JP2023081690A - 商品データ登録装置、会計システム、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明が解決しようとする課題は、会計処理の適正化を図ることが可能な商品データ登録装置、会計システム、およびプログラムを提供することである。【解決手段】実施形態の商品データ登録装置は、商品識別情報が入力される入力装置にネットワークを介して接続される商品データ登録装置であって、入力装置から商品識別情報と時刻情報とを取得する取得部と、商品情報を登録する登録部と、取引開始情報および締め情報が入力される入力部と、取引開始情報が入力されてから締め情報が入力されるまでの間に前記登録部によって登録された商品情報を取引情報として設定する設定部と、前記取引情報を出力する出力部と、を備え、前記設定部は、前記取得部が取得した時刻情報が示す時刻が、前記取引開始情報が入力された時刻より前である場合、当該商品識別情報で識別される商品の商品情報を含めずに取引情報を設定する。【選択図】図8
Description
本発明の実施形態は、商品データ登録装置、会計システム、およびプログラムに関する。
近年、カートPOS(Point Of Sales)と呼ばれるPOSシステムなどが実用化されるようになってきている。カートPOSは、ショッピングカートに支持されたタブレット端末やスマートフォンなどの情報端末を用いて顧客自身が商品情報の登録(以下、「商品登録」ともいう)を行い、登録した商品情報を無線により会計装置に転送するものである。
このようなPOSシステムにおける無線技術の普及を背景として、商品コードを読取るスキャナ等のデバイスをネットワークによって登録装置に接続する取り組みも行われている。しかしながら、無線通信等のネットワークによってスキャナと登録装置とを接続した場合、次のような問題が発生することがわかってきた。
ネットワークの通信状況によっては、通信のタイムラグが発生して、スキャナが送信した商品コードを登録装置が遅れて受信することが生じる。オペレータがスキャナで商品コードを読取って直ちに取引の終了を宣言する締め入力を行うと、登録装置は締め入力がなされた後に当該商品コードを受信することになる。結果として、上記商品コードで識別される商品が次の取引に含まれるなど適正な会計処理がなされないという問題が生ずるものであった。
この問題は、二人制と呼ばれるPOS端末(例えば、特許文献1)など、登録装置と会計装置が別のオペレータによって操作されるPOS端末で顕著である。会計装置のオペレータは、取引情報に基づく会計処理を実行するための操作を行うのみで、商品コードの読取り操作は行わないため、スキャナで読取られた商品情報の全てが取引情報に含まれているか否かのチェックをすることができないからである。
本発明が解決しようとする課題は、会計処理の適正化を図ることが可能な商品データ登録装置、会計システム、およびプログラムを提供することである。
実施形態の商品データ登録装置は、商品を識別する商品識別情報が入力される入力装置にネットワークを介して接続される商品データ登録装置であって、前記入力装置から商品識別情報と当該商品識別情報が入力された時刻を示す時刻情報とを取得する取得部と、前記取得部が取得した商品識別情報に基づいて商品情報を登録する登録部と、1取引の開始を宣言する取引開始情報、および当該1取引の終了を宣言する締め情報が入力される入力部と、前記取引開始情報が入力されてから前記締め情報が入力されるまでの間に前記登録部によって登録された商品情報を取引情報として設定する設定部と、前記設定部が設定した取引情報を出力する出力部と、を備え、前記設定部は、前記取得部が取得した商品識別情報に対応付けられた時刻情報が示す時刻が、前記取引開始情報が前記入力部に入力された時刻より前である場合、当該商品識別情報で識別される商品の商品情報を含めずに取引情報を設定する。
以下、本実施形態に係る商品データ登録装置、会計システム、およびプログラムについて図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。例えば、本実施形態においては、商品データ登録装置を会計装置と別に設けた登録装置として説明するが、商品データ登録装置は商品登録に加えて会計処理も実行するPOS端末としてもよい。また、本実施形態においては、会計システムを登録装置および会計装置のオペレータが店員である二人制のPOSシステムとして説明するが、会計システムは登録装置のオペレータを店員とし会計装置のオペレータを顧客とする、いわゆるセミセルフPOSシステムとしてもよい。
図1は、店舗システム1の構成を示す図である。店舗システム1は、店舗サーバ2、NTP(Network Time Protocol)サーバ3、および複数のPOSシステム(会計システム)4を備える。これら店舗サーバ2、NTPサーバ3、およびPOSシステム4は、ネットワークNを介して互いに通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば有線あるいは無線のLAN(Local Area Network)などである。
店舗サーバ2は、各POSシステム4から、会計処理にて決済された商品の商品情報や決済情報を受信する。また、店舗サーバ2は、各POSシステム4から、所定期間(例えば一日)の売上を精算した精算情報を受信する。店舗サーバ2は、各POSシステム4から受信した商品情報、決済情報、精算情報等を集中的に管理して、一店舗での売上管理等を行う。
また、店舗サーバ2は、商品マスタを記憶する。商品マスタは、店舗で取り扱っている商品について、商品を識別する商品コードと商品情報(商品名、価格等)とを関連付けて記憶したマスタファイルである。店舗で取り扱う商品は日々変化するため、商品マスタは適宜更新される。店舗サーバ2は、更新された商品マスタを各POSシステム4に送信する。商品コードは、商品識別情報の一例である。
NTPサーバ3は、ネットワークNで接続される各装置に時刻情報を出力し、当該各装置を時刻同期させる。NTPサーバ3は、インターネット等のネットワークを介して上位のNTPサーバから時刻情報を受信する。
POSシステム4は、二人制のPOSシステムであって、登録装置5(商品データ登録装置)、会計装置6、およびデバイス制御端末7を備える。これら登録装置5、会計装置6、およびデバイス制御端末7は、ネットワークNを介して互いに通信可能に接続されている。
登録装置5は、店員X(図2参照)によって操作される。登録装置5は、顧客C(図2参照)が購入する商品の商品情報を登録し、登録した1取引分の商品情報を取引情報として会計装置6に出力する。登録装置5の詳細は後述する。
会計装置6は、登録装置5を操作する店員Xとは異なる店員Y(図2参照)によって操作される。会計装置6は、登録装置5から受信した取引情報に基づいて会計処理を実行する。会計処理は、顧客Cが商品の購入代金の支払を行うための処理である。例えば、会計処理は、取引金額(1取引に係る商品の代金の合計金額)を表示する処理、釣銭に関する処理、クレジット決済に関する処理、レシート印刷に関する処理などである。会計装置6の詳細は後述する。
デバイス制御端末7は、スキャナ8、プリンタ9、およびカードリーダ10(以下、これらを総称して「デバイス」という場合がある)を制御する。デバイス制御端末7は、ネットワークNと独立して各デバイスと通信可能に接続されている。したがって、デバイス制御端末7は、ネットワークNの通信状況の影響を受けることなく、各デバイスと情報を送受信することができる。
スキャナ8は、商品に付されたバーコード、二次元コードなどのコードシンボルから当該商品の商品コードを読取るコードスキャナである。なお、スキャナ8は、商品に付された無線タグから商品コードを読取るRFID(Radio Frequency Identification)リーダで構成されてもよい。スキャナ8は、読取った商品コードをデバイス制御端末7に入力する。デバイス制御端末7は、商品コードが入力される入力装置の一例である。なお、スキャナ8はデバイス制御端末7を介さずに直接ネットワークNに接続されてもよく、この場合スキャナ8が入力装置を構成する。
プリンタ9は、レシートを印刷して発行する。レシートには、1取引分の商品情報、取引金額、広告などが印刷される。
カードリーダ10は、顧客Cの会員カードあるいはポイントカード等の媒体から会員コードを読み取る。また、カードリーダ10は、顧客のクレジットカードからクレジットカード決済に必要なクレジット情報を読取る。カードリーダ10は、磁気カードから情報を読取る磁気カードリーダでもよいし、IC(Integrated Circuit)チップを内蔵したカードから情報を読取るICカードリーダでもよい。
図2は、実施形態のPOSシステム4の各装置の配置を示す図である。POSシステム4の各装置は、カウンタ台11およびカウンタ台12に載置されている。カウンタ台11には、登録装置5とスキャナ8が載置される。また、カウンタ台12には、会計装置6、プリンタ9、およびカードリーダ10が載置される。
顧客Cは、購入する商品をカウンタ台11に持ち込む。店員Xは、スキャナ8によって持ち込まれた商品に付されたコードシンボルから当該商品の商品コードを読取る。登録装置5は、デバイス制御端末7、ネットワークNを介してスキャナ8によって読み取られた商品コードを取得し、当該商品コードに基づいて商品登録を実行する。顧客Cが購入する商品全ての商品登録が完了すると、店員Xは、1取引の終了、言い換えれば商品登録の完了を宣言する締め入力を行う。
締め入力によって登録装置5に締め情報が入力されると、登録装置5は、登録された1取引分の商品情報を取引情報として会計装置6に出力する。このとき、店員Xは、顧客Cを会計装置6に移動するよう促す。なお、以下の説明において、締め情報が入力される前の取引を「今回の取引」または「第1の取引」といい、今回の取引の次に商品登録がなされる取引を「次の取引」または「第2の取引」という場合がある。また、第2の取引の商品登録が開始された場合、第1の取引を「直前の取引」という場合がある。本実施形態においては、登録装置5は、締め情報が入力された後は、会計装置6で今回の取引の会計処理が完了したか否かに拘わらず、デバイス制御端末7からネットワークNを介して次の取引に係る商品の商品コードを取得することができる。すなわち、本実施形態においては、締め情報は、次の取引について商品コードの入力が開始可能であることを示すものであり、次の取引開始を宣言する入力開始情報を兼用している。この場合、登録装置5は、取得した商品コードで識別される商品を次の取引で購入される商品として商品登録を実行する。なお、締め情報とは別に次の取引開始を宣言する取引開始情報を入力するようにしてもよい。
会計装置6は、店員Yの操作によって、登録装置5から受け付けた取引情報に基づいて会計処理を実行する。顧客Cは、カウンタ台12に移動して購入代金の支払いを行う。顧客Cは、現金支払いの場合、店員Yに現金を手渡す。また、顧客Cは、クレジットカード決済の場合、カードリーダ10によってクレジットカードからクレジット情報を読取らせる。支払が完了すると、顧客Cは、プリンタ9が発行したレシートを受領する。
次に、登録装置5について詳細に説明する。図3は、登録装置5の主たるハードウェア構成を示すブロック図である。
登録装置5は、制御部50と、メモリ部51と、表示部52と、操作部53と、計時部54と、通信部55と、を備えている。制御部50、メモリ部51、表示部52、操作部53、計時部54、および通信部55は、バス56等を介して互いに通信可能に接続されている。
制御部50は、CPU(Central Processing Unit)501、ROM(Read Only Memory)502、RAM(Random Access Memory)503を備えたコンピュータで構成されている。CPU501、ROM502、およびRAM503は、バス56を介して互いに接続されている。
CPU501は登録装置5の全体の動作を制御する。ROM502は、CPU501の駆動に用いられるプログラムなどの各種プログラムや各種データを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用され、ROM502やメモリ部51に記憶された各種プログラムや各種データを展開する。制御部50は、CPU501がROM502やメモリ部51に記憶されてRAM503に展開された制御プログラムに従って動作することによって、登録装置5の各種制御処理を実行する。
また、RAM503は、登録情報部5031および時刻情報部5032を備える。登録情報部5031は、スキャナ8で読取られた商品コードで識別される商品の商品情報等を記憶するエリアである。登録情報部5031に商品情報等が登録(記憶)されることによって商品登録が実行される。
図4は、登録情報部5031のデータ構成を示す図である。登録情報部5031に登録される各データは、商品コード、商品名、価格、および取引情報フラグを示す情報が対応付けられている。
商品コードの項目には、商品を識別する商品コードが登録される。商品名の項目には、商品の名称を示す情報が登録される。価格の項目には、商品の単価を示す情報が登録される。商品の単価は、消費税を含む税込価格でも消費税を含まない本体価格であってもよい。取引情報フラグの項目には、対応する商品コードで識別される商品を取引情報に含めるか否かを示すフラグ情報が登録される。
時刻情報部5032は、操作部53によってなされた締め入力の時刻等、操作部53が操作された時刻を示す情報を記憶する。時刻情報部5032は、計時部54が計時した時刻、すなわちデバイス制御装置7等の各装置が計時する時刻と同期した時刻を示す時刻情報を記憶する。
メモリ部51は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。メモリ部51は、制御プログラム511、および商品マスタ512を記憶する。
制御プログラム511は、デバイス制御端末7から取得した商品コードに基づいて商品登録を実行するためのプログラム、商品登録された情報から会計装置6に取引情報を出力するためのプログラムなどである。
商品マスタ512は、店舗サーバ2から受信した商品マスタである。なお、登録装置5は、商品マスタ512を記憶しなくてもよい。この場合、登録装置5は、必要に応じて商品コードに基づく商品情報の問合せを店舗サーバ2に出力し、店舗サーバ2から商品情報を取得して商品登録を行う。
表示部52は、例えば液晶パネルで構成されており、店員Xに向けて設けられるオペレータ用表示部と、顧客Cに向けて設けられる客用表示部とを備えている。表示部52は、各種情報を表示する。例えば、オペレータ用表示部および客用表示部は、商品登録された商品の商品情報を表示する。なお、オペレータ用表示部は、コードシンボルが付されていない商品の商品コードを入力するための商品登録画面が表示可能となっている。また、客用表示部は、広告情報が表示可能となっている。
操作部53は、制御部50に情報を入力するためのもので、キーボード、表示部52の表面に設けられるタッチパネルなどで構成される。例えば、操作部53は、店員Xの操作によって、コードシンボルが付されていない商品の商品コードを制御部50に入力する。また、操作部53は、店員Xの操作によって、1取引の商品登録が完了したことを宣言する締め情報を制御部50に入力する。
計時部54は、現在の時刻を計時する。計時部54は、NTPサーバ3からの時刻情報に基づいて、デバイス制御端末7を含めネットワークNで接続された各種機器と同期した時刻を計時する。
通信部55は、店舗サーバ2、NTPサーバ3、会計装置6、デバイス制御端末7などの外部装置と通信するためのインターフェイスである。制御部50は、通信部55を介して外部装置と接続されることで、外部装置と情報(データ)の送受信が可能となる。例えば、制御部50は、通信部55およびデバイス制御端末7を介して、スキャナ8とデータの送受信が可能である。
続いて、登録装置5の制御部50の機能構成について説明する。図5は、登録装置5の制御部50の主要な機能構成を示すブロック図である。制御部50は、CPU501がROM502やメモリ部51に記憶された制御プログラムにしたがって動作することで、取得部5001、登録部5002、入力部5003、設定部5004、受信部5005、および出力部5006として機能する。なお、これら各機能を専用回路等のハードウェアを用いて構成してもよい。
取得部5001は、入力装置から商品識別情報と当該商品識別情報が入力装置に入力された時刻を示す時刻情報(第1時刻情報)とを取得する。具体的には、取得部5001は、デバイス制御端末7から、商品コードと、当該商品コードがデバイス制御端末7に入力された時刻を示す時刻情報(第1時刻情報)とを取得する。なお、スキャナ8がデバイス制御端末7を介さずに直接ネットワークNに接続されている場合、取得部5001は、スキャナ8から商品コードと上記第1時刻情報とを取得する。取得部5001がスキャナ8から取得する上記第1時刻情報は、NTPサーバ3によって登録装置5と同期した時刻を示すものである。
登録部5002は、入力部5003に締め情報が入力された時刻を示す情報を時刻情報部5032に登録する。締め情報とは別に取引開始情報を入力する運用の場合には、登録部5002は、取引開始情報が入力された時刻を示す時刻情報を時刻情報部5032に登録する。
また、登録部5002は、取得部5001が取得した商品識別情報に基づいて商品情報を登録する。具体的には、登録部5002は、取得部5001がデバイス制御端末7から取得した商品コードに対応する商品情報を商品マスタ512から読み出して、登録情報部5031に登録する。登録部5002は、商品情報として商品コード、商品名、および価格を示す情報を登録情報部5031に登録する。
さらに、登録部5002は、登録情報部5031の取引情報フラグにフラグ情報を登録する。具体的には、登録部5002は、取得部5001が商品コードに対応して取得した時刻情報(第1時刻情報)が、時刻情報部5032に登録された時刻情報より遅い時刻を示す場合、取引情報フラグに「1」を登録する。すなわち、取得部5001が取得した商品コードが、直前に入力された締め情報(今回の取引開始情報)の後にスキャナ8によって読取られたものであると認められる場合、登録部5002は、当該商品コードで識別される商品を今回の取引に含めることを示すフラグ情報である「1」を登録する。
また、登録部5002は、取得部5001が商品コードに対応して取得した時刻情報(第1時刻情報)が、時刻情報部5032に登録された時刻情報より早い時刻を示す場合、取引情報フラグに「0」を登録する。すなわち、取得部5001が取得した商品コードが、直前に入力された締め情報(今回の取引開始情報)の前にスキャナ8によって読取られたものであると認められる場合、登録部5002は、当該商品コードで識別される商品を今回の取引に含めないことを示すフラグ情報である「0」を登録する。
入力部5003には、1取引の開始を宣言する取引開始情報、および当該1取引の終了を宣言する締め情報が入力される。具体的には、入力部5003には、操作部53から締め情報が入力される。上述のとおり、本実施形態では、1取引の終了を宣言する締め情報が当該1取引の次に行われる取引の取引開始情報を兼用しており、締め情報は取引開始情報の一例であるということができる。
設定部5004は、取引開始情報が入力されてから締め情報が入力されるまでの間に登録部5002によって登録された商品情報を取引情報として設定する。ただし、設定部5004は、取得部5001が取得した商品識別情報に対応付けられた時刻情報(第1時刻情報)が示す時刻が、取引開始情報が入力部5003に入力された時刻より前である場合、当該商品識別情報で識別される商品の商品情報を含めずに取引情報を設定する。
具体的には、設定部5004は、入力部5003に締め情報が入力されると登録情報部5031を参照し、取引情報フラグに「1」が登録されている商品情報を取引情報として設定する。言い換えれば、設定部5004は、直前の取引の締め情報(今回の取引の取引開始情報)が入力されてから今回の取引の締め情報が入力されるまでの間に商品登録された商品のうち、直前の取引に係る商品を除外して取引情報を設定する。除外される商品は、直前の取引の締め情報が入力される前に商品コードが読取られたにも拘わらず、ネットワークNの通信遅延によって直前の取引の締め情報が入力された後に取得部5001が取得した商品コードに係る商品である。言い換えれば、除外される商品は、直前の取引に含めるべき商品である。
受信部5005は、入力部5003に入力された直前の締め情報によって終了された1取引の会計処理が完了したことを示す完了情報を会計装置6から受信する。
出力部5006は、設定部5004が設定した取引情報を会計装置6に出力する。また、出力部5006は、受信部5005が完了情報を受信していない場合、設定部5004が取引情報に含めなかった商品情報を会計装置6に出力する。具体的には、出力部5006は、会計装置6によって直前の取引が完了していない場合、直前の取引に含めるべき商品の商品コードを会計装置6に出力する。これにより、会計装置6は、取引に含めるべき商品を含めて適切な会計処理を実行することができる。なお、登録装置5が会計装置6の機能も備えたPOS端末である場合、出力部5006は、上記取引情報や商品情報を当該POS端末が備える会計処理部に出力する。
次に、会計装置6について詳細に説明する。図6は、会計装置6の主たるハードウェア構成を示すブロック図である。
会計装置6は、制御部60と、メモリ部61と、表示部62と、操作部63と、釣銭機64と、通信部65と、を備えている。制御部60、メモリ部61、表示部62、操作部63、釣銭機64、および通信部65は、バス66等を介して互いに通信可能に接続されている。
制御部60は、CPU601、ROM602、RAM603を備えたコンピュータで構成されている。CPU601、ROM602、およびRAM603は、バス66を介して互いに接続されている。
CPU601は会計装置6の全体の動作を制御する。ROM602は、CPU601の駆動に用いられるプログラムなどの各種プログラムや各種データを記憶する。RAM603は、CPU601のワークエリアとして使用され、ROM602やメモリ部61に記憶された各種プログラムや各種データを展開する。制御部60は、CPU601がROM602や、メモリ部61に記憶されてRAM603に展開された制御プログラムに従って動作することによって、会計装置6の各種制御処理を実行する。
また、RAM603は、会計情報部6031を備える。会計情報部6031は、登録装置5から受付けた取引情報および取引IDを対応付けて記憶する。取引IDは、取引情報を特定するための情報である。
メモリ部61は、HDDやフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。メモリ部61は、制御プログラム611を記憶する。
制御プログラム611は、登録装置5から受付けた取引情報に基づいて会計処理を実行するためのプログラム、会計処理中に登録装置5から商品情報を受付けた場合に当該商品情報を取引情報に加えて会計処理を実行するためのプログラムなどである。
表示部62は、例えば液晶パネルで構成されており、店員Yに向けて設けられるオペレータ用表示部と、顧客Cに向けて設けられる客用表示部とを備えている。表示部62は、各種情報を表示する。例えば、オペレータ用表示部および客用表示部は、取引金額や購入代金の支払方法を選択する選択画面を表示する。
操作部63は、制御部60に情報を入力するためのもので、キーボード、表示部62の表面に設けられるタッチパネルなどで構成される。操作部63は、例えば、店員Yの操作によって、購入代金の支払方法を示す情報を制御部60に入力する。また、操作部63は、店員Yの操作によって、1取引の会計処理が完了したことを示す完了情報を制御部60に入力する。
釣銭機64は、顧客Cが購入代金を現金で支払った際に、顧客Cの支払った紙幣と硬貨を受け付け、必要に応じて釣り銭を払い出す。
通信部65は、店舗サーバ2、NTPサーバ3、登録装置5、デバイス制御端末7などの外部装置と通信するためのインターフェイスである。制御部60は、通信部65を介して外部装置と接続されることで、外部装置と情報(データ)の送受信が可能となる。例えば、制御部60は、通信部55およびデバイス制御端末7を介して、プリンタ9やカードリーダ10とデータの送受信が可能である。
続いて、会計装置6の制御部60の機能構成について説明する。図7は、会計装置6の制御部60の主要な機能構成を示すブロック図である。制御部60は、CPU601がROM602やメモリ部61に記憶された制御プログラムにしたがって動作することで、受付部6001、入力部6002、会計処理部6003、および出力部6004として機能する。なお、これら各機能を専用回路等のハードウェアを用いて構成してもよい。
受付部6001は、商品データ登録装置から取引情報を受付ける。具体的には、受付部6001は、登録装置5から1取引に係る商品の商品情報を含む取引情報と、当該取引情報を識別する取引IDとを受付ける。また、受付部6001は、会計処理部6003による会計処理が完了していない状態で、登録装置5から商品情報と取引IDとを受付ける。受付部6001が受付ける上記商品情報は、会計処理中の取引情報に追加される商品情報である。
入力部6002には、例えば、デバイス制御端末7から顧客Cがクレジットカード決済を行うためのクレジット情報が入力される。また、入力部6002には、店員Yが顧客Cから受け取った金額の情報が操作部63から入力される。入力部6002には、その他各種情報が操作部63から入力される。
会計処理部6003は、受付部6001が受付けた取引情報に基づいて、会計処理を実行する。会計処理部6003は、店員Yの操作によって顧客Cが購入代金の支払いを行うための会計処理を実行する。
出力部6004は、外部装置等に各種情報を出力する。例えば、出力部6004は、1取引の会計処理が完了したことを示す完了情報を登録装置5に出力する。出力部6004は、会計処理部6003からの情報に基づいて完了情報を出力してもよいし、店員Yによる操作部63の操作に基づいて完了情報を出力してもよい。また、出力部6004は、プリンタ9に対するレシートの発行指示をデバイス制御端末7に出力する。
次に、上記構成のPOSシステム4の動作について説明する。図8は、POSシステム4の動作の流れを示すシーケンスチャートである。図8に示すシーケンスチャートは、会計処理に影響するネットワークNの通信タイムラグが発生しない場合の取引Aと、取引Aに次いで行われる取引であって上記通信タイムラグが発生した場合の取引Bと、の動作の流れを示すものである。
取引Aに係る商品の商品登録が完了すると登録装置5に締め情報が入力される(ステップS1)。取引Aに係る締め情報は、次いで行われる取引Bの取引開始情報でもある。したがって、取引Aに係る締め情報の入力後にデバイス制御端末7から取得された商品コードは、次の取引である取引Bに係る商品の商品コードとして扱う。これにより、会計装置6で取引Aに係る会計処理を実行している間でも登録装置5で取引Bに係る商品登録を可能として、POSシステム4の客捌きの効率化を図っている。
登録装置5は、締め情報が入力されると取引情報を設定する(ステップS2)。登録装置5は、取引Aに係る商品の商品情報を取引情報として設定する。次いで、登録装置5は、取引情報および当該取引情報を識別する取引IDを会計装置6に出力する(ステップS3)。
会計装置6は、受付けた取引情報に基づいて、取引Aの会計処理を実行する(ステップS4)。会計装置6は、会計処理が完了すると、会計処理が完了したことを示す完了情報と取引IDとを登録装置5に出力する(ステップS5)。これにより、取引Aに関する処理が完了する。
取引Bでは、まずスキャナ8からデバイス制御端末7に商品コードが入力される(ステップS11)。デバイス制御端末7は、商品コードが入力された時刻を示す時刻情報と入力された商品コードとを対応付ける(ステップS12)。デバイス制御端末7とスキャナ8はネットワークNを介さずに直接接続されているため、実質的に通信タイムラグは生じない。したがって、デバイス制御端末7が商品コードに対応付ける時刻情報は、スキャナ8によって商品コードが読取られた時刻を示すものということができる。デバイス制御端末7は、対応付けた商品コードと時刻情報とを登録装置5に出力する(ステップS13)。
登録装置5は、デバイス制御端末7から取得した時刻情報と、取引Aの締め情報(取引Bの開始情報)が入力された時刻とを比較する(ステップS14)。ここでは、登録装置5が取得した時刻情報が示す時刻よりも取引Aの締め情報が入力された時刻の方が早いものとする。続いて登録装置5は、デバイス制御端末7から取得した商品コードに基づいて取引Bに係る商品として商品登録を行う(ステップS15)。
デバイス制御端末7および登録装置5は、顧客が購入する商品毎にステップS11~ステップS15の処理を繰り返す。
取引Bにおいて最後にスキャナ8で読取られた商品コードがデバイス制御端末7に入力される(ステップS16)。デバイス制御端末7は、商品コードが入力された時刻を示す時刻情報と入力された商品コードとを対応付ける(ステップS17)。そして、デバイス制御端末7は、対応付けた商品コードと時刻情報とを登録装置5に出力する(ステップS18)。
一方、登録装置5には取引Bの締め情報が入力される(ステップS19)。スキャナ8および登録装置5を操作する店員Xは、スキャナ8によって取引Bに係る最後の商品コードの読取りを終えると速やかに操作部53を操作して取引Bの締め情報を入力する。次いで、登録装置5は、ステップS1で取引Aの締め情報が入力されてからステップS19で取引Bの締め情報が入力されるまでに商品登録された商品の商品情報を取引情報として設定する(ステップ20)。そして、登録装置5は、設定された取引情報および取引IDを会計装置6に出力する(ステップS21)。
このとき、ネットワークNの通信状態によって通信タイムラグが発生すると、登録装置5は、デバイス制御端末7から出力された商品コードおよび時刻情報の取得が通常より遅れる。結果として、登録装置5は、ステップS19で取引Bの締め情報が入力された後に、ステップS18でデバイス制御端末7から出力された商品コードを取得する。このため、ステップS20で設定された取引情報には上記商品コードに係る商品情報は含まれない。なお、以下の説明において、通信タイムラグによって登録装置5が通常よりも遅れて商品コードを取得した結果、本来含まれるべき取引情報に含まれなかった商品コードを「遅延商品コード」ともいう。
登録装置5は、遅延商品コードと当該遅延商品コードに対応する時刻情報とを取得すると、当該時刻情報が示す時刻と、取引Bの締め情報(取引Cの開始情報)が入力された時刻とを比較する(ステップS22)。この場合、登録装置5が取得した時刻情報が示す時刻よりも取引Bの締め情報が入力された時刻の方が遅い。これにより、登録装置5は、遅延商品コードに係る商品が取引Bの取引対象であることを認識することができる。登録装置5は、ステップS22の比較を行った時点で会計装置6から完了情報を取得していなければ、遅延商品コードに係る商品情報と、取引Bを特定する取引IDとを会計装置6に出力する(ステップS23)。
会計装置6は、登録装置5から受付けた取引IDがステップS20で受付けた取引Bの取引IDであることを条件として、遅延商品コードを取引Bの取引情報に取込んで会計処理を実行する(ステップS24)。言い換えれば、会計装置6は、ステップS21で受付けた取引情報と、ステップS23で受付けた遅延商品コードに係る商品情報とに基づいて会計処理を行う。
これにより、遅延商品コードに係る商品を本来含めるべきでない取引Cに含めてしまうことを抑制して、取引Cの会計処理の適正化を図ることができる。加えて、遅延商品コードに係る商品を本来含めるべき取引Bに含めることができ、取引Bの会計処理の適正化も図ることができる。
なお、登録装置5は、ステップS22の比較を行った時点で会計装置6から完了情報を取得していれば、遅延商品コードを会計装置6に出力せず、商品登録を行う。このとき、登録装置5は、登録情報部5031の取引情報フラグに「0」を登録することで、遅延商品コードに係る商品を取引Cに含めないようにすることができる。
このように、登録装置5が遅延商品コードに係る商品を取引Bに含める商品と認識した時点で既に取引Bの会計処理が済んでしまっている場合には、遅延商品コードに係る商品を取引Cに含めてしまうことを抑制して、取引Cの会計処理の適正化を図る。なお、スキャナ8がデバイス制御端末7を介さずに直接ネットワークNに接続されている場合、図8に示すデバイス制御端末7が実行する処理はスキャナ8が実行する。
次に、登録装置5で実行される登録処理について説明する。図9は、登録装置5の制御部50による登録処理の流れを示すフローチャートである。
制御部50は、入力部5003に取引開始情報が入力されたか否か判断し(ステップS31)、入力されなければ(ステップS31のN)、ステップS31の処理に戻って待機する。上述のとおり、本実施形態においては、取引開始情報は前の取引における締め情報である。取引開始情報が入力部5003に入力されると(ステップS31のY)、登録部5002は、入力部5003に取引開始情報が入力された時刻を示す時刻情報を時刻情報部5032に登録する(ステップS32)。
続いて、制御部50は、取得部5001がデバイス制御端末7から商品コードおよび時刻情報を取得したか否か判断し(ステップS33)、取得しなければ(ステップS33のN)、ステップS33の処理に戻って待機する。取得部5001が商品コードおよび時刻情報を取得すると(ステップS33のY)、登録部5002は、取引開始情報が入力された時刻と取得部5001が取得した時刻情報が示す時刻とを比較する(ステップS34)。
取引開始情報が入力された時刻の方が早い場合(ステップS34のY)、登録部5002は、登録情報部5031の各項目に商品情報を登録するとともに取引情報フラグに「1」を登録することによって商品登録を行う(ステップS35)。そして、制御部50は、入力部5003に締め情報が入力されたか否か判断する(ステップS36)。
ステップS34の処理において、取引開始情報が入力された時刻の方が遅い場合(ステップS34のN)、登録部5002は、受信部5005が会計装置6から直前の取引の会計処理が完了したことを示す完了情報を受信していないか否か判断する(ステップS37)。
受信部5005が会計装置6から直前の取引の完了情報を受信していないと(ステップS37のY)、出力部5006は、取得部5001がデバイス制御端末7から取得した商品コードに係る商品情報、および直前の取引の取引IDを会計装置6に出力する(ステップS38)。そして、制御部50は、ステップS36の処理に移行する。
受信部5005が会計装置6から直前の取引の完了情報を受信していると(ステップS37のN)、登録部5002は、登録情報部5031の各項目に商品情報を登録するとともに取引情報フラグに「0」を登録することで商品登録を行う(ステップS39)。そして、制御部50は、ステップS36の処理に移行する。
ステップS36の処理において、入力部5003に締め情報が入力されないと(ステップS36のN)、制御部50はステップS33の処理に戻る。入力部5003に締め情報が入力されると(ステップS36のY)、設定部5004は、取引情報を設定する(ステップS40)。設定部5004は、登録情報部5031を参照して取引情報フラグに「1」が登録されている商品情報を抽出して取引情報に設定する。
次いで、出力部5006は、設定された取引情報を会計装置6に出力する(ステップS41)。登録部5002は、登録情報部5031に登録されている情報をクリアする。そして、制御部50は登録処理を終了する。
上記登録処理により、登録装置5は、通信タイムラグに起因する遅延商品コードを取得取得した場合、次のとおり適切な情報を会計装置6に出力することができる。
第1に、登録装置5は、1取引の取引開始情報が入力されてから締め情報が入力されるまでの間に遅延商品コードを取得した場合、当該1取引の取引情報に遅延商品コードに係る商品情報を含めない。これにより、上記1取引の取引情報を適切な情報として会計装置6に出力することができる。
第2に、登録装置5は、1取引の取引開始情報が入力されてから締め情報が入力されるまでの間に遅延商品コードを取得した場合、当該1取引の直前の取引に係る会計処理が完了していないと、遅延商品コードを会計装置6に出力する。言い換えれば、遅延商品コードが示す商品が本来含まれるべき取引の会計処理が完了していないと、遅延商品コードを会計装置6に出力する。これにより、遅延商品コードが示す商品が含まれるべき取引に係る情報も適切な情報として会計装置6に出力することができる。
次に、会計装置6で実行される精算処理について説明する。図10は、会計装置6の制御部60による精算処理の流れを示すフローチャートである。
制御部60は、受付部6001が取引情報および取引IDを受付けたか否か判断し(ステップS51)、受付けていなければ(ステップS51のN)、ステップS51の処理に戻って待機する。取引情報および取引IDを受付けると(ステップS51のY)、会計処理部6003は、受付部6001が受付けた取引情報に基づいて会計処理を実行する(ステップS52)。
続いて、制御部60は、会計処理部6003が会計処理を完了したか否か判断する(ステップS53)。言い換えると、制御部60は、顧客Cが購入代金の支払を行うために必要な処理が会計装置6によって実行されたか否か判断する。
会計処理部6003による会計処理が完了すると(ステップS53のY)、出力部6004は登録装置5に完了情報を出力する(ステップS54)。そして、制御部60は精算処理を終了する。
ステップS53の処理において、会計処理部6003による会計処理が完了していないと(ステップS53のN)、制御部60は、受付部6001が登録装置5から商品情報と取引IDを受付けたか否か判断する(ステップS55)。制御部60は、受付部6001が登録装置5から商品情報と取引IDを受付けると(ステップS55のY)、ステップS52の処理に戻る。会計処理部6003は、受付部6001が受付けた商品情報を含めて会計処理を実行する。また、制御部60は、受付部6001が登録装置5から商品情報と取引IDを受付けないと(ステップS55のN)、ステップS53の処理に戻る。
上記精算処理により、会計装置6は、登録装置5から受付ける取引情報等に基づいて、適切な会計処理を実行することができる。
以上説明したとおり、本実施形態の商品データ登録装置は、商品を識別する商品識別情報(商品コード)が入力される入力装置(デバイス制御端末7)にネットワークNを介して接続される商品データ登録装置(登録装置5)であって、前記入力装置から商品識別情報と当該商品識別情報が入力された時刻を示す時刻情報とを取得する取得部5001と、取得部5001が取得した商品識別情報に基づいて商品情報を登録する登録部5002と、1取引の開始を宣言する取引開始情報、および当該1取引の終了を宣言する締め情報が入力される入力部5003と、前記取引開始情報が入力されてから前記締め情報が入力されるまでの間に登録部5002によって登録された商品情報を取引情報として設定する設定部5004と、設定部5004が設定した取引情報を出力する出力部5006と、を備え、設定部5004は、取得部5001が取得した商品識別情報に対応付けられた時刻情報が示す時刻が、前記取引開始情報が入力部5003に入力された時刻より前である場合、当該商品識別情報で識別される商品の商品情報を含めずに前記取引情報を設定する。
これにより、登録装置5は、1取引の取引開始情報が入力されてから締め情報が入力されるまでの間に遅延商品コードを取得した場合でも、当該1取引の取引情報を適切なものとすることができる。したがって、会計装置6が実行する会計処理の適正化を図ることができる。
また、本実施形態の商品データ登録装置の出力部5006は、取引情報に基づいて会計処理を実行する会計装置6に取引情報を出力する。
これにより、遅延商品コードによって適正な会計処理がなされない問題が顕著である、登録装置と会計装置が別のオペレータによって操作されるPOSシステム4にも登録装置5を適用することができる。
さらに、本実施形態の商品データ登録装置は、入力部5003に入力された直前の締め情報によって終了された1取引の会計処理が完了したことを示す完了情報を会計装置6から受信する受信部5005をさらに備え、出力部5006は、受信部5005が前記完了情報を受信していない場合、設定部5004が取引情報に含めなかった商品情報を会計装置6に出力する。
これにより、登録装置5は、遅延商品コードが示す商品が含まれるべき取引に係る情報も適切な情報として会計装置6に出力することができる。したがって、会計装置6が実行する会計処理をより適正化することができる。
加えて、本実施形態の商品データ登録装置の入力部5003には、取引開始情報として直前の1取引の締め情報が入力される。
これにより、直前の取引の締め情報を取引開始情報として兼用することができ、登録装置5を操作するオペレータは締め情報とは別に取引開始情報を入力する必要がない。したがって、登録装置5は、オペレータの操作性を向上することができる。
なお、上記実施形態において、登録装置5および会計装置6で実行される制御プログラムは、CD-ROM等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上記実施形態の登録装置5および会計装置6で実行される制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良く、さらには、インターネット等のネットワーク経由で提供するように構成しても良い。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
4 POSシステム(会計システム)
5 登録装置(商品データ登録装置)
6 会計装置
7 デバイス制御端末(入力装置)
5001 取得部
5002 登録部
5003 入力部
5004 設定部
5005 受信部
5006 出力部
6001 受付部
6003 会計処理部
5 登録装置(商品データ登録装置)
6 会計装置
7 デバイス制御端末(入力装置)
5001 取得部
5002 登録部
5003 入力部
5004 設定部
5005 受信部
5006 出力部
6001 受付部
6003 会計処理部
Claims (6)
- 商品を識別する商品識別情報が入力される入力装置にネットワークを介して接続される商品データ登録装置であって、
前記入力装置から商品識別情報と当該商品識別情報が入力された時刻を示す時刻情報とを取得する取得部と、
前記取得部が取得した商品識別情報に基づいて商品情報を登録する登録部と、
1取引の開始を宣言する取引開始情報、および当該1取引の終了を宣言する締め情報が入力される入力部と、
前記取引開始情報が入力されてから前記締め情報が入力されるまでの間に前記登録部によって登録された商品情報を取引情報として設定する設定部と、
前記設定部が設定した取引情報を出力する出力部と、を備え、
前記設定部は、前記取得部が取得した商品識別情報に対応付けられた時刻情報が示す時刻が、前記取引開始情報が前記入力部に入力された時刻より前である場合、当該商品識別情報で識別される商品の商品情報を含めずに取引情報を設定する、
商品データ登録装置。 - 前記出力部は、前記取引情報に基づいて会計処理を実行する会計装置に前記取引情報を出力する、
請求項1に記載の商品データ登録装置。 - 前記入力部に入力された直前の締め情報によって終了された1取引の会計処理が完了したことを示す完了情報を前記会計装置から受信する受信部をさらに備え、
前記出力部は、前記受信部が前記完了情報を受信していない場合、前記設定部が前記取引情報に含めなかった商品情報を前記会計装置に出力する、
請求項2に記載の商品データ登録装置。 - 前記入力部には、取引開始情報として直前の1取引の締め情報が入力される、
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の商品データ登録装置。 - 商品を識別する商品識別情報が入力される入力装置にネットワークを介して接続される商品データ登録装置と、前記商品データ登録装置に接続される会計装置と、を備えた会計システムであって、
前記商品データ登録装置は、
前記入力装置から商品識別情報と当該商品識別情報が読み取られた時刻を示す時刻情報とを取得する取得部と、
前記取得部が取得した商品識別情報に基づいて商品情報を登録する登録部と、
1取引の開始を宣言する取引開始情報、および当該1取引の終了を宣言する締め情報が入力される入力部と、
前記取引開始情報が入力されてから前記締め情報が入力されるまでの間に前記登録部によって登録された商品情報を取引情報として設定する設定部と、
前記設定部が設定した取引情報を前記会計装置に出力する出力部と、を備え、
前記設定部は、前記取得部が取得した商品識別情報に対応付けられた時刻情報が示す時刻が、前記取引開始情報が前記入力部に入力された時刻より前である場合、当該商品識別情報で識別される商品の商品情報を含めずに取引情報を設定し、
前記会計装置は、
前記商品データ登録装置から前記取引情報を受付ける受付部と、
前記受付部が受付けた前記取引情報に基づいて、会計処理を実行する会計処理部と、を備える、
会計システム。 - 商品を識別する商品識別情報が入力される入力装置にネットワークを介して接続される商品データ登録装置をコンピュータで制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記入力装置から商品識別情報と当該商品識別情報が読み取られた時刻を示す時刻情報とを取得する取得部と、
前記取得部が取得した商品識別情報に基づいて商品情報を登録する登録部と、
1取引の開始を宣言する取引開始情報、および当該1取引の終了を宣言する締め情報が入力される入力部と、
前記取引開始情報が入力されてから前記締め情報が入力されるまでの間に前記登録部によって登録された商品情報を取引情報として設定する設定部と、
前記設定部が設定した取引情報を出力する出力部と、して機能させ、
前記設定部は、前記取得部が取得した商品識別情報に対応付けられた時刻情報が示す時刻が、前記取引開始情報が前記入力部に入力された時刻より前である場合、当該商品識別情報で識別される商品の商品情報を含めずに取引情報を設定する、
プログラム。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
JP2021195613A JP2023081690A (ja) | 2021-12-01 | 2021-12-01 | 商品データ登録装置、会計システム、およびプログラム |
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- 2021-12-01 JP JP2021195613A patent/JP2023081690A/ja active Pending
-
2022
- 2022-10-05 US US17/960,731 patent/US20230169482A1/en active Pending
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