JP2023087316A - 制御バルブ - Google Patents

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【課題】部品点数の削減と構造の簡素化を図り、装置全体を小型化することができる制御バルブを提供する。【解決手段】制御バルブはケーシング21とロータ23を備える。ケーシングは流入口37と流出口34を有する。ロータは、連通口39A,39Bが形成された周壁23bを有する。ロータの周壁は、軸方向の一端側から他端側に向かって外径が漸次縮径し、連通口が形成される漸次縮径面38を備える。ケーシングのロータ収容部35は、径方向内側への迫り出し量が軸方向の一端側から他端側に向かって漸次増大し、端面が漸次縮径面に摺動自在に当接するロータガイド面を備える。ロータガイド面の一部には流出口、若しくは、流入口が配置される。ケーシングとロータの間には、ロータを軸方向の他端側に付勢する付勢部材が配置される。【選択図】図4

Description

本発明は、制御バルブに関するものである。
車両には、発熱部(例えば、エンジンやモータ等)と、放熱部(例えば、ラジエータやヒータコア等)と、の間で循環する冷却液によって発熱部を冷却する冷却システムが搭載されている。この種の冷却システムでは、発熱部と放熱部とを接続する流路上に制御バルブが設けられることで、冷却液の流通が制御されている。
上述した制御バルブとして、例えば下記特許文献1には、冷却液の流出口を有するケーシングと、ケーシング内に回転可能に設けられた有底筒状のロータと、を備えた構成が開示されている。ロータの筒部には、ロータの回転に応じてロータの内側空間と流出口とを連通させる連通口が形成されている。
この構成によれば、ロータを回転させることで、流出口と連通口との連通及び遮断が切り替えられる。制御バルブ内に流入した冷却液は、ロータの内側空間に流入した後、連通口と連通状態にある流出口を通じて制御バルブから流出する。これにより、制御バルブに流入した冷却液が、ロータの回転に応じて所望の放熱部に分配される。
また、この制御バルブは、端面がロータの外周面に摺動自在に当接するシール筒が流出口に進退自在に取り付けられている。シール筒は、コイルスプリング等の付勢部材によってロータの外周面方向に付勢されている。
この制御バルブでは、上記の構成により、熱によってロータの筒部が膨張収縮することがあっても、流出口と連通口との連通及び遮断を安定して行うことができる。即ち、熱によってロータの筒部が膨張収縮した場合には、筒部の外径の変化に応じてシール筒が進退変位し、それに伴ってロータの筒部の外周面とシール筒の間の当接状態が維持される。
特開2020‐197305号公報
上述した従来技術の制御バルブは、ロータが、ロータとケーシングの間に設けられた専用の軸受によってケーシングに回転可能に支持されている。また、ケーシング内のロータの径方向外側位置には、上記のシール筒と付勢部材とが組み付けられている。このため、上述した従来技術の制御バルブは、部品点数が多いうえに構造が複雑になり、装置全体の小型化を図るうえで未だ改善の余地があった。
そこで本発明は、部品点数の削減と構造の簡素化を図り、装置全体を小型化することができる制御バルブを提供しようとするものである。
本発明に係る制御バルブは、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本発明に係る制御バルブは、外部から流体が流入する流入口、及び流体が外部に流出する流出口を有するケーシングと、径方向に貫通する連通口が形成された周壁を有し、前記ケーシングの内部に回転可能に収容されるとともに、回転位置に応じて前記連通口を通して前記流入口と前記流出口を連通させる連通状態と、前記周壁の前記連通口の無い領域で前記流入口と前記流出口の連通を遮断する遮断状態とに切り替えるロータと、を備え、前記ロータの前記周壁は、当該ロータの回転軸線に沿う軸方向の一端側から他端側に向かって外径が漸次縮径するとともに、前記連通口が形成される漸次縮径面を備え、前記ケーシングの前記ロータを収容するロータ収容部は、径方向内側への迫り出し量が軸方向の前記一端側から前記他端側に向かって漸次増大するとともに、前記径方向内側の端面が前記周壁の前記漸次縮径面に摺動自在に当接するロータガイド面を備え、前記ロータガイド面の一部には、前記ロータの前記漸次縮径面に臨むように前記流出口、若しくは、前記流入口が配置され、前記ケーシングと前記ロータの間には、前記ロータを軸方向の前記他端側に付勢する付勢部材が配置されていることを特徴とする。
上記の構成により、ケーシングに収容されたロータは、漸次縮径面において、ケーシング側のロータガイド面に摺動自在に支持される。このとき、ロータは付勢部材によって軸方向の他端側に付勢され、漸次縮径面がロータガイド面に押し付けられる。ロータガイド面には、ロータの漸次縮径面に臨むように流出口、若しくは、流入口が配置されているため、流出口、若しくは流入口はロータの回転位置に応じてロータの漸次縮径面によって開閉される(漸次縮径面上の連通口の存在する領域と連通口の存在しない領域によって開閉される)。
また、漸次縮径面とロータガイド面はいずれも軸方向の同じ一端側から同じ他端側に向かって径方向内側に傾斜、若しくは湾曲しているため、ロータの周壁の外径が熱によって膨張収縮した場合には、周壁の外径の増減変化に応じてロータがロータガイド面上を軸方向に摺動変位する。ロータの周壁の外径が熱によって収縮する場合には、ロータが付勢部材によって軸方向の他端側に押し付けられることにより、ロータの漸次縮径面とケーシング側のロータガイド面の間の当接状態が維持される。このため、熱による周壁の膨張収縮変化に拘らず、ロータの漸次縮径面が安定してロータガイド面に摺動自在に支持されることになる。さらに、ロータの漸次縮径面は、付勢部材の付勢力を受けて常時にケーシング側のロータガイド面に押し付けられるため、流出口、若しくは、流入口の周縁部での流体の漏出が抑制される。また、ロータのガタ付きも付勢部材の付勢力によって抑制される。
したがって、本構成を採用した場合には、ロータをケーシングに回転可能に支持させるための専用の軸受を省略することが可能になるとともに、流出口、若しくは、流入口をロータの周壁の連通口に連通させるためのシール筒や、各シール筒をロータの周壁方向に付勢するための付勢部材を省略することが可能になる。
前記漸次縮径面は、外径が軸方向の前記一端側から前記他端側に向かって一定比率で漸次縮径するテーパ面によって形成され、前記ロータガイド面は、径方向内側への迫り出し量が軸方向の前記一端側から前記他端側に向かって前記漸次縮径面と同じ一定比率で漸次増大するテーパ面によって形成されるようにしても良い。
この場合、漸次縮径面とロータガイド面が同角度で傾斜したテーパ面によって形成されているため、ロータの周壁が熱によって膨張収縮し、ロータが軸方向に摺動変位したときにも、漸次縮径面とロータガイド面を広い面積で安定して当接させることが可能になる。
前記付勢部材はコイルばねであり、前記コイルばねの前記ロータ側の端部には、前記ロータとの当接面が平坦なばね受け部材が配置されるようにしても良い。
この場合、付勢部材は、耐久性が高く構造が簡単なコイルばねによって構成される。コイルばねは、ロータとの当接面が平坦なばね受け部材を介してロータに当接するため、ロータの回転時にコイルばねの端部がロータの回転を妨げるのを防ぐことができるとともに、コイルばねの端部がロータの端面を傷つけるのを防ぐことができる。この結果、ロータのスムーズ回転を得ることが可能になるとともに、ロータの損傷を未然に防止することも可能になる。
前記ロータは、前記周壁の軸方向の前記一端側に開口部が設けられるとともに、軸方向の前記他端側が底壁によって閉塞され、前記開口部が前記流入口に連通し、前記ケーシングの前記ロータガイド面には、前記流出口が配置されるようにしても良い。
この場合、流入口からケーシング内に流体が流入すると、その流体はロータの開口部を通って周壁内に流入する。このとき、ロータは流体の圧力を受けて軸方向の他端側に押圧される。付勢部材の付勢力と流体の圧力は、ロータの漸次縮径面をロータガイド面に押し付ける分力として作用する。この結果、ロータの漸次縮径面がロータガイド面の流出口の周縁部に強固に押し付けられ、流出口の周縁部での流体の漏出がより確実に抑制される。
前記流入口は、前記周壁の軸方向に沿って前記開口部内に延びる筒状壁に形成されるようにしても良い。
この場合、流体が流入口からロータの周壁内に流入するときに、その流体の流れが周壁の軸方向の一端側の端部や、その周域部に直接当たりにくくなる。このため、ロータの周壁内に流入する流体の圧力損失を抑制することが可能になる。
本発明に係る制御バルブは、ロータの周壁の漸次縮径面と、ケーシング側のロータガイド面がいずれも軸方向の同じ一端側から同じ他端側に向かって径方向内側に傾斜、若しくは、湾曲し、ケーシング側のロータガイド面に、ロータ側の漸次縮径面に臨むように流出口、若しくは、流入口が配置されている。また、本発明に係る制御バルブでは、ロータが付勢部材の付勢力を受けて常時軸方向の他端側に付勢され、ロータの漸次縮径面がロータガイドに押し付けられている。このため、流出口、若しくは、流入口をロータの周壁の連通口に連通させるためのシール筒や、各シール筒をロータの周壁方向に付勢するための付勢部材を省略することができる。
したがって、本発明に係る制御バルブを採用した場合には、軸受やシール筒、付勢部材等の構成部品の削減と構造の簡素化を図り、装置全体を小型化することができる。
実施形態に係る冷却システムのブロック図である。 第1実施形態に係る制御バルブの斜視図である。 第1実施形態に係る制御バルブの分解斜視図である。 図2のIV-IV線に沿う断面図である。 第2実施形態に係る制御バルブの図4に対応する断面図である。 第3実施形態に係る制御バルブの図2のVI-VI線に沿う断面に対応する断面図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下で説明する各実施形態において、対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
なお、以下の説明において、例えば「平行」や「直交」、「中心」、「同軸」等の相対的又は絶対的な配置を示す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差や同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
[冷却システム1]
図1は、冷却システム1のブロック図である。
図1に示すように、冷却システム1は、例えば車両に搭載されている。本実施形態において、車両とは、車両駆動源としてエンジン(内燃機関)を有しているものに限らず、電動車両であっても良い。電動車両には、電気自動車やハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、燃料電池自動車等が含まれる。
冷却システム1は、発熱部2と、放熱部3と、ウォータポンプ4(W/P)と、制御バルブ5(EWV)と、を備えている。冷却システム1では、ウォータポンプ4及び制御バルブ5が動作することで、発熱部2及び放熱部3間で冷却液が循環する。
発熱部2は、冷却液による冷却対象(冷却液の吸熱対象)となる部品であって、車両の駆動源、その他の発熱部品である。電動車両の場合において、発熱部2には例えば駆動用モータやバッテリ、電力変換装置等が含まれる。
放熱部3は、冷却液の放熱対象となる部品である。本実施形態では、放熱部3として、ラジエータ8(RAD)と、ヒータコア9(HTR)と、を備えている。なお、放熱部3としては、通常動作時における温度が発熱部2を通過した後の冷却液の温度よりも低くなる部材であれば適宜選択可能である。このような部品として、放熱部3は、例えばEGRガスと冷却液との熱交換を行うEGRクーラや、潤滑油と冷却液との熱交換を行うヒートエクスチェンジャ等であっても良い。
ウォータポンプ4、発熱部2及び制御バルブ5は、メイン流路10上で上流から下流にかけて順に接続されている。メイン流路10では、ウォータポンプ4の動作により冷却液が発熱部2及び制御バルブ5を順に通過する。
メイン流路10には、ラジエータ流路11及び空調流路12がそれぞれ接続されている。
ラジエータ流路11には、ラジエータ8が設けられている。ラジエータ流路11は、ラジエータ8よりも上流に位置する部分において、制御バルブ5に接続されている。ラジエータ流路11は、ラジエータ8よりも下流に位置する部分において、発熱部2に接続されている。ラジエータ流路11では、ラジエータ8において、冷却液と外気との熱交換が行われる。
空調流路12には、ヒータコア9が設けられている。空調流路12は、ヒータコア9よりも上流に位置する部分において、制御バルブ5に接続されている。空調流路12は、ヒータコア9よりも下流に位置する部分において、発熱部2に接続されている。ヒータコア9は、例えば空調装置のダクト(不図示)内に設けられている。空調流路12では、ヒータコア9において、冷却液とダクト内を流通する空調空気との熱交換が行われる。
冷却システム1において、ウォータポンプ4の動作によって制御バルブ5内に流入した冷却液は、制御バルブ5の動作によって何れかの放熱部3に対して選択的に供給される。放熱部3に供給される冷却液は、放熱部3を通過する過程で放熱部3との間で熱交換される。その結果、冷却液が放熱部3によって冷却される。放熱部3を通過した冷却液は.、発熱部2に供給された後、発熱部2を通過する過程で発熱部2との間で熱交換される。これにより、冷却液によって発熱部2が冷却される。このように、冷却システム1では、発熱部2及び放熱部3間で冷却液を循環させる過程で、冷却液を放熱部3によって冷却しつつ、発熱部2を冷却液によって冷却する。これにより、冷却システム1では、発熱部2を所望の温度に制御することができる。
[第1実施形態の制御バルブ5]
図2は、制御バルブ5の斜視図であり、図3は、制御バルブ5の分解斜視図である。また、図4は、制御バルブ5の図2のIV-IV線に沿う断面図である。
図2~図4に示すように、制御バルブ5は、ケーシング21と、駆動ユニット22と、ロータ23と、を備えている。
<ケーシング21>
ケーシング21は、ケーシング本体31と、流入ジョイント32と、を備えている。
ケーシング本体31は、底壁部31a及び周壁部31bを有する有底筒状に形成されている。以下の説明では、ケーシング本体31の軸線O1に沿う方向を単に軸方向という。軸方向から見て軸線O1に交差する方向を径方向といい、軸線O1回りの方向を周方向という。
また、軸方向のうちの、ケーシング本体31の底壁部31aと反対側(開口側)を一端側といい、底壁部31a側を他端側という。
ケーシング本体31の底壁部31aは、軸方向の他端側が後述する駆動ユニット22の外形とほぼ合致するように径方向外側に矩形状に張り出している。この部分には、駆動ユニット22が重ねられ、駆動ユニット22がねじ止め等によって固定される。また、底壁部31aのうちの、軸線O1上に位置する部分には、底壁部31aを軸方向に貫通する貫通孔31cが形成されている。貫通孔31cには、ロータ23の後述する軸部23aが回転可能に挿入される。
ケーシング本体31の周壁部31bには、径方向外側に向かって突出する二つの流出ポート33A,33Bが形成されている。二つの流出ポート33A,33Bは、軸線O1を中心として相反方向に延びている。各流出ポート33A,33Bには、ケーシング本体31の内部に連通する流出口34が形成されている。一方の流出ポート33Aは、図1に示すラジエータ流路11と空調流路12のいずれか一方の上流側に接続され、他方の流出ポート33Bは、ラジエータ流路11と空調流路12のいずれか他方の上流側に接続される。
なお、本実施形態では、ケーシング本体31の周壁部31bに二つの流出ポート33A,33Bが設けられているが、冷却システム1の流路構成によっては、流出ポートの数は一つでも三つ以上であっても良い。三つ以上の場合には、各流出ポートは周壁部31bの円周上に均等に(等間隔に)配置することが望ましい。
図4に示すように、ケーシング本体31は、周壁部31bのうち底壁部31a寄りの内周部がロータ収容部35とされている。ロータ収容部35には、後述するロータ23の周壁23bが回転可能に収容される。
ロータ収容部35の内周面35aは、軸方向の一端側から他端側に向かって内径が一定比率で漸次縮径するテーパ形状に形成されている。このテーパ形状は、換言すると、径方向内側への迫り出し量が軸方向の一端側から他端側に向かって漸次増大している。上述した二つの流出ポート33A,33Bの各流出口34は、ロータ収容部35の内周面35aに開口している。また、ロータ収容部35のテーパ状の内周面35aには、後述するロータ23の周壁23bが回転可能に支持される。本実施形態では、ロータ収容部35の内周面35aがロータガイド面を構成している。
また、周壁部31bの内周部のうちの、ロータ収容部35よりも軸方向の一端側領域は、ロータ収容部35(内周面35a)の最大内径と同内径に形成されている。この部分は、後述するコイルばね50が収容されるばね収容部36とされている。また、このばね収容部36の軸方向の一端側はケーシング本体31の外側に開口し、後述する流入ジョイント32から流入した冷却液(流体)が流通する。
ケーシング本体31の軸方向の一端側の端面には、流入ジョイント32が取り付けられている。流入ジョイント32は、ジョイント筒部32aと、フランジ部32bと、を備えている。
ジョイント筒部32aには、冷却液(流体)をケーシング21内に流入するための流入口37が形成されている。流入口37は、図1に示すメイン流路10の発熱部2の下流側に接続される。フランジ部32bは、ジョイント筒部32aの軸方向の端部に径方向外側に張り出し形成されている。フランジ部32bは、ケーシング本体31の端面に重ねられ、パッキン52を間に挟み込んだ状態でケーシング本体31の端部にねじ止め等によって固定されている。フランジ部32bの内径は、ケーシング本体31のばね収容部36の内径よりも小さく設定されている。このため、フランジ部32bの内周縁部は、ケーシング本体31のばね収容部36の端部の内側に臨んでいる。
なお、流入ジョイント32(フランジ部32b)は、流入口37の開口端面に溶着(例えば、振動溶着等)によって取り付けられていても良い。
<駆動ユニット22>
駆動ユニット22は、図示しないモータや減速機構、制御基板等が内蔵されている。駆動ユニット22のケーシング21に取り付けられる側の面には、出力軸22aが突出している。出力軸22aは、ケーシング本体31の底壁部31aを貫通したロータ23の軸部23aに回転伝達可能に係合されている。なお、ロータ23の軸部23aの出力軸22aとは、スプライン係合によって軸方向の相対変位が可能とされている。
<ロータ23>
ロータ23は、ケーシング21の内部に回転可能に収容されている。ケーシング21に収容されたロータ23は、軸線O1回りに回転可能とされる。ロータ23は、軸部23aと、周壁23bと、底壁23cと、を備えている。
軸部23aは、ケーシング本体31の底壁部31aの貫通孔31cに挿入され、周壁23bは、ケーシング本体31のロータ収容部35に収容される。底壁23cは、周壁23bの軸方向の他端側を閉塞している。底壁23cの軸方向の他端側の中央には、軸部23aが周壁23bと同軸に突設されている。周壁23bの軸方向の一端側には開口部23dが設けられている。
ケーシング21内に収容されたロータ23は、ケーシング21の軸線O1と同軸に配置される。したがって、ロータ23の回転軸線はケーシング21の軸線O1と合致する。軸部23aは、貫通孔31cを通して底壁部31aを貫通している。軸部23aの軸方向の他端側には、駆動ユニット22の出力軸22aとスプライン係合される外スプライン23sが形成されている。軸部23aは、底壁部31aの外側において、駆動ユニット22の出力軸22aにスプライン係合されている。
ロータ23の周壁23bは、外径が軸方向の一端側から他端側に向かって一定比率で漸次縮小するテーパ形状(せっ頭円錐形状)とされている。本実施形態では、周壁23bの外周面が漸次縮径面38を構成している。漸次縮径面38は、周壁23bがケーシング本体31のロータ収容部35に収容された状態において、ロータ収容部35のテーパ状の内周面35aに摺動自在に当接する。ロータ23は、ロータ収容部35の内周面35aによって回転可能に支持されている。
本実施形態では、漸次縮径面38の外径の縮径比率(軸方向の一端側から他端側に向かっての縮径比率)は、ケーシング21側の内周面35aの縮径比率と同じに設定されている。このため、ロータ23の周壁23bが熱によって膨張収縮した場合には、周壁23b(漸次縮径面38)の外径の変化に応じて、周壁23bが内周面35aに円滑に案内されて軸方向に変位する。
なお、漸次縮径面38やケーシング21側の内周面35aは必ずしもテーパ状である必要はなく、軸方向の一端側から他端側に向かって緩やかに湾曲しつつ縮径する形状であっても良い。
また、ロータ23の周壁23bには、周壁23bを径方向に貫通する二つの連通口39A,39Bが形成されている。二つの連通口39A,39Bは、ロータ23がケーシング21のロータ収容部35に収容された状態において、ロータ収容部35の内周面35aに臨む二つの流出口34とほぼ同高さ(ほぼ同じ軸方向領域)となる位置に形成されている。各連通口39A,39Bは、ロータ23が所定の回転位置にあるときに、いずれかの流出口34と連通する。
なお、ロータ23側の連通口39A,39Bと、ケーシング21側の流出口34とは、熱による膨張収縮によってロータ23の周壁23bが軸方向に変位した場合にも、夫々が所定の回転位置で確実に連通するような位置やサイズ、形状に設定されている。
本実施形態では、ロータ23の周壁23bに二つの連通口39A,39Bが形成されているが、周壁23bに形成する連通口の数は一つであっても三つ以上であっても良い。
また、本実施形態のロータ23の周壁23bは、周方向と軸方向の全域が一定の肉厚に形成されている。このため、ロータ23を型成形する際に、金型の分割面を周壁の軸方向の他端側の端部に配置することができる。この場合、分割面は軸方向と直交する面となり、分割面を突き合せた二つの金型は軸方向に沿って型抜きすることができる。このような金型によって形成されたロータ23は、周壁23bの外周面上にパーティングラインが形成されることがない。したがって、ロータ23の外周面上にできたパーティングラインが、ロータ23の外周面とケーシング21側の内周面35aの当接面において、冷却液の漏洩の発生原因となるのを未然に防止することができる。
周壁23bの軸方向の一端側の開口部23dは、ケーシング本体31のばね収容部36を通して流入ジョイント32の流入口37に連通している。したがって、ケーシング21の流入口37は、周壁23bと底壁23cに囲まれたロータ23の内部空間K1に連通している。流入口37からロータ23の内部空間K1に流入した冷却液(流体)は、ロータ23の回転位置に応じて、連通口39A、または39Bを通して流出ポート33A,33Bの流出口34に流出する。
<ロータ23のシール構造>
図4に示すように、ケーシング21の底壁部31aのうちの、ロータ23の底壁23cの外側面(軸方向の他端側の面)に臨む位置には、シール収容部66が形成されている。シール収容部66は、軸方向の一端側に向けて開口し、底部の中央に貫通孔31cが連通する凹部である。シール収容部66内には、環状のシール部材67が嵌め込まれている。シール部材67は、断面視においてU字状に形成された弾性部材を主体とした環状の部材である。シール部材67は、シール収容部66内において、軸部23aの外周面とシール収容部66の内周面との間をシールしている。
底壁部31aのうち、シール収容部66の径方向外側位置には、環状壁68と環状の窪み部69が形成されている。環状壁68は、環状の窪み部69の径方向内側に配置され、シール収容部66と窪み部69の間を隔てている。環状壁68の突出端は、ロータの底壁23cの外側面に近接して配置されている。窪み部69は、冷却液の澱み領域を形成することで、冷却液中に含まれるコンタミ等をシール収容部66に進入する前に捕捉するためのものである。窪み部69の内面のうち、径方向の内側を向く面は、周壁部31bの内周面によって構成されている。一方、窪み部69の内面のうち、径方向の外側を向く面は、環状壁68の外周面によって形成されている。
<ロータ23の付勢構造>
図4に示すように、ケーシング本体31のばね収容部36には、薄板素材から成るコイルばね50が、円環シート状のばね受け部材51とともに収容されている。コイルばね50は、ロータ23の周壁23bの軸方向の一端側の端面とほぼ同外径に形成されている。ばね受け部材51は、コイルばね50の軸方向の他端側の端部に配置される。ばね受け部材51はロータ23側の端面が平坦に形成されている。コイルばね50とばね受け部材51がばね収容部36に収容されたときには、ばね受け部材51はロータ23の周壁23bの端面に当接する。このとき、コイルばね50の地方の端面は、流入ジョイント32のフランジ部32bの内周縁部に当接する。
コイルばね50は、圧縮ばねであり、ばね収容部36に収容された状態で、ロータ23を軸方向の他端側に付勢する。コイルばね50の付勢力は、ロータ23の周壁23bの漸次縮径面38を、ケーシング21側の内周面35a(ロータガイド面)に弱い力で押し付ける。
また、ケーシング21の流入口37からロータ23の内部空間K1に流入する冷却液の流れは、ロータ23の周壁23bや底壁23cに当たることにより、ロータ23を軸方向の他端側に押圧する。このため、ロータ23の内部空間K1に流入する冷却液の流れは、ロータ23の周壁23bの漸次縮径面38を、ケーシング21側の内周面35a(ロータガイド面)に弱い力で押し付ける。
<制御バルブ5の動作方法>
次に、上述した制御バルブ5の動作方法を説明する。なお、以下の説明では、ケーシング21の一方の流出ポート33Aの流出口34がラジエータ流路11に接続され、他方の流出ポート33Bの流出口34が空調流路12に接続されているものとする。
図1に示すように、メイン流路10において、ウォータポンプ4により送り出される冷却液は、発熱部2で熱交換された後、制御バルブ5に向けて流通する。メイン流路10において発熱部2を通過した冷却液は、図4に示す流入ジョイント32の流入口37を通じて内部空間K1内に流入する。なお、内部空間K1内に流入した冷却液は、連通口39A,39Bや、ロータ23とケーシング21の隙間等を通じてケーシング本体31内の全域に満たされている。
ロータ23の連通口39A,39Bがいずれの流出ポート33A,33Bの流出口34とも径方向から見て重なり合っていない場合には、ロータ23の内部空間K1と流出ポート33A,33Bの流出口34との連通は遮断されている(遮断状態)。遮断状態では、内部空間K1の冷却液が連通口39A,39Bを通じて流出口34に流れ込むことが規制されている。
ラジエータ8に冷却液を供給したい場合には、例えば、連通口39Aと一方の流出ポート33Aの流出口34を連通させる。具体的には、駆動ユニット22を駆動させ、ロータ23を軸線O1回りに回転させる。この際、ロータ23は、ケーシング本体31の内周面35a(ロータガイド面)上を周壁23bの漸次縮径面38が摺動しながら、軸線O1回りに回転する。そして、連通口39Aが径方向から見て一方の流出ポート33Aの流出口34と重なり合うことで、連通口39Aと一方の流出ポート33Aの流出口34が連通する(連通状態)。連通状態では、内部空間K1の冷却液が連通口39Aを通して流出口34に流出する。流出口34に流出した冷却液は、図1に示すようにラジエータ流路11に分配される。ラジエータ流路11に分配された冷却液は、ラジエータ8を通過した後、メイン流路10に戻され、再び制御バルブ5内に流入する。
一方、ヒータコア9に冷却液を供給したい場合には、上述した方法と同様の方法によって、例えば、連通口39Bを他方の流出ポート33Bの流出口34と連通させる。これにより、内部空間K1から流出した冷却液は、他方の流出ポート33Bの流出口34に流れ込み、空調流路12に分配される。
このように、本実施形態の制御バルブ5では、連通口39A,39Bを通じた内部空間K1と各流出口34との連通及び遮断をロータ23の回転位置に応じて切り替える。これにより、所望の流路に対して冷却液を分配することができる。
<第1実施形態の効果>
以上のように、本実施形態の制御バルブ5は、ロータ23の周壁23bに、軸方向の一端側から他端側に向かって外径が漸減する漸次縮径面38が設けられ、ケーシング21側のロータ収容部35に、径方向内側への迫り出し量が軸方向の一端側から他端側に向かって漸増する内周面35a(ロータガイド面)が設けられている。そして、ロータ収容部35の内周面35a(ロータガイド面)は、ロータ23側の漸次縮径面38に摺動自在に当接し、漸次縮径面38に臨むように流出口34が形成されている。また、ロータ23は、コイルばね50(付勢部材)の付勢力を受けて常時軸方向の他端側に付勢され、ロータ23の漸次縮径面38がロータガイドであるケーシング21側の内周面35aに押し付けられている。
この構成により、ロータ23の周壁23bの外径が熱によって膨張収縮した場合には、周壁23bの外径の増減変化に応じてロータ23がロータ収容部35の内周面35a(ロータガイド面)上を摺動して軸方向に変位する。このため、熱による周壁23bの膨張収縮変化に拘らず、ロータ23の漸次縮径面38が安定してロータ収容部35の内周面35aに摺動自在に支持されることになる。
また、本構成では、ロータ収容部35の内周面35aのうちの流出口34の配置される部位の周縁部がロータ23側の漸次縮径面38にコイルばね50(付勢部材)の付勢力によって常時押し付けられるため、流出口34をロータ23の周壁23bの連通口39A,39Bに連通させるためのシール筒や、各シール筒をロータ23の周壁方向に付勢するための付勢部材を省略することができる。
したがって、本実施形態の制御バルブ5を採用した場合には、軸受やシール筒、付勢部材等の構成部品の削減と構造の簡素化を図り、装置全体を小型化することができる。
また、本実施形態の制御バルブ5では、ロータ23を軸方向の他端側に付勢するコイルばね50(付勢部材)がケーシング21とロータ23の間に設けられているため、ロータ23側の漸次縮径面38をケーシング21側の内周面35aに常時安定状態で当接させ、冷却液の不要な内部漏れをより抑制することができる。また、コイルばね50(付勢部材)によってロータ23の軸方向のガタ付きを抑制することができる。
また、本実施形態の制御バルブ5は、ロータ23側の漸次縮径面38と、ケーシング21側のロータ収容部35の内周面35aとが、いずれも軸方向の一端側から他端側に向かって一定比率で傾斜が変化するテーパ面とされている。このため、ロータ23の周壁23bが熱によって膨張収縮し、それに伴ってロータ23が軸方向に変位したときにも、漸次縮径面38とロータ収容部35の内周面35aを広い面積で安定して当接させることができる。
したがって、本構成を採用した場合には、ロータ23の作動を安定化させること可能になるとともに、冷却液の不要な内部漏れも防止することが可能になる。
また、本実施形態の制御バルブ5は、ロータ23を軸方向の他端側に付勢するコイルばね50(付勢部材)のロータ23側の端面に、ロータ23との当接面が平坦なばね受け部材51が取り付けられている。この場合、付勢部材として耐久性が高く構造が簡単なコイルばね50を採用しつつも、コイルばね50の付勢力がばね受け部材51を介してロータ23に作用するため、ロータ23の回転時にコイルばね50の端部がロータ23の回転を妨げるのを防ぐことができ、さらにコイルばねの端部がロータ23の端面を傷つけることも防ぐことができる。
したがって、本構成を採用した場合には、ロータ23の円滑な回転を得ることができるとともに、ロータ23の損傷も未然に防止することができる。
また、本実施形態の制御バルブ5は、ロータ23の周壁23bの一端側に開口部23dが設けられ、ロータ23の周壁23bの他端側が底壁23cによって閉塞されており、開口部23dがケーシング21の流入口37に連通し、ケーシング21側のロータ収容部35の内周面には流出口34が形成されている。このため、流入口37からケーシング21内に冷却液が流入すると、その冷却液はロータ23の開口部23dを通って周壁23b内に流入する。このとき、ロータ23は冷却液の圧力を受けて軸方向の他端側に押圧され、その分力がロータ23の漸次縮径面38をケーシング21側の内周面35aに押し付ける押付力として作用する。この結果、ロータ23の漸次縮径面38がケーシング21側の内周面35aの流出口34の周縁部に押し付けられ、ロータ23の連通口39A,39Bが流出口34に連通しているときには、流出口34の周縁部からの冷却液の漏出が抑制される。また、ロータ23の連通口39A,39Bが流出口34と非連通状態のときには、流出口34への冷却液の漏出が抑制される。
したがって、本構成を採用した場合には、ロータ23側の漸次縮径面38をケーシング21側の内周面35aに常時安定状態で当接させ、冷却液の不要な内部漏れを抑制することができる。
また、本実施形態の制御バルブ5は、ロータ収容部35の内周面35aが、ロータ23の漸次縮径面38の周域を取り囲むようにロータ収容部35に環状に形成されている。このため、ロータ23の回転時等にロータ23を安定姿勢に維持することができる。
したがって、本構成を採用した場合には、ロータ23の作動をより安定させることができる。
[第2実施形態の制御バルブ105]
図5は、本実施形態の制御バルブ105の第1実施形態の図4に対応する断面図である。
本実施形態の制御バルブ105は、基本構成は上記の実施形態と同様であるが、流入ジョイント32の一部の構造が上記の実施形態と異なっている。即ち、流入ジョイント32には、ケーシング本体31内において、軸方向に沿ってロータ23の周壁23bの開口部23d内に延びる筒状壁32eが延設されている。ケーシング21の流入口37は、流入ジョイント32のジョイント筒部32aと筒状壁32eとに跨って形成されている。
<第2実施形態の効果>
本実施形態の制御バルブ105は、基本構成は上記の実施形態と同様であるため、上記の実施形態と同様の基本的な効果を得ることができる。
また、本実施形態の制御バルブ105は、ロータ23の周壁23bの開口部23d内に延びる筒状壁32eが流入ジョイント32に設けられ、流入ジョイント32の筒状壁32eに流入口37が形成されている。このため、冷却液(流体)が流入口37からロータ23の周壁23b内に流入するときには、その流体の流れが周壁23bの軸方向の一端側の端部や、その周域部(ばね収容部36の壁やコイルばね50)に直接当たりにくくなる。
したがって、本実施形態の構成を採用した場合には、ロータ23の周壁23b内に流入する冷却液の圧力損失を抑制することができる。
[第3実施形態の制御バルブ205]
図6は、第1実施形態のVI-VI線に沿う断面に対応する本実施形態の制御バルブ205の断面図である。
第1実施形態のケーシング21のロータ収容部35は、軸方向の一端側から他端側に向かって内径が漸減するように内周面35aがテーパ形状に形成されている。これに対し、本実施形態のロータ収容部35の内周面35aは、軸方向の一端側から他端側に向かって一定内径、若しくは、内径が緩やかに漸減するように形成されている。そして、ロータ収容部35の内周面35aのうちの、各流出ポート33A,33Bの流出口34が開口する部分には各流出口34を取り囲むようにボス部55が形成されている。各ボス部55は、ロータ23の漸次縮径面38に向かって径方向内側に突出している。
各ボス部55の突出側の端面55eは、ロータ23の漸次縮径面38に摺動自在に当接する。各ボス部55の端面55eは、漸次縮径面38の一部と相補形状を成すように形成されている。具体的には、ボス部55の端面55eは、軸線O1と直交する断面が円弧形状とされ、かつ軸方向の一端側から他端側に向かって円弧の内径が漸次縮小とている。換言すると、ボス部55の端面55eは、径方向内側への迫り出し量が軸方向の一端側から他端側に向かって漸次増大している。
本実施形態では、複数のボス部55の端面55eがケーシング21側のロータガイド面を構成している。
また、本実施形態では、ロータ収容部35の内周面35aのうちの、二つの流出ポート33A,33Bの流出口34が開口する部分にボス部55が形成されているが、流出ポートが三つ以上である場合には、流出ポート(流出口)の数に合わせてボス部55の数を増やせば良い。この場合、ボス部55は、内周面35aの周方に均等に配置することが望ましい。
また、ボス部55の数は、流出ポート(流出口)の数よりも増やしも良い。この場合、一部のボス部55には流出ポートが形成されない。例えば、流出ポート(流出口)が一つの場合、流出ポートのないボス部55を一つ以上設け、全てのボス部を内周面35aの周方向に均等に配置する。これにより、ボス部55の端面55e(ロータガイド面)によるロータ23の支持のバランスを良好に保つことができる。
<第3実施形態の効果>
本実施形態の制御バルブ205は、基本構成は第1実施形態とほぼ同様であるため、第1実施形態と同様の基本的な効果を得ることができる。
また、本実施形態の制御バルブ205は、ロータ収容部35の内周面35aに形成された各ボス部55の端面55eのみが、ロータガイド面としてロータ23側の漸次縮径面38に当接する。このため、漸次縮径面38とロータガイド面の接触面積が第1,第2実施形態のものに比較して小さくなる。
したがって、本実施形態の制御バルブ205を採用した場合には、ロータ23の回転時における摺動抵抗を小さくし、ロータ23の回転をより円滑にすることができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、上述した実施形態では、制御バルブ5が車両の冷却システム1に搭載された構成について説明したが、この構成のみに限らず、その他のシステムに搭載しても構わない。
上述した実施形態では、制御バルブ5に流入した冷却液を、ラジエータ流路11及び空調流路12に分配する構成について説明したが、この構成のみに限られない。制御バルブ5は、制御バルブ5内に流入する冷却液を複数の流路に分配する構成であれば構わない。
上述した実施形態では、流入口37が軸方向を向き、流出口34が径方向を向く構成について説明したが、この構成に限られない。例えば、流出口が軸方向を向き、流入口が径方向を向く構成や、流入口及び流出口の全てが径方向を向く構成であっても良い。この場合、流出口がロータ内の内部空間に連通し、流入口がロータの周壁(漸次縮径面)の連通口によって開閉されるようにしても良い。
上述した実施形態では、ロータ23を軸方向の他端側に付勢する付勢部材として、板状素材からなるコイルばね50が採用されているが、この構成に限らない。付勢部材としては、皿ばねやゴム状弾性部材等の他の様々な部材を用いることができる。
5,105,205…制御バルブ
21…ケーシング
23…ロータ
23b…周壁
23c…底壁
23d…開口部
32e…筒状壁
34…流出口
35…ロータ収容部
35a…内周面(ロータガイド面)
37…流入口
38…漸次縮径面
39A,39B…連通口
50…コイルばね(付勢部材)
51…ばね受け部材

Claims (5)

  1. 外部から流体が流入する流入口、及び流体が外部に流出する流出口を有するケーシングと、
    径方向に貫通する連通口が形成された周壁を有し、前記ケーシングの内部に回転可能に収容されるとともに、回転位置に応じて前記連通口を通して前記流入口と前記流出口を連通させる連通状態と、前記周壁の前記連通口の無い領域で前記流入口と前記流出口の連通を遮断する遮断状態とに切り替えるロータと、を備え、
    前記ロータの前記周壁は、当該ロータの回転軸線に沿う軸方向の一端側から他端側に向かって外径が漸次縮径するとともに、前記連通口が形成される漸次縮径面を備え、
    前記ケーシングの前記ロータを収容するロータ収容部は、径方向内側への迫り出し量が軸方向の前記一端側から前記他端側に向かって漸次増大するとともに、前記径方向内側の端面が前記周壁の前記漸次縮径面に摺動自在に当接するロータガイド面を備え、
    前記ロータガイド面の一部には、前記ロータの前記漸次縮径面に臨むように前記流出口、若しくは、前記流入口が配置され、
    前記ケーシングと前記ロータの間には、前記ロータを軸方向の前記他端側に付勢する付勢部材が配置されていることを特徴とする制御バルブ。
  2. 前記漸次縮径面は、外径が軸方向の前記一端側から前記他端側に向かって一定比率で漸次縮径するテーパ面によって形成され、
    前記ロータガイド面は、径方向内側への迫り出し量が軸方向の前記一端側から前記他端側に向かって前記漸次縮径面と同じ一定比率で漸次増大するテーパ面によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の制御バルブ。
  3. 前記付勢部材はコイルばねであり、前記コイルばねの前記ロータ側の端部には、前記ロータとの当接面が平坦なばね受け部材が配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の制御バルブ。
  4. 前記ロータは、
    前記周壁の軸方向の前記一端側に開口部が設けられるとともに、軸方向の前記他端側が底壁によって閉塞され、
    前記開口部が前記流入口に連通し、
    前記ケーシングの前記ロータガイド面には、前記流出口が配置されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の制御バルブ。
  5. 前記流入口は、前記周壁の軸方向に沿って前記開口部内に延びる筒状壁に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の制御バルブ。
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