JP2023081533A - 車載システム - Google Patents

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賢二 寺尾
Kenji Terao
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Abstract

【課題】駐車時にも電力が必要な車載負荷に対して電力を供給しながら、リレーの故障診断を実施することができる、車載システムを提供する。【解決手段】車両の駐車時に電力の供給が必要な車載負荷と、第1のリレーを介して車載負荷に電力供給可能に接続される補機電池と、第2のリレーを介して車載負荷に電力供給可能に接続される全固体電池と、第1のリレー及び第2のリレーの動作を制御する制御部と、を含む車載システムであって、補機電池の状態を示す物理量を検出する検出部と、制御部によって第2のリレーをクローズ状態にする制御が行われた後に第1のリレーをオープン状態にする制御が行われたときに、検出部で検出された物理量に基づいて、第1のリレーがクローズ状態で固着しているか否かを判定する固着判定部と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、車両に搭載されるシステムに関する。
特許文献1に、電力供給用の電源(電池)と車両に搭載された負荷との間に挿入されるスイッチ(リレーなど)の故障を診断できる電源システムが開示されている。
国際公開第2016/103721号
一般に、リレーの故障診断は、安全性の観点から車両が駐車状態であるときに実施される。このリレーの故障診断は、対象とするリレーを開放させる(オープン状態にする)制御を行って実施されるが、車両に搭載された負荷の中には駐車中にも電力の供給が必要な負荷も存在する。
このため、駐車中にも電力の供給が必要な負荷の電源となる電池に設けられたリレーについては、リレーを開放させる制御ができないため、リレーの故障診断を行うことができないという課題がある。
本開示は、上記課題を鑑みてなされたものであり、駐車時にも電力が必要な車載負荷に対して電力を供給しながら、リレーの故障診断を実施することができる、車載システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示技術の一態様は、車両の駐車時に電力の供給が必要な車載負荷と、第1のリレーを介して車載負荷に電力供給可能に接続される補機電池と、第2のリレーを介して車載負荷に電力供給可能に接続される全固体電池と、第1のリレー及び第2のリレーの動作を制御する制御部と、を含む車載システムであって、補機電池の状態を示す物理量を検出する検出部と、制御部によって第2のリレーをクローズ状態にする制御が行われた後に第1のリレーをオープン状態にする制御が行われたときに、検出部で検出された物理量に基づいて、第1のリレーがクローズ状態で固着しているか否かを判定する固着判定部と、を備える、車載システムである。
上記本開示の車載システムによれば、駐車時にも電力が必要な車載負荷に対して電力を供給しながら、リレーの故障診断を実施することができる。
本開示の一実施形態に係る車載システムの概略構成図 変形例の車載システムの概略構成図 電池制御部が実行するリレー故障診断処理のフローチャート 電池制御部が実行する全固体電池充電処理のフローチャート 電池制御部が実行する応用例のリレー故障診断処理のフローチャート 電池制御部が実行する応用例のリレー故障診断処理のフローチャート
本開示の車載システムは、補機電池と並列的に全固体電池を接続する。イグニッションスイッチOFF時には、全固体電池から駐車中の暗電流を供給している間に、補機電池のリレーの故障を診断する。これにより、車載負荷への暗電流供給を停止することなく、補機電池に用いられたリレーの故障を診断することが可能となる。
以下、本開示の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<実施形態>
[構成]
図1は、本開示の一実施形態に係る車載システム1の概略構成を示すブロック図である。図1に例示した車載システム1は、外部充電器10と、第1の車載負荷21と、第2の車載負荷22と、バッテリーパック23と、を構成に含んでいる。第1の車載負荷21、第2の車載負荷22、及びバッテリーパック23は、一例として、動力源として電動モーターを使用するハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、電気自動車などの車両20に備えられる。
外部充電器10は、車両20に接続される外部の充電器や充電設備などであり、車両20に搭載されるバッテリーパック23が内蔵する電池(後述する)の充電を目的としている。この外部充電器10は、車両20のユーザーなどによって着脱可能に構成されている。外部充電器10から車両20に供給される電力は、充電用としてバッテリーパック23に提供されたり、また消費用として第1の車載負荷21や第2の車載負荷22に提供されたりする。
第1の車載負荷21及び第2の車載負荷22は、車両に搭載されたECU(Electronic Control Unit)と呼ばれる電子機器や電装部品などの装置である。この第1の車載負荷21及び第2の車載負荷22は、バッテリーパック23(又は外部充電器10)から供給される電力で動作する。本実施形態においては、第1の車載負荷21を、車両20が走行しているときだけでなく、駐車しているときにも電力の供給を必要とする負荷として説明する。
バッテリーパック23は、電源として、第1の車載負荷21及び第2の車載負荷22に電力を供給するための構成である。このバッテリーパック23は、補機電池30と、第1のリレー31と、電池状態検出部32と、全固体電池40と、第2のリレー41と、電池制御部50と、を備えている。
補機電池30は、鉛蓄電池やリチウムイオン電池などの充放電可能に構成された二次電池である。この補機電池30は、外部充電器10から供給される電力を充電可能に、また第1のリレー31を介して第1の車載負荷21及び第2の車載負荷22へ蓄えた電力を供給可能に、外部充電器10、第1の車載負荷21、及び第2の車載負荷22に接続される。補機電池30の各種状態は、電池状態検出部32によって検出される。
第1のリレー31は、第1の車載負荷21及び第2の車載負荷22と補機電池30との間に挿入され、補機電池30から第1の車載負荷21及び第2の車載負荷22への電力の供給状態を制御するための構成である。この第1のリレー31には、例えばノーマリオンタイプの励磁式メカニカルリレーを用いることができる。第1のリレー31は、後述する第1のリレー制御部51の制御に基づいて、その接続状態を、接点を電気的に接続させた導通状態(クローズ状態)又は接点を電気的に遮断させた開放状態(オープン状態)のいずれかに切り替えることができる。
電池状態検出部32は、第1のリレー31と補機電池30との間に設けられ、補機電池30における各種状態を検出するための構成である。補機電池30における各種状態は、電圧、電流、温度などの物理量である。この電池状態検出部32は、物理量を検出する、例えば電圧センサー、電流センサー、温度センサーなどを含んで構成される。電池状態検出部32によって検出された補機電池30の状態を示す物理量は、電池制御部50に出力される。
全固体電池40は、充放電可能に構成された二次電池である。この全固体電池40は、外部充電器10から供給される電力を充電可能に、また第2のリレー41を介して少なくとも第1の車載負荷21へ蓄えた電力を供給可能に、外部充電器10、第1の車載負荷21、及び第2の車載負荷22に接続される。本実施形態の全固体電池40は、第1のリレー31の故障診断を実施している間、第1の車載負荷21に暗電流を供給できるだけの容量(例えば0.1mAh)を有している。また、全固体電池40の電圧(例えば3.8V)は、補機電池30の電圧(例えば3.5V)と異ならせることが好ましい。
第2のリレー41は、第1の車載負荷21及び第2の車載負荷22と全固体電池40との間に挿入され、全固体電池40から少なくとも第1の車載負荷21への電力の供給状態を制御するための構成である。この第2のリレー41には、例えばノーマリオフタイプの励磁式メカニカルリレーを用いることができる。第2のリレー41は、後述する第2のリレー制御部52の制御に基づいて、その接続状態を、接点を電気的に接続させた導通状態(クローズ状態)又は接点を電気的に遮断させた開放状態(オープン状態)のいずれかに切り替えることができる。
電池制御部50は、補機電池30及び全固体電池40の状態に基づいて第1のリレー31及び第2のリレー41の接続状態を制御して、第1のリレー31の故障診断を実施するための構成である。この電池制御部50は、第1のリレー制御部51と、第2のリレー制御部52と、電圧値取得部53と、電流値取得部54と、固着判定部55と、を備えている。
第1のリレー制御部51は、第1のリレー31のクローズ状態/オープン状態を制御する。例えば、励磁式メカニカルリレーである第1のリレー31に対しては、第1のリレー制御部51は、励磁電流をコイルに流すことによって接点をクローズ状態にすることができる。この第1のリレー制御部51は、電池制御部50に入力される車両20のイグニッションスイッチの状態を示すIGSW信号に基づいて、第1のリレー31のクローズ状態/オープン状態を制御する。なお、車両20のイグニッションスイッチの状態は、専用線(ジカ線)を介してIGSW信号を入力する以外にも、車載ネットワーク(図示せず)を用いたCAN通信によるコマンド入力によって判断してもよい。
第2のリレー制御部52は、第2のリレー41のクローズ状態/オープン状態を制御する。例えば、励磁式メカニカルリレーである第2のリレー41に対して、第2のリレー制御部52は、励磁電流をコイルに流すことによって第2のリレー41の接点をクローズ状態にすることができる。この第2のリレー制御部52は、電池制御部50に入力される車両20のイグニッションスイッチの状態を示すIGSW信号などに基づいて、第2のリレー41のクローズ状態/オープン状態を制御する。
電圧値取得部53は、補機電池30の電圧の値を取得する。具体的には、電圧値取得部53は、電池状態検出部32によって検出された電圧値を、電池状態検出部32から取得する。
電流値取得部54は、補機電池30から流入/流出する電流の値を取得する。具体的には、電流値取得部54は、電池状態検出部32によって検出された電流値を、電池状態検出部32から取得する。
固着判定部55は、第1のリレー制御部51による第1のリレー31の制御状態、第2のリレー制御部52による第2のリレー41の制御状態、電圧値取得部53が取得した電圧値、及び電流値取得部54が取得した電流値に基づいて、第1のリレー31における故障の有無を判定する。より具体的には、固着判定部55は、第1のリレー31がクローズ状態で固着しているか否かを判定する。この判定方法については、後述する。
上述した電池制御部50は、典型的にはプロセッサ、メモリ、及び入出力インターフェイスなどを含んだECUとして構成され得る。この電池制御部50は、メモリに格納されたプログラムをプロセッサが読み出して実行することによって、上述した第1のリレー制御部51、第2のリレー制御部52、電圧値取得部53、電流値取得部54、及び固着判定部55の各機能の全部又は一部を実現する。
[構成の変形例]
図2は、本開示の一実施形態に係る他の車載システム2の概略構成を示すブロック図である。この図2に例示した車載システム2は、車載システム1における励磁式メカニカルの第2のリレー41を、半導体リレーの第3のリレー42及び第4のリレー43に代え、第2のリレー制御部52を第3/第4のリレー制御部56に代えた構成である。車載システム2におけるその他の構成は、車載システム1の構成と同様であるため、同一の参照符号を付して説明を省略する。
第3のリレー42及び第4のリレー43は、それぞれ電界効果トランジスタ(MOSFET:Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)を用いたリレーである。この第3のリレー42と第4のリレー43とは、それぞれのソース及びドレインが各々の寄生ダイオード(ボディダイオード)の整流方向が逆となるように、直列に接続されている。第3のリレー42と第4のリレー43との接続の順序は、入れ替わっても構わない。
第3/第4のリレー制御部56は、第3のリレー42のクローズ状態/オープン状態及び第4のリレー43のクローズ状態/オープン状態を制御する。例えば、半導体リレーである第3のリレー42及び第4のリレー43に対して、第3/第4のリレー制御部56は、オン電圧をゲートに印加することによって第3のリレー42及び第4のリレー43のソース-ドレイン間を導通させてクローズ状態にすることができる。この第3/第4のリレー制御部56は、電池制御部50に入力される車両20のイグニッションスイッチの状態を示すIGSW信号などに基づいて、第3のリレー42及び第4のリレー43のクローズ状態/オープン状態を制御する。
なお、本実施形態のバッテリーパック23は、外部充電用の接続プラグを装備しない車両にも搭載可能である。よって、上述した外部充電器10は、車載システム1に必須の構成でなくても構わない。
[制御]
次に、図3及び図4をさらに参照して、本実施形態に係る車載システム1のバッテリーパック23によって行われる制御を説明する。
(1)リレー故障診断処理
図3は、バッテリーパック23の電池制御部50が実行するリレー故障診断処理の手順を示すフローチャートである。このリレー故障診断処理は、第1のリレー31の故障診断を行うための処理である。図3に示すリレー故障診断処理は、例えば、駐車されることなどによって車両20のイグニッションスイッチがオフ状態を示すIGSW信号(IGSW-OFF)などが電池制御部50に入力されると、開始される。なお、外部充電器10は、車両20に接続されていない状態である。
(ステップS301)
電流値取得部54は、車両20のイグニッションスイッチがオフ状態になった後に第1の車載負荷21で消費される暗電流を取得する。この暗電流は、補機電池30から流出するため(第2のリレー41(図1)、第3のリレー42及び第4のリレー43(図2)は、基本的にオープン状態)、電池状態検出部32によって検出可能である。暗電流が取得されると、ステップS302に処理が進む。
(ステップS302)
電流値取得部54は、取得した暗電流が全固体電池40から第1の車載負荷21に供給可能な電流値まで低下したか否かを判断する。具体的には、電流値取得部54は、取得した暗電流が所定の閾値以下になったか否かを判断する。一例として、リレー故障診断処理に1秒の時間が必要である場合、全固体電池40の容量が0.1mAhであれば1秒間に360mAの供給が可能であるため、所定の閾値として300mAを設定することができる。
取得した暗電流が全固体電池40から第1の車載負荷21に供給可能な電流値まで低下した場合は(ステップS302、はい)、ステップS303に処理が進む。一方、取得した暗電流が全固体電池40から第1の車載負荷21に供給可能な電流値まで低下していない場合は(ステップS302、いいえ)、ステップS301に戻って暗電流を再取得する処理を行う。
上記ステップS301及びS302の処理は、第1の車載負荷21で消費される暗電流が所定の閾値以下になるまで繰り返し実施される。なお、処理を繰り返す間隔は、任意に設定することが可能である(例えば、30秒に1回)。
(ステップS303)
第2のリレー制御部52は、第2のリレー41を、接点を導通させるクローズ状態となるように制御する。図2の変形例の場合には、第3/第4のリレー制御部56は、第3のリレー42及び第4のリレー43を共にクローズ状態に制御する。この制御により、補機電池30だけでなく全固体電池40からも第1の車載負荷21に電力供給が可能な回路状態となる。第2のリレー41(図2の第3のリレー42及び第4のリレー43)がクローズ状態に制御されると、ステップS304に処理が進む。
(ステップS304)
第1のリレー制御部51は、第1のリレー31を、接点を開放させるオープン状態となるように制御する。この制御により、補機電池30が第1の車載負荷21から切り離されて、全固体電池40のみから第1の車載負荷21への電力供給が可能な回路状態となる。第1のリレー31がオープン状態に制御されると、ステップS305に処理が進む。
(ステップS305)
電圧値取得部53は、電池状態検出部32から取得した補機電池30の電圧値に、所定の変化があるか否かを判断する。第1のリレー31をオープン状態にする制御にもかかわらず、第1のリレー31の接点が導通したままの場合には、全固体電池40の規定電圧値(例えば3.8V)が第1のリレー31を介して補機電池30側に回り込み、補機電池30の端子電圧の値として現れる。よって、補機電池30の規定電圧値(例えば3.5V)からの変化を見ることによって、第1のリレー31の故障診断が可能となる。この電圧値を用いた判断は、暗電流の電流量が電流センサーの検出限界よりも少ない場合など、検出精度が低くなる場合に効果的である。
補機電池30の電圧値に所定の変化がある場合は(ステップS305、あり)、ステップS308に処理が進む。一方、補機電池30の電圧値に所定の変化がない場合は(ステップS305、なし)、ステップS306に処理が進む。
(ステップS306)
電流値取得部54は、電池状態検出部32から取得した補機電池30の電流値が、0mAであるか否かを判断する。第1のリレー31をオープン状態にする制御にもかかわらず、第1のリレー31の接点が導通したままの場合には、補機電池30から第1の車載負荷21へ向けて暗電流が流れる。よって、補機電池30から流出する電流の有無を見ることによって、第1のリレー31の故障診断が可能となる。この判断は、補機電池30の規定電圧値と全固体電池40の規定電圧値とが同じである場合など、検出精度が低くなる場合に効果的である。
補機電池30の電流値が0mAである場合は(ステップS306、はい)、ステップS307に処理が進む。一方、補機電池30の電流値が0mAではない場合は(ステップS306、いいえ)、ステップS308に処理が進む。
なお、暗電流の電流量が電流センサーの検出限界よりも少ない場合には、誤判断を避けるために、上記ステップS306の処理を行わないことが望ましい。
(ステップS307)
固着判定部55は、第1のリレー制御部51の制御に従って、第1のリレー31が正常にオープン状態になっていると判断する。第1のリレー31が正常と判断されると、ステップS310に処理が進む。
(ステップS308)
固着判定部55は、第1のリレー制御部51の制御に従って第1のリレー31が正常にオープン状態になっておらず、第1のリレー31の接点が導通状態で固着した故障を生じていると判断する。第1のリレー31が接点固着していると判断されると、ステップS309に処理が進む。
(ステップS309)
固着判定部55は、第1のリレー31が接点固着していることをダイアグ履歴として記憶部(図示せず)に記憶する。また、固着判定部55は、第1のリレー31が接点固着していることを、車両20のユーザーなどに通知手段(図示せず)を介して通知する。この通知は、例えば、次に車両20のイグニッションスイッチがオン(IGSW-ON)された後に実行される。第1のリレー31の接点固着がダイアグ記憶及びユーザー通知されると、ステップS310に処理が進む。
(ステップS310)
第1のリレー制御部51は、第1のリレー31を、接点を導通させるクローズ状態となるように制御する。この制御により、補機電池30から第1の車載負荷21に電力供給がされる回路状態となる。第1のリレー31がクローズ状態に制御されると、ステップS311に処理が進む。
(ステップS311)
第2のリレー制御部52は、第2のリレー41を、接点を開放させるオープン状態となるように制御する。図2の変形例の場合には、第3/第4のリレー制御部56は、第3のリレー42及び第4のリレー43を共にオープン状態に制御する。この制御により、全固体電池40が第1の車載負荷21から切り離された元の回路状態となる。第2のリレー41(図2の第3のリレー42及び第4のリレー43)がオープン状態に制御されると、本リレー故障診断処理が終了する。
このように、本実施形態のリレー故障診断処理では、全固体電池40から第2のリレー41(又は第3のリレー42及び第4のリレー43)を介して第1の車載負荷21に暗電流を供給している間に、補機電池30に用いられた第1のリレー31の故障診断処理を実施する。これにより、第1の車載負荷21への暗電流供給を停止することなく、第1のリレー31に故障が生じているか否かを診断することが可能となる。
(2)全固体電池充電処理
図4は、バッテリーパック23の電池制御部50が実行する全固体電池充電処理の手順を示すフローチャートである。この図4に示す全固体電池充電処理は、例えば、駐車されることなどによって車両20のイグニッションスイッチがオン状態を示すIGSW信号(IGSW-ON)などが電池制御部50に入力されると、開始される。なお、外部充電器10の車両20への接続状態は問わない。
(ステップS401)
電圧値取得部53は、車両20の電圧値(図1及び図2中における+端子の電位)を取得する。この電圧値は、電池状態検出部32から取得してもよいし、車載ネットワークを用いたCAN通信によって取得してもよい。電圧値が取得されると、ステップS402に処理が進む。
(ステップS402)
電圧値取得部53は、取得した電圧値が全固体電池40への充電が可能な電圧値であるか否かを判断する。全固体電池40への充電が可能な電圧値とは、例えば全固体電池40の規定電圧値以上の電圧値である。
取得した電圧値が全固体電池40への充電が可能な電圧値である場合は(ステップS402、はい)、ステップS403に処理が進む。一方、取得した電圧値が全固体電池40への充電が可能な電圧値ではない場合は(ステップS402、いいえ)、ステップS401に戻って電圧値を再取得する処理を行う。
上記ステップS401及びS402の処理は、車両20の電圧値が全固体電池40への充電が可能な電圧値になるまで繰り返し実施される。なお、処理を繰り返す間隔は、任意に設定することが可能である(例えば、30秒に1回)。
(ステップS403)
第2のリレー制御部52は、第2のリレー41を、接点を導通させるクローズ状態となるように制御する。図2の変形例の場合には、第3/第4のリレー制御部56は、第3のリレー42をクローズ状態に制御する。この制御により、全固体電池40への充電が可能な回路状態となる。なお、図2の構成においては、第4のリレー43もクローズ状態にしてもよいが、全固体電池40からの不要な放電を防止するために第4のリレー43はオープン状態にしておくことが望ましい。第2のリレー41(図2の第3のリレー42)がクローズ状態に制御されると、ステップS404に処理が進む。
(ステップS404)
第2のリレー制御部52は、全固体電池40の充電が完了したか否かを判断する。この充電完了の判断は、全固体電池40の電圧値などで行うことができる。全固体電池40の充電が完了するまで処理が行われ、充電が完了すると(ステップS404、はい)、ステップS405に処理が進む。
(ステップS405)
第2のリレー制御部52は、第2のリレー41を、接点を開放させるオープン状態となるように制御する。図2の変形例の場合には、第3/第4のリレー制御部56は、第3のリレー42を開放させるオープン状態に制御する。この制御により、全固体電池40が切り離された元の回路状態となる。第2のリレー41(図2の第3のリレー42)がオープン状態に制御されると、本全固体電池充電処理が終了する。
なお、図2に示す第3のリレー42のようなMOSFETの半導体リレーを用いた場合には、トランジスタのゲートにオン電圧を固定的に印加するといった手法の他に、ゲートに印加するオン電圧をチョッピング制御して全固体電池40に流入する電流を高精度に制御することも可能である。
[制御の応用例]
図5A及び図5Bは、本実施形態のバッテリーパック23の電池制御部50が実行する応用例に係るリレー故障診断処理の手順を示すフローチャートである。図5Aの処理と図5Bの処理とは、結合子X及びYで接続される。
この応用例は、電池制御部50が入力するIGSW信号に異常が生じていたり、CAN通信により信号が途絶していたりした場合において、第1のリレー31の故障診断を行うための処理である。
(ステップS501)
電池制御部50は、入力されているIGSW信号の状態を判断する。入力されているIGSW信号がオン状態である場合は(ステップS501、ON)、ステップS502に処理が進む。一方、入力されているIGSW信号がオフ状態である場合は(ステップS501、OFF)、ステップS301に処理が進む。
(ステップS502)
電流値取得部54は、電池状態検出部32によって検出された補機電池30の流出入する電流値を取得する。補機電池30の電流値が取得されると、ステップS503に処理が進む。
(ステップS503)
電流値取得部54は、取得した電流値が、IGSW信号がオフ状態である場合に全固体電池40から第1の車載負荷21に供給可能な暗電流の電流値まで低下したか否かを判断する。具体的には、電流値取得部54は、取得した電流値が暗電流に基づいて設定される所定の閾値以下になったか否かを判断する。
取得した電流値が全固体電池40から第1の車載負荷21に供給可能な暗電流の電流値まで低下した場合は(ステップS503、はい)、ステップS504に処理が進む。一方、取得した電流値が全固体電池40から第1の車載負荷21に供給可能な暗電流の電流値まで低下していない場合は(ステップS503、いいえ)、本リレー故障診断処理を終了する。
(ステップS504)
電池制御部50は、図示しないカウンターのカウント値を1つインクリメントする。カウンターの初期値は「0」とする。カウント値がインクリメントされると、ステップS505に処理が進む。
(ステップS505)
電池制御部50は、カウンターのカウント値が所定値に達したか否かを判断する。この所定値は、IGSW信号がオン状態にもかかわらず暗電流が継続している期間を測定するための値であり、任意に設定可能である(例えば10)。
カウント値が所定値に達した場合は(ステップS505、はい)、ステップS506に処理が進む。一方、カウント値が所定値に達していない場合は(ステップS505、いいえ)、ステップS502に処理が進む。
上記ステップS502乃至S505の処理は、補機電池30の電流値が第1の車載負荷21で消費される暗電流に基づいて設定される所定の閾値以下になるまで繰り返し実施される。なお、処理を繰り返す間隔は、任意に設定することが可能である(例えば、30秒に1回)。
(ステップS505)
固着判定部55は、IGSW信号がオン状態で固定される故障が生じていると判断する。IGSW信号の故障が判断されると、ステップS303に処理が進む。以降の図5Bに示すステップS301からS311までの各処理は、図3でそれぞれ説明したとおりである。
このように、本実施形態の応用例のリレー故障診断処理によれば、IGSW信号にオン状態で固定される故障が生じていたとしても、全固体電池40から第1の車載負荷21に暗電流を供給している間に補機電池30に用いられた第1のリレー31の故障診断処理を実施することができる。なお、IGSW信号にオフ状態で固定される故障が生じている場合には、上記ステップS501の判断からステップS301を直ちに実行することで、問題なく第1のリレー31の故障診断処理を実施することができる。
<作用・効果>
以上のように、本開示の一実施形態に係る車載システムでは、車載負荷に電力を供給する補機電池と並列的に全固体電池を接続する構成を採用する。そして、車両のイグニッションスイッチがOFFのときには、全固体電池から駐車中に電力供給が必要な車載負荷に暗電流を供給している間に、補機電池に用いられたリレーの故障診断処理を実施する。この処理により、車載負荷への暗電流供給を停止することなく、補機電池に用いられたリレーの故障を診断することが可能となる。
以上、本開示技術の一実施形態を説明したが、本開示は、車載システムだけでなく、プロセッサとメモリを備えた車載システムが実行する方法、その方法のプログラム、そのプログラムを記憶したコンピューター読み取り可能な非一時的な記録媒体、あるいは車載システムを搭載した車両などとして捉えることが可能である。
本開示の車載システムは、暗電流を供給する電池に用いられたリレーの故障診断を実施したい場合に利用可能である。
1、2 車載システム
10 外部充電器
20 車両
21 第1の車載負荷
22 第2の車載負荷
23 バッテリーパック
30 補機電池
31 第1のリレー
32 電池状態検出部
40 全固体電池
41 第2のリレー
42 第3のリレー
43 第4のリレー
50 電池制御部
51 第1のリレー制御部
52 第2のリレー制御部
53 電圧値取得部
54 電流値取得部
55 固着判定部
56 第3/第4のリレー制御部

Claims (1)

  1. 車両の駐車時に電力の供給が必要な車載負荷と、
    第1のリレーを介して前記車載負荷に電力供給可能に接続される補機電池と、
    第2のリレーを介して前記車載負荷に電力供給可能に接続される全固体電池と、
    前記第1のリレー及び前記第2のリレーの動作を制御する制御部と、を含む車載システムであって、
    前記補機電池の状態を示す物理量を検出する検出部と、
    前記制御部によって前記第2のリレーをクローズ状態にする制御が行われた後に前記第1のリレーをオープン状態にする制御が行われたときに、前記検出部で検出された前記物理量に基づいて、前記第1のリレーが前記クローズ状態で固着しているか否かを判定する固着判定部と、を備える、車載システム。
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