JP2023074154A - 自律移動ロボット - Google Patents
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Abstract
【課題】遠方から近傍までの標識を検出して誘導制御できる自律移動ロボットを提供する。【解決手段】移動経路10に沿って配置されたサインポストSPを、搭載した撮像部26で検出し、サインポストSPに誘導されて移動する自律移動ロボット1であって、撮像部26は、第1の画角θ1を有する狭角カメラ26Aと、第1の画角θ1よりも広い第2の画角θ2を有する広角カメラ26Bと、を備え、狭角カメラ26A及び広角カメラ26Bのいずれか一方のカメラの画角からサインポストSPが外れたときに、他方のカメラによる誘導に切り替える。【選択図】図1
Description
本発明は、自律移動ロボットに関するものである。
従来から、下記特許文献1に記載の自律移動装置が知られている。この自律移動装置は、環境情報取得手段により障害物及び自己位置を認識しつつ障害物を回避しながら走行経路に沿って自律的に走行する。環境情報取得手段は、走行経路上の環境の画像を撮像する撮像装置及び撮像した画像を演算処理して予め定めた属性を有する物体を抽出する画像認識処理手段を含む画像情報取得手段と、走行経路上の環境内に存在する物体までの距離とその方向を測定する距離測定装置及び得られた距離情報を演算処理する距離情報解析手段を含む距離情報取得手段と、画像情報取得手段で得られた物体の情報、及び距離情報取得手段で得られた距離情報に基づき、走行経路上の環境情報を走行制御手段に出力する環境認識手段を備えている。
上記従来技術では、自律移動装置本体に撮像装置及び距離測定装置を搭載し、走行経路上の物体を検出して移動する。しかしながら、移動経路に沿って配置された標識に誘導されて移動する自律移動ロボットにおいて、上記従来技術を適用した場合、以下の問題が生じる。
すなわち、自律移動ロボットに対して標識が遠くにあると、遠くにある標識は小さく撮像され、例えカメラ(撮像装置)にデジタルズーム機能があっても、画像の一部(標識を含む一定の枠の中のデータ)を拡大処理するため、画素数が減り画質が劣化して、標識を検出することが困難になる。また、遠くにある標識を検出できるような狭角のレンズを採用すると、標識に自律移動ロボットが近づいた場合、カメラの画角から標識が外れ、標識を検出できなくなるという問題がある。
すなわち、自律移動ロボットに対して標識が遠くにあると、遠くにある標識は小さく撮像され、例えカメラ(撮像装置)にデジタルズーム機能があっても、画像の一部(標識を含む一定の枠の中のデータ)を拡大処理するため、画素数が減り画質が劣化して、標識を検出することが困難になる。また、遠くにある標識を検出できるような狭角のレンズを採用すると、標識に自律移動ロボットが近づいた場合、カメラの画角から標識が外れ、標識を検出できなくなるという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、遠方から近傍までの標識を検出して誘導制御できる自律移動ロボットを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、移動経路に沿って配置された標識を、搭載した撮像部で検出し、前記標識に誘導されて移動する自律移動ロボットであって、前記撮像部は、第1の画角を有する狭角カメラと、前記第1の画角よりも広い第2の画角を有する広角カメラと、を備え、前記狭角カメラ及び前記広角カメラのいずれか一方のカメラの画角から前記標識が外れたときに、他方のカメラによる誘導に切り替える。
本発明によれば、遠方から近傍までの標識を検出して誘導制御できる自律移動ロボットが得られる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態における自律移動ロボット1が移動する様子を上方から視た模式図である。
図1に示すように、自律移動ロボット1は、移動経路10に沿って配置された複数のサインポストSPを、ロボット本体20に搭載した撮像部26で順に読み取りながら移動する。つまり、自律移動ロボット1は、複数のサインポストSPに誘導されて移動経路10を移動する。
図1は、本発明の第1実施形態における自律移動ロボット1が移動する様子を上方から視た模式図である。
図1に示すように、自律移動ロボット1は、移動経路10に沿って配置された複数のサインポストSPを、ロボット本体20に搭載した撮像部26で順に読み取りながら移動する。つまり、自律移動ロボット1は、複数のサインポストSPに誘導されて移動経路10を移動する。
ここで「サインポスト」とは、マーカー(標識)を有して、移動経路10あるいは移動経路10近傍の所定の場所に置かれた構造体を言う。マーカーは、その構造体の識別情報(パターンID)を含む。本実施形態のマーカーは、後述する図3に示すように、光を反射可能な第1セルC1と、光を反射不能な第2セルC2とが、二次元平面上に配置されて形成されている。
図2は、本発明の第1実施形態における自律移動ロボット1の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、自律移動ロボット1は、サインポスト検出部21(画像処理装置)と、駆動部22と、制御部23と、通信部24と、を備えている。
図2に示すように、自律移動ロボット1は、サインポスト検出部21(画像処理装置)と、駆動部22と、制御部23と、通信部24と、を備えている。
サインポスト検出部21は、照射部25と、2つの撮像部26と、算出部27と、を有する。また、駆動部22は、モータ制御部28と、2つのモータ29と、左右の駆動輪20L,20Rと、を有する。なお、サインポスト検出部21及び駆動部22の構成は、あくまで一例であって、他の構成であっても構わない。
照射部25は、自律移動ロボット1の進行方向の前面の中央位置に取り付けられ、例えば、赤外LED光を前方に照射する。赤外LED光は、工場内などの暗所や可視光の強い場所等に好適である。なお、照射部25は、赤外LED光以外の検出光を照射する構成であっても構わない。
2つの撮像部26は、自律移動ロボット1の進行方向の前面において、照射部25の左右に配置されている。2つの撮像部26は、例えば、赤外線フィルタを組み合わせたカメラが用いられ、サインポストSPで反射された反射光(赤外LED光)を撮像する。
撮像部26は、図1に示すように、第1の画角θ1を有する狭角カメラ26Aと、第1の画角θ1よりも広い第2の画角θ2を有する広角カメラ26Bと、を有する。狭角カメラ26Aは、広角カメラ26Bよりも相対的に画角が狭いレンズを備えている。広角カメラ26Bは、例えば、第2の画角θ2が100°から60°の広角レンズを備えている。
狭角カメラ26Aは、例えば、第1の画角θ1が15°から10°の望遠レンズ、もしくは、第1の画角θ1が例えば50°から25°の通常レンズを備えている。なお、狭角カメラ26A及び広角カメラ26Bの画素数は同じであってもよいし、違っていても構わない。
算出部27は、撮像部26から送信された撮像画像に基づき、2値化処理を行うことで白黒からなる2値化画像データを形成し、さらに当該画像データを用いてサインポストSPを検出し、自律移動ロボット1に対してサインポストSPがどの様な距離と方向に位置するのかを算出する。
算出部27は、後述するように、撮像部26が撮像した画像データ上のサインポストSPのサイズと、予め設定された実際のサインポストSPのサイズとに基づいて、サインポストSPとの距離を算出する。つまり、本実施形態の算出部27は、2つの撮像部26のうちいずれか一方のカメラのみで、サインポストSPとの距離を算出することができるようになっている。
駆動輪20Lは、自律移動ロボット1の進行方向に対して左側に設けられている。駆動輪20Rは、自律移動ロボット1の進行方向に対して右側に設けられている。なお、自律移動ロボット1は、自律移動ロボット1の姿勢を安定させるために、駆動輪20L,20R以外の車輪を有していてもよい。
モータ29は、モータ制御部28の制御に応じて、左右の駆動輪20L,20Rを回転させる。
モータ29は、モータ制御部28の制御に応じて、左右の駆動輪20L,20Rを回転させる。
モータ制御部28は、制御部23から入力される角速度指令値に基づいて、左右のモータ29に対して電力を供給する。左右のモータ29がモータ制御部28から供給される電力に応じた角速度で回転することにより、自律移動ロボット1が前進または後進する。また、左右のモータ29の角速度に差を生じさせることにより、自律移動ロボット1の進行方向が変更される。
制御部23は、サインポスト検出部21によってサインポストSPから読み取った情報に基づいて、駆動部22を制御する。
通信部24は、図示しない上位システムと通信を行う。図示しない上位システムは、例えば、移動経路10における自律移動ロボット1の現在位置に基づいて、検出すべきサインポストSPの識別情報(パターンID)を自律移動ロボット1に提供する。
通信部24は、図示しない上位システムと通信を行う。図示しない上位システムは、例えば、移動経路10における自律移動ロボット1の現在位置に基づいて、検出すべきサインポストSPの識別情報(パターンID)を自律移動ロボット1に提供する。
図3は、本発明の第1実施形態におけるサインポスト検出部21が読み取るサインポストSPのマーカー例を示す正面図である。
図3に示すように、サインポストSPのマーカーは、赤外LED光を反射可能な第1セルC1と、赤外LED光を反射不能な第2セルC2とが、二次元平面上に配置されて形成されている。
図3に示すように、サインポストSPのマーカーは、赤外LED光を反射可能な第1セルC1と、赤外LED光を反射不能な第2セルC2とが、二次元平面上に配置されて形成されている。
第1セルC1は、例えば、アルミニウム箔や酸化チタンの薄膜等の赤外LED光の反射率が高い材料によって形成されている。第2セルC2は、例えば、赤外カットフィルムや偏光フィルム、赤外線吸収材、黒色フェルト等の赤外LED光の反射率が低い材料によって形成されている。
第1セルC1及び第2セルC2は、それぞれ同じ大きさの正方形であり、それらよって形成されるマーカー全体も正方形となっている。マーカーは、識別領域30と、その識別領域30を囲う枠領域31と、を有する。本実施形態の識別領域30は、3行×3列の行列状のパターンからなる。
図3に示す例では、第1セルC1(白)を「1」、第2セルC2(黒)を「0(ゼロ)」とするバイナリーコードで表現すると、識別領域30は、9ビットの情報で、算出部27にサインポストSPの識別情報(パターンID)を読み取らせることができる。
なお、識別領域30は、3行×3列のパターンに限定されるものではなく、2行×2列のパターンであってもよいし、4行×4列以上のパターンであっても構わない。
枠領域31は、マーカーの最外周の領域であり、第2セルC2(黒)のみによって形成されている。枠領域31は、識別領域30を第2セルC2によって囲う正方形の枠状に形成されている。算出部27は、例えば、枠領域31の四隅の角部32を検出し、角部32の間のいずれか一辺の距離Dからマーカーのサイズを算出する。
算出部27は、識別情報を読み取った実際のマーカーのサイズを記憶しており、撮像部26が撮像した画像データ上のマーカーのサイズと、当該マーカーの識別情報に対応する予め設定された実際のマーカーのサイズとに基づいて、ロボット本体20とサインポストSPとの距離を算出する。
また、算出部27は、枠領域31の四隅の角部32から画角内におけるマーカーの中心座標を算出する。算出部27は、当該中心座標から、図1に示す狭角カメラ26Aの中心線L1もしくは広角カメラ26Bの中心線L2に対するサインポストSPの方向(角度)を算出する。
自律移動ロボット1は、誘導されるサインポストSP(例えばサインポストSP1)までの距離が予め定められた閾値より近くなると、目標を次のサインポストSP(例えばサインポストSP2)に切り替えて移動する。
次に、上述した自律移動ロボット1の動作について具体的に説明する。以下の説明において、特に断りが無い限り、自律移動ロボット1の画像処理に関する計算は算出部27が行う。また、自律移動ロボット1の走行制御に関する計算は制御部23が行う。
なお、上述した図2に示す、制御部23、算出部27及びモータ制御部28は、機能ごとに分かれているが、ハードとしては同じ制御装置であってもよい。つまり、以下の自律移動ロボット1の動作は、同じ制御装置が制御してもよい。
なお、上述した図2に示す、制御部23、算出部27及びモータ制御部28は、機能ごとに分かれているが、ハードとしては同じ制御装置であってもよい。つまり、以下の自律移動ロボット1の動作は、同じ制御装置が制御してもよい。
図4は、本発明の第1実施形態における自律移動ロボット1の動作を示すフロー図である。なお、以下の処理は、撮像部26が撮像する撮像画像の1フレーム(1枚)ごとに実行する。
自律移動ロボット1は、先ず、広角カメラ26Bでマーカー(サインポストSP)を検出する(ステップS1)。
自律移動ロボット1は、先ず、広角カメラ26Bでマーカー(サインポストSP)を検出する(ステップS1)。
広角カメラ26Bでマーカーを検出できた場合(ステップS1がYesの場合)、自律移動ロボット1は、広角カメラ26Bが撮像した画像データ上のマーカーのサイズと、予め設定された実際のマーカーのサイズとに基づいて、サインポストSP(例えば図1に示すサインポストSP1)との距離を算出する(ステップS3)。
一方、広角カメラ26Bでマーカーの検出を行い、広角カメラ26Bでマーカーが検出できなかった場合(ステップS1がNoの場合)、自律移動ロボット1は、狭角カメラ26Aでマーカーの検出を行う(ステップS2)。
狭角カメラ26Aでマーカーを検出できた場合(ステップS2がYesの場合)、自律移動ロボット1は、狭角カメラ26Aが撮像した画像データ上のマーカーのサイズと、予め設定された実際のマーカーのサイズとに基づいて、サインポストSP(例えば図1に示すサインポストSP2)との距離を算出する(ステップS3)。
一方、狭角カメラ26Aでマーカーの検出を行い、狭角カメラ26Aでマーカーが検出できなかった場合(ステップS2がNoの場合)、自律移動ロボット1は、撮像部26の故障やサインポストSPの消失などの異常が発生しているとして、動作を終了する。
ステップS3の次、自律移動ロボット1は、検出したサインポストSPに誘導されて移動する(ステップS4)。図1に示す移動例では、自律移動ロボット1は、移動経路10の左側から一定の距離を保って移動する。自律移動ロボット1は、移動経路10の左側から一定の距離を保つために、検出したサインポストSPまでの距離と角度とを算出し、距離と角度とが上記移動条件を満たす進行方向を決定する。
自律移動ロボット1は、ステップS4の移動の結果、目標地点に到達したか否かを判定する(ステップS5)。目標地点に到達したか否かは、ステップS3で算出したマーカーとの距離が所定の閾値に以下になったか否かで判定する。例えば、目標地点が、自律移動ロボット1のゴール地点に設置されたサインポストSPに設定されている場合、自律移動ロボット1がゴール地点にサインポストSPに所定距離近づいたときに動作終了となる。
一方、自律移動ロボット1は、目標地点に到達していない場合、ステップS1に戻り、広角カメラ26Bでのマーカー検出を行う。ここで、広角カメラ26Bでマーカーを検出できた場合(ステップS1がYesの場合)とは、ステップS4によって図1に示すサインポストSP1に自律移動ロボット1が近づくものの、まだサインポストSP1が広角カメラ26Bの第2の画角θ2に収まっている状態である。
ここで、広角カメラ26Bでマーカーを検出できなかった場合(ステップS1がNoの場合)とは、図1に示すサインポストSP1に自律移動ロボット1が近づいた結果、サインポストSP1が広角カメラ26Bの第2の画角θ2から外れた状態である。この場合、自律移動ロボット1は、ステップS2に移行し、狭角カメラ26Aによるマーカーの検出及び誘導に切り替える。狭角カメラ26Aは、狭角のレンズを有しているため、遠くにあるサインポストSP2のマーカーを検出できる。
このように、上述した第1実施形態によれば、移動経路10に沿って配置されたサインポストSPを、搭載した撮像部26で検出し、サインポストSPに誘導されて移動する自律移動ロボット1であって、撮像部26は、第1の画角θ1を有する狭角カメラ26Aと、第1の画角θ1よりも広い第2の画角θ2を有する広角カメラ26Bと、を備え、狭角カメラ26A及び広角カメラ26Bのいずれか一方のカメラの画角からマーカーが外れたときに、他方のカメラによる誘導に切り替える。この構成によれば、遠方から近傍までのサインポストSPのマーカーを検出して誘導制御できる。すなわち、自律移動ロボット1のロバスト性が向上する。
また、第1実施形態の自律移動ロボット1によれば、図4に示すように、広角カメラ26Bでマーカーの検出を行い、広角カメラ26Bでマーカーが検出できなかった場合に、狭角カメラ26Aでマーカーの検出を行う。この構成によれば、広角カメラ26Bによるマーカー検出を優先し、広角カメラ26Bでマーカーが検出できなかった場合のみ、狭角カメラ26Aで遠方にサインポストSP2があるか無いかを確認するため、演算処理量が少なく済む。
また、第1実施形態の自律移動ロボット1によれば、撮像部26が撮像した画像データ上のマーカーのサイズと、予め設定された実際のマーカーのサイズとに基づいて、マーカーとの距離を算出する。この構成によれば、2つの撮像部26のいずれか一方(単眼)での距離算出が可能となる。つまり、2つの撮像部26の両方(両眼)を使用して、マーカーとの距離を三角測量などで算出する場合、2つの撮像部26の画角内にマーカーを収めないといけないため、サインポストSPの近傍まで自律移動ロボット1を誘導できない場合があるが、単眼の場合、片方の撮像部26の画角内にマーカーを収めればよいため、サインポストSPのより近くまで自律移動ロボット1を誘導できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図5は、本発明の第2実施形態における自律移動ロボット1の動作を示すフロー図である。なお、以下の処理は、撮像部26が撮像する撮像画像の1フレーム(1枚)ごとに実行する。
第2実施形態の自律移動ロボット1は、先ず、狭角カメラ26Aでマーカー(サインポストSP)を検出する(ステップS11)。
第2実施形態の自律移動ロボット1は、先ず、狭角カメラ26Aでマーカー(サインポストSP)を検出する(ステップS11)。
狭角カメラ26Aでマーカーを検出できた場合(ステップS11がYesの場合)、自律移動ロボット1は、狭角カメラ26Aが撮像した画像データ上のマーカーのサイズと、予め設定された実際のマーカーのサイズとに基づいて、サインポストSP(例えば図1に示すサインポストSP2)との距離を算出する(ステップS13)。
一方、狭角カメラ26Aでマーカーの検出を行い、狭角カメラ26Aでマーカーが検出できなかった場合(ステップS11がNoの場合)、自律移動ロボット1は、広角カメラ26Bでマーカーの検出を行う(ステップS12)。
広角カメラ26Bでマーカーを検出できた場合(ステップS12がYesの場合)、自律移動ロボット1は、広角カメラ26Bが撮像した画像データ上のマーカーのサイズと、予め設定された実際のマーカーのサイズとに基づいて、サインポストSP(例えば図1に示すサインポストSP1)との距離を算出する(ステップS13)。
一方、広角カメラ26Bでマーカーの検出を行い、広角カメラ26Bでマーカーが検出できなかった場合(ステップS12がNoの場合)、自律移動ロボット1は、撮像部26の故障やサインポストSPの消失などの異常が発生しているとして、動作を終了する。
ステップS13の次、自律移動ロボット1は、検出したサインポストSPに誘導されて移動する(ステップS14)。図1に示す移動例では、自律移動ロボット1は、移動経路10の左側から一定の距離を保って移動する。
自律移動ロボット1は、ステップS14の移動の結果、目標地点に到達したか否かを判定する(ステップS15)。目標地点に到達したか否かは、ステップS13で算出したマーカーとの距離が所定の閾値に以下になったか否かで判定する。
自律移動ロボット1は、ステップS14の移動の結果、目標地点に到達したか否かを判定する(ステップS15)。目標地点に到達したか否かは、ステップS13で算出したマーカーとの距離が所定の閾値に以下になったか否かで判定する。
自律移動ロボット1は、目標地点に到達していない場合、ステップS11に戻り、狭角カメラ26Aでのマーカー検出を行う。ここで、狭角カメラ26Aでマーカーを検出できた場合(ステップS11がYesの場合)とは、図1に示すサインポストSP2に自律移動ロボット1が近づくものの、まだサインポストSP2が狭角カメラ26Aの第1の画角θ1に収まっている状態である。
ここで、狭角カメラ26Aでマーカーを検出できなかった場合(ステップS11がNoの場合)とは、図1に示すサインポストSP2に自律移動ロボット1が近づいた結果、サインポストSP2が狭角カメラ26Aの第1の画角θ1から外れた状態である。この場合、自律移動ロボット1は、ステップS12に移行し、広角カメラ26Bによるマーカーの検出及び誘導に切り替える。広角カメラ26Bは、広角のレンズを有しているため、近くまで移動したサインポストSP2のマーカーを検出できる。
このように、上述した第2実施形態によれば、狭角カメラ26Aでマーカーの検出を行い、狭角カメラ26Aでマーカーが検出できなかった場合に、広角カメラ26Bでマーカーの検出を行う。この構成によれば、狭角カメラ26Aによるマーカー検出を優先するため、遠くにあるサインポストSP2を拡大して撮像し、高精度でマーカーを検出し誘導制御できる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図6は、本発明の第3実施形態における自律移動ロボット1の動作を示すフロー図である。なお、以下の処理は、撮像部26が撮像する撮像画像の1フレーム(1枚)ごとに実行する。
第3実施形態の自律移動ロボット1は、狭角カメラ26Aでマーカー(サインポストSP)を検出する(ステップS21)と共に、広角カメラ26Bでマーカー(サインポストSP)を検出する(ステップS23)。
第3実施形態の自律移動ロボット1は、狭角カメラ26Aでマーカー(サインポストSP)を検出する(ステップS21)と共に、広角カメラ26Bでマーカー(サインポストSP)を検出する(ステップS23)。
狭角カメラ26Aでマーカーを検出できた場合(ステップS21がYesの場合)、自律移動ロボット1は、狭角カメラ26Aが撮像した画像データ上のマーカーのサイズと、予め設定された実際のマーカーのサイズとに基づいて、サインポストSPとの距離を算出する(ステップS22)。狭角カメラ26Aでマーカーが検出できなかった場合(ステップS21がNoの場合)は、次のステップS25に移行する。
また、広角カメラ26Bでマーカーを検出できた場合(ステップS23がYesの場合)、自律移動ロボット1は、広角カメラ26Bが撮像した画像データ上のマーカーのサイズと、予め設定された実際のマーカーのサイズとに基づいて、サインポストSPとの距離を算出する(ステップS24)。広角カメラ26Bでマーカーが検出できなかった場合(ステップS23がNoの場合)も、次のステップS25に移行する。
ステップS25では、自律移動ロボット1は、狭角カメラ26A及び広角カメラ26Bの少なくとも一方で、一つ以上のマーカーが検出されたか否かを判定する。ステップS25がNoの場合、自律移動ロボット1は、撮像部26の故障やサインポストSPの消失などの異常が発生しているとして、動作を終了する。
一方、狭角カメラ26A及び広角カメラ26Bの少なくとも一方で、一つ以上のマーカーが検出された場合(ステップS25がYesの場合)、最も近くで検出されたマーカーを誘導の目標に設定する。例えば、図1に示すように、狭角カメラ26Aが遠くにあるサインポストSP2を検出し、広角カメラ26Bが近くにあるサインポストSP1を検出した場合は、サインポストSP1を誘導の目標に設定する。
また、例えば、狭角カメラ26A及び広角カメラ26Bのいずれか一方の画角内に、複数のマーカーが検出された場合、ステップS22またはステップS24で算出したマーカーとの距離に基づいて、最も近くで検出されたマーカーを有するサインポストSPを誘導の目標に設定する。なお、狭角カメラ26A及び広角カメラ26Bの両方で、最も近くにある同じマーカーを検出した場合、両方のカメラによる誘導は不要なので、優先する片方のカメラ(例えば、広角カメラ26B)による誘導に切り替えてもよい。
ステップS26の次、自律移動ロボット1は、目標に設定したサインポストSPに誘導されて移動する(ステップS27)。
また、自律移動ロボット1は、ステップS27の移動の結果、目標地点に到達したか否かを判定する(ステップS28)。
そして、自律移動ロボット1は、目標地点に到達していない場合、ステップS21及びステップS23に戻り、狭角カメラ26A及び広角カメラ26Bの両方でマーカーの検出を行う。
また、自律移動ロボット1は、ステップS27の移動の結果、目標地点に到達したか否かを判定する(ステップS28)。
そして、自律移動ロボット1は、目標地点に到達していない場合、ステップS21及びステップS23に戻り、狭角カメラ26A及び広角カメラ26Bの両方でマーカーの検出を行う。
このように、上述した第3実施形態によれば、狭角カメラ26A及び広角カメラ26Bの両方でマーカーの検出を行い、狭角カメラ26A及び広角カメラ26Bの少なくとも一方で、一つ以上のマーカーが検出された場合、最も近くで検出されたマーカーを有するサインポストSPを誘導の目標に設定して移動する。この構成によれば、両方のカメラで撮像し、最短距離にあるサインポストSPを誘導の目標とすることができる。つまり、両方のカメラでマーカー検出を行うため演算処理は多くなるが、誘導の目標を検出する結果を出すまでが速くなる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、例えば、上記実施形態では、自律移動ロボット1が車両である構成について説明したが、自律移動ロボット1は通称ドローンと呼ばれる飛行体などであっても構わない。
また、例えば、上記実施形態では、移動経路10に沿って複数のサインポストSPが配置される構成について説明したが、サインポストSPは1つだけ配置される構成であっても構わない。
また、例えば、上記実施形態では、移動経路10に沿って複数のサインポストSPが配置される構成について説明したが、サインポストSPは1つだけ配置される構成であっても構わない。
1…自律移動ロボット、10…移動経路、20…ロボット本体、20L…駆動輪、20R…駆動輪、21…サインポスト検出部、22…駆動部、23…制御部、24…通信部、25…照射部、26…撮像部、26A…狭角カメラ、26B…広角カメラ、27…算出部、28…モータ制御部、29…モータ、30…識別領域、31…枠領域、32…角部、C1…第1セル、C2…第2セル、D…距離、L1…中心線、L2…中心線、SP…サインポスト、SP1…サインポスト、SP2…サインポスト、θ1…第1の画角、θ2…第2の画角
Claims (5)
- 移動経路に沿って配置された標識を、搭載した撮像部で検出し、前記標識に誘導されて移動する自律移動ロボットであって、
前記撮像部は、第1の画角を有する狭角カメラと、前記第1の画角よりも広い第2の画角を有する広角カメラと、を備え、
前記狭角カメラ及び前記広角カメラのいずれか一方のカメラの画角から前記標識が外れたときに、他方のカメラによる誘導に切り替える、ことを特徴とする自律移動ロボット。 - 前記広角カメラで前記標識の検出を行い、前記広角カメラで前記標識が検出できなかった場合に、前記狭角カメラで前記標識の検出を行う、ことを特徴とする請求項1に記載の自律移動ロボット。
- 前記狭角カメラで前記標識の検出を行い、前記狭角カメラで前記標識が検出できなかった場合に、前記広角カメラで前記標識の検出を行う、ことを特徴とする請求項1に記載の自律移動ロボット。
- 前記狭角カメラ及び前記広角カメラの両方で前記標識の検出を行い、前記狭角カメラ及び前記広角カメラの少なくとも一方で、一つ以上の前記標識が検出された場合、最も近くで検出された前記標識を誘導の目標に設定して移動する、ことを特徴とする請求項1に記載の自律移動ロボット。
- 前記撮像部が撮像した画像データ上の前記標識のサイズと、予め設定された実際の前記標識のサイズとに基づいて、前記標識との距離を算出する、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の自律移動ロボット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021186951A JP2023074154A (ja) | 2021-11-17 | 2021-11-17 | 自律移動ロボット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021186951A JP2023074154A (ja) | 2021-11-17 | 2021-11-17 | 自律移動ロボット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023074154A true JP2023074154A (ja) | 2023-05-29 |
Family
ID=86537803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2021186951A Pending JP2023074154A (ja) | 2021-11-17 | 2021-11-17 | 自律移動ロボット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023074154A (ja) |
-
2021
- 2021-11-17 JP JP2021186951A patent/JP2023074154A/ja active Pending
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