JP2023072755A - 油性棒状化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 十分なシリコーン系皮膜剤を含みつつ、耐衝撃性、成型性が良好で、耐二次付着性や使用性に優れた油性棒状化粧料を提供すること。【解決手段】 本発明の油性棒状化粧料は、ワックス成分を含み、次の成分(A)~(E)を含有し、ワックス成分の含有量が化粧料全量に対して5~30質量%であり、成分(A)をワックス成分中に30~95質量%含有する。(A)ポリエチレンワックス(B)キャンデリラロウ 及び、または カルナウバロウ(C)着色顔料(D)シリコーン系皮膜剤(E)粘性の顔料分散油剤【選択図】 なし

Description

本発明は、油性棒状化粧料に関する。
アイライナー、アイブロウ、リップライナー、コンシーラーペンシル、アイシャドウペンシル等の棒状化粧料は、鉛筆型または繰り出して使うペンシル型の形態で使用されるものであり、固形油を含む油性成分と、顔料などの粉体を骨格として構成され、基本的性能としては、製造時の充填成型性や、伸びが良く、滑らかな感触、べたつきが少ないなどの使用性が求められる他、二次付着を抑え化粧持ちに優れることも望まれる。従来の技術では、良好な使用感触を得ようとした場合、高粘度の液状油分、半固形油分を用い、またこれらを多く配合するが、そのため棒状化粧料として十分な強度が得られず、更に、べたつき易くなるため、化粧持ち、耐二次付着性に劣るものとなってしまう。また強度を得るために固形油を増やした場合、伸びが悪く、細い形状である棒状化粧料では特に固い使用感触となってしまい化粧製品としては著しく商品価値を損なうこととなる。それらの問題点を踏まえ、トリメチルシロキシケイ酸などのシリコーン系皮膜剤と揮発性油剤を用いることで、他の性能を損なわずに二次付着を抑える検討がされてきた。
しかし、シリコーン系皮膜剤は比較的多く配合した場合、顔料分散不良が起こりやすくなるため、不安定なオイルワックス構造になり、欠け、ひび、折れ等が発生し易く、脆い棒状化粧料となってしまう。そこで、近年においては特定の油剤などを組み合わせることでこれらの欠点を抑えることも検討されている。(特許文献1)、(特許文献2)
特開平10-72315号公報 特開2007-210958号公報
しかしながら、上記特許文献1、2に記載された技術では脆さの改善には不十分であり、落下試験等の耐衝撃性で十分な結果が得られず、また粘性のある油剤を用いることにより、べたつき易く、耐二次付着性も低下してしまう。
そこで本発明は、十分なシリコーン系皮膜剤を含みつつ、耐衝撃性、成型性が良好で、耐二次付着性や使用性に優れた油性棒状化粧料を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明者らは鋭意検討した結果、本発明は特定のワックス成分と、シリコーン系皮膜剤と、顔料と、粘性の顔料分散油剤を配合することにより、耐衝撃性、成型性が良好で、耐二次付着性や使用性に優れた油性棒状化粧料を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、ワックス成分を含む油性棒状化粧料であって、次の成分(A)~(E)を含有し、ワックス成分の含有量が化粧料全量に対して5~30質量%であり、成分(A)をワックス成分中に30~95質量%含有することを特徴とする油性棒状化粧料である。
(A)ポリエチレンワックス
(B)キャンデリラロウ 及び、または カルナウバロウ
(C)着色顔料
(D)シリコーン系皮膜剤
(E)粘性の顔料分散油剤
本発明の油性棒状化粧料は、化粧料全量に対して、(C)着色顔料を10~50質量%、(D)シリコーン系皮膜剤を10~40質量%含むことが好ましい。
本発明の油性棒状化粧料は、成分(B)キャンデリラロウ及びカルナウバロウを含み、キャンデリラワックスとカルナウバロウの質量比[キャンデリラワックス/カルナウバロウ]が、1以下であることが好ましい。
本発明の油性棒状化粧料は、(E)粘性の顔料分散油剤が、ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマーから選ばれる1種又は2種以上であることが好ましい。
本発明によれば、耐衝撃性、成型性が良好で、耐二次付着性や使用性に優れた油性棒状化粧料を提供することができる。
本実施形態の油性棒状化粧料は、ワックス成分を含み、ワックス成分の含有量が化粧料全量に対して5~30質量%であり、(A)ポリエチレンワックス((A)成分という場合もある)と、(B)キャンデリラロウ 及び、または カルナウバロウ((B)成分という場合もある)と、(C)着色顔料((C)成分という場合もある)と、(D)シリコーン系皮膜剤((D)成分という場合もある)と、(E)粘性の顔料分散油剤((E)成分という場合もある)とを含有し、成分(A)をワックス成分中に30~95質量%含有する。
本明細書において「ワックス成分」とは、成分(A)、成分(B)、並びに成分(A)及び成分(B)以外の固形油からなる成分のことをいう。
(A)成分のポリエチレンワックスは、エチレンを重合して得られる直鎖状の重合体であり、平均分子量400~800の脂肪族炭化水素であり、合成ワックスと呼ばれることもある。このようなワックスは、例えば、PERFORMALENE400、PERFORMALENE525、PERFORMALENE655、PERFORMALENE725(以上、ニューフェーズテクノロジー社製)などの市販品を用いることができる。使用性と成型性の観点から、平均分子量400~600が好ましい。
成分(A)は1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本実施形態の油性棒状化粧料における(A)成分の含有量は、使用性、成型性の観点から、油性棒状化粧料の全量を基準として、2.5~14質量%が好ましく、3~12質量%がより好ましく、5~8質量%が更に好ましい。
(B)成分のキャンデリラロウ、カルナウバロウは、ともに植物由来のワックスである。化粧料に一般的に用いられているものであれば特に限定されず使用することができる。本実施形態においては(B)成分は(A)成分と組み合わせることにより、ワックス組成物の結晶の微細化を引き起こし、成型性や耐衝撃性の向上に寄与するものである。
キャンデリラロウ、カルナウバロウは、いずれかを含有してもよいし、2種とも含有してもよい。キャンデリラロウの含有量は油性棒状化粧料の全量を基準として、0.5~15質量%、カルナウバロウの含有量は油性棒状化粧料の全量を基準として、0.1~10質量%が好ましい。
成型性や使用性の観点から、キャンデリラロウとカルナウバロウの併用が好ましく、併用したときの、キャンデリラワックスとカルナウバロウの質量比[キャンデリラワックス/カルナウバロウ]は1以下が好ましく、0.7以下がより好ましく、また0.1以上が好ましく、0.15以上がより好ましい。
本実施形態の油性棒状化粧料におけるワックス成分の含有量は、成型性と使用性の観点から、油性棒状化粧料全量を基準として、5~30質量%であることが好ましく、6~15質量%がより好ましく、7~12%が更に好ましい。
また、耐衝撃性の観点から、ワックス成分中の成分(A)の含有量は、30~95質量%であることが好ましく、40~92質量%であることがより好ましく、50~90質量%であることが更に好ましい。
(C)成分の着色顔料は、特に制限なく用いることができる。粉末の形状についても特に限定されず、球状、板状、針状等の形状であってもよく、不定形、煙霧状、微粒子であってもよく、顔料級の粒子径を有していてもよく、多孔質、無孔質等の粒子構造を有していてもよい。
着色顔料としては、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、酸化クロム、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛、カーボンブラック、チタンブラック等の無機性着色顔料、赤色228号、赤色226号、青色404号、赤色202号、黄色4号アルミニウムレーキ等の有機性着色顔料、雲母チタン、微粒子酸化チタン被覆マイカチタン、硫酸バリウム被覆マイカチタン、魚鱗箔、オキシ塩化ビスマス、アルミニウムフレーク等のパール顔料、カルミン、ベニバナ等の天然色素などが挙げられる。またこれらはシリコーン化合物、フッ素化合物、アミノ酸化合物、金属石鹸等で公知の方法にて表面処理を施したものを用いても良く、2種以上で複合化粉体としたものを用いることもできる。
本実施形態の油性棒状化粧料における(C)成分の含有量は、発色の観点から、油性棒状化粧料の全量を基準として、10~50質量%が好ましく、15~40質量%がより好ましく、20~35質量%が更に好ましい。
(D)成分のシリコーン系皮膜剤は化粧料に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。本実施形態に係る棒状化粧料においては、(D)成分は具体的にはトリメチルシロキシケイ酸、ポリアルキルシルセスキオキサン等が挙げられる。
トリメチルシロキシケイ酸は、シロキサン構造を主骨格とした架橋構造を持つ化合物であり、[(CH3-)3SiO1/2]x[SiO2]yで表され、KF-7312F、KF-7312J、KF7312K、KF-7312T、X-21-5595(以上、信越化学工業社製)などあらかじめ油剤と混合したものや、BELSIL TMS 803(旭化成ワッカーシリコーン社製)などの市販品を用いることができる。
が挙げられる。
ポリアルキルシルセスキオキサンは、アルキル変性したシリコーンの分岐架橋体のことである。ポリアルキルシルセスキオキサンは、特に限定されないが、例えば、ポリメチルシルセスキオキサン、ポリプロピルシルセスキオキサンなどを用いることができる。市販品としては、SilForm Flexible resin、SilForm Flexible fluid(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)、670 Fluid(東レ・ダウコーニング社製)等が挙げられる。
成分(D)は、1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。成型性と化粧保持効果に優れた油性棒状化粧料を得る点から、トリメチルシロキシケイ酸を含むことが好ましい。
本実施形態の油性棒状化粧料における(D)成分の含有量は、耐二次付着性の観点から、油性棒状化粧料の全量を基準として、10~40質量%が好ましく、15~35質量%がより好ましく、20~30質量%が更に好ましい。
(E)成分の粘性の顔料分散油剤としては、25℃でペースト状、あるいは高粘度を呈するものであり、具体的には、ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー等が挙げられる。高粘度とは、BM型粘度計を用いた25℃における粘度が10,000mPa・s以上を指す。
本実施形態の油性棒状化粧料における(E)成分の含有量は、耐衝撃性と耐二次付着性の観点から、油性棒状化粧料の全量を基準として、0.1~15質量%が好ましく、0.5~12質量%がより好ましく、1~10質量%が更に好ましい。
本実施形態の油性棒状化粧料は、上記(A)、(B)、(E)成分以外の油性成分として通常化粧料に用いられる油剤であれば、固形油及び固形油以外の油剤など、特に限定なく用いることができる。その他の油性成分は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
固形油としては、例えば、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス等の炭化水素類、硬化ヒマシ油(水添ヒマシ油)、水添ホホバ油、ヒマワリワックス、ライスワックス等の植物由来ワックス、ミツロウ、鯨蝋等の動物由来ワックス、トリベヘン酸グリセリル、コレステロール脂肪酸エステル等のエステル類、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、ステアリン酸、パルミチン酸等の高級脂肪酸類などが挙げられる。
固形油以外の油剤としては、ペースト状油、液状油を用いることができる。ペースト状油としては、例えば、ワセリン、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、イソステアリン酸水添ヒマシ油、オレイン酸フィトステリル、ヘキサ(オレイン酸/パルミチン酸/ステアリン酸)スクロース、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2等が挙げられる。
液状油としては、例えば、エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸エチルヘキシル、トリエチルヘキサノイン、イソノナン酸イソトリデシル、イソステアリン酸イソステアリル、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジイソステアリン酸プロパンジオール、トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン等のエステル油類、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、メチルトリメチコン、ジメチコン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油類、流動パラフィン、オレフィンオリゴマー、スクワラン、水添ポリイソブテン等の炭化水素油類、ヒマワリ種子油、ホホバ種子油、オリーブ油、ヒマシ油等の植物油類、イソステアリン酸等の高級脂肪酸類、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、オレイルアルコール等の高級アルコール類等が挙げられる。
本実施形態の油性棒状化粧料は、耐二次付着性の観点から、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、メチルトリメチコン等の揮発性シリコーン油を含有することが好ましい。揮発性シリコーン油の含有量は、棒状化粧料全量に対して、20~45質量%であることが好ましく、25~35質量%であることがより好ましい。
本実施形態の油性棒状化粧料には、上記成分の他に目的に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で上記以外の成分を配合することができる。粉体、界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤、増粘剤、pH調整剤、香料、保湿剤、などを使用目的に応じて適宜選択添加することができる。またこれら任意の成分はそれぞれ1種又は2種以上を選択して配合することが可能である。
本実施形態の油性棒状化粧料は、例えば以下の手順により製造することができる。油性成分、必要に応じてその他の成分などを混合し、加熱溶解する。得られた溶解物に粉体成分を混合し、混合物を3本ロール機又は攪拌機で均一分散させる。その後、当該混合物(化粧料基材)を押出成型機や筒状容器などで成型することによって、油性棒状化粧料を得ることができる。
油性棒状化粧料の形状は特に限定されないが、油性棒状化粧料の長軸方向に直交する横断面の形状が、例えば、円、楕円、三角形、矩形、又は多角形(角の数5以上)であってもよい。本実施形態の油性棒状化粧料は、保存安定性及び使用性と、強度とを両立することが可能であることから、細い形状又は薄い形状を有する場合であっても良好且つ十分に使いきることができる。
本実施形態の油性棒状化粧料は、アイブロウペンシル、アイライナーペンシル、リップライナー、アイカラーペンシル、コンシーラーペンシルなどに好適に用いられる。また本実施形態の油性棒状化粧料は、棒状の化粧料が充填されたペンシル型化粧製品に用いることができる。
以下に実施例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
実施例に先立ち、各実施例で採用した評価方法を説明する。
[成型性]
金型に溶融充填を行い冷却固化させた後、取り出した棒状化粧料の状態を目視にて、4段階で判定した。
<評価基準>
◎:良好
○:化粧料表面に若干の傷が見られる
△:若干の曲がり、欠けが見られる
×:不良(充填し難い、金型から取り出せない、取り出す際に折れる)
[耐衝撃性]
成型された棒状化粧料をペンシル容器に装填し25℃にて24時間静置後、50cmの高さから5回水平落下したものを目視にて、4段階で判定した。
<評価基準>
◎:異常なし
○:化粧料表面に若干のキズ
△:少量の欠け(容器から繰り出し可能)
×:折れ、曲がり(容器から繰り出し不能)
[耐二次付着性]
バイオスキンプレート(ビューラックス社製)上、1cm×3cmに均一となるよう塗布した。10分後、塗布部に紙を押圧し化粧料の付着を目視にて、4段階で判定した。
<評価基準>
◎:紙への付着無し
○:紙に微量の付着
△:紙に少量の付着
×:塗布した化粧料の半分以上が紙に付着
[使用性]
描きやすさ(塗布時の伸展性)、べたつき(塗布時及び直後のべたつきのなさ)の評価項目それぞれについて、10人の専門パネルによる使用性テストを行い、1~5点の5段階評価(1点が最も不良で、5点が最も良好である)の平均点を求め、下記評価基準に基づいて判定した。
<評価基準>
◎:平均点4.5点以上
○:平均点3.5点以上、4.5点未満
△:平均点1.5点以上、3.5点未満
×:平均点1.5点未満
(実施例1~10、比較例1~3)
<製法>
表1に示される各成分を同表中に示す割合(質量%)において、まずワックス成分を加熱溶解し、粉体成分を加え、ロール機にて均一に分散混合した後、残りの成分を添加し混合攪拌した。次に、これを脱泡後、金型に充填し、冷却後、金型から取り出し、直径2mm、長さ25mmのアイライナーを成型した。
なお、表1に示される各成分の詳細は、下記のとおりである。
ポリエチレンワックス※1:PERFORMALENE400(ニューフェーズテクノロジー社製、平均分子量約450)
ポリエチレンワックス※2:PERFORMALENE525(ニューフェーズテクノロジー社製、平均分子量約550)
ポリエチレンワックス※3:PERFORMALENE655(ニューフェーズテクノロジー社製、平均分子量約655)
(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー※4:KP-561P(信越化学工業社製)
Figure 2023072755000001
以下にさらに実施例を示す。製法はすでに上述したものと同様である。
(実施例11:アイブロウ)
(配合割合(質量%))
(A)ポリエチレンワックス ※1 15.0
(B)カルナウバロウ 2.5
フィッシャートロプシュワックス 9.0
(E)ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル 6.0
セスキイソステアリン酸ソルビタン 1.0
(D)トリメチルシロキシケイ酸 25.0
メチルトリメチコン 20.0
酸化防止剤 適量
シリカ 6.0
炭酸カルシウム 5.0
合成金雲母 5.0
(C)黒酸化鉄 5.5
<評価>
得られたアイブロウについて、上記同様の評価を行ったところ、成型性については「○」、耐衝撃性については「◎」、耐二次付着性については「◎」、使用性は「○」の評価であった。
(実施例12:アイライナー)
(配合割合(質量%))
(A)ポリエチレンワックス ※1 9.5
(B)キャンデリラロウ 4.5
(E)トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2 ※5 11.7
トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン)グリセリル 1.0
セスキイソステアリン酸ソルビタン 1.8
(D)トリメチルシロキシケイ酸 17.5
シクロペンタシロキサン 27.5
酸化防止剤 適量
シリカ 0.5
合成金雲母 3.5
(C)黒酸化鉄 12.5
(C)黄酸化鉄 0.5
(C)グンジョウ 0.5
(C)雲母チタン 9.0
トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2 ※5:コスモール43N(日清オイリオグループ社製)
<評価>
得られたアイライナーについて、上記同様の評価を行ったところ、成型性については「◎」、耐衝撃性については「○」、耐二次付着性については「○」、使用性は「◎」の評価であった。
(実施例13:アイライナー)
(配合割合(質量%))
(A)ポリエチレンワックス ※1 8.0
(B)キャンデリラロウ 4.0
(B)カルナウバロウ 1.0
マイクロクリスタリンワックス 1.0
(E)トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2 ※5 3.0
トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン)グリセリル 1.0
(D)トリメチルシロキシケイ酸 24.0
メチルトリメチコン 22.0
ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール 3.0
酸化防止剤 適量
(C)酸化チタン 9.0
(C)ベンガラ 4.0
(C)黒酸化鉄 13.0
(C)黄酸化鉄 5.0
マイカ 2.0
<評価>
得られたアイライナーについて、上記同様の評価を行ったところ、成型性については「◎」、耐衝撃性については「○」、耐二次付着性については「○」、使用性は「◎」の評価であった。
(実施例14:アイライナー)
(配合割合(質量%))
(A)ポリエチレンワックス ※1 5.5
(B)キャンデリラロウ 5.0
(C)カルナウバロウ 2.0
セレシン 1.0
(E)ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル 0.9
トリイソステアリン酸ポリグリセリル 0.6
(D)トリメチルシロキシケイ酸 24.0
メチルトリメチコン 22.0
メチルフェニルポリシロキサン 4.5
酸化防止剤 適量
(C)ジメチコン処理雲母チタン 18.0
(C)ジメチコン処理ベンガラ 4.0
(C)ジメチコン処理黄酸化鉄 3.5
(C)ジメチコン処理黒酸化鉄 7.0
PMMA 2.0
<評価>
得られたアイライナーについて、上記同様の評価を行ったところ、成型性については「○」、耐衝撃性については「◎」、耐二次付着性については「○」、使用性は「◎」の評価であった。

Claims (4)

  1. ワックス成分を含む油性棒状化粧料であって、次の成分(A)~(E)を含有し、ワックス成分の含有量が化粧料全量に対して5~30質量%であり、成分(A)をワックス成分中に30~95質量%含有することを特徴とする油性棒状化粧料。
    (A)ポリエチレンワックス
    (B)キャンデリラロウ 及び、または カルナウバロウ
    (C)着色顔料
    (D)シリコーン系皮膜剤
    (E)粘性の顔料分散油剤
  2. 化粧料全量に対して、前記(C)成分を10~50質量%、前記(D)成分を10~40質量%を含有する、請求項1に記載の油性棒状化粧料。
  3. 前記(B)成分は、キャンデリラロウ及びカルナウバロウであり、キャンデリラロウとカルナウバロウとの質量比[キャンデリラロウ/カルナウバロウ]が、1以下である、請求項1または2に記載の油性棒状化粧料。
  4. 前記(E)成分が、ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマーから選ばれる1種又は2種以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載の油性棒状化粧料。
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