JP2023087391A - 排熱回収システム - Google Patents

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光生 池田
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善雄 江川
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Abstract

【課題】本開示は、排熱をエネルギーとしてより効率的に回収することが可能な排熱回収システムを説明する。【解決手段】排熱回収システムは、排ガスが流れるように構成されたダクトと、ダクトの延在方向に沿って延びると共に、ダクトの内部空間を第1の空間と第2の空間とに区画するように構成された仕切部と、仕切部よりも排ガスの流通方向下流側に位置するようにダクト内に配置された蒸発器と、第1の空間内で且つ蒸発器よりも排ガスの流通方向上流側に配置された過熱器と、蒸発器よりも排ガスの流通方向下流側に位置するようにダクト内に配置された節炭器と、第1の空間内で且つ過熱器よりも排ガスの流通方向上流側に配置された助燃バーナと、第1の空間における排ガスの流量を調節可能に構成された流量調節部と、第1の空間における排ガスの流量の、流量調節部による調節量を制御するように構成された制御部とを備える。【選択図】図1

Description

本開示は、排熱回収システムに関する。
コジェネレーションシステムやコンバインド発電システム等の排熱回収ボイラは、排熱を利用して、蒸気を回収したり、得られた蒸気で蒸気タービンを運転することによって電気を回収するように構成されている。これにより、熱エネルギーを有効活用することができ、エネルギー利用の高効率化が図られる。特許文献1,2は、ガスタービン発電システム及び蒸気タービン発電システムを含むコジェネレーションシステムの一例を開示している。
特開2000-110511号公報 特開2000-054808号公報
本開示は、排熱をエネルギーとしてより効率的に回収することが可能な排熱回収システムを説明する。
例1.排熱回収システムの一例は、排ガスの熱を利用してボイラ給水を加熱して蒸気を発生させる排熱回収システムであって、排ガスが流れるように構成されたダクトと、ダクトの延在方向に沿って延びると共に、ダクトの内部空間を第1の空間と第2の空間とに区画するように構成された仕切部と、仕切部よりも排ガスの流通方向下流側に位置するようにダクト内に配置されると共に、ボイラ給水から蒸気を生成するように構成された蒸発器と、第1の空間内で且つ蒸発器よりも排ガスの流通方向上流側に配置されていると共に、蒸発器から供給される蒸気を第1の空間を流れる排ガスによってさらに加熱して過熱蒸気を生成するように構成された過熱器と、蒸発器よりも排ガスの流通方向下流側に位置するようにダクト内に配置されると共に、ボイラ給水を予熱して蒸発器に供給するように構成された節炭器と、第1の空間内で且つ過熱器よりも排ガスの流通方向上流側に配置されていると共に、第1の空間を流れる排ガスを加熱するように構成された助燃バーナと、第1の空間における排ガスの流量を調節可能に構成された流量調節部と、流量調節部による調節量を制御するように構成された制御部とを備えていてもよい。
ところで、過熱器で生成しようとする過熱蒸気の生成条件(例えば、過熱蒸気の温度、蒸気量など)よっては、排ガスを助燃バーナによって予め加熱して、温度が上昇した排ガスを過熱器に作用させる場合がある。このとき、例1のシステムのように、ダクト内が仕切部によって第1及び第2の空間に区画されていないと、ダクトに導入された排ガスの全量を助燃バーナで加熱する必要があり、追い焚き燃料を多量に消費することとなるので、エネルギー効率が低下してしまう。しかしながら、例1のシステムでは、仕切部によってダクトの内部が第1の空間と第2の空間とに区画され、第1の空間内に助燃バーナ及び過熱器が配置されていると共に、第1の空間を流れる排ガスの流量が流量調整部によって調節されている。そのため、ダクトに導入された排ガスの一部が、第1の空間を流れて助燃バーナで加熱され、その後、過熱器において蒸気を加熱する。したがって、過熱蒸気の生成条件に応じて、適切な量の排ガスを、助燃バーナによって適切な温度まで加熱することができる。その結果、助燃バーナにおける追い焚き燃料の消費が抑制されるので、排熱をエネルギーとしてより効率的に回収することが可能となる。また、例1のシステムにおいて、仕切部は、ダクトの延在方向に沿って延びるようにダクト内に配置されている。そのため、仕切部が存在しない形態と比較して、第1の空間内を流通する排ガスの流速の低下が抑制される。したがって、第1の空間内において排ガスが乱流となりやすく、温度境界層が薄くなるので、排ガスと過熱器との間での熱交換効率を高めることができる。その結果、過熱器のコンパクト化を図ることが可能となる。なお、例えば既設の排熱回収システムに対しては、ダクトの内部に仕切部を追加するという極めて簡単な改造工事により、上記の効果を得ることが可能となる。
例2.例1のシステムは、仕切部の内部を延びるように設けられると共に、仕切部の内部を流通した後のボイラ給水を蒸発器又は節炭器に供給するように構成された伝熱管をさらに備えていてもよい。この場合、仕切部においても排ガスから熱を回収して、ボイラ給水の加熱に利用することができる。そのため、排熱をエネルギーとしてより効率的に回収することが可能となる。
例3.例1又は例2のシステムにおいて、過熱器は第2の空間には配置されていなくてもよい。この場合、例1の作用効果がより顕著に得られる。
例4.例1~例3のいずれかのシステムは、第1の空間内で且つ助燃バーナよりも排ガスの流通方向上流側に配置されていると共に、助燃バーナに向かう排ガスの流れを整流するするように構成された整流部材をさらに備えていてもよい。この場合、整流部材によって排ガスが助燃バーナに向けて流れやすくなる。そのため、排ガスを助燃バーナで効果的に加熱することが可能となる。
例5.例1~例4のいずれかのシステムは、燃焼ガスの燃焼により発電すると共に、燃焼後のガスを排ガスとして前記ダクトの入口に導入するように構成されたガスタービンをさらに備えていてもよい。この場合、ガスタービンにおいて発電に用いられたガスを、排熱回収システムにおいて過熱蒸気の生成のためにさらに用いることができる。そのため、システム全体としてのエネルギー効率をより向上させることが可能となる。
例6.例1~例5のいずれかのシステムは、ボイラ給水を過熱器に供給するように構成された供給部をさらに備え、制御部は、供給部による過熱器へのボイラ給水の供給量に基づいて流量調節部による調節量の目標値を算出する処理を実行するように構成されていてもよい。この場合、供給部による過熱器へのボイラ給水の供給量が比較的少なくなると、生成された過熱蒸気の温度変動が生ずる懸念があるので、ボイラ給水の供給量の目標値に合うように、第1の空間における排ガスの流量が増加する方向に流量調節部による調整量の目標値が設定される。一方、供給部による過熱器へのボイラ給水の供給量が比較的多くなると、蒸発器及び節炭器での熱交換量が減少し、助燃バーナにおける追い焚き燃料の消費量が増加するので、第1の空間における排ガスの流量が低下する方向に流量調節部による調整量の目標値が設定される。このように、供給部による過熱器へのボイラ給水の供給量が変動したときに、ボイラ給水の供給量の目標値に合うように、流量調節部による調整量の目標値も変動するので、ボイラ給水の供給量の変動が抑制される。そのため、例えば、ボイラ給水の供給量を少量で且つ略一定量に保持したまま、過熱蒸気を生成することができる。したがって、助燃バーナにおける追い焚き燃料の消費量を抑制することが可能となる。
例7.例1~例6のいずれかのシステムは、第1の空間において助燃バーナと過熱器との間を流れる排ガスの温度を測定するように構成された測定部をさらに備え、制御部は、測定部によって測定された温度が所定の閾値を超えたと判断した場合に、第1の空間における排ガスの流量が大きくなるように流量調節部による調節量の目標値を算出する処理を実行するように構成されていてもよい。この場合、測定部によって測定された温度が所定の閾値を超えると、ダクトに導入される排ガスの多くが第1の空間を流れ、助燃バーナによって加熱されるので、第1の空間を流れる排ガスの温度が上がりにくくなる。そのため、例えば、ダクトや助燃バーナの耐熱温度を超えて排ガスが高温になるといった事態を、制御により自動で防止することが可能となる。
例8.例1~例7のいずれかのシステムは、燃焼ガスの燃焼により発電すると共に、燃焼後のガスを排ガスとしてダクトの入口に導入するように構成されたガスタービンをさらに備え、制御部は、ガスタービンの負荷率に基づいて流量調節部による調節量の目標値を算出する処理を実行するように構成されていてもよい。この場合、例5と同様の作用効果が得られる。ところで、ガスタービンの負荷率が小さくなると、ダクトに導入される排ガスの流量が少なくなるので、排ガスが助燃バーナによって過度に加熱されてしまい、排ガスが高温になりすぎることがある。しかしながら、例8の場合、ガスタービンの負荷率に基づいて目標値が算出される。例えば、ガスタービンの負荷率が比較的小さい場合には、第1の空間における排ガスの流量が増加する方向に目標値が設定される。一方、ガスタービンの負荷率が比較的大きい場合には、第1の空間における排ガスの流量が減少する方向に目標値が設定される。そのため、ガスタービンの負荷率の変動があっても、第1の空間を流れる排ガスの温度の変動が抑制される。したがって、過熱蒸気の生成条件に適合した過熱蒸気を生成することができる。また、例えば、停電等によってガスタービンの負荷率が急激に低下して、ダクトや助燃バーナの耐熱温度を超えて排ガスが高温になるといった事態を、制御により自動で防止することが可能となる。
例9.例8のシステムにおいて、ガスタービンの負荷率に基づいて目標値を算出する処理は、第1の空間における排ガスの流量が、ガスタービンの負荷率に応じて予め算出された推定流量となるように、目標値を設定することを含んでいてもよい。この場合、例えば、ガスタービンの負荷率が25%、50%、75%、100%などの条件下での流量調節部による推定調節量を、伝熱計算により予め算出しておくことで、センサ等の装置を付加することなく目標値を設定することができる。そのため、コストを抑制しつつ、フィードフォワード制御により、第1の空間を流れる排ガスの温度の変動を抑制することが可能となる。
例10.例6~例9のいずれかのシステムにおいて、制御部は、複数の要素に基づいてそれぞれ算出した目標値のうち最小値を用いて、流量調節部による調節量を調節する処理を実行するように構成されていてもよい。この場合、例えば、第1の空間における排ガスの流量がもっとも増加する値が目標値として選択される。そのため、第1の空間における排ガスの温度が急上昇してしまうような事態を、制御により自動で防止することが可能となる。
例11.例10のシステムにおいて、制御部は、複数の要素のうち目標値が最小値とならない残余の要素について、積分演算を停止する処理を実行するように構成されていてもよい。この場合、当該残余の要素に基づいて算出される目標値には偏差が時間的に蓄積されないので、当該目標値が時間的に大きく変動しなくなる。そのため、最小値として選択された当初の目標値が時間の経過に伴って大きくなった際に、最小値となる目標値が適切なタイミングで切り替わる。したがって、第1の空間における排ガスの温度をより緻密に制御することが可能となる。
例12.例6~例11のいずれかのシステムにおいて、制御部は、算出した目標値となるまで流量調節部による調節量を徐々に変化させる処理を実行するように構成されていてもよい。この場合、目標値が緩やかに変化するので、第1の空間における排ガスの温度変化も緩やかとなる。そのため、第1の空間における排ガスの温度が急激に変化することにより、ダクト等に熱応力が発生してしまうような事態を防止することが可能となる。
例13.例1~例5のいずれかのシステムは、ボイラ給水を過熱器に供給するように構成された供給部と、第1の空間において助燃バーナと過熱器との間を流れる排ガスの温度を測定するように構成された測定部と、燃焼ガスの燃焼により発電すると共に、燃焼後のガスを排ガスとしてダクトの入口に導入するように構成されたガスタービンとをさらに備え、制御部は、ガスタービンの負荷率に基づいて流量調節部による調節量の第1の目標値を算出する第1の処理と、測定部によって測定された温度が所定の閾値を超えたと判断した場合に、第1の空間における排ガスの流量が大きくなるように流量調節部による調節量の第2の目標値を算出する第2の処理と、供給部による過熱器へのボイラ給水の供給量に基づいて流量調節部による調節量の第3の目標値を算出する第3の処理と、第1の目標値~第3の目標値のうち最小値を用いて、流量調節部による調節量を調節する第4の処理とを実行するように構成されていてもよい。この場合、例5~例8及び例10と同様の作用効果が得られる。
例14.例13のシステムにおいて、第3の処理は、第1の空間における排ガスの流量が、ガスタービンの負荷率に応じて予め算出された推定流量となるように、流量調節部による調節量の目標値を設定することを含んでいてもよい。この場合、例9と同様の作用効果が得られる。
例15.例13又は例14のシステムにおいて、制御部は、第1~第3の処理のうち最小値を示さない目標値を算出した処理について、積分演算を停止する第5の処理をさらに実行するように構成されていてもよい。この場合、例11と同様の作用効果が得られる。
例16.例13~例15のいずれかのシステムにおいて、制御部は、最小値となるまで流量調節部による調節量を徐々に変化させる処理を実行するように構成されていてもよい。この場合、例12と同様の作用効果が得られる。
例17.例1~例16のいずれかのシステムにおいて、流量調節部は、第2の空間に配置されたダンパであり、流量調節部による調節量は、ダンパの開度であってもよい。この場合、第1の空間における排ガスの流量の調整を、簡易な構成で簡便に実現することが可能となる。
本開示に係る排熱回収システムによれば、排熱をエネルギーとしてより効率的に回収することが可能となる。
図1は、排熱回収システムの一例を示す概略図である。 図2は、コントローラのハードウェア構成を中心に示す概略図である。 図3は、排熱回収システムの一例を示すブロック図である。 図4は、ガスタービンの負荷率とダンパの開度との対応関係の一例を示す図である。 図5は、排熱回収システムの他の例を部分的に示す概略図である。
以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。なお、本明細書において、図の上、下、右、左というときは、図中の符号の向きを基準とすることとする。
排熱回収システム1は、図1に例示されるように、例えばコンバインド発電システムであり、ガスタービン発電システム10と、蒸気タービン発電システム20と、コントローラCtr(制御部)を備える。
ガスタービン発電システム10は、圧縮機11と、燃焼器12と、ガスタービン13と、発電機14と、負荷率センサSE1とを含む。
圧縮機11は、吸入した空気を圧縮して、その圧縮空気を燃焼器12に供給するように構成されている。圧縮機11は、シャフト15を介してガスタービン13及び発電機14と接続されている。燃焼器12は、バルブ16を介して供給された燃料を圧縮空気に噴射して燃焼させ、これによって得られた高温高圧の燃焼ガスをガスタービン13に供給するように構成されている。
ガスタービン13は、燃焼器12から供給された燃焼ガスによって回転し、シャフト15を通じて圧縮機11及び発電機14を回転させる。これにより、発電機14において発電が行われると共に、圧縮機11において連続的に吸気及び圧縮を行える。ガスタービン13から排出される高温の排ガスは、後述の排熱回収設備100に供給される。
負荷率センサSE1は、例えば発電機14の出力に基づいて、ガスタービン13の負荷率を検出するように構成されている。負荷率センサSE1は、検出した負荷率の測定値PV1をコントローラCtrに送信するように構成されている。
蒸気タービン発電システム20は、蒸気タービン21と、発電機22と、復水器23と、ポンプ24と、給水タンク25と、ポンプ26と、煙突27と、排熱回収設備100とを含む。
蒸気タービン21は、シャフト28を介して発電機22と接続されている。蒸気タービン21は、排熱回収設備100において排ガスとの熱交換によって生じた蒸気によって回転し、シャフト28を通じて発電機22を回転させる。これにより、発電機22において発電が行われる。
復水器23は、蒸気タービン21から排出される蒸気を冷却して水に凝縮させる。ポンプ24は、復水器23内に貯留されている水を給水タンク25に送り出すように構成されている。ポンプ26は、給水タンク25内に貯留されている水をボイラ給水として排熱回収設備100に向けて送り出すように構成されている。煙突27は、排熱回収設備100と接続されており、排熱回収設備100においてボイラ給水との間で熱交換された後の排ガスを大気に放出する。なお、給水タンク25は、復水器23からの水に加えて、他の水源から補給される補給水を貯留するようにしてもよい。
排熱回収設備100は、ダクト110と、仕切部120と、ダンパ130(流量調節部)と、節炭器140と、蒸発器150と、過熱器160と、バルブ170(供給部)と、助燃バーナ180と、温度センサSE2(測定部)と、流量センサSE3と、温度センサSE4、流量センサSE5とを含む。
ダクト110は、ガスタービン13と煙突27とを流体的に接続する躯体である。ダクト110は、ガスタービン13から排出される高温の排ガスが煙突27に向けて流通するように構成されている。図1に示される例では、ダクト110は水平方向に沿って延びているが、鉛直方向に沿って延びていてもよいし、斜め方向に沿って延びていてもよい。
仕切部120は、ダクト110内に配置されており、例えば、ダクト110のうち排ガスの流通方向上流側(以下、単に「上流側」という。)に位置している。仕切部120は、例えば、ダクト110の延在方向に沿って延びる箱状の部材であってもよい。図1に示される例では、仕切部120は、上下方向においてダクト110の内部空間Vを区画している。すなわち、仕切部120は、ダクト110の内部空間Vのうち上流側の領域を、上側の空間V1(第1の空間)と、下側の空間V2(第2の空間)とに区画している。仕切部120は、例えば、水平方向においてダクト110の内部空間Vを区画していてもよいし、排ガスの流通方向に対して交差する方向においてダクト110の内部空間Vを区画していてもよい。
ダンパ130は、図1に例示されるように、空間V2内に配置されている。ダンパ130は、コントローラCtrからの指示に基づいて動作し、空間V2を流体的に開放又は閉塞させるように構成されている。ダンパ130の開度が小さいほど、空間V2を流れる排ガスの流量が少なくなり、それにより空間V1を流れる排ガスの流量が多くなる。一方、ダンパ130の開度が大きいほど、空間V2を流れる排ガスの流量が多くなり、それにより空間V1を流れる排ガスの流量が少なくなる。すなわち、ダンパ130の開度に応じて、空間V1における排ガスの流量が調整可能である。
節炭器140は、ダクト110内に配置された伝熱管を含んでおり、仕切部120よりも排ガスの流通方向下流側(以下、単に「下流側」という。)に位置している。節炭器140は、当該伝熱管を流れるボイラ給水がダクト110を流れる排ガスとの間で熱交換することにより、ポンプ26によって給水タンク25から供給されるボイラ給水を沸点に至らない温度まで加熱するように構成されている。
蒸発器150は、ダクト110内に配置された伝熱管を含んでおり、仕切部120と節炭器140との間に位置している。蒸発器150は、当該伝熱管を流れるボイラ給水がダクト110を流れる排ガスとの間で熱交換することにより、節炭器140から供給されるボイラ給水を加熱し、蒸気を生成するように構成されている。なお、図1において、蒸発器150のボイラドラムの図示を省略している。
過熱器160は、空間V1内に配置された伝熱管を含んでおり、仕切部120と蒸発器150との間に位置している。すなわち、節炭器140、蒸発器150及び過熱器160は、ダクト110内の上流側から下流側にかけて、この順に並んでいる。過熱器160は、当該伝熱管を流れるボイラ給水の蒸気が空間V1を流れる排ガスとの間で熱交換することにより、蒸発器150から供給される蒸気をさらに加熱し、過熱蒸気を生成するように構成されている。過熱器160によって生成された過熱蒸気は、蒸気タービン21に供給される。こうして、ボイラ給水は、給水タンク25から、ポンプ26、節炭器140、蒸発器150、過熱器160、蒸気タービン21、復水器23、ポンプ24の順に、その形態を液体及び気体の間で相変化しながら流れ、循環する。
バルブ170は、節炭器140の入口側と過熱器160とを接続するバイパス流路171(供給部)に配置されている。バルブ170は、コントローラCtrからの指示に基づいて動作し、バイパス流路171に流れるボイラ給水の流量を調節可能に構成されている。そのため、バルブ170の開閉に応じて、過熱器160へのボイラ給水の供給量が調節される。
助燃バーナ180は、空間V1内に配置されており、過熱器160の上流側に位置している。助燃バーナ180は、バルブ181を介して供給された燃料の燃焼により、空間V1を流れる排ガスを加熱するように構成されている。図1に例示されるように、助燃バーナ180への燃料の供給源は、燃焼器12への燃料の供給源と同じであってもよい。あるいは、燃焼器12に供給される燃料と同じ又は異なる燃料が、別の供給源から助燃バーナ180にも供給されてもよい。
温度センサSE2は、空間V1において助燃バーナ180と過熱器160との間を流れる排ガスの温度を測定するように構成されている。温度センサSE2は、検出した温度の測定値PV2をコントローラCtrに送信するように構成されている。
流量センサSE3は、バイパス流路171を流れるボイラ給水の流量を検出するように構成されている。流量センサSE3は、検出した流量の測定値PV3をコントローラCtrに送信するように構成されている。
温度センサSE4は、過熱器160から蒸気タービン21へと流れる過熱蒸気の温度を測定するように構成されている。温度センサSE4は、検出した温度の測定値PV4をコントローラCtrに送信するように構成されている。
流量センサSE5は、過熱器160から蒸気タービン21へと流れる過熱蒸気の流量を検出するように構成されている。流量センサSE5は、検出した流量の測定値PV5をコントローラCtrに送信するように構成されている。
コントローラCtrは、負荷率センサSE1、温度センサSE2,SE4及び流量センサSE3,SE5から受信したデータを処理して、ダンパ130の開度及びバルブ170の開度を制御するように構成されている。
コントローラCtrのハードウェアは、例えば一つ又は複数の制御用のコンピュータにより構成される。コントローラCtrは、ハードウェア上の構成として、例えば図2に示されるように、プロセッサCtr1(演算部)と、メモリCtr2(記憶部)と、入力ポートCtr3(入力部)と、出力ポートCtr4(出力部)とを含む。コントローラCtrは、電気回路要素(circuitry)で構成されていてもよい。
プロセッサCtr1は、メモリCtr2と協働してプログラムを実行し、入力ポートCtr3及び出力ポートCtr4を介した信号の入出力を実行することで、後述する各機能モジュールを構成する。すなわち、プロセッサCtr1は、各センサSE1~SE5からの入力信号に基づいて、ダンパ130及びバルブ170,181を駆動するための出力信号を生成するように構成されている。メモリCtr2は、プログラム、入力信号、出力信号等を記憶するように構成されている。入力ポートCtr3は、各センサSE1~SE5からの入力信号をプロセッサCtr1に送信するように構成されている。出力ポートCtr4は、プロセッサCtr1で生成された出力信号をダンパ130及びバルブ170,181に送信するように構成されている。
コントローラCtrは、図3に示されるように、機能モジュールとして、関数部M1と、計算部M2と、PID制御部M3と、計算部M4と、PID制御部M5と、最小値選択部M6と、積分停止部M7と、可変操作部M8と、計算部M9と、PID制御部M10と、計算部M11と、PID制御部M12とを含む。これらの機能モジュールは、コントローラCtrの機能を便宜上複数のモジュールに区切ったものに過ぎず、コントローラCtrを構成するハードウェアがこのようなモジュールに分かれていることを意味するものではない。各機能モジュールは、プログラムの実行により実現されるものに限られず、専用の電気回路(例えば論理回路)、又は、これを集積した集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)により実現されるものであってもよい。
関数部M1は、負荷率センサSE1が検出したガスタービン13の負荷率の測定値PV1と、予め設定された関数とに基づいて、ダンパ130の開度の操作量MV1(第1の目標値)を算出するように構成されている。当該関数は、図4に例示されるように、ガスタービン13の負荷率と、ダンパ130の開度との対応関係を示すものである。すなわち、関数部M1は、測定値PV1が入力されると、当該測定値PV1に対応するダンパ130の開度の操作量MV1を目標値として算出する。関数部M1は、算出した操作量MV1を最小値選択部M6に出力するように構成されている。
ところで、ガスタービン13の負荷率が小さくなると、ダクト110に導入される排ガスの流量が少なくなるので、排ガスが助燃バーナ180によって過度に加熱されてしまい、排ガスが比較的高温となる傾向にある。この場合、ダンパ130の開度を小さくして、空間V1を流れる排ガスの流量を増加させることにより、空間V1内における排ガスの温度上昇が抑制される。これとは逆に、ガスタービン13の負荷率が大きくなると、ダクト110に導入される排ガスの流量が多くなるので、助燃バーナ180によって排ガスが加熱され難くなり、排ガスが比較的低温となる傾向にある。この場合、ダンパ130の開度を大きくして、空間V1を流れる排ガスの流量を低下させることにより、空間V1内における排ガスの温度低下が抑制される。すなわち、ガスタービン13の負荷率に応じて、ダンパ130の開度を調節すれば、空間V1内における排ガスの温度を制御することができる。このように、ガスタービン13の負荷率とダンパ130の開度(空間V1内における排ガスの流量)とは対応関係にあり、当該対応関係は、シミュレーション(伝熱計算)によって予め推定することができる。関数部M1の関数は、例えば、ガスタービン13の負荷率が25%、50%、75%、100%などの条件下でのダンパ130の推定開度(空間V1内における排ガスの推定流量)を、伝熱計算により予め算出することにより、得られたものであってもよい。
ガスタービン13の負荷率に応じたダンパ130の推定開度は、外部条件に応じて異なる値となり得る。そのため、関数部M1は、当該外部条件に応じた複数の関数を保持していてもよい。ダンパ130の推定開度を計算する際には、関数部M1は、その時点の外部条件に最も適合する関数を選択してもよい。外部条件としては、例えば、ガスタービン13の種類(機種)、ガスタービン13の吸気温度、蒸気タービン21の蒸気条件、伝熱管の配列態様などが挙げられる。
計算部M2は、空間V1を流れる排ガスの温度の閾値Tthと、温度センサSE2が検出した排ガスの温度の測定値PV2との偏差PV2-Tthを計算するように構成されている。計算部M2は、算出した値をPID制御部M3に出力するように構成されている。閾値Tthは、作業者によって予め入力される任意の値であってもよい。閾値Tthは、例えば800℃程度であってもよい。
計算部M2は、当該偏差が負の場合には0を出力し、当該偏差が0以上の場合には、当該偏差をPID制御部M3に出力するように構成されていてもよい。すなわち、計算部M2は、測定値PV2が所定の閾値Tthを超えたか否かを判断するように構成されていてもよい。閾値Tthは、排熱回収設備100(例えば、ダクト110、助燃バーナ180など)の耐熱温度に応じた値に設定されていてもよい。
PID制御部M3は、計算部M2からの出力をPID演算し、ダンパ130の開度の操作量MV2(第2の目標値)を算出するように構成されている。PID制御部M3は、算出した操作量MV2を最小値選択部M6に出力するように構成されている。
ところで、計算部M2から0が出力された場合には、空間V1内における排ガスによって排熱回収設備100が影響を受けない。この場合、PID制御部M3は、現在のダンパ130の開度を変更しない値を操作量MV2として算出する。これにより、現在のダンパ130の開度が維持される。
一方、計算部M2から正の値の偏差が出力された場合には、空間V1内における排ガスの熱によって排熱回収設備100が熱歪みなどの影響を受ける可能性が生ずる。この場合、PID制御部M3は、当該偏差に応じてダンパ130の開度が小さくなるような大きさの操作量MV2を算出する。これにより、空間V1内の排ガスの流量が増加して空間V1内の温度が低下するので、空間V1内における排ガスの熱による排熱回収設備100への影響が抑制される。すなわち、PID制御部M3は、温度センサSE2によって測定された測定値PV2が閾値Tthを超えたと判断したときに、空間V1内の排ガスの流量を大きくするように構成されていてもよい。
計算部M4は、所定の目標値SV1と、流量センサSE3が検出したボイラ給水の流量の測定値PV3との偏差SV1-PV3を計算するように構成されている。計算部M4は、算出した値をPID制御部M5に出力するように構成されている。目標値SV1は、作業者によって予め入力される任意の値であってもよい。目標値SV1は、例えば1トン/h程度であってもよい。
PID制御部M5は、計算部M4からの出力をPID演算し、ダンパ130の開度の操作量MV3(第3の目標値)を算出するように構成されている。PID制御部M5は、算出した操作量MV3を最小値選択部M6に出力するように構成されている。
例えば、測定値PV3が目標値SV1以下である場合(偏差が0以上の場合)には、過熱器160へのボイラ給水の供給量が比較的少なくなっており、過熱器160を流れる蒸気の温度変動が生ずる懸念がある。そこで、ダンパ130の開度が小さくなるような操作量MV3が算出される。こうして算出された操作量MV3に基づいてダンパ130の開度が制御されると、空間V1内の排ガスの流量が増加して、空間V1内の排ガスと過熱器160を流れる蒸気との熱交換量が多くなるので、過熱器160へのボイラ給水の供給量が多くなる。一方、測定値PV3が目標値SV1より大きい場合(偏差が負である場合)には、過熱器160へのボイラ給水の供給量が比較的多くなっており、蒸発器150及び節炭器140での熱交換量が減少し、助燃バーナ180における追い焚き燃料の消費量が増加する。そこで、ダンパ130の開度が大きくなるような操作量MV3が算出される。こうして算出された操作量MV3に基づいてダンパ130の開度が制御されると、空間V1内の排ガスの流量が低下して、空間V1内の排ガスと過熱器160を流れる蒸気との熱交換量が減少するので、過熱器160へのボイラ給水の供給量が少なくなる。すなわち、PID制御部M5は、過熱器160へのボイラ給水の供給量の目標値に基づいて、操作量MV3を算出するように構成されていてもよい。
最小値選択部M6は、関数部M1において算出された操作量MV1と、PID制御部M3において算出された操作量MV2と、PID制御部M5において算出された操作量MV3とのうちから、最小の操作量を最小値MVminとして選択するように構成されている。最小値選択部M6は、選択した最小値MVminを可変操作部M8に出力するように構成されている。最小値選択部M6は、関数部M1、PID制御部M3及びPID制御部M5のうち最小値MVminを示さない操作量を算出した要素(以下、「残余の要素」という。)を特定し、その情報を積分停止部M7に出力するように構成されている。
積分停止部M7は、最小値選択部M6から出力された情報に基づいて、残余の要素における積分演算を停止させるように構成されている。例えば、最小値選択部M6において操作量MV1が最小値MVminとして選択された場合、積分停止部M7は、積分演算を含んでいるPID制御部M3,5に対して積分演算の停止信号を出力してもよい。最小値選択部M6において操作量MV2が最小値MVminとして選択された場合、積分停止部M7は、積分演算を含んでいるPID制御部M5に対して積分演算の停止信号を出力してもよい。最小値選択部M6において操作量MV3が最小値MVminとして選択された場合、積分停止部M7は、積分演算を含んでいるPID制御部M3に対して積分演算の停止信号を出力してもよい。
ここで、積分停止部M7が存在しない場合(積分演算の停止が行われない場合)に、例えば、操作量MV1が60%、操作量MV2が45%、操作量MV3が50%として算出され、最小値選択部M6において操作量MV2が最小値MVminとして選択された状況を仮定する。このとき、PID制御部M5においては、偏差SV1-PV3が残ったまま積分演算が継続されるので、PID制御部M5において算出される操作量MV3は、時間の経過に伴い50%から上昇していく。そのため、最小値選択部M6は、上昇後の操作量MV3の大きさを操作量MV2が追い越すまで、操作量MV2を最小値MVminとして選択し続けることとなる。一方、PID制御部M5の積分演算が積分停止部M7によって停止されている場合には、PID制御部M5において算出される操作量MV3は、時間が経過しても50%のままとなる。そのため、最小値選択部M6は、操作量MV2が50%を超えたタイミングで、操作量MV3を最小値MVminとして選択する。
可変操作部M8は、最小値選択部M6において選択された最小値MVminを補正して補正操作量MVを算出するように構成されている。可変操作部M8は、算出した補正操作量MVに基づいてダンパ130の開度を調節するように構成されている。
可変操作部M8は、例えば、ダンパ130の開度が最小値MVminとなるまで徐々に変化するように、補正操作量MVを算出してもよい。一つの例として、可変操作部M8は、最小値MVminとなるまで1分間にα%(例えば10%)の変化量で連続的に又は間欠的にダンパ130の開度を変化させるように、補正操作量MVを算出してもよい。可変操作部M8は、例えば、ダンパ130の現在の開度が最小値MVminよりも大きい場合、すなわち、ダンパ130の開度が小さくなるようにダンパ130の開度が調節される場合に限り、ダンパ130の開度を可変操作してもよい。
計算部M9は、所定の目標値SV2と、温度センサSE4が検出した過熱蒸気の温度の測定値PV4との偏差SV2-PV4を計算するように構成されている。計算部M9は、算出した値をPID制御部M10に出力するように構成されている。目標値SV2は、蒸気タービン21の蒸気条件に応じて設定される任意の値であってもよい。目標値SV2は、例えば、540℃~550℃程度であってもよい。
PID制御部M10は、計算部M9からの出力をPID演算し、バルブ170の開度の操作量MV4を算出するように構成されている。PID制御部M10は、算出した操作量MV4に基づいてバルブ170の開度を調節するように構成されている。
例えば、測定値PV4が目標値SV2以下である場合(偏差が0以上の場合)には、バルブ170の開度が小さくなるような操作量MV4が算出される。これにより、過熱器160へのボイラ給水の供給量が減り、過熱蒸気がボイラ給水によって冷却され難くなるので、過熱蒸気の温度上昇が促進される。一方、測定値PV4が目標値SV2より大きい場合(偏差が負である場合)には、バルブ170の開度が大きくなるような操作量MV4が算出される。これにより、過熱器160へのボイラ給水の供給量が増え、過熱蒸気がボイラ給水によって冷却されやすくなるので、過熱蒸気の温度低下が促進される。
計算部M11は、所定の目標値SV3と、流量センサSE5が検出した過熱蒸気の流量の測定値PV5との偏差SV3-PV5を計算するように構成されている。計算部M11は、算出した値をPID制御部M12に出力するように構成されている。目標値SV3は、蒸気タービン21の蒸気条件に応じて設定される任意の値であってもよい。目標値SV3は、例えば、70トン/h~100トン/h程度であってもよい。
PID制御部M12は、計算部M11からの出力をPID演算し、バルブ181の開度の操作量MV5を算出するように構成されている。PID制御部M12は、算出した操作量MV5に基づいてバルブ181の開度を調節するように構成されている。
例えば、測定値PV5が目標値SV3以下である場合(偏差が0以上の場合)には、バルブ181の開度が大きくなるような操作量MV5が算出される。これにより、助燃バーナ180への燃料の供給量が増加するので、排熱回収設備100においてより多くの過熱蒸気が生成される。一方、測定値PV5が目標値SV3より大きい場合(偏差が負である場合)には、バルブ181の開度が小さくなるような操作量MV5が算出される。これにより、助燃バーナ180への燃料の供給量が少なくなるので、排熱回収設備100における過熱蒸気の生成量が抑制される。
[作用]
以上の例によれば、仕切部120によってダクト110の内部が空間V1と空間V2とに区画され、空間V1内に助燃バーナ180及び過熱器160が配置されていると共に、空間V1を流れる排ガスの流量がダンパ130によって調節されている。そのため、ダクト110に導入された排ガスの一部が、空間V1を流れて助燃バーナ180で加熱され、その後、過熱器160において蒸気を加熱する。したがって、過熱蒸気の生成条件に応じて、適切な量の排ガスを、助燃バーナ180によって適切な温度まで加熱することができる。その結果、助燃バーナ180における追い焚き燃料の消費が抑制されるので、排熱をエネルギーとしてより効率的に回収することが可能となる。
以上の例によれば、仕切部120は、ダクト110の延在方向に沿って延びるようにダクト110内に配置されている。そのため、仕切部120が存在しない形態と比較して、空間V1内を流通する排ガスの流速の低下が抑制される。したがって、空間V1内において排ガスが乱流となりやすく、温度境界層が薄くなるので、排ガスと過熱器160との間での熱交換効率を高めることができる。その結果、過熱器160のコンパクト化を図ることが可能となる。
以上の例によれば、ガスタービン13において発電に用いられたガスを、排熱回収設備100において過熱蒸気の生成のためにさらに用いることができる。そのため、排熱回収システム1全体としてのエネルギー効率をより向上させることが可能となる。
以上の例によれば、過熱器160で生成された過熱蒸気の温度が変動したときに、それに合わせてバルブ170の開度が調節され、過熱器160へのボイラ給水の供給量が変動する。そして、PID制御部M5は、過熱器160へのボイラ給水の供給量に基づいて、操作量MV3を算出するように構成されうる。この場合、過熱器160へのボイラ給水の供給量の変動が抑制されうる。そのため、例えば、当該供給量を少量で且つ略一定量に保持したまま、過熱蒸気を生成することができる。したがって、助燃バーナ180における追い焚き燃料の消費量を抑制することが可能となる。
以上の例によれば、PID制御部M3は、温度センサSE2によって測定された測定値PV2が閾値Tthを超えたと判断したときに、空間V1内の排ガスの流量を大きくするように構成されうる。この場合、この場合、温度センサSE2によって測定された測定値PV2が閾値Tthを超えると、ダクト110に導入される排ガスの多くが空間V1を流れ、助燃バーナ180によって加熱されるので、空間V1を流れる排ガスの温度が上がりにくくなる。そのため、例えば、ダクト110や助燃バーナ180の耐熱温度を超えて排ガスが高温になるといった事態を、制御により自動で防止することが可能となる。
以上の例によれば、ダンパ130の開度の操作量MV1は、負荷率センサSE1が検出したガスタービン13の負荷率の測定値PV1に基づいて設定されうる。そのため、ガスタービン13の負荷率の変動があっても、空間V1を流れる排ガスの温度の変動が抑制される。したがって、蒸気条件に適合した過熱蒸気を生成することができる。また、例えば、停電等によってガスタービン13の負荷率が急激に低下して、ダクト110や助燃バーナ180の耐熱温度を超えて排ガスが高温になるといった事態を、制御により自動で防止することが可能となる。
以上の例によれば、ダンパ130の開度の操作量MV1は、負荷率センサSE1が検出したガスタービン13の負荷率の測定値PV1と、予め設定された関数とに基づいて、算出されうる。この場合、例えば、ガスタービン13の負荷率とダンパ130の開度(空間V1内における排ガスの流量)との対応関係を、シミュレーション(伝熱計算)によって予め推定しておくことにより、センサ等の装置を付加することなく、ダンパ130の開度の操作量MV1を設定することができる。そのため、コストを抑制しつつ、フィードフォワード制御により、空間V1を流れる排ガスの温度の変動を抑制することが可能となる。
以上の例によれば、最小値選択部M6は、操作量MV1~MV3のうちから最小の操作量を最小値MVminとして選択するように構成されうる。この場合、例えば、空間V1における排ガスの流量がもっとも増加する値が最小値MVminとして選択される。そのため、空間V1における排ガスの温度が急上昇してしまうような事態を、制御により自動で防止することが可能となる。
以上の例によれば、積分停止部M7は、最小値選択部M6から出力された情報に基づいて、残余の要素における積分演算を停止させるように構成されうる。この場合、当該残余の要素に基づいて算出される操作量(操作量MV2又は操作量MV3)には偏差が時間的に蓄積されないので、当該操作量が時間的に大きく変動しなくなる。そのため、最小値MVminとして選択された当初の操作量が時間の経過に伴って大きくなった際に、最小の値をとる操作量が適切なタイミングで切り替わる。したがって、空間V1における排ガスの温度をより緻密に制御することが可能となる。
以上の例によれば、可変操作部M8は、ダンパ130の開度が最小値MVminとなるまで徐々に変化するように、補正操作量MVを算出しうる。この場合、補正操作量MVが緩やかに変化するので、空間V1における排ガスの温度変化も緩やかとなる。そのため、空間V1における排ガスの温度が急激に変化することにより、ダクト110等に熱応力が発生してしまうような事態を防止することが可能となる。
以上の例によれば、空間V1における排ガスの流量を調節するために、空間V2に配置されたダンパ130の開度を調節している。この場合、空間V1における排ガスの流量の調整を、簡易な構成で簡便に実現することが可能となる。
[変形例]
本明細書における開示はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特許請求の範囲及びその要旨を逸脱しない範囲において、以上の例に対して種々の省略、置換、変更などが行われてもよい。
(1)仕切部120は、新規の排熱回収設備100の建設時にダクト110内に設置されてもよい。あるいは、仕切部120を備えていない既設の排熱回収設備のダクト110内に、仕切部120を追加することにより、本開示に係る排熱回収設備100が構成されてもよい。後者の場合、ダクト110の内部に仕切部120を追加するという極めて簡単な改造工事により、本開示に係る排熱回収設備100の各効果を得ることが可能となる。
(2)空間V1における排ガスの流量が調整可能であれば、ダンパ130は、空間V1に配置されていてもよいし、空間V2に配置されていてもよいし、空間V1,V2の双方に配置されていてもよい。また、空間V1における排ガスの流量が調整可能であれば、ダンパ130に代えて又はダンパ130と共に、他の手段(例えば、バルブ)が採用されてもよい。
(3)上記の例のように、過熱器160は、空間V2に配置されていなくてもよい。この場合、本開示に係る排熱回収設備100の各効果がより顕著に得られる。あるいは、過熱器160の一部が空間V2にも配置されていてもよい。
(4)バイパス流路171は、過熱器160の中途に代えて、過熱器160の入口に接続されていてもよいし、過熱器160の出口に接続されていてもよい。
(5)図1及び図5に例示されるように、ダクト110のうち上流側の端部は、上流側から下流側に向かうにつれて流路が拡大する拡大部となっていてもよい。この場合、図5に例示されるように、仕切部120が拡大部にも配置されていてもよい。あるいは、ダクト110は、当該拡大部を有していなくてもよい。すなわち、ダクト110の延在方向において、ダクト110の流路断面積が略一定とされていてもよい。
(6)図5に例示されるように、仕切部120の内部を延びる伝熱管121が仕切部120の内部に配置されていてもよい。伝熱管121の一端は、給水タンク25に流体的に接続されており、伝熱管121の他端は、節炭器140又は蒸発器150に流体的に接続されていてもよい。この場合、給水タンク25から供給されるボイラ給水は、伝熱管121を流れる際にガスタービン13からの排ガスと熱交換し、節炭器140又は蒸発器150に供給される。そのため、仕切部120においても排ガスから熱を回収して、ボイラ給水の加熱に利用することができる。したがって、排熱をエネルギーとしてより効率的に回収することが可能となる。
(7)図5に例示されるように、空間V1内で且つ助燃バーナ180よりも上流側に少なくとも一つの整流部材190が配置されていてもよい。整流部材190は、助燃バーナ180に向かう排ガスの流れを整流するように構成されている。この場合、整流部材190によって排ガスが助燃バーナ180に向けて流れやすくなる。そのため、排ガスを助燃バーナ180で効果的に加熱することが可能となる。
複数の整流部材190が空間V1内に配置される場合には、複数の整流部材190は、排ガスの流通方向に交差する交差方向に沿って並んでいてもよい。複数の整流部材190は、当該交差方向において略等間隔で並んでいてもよいし、異なる間隔で並んでいてもよい。
(8)図5に例示されるように、助燃バーナ180が複数のノズル182を有している場合には、複数のノズル182は、排ガスの流通方向に交差する交差方向に沿って並んでいてもよい。複数のノズル182は、当該交差方向において略等間隔で並んでいてもよいし、異なる間隔で並んでいてもよい。
1…排熱回収システム、10…ガスタービン発電システム、13…ガスタービン、20…蒸気タービン発電システム、100…排熱回収設備、110…ダクト、120…仕切部、121…伝熱管、130…ダンパ(流量調節部)、140…節炭器、150…蒸発器、160…過熱器、170…バルブ(供給部)、171…バイパス流路(供給部)、180…助燃バーナ、181…バルブ、190…整流部材、Ctr…コントローラ(制御部)、M1…関数部、M2…計算部、M4…計算部、M6…最小値選択部、M7…積分停止部、M8…可変操作部、MV1…操作量(第1の目標値)、MV2…操作量(第2の目標値)、MV3…操作量(第3の目標値)、SE1…負荷率センサ、SE2…温度センサ(測定部)、SE3…流量センサ、V…内部空間、V1…空間(第1の空間)、V2…空間(第2の空間)。

Claims (17)

  1. 排ガスの熱を利用してボイラ給水を加熱して蒸気を発生させる排熱回収システムであって、
    前記排ガスが流れるように構成されたダクトと、
    前記ダクトの延在方向に沿って延びると共に、前記ダクトの内部空間を第1の空間と第2の空間とに区画するように構成された仕切部と、
    前記仕切部よりも前記排ガスの流通方向下流側に位置するように前記ダクト内に配置されると共に、ボイラ給水から蒸気を生成するように構成された蒸発器と、
    前記第1の空間内で且つ前記蒸発器よりも前記排ガスの流通方向上流側に配置されていると共に、前記蒸発器から供給される蒸気を前記第1の空間を流れる前記排ガスによってさらに加熱して過熱蒸気を生成するように構成された過熱器と、
    前記蒸発器よりも前記排ガスの流通方向下流側に位置するように前記ダクト内に配置されると共に、前記ボイラ給水を予熱して前記蒸発器に供給するように構成された節炭器と、
    前記第1の空間内で且つ前記過熱器よりも前記排ガスの流通方向上流側に配置されていると共に、前記第1の空間を流れる前記排ガスを加熱するように構成された助燃バーナと、
    前記第1の空間における前記排ガスの流量を調節可能に構成された流量調節部と、
    前記流量調節部による調節量を制御するように構成された制御部とを備える、排熱回収システム。
  2. 前記仕切部の内部を延びるように設けられると共に、前記仕切部の内部を流通した後のボイラ給水を前記蒸発器又は前記節炭器に供給するように構成された伝熱管をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記過熱器は前記第2の空間には配置されていない、請求項1又は2に記載のシステム。
  4. 前記第1の空間内で且つ前記助燃バーナよりも前記排ガスの流通方向上流側に配置されていると共に、前記助燃バーナに向かう前記排ガスの流れを整流するするように構成された整流部材をさらに備える、請求項1~3のいずれか一項に記載のシステム。
  5. 燃焼ガスの燃焼により発電すると共に、燃焼後のガスを前記排ガスとして前記ダクトの入口に導入するように構成されたガスタービンをさらに備える、請求項1~4のいずれか一項に記載のシステム。
  6. ボイラ給水を前記過熱器に供給するように構成された供給部をさらに備え、
    前記制御部は、前記供給部による前記過熱器へのボイラ給水の供給量に基づいて前記流量調節部による調節量の目標値を算出する処理を実行するように構成されている、請求項1~5のいずれか一項に記載のシステム。
  7. 前記第1の空間において前記助燃バーナと前記過熱器との間を流れる前記排ガスの温度を測定するように構成された測定部をさらに備え、
    前記制御部は、前記測定部によって測定された温度が所定の閾値を超えたと判断した場合に、前記第1の空間における前記排ガスの流量が大きくなるように前記流量調節部による調節量の目標値を算出する処理を実行するように構成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載のシステム。
  8. 燃焼ガスの燃焼により発電すると共に、燃焼後のガスを前記排ガスとして前記ダクトの入口に導入するように構成されたガスタービンをさらに備え、
    前記制御部は、前記ガスタービンの負荷率に基づいて前記流量調節部による調節量の目標値を算出する処理を実行するように構成されている、請求項1~7のいずれか一項に記載のシステム。
  9. 前記ガスタービンの負荷率に基づいて前記目標値を算出する前記処理は、前記第1の空間における前記排ガスの流量が、前記ガスタービンの負荷率に応じて予め算出された推定流量となるように、前記目標値を設定することを含む、請求項8に記載のシステム。
  10. 前記制御部は、複数の要素に基づいてそれぞれ算出した前記目標値のうち最小値を用いて、前記流量調節部による調節量を調節する処理を実行するように構成されている、請求項6~9のいずれか一項に記載のシステム。
  11. 前記制御部は、前記複数の要素のうち前記目標値が前記最小値を示さない残余の要素について、積分演算を停止する処理を実行するように構成されている、請求項10に記載のシステム。
  12. 前記制御部は、算出した前記目標値となるまで前記流量調節部による調節量を徐々に変化させる処理を実行するように構成されている、請求項6~11のいずれか一項に記載のシステム。
  13. ボイラ給水を前記過熱器に供給するように構成された供給部と、
    前記第1の空間において前記助燃バーナと前記過熱器との間を流れる前記排ガスの温度を測定するように構成された測定部と、
    燃焼ガスの燃焼により発電すると共に、燃焼後のガスを前記排ガスとして前記ダクトの入口に導入するように構成されたガスタービンとをさらに備え、
    前記制御部は、
    前記ガスタービンの負荷率に基づいて前記流量調節部による調節量の第1の目標値を算出する第1の処理と、
    前記測定部によって測定された温度が所定の閾値を超えたと判断した場合に、前記第1の空間における前記排ガスの流量が大きくなるように前記流量調節部による調節量の第2の目標値を算出する第2の処理と、
    前記供給部による前記過熱器へのボイラ給水の供給量に基づいて前記流量調節部による調節量の第2の目標値を算出する第3の処理と、
    前記第1~第3の目標値のうち最小値を用いて、前記流量調節部による調節量を調節する第4の処理とを実行するように構成されている、請求項1~5のいずれか一項に記載のシステム。
  14. 前記第1の処理は、前記第1の空間における前記排ガスの流量が、前記ガスタービンの負荷率に応じて予め算出された推定流量となるように、前記流量調節部による調節量の目標値を設定することを含む、請求項13に記載のシステム。
  15. 前記制御部は、前記第1~第3の処理のうち前記最小値を示さない目標値を算出した処理について、積分演算を停止する第5の処理をさらに実行するように構成されている、請求項13又は14に記載のシステム。
  16. 前記制御部は、前記最小値となるまで前記流量調節部による調節量を徐々に変化させる処理を実行するように構成されている、請求項13~15のいずれか一項に記載のシステム。
  17. 前記流量調節部は、前記第2の空間に配置されたダンパであり、
    前記流量調節部による調節量は、前記ダンパの開度である、請求項1~16のいずれか一項に記載のシステム。
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