JP2023086327A - 電力変換装置 - Google Patents

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是呂久 西澤
Koroku Nishizawa
剛 長野
Takeshi Nagano
宏二 丸山
Koji Maruyama
悟 藤田
Satoru Fujita
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【課題】変換セル一つ当たりに対して設けられる絶縁素子の個数の削減。【解決手段】絶縁型DC/DCコンバータと、前記絶縁型DC/DCコンバータの入力側か出力側かのどちらか一方に接続される一対の端子とをそれぞれ有し、前記一対の端子を介して直列に接続される複数の変換セルと、前記複数の変換セルのそれぞれに対して設けられ、前記複数の変換セルのうち対応する変換セルに同期信号を伝送する複数の絶縁素子と、を備え、前記複数の変換セルは、それぞれ、トランスと、前記トランスと前記一対の端子との間に接続される第1変換回路と、前記同期信号に基づいて、前記第1変換回路の動作パターンを判定する判定部と、前記判定部により判定された前記動作パターンに対応する複数の制御信号を生成する制御信号生成部と、複数の前記制御信号に従って、前記第1変換回路に含まれる複数のスイッチ素子を駆動する第1駆動回路と、を有する、電力変換装置。【選択図】図20

Description

本開示は、電力変換装置に関する。
従来、一対の入力端子を介して直列に接続される複数の変換セルと、当該複数の変換セルのそれぞれに対して設けられ、当該複数の変換セルのうち対応する変換セルに複数の制御信号を伝送する複数の絶縁部品とを備えるマルチセルコンバータ装置が知られている。複数の変換セルは、それぞれ、一又は複数の絶縁部品を介して受け取った複数の制御信号に基づいてDC/DC変換部を制御する駆動回路を有する。絶縁部品を介して変換セルに制御信号を伝送することで、変換セル毎に異なる基準電位で動作する駆動回路のそれぞれに、互いに電気的に絶縁する制御信号を伝送できる(例えば、特許文献1参照)。
特開2018-64436号公報
一の絶縁部品が複数の制御信号を伝送する場合、一の制御信号の伝送に対してデジタルアイソレータなどの一の絶縁素子が割り当てられるので、一の絶縁部品には、複数の絶縁素子が含まれている。したがって、従来の技術では、変換セル一つ当たりに伝送する制御信号の数が増加するほど、変換セル一つ当たりに対して設けられる絶縁素子の数も増加する。そのため、複数の変換セルが一対の端子を介して直列に接続される電力変換装置では、絶縁素子の総数は、少なくとも(変換セルの直列段数×変換セル一つ当たりに伝送される制御信号の数)となり、膨大な数になる。絶縁素子の総数が膨大になると、例えば、小型化やコスト削減が難しい。
本開示は、変換セル一つ当たりに対して設けられる絶縁素子の個数を削減可能な電力変換装置を提供する。
本開示の一態様では、
絶縁型DC/DCコンバータと、前記絶縁型DC/DCコンバータの入力側か出力側かのどちらか一方に接続される一対の端子とをそれぞれ有し、前記一対の端子を介して直列に接続される複数の変換セルと、
前記複数の変換セルのそれぞれに対して設けられ、前記複数の変換セルのうち対応する変換セルに同期信号を伝送する複数の絶縁素子と、を備え、
前記複数の変換セルは、それぞれ、
トランスと、
前記トランスと前記一対の端子との間に接続される第1変換回路と、
前記同期信号に基づいて、前記第1変換回路の動作パターンを判定する判定部と、
前記判定部により判定された前記動作パターンに対応する複数の制御信号を生成する制御信号生成部と、
複数の前記制御信号に従って、前記第1変換回路に含まれる複数のスイッチ素子を駆動する第1駆動回路と、を有し、
前記同期信号は、前記第1変換回路に含まれる複数の前記スイッチ素子のスイッチングパターンに対応するパルス幅を持つパルスを含み、
前記判定部は、前記パルスのパルス幅の違いによって、前記第1変換回路の動作パターンを判定する、電力変換装置が提供される。
本開示の一態様によれば、変換セル一つ当たりに対して設けられる絶縁素子の個数を削減できる。
第1実施形態における電力変換装置の構成例を示す図である。 第1実施形態における電力変換装置の動作波形の一例を示すタイミングチャートである。 キャリア信号生成部が三角波状のキャリア信号を生成する場合の動作波形の一例を示すタイミングチャートである。 三角波状のキャリア信号の山(例えば、最大値)と谷(例えば、最小値)を検出して、複数の制御信号を生成する場合の動作波形の一例を示すタイミングチャートである。 同期信号の周期よりも速い鋸歯状のキャリア信号を生成する場合の動作波形の一例を示すタイミングチャートである。 第2実施形態における電力変換装置の構成例を示す図である。 第3実施形態における電力変換装置の構成例を示す図である。 第4実施形態における電力変換装置の構成例を示す図である。 第4実施形態における電力変換装置の第1動作例を示すタイミングチャートである。 第4実施形態における電力変換装置の第2動作例を示すタイミングチャートである。 第4実施形態における電力変換装置の第3動作例を示すタイミングチャートである。 起動・停止情報が付与された同期信号の一例を示す図である。 一比較形態における絶縁型DC/DCコンバータの構成例を示す図である。 一比較形態における絶縁型DC/DCコンバータの動作例を示すタイミングチャートである。 一比較形態における電力変換装置の構成例を示す図である。 第5実施形態における電力変換装置の構成例を示す図である。 第5実施形態における電力変換装置の動作波形の一例を示すタイミングチャートである。 第6実施形態における電力変換装置の構成例を示す図である。 第6実施形態における電力変換装置の動作例を示すタイミングチャートである。 第7実施形態における電力変換装置の構成例を示す図である。 第7実施形態における電力変換装置の動作例を示すタイミングチャートである。 第7実施形態における電力変換装置の高電圧側制御信号の生成過程の一例を示すタイミングチャートである。 第7実施形態における電力変換装置の高電圧側制御信号の出力モードの一例を示す図である。
以下、本開示に係る複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、"DC","AC"は、それぞれ、"Direct Current","Alternative Current"の略語である。
図1は、第1実施形態における電力変換装置の構成例を示す図である。図1は、電力変換装置1がDC出力側で直列に接続された3つの変換セル211,212,213を備える場合において、各々の変換セル211,212,213に対して、一の同期信号及び複数の制御信号、並びに駆動用の電源を独立して供給する構成を例示する。なお、図1には、駆動用の電源を供給する経路については明示されていないが、駆動回路204a,204b、制御信号生成部208及びキャリア信号生成部207などの後述の構成には、不図示の電源部から電源電圧が供給される。
図1に示す電力変換装置1は、複数(この例では、3つ)の変換セル211,212,213と、変換セル211,212,213のそれぞれの電力変換動作を制御する制御装置206とを備えるマルチセルコンバータである。複数の変換セル211,212,213は、それぞれ、共通の直流経路から入力される直流電圧を昇圧又は降圧して、所定の直流電圧を出力するセル変換器である。複数の変換セル211,212,213は、それぞれ、絶縁型DC/DCコンバータ200と、一対の端子p,qとを有する。
一対の端子p,qは、図1に示す例では、絶縁型DC/DCコンバータ200の出力側に接続される出力端子である。一対の端子p,qのうち、第1端子pは、高電位側の端子であり、第2端子qは、低電位側の端子である。
複数の変換セル211,212,213は、一対の端子p,qをそれぞれ有し、一対の端子p,qを介して直列に接続される。複数の変換セル211,212,213は、それぞれ、自身の第1端子pが自身に隣接する一方の変換セルの第2端子qに接続され、自身の第2端子qが自身に隣接する他方の変換セルの第1端子pに接続される。一対の端子p,qを介して直列に接続される複数のセル変換器のうち、最も高電位側に位置する変換セル(この例では、変換セル211)の第1端子pは、不図示の負荷の高電位側の端部に電気的に接続される。一方、一対の端子p,qを介して直列に接続される複数のセル変換器のうち、最も低電位側の変換セル(この例では、変換セル213)の第2端子qは、不図示の負荷の低電位側の端部に電気的に接続される。
絶縁型DC/DCコンバータ200は、複数の変換セル211,212,213で共通の直流経路から入力される直流電圧を昇圧又は降圧して、所定の直流電圧を一対の端子p,qから出力する。絶縁型DC/DCコンバータ200は、トランス202と、1次側回路210aと、2次側回路210bとを備える。1次側回路210aと2次側回路210bとは、トランス202によって磁気的に結合する。
トランス202は、1次側コイルと2次側コイルとを有し、1次側コイルと2次側コイルとが磁気的に結合する変圧器である。
1次側回路210aは、容量素子203a、1次側フルブリッジ回路220a及び駆動回路204aを有する。1次側回路210aは、トランス202の1次側コイルに直列に接続されるリアクトル207aを有してもよい。
1次側フルブリッジ回路220aは、1次側第1上アーム201aと1次側第1下アーム201bとが直列に接続される1次側第1ハーフブリッジ回路と、1次側第2上アーム201cと1次側第2下アーム201dとが直列に接続される1次側第2ハーフブリッジ回路とを有する。トランス202の1次側コイル(又は、1次側コイルとリアクトル207aとの直列回路)は、1次側第1上アーム201aと1次側第1下アーム201bとの中間接続点と1次側第2上アーム201cと1次側第2下アーム201dとの中間接続点との間に接続される。
2次側回路210bは、容量素子203b、2次側フルブリッジ回路220b及び駆動回路204aを有する。2次側回路210bは、トランス202の2次側コイルに直列に接続されるリアクトル207bを有してもよい。
2次側フルブリッジ回路220bは、2次側第1上アーム201eと2次側第1下アーム201fとが直列に接続される2次側第1ハーフブリッジ回路と、2次側第2上アーム201gと2次側第2下アーム201hとが直列に接続される2次側第2ハーフブリッジ回路とを有する。トランス202の2次側コイル(又は、2次側コイルとリアクトル207bとの直列回路)は、2次側第1上アーム201eと2次側第1下アーム201fとの中間接続点と2次側第2上アーム201gと2次側第2下アーム201hとの中間接続点との間に接続される。
2次側フルブリッジ回路220bは、トランス202の2次側コイルと一対の端子p,qとの間に接続される第1変換回路の一例である。一方、1次側フルブリッジ回路220aは、トランス202を介して2次側フルブリッジ回路220bに接続される第2変換回路の一例であり、トランス202の1次側コイルと複数の変換セル211,212,213で共通の直流経路との間に接続される。
1次側第1上アーム201a、1次側第1下アーム201b、1次側第2上アーム201c及び1次側第2下アーム201d等の複数の1次側スイッチ素子は、1次側の駆動回路204aによって駆動される。2次側第1上アーム201e、2次側第1下アーム201f、2次側第2上アーム201g及び2次側第2下アーム201h等の複数の2次側スイッチ素子は、2次側の駆動回路204bによって駆動される。
1次側スイッチ素子及び2次側スイッチ素子の具体例として、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの半導体スイッチング素子が挙げられる。駆動回路204a,204bは、GDU(Gate Driver Unit)とも称される。
絶縁型DC/DCコンバータ200は、トランス202の1次側に設けられた1次側フルブリッジ回路220aとトランス202の2次側に設けられた2次側フルブリッジ回路220bとを有するDAB(Dual Active Bridge)コンバータと呼ばれる電力変換回路である。DABコンバータは、トランス202の漏れインダクタンス又はトランス102に直列に接続された外付けリアクトル207a,207bに電圧が印加されることで、1次側と2次側との間で電力を伝送する。伝送される電力は、1次側のインバータ回路(1次側フルブリッジ回路220a)の2つの中間接続点から出力される出力電圧Vと、2次側のインバータ回路(2次側フルブリッジ回路220b)の2つの中間接続点から出力される出力電圧Vとの位相差によって制御される。2次側から1次側への伝送電力は、簡単化された下記の式1で表される。
Figure 2023086327000002

Pは伝送電力、Vは1次側出力電圧の振幅、Vは2次側出力電圧の振幅、Lは漏れインダクタンスあるいは外付けリアクトルのインダクタンス、φはVとVとの位相差、πは円周率、ω(=2πf)は各スイッチ素子のスイッチングの角周波数を表す。fは、各スイッチ素子のスイッチング周波数を表す。なお、上記の式1は、各スイッチ素子のスイッチングのデューティ比が50%のとき(V,Vがデューティ比50%の方形波(略方形波を含む)のとき)の式である。
なお、DABコンバータの回路構成が対称構造であるので、出力電圧の位相差の基準位相は、高電圧側の2次側でもよいし、低電圧側の1次側でもよい。
複数の変換セル211,212,213の高電圧側の2次側回路210bは、それぞれ、キャリア信号生成部207、制御信号生成部208及び駆動回路204bを有する。また、電力変換装置1は、複数の変換セル211,212,213のそれぞれに対して設けられ、複数の変換セル211,212,213のうち対応する変換セルに同期信号を伝送する複数の絶縁素子205を備える。これにより、変換セル毎に異なる基準電位で動作する内部回路(キャリア信号生成部207、制御信号生成部208及び駆動回路204b)のそれぞれに、互いに電気的に絶縁する同期信号を伝送できる。
同期信号とは、二つ以上の周期的に変動する信号(電圧)の位相差を一定値(零でも、零以外の値でもよい)に制御するための信号である。同期とは、時間的に連関させることをいい、二つ以上の周期的に変動する信号(電圧)の位相差を必ずしも零に制御することに限られない。
制御装置206は、複数の変換セル211,212,213の高電圧側の2次側回路210bのそれぞれに、出力電圧Vの波形の繰り返し開始タイミングの同期をとるための一の同期信号を、対応する複数の絶縁素子205を介して供給する。一方、制御装置206は、複数の変換セル211,212,213の低電圧側の1次側回路210aのそれぞれに、出力電圧Vの波形の繰り返し開始タイミングを規定した複数の制御信号を供給する。これにより、各々の変換セル211,212,213は、出力電圧V,Vの波形のデューティ比が50%等の一定値である場合、出力電圧V,Vの周波数(周期)及び出力電圧V,Vの波形の繰り返し開始タイミングが定まるので、狙い通りの出力電圧を生成できる。
複数の変換セル211,212,213の高電圧側の2次側回路210bのそれぞれに供給される複数の同期信号は、位相が互いに同一でも異なってもよい。
制御装置206は、例えば、メモリとプロセッサ(例えば、CPU(Central Processing Unit))を有し、制御装置206の機能は、メモリに記憶されたプログラムによって、プロセッサが動作することにより実現される。制御装置206は、FPGA(Field Programmable Gate Array)によって構成されてもよい。
各々の絶縁素子205は、一つの絶縁素子から構成されてもよいし、縦続接続された複数の絶縁素子から構成されてもよい。絶縁素子205の具体例として、絶縁トランス、パルストランス、デジタルアイソレータ、アイソレーションアンプなどが挙げられる。絶縁素子205は、フォトカプラ等の光アイソレータでもよい。
キャリア信号生成部207は、対応する絶縁素子205により伝送された同期信号に同期するキャリア信号を生成する。キャリア信号は、例えば、位相が同期信号と同期した同一周期の鋸歯状の周期信号である。
制御信号生成部208は、キャリア信号生成部207により生成されたキャリア信号から、当該キャリア信号に同期する複数の制御信号を生成する。複数の制御信号は、例えば、位相がキャリア信号と同期した矩形波状の信号である。この例では、制御信号生成部208は、複数の2次側のスイッチ素子201e,201f,201g,201hのそれぞれのスイッチングを制御する4つの制御信号を生成する。
駆動回路204bは、制御信号生成部208により生成された複数の制御信号に従って、複数の2次側スイッチ素子201e,201f,201g,201hを駆動してスイッチングさせる。一方、駆動回路204aは、同期信号を生成する制御装置206により生成された複数の制御信号に従って、複数の1次側スイッチ素子201a,201b,201c,201dを駆動してスイッチングさせる。制御装置206は、複数の1次側のスイッチ素子201a,201b,201c,201dのそれぞれのスイッチングを制御する4つの制御信号を生成する。
図2は、第1実施形態における電力変換装置の動作波形の一例を示すタイミングチャートである。制御装置206は、変換セル211,212,213のそれぞれに対応する絶縁素子205を介して、変換セル211,212,213のそれぞれのキャリア信号生成部207に同期信号を出力する。制御装置206は、予め決められた第1規定値以上のパルス幅を持つ第1パルスを一定周期で含む同期信号をパルス幅変調で出力する。
高電圧側では、キャリア信号生成部207は、供給された同期信号から、予め決められた第1規定値以上のパルス幅を持つ第1パルスを少なくとも1回検出して、制御信号生成部208に供給する鋸歯状のキャリア信号を生成する。キャリア信号生成部207は、第1パルスの誤検出対策として、第1規定値のパルス幅よりも短い間隔で同期信号を複数回検出してもよい。キャリア信号生成部207は、第1パルスを検出する度にキャリア信号を初期化し、その後、キャリア信号を時間経過とともに単調増加又は単調減少させることで、鋸歯状のキャリア信号を生成する。図2は、キャリア信号を時間経過とともに単調増加させる場合を例示する。
なお、キャリア信号生成部207は、パルス幅が第1規定値以上と判定するためには、同期信号のパルスの始まり(図2では、パルスの立ち上がり)を検知し、カウンタなどで第1規定値に相当する時間まで同期信号のパルスがあること(例えば、ハイレベルを維持していること)を確認すればよい。そのため、キャリア信号生成部207は、第1規定値に相当する時間まで同期信号のパルスがあることが確認されれば、同期信号のパルスの立ち下がり時点よりも前の時点でキャリア信号を零に初期化してもよい。
制御信号生成部208は、キャリア信号の振幅と当該キャリア信号の振幅の中央値との大小関係の反転を検出することで、複数の2次側スイッチ素子201e,201f,201g,201hのスイッチング制御用の複数の制御信号を生成する。
例えば、制御信号生成部208は、キャリア信号とデューティ値50%の閾値(キャリア信号の振幅の中央値)とを比較することによって、パルス幅変調信号を生成する。制御信号生成部208は、キャリア信号の振幅がデューティ値50%の閾値に比べて低い場合、パルス幅変調信号のレベルをハイレベルとし、キャリア信号の振幅がデューティ値50%の閾値に比べて高い場合、パルス幅変調信号のレベルをローレベルとする。制御信号生成部208は、パルス幅変調信号の非反転信号を、スイッチ素子201eのスイッチング制御用の制御信号及びスイッチ素子201hのスイッチング制御用の制御信号として生成する。一方、制御信号生成部208は、パルス幅変調信号の反転信号を、スイッチ素子201fのスイッチング制御用の制御信号及びスイッチ素子201gのスイッチング制御用の制御信号として生成する。
駆動回路204bは、制御信号生成部208により生成された複数の制御信号に従って、2次側フルブリッジ回路220bに含まれるスイッチ素子201e,201f,201g,201hを駆動する複数のゲート信号を生成する第1駆動回路の一例である。この例では、複数のゲート信号は、それぞれに対応する制御信号と略同一の位相である。駆動回路204bは、スイッチ素子201e,201f,201g,201hのそれぞれのゲートに、対応するゲート信号を供給する。これにより、デューティ比50%の方形波の出力電圧Vがトランス202の2次側に印加される。
一方、低電圧側では、制御装置206は、式1に基づいて、高電圧側に供給する上記の同期信号に対する位相シフト量φを決定し、その同期信号に対して位相シフト量φの時間分だけ遅れた又は進んだ複数の制御信号を出力する。つまり、制御装置206から低電圧側に出力される複数の制御信号は、高電圧側に出力される同期信号に同期する。また、制御装置206から低電圧側に供給される複数の制御信号の各々の位相は、高電圧側の制御信号生成部208により生成される複数の制御信号のうち対応する制御信号の位相と異なる。例えば、低電圧側のスイッチ素子201a用の制御信号(又は、ゲート信号)の位相は、スイッチ素子201aに対応する高電圧側のスイッチ素子201e用の制御信号(又は、ゲート信号)の位相と異なる。
制御装置206は、スイッチ素子201a,201b,201c,201dのそれぞれのスイッチング制御用の複数の制御信号を生成する。制御装置206は、複数の変換セル211,212,213のそれぞれの駆動回路204aに供給する複数の制御信号を生成する。
駆動回路204aは、制御装置206により生成された複数の制御信号に従って、1次側フルブリッジ回路220aに含まれるスイッチ素子201a,201b,201c,201dを駆動する複数のゲート信号を生成する第2駆動回路の一例である。この例では、複数のゲート信号は、それぞれに対応する制御信号と略同一の位相である。駆動回路204aは、スイッチ素子201a,201b,201c,201dのそれぞれのゲートに、対応するゲート信号を供給する。これにより、デューティ比50%の方形波の出力電圧Vがトランス202の1次側に印加される。
したがって、トランス202の1次側と2次側に位相差を持った方形波の出力電圧V,Vが印加されるので、出力電圧Vと出力電圧Vとの差分の積分値に比例したトランス電流が流れ、式1に則った電力Pが1次側と2次側との間で伝送される。
このように、第1実施形態では、DABコンバータの高電圧側の出力電圧Vの位相をDABコンバータの位相差の基準とし、DABコンバータのそれぞれで同期をとるための同期信号のみが、各DABコンバータの高電圧側に絶縁素子205を介して伝送される。そして、高電圧側の2次側回路210bで、出力電圧Vを生成する2次側フルブリッジ回路220bを制御する複数の制御信号が、絶縁素子205を介して受け取った同期信号に基づいて、生成される。一方、低電圧側の1次側回路210a及び制御装置206の基準電位(グランド)は、共通である。そのため、絶縁素子205が無くても、出力電圧Vを生成する1次側フルブリッジ回路220aを制御する複数の制御信号が、同期信号と位相シフト量φとに基づいて、生成される。このように、変換セル一つ当たりに対して設けられる絶縁素子205の個数を削減できる。
なお、第1実施形態における絶縁型DC/DCコンバータ200の共通電位側(この例では、1次側)の制御信号の生成は、上記の方法に限定されない。正しく1次側および2次側の出力電圧に位相差を与えられればよい。例えば、共通電位側でのキャリア信号の生成と制御信号の生成の処理は、制御装置206内で行われる場合に限定されず、高電圧側と同様に設けられたキャリア信号生成部と制御信号生成部で行われてもよい。また、キャリア信号は、ハーフブリッジ回路ごとに、生成されてもよい。
また、出力電圧の位相差の基準位相は、2次側として説明したが、これに限定されない。正しく1次側および2次側の出力電圧に位相差を与えられればよいので、基準位相を1次側としても、動作上の問題はない。また、制御信号生成部208及び制御装置206は、ハーフブリッジ回路の上下アーム間の短絡を防止するデッドタイムを複数の制御信号に付与するデッドタイム生成部を有してもよい。
図3は、キャリア信号生成部207が三角波状のキャリア信号を生成する場合の動作波形の一例を示すタイミングチャートである。本変形例において上述の動作例と同一の動作についての説明は、上述の説明を援用することで、省略する。キャリア信号生成部207が三角波状のキャリア信号を生成する場合でも、図2と同様に、キャリア信号の中央値と比較して、複数の制御信号を生成する。図2と同様に、高電圧側の2つのハーフブリッジ回路は、方形波電圧を出力する。
例えば、キャリア信号生成部207は、第1パルスを検出すると、時間経過とともに単調増加と単調減少を繰り返すキャリア信号を生成する。図3は、キャリア信号生成部207が、第1パルスを検出する度にキャリア信号を単調減少から単調増加に切り替え、第1パルスの検出から規定時間経過し次の第1パルスを検出する前に、キャリア信号を単調増加から単調減少に切り替える場合を例示する。
図4は、キャリア信号生成部が生成した三角波状のキャリア信号の山(例えば、最大値)と谷(例えば、最小値)を検出して、複数の制御信号を生成する場合の動作波形の一例を示すタイミングチャートである。本変形例において上述の動作例と同一の動作についての説明は、上述の説明を援用することで、省略する。図4では、制御信号生成部208は、キャリア信号の山(例えば、最大値)もしくは谷(例えば、最小値)を検出し、その検出タイミングで複数の制御信号のレベルを一方のレベルから他方のレベルに切り替える。図2と同様に、高電圧側の2つのハーフブリッジ回路は、方形波電圧を出力する。
図5は、キャリア信号生成部が同期信号の周期よりも速い鋸歯状のキャリア信号を生成する場合の動作波形の一例を示すタイミングチャートである。本変形例において上述の動作例と同一の動作についての説明は、上述の説明を援用することで、省略する。図5では、制御信号生成部208は、キャリア信号の1周期目でキャリア信号の山(例えば,最大値)もしくは谷(例えば、最小値)を検出し、その検出タイミングで複数の制御信号のレベルを一方のレベルから他方のレベルに切り替える。そして、制御信号生成部208は、キャリア信号の2周期目でキャリア信号の山(例えば,最大値)もしくは谷(例えば、最小値)を検出し、その検出タイミングで複数の制御信号のレベルを他方のレベルから一方のレベルに切り替える。図2と同様に、高電圧側の2つのハーフブリッジ回路は、方形波電圧を出力する。
図6は、第2実施形態における電力変換装置の構成例を示す図である。第2実施形態において、上述の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、上述の実施形態と同一の構成及び動作の説明については、上述の説明を援用することで省略する。図6に示す電力変換装置2では、制御装置206は、複数の変換セル211,212,213で共通の同期信号を分配して複数の絶縁素子205に供給する。出力電圧の位相差の基準位相を2次側としているため、同期信号は、複数の変換セル211,212,213で共用される信号でよい。複数の変換セル211,212,213は互いに独立して制御され、位相シフト量φは共通電位側に付加されるので、複数の変換セル211,212,213が直列に接続される高電圧側では、同期信号を共用できる。
図7は、第3実施形態における電力変換装置の構成例を示す図である。第3実施形態において、上述の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、上述の実施形態と同一の構成及び動作の説明については、上述の説明を援用することで省略する。図7に示す電力変換装置3では、制御装置206は、複数の変換セル211,212,213で共通の同期信号を、縦続接続した複数の絶縁素子205に供給する。出力電圧の位相差の基準位相を2次側としているため、同期信号は、複数の変換セル211,212,213で共用される信号でよい。複数の変換セル211,212,213で共通の同期信号は、複数の変換セル211,212,213のうち電位の低い変換セル213から電位の高い変換セル211へ伝送される。
図8は、第4実施形態における電力変換装置の構成例を示す図である。図9は、第4実施形態における電力変換装置の第1動作例を示すタイミングチャートである。第4実施形態において、上述の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、上述の実施形態と同一の構成及び動作の説明については、上述の説明を援用することで省略する。図9に示す電力変換装置4では、複数の変換セル211,212,213は、それぞれ、同期信号に基づいて、2次側フルブリッジ回路220bの停止を判定する信号遮断判定部209を有する。この例では、複数の変換セル211,212,213の各々の信号遮断判定部209は、同期信号に含まれるパルス幅の大小に応じて、自身の変換セルの停止と起動を判定する。
図9において、同期信号は、第1規定値以上のパルス幅を持つ第1パルスと、第1規定値よりも長い第2規定値以上のパルス幅を持つ第2パルスと、を含むとする。例えば、信号遮断判定部209は、制御装置206から供給される同期信号に含まれる第2パルスを検出すると、制御信号生成部208が出力する複数の制御信号のレベルを非アクティブなレベル(図9ではローレベル)に設定する。信号遮断判定部209は、例えば、制御信号生成部208が出力する複数の制御信号が非アクティブなレベルになるように、制御信号生成部208に入力する出力許可信号を非アクティブなレベル(図9ではローレベル)にする。これにより、制御装置206は、2次側フルブリッジ回路220bを速やかに停止できる。
なお、信号遮断判定部209は、パルスの発生が検出されてから第2規定値に相当する時間の経過がカウンタ等により検出された時点で出力許可信号を非アクティブなレベルに切り替えて、全てのゲート信号をオフにしてもよい。
図9において、同期信号は、第1規定値以上のパルス幅を持つ第1パルスと、第1規定値よりも長い第2規定値以上のパルス幅を持つ第2パルスと、第1規定値よりも長く且つ第2規定値よりも短い第3規定値以上のパルス幅を持つ第3パルスと、を含むとする。例えば、信号遮断判定部209は、制御装置206から供給される同期信号に含まれる第3パルスを検出すると、制御信号生成部208による複数の制御信号の生成を有効にする。信号遮断判定部209は、例えば、制御信号生成部208による複数の制御信号の生成が有効になるように、制御信号生成部208に入力する出力許可信号をアクティブなレベル(図9ではハイレベル)にする。これにより、信号遮断判定部209は、2次側フルブリッジ回路220bの動作を速やかに許可し、制御装置206は、2次側フルブリッジ回路220bを速やかに起動できる。
なお、信号遮断判定部209は、第2パルス及び第3パルスの誤検出対策として、第1規定値のパルス幅よりも短い間隔で同期信号を複数回検出してもよい。また、信号遮断判定部209は、第1規定値以上のパルス幅を持つパルスを複数回検出して、複数回検出したパルスのパルス幅に基づき、上記と同様に、起動と停止の判定をしてもよい。
高電圧側には、容量素子203bを過電圧から保護する過電圧保護回路が設けられてもよいし、容量素子203bを過電流から保護する過電流保護回路が設けられてもよい。これらの保護回路は、例えば、容量素子203bの過電圧又は過電流を検出すると、複数の変換セルを個別に停止する。
また、信号遮断判定部209は、同期信号のパルスを少なくとも1回検出し、一定時間に同期信号のパルスがない場合、2次側フルブリッジ回路220bを停止させてもよい。例えば、制御装置206は、同期信号の供給を停止することで、全ての変換セルを停止できる。
図1,6,7の実施形態では、制御装置206から供給される同期信号のパルスからキャリア信号を生成している都合上、制御装置206が同期信号の供給を停止することによる変換セルの停止の判定には時間がかかる場合がある。キャリア信号の周波数を変える場合、同期信号のパルス間隔を変更することになるが、キャリア周波数の変更なのか変換セルの停止なのかの判断が難しい。一方、図8の実施形態では、同期信号のパルス幅の広狭に基づいて起動と停止を判定することで、即座に起動と停止を実行できる。また、図6,7のように、複数の変換セルで同期信号を共有していれば、即座に同期信号を共有している変換セルを停止させることができる。
図10は、第4実施形態における電力変換装置の第2動作例を示すタイミングチャートである。信号遮断判定部209は、予め決められた一定期間中の同期信号のパルス数に基づいて、変換セルの停止と起動を判定してもよい。例えば、信号遮断判定部209は、制御装置206から供給される同期信号に含まれるパルス数が第4規定値以上の場合、制御信号生成部208が出力する複数の制御信号のレベルを非アクティブなレベル(図10ではローレベル)に設定する。図10は、第4規定値が"3"の場合を例示する。信号遮断判定部209は、例えば、制御信号生成部208が出力する複数の制御信号が非アクティブなレベルになるように、制御信号生成部208に入力する出力許可信号を非アクティブなレベル(図10ではローレベル)にする。これにより、制御装置206は、2次側フルブリッジ回路220bを速やかに停止できる。
例えば、信号遮断判定部209は、制御装置206から供給される同期信号に含まれるパルス数が第4規定値よりも多い第5規定値以上の場合、制御信号生成部208による複数の制御信号の生成を有効にする。図10は、第5規定値が"4"の場合を例示する。信号遮断判定部209は、例えば、制御信号生成部208による複数の制御信号の生成が有効になるように、制御信号生成部208に入力する出力許可信号をアクティブなレベル(図10ではハイレベル)にする。これにより、信号遮断判定部209は、2次側フルブリッジ回路220bの動作を速やかに許可し、制御装置206は、2次側フルブリッジ回路220bを速やかに起動できる。
なお、パルス幅に基づいて起動か停止を判定する条件は、上記以外でもよい。
図11は、第4実施形態における電力変換装置の第3動作例を示すタイミングチャートである。図12は、各々の変換セルの起動・停止情報が付与された同期信号の一例を示す。図11,12に示すように、同期信号は、予め決められた第1規定値以上のパルス幅を持つ第1パルスが出力されてから一定の所定時間経過後に、第1規定値よりも短い第6規定値のパルス幅をそれぞれ持つパルス列を含むとする。信号遮断判定部209は、パルス列の羅列パターンに従って、2次側フルブリッジ回路220bの動作の許否を判定する。
例えば、信号遮断判定部209は、複数の変換セル211,212,213の各々の分離信号のタイミング(図11では、分離信号がハイレベル時)でラッチする。これにより、信号遮断判定部209は、該当の変換セルの停止と起動の情報を同期信号から抽出し、起動と停止の判定を行う。上記の分離信号は、同期信号の第1規定値以上のパルス幅を持つ第1パルスの検出後に、各々の変換セル毎に予め設定された経過時間後にアクティブレベル(図11ではハイレベル)になる。分離信号は、同期信号に含まれる各々の変換セルへの起動停止情報を持つパルス列とタイミングが対応している。これにより、図11の動作例では、ある変換セルが1台だけ故障して、変換セルの台数を減らしながら運転させたい場合でも、個別に変換セルを即座に停止できる。
図16は、第5実施形態における電力変換装置の構成例を示す図である。第5実施形態において、上述の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、上述の実施形態と同一の構成及び動作の説明については、上述の説明を援用することで省略する。図16に示す電力変換装置5では、複数の変換セル211,212,213の高電圧側の2次側回路210bは、それぞれ、制御信号生成部238及び駆動回路204bを有するが、キャリア信号生成部207を有していない。電力変換装置5は、キャリア信号を生成せずに、複数の2次側のスイッチ素子を制御する複数の制御信号を生成する。キャリア信号生成部207が無いことで、2次側回路210bを小型化でき、ひいては、電力変換装置5を小型化できる。
制御信号生成部238の説明に関して、上述の実施形態の制御信号生成部208と同一の構成及び動作の説明については、上述の説明を援用することで省略する。制御信号生成部238は、対応する絶縁素子205により伝送された同期信号に同期する複数の制御信号を生成する。複数の制御信号は、例えば、位相が同期信号と同期した矩形波状の信号である。この例では、制御信号生成部238は、複数の2次側のスイッチ素子201e,201f,201g,201hのそれぞれのスイッチングを制御する4つの制御信号を生成する。
図17は、第5実施形態における電力変換装置の動作波形の一例を示すタイミングチャートである。制御装置206は、変換セル211,212,213のそれぞれに対応する絶縁素子205を介して、変換セル211,212,213のそれぞれの制御信号生成部238に同期信号を出力する。制御装置206は、予め決められた第1規定値以上のパルス幅を持つ第1パルスを一定周期で含む同期信号をパルス幅変調で出力する。
高電圧側では、制御信号生成部238は、供給された同期信号から、予め決められた第1規定値以上のパルス幅を持つ第1パルスを検出すると、複数の制御信号の各々のレベルを反転させる。例えば、制御信号生成部238は、第1パルスを検出すると、あるスイッチ素子の制御信号のレベルを第1のレベル(例えば、ハイレベル)から第2のレベル(例えば、ローレベル)に切り替え、そのスイッチに対向するスイッチ素子のレベルを第2のレベルから第1のレベルに切り替える。逆に、制御信号生成部238は、第1パルスを検出すると、あるスイッチ素子の制御信号のレベルを第2のレベルから第1のレベルに切り替え、そのスイッチに対向するスイッチ素子のレベルを第1のレベルから第2のレベルに切り替える。これにより、同期信号に含まれる第1パルスを検出するたびに、論理レベルの反転を繰り返す制御信号を生成できる。
なお、制御信号生成部238は、パルス幅が第1規定値以上と判定するためには、同期信号のパルスの始まり(図17では、パルスの立ち上がり)を検知し、カウンタなどで第1規定値に相当する時間まで同期信号のパルスがあること(例えば、ハイレベルを維持していること)を確認すればよい。そのため、制御信号生成部238は、第1規定値に相当する時間まで同期信号のパルスがあることが確認されれば、同期信号のパルスの立ち下がり時点よりも前の時点で制御信号のレベルを反転させてもよい。
駆動回路204bは、制御信号生成部238により生成された複数の制御信号に従って、2次側フルブリッジ回路220bに含まれるスイッチ素子201e,201f,201g,201hを駆動する複数のゲート信号を生成する第1駆動回路の一例である。この例では、複数のゲート信号は、それぞれに対応する制御信号と略同一の位相である。駆動回路204bは、スイッチ素子201e,201f,201g,201hのそれぞれのゲートに、対応するゲート信号を供給する。これにより、デューティ比50%の方形波の出力電圧Vがトランス202の2次側に印加される。
図18は、第6実施形態における電力変換装置の構成例を示す図である。図19は、第6実施形態における電力変換装置の動作例を示すタイミングチャートである。第6実施形態において、上述の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、上述の実施形態と同一の構成及び動作の説明については、上述の説明を援用することで省略する。図19に示す電力変換装置6では、複数の変換セル211,212,213は、それぞれ、同期信号に基づいて、2次側フルブリッジ回路220bの停止を判定する信号遮断判定部239を有する。この例では、複数の変換セル211,212,213の各々の信号遮断判定部239は、同期信号に含まれるパルス幅の大小に応じて、自身の変換セルの停止と起動を判定する。
なお、信号遮断判定部239は、上述の実施形態の信号遮断判定部209の構成及び動作と同様なので、信号遮断判定部239の説明については、上述の説明を援用することで省略する。信号遮断判定部239は、図10,11,12に示す動作例のように動作してもよい。
図20は、第7実施形態における電力変換装置の構成例を示す図である。第7実施形態において、上述の実施形態と同一の構成及び動作の説明については、上述の説明を援用することで省略する。図20に示す電力変換装置7は、絶縁型DC/DCコンバータ300を、3レベル電力変換器の構成とすることで、低耐圧の半導体スイッチを使用することができ、半導体スイッチの低耐圧化によって効率改善効果が得られる。一方で、半導体スイッチ数の増加に伴い、スイッチングパターンが複雑となる。3レベル電力変換器の複雑なスイッチングパターンを生成するための情報を一つの同期信号のみで伝送することで、変換セルに設けられる絶縁素子の個数の削減が実現される。
絶縁型DC/DCコンバータ300は、複数の変換セル311,312,313で共通の直流経路から入力される直流電圧を昇圧又は降圧して、所定の直流電圧を一対の端子p,qから出力する。絶縁型DC/DCコンバータ300は、トランス302と、1次側回路310aと、2次側回路310bとを備える。1次側回路310aと2次側回路310bとは、トランス302によって磁気的に結合する。
1次側回路310aは、第1容量素子303a、第2容量素子303b、1次側ダイオードクランプ型フルブリッジ回路320a及び駆動回路304aを有する。1次側回路310aは、トランス302の1次側コイルに直列に接続されるリアクトル307aを有してもよい。
1次側ダイオードクランプ型フルブリッジ回路320aは、複数の半導体スイッチと複数のダイオードを用いた3レベル電力変換器の構成としている。1次側ダイオードクランプ型フルブリッジ回路320aの直流端子間に2つの容量素子303a,303bが直列接続され、その中間点は、直流中性点とも称される。1次側ダイオードクランプ型フルブリッジ回路320aは、直流中性点にアノードが接続されるダイオード314a,314cと、直流中性点にカソードが接続されるダイオード314b,314dを有する。ダイオード314aのカソードは、1次側第1アーム301aと1次側第2アーム301bとの間に接続されている。ダイオード314bのアノードは、1次側第3アーム301cと1次側第4アーム301dとの間に接続されている。ダイオード314cのカソードは、1次側第5アーム301eと1次側第6アーム301fとの間に接続されている。ダイオード314dのアノードは、1次側第7アーム301gと1次側第8アーム301hとの間に接続されている。
2次側回路310bは、第1容量素子303c、第2容量素子303d、2次側ダイオードクランプ型フルブリッジ回路320b及び駆動回路304bを有する。2次側回路310bは、トランス302の2次側コイルに直列に接続されるリアクトル307bを有してもよい。
2次側ダイオードクランプ型フルブリッジ回路320bは、複数の半導体スイッチと複数のダイオードを用いた3レベル電力変換器の構成としている。2次側ダイオードクランプ型フルブリッジ回路320bの直流端子間に2つの容量素子303c,303dが直列接続され、その中間点は、直流中性点とも称される。2次側ダイオードクランプ型フルブリッジ回路320bは、直流中性点にアノードが接続されるダイオード314e,314gと、直流中性点にカソードが接続されるダイオード314f,314hを有する。ダイオード314eのカソードは、2次側第1アーム301iと2次側第2アーム301jとの間に接続されている。ダイオード314fのアノードは、2次側第3アーム301kと2次側第4アーム301lとの間に接続されている。ダイオード314gのカソードは、2次側第5アーム301mと2次側第6アーム301nとの間に接続されている。ダイオード314hのアノードは、2次側第7アーム301oと2次側第8アーム301pとの間に接続されている。
上記では、1次側フルブリッジ回路320a及び2次側フルブリッジ回路320bとして、ダイオードクランプ型の電力変換器の例を示したが、フルブリッジ回路の構成は、ダイオードクランプ型に限定するものではなく、例えば、T型、フライングキャパシタ型などでもよい。
ここでは、例として、3レベル電力変換器の例を示したが、レベル数は3に限定するものではなく、2レベル以上の電力変換器であってもよい。
1次側第1アーム301a、1次側第2アーム301b、1次側第3アーム301c、1次側第4アーム301d、1次側第5アーム301e、1次側第6アーム301f、1次側第7アーム301g及び1次側第8アーム301hは、1次側の駆動回路304aによって駆動される。2次側第1アーム301i、2次側第2アーム301j、2次側第3アーム301k、2次側第4アーム301l、2次側第5アーム301m、2次側第6アーム301n、2次側第7アーム301o及び2次側第8アーム301pは、2次側の駆動回路304bによって駆動される。
絶縁型DC/DCコンバータ300は、トランス302の1次側に設けられた1次側ダイオードクランプ型フルブリッジ回路320aとトランス302の2次側に設けられた2次側ダイオードクランプ型フルブリッジ回路320bとを有するDABコンバータである。絶縁型DC/DCコンバータ200と同様に、伝送される電力は、1次側ダイオードクランプ型フルブリッジ回路320aの2つの中間接続点から出力される出力電圧Vと、2次側ダイオードクランプ型フルブリッジ回路320bの2つの中間接続点から出力される出力電圧Vとの位相差によって制御される。
複数の変換セル311,312,313の高電圧側の2次側回路310bは、それぞれ、出力モード判定部340、制御信号生成部341及び駆動回路304bを有する。また、電力変換装置7は、複数の変換セル311,312,313のそれぞれに対して設けられ、複数の変換セル311,312,313のうち対応する変換セルに同期信号を伝送する複数の絶縁素子305を備える。これにより、変換セル毎に異なる基準電位で動作する内部回路(出力モード判定部340、制御信号生成部341及び駆動回路304b)のそれぞれに、互いに電気的に絶縁する同期信号を伝送できる。
制御装置306は、複数の変換セル311,312,313で共通の同期信号を、縦続接続した複数の絶縁素子305に供給する。出力電圧の位相差の基準位相を2次側としているため、同期信号は、複数の変換セル311,312,313で共用される信号でよい。複数の変換セル311,312,313で共通の同期信号は、複数の変換セル311,312,313のうち電位の低い変換セル313から電位の高い変換セル311へ伝送される。
制御装置306が生成する同期信号は、出力モード判定部340において、制御信号の出力モードを判定するための信号であり、ハイレベルとローレベルの2値を持つ信号である。制御装置306は、同期信号の一方のレベルのパルス幅(この例では、ハイレベルとなっている期間)を、任意の幅で、任意のタイミングで変更できる。
駆動回路304bは、出力モード判定部340での判定結果に基づき制御信号生成部341により生成された複数の制御信号に従って、複数の2次側スイッチ素子301i,301j,301k,301l,301m,301n,301o,301pを駆動してスイッチングさせる。一方、駆動回路304aは、制御装置306により生成された複数の制御信号に従って、複数の1次側スイッチ素子301a,301b,301c,301d,301e,301f,301g,301hを駆動してスイッチングさせる。制御装置306は、複数の1次側のスイッチ素子301a,301b,301c,301d,301e,301f,301g,301hのそれぞれのスイッチングを制御する8つの制御信号を生成する。
図21は、第7実施形態における電力変換装置の動作波形の一例を示すタイミングチャートである。制御装置306は、複数の2次側スイッチ素子301i,301j,301k,301l,301m,301n,301o,301pのスイッチングパターンに対応するパルス幅を持つパルスを含む同期信号を生成する。出力モード判定部340は、制御装置306により生成された同期信号に含まれるパルスのパルス幅の違いによって、2次側ダイオードクランプ型フルブリッジ回路320bの動作パターンを判定する。
図22は、第7実施形態における電力変換装置の高電圧側制御信号の生成過程の一例を示すタイミングチャートである。高電圧側では、出力モード判定部340は、供給された同期信号から、パルスの始まり(図22では、パルスの立ち上がり)を検知し、カウンタなどで、パルスの終わり(図22では、パルスの立ち下がり)までをカウントする。出力モード判定部340は、検知したカウント値を、予め決められた規定値と比較することで、対応する制御信号の出力モードを決定する。この決定した出力モードは、同期信号のパルスの立ち上がりもしくは立ち下がりを検知してから、予め決められた一定時間("パルス幅判定時間"と称する)が経過した後、出力モード判定結果として更新される。制御信号生成部341は、出力モード判定部340が更新した出力モード判定結果に応じて、予め決められた制御信号を生成(更新)する。これにより、制御装置306が生成する一の同期信号のみで、8個の2次側スイッチ素子301i,301j,301k,301l,301m,301n,301o,301pの制御信号を生成するための情報を伝送することができる。
図23は、高電圧側制御信号の出力モードの一例である。出力モード判定部340は、出力モード判定部340が検知したパルス幅のカウンタ値に基づいて、カウンタ判定条件により制御信号の出力モードを判定する。制御信号生成部341は、2次側スイッチ素子301i,301j,301k,301l,301m,301n,301o,301pが図23に例示するスイッチングパターンとなるように、各出力モードに対応した複数の制御信号を生成する。図23に示した例では、第10規定値が最も大きく、第1規定値が最も小さく、規定値は、規定値の番号が小さくなるにつれて小さくなる。"H"は、対応するゲート信号のレベルがハイレベル、"L"は、対応するゲート信号のレベルがローレベルを表す。制御信号生成部341は、検知したパルス幅が規定の範囲内(この例では、第2規定値から第10規定値までの範囲内)の場合、複数の前記スイッチ素子が、検知した前記パルス幅に対応するスイッチングパターンとなるように、複数の制御信号を更新する。一方、制御信号生成部341は、検知したパルス幅が規定の範囲外(この例では、第2規定値よりも小さい(短い))の場合、複数の前記スイッチ素子が、検知したパルス幅に対応する全オフのスイッチングパターンとなるように、複数の制御信号を更新する。
出力モード判定部340は、検知したパルス幅のカウンタ値が、予め決められた第1規定値よりも大きく、かつ、予め決められた第2規定値以下の場合、出力モードは信号遮断モードM2と判定する。制御信号生成部341は、信号遮断モードM2に対応するスイッチングパターンとなるように、全ての制御信号をオフにする。
出力モード判定部340は、検知したパルス幅のカウンタ値が、予め決められた第1規定値以下の場合、出力モードは前回値保持モードM1と判定する。制御信号生成部341は、今回の制御信号が前回の制御信号と同じパターンとなるように、制御信号の前回値を保持する。
次に、本開示に係る複数の実施形態に比較される一比較形態について説明する。一比較形態の説明については、上述の説明を援用することで、簡略する。
図13は、一比較形態における絶縁型DC/DCコンバータの構成例を示す図である。図14は、図13に示す一比較形態における絶縁型DC/DCコンバータの動作例を示すタイミングチャートである。図15は、図13に示す一比較形態における絶縁型DC/DCコンバータをDC出力側で直列に接続した一比較形態における電力変換装置の構成例を示す図である。
図15は、電力変換装置がDC出力側で直列に接続された3つの変換セル111,112,113を備える場合において、各々の変換セル111,112,113に対して、複数の制御信号及び駆動用の電源を独立して供給する構成を例示する。なお、図15には、駆動用の電源を供給する経路については明示されていないが、駆動回路104a,104bには、不図示の電源部から電源電圧が供給される。
図15に示す電力変換装置は、複数(この例では、3つ)の変換セル111,112,113と、変換セル111,112,113のそれぞれの電力変換動作を制御する制御装置106とを備えるマルチセルコンバータである。複数の変換セル111,112,113は、それぞれ、共通の直流経路から入力される直流電圧を昇圧又は降圧して、所定の直流電圧を出力するセル変換器である。複数の変換セル111,112,113は、それぞれ、絶縁型DC/DCコンバータ100と、一対の端子p,qとを有する。
絶縁型DC/DCコンバータ100は、トランス102と、1次側回路110aと、2次側回路110bとを備える。1次側回路110aは、容量素子103a、1次側フルブリッジ回路120a及び駆動回路104aを有する。1次側回路110aは、トランス102の1次側コイルに直列に接続されるリアクトル107aを有してもよい。1次側フルブリッジ回路120aは、1次側スイッチ素子101a,101b,101c,101dを含む。2次側回路110bは、容量素子103b、2次側フルブリッジ回路120b及び駆動回路104bを有する。2次側回路110bは、トランス102の2次側コイルに直列に接続されるリアクトル107bを有してもよい。2次側フルブリッジ回路120bは、2次側スイッチ素子101e,101f,101g,101hを含む。
図15に示す電力変換装置は、複数の変換セル111,112,113のそれぞれに対して設けられ、複数の変換セル111,112,113のうち対応する変換セルに複数の制御信号を伝送する複数の絶縁部品105を備える。一の絶縁部品105が複数の制御信号を伝送する場合、一の制御信号の伝送に対して一の絶縁素子が割り当てられるので、一の絶縁部品105には、複数の絶縁素子(この例では、絶縁素子105a,105b,105c,105d)が含まれている。
駆動回路104bは、制御装置206から複数の絶縁素子105a,105b,105c,105dを介して供給された複数の制御信号に従って、複数の2次側スイッチ素子101e,101f,101g,101hを駆動してスイッチングさせる。一方、駆動回路104aは、制御装置206から複数の絶縁素子を介さずに供給された複数の制御信号に従って、複数の1次側スイッチ素子101a,101b,101c,101dを駆動してスイッチングさせる。
図13に示す一比較形態における絶縁型DC/DCコンバータでは、高電圧側のスイッチ素子の総数と等しい4個の制御信号を用いるため、制御信号の数に応じた少なくとも4個の絶縁素子が設けられる。図15に示すようなマルチセルコンバータのように、一比較形態における絶縁型DC/DCコンバータを直列に接続する構成では、絶縁素子の総数は、少なくとも(変換セルの直列段数×変換セル一つ当たりに設けられる絶縁素子の数)となり、膨大な数になる。
これに対し、本開示に係る各実施形態では、高電圧側のスイッチ素子を駆動するために変換セル一つ当たりに供給する信号は、一つの同期信号であるので、絶縁素子の個数を削減できる。その結果、例えば、電力変換装置の小型化やコスト削減が可能となる。
以上、電力変換装置を実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
例えば、本発明は、本開示の第1実施形態のように、複数の変換セルが絶縁型DC/DCコンバータの出力電圧を出力する出力側の一対の端子p,qを介して直列に接続される構成に限られない。例えば、絶縁型DC/DCコンバータの出力側と変換セルの出力側の一対の端子との間にインバータを追加し、そのインバータの2つの中間接続点を出力側のそれらの一対の端子にそれぞれ接続した構成でもよい。この場合、トランスと変換セルの出力側の一対の端子との間に接続される第1変換回路は、その追加されたインバータでもよい。
また、本発明は、複数の変換セルが絶縁型DC/DCコンバータの入力側に接続される一対の端子を介して直列に接続される構成でもよい。例えば、絶縁型DC/DCコンバータの入力側と変換セルの入力側の一対の端子との間にインバータを追加し、そのインバータの2つの中間接続点を入力側のそれらの一対の端子にそれぞれ接続した構成でもよい。この場合、トランスと変換セルの入力側の一対の端子との間に接続される第1変換回路は、その追加されたインバータでもよい。
例えば、本発明において、絶縁型DC/DCコンバータは、トランスの1次側と2次側のそれぞれにフルブリッジ回路が設けられた構成に限られず、1次側と2次側の少なくとも一方に設けられるブリッジ回路がハーフブリッジ回路でもよい。また、絶縁型DC/DCコンバータは、DABコンバータに限られず、DABコンバータ以外の形式(例えば、フライバック式、フィードフォワード式など)のコンバータでもよい。
1,2,3,4,5,6,7 電力変換装置
100 絶縁型DC/DCコンバータ
101 スイッチ素子
102 トランス
103a,103b 容量素子
104a,104b 駆動回路
105 絶縁部品
106 制御装置
107 リアクトル
109a 直流電源
200 絶縁型DC/DCコンバータ
201a,201b,201c,201d スイッチ素子
201e,201f,201g,201h スイッチ素子
202 トランス
203a,203b 容量素子
204a,204b 駆動回路
205 絶縁素子
206 制御装置
207 キャリア信号生成部
208,238 制御信号生成部
209,239 信号遮断判定部
210b 1次側回路
210a 2次側回路
211,212,213 変換セル
220a 1次側変換回路
220b 2次側変換回路
300 絶縁型DC/DCコンバータ
301a,301b,301c,301d 1次側スイッチ素子
301e,301f,301g,301h 1次側スイッチ素子
301i,301j,301k,301l 2次側スイッチ素子
301m,301n,301o,301p 2次側スイッチ素子
302 トランス
303a,303b,303c,303d 容量素子
305 絶縁素子
306 制御装置
310a 1次側回路
310b 2次側回路
311,312,313 変換セル
314a,314b,314c,314d ダイオード
314e,314f,314g,314h ダイオード
320a 1次側ダイオードクランプ型フルブリッジ回路
320b 2次側ダイオードクランプ型フルブリッジ回路
340 出力モード判定部
341 制御信号生成部

Claims (2)

  1. 絶縁型DC/DCコンバータと、前記絶縁型DC/DCコンバータの入力側か出力側かのどちらか一方に接続される一対の端子とをそれぞれ有し、前記一対の端子を介して直列に接続される複数の変換セルと、
    前記複数の変換セルのそれぞれに対して設けられ、前記複数の変換セルのうち対応する変換セルに同期信号を伝送する複数の絶縁素子と、を備え、
    前記複数の変換セルは、それぞれ、
    トランスと、
    前記トランスと前記一対の端子との間に接続される第1変換回路と、
    前記同期信号に基づいて、前記第1変換回路の動作パターンを判定する判定部と、
    前記判定部により判定された前記動作パターンに対応する複数の制御信号を生成する制御信号生成部と、
    複数の前記制御信号に従って、前記第1変換回路に含まれる複数のスイッチ素子を駆動する第1駆動回路と、を有し、
    前記同期信号は、前記第1変換回路に含まれる複数の前記スイッチ素子のスイッチングパターンに対応するパルス幅を持つパルスを含み、
    前記判定部は、前記パルスのパルス幅の違いによって、前記第1変換回路の動作パターンを判定する、電力変換装置。
  2. 前記制御信号生成部は、前記同期信号のパルスの立ち上がりもしくは立ち下がりを検知してから一定時間後に、前記判定部による前記動作パターンの判定結果に応じて複数の前記制御信号を更新する、請求項1に記載の電力変換装置。
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