JP2023083010A - 硬質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】泡化性能の向上と優れた保存安定性の両立が可能な硬質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物、及び該ポリオール組成物に用いる硬質ウレタンフォーム製造用アミン触媒に関すること。【解決手段】式(I):R1-NH-R2(I)(式中、R1及びR2はそれぞれ独立して、炭素数が3以上12以下のアルキル基を示す)で表される第二級アミン、ポリオール、水及びヒドロハロオレフィンを含有する硬質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物、並びに式(I)で表される第二級アミンと第三級アミンを含有する、硬質ウレタンフォーム製造用アミン触媒。【選択図】なし

Description

本発明は、硬質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物に関する。さらに詳しくは、建材、電気冷蔵庫、冷蔵/冷凍倉庫、浴槽、配管等の断熱材、戸建住宅、マンションや産業用配管等の結露防止材等として好適に使用し得る硬質ポリウレタンフォームの製造に用いられる硬質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物、及び該ポリオール組成物に用いる硬質ウレタンフォーム製造用アミン触媒に関する。
硬質ポリウレタンフォーム(イソシアヌレート環含有のポリイソシアヌレートフォームを含む。以下同じ)は、良好な断熱特性を有することから、建材、電気冷蔵庫、冷蔵/冷凍倉庫、浴槽、配管等の断熱材として使用されている。
硬質ポリウレタンフォームは、例えば、家屋やビル建材等の断熱材として使用する場合には、高圧発泡機等により、ポリオールを主成分とする成分とポリイソシアネートを主成分とする成分とを、発泡剤、触媒、整泡剤及び必要に応じて他の助剤の存在下で混合し、型内に注入して発泡及び硬化させる方法、建設現場で壁面や天井等の目的部位にスプレーし被着面材上で発泡及び硬化させる方法、発泡及び硬化させた後に切り出す方法等によって製造されている。
従来は、発泡剤としてヒドロフルオロカーボンである1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパン(HFC-245fa)や1,1,1,3,3-ペンタフルオロブタン(HFC-365mfc)等のフロン系発泡剤が用いられており、炭酸ガスやオレフィンガスと比較してフロン系発泡剤は、断熱特性が良好であるという特長を有している。
フロンはウレタン用途では物理発泡剤と呼ばれ、不燃性であり、また気体状態で熱伝導率が低いことから、化学発泡剤である水と併用して、断熱材の断熱性能を向上させるため用いられる。一方、フロンはオゾン層破壊や地球温暖化の作用を有することから環境への影響が懸念される物質であり、分子構造の検討により、地球環境への影響の低減が検討されている。
近年、成層圏におけるオゾン層の破壊や地球温暖化等を回避するという地球環境保護の観点から、発泡剤として、トランス-1,3,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン(HFO-1234ze-E)、2,3,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン(HFO-1234yf)、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロ-1-プロペン(HCFO-1233zd-E)、トランス-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン(HFO-1336mzz-E)並びにシス-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン(HFO-1336mzz-Z)等のヒドロハロオレフィンが検討されている。
ヒドロハロオレフィンは構造的にはフロンに該当するが、破壊係数が実質的にゼロであり、地球温暖化係数も10以下と非常に小さいものであることから、HFC-245faやHFC-365mfc等のヒドロフルオロカーボンの代替として実用化が進んでいる。
一方、特許文献1には、発泡剤として二酸化炭素を利用する方法として、特定のアミン化合物と二酸化炭素との塩からなる発泡性添加剤が開示されている。
特開2011-37951公報
ヒドロハロオレフィンは、地球環境に優しく、優れた断熱特性を示すという利点を有するものの、分解しやすく保存安定性が低いという欠点を有する。例えば、ポリオール、ヒドロハロオレフィン、第三級アミン触媒、及び水を含むポリオール組成物は、第三級アミンにより、水の存在下でヒドロハロオレフィンが分解し、生じたハロゲン化水素が反応遅延やポリオール組成物の分解を引き起こす等の課題がある。従って、硬質ウレタンフォームの製造において、発泡剤としてヒドロハロオレフィンを用いた場合、フォームの泡化性能の向上と、ウレタンフォームの原料であるポリオール溶液の保存安定性を維持することとの両立が困難である。
本発明は、泡化性能の向上と優れた保存安定性の両立が可能な硬質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物、及び該ポリオール組成物に用いる硬質ウレタンフォーム製造用アミン触媒に関する。
本発明は、
〔1〕 式(I):
-NH-R (I)
(式中、R及びRはそれぞれ独立して、炭素数が3以上12以下のアルキル基を示す)
で表される第二級アミン、ポリオール、水及びヒドロハロオレフィンを含有する硬質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物、並びに
〔2〕 式(I):
-NH-R (I)
(式中、R及びRはそれぞれ独立して、炭素数が3以上12以下のアルキル基を示す)
で表される第二級アミンと第三級アミンを含有する、硬質ウレタンフォーム製造用アミン触媒
に関する。
本発明の硬質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物は、泡化性能の向上と優れた保存安定性の両立において優れた効果を奏するものである。
本発明の硬質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物は、特定構造を有する第二級アミン、ポリオール、水、及びヒドロハロオレフィンを含有するものであり、特定構造を有する第二級アミンにより、硬質ウレタンフォームの泡化性能が向上し、かつポリオール組成物の保存安定性の低下を抑制することができる。
第二級アミンは、式(I):
-NH-R (I)
(式中、R及びRはそれぞれ独立して、炭素数が3以上12以下のアルキル基を示す)
で表される。
及びRで表されるアルキル基は、直鎖であっても、分岐、環状構造を有していてもよく、例えば、プロピル基、n-ブチル基、i-ブチル基、n-ペンチル基、i-ペンチル基、n-ヘキシル基、シクロヘキシル基、n-オクチル基、i-オクチル基、2-エチルヘキシル基、n-デシル基、n-ドデシル基等が挙げられる。
及び/又はRで表されるアルキル基の炭素数は、好ましくは4以上、より好ましくは5以上であり、そして、好ましくは8以下である。
式(I)で表される第二級アミンとしては、ジ(n-ブチル)アミン、ジ(n-ヘキシル)アミン、ジ(n-オクチル)アミン、ジ(2-エチルヘキシル)アミン、ジ(n-デシル)アミン及びジ(n-ドデシル)アミンからなる群より選ばれた少なくとも1種が好ましい。
式(I)で表される第二級アミンの含有量は、ポリオール組成物中、好ましくは0.3質量%以上、より好ましくは0.4質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上であり、そして、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは3.0質量%以下、さらに好ましくは2.0質量%以下である。
本発明のポリオール組成物は、前記第二級アミンを触媒として含有しているが、本発明の効果を損なわない範囲で、前記第二級アミン以外の硬質ポリウレタンフォーム製造用触媒を含有していてもよい。
本発明のポリオール組成物は、ポリオールとポリイソシアネートとの反応、及び水とポリイソシアネートとの反応のバランスの制御を容易にする観点から、さらに、第三級アミンを含有していることが好ましく、本発明では、さらに、式(I)で表される第二級アミンと第三級アミンを含有する硬質ウレタンフォーム製造用アミン触媒を提供する。
第三級アミンとしては、アルキル置換イミダゾール、テトラメチルグアニジン等が挙げられ、好ましくはアルキル置換イミダゾールである。
アルキル置換イミダゾールにおけるアルキル基の炭素数は、好ましくは1以上であり、そして、好ましくは8以下、より好ましくは4以下である。
アルキル置換イミダゾールは、式(II):
Figure 2023083010000001
(式中、R、R、及びRはそれぞれ独立して、水素原子、又は炭素原子数が1以上8以下であり、酸素原子数が0以上2以下である置換基であり、RとRは連結していてもよい)
で表される化合物が好ましい。
、R、及びRで表される水素原子、又は炭素原子数が1以上8以下であり、酸素原子数が0以上2以下である置換基としては、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルコキシアルキル等が挙げられ、炭素原子数が1以上4以下のアルキル基が好ましい。具体的には、R、R、及びRは、水素原子、又はメチル基、エチル基、i-ブチル基等のアルキル基であることがより好ましい。
式(II)で表されるアルキル置換イミダゾールとしては、樹脂化活性の観点から、Rが炭素原子数が1以上4以下のアルキル基、R及びRが水素原子である化合物が好ましく、Rがメチル基、R及びRが水素原子である1,2-ジメチルイミダゾールがより好ましい。
第三級アミンの含有量は、ポリオール組成物中、好ましくは0.3質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは0.8質量%以上であり、そして、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは3.0質量%以下、さらに好ましくは2.0質量%以下である。
第三級アミンの式(I)で表される第二級アミンに対する質量比(第三級アミン/式(I)で表される第二級アミン)は、過剰な発泡ガスの生成による気泡の合一や連通化を防止する観点から、好ましくは10/90以上、より好ましくは40/60以上であり、そして、発泡ガスの生成を促進する観点から、好ましくは90/10以下、より好ましくは80/20以下である。
前記の第二級アミン及び第三級アミン以外のアミン触媒としては、式(III):
Figure 2023083010000002
(式中、R及びRはそれぞれ独立して、炭素原子数が2以上8以下であり、酸素原子数が0以上2以下である、窒素原子に結合して環を形成している置換基であり、Xは-O-又は-NR-であり、Rは炭素原子数が1以上8以下であり、酸素原子数が0以上2以下である置換基であり、nは1以上3以下の整数である)
で表されるアミン化合物が好ましい。
及びRで表される炭素原子数が2以上8以下であり、酸素原子数が0以上2以下である、窒素原子に結合して環を形成している置換基としては、アルキレン基(-R-)、アルキレンオキシアルキレン基(-R-O-R-)、アルキレンチオアルキレン基(-R-S-R-)等が挙げられ、これらの中では、アルキレンオキシアルキレン基が好ましい。
Xは、Xは-O-又は-NR-であり、-O-が好ましい。
で表される炭素原子数が1以上8以下であり、酸素原子数が0以上2以下である置換基としては、メチル基、エチル基、シクロヘキシル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシイソプロピル基等が挙げられ、炭素原子数が1以上4以下のアルキル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
nは1以上3以下の整数であり、1が好ましい。
式(III)のXが-O-で表されるアミン化合物としては、イミダゾールと併用した際に保存安定性の低下を抑制することができ、かつ泡化活性とを両立できるほか、例えば、1,2-ジメチルイミダゾールのような室温固体のアミン化合物と併用した場合の低温液状性(5℃)を向上させる能力が高いなど、イミダゾールとの相溶性に優れる観点から、ジモルホリノジエチルエーテル〔DMDEE;ビス(2-モルホリノエチル)エーテル〕が好ましい。
式(III)のXが-NR-で表されるアミン化合物としては、イミダゾールと併用した際に保存安定性の低下を抑制することができ、かつ泡化活性とを両立できるほか、イミダゾールとの相溶性に優れる観点から、N,N-ジモルホリノエチル-N-メチルアミンが好ましい。
式(II)で表されるアルキル置換イミダゾールと式(III)で表されるアミン化合物を併用する場合、式(II)で表されるアルキル置換イミダゾールの式(III)で表されるアミン化合物に対する質量比(アルキル置換イミダゾール/アミン化合物)は、樹脂化活性の観点から、好ましくは10/90以上、より好ましくは30/70以上、さらに好ましくは45/55以上、さらに好ましくは55/45以上であり、そして、泡化活性の観点から、好ましくは90/10以下、より好ましくは80/20以下、さらに好ましくは75/25以下である。
本発明のポリオール組成物において、アミン触媒の含有量は、ポリオール組成物に含まれるポリウレタン製造用触媒中、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上、さらに好ましくは98質量%以上、さらに好ましくは100質量%である。本明細書において、アミン触媒の含有量は、第二級アミンの含有量、又は第二級アミンと第三アミン等の他のアミン触媒を併用する場合はそれらの合計含有量を意味する。
本発明のポリオール組成物中の、アミン触媒の含有量は、反応性(発泡性、硬化性)及び硬質ポリウレタンフォームの機能(難燃性、接着性、液流れ性等)を向上させる観点から、好ましくは0.3質量%以上、より好ましくは0.6質量%以上、さらに好ましくは1.0質量%以上であり、そして、反応性の制御及び硬質ポリウレタンフォームの機能を向上させる観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは7.0質量%以下、さらに好ましくは5.0質量%以下、さらに好ましくは3.0質量%以下である。
また、後述のポリオール100質量部に対するアミン触媒の含有量は、使用するポリオール及びポリイソシアネートとの反応性、硬質ポリウレタンフォームの用途等によって適宜決定すればよく、反応性(発泡性、硬化性)及び硬質ポリウレタンフォームの機能(難燃性、接着性、液流れ性等)を向上させる観点から、好ましくは0.4質量部以上、より好ましくは1.2質量部以上、さらに好ましくは1.5質量部以上であり、そして、反応性の制御及び硬質ポリウレタンフォームの機能を向上させる観点から、好ましくは15質量部以下、より好ましくは11質量部以下、さらに好ましくは8.0質量部以下、さらに好ましくは5.0質量部以下である。
ポリオールとしては、硬質ポリウレタンフォームを製造する際に従来用いられているものが例示される。ポリオールの代表例としては、例えば、岩田敬治編「ポリウレタン樹脂ハンドブック」(昭和62年9月25日、日刊工業新聞社発行)に記載されている、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリマーポリオール、フェノール樹脂系ポリオール、マンニッヒポリオール等が挙げられる。これらは、それぞれ単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
ポリエステルポリオールとしては、芳香族ポリエステルポリオール、脂肪族ポリエステルポリオール等が挙げられる。これらは、多塩基酸と多価アルコールとの縮合反応により製造することができ、芳香族ポリエステルポリオールには芳香族多塩基酸が、脂肪族ポリエステルポリオールには脂肪族多塩基酸が用いられる。また、芳香族多塩基酸と脂肪族多塩基酸の混合物と多価アルコールとの縮合反応により製造するポリエステルポリオールも一例として挙げられる。
多塩基酸としては、例えば、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸等の直鎖状飽和脂肪族ジカルボン酸;シクロヘキサンジカルボン酸等の環状飽和脂肪族ジカルボン酸;フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸等の不飽和脂肪族ジカルボン酸;テトラブロモフタル酸等のハロゲン含有芳香族ジカルボン酸;これらのエステル形成性誘導体;これらの酸無水物等が挙げられる。これらは、それぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。多塩基酸には、前述のジカルボン酸及びその誘導体に加えて、トリメリット酸、ピロメリット酸等の3官能性以上の多塩基酸が所望により含有されていてもよい。
多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、3-メチル-1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール、ジグリセリン、デキストロース、ソルビトール等が挙げられる。これらは、それぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
ポリエーテルポリオールとしては、ポリオキシアルキレン系ポリオールが挙げられる。
ポリオキシアルキレン系ポリオールは、水酸基、1級アミノ基、2級アミノ基、その他の活性水素含有基から選ばれた2個以上の官能基を有する化合物等を出発原料に、アルキレンオキシドを開環付加反応させて製造することができ、例えば、多価アミンや多価アルコール、アルカノールアミン、多価フェノール等にアルキレンオキシドを付加反応させて製造することができる。なお、前記の2個以上の官能基はそれぞれ同じであっても、異なるものであってもよい。
1級アミノ基又は2級アミノ基を2個以上有する多価アミンとしては、エチレンジアミン、トリレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン等が例示される。多価アルコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、ジグリセリン、ショ糖、デキストロース、ソルビトール等が例示される。アルカノールアミンとしては、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン等が例示される。多価フェノールとしては、ビスフェノールA等が例示される。これらは変性物であってもよく、それぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
アルキレンオキシドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド等が挙げられる。これらは、それぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
ポリマーポリオールとしては、前記ポリオキシアルキレン系ポリオール中にポリアクリロニトリル微粒子やポリスチレン微粒子等のポリマー微粒子が分散したもの等が挙げられる。
フェノール樹脂系ポリオールは、分子中にツエレビチノフ法により決定される2個以上の活性水素含有基を有する化合物である。具体的には、フェノール類とアルデヒド類とを触媒の存在下で縮合反応させることによって得られるノボラック型フェノール樹脂系ポリオール、レゾール型フェノール樹脂系ポリオール、ベンジリックエーテル型フェノール樹脂系ポリオール等をはじめ、フェノール樹脂の一部又は全部のフェノール性水酸基にアルキレンオキシド又はアルキレンカーボネート等を開環付加させて得られる変性フェノール樹脂系ポリオール等が挙げられる。
マンニッヒポリオールとしては、フェノール類、アルデヒド類、アルカノールアミン等を縮合反応させて得られるもの、さらに必要に応じてエチレンオキシドやプロピレンオキシド等のアルキレンオキシドの開環付加反応を行って得られるものが挙げられる。
また、前記したポリオールの官能基数(1分子中の水酸基数)は、所望される硬質ポリウレタンフォームの物性等によって異なるので一概には決定することができないが、通常、2~8である。
本発明のポリオール組成物中のポリオールの含有量は、硬質ポリウレタンフォームの強度を向上させる観点から、50質量%以上が好ましく、55質量%以上がより好ましい。また、硬質ポリウレタンフォームの難燃性及び耐熱性の向上並びに密度低減の観点から、77質量%以下が好ましく、72質量%以下がより好ましい。なお、本明細書においてポリオールの含有量とは、ポリオールが複数のポリオールを含む場合にはそれらの合計量を意味する。
水は、ポリイソシアネートとの反応により二酸化炭素が発生し、発泡剤となることから、発泡剤として含有される。
水の含有量は、ポリオール100質量部に対して、好ましくは0.5質量部以上、より好ましくは0.8質量部以上、さらに好ましくは1.0質量部以上であり、そして、好ましくは8.0質量部以下、より好ましくは6.0質量部以下、さらに好ましくは4.0質量部以下である。
ポリオール組成物中の水の含有量は、好ましくは0.8質量%以上、より好ましくは1.2質量%以上であり、そして、好ましくは12質量%以下、より好ましくは9.0質量%以下、さらに好ましくは6.0質量%以下である。
ヒドロハロオレフィンとしては、ヒドロフルオロオレフィン及びヒドロクロロフルオロオレフィンの少なくとも1種を含有することが好ましい。
ヒドロフルオロオレフィンとしては、シス-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン(HFO-1336mzz-Z)、トランス-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン(HFO-1336mzz-E)、トランス-1,3,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン(HFO-1234ze-E)、2,3,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン(HCFO-1233xf)等が挙げられる。
ヒドロクロロフルオロオレフィンとしては、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロ-1-プロペン(HCFO-1233zd-E)、シス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロ-1-プロペン(HCFO-1233zd-Z)、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロ-1-プロペン(HCFO-1233yd)、1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン(HCFO-1233zb)、2-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン(HCFO-1233xe)、2-クロロ-2,2,3-トリフルオロプロペン(HCFO-1233xc)、3-クロロ-1,2,3-トリフルオロプロペン(HCFO-1233ye)、3-クロロ-1,2,3-トリフルオロプロペン(HCFO-1233yc)、2-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(HCFO-1233xf)、ジクロロトリフルオロプロペン(HCFO-1223)等が挙げられる。
前記のヒドロフルオロオレフィン及びヒドロクロロフルオロオレフィンの中では、各種ポリオールとの相溶性が良好であり、単位重量当たりの発泡倍率を高くしやすく、沸点も低すぎず取り扱いやすい観点から、ヒドロクロロフルオロオレフィンが好ましく、HCFO-1233zd-Eがより好ましい。
ヒドロフルオロオレフィン及びヒドロクロロフルオロオレフィンの含有量は、ヒドロハロオレフィン中、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上、さらに好ましくは98質量%以上、さらに好ましくは100質量%である。
ヒドロハロオレフィンの含有量は、硬質ポリウレタンフォームの密度や発泡剤の種類及び組み合わせにもよるが、十分な断熱性能を発揮させる観点から、ポリオール100質量部に対して、好ましくは5質量部以上、より好ましくは10質量部以上、さらに好ましくは15質量部以上であり、そして、ポリオールとの相溶性、及びポリオール組成物の保管容器開封時のポリオール組成物の突沸を防ぐ観点から、好ましくは80質量部以下、より好ましくは60質量部以下、さらに好ましくは40質量部以下、さらに好ましくは30質量部以下である。なお、本明細書においてヒドロハロオレフィンの含有量とは、ヒドロハロオレフィンが複数のヒドロハロオレフィンを含む場合にはそれらの合計量を意味する。
ポリオール組成物中のヒドロハロオレフィンの含有量は、同様の観点から、好ましくは3.0質量%以上、より好ましくは7.0質量%以上、さらに好ましくは10質量%以上であり、そして、好ましくは55質量%以下、より好ましくは40質量%以下、さらに好ましくは20質量%以下である。
水のヒドロハロオレフィンに対する質量比(水/ヒドロハロオレフィン)は、好ましくは1/99以上、より好ましくは3/98以上、さらに好ましくは5/96以上であり、そして、好ましくは50/50以下、より好ましくは30/70以下、さらに好ましくは20/80以下である。
ポリオール組成物は、発泡剤として水及びヒドロハロオレフィンを含有しているが、本発明の効果を損なわない範囲で、ヒドロハロオレフィン以外の発泡剤を含有していてもよい。その他の発泡剤としては、窒素、空気、二酸化炭素等のガス、ノルマルブタン、イソブタン、ノルマルペンタン、ネオペンタン、イソペンタン、シクロペンタン、ノルマルヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロペンタン、メチルシクロヘキサン等の低沸点脂肪族炭化水素、1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,1,3,3-ペンタフルオロブタン等のヒドロフルオロカーボン等が挙げられる。
本発明のポリオール組成物は、セルの整泡安定性及び独立気泡率の確保の観点から、整泡剤を含有することが好ましい。本発明における整泡剤としては、硬質ポリウレタンフォームの製造に用いられる通常の整泡剤であればいずれのものも用いることができる。例えば、ポリオキシアルキレン-ポリジメチルシロキサン共重合体、ポリジアルキルシロキサン、ポリオキシアルキレンポリオール変性ジメチルポリシロキサン等のシリコーン系整泡剤、脂肪酸塩、硫酸エステル塩、リン酸エステル塩、スルホン酸塩等の陰イオン界面活性剤等が挙げられ、これらは、それぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中では、強い整泡力及び寸法安定性の観点から、シリコーン系整泡剤が好ましく、ポリオキシアルキレン-ポリジメチルシロキサン共重合体がより好ましい。
本発明のポリオール組成物中の整泡剤の含有量は、硬質ポリウレタンフォームの製造方法並びに硬質ポリウレタンフォームの密度や発泡剤の種類及び組み合わせにもよるが、セルの整泡安定性、独立気泡率の確保の観点から、ポリオール100質量部に対して、好ましくは0.2質量部以上、より好ましくは0.5質量部以上、さらに好ましくは1.0質量部以上であり、そして、同様の観点から、好ましくは4.0質量部以下、より好ましくは3.5質量部以下、さらに好ましくは3.0質量部以下、さらに好ましくは2.0質量部以下である。なお、本明細書において整泡剤の含有量とは、整泡剤が複数の整泡剤を含む場合にはそれらの合計量を意味する。
本発明のポリオール組成物は、硬質ポリウレタンフォームの難燃性を向上させる観点から、難燃剤を含有することが好ましい。本発明における難燃剤としては、硬質ポリウレタンフォームの製造に用いられる通常の難燃剤であればいずれのものも用いることができる。例えば、トリクレジルホスフェート、トリス(2-クロロエチル)ホスフェート、トリス(2-クロロイソプロピル)ホスフェート、トリス(1,3-ジクロロプロピル)ホスフェート、トリス(2,3-ジブロモプロピル)ホスフェート等のハロゲン系難燃剤、トリエチルホスフェート等の非ハロゲン系難燃剤が挙げられ、これらは、それぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中では、トリス(2-クロロイソプロピル)ホスフェートが好ましい。
本発明のポリオール組成物中の難燃剤の含有量は、硬質ポリウレタンフォームの密度や用途にもよるが、硬質ポリウレタンフォームの物性を損なわずに難燃性を向上させる観点から、ポリオール100質量部に対して、好ましくは10質量部以上、より好ましくは12質量部以上、さらに好ましくは15質量部以上であり、そして、同様の観点から、好ましくは40質量部以下、より好ましくは35質量部以下、さらに好ましくは30質量部以下である。なお、本明細書において難燃剤の含有量とは、難燃剤が複数の難燃剤を含む場合にはそれらの合計量を意味する。
本発明のポリオール組成物には、必要により他の助剤が含まれていてもよい。他の助剤としては、一般に硬質ポリウレタンフォームの製造の際に使用されている助剤、例えば、架橋剤、顔料、充填剤等が挙げられる。これらの助剤は、本発明の目的を阻害しない範囲内で用いることができ、その含有量も公知技術に従って適宜調整することができる。
本発明のポリオール組成物は、前記第二級アミン又は前記の第二級アミンと第三級アミンを含むアミン触媒、ポリオール、水、及びヒドロハロオレフィン、さらに必要に応じてその他の成分を混合することにより、容易に調製することができる。
本発明のポリオール組成物とポリイソシアネートとを用いて、硬質ポリウレタンフォームを製造することができる。
本発明の硬質ポリウレタンフォームの製造方法は、前記ポリオール組成物とポリイソシアネートとを混合する工程を含むものであり、混合により発泡及び硬化反応が生じ、硬質ポリウレタンフォームが得られる。
ポリイソシアネートとしては本発明分野で公知のものが挙げられ、例えば、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフチレンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート;ウレタン結合、カルボジイミド結合、ウレトイミン結合、アロファネート結合、ウレア結合、ビューレット結合、イソシアヌレート結合等の1種以上を含有する前記ポリイソシアネート変性物等が挙げられる。これらのポリイソシアネートは、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。ポリイソシアネートの中では、硬質ポリウレタンフォームへの強度、難燃性及び耐熱性の向上の観点から、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネートが好ましい。
ポリオール組成物とポリイソシアネートとの割合は、通常、イソシアネートインデックスが好ましくは100以上、より好ましくは105以上、さらに好ましくは110以上であり、好ましくは400以下、より好ましくは300以下、さらに好ましくは250以下となるように調整する。また、好ましくは100以上400以下、より好ましくは105以上300以下、さらに好ましくは110以上250以下となるように調整する。
硬質ポリウレタンフォームは、例えば、ポリオール組成物とポリイソシアネートとを、高圧発泡機等により混合、攪拌した後、成形型内に注入又は被着面に噴霧し、発泡及び硬化反応させることにより得ることができる。より具体的には、例えば、タンク等を用いてポリオール組成物を10~25℃、好ましくは15~25℃に調温したのち、スプレー式発泡機、自動混合注入型発泡機、自動混合射出型発泡機等の発泡機、分散機等を用いてポリオール組成物とポリイソシアネートとを混合し、発泡及び硬化反応させることにより、硬質ポリウレタンフォームを得ることができる。
得られた硬質ポリウレタンフォームは、例えば、建材、電気冷蔵庫、冷蔵/冷凍倉庫、浴槽、配管等の断熱材、戸建住宅、マンションや産業用配管等の結露防止材等として好適に使用することができる。
以下に、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によってなんら限定されるものではない。
実施例1、2及び比較例1~6
(1) ポリオール組成物の製造
発泡剤以外の表1に記載の各成分(g)を40℃に加熱し、300mL容のポリプロピレン製ディスポカップに投入し、T.K.ホモディスパー(特殊機化工業(株)製、L型)を用いて回転数3000r/minで20秒間攪拌し、15℃まで冷却した。なお、40℃で固体の成分は融点+5℃に加温し液状にして加えた。これに表1に示す発泡剤を添加し、回転数3000r/minでさらに20秒間攪拌し、ポリオール組成物を得た。
攪拌終了後、テフロン(登録商標)シールテープ(中興化成工業(株)製)を内ねじ部分に巻き付け気密性を確保した110mL容の硼珪酸ガラス製スクリュー管瓶(スクリュー管瓶No.8、(株)マルエム製)に移した。同一組成のポリオール組成物サンプルを各2本用意し、1本は直ちに15℃に温度調整し、反応性評価に供した。もう1本は40℃で保管し、2週間後に取り出して、15℃に温度調整した後、反応性評価に供した。
Figure 2023083010000003
表1中の原料は、以下のとおりである。
<ポリオール>
・RDK-133:無水フタル酸系ポリエステルポリオール〔水酸基価:315mgKOH/g、官能基数:2、川崎化成工業(株)製、商品名:マキシモールRDK-133〕
・S-1703:ショ糖系ポリエーテルポリオール〔水酸基価:380mgKOH/g、水酸基数:6、住化バイエルウレタン社製、商品名:スミフェン1703〕
・EDP-300:エチレンジアミン系ポリエーテルポリオール〔水酸基価:768mgKOH/g、水酸基数:4、(株)ADEKA製、商品名:アデカポリエーテル EDP-300〕
<発泡剤>
・HCFO-1233zd-E:〔トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロ-1-プロペン、ハネウエル社製、商品名:ソルスティスLBA〕
・水:オルガノ(株)製純水装置G-10DSTSETで製造した1μS/cm以下の純水
<整泡剤>
・L-5340:シリコーン系整泡剤〔東レ・ダウコーニング(株)製、商品名:L-5340〕
<難燃剤>
・TMCPP:トリス(2-クロロイソプロピル)ホスフェート〔大八化学工業(株)製、商品名:TMCPP〕
(2) 硬質ポリウレタンフォームの製造
(2-1) 反応性試験
ポリオール組成物と、イソシアネートインデックスが110となる質量のあらかじめ15℃に温度調整されたポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート〔住化コベストロウレタン(株)製、商品名:スミジュール44V20〕とを、合計量は40gとなるように300mL容のポリプロピレン製ディスポカップに量り取り、T.K.ホモディスパー(特殊機化工業(株)製、L型)を用いて回転数5000r/minで、5秒間攪拌した後、クリームタイム及びゲルタイムを測定した。なお、攪拌を開始した時点をスタートとし、クリームタイムは液面が上昇を開始する時間(秒)であり、ゲルタイムは発泡体表面を爪楊枝でついた際に、糸引き開始を認める時間である。
測定は3回行い、その平均値を算出した。これらの値から、以下に示すポリオール組成物の保存安定性を評価した。結果を表2に示す。
〔ポリオール組成物の保存安定性〕
(a) 保存後2週間(CT)と配合直後のクリームタイム(CT)の差(△(CT-CT))から判断する。
(b) 保存後2週間(GT)と配合直後のゲルタイム(GT)の差(△(GT-GT))から判断する。
(2-2) 泡化性能
20℃雰囲気下で、あらかじめ15℃に温度調整されたポリオール組成物と、イソシアネートインデックスが110となる質量のあらかじめ15℃に温度調整されたポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート〔東ソー製、商品名:MR200〕とを、合計量は40gとなるように300mL容のポリプロピレン製ディスポカップに量り取り、T.K.ホモディスパー(特殊機化工業(株)製、L型)を用いて回転数5000r/minで、5秒間攪拌しフリーフォームを各水準で3個作製した。
得られたフリーフォームを1日放置した後、ディスポカップからフリーフォームを取り出し、フリーフォームの上下左右の中心部から縦10cm×横10cm×高さ10cmの立方体となるよう密度測定サンプルを採取した。これを各フリーフォームから取り出し3個を準備した。
密度測定サンプルの重量(g)及び実寸(cm)を測定して、フリーフォーム密度=重量/(縦実寸×横実寸×高さ実寸)(g/cm)で算出し、3つの密度測定サンプルの平均値をフリーフォーム密度とした。フリーフォーム密度が低いほど、高い発泡倍率で泡化しており泡化性能に優れることを示す。結果を表2に示す。
Figure 2023083010000004
以上の結果より、所定の第二級アミン以外のアミンを使用した比較例1~6と対比して、実施例1、2のポリオール組成物は、保存安定性が良好であり、かつ泡化性能も優れていることが分かる。
本発明の硬質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物は、建材、電気冷蔵庫、冷蔵/冷凍倉庫、浴槽、配管等の断熱材、戸建住宅、マンションや産業用配管等の結露防止材等として好適に使用しうる硬質ポリウレタンフォームの製造に用いられるものである。

Claims (9)

  1. 式(I):
    -NH-R (I)
    (式中、R及びRはそれぞれ独立して、炭素数が3以上12以下のアルキル基を示す)
    で表される第二級アミン、ポリオール、水及びヒドロハロオレフィンを含有する硬質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物。
  2. 式(I)において、R及び/又はRが炭素数4以上8以下のアルキル基である、請求項1記載のポリオール組成物。
  3. 式(I)で表される第二級アミンが、ジ(n-ブチル)アミン、ジ(n-ヘキシル)アミン、ジ(n-オクチル)アミン、ジ(2-エチルヘキシル)アミン、ジ(n-デシル)アミン及びジ(n-ドデシル)アミンからなる群より選ばれた少なくとも1種である、請求項1又は2記載のポリオール組成物。
  4. さらに、第三級アミンを含有する、請求項1~3いずれか記載のポリオール組成物。
  5. 第三級アミンが、アルキル基の炭素数が1以上8以下であるアルキル置換イミダゾールである、請求項4記載のポリオール組成物。
  6. 第三級アミンの式(I)で表される第二級アミンに対する質量比が、10/90以上90/10以下である、請求項4又は5記載のポリオール組成物。
  7. 式(I):
    -NH-R (I)
    (式中、R及びRはそれぞれ独立して、炭素数が3以上12以下のアルキル基を示す)
    で表される第二級アミンと第三級アミンを含有する、硬質ウレタンフォーム製造用アミン触媒。
  8. 第三級アミンが、アルキル基の炭素数が1以上8以下であるアルキル置換イミダゾールである、請求項7記載のアミン触媒。
  9. 第三級アミンの式(I)で表される第二級アミンに対する質量比が、10/90以上90/10以下である、請求項7又は8記載のアミン触媒。
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