JP2023069984A - 生体情報処理装置、生体情報処理方法およびプログラム - Google Patents

生体情報処理装置、生体情報処理方法およびプログラム Download PDF

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尚志 小澤
Hisashi Ozawa
将貴 矢和田
Masaki Yawata
彬人 村井
Akito Murai
雄大 谷本
Takehiro Tanimoto
圭記 松浦
Keiki Matsuura
順二 小端
Junji Obata
彩花 岩出
Ayaka Iwade
莉穂 川上
Riho Kawakami
啓介 齋藤
Keisuke Saito
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Abstract

Figure 2023069984000001
【課題】測定対象の人物と生体情報とを精度よく関連付ける技術を提供する。
【解決手段】生体情報処理装置は、測定対象である少なくとも1人の人物から反射された生体情報に関する信号を受信する信号受信部と、受信した前記信号から前記信号の到来方位および/または測定対象の前記人物までの距離を算出し、算出した前記到来方位および/または前記距離を用いて測定対象の前記人物の候補領域を特定する候補領域特定部と、受信した前記信号から、測定対象の前記人物の前記候補領域に対応する生体情報を生成する情報生成部と、測定対象の前記人物の位置情報を取得する位置情報取得部と、取得した前記位置情報に基づいて、測定対象の前記人物と生成された前記生体情報とを関連付ける生体情報関連付け部と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、生体情報を処理する技術に関する。
種々のセンサやレーダーなどの非接触手段を用いて測定対象の人物の生体情報を取得し、取得した生体情報を測定対象の人物と関連付ける技術が実用に供されている。例えば、特許文献1では、撮像素子によって生成される画像から測定対象の人物を識別し、別途取得された測定対象の人物の生体情報と識別した測定対象の人物とを関連付ける技術が提案されている。
特開2019-152914号公報
しかしながら、従来技術では、測定対象の人物の使用する寝具の模様などの特徴を基に測定対象の人物を識別するため、測定対象の複数の人物が同じ模様の寝具を使用する場合に精度よく測定対象の各人物を関連付けできない可能性がある。また、従来技術では、顔認証による測定対象の人物の識別が行われるが、例えば、測定対象の人物の睡眠時の生体情報を取得する場合に測定対象の人物の顔が覆われていたり、撮像装置では撮像できない位置に顔が移動したりすると、正常に顔認証を行うことができない可能性がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、測定対象の人物と生体情報とを精度よく関連付ける技術を提供する。
上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を採用する。
本発明の一側面は、生体情報処理装置であって、測定対象である少なくとも1人の人物から反射された生体情報に関する信号を受信する信号受信部と、受信した前記信号から前記信号の到来方位および/または測定対象の前記人物までの距離を算出し、算出した前記到来方位および/または前記距離を用いて測定対象の前記人物の候補領域を特定する候補領域特定部と、受信した前記信号から、測定対象の前記人物の前記候補領域に対応する生体情報を生成する情報生成部と、測定対象の前記人物の位置情報を取得する位置情報取得部と、取得した前記位置情報に基づいて、測定対象の前記人物と生成された前記生体情報とを関連付ける生体情報関連付け部と、を有することを特徴とする生体情報処理装置である。または、本発明の一側面は、生体情報処理装置であって、複数の人物から反射された生体情報に関する信号を受信する信号受信部と、受信した前記信号から前記信号の到来方位および/または前記複数の人物のうち少なくとも1人の測定対象の人物までの距離を算出し、算出した前記到来方位および/または前記距離を用いて測定対象の前記人物の候補領域を特定する候補領域特定部と、受信した前記信号から、測定対象の前記人物の前記候補領域に対応する生体情報を生成する情報生成部と、測定対象の前記人物の位置情報を取得する位置情報取得部と、取得した前記位置情報に基づいて、測定対象の前記人物と生成された前記生体情報とを関連付ける生体情報関連付け部と、を有することを特徴とする生体情報処理装置である。これにより、非接触による生体情報の取得手段によって測定対象の人物を対象に得られた生体情報と測定対象の人物とを精度よく関連付けることができる
また、前記測定対象の人物の前記位置情報は、測定対象の前記人物の輪郭形状を光学的に測定することによって得られる位置情報であってもよい。また、測定対象の前記人物の前記位置情報は、測定対象の前記人物によってそれぞれ異なる位置に加えられる圧力の分布を測定することによって得られる位置情報であってよい。また、測定対象の前記人物の前記位置情報は、測定対象の前記人物の体温の分布を測定することによって得られる位置情報であってもよい。また、測定対象の前記人物の前記位置情報は、測定対象の前記人物が占有する空間の分布を測定することによって得られる位置情報であってもよい。また、測定対象の前記人物の前記位置情報は、測定対象の前記人物の発した音と音の発生位置を測定することによって得られる位置情報であってもよい。また、測定対象の前記人物の前記位置情報は、測定時に測定対象の前記人物が占有する空間を示す位置情報であってもよい。また、測定対象の前記人物の前記位置情報は、測定対象の前記人物が装着する、測定対象の前記人物の識別情報を有するタグの検出位置によって特定される位置情報であってもよい。これにより、上記の種々の位置情報を基に、測定対象の人物の生体情報の特徴を用いて精度よく測定対象の人物と生体情報との対応関係を特定できる。
また、前記生体情報関連付け部は、あらかじめ取得された測定対象の前記人物を特定する情報に基づいて、測定対象の前記人物と生成された前記生体情報とを関連付けてもよい。これにより、測定対象の人物と生体情報との関連付けの精度が向上することが期待できる。また、上記の生体情報処理装置は、受信した前記信号の反射点の空間分布が異常である場合に、測定対象の前記人物と生体情報の関連付けを正常に行えないことの通知を出力する出力部をさらに備えてもよい。これにより、測定対象の人物の生体情報の取得に支障をきたす可能性がある異常を通知することでそのような可能性を抑えつつ、生体情報と測定対象の人物とを精度よく関連付けることができる。
また、本発明の一側面は、生体情報処理装置であって、測定対象である少なくとも1人の人物によってそれぞれ異なる位置に加えられる圧力を示す信号を受信する信号受信部と、受信した前記信号から得られる圧力の分布に基づいて測定対象の前記人物の候補領域を特定する候補領域特定部と、受信した前記信号から、測定対象の前記人物の前記候補領域に対応する生体情報を生成する情報生成部と、測定対象の前記人物の位置情報を取得する位置情報取得部と、取得した前記位置情報に基づいて、測定対象の前記人物と生成された前記生体情報とを関連付ける生体情報関連付け部と、を有することを特徴とする生体情報処理装置である。これにより、例えば圧力測定素子が平面状に配置されたベッド上の測定対象の人物を対象として、生体情報と測定対象の人物とを精度よく関連付けることができる。
また、本発明の一側面は、生体情報処理装置であって、測定対象である少なくとも1人の人物から反射された生体情報に関する信号を受信する信号受信部と、受信した前記信号から、前記信号の到来方位および/または測定対象の前記人物までの距離について所定単位の到来方位および/または距離ごとに、機械学習により測定対象の前記人物の人数を推定する推定部と、受信した前記信号から、測定対象の前記人物の生体情報を生成する情報生成部と、推定された測定対象の前記人物の人数に基づいて、生成された測定対象の前記人物の生体情報を分類する分類部と、測定対象の前記人物の位置情報を取得する位置情報取得部と、取得した前記位置情報に基づいて、測定対象の前記人物と分類された前記生体情報とを関連付ける生体情報関連付け部と、を有し、前記分類部は、測定対象の前記人物の人数に関する情報を取得した場合に、推定された測定対象の前記人物の人数の代わりに、取得した前記情報に基づいて、生成された測定対象の前記人物の生体情報を分類することを特徴とする生体情報処理装置である。また、本発明の一側面は、生体情報処理装置であって、測定対象である少なくとも1人の人物から反射された生体情報に関する信号を受
信する信号受信部と、受信した前記信号から、測定対象の前記人物の生体情報を生成する情報生成部と、測定対象の前記人物の人数に関する情報を取得する取得部と、取得した測定対象の前記人物の人数に関する情報に基づいて、生成された測定対象の前記人物の生体情報を分類する分類部と、測定対象の前記人物の位置情報を取得する位置情報取得部と、取得した前記位置情報に基づいて、測定対象の前記人物と分類された前記生体情報とを関連付ける生体情報関連付け部と、を有することを特徴とする生体情報処理装置である。これにより、推論によって特定される測定対象の人物の人数の情報よりもより確度の高い情報を用いて、生体情報の分類を行うことができる。
なお、本発明は、上記処理の少なくとも一部を含む、生体情報処理方法や、これらの方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、または、そのようなプログラムを非一時的に記録したコンピュータ読取可能な記録媒体として捉えることもできる。上記構成および処理の各々は技術的な矛盾が生じない限り互いに組み合わせて本発明を構成することができる。
本発明によれば、測定対象の人物から取得した生体情報を精度よく測定対象の人物と関連付けることができる。
図1は、本発明が適用された生体情報処理装置の構成例を模式的に示す図である。 図2は、一実施形態に係る生体情報処理装置の概略構成を示す図である。 図3は、一実施形態に係る生体情報処理装置の例を示すブロック図である。 図4は、一実施形態に係る生体情報処理装置の処理フロー例を示すフローチャートである。 図5Aは、一実施形態における測定対象の人物の候補領域の例を示す図であり、図5Bは、一実施形態における測定対象の人物の位置情報の例を示す図であり、図5C~図5Eは、一実施形態における測定対象の人物の生体情報の例を示す図である。 図6Aは、一実施形態に係る生体情報処理装置の構成例を模式的に示す図であり、図6Bは、一実施形態における測定対象の人物の候補領域の例を示す図である。 図7Aは、一実施形態に係る生体情報処理装置の構成例を模式的に示す図であり、図7Bは、一実施形態における測定対象の人物の候補領域の例を示す図である。 図8Aは、一実施形態に係る生体情報処理装置の構成例を模式的に示す図であり、図8Bは、一実施形態における測定対象の人物の候補領域の例を示す図である。 図9Aは、一実施形態に係る生体情報処理装置の構成例を模式的に示す図であり、図9Bは、一実施形態における測定対象の人物の候補領域の例を示す図である。 図10Aは、一実施形態に係る生体情報処理装置の構成例を模式的に示す図であり、図10Bは、一実施形態における測定対象の人物の候補領域の例を示す図である。 図11Aは、一変形例に係る生体情報処理装置の構成例を模式的に示す図であり、図11Bは、一変形例におけるベッドの構成例を模式的に示す図である。 図12Aは、一変形例に係る生体情報処理装置の処理フロー例を示すフローチャートであり、図12Bは、一変形例における測定対象の人物の候補領域の例を示す図である。 図13は、一変形例に係る生体情報処理装置の処理フロー例を示すフローチャートである。 図14は、一変形例に係る生体情報処理装置の処理フロー例を示すフローチャートである。
<適用例>
本発明の適用例について説明する。従来技術では、測定対象の人物の画像を基に測定対象の人物を識別するため、測定対象の複数の人物が同じ寝具を使用する場合など、測定対象の人物の画像の違いが小さいために精度よく各測定対象の人物を識別できない可能性がある。また、従来技術では、測定対象の人物の位置によっては撮像装置で正しく測定対象の人物を撮像できず、正常に顔認証を行うことができない可能性がある。
図1は、本発明が適用された生体情報処理装置100の使用例を模式的に示す図である。図1に示す使用例では、部屋10内に設置されたベッド20の上に生体情報の測定対象である3人の人物31、32、33が並んでいる。また、部屋10内には、生体情報処理装置100およびLiDAR(Light Detection and Ranging)スキャナ150が配置さ
れている。生体情報処理装置100は、ベッド20上の測定対象の人物31、32、33に信号を送信し、いわゆる非接触の生体情報センシングを行う。測定対象の人物31、32、33に送信される信号の周波数としては、ミリ波レーダーに用いられる30GHz~300GHzの周波数帯の周波数が挙げられるが、光、電波、音波、超音波など、これ以外の周波数帯の周波数が採用されてよい。LiDARスキャナ150は、LiDAR技術によって測定対象の人物の位置を測定する装置である。
図2は、生体情報処理装置100の構成例を示す図である。生体情報処理装置100は、送受信部111と、制御部112と、記憶部113と、出力部114とを有する。送受信部111は、測定対象の人物から反射された生体情報に関する信号を受信する信号受信部として機能し、測定対象の人物31、32、33に対する信号の送受信を行う。制御部112は、送受信部111が測定対象の人物31、32、33から受信した信号を用いて、各測定対象の人物の生体情報を生成する。制御部112が実行する生体情報の生成処理の詳細については後述する。記憶部113は、送受信部111が受信した信号データや、制御部112が実行する処理において使用されるデータや生成されるデータなど、種々のデータを記憶する。出力部114は、制御部112が実行した処理の結果に応じてユーザに通知したり、外部の装置に結果に関するデータを出力したりする。なお、出力部114は、各種無線通信や有線通信など種々の通信方法によって外部の装置に測定対象の人物の生体情報に関するデータを出力することができるよう構成されてよい。
生体情報処理装置100は、電波レーダー、超音波センサ、音波センサなどの信号の送受信手段を用いて測定対象の複数の人物に対して非接触の生体情報センシングを行い、取得した測定対象の各人物の生体情報を、測定対象の人物の位置情報を基に特定する。したがって、生体情報処理装置100によれば、測定対象の人物から取得した生体情報を精度よく測定対象の人物と関連付けることができる。
<実施形態の説明>
本件開示の技術の一実施形態について説明する。本実施形態では、一例として、図1に示すように部屋10に生体情報処理装置100とベッド20が配置され、ベッド20に生体情報の測定対象である複数の人物31、32、33が横たわり、測定対象の各人物の睡眠時の呼吸に関する生体情報を生体情報処理装置によって取得する場合を想定する。ここでは、測定対象の人物31、32、33は1家族を構成し、それぞれ女性、子供、男性であると想定する。なお、ここでは、取得する生体情報は測定対象の人物の呼吸に関する生体情報を想定するが、取得する生体情報は、心拍や体動などに関する生体情報であってもよい。
図3は、一実施形態に係る生体情報処理装置100の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、生体情報処理装置100において、送受信部111は、測定対象の人
物に信号を送信する送信部121と、測定対象の人物から反射された信号を受信する受信部122とを有する。さらに、送受信部111は、LiDARスキャナ150と通信を行い、LiDARスキャナ150によって測定された測定対象の各人物の位置情報を取得する。LiDARスキャナ150は、測定対象の人物の輪郭形状を光学的に測定することによって測定対象の人物の位置情報を生成する装置の一例である。これにより、従来の測定対象の人物の画像認識処理では測定対象の人物の姿勢が適切でないことや測定対象の各人物の寝具が互いに同じであるなどの理由で、測定対象の人物を正しく識別できないような場合でも、測定対象の各人物の位置情報を適切に生成することができる。
また、制御部112は、受信部122が受信した信号を足し合わせることで信号加算を行う信号加算部123と、加算された信号に対して信号処理を行って生体情報を生成する情報生成部124と、測定対象の人物の位置を示す候補領域を特定する候補領域特定部125と、測定対象の各人物に生体情報を関連付ける生体情報関連付け部126とを有する。生体情報関連付け部126によって関連付けられた測定対象の人物ごとの生体情報は、出力部114によって表示装置300に出力される。表示装置の一例としては、ディスプレイや情報処理端末(スマートフォンなど)が挙げられる。
制御部112は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを含み、生体情報処理装置100内の各部の制御や、各種情報処理などを行う。また、記憶部113は、制御部112で実行されるプログラムや、制御部112において実行される処理で使用される各種データなどを記憶する。例えば、記憶部113は、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブなどの補助記憶装置である。出力部114は、制御部112の処理による測定対象の人物の生体情報を、表示装置300に出力する。なお、制御部112によって生成された生体情報は、記憶部113に記憶されて、任意のタイミングで出力部114から表示装置300に出力されてもよい。
また、本実施形態では生体情報処理装置100と表示装置300とは別体の装置であるものとするが、生体情報処理装置100は表示装置300と一体に構成されてもよい。また、生体情報処理装置100の少なくとも一部の機能が、クラウド上のコンピュータによって実現されてもよいし、PLC(Programmable Logic Controller)やシングルボード
コンピュータなどのマイクロコンピュータであってもよい。
図4は、生体情報処理装置100の処理フロー例を示すフローチャートである。一例として、電源投入後にユーザが生体情報処理装置100を操作して図4の処理フローの開始を指示することで、図4の処理が実行される。また、本フローチャートの処理が開始される前に、生体情報を取得する対象が測定対象の人物31、32、33であることを示す情報と、測定対象の人物31、32、33の生体情報の特徴に関する特徴情報があらかじめ記憶部113に記憶されている。あるいは、これらの情報は生体情報処理装置100のユーザが本フローチャートの処理が開始される前に指定してもよい。なお、測定対象の各人物の生体情報の特徴情報は、生体情報処理装置100において後述する処理によって生成される生体情報を測定対象の各人物に関連付けるために用いられる情報であり、本実施形態では、一例として測定対象の各人物の体の輪郭形状の特徴を示す情報である。図4を参照しながら、生体情報処理装置100において実行される、測定対象の人物ごとの生体情報の特定処理について説明する。
ステップS301において、送信部121がベッド20上の生体情報の測定対象の人物31、32、33に対してチャープ信号を送信する。なお、送信部121が送信するチャープ信号の周波数帯域やアップチャープやダウンチャープなどの送信方式は適宜設定されてよい。ここでは、一例として、FMCW(周波数連続変調)方式で、送受信のサンプリ
ング周期は100μs程度、アンテナ数は8chのアレイを用いることを想定する。そして、受信部122は、測定対象の人物31、32、33から反射された信号を受信する。次に、ステップS302において、信号加算部123は、送信部121が送信したチャープ信号と受信部122が受信した信号の差分から得られるIF信号を足し合わせることで信号加算を行う。
ステップS303において、制御部112は、ステップS301による測定対象の人物31、32、33へのチャープの送受信が既定回数実行されたか否かを判定する。ここでは、チャープの送受信が既定回数実行されることで、後述する処理によって生成される測定対象の人物の生体情報の精度を担保することができる。制御部112は、チャープの送受信が既定回数実行された場合は(S303:YES)、処理をステップS304に進め、チャープの送受信の実行回数が既定回数に満たない場合は(S303:NO)、処理をステップS301に戻す。なお、チャープの送受信の既定回数は、生成される生体情報の種類などに応じて適宜決定されてよい。
ステップS304では、情報生成部124が、ステップS302において加算された信号を用いて、送受信部111(生体情報処理装置100)からの距離を算出する。具体的には、情報生成部124は、ステップS302で信号加算されたIF信号をAD変換後、フーリエ変換(FFT)を行って得られる異なる周波数スペクトルから信号が反射された位置までの距離を算出する。
ステップS305では、情報生成部124が、ステップS302において加算された信号を用いて、送受信部111(生体情報処理装置100)に対する方位を算出する。具体的には、情報生成部124は、受信部122の複数のアンテナ間の受信信号の位相差から到来方位(角度)を算出する。
次に、ステップS306において、送受信部111が、LiDARスキャナ150によって測定された測定対象の人物31、32、33の位置情報を取得する。次に、ステップS307では、情報生成部124が、ステップS304およびS305において算出した距離と方位を基に受信部122が受信した反射点の空間分布に関する情報を生成する。そして、ステップS308において、情報生成部124は、反射点の空間分布に関する情報を基に測定対象の人物の候補領域を特定する。
図5Aは、本実施形態において、情報生成部124によって反射点の空間分布に関する情報を基に特定される候補領域の一例を示す。なお、ここでは領域51、52、53が測定対象の人物31、32、33に対応している。また、図5Bは、本実施形態において、送受信部111がLiDARスキャナ150から受信する、測定対象の人物31、32、33の位置情報の一例を示す。図5Bに示すように、LiDARスキャナ150からは測定対象の人物31、32、33の輪郭形状を示す点群201、202、203が位置情報として出力される。図に示すように、測定対象の人物31、32、33の大きさに応じた点群201(大きさ:中)、202(大きさ:小)、203(大きさ:大)が得られる。
次に、ステップS309において、情報生成部124は、ステップS308において特定された候補領域51、52、53ごとに、ステップS302において加算された信号を用いて、振幅または位相の経時変化から呼吸波形を示す生体情報を生成する。図5C、図5D、図5Eは、本実施形態において各候補領域51、52、53における振幅または位相の経時変化(呼吸波形)を示すグラフの一例である。図5C、図5D、図5Eに示すように、候補領域51、52、53ごとに振幅または位相の経時変化が異なる呼吸波形を示す生体情報が得られる。
そして、ステップS310において、生体情報関連付け部126は、ステップS306において取得した、LiDARスキャナ150によって測定された測定対象の人物31、32、33の位置情報が示す測定対象の人物31、32、33の体の輪郭形状の特徴と、記憶部113に記憶されている測定対象の人物31、32、33の体の輪郭形状に関する特徴との類似度を基に、測定対象の人物31、32、33と生体情報との関連付けを行う。例えば、生体情報関連付け部126は、点群201が示す輪郭形状の特徴(大きさ:中)から点群201は測定対象の人物31の輪郭形状であると判断し、点群201の位置に対応する候補領域51から得られる生体情報を測定対象の人物31に関連付ける。同様にして、生体情報関連付け部126は、候補領域52、53から得られる生体情報を測定対象の人物32、33にそれぞれ関連付ける。
本実施形態によれば、LiDARスキャナにより測定対象の各人物の輪郭形状を光学的に測定することによって得られる測定対象の各人物の位置情報に基づいて、レーダーなどの非接触による生体情報の取得手段によって測定対象の複数の人物を対象に得られた生体情報と測定対象の各人物とを精度よく関連付けることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る生体情報処理装置について説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態と同様の構成や処理などについては同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第1実施形態に係る生体情報処理装置100では、LiDARスキャナにより生体情報の測定対象の各人物の輪郭形状を光学的に測定することによって得られる測定対象の各人物の位置情報に基づいて、各候補領域51、52、53と測定対象の各人物31、32、33とが関連付けられるが、第2実施形態に係る生体情報処理装置100では、体圧センサ上の生体情報の測定対象の各人物から得られる圧力分布の特徴情報に基づいて、各候補領域51、52、53と測定対象の各人物31、32、33とが関連付けられる。また、本実施形態では、図4に示すフローチャートの処理が開始される前に、生体情報を取得する対象が測定対象の人物31、32、33であることを示す情報と、体圧センサから得られる生体情報の測定対象の各人物の生体情報に関する特徴(一例として、圧力分布)に関する情報があらかじめ記憶部113に記憶されている。あるいは、これらの情報は生体情報処理装置100のユーザが本フローチャートの処理が開始される前に指定してもよい。
図6Aに、本実施形態における生体情報処理装置100の使用例を示す。図6Aに示すように、ベッド20上に体圧センサ160が配置され、体圧センサ160上に測定対象の人物31、32、33が横たわっている。体圧センサ160は、測定対象の各人物によってそれぞれ異なる位置に加えられる圧力の分布を測定する。そして、体圧センサ160上における測定対象の人物31、32、33ごとの圧力分布を示す特徴情報を生体情報処理装置100に出力する。送受信部111は、体圧センサ160によって測定された測定対象の各人物の圧力分布の特徴情報を取得する。
本実施形態では、ステップS306において、送受信部111が、体圧センサ160によって測定された測定対象の人物31、32、33の圧力分布を示す特徴情報を取得する。図6Bは、本実施形態において、送受信部111が体圧センサ160から受信する、測定対象の人物31、32、33の圧力分布の特徴情報の一例を示す。図6Bに示すように、体圧センサ160からは、測定対象の人物31、32、33の体の大きさに応じた体圧センサ160上における圧力分布を示す領域211(大きさ:中)、212(大きさ:小)、213(大きさ:大)が位置情報として出力される。
そして、ステップS310において、生体情報関連付け部126は、ステップS306
において取得した、体圧センサ160から出力される測定対象の人物31、32、33の圧力分布の特徴と、記憶部113に記憶されている測定対象の人物31、32、33の圧力分布の特徴との類似度を基に、測定対象の人物31、32、33と生体情報との関連付けを行う。例えば、生体情報関連付け部126は、圧力分布を示す領域211の特徴(大きさ:中)から領域211は測定対象の人物31の圧力分布であると判断し、領域211の位置に対応する候補領域51から得られる生体情報を測定対象の人物31に関連付ける。同様にして、生体情報関連付け部126は、候補領域52、53から得られる生体情報を測定対象の人物32、33にそれぞれ関連付ける。
したがって、本実施形態によれば、体圧センサにより得られる測定対象の各人物の圧力分布の位置情報に基づいて、レーダーなどの非接触による生体情報の取得手段によって測定対象の複数の人物を対象に得られた生体情報と測定対象の各人物とを精度よく関連付けることができる。なお、上記の代わりにあるいは加えて、送受信部111が、体圧センサ160から測定対象の各人物の体重を示す情報を取得して、生体情報関連付け部126が、測定対象の各人物の圧力分布の特徴情報および/または測定対象の各人物の体重を示す情報を基に生体情報を測定対象の各人物に関連付けることもできる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る生体情報処理装置について説明する。なお、以下の説明において、上記の実施形態と同様の構成や処理などについては同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第1実施形態に係る生体情報処理装置100では、LiDARスキャナにより生体情報の測定対象の各人物の輪郭形状を光学的に測定することによって得られる測定対象の各人物の位置情報に基づいて、各候補領域51、52、53と測定対象の各人物31、32、33とが関連付けられるが、第3実施形態に係る生体情報処理装置100では、熱画像センサによって測定される生体情報の測定対象の各人物の体温分布の特徴情報に基づいて、各候補領域51、52、53と測定対象の各人物31、32、33とが関連付けられる。また、本実施形態では、図4に示すフローチャートの処理が開始される前に、生体情報を取得する対象が測定対象の人物31、32、33であることを示す情報と、熱画像センサから得られる測定対象の各人物の生体情報に関する特徴(一例として、体温分布)に関する情報があらかじめ記憶部113に記憶されている。あるいは、これらの情報は生体情報処理装置100のユーザが本フローチャートの処理が開始される前に指定してもよい。
図7Aに、本実施形態における生体情報処理装置100の使用例を示す。図7Aに示すように、部屋10に熱画像センサ170が配置されている。熱画像センサ170は、測定対象の各人物31、32、33の体温を測定し、測定対象の人物31、32、33ごとの体温分布を示す特徴情報を生体情報処理装置100に出力する。送受信部111は、熱画像センサ170によって測定された測定対象の各人物の体温分布の特徴情報を取得する。
本実施形態では、ステップS306において、送受信部111が、熱画像センサ170によって測定された測定対象の人物31、32、33の体温分布を示す特徴情報を取得する。図7Bは、本実施形態において、送受信部111が熱画像センサ170から受信する、測定対象の人物31、32、33の体温分布の特徴情報の一例を示す。図7Bに示すように、熱画像センサ170からは、測定対象の人物31、32、33の体の大きさに応じた体温分布を示す領域221(大きさ:中)、222(大きさ:小)、223(大きさ:大)が位置情報として出力される。
そして、ステップS310において、生体情報関連付け部126は、ステップS306において取得した、熱画像センサ170から出力される測定対象の人物31、32、33
の体温分布の特徴と、記憶部113に記憶されている測定対象の人物31、32、33の体温分布の特徴との類似度を基に、測定対象の人物31、32、33と生体情報との関連付けを行う。例えば、生体情報関連付け部126は、体温分布を示す領域221の特徴(大きさ:中)から領域221は測定対象の人物31の体温分布であると判断し、領域221の位置に対応する候補領域51から得られる生体情報を測定対象の人物31に関連付ける。同様にして、生体情報関連付け部126は、候補領域52、53から得られる生体情報を測定対象の人物32、33にそれぞれ関連付ける。
したがって、本実施形態によれば、熱画像センサにより得られる測定対象の各人物の体温分布の位置情報に基づいて、レーダーなどの非接触による生体情報の取得手段によって測定対象の複数の人物を対象に得られた生体情報と各測定対象の各人物とを精度よく関連付けることができる。なお、上記の代わりにあるいは加えて、送受信部111が、熱画像センサ170から測定対象の各人物の体温を示す情報を取得して、生体情報関連付け部126が、測定対象の各人物の体温分布の特徴情報および/または測定対象の各人物の体温を示す情報を基に生体情報を測定対象の各人物に関連付けることもできる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係る生体情報処理装置について説明する。なお、以下の説明において、上記の実施形態と同様の構成や処理などについては同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第1実施形態に係る生体情報処理装置100では、LiDARスキャナにより生体情報の測定対象の各人物の輪郭形状を光学的に測定することによって得られる測定対象の各人物の位置情報に基づいて、各候補領域51、52、53と測定対象の各人物31、32、33とが関連付けられるが、第4実施形態に係る生体情報処理装置100では、一例として回転式の空間分布検出用のレーダーによって測定される生体情報の測定対象の各人物が占有する空間分布の特徴情報に基づいて、各候補領域51、52、53と測定対象の各人物31、32、33とが関連付けられる。また、本実施形態では、図4に示すフローチャートの処理が開始される前に、生体情報を取得する対象が測定対象の人物31、32、33であることを示す情報と、空間分布検出用のレーダーから得られる測定対象の各人物の生体情報に関する特徴(一例として、測定対象の人物が占有する空間分布の大きさ)に関する情報があらかじめ記憶部113に記憶されている。あるいは、これらの情報は生体情報処理装置100のユーザが本フローチャートの処理が開始される前に指定してもよい。
図8Aに、本実施形態における生体情報処理装置100の使用例を示す。図8Aに示すように、部屋10に空間分布検出用のレーダー180が配置されている。レーダー180は、測定対象の各人物31、32、33が占有する空間分布を測定し、測定対象の人物31、32、33ごとの空間分布を示す特徴情報を生体情報処理装置100に出力する。送受信部111は、レーダー180によって測定された測定対象の各人物が占有する空間分布の特徴情報を取得する。
本実施形態では、ステップS306において、送受信部111が、レーダー180によって測定された測定対象の人物31、32、33が占有する空間分布を示す特徴情報を取得する。図8Bは、本実施形態において、送受信部111がレーダー180から受信する、測定対象の人物31、32、33が占有する空間分布の特徴情報の一例を示す。図8Bに示すように、レーダー180からは、測定対象の人物31、32、33の体の大きさに応じた空間分布を示す領域231(大きさ:中)、232(大きさ:小)、233(大きさ:大)が位置情報として出力される。
そして、ステップS310において、生体情報関連付け部126は、ステップS306
において取得した、レーダー180から出力される測定対象の人物31、32、33の空間分布の特徴と、記憶部113に記憶されている測定対象の人物31、32、33の空間分布の特徴との類似度を基に、測定対象の人物31、32、33と生体情報との関連付けを行う。例えば、生体情報関連付け部126は、空間分布を示す領域231の特徴(大きさ:中)から領域231は測定対象の人物31の体温分布であると判断し、領域231の位置に対応する候補領域51から得られる生体情報を測定対象の人物31に関連付ける。同様にして、生体情報関連付け部126は、候補領域52、53から得られる生体情報を測定対象の人物32、33にそれぞれ関連付ける。
したがって、本実施形態によれば、空間分布検出用のレーダーにより得られる測定対象の各人物の空間分布の位置情報に基づいて、生体信号検出用のレーダーなどの非接触による生体情報の取得手段によって測定対象の複数の人物を対象に得られた生体情報と測定対象の各人物とを精度よく関連付けることができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態に係る生体情報処理装置について説明する。なお、以下の説明において、上記の実施形態と同様の構成や処理などについては同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第1実施形態に係る生体情報処理装置100では、LiDARスキャナにより生体情報の測定対象の各人物の輪郭形状を光学的に測定することによって得られる測定対象の各人物の位置情報に基づいて、各候補領域51、52、53と測定対象の各人物31、32、33とが関連付けられるが、第5実施形態に係る生体情報処理装置100では、一例としてアレイマイクによって生体情報の測定対象の各人物の声や呼吸音などを測定し、測定対象の各人物が発した音の波形と音の発生位置を示す特徴情報に基づいて、各候補領域51、52、53と測定対象の各人物31、32、33とが関連付けられる。また、本実施形態では、図4に示すフローチャートの処理が開始される前に、生体情報を取得する対象が測定対象の人物31、32、33であることを示す情報と、アレイマイクから得られる測定対象の各人物の生体情報に関する特徴(一例として、声や呼吸音の波形)に関する情報があらかじめ記憶部113に記憶されている。あるいは、これらの情報は生体情報処理装置100のユーザが本フローチャートの処理が開始される前に指定してもよい。
図9Aに、本実施形態における生体情報処理装置100の使用例を示す。図9Aに示すように、部屋10にアレイマイク190が配置されている。アレイマイク190は、測定対象の各人物31、32、33が発した音を方位ごとに測定し、音の波形と音の発生位置を示す情報を生体情報処理装置100に出力する。
本実施形態では、ステップS306において、送受信部111が、アレイマイク190によって測定された測定対象の人物31、32、33の発した音の発生位置を示す情報を取得する。図9Bは、本実施形態において、送受信部111がアレイマイク190から受信する、測定対象の人物31、32、33が発した音の発生位置を示す位置情報の一例を示す。図9Bに示すように、アレイマイク190からは、測定対象の人物31、32、33が発した音の発生位置241、242、243を示す方位が位置情報として出力される。
そして、ステップS310において、生体情報関連付け部126は、ステップS306において取得した、アレイマイク190から出力される測定対象の人物31、32、33が発する音の波形と、記憶部113に記憶されている測定対象の人物31、32、33の声や呼吸音などの波形との類似度を基に、音の発生位置241、242、243はそれぞれ測定対象の人物31、32、33が発した声や呼吸音などであると判断し、音の発生位
置241、242、243に対応する候補領域51、52、53から得られる生体情報を測定対象の人物31、32、33にそれぞれ関連付ける。
したがって、本実施形態によれば、アレイマイクにより得られる測定対象の各人物が発した音の発生位置を示す位置情報に基づいて、レーダーなどの非接触による生体情報の取得手段によって測定対象の複数の人物を対象に得られた生体情報と測定対象の各人物とを精度よく関連付けることができる。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態に係る生体情報処理装置について説明する。なお、以下の説明において、上記の実施形態と同様の構成や処理などについては同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第1実施形態に係る生体情報処理装置100では、LiDARスキャナにより生体情報の測定対象の各人物の輪郭形状を光学的に測定することによって得られる測定対象の各人物の位置情報に基づいて、各候補領域51、52、53と測定対象の各人物31、32、33とが関連付けられるが、第6実施形態に係る生体情報処理装置100では、生体情報の測定対象の人物がRFID(Radio Frequency Identification)タグを装着し、RFIDタグの検出位置を示す位置情報に基づいて、各候補領域51、52、53と測定対象の各人物31、32、33とが関連付けられる。また、本実施形態では、図4に示すフローチャートの処理が開始される前に、生体情報を取得する対象が測定対象の人物31、32、33であることを示す情報と、測定対象の各人物のRFIDタグのID情報があらかじめ記憶部113に記憶されている。あるいは、これらの情報は生体情報処理装置100のユーザが本フローチャートの処理が開始される前に指定してもよい。
図10Aに、本実施形態における生体情報処理装置100の使用例を示す。図10Aに示すように、部屋10にRFIDタグの検出装置210が配置されている。また、測定対象の人物31、32、33は、それぞれID情報(図中「ID:A」、「ID:B」、「ID:C」)が異なるRFIDタグ251、252、253を装着している。検出装置210は、RFIDタグ251、252、253を検出し、各タグの情報と検出位置を示す位置情報を生体情報処理装置100に出力する。送受信部111は、検出装置210によって検出された測定対象の各人物のRFIDタグの情報と検出位置を示す位置情報を取得する。
本実施形態では、ステップS306において、送受信部111が、検出装置210によって検出された測定対象の人物31、32、33のRFIDタグ251、252、253の情報と検出位置を示す位置情報を取得する。図10Bは、本実施形態において、送受信部111が検出装置210から受信する、測定対象の人物31、32、33のRFIDタグ251、252、253の情報と検出位置を示す位置情報の一例を示す。図10Bに示すように、検出装置210からは、測定対象の人物31、32、33のRFIDタグ251、252、253のID情報と検出位置261、262、263が位置情報として出力される。
そして、ステップS310において、生体情報関連付け部126は、ステップS306において取得した、測定対象の人物31、32、33のRFIDタグ251、252、253の情報と、記憶部113に記憶されている測定対象の人物31、32、33のRFIDタグのID情報との照合を基に、RFIDタグ251、252、253の検出位置261、262、263にそれぞれ測定対象の人物31、32、33がいると判断し、検出位置261、262、263に対応する候補領域51、52、53から得られる生体情報を測定対象の人物31、32、33にそれぞれ関連付ける。
したがって、本実施形態によれば、測定対象の人物が装着したRFIDタグを検出して得られるタグのID情報および検出位置を示す位置情報に基づいて、レーダーなどの非接触による生体情報の取得手段によって測定対象の複数の人物を対象に得られた生体情報と測定対象の各人物とを精度よく関連付けることができる。
<その他>
上記の実施形態は、本発明の構成例を例示的に説明するものに過ぎない。本発明は上記の具体的な形態には限定されることはなく、その技術的思想の範囲内で種々の変形が可能である。以下に、上記の実施形態の変形例について説明する。なお、以下の説明において、上記の実施形態と同様の構成や処理については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。また、上記の各実施形態と以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて実施することができる。
(変形例1)
以下に変形例1に係る生体情報処理装置100について説明する。本変形例では、図11Aに示すように、ベッド20の代わりに圧力測定素子を設けたベッド200を用いる。図11Bに示すようにベッド200は、基部203の上に圧力測定素子群202とマットレス201が積層されて構成されている。圧力測定素子群202は、圧力測定素子が平面上に格子状に配置されて構成されており、これによりベッド200上の生体情報の測定対象の人物31、32、33の位置と各圧力測定素子の位置および圧力の大きさを示す信号が、生体情報処理装置100の送受信部111に送信される。したがって、受信部122は、測定対象の複数の人物によってそれぞれ異なる位置に加えられる圧力を示す信号を受信することができる。また、本変形例においては、部屋10にLiDARスキャナ250が配置されている。なお、LiDARスキャナ250は、第1実施形態のLiDARスキャナ150に対応するものであり、ここでは詳細な説明は省略する。
また、本実施形態では、図4に示すフローチャートの処理が開始される前に、生体情報を取得する対象が測定対象の人物31、32、33であることを示す情報と、LiDARスキャナ250から得られる測定対象の各人物の生体情報に関する特徴(一例として、測定対象の各人物の体の輪郭形状の特徴)に関する情報があらかじめ記憶部113に記憶されている。あるいは、これらの情報は生体情報処理装置100のユーザが本フローチャートの処理が開始される前に指定してもよい。
図12Aに、本変形例において、制御部112が実行する処理フローの一例を示す。ステップS1201において、受信部122が圧力測定素子群202から各圧力測定素子の位置および圧力の出力信号を受信する。次に、ステップS1202において、送受信部111が、LiDARスキャナ250によって測定された測定対象の人物31、32、33の位置情報を取得する。
次に、ステップS1203では、情報生成部124が、圧力測定素子群202の出力信号を基に受信部122が受信した圧力信号が示す圧力の空間分布に関する情報を生成する。そして、ステップS1204では、情報生成部124が、圧力測定素子群202の出力信号を基に測定対象の人物の候補領域を特定する。図12Bは、本変形例において情報生成部124によって特定される候補領域の一例を示す。図12Bに示すように、圧力測定素子群202が配置される平面を規定するXY直交座標内に、候補領域271、272、273が特定される。なお、ここでは候補領域271、272、273が測定対象の人物31、32、33に対応している。
次に、ステップS1205において、情報生成部124は、ステップS1204におい
て特定された候補領域271、272、273ごとに、圧力測定素子群202の出力信号を用いて、振幅または位相の経時変化から呼吸波形を示す生体情報を生成する。
そして、ステップS310において、生体情報関連付け部126は、ステップS306において取得した、LiDARスキャナ250によって測定された測定対象の人物31、32、33の位置情報が示す測定対象の人物31、32、33の体の輪郭形状の特徴と、記憶部113に記憶されている測定対象の人物31、32、33の体の輪郭形状に関する特徴との類似度を基に、測定対象の人物31、32、33と生体情報との関連付けを行う。例えば、生体情報関連付け部126は、点群201が示す輪郭形状の特徴(大きさ:中)から点群201は測定対象の人物31の輪郭形状であると判断し、点群201の位置に対応する候補領域51から得られる生体情報を測定対象の人物31に関連付ける。同様にして、生体情報関連付け部126は、候補領域52、53から得られる生体情報を測定対象の人物32、33にそれぞれ関連付ける。
本変形例によれば、圧力測定素子などから非接触の方法で生体情報を取得して、測定対象の複数の人物を対象に得られた生体情報と測定対象の各人物とを精度よく関連付けることができる。
(変形例2)
次に、変形例2に係る生体情報処理装置100について説明する。上記の実施形態において、例えば、生体情報の測定対象の人物が腰や背中を曲げているなど測定対象の人物の位置や姿勢が生体情報の取得には適切でない場合や、反射体が適切に装着されていないために候補領域を適切に特定できない場合など、測定対象の人物と生体情報との対応関係を特定するにあたって不適切な状況が生じる可能性がある。そこで、本変形例では、このような不適切な状況が生じた場合にユーザにエラーとして通知することができる。
図13に、本変形例において制御部112が実行する処理フローの一例を示す。この処理フローにおいて、ステップS301~S310の処理は、上記と同じであるため詳細な説明は省略する。ステップS1301において、制御部112は、ステップS307において生成された空間分布の情報を基に、測定対象の人物の候補領域の特定処理や生体情報の生成処理などが正常に実行できない可能性があるか否かの判断を行い、エラー発生の有無を判定する。
例えば、第1実施形態において、制御部112は、LiDARスキャナ150から取得した点群201~203のいずれかの形状が異常であれば、測定対象の人物の姿勢が不適切であるために上記処理が正常に実行できない可能性があるとして、エラーが発生したと判定する。また、例えば、第2実施形態において、体圧センサ160から取得した圧力分布の領域211~213のいずれかの形状が異常であれば、測定対象の人物の姿勢が不適切であるために上記処理が正常に実行できない可能性があるとして、エラーが発生したと判定する。また、例えば、第5実施形態において、アレイマイク190によって測定対象の人物が発した音を認識できなければ、上記処理が正常に実行できない可能性があるとして、エラーが発生したと判定する。なお、点群や領域の形状や音声認識などが異常と判断する基準については、生成される生体情報の種類などに応じて適宜決定されてよい。
制御部112は、エラーが発生したと判定した場合は(S1301;YES)、処理をステップS1302に進め、エラーが発生していないと判定した場合は(S1302:NO)、処理をステップS308に進める。ステップS1302において、制御部112は、通知部として機能し、S1301の判定結果を示す情報やエラーを解消する解決策を示す情報を生成し、出力部114から例えば表示装置300に出力してユーザに通知する。エラーを解消する解決策を示す情報としては、LiDARスキャナ150の位置を調整す
ることを促す情報や、測定対象の人物に正しい姿勢に戻すことを促す情報や、アレイマイク190に対して音声認識を試行することを促す情報などが挙げられる。
本変形例によれば、測定対象の人物の生体情報の取得に支障をきたす可能性がある異常を通知することでそのような可能性を抑えつつ、レーダーなどの非接触による生体情報の取得手段によって測定対象の複数の人物を対象に得られた生体情報と測定対象の各人物とを精度よく関連付けることができる。
さらに、別の変形例として、上記の実施形態では、送受信部111が生体情報の測定対象の人物との間で電波を送受信することを想定しているが、この代わりに送受信部111が測定対象の人物に超音波、音波、任意の波長の光などを測定対象の人物との間で送受信してもよい。なお、測定対象の人物に超音波や音波が送受信される場合は、上記の実施形態において、制御部112は、送受信部111によって送受信される信号を用いた距離を算出する処理は実行せずに、送受信部111によって送受信される信号の到来方位を算出する処理を実行して、測定対象の人物と生体情報との関連付けが実行される。
また、別の変形例として、生体情報処理装置100がユーザから生体情報の測定対象の人物31、32、33のベッド20上の位置(寝る領域など)に関する入力を、測定時に測定対象の人物が占有する空間を示す位置情報として受け付け、受け付けた位置情報を基に、候補領域251、252、253と生成された生体情報との対応関係と、記憶部113に記憶された測定対象の人物31、32、33の特徴情報とを用いて、測定対象の人物31、32、33と生体情報との関連付けを行ってもよい。また、部屋10に、測定対象の人物の入室を生体情報処理装置100に通知するための各被験者用のスイッチなどが設置されて送受信部111がスイッチのオンオフに関する情報を受信したり、送受信部111が、測定対象の人物が携帯する情報端末と通信を行い、情報端末から情報を受信したりして、上記の実施形態において、受信した情報を基に測定対象の人物に対応する候補領域を特定してもよい。さらに、生体情報処理装置100は、部屋10に存在する測定対象の人物を特定する情報を、測定前の事前情報として、ユーザから入力を受け付けたり、外部から取得したりしてもよい。これにより、測定対象の人物と生体情報との関連付けの精度が向上することが期待できる。
また、上記の実施形態では、信号加算部123が、送信部121が送信したチャープ信号と受信部122が受信した信号の差分から得られるIF信号を足し合わせることで信号加算を行い、情報生成部123が、加算された信号に対して信号処理を行って生体情報を生成しているが、信号加算部123による信号加算を行わず、情報生成部124が、送信部121が送信したチャープ信号と受信部122が受信した信号の差分から得られるIF信号に対して信号処理を行って生体情報を生成してもよい。
(変形例3)
以下に変形例3に係る生体情報処理装置100について説明する。本変形例では、一例として、図1に示す第1実施形態と同様に、部屋10に生体情報処理装置100とLiDARスキャナ150とベッド20が配置され、ベッド20に生体情報の測定対象である複数の人物31、32、33が横たわり、測定対象の各人物の睡眠時の呼吸に関する生体情報を生体情報処理装置によって取得する場合を想定する。
図14は、生体情報処理装置100の処理フロー例を示すフローチャートである。ステップS301~S306の処理は、第1実施形態と同様である。より具体的には、ステップS304において、情報生成部124は、FMCW方式により得られた受信信号をフーリエ変換し、距離ビンごとの複素数信号に分解する。また、ステップS305において、情報生成部124は、フェーズドアレイレーダによる方位推定を用いて、受信信号を方位
ビンごとの複素数信号に分解する。そして、これらステップS304およびステップS305の処理によって、距離×方位の2次元に分解された複素数信号のデータ(「Bscope」と称する)が生成される。そして、ステップS306では、第1実施形態と同様に、送受信部111が、LiDARスキャナ150によって測定された測定対象の人物31、32、33の位置情報を取得する。
ステップS1101では、制御部112は、部屋10に存在する測定対象の人物の人数を特定する情報を取得したか否かを判定する。本変形例では、制御部112が、生体情報処理装置100の図示しない入力部を介してユーザから入力を受け付けたり、送受信部111が外部との通信により受信したりすることで、当該情報を取得する。また、当該情報は、本フローチャートの処理の開始前にあらかじめ記憶部113に記憶されていて、制御部112が記憶部113に記憶された当該情報を取得してもよい。制御部112は、測定対象の人物の人数を特定する情報を取得した場合は(S1101:YES)、処理をステップS1103に進め、測定対象の人物の人数を特定する情報を取得していない場合は(S1101:NO)、処理をステップS1102に進める。
ステップS1102において、情報生成部124は、複数フレーム分の複素数信号データ(Bscope)を用いて、部屋10に存在する人物の位置を検出する処理を行うことにより、呼吸の抽出処理を行う測定対象の人物の距離および方位を特定する。情報生成部124は、推定部として、測定対象の人物の位置を検出する処理において、ビンごとの信号の時間差分の変化を比較して、機械学習で測定対象の人物の人数と位置を推定する。ここでは、方位ビンおよび/または距離ビンが所定単位の到来方位および/または距離の一例に対応するが、所定単位は1つのビンであってもよいし複数のビンにまたがるものであってもよい。
次に、ステップS1103において、情報生成部124は、ステップS302において加算された信号を用いて、振幅または位相の経時変化から呼吸波形を示す生体情報を生成する。
次に、ステップS1104において、情報生成部124は、分類部として、ステップS1101において取得済みと判定された測定対象の人物の人数を特定する情報を基に、あるいはステップS1102において推定された測定対象の人物の人数および位置の情報を基に、ステップ1103において生成された生体情報を分類する。
ここで、本変形例における生体情報の分類の一例について説明する。部屋10にいる3人の測定対象の人物31、32、33の呼吸数が、それぞれ15RR/min、20RR/min、10RR/minであるとする。このときステップS1101において推定された測定対象の人物の人数が3人と推定されれば、情報生成部124は、呼吸数の違いを基に、ステップ1102において生成された生体情報を3人の生体情報に分類する。ところが、ステップS1101における推定処理において、測定対象の人物の検出漏れや誤検出などが原因で、推定された測定対象の人物の人数が部屋10にいる測定対象の人物の人数と合わない場合がある。この場合、例えば、呼吸数が15RR/minとして分類されるべき生体情報が、呼吸数10RR/minまたは20RR/minとして分類される生体情報に含まれてしまったり、呼吸数が20RR/minとして1つに分類されるべき生体情報が分割されて複数人物の生体情報として分類されてしまったりする。この結果、測定対象の人物と生体情報との関連付けが正しく行えない可能性がある。
そこで、本変形例では、制御部112が、取得部として、部屋10に存在する測定対象の人物の人数を特定する情報を取得する。そして、情報生成部124は、測定対象の人物の人数を特定する情報を取得した場合は、ステップS1102における推定処理によって
推定された測定対象の人物の人数および位置の情報の代わりに、当該情報が示す人数を用いて生体情報を分類する。これにより、推論によって特定される測定対象の人物の人数の情報よりもより確度の高い情報を用いて、生体情報の分類を行うことができる。
そして、ステップS1105において、生体情報関連付け部126は、情報生成部124が生成した生体情報を測定対象の各人物に関連付ける。具体的には、生体情報関連付け部126は、ステップS306において取得した、LiDARスキャナ150によって測定された測定対象の人物31、32、33の位置情報が示す測定対象の人物31、32、33の体の輪郭形状の特徴と、記憶部113に記憶されている測定対象の人物31、32、33の体の輪郭形状に関する特徴との類似度を基に、測定対象の人物31、32、33とステップS1104において分類された生体情報との関連付けを行う。
本変形例に係る生体情報処理装置100によれば、部屋10に在室している測定対象の人物の人数の情報を取得することで、生体情報と各測定対象の人物との関連付けの精度が向上することが期待できる。
<付記1>
生体情報処理装置であって、
測定対象である少なくとも1人の人物から反射された生体情報に関する信号を受信する信号受信部(111)と、
受信した前記信号から前記信号の到来方位および/または測定対象の前記人物までの距離を算出し、算出した前記到来方位および/または前記距離を用いて測定対象の前記人物の候補領域を特定する候補領域特定部(125)と、
受信した前記信号から、測定対象の前記人物の前記候補領域に対応する生体情報を生成する情報生成部(124)と、
測定対象の前記人物の位置情報を取得する位置情報取得部(111)と、
取得した前記位置情報に基づいて、測定対象の前記人物と生成された前記生体情報とを関連付ける生体情報関連付け部(126)と、
を有することを特徴とする生体情報処理装置。
<付記2>
生体情報処理装置であって、
複数の人物から反射された生体情報に関する信号を受信する信号受信部(111)と、
受信した前記信号から前記信号の到来方位および/または前記複数の人物のうち少なくとも1人の測定対象の人物までの距離を算出し、算出した前記到来方位および/または前記距離を用いて測定対象の前記人物の候補領域を特定する候補領域特定部(125)と、
受信した前記信号から、測定対象の前記人物の前記候補領域に対応する生体情報を生成する情報生成部(124)と、
測定対象の前記人物の位置情報を取得する位置情報取得部(111)と、
取得した前記位置情報に基づいて、測定対象の前記人物と生成された前記生体情報とを関連付ける生体情報関連付け部(126)と、
を有することを特徴とする生体情報処理装置。
<付記3>
生体情報処理装置であって、
測定対象である少なくとも1人の人物によってそれぞれ異なる位置に加えられる圧力を示す信号を受信する信号受信部(111)と、
受信した前記信号から得られる圧力の分布に基づいて測定対象の前記人物の候補領域を特定する候補領域特定部(125)と、
受信した前記信号から、測定対象の前記人物の前記候補領域に対応する生体情報を生成
する情報生成部(124)と、
測定対象の前記人物の位置情報を取得する位置情報取得部(111)と、
取得した前記位置情報に基づいて、測定対象の前記人物と生成された前記生体情報とを関連付ける生体情報関連付け部(126)と、
を有することを特徴とする生体情報処理装置。
<付記4>
生体情報処理装置によって実行される生体情報処理方法であって、
測定対象である少なくとも1人の人物から反射された生体情報に関する信号を受信する信号受信ステップ(S301)と、
受信した前記信号から前記信号の到来方位および/または測定対象の前記人物までの距離を算出し、算出した前記到来方位および/または前記距離を用いて測定対象の前記人物の候補領域を特定する候補領域特定ステップ(S308)と、
受信した前記信号から、測定対象の前記人物の前記候補領域に対応する生体情報を生成する情報生成ステップ(S309)と、
測定対象の前記人物の位置情報を取得する位置情報取得ステップ(S306)と、
取得した前記位置情報に基づいて、測定対象の前記人物と生成された前記生体情報とを関連付ける生体情報関連付けステップ(S310)と、
を含むことを特徴とする生体情報処理方法。
<付記5>
生体情報処理装置によって実行される生体情報処理方法であって、
複数の人物から反射された生体情報に関する信号を受信する信号受信ステップ(S301)と、
受信した前記信号から前記信号の到来方位および/または前記複数の人物のうち少なくとも1人の測定対象の人物までの距離を算出し、算出した前記到来方位および/または前記距離を用いて測定対象の前記人物の候補領域を特定する候補領域特定ステップ(S308)と、
受信した前記信号から、測定対象の前記人物の前記候補領域に対応する生体情報を生成する情報生成ステップ(S309)と、
測定対象の前記人物の位置情報を取得する位置情報取得ステップ(S306)と、
取得した前記位置情報に基づいて、測定対象の前記人物と生成された前記生体情報とを関連付ける生体情報関連付けステップ(S310)と、
を有することを特徴とする生体情報処理方法。
<付記6>
生体情報処理装置によって実行される生体情報処理方法であって、
測定対象である少なくとも1人の人物から反射された生体情報に関する信号を受信する信号受信ステップ(S301)と、
受信した前記信号から、前記信号の到来方位および/または測定対象の前記人物までの距離について所定単位の到来方位および/または距離ごとに、機械学習により測定対象の前記人物の人数を推定する推定ステップ(S1101)と、
受信した前記信号から、測定対象の前記人物の生体情報を生成する情報生成ステップ(S1102)と、
推定された測定対象の前記人物の人数に基づいて、生成された測定対象の前記人物の生体情報を分類する分類ステップ(S1103)と、
測定対象の前記人物の位置情報を取得する位置情報取得ステップ(S306)と、
取得した前記位置情報に基づいて、測定対象の前記人物と分類された前記生体情報とを関連付ける生体情報関連付けステップ(S1104)と、
を含み、
前記分類ステップは、測定対象の前記人物の人数に関する情報を取得した場合に、推定された測定対象の前記人物の人数の代わりに、取得した前記情報に基づいて、生成された測定対象の前記人物の生体情報を分類する
ことを特徴とする生体情報処理方法。
<付記7>
生体情報処理装置によって実行される生体情報処理方法であって、
測定対象である少なくとも1人の人物から反射された生体情報に関する信号を受信する信号受信ステップ(S301)と、
受信した前記信号から、測定対象の前記人物の生体情報を生成する情報生成ステップ(S1102)と、
測定対象の前記人物の人数に関する情報を取得する取得ステップ(S1103)と、
取得した測定対象の前記人物の人数に関する情報に基づいて、生成された測定対象の前記人物の生体情報を分類する分類ステップ(S1103)と、
測定対象の前記人物の位置情報を取得する位置情報取得ステップ(S306)と、
取得した前記位置情報に基づいて、測定対象の前記人物と分類された前記生体情報とを関連付ける生体情報関連付けステップ(S1104)と、
を含む
ことを特徴とする生体情報処理方法。
<付記8>
生体情報処理装置であって、
測定対象である少なくとも1人の人物から反射された生体情報に関する信号を受信する信号受信部(111)と、
受信した前記信号から、前記信号の到来方位および/または測定対象の前記人物までの距離について所定単位の到来方位および/または距離ごとに、機械学習により測定対象の前記人物の人数を推定する推定部(124)と、
受信した前記信号から、測定対象の前記人物の生体情報を生成する情報生成部(124)と、
推定された測定対象の前記人物の人数に基づいて、生成された測定対象の前記人物の生体情報を分類する分類部(124)と、
測定対象の前記人物の位置情報を取得する位置情報取得部(111)と、
取得した前記位置情報に基づいて、測定対象の前記人物と分類された前記生体情報とを関連付ける生体情報関連付け部(126)と、
を有し、
前記分類部は、測定対象の前記人物の人数に関する情報を取得した場合に、推定された測定対象の前記人物の人数の代わりに、取得した前記情報に基づいて、生成された測定対象の前記人物の生体情報を分類する
ことを特徴とする生体情報処理装置。
<付記9>
生体情報処理装置であって、
測定対象である少なくとも1人の人物から反射された生体情報に関する信号を受信する信号受信部(111)と、
受信した前記信号から、測定対象の前記人物の生体情報を生成する情報生成部(124)と、
測定対象の前記人物の人数に関する情報を取得する取得部(112)と、
取得した測定対象の前記人物の人数に関する情報に基づいて、生成された測定対象の前記人物の生体情報を分類する分類部(124)と、
測定対象の前記人物の位置情報を取得する位置情報取得部(111)と、
取得した前記位置情報に基づいて、測定対象の前記人物と分類された前記生体情報とを関連付ける生体情報関連付け部(126)と、
を有する
ことを特徴とする生体情報処理装置。
100 生体情報処理装置、111 送受信部、112 制御部、124 情報生成部、125 候補領域特定部、126 生体情報関連付け部

Claims (19)

  1. 生体情報処理装置であって、
    測定対象である少なくとも1人の人物から反射された生体情報に関する信号を受信する信号受信部と、
    受信した前記信号から前記信号の到来方位および/または測定対象の前記人物までの距離を算出し、算出した前記到来方位および/または前記距離を用いて測定対象の前記人物の候補領域を特定する候補領域特定部と、
    受信した前記信号から、測定対象の前記人物の前記候補領域に対応する生体情報を生成する情報生成部と、
    測定対象の前記人物の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    取得した前記位置情報に基づいて、測定対象の前記人物と生成された前記生体情報とを関連付ける生体情報関連付け部と、
    を有することを特徴とする生体情報処理装置。
  2. 生体情報処理装置であって、
    複数の人物から反射された生体情報に関する信号を受信する信号受信部と、
    受信した前記信号から前記信号の到来方位および/または前記複数の人物のうち少なくとも1人の測定対象の人物までの距離を算出し、算出した前記到来方位および/または前記距離を用いて測定対象の前記人物の候補領域を特定する候補領域特定部と、
    受信した前記信号から、測定対象の前記人物の前記候補領域に対応する生体情報を生成する情報生成部と、
    測定対象の前記人物の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    取得した前記位置情報に基づいて、測定対象の前記人物と生成された前記生体情報とを関連付ける生体情報関連付け部と、
    を有することを特徴とする生体情報処理装置。
  3. 測定対象の前記人物の前記位置情報は、測定対象の前記人物の輪郭形状を光学的に測定することによって得られる位置情報である、ことを特徴とする請求項1または2に記載の生体情報処理装置。
  4. 測定対象の前記人物の前記位置情報は、測定対象の前記人物によってそれぞれ異なる位置に加えられる圧力の分布を測定することによって得られる位置情報である、ことを特徴とする請求項1または2に記載の生体情報処理装置。
  5. 測定対象の前記人物の前記位置情報は、測定対象の前記人物の体温の分布を測定することによって得られる位置情報である、ことを特徴とする請求項1または2に記載の生体情報処理装置。
  6. 測定対象の前記人物の前記位置情報は、測定対象の前記人物が占有する空間の分布を測定することによって得られる位置情報である、ことを特徴とする請求項1または2に記載の生体情報処理装置。
  7. 測定対象の前記人物の前記位置情報は、測定対象の前記人物の発した音と音の発生位置を測定することによって得られる位置情報である、ことを特徴とする請求項1または2に記載の生体情報処理装置。
  8. 測定対象の前記人物の前記位置情報は、測定時に測定対象の前記人物が占有する空間を示す位置情報である、ことを特徴とする請求項1または2に記載の生体情報処理装置。
  9. 測定対象の前記人物の前記位置情報は、測定対象の前記人物が装着する、前記測定対象の人物の識別情報を有するタグの検出位置によって特定される位置情報である、ことを特徴とする請求項1または2に記載の生体情報処理装置。
  10. 前記生体情報関連付け部は、あらかじめ取得された測定対象の前記人物を特定する情報に基づいて、測定対象の前記人物と生成された前記生体情報とを関連付ける、ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の生体情報処理装置。
  11. 受信した前記信号の反射点の空間分布が異常である場合に、測定対象の前記人物と生体情報の関連付けを正常に行えないことの通知を出力する出力部をさらに備える、ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の生体情報処理装置。
  12. 生体情報処理装置であって、
    測定対象である少なくとも1人の人物によってそれぞれ異なる位置に加えられる圧力を示す信号を受信する信号受信部と、
    受信した前記信号から得られる圧力の分布に基づいて測定対象の前記人物の候補領域を特定する候補領域特定部と、
    受信した前記信号から、測定対象の前記人物の前記候補領域に対応する生体情報を生成する情報生成部と、
    測定対象の前記人物の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    取得した前記位置情報に基づいて、測定対象の前記人物と生成された前記生体情報とを関連付ける生体情報関連付け部と、
    を有することを特徴とする生体情報処理装置。
  13. 生体情報処理装置によって実行される生体情報処理方法であって、
    測定対象である少なくとも1人の人物から反射された生体情報に関する信号を受信する信号受信ステップと、
    受信した前記信号から前記信号の到来方位および/または測定対象の前記人物までの距離を算出し、算出した前記到来方位および前記距離を用いて測定対象の前記人物の候補領域を特定する候補領域特定ステップと、
    受信した前記信号から、測定対象の前記人物の前記候補領域に対応する生体情報を生成する情報生成ステップと、
    測定対象の前記人物の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    取得した前記位置情報に基づいて、測定対象の前記人物と生成された前記生体情報とを関連付ける生体情報関連付けステップと、
    を含むことを特徴とする生体情報処理方法。
  14. 生体情報処理装置によって実行される生体情報処理方法であって、
    複数の人物から反射された生体情報に関する信号を受信する信号受信ステップと、
    受信した前記信号から前記信号の到来方位および/または前記複数の人物のうち少なくとも1人の測定対象の人物までの距離を算出し、算出した前記到来方位および/または前記距離を用いて測定対象の前記人物の候補領域を特定する候補領域特定ステップと、
    受信した前記信号から、測定対象の前記人物の前記候補領域に対応する生体情報を生成する情報生成ステップと、
    測定対象の前記人物の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    取得した前記位置情報に基づいて、測定対象の前記人物と生成された前記生体情報とを関連付ける生体情報関連付けステップと、
    を有することを特徴とする生体情報処理方法。
  15. 生体情報処理装置によって実行される生体情報処理方法であって、
    測定対象である少なくとも1人の人物から反射された生体情報に関する信号を受信する信号受信ステップと、
    受信した前記信号から、前記信号の到来方位および/または測定対象の前記人物までの距離について所定単位の到来方位および/または距離ごとに、機械学習により測定対象の前記人物の人数を推定する推定ステップと、
    受信した前記信号から、測定対象の前記人物の生体情報を生成する情報生成ステップと、
    推定された測定対象の前記人物の人数に基づいて、生成された測定対象の前記人物の生体情報を分類する分類ステップと、
    測定対象の前記人物の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    取得した前記位置情報に基づいて、測定対象の前記人物と分類された前記生体情報とを関連付ける生体情報関連付けステップと、
    を含み、
    前記分類ステップは、測定対象の前記人物の人数に関する情報を取得した場合に、推定された測定対象の前記人物の人数の代わりに、取得した前記情報に基づいて、生成された測定対象の前記人物の生体情報を分類する
    ことを特徴とする生体情報処理方法。
  16. 生体情報処理装置によって実行される生体情報処理方法であって、
    測定対象である少なくとも1人の人物から反射された生体情報に関する信号を受信する信号受信ステップと、
    受信した前記信号から、測定対象の前記人物の生体情報を生成する情報生成ステップと、
    測定対象の前記人物の人数に関する情報を取得する取得ステップと、
    取得した測定対象の前記人物の人数に関する情報に基づいて、生成された測定対象の前記人物の生体情報を分類する分類ステップと、
    測定対象の前記人物の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    取得した前記位置情報に基づいて、測定対象の前記人物と分類された前記生体情報とを関連付ける生体情報関連付けステップと、
    を含む
    ことを特徴とする生体情報処理方法。
  17. 請求項13から16のいずれか1項に記載の生体情報処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  18. 生体情報処理装置であって、
    測定対象である少なくとも1人の人物から反射された生体情報に関する信号を受信する信号受信部と、
    受信した前記信号から、前記信号の到来方位および/または測定対象の前記人物までの距離について所定単位の到来方位および/または距離ごとに、機械学習により測定対象の前記人物の人数を推定する推定部と、
    受信した前記信号から、測定対象の前記人物の生体情報を生成する情報生成部と、
    推定された測定対象の前記人物の人数に基づいて、生成された測定対象の前記人物の生体情報を分類する分類部と、
    測定対象の前記人物の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    取得した前記位置情報に基づいて、測定対象の前記人物と分類された前記生体情報とを関連付ける生体情報関連付け部と、
    を有し、
    前記分類部は、測定対象の前記人物の人数に関する情報を取得した場合に、推定された測定対象の前記人物の人数の代わりに、取得した前記情報に基づいて、生成された測定対
    象の前記人物の生体情報を分類する
    ことを特徴とする生体情報処理装置。
  19. 生体情報処理装置であって、
    測定対象である少なくとも1人の人物から反射された生体情報に関する信号を受信する信号受信部と、
    受信した前記信号から、測定対象の前記人物の生体情報を生成する情報生成部と、
    測定対象の前記人物の人数に関する情報を取得する取得部と、
    取得した測定対象の前記人物の人数に関する情報に基づいて、生成された測定対象の前記人物の生体情報を分類する分類部と、
    測定対象の前記人物の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    取得した前記位置情報に基づいて、測定対象の前記人物と分類された前記生体情報とを関連付ける生体情報関連付け部と、
    を有する
    ことを特徴とする生体情報処理装置。
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