JP2023071396A - 非接触入力装置 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、このようなタッチパネルでは、指示手段で押圧されるディスプレイの表面が、汚損され易く、動作不良や故障の原因となっていた。特に、公共の場所等に設置され、不特定多数の利用者によって使用されるタッチパネルは、耐久性に欠けると共に、不衛生になり易く、各種病原菌等の接触感染の原因にもなるという問題があった。
そこで、これらの問題を解決するものとして、近年では、画像(表示面)に直接触れることなく、入力動作を行うことができる非接触入力装置(空中タッチパネルとも呼ばれる)が提案されている(例えば、特許文献1~3)。
これに対し、特許文献3では、表示画面の数cm~数m手前の空間に仮想のタッチパネル(仮想入力面)を設定し、タッチパネル上における利用者の所定の部位(指、手又は掌)の座標を検出して、表示画面の対応する位置にマーカーを表示させ、所定の部位からタッチパネルまでの距離に応じてマーカーの大きさ又は形状を変化させている。これにより、利用者が、タッチパネルまでの距離及びタッチしている位置を認識し易くなり、入力動作をスムーズに行うことが可能になると考えられるが、常に、所定の部位の空間座標(3次元座標)を取得する必要があるため、検出手段(センサー)の構成が複雑になり処理も煩雑になるという課題がある。また、仮想のタッチパネルをただ単に表示画面の数m手前の空間に設定するだけで、表示画面の大きさとタッチパネルの大きさが同じままでは、利用者は、表示画面上の指示対象位置(タッチしたいアイコンやボタン等が表示されている位置)を正面から見て、指示対象位置と重なるタッチパネル上の入力位置をタッチしなければならないため、マーカーを頼りにしながら入力位置を探す必要があり、入力に時間がかかるという課題がある。特に、表示画面が大型の場合、利用者は、表示画面上の指示対象位置に対応するタッチパネル上の入力位置に指や手等が届くまで身体を移動させて入力を行わなければならず、著しく操作性に欠けるという課題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、画像が表示される表示面から利用者がいる操作位置までの距離に関わらず、利用者が画像を見ながら表示面に触れることなく、簡単かつ確実に直観的な入力動作を行うことができ、衛生的で操作性及び実用性に優れる非接触入力装置及び非接触入力方法を提供することを目的とする。
空中に検出光を面状に照射して前記仮想入力面を形成する検出光照射手段と、前記仮想入力面に接触する前記指示手段から反射される前記検出光の反射光を検出する反射光検出手段と、該反射光検出手段の検出結果から、前記入力動作が行われた前記仮想入力面上の入力位置を算出し、前記入力動作及び前記入力位置に対応した前記入力処理を行う制御手段と、前記入力処理に伴って変化する前記画像を前記表示面に表示させる画像表示手段とを有する。
前記表示面と前記操作位置との間に設置された検出光照射手段から空中に検出光が面状に照射されて前記仮想入力面が形成される仮想入力面形成工程と、利用開始前に、前記利用者が、前記画像を見ながら、前記仮想入力面上での前記入力動作が可能な入力範囲の頂点を前記指示手段で指示することにより、前記頂点で前記仮想入力面に接触する前記指示手段から反射される前記検出光の反射光が、前記表示面と前記操作位置との間に設置された反射光検出手段で検出されて制御手段に前記入力範囲が設定される入力範囲設定工程とを有し、前記入力動作時に、前記仮想入力面に接触する前記指示手段から反射される前記検出光の反射光が前記反射光検出手段で検出され、前記反射光検出手段の検出結果から、前記入力動作が行われた前記仮想入力面上の入力位置が前記制御手段で算出されることにより、前記入力動作及び前記入力位置に対応した前記入力処理が前記制御手段で行われ、前記入力処理に伴って変化する前記画像が画像表示手段により前記表示面に表示される。
図1に示す本発明の一実施の形態に係る非接触入力装置10及び非接触入力方法は、画像11が表示される表示面12から離れた操作位置13にいる利用者14が、画像11を見ながら、表示面12と操作位置13との間に形成される仮想入力面15に対して指示手段(例えば、手の指、掌又は手に持った指し棒若しくは筆記具等)16で入力動作を行うことにより、入力処理が行われるものである。
図1、図2に示すように、非接触入力装置10は、空中に検出光を面状に照射して仮想入力面15を形成する検出光照射手段18(図3参照)と、仮想入力面15に接触する指示手段16から反射される検出光の反射光を検出する反射光検出手段19(図3参照)が一体化された光学センサ20を備えている。本実施の形態のように、検出光照射手段18と反射光検出手段19が一体化された光学センサ20を用いて構成を簡素化することが好ましいが、独立した検出光照射手段及び反射光検出手段を個別に設置してもよく、その場合の検出光照射手段及び反射光検出手段の数及び配置は適宜、選択される。また、本実施の形態では、光学センサ20を天井21に設置したが、これに限定されることなく、壁面又は床面等の適宜の場所に設置することができる。なお、検出光としては半導体レーザー等の赤外光が好適に用いられる。
本実施の形態では、図1に示すように、画像表示手段としてプロジェクター25を用い、プロジェクター25からの投影により画像11が表示される壁面(若しくはスクリーン)を表示面12としたが、画像表示手段として、壁面等に設置される大型のディスプレイを用いることもでき、その場合は、画像が表示されるディスプレイの画面が表示面となる。
光学センサ20では、図2に示すように、1つの検出光照射手段18から放射状に拡散するように検出光を照射することにより、検出光が届く範囲全体に仮想入力面15が形成されるので、図1、図2に示すように、仮想入力面15上で入力動作が可能な入力範囲27を設定(選択)する必要がある。この入力範囲27の形状は、画像11の外形を縮小した形状(相似形状)であることが好ましく、これにより、利用者14は、あたかも画像11が縮小されて入力範囲27に表示されているような感覚で、仮想入力面15に対して入力動作を行うことができる。なお、仮想入力面15の位置を設定するには、画像11の大きさに応じて操作位置13を決めた後、指示手段16を表示面12(画像11)の方向に伸ばして、指示手段16の先端が届く位置に仮想入力面15が形成されるように光学センサ20を設置すればよい。
マーカーの形状、大きさ及び色等は適宜、選択されるが、パソコンで使用されるポインターと同様のものが好適に用いられる。
制御手段24は、図3に示すように、入力位置算出部41、入力範囲設定部42、指示対象位置算出部43、マーカー表示指示部44及び入力処理部45を含んで構成される。制御手段24としては、RAM、CPU、ROM等を備えた従来公知の演算器(即ち、コンピュータ)が用いられ、所定のプログラム(ソフトウェア)が制御手段24にインストールされ、実行されることにより、制御手段24を上記の入力位置算出部41、入力範囲設定部42、指示対象位置算出部43、マーカー表示指示部44及び入力処理部45として機能させることができる。
入力位置算出部41は、反射光検出手段19の検出結果から、入力動作が行われた仮想入力面15上の入力位置23を算出することができる。
入力範囲設定部42は、入力位置算出部41を利用して、非接触入力装置10の利用開始前に、仮想入力面15上の入力範囲27の頂点32~35を入力位置として算出し、入力範囲27を設定することができる。
マーカー表示指示部44は、指示対象位置算出部43で算出される指示対象位置38に対応させて画像11上にマーカー39を表示させることができる。従って、利用者14が仮想入力面15上で指示手段16を移動させると、それに連動してマーカー39が画像11上で移動する。
入力処理部45は、入力位置算出部41で算出される入力位置23を基に、入力動作及び入力位置23に対応した入力処理を行うことができる。そして、入力処理に伴って変化する画像がプロジェクター(画像表示手段の一例)25により表示面12に表示される。入力処理部45は、画像を変化させる以外にも、音声ファイル等の再生及び制御手段24に接続される各種の外部機器40(図3参照)等に対する様々な処理(操作指令)を行うことができる。
このようにして事前準備が完了したら、入力動作時に、仮想入力面15に接触する指示手段16から反射される検出光の反射光が反射光検出手段19で検出され、反射光検出手段19の検出結果から、入力動作が行われた仮想入力面15上の入力位置23が制御手段24で算出されることにより、入力動作及び入力位置23に対応した入力処理が制御手段24で行われ、入力処理に伴って変化する画像がプロジェクター25により表示面12に表示される。
しかし、このようなタッチパネルでは、指示手段で押圧されるディスプレイの表面が、汚損され易く、動作不良や故障の原因となっていた。特に、公共の場所等に設置され、不特定多数の利用者によって使用されるタッチパネルは、耐久性に欠けると共に、不衛生になり易く、各種病原菌等の接触感染の原因にもなるという問題があった。
そこで、これらの問題を解決するものとして、近年では、画像(表示面)に直接触れることなく、入力動作を行うことができる非接触入力装置(空中タッチパネルとも呼ばれる)が提案されている(例えば、特許文献1~3)。
これに対し、特許文献3では、表示画面の数cm~数m手前の空間に仮想のタッチパネル(仮想入力面)を設定し、タッチパネル上における利用者の所定の部位(指、手又は掌)の座標を検出して、表示画面の対応する位置にマーカーを表示させ、所定の部位からタッチパネルまでの距離に応じてマーカーの大きさ又は形状を変化させている。これにより、利用者が、タッチパネルまでの距離及びタッチしている位置を認識し易くなり、入力動作をスムーズに行うことが可能になると考えられるが、常に、所定の部位の空間座標(3次元座標)を取得する必要があるため、検出手段(センサー)の構成が複雑になり処理も煩雑になるという課題がある。また、仮想のタッチパネルをただ単に表示画面の数m手前の空間に設定するだけで、表示画面の大きさとタッチパネルの大きさが同じままでは、利用者は、表示画面上の指示対象位置(タッチしたいアイコンやボタン等が表示されている位置)を正面から見て、指示対象位置と重なるタッチパネル上の入力位置をタッチしなければならないため、マーカーを頼りにしながら入力位置を探す必要があり、入力に時間がかかるという課題がある。特に、表示画面が大型の場合、利用者は、表示画面上の指示対象位置に対応するタッチパネル上の入力位置に指や手等が届くまで身体を移動させて入力を行わなければならず、著しく操作性に欠けるという課題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、画像が表示される表示面から利用者がいる操作位置までの距離に関わらず、利用者が画像を見ながら表示面に触れることなく、簡単かつ確実に直観的な入力動作を行うことができ、衛生的で操作性及び実用性に優れる非接触入力装置及び非接触入力方法を提供することを目的とする。
空中に検出光を面状に照射して前記仮想入力面を形成する検出光照射手段と、前記仮想入力面に接触する前記指示手段から反射される前記検出光の反射光を検出する反射光検出手段と、該反射光検出手段の検出結果から、前記入力動作が行われた前記仮想入力面上の入力位置を算出し、前記入力動作及び前記入力位置に対応した前記入力処理を行う制御手段と、前記入力処理に伴って変化する前記画像を前記表示面に表示させる画像表示手段とを有し、前記表示面から前記操作位置までの距離は、前記利用者が、前記操作位置から前記仮想入力面に向かって前記指示手段を伸ばしても、該指示手段の先端が前記表示面に接触しない距離である。
前記表示面から前記操作位置までの距離は、前記利用者が、前記操作位置から前記仮想入力面に向かって前記指示手段を伸ばしても、該指示手段の先端が前記表示面に接触しない距離であり、前記表示面と前記操作位置との間に設置された検出光照射手段から空中に検出光が面状に照射されて前記仮想入力面が形成される仮想入力面形成工程と、利用開始前に、前記利用者が、前記画像を見ながら、前記仮想入力面上での前記入力動作が可能な入力範囲の頂点を前記指示手段で指示することにより、前記頂点で前記仮想入力面に接触する前記指示手段から反射される前記検出光の反射光が、前記表示面と前記操作位置との間に設置された反射光検出手段で検出されて制御手段に前記入力範囲が設定される入力範囲設定工程とを有し、前記入力動作時に、前記仮想入力面に接触する前記指示手段から反射される前記検出光の反射光が前記反射光検出手段で検出され、前記反射光検出手段の検出結果から、前記入力動作が行われた前記仮想入力面上の入力位置が前記制御手段で算出されることにより、前記入力動作及び前記入力位置に対応した前記入力処理が前記制御手段で行われ、前記入力処理に伴って変化する前記画像が画像表示手段により前記表示面に表示される。
図1に示す本発明の一実施の形態に係る非接触入力装置10及び非接触入力方法は、画像11が表示される表示面12から離れた操作位置13にいる利用者14が、画像11を見ながら、表示面12と操作位置13との間に形成される仮想入力面15に対して指示手段(例えば、手の指、掌又は手に持った指し棒若しくは筆記具等)16で入力動作を行うことにより、入力処理が行われるものである。
図1、図2に示すように、非接触入力装置10は、空中に検出光を面状に照射して仮想入力面15を形成する検出光照射手段18(図3参照)と、仮想入力面15に接触する指示手段16から反射される検出光の反射光を検出する反射光検出手段19(図3参照)が一体化された光学センサ20を備えている。本実施の形態のように、検出光照射手段18と反射光検出手段19が一体化された光学センサ20を用いて構成を簡素化することが好ましいが、独立した検出光照射手段及び反射光検出手段を個別に設置してもよく、その場合の検出光照射手段及び反射光検出手段の数及び配置は適宜、選択される。また、本実施の形態では、光学センサ20を天井21に設置したが、これに限定されることなく、壁面又は床面等の適宜の場所に設置することができる。なお、検出光としては半導体レーザー等の赤外光が好適に用いられる。
本実施の形態では、図1に示すように、画像表示手段としてプロジェクター25を用い、プロジェクター25からの投影により画像11が表示される壁面(若しくはスクリーン)を表示面12としたが、画像表示手段として、壁面等に設置される大型のディスプレイを用いることもでき、その場合は、画像が表示されるディスプレイの画面が表示面となる。
光学センサ20では、図2に示すように、1つの検出光照射手段18から放射状に拡散するように検出光を照射することにより、検出光が届く範囲全体に仮想入力面15が形成されるので、図1、図2に示すように、仮想入力面15上で入力動作が可能な入力範囲27を設定(選択)する必要がある。この入力範囲27の形状は、画像11の外形を縮小した形状(相似形状)であることが好ましく、これにより、利用者14は、あたかも画像11が縮小されて入力範囲27に表示されているような感覚で、仮想入力面15に対して入力動作を行うことができる。なお、仮想入力面15の位置を設定するには、画像11の大きさに応じて操作位置13を決めた後、指示手段16を表示面12(画像11)の方向に伸ばして、指示手段16の先端が届く位置に仮想入力面15が形成されるように光学センサ20を設置すればよい。
マーカーの形状、大きさ及び色等は適宜、選択されるが、パソコンで使用されるポインターと同様のものが好適に用いられる。
制御手段24は、図3に示すように、入力位置算出部41、入力範囲設定部42、指示対象位置算出部43、マーカー表示指示部44及び入力処理部45を含んで構成される。制御手段24としては、RAM、CPU、ROM等を備えた従来公知の演算器(即ち、コンピュータ)が用いられ、所定のプログラム(ソフトウェア)が制御手段24にインストールされ、実行されることにより、制御手段24を上記の入力位置算出部41、入力範囲設定部42、指示対象位置算出部43、マーカー表示指示部44及び入力処理部45として機能させることができる。
入力位置算出部41は、反射光検出手段19の検出結果から、入力動作が行われた仮想入力面15上の入力位置23を算出することができる。
入力範囲設定部42は、入力位置算出部41を利用して、非接触入力装置10の利用開始前に、仮想入力面15上の入力範囲27の頂点32~35を入力位置として算出し、入力範囲27を設定することができる。
マーカー表示指示部44は、指示対象位置算出部43で算出される指示対象位置38に対応させて画像11上にマーカー39を表示させることができる。従って、利用者14が仮想入力面15上で指示手段16を移動させると、それに連動してマーカー39が画像11上で移動する。
入力処理部45は、入力位置算出部41で算出される入力位置23を基に、入力動作及び入力位置23に対応した入力処理を行うことができる。そして、入力処理に伴って変化する画像がプロジェクター(画像表示手段の一例)25により表示面12に表示される。入力処理部45は、画像を変化させる以外にも、音声ファイル等の再生及び制御手段24に接続される各種の外部機器40(図3参照)等に対する様々な処理(操作指令)を行うことができる。
このようにして事前準備が完了したら、入力動作時に、仮想入力面15に接触する指示手段16から反射される検出光の反射光が反射光検出手段19で検出され、反射光検出手段19の検出結果から、入力動作が行われた仮想入力面15上の入力位置23が制御手段24で算出されることにより、入力動作及び入力位置23に対応した入力処理が制御手段24で行われ、入力処理に伴って変化する画像がプロジェクター25により表示面12に表示される。
しかし、このようなタッチパネルでは、指示手段で押圧されるディスプレイの表面が、汚損され易く、動作不良や故障の原因となっていた。特に、公共の場所等に設置され、不特定多数の利用者によって使用されるタッチパネルは、耐久性に欠けると共に、不衛生になり易く、各種病原菌等の接触感染の原因にもなるという問題があった。
そこで、これらの問題を解決するものとして、近年では、画像(表示面)に直接触れることなく、入力動作を行うことができる非接触入力装置(空中タッチパネルとも呼ばれる)が提案されている(例えば、特許文献1~3)。
これに対し、特許文献3では、表示画面の数cm~数m手前の空間に仮想のタッチパネル(仮想入力面)を設定し、タッチパネル上における利用者の所定の部位(指、手又は掌)の座標を検出して、表示画面の対応する位置にマーカーを表示させ、所定の部位からタッチパネルまでの距離に応じてマーカーの大きさ又は形状を変化させている。これにより、利用者が、タッチパネルまでの距離及びタッチしている位置を認識し易くなり、入力動作をスムーズに行うことが可能になると考えられるが、常に、所定の部位の空間座標(3次元座標)を取得する必要があるため、検出手段(センサー)の構成が複雑になり処理も煩雑になるという課題がある。また、仮想のタッチパネルをただ単に表示画面の数m手前の空間に設定するだけで、表示画面の大きさとタッチパネルの大きさが同じままでは、利用者は、表示画面上の指示対象位置(タッチしたいアイコンやボタン等が表示されている位置)を正面から見て、指示対象位置と重なるタッチパネル上の入力位置をタッチしなければならないため、マーカーを頼りにしながら入力位置を探す必要があり、入力に時間がかかるという課題がある。特に、表示画面が大型の場合、利用者は、表示画面上の指示対象位置に対応するタッチパネル上の入力位置に指や手等が届くまで身体を移動させて入力を行わなければならず、著しく操作性に欠けるという課題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、画像が表示される表示面から利用者がいる操作位置までの距離に関わらず、利用者が画像を見ながら表示面に触れることなく、簡単かつ確実に直観的な入力動作を行うことができ、衛生的で操作性及び実用性に優れる非接触入力装置を提供することを目的とする。
前記施設の天井、壁面及び床面のいずれか1に設置され、空中に検出光を面状に照射して前記仮想入力面を形成する検出光照射手段と、前記施設の天井、壁面及び床面のいずれか1に設置され、前記仮想入力面に接触する前記指示手段から反射される前記検出光の反射光を検出する反射光検出手段と、該反射光検出手段の検出結果から、前記入力動作が行われた前記仮想入力面上の入力位置を算出し、前記入力動作及び前記入力位置に対応した前記入力処理を行う制御手段と、前記入力処理に伴って変化する前記画像を前記表示面に表示させる画像表示手段とを有し、該画像表示手段はプロジェクターであり、前記表示面は前記プロジェクターからの投影により前記画像が表示される前記施設の壁面若しくはスクリーンであるか又は該画像表示手段は前記施設の壁面に設置されるディスプレイであり、前記表示面は前記画像が表示される前記ディスプレイの画面であって、前記表示面から前記操作位置までの距離は、前記利用者が、前記操作位置から前記仮想入力面に向かって前記指示手段を伸ばしても、該指示手段の先端が前記表示面に接触しない距離である。
前記表示面から前記操作位置までの距離は、前記利用者が、前記操作位置から前記仮想入力面に向かって前記指示手段を伸ばしても、該指示手段の先端が前記表示面に接触しない距離であり、前記表示面と前記操作位置との間に設置された検出光照射手段から空中に検出光が面状に照射されて前記仮想入力面が形成される仮想入力面形成工程と、利用開始前に、前記利用者が、前記画像を見ながら、前記仮想入力面上での前記入力動作が可能な入力範囲の頂点を前記指示手段で指示することにより、前記頂点で前記仮想入力面に接触する前記指示手段から反射される前記検出光の反射光が、前記表示面と前記操作位置との間に設置された反射光検出手段で検出されて制御手段に前記入力範囲が設定される入力範囲設定工程とを有し、前記入力動作時に、前記仮想入力面に接触する前記指示手段から反射される前記検出光の反射光が前記反射光検出手段で検出され、前記反射光検出手段の検出結果から、前記入力動作が行われた前記仮想入力面上の入力位置が前記制御手段で算出されることにより、前記入力動作及び前記入力位置に対応した前記入力処理が前記制御手段で行われ、前記入力処理に伴って変化する前記画像が画像表示手段により前記表示面に表示される。
図1に示す本発明の一実施の形態に係る非接触入力装置10及び非接触入力方法は、画像11が表示される表示面12から離れた操作位置13にいる利用者14が、画像11を見ながら、表示面12と操作位置13との間に形成される仮想入力面15に対して指示手段(例えば、手の指、掌又は手に持った指し棒若しくは筆記具等)16で入力動作を行うことにより、入力処理が行われるものである。
図1、図2に示すように、非接触入力装置10は、空中に検出光を面状に照射して仮想入力面15を形成する検出光照射手段18(図3参照)と、仮想入力面15に接触する指示手段16から反射される検出光の反射光を検出する反射光検出手段19(図3参照)が一体化された光学センサ20を備えている。本実施の形態のように、検出光照射手段18と反射光検出手段19が一体化された光学センサ20を用いて構成を簡素化することが好ましいが、独立した検出光照射手段及び反射光検出手段を個別に設置してもよく、その場合の検出光照射手段及び反射光検出手段の数及び配置は適宜、選択される。また、本実施の形態では、光学センサ20を天井21に設置したが、これに限定されることなく、壁面又は床面等の適宜の場所に設置することができる。なお、検出光としては半導体レーザー等の赤外光が好適に用いられる。
本実施の形態では、図1に示すように、画像表示手段としてプロジェクター25を用い、プロジェクター25からの投影により画像11が表示される壁面(若しくはスクリーン)を表示面12としたが、画像表示手段として、壁面等に設置される大型のディスプレイを用いることもでき、その場合は、画像が表示されるディスプレイの画面が表示面となる。
光学センサ20では、図2に示すように、1つの検出光照射手段18から放射状に拡散するように検出光を照射することにより、検出光が届く範囲全体に仮想入力面15が形成されるので、図1、図2に示すように、仮想入力面15上で入力動作が可能な入力範囲27を設定(選択)する必要がある。この入力範囲27の形状は、画像11の外形を縮小した形状(相似形状)であることが好ましく、これにより、利用者14は、あたかも画像11が縮小されて入力範囲27に表示されているような感覚で、仮想入力面15に対して入力動作を行うことができる。なお、仮想入力面15の位置を設定するには、画像11の大きさに応じて操作位置13を決めた後、指示手段16を表示面12(画像11)の方向に伸ばして、指示手段16の先端が届く位置に仮想入力面15が形成されるように光学センサ20を設置すればよい。
マーカーの形状、大きさ及び色等は適宜、選択されるが、パソコンで使用されるポインターと同様のものが好適に用いられる。
制御手段24は、図3に示すように、入力位置算出部41、入力範囲設定部42、指示対象位置算出部43、マーカー表示指示部44及び入力処理部45を含んで構成される。制御手段24としては、RAM、CPU、ROM等を備えた従来公知の演算器(即ち、コンピュータ)が用いられ、所定のプログラム(ソフトウェア)が制御手段24にインストールされ、実行されることにより、制御手段24を上記の入力位置算出部41、入力範囲設定部42、指示対象位置算出部43、マーカー表示指示部44及び入力処理部45として機能させることができる。
入力位置算出部41は、反射光検出手段19の検出結果から、入力動作が行われた仮想入力面15上の入力位置23を算出することができる。
入力範囲設定部42は、入力位置算出部41を利用して、非接触入力装置10の利用開始前に、仮想入力面15上の入力範囲27の頂点32~35を入力位置として算出し、入力範囲27を設定することができる。
マーカー表示指示部44は、指示対象位置算出部43で算出される指示対象位置38に対応させて画像11上にマーカー39を表示させることができる。従って、利用者14が仮想入力面15上で指示手段16を移動させると、それに連動してマーカー39が画像11上で移動する。
入力処理部45は、入力位置算出部41で算出される入力位置23を基に、入力動作及び入力位置23に対応した入力処理を行うことができる。そして、入力処理に伴って変化する画像がプロジェクター(画像表示手段の一例)25により表示面12に表示される。入力処理部45は、画像を変化させる以外にも、音声ファイル等の再生及び制御手段24に接続される各種の外部機器40(図3参照)等に対する様々な処理(操作指令)を行うことができる。
このようにして事前準備が完了したら、入力動作時に、仮想入力面15に接触する指示手段16から反射される検出光の反射光が反射光検出手段19で検出され、反射光検出手段19の検出結果から、入力動作が行われた仮想入力面15上の入力位置23が制御手段24で算出されることにより、入力動作及び入力位置23に対応した入力処理が制御手段24で行われ、入力処理に伴って変化する画像がプロジェクター25により表示面12に表示される。
Claims (10)
- 画像が表示される表示面から離れた操作位置にいる利用者が、前記画像を見ながら、前記表示面と前記操作位置との間に形成される仮想入力面に対して指示手段で入力動作を行うことにより、入力処理が行われる非接触入力装置であって、
空中に検出光を面状に照射して前記仮想入力面を形成する検出光照射手段と、前記仮想入力面に接触する前記指示手段から反射される前記検出光の反射光を検出する反射光検出手段と、該反射光検出手段の検出結果から、前記入力動作が行われた前記仮想入力面上の入力位置を算出し、前記入力動作及び前記入力位置に対応した前記入力処理を行う制御手段と、前記入力処理に伴って変化する前記画像を前記表示面に表示させる画像表示手段とを有することを特徴とする非接触入力装置。 - 請求項1記載の非接触入力装置において、前記仮想入力面上で前記入力動作が可能な入力範囲の形状は、前記画像の外形を縮小した形状であることを特徴とする非接触入力装置。
- 請求項2記載の非接触入力装置において、前記利用者が、前記画像を見ながら、前記仮想入力面上の前記入力範囲の頂点を前記指示手段で指示することにより、前記制御手段に前記入力範囲が設定されることを特徴とする非接触入力装置。
- 請求項1~3のいずれか1記載の非接触入力装置において、前記表示面から前記操作位置までの距離は、前記利用者が、前記操作位置から前記仮想入力面に向かって前記指示手段を伸ばしても、該指示手段の先端が前記表示面に接触しない距離であることを特徴とする非接触入力装置。
- 請求項1~4のいずれか1記載の非接触入力装置において、前記制御手段は、前記入力位置を基に、前記入力動作の対象となった前記画像上の指示対象位置を算出し、該指示対象位置に対応させて前記画像上にマーカーを表示させ、前記仮想入力面上の前記指示手段の移動に連動させて前記マーカーを前記画像上で移動させることを特徴とする非接触入力装置。
- 請求項1~5のいずれか1記載の非接触入力装置において、前記画像表示手段はプロジェクターであり、前記表示面は前記プロジェクターからの投影により前記画像が表示される壁面若しくはスクリーンであるか又は前記画像表示手段はディスプレイであり、前記表示面は前記画像が表示される前記ディスプレイの画面であることを特徴とする非接触入力装置。
- 画像が表示される表示面から離れた操作位置にいる利用者が、前記画像を見ながら、前記表示面と前記操作位置との間に形成される仮想入力面に対して指示手段で入力動作を行うことにより、入力処理が行われる非接触入力方法であって、
前記表示面と前記操作位置との間に設置された検出光照射手段から空中に検出光が面状に照射されて前記仮想入力面が形成される仮想入力面形成工程と、利用開始前に、前記利用者が、前記画像を見ながら、前記仮想入力面上での前記入力動作が可能な入力範囲の頂点を前記指示手段で指示することにより、前記頂点で前記仮想入力面に接触する前記指示手段から反射される前記検出光の反射光が、前記表示面と前記操作位置との間に設置された反射光検出手段で検出されて制御手段に前記入力範囲が設定される入力範囲設定工程とを有し、前記入力動作時に、前記仮想入力面に接触する前記指示手段から反射される前記検出光の反射光が前記反射光検出手段で検出され、前記反射光検出手段の検出結果から、前記入力動作が行われた前記仮想入力面上の入力位置が前記制御手段で算出されることにより、前記入力動作及び前記入力位置に対応した前記入力処理が前記制御手段で行われ、前記入力処理に伴って変化する前記画像が画像表示手段により前記表示面に表示されることを特徴とする非接触入力方法。 - 請求項7記載の非接触入力方法において、前記入力範囲の形状は、前記画像の外形を縮小した形状であることを特徴とする非接触入力方法。
- 請求項7又は8記載の非接触入力方法において、前記表示面から前記操作位置までの距離は、前記利用者が、前記操作位置から前記仮想入力面に向かって前記指示手段を伸ばしても、該指示手段の先端が前記表示面に接触しない距離であることを特徴とする非接触入力方法。
- 請求項7~9のいずれか1記載の非接触入力方法において、前記入力動作時に、前記制御手段により、前記入力位置を基に、前記入力動作の対象となった前記画像上の指示対象位置が算出され、該指示対象位置に対応して前記画像上にマーカーが表示され、前記仮想入力面上の前記指示手段の移動に連動して前記マーカーが前記画像上で移動することを特徴とする非接触入力方法。
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