JP2023078005A - 体力評価システム、体力評価方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents

体力評価システム、体力評価方法、およびコンピュータプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2023078005A
JP2023078005A JP2021191556A JP2021191556A JP2023078005A JP 2023078005 A JP2023078005 A JP 2023078005A JP 2021191556 A JP2021191556 A JP 2021191556A JP 2021191556 A JP2021191556 A JP 2021191556A JP 2023078005 A JP2023078005 A JP 2023078005A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heart rate
walking
value
subject
relative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021191556A
Other languages
English (en)
Inventor
拳 草野
Ken KUSANO
典子 西村
Noriko Nishimura
将 市川
Osamu Ichikawa
武弘 田川
Takehiro Tagawa
庄作 鈴木
Shosaku Suzuki
丈誌 横井
Takeshi Yokoi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asics Corp
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Asics Corp
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asics Corp, Casio Computer Co Ltd filed Critical Asics Corp
Priority to JP2021191556A priority Critical patent/JP2023078005A/ja
Priority to US18/055,742 priority patent/US20230157606A1/en
Publication of JP2023078005A publication Critical patent/JP2023078005A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/22Ergometry; Measuring muscular strength or the force of a muscular blow
    • A61B5/224Measuring muscular strength
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/02Detecting, measuring or recording pulse, heart rate, blood pressure or blood flow; Combined pulse/heart-rate/blood pressure determination; Evaluating a cardiovascular condition not otherwise provided for, e.g. using combinations of techniques provided for in this group with electrocardiography or electroauscultation; Heart catheters for measuring blood pressure
    • A61B5/024Detecting, measuring or recording pulse rate or heart rate
    • A61B5/02438Detecting, measuring or recording pulse rate or heart rate with portable devices, e.g. worn by the patient
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/0002Remote monitoring of patients using telemetry, e.g. transmission of vital signals via a communication network
    • A61B5/0015Remote monitoring of patients using telemetry, e.g. transmission of vital signals via a communication network characterised by features of the telemetry system
    • A61B5/0022Monitoring a patient using a global network, e.g. telephone networks, internet
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/02Detecting, measuring or recording pulse, heart rate, blood pressure or blood flow; Combined pulse/heart-rate/blood pressure determination; Evaluating a cardiovascular condition not otherwise provided for, e.g. using combinations of techniques provided for in this group with electrocardiography or electroauscultation; Heart catheters for measuring blood pressure
    • A61B5/0205Simultaneously evaluating both cardiovascular conditions and different types of body conditions, e.g. heart and respiratory condition
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/103Detecting, measuring or recording devices for testing the shape, pattern, colour, size or movement of the body or parts thereof, for diagnostic purposes
    • A61B5/11Measuring movement of the entire body or parts thereof, e.g. head or hand tremor, mobility of a limb
    • A61B5/1112Global tracking of patients, e.g. by using GPS
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B24/00Electric or electronic controls for exercising apparatus of preceding groups; Controlling or monitoring of exercises, sportive games, training or athletic performances
    • A63B24/0062Monitoring athletic performances, e.g. for determining the work of a user on an exercise apparatus, the completed jogging or cycling distance
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B2505/00Evaluating, monitoring or diagnosing in the context of a particular type of medical care
    • A61B2505/09Rehabilitation or training
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/103Detecting, measuring or recording devices for testing the shape, pattern, colour, size or movement of the body or parts thereof, for diagnostic purposes
    • A61B5/11Measuring movement of the entire body or parts thereof, e.g. head or hand tremor, mobility of a limb
    • A61B5/1123Discriminating type of movement, e.g. walking or running
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B2220/00Measuring of physical parameters relating to sporting activity
    • A63B2220/30Speed

Abstract

【課題】歩行速度と心拍数を計測することで歩行運動における体力を評価できる技術を提供する。【解決手段】体力評価システム100において、基準記憶部36は、性別ごと、および、年齢ごとに歩行速度に対する相対心拍数の標準値の対応関係が定められた歩行心拍基準を記憶し、速度取得部32は、被検者10の歩行速度の測定値を取得し、心拍取得部33は、被検者10の相対心拍数の測定値を取得する。標準値導出部37は、取得された歩行速度の測定値に対する相対心拍数の標準値を歩行心拍基準に基づいて導出する。レベル決定部41は、相対心拍数の測定値と相対心拍数の標準値との差異に基づいて被検者10の体力レベルの評価値を決定する。【選択図】図2

Description

新規性喪失の例外適用申請有り
本発明は、体力評価システムに関する。特に、心拍数に基づいて歩行者の体力状態を分析するシステムに関する。
近年、胸に巻く心拍ベルトや腕時計に内蔵された心拍センサを用いて、運動中や生活中の心拍数を手軽に計測することができる。所定の運動強度でランニングしたときの走行速度から無酸素性作業閾値となる基準心拍数を推定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術においては、走行速度の変化量に対する心拍数の変化量が一定であるという関係性に基づいて基準心拍数を推定している。
特許第6063743号公報
ここで、ランニング中における走行速度の変化量に対する心拍数の変化量の関係性は様々な研究がなされているが、こうした関係性は、いわゆるウォーキング中における歩行速度に対する心拍数の関係性には必ずしも当てはまるものではない。しかも、年齢や性別の違いによっても心拍数の傾向には違いが出ると考えられるため、様々な年齢や性別の歩行者による運動の評価には適用できなかった。
本発明は、こうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、歩行速度と心拍数を計測することで歩行運動における体力を評価できる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の体力評価システムは、歩行速度に対する相対心拍数の標準値の対応関係が定められた歩行心拍基準を記憶する基準記憶部と、被検者の歩行速度の測定値を取得する速度取得部と、被検者の相対心拍数の測定値を取得する心拍取得部と、取得された歩行速度の測定値に対する相対心拍数の標準値を歩行心拍基準に基づいて導出する標準値導出部と、相対心拍数の測定値と相対心拍数の標準値との差異に基づいて被検者の体力レベルの評価値を決定するレベル決定部と、決定された体力レベルの評価値を出力する出力部と、を備える。
ここで「相対心拍数」は、最大心拍数に対する心拍数の測定値の割合であってよい。「相対心拍数の標準値」は、複数の被検者について測定した相対心拍数の平均値であってよい。「相対心拍数の測定値と相対心拍数の標準値との差異」は、数値差やレベル差であってもよいし、標準値に対する測定値の割合の大小であってもよい。「体力評価システム」は、単体の情報端末のみで構成されてもよいし、情報端末と計測デバイスの組み合わせで構成されてもよいし、情報端末とサーバの組み合わせで構成されてもよい。あるいは、情報端末と計測デバイスとサーバの組み合わせで構成されてもよいし、計測デバイスとサーバの組み合わせで構成されてもよいし、サーバのみで構成されてもよい。この態様によると、被検者の相対心拍数が標準値より低ければ体力レベルが相対的に高く、標準値より高ければ体力レベルが相対的に低い、といった簡便な手法で被検者の体力レベルを評価することができる。
本発明によれば、歩行速度と心拍数を計測することで歩行運動における体力を評価できる技術を提供することができる。
体力評価システムの構成を示す図である。 体力評価システムの各構成を示す機能ブロック図である。 歩行速度に対する相対心拍数の標準値の対応関係が定められた歩行心拍基準を示す図である。 相対心拍数の標準値と測定値の差分と心拍スコアの関係を示す図である。 性別ごと、および、年齢層ごとの歩行心拍基準を示す図である。 被検者の属性を登録する画面例を模式的に示す図である。 体力レベルを表示する画面例を模式的に示す図である。 第2実施形態における体力評価システムの各構成を示す機能ブロック図である。 走行速度に対する相対心拍数の標準値の対応関係が定められた走行心拍基準を示す図である。 性別ごと、および、年齢層ごとの走行心拍基準を示す図である。
以下、本発明を好適な実施形態をもとに各図面を参照しながら説明する。実施形態、変形例では、同一または同等の構成要素には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。
(第1実施形態)
図1は、体力評価システム100の構成を示す。体力評価システム100は、少なくとも情報端末30を備えるとともに、歩行運動をする被検者10が腕に装着して心拍数等を計測する計測デバイス20や情報管理サーバ50と通信を介して同期する。計測デバイス20は、例えば位置情報や心拍数を取得できるスポーツウォッチやスマートウォッチである。なお、計測デバイス20は、腕時計型のデバイスに限られず、被検者の胸や手首の周りに巻いて心拍数を取得できるベルト型心拍計であってもよい。なお、後述する歩行ログデータを取得できれば、デバイスの形式はベルト型心拍計に限定されない。
被検者10は、歩行時間、歩行距離、歩行速度、歩数、歩幅、心拍数等の値を計測して歩行運動のログ(以下、「歩行ログ」ともいう)として記録できる計測デバイス20を腕に装着して歩行運動を実施する。被検者10は、歩行開始時に計測デバイス20のボタンを操作して計測および歩行ログ記録を開始する。歩行運動の実施中において、計測デバイス20は、記録開始からの経過時間を歩行時間として計測し、位置情報に基づいて歩行距離を計測する。計測デバイス20は、歩行時間と歩行距離に基づいて歩行速度を計測する。計測デバイス20は、内蔵する光学式の心拍センサにより手首の皮膚表面の血流量変化に基づいて心拍数を計測する。歩行運動および歩行ログ記録の終了後に、計測デバイス20が無線通信を介して情報端末30へ歩行時間、歩行距離、歩行速度、歩数、歩幅、心拍数等の歩行ログデータを送信する。
情報端末30は、被検者10が携帯するスマートフォン等の携帯端末である。情報端末30は、計測デバイス20から受信した歩行時間、歩行距離、歩行速度、歩数、歩幅、心拍数等の歩行ログデータに基づいて、被検者10の体力レベルを評価する。情報端末30は、通信を介して被検者10の歩行時間、歩行距離、歩行速度、歩数、歩幅、心拍数等の歩行ログデータを情報管理サーバ50へ送信する。情報端末30は、被検者が所有するタブレット端末やパーソナルコンピュータであってもよい。
なお、情報端末30は計測デバイス20から歩行ログを取得するだけでなく、情報端末30自体が内蔵する各種センサや通信機能を用いて歩行ログを取得するようにしてもよい。その場合、情報端末30は、心拍数のみをベルト型心拍計のような計測デバイス20から取得し、その他の歩行ログは情報端末30内で取得および記録をするようにしてもよい。
情報管理サーバ50は、インターネットに接続されて複数の情報端末30とデータを送受信するサーバコンピュータである。情報管理サーバ50は、情報端末30から受信した被検者10の歩行ログデータとして歩行時間、歩行距離、歩行速度、歩数、歩幅、心拍数等のデータを取得して、蓄積する。情報管理サーバ50は、情報端末30からのリクエストに応じて、蓄積した歩行ログデータを情報端末30へ送信する。
図2は、体力評価システム100の各構成を示す機能ブロック図である。本実施形態における体力評価システム100は、少なくとも情報端末30が有するハードウェア構成およびソフトウェア構成を備える。ただし、計測デバイス20および情報管理サーバ50のうち少なくともいずれかを体力評価システム100の一部として含めてもよく、体力評価システム100としては様々な構成の組合せが考えられる。例えば、体力評価システム100は情報端末30のみで構成されてもよいし、情報端末30と計測デバイス20の組み合わせで構成されてもよいし、情報端末30と情報管理サーバ50の組み合わせで構成されてもよい。あるいは、情報端末30と計測デバイス20と情報管理サーバ50の組み合わせで構成されてもよいし、計測デバイス20と情報管理サーバ50の組み合わせで構成されてもよいし、情報管理サーバ50のみで構成されてもよい。図2では、計測デバイス20、情報端末30、情報管理サーバ50に関して、それぞれ様々なハードウェア構成およびソフトウェア構成の連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。以下、計測デバイス20、情報端末30、情報管理サーバ50のそれぞれの機能を説明する。
計測デバイス20は、時間距離取得部22、速度取得部24、心拍取得部26、通信部28、歩数歩幅取得部29を有する。
時間距離取得部22は、タイマーによりカウントされる時間情報に基づいて、歩行開始時刻、すなわち計測開始時刻からの歩行時間を計測する。また時間距離取得部22は、GPS(Global Positioning System)モジュールが衛星測位システムから受信する現在地の位置情報および取得日時の情報に基づいて歩行距離を計測する。
速度取得部24は、時間距離取得部22が取得した歩行時間および歩行距離の情報に基づいて歩行速度を算出し、その平均値を被検者10の歩行速度の測定値として取得する。
心拍取得部26は、心拍センサの計測結果に基づいて被検者10の単位時間あたりの平均心拍数を取得する。なお、本実施形態においては、後述するように情報端末30において被検者10の心拍数の計測値と最大心拍数に基づいて相対心拍数を算出するが、変形例においては計測デバイス20において心拍取得部26が相対心拍数を算出するようにしてもよい。
歩数歩幅取得部29は、モーションセンサにより被検者の歩行における歩数を計測し、その歩数と歩行距離に基づいて歩幅の平均値を算出する。
時間距離取得部22、速度取得部24、心拍取得部26、歩数歩幅取得部29により取得された測定値は、歩行運動および計測の終了後に通信部28を介して情報端末30へ送信される。
情報端末30は、情報取得部39、属性記憶部35、基準記憶部36、標準値導出部37、カロリー算出部38、レベル決定部43、通信部44、出力部46を有する。情報取得部39は、時間距離取得部31、速度取得部32、心拍取得部33、歩数歩幅取得部34を含む。レベル決定部43は、運動スコア算出部40、心拍スコア算出部41、評価値決定部42を含む。
情報取得部39は、通信部44を介して計測デバイス20から歩行時間、歩行距離、歩行速度、心拍数、歩数、歩幅のデータを取得する。属性記憶部35は、あらかじめ登録された被検者10のユーザ情報および属性情報を記憶する。被検者10の属性情報には、例えば性別、年齢、体重等の情報が含まれる。
カロリー算出部38は、歩行速度や体重等の情報に基づいて歩行1分ごとのカロリー消費量を算出するとともに、歩行運動全体のカロリー消費量の積算値を算出する。なお、カロリー算出部38は、歩行時間が長すぎる場合の影響を排除するため、例えば最大で歩行時間30分までのカロリー消費量を算出する。
運動スコア算出部40は、カロリー消費量に基づく運動スコアを算出する。運動スコア算出部40は、性別ごと、および、年齢ごとの運動スコアを算出する計算式を記憶し、被検者の性別および年齢に対応する計算式によって運動スコアを算出する。運動スコア算出部40は、歩行運動における歩行時間、歩数、歩行距離が所定条件を満たした場合にのみその歩行運動による運動スコアの算出対象とする。運動スコア算出部40は、所定条件として、例えば歩行運動が10分以上の歩行時間であり、かつ、600歩以上の歩数であり、かつ、300m以上の歩行距離である場合に、そのときのカロリー消費量と被検者の性別および年齢に対応する計算式に基づいて運動スコアを算出する。
基準記憶部36は、歩行速度に対する相対心拍数の標準値の対応関係が定められた歩行心拍基準を記憶する。相対心拍数の標準値は、歩行速度ごとにサンプルとしてあらかじめ集められた相対心拍数の平均値であってよい。歩行心拍基準は、歩行速度を説明変数とし、標準的な相対心拍数を目的変数とする回帰式であり、性別ごと、および、年齢層ごとに個別の回帰式が基準記憶部36に記憶される。相対心拍数は、例えば年齢ごとにあらかじめ設定された標準的な最大心拍数に対する実測心拍数の割合によって相対的な運動強度を示す値である。年齢ごとの標準的な最大心拍数としては、例えば「220-年齢」を用いてもよいし、高齢者に対しては「207-(年齢x0.7)」を用いてもよい。
標準値導出部37は、取得された歩行速度の測定値に対する相対心拍数の標準値を、被検者の性別および年齢層に対応する歩行心拍基準に基づいて導出する。
心拍スコア算出部41は、標準値導出部37が導出した相対心拍数の標準値と、取得された相対心拍数の測定値との差分を算出し、その差分に基づいて心拍スコアを決定する。心拍スコア算出部41は、心拍取得部33が取得した心拍数の測定値のうち、歩行速度が所定速度以上の高速域にある時間帯の測定値を参照する。ここでいう所定速度は、例えば時速7kmといった比較的速い歩行速度である。このような高速域は、特に運動効果が高く、心拍数も適度に上がりやすい帯域である。また、後述する図3や図5にも示すように、歩行速度が高速域に入ると心拍数が二次関数的に増大しやすいことから、特に特徴が出やすい高速域の心拍数を参照して心拍スコアを決定している。
また心拍スコア算出部41は、心拍取得部33が取得した心拍数の測定値のうち、歩行時間が所定の経過時間帯にあるときの測定値を参照する。ここでいう所定の経過時間帯は、例えば歩行開始ないし計測開始を起点として10分から30分までの時間帯である。最初の10分までを参照しないのは、歩行開始当初は心拍数が十分に上がっておらず精度に影響が出るためである。30分以降を参照しないのは、歩行時間が長すぎると疲労等の要因により心拍数が上がりやすく、相対的に歩行時間が短い方が有利になり、精度に影響が出るためである。
心拍スコア算出部41は、相対心拍数の標準値と測定値の差分から心拍スコアを決定するために参照するテーブルまたは回帰式をあらかじめ記憶する。ここでいう相対心拍数の測定値は、上記のように所定の速度帯および所定の時間帯の心拍数の平均値であってよい。
評価値決定部42は、運動スコア算出部40が決定した運動スコアと、心拍スコア算出部41が決定した心拍スコアに基づいて、被検者10の体力レベルを決定する。評価値決定部42は、運動スコアと心拍スコアのそれぞれに所定の重み付けを加えて加算することで体力レベルを算出する。例えば、体力レベル=運動スコア×0.5+心拍スコア×0.5といった計算式によって体力レベルの評価値を決定する。運動スコアが「80」で、心拍スコアが「71」の場合、体力レベルは80×0.5+71×0.5=75.5となり、四捨五入で「76」に決定される。
このように、本実施形態においては、体力レベルの評価において、歩行時間の長さや歩行運動としての効果の大きさといった被検者10の努力の結果が加味された「運動スコア」と、被検者10自身が持つ心肺能力といった潜在力が反映された「心拍スコア」の双方を適度なバランスで足し合わせる形で「体力レベル」を評価している。なお、本実施形態においては、運動スコアと心拍スコアに基づいて体力レベルの評価値を決定する例を説明したが、変形例においては心拍スコアのみに基づいて体力レベルを決定する仕様としてもよい。
出力部46は、評価値決定部42により決定された体力レベルの評価値およびその評価値に対応する評価コメントを画面に表示させる。出力部46は、体力レベルごとの評価コメントをあらかじめ記憶する。出力部46は、情報取得部39より取得する歩行ログを画面にさらに表示させる。出力部46は、体力レベルの評価値とともに、運動スコアや心拍スコアをさらに表示させてもよい。出力部46は、通信部44を介して体力レベルの評価値および歩行ログ等のユーザデータを情報管理サーバ50へ送信する。
情報管理サーバ50は、通信部51、データ記憶部52を有する。情報端末30から送信されたユーザデータは、情報管理サーバ50の通信部51を介してデータ記憶部52に記憶されるとともに、情報端末30の出力部46からデータ取得のリクエストを受けた場合に、データ記憶部52からユーザデータを読み出して通信部51を介して情報端末30へ送信する。出力部46は、情報管理サーバ50から受け取ったユーザデータに基づいて、体力レベルの評価値や歩行ログを画面に表示させる。このように、情報管理サーバ50のデータ記憶部52には、複数の被検者のデータが蓄積される。
図3は、歩行速度に対する相対心拍数の標準値の対応関係が定められた歩行心拍基準を示す。本図のグラフの横軸は歩行速度(km/h)を示し、縦軸は相対心拍数(%HRMax)を示す。歩行運動における歩行速度に対する相対心拍数の関係は、図のように二次回帰曲線で表される。例えば、被検者10について計測した歩行速度Vに対する相対心拍数の標準値がPであることが二次回帰曲線上の黒丸で示される。これに対し、実際に計測した被検者10の心拍数に基づく相対心拍数はMであったことが白丸マークで示されるが、この白丸マークは二次回帰曲線上にはなく、相対心拍数の標準値Pとはマイナス側に差が生じていることが示される。これは、被検者10が同じ歩行速度でも標準より低い心拍数で運動でき、心拍数が低いほど心肺能力が高いことを示している。
図4は、相対心拍数の標準値と測定値の差分と心拍スコアの関係を示す。本図のグラフの横軸は差分X(X=相対心拍数の測定値M-相対心拍数の標準値P)を示し、縦軸は心拍スコアを示す。図3の例では、差分X(相対心拍数の測定値M-相対心拍数の標準値P)が-5であり、X=-5に対応する心拍スコアが「71」であることが本図のグラフに示される。心拍スコアは、差分Xが小さいほど高く、特に差分Xがマイナスであるほど「60」以上の高スコアとなる。この曲線で示される差分Xと心拍スコアの対応関係は、テーブルまたは回帰式の形で心拍スコア算出部41にあらかじめ記憶される。差分Xと心拍スコアの対応関係は、差分Xが0、すなわち標準値と測定値が一致する場合にスコアが「60」になるように定められている。なお、本実施形態においては相対心拍数の標準値と測定値の差分に基づいて心拍スコアを決定する例を説明したが、変形例においては、相対心拍数の標準値に対する測定値の割合に基づいて心拍スコアを決定する仕様としてもよい。
図5は、性別ごと、および、年齢層ごとの歩行心拍基準を示す。図5(a)は男性の歩行心拍基準を示し、図5(b)は女性の歩行心拍基準を示す。これら性別ごと、および、年齢層ごとの歩行心拍基準は、基準記憶部36にあらかじめ記憶される。
図5(a)において、第1基準曲線90は、65歳以上の男性における歩行心拍基準の二次回帰曲線であり、第2基準曲線91は、40~64歳の男性における歩行心拍基準の二次回帰曲線であり、第3基準曲線92は、20~39歳の男性における歩行心拍基準の二次回帰曲線である。図示する通り、年齢が若いほど同じ歩行速度に対する相対心拍数は低くなり、年齢が高いほど同じ歩行速度に対する相対心拍数は高くなる。
図5(b)において、第4基準曲線93は、65歳以上の女性における歩行心拍基準の二次回帰曲線であり、第5基準曲線94は、40~64歳の女性における歩行心拍基準の二次回帰曲線であり、第6基準曲線95は、20~39歳の女性における歩行心拍基準の二次回帰曲線である。図示する通り、年齢が若いほど同じ歩行速度に対する相対心拍数は低くなり、年齢が高いほど同じ歩行速度に対する相対心拍数は高くなる。また、女性の歩行速度に対する相対心拍数は、図5(a)に示す同年代の男性の相対心拍数と比べて高くなりやすい傾向にある。ただし、年齢が若い女性ほど男性の相対心拍数との差は小さく、特に歩行速度が遅いときほど男性の相対心拍数との差は小さい。
図6は、被検者の属性を登録する画面例を模式的に示す。被検者10は、歩行運動に先立って、情報端末30上で実行される歩行運動管理アプリケーションに自身の属性情報をあらかじめ登録する。被検者10は、属性情報登録画面60において、自身の性別を性別欄61に入力し、自身の生年月日を生年月日欄62に入力し、自身の体重を体重欄63に入力し、登録する。これにより、被検者10の属性情報が属性記憶部35に記憶される。
図7は、体力レベルを表示する画面例を模式的に示す。体力レベル表示画面70において、体力レベル欄71に「体力レベル 77」のように表示される。また、運動スコア欄72に「運動スコア 80」のように表示され、心拍スコア欄73に「心拍スコア 71」のように表示される。心拍数欄74には、被検者10の心拍数と同年代の平均的な心拍数範囲との比較が表示される。評価コメント欄75には、体力レベルに対応する評価コメントが表示される。
(第2実施形態)
本実施形態においては、体力レベルの評価値を情報端末30ではなく情報管理サーバ50において決定する点で、情報端末30で決定する第1実施形態と相違する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略する。
図8は、第2実施形態における体力評価システム100の各構成を示す機能ブロック図である。計測デバイス20は、第1実施形態における計測デバイス20と同様である。
本実施形態の情報端末30は、通信部131、情報取得部132、出力部133を備える。情報取得部132は、通信部131を介して計測デバイス20から歩行時間、歩行距離、歩行速度、心拍数、歩数、歩幅のデータを取得し、これらのデータを通信部131を介して情報管理サーバ50へ送信する。出力部133は、通信部131を介して情報管理サーバ50から体力レベルの評価値等のデータを取得し、画面に表示する。このように、本実施形態における情報端末30は、体力レベルの決定等の処理を端末内では実行せずに、情報管理サーバ50に実行させてその結果を表示する。
本実施形態の情報管理サーバ50は、第1実施形態における情報端末30と情報管理サーバ50の両方を兼ね備えた機能を有する。すなわち情報管理サーバ50は、情報取得部151、カロリー算出部157、属性取得部158、基準記憶部159、標準値導出部160、レベル決定部152、通信部164、出力部165、データ記憶部166を備える。情報取得部151、カロリー算出部157、属性取得部158、基準記憶部159、標準値導出部160、レベル決定部152、通信部164、出力部165は、第1実施形態における情報取得部39、カロリー算出部38、属性記憶部35、標準値導出部37、レベル決定部43、通信部44、出力部46に対応する機能である。データ記憶部166は、第1実施形態におけるデータ記憶部52に対応する機能である。
情報取得部151に含まれる時間距離取得部153、速度取得部154、心拍取得部155、歩数歩幅取得部156が、歩行時間、歩行距離、歩行速度、心拍数、歩数、歩幅のデータを情報端末30から取得する。時間距離取得部153、速度取得部154、心拍取得部155、歩数歩幅取得部156は、第1実施形態の時間距離取得部31、速度取得部32、心拍取得部33、歩数歩幅取得部34に対応する機能である。レベル決定部152に含まれる運動スコア算出部161、心拍スコア算出部162、評価値決定部163は、第1実施形態の運動スコア算出部40、心拍スコア算出部41、評価値決定部42に対応する機能である。このように、本実施形態における情報端末30は、体力レベルの決定等の処理を情報管理サーバ50に実行してその結果を情報端末30に返送して情報端末30の画面に表示させる。
(第3実施形態)
本実施形態においては、第1,2実施形態の特徴的な機能を歩行運動ではなく、走行運動(いわゆるランニング)に適用する点で第1,2実施形態と相違する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略する。なお、第1,2実施形態において「歩行」と記載した箇所を「走行」と読み替えることで、基本的に各機能を走行運動に適用することができる。
図9は、走行速度に対する相対心拍数の標準値の対応関係が定められた走行心拍基準を示す。本図のグラフの横軸は走行速度(km/h)を示し、縦軸は相対心拍数(%HRMax)を示す。走行運動における走行速度に対する相対心拍数の関係は、図のように回帰直線で表される。例えば、被検者10について計測した走行速度Vに対する相対心拍数の標準値がPであることが回帰直線上の黒丸で示される。これに対し、実際に計測した被検者10の心拍数に基づく相対心拍数はMであったことが白丸マークで示されるが、この白丸マークは回帰直線上にはなく、相対心拍数の標準値Pとは差が生じていることが示される。
このように、走行運動においては走行速度と相対心拍数の関係は一次式の回帰直線で表され、走行速度の変化量に対する心拍数の変化量は一定である点で、図3に示される歩行運動における歩行速度と相対心拍数の関係と異なる。したがって、歩行運動と走行運動は区別して別個の心拍基準に基づいて心拍スコアを算出する必要がある。
図10は、性別ごと、および、年齢層ごとの走行心拍基準を示す。図10(a)は男性の走行心拍基準を示し、図10(b)は女性の走行心拍基準を示す。これら性別ごと、および、年齢層ごとの走行心拍基準は、基準記憶部36にあらかじめ記憶される。
図10(a)において、第1基準直線190は、20~39歳の男性における走行心拍基準の回帰直線であり、第2基準直線191は、40~64歳の男性における走行心拍基準の回帰直線であり、第3基準直線192は、65歳以上の男性における走行心拍基準の回帰直線である。図示する通り、年齢が若いほど同じ走行速度に対する相対心拍数は低くなり、年齢が高いほど同じ走行速度に対する相対心拍数は高くなる。
図10(b)において、第4基準直線193は、20~39歳の女性における走行心拍基準の回帰直線であり、第5基準直線194は、40~64歳の女性における走行心拍基準の回帰直線であり、第6基準直線195は、65歳以上の女性における走行心拍基準の回帰直線である。図示する通り、年齢が若いほど同じ走行速度に対する相対心拍数は低くなり、年齢が高いほど同じ走行速度に対する相対心拍数は高くなる。また、女性は走行速度に対する相対心拍数は、図10(a)に示す同年代の男性の相対心拍数と比べて高くなりやすい傾向にある。ただし、年齢が若い女性ほど男性の相対心拍数との差は小さく、特に走行速度が遅いときほど男性の相対心拍数との差は小さい。
以上、本発明について実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上記の各実施形態においては、体力レベルの評価を情報端末30または情報管理サーバ50で実行する態様を説明した。変形例においては、情報端末30を計測デバイス20に内蔵させる形で実現し、計測デバイス20内で体力スコアを評価する仕様としてもよい。この場合、計測デバイス20は歩行ログデータおよび体力スコアのデータを情報端末30へ送信し、被検者10は情報端末30の画面で体力スコアの評価値を閲覧する。
上記の各実施形態においては、計算上の最大心拍数に対する心拍数の測定値の割合によって相対心拍数を算出する例を説明した。変形例においては、安静時の心拍数を計測するとともに、その安静時心拍数に対する運動時心拍数の割合に基づいて相対心拍数を算出する仕様や、最大心拍数に対する割合に、安静時心拍数に対する割合を用いて補正をすることで、相対心拍数を算出する仕様としてもよい。その他、位置情報に基づく外気温、路面の傾斜、高度等の外的要因を示す情報を参照して相対心拍数を補正してもよい。
上記の各実施形態においては、体力レベルを「スコア」の形で評価し、表示する態様を説明した。変形例においては、体力レベルを「年齢」の形で評価し、表示する仕様としてもよい。その場合、例えば相対心拍数の測定値がどの年齢の標準値に一致するかに応じて、その年齢と実年齢との差を用いて「実年齢より10歳若い体力レベルです」のように体力レベルを表現してもよい。このように「心肺年齢」あるいは「体力年齢」といった評価値を用いるとともに、改善提案として、運動回数や運動時間を伸ばすことであと何歳若返ることができるかを提示してもよい。
上記の各実施形態においては、歩行心拍基準や心拍スコアの算出方法について、あらかじめ実験やサンプルによって定めた固定値を基準記憶部36や心拍スコア算出部41に記憶させる例を説明した。変形例においては、情報管理サーバ50のデータ記憶部52に集められた多数の歩行ログを解析することで、より精度の高い歩行心拍基準や心拍スコアの算出方法を割り出し、情報端末30へフィードバックする仕様としてもよい。
上記の第1,2実施形態においては、歩行運動における心拍数に基づいて体力レベルを評価する例を説明し、第3実施形態においては、走行運動における心拍数に基づいて体力レベルを評価する例を説明した。変形例においては、歩行運動および走行運動の双方に基づいて体力レベルを評価する仕様や、歩行運動と走行運動のいずれかを被検者が選択して体力レベルを評価できる仕様としてもよい。
以上の実施形態により具体化される発明を一般化すると、以下の技術的思想が導かれる。上述の課題を解決するために、本発明のある態様の体力評価システムは、歩行速度に対する相対心拍数の標準値の対応関係が定められた歩行心拍基準を記憶する基準記憶部と、被検者の歩行速度の測定値を取得する速度取得部と、被検者の相対心拍数の測定値を取得する心拍取得部と、取得された歩行速度の測定値に対する相対心拍数の標準値を歩行心拍基準に基づいて導出する標準値導出部と、相対心拍数の測定値と相対心拍数の標準値との差異に基づいて被検者の体力レベルの評価値を決定するレベル決定部と、決定された体力レベルの評価値を出力する出力部と、を備える。
ここで「相対心拍数」は、最大心拍数に対する心拍数の測定値の割合であってよい。「相対心拍数の標準値」は、複数の被検者について測定した相対心拍数の平均値であってよい。この態様によると、被検者の相対心拍数が標準値より低ければ体力レベルが相対的に高く、標準値より高ければ体力レベルが相対的に低い、といった簡便な手法で被検者の体力レベルを評価することができる。
基準記憶部は、被検者の年齢に応じた歩行心拍基準を記憶し、標準値導出部は、取得された歩行速度の測定値に対する相対心拍数の標準値を被検者の年齢に応じた歩行心拍基準に基づいて導出してもよい。基準記憶部は、被検者の性別に応じた歩行心拍基準を記憶し、標準値導出部は、取得された歩行速度の測定値に対する相対心拍数の標準値を被検者の性別に応じた歩行心拍基準に基づいて導出してもよい。歩行心拍基準は年齢や性別によって異なる傾向にあるため、年齢や性別ごとに歩行心拍基準をあらかじめ記憶しておくことで、被検者の同性や同年代の標準値との差異に基づいてより精度よく体力レベルを評価することができる。
歩行心拍基準として定められた歩行速度に対する相対心拍数の標準値の対応関係は、歩行速度の増加に対して相対心拍数の標準値が二次関数的に増加する関係にあり、レベル決定部は、歩行速度の測定値が所定速度以上の高速域である場合における相対心拍数の測定値と相対心拍数の標準値との差異に基づいて被検者の体力レベルの評価値を決定してもよい。「所定速度」は、例えば時速7kmといった比較的速い歩行ペースであってよく、歩行運動として健康への効果があって心拍数に変化が出やすい帯域で心拍数を計測することで、より精度よく体力レベルを評価することができる。
速度取得部および心拍取得部は、被検者の歩行における所定の経過時間帯の測定値を取得し、レベル決定部は、所定の経過時間帯の測定値に基づいて被検者の体力レベルの評価値を決定してもよい。歩行運動を開始した直後の心拍数や、長時間すぎる歩行運動における心拍数を評価対象から除外することで、より精度よく体力レベルを評価することができる。
レベル決定部は、相対心拍数の測定値と相対心拍数の標準値との差異および歩行時間の長さに基づいて被検者の体力レベルの評価値を決定してもよい。ここで「歩行時間の長さ」は、歩行運動として健康への効果が大きい歩行時間であるか否かを加味することで、心拍数以外の判断材料も加味してより精度よく体力レベルを評価することができる。「歩行時間の長さ」は、歩行運動によるカロリー消費量に換算して体力レベルの評価における参照値としてもよい。
本発明の別の態様は、体力評価方法である。この方法は、歩行速度に対する相対心拍数の標準値の対応関係が定められた歩行心拍基準を読み出す過程と、被検者の歩行速度の測定値を取得する過程と、被検者の相対心拍数の測定値を取得する過程と、取得された歩行速度の測定値に対する相対心拍数の標準値を歩行心拍基準に基づいて導出する過程と、相対心拍数の測定値と相対心拍数の標準値との差異に基づいて被検者の体力レベルの評価値を決定する過程と、決定された体力レベルの評価値を出力する過程と、を備える。
この態様によると、被検者の相対心拍数が標準値より低ければ体力レベルが相対的に高く、標準値より高ければ体力レベルが相対的に低い、といった簡便な手法で被検者の体力レベルを評価することができる。
10 被検者、 24 速度取得部、 26 心拍取得部、 32 速度取得部、 33 心拍取得部、 36 基準記憶部、 37 標準値導出部、 41 心拍スコア算出部、 43 レベル決定部、 46 出力部、 100 体力評価システム、 133 出力部、 152 レベル決定部。
図10(a)において、第1基準直線190は、65歳以上の男性における走行心拍基準の回帰直線であり、第2基準直線191は、40~64歳の男性における走行心拍基準の回帰直線であり、第3基準直線192は、20~39歳の男性における走行心拍基準の回帰直線である。図示する通り、年齢が若いほど同じ走行速度に対する相対心拍数は低くなり、年齢が高いほど同じ走行速度に対する相対心拍数は高くなる。
図10(b)において、第4基準直線193は、65歳以上の女性における走行心拍基準の回帰直線であり、第5基準直線194は、40~64歳の女性における走行心拍基準の回帰直線であり、第6基準直線195は、20~39歳の女性における走行心拍基準の回帰直線である。図示する通り、年齢が若いほど同じ走行速度に対する相対心拍数は低くなり、年齢が高いほど同じ走行速度に対する相対心拍数は高くなる。また、女性は走行速度に対する相対心拍数は、図10(a)に示す同年代の男性の相対心拍数と比べて高くなりやすい傾向にある。ただし、年齢が若い女性ほど男性の相対心拍数との差は小さく、特
に走行速度が遅いときほど男性の相対心拍数との差は小さい。

Claims (8)

  1. 歩行速度に対する相対心拍数の標準値の対応関係が定められた歩行心拍基準を記憶する基準記憶部と、
    被検者の歩行速度の測定値を取得する速度取得部と、
    前記被検者の相対心拍数の測定値を取得する心拍取得部と、
    前記取得された歩行速度の測定値に対する相対心拍数の標準値を前記歩行心拍基準に基づいて導出する標準値導出部と、
    前記相対心拍数の測定値と前記相対心拍数の標準値との差異に基づいて前記被検者の体力レベルの評価値を決定するレベル決定部と、
    前記決定された体力レベルの評価値を出力する出力部と、
    を備える体力評価システム。
  2. 前記基準記憶部は、被検者の年齢に応じた歩行心拍基準を記憶し、
    前記標準値導出部は、前記取得された歩行速度の測定値に対する相対心拍数の標準値を被検者の年齢に応じた歩行心拍基準に基づいて導出する請求項1に記載の体力評価システム。
  3. 前記基準記憶部は、被検者の性別に応じた歩行心拍基準を記憶し、
    前記標準値導出部は、前記取得された歩行速度の測定値に対する相対心拍数の標準値を被検者の性別に応じた歩行心拍基準に基づいて導出する請求項1または2に記載の体力評価システム。
  4. 前記歩行心拍基準として定められた歩行速度に対する相対心拍数の標準値の対応関係は、歩行速度の増加に対して相対心拍数の標準値が二次関数的に増加する関係にあり、
    前記レベル決定部は、前記歩行速度の測定値が所定速度以上の高速域である場合における前記相対心拍数の測定値と前記相対心拍数の標準値との差異に基づいて前記被検者の体力レベルの評価値を決定する請求項1から3のいずれかに記載の体力評価システム。
  5. 前記速度取得部および前記心拍取得部は、被検者の歩行における所定の経過時間帯の測定値を取得し、
    前記レベル決定部は、前記所定の経過時間帯の測定値に基づいて被検者の体力レベルの評価値を決定する請求項1から4のいずれかに記載の体力評価システム。
  6. 前記レベル決定部は、前記相対心拍数の測定値と前記相対心拍数の標準値との差異および歩行時間の長さに基づいて前記被検者の体力レベルの評価値を決定する請求項1から5のいずれかに記載の体力評価システム。
  7. 歩行速度に対する相対心拍数の標準値の対応関係が定められた歩行心拍基準を読み出す過程と、
    被検者の歩行速度の測定値を取得する過程と、
    前記被検者の相対心拍数の測定値を取得する過程と、
    前記取得された歩行速度の測定値に対する相対心拍数の標準値を前記歩行心拍基準に基づいて導出する過程と、
    前記相対心拍数の測定値と前記相対心拍数の標準値との差異に基づいて前記被検者の体力レベルの評価値を決定する過程と、
    前記決定された体力レベルの評価値を出力する過程と、
    を備える体力評価方法。
  8. 歩行速度に対する相対心拍数の標準値の対応関係が定められた歩行心拍基準を記憶する機能と、
    被検者の歩行速度の測定値を取得する機能と、
    前記被検者の相対心拍数の測定値を取得する機能と、
    前記取得された歩行速度の測定値に対する相対心拍数の標準値を前記歩行心拍基準に基づいて導出する機能と、
    前記相対心拍数の測定値と前記相対心拍数の標準値との差異に基づいて前記被検者の体力レベルの評価値を決定する機能と、
    前記決定された体力レベルの評価値を出力する機能と、
    をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
JP2021191556A 2021-11-25 2021-11-25 体力評価システム、体力評価方法、およびコンピュータプログラム Pending JP2023078005A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021191556A JP2023078005A (ja) 2021-11-25 2021-11-25 体力評価システム、体力評価方法、およびコンピュータプログラム
US18/055,742 US20230157606A1 (en) 2021-11-25 2022-11-15 Physical strength evaluation system, physical strength evaluation method, and computer program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021191556A JP2023078005A (ja) 2021-11-25 2021-11-25 体力評価システム、体力評価方法、およびコンピュータプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023078005A true JP2023078005A (ja) 2023-06-06

Family

ID=86384784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021191556A Pending JP2023078005A (ja) 2021-11-25 2021-11-25 体力評価システム、体力評価方法、およびコンピュータプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20230157606A1 (ja)
JP (1) JP2023078005A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
US20230157606A1 (en) 2023-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11806120B2 (en) Health risk indicator determination
US11259707B2 (en) Methods, systems and devices for measuring heart rate
JP6130914B2 (ja) 運動負荷時の生体情報算出システム、生体情報算出方法、及び、携帯情報端末
KR100457401B1 (ko) 보수 측정기능을 갖는 내장지방계
US20140135592A1 (en) Health band
WO2014038594A1 (ja) 生体情報処理システム、ウェアラブル装置、サーバーシステム、生体情報処理システムの制御方法及びプログラム
US10624580B2 (en) Vital signs monitoring system
US20170035365A1 (en) Biological information processing system, electronic apparatus, server system and biological information processing method
Webber et al. GT3X+ accelerometer, Yamax pedometer, and SC-StepMX pedometer step count accuracy in community-dwelling older adults
US20170056725A1 (en) Walking-load-degree calculation apparatus, maximum-oxygen-consumption calculation apparatus, recording medium, and control method
CN108888247B (zh) 有氧能力测试方法、装置、系统和数据采集设备
JP5589487B2 (ja) 生体情報測定装置、生体情報測定方法、および生体情報測定プログラム
JP6171768B2 (ja) 脱水状態判定装置
EP3949842A1 (en) Information processing device, information processing method, and program
US20180249917A1 (en) Biological information analysis apparatus, biological information analysis system, beating information measurement system, and biological information analysis program
JP2023078005A (ja) 体力評価システム、体力評価方法、およびコンピュータプログラム
JP6477792B2 (ja) 脱水状態判定装置
JP2019531114A (ja) 身体組成解析方法及び装置
JP2018166632A (ja) 健康管理装置
US20230248309A1 (en) Computer-implemented method
Vathsangam et al. On determining the best physiological predictors of activity intensity using phone-based sensors
JP2024512502A (ja) 胃腸障害を監視するためのシステム
KR20220058374A (ko) 생체의 수분공급을 모니터링 하는 방법 및 장치
CN114929104A (zh) 个体的最大摄氧量VO2max的估计

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211227

A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20211227