JP2023077183A - 遊技機 - Google Patents

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孝政 林
Takamasa Hayashi
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Abstract

【課題】第1ユニットと第2ユニットとを備えた遊技機であって、第2ユニットに係合するための第1ユニットの係合部の破損を防止することが可能な遊技機を提供する。【解決手段】本発明の遊技機は、第1ユニット(前側ユニットU)と第2ユニット(本体枠2)とを備えており、第1ユニットは、第2ユニット側に突出した(第2ユニットの被係合部と係合する)係合部4Lを備えている。そして、第1ユニットは、係合部4Lの破損を防止するための破損防止部4Gを備えている。この破損防止部4Gの先端は、第1ユニットと第2ユニットが互いに分離された状態では、係合部4Lの先端よりも、第1ユニットから離れる位置に存在する。【選択図】図7

Description

本発明は、遊技球や遊技メダル等の遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機に関する。
遊技機としては、遊技盤に形成された遊技領域に向けて遊技球を発射することによって遊技を行うパチンコ機や、遊技メダルを投入後、外周面に複数種類の図柄が描かれた回胴を回転させることによって遊技を行うスロットマシンなどが知られている。
上述したような遊技機では、複数のユニットから構成されており、遊技ホールに設置されるに際しては、複数のユニットのうち一のユニットが固定された後に、他のユニットが当該一のユニットに取り付けられることがある。例えば、パチンコ機であれば、本体枠と、それ以外の部分(前枠や中枠)から構成されており、遊技ホールに設置されるに際しては、先ず、本体枠が島設備に固定された後に、それ以外の部分(前枠や中枠)が当該本体枠に取り付けられることがある。
そして、上述した複数のユニットのうち、後から取り付けられる他のユニットには、一のユニットの所定の部位に係合させるための係合部が設けられていることが通常である。
特開2005-131423号公報
しかしながら、上述した他のユニットの係合部は、一のユニット側に突出させて設けられているため、他のユニットが床に載置された場合や、他のユニットが倒された場合などに破損してしまう虞がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、上述した他のユニットの係合部が破損することを防止できる遊技機を提供することを目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の遊技機は次の構成を採用した。すなわち、
第1ユニットと第2ユニットとを備え、
前記第1ユニットは、前記第2ユニット側に突出した係合部を備えており、
前記第2ユニットは、前記係合部が係合される被係合部を備えており、
前記第1ユニットの前記係合部と前記第2ユニットの前記被係合部との係合を解除することによって、前記第1ユニットと前記第2ユニットを互いに分離することが可能である遊技機であって、
前記第1ユニットは、前記係合部の破損を防止するための破損防止部を備えており、
少なくとも前記第1ユニットと前記第2ユニットが互いに分離された状態では、前記破損防止部の先端は、前記係合部の先端よりも、前記第1ユニットから離れる位置に存在する
ことを特徴とする。
また、本発明の遊技機は、
前記第1ユニットの前記係合部が前記第2ユニットの前記被係合部に係合される際は、前記第1ユニットの後部側と前記第2ユニットの前部側が対向するものであり、
前記破損防止部は、前記第1ユニットの後方からみて前記係合部よりも当該第1ユニットの端部側に設けられている
こととしてもよい。
また、本発明の遊技機は、
前記第2ユニットには、前記被係合部に前記第1ユニットの前記係合部が係合される際に前記破損防止部が挿入される被挿入部が設けられている
こととしてもよい。
また、本発明の遊技機は、
少なくとも前記第1ユニットが前記第2ユニットから分離されるに際しては、前記第1ユニットの前記破損防止部の下面は、前記第2ユニットの所定部の上面に接触した状態となる
こととしてもよい。
また、本発明の遊技機は、
少なくとも前記第1ユニットの前記係合部を前記第2ユニットの前記被係合部に係合するに際しては、前記破損防止部を前記第1ユニットから取り外すことが可能である
こととしてもよい。
また、本発明の遊技機は、
少なくとも前記第1ユニットの前記係合部を前記第2ユニットの前記被係合部に係合するに際しては、前記破損防止部の一部または全部を特定方向へ折り曲げることが可能である
こととしてもよい。
また、本発明の遊技機は、
前記特定方向は、前記係合部側の方向以外の何れかの方向である
こととしてもよい。
本発明によれば、第1ユニットの係合部の破損を防止することが可能となる。
本実施例のパチンコ機1の正面図である。 本実施例の遊技盤20の盤面構成を示す説明図である。 本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成を示すブロック図である。 本実施例のセグメント表示部50の構成を示す説明図である。 本実施例の大当り遊技の種類を示す説明図である。 本実施例の演出表示装置41の表示内容を例示する説明図である。 本実施例のパチンコ機1の前側ユニットUが閉鎖された状態と開放された状態とを示す説明図である。 本実施例の本体枠2から前側ユニットUが取り外された状態を示す説明図である。 本実施例の前側ユニットUが載置された状態を示す側面図である。 本実施例の破損防止部4Gが被挿入部2Iに支持される様子を示す説明図である。 変形例1を示す説明図である。 変形例2を示す説明図である。
上述した本発明の内容を明確にするために、本発明を「セブン機」や「デジパチ」と呼ばれるタイプのパチンコ機(遊技機)に適用した実施例について説明する。尚、実施例において、特に断りがない限りは、パチンコ機正面に向かって右側を「右」と表現し、左側を「左」と表現する。
また、以下の実施例は次のような順序に従って説明する。
A.パチンコ機の装置構成:
A-1.装置前面側の構成:
A-2.遊技盤の構成:
A-3.制御回路の構成:
B.遊技の内容:
C.本体枠2、中枠3、前枠4の関係:
C-1.開放、閉鎖:
C-2.施錠、解錠:
C-3.パチンコ機1の設置:
C-4.破損防止部:
D.変形例:
D-1.変形例1:
D-2.変形例2:
D-3.変形例3:
A.パチンコ機の装置構成 :
A-1.装置前面側の構成 :
図1は、本実施例のパチンコ機1の正面図である。図1に示すように、パチンコ機1の前面部には、前枠4が設けられている。前枠4の略中央部には窓部4aが形成されており、この窓部4aには合成樹脂製の透明板4bが嵌め込まれている。遊技者は、窓部4a(透明板4b)を通して奥側に配置される遊技盤20(図2参照)の遊技領域を視認可能である。また、前枠4における窓部4aの右下方には、小窓部4cが形成されており、この小窓部4cには合成樹脂板等の透明板4dが嵌め込まれている。遊技者は、小窓部4c(透明板4d)を通して奥側に配置された遊技盤20のセグメント表示部を視認可能である。詳しくは後述するが、セグメント表示部とは、複数のLEDの組合せによって遊技に係る情報を表示する表示部である。
前枠4における窓部4aの上方にはランプ5が設けられ、窓部4aの左右上方には上部スピーカー6aが設けられており、前枠4の下方(後述する本体枠2の下部前面)には下部スピーカー6bが設けられている。これらのランプ5、上部スピーカー6a、下部スピーカー6bは、遊技上の演出効果を高めるために駆動される。
前枠4における窓部4aの下方には、上皿部7が設けられている。上皿部7には、パチンコ機1に対応して設けられたカードユニット252を介して払い出される(貸し出される)遊技球や、所定の入球口に遊技球が入球することに基づいてパチンコ機1から払い出される遊技球が貯留される。また、上皿部7の下方には下皿部8が設けられており、上皿部7の容量を超えて払い出された遊技球が貯留される。
前枠4における下皿部8の右方には、発射ハンドル9が設けられている。発射ハンドル9の回転軸は、発射ハンドル9の奥側に搭載された発射装置ユニットに接続されており、この発射装置ユニットには、上皿部7に貯留された遊技球が供給される。遊技者が発射ハンドル9を回転させると、その回転が発射装置ユニットに伝達され、発射装置ユニットに内蔵された発射モーターが回転して、回転角度に応じた強さで遊技球が発射される。
また、上皿部7の縁部には遊技者による押下操作が可能な演出ボタン10aが設けられており、下皿部8の左方には遊技者による押込操作や回転操作が可能なジョグシャトル10bが設けられている。また、図示は省略するが、上皿部7の縁部であって演出ボタン10aの左側には方向ボタン10cが設けられている。方向ボタン10cは上下左右方向のそれぞれに対応する4個のボタン(上ボタン、下ボタン、左ボタン、右ボタン)から構成されている。これらの演出ボタン10aや、ジョグシャトル10b、方向ボタン10cは、何れも遊技者によって操作される演出操作部であり、所定の条件成立時に遊技者によって操作されると、所定の演出が行われる。
前枠4の背面側には中枠3および本体枠2が設けられ、前枠4は、一端(図1における左側)が中枠3に対して回動可能に軸支されており、中枠3は、一端(図1における左側)が本体枠2に対して回動可能に軸支されている。中枠3の前面側には遊技盤20が着脱可能に取り付けられており、前枠4が中枠3に対してパチンコ機1前方側に回動(開放)されると、遊技盤20が露出された状態となる。
A-2.遊技盤の構成 :
図2は、遊技盤20の盤面構成を示す説明図である。前述したように、遊技盤20は中枠3の前面側に着脱可能に取り付けられている。図2に示すように、遊技盤20の中央には略円形状の遊技領域21が形成されている。発射装置ユニット261(図3参照)から発射された遊技球は、外レール22と内レール23との間を通って遊技領域21に放出され、遊技領域21の上方から下方に向かって流下する。遊技領域21は、前枠4の窓部4aを通して遊技者に視認されるので、当然ながら、遊技領域21を流下する遊技球の様子も窓部4aを通して遊技者に視認されることとなる。
遊技領域21の略中央には周縁部に装飾が施された開口部である演出用開口部40が設けられており、この演出用開口部40の後方には液晶表示器によって構成された演出表示装置41が設けられている。演出表示装置41の表示画面上には、演出用の種々の画像を表示することが可能であり、遊技者は、演出用開口部40を通して演出表示装置41の表示画面を視認することができる。
遊技領域21における演出用開口部40(演出表示装置41)の下方には、開口部の大きさが不変(一定)であり遊技球が常時入球可能な始動口である第1始動口24が設けられている。第1始動口24に入球した遊技球は、内部に設けられた通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれる。第1始動口24の内部の通路には第1始動口センサー24s(図3参照)が設けられており、第1始動口24に入球した遊技球を検知可能である。
また、遊技領域21における演出用開口部40(演出表示装置41)の右下には、遊技球が通過可能な普通図柄作動ゲート27が設けられており、普通図柄作動ゲート27の内部には、遊技球の通過を検知するゲートセンサー27s(図3参照)が設けられている。また、普通図柄作動ゲート27の下方には、遊技球の入球可能性が変化する入球口(始動口)である第2始動口25が設けられている。すなわち、第2始動口25は、パチンコ機1の前後方向に回動可能な開閉扉26(図中のハッチング部分)を備えており、開閉扉26が略直立して遊技球が入球不能(または入球困難)な閉鎖状態と、開閉扉26がパチンコ機1の前方側に回動して遊技球が入球可能(または入球容易)な開放状態とに変化可能である。図2では、第2始動口25が開放状態となっている様子が示されている。第2始動口25に入球した遊技球は、内部に設けられた通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれる。第2始動口25の内部の通路には第2始動口センサー25s(図3参照)が設けられており、第2始動口25に入球した遊技球を検知可能である。
また、遊技領域21における第1始動口24の下方には、略長方形状に大きく開口された第1大入賞口28(可変入球口)が設けられている。第1大入賞口28は、パチンコ機1の前後方向に回動可能な開閉扉29(図中のハッチング部分)を備えており、開閉扉29が略直立して遊技球が入球不能な閉鎖状態と、開閉扉29がパチンコ機1の前方側に回動して遊技球が入球可能な開放状態(入球可能状態)とに変化可能である。図2では、第1大入賞口28が開放状態となっている様子が示されている。第1大入賞口28に入球した遊技球は、内部に設けられた通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれる。第1大入賞口28の内部の通路には第1大入賞口センサー28s(図3参照)が設けられており、第1大入賞口28に入球した遊技球を検知可能である。
また、遊技領域21における第2始動口25の下方(遊技領域21の右下隅部)には、遊技盤20の前面から前方(遊技者側)に突出した第2大入賞口ユニット33が設けられている。第2大入賞口ユニット33の上面は、右側から左側にかけて下方へ傾斜しており、遊技球が右側から左側(パチンコ機1中央側)に転動可能な転動面34となっている。この転動面34の中途部(遊技球の転動方向の中途部)には、第2大入賞口35(可変入球口)が設けられている。この第2大入賞口35は、パチンコ機1の前後方向に摺動可能(移動可能)な開閉扉36(図中のハッチング部分)を備えており、開閉扉36が前方側に摺動(移動)して遊技球が入球不能な閉鎖状態と、開閉扉36が後方側に摺動(移動)して遊技球が入球可能な開放状態(入球可能状態)とに変化可能である。第2大入賞口35に入球した遊技球は、第2大入賞口ユニット33内部に設けられた通路を通って特定口38に導かれる。
第2大入賞口ユニット33の前壁は少なくとも一部が透明板によって形成されているので(光透過性を有しているので)、遊技者は第2大入賞口ユニット33の前壁を通して、第2大入賞口35に入球した遊技球が特定口38に導かれる様子を視認可能である。
第2大入賞口35の内部には第2大入賞口センサー35s(図3参照)が設けられており、第2大入賞口35に入球した遊技球を検知可能である。また、特定口38の内部には特定口センサー38s(図3参照)が設けられており、特定口38に入球した遊技球を検知可能である。
上述した各遊技装置の周辺には、遊技球が入球可能な一般入球口(図示省略)や、遊技球の流下経路に影響を与える風車型ホイール31、多数の障害釘(図示省略)が設けられている。また、遊技領域21の最下部にはアウト口32が設けられており、上述した第1始動口24、第2始動口25、第1大入賞口28、第2大入賞口35、一般入球口の何れにも入球しなかった遊技球は、アウト口32から遊技盤20の裏側に排出される。
上述した第1始動口24には、演出用開口部40(演出表示装置41)の左方の領域(第1領域)を流下する遊技球であっても、右方の領域(第2領域)を流下する遊技球であっても入球可能であるが、左方の領域を流下する遊技球の方が右方の領域を流下する遊技球よりも入球し易い。これに対して、普通図柄作動ゲート27、第2始動口25、第1大入賞口28、第2大入賞口35には、演出用開口部40(演出表示装置41)の右方の領域を流下する遊技球が入球可能(または通過可能)である。以下では、演出用開口部40(演出表示装置41)の左方の領域を流下するように遊技球を発射させることを「左打ち」とも表現し、演出用開口部40(演出表示装置41)の右方の領域を流下するように遊技球を発射させることを「右打ち」とも表現する。尚、本実施例のパチンコ機1では、第1始動口24に遊技球が入球した場合は3個の遊技球が遊技者に払い出され、第2始動口25に遊技球が入球した場合は2個の遊技球が遊技者に払い出され、一般入球口に遊技球が入球した場合は10個の遊技球が遊技者に払い出される。また、第1大入賞口28または第2大入賞口35に遊技球が入球した場合は15個の遊技球が遊技者に払い出される。
遊技盤20における遊技領域21の右下方には、LEDの組合せによって遊技に係る情報を表示するセグメント表示部50が設けられている。セグメント表示部50は、前枠4に設けられた小窓部4c(図1参照)を通して遊技者に視認される。尚、セグメント表示部50の詳しい表示内容については後述する。
A-3.制御回路の構成 :
次に、本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成について説明する。図3は、本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成を示したブロック図である。図示されているようにパチンコ機1の制御回路は、多くの制御基板や、各種基板、中継端子板などから構成されている。詳しくは、遊技の進行に係る制御を司る主制御基板200と、遊技の演出に係る制御を司るサブ制御基板220と、サブ制御基板220の制御下で画像の表示や音声の出力に係る制御を司る画像音声制御基板230と、遊技球の払い出しに係る制御を司る払出制御基板240と、遊技球の発射に係る制御を司る発射制御基板260などから構成されている。これら制御基板は、各種論理演算および算出演算を実行するCPU(図3におけるCPU201、221、231等)や、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM(図3におけるROM202、222、232等)、プログラムの実行に際してCPUが一時的なデータを記憶するRAM(図3における203、223、233等)、入出力用回路など、種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構成されている。
主制御基板200には、第1始動口24へ入球した遊技球を検知する第1始動口センサー24sや、第2始動口25へ入球した遊技球を検知する第2始動口センサー25s、普通図柄作動ゲート27を通過した遊技球を検知するゲートセンサー27s、第1大入賞口28へ入球した遊技球を検知する第1大入賞口センサー28s、第2大入賞口35に入球した遊技球を検知する第2大入賞口センサー35s、特定口38に入球した遊技球を検知する特定口センサー38sなどが接続されている。主制御基板200のCPU201は、これらのセンサーなどから遊技球の検知信号の入力があると、その検知信号の入力のあったセンサーに対応するコマンドを、サブ制御基板220や、払出制御基板240、発射制御基板260などに向けて送信する。
また、主制御基板200には、第2始動口25に設けられた開閉扉26に開閉動作を行わせるための(第2始動口25を開放状態、閉鎖状態にするための)第2始動口ソレノイド26mや、第1大入賞口28に設けられた開閉扉29に開閉動作を行わせるための(第1大入賞口28を開放状態、閉鎖状態にするための)第1大入賞口ソレノイド28m、第2大入賞口35に設けられた開閉扉36に開閉動作を行わせるための(第2大入賞口35を開放状態、閉鎖状態にするための)第2大入賞口ソレノイド35m、セグメント表示部50などが接続されている。主制御基板200のCPU201は、第2始動口ソレノイド26m、第1大入賞口ソレノイド28m、第2大入賞口ソレノイド35m、セグメント表示部50に向けて駆動信号を送信することにより、これらの動作の制御を行う。
サブ制御基板220には、画像音声制御基板230や、LED制御基板300、演出操作基板228が接続されている。サブ制御基板220のCPU221は、主制御基板200からの各種コマンドを受信すると、コマンドの内容を解析して、その内容に応じた演出を行う。すなわち、画像音声制御基板230に対しては、出力画像や出力音声を指定するコマンドを送信し、LED制御基板300に対しては、ランプ5の点灯パターンを指定するコマンドを送信する。
画像音声制御基板230は、CPU231、ROM232、RAM233に加えて、VDP234、画像ROM235、音声ROM236を備えている。画像音声制御基板230のCPU231は、サブ制御基板220からコマンドを受信すると、そのコマンドに対応する画像の表示をVDP234に指示する。VDP234は、指示された画像の表示に利用する画像データ(例えば、スプライトデータや動画データなど)を画像ROM235から読み出して画像を生成し、演出表示装置41の表示画面に出力する。また、画像音声制御基板230のCPU231は、サブ制御基板220からコマンドを受信すると、そのコマンドに対応する音声データを音声ROM236から読み出す。そして、該音声データに基づく音声を、アンプ基板237を介して、上部スピーカー6aおよび下部スピーカー6b(以下「各種スピーカー6a,6b」ともいう)から出力する。
LED制御基板300は、サブ制御基板220からコマンドを受信すると、受信した点灯パターン指定コマンドが指定する点灯パターンでランプ5(詳しくは後述する赤色LED71、緑色LED72、青色LED73)を点灯させる。
また、サブ制御基板220のCPU221は、演出操作基板228を介して、演出ボタン10aや、ジョグシャトル10b、方向ボタン10c(以下「演出操作部10a,10b,10c」ともいう)に対する遊技者の操作を検知すると、該操作に対応する演出を行う。
払出制御基板240には、上皿部7に設けられた球貸ボタン251(図1では図示省略)や、パチンコ機1に並設されたカードユニット252などが接続されている。球貸ボタン251が操作されると、この信号は、払出制御基板240を介してカードユニット252に伝達される。そして、カードユニット252は、遊技球の払い出し(貸し出し)を指示する払出コマンドを払出制御基板240に向けて送信する。払出制御基板240は、カードユニット252から払出コマンドを受信すると、遊技球の払い出し(貸し出し)を行う。また、払出制御基板240は、主制御基板200から遊技球の払い出しを指示する払出コマンドを受信した場合も、遊技球の払い出しを行う。
また、発射制御基板260には、遊技球を発射させるための発射モーター262や遊技者が発射ハンドル9に触れていることを検知するタッチスイッチ263等を有する発射装置ユニット261が接続されている。発射制御基板260は、タッチスイッチ263を介して遊技者が発射ハンドル9に触れていることを検知すると、発射モーター262を駆動することによって、発射ハンドル9の回転角度に応じた強さで遊技球を発射する。
尚、主制御基板200、サブ制御基板220、演出操作基板228、アンプ基板237、画像音声制御基板230、払出制御基板240、発射制御基板260、LED制御基板300は、遊技盤20あるいは中枠3の裏側(背面側)に取り付けられている。
B.遊技の内容 :
本実施例のパチンコ機1では次のように遊技が進行する。上皿部7に遊技球が貯留された状態で発射ハンドル9が回転されると、貯留された遊技球が1球ずつ発射装置ユニット261に供給されて、図2を用いて前述した遊技領域21に発射される。遊技球を打ち出す強さは発射ハンドル9の回転角度に対応するので、遊技者は発射ハンドル9の回転角度を変化させることによって、所望する領域に遊技球を流下させることができる。例えば、演出用開口部40(演出表示装置41)の左方の領域を流下するように遊技球を発射させたり(左打ちを行ったり)、演出用開口部40(演出表示装置41)の右方の領域を流下するように遊技球を発射させたり(右打ちを行ったり)することができる。
<特別図柄の変動表示>
図2を用いて前述したように、第1始動口24には左打ちされた遊技球および右打ちされた遊技球が入球可能である。左打ちまたは右打ちされた遊技球が第1始動口24に入球し、その入球した遊技球が第1始動口センサー24sにより検知されると、主制御基板200のCPU201は、所定の判定乱数(後述する特図当り判定乱数など)を取得し、該判定乱数に基づいて「大当り」または「外れ」の何れであるかを判定する特図当り判定を行う。そして、この特図当り判定の結果に基づいて、第1の特別図柄(以下「第1特図」ともいう)を変動表示させた後に停止表示させる。また、図2を用いて前述したように、第2始動口25には右打ちされた遊技球が入球可能である。右打ちされた遊技球が第2始動口25に入球し、その入球した遊技球が第2始動口センサー25sにより検知されると、主制御基板200のCPU201は、所定の判定乱数(後述する特図当り判定乱数など)を取得し、該判定乱数に基づいて「大当り」または「外れ」の何れであるかを判定する特図当り判定を行う。そして、この特図当り判定の結果に基づいて、第2の特別図柄(以下「第2特図」ともいう)を変動表示させた後に停止表示させる。
図4は、セグメント表示部50を拡大して示す説明図である。前述したように、セグメント表示部50は遊技盤20における遊技領域21の右下方に設けられており(図2参照)、遊技者は前枠4の小窓部4c(図1参照)を通してセグメント表示部50を視認可能である。図4に示すように、セグメント表示部50には、第1特図を表示する第1特図表示部51と、第2特図を表示する第2特図表示部52が設けられており、これらの表示部にはそれぞれ9個のLEDが配置されている。第1特図および第2特図(以下、これらを特に区別をしない場合は、まとめて「特別図柄」という)は、それぞれの表示部において、9個のLEDのうち点灯するLEDを切り換えることによって変動表示され、9個のLEDのうち所定のLEDを点灯した状態とすることで停止表示される。本実施例のパチンコ機1では、第1特図として、200種類の大当り図柄(大当り図柄101~300)と1種類の外れ図柄(外れ図柄101)を停止表示可能であり、第2特図として、200種類の大当り図柄(大当り図柄401~600)と1種類の外れ図柄(外れ図柄401)を停止表示可能である。これらの図柄の種類は、点灯するLEDの組合せの相違によって識別可能である。
主制御基板200のCPU201は、遊技球が第1始動口24に入球することに基づく特図当り判定(以下「第1特図についての特図当り判定」ともいう)の結果が「大当り」である場合は、第1特図を大当り図柄101~300の何れかで停止表示し、第1特図についての特図当り判定の結果が「外れ」である場合は、第1特図を外れ図柄101で停止表示する。また、遊技球が第2始動口25に入球することに基づく特図当り判定(以下「第2特図についての特図当り判定」ともいう)の結果が「大当り」である場合は、第2特図を大当り図柄401~600の何れかで停止表示し、第2特図についての特図当り判定の結果が「外れ」である場合は第2特図を外れ図柄401で停止表示する。
そして、主制御基板200のCPU201は、特別図柄(第1特図または第2特図)を大当り図柄または外れ図柄の何れかで停止表示したら、停止表示された図柄を確定させるべく、図柄が停止表示された状態を所定の時間が経過するまで維持する表示(以下「確定表示」ともいう)を行う。以下では、特別図柄が変動表示を開始してから確定表示されるまでの遊技、すなわち1回の変動表示の結果が得られるまでの遊技を「図柄変動遊技」とも表現する。
ここで、主制御基板200のCPU201は、特別図柄(第1特図または第2特図)の変動表示を行うに際しては、特別図柄の変動表示(図柄変動遊技)の変動パターンを選択する。変動パターンとは、特別図柄が変動表示を開始してから停止表示するまでの時間(変動時間)であり、各変動パターンには他の変動パターンと識別するための情報(変動パターンID)が付されている。変動パターンを選択する処理では、複数の変動パターン(変動パターンID、変動時間)に変動パターン選択乱数が割り振られた「変動パターン選択テーブル」を参照する。そして、第1特図保留または第2特図保留として取得された変動パターン選択乱数に対応する変動パターンを今回の変動パターンとして選択する。特別図柄は、このようにして選択された変動パターンに基づいて変動表示される。
主制御基板200のCPU201は、特別図柄の変動表示を開始するに際しては、当該変動表示の変動パターンを示す変動パターン指定コマンドをサブ制御基板220に向けて送信する。これによって、今回開始される特別図柄の変動表示の変動パターンがサブ制御基板220に伝達される。サブ制御基板220のCPU221は、変動パターン指定コマンドを受信すると、該変動パターン指定コマンドに基づいて今回開始される特別図柄の変動表示の変動パターンを認識し、認識した変動パターンに基づく(対応する)演出パターンで特別図柄の変動表示(図柄変動遊技)に対応する演出(以下「図柄変動演出」ともいう)を実行する。
上述した変動パターンを選択する処理では、常時同じ変動パターン選択テーブルを参照するのではなく、種々の遊技進行状況に対応する変動パターン選択テーブルを参照する。例えば、特別図柄の種類(第1特図または第2特図)や、現在設定されている遊技状態、特図当り判定の結果、記憶されている第1特図保留および第2特図保留の数などに対応する変動パターン選択テーブルを参照する。こうすることで、種々の遊技進行状況に対応する変動パターンを選択可能となり、ひいては、サブ制御基板220のCPU221は種々の遊技進行状況に対応する演出パターンで演出を実行可能となる。
また、主制御基板200のCPU201は、特別図柄の変動表示を停止するに際しては、変動停止コマンドをサブ制御基板220に向けて送信する。サブ制御基板220のCPU221は、この変動停止コマンドを受信することによって特別図柄の変動表示(図柄変動遊技)が終了するタイミングがサブ制御基板220のCPU221に伝達される。
尚、特別図柄は「識別情報」として捉えることもでき、特別図柄を変動表示させる主制御基板200のCPU201は「識別情報表示手段」として捉えることもできる。
<特別図柄の保留>
遊技球が第1始動口24や第2始動口25に入球すると、上述したように特別図柄についての特図当り判定や変動表示が行われるものの、これらの特図当り判定や変動表示は、遊技球が第1始動口24や第2始動口25に入球後に直ぐに行われるのではなく、主制御基板200のCPU201は、取得された判定乱数を特別図柄の保留(特図保留)としてRAM203に一旦記憶する。
詳しくは、遊技球が第1始動口24に入球すると、判定乱数を取得し、取得された判定乱数を第1特図保留として一旦記憶する。そして、所定の条件が成立したら、記憶した第1特図保留について特図当り判定や第1特図の変動表示を行う。このような第1特図保留は4個を上限として記憶される。第1特図保留の記憶数(第1特図保留数)は、セグメント表示部50の第1特図保留表示部53に表示される。すなわち、図4に示すように、第1特図保留表示部53には2個のLEDが配置されており、この第1特図保留表示部53では、2個のLEDのうち両方を消灯することで第1特図保留数が0個であることを示し、1個のLEDを点灯することで第1特図保留数が1個であることを示し、2個のLEDを点灯することで第1特図保留数が2個であることを示し、1個のLEDを点滅することで第1特図保留数が3個であることを示し、2個のLEDを点滅することで第1特図保留数が4個であることを示す。
また、遊技球が第2始動口25に入球すると、判定乱数を取得し、取得された判定乱数を第2特図保留として一旦記憶する。そして、所定の条件が成立したら、記憶した第2特図保留について特図当り判定や第2特図の変動表示を行う。このような第2特図保留も4個を上限として記憶される。第2特図保留の記憶数(第2特図保留数)は、セグメント表示部50の第2特図保留表示部54に表示される。すなわち、図4に示すように、第2特図保留表示部54にも2個のLEDが配置されており、この第2特図保留表示部54では、2個のLEDのうち両方を消灯することで第2特図保留数が0個であることを示し、1個のLEDを点灯することで第2特図保留数が1個であることを示し、2個のLEDを点灯することで第2特図保留数が2個であることを示し、1個のLEDを点滅することで第2特図保留数が3個であることを示し、2個のLEDを点滅することで第2特図保留数が4個であることを示す。
尚、本実施例のパチンコ機1では、何れかの特別図柄の変動表示中や、何れかの特別図柄の確定表示中、大当り遊技中は、特図保留が記憶されていても、特図当り判定や特別図柄の変動表示は行わない。また、複数の特図保留が記憶されている場合は、それらが第1特図保留であるか第2特図保留であるかに拘わらず、最先に記憶された特図保留についての特図当り判定および特別図柄の変動表示を行う(いわゆる特別図柄の順次変動機能を有する)。
<遊技状態>
主制御基板200のCPU201は、本実施例のパチンコ機1の遊技状態として、「特図当り判定において大当りと判定される確率に係る遊技状態」と「第2始動口25への遊技球の入球頻度に係る遊技状態」とを適宜設定する。これらのうち「特図当り判定において大当りと判定される確率に係る遊技状態」としては、「低確率状態」または「高確率状態」を設定する。「低確率状態」は、特図当り判定において大当りと判定される確率が低い(約100分の1の確率である)状態であり、「高確率状態」は、特図当り判定において大当りと判定される確率が高い(約10分の1の確率である)状態である。
また、「第2始動口25への遊技球の入球頻度に係る遊技状態」としては、「非電サポ状態」または「電サポ状態」を設定する。「非電サポ状態」は、第2始動口25への遊技球の入球頻度が低い状態であり、「電サポ状態」は、第2始動口25への遊技球の入球頻度が高い状態である。こうすることによって、「非電サポ状態」では、第2始動口25よりも第1始動口24に遊技球が入球し易く、「電サポ状態」では、第1始動口24よりも第2始動口25に遊技球が入球し易くなっている。このため、「非電サポ状態」では、遊技者に左打ちを行わせる(第1始動口24への入球を狙わせる)ことができ、「電サポ状態」では、遊技者に右打ちを行わせる(第2始動口25への入球を狙わせる)ことができる。
尚、セグメント表示部50には、上述した電サポ状態中であることを示す電サポ表示部58が設けられている。すなわち、図4に示すように、電サポ表示部58には、3個のLEDが配置されており、電サポ状態中は、この3個のLEDを点灯することによって電サポ状態中であることを遊技者に示す。さらに、セグメント表示部50には、右打ちを行うことを遊技者に促す右打ち表示部59が設けられている。電サポ状態中は第2始動口25への遊技球の入球頻度が高く、且つ、第2始動口25は右打ちされた遊技球が入球可能であるので、電サポ状態中は右打ちを行うことが遊技者にとって有益である。そこで、電サポ状態中は、右打ち表示部59に配置された2個のLEDを点灯することによって右打ちを行うことを遊技者に促すこととしている。
<大当り遊技>
主制御基板200のCPU201は、第1特図または第2特図が何れかの大当り図柄で停止表示すると、第1大入賞口28または第2大入賞口35が開放状態となるラウンド遊技が複数回行われる大当り遊技を開始する。図2を用いて前述したように、第1大入賞口28および第2大入賞口35には右打ちされた遊技球が入球可能であるので、大当り遊技中は右打ちが行われることとなる。
図5に示すように、本実施例のパチンコ機1では、大当り遊技として、「Vショート」の大当り遊技と「Vロング」の大当り遊技とを実行可能である。詳しくは、図5(a)に示すように、第1特図が大当り図柄101~280で停止表示された場合は(第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は90%の確率で)、「Vショート」の大当り遊技が行われ、第1特図が大当り図柄281~300で停止表示された場合は(第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は10%の確率で)、「Vロング」の大当り遊技が行われる。また、図5(b)に示すように、第2特図が大当り図柄401~600で停止表示された場合は(第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は100%の確率で)、「Vロング」の大当り遊技が行われる。
本実施例のパチンコ機1では、「Vショート」の大当り遊技または「Vロング」の大当り遊技の何れが行われる場合であっても、2回のラウンド遊技が行われ、そのうち1回目のラウンド遊技では第1大入賞口28が開放状態となり、2回目のラウンド遊技では第2大入賞口35が開放状態となる。もっとも、「Vショート」の大当り遊技と「Vロング」の大当り遊技とでは、「特定口38への遊技球の入球可能性」が互いに異なっている。すなわち、「Vショート」の大当り遊技および「Vロング」の大当り遊技は、1回目のラウンド遊技では双方とも10秒間(あるいは4個の遊技球が入球するまで)第1大入賞口28が開放状態となるものの、2回目のラウンド遊技における第2大入賞口35の開放時間が互いに異なる。詳しくは、「Vショート」の大当り遊技は、2回目のラウンド遊技における第2大入賞口35の開放時間が0.2秒間であることから遊技球が特定口38に入球し難く、「Vロング」の大当り遊技は、2回目のラウンド遊技における第2大入賞口35の開放時間が10秒間(あるいは4個の遊技球が入球するまで)であることから遊技球が特定口38に入球し易い。
そして、図5(c)に示すように、「Vショート」の大当り遊技中に遊技球が特定口38に入球した場合は、大当り遊技終了後の遊技状態が「高確率状態且つ電サポ状態(高確率・電サポ状態)」に設定され、「Vショート」の大当り遊技中に遊技球が特定口38に入球しなかった場合は、大当り遊技終了後の遊技状態が「低確率状態且つ非電サポ状態(低確率・非電サポ状態)」に設定される。
また、「Vロング」の大当り遊技中に遊技球が特定口38に入球した場合は、大当り遊技終了後の遊技状態が「高確率・電サポ状態」に設定され、「Vロング」の大当り遊技中に遊技球が特定口38に入球しなかった場合は、大当り遊技終了後の遊技状態が「低確率状態且つ電サポ状態(低確率・電サポ状態)」に設定される。
尚、「高確率・電サポ状態」は次に大当り遊技が行われるまで継続し、「低確率・電サポ状態」は45回の図柄変動遊技が行われるまで継続する(それまでに大当り遊技が行われた場合は終了する)。
ここで、主制御基板200のCPU201は、大当り遊技を開始する場合は、サブ制御基板220に向けて大当り遊技が開始されることを示す大当り遊技開始コマンドを送信する。サブ制御基板220のCPU221は、大当り遊技開始コマンドを受信すると、大当り遊技に対応する大当り遊技演出を実行する。
尚、第1大入賞口28および第2大入賞口35は「可変入球口」として捉えることもでき、第1大入賞口28および第2大入賞口35の開放状態は「入球可能状態」として捉えることもでき、大当り遊技は「特定遊技」として捉えることもできる。また、第1大入賞口28および第2大入賞口35(可変入球口)が開放状態(入球可能状態)となる大当り遊技(特定遊技)を実行する主制御基板200のCPU201は、「特定遊技実行手段」として捉えることもできる。
<普通図柄の変動表示、普図当り遊技、普通図柄の保留>
図2を用いて前述したように、普通図柄作動ゲート27は右打ちされた遊技球が通過可能である。右打ちされた遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過し、その遊技球がゲートセンサー27sにより検知されると、主制御基板200のCPU201は、所定の判定乱数(後述する普図当り判定乱数)を取得し、該判定乱数に基づいて普図当りであるか外れであるかを判定する普図当り判定を行う。そして、この普図当り判定の結果に基づいて、普通図柄を変動表示させた後に停止表示させる。図4に示すように、セグメント表示部50には、普通図柄を表示する普図表示部56が設けられており、普図表示部56には2個のLEDが配置されている。普通図柄は、普図表示部56において、2個のLEDのうち点灯するLEDを切り換えることによって変動表示され、2個のLEDのうち所定のLEDを点灯した状態とすることで停止表示される。本実施例のパチンコ機1では、普通図柄として、2個のLEDのうち左のLEDを点灯させた普図当り図柄と、右のLEDを点灯させた普図外れ図柄の2種類の図柄を停止表示可能である。普図当り判定の結果が普図当りである場合は普通図柄が普図当り図柄で停止表示され、普図当り判定の結果が普図外れである場合は普通図柄が普図外れ図柄で停止表示される。こうして普通図柄を当り図柄または外れ図柄で停止表示したら、停止表示された図柄を確定させるべく、図柄が停止表示された状態を所定の時間が経過するまで維持する表示(確定表示)を行う。そして、普通図柄が普図当り図柄で停止表示した場合は、第2始動口25が開放状態となった後に閉鎖状態となる普図当り遊技を行う。
上述した非電サポ状態や電サポ状態は、普図当り判定の態様や、普通図柄の変動表示の態様、普図当り遊技の態様を異ならせることによって設定される。つまり、普図当り判定において普図当りと判定される確率は、非電サポ状態においては100分の1であり、電サポ状態においては100分の99である。また、普通図柄の変動時間としては、非電サポ状態においては長い時間が選択され易く(1000m秒、2000m秒、3000m秒の何れかが均等に選択され)、電サポ状態においては短い時間が選択され易い(1000m秒、1252m秒、1500m秒の何れかが均等に選択される)。また、普図当り遊技としては、非電サポ状態においては第2始動口25が短時間(16m秒×1回)だけ開放状態となる普図当り遊技が行われ、電サポ状態においては第2始動口25が長時間(840m秒×2回)開放状態となる普図当り遊技が行われる。これらによって、非電サポ状態中は、第2始動口25が開放状態となる頻度が低くなり、第2始動口25への遊技球の入球頻度も低くなる。これに対して、電サポ状態中は、第2始動口25が開放状態となる頻度が高くなり、第2始動口25への遊技球の入球頻度も高くなる。
遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過すると、普図当り判定や普通図柄の変動表示が行われるものの、これらの普図当り判定や変動表示は、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過後に直ぐに行われるのではなく、取得された判定乱数を普図保留として一旦記憶する。そして、所定の条件が成立したら、記憶した普図保留に基づいて普図当り判定や普通図柄の変動表示を行う。このような普図保留も4個を上限として記憶される。普図保留の記憶数(普図保留数)は、セグメント表示部50の普図保留表示部57に表示される。すなわち、図4に示すように、普図保留表示部57には2個のLEDが配置されており、この普図保留表示部57では、2個のLEDのうち両方を消灯することで普図保留数が0個であることを示し、2個のLEDのうち1個のLEDを点灯することで普図保留数が1個であることを示し、2個のLEDを点灯することで普図保留数が2個であることを示し、1個のLEDを点滅することで普図保留数が3個であることを示し、2個のLEDを点滅することで普図保留数が4個であることを示す。尚、本実施例のパチンコ機1では、普図保留が記憶されている場合において、普通図柄の変動表示中、普通図柄の確定表示中、普図当り遊技中の何れでもなければ、最先に記憶された普図保留に係る普図当り判定および普通図柄の変動表示を行う。
<演出表示装置41の表示内容>
本実施例のパチンコ機1では、上述したような遊技の進行に合わせて、演出表示装置41に種々の画像を表示する演出を行う。このような演出を行うための処理は、主にサブ制御基板220のCPU221によって行われる。すなわち、サブ制御基板220のCPU221は、主制御基板200のCPU201から遊技の進行状況を示すコマンド(例えば、上述の変動パターン指定コマンド、大当り遊技開始コマンドなど)を受信することに基づいて、遊技の進行状況を把握しており、この遊技の進行状況に応じた演出を行う。
例えば、サブ制御基板220のCPU221は、変動パターン指定コマンドを受信すると、第1特図または第2特図の変動表示(変動パターン)に合わせた図柄変動演出を行う。すなわち、特別図柄(第1特図または第2特図)の変動表示(図柄変動遊技)の開始タイミングと同期して、演出表示装置41において3つの識別図柄41a,41b,41cの変動表示を開始する。その後、特別図柄の変動時間が経過するまで種々の態様で識別図柄41a,41b,41cの変動表示を行う。そして、サブ制御基板220のCPU221は、変動停止コマンドを受信すると図柄変動演出を終了する。すなわち、特別図柄の変動表示の終了タイミング(特別図柄の停止表示)と同期して識別図柄41a,41b,41cの変動表示を終了する。本実施例のパチンコ機1では、識別図柄として「1」~「9」までの9つの数字を意匠化した図柄を表示可能である。
図6(a)には、3つの識別図柄41a,41b,41cが一斉に変動表示している様子が概念的に示されている。変動表示が開始されてから所定時間が経過すると、例えば、初めに左識別図柄41aが停止表示され、次に右識別図柄41cが停止表示され、最後に中識別図柄41bが停止表示される。これら演出表示装置41で停止表示される3つの識別図柄41a,41b,41cの組合せは、前述した第1特図表示部51または第2特図表示部52にて停止表示される特別図柄(第1特図または第2特図)と対応するように構成されている。例えば、第1特図または第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は(すなわち、特図当り判定の結果が「大当り」となる場合に選択される変動パターンを受信した場合は)、演出表示装置41の3つの識別図柄41a,41b,41cが同じ図柄となる図柄組合せ(以下「ゾロ目」ともいう)で停止表示される。また、第1特図または第2特図が外れ図柄で停止表示される場合は(すなわち、特図当り判定の結果が「大当り」となる場合に選択される変動パターンを受信した場合は)、3つの識別図柄41a,41b,41cは同じ図柄で揃わない図柄組合せ(以下「バラケ目」ともいう)で停止表示される。尚、停止表示された識別図柄41a、41b、41cは、特別図柄の確定表示時間が経過するまで停止表示された状態となる(確定表示される)。
このように、第1特図表示部51または第2特図表示部52で表示される特別図柄と、演出表示装置41で表示される3つの識別図柄41a,41b,41cとは、表示内容が互いに対応しており、変動表示中の特別図柄が停止表示する際には、3つの識別図柄41a,41b,41cも停止表示するようになっている。しかも、図2に示すように、演出表示装置41は、第1特図表示部51または第2特図表示部52(セグメント表示部50)よりも目に付き易い位置に設けられており、表示画面も大きく、表示内容も分かり易いので、遊技者は演出表示装置41の画面を視認しながら遊技を行うことが通常である。従って、図6(b)に示すように、例えば、演出表示装置41の表示画面上で初めに停止表示される左識別図柄41aと、続いて停止表示される右識別図柄41cとが同じ図柄であった場合には、最後に停止表示される中識別図柄41bも同じ図柄で停止して、「大当り遊技が開始されるのではないか」と、遊技者は識別図柄の変動表示(図柄変動演出)を注視することになる。このように、複数の識別図柄のうち一の識別図柄を除いた識別図柄を同じ図柄(ゾロ目となり得る態様)で停止させて該一の識別図柄を変動表示させた状態で行われる演出は「リーチ演出」と呼ばれており、このリーチ演出を発生させることで遊技興趣を高めることが可能である。
また、演出表示装置41の表示画面上の下部には、第1特図保留数を示すための第1保留表示領域41dと、第2特図保留数を示すための第2保留表示領域41eとが設定されている。本実施例のパチンコ機1では、第1保留表示領域41dに第1特図保留数と同数の「保留図柄(図中、小さい円形の図柄)」を表示することで第1特図保留数(上限数は4個)を示し、第2保留表示領域41eに第2特図保留数(上限数は4個)と同数の「保留図柄」を表示することで第2特図保留数を示す。従って、図6に示す例では、第1特図保留数が4個であり、第2特図保留数が4個であることが示されている。尚、当然ながら、演出表示装置41の表示画面上に表示された保留図柄によって示される保留数と、セグメント表示部50の第1特図保留表示部53および第2特図保留表示部54にて示される保留数とは一致する。
C.本体枠2、中枠3、前枠4の関係 :
C-1.開放、閉鎖 :
以上のように本実施例のパチンコ機1では、前枠4の背面側に、中枠3および本体枠2を有しており、前枠4は、一端(図1における左側)が中枠3に対して回動可能に軸支されており、中枠3は、一端(図1における左側)が本体枠2に対して回動可能に軸支されている。中枠3の前面側には遊技盤20が着脱可能に取り付けられており、前枠4が中枠3に対して手前側(パチンコ機1の前方側)に回動(開放)されると、遊技盤20が露出された状態となる。
以下では、このような本体枠2に対する中枠3、前枠4(本明細書では「前側ユニットU」ともいう)の取り付けについて、図7を利用して説明する。図7(a)には、前側ユニットUが本体枠2に対して閉鎖された状態が示されており、図7(b)には、前側ユニットUが本体枠2に対して開放された状態が示されている。尚、図7以後の図面では、前側ユニットUの取り付けに関係しない部位については、その図示を適宜省略している。
本実施例のパチンコ機1は、本体枠2が島設備に取り付けられることによって、遊技ホールに設置される。図7に示すように、この本体枠2は、中枠3に取り付けられた遊技盤20や各種基板を内側に受け入れられるように、前後方向が開口された枠状に形成されている。
このような本体枠2には、一端側(図7における左側)の上下に、中枠3(あるいは前枠4も含む前側ユニットU)を本体枠2に対して開放または閉鎖(回動)できるように軸支する軸支部2a,2b(図示省略)が前方に突出させて設けられている。
これに対して、中枠3には、遊技盤20が取り付けられており、この遊技盤20の裏側(背面側)には主制御基板200やサブ制御基板220等の各種基板が取り付けられている。そして、このような中枠3には、一端側(図7における左側)の上下に、本体枠2の軸支部2a,2bに軸支される被軸支部3a,3b(図示省略)が前方に突出させて設けられている。これらの被軸支部3a,3bが本体枠2の軸支部2a,2bにそれぞれ軸支されることによって、中枠3(あるいは前枠4も含む前側ユニットU)を本体枠2に対して開放または閉鎖(回動)することが可能となる。
さらに、中枠3には、一端側(図7における左側)の上下に、前枠4を中枠3に対して開放または閉鎖(回動)できるように軸支する軸支部3c,3d(図示省略)が前方に突出させて設けられている。
これに対して、前枠4には、一端側(図7における左側)の上下に、中枠3の軸支部3c,3dに軸支される被軸支部4a,4bが前方に突出させて設けられている。これらの被軸支部4a,4bが中枠3の軸支部3a,3bにそれぞれ軸支されることによって、前枠4を中枠3に対して開放または閉鎖(回動)することが可能となる。
尚、本体枠2に対して中枠3が閉鎖され、中枠3に対して前枠4が閉鎖された状態においては、当然ながら、前枠4は、本体枠2に対しても閉鎖された状態となる。そして、遊技は、このような状態で行われることとなる。
また、図7(b)には、破損防止部4G、被挿入部2Iも図示されているが、これらについては後に詳しく説明する。
C-2.施錠、解錠 :
前枠4の他端側(図7における右側)の上下には、後方(本体枠2側)に突出させて係合部4Lが設けられている。これら2つの係合部4Lは、前側ユニットUが本体枠2に対して閉鎖された状態(前枠4が施錠された状態)を維持するための部材である。すなわち、本体枠2における2つの係合部4Lに対向する位置には、被係合部2L(図示省略)が設けられている。そして、前側ユニットUが本体枠2に対して閉鎖された場合に、この被係合部2Lに前枠4の係合部4Lがそれぞれ係合することによって、本体枠2に対して前側ユニットUが閉鎖されて施錠された状態(前枠4が施錠された状態)となる(後述する解錠鍵を利用しなければ開放できない状態となる)。
このように前枠4が施錠された状態において、前枠4に設けられた鍵穴4Hに解錠鍵(図示省略)を挿入すると共に回転させると、本体枠2の被係合部2Lに対する前枠4の係合部4Lの係合が解錠されて、前枠4が解錠された状態となる。そして、このように前枠4が解錠された状態において、前側ユニットUを手前(パチンコ機1の前方側)に引っ張ると、本体枠2に対して前側ユニットUが開放された状態となる。
尚、上述した前枠4を施錠された状態とするための機構や、前枠4を解錠された状態とするための機構としては、種々の周知技術を利用可能である。従って、本明細書では、これらの機構の詳しい説明については省略する。
C-3.パチンコ機1の設置 :
次に、本実施例のパチンコ機1が遊技ホール(島設備)に設置される様子について説明する。本実施例のパチンコ機1が遊技ホール(島設備)に設置されるに際しては、先ずは、本体枠2が島設備に固定される。このように本体枠2が島設備に固定されるに際しては、図8に示すように、前側ユニットUは、当該固定作業の邪魔にならないように、一旦は本体枠2から取り外されて、島設備の近傍の床面に載置されていることが多い。例えば、遊技者用の座席に立てかけて載置される。
そして、本体枠2が島設備に固定されたら、この本体枠2に前側ユニットUを取り付ける。詳しくは、先ず、前側ユニットUの一部である中枠3の被軸支部3a,3b(図示省略)を、本体枠2の軸支部2a,2b(図示省略)にそれぞれ軸支させる。そして、本体枠2に対して前側ユニットUを閉鎖した状態とすることで、本体枠2の被係合部2L(図示省略)に前枠4の係合部4Lが係合されて、前枠4が施錠された状態とする。尚、本体枠2に対して前側ユニットUが閉鎖されただけでは、前枠4が施錠された状態とならずに、鍵穴4Hに解錠鍵(図示省略)を挿入すると共に回転させることによって、前枠4が施錠された状態となることとしてもよい。
C-4.破損防止部 :
以上のように本実施例のパチンコ機1が遊技ホール(島設備)に設置される際には、前側ユニットUは、島設備の近傍の床面に載置されることがあるところ、このように載置された場合は、係合部4Lが破損してしまう虞がある。また、パチンコ機1が遊技ホール(島設備)から撤去されるに際しても、前側ユニットUは床面に載置されることがあるところ、この場合も、係合部4Lが破損してしまう虞がある。
すなわち、上述したように本実施例のパチンコ機1では、前側ユニットU(前枠4)に、前枠4を施錠するための係合部4Lが設けられている。そして、この係合部4Lは、後方に突出させて設けられているので、前側ユニットUを床面に載置した場合は、その先端部が床面に当接してしまうことがあり(ひいては、係合部4Lに前側ユニットUの荷重がかかってしまい)、その結果、係合部4Lが破損してしまう虞がある。また、床面に載置された前側ユニットUが倒されてしまうこともあり、この場合も同様に、係合部4Lが破損してしまうことがある。
そこで、本実施例のパチンコ機1では、このような破損を防止すべく、図7および図8に示すような破損防止部4Gが設けられている。この破損防止部4Gは、前枠4の後部に棒状に突出して設けられている。そして、この破損防止部4Gの先端(後方に突出した先端)は、係合部4Lの先端(後方に突出した先端)よりも、前側ユニットU(前枠4)から後方に離れる位置に存在する。
また、この破損防止部4Gは、前側ユニットU(前枠4)の後方からみて係合部4Lよりも前側ユニットU(前枠4)の端部側(後方からみて中心から離れた位置)に設けられている。詳しくは、破損防止部4Gは、2つの係合部4Lのうちの下側の係合部4Lよりも、下方に設けられている。
図9には、前側ユニットUが床に載置されている様子を示す側面図である。本実施例のパチンコ機1では、上述のような破損防止部4Gを備えているので、前側ユニットUが床に載置された場合であっても、係合部4Lが床に当接することがなく、係合部4Lの破損を防止することができる。
すなわち、破損防止部4Gの先端は、係合部4Lの先端よりも前側ユニットUから後方に離れる位置に存在する。このため、前側ユニットUが床面に載置されることや、前側ユニットUが倒されてしまうことがあっても、破損防止部4Gが係合部4Lよりも先に床面に接触させることとなるので、係合部4Lが破損することを防止することが可能となる。
また、このような本実施例のパチンコ機1では、前側ユニットUが床面に載置される際や、前側ユニットUが倒れる際は、当然ながら、前側ユニットUのより端部側が先に床面に近づくこととなる。この点、本実施例のパチンコ機1では、破損防止部4Gは、係合部4Lよりも前側ユニットU(前枠4)の端部側に設けることとしている。すなわち、破損防止部4Gは、2つの係合部4Lのうちの下側の係合部4Lよりも、下方に設けられている。このため、前側ユニットUが床面に載置されることや、前側ユニットUが倒されてしまうことがあっても、破損防止部4Gを係合部4Lよりも先に床面に接触させ易くなるので、係合部4Lが破損することを更に防止することが可能となる。
ここで、このような本実施例のパチンコ機1では、破損防止部4Gを備えているので、前側ユニットU(前枠4)の係合部4Lが破損することを防止することができるものの、前側ユニットUの係合部4Lを本体枠2の被係合部2Lに係合するに際しては(前側ユニットUが本体枠2に対して閉鎖されるに際しては)、破損防止部4Gが本体枠2に干渉して、当該係合(当該閉鎖)が円滑に行えない虞がある。この点、図7および図8に示すように、本体枠2には、被係合部2Lに係合部4Lが係合される際に(前側ユニットUが本体枠2に対して閉鎖される際に)破損防止部4Gが挿入される被挿入部2Iが設けられている。この被挿入部2Iは、本体枠2における破損防止部4Gに対向(対応)する位置に設けられており、破損防止部4Gの外径よりも一回り大きな内径の開口部を有している。
このような被挿入部2Iを備えることとすると、前側ユニットUの係合部4Lを本体枠2の被係合部2Lに係合するに際しては(前側ユニットUが本体枠2に対して閉鎖されるに際しては)、被挿入部2Iに破損防止部4Gが挿入されるので、破損防止部4Gが本体枠2に干渉することがなく、前側ユニットUの係合部4Lと本体枠2の被係合部2Lとの係合(前側ユニットUの本体枠2に対する閉鎖)を円滑に行うことが可能となる。
尚、破損防止部4Gは、前側ユニットUを後方からみて端部に設けられているので、前側ユニットUが本体枠2に対して閉鎖される過程で、破損防止部4Gが本体枠2の枠部(図7および図8の右枠部)に干渉する虞がある。そこで、前側ユニットUが本体枠2に対して閉鎖される過程で破損防止部4Gが通過する位置(右枠部の一部)には、切り欠いた(凹ませた)部分(切欠部、凹部、通過部)を設けることとしてもよい。こうすると、前側ユニットUが本体枠2に対して閉鎖される過程で、破損防止部4Gが本体枠2の枠部(図7および図8の右枠部)に干渉することを防止できる。
また、図10に示すように、前側ユニットUが本体枠2に対して開放されるに際しては(前側ユニットUが本体枠2から分離されるに際しては)、前側ユニットUの破損防止部4Gの下面は、被挿入部2I内部の上面に接触した状態となる。換言すると、前側ユニットUは、その破損防止部4G(の下面)が被挿入部2I(内部の上面)に支持されつつ、本体枠2に対して開放された状態(本体枠2から分離された状態)となる。
ここで、前側ユニットUが本体枠2に対して開放されるに際しては(前側ユニットUが本体枠2から分離されるに際しては)、係合部4Lと被係合部2Lの係合が解除されたはずみや、前側ユニットUの重みで、本体枠2に対して前側ユニットUが過度に下方に移動してしまうことがある。そして、この場合は、前側ユニットUが床面に落下してしまったり、前側ユニットUと本体枠2を繋ぐ他の部品が歪んでしまったりする虞がある。
この点、上述のように本実施例のパチンコ機1では、前側ユニットUが本体枠2に対して開放されるに際しては(前側ユニットUが本体枠2から分離されるに際しては)、前側ユニットUの破損防止部4Gの下面は、被挿入部2I内部(本体枠2の所定部)の上面に接触した状態となることとしている。換言すると、前側ユニットUは、その破損防止部4G(の下面)が被挿入部2I内部の上面(本体枠2の所定部)に支持されつつ、本体枠2に対して開放された状態(本体枠2から分離された状態)となることとしている。こうすると、前側ユニットUが本体枠2に対して開放されるに際しては(前側ユニットUが本体枠2から分離されるに際しては)、破損防止部4G(の下面)が被挿入部2I(内部の上面)に支えられることとなり、この結果、本体枠2に対して前側ユニットUが過度に下方に移動してしまうことを防止することが可能となる。すなわち、本来であれば破損防止部4Gは係合部4Lの破損を防止するために設けられているところ、このような破損防止部4Gを利用して、本体枠2に対して前側ユニットUが過度に下方に移動してしまうことも防止することができる。
D.変形例 :
次に変形例について説明する。
D-1.変形例1 :
上述した実施例においては、前側ユニットUの係合部4Lを本体枠2の被係合部2Lに係合するに際しては(前側ユニットUが本体枠2に対して閉鎖されるに際しては)、図11に示すように破損防止部4Gを前側ユニットU(前枠4)から取り外すことが可能であることとしてもよい。
例えば、破損防止部4Gは、前側ユニットUに設けられた差し込み孔(開口部)に差し込まれていることとして、その差し込み孔(開口部)から引き抜くことが可能であることとしてもよい。
このような変形例1では、破損防止部4Gを備えているので、前側ユニットU(前枠4)の係合部4Lが破損することを防止することができるところ、前側ユニットU(前枠4)の係合部4Lを本体枠2の被係合部2Lに係合するに際しては、(上述した被挿入部2Iが設けられていなければ)破損防止部4Gが本体枠2に干渉して、当該係合が円滑に行えない虞がある。この点、変形例1では、前側ユニットU(前枠4)の係合部4Lを本体枠2の被係合部2Lに係合するに際しては、破損防止部4Gを前側ユニットU(前枠4)から取り外すことが可能であることとしている。こうすると、破損防止部4Gが本体枠2に干渉することがないので、前側ユニットU(前枠4)の係合部4Lと本体枠2の被係合部2Lとの係合を円滑に行うことが可能となる。
D-2.変形例2 :
また、上述した実施例においては、前側ユニットUの係合部4Lを本体枠2の被係合部2Lに係合するに際しては(前側ユニットUが本体枠2に対して閉鎖されるに際しては)、破損防止部4Gの一部または全部を特定方向へ折り曲げることが可能であることとしてもよい。詳しくは、破損防止部4Gを『係合部4L側の方向以外の方向』に折り曲げることが可能であることとしてもよい。
このような変形例2では、破損防止部4Gを備えているので、前側ユニットU(前枠4)の係合部4Lが破損することを防止することができるところ、前側ユニットU(前枠4)の係合部4Lを本体枠2の被係合部2Lに係合するに際しては、(上述した被挿入部2Iが設けられていなければ)破損防止部4Gが本体枠2に干渉して、当該係合が円滑に行えない虞がある。この点、変形例2では、前側ユニットU(前枠4)の係合部4Lを本体枠2の被係合部2Lに係合するに際しては、破損防止部4Gを特定方向(係合部4L側の方向以外の方向)へ折り曲げることが可能であることとしている。こうすると、破損防止部4Gが本体枠2に干渉することがないので、前側ユニットU(前枠4)の係合部4Lと本体枠2の被係合部2Lとの係合を円滑に行うことが可能となる。
もっとも、破損防止部4Gを係合部4L側の方向へ折り曲げることが可能であることとすると、破損防止部が係合部に干渉することによって、係合部が破損してしまう虞がある。この点、変形例2では、破損防止部4Gを『係合部4L側の方向以外の方向』へ折り曲げることが可能(係合部4L側の方向へは折り曲げることが不可能)であることとしている。こうすると、破損防止部4Gを折り曲げることによって、破損防止部4Gが本体枠2に干渉することを防止しつつ、この折り曲げを原因として係合部4Lが破損してしまう(破損防止部が係合部に干渉してしまう)ことを防止することが可能となる。
ここで、この『係合部4L側の方向以外の方向』について更に説明する。係合部4Lは、前枠4を後方から見て左下隅部に設けられており、破損防止部4Gは、この係合部4Lの下方に設けられている。そして、破損防止部4Gは、『係合部4L側の方向以外の方向』、すなわち、上方以外の方向に折り曲げることが可能である。換言すると、係合部4Lが設けられている上方へ折り曲げることは不可能である。
すなわち、前側ユニットUが本体枠2から取り外された状態で床に載置されるに際しては、前側ユニットUの下部を下方にして床に載置される可能性が高く、この場合は、当然ながら、前側ユニットUの下部が床面に接触することとなる。そして、この状態から、前側ユニットUが後方へ傾けられれば(壁に立てかけられたり、倒れたりすれば)、破損防止部4Gが床面に接触し、このとき、破損防止部4Gには上方(係合部4L側)への力がかかることとなる。このため、破損防止部4Gを上方(係合部4L側)へ折り曲げることが可能であることとすると、前側ユニットUが床に載置された場合にも破損防止部4Gが折れ曲がってしまい、ひいては、係合部4Lが破損してしまう虞がある。この点、上述のように、破損防止部4Gは、『係合部4L側の方向以外の方向』、すなわち、上方以外の方向に折り曲げることが可能であることとすると、このような虞を防止することができる。
そして、破損防止部4Gは、『係合部4L側の方向以外の方向』のうち、少なくとも2方向に折り曲げることが可能であることが好ましい。例えば、破損防止部4Gを第1方向(前側ユニットUを後方からみて右側)と第2方向(前側ユニットUを後方からみて左側または下側)とに折り曲げることが可能であることとする。そして、破損防止部4Gを第1方向に折り曲げた状態では、前側ユニットUを本体枠2に対して閉鎖すること(前側ユニットUの係合部4Lを本体枠2の被係合部2Lに係合すること)が可能であり、破損防止部4Gを第2方向に折り曲げた状態では、前側ユニットUを本体枠2に対して閉鎖すること(前側ユニットUの係合部4Lを本体枠2の被係合部2Lに係合すること)が不能であることとしてもよい。
例えば、図12(a)に示すように、破損防止部4Gを第2方向(前側ユニットUを後方からみて左側または下側)に折り曲げた状態では、前側ユニットUを本体枠2に対して閉鎖しようとしても、図12(b)に示すように、当該破損防止部4Gが前側ユニットUと本体枠2との間に挟まり、閉鎖することができない構成としてもよい。
こうすると、前側ユニットUが本体枠2に取り付けられた状態であるものの、前側ユニットUを本体枠2に対して閉鎖したくない場合(前側ユニットUの係合部4Lを本体枠2の被係合部2Lに係合したくない場合)、例えば、前側ユニットU内部のメンテナンスを行う場合においては、破損防止部4Gを第2方向(前側ユニットUを後方からみて左側または下側)に折り曲げることで、前側ユニットUの係合部4Lが本体枠2の被係合部2Lに係合してしまうこと防止することができる。
尚、前側ユニットUは「第1ユニット」として捉えることもでき、本体枠2は「第2ユニット」として捉えることもできる。
以上、本発明の実施例および変形例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
例えば、上述した実施例および変形例では、遊技盤20に形成された遊技領域21に向けて遊技球を発射することによって遊技を行うパチンコ機1に本発明を適用したが、外周面に複数種類の図柄が描かれた回胴を回転させ、該回胴を停止させることによって遊技を行うスロットマシン(回胴式遊技機)に本発明を適用することとしてもよい。スロットマシンでは、回胴が所定の図柄の組合せで停止表示されると遊技メダルが払い出されるので、本発明をスロットマシンに適用することとした場合は、遊技メダルを遊技媒体として捉えることができる。
また、上述した実施例および変形例では、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を払い出すことによって、遊技の結果としての利益(遊技価値)を遊技者に付与するパチンコ機1に本発明を適用した例を説明した。これに限らず、「遊技球の払い出し」とは異なる形態で遊技上の利益を付与するタイプの遊技機にも、本発明を適用することができる。例えば、各種入球口への遊技球の入球が発生することで、その入球に対応する利益の量(遊技価値の大きさ)を示すデータを記憶することによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与するタイプのパチンコ機にも本発明を適用することができ、この場合にも、上述した実施例と同様の効果を得ることができる。なお、遊技上の利益(遊技価値)をデータ化して遊技者に付与するタイプのパチンコ機としては、パチンコ機に内蔵された複数個の遊技球を循環させて使用する遊技機、具体的には、各種入球口あるいはアウト口を経て遊技盤の裏面に排出された遊技球を、再度、発射位置に戻して発射するように構成されたパチンコ機(いわゆる封入式遊技機)を例示できる。
<上述した実施例から抽出できる遊技機A1~A7>
上述した実施例のパチンコ機は、次のような遊技機A1~A7として捉えることができる。
<遊技機A1>
<概要>
第1ユニットの係合部(第2ユニット側に突出した係合部)と第2ユニットの被係合部との係合を解除することによって、第1ユニットと第2ユニットを互いに分離することが可能。
第1ユニットは、係合部の破損を防止するための破損防止部を備える。
第1ユニットと第2ユニットが互いに分離された状態では、破損防止部の先端は、係合部の先端よりも、第1ユニットから離れる位置に存在する。
<請求項形式>
第1ユニットと第2ユニットとを備え、
前記第1ユニットは、前記第2ユニット側に突出した係合部を備えており、
前記第2ユニットは、前記係合部が係合される被係合部を備えており、
前記第1ユニットの前記係合部と前記第2ユニットの前記被係合部との係合を解除することによって、前記第1ユニットと前記第2ユニットを互いに分離することが可能である遊技機であって、
前記第1ユニットは、前記係合部の破損を防止するための破損防止部を備えており、
少なくとも前記第1ユニットと前記第2ユニットが互いに分離された状態では、前記破損防止部の先端は、前記係合部の先端よりも、前記第1ユニットから離れる位置に存在する
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機は、遊技ホールに設置される際や遊技ホールから撤去されるに際しては、第1ユニットと第2ユニットとが分離されて遊技ホールの床面に載置されることがある。この場合、第1ユニットの係合部は突出しているため、係合部が床面に接触することがあり、その結果、係合部が破損してしまうことがある。また、床面に載置された第1ユニットが倒されてしまうこともあり、この場合も、係合部が破損してしまうことがある。そこで、本遊技機では、第1ユニットは、係合部の破損を防止するための破損防止部を備えることとしている。この破損防止部の先端は、第1ユニットと第2ユニットが互いに分離された状態では、係合部の先端よりも第1ユニットから離れる位置に存在する。こうすると、第1ユニットが床面に載置されることや、第1ユニットが倒されてしまうことがあっても、破損防止部を係合部よりも先に床面に接触させることができるので、係合部が破損することを防止することが可能となる。
<遊技機A2>
<概要>
遊技機A1に従属。
破損防止部は、第1ユニットの後方からみて係合部よりも当該第1ユニットの端部側に設けられている。
<請求項形式>
遊技機A1において、
前記第1ユニットの前記係合部が前記第2ユニットの前記被係合部に係合される際は、前記第1ユニットの後部側と前記第2ユニットの前部側が対向するものであり、
前記破損防止部は、前記第1ユニットの後方からみて前記係合部よりも当該第1ユニットの端部側に設けられている
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機では、第1ユニットが床面に載置される際や、第1ユニットが倒れる際は、第1ユニットのより端部側が先に床面に近づくこととなる。この点、本遊技機では、破損防止部は、係合部よりも第1ユニットの端部側に設けることとしている。こうすると、第1ユニットが床面に載置されることや、第1ユニットが倒されてしまうことがあっても、破損防止部を係合部よりも先に床面に接触させ易くなるので、係合部が破損することを更に防止することが可能となる。
<遊技機A3>
<概要>
遊技機A1、遊技機A2に従属。
第2ユニットには、被係合部に第1ユニットの係合部が係合される際に破損防止部が挿入される被挿入部が設けられている。
<請求項形式>
遊技機A1または遊技機A2において、
前記第2ユニットには、前記被係合部に前記第1ユニットの前記係合部が係合される際に前記破損防止部が挿入される被挿入部が設けられている
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機では、破損防止部を備えているので、第1ユニットの係合部が破損することを防止することができるものの、第1ユニットの係合部を第2ユニットの被係合部に係合するに際しては、破損防止部が第2ユニットに干渉して、当該係合が円滑に行えない虞がある。この点、本遊技機では、第2ユニットには、被係合部に第1ユニットの係合部が係合される際に破損防止部が挿入される被挿入部が設けられていることとしている。こうすると、破損防止部が第2ユニットに干渉することがないので、第1ユニットの係合部と第2ユニットの被係合部との係合を円滑に行うことが可能となる。
<遊技機A4>
<概要>
遊技機A1~遊技機A3に従属。
第1ユニットが第2ユニットから分離されるに際しては、第1ユニットの破損防止部の下面は、第2ユニットの所定部の上面に接触した状態となる。
<請求項形式>
遊技機A1乃至遊技機A3の何れか1つの遊技機において、
少なくとも前記第1ユニットが前記第2ユニットから分離されるに際しては、前記第1ユニットの前記破損防止部の下面は、前記第2ユニットの所定部の上面に接触した状態となる
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機では、第1ユニットが第2ユニットから分離されるに際しては、係合部と被係合部の係合が解除されたはずみや、第1ユニットの重みで、第1ユニットが過度に下方に移動してしまうことがある。そして、この場合は、第1ユニットが床面に落下してしまったり、第1ユニットと第2ユニットを繋ぐ他の部品が歪んでしまったりする虞がある。この点、本遊技機では、第1ユニットが第2ユニットから分離されるに際しては、第1ユニットの破損防止部の下面は、第2ユニットの所定部の上面に接触した状態となることとしている。こうすると、第1ユニットが第2ユニットから分離されるに際しては、破損防止部の下面が第2ユニットの所定部の上面に支えられることとなり、この結果、第1ユニットが過度に下方に移動してしまうことを防止することが可能となる。すなわち、本来であれば破損防止部は係合部の破損を防止するために設けられているところ、このような破損防止部を利用して、第1ユニットが過度に下方に移動してしまうことも防止することができる。
<遊技機A5>
<概要>
遊技機A1、遊技機A2に従属。
第1ユニットの係合部を第2ユニットの被係合部に係合するに際しては、破損防止部を第1ユニットから取り外すことが可能。
<請求項形式>
遊技機A1または遊技機A2において、
少なくとも前記第1ユニットの前記係合部を前記第2ユニットの前記被係合部に係合するに際しては、前記破損防止部を前記第1ユニットから取り外すことが可能である
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機では、破損防止部を備えているので、第1ユニットの係合部が破損することを防止することができるところ、第1ユニットの係合部を第2ユニットの被係合部に係合するに際しては、破損防止部が第2ユニットに干渉して、当該係合が円滑に行えない虞がある。この点、本遊技機では、第1ユニットの係合部を第2ユニットの被係合部に係合するに際しては、破損防止部を第1ユニットから取り外すことが可能であることとしている。こうすると、破損防止部が第2ユニットに干渉することがないので、第1ユニットの係合部と第2ユニットの被係合部との係合を円滑に行うことが可能となる。
<遊技機A6>
<概要>
遊技機A1、遊技機A2に従属。
第1ユニットの係合部を第2ユニットの被係合部に係合するに際しては、破損防止部を特定方向へ折り曲げることが可能。
<請求項形式>
遊技機A1または遊技機A2において、
少なくとも前記第1ユニットの前記係合部を前記第2ユニットの前記被係合部に係合するに際しては、前記破損防止部の一部または全部を特定方向へ折り曲げることが可能である
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機では、破損防止部を備えているので、第1ユニットの係合部が破損することを防止することができるところ、第1ユニットの係合部を第2ユニットの被係合部に係合するに際しては、破損防止部が第2ユニットに干渉して、当該係合が円滑に行えない虞がある。この点、本遊技機では、第1ユニットの係合部を第2ユニットの被係合部に係合するに際しては、破損防止部を特定方向へ折り曲げることが可能であることとしている。こうすると、破損防止部が第2ユニットに干渉することがないので、第1ユニットの係合部と第2ユニットの被係合部との係合を円滑に行うことが可能となる。
<遊技機A7>
<概要>
遊技機A6に従属。
特定方向は、係合部側の方向以外の何れかの方向である。
<請求項形式>
遊技機A6において、
前記特定方向は、前記係合部側の方向以外の何れかの方向である
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機では、破損防止部が第2ユニットに干渉することを防止すべく、破損防止部を折り曲げることが可能である。もっとも、破損防止部を係合部側の方向へ折り曲げることが可能であることとすると、破損防止部が係合部に干渉することによって、係合部が破損してしまう虞がある。この点、本遊技機では、破損防止部を係合部側の方向以外の方向へ折り曲げることが可能(係合部側の方向へは折り曲げることが不可能)であることとしている。こうすると、破損防止部を折り曲げることによって、破損防止部が第2ユニットに干渉することを防止しつつ、この折り曲げを原因として係合部が破損してしまう(破損防止部が係合部に干渉してしまう)ことを防止することが可能となる。
本発明は、遊技ホールで用いられる遊技機に利用することができる。
1…パチンコ機(遊技機)、2…本体枠(第2ユニット)、3…中枠、4…前枠、U…前側ユニットU(第1ユニット)、24…第1始動口、25…第2始動口、28…第1大入賞口(可変入球口)、35…第2大入賞口(可変入球口)、200…主制御基板、201…CPU(識別情報表示手段、特定遊技実行手段)、220…サブ制御基板、221…CPU。

Claims (7)

  1. 第1ユニットと第2ユニットとを備え、
    前記第1ユニットは、前記第2ユニット側に突出した係合部を備えており、
    前記第2ユニットは、前記係合部が係合される被係合部を備えており、
    前記第1ユニットの前記係合部と前記第2ユニットの前記被係合部との係合を解除することによって、前記第1ユニットと前記第2ユニットを互いに分離することが可能である遊技機であって、
    前記第1ユニットは、前記係合部の破損を防止するための破損防止部を備えており、
    少なくとも前記第1ユニットと前記第2ユニットが互いに分離された状態では、前記破損防止部の先端は、前記係合部の先端よりも、前記第1ユニットから離れる位置に存在する
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記第1ユニットの前記係合部が前記第2ユニットの前記被係合部に係合される際は、前記第1ユニットの後部側と前記第2ユニットの前部側が対向するものであり、
    前記破損防止部は、前記第1ユニットの後方からみて前記係合部よりも当該第1ユニットの端部側に設けられている
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の遊技機において、
    前記第2ユニットには、前記被係合部に前記第1ユニットの前記係合部が係合される際に前記破損防止部が挿入される被挿入部が設けられている
    ことを特徴とする遊技機。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の遊技機において、
    少なくとも前記第1ユニットが前記第2ユニットから分離されるに際しては、前記第1ユニットの前記破損防止部の下面は、前記第2ユニットの所定部の上面に接触した状態となる
    ことを特徴とする遊技機。
  5. 請求項1または請求項2に記載の遊技機において、
    少なくとも前記第1ユニットの前記係合部を前記第2ユニットの前記被係合部に係合するに際しては、前記破損防止部を前記第1ユニットから取り外すことが可能である
    ことを特徴とする遊技機。
  6. 請求項1または請求項2に記載の遊技機において、
    少なくとも前記第1ユニットの前記係合部を前記第2ユニットの前記被係合部に係合するに際しては、前記破損防止部の一部または全部を特定方向へ折り曲げることが可能である
    ことを特徴とする遊技機。
  7. 請求項6に記載の遊技機において、
    前記特定方向は、前記係合部側の方向以外の何れかの方向である
    ことを特徴とする遊技機。
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