置2が挿入された際には、その放射線画像撮影装置2と既に対応付けられていた、別の放射線画像撮影システムに属するコンソールとの関係を変更し、当該充電装置1に対応付けられたコンソール33と新たな放射線画像撮影装置2を対応付けるようにしてもよい。
[第二実施形態]
第一実施形態では給電部12は、収容部11の前側壁面の所定の位置に固定配置される形態であったが、本実施形態では、給電部12は、収容部11の前側壁面に沿って自在に位置を変更できる。
上記相違点に係る部分以外では、本実施形態でも、第一実施形態の構成を全て有する。
放射線画像撮影装置2は、同一の規格とは限らないため、機種によって受電部22の位置も異なることが考えられる。給電部12の位置を自在に変更できることで、異なる機種の放射線画像撮影装置に対しても対応することができる。
本実施形態における収容部11は、図5に示すように、例えば、鉛直方向に2本のレール(第1のレール151、151)と、水平方向に1本のレール(第2のレール152)を有する。
給電部12は、図示しない係合部によって第2のレール152に係合されている。給電部12は、第2のレール152上を水平方向に自由に移動でき、任意の位置で固定することができる。これにより、給電部12は、水平方向に自在に位置を変更することができる。また、第2のレール152は、第1のレール151に沿って垂直方向に自由に移動でき、任意の位置で固定することができる。これにより、給電部12は、収容部11の前側の壁面において、垂直方向にも自在に位置を変更することができる。
よって、放射線画像撮影装置2の受電部22の位置が異なっても、給電部12の位置を受電部22の位置に正確に対応させることができる。
また、給電部12は図示しない係合部を第2のレール152から取り外すことができる。これにより、給電部12は収容部11に対して着脱可能であり、メンテナンスの際に都合が良い。
[第三実施形態]
第一実施形態では充電装置1が回診車3の車体本体31の後部に搭載される例を示したが、本実施形態では、図6に示すように充電装置1はクレードルの形態である。
充電装置1は、放射線画像撮影装置2を収容する収容部11と、給電部12と、を備える。
第一実施形態と同様に、充電装置1の給電部12は図示しない電源と接続された給電コイル121を備え、給電部12から放射線画像撮影装置2の受電部22へ、ワイヤレスで(非接触で)給電する。
第一実施形態と同様に、給電部12は保護カバー122を備える。第一実施形態と同様に、保護カバー122(保護部材)は非導電性の素材により、防水構造となっている。
その他の構造も第一実施形態と同様であり、外部端末と連携した放射線画像撮影装置2の管理が可能である。
[変形例1]
また、図7に示すように、収容部11は1つに限られず、複数あってもよい。複数の収容部11のそれぞれが給電部12を備えることで、同時に複数の放射線画像撮影装置2を充電することができる。また、各収容部11の収容サイズは放射線画像撮影装置2の外形サイズによって異なるようにしてもよい。
[変形例2]
また、受電部22と給電部12の位置を合わせるための変形例として、給電部12の位置を可変とする構成を挙げたが、図8に示すように、反対に給電部12を固定し、放射線画像撮影装置2の収容部11内に位置規制手段を設けて両者の位置を合わせてもよい。
位置規制手段の例としては、収容部11は放射線画像撮影装置2より大きいため、収容部11内部に壁面から突出し、水平方向に移動可能な左右一対の位置規制部材111を配置して受電部22と給電部12の位置が対向するように放射線画像撮影装置2の位置を規制することができる。
位置規制部材111の材料としては例えばポリエチレン、ポリアセタール等の樹脂で構成すれば、放射線画像撮影装置2との摩擦が少なく傷をつけないため適している。あるいは位置規制部材111がばねやゴム材料による弾性を備え、その弾性をもって放射線画像撮影装置2を押し付けることで位置規制を行ってもよい。
位置規制手段は収容部11の内部の一部または全部の壁面や底面に設けてもよく、受電部22と給電部12の水平方向位置および垂直方向位置を各々が対向する適切な位置に合わせ、また対向した際の距離がワイヤレス給電の効率が適切となる距離となるよう規制してもよい。
また、図7に示したように収容部11が複数ある場合、それぞれの位置規制手段による規制量を変え、サイズの異なる放射線画像撮影装置2を充電できるようにしてもよい。
[本発明の効果]
上記実施形態によれば、充電装置1は、放射線画像撮影装置2にワイヤレスで(非接触で)給電する給電部12を備える。これにより、放射線画像撮影装置2は感染防止袋9に入れたまま充電することができるので、放射線画像撮影装置2は電力不足になることがない。
さらに、感染防止袋は専用のものでなくてよいので、使い捨ての安価な感染防止袋9を使用することができ、十分に感染防止を図ることができる。
また、充電装置1及び放射線画像撮影装置2を備える移動型放射線画像撮影システム100においても同様の効果を有する。
上記実施形態によれば、充電装置1は、放射線画像撮影装置2を収容する収容部11を備え、給電部12は収容部11に備えられている。これにより、放射線画像撮影装置2を感染防止袋9に入れたまま充電装置1に収容し、充電することができる。
上記実施形態によれば、給電部12が、放射線画像撮影装置2に対して給電を行う給電コイル121を備え、給電コイル121が、放射線画像撮影装置2の受電部22の受電コイル221に磁界の変化をもたらすことで受電コイル221に誘導電流を流し、放射線画像撮影装置2に電力を供給する。これにより、充電装置1は、ワイヤレスで(非接触で)放射線画像撮影装置2に電力を供給することができる。
上記実施形態によれば、給電部12が収容部11に対して着脱可能である。これにより給電部12のメンテナンスの際には給電部12を取り外すことができ、作業が容易である。
上記実施形態によれば、給電部12は、収容部11内での位置を変更可能である。これにより、放射線画像撮影装置2の受電部22の位置が統一されている必要がなく、多様な機種の放射線画像撮影装置に対応できる。
上記実施形態によれば、収容部11は、給電部12と放射線画像撮影装置2の受電部22が対向するよう放射線画像撮影装置2の位置を規制する位置規制手段としての位置規制部材111を備える。これにより、受電部22の位置が異なる多様な機種の放射線画像撮影装置2に対応できる。
上記実施形態によれば、充電装置1は、複数の収容部11と給電部12を備え、複数の放射線画像撮影装置2を同時に充電することが可能である。これにより、充電が必要な放射線画像撮影装置2が複数ある場合でも対応できる。
上記実施形態によれば、充電装置1は、収容サイズの異なる複数の収容部11を備える。これにより、異種の放射線画像撮影装置2が複数ある場合でも1台の充電装置1で対応できる。
上記実施形態によれば、給電部12は、非導電性の保護カバー122で覆われている。これにより、給電部12を埃や汚れから保護するとともに、感染防止袋9が帯電していても給電部12の内部に電気が飛ぶのを防ぐことができる。
上記実施形態によれば、給電部12は、防水性の保護カバー122で覆われている。これにより、万が一、収容部11に液体が入っても給電部12の内部への水分の侵入を防ぐことができる。さらに、保護カバー122が防水構造であることで、収容部11の消毒や清掃を行うとき、消毒液を使うことができる。
上記実施形態によれば、充電装置1は回診車3の車体本体31の係合フック311に対する取付部16を有し、回診車3に対して着脱可能である。これにより、放射線画像撮影装置2を使用しない場合には充電装置1を外して移動型放射線画像撮影システム100全体の重量を軽くすることができる。
上記実施形態によれば、充電装置1は、放射線画像撮影装置2とコンソール33との対応関係を変更することができる。これにより、多数の放射線画像撮影装置2を有する病院でも、放射線画像撮影装置2を管理しやすくなる。
[その他]
また、収容部11の前側壁面において、給電部12の周囲の表面が金属薄膜で覆われていてもよい。給電部12からはノイズとなる電磁波が発生しやすいが、発生した電磁波を金属薄膜によって遮断することによって、ノイズ電磁波を軽減することができる。この場合、金属メッシュや高透磁率シート等を用いても同様の効果を得ることができる。
また、給電部12の位置を変更させる方法は、上記したレールを用いた方法に限らず、様々な方法が適用可能である。
また、収容部11には、図示しない空気流通口が備えられていてもよい。空気流通口から取り込まれる空気は、図示しない空気流通路によって給電部12に送られ、給電部12は自然空冷される。これにより、給電部12の過熱を防ぎ、良好な温度を保つことができる。
さらに、給電部12の冷却方法は自然空冷ではなく、ファンを用いて強制的に冷却する方法であってもよい。夏場等の気温の高い時期の使用でも確実に給電部12の過熱を防ぐことができる。
さらに、空気流通口が、収容部11から取り外し可能な煙突部を有する構成としてもよい。充電時間が短い場合は給電部12の過熱のリスクが少ないため、短時間の充電にのみ用いる場合は煙突部を取り外してもよい。
また、給電部12は収容部11の前側壁面に埋め込まれて平面状となっていてもよい。給電部12と放射線画像撮影装置2の受電部22が十分に近い距離にあれば、必要十分な給電効率を確保することができる。
さらに、給電部12の、収容部11の前側壁面からの突出幅を調整可能な構成としてもよい。放射線画像撮影装置2の機種によっては給電部12の突出幅を小さくすることでスペースを確保することができるため、収容部11の体積を小さくし、充電装置1全体を小型化することができる。また、給電効率の点から、必要に応じて突出幅を大きくすることもできる。
また、収容部11の右側及び左側壁面には、放射線画像撮影装置2の出し入れを案内するガイド溝が設けられていてもよい。また、底面には放射線画像撮影装置2の落下による衝撃を緩和するための緩衝機構、放射線画像撮影装置2を受け止める支持板等が設けられていてもよい。
これにより、重量のある放射線画像撮影装置2でも比較的少ない労力で出し入れの動作を行うことができる。
また、緩衝機構は、ダンパー等を備えていてもよい。これにより、放射線画像撮影装置2の落下の衝撃をより確実に和らげることができる。
なお、ガイド溝や緩衝機構は前述の位置規制手段に重ねて設けてもよいし、位置規制手段がガイド溝や緩衝機構を兼ねていてもよい。
また、ワイヤレス給電の方法は電界結合方式、磁界共鳴方式等、その他の方法を用いてもよい。電界結合方式を用いた場合は、給電部12及び放射線画像撮影装置2の受電部22には相対する二つのコイルに代えて、キャパシタ(コンデンサ)を用いることにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
1 充電装置
2 放射線画像撮影装置
9 感染防止袋
11 収容部
12 給電部
13 制御部
16 取付部
22 受電部
23 充電池
3 回診車
100 移動型放射線画像撮影システム
111 位置規制部材(位置規制手段)
121 給電コイル
122 保護カバー(保護部材)
221 受電コイル

Claims (13)

  1. 放射線画像撮影装置に電力を供給する充電装置であって、
    前記放射線画像撮影装置に非接触で給電する給電部を備えることを特徴とする充電装置。
  2. 前記放射線画像撮影装置を収容する収容部を備え、
    前記給電部は、前記収容部に備えられていることを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
  3. 前記給電部は、前記放射線画像撮影装置に対して給電を行う給電コイルを備え、
    前記給電コイルが、前記放射線画像撮影装置の受電部の受電コイルに磁界の変化をもたらすことで前記受電コイルに誘導電流を流し、前記放射線画像撮影装置に電力を供給することを特徴とする請求項2に記載の充電装置。
  4. 前記給電部は、前記収容部に対して着脱可能であることを特徴とする請求項2又は3に記載の充電装置。
  5. 前記給電部は、前記収容部内での位置を変更可能であることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の充電装置。
  6. 前記収容部は、前記給電部と前記放射線画像撮影装置の前記受電部が対向するよう、前記放射線画像撮影装置の位置を規制する位置規制手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の充電装置。
  7. 前記収容部と前記給電部をそれぞれ複数備え、複数の前記放射線画像撮影装置を同時に充電できることを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載の充電装置。
  8. 複数の前記収容部は、収容サイズが異なることを特徴とする請求項7に記載の充電装置。
  9. 前記給電部は、非導電性の保護部材で覆われていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の充電装置。
  10. 前記給電部は、防水性の保護部材で覆われていることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の充電装置。
  11. 回診車に対する取付部を有し、前記回診車に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の充電装置。
  12. 前記放射線画像撮影装置とコンソールとの対応関係を変更する制御部を備えることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の充電装置。
  13. 放射線画像撮影装置と、前記放射線画像撮影装置に電力を供給する充電装置と、を備えた移動型放射線画像撮影システムであって、
    前記充電装置は、
    前記放射線画像撮影装置を収容する収容部と、
    前記放射線画像撮影装置に非接触で給電する給電部と、を備えることを特徴とする充電装置を備えた移動型放射線画像撮影システム。
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