JP2023075982A - 登録装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】登録装置と決済装置とを有するチェックアウトシステムにおいて、決済装置の選定を効率的に行うことが可能な登録装置及びプログラムを提供する。【解決手段】決済装置とともにチェックアウトシステムを構成する登録装置であって、客が購入する商品の登録を行う登録手段と、前記客が所望する決済方法の指定を受け付ける受付手段と、前記決済装置のうち、前記受付手段が受け付けた前記決済方法に対応する決済装置から、前記商品の決済先となる決済装置を選定する選定手段と、前記選定手段が選定した前記決済装置に、前記登録手段で登録された商品の決済に係る情報を引き渡すための出力処理を行う出力手段と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明の実施形態は、登録装置及びプログラムに関する。
従来、スーパーマーケットや量販店等の店舗では、客が購入する商品の登録処理と、登録処理で登録された商品の決済処理とを異なる装置で行う方式が採用されている。例えば、セミセルフと呼ばれる方式では、登録装置が店員の操作に応じて登録処理を実行する登録装置と、登録装置で登録された商品の決済処理を客の操作により実行する決済装置とが用いられる。また、近年では、客が操作する携帯端末にて登録処理を行い、店舗内に設置された決済装置を用いて決済処理を行う方式も登場している。
また、現金以外の決済方法として、クレジットカード決済や、電子マネー決済、コード決済等の電子決済も利用されている。
ところで、上述のセミセルフ方式等では、決済装置が複数台存在する場合、それらの決済装置の中から使用する決済装置を店員が一つ選択することになる。例えば、従来、登録装置の画面に、決済方法と決済装置との各々を選択可能なボタンを表示し、ユーザ又は店員が選択した決済装置に決済方法と決済情報とを送信する技術が提案されている。
しかしながら、従来の技術では、選択された決済装置に決済情報を送信することが可能であるが、決済装置の選定方法については、更なる改善の余地がある。例えば、現金決済と電子決済とでは会計操作に要する手間が異なるため、電子決済よりも現金決済の方が会計操作に要する時間が長くなる傾向にある。そのため、決済方法を考慮して決済装置を選定することで、処理効率の向上を図ることができる。
本発明が解決しようとする課題は、登録装置と決済装置とを有するチェックアウトシステムにおいて、決済装置の選定を効率的に行うことが可能な登録装置及びプログラムを提供することである。
実施形態の登録装置は、決済装置とともにチェックアウトシステムを構成する登録装置であって、登録手段と、受付手段と、選定手段と、出力手段とを備える。登録手段は、客が購入する商品の登録を行う。受付手段は、前記客が所望する決済方法の指定を受け付ける。選定手段は、前記決済装置のうち、前記受付手段が受け付けた前記決済方法に対応する決済装置から、前記商品の決済先となる決済装置を選定する。出力手段は、前記選定手段が選定した前記決済装置に、前記登録手段で登録された商品の決済に係る情報を引き渡すための出力処理を行う。
図1は、実施形態に係るチェックアウトシステムの構成の一例を示す図である。 図2は、店舗内に配置された実施形態に係る登録装置及び決済装置のレイアウトの一例を示す図である。 図3は、実施形態に係るサーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係る決済装置管理ファイルのデータ構成の一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る登録装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る登録装置の機能構成の一例を示す図である。 図7は、実施形態の客用表示部に表示される決済方法選択画面の一例を示す図である。 図8は、実施形態に係る決済装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図9は、実施形態の登録装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により、この発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態に係るチェックアウトシステムの構成の一例を示す図である。図1に示すように、チェックアウトシステム1は、登録装置10と、決済装置20と、サーバ装置30とを有する。
登録装置10、決済装置20、及びサーバ装置30は、有線又は無線のネットワークNを介して通信可能に接続される。ネットワークNに接続される登録装置10及び決済装置20の台数は特に問わないものとするが、本実施形態では決済装置20が複数台設けられるものとする。
登録装置10及び決済装置20は、例えばスーパーマーケットや量販店等の店舗内において、商品のチェックアウト(登録及び決済)を行うエリアに配置され(図2参照)、セミセルフ等と呼ばれるチェックアウト(登録・決済)方式を実現する。図2は、店舗内に配置された登録装置10及び決済装置20のレイアウトの一例を示す図である。
登録装置10は、例えば、テーブル状の作業台40の上に設置される。登録装置10は、店員Oにより操作され、客Cが購入する商品の登録処理を行う。決済装置20は、客Cにより操作され、登録装置10によって登録された商品の決済処理を行う。なお、この場合、決済装置20の台数は、登録装置10の台数以上とすることが好ましい。
図2のレイアウトにおいて、商品を購入する客Cは、商品を買い物カゴ等に入れて登録装置10に運ぶ。登録装置10の店員Oは、バーコードスキャナ等の読取装置を用いて、商品に付されたバーコード等から当該商品を識別可能な商品コードを登録装置10に入力し、商品の登録を順次行う。登録装置10では、商品の登録が完了すると、当該商品の決済先(以下、会計先ともいう)となる決済装置20に、登録された各商品の決済を行うための決済情報を引き渡す。
一方、客Cは、登録装置10で商品の登録が完了すると、会計先の決済装置20に商品(買い物カゴ)を移動する。そして、客Cは決済装置20を操作することで、決済情報に基づいた決済処理を実行させる。このように、セミセルフでは、登録と会計とを分担することができるため、レジ待ち時間の短縮等、処理の効率化を図ることができる。
図1に戻り、サーバ装置30は、店舗サーバ等のサーバ装置である。サーバ装置30は、チェックアウトに係る各種情報を記憶し管理する。例えば、サーバ装置30は、後述する商品マスタ3052、会員マスタ3053、決済装置管理ファイル3054等を記憶し管理する(図3参照)。
次に、上述した各装置の構成について説明する。以下では、説明の便宜上、サーバ装置30、登録装置10、及び決済装置20の順で説明を行う。
まず、サーバ装置30の構成について説明する。図3は、サーバ装置30のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように、サーバ装置30は、CPU(Central Processing Unit)301と、ROM(Read Only Memory)302と、RAM(Random Access Memory)303とを備えている。
CPU301は、プロセッサの一例であり、サーバ装置30の動作を統括的に制御する。ROM302は、各種プログラムを記憶する。RAM303は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。CPU301、ROM302、及びRAM303は、バス等を介して接続され、コンピュータ構成の制御部300を構成する。制御部300では、CPU301がROM302や記憶部305に記憶されRAM303に展開された制御プログラム3051に従って動作することによって、各種の処理を実行する。
制御部300は、バス等を介して通信部304及び記憶部305に接続される。通信部304は、ネットワークNに接続可能な通信インタフェースである。通信部304は、ネットワークNを介して登録装置10、決済装置20等の外部装置と通信を行う。
記憶部305は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部305は、例えば、制御プログラム3051と、商品マスタ3052と、会員マスタ3053と、決済装置管理ファイル3054とを記憶する。
制御プログラム3051は、サーバ装置30の動作を制御するための制御プログラムである。商品マスタ3052は、例えば、店舗内で販売される各商品の商品コードに関連付けて、当該商品の商品情報を記憶する。ここで、商品コードは、商品の種別を識別(特定)することが可能な商品識別子の一例である。商品情報は、対応する商品の商品名や単価等、商品に関する情報を含む。会員マスタ3053は、会員登録を行った客(以下、会員ともいう)の会員コードに関連付けて、当該会員の会員情報を記憶する。ここで、会員コードは、各会員を識別することが可能なユーザ識別子の一例である。会員情報は、例えば対応する会員の氏名や年齢、メールアドレス等の連絡先等、会員に関する情報を含む。
決済装置管理ファイル3054は、決済装置20の状態を管理するための記憶域又はデータファイルである。具体的には、決済装置管理ファイル3054は、決済装置20の各々で対応可能な決済方法、決済装置20で行われる決済処理の処理状況等を記憶し管理する。
図4は、決済装置管理ファイル3054のデータ構造の一例を示す図である。図4に示すように、決済装置管理ファイル3054は、決済装置20の各々を識別する決済装置IDに関連付けて、対応方式、現況、予約状況等を記憶する。
ここで、対応方式の項目は、決済装置IDに対応する決済装置20で対応可能な決済方法を示すものである。決済方法としては、例えば、現金による決済方法(現金)の他、クレジットカードや電子マネー、二次元コード等を用いた電子決済等が挙げられる。
図4の例では、決済装置IDが#01~#05の5台の決済装置20のうち、#01~#02の決済装置20が現金決済専用の決済装置20、#03~#04の決済装置20が現金決済及び電子決済兼用の決済装置20、#05の決済装置20が電子決済専用の決済装置20であることを示している。
なお、「対応方式」欄に格納される情報は、図4の例に限定されないものとする。例えば、「対応方式」欄には、決済装置20が備える機能に応じて、クレジットカード決済や電子マネー決済、コード決済等、電子決済の種別を細分化した決済方法を格納してもよい。また、「対応方式」欄には、電子決済サービスを提供する会社やサービスの種類毎に細分化した決済方法を格納してもよい。
現況及び予約状況の項目には、決済装置20の処理状況を示す情報が格納される。ここで、現況の項目は、決済装置IDに対応する決済装置20の現在の状態を示すものである。この現況の項目には、例えば、決済装置20が決済処理を実行中か否かや、実行中であればその詳細が格納される。
一例として、「現況」欄には、決済処理を実行中であるか待機中であるか等を示す状態が格納される。なお、決済処理が実行中の場合には、図4に示すように、実行中の決済処理に係る取引IDや、決済処理で使用される決済方法等をあわせて保持することが好ましい。これにより、「現況」欄を参照することで、決済装置20の各々が決済処理を実行中であるか否か、また決済処理を実行中である場合には、使用される決済方法を容易に確認することができる。
図4の例では、決済装置IDが#01~#05の5台の決済装置20のうち、#01~#03の決済装置20で現金による決済処理を実行中であることを示している。また、#04、#05の決済装置20で電子決済による決済処理を実行中であることを示している。
なお、「現況」欄に格納される情報は、図4の例に限定されないものとする。例えば、決済装置20の状態として、故障中等の使用禁止を示す状態や、釣銭の残量等が格納されてもよい。
予約状況の項目は、決済装置IDに対応する決済装置20に割り当てられた未処理の決済情報の割り当て状況を示すものである。つまり、予約状況の項目には、決済装置20が実行する予定の決済処理の状況が格納される。
一例として、「予約状況」欄には、決済装置20に割り当てられた決済情報に係る取引を識別可能な取引IDと、当該取引で使用する決済方法とが関連付けて格納される。予約状況に格納された取引IDは、該当する決済装置20で先行する決済処理(「現況」欄の決済処理)が終了した後、客の操作等により決済装置20で決済処理の対象となる。新たに実行された決済処理に係る取引IDは「現況」欄に移動され、「予約状況」欄から削除される。つまり、「予約状況」欄を参照することで、決済装置20が処理する予定の決済処理の個数と、その決済方法とを確認することができる。
図4の例では、決済装置IDが#01~#05の5台の決済装置20のうち、#02の決済装置20に1つの取引(現金決済)が、#04の決済装置20に1つの取引(電子決済)が、予定として割り当てられていることを示している。
なお、「予約状況」欄に格納される情報は、図4の例に限定されないものとする。例えば、予約状況として、決済装置20に割り当てられた決済情報の決済方法毎の個数が格納される形態としてもよい。
制御部300は、制御プログラム3051と協働することで、各種の処理及び機能を実現する。例えば、制御部300は、記憶部305に記憶された商品マスタ3052、会員マスタ3053、及び決済装置管理ファイル3054を、登録装置10及び決済装置20に参照可能な状態で提供する。
また、例えば、制御部300は、登録装置10及び決済装置20からの通知に応じて決済装置管理ファイル3054を更新する。例えば、制御部300は、登録装置10から取引IDと決済方法と決済装置IDとを指示した割当通知を受け付けると、その決済装置IDに係る「予約状況」欄に、割当通知で指示された取引IDと決済方法とを対応付けて登録する。
また、例えば、制御部300は、決済装置20から取引IDを指示した決済処理の開始通知を受け付けると、指示された取引IDが、通知元の決済装置20に対応する決済装置IDの「予約状況」欄に存在するか否かを確認する。指示された取引IDが「予約状況」欄に存在する場合、制御部300は、その取引IDに該当する情報(取引ID、決済方法)を「現況」欄に移動し、「現況」欄を実行中の状態に更新する。
なお、制御部300は、開始通知に対する応答として、指示された取引IDに対応する決済方法を決済装置20に送信してもよい。また、制御部300は、指示された取引IDが「予約状況」欄に存在しない場合、会計先の決済装置20が誤っていることを通知するエラーを送信してもよい。この場合、制御部300は、指示された取引IDが「予約状況」欄に登録されている決済装置IDを決済装置管理ファイル3054から特定し、特定した決済装置IDを、正しい会計先として通知元の決済装置20に送信してもよい。
また、例えば、制御部300は、決済装置20から決済処理の終了通知を受け付けると、通知元の決済装置20に対応する決済装置IDの「現況」欄を待機中の状態に更新する。
また、例えば、制御部300は、登録装置10から割当通知とともに決済情報を取得してもよい。この場合、制御部300は、登録装置10から送信された決済情報を取引IDと関連付けて記憶部305等に記憶し管理する。そして、制御部300は、決済装置20から開始通知が通知されると、当該決済装置20に係る「現況」欄を更新し、指示された取引IDに対応する決済情報を記憶部305等から読み出して、決済装置20に送信する。なお、決済情報に関連付ける取引IDは、割当通知に含まれるものであってもよいし、決済情報自体に含まれる取引IDであってもよい。
次に、登録装置10の構成について説明する。図5は、登録装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。図5に示すように、登録装置10は、CPU101と、ROM102と、RAM103とを備えている。
CPU101は、プロセッサの一例であり、登録装置10の動作を統括的に制御する。ROM102は、各種プログラムを記憶する。RAM103は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。CPU101、ROM102、及びRAM103は、バス等を介して接続され、コンピュータ構成の制御部100を構成する。制御部100では、CPU101がROM102や記憶部105に記憶されRAM103に展開された制御プログラム1051に従って動作することによって、各種の処理を実行する。
制御部100は、バス等を介して通信部104及び記憶部105に接続される。通信部104は、ネットワークNに接続可能な通信インタフェースである。通信部104は、ネットワークNを介して決済装置20、サーバ装置30等の外部装置と通信を行う。
記憶部105は、HDDやフラッシュメモリ等で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部105は、例えば、制御プログラム1051を記憶する。
制御プログラム1051は、登録装置10の動作を制御するための制御プログラムである。なお、記憶部105は、サーバ装置30から提供される、上述の商品マスタ3052等を記憶してもよい。
また、制御部100には、バス等を介して、店員用表示部106、客用表示部107、操作部108、スキャナ部109、及びカード読取部110等が接続される。
店員用表示部106は、登録装置10を操作する店員用に配置されたタッチパネル等の表示・操作デバイスである。客用表示部107は、客用に配置されたタッチパネル等の表示・操作デバイスである。店員用表示部106及び客用表示部107は、制御部100の制御の下、各種の情報を表示する。
操作部108は、置数キーや締めキー等の各種の操作ボタンを有し、操作者の操作に応じたキー情報を制御部100に出力する。操作部108は、店員用表示部106及び客用表示部107のタッチパネルを含んでもよい。
スキャナ部109は、バーコードや二次元コード等のコードシンボルを読み取ることが可能な読取装置である。例えば、スキャナ部109は、商品に付されたコードシンボルから商品コードを読み取り、読み取った商品コードをCPU101に出力する。
カード読取部110は、磁気カードやICカード等のカード媒体から情報を読み取る読取装置である。例えば、カード読取部110は、客が所持するカード媒体(例えば会員カード等)から会員ID等のユーザ識別情報を読み取り、読み取ったユーザ識別情報をCPU101に出力する。
上述した登録装置10の構成において、制御部100は、制御プログラム1051と協働することで、各種の処理を実行するための機能部を実現する。図6は、登録装置10の機能構成の一例を示す図である。
図6に示すように、登録装置10の制御部100は制御プログラム1051を実行することで、商品登録部11と、会計先選定部12と、決済情報生成部13と、出力処理部14とを機能部として実現する。
商品登録部11は、登録手段の一例である。商品登録部11は、客が購入する商品の登録処理を実行する。具体的には、商品登録部11は、操作部108やスキャナ部109から入力される商品コードを商品識別情報として取得する。次いで、商品登録部11は、取得した商品コードに対応する商品を商品マスタ3052から特定する。そして、商品登録部11は、特定した商品について、商取引に係る内容を示した販売データを登録する。
例えば、商品登録部11は、特定した商品の商品情報を商品マスタ3052から取得する。次いで、商品登録部11は、取得した商品情報と、別途入力された商品の個数(購入数)とを関連付け、販売データとして生成する。そして、商品登録部11は、生成した販売データをRAM103や記憶部105等に記憶することで商品の登録を行う。
会計先選定部12は、受付手段、選定手段及び報知手段の一例である。会計先選定部12は、客の所望する決済方法に基づいて、会計先となる決済装置20を選定する。
具体的には、会計先選定部12は、決済装置20の各々で対応可能な決済方法の中から、客が所望する決済方法の指定を受け付ける。ここで、決済装置20で対応可能な決済方法は、決済装置管理ファイル3054の「対応方式」欄を参照することで特定することができる。
また、決済方法の受付方法は特に問わず、種々の形態が可能である。例えば、会計先選定部12は、店員用表示部106又は客用表示部107に、決済方法を指定(又は選択)させるための操作画面(以下、決済方法選択画面)を表示することで、店員又は客から決済方法の指定操作を受け付けてもよい。本実施形態では、客用表示部107に表示した決済方法選択画面を介して、客が所望する決済方法の指定を受け付ける形態について説明する。
図7は、客用表示部107に表示される決済方法選択画面の一例を示す図である。図7に示すように、決済方法選択画面GAには、現金決済を選択するための操作ボタンBaと、電子決済を選択するための操作ボタンBbとが表示される。ここで、操作ボタンBaが操作されると、会計先選定部12は、客が所望する決済方法として現金決済を受け付ける。また、操作ボタンBbが操作されると、会計先選定部12は、客が所望する決済方法として電子決済を受け付ける。また、決済装置20で対応可能な決済方法が細分化されている場合には、決済方法選択画面GAに表示する選択肢も細分化して表示することが好ましい。
会計先選定部12は、決済方法が指定されると、指定された決済方法に対応する決済装置20の中から、会計先となる決済装置20を選定する。具体的には、会計先選定部12は、決済装置管理ファイル3054の「対応方式」欄を参照し、指定された決済方法に対応する決済装置20を抽出する。そして、会計先選定部12は、抽出した決済装置20の中から、会計先となる決済装置20を一台選定する。
ここで、決済装置20の選定には種々の方法を採用することが可能である。例えば、会計先選定部12は、抽出した決済装置20の「現況」欄及び「予約状況」欄を参照し、利用者が少ない決済装置20を優先的に選定する。一例として、会計先選定部12は、「現況」欄が待機中又は「予約状況」欄が空の決済装置20を優先的に選定する。また、例えば、何れの決済装置20も「現況」欄が実行中の場合には、会計先選定部12は、「予約状況」欄に登録された取引IDの個数が最も少ない決済装置20を優先的に選定する。
また、例えば、指定された決済方法が電子決済で、且つ、抽出した決済装置20に現金決済及び電子決済に対応する決済装置20と、電子決済専用の決済装置20と、が含まれる場合、会計先選定部12は、電子決済専用の決済装置20を優先的に選定することが好ましい。現金決済と電子決済とでは会計操作に要する手間が異なることから、電子決済よりも現金決済の方が決済処理に要する時間が長くなる傾向にある。そのため、決済方法が電子決済の決済処理については、電子決済専用の決済装置20で処理させる方が、電子決済及び現金決済の両方に対応する決済装置20で処理させるよりも、全体として処理の効率化を図ることができる。
また、会計先選定部12は、抽出した決済装置20が実行中又は実行予定の決済処理の決済方法に基づいて、会計先となる決済装置20を選定することが好ましい。
例えば、指定された決済方法が現金決済で、且つ、抽出した決済装置20に現金決済及び電子決済に対応する決済装置20が複数含まれる場合、会計先選定部12は、現金決済による決済処理を実行中又は実行予定の決済装置20の優先度を下げて、会計先の決済装置20を選定することが好ましい。これにより、決済装置20全体としての処理効率の向上を図ることができる。
また、決済装置20に係る他の条件に基づいて、決済装置20の選定を行ってもよい。例えば、登録装置10と決済装置20との間の距離が決済装置管理ファイル3054等に登録される場合、会計先選定部12は、商品の登録が行われた登録装置10により近い決済装置20を優先的に選定してもよい。また、例えば、決済装置20の入出金部209に格納された金種毎の貨幣の残量(以下、在高ともいう)が決済装置管理ファイル3054等に登録され、指定された決済方法が現金決済の場合、会計先選定部12は、在高の多い決済装置20を優先的に選定してもよい。
上述した決済装置20の選定に係る各種の条件(以下、選定条件ともいう)は、何れか一つを用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。また、選定条件は、上記例に限らないものとする。
なお、本実施形態では、会計先選定部12が、会計先の決済装置20を自動で選定(決定)する形態とするが、選定候補を提示して、店員又は客に選択させる構成としてもよい。例えば、会計先選定部12は、抽出した決済装置20の各々を表す選択肢を、上述の選定条件に基づく優先度の順に配置した操作画面を店員用表示部106に表示させることで、店員による選択を促してもよい。この場合、会計先選定部12は、選択された決済装置20を会計先に選定する。
会計先選定部12は、会計先の決済装置20を選定すると、選定した決済装置20の決済装置IDを店員用表示部106や客用表示部107に表示したりすることで、会計先の決済装置20を報知する。このとき、会計先選定部12は、会計先の決済装置20の位置を案内する画面を客用表示部107に表示させてもよい。
なお、会計先選定部12が、決済方法の受付及び決済装置20の選定を行うタイミングは特に問わないものとする。例えば、会計先選定部12は、商品登録の開始時に決済方法選択画面GAを表示して、商品の登録が行われている間、決済方法の指定を受け付けるようにしてもよい。また、例えば、会計先選定部12は、締めキーの操作が行われたタイミングで決済方法選択画面GAを表示し、以降登録処理が終了するまでの間に、決済方法の指定を受け付けるようにしてもよい。
決済情報生成部13は、一取引の間に登録された販売データに基づいて、決済装置20での決済処理に用いる決済情報を生成する。具体的には、決済情報生成部13は、操作部108を介して、商品登録の終了が指示されると、その指示が行われる迄に登録された販売データに基づき決済情報を生成する。
ここで、決済情報は、各取引を識別可能な取引IDを含む。具体的には、決済情報生成部13は、各取引を識別可能な取引IDを取引毎に付与し、当該取引IDを決済情報に含めるものとする。また、決済情報は、客が購入する商品の金額を合計した合計額を特定可能な情報を少なくとも含む。例えば、決済情報生成部13は、販売データの各々に含まれた商品の単価に購入数を乗算した金額を合計した合計額を決済情報に含めてもよい。また、決済情報生成部13は、会計先選定部12が受け付けた決済方法を決済情報に含めてもよい。
出力処理部14は、出力手段の一例である。出力処理部14は、決済情報生成部13が生成した決済情報を出力する。具体的には、出力処理部14は、商品登録終了の指示に応じて、会計先選定部12が選定した決済装置20に、商品登録部11で登録された商品の決済情報を引き渡すための出力処理を行う。
例えば、登録装置10から決済装置20に決済情報を直接送信する構成の場合、出力処理部14は、会計先選定部12が選定した決済装置20宛に決済情報を出力(送信)する。また、例えば、サーバ装置30経由で決済装置20に決済情報を提供する構成の場合、出力処理部14は、会計先選定部12が選定した決済装置20の決済装置IDを、決済情報生成部13が生成した決済情報とともにサーバ装置30に送信する。また、例えば、コードシンボルにコード化した決済情報や取引IDを決済装置20に読み取らせる構成の場合、出力処理部14は、会計先選定部12が選定した決済装置20の決済装置IDを含めてコード化したコードシンボルを出力する。この場合、コードシンボルは、登録装置10に接続された図示しないプリンタ装置から出力させてもよい。なお、コードシンボルは、例えばバーコードや二次元コード等である。
また、出力処理部14は、商品登録終了の指示に応じて、会計先選定部12が受け付けた決済方法と、会計先選定部12が選定した決済装置20の決済装置IDと、決済情報生成部13が付与した取引IDとを対応付け、割当通知としてサーバ装置30に送信する。これにより、サーバ装置30の制御部300は、登録装置10から送信された決済方法と取引IDとを対応付け、決済装置管理ファイル3054の該当する決済装置IDの「予約状況」欄に登録する。
次に、決済装置20の構成について説明する。図8は、決済装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。図8に示すように、決済装置20は、CPU201と、ROM202と、RAM203とを備えている。
CPU201は、プロセッサの一例であり、決済装置20の動作を統括的に制御する。ROM202は、各種プログラムを記憶する。RAM203は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。CPU201、ROM202、及びRAM203は、バス等を介して接続され、コンピュータ構成の制御部200を構成する。制御部200では、CPU201がROM202や記憶部205に記憶されRAM203に展開された制御プログラム2051に従って動作することによって、各種の処理を実行する。
制御部200は、バス等を介して通信部204及び記憶部205に接続される。通信部204は、ネットワークNに接続可能な通信インタフェースである。通信部204は、ネットワークNを介して登録装置10、サーバ装置30等の外部装置と通信を行う。
記憶部205は、HDDやフラッシュメモリ等で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部205は、例えば、制御プログラム2051を記憶する。制御プログラム2051は、決済装置20の動作を制御するための制御プログラムである。なお、記憶部205は、サーバ装置30から提供される、上述の商品マスタ3052等を記憶してもよい。
また、制御部200は、バス等を介して、表示部206、操作部207、スキャナ部208、入出金部209、カード読取部210、及びプリンタ211等に接続される。
表示部206は、タッチパネル等の表示デバイスである。表示部206は、制御部200の制御の下、各種の画像を表示する。操作部207は、各種の操作ボタンを有し、操作者の操作に応じたキー情報を制御部200に出力する。操作部207は、表示部206に設けられるタッチパネルを含んでもよい。
スキャナ部208は、バーコードや二次元コード等のコードシンボルを読み取ることが可能な読取装置である。例えば、スキャナ部208は、紙媒体や客の端末等に表された電子決済(コード決済)用のコードシンボルを読み取り、読み取り結果をCPU201に出力する。
入出金部209は、図示しない貨幣投入口に投入された現金(紙幣又は硬貨)を受け入れ、金種毎に分別して収納する。また、入出金部209は、制御部200の制御の下、図示しない払出口から釣銭を払い出す。なお、決済装置20が電子決済専用の場合には、入出金部209を具備しない構成としてもよい。
カード読取部210は、カード媒体から情報を読み取る読取装置である。例えば、カード読取部210は、クレジットカードや電子マネーカード等のカード媒体から電子決済に係る情報を読み取る。
プリンタ211は、サーマルプリンタ等の印字装置である。プリンタ211は、制御部200の制御の下、決済処理の終了時に、その取引の内容を示したレシートを印字する。
上述した決済装置20の構成において、制御部200は、制御プログラム2051と協働することで、各種の処理及び機能を実現する。
例えば、制御部200は、登録装置10で登録された一取引分の商品の決済情報に基づいて、当該商品の決済処理を実行する。ここで、決済情報には、少なくとも登録された各商品の内訳と合計金額とを特定することが可能な情報が含まれる。例えば、決済情報には、登録された各商品の商品コードとその購入点数とが含まれてもよいし、商品情報の一部又は全てが含まれてもよい。また、決済情報には、当該決済情報に係る取引を特定可能な取引IDと、登録時に選択された決済方法とが含まれる。なお、取引ID及び決済方法は、決済情報とは独立した情報として決済情報に付帯されてもよい。
決済情報は種々の方法で取得することができる。例えば、登録装置10から決済装置20に決済情報が直接送信される場合、制御部200は、自己の決済装置20宛に送信された決済情報を取得する。この場合、決済装置20は、取得した決済情報に含まれる取引ID及び決済方法を割当通知としてサーバ装置30に通知してもよい。
例えば、登録装置10からサーバ装置30に決済情報が送信される場合、制御部200は、自己の決済装置20に割り当てられた決済情報をサーバ装置30から取得する。この場合、制御部200は、操作部207やスキャナ部208等を介して入力された取引IDを開始通知としてサーバ装置30に送信してもよい。
例えば、決済情報がコードシンボルの形態で出力される場合、制御部200は、スキャナ部208を介して、コードシンボルから決済情報を取得してもよい。
また、制御部200は、決済情報に基づき決済処理を開始する際に、決済情報に含まれた取引IDを開始通知としてサーバ装置30に通知する。なお、開始通知に対する応答としてサーバ装置30からエラーが送信された場合には、制御部200は、会計先の決済装置20が異なることを報知するメッセージを表示部206に表示させる。また、サーバ装置30からエラーとして決済装置IDが送信された場合には、制御部200は、その決済装置IDに対応する決済装置20の位置等を報知するメッセージを、正しい会計先として表示部206に表示させる。
また、制御部200は、決済情報に基づき決済処理を開始すると、決済情報に含まれた決済方法で商品の合計金額を支払う決済処理を実行する。例えば、決済方法が現金決済の場合、制御部200は、入出金部209に入金された金額に基づいて決済処理を実行し、必要に応じて入出金部209に釣銭の出金指示を行う。また、例えば、決済方法が電子決済の場合、制御部200は、スキャナ部208又はカード読取部210を介して入力される電子決済に係る情報に基づいて決済処理を実行する。なお、サーバ装置30から決済方法が通知される構成の場合には、通知された決済方法を用いて決済処理を実行してもよい。
そして、制御部200は、決済処理を終了すると、取引内容を印字したレシートをプリンタ211に印字させるとともに、決済処理が終了した決済情報に含まれる取引IDを終了通知としてサーバ装置30に送信する。
上述した登録装置10、決済装置20及びサーバ装置30の構成により、本実施形態のチェックアウトシステム1が実現される。具体的には、登録装置10で登録された商品の決済情報は、登録装置10で選定された決済装置20に引き渡された後、当該決済装置20において客が所望した決済方法で決済処理が実行される。また、決済装置20各々の状態は、サーバ装置30で一括管理され、登録装置10での会計先の選定処理の際に参照されることになる。
以下、上述した登録装置10の動作例について説明する。図9は、登録装置10が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
まず、登録装置10では、店員操作等により登録処理が開始されると、会計先選定部12は、客用表示部107に決済方法選択画面GAを表示させる(ステップS11)。次いで、会計先選定部12は、決済方法選択画面GAを介し決済方法が指定されたか否かを判定する(ステップS12)。決済方法が指定されない場合(ステップS12;No)、ステップS14に移行する。また、決済方法が指定された場合(ステップS12;Yes)、会計先選定部12は、指定された決済方法をRAM103等に記憶し(ステップS13)、ステップS14に移行する。なお、客用表示部107は、決済方法の指定を受け付けたタイミングで、決済方法選択画面GAを消去、又は他の画面に切り替える等してもよい。
続いて、商品登録部11は、スキャナ部208を介して商品コードが入力されたか否かを判定する(ステップS14)。商品コードが入力されない場合(ステップS14;No)、ステップS17に移行する。
商品コードが入力されると(ステップS14;Yes)、商品登録部11は、商品マスタ3052に基づいて、入力された商品コードに対応する商品を特定する(ステップS15)。次いで、商品登録部11は、特定した商品の商品名、単価、個数等を含んだ販売データをRAM103等に登録し(ステップS16)、ステップS17に移行する。
続いて、制御部100は、操作部108等を介して商品の登録終了が指示されたか否かを判定する(ステップS17)。登録終了が指示されない場合(ステップS17;No)、制御部100は、決済方法の記憶状態を確認することで、決済方法を受付済か否かを判定する(ステップS18)。ここで、制御部100は、決済方法が記憶されていないことから、決済方法を受け付けていないと判断した場合(ステップS18;No)、ステップS12に処理を戻す。また、制御部100は、決済方法が記憶されている場合、決済方法を受付済と判定し(ステップS18;Yes)、ステップS14に処理を戻す。
一方、ステップS17で登録終了が指示された場合(ステップS14;Yes)、会計先選定部12は、決済装置管理ファイル3054を参照し、ステップS13で記憶した決済方法に対応する決済装置20を抽出する(ステップS19)。次いで、会計先選定部12は、抽出した決済装置20の状態(「現況」、「予約状況」欄の情報)等に基づいて、会計先となる決済装置20を選定する(ステップS20)。次いで、会計先選定部12は、選定した決済装置20を報知する画面を店員用表示部106や客用表示部107に表示させる(ステップS21)。
続いて、決済情報生成部13は、RAM103等に登録された販売データ等に基づき、一取引分の決済情報を生成する(ステップS22)。なお、決済情報生成部13は、ステップS13で記憶された決済方法や、ステップS20で選定された決済装置20の決済装置IDを決済情報に含めてもよい。
続いて、出力処理部14は、ステップS20の選定結果に基づいて、ステップS22で生成された決済情報を、会計先となる決済装置20に送信する(ステップS23)。そして、出力処理部14は、ステップS13で記憶された決済方法と、ステップS20で選定された決済装置20の決済装置IDと、及び本取引の取引IDとを含んだ割当通知をサーバ装置30に送信し(ステップS24)、本処理を終了する。
なお、上述の処理では、会計先選定部12は、登録終了の操作後に会計先の決済装置20を選定したが、これに限らず、決済方法の指定を受け付けたタイミングで、会計先の決済装置20を選定してもよい。
以上のように、本実施形態に係る登録装置10は、決済装置20とともにチェックアウトシステム1を構成する登録装置であって、客が購入する商品の登録を行うともに、客が所望する決済方法の指定を受け付ける。また、登録装置10は、受け付けた決済方法に対応する決済装置20から、会計先となる決済装置20を選定し、選定した決済装置20に決済情報を引き渡すための出力処理を行う。これにより、登録装置10では、客が所望する決済方法を考慮して、会計先となる決済装置を選定することができるため、決済装置の選定を効率的に行うことができる。
また、登録装置10は、決済装置20の処理状況や、当該決済装置20が実行中又は実行予定の決済処理の決済方法に基づいて、決済先となる決済装置を選定する。これにより、チェックアウトシステム1では、決済装置20で行われる決済処理を効率的に進めることができるため、会計待ちに要する待ち時間の短縮化を図ることができるため、チェックアウトシステム1全体の処理効率の向上を図ることができる。
なお、上述した実施形態は、上述した各装置が有する構成又は機能の一部を変更することで、適宜に変形して実施することも可能である。そこで、以下では、上述した実施形態に係るいくつかの変形例を他の実施形態として説明する。なお、以下では、上述した実施形態と異なる点を主に説明する。具体的には、既に説明した内容と共通する点については同一の符号を付与して、詳細な説明を省略する。また、以下で説明する変形例は、個別に実施されてもよいし、適宜組み合わせて実施されてもよい。
(変形例1)
上述の実施形態では、客は商品を購入する度に決済方法を指定することになるが、例えば、指定された決済方法を、客を識別可能なユーザ識別情報と関連付けて管理することで、決済方法の指定操作をスキップする形態としてもよい。
本変形例に係る構成を実現する場合、例えば、会員カードに保持された会員IDをユーザ識別情報として使用することができる。具体的には、会計先選定部12は、カード読取部110を介して会員IDが読み取られた状態で、決済方法の指定を受け付けると、会員IDと決済方法とを対応付けた登録要求をサーバ装置30に送信する。サーバ装置30は、登録装置10から登録要求を受け付けると、会員マスタ3053の該当する会員IDに関連付けて決済方法を記憶する。そして、会計先選定部12は、次回以降の取引で、カード読取部110を介して会員IDが読み取られると、当該会員IDに対応する決済方法を会員マスタ3053から読み出し、当該決済方法を受け付ける。これにより、本変形例では、決済方法を一度指定した会員に対し、決済方法の毎回の指定操作を省くことができる。
なお、会計先選定部12は、会員IDに関連付けられた決済方法(以下、前回決済方法ともいう)を決済方法選択画面GAに表示させることで、決済方法に変更はないか否かを客に確認させてもよい。この場合、会計先選定部12は、決済方法選択画面GAから決済方法が新たに指定された場合には、この指定された決済方法で前回決済方法を更新する。また、決済方法選択画面GAから決済方法が指定されない場合には、前回決済方法を用いて会計先の決済装置20を選定する。
(変形例2)
上述の実施形態では、登録装置10を店舗内に設置された据え置き型の商品販売データ処理装置としたが、この形態に限定されるものではない。例えば、登録装置10は、客が所持するスマートフォン等の携帯端末や、店舗が客に貸し出すタブレット端末等の携帯端末であってもよい。
この場合、登録装置10は、上述の実施形態で説明した登録装置10と同様の構成を備えればよい。なお、表示部は操作者用に一つ備えればよい。また、スキャナ部109は、別体として外付けされる構成としてもよいし、登録装置10が具備する撮像装置と協働することで、撮像装置で撮像された画像からコードシンボルを読み取る構成としてもよい。また、カード読取部110は、別体として外付けされる構成としてもよいし、具備しない構成としてもよい。
また、登録装置10の機能構成についても、上述の実施形態で説明した登録装置10と同様の構成を備える。なお、出力処理部14は、取引IDや決済情報等をコードシンボルにコード化して状態で自装置の表示部に出力させてもよい。
例えば、登録装置10から決済装置20又はサーバ装置30に決済情報を送信する構成の場合、出力処理部14は、コード化した取引IDを表示部に出力させてもよい。この場合、登録装置10のユーザ(客)は、登録装置10に表示されたコードシンボルを決済装置20のスキャナ部208に読み取らせることで、取引IDに対応する決済情報を決済装置20で読み出すことができる。
また、例えば、コードシンボルを介して決済情報を決済装置20に伝達する場合、出力処理部14は、コード化した決済情報を表示部に出力させてもよい。この場合、登録装置10のユーザ(客)は、登録装置10に表示されたコードシンボルを決済装置20のスキャナ部208に読み取らせることで、決済情報を決済装置20に伝達することができる。なお、何れの場合でも、会計先選定部12が選定した決済装置20の決済装置IDをコードシンボルに含めてもよい。
また、登録装置10が、客が所持するスマートフォン等の携帯端末の場合、一度指定された決済方法を記憶部105等に記憶しておき、当該決済方法を会計先選定部12による会計先の選定時に使用する構成としてもよい。これにより、本変形例では、決済方法を一度指定した客に対し、決済方法の毎回の指定操作を省くことができる。
なお、会計先選定部12は、記憶部105等に記憶された決済方法(以下、前回決済方法ともいう)を決済方法選択画面GAに表示させることで、決済方法に変更はないか否かを客に確認させてもよい。この場合、会計先選定部12は、決済方法選択画面GAから決済方法が新たに指定された場合には、この指定された決済方法で前回決済方法を更新する。また、決済方法選択画面GAから決済方法が指定されない場合には、前回決済方法を用いて会計先の決済装置20を選定する。
(変形例3)
上述の実施形態では、サーバ装置30が、決済装置20各々の状態を統括管理する形態としたが、この形態に限定されるものではない。例えば、代表となる一の登録装置10又は決済装置20が、決済装置20各々の状態を統括管理する形態としてもよい。また、例えば、決済装置20の各々が、自己の決済装置20の状態をそれぞれ管理し、登録装置10からの要請等に応じて、自己の決済装置20の状態を登録装置10に通知する構成としてよい。このような構成とすることで、上述した実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、上述の実施形態(及び変形例)の各装置で実行されるプログラムは、ROMや記憶部等に予め組み込まれた状態で提供される。上述の実施形態の各装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、上述の実施形態の各装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態の各装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態やその変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 …チェックアウトシステム、
10…登録装置、
11…商品登録部、12…会計先選定部、13…決済情報生成部、14…出力処理部、
20…決済装置、
30…サーバ装置、
40…作業台、
100…制御部、101…CPU、102…ROM、103…RAM、
104…通信部、
105…記憶部、1051…制御プログラム、
106…店員用表示部、107…客用表示部、108…操作部、
109…スキャナ部、110…カード読取部、
200…制御部、201…CPU、202…ROM、203…RAM、
204…通信部、
205…記憶部、2051…制御プログラム、
206…表示部、207…操作部、
208…スキャナ部、209…入出金部、210…カード読取部、211…プリンタ、
300…制御部、301…CPU、302…ROM、303…RAM、
304…通信部、
305…記憶部、3051…制御プログラム、
3052…商品マスタ、3053…会員マスタ、3054…決済装置管理ファイル。
特開2019-175517号公報

Claims (6)

  1. 決済装置とともにチェックアウトシステムを構成する登録装置であって、
    客が購入する商品の登録を行う登録手段と、
    前記客が所望する決済方法の指定を受け付ける受付手段と、
    前記決済装置のうち、前記受付手段が受け付けた前記決済方法に対応する決済装置から、前記商品の決済先となる決済装置を選定する選定手段と、
    前記選定手段が選定した前記決済装置に、前記登録手段で登録された商品の決済に係る情報を引き渡すための出力処理を行う出力手段と、
    を備える登録装置。
  2. 前記受付手段が受け付けた前記決済方法を記憶装置に記憶する記憶手段を更に備え、
    前記選定手段は、前記記憶装置に記憶された前記決済方法に基づいて前記決済装置を選定する、
    請求項1に記載の登録装置。
  3. 前記選定手段は、前記受付手段が受け付けた前記決済方法に対応する決済装置の処理状況に基づいて、決済先となる決済装置を選定する、
    請求項1又は2に記載の登録装置。
  4. 前記選定手段は、前記決済装置が実行中又は実行予定の決済処理の決済方法に基づいて、決済先となる決済装置を選定する、
    請求項3に記載の登録装置。
  5. 前記選定手段が選定した前記決済装置を報知する報知手段を更に備える、
    請求項1~4の何れか一項に記載の登録装置。
  6. 決済装置とともにチェックアウトシステムを構成する登録装置のコンピュータを、
    客が購入する商品の登録を行う登録手段と、
    前記客が所望する決済方法の指定を受け付ける受付手段と、
    前記決済装置のうち、前記受付手段が受け付けた前記決済方法に対応する決済装置から、前記商品の決済先となる決済装置を選定する選定手段と、
    前記選定手段が選定した前記決済装置に、前記登録手段で登録された商品の決済に係る情報を引き渡すための出力処理を行う出力手段と、
    して機能させるためのプログラム。
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