JP2023081081A - 面状光源の製造方法、面状光源 - Google Patents

面状光源の製造方法、面状光源 Download PDF

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Abstract

【課題】面状光源において、壁部と基板との接着信頼性を向上する。【解決手段】本面状光源の製造方法は、基板上に、複数の光源を配置する工程と、壁部で囲まれた領域を複数備えた網状の区画部材を準備する工程と、前記区画部材を、平面視で各々の前記壁部が前記光源を取り囲むように、光反射樹脂で前記基板に接着する工程と、を有し、前記接着する工程では、前記光反射樹脂は、前記壁部の側面の少なくとも一部と、前記基板の表面の一部と、を接着する。【選択図】図2

Description

本開示は、面状光源の製造方法、及び面状光源に関する。
従来、複数のLED素子が実装された配線基板と、LED素子を囲む壁部とを備え、LED素子からの出射光を壁部の側面で反射させる面状光源が知られている。壁部は、接着等により配線基板に固定されている。
特開2018-200375号公報
本開示は、面状光源において、壁部と基板との接着信頼性を向上することを目的とする。
本開示の一実施形態に係る面状光源の製造方法は、基板上に、複数の光源を配置する工程と、壁部で囲まれた領域を複数備えた網状の区画部材を準備する工程と、前記区画部材を、平面視で各々の前記壁部が前記光源を取り囲むように、光反射樹脂で前記基板に接着する工程と、を有し、前記接着する工程では、前記光反射樹脂は、前記壁部の側面の少なくとも一部と、前記基板の表面の一部と、を接着する。
また、本開示の一実施形態に係る面状光源は、複数の光源が配置された基板と、壁部で囲まれた領域を複数備えた網状の区画部材と、前記区画部材を前記基板に接着する光反射樹脂と、を有し、前記区画部材は、平面視において各々の前記壁部が前記光源を取り囲み、前記光反射樹脂は、前記壁部の側面の少なくとも一部と、前記基板の表面の一部と、の間に位置する。
本開示の一実施形態によれば、面状光源において、壁部と基板との接着信頼性を向上できる。
第1実施形態に係る面状光源を例示する平面図である。 第1実施形態に係る面状光源を例示する、図1のII-II線における部分拡大断面図である。 壁部の側面において光反射樹脂に被覆される領域について説明する図である。 図2の光源及びその近傍の部分拡大断面図である。 面状光源における光源の構成例について説明する図である。 第1実施形態に係る面状光源の製造工程を例示する模式図(その1)である。 第1実施形態に係る面状光源の製造工程を例示する模式図(その2)である。 第1実施形態に係る面状光源の製造工程を例示する模式図(その3)である。 第1実施形態に係る面状光源の製造工程を例示する模式図(その4)である。 第1実施形態に係る面状光源の製造工程を例示する模式図(その5)である。 第1実施形態に係る面状光源の製造工程を例示する模式図(その6)である。 第1実施形態の変形例に係る面状光源を例示する部分拡大断面図(その1)である。 第1実施形態の変形例に係る面状光源を例示する部分拡大断面図(その2)である。 第1実施形態の変形例に係る面状光源を例示する部分拡大断面図(その3)である。 第2実施形態に係る面状光源を例示する部分拡大断面図(その1)である。 第2実施形態に係る面状光源を例示する部分拡大断面図(その2)である。 第3実施形態に係る液晶ディスプレイ装置を例示する構成図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、及びそれらの用語を含む別の用語)を用いる。しかし、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が制限されるものではない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一もしくは同等の部分または部材を示す。
更に、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための面状光源等を例示するものであって、本発明を以下に限定するものではない。また、以下に記載されている構成部品の寸法、材料、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また、一の実施形態において説明する内容は、他の実施形態や変形例にも適用可能である。また、図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張している場合がある。さらに、図面が過度に複雑になることを避けるために、一部の要素の図示を省略した模式図を用いたり、断面図として切断面のみを示す端面図を用いたりすることがある。
〈第1実施形態〉
(面状光源1)
図1は、第1実施形態に係る面状光源を例示する平面図である。図2は、第1実施形態に係る面状光源を例示する、図1のII-II線における部分拡大断面図である。図1及び図2には、参考のため、互いに直交するX軸、Y軸、及びZ軸が示されている。以降の図においても、互いに直交するX軸、Y軸、及びZ軸を示す場合がある。
図1及び図2に示すように、面状光源1は、基板10と、光源20と、区画部材30と、光反射樹脂40とを有する面発光型の発光装置である。
基板10は、例えば、平面視において矩形状である。基板10には、複数の光源20が配置されている。本実施形態では、基板10に32個の光源20が配置されているが、これは一例であり、基板10には任意の個数の光源20が配置されてよい。
区画部材30は、基板10の光源20と同一側に配置されている。区画部材30は、第1方向に延在する複数の第1壁部31と、第1方向と交差する第2方向に延在する複数の第2壁部32とを有している。図1の例では、第1方向はX方向であり、第2方向はY方向である。つまり、図1の例では、第1方向と第2方向とは直交している。第1壁部31と第2壁部32は、一体に形成されていてよく、別体で形成されていてもよい。
領域30Sは、平面視において、対向する2つの第1壁部31及び対向する2つの第2壁部32に囲まれた領域である。領域30Sは、第1方向及び第2方向に複数配置される。図1の例では、領域30Sは、X方向及びY方向に複数配置されている。光源20は、領域30S内にそれぞれ配置される。このように、区画部材30は、第1壁部31及び第2壁部32で囲まれた領域30Sを複数備えた網状(メッシュ状)の部材であり、平面視において各々の第1壁部31及び第2壁部32が光源20を取り囲む。
なお、網状とは、第1方向及び第2方向に伸びる壁部により複数の領域が形成された形状をいう。壁部は、第1方向又は第2方向に対して直線状である。また、壁部は、屈曲又は湾曲する部分を含んでもよい。壁部により形成される領域の形状としては、平面視で正方形である。また、壁部により形成される領域の形状は、長方形、六角形、円形、楕円形等が挙げられる。1つの区画部材において、壁部により形成される領域の形状は、例えばすべてが正方形であるなど、全てが同じ形状であってよく、また、これらのうちの2以上の形状が混在してもよい。
区画部材30は、第1壁部31の幅方向(図1ではYZ平面に平行な方向)に切断した縦断面において、第1壁部31が厚さ方向の最下部とは別の位置に最大幅部を有し、かつ第1壁部31の幅が最大幅部から最下部に近付くにしたがって漸減している。第1壁部31の縦断面において、第1壁部31の幅は、最大幅部から最上部に近付くにしたがって漸減してもよい。以降、第1壁部31の幅方向に切断した縦断面を、単に第1壁部31の縦断面と称する場合がある。また、第1壁部31の幅方向に切断した縦断面における第1壁部31の形状を、単に第1壁部31の縦断面形状と称する場合がある。
区画部材30は、第2壁部32の幅方向(図1ではXZ平面に平行な方向)に切断した縦断面(例えば、図2に示す縦断面)において、第2壁部32が厚さ方向の最下部とは別の位置に最大幅部を有し、かつ第2壁部32の幅が最大幅部から最下部に近付くにしたがって漸減している。第2壁部32の縦断面において、第2壁部32の幅は、最大幅部から最上部に近付くにしたがって漸減してもよい。以降、第2壁部32の幅方向に切断した縦断面を、単に第2壁部32の縦断面と称する場合がある。また、第2壁部32の幅方向に切断した縦断面における第2壁部32の形状を、単に第2壁部32の縦断面形状と称する場合がある。
第1壁部31の縦断面形状及び第2壁部32の縦断面形状は、例えば、それぞれ円形である。第1壁部31の縦断面形状及び第2壁部32の縦断面形状は、例えば、それぞれ楕円形であってもよい。第1壁部31の縦断面形状は、第2壁部32の縦断面形状と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
第1壁部31及び第2壁部32の縦断面における第1壁部31及び第2壁部32の最大幅部の幅Wは、例えば、0.1mm以上5.0mm以下程度とすることができる。なお、第1壁部31及び第2壁部32は、内部に空洞を有してもよいが、その場合、第1壁部31及び第2壁部32の最大幅は、第1壁部31及び第2壁部32の外側面により決定される。つまり、第1壁部31及び第2壁部32が内部に空洞を有している場合も有していない場合も、最大幅部の幅は同一である。
光反射樹脂40は、区画部材30を基板10に接着する。光反射樹脂40は、第1壁部31及び第2壁部32の側面の少なくとも一部と、基板10の表面の一部との間に位置する。
なお、第1壁部31の縦断面形状が円形又は楕円形である場合、第1壁部31は、長手方向の両端面を除く表面を側面と定義することができる。また表面のうち最も下に位置する部分を底面としてもよい。同様に、第2壁部32の縦断面形状が円形又は楕円形である場合、第2壁部32は、長手方向の両端面を除く表面を側面と定義することができる。また表面のうち最も下に位置する部分を底面としてもよい。
光反射樹脂40は、第1壁部31の縦断面において、最大幅部よりも最下部側に位置する第1壁部31の側面の少なくとも一部と、基板10の表面の一部との間に位置することが好ましい。また、光反射樹脂40は、第2壁部32の縦断面において、最大幅部よりも下側に位置する第2壁部32の側面の少なくとも一部と、基板10の表面の一部との間に位置することが好ましい。これにより、光反射樹脂40は、基板10と第1壁部31及び第2壁部32とを十分な強度で接着できる。
光反射樹脂40は、第1壁部31の縦断面において、少なくとも最大幅部よりも最下部側に位置する第1壁部31の側面の全体を被覆してもよい。また、光反射樹脂40は、第2壁部32の縦断面において、少なくとも最大幅部よりも下側に位置する第2壁部32の側面の全体を被覆してもよい。これにより、光反射樹脂40は、基板10と第1壁部31及び第2壁部32とをさらに十分な強度で接着できる。
光反射樹脂40は、第1壁部31の縦断面において、最大幅部よりも最上部側に位置する第1壁部31の側面の少なくとも一部を被覆してもよい。また、光反射樹脂40は、第2壁部32の縦断面において、少なくとも最大幅部よりも上側に位置する第2壁部32の側面の少なくとも一部を被覆してもよい。これにより、光反射樹脂40は、基板10と第1壁部31及び第2壁部32とをさらに十分な強度で接着できる。
図3に示すように、光反射樹脂40は、第1壁部31及び第2壁部32の側面の全体を被覆してもよい。これにより、光反射樹脂40は、基板10と第1壁部31及び第2壁部32とをさらに十分な強度で接着できる。また、第1壁部31及び第2壁部32の反射率が光反射樹脂40の反射率よりも低い場合に、光源20を囲む部分の反射率を向上できるため、区画部材30及び光反射樹脂40をリフレクタとして使用する場合に好適である。
光反射樹脂40は、断面視において、下側ほど幅が広いことが好ましい。すなわち、光反射樹脂40は、第1壁部31及び第2壁部32から離れるにつれて厚さが漸減し、第1壁部31及び第2壁部32から最も遠い部分で最も薄くなる形状であることが好ましい。これにより、光源20から出射される光を上方や側方に反射させることができるため、面状光源1における輝度ムラや色ムラの発生を抑制できる。なお、光反射樹脂40は、第1壁部31及び第2壁部32から離れるにしたがって厚さが直線状に漸減する形状であってもよいし、凹型の曲線状や凸型の曲線状に漸減する形状であってもよい。
以下、面状光源1を構成する各要素について詳説する。
(基板10)
図4は、図2の光源及びその近傍の部分拡大断面図である。基板10は、複数の光源20を載置するための部材である。図4に示すように、基板10は、基材11と、基材11の上面11aに配置される導体配線18A及び18Bとを少なくとも含む。導体配線18A及び18Bは、発光素子21を含む光源20に電力を供給するためのものである。基板10は、さらに基材11の上面11aと、導体配線18A及び18Bのうち、発光素子21と電気的な接続を行わない領域の一部とに、被覆部材15を有してよい。
基板10の材料としては、少なくとも一対の導体配線18A及び18Bを絶縁分離できるものであればよく、例えば、セラミックス、樹脂、複合材料等が挙げられる。樹脂としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、BTレジン、ポリフタルアミド(PPA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等が挙げられる。複合材料としては、上述した樹脂に、ガラス繊維、TiO、Al、SiO、ZrO、MgO、ZnO等の反射部材を混合したもの、ガラス繊維強化樹脂(ガラスエポキシ樹脂)、金属部材に絶縁層を被覆した金属基板等が挙げられる。
基板10の厚さは適宜選択できる。基板10は、ロール・ツー・ロール方式で製造可能なフレキシブル基板またはリジット基板の何れであってもよい。リジット基板は湾曲可能な薄型リジット基板であってもよい。導体配線18A及び18Bは、導電性部材であれば材料は特に限定されず、回路基板等の配線層として通常に使用される材料を用いることができる。
被覆部材15は、絶縁性の材料によって構成されていることが好ましい。被覆部材15の材料としては、基板10の材料として例示したものと同様のものが挙げられる。被覆部材15として、上述した樹脂に反射部材又は多数の気泡を含有させたものを用いることにより、光源20から放出された光が反射されて、面状光源1の光取り出し効率を向上させることができる。特に、後述の封止部材22と光反射樹脂40との間に隙間がある場合に有効である。
(光源20)
光源20は、光を発する部材であり、例えば、自ら光を発する発光素子そのもの、発光素子を透光性樹脂等で封止したもの、発光素子がパッケージングされた表面実装型の発光装置(LEDともいう)等を包含する。発光素子21は、例えば、青色光を出射するものを用いることができる。光源20としては、例えば、図4に示すように、発光素子21を封止部材22で被覆したものが挙げられる。また光源20には、蛍光体を含むものが挙げられる。蛍光体を含むことで、例えばマゼンタ色や白色など、発光素子そのものが発する色と異なる色を発光することができる。白色では、昼白色や電球色など種々の色温度の発光をすることができる。
また、図4に示すように、光源20は1つの発光素子21を有するものでもよく、図5に示すように、複数個の発光素子21を有するものでもよい。この場合、例えば、1つの領域30Sに同一色の2つ以上の発光素子が配置されてもよい。あるいは、1つの領域30Sに赤色、緑色、及び青色の発光素子を含む複数の発光素子が配置されてもよい。あるいは、1つの領域30Sに、蛍光体を含んで昼白色を発光する光源と、蛍光体を含んで電球色を発光する光源とが配置されていてもよい。
光源20のうち、発光素子を透光性樹脂等で封止したものとしては、発光素子21の側面を囲う光反射性材料を含む樹脂と、発光素子21の上面及び光反射性材料を含む樹脂の上面を覆う透光性部材とを含む構成としてもよい。あるいは、光源20は、発光素子21の上面を覆う透光性部材と、発光素子21の側面及び透光性部材の側面を囲う光反射性材料を含む樹脂とを含む構成としてもよい。あるいは、光源20は、発光素子21の側面と上面とを一体に覆う透光性部材を含む構成としてもよい。ここでいずれの透光性部材も、蛍光体を含む透光性部材とすることができる。いずれの光源の構成においても、さらに上面に第2の透光性部材を設けることもできる。第2の透光性部材は、光拡散材を含む透光性部材とし、濃度や厚みを調整することで、バットウイング配光の光源とすることができる。発光素子21と透光性部材との間には、発光素子21と透光性部材とを接着する透光性の接着部材が設けられてもよい。
光源20は、区画部材30の各領域30Sにおいて輝度ムラを少なく光らせるために、広配光であることが好ましい。特に、光源20の各々がバットウイング配光特性を有していることが好ましい。これにより光源20の真上方向に出射される光量を抑制して、各々の光源20の配光を広げ、広げた光を区画部材30及び光反射樹脂40に照射することにより、各領域30Sにおける輝度ムラを抑制できる。
ここでバットウイング配光特性とは、光軸OAを0度として、0度よりも配光角の絶対値が大きい角度において0度よりも発光強度が強い発光強度分布を有するものと定義される。なお、光軸OAとは、図4に示すように、光源20の中心を通り、基材11の上面11aと垂直に交わる線で定義されるものとする。
特に、バットウイング配光特性を有する光源20としては、例えば、図4に示すように、上面に光反射膜23を有する発光素子21を用いたものが挙げられる。発光素子21の上面に光反射膜23を設けることで、発光素子21の上方向への光のほとんどが光反射膜23で反射されて発光素子21の直上の光量が抑制され、バットウイング配光特性を得られる。バットウイング配光とするためにレンズを別途組み合わせてもよい。
光反射膜23は、銀、銅等の金属膜、樹脂に反射部材を含有させたもの、これらの組み合わせ等の何れでもよい。樹脂に含有する反射部材としては、TiO、Al、SiO、ZrO、MgO、ZnO等が挙げられる。また、光反射膜23は、誘電体多層膜(DBR膜)であってもよい。具体的には、光反射膜23の反射率は、垂直入射よりも斜め入射の方が低くなるように設定することが好ましい。これにより、発光素子21の直上における輝度の変化が緩やかになり、発光素子21の直上が暗点になる等、極端に暗くなることを抑制できる。
光源20としては、例えば、基板10に実装された発光素子21の高さが、100μm~500μmのものが挙げられる。光反射膜23の厚みは、0.1μm~3.0μmのものが挙げられる。封止部材22を含めても、光源20の厚みは、0.5mm~2.0mm程度とすることができる。
複数の光源20は、互いに独立して駆動可能であり、光源20ごとの調光制御(例えば、ローカルディミングまたはハイダイナミックレンジ)が可能となるように、基板10上で配線されていることが好ましい。
発光素子21としては、公知のものを利用できる。例えば、発光素子21として発光ダイオードを用いることができる。発光素子21は、任意の波長のものを選択できる。例えば、青色、緑色の発光素子としては、GaN、InGaN、AlGaN、AlInGaN等の窒化物系半導体を用いたものを用いることができる。また、赤色の発光素子としては、GaAlAs、AlInGaP等を用いることができる。更に、これ以外の材料からなる半導体発光素子を用いてもよい。用いる発光素子の組成及び発光色、大きさ、個数等は目的に応じて適宜選択できる。
発光素子21は、図4に示すように、基材11の上面11aに設けられた正負一対の導体配線18A及び18Bに跨るように、接合部材19を介してフリップチップ実装されたものが挙げられる。ただし、発光素子21はフリップチップ実装のみならず、フェイスアップ実装されたものでもよい。
接合部材19は、発光素子21を基板または導体配線に接合するための部材であり、絶縁性の樹脂または導電性の部材等が挙げられる。図4に示すようなフリップチップ実装の場合は導電性の部材が用いられる。具体的にはAu含有合金、Ag含有合金、Pd含有合金、In含有合金、Pb-Pd含有合金、Au-Ga含有合金、Au-Sn含有合金、Sn含有合金、Sn-Cu含有合金、Sn-Cu-Ag含有合金、Au-Ge含有合金、Au-Si含有合金、Al含有合金、Cu-In含有合金、金属とフラックスの混合物等が挙げられる。
封止部材22は、発光素子21を外部環境から保護するとともに、発光素子21から出射される光を光学的に制御する(例えば、バッドウィング配光特性を得る)等の目的で、発光素子21を被覆する。封止部材22は透光性の材料で構成されている。封止部材22の材料としては、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂またはそれらを混合した樹脂等の透光性樹脂、ガラス等を用いることができる。これらのうち、耐光性及び成形のしやすさを考慮して、シリコーン樹脂を用いることが好ましい。封止部材22には、発光素子21からの光を拡散させるための拡散剤、発光素子21の発光色に対応した着色剤等を含んでもよい。拡散剤及び着色剤等は、当該分野で公知のものを使用できる。
封止部材22は、基板10と直接接触することができる。封止部材22の形状としては、例えば、略半球形状、断面視において縦長の凸形状、断面視において偏平な凸形状、平面視で円形状または楕円形状等が挙げられるが、これに限定されない。ここで、縦長の凸形状とは、断面視において、基材11の上面11aに平行な方向の最大長さよりも、基材11の上面11aに垂直な方向の最大長さが長い形状である。また、偏平な凸形状とは、断面視において、基材11の上面11aに垂直な方向の最大長さよりも、基材11の上面11aに平行な方向の最大長さが長い形状である。封止部材22は、発光素子21の下面と基材11の上面11aとの間に配置されてもよい。
光源20の透光性部材が蛍光体を含む場合、蛍光体としては、また、蛍光体としては、イットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(例えば、Y(Al,Ga)12:Ce)、ルテチウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(例えば、Lu(Al,Ga)12:Ce)、テルビウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(例えば、Tb(Al,Ga)12:Ce)、CCA系蛍光体(例えば、Ca10(POl2:Eu)、SAE系蛍光体(例えば、SrAl1425:Eu)、クロロシリケート系蛍光体(例えば、CaMgSi16Cl:Eu)、βサイアロン系蛍光体(例えば、(Si,Al)(O,N):Eu)、αサイアロン系蛍光体(例えば、Mz(Si,Al)12(O,N)16:Eu(但し、0<z≦2であり、MはLi、Mg、Ca、Y、およびLaとCeを除くランタニド元素))、SLA系蛍光体(例えば、SrLiAl:Eu)、CASN系蛍光体(例えば、CaAlSiN:Eu)若しくはSCASN系蛍光体(例えば、(Sr,Ca)AlSiN:Eu)等の窒化物系蛍光体、KSF系蛍光体(例えば、KSiF:Mn)、KSAF系蛍光体(例えば、K(Si,Al)F:Mn)若しくはMGF系蛍光体(例えば、3.5MgO・0.5MgF・GeO:Mn)等のフッ化物系蛍光体、ペロブスカイト構造を有する蛍光体(例えば、CsPb(F,Cl,Br,I))、または、量子ドット蛍光体(例えば、CdSe、InP、AgInS又はAgInSe)等を用いることができる。
(区画部材30)
区画部材30は、基板10上に配置されている。また、区画部材30は、光反射樹脂40が接着部材となって、基板10に接着されている。区画部材30は、区画内(第1壁部31と第2壁部32とに囲まれた領域)に光源20が配置されて、区画から上方に出射される光の輝度ムラを低減するものである。区画部材30は、光反射性の樹脂から形成されていてよい。具体的には、TiO、Al、SiO、ZrO、MgO、ZnO等の反射部材を含有する樹脂を用いることが好ましい。また、光反射性を有しない樹脂から形成されていてもよい。さらに、金属性のワイヤや、複数の開口が設けられた金属板を用いてもよい。ワイヤや金属板の具体的な材料としては、Ag、Al、Auなどが挙げられる。さらに区画部材30は、これらの樹脂や金属の表面に光反射性を有する膜を形成することもできる。光反射性を有する膜は、樹脂や金属であってよい。また、区画部材30として金属製のワイヤを用いる場合は、ある方向に延在する複数の第1ワイヤと、これに交差する方向に延在する複数の第2ワイヤとを編み込むように形成されたものを用いることができる。この場合、第1ワイヤから第1壁部が形成され、第2ワイヤから第2壁部が形成されることから、第1壁部と第2壁部とが別体で形成された区画部材30となる。
区画部材30自体が光反射性を有することにより、光源20からの出射光に対する反射率を高くできるため、区画部材30をリフレクタとして好適に用いることができる。
区画部材30自体が光反射性を有していない場合は、区画部材30の側面の全体が光反射樹脂40で被覆されていることが好ましい。
区画部材30において、隣接する第1壁部31間のピッチ及び隣接する第2壁部32間のピッチは、用いる光源20の大きさ、意図する面状光源1の大きさ等によって適宜調整できる。隣接する第1壁部31間のピッチ及び隣接する第2壁部32間のピッチとしては、例えば、1mm~50mmが挙げられ、5mm~20mmが好ましく、6mm~15mmがより好ましい。なおピッチは、隣接する第1壁部31において、それぞれの壁部の断面視における幅方向の中心間の距離とする。また第2壁部32においても同様に、それぞれの壁部の断面視における幅方向の中心間の距離とする。また、区画部材30自体の高さH、つまり、第1壁部31及び第2壁部32の各々のZ方向の長さは、8mm以下が好ましく、より薄型の面状光源1とする場合は1mm~4mm程度であることが好ましい。
区画部材30において、領域30Sの数は、面状光源1のサイズに応じて任意に設定することができる。区画部材30は、光反射性を有していることが好ましい。区画部材30は、例えば、光反射性の樹脂から形成することができる。これにより、第1壁部31及び/又は第2壁部32の一部が光反射樹脂40から露出している場合も、光源20から出射される光を第1壁部31及び/又は第2壁部32によって効率よく反射させることができる。この場合、区画部材30は、光源20からの出射光に対する反射率が70%以上となるように設定されることが好ましい。
(光反射樹脂)
光反射樹脂40は、基板10と区画部材30とを接着する接着部材である。また、光反射樹脂40は、光源20からの光を効率よく反射可能な部材であり、光源20の周囲を取り囲むように設けられる。光反射樹脂40は、封止部材22と接触してもよいし、接触しなくてもよい。光反射樹脂40は、封止部材22と接触することが好ましい。これにより光源20から出射される光を効率よく反射させることができる。光反射樹脂40を構成する具体的な材料としては絶縁性部材が好ましく、また、光源20からの光や外光などが透過や吸収しにくい部材が好ましい。光反射樹脂40としては、例えば、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂を用いることができる。より具体的には、光反射樹脂40は、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、BTレジン、PPA、シリコーン樹脂などの樹脂を母体とし、光源20からの光を吸収しにくくかつ母体となる樹脂に対して屈折率差の大きい反射部材の粉末を母体に分散したものが好ましい。これにより、光源20からの光を効率よく光を反射させることができる。母体に分散させる反射部材としては、例えば、TiO、Al、SiO、ZrO、MgO、ZnO等が挙げられる。
(面状光源の製造方法)
面状光源1の製造方法は、基板上に、複数の光源を配置する工程と、壁部で囲まれた領域を複数備えた網状の区画部材を準備する工程と、区画部材を、平面視で各々の壁部が光源を取り囲むように、光反射樹脂で基板に接着する工程とを有する。また、接着する工程では、光反射樹脂は、壁部の側面の少なくとも一部と、基板の表面の一部とを接着する。
図6~図11は、第1実施形態に係る面状光源の製造工程を例示する模式図である。以下、図6~図11を参照しながら、面状光源1の製造方法について説明する。
(工程1)
工程1では、図6に示すように、基板10上に、複数の光源20を配置する。最初に、基材11の上面11aに、導体配線18Aと導体配線18Bとを交互に所定間隔で配置し、例えば行列方向に整列させて基板10を得る。導体配線18A及び18Bの形成方法としては、例えば、めっき法や気相成膜法(スパッタリング、イオンプレーティング、電子ビーム蒸着、真空蒸着、化学蒸着等)が挙げられる。導体配線18A及び18Bは、基材11の上面11aに金属箔等を接着し、エッチングによりパターニングすることで形成してもよい。
次に、必要に応じて、基材11の上面11aと、導体配線18A及び18Bのうち、発光素子21と電気的な接続を行わない領域の一部とを、被覆部材15で被覆する。被覆部材15は、例えば、導体配線18A及び18Bの一部が露出するように、マスク等を用いたスクリーン印刷法により形成することができる。被覆部材15は、インクジェット法や、樹脂シートの貼り合わせ等の方法で形成してもよい。なお、基板10は、購入により準備してもよい。
次に、発光素子21を複数準備する。各発光素子21は、上面に光反射膜23を有していてもよい。そして、各発光素子21の2つの電極がそれぞれ接合部材19に接するように、基板10上に各発光素子21を配置する。続いて、リフロー炉内で接合部材19を溶融させ、各発光素子21の一方の電極と導体配線18Aとを接合部材19で接続すると共に、他方の電極と導体配線18Bとを接合部材19で接続する。次に、印刷法やディスペンサによる塗布等により、各発光素子21を被覆する封止部材22を形成し、加熱処理や光照射によって硬化させる。これにより、基板10上に複数の光源20が配置される。
(工程2)
工程2では、図7に示すように、第1壁部31と第2壁部32で囲まれた領域30Sを複数備えた網状の区画部材30を準備する。区画部材30は、第1壁部31の幅方向に切断した縦断面において、第1壁部31が厚さ方向の最下部とは別の位置に最大幅部を有し、かつ第1壁部31の幅が最大幅部から最下部に近付くにしたがって漸減していることが好ましい。第1壁部31の縦断面において、第1壁部31の幅は、最大幅部から最上部に近付くにしたがって漸減してもよい。第1壁部31の縦断面において、第1壁部31は、例えば円形又は楕円形である。
また、区画部材30は、第2壁部32の幅方向に切断した縦断面において、第2壁部32が厚さ方向の最下部とは別の位置に最大幅部を有し、かつ第2壁部32の幅が最大幅部から最下部に近付くにしたがって漸減していることが好ましい。第2壁部32の縦断面において、第2壁部32の幅は、最大幅部から最上部に近付くにしたがって漸減してもよい。第2壁部32の縦断面において、第2壁部32は、例えば円形又は楕円形である。
区画部材30は、樹脂を用いる場合は、例えば、樹脂を射出成形して作製することができる。樹脂を射出成形したあと、樹脂の表面に、光反射性を有する膜を形成することもできる。この膜が樹脂である場合は、例えば反射材を含有する樹脂に浸漬して形成することができる。またこの膜が金属である場合は、例えば蒸着法により形成することができる。なお、区画部材30は、購入により準備してもよい。
(工程3)
工程3では、図8~図11に示すように、区画部材30を、平面視で各々の第1壁部31と第2壁部32が光源20を取り囲むように、光反射樹脂40で基板10に接着する。まず、図8~図10に示すように、基板10の上面の区画部材30が配置される位置に、例えば格子状に光反射樹脂40を形成する。ここでは、樹脂吐出装置500を使用して光反射樹脂40を形成する方法を例示する。
樹脂吐出装置500は、例えば、固定された基板10の上側において、基板10に対して上下方向或いは水平方向などに移動(可動)させることができる。樹脂吐出装置500が備え付けられた本体(図示せず)には、主として、樹脂を入れておくシリンジや、吐出圧力を制御するレギュレータ等が装備される。本明細書においては、他の部分を省略し、樹脂が吐出されるノズル510を樹脂吐出装置500として図示しており、主としてこの部分を用いて以下の工程を説明する。なお、図8及び図9では樹脂吐出装置500を1つ用いた例を示して説明しているが、これに限らず、樹脂吐出装置500は本体に対して複数設けることがでる。これによって、複数の光反射樹脂を同時に形成させることができる。
吐出する樹脂の線幅は0.2mm~2.0mmが好ましく、0.5mm~1.0mmがより好ましい。このとき、複数の吐出口を持つノズルを用いて1つの壁部に対して複数本の描画を行ってもよい。また、1つの壁に対して複数回の描画を行い、複数段に重ねてもよい。
まず、図8に示すように、Y方向に平行に配置された複数列の未硬化の光反射樹脂40Aを形成する。具体的には、例えば、樹脂吐出装置500を、Y方向に平行な第1方向1aに進むように移動させて1列目の光反射樹脂40Aを形成する。樹脂吐出装置500をX方向に所定量移動させた後、再び、樹脂吐出装置500を、第1方向1aに進むように移動させて2列目の光反射樹脂40Aを形成する。これを繰り返すことで、Y方向に伸びる未硬化の光反射樹脂40AをX方向に所定間隔で形成できる。なお、樹脂吐出装置500を第1方向1aに進むように移動させた後、次の列では樹脂吐出装置500を第1方向1aと反対方向に進むように移動させてもよい。
次に、図9に示すように、X方向に平行に配置された複数行の未硬化の光反射樹脂40Bを形成する。具体的には、例えば、樹脂吐出装置500を、X方向に平行な第2方向1bに進むように移動させて1行目の光反射樹脂40Bを形成する。樹脂吐出装置500をY方向に所定量移動させた後、再び、樹脂吐出装置500を、第2方向1bに進むように移動させて2行目の光反射樹脂40Bを形成する。これを繰り返すことで、X方向に伸びる未硬化の光反射樹脂40BをY方向に所定間隔で形成できる。なお、樹脂吐出装置500を第2方向1bに進むように移動させた後、次の行では樹脂吐出装置500を第2方向1bと反対方向に進むように移動させてもよい。
図8及び図9に示す樹脂を描画して形成する工程により、基板10の上面の区画部材30が配置される位置に未硬化の光反射樹脂40A及び40Bが形成される。図10に、図9に示す基板10等を光源20の中心を通りXZ平面に平行な方向に切断した断面図を示す。なお、図8及び図9に示す工程において、樹脂吐出装置500の移動速度は、用いる樹脂の粘度や温度等に応じて適宜調整することができる。形成された複数の光反射樹脂40A及び40Bがそれぞれ略同じ幅となるようにするには、少なくとも樹脂を吐出中は一定の速度で移動させることが好ましい。樹脂吐出装置500の移動中に樹脂の吐出を一時中断する場合などは、その間の移動速度は変更することもできる。樹脂の吐出量についても、一定とすることが好ましい。さらに、樹脂吐出装置500の移動速度と樹脂の吐出量ともに、一定とすることが好ましい。樹脂の吐出量の調整は、吐出時にかかる圧力等を一定にする等により調整できる。
この区画部材30の形成方法は、例えば、上面が平坦な支持体を準備し、支持体の上面に図8及び図9に示した方法により未硬化の樹脂を網状に形成することもできる。支持体上で樹脂を硬化させた後、樹脂を支持体から剥離する。これにより、樹脂製の区画部材30が出来上がる。出来上がった区画部材30は、支持体と接していた側を基板10側に向けて基板10に搭載してよいし、支持体と接していた側を基板10とは反対側に向けて基板10に搭載してもよい。
次に、図11に示すように、未硬化の光反射樹脂40A及び40B上に区画部材30を配置し、矢印方向に加圧する。例えば、区画部材30の下側が基板10上に形成された被覆部材15の上面と接するまで区画部材30を加圧し、その後、光反射樹脂40A及び40Bを硬化させる。例えば、光反射樹脂40A及び40Bに熱硬化性樹脂を用いて、光反射樹脂40A及び40Bを硬化温度以上に加熱して硬化させ、光反射樹脂40を形成する。
光反射樹脂40は、第1壁部31及び第2壁部32の側面の少なくとも一部と、基板10の表面の一部とを接着する。光反射樹脂40は、最大幅部よりも下側に位置する第1壁部31及び第2壁部32の側面の少なくとも一部と、基板10の表面の一部とを接着することが好ましい。
このように、面状光源1において、光反射樹脂40は、第1壁部31及び第2壁部32の側面の少なくとも一部と、基板10の表面の一部とを接着する。これにより、光反射樹脂40が第1壁部31及び第2壁部32並びに基板10と広い面積で接することができるため、第1壁部31及び第2壁部32と基板10との接着信頼性を向上できる。また、光源20の発する光が光反射樹脂40で反射されるため、面状光源1の輝度を向上できる。
なお、区画部材30を光反射樹脂40で基板10に接着する工程は、図8~図10に示した工程には限定されない。例えば、図7に示す区画部材30を、第1壁部31及び第2壁部32が各光源20を取り囲むように基板10上に直接配置し、その後、基板10の上方から、樹脂吐出装置500を用いて、区画部材30に光反射樹脂40を吐出してもよい。
あるいは、あらかじめ区画部材30に未硬化の光反射樹脂を浸漬し、未硬化の光反射樹脂を浸漬した区画部材30を基板10上に配置した後、未硬化の光反射樹脂を硬化させて光反射樹脂40を形成してもよい。未硬化の光反射樹脂を浸漬した区画部材30を基板10上に配置すると、未硬化の光反射樹脂が区画部材30の基板10に近い側で広がるため、例えば、断面視において、区画部材30の下側ほど幅が広くなる。その状態で未硬化の光反射樹脂を硬化させることで、例えば図2に示す形状の光反射樹脂40が形成される。
〈第1実施形態の変形例〉
第1実施形態の変形例では、区画部材における第1壁部及び第2壁部の縦断面形状のバリエーションを示す。図12~図14は、第1実施形態の変形例に係る面状光源を例示する部分拡大断面図である。図12~図14では、図2に対応する断面を示している。
図12に示す区画部材30Aのように、第2壁部32の縦断面形状は、第2壁部32の最大幅部が第2壁部32の最上部に位置し、第2壁部32の最小幅部が第2壁部32の最下部に位置してもよい。この場合、第2壁部32の幅が最大幅部から最下幅部に近付くにしたがって漸減してもよい。図示しない第1壁部31の縦断面形状についても同様である。第1壁部31及び第2壁部32の縦断面形状は、例えば、円錐台を上下反転させた形状である。なお、第1壁部31及び第2壁部32の側面は、平面であってもよく、曲面であってもよく、平面と曲面とが混在してもよい。
また、図13に示す区画部材30Bのように、第2壁部32の縦断面形状は、第2壁部32の最大幅部が第2壁部32の最上部又は最下部の何れかに位置し、第2壁部32の最小幅部が第2壁部32の最上部と最下部との間に位置してもよい。この場合、第2壁部32の幅が最上部から最小幅部に近付くにしたがって漸減し、かつ最下部から最小幅部に近付くにしたがって漸減してもよい。図示しない第1壁部31の縦断面形状についても同様である。第1壁部31及び第2壁部32の縦断面形状は、例えば、円錐台形状と円錐台を上下反転させた形状とが最小幅部で連続した形状である。なお、第1壁部31及び第2壁部32の側面は、平面であってもよく、曲面であってもよく、平面と曲面とが混在してもよい。
また、図14に示す区画部材30Cのように、第2壁部32の縦断面形状は、矩形状であってよく、台形状や三角形状であってもよい。図示しない第1壁部31の縦断面形状についても同様である。この場合、第1壁部31の幅及び第2壁部32の幅は、最上部から最下部まで一定である。
区画部材30A、30B、及び30Cの何れの場合も、仮に、第1壁部31及び第2壁部32の底面のみと基板10の表面とを接着させる場合、光反射樹脂40が第1壁部31及び第2壁部32並びに基板10と広い面積で接することができないため、第1壁部31及び第2壁部32と基板10との接着強度を高めることが困難である。これに対して、光反射樹脂40が第1壁部31及び第2壁部32の側面の少なくとも一部と基板10の表面の一部とを接着することにより、光反射樹脂40が第1壁部31及び第2壁部32並びに基板10と広い面積で接することができるため、第1壁部31及び第2壁部32と基板10との接着信頼性を向上できる。
区画部材30A、30B、及び30Cの何れの場合も、光反射樹脂40は、第1壁部31及び第2壁部32の最上部の高さの半分の高さ以上まで、第1壁部31及び第2壁部32の側面を被覆することが好ましい。これにより、光反射樹脂40が第1壁部31及び第2壁部32並びに基板10とさらに広い面積で接することができるため、第1壁部31及び第2壁部32と基板10との接着信頼性をさらに向上できる。
区画部材30A、30B、及び30Cの何れの場合も、光反射樹脂40は、第1壁部31及び第2壁部32の側面及び上面の全体を被覆してもかまわない。これにより、光反射樹脂40が第1壁部31及び第2壁部32並びに基板10とさらに広い面積で接することができるため、第1壁部31及び第2壁部32と基板10との接着信頼性をさらに向上できる。また、第1壁部31及び第2壁部32の反射率が光反射樹脂40の反射率よりも低い場合に、光源20を囲む部分の反射率を向上できるため、各区画部材及び光反射樹脂40をリフレクタとして使用する場合に好適である。
なお、区画部材30A、30B、及び30Cの何れの場合も、光反射樹脂40が第1壁部31及び/又は第2壁部32の底面と基板10の表面との間に設けられてもよい。この場合も、光反射樹脂40が第1壁部31及び第2壁部32の側面の少なくとも一部と、基板10の表面の一部とを接着することにより、上記と同様の効果を奏する。
〈第2実施形態〉
第2実施形態では、面状光源が拡散板等の光学部材を有する例を示す。図15は、第2実施形態に係る面状光源を例示する部分拡大断面図(その1)である。図15では、図2に対応する断面を示している。図15に示すように、面状光源2は、区画部材30を挟んで光源20の上方に配置された拡散板61を有している。拡散板61は、例えば、光源20の上方に、第1壁部31及び第2壁部32と接するように配置される。面状光源1が拡散板61を有することで、光の均一性を向上できる。拡散板61は、第1壁部31及び第2壁部32と接していなくてもよい。
(拡散板61)
拡散板61は、入射する光を拡散させて透過させる部材であり、必要に応じて、複数の光源20の上方に1つ配置することができる。拡散板61は、平坦な板状部材であることが好ましい。また、その表面に凹凸が配置されてもよい。拡散板61は、実質的に基板10に対して平行に配置されることが好ましい。
拡散板61は、例えば、ポリカーボネイト樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂等、可視光に対して光吸収の少ない材料から構成できる。入射した光を拡散させるために、拡散板61は、拡散板61中に屈折率の異なる材料が分散されていてよく、その表面に凹凸が配置されるなどの拡散機能を備えていれば、屈折率の異なる材料を含んでいなくてもよい。凹凸は、例えば、0.01mm~0.1mmの大きさとすることができる。屈折率の異なる材料としては、例えば、ポリカーボネイト樹脂、アクリル樹脂等から選択して用いることができる。
拡散板61の厚み、光拡散の程度は、適宜設定することができ、光拡散シート、ディフューザーフィルム等として市販されている部材を利用できる。例えば、拡散板61の厚みは、1mm~2mmとすることができる。
例えば、第1壁部31及び第2壁部32の縦断面形状が円形又は楕円形である場合、第1壁部31及び第2壁部32の最上部と拡散板61の下面との接する面積を小さくできる。これにより、光源からの光を第1壁部31及び第2壁部32の最上部近傍でも反射できるため、面状光源2の光の均一性を一層向上できる。
図16は、第2実施形態に係る面状光源を例示する部分拡大断面図(その2)である。図16では、図2に対応する断面を示している。図16に示す面状光源2Aのように、拡散板61の上方に、光源20からの光を異なる波長の光に変換する波長変換シート、プリズムシート及び偏光シートからなる群から選択される少なくとも一種を備えてもよい。具体的には、拡散板61の上方に、所定距離を隔てて又は拡散板61の上面に、直接又は間接に、波長変換シート62、プリズムシート(第1プリズムシート63及び第2プリズムシート64)、偏光シート65等の光学部材を配置することができる。これらの光学部材の積層の順序は任意に設定できる。
(波長変換シート62)
波長変換シート62は、拡散板61の上面又は下面の何れに配置してもよいが、図160に示すように、上面に配置することが好ましい。波長変換シート62は、光源20から出射する光の一部を吸収し、光源20からの出射光の波長とは異なる波長の光を発する。例えば、波長変換シート62は、光源20からの青色光の一部を吸収して黄色光、緑色光及び/又は赤色光を発し、白色光を出射する面状光源1を実現できる。波長変換シート62は、光源20の発光素子21から離れているため、発光素子21の近傍では使用することが困難な、熱又は光強度に耐性の劣る蛍光体等を使用できる。これにより、面状光源1のバックライトとしての性能を向上できる。波長変換シート62は、シート形状或いは層形状を有している。
(第1プリズムシート63及び第2プリズムシート64)
第1プリズムシート63及び第2プリズムシート64はその表面に、所定の方向に延びる複数のプリズムが配列された形状を有する。例えば、第1プリズムシート63は、X方向に延びる複数のプリズムを有し、第2プリズムシート64は、Y方向に延びる複数のプリズムを有することができる。第1プリズムシート63及び第2プリズムシート64は、種々の方向から入射する光を、面状光源1に対向する表示パネルへ向かう方向に屈折させることができる。これにより、面状光源1の発光面から出射する光を、主として上面に垂直な方向に出射させ、面状光源1を正面から見た場合の輝度を高めることができる。
(偏光シート65)
偏光シート65は、例えば、表示パネル、例えば液晶表示パネルのバックライト側に配置された偏光板の偏光方向に一致する偏光方向の光を選択的に透過させ、その偏光方向に垂直な方向の偏光を第1プリズムシート63及び第2プリズムシート64側へ反射させることができる。偏光シート65から戻る偏光の一部は、第1プリズムシート63、第2プリズムシート64、波長変換シート62、及び拡散板61で再度反射される。このとき、偏光方向が変化し、例えば、液晶表示パネルの偏光板の偏光方向を有する偏光に変換され、再び偏光シート65に入射し、表示パネルへ出射する。これにより、面状光源1から出射する光の偏光方向を揃え、表示パネルの輝度向上に有効な偏光方向の光を高効率で出射させることができる。偏光シート65、第1プリズムシート63、第2プリズムシート64等は、バックライト用の光学部材として市販されているものを用いることができる。
〈第3実施形態〉
第3実施形態では、面状光源1をバックライト光源に用いた液晶ディスプレイ装置(液晶表示装置)の例を示す。面状光源1に代えて、面状光源2や面状光源2Aを用いてもよい。
図17は、第3実施形態に係る液晶ディスプレイ装置を例示する構成図である。図17に示すように、液晶ディスプレイ装置1000は、上側から順に、液晶パネル720と、光学シート710と、面状光源1とを備える。なお、面状光源1は、光源20の上方に光学部材として、DBEF(反射型偏光シート)やBEF(輝度上昇シート)、カラーフィルタ等を備えてもよい。
液晶ディスプレイ装置1000は、液晶パネル720の下方に面状光源1を積層する、いわゆる直下型の液晶ディスプレイ装置である。液晶ディスプレイ装置1000は、面状光源1から照射される光を、液晶パネル720に照射する。
面状光源1の薄型化の観点から、面状光源1の厚みを15mm以下とすることができる。これにより、面状光源1が薄くなり、液晶ディスプレイ装置1000を薄型化することができる。
面状光源1は、液晶ディスプレイ装置1000のバックライトとして用いることに限定されない。面状光源1は、テレビやタブレット、スマートフォン、スマートウォッチ、ヘッドアップディスプレイ、デジタルサイネージ、掲示板等のバックライトとしても利用できる。又、面状光源1は、照明用の光源としても利用でき、非常灯やライン照明等にも利用できる。
以上、好ましい実施形態等について詳説したが、上述した実施形態等に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施形態等に種々の変形及び置換を加えることができる。
1,2,2A 面状光源
10 基板
11 基材
11a 上面
15 被覆部材
18A,18B 導体配線
19 接合部材
20 光源
21 発光素子
22 封止部材
23 光反射膜
30,30A,30B,30C 区画部材
30S 領域
31 第1壁部
32 第2壁部
40 光反射樹脂
40A,40B 未硬化の光反射樹脂
61 拡散板
62 波長変換シート
63 第1プリズムシート
64 第2プリズムシート
65 偏光シート
500 樹脂吐出装置
510 ノズル
710 光学シート
720 液晶パネル
1000 液晶ディスプレイ装置

Claims (19)

  1. 基板上に、複数の光源を配置する工程と、
    壁部で囲まれた領域を複数備えた網状の区画部材を準備する工程と、
    前記区画部材を、平面視で各々の前記壁部が前記光源を取り囲むように、光反射樹脂で前記基板に接着する工程と、を有し、
    前記接着する工程では、
    前記光反射樹脂は、前記壁部の側面の少なくとも一部と、前記基板の表面の一部と、を接着する、面状光源の製造方法。
  2. 前記接着する工程は、
    前記基板の前記区画部材が配置される位置に、前記光反射樹脂を形成する工程と、
    前記光反射樹脂の上に前記区画部材を配置する工程と、を含む、請求項1に記載の面状光源の製造方法。
  3. 前記接着する工程は、
    前記区画部材を前記基板上に直接配置する工程と、
    前記基板の上方から、前記区画部材に前記光反射樹脂を射出する工程と、を含む、請求項1に記載の面状光源の製造方法。
  4. 前記接着する工程は、
    前記区画部材に前記光反射樹脂を浸漬する工程と、
    前記光反射樹脂を浸漬した前記区画部材を前記基板上に配置する工程と、を含む、請求項1に記載の面状光源の製造方法。
  5. 前記準備する工程では、
    樹脂を射出成形して前記区画部材を作製する、請求項1から4のいずれか1項に記載の面状光源の製造方法。
  6. 前記区画部材は、光反射性の樹脂から形成されている、請求項1から5のいずれか1項に記載の面状光源の製造方法。
  7. 前記準備する工程では、
    前記壁部の幅方向に切断した縦断面において、前記壁部が厚さ方向の最下部とは別の位置に最大幅部を有し、かつ前記壁部の幅が前記最大幅部から前記最下部に近付くにしたがって漸減する区画部材を準備し、
    前記接着する工程では、
    前記光反射樹脂は、前記最大幅部よりも前記最下部側に位置する前記壁部の側面の少なくとも一部と、前記基板の表面の一部と、を接着する、請求項1から6のいずれか1項に記載の面状光源の製造方法。
  8. 前記縦断面において、前記壁部の幅は、前記最大幅部から最上部に近付くにしたがって漸減する、請求項7に記載の面状光源の製造方法。
  9. 前記縦断面において、前記壁部は、円形又は楕円形である、請求項7又は8に記載の面状光源の製造方法。
  10. 前記光反射樹脂は、少なくとも前記最大幅部よりも前記最下部側に位置する前記壁部の側面の全体を被覆する、請求項7から9のいずれか1項に記載の面状光源の製造方法。
  11. 前記光反射樹脂は、前記壁部から離れるにつれて末広がりとなる、請求項1から10のいずれか1項に記載の面状光源の製造方法。
  12. 複数の光源が配置された基板と、
    壁部で囲まれた領域を複数備えた網状の区画部材と、
    前記区画部材を前記基板に接着する光反射樹脂と、を有し、
    前記区画部材は、平面視において各々の前記壁部が前記光源を取り囲み、
    前記光反射樹脂は、前記壁部の側面の少なくとも一部と、前記基板の表面の一部と、の間に位置する、面状光源。
  13. 前記区画部材は、前記壁部の幅方向に切断した縦断面において、前記壁部が厚さ方向の最下部とは別の位置に最大幅部を有し、かつ前記壁部の幅が前記最大幅部から前記最下部に近付くにしたがって漸減し、
    前記光反射樹脂は、前記最大幅部よりも前記最下部側に位置する前記壁部の側面の少なくとも一部と、前記基板の表面の一部と、の間に位置する、請求項12に記載の面状光源。
  14. 前記縦断面において、前記壁部の幅は、前記最大幅部から最上部に近付くにしたがって漸減する、請求項13に記載の面状光源。
  15. 前記縦断面において、前記壁部は、円形又は楕円形である、請求項13又は14に記載の面状光源。
  16. 前記光反射樹脂は、少なくとも前記最大幅部よりも前記最下部側に位置する前記壁部の側面の全体を被覆する、請求項13から15のいずれか1項に記載の面状光源。
  17. 前記光反射樹脂は、前記壁部から離れるにつれて末広がりとなる、請求項12から16のいずれか1項に記載の面状光源。
  18. 前記光源の上方に、拡散板を有する、請求項12から17のいずれか1項に記載の面状光源。
  19. 前記拡散板の上方に、前記光源からの光を異なる波長の光に変換する波長変換シート、プリズムシート、偏光シートからなる群から選択される少なくとも一種をさらに備える、請求項18に記載の面状光源。
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