JP2023086011A - 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】被介護者に応じた最適な介護ケア用品を提案すること。【解決手段】本願に係る情報処理装置は、被介護者の便の性状に関する情報である性状情報と、前記被介護者がどれだけ自立できているかが評価された評価情報とを取得する取得部と、前記性状情報および前記評価情報に基づいて、前記被介護者のケアに用いられる介護ケア用品を決定する決定部とを有することを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
近年、排便に関する記録を適切に得ることができる仕組みが提案されている。例えば、特許文献1には、排便の記録に関する使用者の負荷の増大を抑制するニーズに応じて、便器内に排泄された大便の性状を動的に判定し、判定結果を使用者の個人データとして管理するシステムが開示されている。
特開2021-38640号公報
しかしながら、上記の従来技術では、被介護者に応じた最適な介護ケア用品を提案することができるとは限らない。
例えば、上記の従来技術では、便器内に排泄された大便の性状を動的に判定することで、判定した性状と、大便の排泄日時とを、便器の使用者に関連付けて個人データとして記録し、そして、個人データに基づく大便に関する情報を表示させているに過ぎない。
また、上記の従来技術は、判定した大便の性状を例えば介護ケア用品の提案に活用しようという思想の元になされた技術でもない。
このようなことから、上記の従来技術は、被介護者に応じた最適な介護ケア用品を提案する点で改善の余地がある。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、被介護者に応じた最適な介護ケア用品を提案することができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
本願に係る情報処理装置は、被介護者の便の性状に関する情報である性状情報と、前記被介護者がどれだけ自立できているかが評価された評価情報とを取得する取得部と、前記性状情報および前記評価情報に基づいて、前記被介護者のケアに用いられる介護ケア用品を決定する決定部とを有することを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、被介護者に応じた最適な介護ケア用品を提案することができる。
図1は、実施形態に係る情報処理システムの一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る情報処理の概要を説明する説明図である。 図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。 図4は、実施形態に係る自立排泄評価フローの一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る評価情報データベースの一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る性状情報データベースの一例を示す図である。 図7は、実施形態に係る介護記録データベースの一例を示す図である。 図8は、実施形態に係る決定フローの一例を示す図である。 図9は、実施形態に係る製品情報データベースの一例を示す図である。 図10は、実施形態に係る事象情報データベースの一例を示す図である。 図11は、実施形態に係る情報処理手順を示すフローチャートである。 図12は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
被介護者の便の性状に関する情報である性状情報と、前記被介護者がどれだけ自立できているかが評価された評価情報とを取得する取得部と、前記性状情報および前記評価情報に基づいて、前記被介護者のケアに用いられる介護ケア用品を決定する決定部とを有することを特徴とする情報処理装置。
このような情報処理装置によれば、被介護者に応じた最適な介護ケア用品を提案することができる。
また、前記取得部は、前記性状情報として、前記被介護者が排出した便の性状を示す情報が履歴として示される性状情報を取得する。
このような情報処理装置によれば、被介護者が排出する便の性状のパターンを適切に検出することができるため、被介護者が次回排出し得る便の性状を精度よく予測することができるようになる。
また、前記取得部は、前記評価情報として、自己にてトイレまで行き後始末まで行うという自立排泄に関する条件を前記被介護者がどれだけ満たしているかに応じて、前記被介護者が有する自立排泄の能力が評価された評価情報を取得する。
このような情報処理装置によれば、被介護者が有する自立排泄の能力を適切に評価することができるようになる。
また、情報処理装置は、前記性状情報に基づいて、前記被介護者がどのような性状の便を排出し得るか、排出対象の便の性状を予測する予測部をさらに有し、前記決定部は、前記予測部に予測された便の性状を示す予測情報と、前記評価情報とに基づいて、前記被介護者のケアに用いられる介護ケア用品を決定する。
このような情報処理装置によれば、被介護者が次回排出する便の性状に応じた機能を有する吸収性物品を提案することができるため、例えば、介護スタッフは便漏れ対策を適切に行うことができるようになる。
また、前記予測部は、前記性状情報から検出されたパターンであって、前記被介護者が排出する便の性状に関するパターンに基づいて、前記排出対象の便の性状を予測する。
このような情報処理装置によれば、被介護者が次回排出し得る便の性状を精度よく予測することができるようになる。
また、前記予測部は、前記被介護者に対応する介護情報をさらに用いて、前記排出対象の便の性状を予測する。
このような情報処理装置によれば、性状情報から検出されたパターンに基づき予測した性状に対して、被介護者が受けた介護サービスの内容(例えば、食事の内容や量、下剤の投与量、運動内容や量等)を組み合わせることで、被介護者が次回排出し得る便の性状をより精度よく予測することができるようになる。
また、前記予測部は、前記介護情報として、前記被介護者が摂取した飲食物に関する飲食情報、前記被介護者への投薬に関する投薬情報、前記被介護者が実施した運動に関する運動情報、または、前記介護者の要介護度のうちのいずれかを用いて、前記排出対象の便の性状を予測する。
このような情報処理装置によれば、被介護者が受けた介護サービスの内容(例えば、食事の内容や量、下剤の投与量、運動内容や量等)に応じた重み付けを行うことができるため、被介護者が次回排出し得る便の性状をより精度よく予測することができるようになる。
また、前記決定部は、前記予測部により予測された性状の便に対応可能な機能を有する吸収性物品のうち、前記被介護者について評価された評価結果に応じた着脱タイプの吸収性物品を前記介護ケア用品として決定する。
このような情報処理装置によれば、介護施設側には便漏れによる業務負担が軽減されるというメリットが生まれ、被介護者側には日常生活動作(ADL)の改善が図れ、自立排泄が支援されるというメリットが生まれることになるため、介護施設および被介護者の双方にとって有益な効果をもたらすことができるようになる。
また、前記決定部は、前記予測部により予測された性状と、前記被介護者について評価された評価結果とに応じた介護ケア用品であって、前記吸収性物品とともに併用すべき他の介護ケア用品をさらに決定する。
このような情報処理装置によれば、例えば、吸収性物品(大人用おむつ)だけでなく、お尻拭き、お尻洗浄液や使い捨てのベッドシートも提案することができるようになるため、介護スタッフは排泄の後始末を適切に行うことができるようになる。
また、前記予測部は、前記被介護者が夜間に排出する便の性状に関するパターンに基づいて、前記排出対象の便の性状として、夜間に排出され得る排出対象の便の性状を予測し、前記決定部は、前記被介護者の睡眠の状況を示す睡眠情報をさらに用いて、前記吸収性物品として、前記睡眠の状況に応じた夜間用の吸収性物品を決定する。
このような情報処理装置によれば、被介護者の睡眠状況を把握し、睡眠を出来るだけ妨げないように配慮しつつ、夜間による便漏れを効果的に防止することができるようになる。
また、前記取得部は、前記被介護者の排尿の状況を示す排尿情報をさらに取得し、前記決定部は、前記吸収性物品として、前記排尿の状況に応じた機能を有する吸収性物品を決定する。
このような情報処理装置によれば、例えば、便と尿とが混ざってしまうことで吸収性物品から排泄物が漏れ出すリスクを軽減することができるようになる。
また、前記決定部は、前記予測部により予測された性状が固形便を示す場合には、前記吸収性物品として、前記排尿の状況に応じた機能を有する尿取りパッドを決定する。
このような情報処理装置によれば、固形便であれば、尿が混ざって液状化しても、アウターやインナーによって吸収される可能性が高いという考えに基づき、インナーである尿取りパッドを採用させることで、介護スタッフによる交換頻度を抑え、業務効率の向上に貢献することができるようになる。
また、前記決定部は、前記排尿の状況として、排尿量、排尿される時間帯の傾向、または、排尿頻度に応じた機能を有する尿取りパッドを決定する。
このような情報処理装置によれば、例えば、介護スタッフは、どのような機能の尿取りパッドを組み合わせて使用すべきか検討する必要がなくなるうえに、アウターに対して不適合な尿取りパッドを使用してしまうことで排泄物が漏れ出すリスクも軽減される。
また、情報処理装置は、前記介護ケア用品が前記被介護者に使用されたことにより発生した事象を示す事象情報を所定の記憶手段に蓄積する蓄積部をさらに有し、前記決定部は、前記事象情報に基づき、前記介護ケア用品の中に前記被介護者に起きたトラブルの要因となった介護ケア用品が存在する場合には、前記トラブルの要因となった介護ケア用品を候補から除外した状態で、次回、前記被介護者のケアに用いられる介護ケア用品を決定する。
このような情報処理装置によれば、例えば、便漏れ、肌トラブル、転倒等の原因になった介護ケア用品については次回からは提案しないように制御することができるようになる。
また、前記取得部は、前記被介護者を受け入れている介護施設において、介護記録を管理する所定の介護記録システムが導入されている場合には、前記介護記録として残されている性状情報および前記評価情報とを取得する。
このような情報処理装置によれば、性状情報および評価情報を取得するルートを確立することができるとともに、性状情報および評価情報を効率的に収集することができるようになる。
以下に、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)の一例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[実施形態]
〔1.はじめに〕
例えば、被介護者が着用するおむつ(大人用おむつ)から便漏れが発生した場合、介護スタッフへの業務負担が大きくなるうえに、感染症のリスクも高まる。このため、介護現場において、便漏れを効果的に防止することは重要な課題となっている。
例えば、大人用おむつは、外側に使うパンツおむつ(アウター)と、内側に使うパッド(インナー)とを組み合わせた状態で使用される。このため、アウターとインナーとの整合性が取れていないと、ずれが生じ便漏れの原因となる。よって、着用者の動きでアウターとインナーとの接点が外れないようにする、体位の変化でインナーがずれないようにする、体型・体位・動きに合ったアウターに対してインナーを組み合わせる、パッドを固定できる機能のアウターを選択する等の手法が効果的とされる。
ただし、アウターとインナーとの整合性をとるだけでは、便漏れを防止することができない場合がある。例えば、便漏れを効果的に防止するためには、便の性状に適したおむつを使用することが求められる。例えば、軟便や下痢便は、パッドに吸収されにくいためパッド表面に広がる、便と尿とが混ざってパッド表面に広がる等が便漏れの原因として挙げられる。このため、便の液の広がりに対応する面積のパッドを選択する、便の液の広がりをせき止めるギャザー(防漏壁)が高いパッド(立体ギャザー付きのパッド)を選択する等の対策が必要となる。
しかしながら、どのような性状の便が排出されるか介護スタッフが予測することは簡単ではないし、上記のような軟便や下痢便に対応可能な機能を有するおむつを常に被介護者に使用することは、被介護者の身体への負担の観点から必ずしも適切とは言えない場合がある。
また、アウターは、着脱タイプの観点から、大きくパンツタイプとテープ止めタイプとに分けられるが、介護スタッフによる交換作業の効率を考えた場合、被介護者にはテープ止めタイプの大人用おむつが使用されることが望ましい。
しかしながら、テープ止めタイプのアウターが使用される場合、基本的に、被介護者は、交換を介護スタッフに委ねることになり、自己にて交換作業することがなくなってしまう。このような場合、ADL(日常生活動作)が低下したり、被介護者の自尊心を傷つけたりすることとなり、QOL(Quality Of Life)の低下が問題となる。
そこで、本発明は、上記事情に着目してなされたものであって、その課題とするところは、被介護者に応じた最適な介護ケア用品として、例えば、便漏れを効果的に防止することができ、かつ、被介護者の自立支援も考慮された介護ケア用品(例えば、アウターとインナーとの組合せ)を提案することにある。
このような課題を解決するための手法として、本発明では、被介護者の便の性状に関する情報である性状情報と、被介護者がどれだけ自立できているかが評価された評価情報とが取得され、そして、性状情報および評価情報に基づき、被介護者のケアに用いられる介護ケア用品が決定される。
〔2.システムの全体像について〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理システムの構成を説明する。図1は、実施形態に係る情報処理システムの一例を示す図である。図1には、実施形態に係る情報処理システムの一例として、情報処理システム1が示される。以下に説明する実施形態に係る情報処理は、情報処理システム1において実現される。
図1に示すように、情報処理システム1は、介護記録システムSyと、施設装置30と、情報処理装置100とを備えてよい。また、介護記録システムSyと、施設装置30と、情報処理装置100とは、ネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。また、図1に示す情報処理システム1には、任意の数の施設装置30が含まれてもよい。
介護記録システムSyは、介護施設で行われた介護業務に関する各種情報を介護記録として管理する外部システムであってよい。以下に説明する介護施設には、介護記録システムSyが導入されているものとする。
施設装置30は、介護施設(介護施設の介護スタッフ)によって利用される情報処理端末であってよい。施設装置30は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。
また、施設装置30には、情報処理装置100との間での情報の送受信を実現するためのアプリケーションが導入されていてよい。係るアプリケーションは、情報処理装置100にアクセスするための専用のアプリケーションとして実装されてもよいし、ブラウザなどの汎用的なアプリケーションであってもよい。例えば、介護スタッフは、施設装置30を用いて情報処理装置100にアクセスすることで、介護ケア用品をレコメンドするよう要求することができる。
情報処理装置100は、実施形態に係る情報処理を行う。具体的には、情報処理装置100は、被介護者の便の性状に関する情報である性状情報と、被介護者がどれだけ自立できているかが評価された評価情報とを取得する。そして、情報処理装置100は、取得部と、性状情報および評価情報に基づいて、被介護者のケアに用いられる介護ケア用品を決定する。
また、施設装置30を介護施設の近くでエッジ処理を行うエッジコンピュータとするなら、情報処理装置100は、例えば、クラウド側で処理を行うクラウドコンピュータであってよい。すなわち、情報処理装置100は、サーバ装置であってよい。なお、以下では、情報処理装置100を管理する事業者を事業者Tとして説明する。
〔3.情報処理の概要〕
ここからは、図2を用いて、実施形態に係る情報処理の概要を説明する。図2は、実施形態に係る情報処理の概要を説明する説明図である。
図2に示す情報処理システム1には、施設装置30-1(施設装置30の一例)と、介護記録システムSy-1(介護記録システムSyの一例)と、情報処理装置100とが含まれる。
また、図2には、施設装置30-1は、介護施設A1で介護業務を行う従業員である介護スタッフCA1によって利用され、そして、介護スタッフCA1は、被介護者U11の介護を担当している例が示される。
ここで、図2では、被介護者U11のケアに用いられる介護ケア用品として大人用おむつ(特にアウター)が介護スタッフCA1にレコメンドされるという一場面にフォーカスして実施形態に係る情報処理の概要を説明することにする。
図2の例では、まず、介護スタッフCA1は、自己にてトイレまで行き後始末まで行うという自立排泄において、被介護者U11がどれだけの行動を行うことができるかを評価し、評価結果を示す評価情報を介護記録システムSyに登録してよい(ステップS1)。
例えば、介護スタッフCA1は、自立排泄に関する条件に基づいて、被介護者U11が有する自立排泄の能力を評価することができる。自立排泄に関する条件は、自立排泄評価フロー(図4)として判定条件データベース121に登録されていてよく、介護スタッフCA1は、この自立排泄評価フローと、被介護者U11の状況とを照らし合わせながら、被介護者U11が有する自立排泄の能力を評価することができる。自立排泄評価フローの詳細については後述する。
また、介護スタッフCA1は、被介護者U11に対する介護業務の実施に応じて、被介護者の便の性状を示す性状情報や、介護業務の内容を示す介護情報を介護記録システムSy-1に登録する(ステップS2)。
例えば、介護スタッフCA1は、便の性状を示す国際基準であるブリストルスケールを用いて、被介護者U11が排便するたびに便の性状を評価してよい。例えば、ブリストルスケールでは、便の性状がタイプ1~タイプ7までの7つのタイプに分類されており、介護スタッフCA1は、目検により被介護者U11の便の性状がどのタイプに属するかを判定し、判定結果を被介護者U11の便の性状を示す性状情報として介護記録システムSyに登録してよい。
例えば、ブリストルスケールでは、硬くコロコロした形状の便を「タイプ1」、短く固まった硬い便を「タイプ2」、水分が少なくひび割れている便を「タイプ3」、適度な柔らかさの便を「タイプ4」、水分が多く非常に柔らかい便を「タイプ5」、形のない泥のような便を「タイプ6」、水のような便を「タイプ7」、といった分類がなされている。
また、例えば、介護スタッフCA1は、被介護者U11が摂取した飲食物に関する飲食情報、被介護者U11への投薬に関する投薬情報、被介護者U11が実施した運動に関する運動情報等を介護情報として介護記録システムSy-1に登録してよい。
介護記録システムSy-1は、介護スタッフCA1によって登録された情報を介護記録として蓄積する(ステップS3)。
例えば、介護記録システムSy-1は、介護施設A1を識別する施設IDと、被介護者U11を識別する被介護者IDと、自立排泄の能力が評価された評価情報とを対応付けてデータベースに蓄積してよい。また。介護記録システムSy-1は、介護施設A1を識別する施設IDと、被介護者U11を識別する被介護者IDと、便の性状を示す性状情報とを対応付けてデータベースに蓄積してよい。また。介護記録システムSy-1は、介護施設A1を識別する施設IDと、被介護者U11を識別する被介護者IDと、介護情報とを対応付けてデータベースに蓄積してよい。
また、介護スタッフCA1によって登録された情報が介護記録として介護記録システムSy-1側に蓄積されている場合、情報処理装置100は、介護記録システムSy-1からこの介護記録を取得することができる(ステップS4)。例えば、情報処理装置100は、任意のタイミングで介護記録を取得してもよいし、被介護者U11に用いるべき介護ケア用品をレコメンドするよう要求を受け付けた場合に介護記録を取得してもよい。また、情報処理装置100が取得する介護記録には、被介護者U11に対応する性状情報、介護情報、および、評価情報が含まれていてよい。
情報処理装置100は、介護記録を取得すると、介護記録に含まれる性状情報に基づいて、被介護者U11が排出する便の性状のパターンを検出する(ステップS5)。例えば、各性状情報では、被介護者U11がこれまでに排出した便の性状が示されているため、情報処理装置100は、被介護者U11がこれまでに排出した便の性状の履歴に基づいて、被介護者U11が排出する便の性状のパターンを検出することができる。
例えば、情報処理装置100は、被介護者U11が周期的にどのような性状の便を排出する傾向にあるか、時間的な便の性状のパターンを検出してよい。また、例えば、情報処理装置100は、性状情報と介護情報とを組み合わせることで、介護実績に応じて被介護者U11がどのような性状の便を排出する傾向にあるか、介護内容に応じた便の性状のパターンを検出してよい。この結果、情報処理装置100は、例えば、午前中にはタイプ3の「固形便」を排出する一方で夜間にはタイプ6の「水様便」を排出する傾向にある、あるいは、普段はタイプ2の「固形便」を排出する一方で下剤投与後にはタイプ7の「水様便」を排出する傾向にある、等といった便の性状のパターンを検出することができるようになる。
次に、情報処理装置100は、ステップS5で検出した便の性状のパターン(性状パターン)と、介護情報とに基づいて、被介護者U11によって次回排出される便の性状を予測する(ステップS6)。例えば、情報処理装置100は、いつ、どのような性状の便が排出されるか、排出タイミングと、このタイミングで排出される便の性状とを予測してよい。
次に、情報処理装置100は、ステップS4で取得した評価情報と、ステップS6で予測した予測結果を示す予測情報とに基づいて、被介護者U11のケアに用いられる介護ケア用品として大人用おむつ(アウター)を決定する(ステップS7)。
例えば、情報処理装置100は、ステップS4で取得した評価情報(被介護者U11が有する自立排泄の能力)から判断された自立排泄の可能性と、ステップS6で予測した予測結果とを、介護ケア用品の決定ロジックが規定された決定フロー(図8)に適用することで、大人用おむつの着脱タイプ(パンツタイプもしくはテープ止めタイプ)を決定してよい。そして、情報処理装置100は、事業者Tによって製品化されている大人用おむつのうち、今回決定した着脱タイプのおむつをレコメンド対象として決定してよい。
そして、情報処理装置100は、ステップS7で決定した介護ケア用品である大人用おむつを介護スタッフCA1にレコメンドする(ステップS8)。例えば、情報処理装置100は、パンツタイプの大人用おむつPT1を被介護者U11のケアに用いられる介護ケア用品として決定したとする。係る場合、情報処理装置100は、図2に示されるように、大人用おむつPT1が提案される画面である提案コンテンツC1を生成し、生成した提案コンテンツC1を介護スタッフCA1の施設装置30-1に配信するという手法により、介護スタッフCA1に対しての大人用おむつPT1をレコメンドしてよい。
ここで、図2に示すように、提案コンテンツC1には、大人用おむつPT1を示す製品情報P11が表示されてよい。また、図2に示すように、製品情報PD11は、大人用おむつPT1がパンツタイプであることを示すテキストと、大人用おむつPT1のパッケージ画像とで構成されてよい。また、提案コンテンツC1には、製品情報PD11が示す製品の詳細画面へと遷移させるリンク情報(URL)が張られてもよい。
ここまで図2を用いて、情報処理装置100によって行われる情報処理の概要を説明した。このような情報処理装置100によれば、被介護者の便の性状に対応可能な機能を有する吸収性物品であって、被介護者が有する自立排泄の能力にも考慮された吸収性物品を介護ケア用品として決定することができるため、被介護者に応じた最適な介護ケア用品を提案することができるようになる。また、このような情報処理装置100によれば、介護施設側には便漏れによる業務負担が軽減されるというメリットが生まれ、被介護者側にはADLの自立が支援されるというメリットが生まれることになるため、介護施設および被介護者の双方にとって有益な効果をもたらすことができるようになる。
〔4.情報処理装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る情報処理装置100について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、例えば、施設装置30や介護記録システムSyとの間で情報の送受信を行う。
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、判定条件データベース121と、評価情報データベース122と、性状情報データベース123と、介護記録データベース124と、決定ロジックデータベース125と、製品情報データベース126と、事象情報データベース127とを有する。
(判定条件データベース121について)
判定条件データベース121は、自立排泄評価フローに関する情報を記憶する。図2で説明したように、自立排泄評価フローとは、自己にてトイレまで行き後始末まで行うという自立排泄において、被介護者がどれだけの行動が可能であるかに基づき、被介護者が有する自立排泄の能力を評価するための条件がフロー形式で与えられた条件情報である。
ここで、図4を用いて、自立排泄評価フローについて説明する。図4は、実施形態に係る自立排泄評価フローの一例を示す図である。図4の例によれば、自立排泄評価フローは、8つのルートに枝分かれされており、例えば、介護スタッフは、被介護者について周りの人物からの介助の有無、トイレルームでのパンツの上げ下ろしの可否、便失禁(または、尿失禁)の状況に応じて、枝分かれを辿ることで、被介護者が有する自立排泄の能力を評価することができる。
具体的には、自立排泄評価フローは、図4の例では、ルートRT11、RT12、RT13、RT14、ルートRT21、RT22、RT23、RT24という8つのルートに枝分かれされており、各ルートの先には、自立排泄の能力をSランク、Aランク、Bランク、Cランク、Dランク、Eランクという5段階のランクで評価するための情報が対応付けられている。例えば、SランクからEランクへと進むにつれて、自立排泄の能力が低下していることを意味する。以下では、各ルートについて詳細に説明する。
ルートRT11は、「周囲からの介助を要せず自己にてトイレまで行く」ことが可能であり、また、「トイレルームではパンツを上げ下ろしすることで自己にて用を足す」ことが可能であり、「便失禁(尿失禁)がない、もしくは、たまに便失禁(尿失禁)するだけ」という3段階の流れで判定できた被介護者について辿ることのできるルートであり、このような被介護者が有する自立排泄の能力を「Sランク」と評価するようにルールが与えられている例を示す。
ルートRT12は、「周囲からの介助を要せず自己にてトイレまで行く」ことが可能であり、また、「トイレルームではパンツを上げ下ろしすることで自己にて用を足す」ことが可能である一方で、「毎回、便失禁(尿失禁)している」という3段階の流れで判定できた被介護者について辿ることのできるルートであり、このような被介護者が有する自立排泄の能力を「Bランク」と評価するようにルールが与えられている例を示す。
ルートRT13は、「周囲からの介助を要せず自己にてトイレまで行く」ことが可能である一方で、「トイレルームでパンツを上げ下ろしする」ことには難があり、しかしながら「便失禁(尿失禁)がない、もしくは、たまに便失禁(尿失禁)するだけ」という3段階の流れで判定できた被介護者について辿ることのできるルートであり、このような被介護者が有する自立排泄の能力を「Aランク」と評価するようにルールが与えられている例を示す。
ルートRT14は、「周囲からの介助を要せず自己にてトイレまで行く」ことが可能である一方で、「トイレルームでパンツを上げ下ろしする」ことには難があり、また「毎回、便失禁(尿失禁)している」という3段階の流れで判定できた被介護者について辿ることのできるルートであり、このような被介護者が有する自立排泄の能力を「Cランク」と評価するようにルールが与えられている例を示す。
ルートRT21は、「トイレまで行く際には周囲からの介助を必要とする」一方で、「トイレルームではパンツを上げ下ろしすることで自己にて用を足す」ことが可能であり、「便失禁(尿失禁)がない、もしくは、たまに便失禁(尿失禁)するだけ」という3段階の流れで判定できた被介護者について辿ることのできるルートであり、このような被介護者が有する自立排泄の能力を「Aランク」と評価するようにルールが与えられている例を示す。
ルートRT22は、「トイレまで行く際には周囲からの介助を必要とする」一方で、「トイレルームではパンツを上げ下ろしすることで自己にて用を足す」ことが可能ではあるが、「毎回、便失禁(尿失禁)している」という3段階の流れで判定できた被介護者について辿ることのできるルートであり、このような被介護者が有する自立排泄の能力を「Bランク」と評価するようにルールが与えられている例を示す。
ルートRT23は、「トイレまで行く際には周囲からの介助を必要とする」ことに加えて、「トイレルームでパンツを上げ下ろしする」ことにも難がある一方で、「便失禁(尿失禁)がない、もしくは、たまに便失禁(尿失禁)するだけ」という3段階の流れで判定できた被介護者について辿ることのできるルートであり、このような被介護者が有する自立排泄の能力を「Dランク」と評価するようにルールが与えられている例を示す。
ルートRT23は、「トイレまで行く際には周囲からの介助を必要とする」ことに加えて、「トイレルームでパンツを上げ下ろしする」ことにも難があり、さらに「毎回、便失禁(尿失禁)している」という3段階の流れで判定できた被介護者について辿ることのできるルートであり、このような被介護者が有する自立排泄の能力を「Eランク」と評価するようにルールが与えられている例を示す。
なお、図4に示す自立排泄評価フローはあくまで一例であり、例えば、介護スタッフの経験則等に応じて適宜変更可能であるし、どのようなときにどのようなランクを定めるかも任意に変更されてよい。
また、図4に示す自立排泄評価フローは、例えば、被介護者に対する介護スタッフによる目検による判断結果との照らし合わせに用いられてよい一方で、情報処理装置100による動的な条件判定に用いられてもよい。例えば、情報処理装置100は、被介護者が歩行している様子、被介護者が着座する際の様子、被介護者が起立する際の様子等が撮像された動画像に基づき、被介護者が行うことのできる動作や、被介護者の関節の可動範囲等を解析してよく、解析結果と自立排泄評価フローとを照らし合わせることで、動的に、被介護者が有する自立排泄の能力を評価してもよい。
また、情報処理装置100は、例えば、SランクまたはAランクであると評価された被介護者については「自立排泄が可能」と判定し、Bランク~Eランクのいずれかであると評価された被介護者については「自立排泄が不可能」と判定してよい。
(評価情報データベース122について)
評価情報データベース122は、図4に示す自立排泄評価フローを用いて評価された被介護者が有する自立排泄の能力に関する情報を記憶する。ここで、図5に実施形態に係る評価情報データベース122の一例を示す。図5の例では、評価情報データベース122は、「施設ID」と、「被介護者ID」と、「要介護度」、「自立排泄能力」といった項目を有する。
「施設ID」は、介護施設を識別する識別情報を示す。「被介護者ID」は、「施設ID」が示す介護施設で介護サービスを受けている施設利用者を識別する識別情報を示す。「要介護度」は、「被介護者ID」が示す被介護者に定められている要介護度に関する情報である。「自立排泄能力」は、「被介護者ID」が示す被介護者について、自立排泄評価フローを用いて評価された自立排泄の能力を示す情報であり、被介護者がどれだけ自立できているかが排泄に関する行動の観点から評価された評価情報に相当する。
図5には、施設ID「A1」と、被介護者ID「U11」と、要介護度「要介護1」、自立排泄能力「S」とが対応付けられた例が示される。係る例は、介護施設A1で介護サービスを受けている被介護者U11は、要介護1の利用者であり、自立排泄評価フローに基づき、自立排泄についてSランクの能力を有すると評価されている例を示す。
(性状情報データベース123について)
性状情報データベース123は、被介護者の便の性状に関する情報である性状情報を記憶する。ここで、図6に実施形態に係る性状情報データベース123の一例を示す。図6の例では、性状情報データベース123は、「施設ID」と、「被介護者ID」と、「性状情報」といった項目を有する。
「施設ID」は、介護施設を識別する識別情報を示す。「被介護者ID」は、「施設ID」が示す介護施設で介護サービスを受けている施設利用者を識別する識別情報を示す。「性状情報」は、例えば、「被介護者ID」が示す被介護者がこれまでに排便した排便日時ごとに、排出された便の性状が対応付けられた情報であってよい。すなわち、「性状情報」は、「被介護者ID」が示す被介護者がこれまでに排出した便の性状を示す履歴情報であってよい。
図6には、施設ID「A1」と、被介護者ID「U11」と、性状情報「便性状♯11」とが対応付けられた例が示される。係る例は、介護施設A1で介護サービスを受けている被介護者U11によってこれまでに排便されたことに応じて、排出された便の性状を示す履歴情報として便性状♯11が得られている例を示す。
なお、図2で説明したように、便の性状は、例えば、便に対する介護スタッフによる目検と、ブリストルスケールとの照合により、介護スタッフにより判断された判断結果であってよい。一方で、例えば、被介護者が着用する大人用おむつに便の状態を検出可能なセンサが備えられている場合には、便の性状は、係るセンサによって検知されたセンサ情報であってもよい。
(介護記録データベース124について)
介護記録データベース124は、被介護者に対して実施されたケアの内容を介護記録として記憶する。ここで、図7に実施形態に係る介護記録データベース124の一例を示す。図7の例では、介護記録データベース124は、「施設ID」と、「被介護者ID」と、「飲食情報」と、「投薬情報」と、「運動情報」といった項目を有する。もちろん、介護記録データベース124は、被介護者に対して実施された介護業務に応じて、「飲食情報」、「投薬情報」、「運動情報」以外の項目を有してもよい。
「施設ID」は、介護施設を識別する識別情報を示す。「被介護者ID」は、「施設ID」が示す介護施設で介護サービスを受けている施設利用者を識別する識別情報を示す。
「飲食情報」は、「被介護者ID」が示す被介護者が摂取した飲食物に関する情報を含む。例えば、「飲食情報」は、「被介護者ID」が示す被介護者に対して、いつ、どのような飲食物が、どのくらい量を与えられたかといった飲食内容等に関する飲食履歴であってよい。
「投薬情報」は、「被介護者ID」が示す被介護者に投与された薬剤に関する情報を含む。例えば、「投薬情報」は、「被介護者ID」が示す被介護者に対して、いつ、どれだけの量、どのような薬剤が投与されたかといった投薬内容に関する投薬履歴であってよい。
「運動情報」は、「被介護者ID」が示す被介護者が、いつ、どれだけの時間、どのような運動(レクリエーション)を行ったかといった運動内容に関する履歴情報であってよい。
図7には、施設ID「A1」と、被介護者ID「U11」と、飲食情報「飲食内容♯11」、投薬情報「投薬内容♯11」と、運動情報「運動内容♯11」とが対応付けられた例が示される。係る例は、介護施設A1で介護サービスを受けている被介護者U11がこれまでに飲食したことに応じて、飲食の内容を示す履歴情報として飲食内容♯11が得られた例を示す。また、被介護者U11がこれまでに投薬を受けたことに応じて、投薬の内容を示す履歴情報として投薬内容♯11が得られた例を示す。また、被介護者U11がこれまでに運動したことに応じて、運動の内容を示す履歴情報として運動内容♯11が得られた例を示す。
(決定ロジックデータベース125について)
決定ロジックデータベース125は、介護ケア用品を決定するための決定フローに関する情報を記憶する。図2で説明したように、決定フローとは、大人用おむつ(アウター)の着脱タイプのうち、被介護者に適した着脱タイプを決定するための決定ロジックがフロー形式で与えられた条件情報である。
ここで、図8を用いて、決定フローについて説明する。図8は、実施形態に係る決定フローの一例を示す図である。例えば、情報処理装置100は、被介護者が有する自立排泄の能力から判断された自立排泄の可能性と、被介護者について予測された便の性状とを図8の決定フローに適用することで、大人用おむつについて被介護者に適した着脱タイプを決定することができる。具体的には、情報処理装置100は、決定フローを用いて、パンツタイプの大人用おむつ、および、テープ止めタイプの大人用おむつのうち、いずれのタイプの大人用おむつが被介護者に適しているかを決定することができる。
ここからは、決定フローを用いて被介護者に適した着脱タイプが決定される流れを説明する。具体的には、自立排泄の能力が「Sランク」と評価された被介護者U11と、自立排泄の能力が「Dランク」と評価された被介護者U21とを例に挙げて、各被介護者について着脱タイプが決定される流れを説明する。
まず、被介護者U11の例について説明する。例えば、情報処理装置100の決定部135は、被介護者U11が有する自立排泄の能力が「Sランク」であることに基づいて、被介護者U11は自立排泄が可能か否か判定する(ステップS81)。例えば、決定部135は、自立排泄の能力が「Sランク」であることに応じて、被介護者U11は自立排泄が可能と判定してよい。
このように、決定部135は、自立排泄が可能と判定した場合には(ステップS81;Yes)、被介護者U11に対応する予測結果(被介護者U11によって次回排出される便の性状に対する予測結果)に基づいて、被介護者U11によって次回排出される便の性状が固形便(例えば、タイプ1~タイプ5のいずれかのタイプに属する固形便)であるか否かを判定する(ステップS82)。
例えば、決定部135は、被介護者U11によって次回排出される便の性状が固形便であると判定した場合には(ステップS82;Yes)、被介護者U11に適した着脱タイプとして「パンツタイプ」を決定する。このように、決定部135は、固形便であれば便漏れのリスクが低いことに応じて、自立排泄に適したパンツタイプを決定する。
一方、決定部135は、被介護者U11によって次回排出される便の性状が固形便でないと判定した場合(ステップS82;No)、すなわち被介護者U11によって次回排出される便の性状が水様便(例えば、タイプ6またはタイプ7のいずれかのタイプに属する水様便)であると判定した場合には、被介護者U11に適した着脱タイプとして「テープ止めタイプ」を決定する。ここで、水様便は、固形分に比べて便漏れのリスクが高い。したがって、決定部135は、自立排泄が可能であっても、水様便が排出されると予測されている場合には、便漏れのリスクが高いことに重点を置いて、パンツタイプと比較して介護スタッフがより交換しやすいテープ止めタイプを決定する。
次に、被介護者U21の例について説明する。例えば、情報処理装置100の決定部135は、被介護者U21が有する自立排泄の能力が「Dランク」であることに基づいて、被介護者U21は自立排泄が可能か否か判定する(ステップS81)。例えば、決定部135は、自立排泄の能力が「Dランク」であることに応じて、被介護者U21は自立排泄が不可能と判定してよい。
このように、決定部135は、自立排泄が不可能と判定した場合には(ステップS81;No)、被介護者U21に対応する予測結果(被介護者U21によって次回排出される便の性状に対する予測結果)がいかなる予測結果であろうとも、被介護者U21に適した着脱タイプとして「テープ止めタイプ」を決定する。
このように、自立排泄が不可能であるということは、被介護者U21は、日常的に寝て過ごすことが多いことや、排泄機能に障害があることが推定され、つまり、おむつの交換が介護スタッフに委ねられているといえる。したがって、決定部135は、パンツタイプと比較して介護スタッフがより交換しやすいテープ止めタイプを決定する。
(製品情報データベース126について)
製品情報データベース126は、介護ケア用品に関する製品情報を記憶する。なお、製品情報データベース126において製品として登録されている介護ケア用は、事業者Tを製造元および販売元とする物品であってよい。
ここで、図9に実施形態に係る製品情報データベース126の一例を示す。図9の例では、製品情報データベース126は、アウター(外側のパンツ)としての製品を示す製品情報に対応する「アウター情報」と、インナー(内側のパッド)としての製品を示す製品情報に対応する「インナー情報」といった項目を有する。
そして、「アウター情報」には、「着脱タイプ」、「状態」、「対象ランク」、「製品情報」といった項目が含まれる。また、「インナー情報」には、「性別」、「時間帯」、「症状」、「吸収量」、「組合せインナー」といった項目が含まれる。
まず、「アウター情報」について説明する。
「着脱タイプ」は、アウターの着脱タイプを示す情報であり、これまで説明してきたように、「着脱タイプ」には、「パンツタイプ」と「テープ止めタイプ」とが存在する。もちろん、「着脱タイプ」には、「パンツタイプ」、「テープ止めタイプ」以外のタイプ(例えば、2Wayタイプ)も存在するが、本実施形態では、「パンツタイプ」および「テープ止めタイプ」の2タイプに着目している。
「状態」は、被介護者の身体的状態の候補に関する情報である。被介護者の身体的状態の候補としては、図9に示すように、「一人で歩行可能」、「介助ありで歩行可能」、「一人で起立可能、もくしは、一人で着座可能」、「排泄機能障害あり」、「寝て過ごすことが多い」等が挙げられる。もちろん、これらは一例である。
「対象ランク」は、被介護者が有する自立排泄の能力について評価され得る候補のランクに関する情報である。これまで説明してきたように、自立排泄の能力は、Sランク、Aランク、Bランク、Cランク、Dランク、Eランクという5段階のランクで評価されてよい。したがって、候補のランクには、この5つのランクが存在してよい。
「製品情報」は、対応する「着脱タイプ」、「状態」、「対象ランク」に応じたアウターであって、製品として市場に出回っているアウターに関する製品情報を示す。
図9には、着脱タイプ「パンツタイプ」と、状態「一人で歩行可能」と、対象ランク「Sランク」、製品情報「PD11」とが対応付けられた例が示される。係る例は、「一人で歩行可能」な身体的状態、かつ、自立排泄の能力として「Sランク」の能力を有する状態の被介護者には、「パンツタイプ」のアウターが適しており、「パンツタイプ」のアウターとしては、製品情報PD11で示されるような製品が推奨されている例を示す。
また、図9には、着脱タイプ「テープ止めタイプ」と、状態「寝て過ごすことが多い」と、対象ランク「Dランク」および「Eランク」、製品情報「PD22」とが対応付けられた例が示される。係る例は、「寝て過ごすことが多い」という身体的状態、かつ、自立排泄の能力として「Dランク」または「Eランク」の能力を有する状態の被介護者には、「テープ止めタイプ」のアウターが適しており、「テープ止めタイプ」のアウターとしては、製品情報PD22で示されるような製品が推奨されている例を示す。
続いて、「インナー情報」について説明する。
「性別」は、「組合せインナー」に適した対象性別を示す情報である。「時間帯」は、どのような時間帯に使用することが適しているインナーであるかを示す情報であり、図9に示すように、「昼用」と「夜用」とに分けられてよい。
「症状」は、排尿の状況としてどのような症状の被介護者に使用することが適しているインナーであるかを示す情報であり、図9に示すように、例えば、時間帯「昼用」には、症状「少量」および「中量」が対応付けられてよい。
「吸収量」は、対応する「症状」の被介護者には、どれだけの量の尿を吸収可能な能力を有するインナーが適しているかを示す情報であり、図9に示すように、具体的な吸収量が数値で示されてよい。
「組合せインナー」は、対応する「製品情報」が示すアウターに対して組み合わせる候補のインナーとしてどのようなインナーが適しているかを示す情報であって、「時間帯」、「症状」、「吸収量」に応じたインナーを示す情報である。
図9には、製品情報「PD11」に対して、時間帯「昼用」と、症状「少量」と、吸収量「200cc~250cc」と、組合せインナー「不要」とが対応付けられた例が示される。係る例は、製品情報PD11で示されるようなアウターが使用されている被介護者が、「昼間」の時間帯においては尿漏れの症状が「少量」である場合には、吸収量「200cc~250cc」の能力を有するアウター(製品情報PD11で示されるようなアウター)だけでも十分であり、インナーの組合せは不要であると説明されている例を示す。
また、図9には、製品情報「PD11」に対して、時間帯「昼用」と、症状「中量」と、吸収量「300cc」と、組合せインナー「パンツ用尿取りパッド昼用」とが対応付けられた例が示される。係る例は、製品情報PD11で示されるようなアウターが使用されている被介護者が、「昼間」の時間帯においては尿漏れの症状が「中量」である場合には、吸収量「300cc」の能力を有するインナーであって、「パンツ用尿取りパッド昼用」という条件が定められたインナーを組み合わせることが適していると説明されている例を示す。
また、図9には、製品情報「PD22」に対して、時間帯「夜用」と、症状「超多量」と、吸収量「800cc」と、組合せインナー「高吸収性尿取りパッド安眠用」とが対応付けられた例が示される。係る例は、製品情報PD22で示されるようなアウターが使用されている被介護者が、「夜間」の時間帯においては尿漏れの症状が「超多量」である場合には、吸収量「800cc」の能力を有するインナーであって、「高吸収性尿取りパッド安眠用」という条件が定められたインナーを組み合わせることが適していると説明されている例を示す。
(事象情報データベース127について)
事象情報データベース127は、介護ケア用品が被介護者に使用されたことにより発生した事象を示す事象情報を記憶する。ここで、図10に実施形態に係る事象情報データベース127の一例を示す。図10の例では、事象情報データベース127は、「施設ID」と、「被介護者ID」と、「使用情報」と、「トラブル情報」といった項目を有する。
「施設ID」は、介護施設を識別する識別情報を示す。「被介護者ID」は、「施設ID」が示す介護施設で介護サービスを受けている施設利用者を識別する識別情報を示す。
「使用情報」は、「被介護者ID」が示す被介護者に対して使用されたが介護ケア用品に関する情報を含む。例えば、「使用情報」は、「被介護者ID」が示す被介護者に対して、いつ、どのような介護ケア用品が使用されたかといった介護ケア用品の使用履歴であってよい。
「トラブル情報」は、「使用情報」が示す介護ケア用品が使用されたことに応じて、何らかのトラブル(例えば、便漏れ、尿漏れ、肌かぶれ、感染症、サイズ不適合による圧迫等)が発生した場合には、発生したトラブルがどのような内容のトラブルであったかを示す情報である。
図10には、施設ID「A1」と、被介護者ID「U11」と、使用情報「使用内容♯11」、トラブル情報「トラブル内容♯11」とが対応付けられた例が示される。係る例は、介護施設A1で介護サービスを受けている被介護者U11に対してこれまでに介護ケア用品が使用されたことに応じて、使用された介護ケア用品の内容を示す履歴情報として使用内容♯11が得られており、また、使用内容♯11で示される介護ケア用品が使用された結果、トラブル内容♯11というトラブルが発生した実績がある例を示す。
(制御部130について)
図3に戻り、制御部130は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部130は、受付部131と、取得部132と、検出部133と、予測部134と、決定部135と、提示部136と、蓄積部137とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(受付部131について)
受付部131は、介護ケア用品をレコメンドするよう要求するレコメンド要求を受け付ける。例えば、受付部131は、介護ケア用品をレコメンドするよう要求するレコメンド要求を介護スタッフから受け付ける。すなわち、受付部131は、介護ケア用品をレコメンドするよう要求するレコメンド要求を施設装置30から受け付ける。
(取得部132について)
取得部132は、被介護者の便の性状に関する情報である性状情報と、被介護者がどれだけ自立できているかが評価された評価情報とを取得する。例えば、取得部132は、受付部131によりレコメンド要求が受け付けられた場合に、性状情報および評価情報を取得してよい。
例えば、取得部132は、性状情報として、被介護者が排出した便の性状を示す情報が履歴として示される性状情報を取得する。
また、例えば、取得部132は、評価情報として、自己にてトイレまで行き後始末まで行うという自立排泄に関する条件を被介護者がどれだけ満たしているかに応じて、被介護者が有する自立排泄の能力が評価された評価情報を取得する。
また、取得部132は、被介護者を受け入れている介護施設において、介護記録を管理する所定の介護記録システムSyが導入されている場合には、介護記録として残されている性状情報および評価情報とを介護記録システムSyから取得してよい。
なお、取得部132は、介護記録として記憶されている介護情報(被介護者に対応する介護情報)も取得してよい。
(検出部133について)
検出部133は、取得部132により取得された性状情報に基づいて、被介護者U11が排出する便の性状のパターンを検出する。例えば、検出部133は、性状情報によって示される履歴であって、被介護者が排出した便の性状の履歴に基づいて、被介護者U11が排出する便の性状のパターンを検出してよい。
一例を示すと、検出部133は、被介護者が周期的にどのような性状の便を排出する傾向にあるか、時間的な便の性状のパターンを検出してよい。例えば、検出部133は、被介護者が昼の時間帯にどのような性状の便を排出する傾向にあるか、昼の時間帯での便の性状のパターンを検出してよい。また、検出部133は、被介護者が夜の時間帯にどのような性状の便を排出する傾向にあるか、夜の時間帯での便の性状のパターンを検出してよい。
また、他の一例を示すと、検出部133は、性状情報と介護情報とを組み合わせることで、介護実績に応じて被介護者がどのような性状の便を排出する傾向にあるか、介護内容に応じた便の性状のパターンを検出してもよい。
(予測部134について)
予測部134は、取得部132により取得された性状情報に基づいて、被介護者がどのような性状の便を排出し得るか、排出対象の便の性状を予測する。例えば、予測部134は、性状情報に基づき検出されたパターンであって、被介護者が排出する便の性状に関するパターンに基づいて、排出対象の便の性状を予測する。
なお、予測部134は、被介護者に対応する介護情報をさらに用いて、排出対象の便の性状を予測してよい。例えば、予測部134は、性状情報と介護情報とを組み合わせた情報に基づき検出された便の性状のパターンに基づいて、排出対象の便の性状を予測してよい。具体的には、予測部134は、介護情報として、被介護者が摂取した飲食物に関する飲食情報、被介護者への投薬に関する投薬情報、被介護者が実施した運動に関する運動情報、または、介護者の要介護度のうちのいずれかを用いて、排出対象の便の性状を予測してよい。
また、予測部134は、被介護者が夜の時間帯に排出する便の性状に関するパターンが検出されている場合には、夜の時間帯での便の性状のパターンに基づいて、夜間に排出され得る排出対象の便の性状を予測してもよい。
(決定部135について)
決定部135は、取得部132により取得された性状情報および評価情報に基づいて、被介護者のケアに用いられる介護ケア用品を決定する。例えば、決定部135は、予測部134に予測された便の性状を示す予測情報と、評価情報とに基づいて、被介護者のケアに用いられる介護ケア用品を決定してよい。一例として、決定部135は、予測部により予測された性状の便に対応可能な機能を有する吸収性物品のうち、被介護者について評価された評価結果に応じた着脱タイプの吸収性物品を介護ケア用品として決定してよい。
また、決定部135は、被介護者が夜の時間帯に排出する便の性状に関するパターンが検出されている場合には、夜の時間帯での便の性状のパターンと、被介護者の睡眠の状況とに基づいて、睡眠の状況に応じた夜間用の吸収性物品を決定してもよい。
ここで、取得部132は、被介護者の排尿の状況を示す排尿情報をさらに取得してもよく、係る場合、決定部135は、吸収性物品として、排尿の状況に応じた機能を有する吸収性物品を決定することができる。具体的には、決定部135は、排尿の状況に応じた機能を有する尿取りパッドを決定することができる。例えば、決定部135は、予測部134により予測された性状が固形便を示す場合において、排尿の状況に応じた機能を有する尿取りパッドを、アウターのパンツに加えてさらに決定してよい。例えば、決定部135は、排尿の状況として、排尿量、排尿される時間帯の傾向、または、排尿頻度に応じた機能を有する尿取りパッドを決定してよい。
なお、決定部135は、アウターやインナー等の吸収性物品を決定した場合には、吸収性物品とともに併用すべき他の介護ケア用品をさらに決定してよい。例えば、決定部135は、予測部134により予測された性状と、被介護者について評価された評価結果とに基づいて、お尻拭きやお尻洗浄液を他の介護ケア用品としてさらに決定してよい。
(提示部136について)
提示部136は、決定部135により決定された介護ケア用品を、介護スタッフへのレコメンド用品として提示する。例えば、提示部136は、決定部135により決定された介護ケア用品が提案される画面である提案コンテンツを生成し、生成した提案コンテンツを介護スタッフに提示してよい。この場合、提示部136は、レコメンド要求を送信した送信元の施設装置30に提案コンテンツを送信する。
(蓄積部137について)
蓄積部137は、介護ケア用品が被介護者に使用されたことにより発生した事象を示す事象情報を事象情報データベース127に蓄積させる。例えば、蓄積部137は、介護ケア用品が被介護者に使用されたことが原因で被介護者にトラブルが発生した場合には、発生したトラブルを示す情報を事象情報として事象情報データベース127に蓄積させる。
また、係る場合、決定部135は、トラブル情報に基づき、介護ケア用品の中に被介護者に起きたトラブルの要因となった介護ケア用品が存在すると判定された場合には、トラブルの要因となった介護ケア用品を候補から除外した状態で、次回、被介護者のケアに用いられる介護ケア用品を決定してよい。
〔5.処理手順〕
次に、図11を用いて、実施形態に係る情報処理の手順について説明する。図11は、実施形態に係る情報処理手順を示すフローチャートである。なお、図11の例では、情報処理装置100は、5段階のランクを用いて自立排泄の能力が評価された評価情報、ブリストルスケールを用いて判断された便の性状を示す性状情報、各種介護業務に応じた介護内容を示す介護情報を介護記録システムSyから取得し、自装置のデータベースに登録済であるものとする。
図11の例では、受付部131は、介護ケア用品をレコメンドするよう要求するレコメンド要求を施設装置30から受け付けたか否かを判定している(ステップS101)。受付部131は、レコメンド要求を受け付けていないと判定している間は(ステップS101;No)、レコメンド要求を受け付けたと判定できるまで待機する。
一方、取得部132は、レコメンド要求を受け付けたと判定された場合には(ステップS101;Yes)、例えば、レコメンド要求に含まれる情報に基づき、レコメンド要求に対応する被介護者を特定する(ステップS102)。例えば、取得部132は、どの介護施設のどの被介護者について用いるべき介護ケア用品をレコメンドするよう要求されているか、レコメンド要求に対応する被介護者を特定する。
図11の例では、取得部132は、レコメンド要求に対応する被介護者として、介護施設A1の被介護者U11を特定したものとする。以下、被介護者U11を例に説明する。
そうすると、取得部132は、被介護者U11に対応する評価情報を取得する(ステップS103)。例えば、取得部132は、被介護者U11が有する自立排泄の能力について評価されている評価結果を示す評価情報を評価情報データベース122から取得する。
また、取得部132は、被介護者U11に対応する性状情報と、介護情報とを取得する(ステップS104)。例えば、取得部132は、被介護者U11がこれまでに排出した便の性状が履歴として示される性状情報を性状情報データベース123から取得する。また、取得部132は、被介護者U11がこれまでに受けた介護サービスの内容が履歴として示される介護情報を介護記録データベース124から取得する。
続いて、検出部133は、ステップS104で取得された性状情報に基づいて、被介護者U11が排出する便の性状のパターンを検出する(ステップS105)。例えば、検出部133は、性状情報によって示される履歴であって、被介護者が排出した便の性状の履歴に基づいて、被介護者U11が排出する便の性状のパターンを検出する。
この結果、検出部133は、被介護者U11は昼の時間帯にはどのような性状の便を排出する傾向にあるか、昼の時間帯での便の性状のパターンを検出したり、夜の時間帯にはどのような性状の便を排出する傾向にあるか、夜の時間帯での便の性状のパターンを検出したりすることができるようになる。
また、検出部133は、被介護者U11に対応する性状情報と介護情報とを組み合わせることで、介護実績に応じて被介護者U11がどのような性状の便を排出する傾向にあるか、介護内容に応じた便の性状のパターンを検出してもよい。
次に、予測部134は、ステップS105で検出された性状パターンと、被介護者U11に対応する介護情報とに基づいて、被介護者U11によって次回排出される便の性状を予測する(ステップS106)。例えば、予測部134は、いつ、どのような性状の便が排出されるか、排出タイミングと、このタイミングで排出される便の性状とを予測してよい。
次に、決定部135は、ステップS103で取得された評価情報に基づいて、被介護者U11は自立排泄が可能か否か判定する(ステップS107)。例えば、決定部135は、評価情報がSランクまたはAランクを示す場合には、被介護者U11は「自立排泄が可能」と判定してよく、一方、評価情報がBランク~Eランクのいずれかを示す場合には、被介護者U11は「自立排泄が不可能」と判定してよい。
続いて、決定部135は、ステップS107で判定した自立排泄の可能性(判定結果)と、ステップS106で予測された便の性状(予測結果)とを、図8で説明した決定フローに適用することで、被介護者U11に適した着脱タイプを決定する(ステップS108)。例えば、決定部135は、図8の決定フローを用いて、吸収性物品の一例であるアウター(外側のパンツ)の着脱タイプとして、パンツタイプまたはテープ止めタイプのいずれが被介護者U11に適しているか、最適な着脱タイプを決定する。
また、決定部135は、ステップS106で予測された予測結果に基づいて、被介護者U11によって次回、便が排出されるタイミングが昼間であるか否かを判定する(ステップS109)。
例えば、決定部135は、便が排出されるタイミングが昼間であると判定した場合には(ステップS109;Yes)、ステップS108で決定した着脱タイプのアウターであって昼用のアウターのうち、被介護者U11の状態や、被介護者U11に対応する自立排泄能力のランクに応じたアウターをレコメンド対象のアウターとして決定する(ステップS110a)。例えば、決定部135は、被介護者U11の状態、および、被介護者U11に対応する自立排泄能力のランクと、製品情報データベース126とを照らし合わせることで、レコメンド対象のアウター製品を決定することができる。
また、ここで、取得部132は、被介護者U11の昼間での排尿状況を示す排尿情報を取得してよい(ステップS111a)。
そうすると、決定部135は、ステップS110aで決定したレコメンド対象のアウターに対して組合せ可能なインナーのうち、被介護者U11の昼間での排尿状況に応じた機能を有するインナーをレコメンド対象のインナー決定として決定する(ステップS112a)。例えば、決定部135は、被介護者U11の昼間での排尿状況と、製品情報データベース126とを照らし合わせることで、レコメンド対象のインナー製品を決定することができる。
ここで、決定部135は、被介護者U11によって次回排出される便の性状が、タイプ1~タイプ5のいずれかのタイプに属する固形便であると予測されている場合にのみ、ステップS111aからステップS112a(ステップS111bからステップS112bでもよい)にかけて、アウターに組み合わせるべきインナーを決定してもよい。これは、固形便であれば、尿が混ざって液状化しても、アウターやインナーによって吸収されるため漏れ出すリスクが低いという考えに基づく処理である。
説明を戻し、例えば、決定部135は、便が排出されるタイミングが夜間であると判定したとする(ステップS109;No)。係る場合、決定部135は、ステップS108で決定した着脱タイプのアウターであって夜用のアウターのうち、被介護者U11の状態や、被介護者U11に対応する自立排泄能力のランクに応じたアウターをレコメンド対象のアウターとして決定する(ステップS110b)。決定部135は、被介護者U11の状態、および、被介護者U11に対応する自立排泄能力のランクと、製品情報データベース126とを照らし合わせることで、レコメンド対象のアウター製品を決定することができる。
また、取得部132は、被介護者U11の夜間での排尿状況を示す排尿情報を取得してよい(スここで、ステップS111b)。
そうすると、決定部135は、ステップS110bで決定したレコメンド対象のアウターに対して組合せ可能なインナーのうち、被介護者U11の夜間での排尿状況に応じた機能を有するインナーをレコメンド対象のインナー決定として決定する(ステップS112b)。決定部135は、被介護者U11の夜間での排尿状況と、製品情報データベース126とを照らし合わせることで、レコメンド対象のインナー製品を決定することができる。
なお、決定部135は、被介護者U11の睡眠の状況を示す睡眠情報をさらに用いて、睡眠の状況に応じた夜用の吸収性物品をレコメンド対象のアウターとして決定してもよい。例えば、決定部135は、睡眠情報から被介護者U11は睡眠が深く、覚醒し難いと推定される場合には、夜間、排便されても漏れ出すリスクは低いとの観点から、立体ギャザーの高さが低いアウターもしくはインナーまたはそれらの組合せを決定してよい。一方、決定部135は、睡眠情報から被介護者U11は睡眠が浅く、夜間ベッドでの動きが激しいと推定される場合には、排便された場合漏れ出すリスクは高いとの観点から、立体ギャザーの高さが高いアウターもしくはインナーを決定してよい。
また、決定部135は、被介護者U11によって次回排出される便の性状が、タイプ6またはタイプ7のいずれかのタイプに属する水様便であると予測されている場合にも、立体ギャザーを有するアウターもしくはインナーを決定してもよい。
さて、ステップS112までの情報処理により、被介護者U11に適した吸収性物品(アウターおよびインナー)が決定された。引き続き、決定部135は、吸収性物品とともに併用すべき他の介護ケア用品をさらに決定する処理を行ってよい。
例えば、決定部135は、ステップS106で予測された予測結果に基づいて、被介護者U11によって次回排出される便の性状が固形便であるか否かを判定する(ステップS113)。
例えば、決定部135は、次回排出される便の性状が固形便であると判定した場合には(ステップS113;Yes)、これまでに決定した吸収性物品とともに併用すべき他の介護ケア用品として、お尻拭きを決定してよい(ステップS114a)。あるいは、決定部135は、吸収性物品とともに併用すべき他の介護ケア用品は不要と判断してもよい。
一方、決定部135は、次回排出される便の性状が固形便でない、つまり水様便であると判定した場合には(ステップS113;No)、これまでに決定した吸収性物品とともに併用すべき他の介護ケア用品として、お尻拭きと、お尻洗浄液と、使い捨てのベットシートを決定してよい(ステップS114b)。水様便は、固形便と比較して、念入りな後処理が必要とされるうえに、後処理においてより多くの手間も必要とされることから、このように、お尻拭きと、お尻洗浄液とが決定されることが好ましい。
次に、提示部136は、これまでに決定した介護ケア用品(例えば、アウター、インナー、洗浄用品等)を、レコメンド要求した要求元(例えば、介護スタッフ)に対してレコメンドする(ステップS115)。
提示部136によるレコメンドが完了すると、実施形態に係る情報処理は終了となる。
〔6.その他の実施形態〕
上記実施形態に係る情報処理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。
例えば、決定部135は、気温、季節、流行している感染症等といった環境情報をさらに用いて、現環境に応じた機能を有する不織布製品を、例えば吸収性物品とともに併用すべき他の介護ケア用品として決定してもよい。
例えば、決定部135は、感染症が流行しやすい冬季には、使い捨てマスクや除菌シートを他の介護ケア用品として決定することができる。一方、決定部135は、汗をかきやすい夏季には、身体拭き用のボディーシートを他の介護ケア用品として決定してよい。
また、例えば、決定部135は、気温の低い日には、排尿頻度が高くなる、1回の排尿行為で排出される尿量が多くなる、下痢気味になる等の傾向に基づいて、吸収能力の高い吸収性物品を決定してもよい。
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る情報処理装置100は、例えば図12に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図12は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、キャッシュ1040、メモリ1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続される。
演算装置1030は、キャッシュ1040やメモリ1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。キャッシュ1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するキャッシュである。また、メモリ1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現されるメモリである。
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現されてよい。一方、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
例えば、入力装置1020は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置により実現されてもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体により実現されてもよい。
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する機能を有する。
ここで、演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行うこととなる。例えば、演算装置1030は、入力装置1020やメモリ1050からプログラムをキャッシュ1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、キャッシュ1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現することとなる。
〔8.その他〕
また、上記各実施形態において説明した処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔9.さいごに〕
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
1 情報処理システム
Sy 介護記録システム
30 施設装置
100 情報処理装置
120 記憶部
121 判定条件データベース
122 評価情報データベース
123 性状情報データベース
124 介護記録データベース
125 決定ロジックデータベース
126 製品情報データベース
127 事象情報データベース
130 制御部
131 受付部
132 取得部
133 検出部
134 予測部
135 決定部
136 提示部
137 蓄積部

Claims (17)

  1. 被介護者の便の性状に関する情報である性状情報と、前記被介護者がどれだけ自立できているかが評価された評価情報とを取得する取得部と、
    前記性状情報および前記評価情報に基づいて、前記被介護者のケアに用いられる介護ケア用品を決定する決定部と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記取得部は、前記性状情報として、前記被介護者が排出した便の性状を示す情報が履歴として示される性状情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記取得部は、前記評価情報として、自己にてトイレまで行き後始末まで行うという自立排泄に関する条件を前記被介護者がどれだけ満たしているかに応じて、前記被介護者が有する自立排泄の能力が評価された評価情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記性状情報に基づいて、前記被介護者がどのような性状の便を排出し得るか、排出対象の便の性状を予測する予測部をさらに有し、
    前記決定部は、前記予測部に予測された便の性状を示す予測情報と、前記評価情報とに基づいて、前記被介護者のケアに用いられる介護ケア用品を決定する
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  5. 前記予測部は、前記性状情報から検出されたパターンであって、前記被介護者が排出する便の性状に関するパターンに基づいて、前記排出対象の便の性状を予測する
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記予測部は、前記被介護者に対応する介護情報をさらに用いて、前記排出対象の便の性状を予測する
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の情報処理装置。
  7. 前記予測部は、前記介護情報として、前記被介護者が摂取した飲食物に関する飲食情報、前記被介護者への投薬に関する投薬情報、前記被介護者が実施した運動に関する運動情報、または、前記介護者の要介護度のうちのいずれかを用いて、前記排出対象の便の性状を予測する
    ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記決定部は、前記予測部により予測された性状の便に対応可能な機能を有する吸収性物品のうち、前記被介護者について評価された評価結果に応じた着脱タイプの吸収性物品を前記介護ケア用品として決定する
    ことを特徴とする請求項4~7のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  9. 前記決定部は、前記予測部により予測された性状と、前記被介護者について評価された評価結果とに応じた介護ケア用品であって、前記吸収性物品とともに併用すべき他の介護ケア用品をさらに決定する
    ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記予測部は、前記被介護者が夜間に排出する便の性状に関するパターンに基づいて、前記排出対象の便の性状として、夜間に排出され得る排出対象の便の性状を予測し、
    前記決定部は、前記被介護者の睡眠の状況を示す睡眠情報をさらに用いて、前記吸収性物品として、前記睡眠の状況に応じた夜間用の吸収性物品を決定する
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の情報処理装置。
  11. 前記取得部は、前記被介護者の排尿の状況を示す排尿情報をさらに取得し、
    前記決定部は、前記吸収性物品として、前記排尿の状況に応じた機能を有する吸収性物品を決定する
    ことを特徴とする請求項8~10のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  12. 前記決定部は、前記予測部により予測された性状が固形便を示す場合には、前記吸収性物品として、前記排尿の状況に応じた機能を有する尿取りパッドを決定する
    ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 前記決定部は、前記排尿の状況として、排尿量、排尿される時間帯の傾向、または、排尿頻度に応じた機能を有する尿取りパッドを決定する
    ことを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
  14. 前記介護ケア用品が前記被介護者に使用されたことにより発生した事象を示す事象情報を所定の記憶手段に蓄積する蓄積部をさらに有し、
    前記決定部は、前記事象情報に基づき、前記介護ケア用品の中に前記被介護者に起きたトラブルの要因となった介護ケア用品が存在すると判定された場合には、前記トラブルの要因となった介護ケア用品を候補から除外した状態で、次回、前記被介護者のケアに用いられる介護ケア用品を決定する
    ことを特徴とする請求項1~13のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  15. 前記取得部は、前記被介護者を受け入れている介護施設において、介護記録を管理する所定の介護記録システムが導入されている場合には、前記介護記録として残されている性状情報および前記評価情報とを取得する
    ことを特徴とする請求項1~14のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  16. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    被介護者の便の性状に関する情報である性状情報と、前記被介護者がどれだけ自立できているかが評価された評価情報とを取得する取得工程と、
    前記性状情報および前記評価情報に基づいて、前記被介護者のケアに用いられる介護ケア用品を決定する決定工程と
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  17. 被介護者の便の性状に関する情報である性状情報と、前記被介護者がどれだけ自立できているかが評価された評価情報とを取得する取得手順と、
    前記性状情報および前記評価情報に基づいて、前記被介護者のケアに用いられる介護ケア用品を決定する決定手順と
    を情報処理装置に実行させるための情報処理プログラム。
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