JP2023069912A - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】原稿等から読み取られたカラーコード画像の色味を改善してカラーコードを正確に復号可能にすること。【解決手段】画像読取装置300では、少なくとも色により情報を符号化したカラーコードが付された原稿1を、画像読取センサー21で読み取り画像処理部22で処理することでカラーコード画像を含む画像データを生成する。カラーコードカラー変換部23は、前記カラーコード画像に対してカラー変換を行う。該カラー変換の際、カラーコードカラー変換部23は、前記カラーコード画像を構成する各セルのセル色をそれぞれ、前記カラーコードで用いる複数の基準色のいずれかに変換する。【選択図】図1

Description

本発明は、カラーコードを処理する情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラムに関する。
従来、1次元のバーコード、QRコード(登録商標)等の2次元のバーコード(2次元コードともいう)が提案されている。さらに、記録する情報量を増大させるため、色により情報を符号化するカラーコード化が提案されている。カラーコードでは、各セルのセル色を正確に判断することが求められる。特許文献1、特許文献2には、カラーコードの各セルの情報をより正確に判別するための提案がされている。
特許文献1では、誤判定を防ぐため、カラーコード内の特定領域に色判定基準となる基準パターン(リファレンスパターン)を配置し、カラーコードを読み取る時に基準パターンで検出された色と、予め設定された基準色とのズレを補正量として利用する技術が提案されている。
特許文献2では、複数設けられた基準色を示す各セルにおける色ごとの平均値を算出し、各セルの検出値と比較して、汚れと推定されるセルを検出する技術が提案されている。
特許第3923796号公報 特許第5381944号公報
一般的に、画像読取装置で画像を保存する場合、原稿の色味が原稿の元の色味と変化している場合でも、現状の原稿の見た目に近い色味となるように画像を保存する。
カラーコードを含む原稿では、原稿印刷から画像読取装置で原稿の画像を読み取るまでの過程における何らかの要因で、カラーコード部分が、カラーコードの規格と異なった色として保存される可能性がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、原稿等から読み取られたカラーコード画像の色味を改善してカラーコードを正確に復号可能にする仕組みを提供することである。
本発明は、少なくとも色により情報を符号化したカラーコードから読み取られたカラーコード画像に対してカラー変換を行う変換手段を有し、前記変換手段は、前記カラーコード画像を構成する各セルのセル色をそれぞれ、前記カラーコードで用いる複数の基準色のいずれかに変換することを特徴とする。
本発明によれば、原稿等から読み取られたカラーコード画像の色味を改善してカラーコードを正確に復号可能にすることができる。
第1実施形態に係る画像読取装置の電気的構成の一例を示すブロック図。 第1実施形態の画像読取装置による処理の一例を示すフローチャート。 RGBカラー空間の概略を説明する図。 第1実施形態におけるカラー変換の概略を説明する図。 カラーコードカラー変換テーブルの一例を示す図。 第2実施形態に係る画像読取装置の電気的構成の一例を示すブロック図。 第2実施形態の画像読取装置による処理の一例を示すフローチャート。 第2実施形態における別のカラー変換の概略を説明する図。 カラーコードの一例を示す図。 カラーコードに用いられる基準パターンを拡大表示する図。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像読取装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。
画像読取装置300は、CPU10、メモリ11、内部バスとしてのデータ/アドレスバス12、外部インターフェース部13、給紙搬送制御部14、画像読取部20を有する。
CPU10は、画像読取装置300全体を制御する。メモリ11は、画像の一時保存用やプログラムのワーク用の記憶装置として機能する。外部インターフェース部13は、ホスト装置200と接続するためのものであり、例えばUSBインターフェース等である。給紙搬送制御部14は、原稿1の給紙搬送を制御する。画像読取装置300は、原稿を搬送するための搬送路2を備える。給紙搬送制御部14は、原稿1を搬送路2のD方向に搬送するように制御する。画像読取部20は、搬送路2を搬送されている原稿1から画像を読み取る。なお、本発明に係る画像読取装置としては搬送路を有さずに、原稿載置ガラスの上に載置された原稿を読み取るもの(いわゆる、フラットベッドスキャナ)などであっても良く、その態様に制限はない。
画像読取部20は、画像読取センサー21、画像処理部22、カラーコードカラー変換部23、カラーコードカラー変換テーブル24、カラーコード種類識別部25を有する。
画像読取センサー21は、画像読取のためのセンサーであり、コンタクトイメージセンサー(CIS)やCCDなどによって構成される。画像処理部22は、画像読取センサー21で読み取った画像を処理する。カラーコードカラー変換部23は、読み取ったカラーコード画像のカラー変換を行う。カラーコードカラー変換テーブル24は、カラーコードカラー変換部23がカラー変換を行う際に使用するテーブルであり、カラーコードの種類ごとに用意されている。カラーコード種類識別部25は、カラーコード画像からカラーコード種類を識別する。カラーコードカラー変換部23は、カラーコード種類識別部25が識別したカラーコード種類に応じたカラーコードカラー変換テーブルを用いて、カラーコード画像のカラー変換を行う。
図2は、第1実施形態の画像読取装置300による処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、CPU10がメモリ11等に記憶されるプログラムを読み出して実行することにより実現される。例えば、ホスト装置200からの読み取り開始のコマンド(読み取り設定等を含む)を受信したことに応じて、CPU10は、画像読取部20に原稿の読み取りを指示する。
まず、カラーコードが無い原稿を読み取る場合の処理を説明する。
CPU10の制御により、画像読取部20が原稿から画像を読み取る(S110)。まず搬送路2を搬送される原稿の画像を画像読取センサー21により読み取る。読み取られた画像には、画像処理部22により、画素の並べ替えやシェーディング補正等の公知の画像処理が施される。画像処理部22から出力された画像データは、カラーコード種類識別部25、カラーコード変換部23等に入力される。
カラーコード種類識別部25は、画像データからカラーコードの有無を検出する(S120)。カラーコードが検出されなかった場合(S120で「無」の場合)、カラーコード種類識別部25は、カラーコード変換部23にカラーコードが無いことを意味する信号を伝える。
カラーコードカラー変換部23は、画像データにはカラーコードが無いので、カラーコードのカラー変換を行うことなく、画像データをデータ/アドレスバス12を経由し、メモリ11に一時保存する(S130)。
メモリ11に一時保存された画像データは、ホスト装置200の要求により、外部インターフェース部13を経由し、ホスト装置200に出力される。(S160)
ここでは画像処理部22から出力された画像データがカラーコードカラー変換部23を経由してメモリ11に保存される例を示した。カラーコードが無い場合、画像データは画像処理部22からカラーコードカラー変換部23内部をスルーするようにしてもよいし、カラーコードカラー変換部23を経由することなく、直接データ/アドレスバス12を経由し、メモリ11に保存するようにしてもよい。
次に、カラーコードが有る原稿を読み取る場合の処理を説明する。
まず画像処理部22から出力された画像データがカラーコード種類識別部25に入力される処理まではカラーコードが無い場合と同様である。
画像データからカラーコードが検出された場合(S120で「有」の場合)、カラーコード種類識別部25は、続けて検出したカラーコードの種類識別を行う。カラーコード種類識別部25は、識別したカラーコードの種類を、カラーコードカラー変換部23へ伝える。
カラーコードカラー変換部23は、カラーコードカラー変換テーブル24に予めカラーコードの種類ごとに設定されている第一のカラー変換テーブルから、カラーコードの種類に応じた第一のカラー変換テーブルを用いて、カラーコード領域のカラー変換を行う(S140)。なお、ユーザにより、新たなカラーコード種類の第一のカラー変換テーブルを追加設定したり、設定済みの第一のカラー変換テーブルを編集したりすることも可能である。このとき、カラーコードカラー変換部23は、カラーコードを読み取ったカラーコード画像の部分(カラーコード領域)のみをカラー変換する。
次に、カラーコードカラー変換部23は、カラーコード領域の画像データ(カラーコード画像)がS140で変換された原稿全体の画像データをメモリ11に一時保存する(S150)。このとき、画像処理部22から入力された画像のうち、カラーコード領域以外の部分はカラーコードカラー変換部23によるカラー変換はされずにそのままの状態で保存されている。
CPU10は、ホスト装置200の要求に応じて、S150においてメモリ11に一時保存された画像データを、外部インターフェース部13を経由してホスト装置200に出力する(S160)。
以下、カラーコード種類識別部25の処理に関して説明する。
カラーコード種類識別部25は、画像データにカラーコードが有るか無いかを識別する。QRコードのように、カラーコードも何らかの特定パターンを備えているが、いろいろな規格に基づいて規格化されている。カラーコードの例を図9、図10を用いて説明する。
図9は、カラーコードの一例を示す図である。
図9に示すカラーコードの例では、複数の特定パターン(102、103、104)を備えた構成となっている。特定パターン(102、103、104)を検出することで、コードの有無が検出される。なお、カラーコードの種類識別方法は、各カラーコードで公開されており、公知の識別方法を用いるものとする。
また、カラーコードの場合、基準パターン(「リファレンスパターン」、「色参照パターン」ともいう)110~130が設けられていることが好ましい。基準パターンにより、何色のカラーコードで構成されるか(カラーコードの種類)を識別する。例えば、基準パターンにおいて8色のカラーが識別される場合、8色で構成されるカラーコードと識別する。この識別においては、必ずしも基準パターンに含まれる色の数でカラーコードの種類を識別する必要はなく、基準パターン内のセルにおける配色パターンや特定の形状を検出することによってカラーコードの種類を識別しても良い。また、例えばオペレータからカラーコードの種類を指定されている場合など予めカラーコードの種類がわかっている場合、カラーコード変換部23によりカラー変換を行った後に、上述した基準パターンを構成する色の識別を行ってもよい。なお、カラー変換の前後で基準パターンを構成する色の識別結果が異なる場合には、警告表示を行い、オペレータに通知するようにしてもよい。これにより、退色や変色等がある場合でも基準パターンを構成する色をより正確に識別することが可能となる。
図10は、図9のカラーコードに用いられる基準パターンを拡大表示する図である。
この基準パターンの例では、中心に黒色セル110iが配置され、その黒色セル110iの周囲を、複数色のセルが囲んでいる。図10の例では、白色セル110a、シアン色セル110b、赤色セル110c、緑色セル110d、白色セル110e、マゼンタ色セル110f、青色セル110g、黄色セル110hの順に配置されている。何色のカラーコードで構成されるかは、基準パターン領域のRGB成分から識別するか、カラーコードの種類を特定することによって判断する。
カラーコードの場合、各セルの形状、色を組み合わせたカラーコードのようなものも考えられる。ここでは色に情報を有するカラーコードを例に説明するが、これに限定されるものではない。
以上のように、特定パターンと、基準パターンにより、原稿に有るカラーコードの種類と使用されているカラーの種類が識別される。上述したカラーコード種類識別方法は一例を示したものであり、これに限定されるものではない。規格化されたカラーコードの仕様に応じて識別方法が適時適用されるものとする。
以下、カラーコードカラー変換部23でのカラー変換に関して、図3、図4を用いて説明する。ここでは、カラー空間としてRGBカラー空間の場合を説明するが、カラー空間をこれに限定するものではない。
図3は、RGBカラー空間の概略を説明する図である。
RGBカラー空間は、赤(R)、緑(G)、青(BL)で3次元のカラー空間を形成する。
図3に示す例では、X軸を赤(R)、Y軸を緑(G)、Z軸を青(BL)として(X,Y,Z)で表現する。ここで、X,Y,Zはそれぞれ0~255の値をとるものとする。
本実施形態においては、各頂点の座標と色は、例えば、
(X,Y,Z)=(0,0,0):黒(BK)
として表現される。
同様に、
(X,Y,Z)=(255,0,0):赤(R)
(X,Y,Z)=(0,255,0):緑(G)
(X,Y,Z)=(0,0,255):青(BL)
(X,Y,Z)=(255,255,0):黄(Y)
(X,Y,Z)=(255,0,255):マゼンタ(M)
(X,Y,Z)=(0,255,255):シアン(C)
(X,Y,Z)=(255,255,255):白(W)
として表現される。
次に、図4、図5を用いて、本実施形態におけるカラー変換について説明する。
図4は、第1実施形態におけるカラー変換の概略を説明する図である。
ここでは、カラーコードの基準色が、黒(BK)、赤(R)、緑(G)、青(BL)、黄(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び白(W)の8色の仕様として規格化される場合を例に説明する。
カラーコードの基準色が上述のような8色の仕様の場合、図4に示すように、RGBカラー空間は8つの領域(部分空間)に分けられ、読み取られたカラーコード画像に含まれる色は、そのそれぞれが含まれる領域における上述した8つの頂点の座標(頂点に対応した色)に変換される。
例えば、(255,0,0):赤(R)に変換される領域として、(255,0,0)、(128,0,0)、(128,127,0)、(255,127,0)、(255,0,127)、(128,0,127)、(128,127,127)及び(255,127,127)を頂点とする立方体に含まれる領域が定義される。
図5は、カラーコードカラー変換テーブル24の一例を示す図である。
図5に示す、カラーコードカラー変換テーブル24では、入力画素値に対する出力画素値の対応が示されている。例えば、図4に示す入力画素値(Xi,Yi,Zi)=(250,50,50)の場合、領域1に該当し、出力画素値は(255,0,0)で、色は「赤(R)」となる。このように、カラーコードカラー変換テーブル24を用いることにより、入力画素値に応じた出力画素値が決定される。入力画素値が他の領域の場合も同様に、それぞれの領域で定められたカラーにカラー変換される。
ここでは「(255,0,0):赤(R)」に変換される領域を、(255,0,0)、(128,0,0)、(128,127,0)、(255,127,0)、(255,0,127)、(128,0,127)、(128,127,127)及び(255,127,127)で囲まれた領域として示しているが、これは一例であり、領域の設定方法はこれに限定されるものではない。例えば、境界に所定の範囲を設け、入力画素値が120~135の範囲はどちらの色とも判定しないなどとしてもよい。この場合、エラーを通知することが好ましく、さらに、ユーザにどちらの色に変換するか選択させる選択画面を表示するようにしても良い。また、入力画素値が120~135の範囲の場合には、色を変換した上でユーザに変換した色があっているかどうかを確認させるように構成しても良いし、他の処理によってどちらの色に変換するのが正しいかを推定して変換するように構成しても良い。
このようなカラー変換テーブルが、カラーテーブルの種類ごとに設けられている。
図1では、画像読取部20に、カラーコードカラー変換部23、カラーコードカラー変換テーブル24、カラーコード種類識別部25として回路ブロックを設けて説明した。しかし、それぞれの機能をCPU10とメモリ11を用いてソフトウェアにより処理するようにしても良い。
さらに、カラーコードカラー変換部23では、基準パターンのカラーコードカラー変換部23への入力画素値を、予め決められた基準パターンの色と比較し、色差に基づいて入力画素値を補正した後に、カラー変換テーブル24を用いてカラー変換することが望ましい。例えば、基準パターン(リファレンスパターン)から読み取られた色情報と、予め設定された基準色の色情報とのズレを補正量として、入力画素値の色補正を行ってもよい。
また、原稿が網点等、CMYKの色成分のドットで印刷された原稿の場合、カラーコードの1つのセルに、複数の色成分、すなわち図4で示した8つの領域の「複数の領域」に対応する画素値が存在する可能性がある。例えば、緑色のセルはシアン色と黄色の網点で構成され、青色のセルはマゼンタ色とシアン色の網点で構成され、シアン色のセルはシアン色と白色(ドット無し)の網点で構成される場合がある。このため、セルの中心から解像度に応じた所定の領域の入力画素値を用いて、ガウシアンフィルタなどの平滑化フィルタやアンシャープマスク等、公知のフィルタ処理で処理を行い、セルの色を求めるようにしてもよい。或いは、セルの中心から解像度に応じた所定の領域の入力画素値を用いてヒストグラムを取得し、シアン色と黄色がほぼ同程度存在する場合は緑色にカラー変換、マゼンタ色とシアン色がほぼ同程度存在する場合は青色にカラー変換する、というように、想定される印刷色の組み合わせに基づいて、変換するカラーを予め決めるようにしてもよい。すなわち、セルの中心から所定の領域の入力画素値の度数分布を用いてセルのセル色をカラー変換するようにしてもよい。例えば、黄色とシアンの度数が多い場合は緑に変換し、シアンとマゼンタの度数が多い場合は青に変換し、マゼンタと黄色の度数が多い場合は赤に変換し、黄色と白の度数が多い場合は黄色に変換し、シアンと白の度数が多い場合はシアンに変換し、マゼンタと白の度数が多い場合はマゼンタに変換するようにしてもよい。
以上、第1実施形態によれば、カラーコードを含む原稿を読取る場合に、カラーコードの色を改善して、カラーコードの各セルの情報をより正確に読み取り可能にできる。これにより、カラーコードをデコードする場合に、より正確にデコード可能となる。
〔第2実施形態〕
第2実施形態では、第1実施形態での構成に加え、カラーコードのデコードを行う構成について説明する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る画像読取装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。なお、図1との違いはカラーコードデコード部30を設けたことである。
カラーコードデコード部30には、画像処理部22から出力された画像データ、カラーコード種類識別部25で識別されたカラーコードの種類を示す情報が入力される。カラーコードデコード部30では、画像読取部20で読み取ったカラーコード領域の画像データを基に、カラーコードをデコードする。すなわち、カラーコードデコード部30は、カラーコード画像から色やセルのパターンにより符号化された情報(少なくとも色により符号化された情報)を復号(デコード)する。カラーコードのデコードに関しては、カラーコードの種類に応じてデコードする。カラーコードの種類は、カラーコード種類識別部25から入力される。カラーコードの種類に応じたデコード方法は、各カラーコードで公開されている公知の技術を用いて行うことができ、具体的には、外部サーバやホスト装置200あるいは画像読取装置300内に設けられたサーバに対して予めカラーコードごとのデコードパターンが保存されており、カラーデコード部30は、そのデコードパターンを参照することによってカラーコードを復号することができる。本実施形態では、カラーコードデコード部30として回路ブロックを設けて説明するが、CPU10とメモリ11を用いてソフトウェアにより処理する構成でも良い。
図7は、第2実施形態の画像読取装置300による処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、CPU10がメモリ11等に記憶されるプログラムを読み出して実行することにより実現される。例えば、ホスト装置200からの読み取り開始のコマンド(読み取り設定等を含む)を受信したことに応じて、CPU10は、画像読取部20に原稿の読み取りを指示する。
まず、カラーコードが無い原稿を読み取る場合の処理を説明する。
CPU10の制御により、画像読取部20が原稿から画像を読み取る(S200)。画像読取センサー21により読み取られた画像データは、画像処理部22で処理され、カラーコード種類識別部25、カラーコード変換部23、カラーコードデコード部30等に入力される。
カラーコード種類識別部25は、画像データからカラーコードの有無を検出する(S201)。カラーコードが検出されなかった場合(S201で「無」の場合)、カラーコード種類識別部25は、カラーコード変換部23にカラーコードが無いことを示す信号を伝える。
この場合、カラーコードカラー変換部23は、画像処理部22で処理した原稿全体の画像データを、カラー変換することなく、データ/アドレスバス12を経由し、メモリ11に一時保存する。CPU10は、メモリ11に一時保存された原稿全体の画像データを、ホスト装置200の要求に応じて、外部インターフェース部13を経由し、ホスト装置200に出力する(S202)。
次に、カラーコードが有る原稿を読み取る場合の処理を説明する。
まず画像処理部22から出力された画像データがカラーコード種類識別部25に入力される処理まではカラーコードが無い場合と同様である。
画像データからカラーコードが検出された場合(S201で「有」の場合)、カラーコード種類識別部25は、続けて検出したカラーコードの種類識別を行う。カラーコード種類識別部25は、識別したカラーコードの種類を、カラーコードカラー変換部23、カラーコードデコード部30等へ伝える。
カラーコードデコード部30は、入力された画像データに対して基準パターン(リファレンスパターン)での色補正を行い、該色補正した画像データに含まれるカラーコードを、カラーコードの種類に応じてデコードする(S210)。ただし、カラーコードデコード部30は、基準パターンでの色補正をすることなく、入力された画像データに含まれるカラーコードをそのままデコードしても良い。
カラーコードデコード部30は、S210でデコードした結果に、デコードエラーが無い場合(S211でNoの場合)、デコード結果を、データ/アドレスバス12を経由し、メモリ11に一時保存する。また、カラーコードデコード部30は、デコードエラーが無い旨を、データ/アドレスバス12を経由してカラーコードカラー変換部23に伝える。これにより、カラーコードカラー変換部23は、S223に処理を進める。S223以降の処理については後述する。
一方、S210でデコードした結果に、デコードエラーが有る場合(S211でYesの場合)、カラーコードデコード部30は、デコードエラーが有る旨を、データ/アドレスバス12を経由してカラーコードカラー変換部23に伝える。
カラーコードカラー変換部23は、カラーコード領域を、カラーコード種類に応じた第一のカラー変換テーブルでカラー変換し(S220)、該カラー変換された画像データを、カラーコードデコード部30に出力する。
カラーコードデコード部30は、カラー変換された画像データに含まれるカラーコードを、カラーコードの種類に応じてデコードする(S221)。
ここでデコードした結果に、デコードエラーが有る場合(S222でYesの場合)、カラーコードデコード部30は、デコードエラーが有る旨を、データ/アドレスバス12を経由してカラーコードカラー変換部23に伝える。
第2実施形態では、カラーコード種類ごとに、それぞれ複数のカラー変換テーブルが予め設定されている。なお、ユーザにより、特定のカラーコードに対し、新たなカラー変換テーブルを追加設定したり、設定済みのカラー変換テーブルを編集したりすることも可能である。カラーコードカラー変換部23は、使用するカラー変換テーブルを替えることにより、複数のカラー変換方法によるカラー変換が可能になる。
カラーコードカラー変換部23は、カラーコード種類に応じたカラー変換テーブルのうち、まだデコード結果を確認していないカラー変換テーブルがあるか確認する(S240)。まだ確認していないカラー変換テーブルがある場合(S240でNoの場合)、カラーコード領域を、まだ確認していない別のカラー変換テーブルのうちのいずれかでカラー変換し(S241)、カラー変換された画像データを、カラーコードデコード部30に出力する。別のカラー変換テーブルを用いてのカラー変換については図8を用いて後述する。
カラーコードデコード部30は、カラー変換された画像データに含まれるカラーコードを、カラーコードの種類に応じてデコードする(S221)。
221でデコードした結果にデコードエラーが無い場合(S222でNoの場合)、カラーコードデコード部30は、デコード結果を、データ/アドレスバス12を経由し、メモリ11に一時保存する。また、カラーコードデコード部30は、デコードエラーが無い旨を、データ/アドレスバス12を経由してカラーコードカラー変換部23に伝える。これにより、カラーコードカラー変換部23は、S223に処理を進める。
S223において、カラーコードカラー変換部23は、例えば上述した読み取り設定が、カラーコード領域をカラー変換して画像出力する設定ではないと判定した場合(S223でNoの場合)、S224に処理を進める。
S224において、カラーコードカラー変換部23は、画像処理部22で処理した原稿全体の画像データを、データ/アドレスバス12を経由し、メモリ11に一時保存する。CPU10は、メモリ11に一時保存された画像データ及びデコード結果を、ホスト装置200の要求に応じて、外部インターフェース部13を経由し、ホスト装置200に出力する。
一方、S223において、上述した読み取り設定が、カラーコード領域をカラー変換して画像出力する設定であると判定した場合(S223でYesの場合)、カラーコードカラー変換部23は、S230に処理を進める。
S230において、カラーコードカラー変換部23は、カラーコード領域の画像データがS220又はS241で変換された原稿全体の画像データをメモリ11に一時保存する。このとき、画像処理部22から入力された画像のうちカラーコード領域以外の部分はカラーコードカラー変換部23によるカラー変換はされずにそのままの状態で保存されている。なお、カラー変換することなくS211でデコードに成功している場合には、カラーコードカラー変換部23は、画像処理部22で処理した原稿全体の画像データをメモリ11に一時保存するものとする。CPU10は、メモリ11に一時保存された原稿全体の画像データ及びデコード結果を、ホスト装置200の要求に応じて、外部インターフェース部13を経由し、ホスト装置200に出力する。
またS240において、すでに全てのカラー変換テーブルで確認している場合(S240でYesの場合)、カラーコードカラー変換部23は、すでに全てのカラー変換テーブルで確認済みであることを、カラーコードデコード部30に通知する。この通知に応じて、カラーコードデコード部30は、デコードエラーをデータ/アドレスバス12を経由し、CPU10に通知する。CPU10は、デコードエラーを出力する(S242)。なお、この場合でも、カラーコードカラー変換部23が、画像処理部22で処理した原稿全体の画像データを、データ/アドレスバス12を経由し、メモリ11に一時保存してもよい。そして、CPU10が、メモリ11に一時保存された原稿全体の画像データとデコードエラーの結果を、ホスト装置200の要求に応じて、外部インターフェース部13を経由し、ホスト装置200に出力するようにしてもよい。
なお、上記の説明では、ホスト装置200からの読み取り設定等により、カラーコード領域をカラー変換して画像出力するかどうかを決定する構成を説明した。しかし、S223等のタイミングでホスト装置200や画像読取装置300の操作部に確認のユーザインターフェース(UI)を表示して、ユーザに確認するようにしてもよい。また、カラーコードカラー変換部23でカラー変換を行った場合にはカラーコード領域をカラー変換して画像出力し(S223でYesとし)、カラーコードカラー変換部23でカラー変換を行っていない場合にはカラーコード領域をカラー変換することなく画像出力する(S223でNoとする)ようにしてもよい。すなわち、S211でNoの場合には、カラー変換を行っていないので、カラーコード領域をカラー変換することなく画像出力する(S223でNoとする)。一方、S211でYesの場合には、S220やS241でカラー変換を行っているので、カラーコード領域をカラー変換して画像出力する(S223でYesとする)ものとする。
図8は、第2実施形態における別のカラー変換の概略を説明する図である。
図8に示すように、RGBカラー空間は、8つの領域(部分空間)に分割される。図8では、図4と比較して、全体的に(X,Y,Z)=(255,255,255):白(W)の方向に領域の境界が移動している。
例えば(255,0,0):赤(R)に変換される領域として、(255,0,0)、(192,0,0)、(192,192,0)、(255,192,0)、(255,0,192)、(192,0,192)、(192,192,192)及び(255,192,192)で囲まれる領域が定義されている。
入力画素値が(Xi,Yi,Zi)=(200,170,170)の場合、出力画素値は(255,0,0)で、色は赤(R)となる。
図8では、第1実施形態において説明したカラー変換の例に対し、領域の境界がX軸方向、Y軸方向、Z軸方向、全てに平行移動した例を示しているが、これに限定されるものではなく、一部の軸方向が移動するようにしても良いし、領域の境界は平面でなく曲面でもよい。
例えば、原稿の色は、印刷状態や保管状態によって退色や変色することがある。退色した場合、彩度は、低下する可能性がある。この場合、図8のように領域の境界は彩度が低下する方向に移動したカラー変換テーブルとすることが望ましい。退色や変色のレベルにより、正しくできるカラー変換テーブルは異なるので、複数のカラー変換テーブルを設けておき、デコードをリトライできるようにするのが望ましい。
また、ホスト装置200側からのコマンド(読み取り設定を含む)等に応じて、基準パターン(リファレンスパターン)の色情報を基に、原稿の全体あるいは一部を色補正した画像を出力することで、退色や変色した原稿でも元の原稿色に近づけるようにしてもよい。例えば、基準パターン(リファレンスパターン)から読み取られた色情報と、予め設定された基準色の色情報とのズレを補正量として、原稿の全体あるいは一部を色補正してもよい。
なお、デコードをリトライした場合、どのカラー変換テーブルでデコードできたかをメモリ11に記憶しておき、同じジョブの別原稿、あるいは次回のジョブにおいて、デコードできたカラー変換テーブルを優先的に用いるようにしてもよい。
すなわち、過去の復号結果に基づいて、優先的に使用するカラー変換テーブルを決定するようにしてもよい。
原稿の表裏、同じ原稿束、連続するバッチ処理で用いる原稿束等の一連の原稿は、似た退色や変色となる可能性がある。この場合、原稿の表裏、同じ原稿束、連続するバッチ処理で用いる原稿束等の一連の原稿に対して、1枚目の原稿の表(第1面)で決定したカラー変換テーブルを適用して、画像データ出力やデコードを行うようにしてもよい。
なお、ここで1枚目の原稿の表で決定するとしたのは一例である。複数枚の原稿の結果をもとに決定したカラー変換テーブルを適用して、画像データ出力やデコードを行うようにしてもよいし、原稿の表と裏に対し別のカラー変換テーブルを用いるようにしてもよい。
また、カラーコードは原稿の1枚目の第1面目にあるとは限らない。原稿の表面にはカラーコードが無く、原稿の裏面にカラーコードが存在する場合がある。また、複数の原稿を読み取った際、一部の原稿にのみカラーコードが存在する場合もある。このような場合、カラーコードが存在しなかった原稿に対しては、オペレータに通知し、カラーコードが存在しなかった原稿に対して、カラー変換するかどうかを選択可能としてもよい。
デコードは正確に行いたいが、画像データの容量は小さく抑えたい場合がある。画像読取は高解像度で読み取りを行い、カラーコードは高解像度のままデコードし、保存する画像データは画像読取時よりも低解像度で保存するようにしてもよい。この場合、画像処理部22は、高解像度の画像データをカラーコードカラー変換部23に出力するとともに、画像処理部22で低解像度に変換した画像データをメモリ11に保存するようにする。
また、カラーコード領域は高解像度のまま、他の領域は低解像度とした画像データを、メモリ11に保存するようにしてもよい。
カラーコードカラー変換部23は、カラーコードカラー変換テーブル24を用いてカラー変換するように説明したが、テーブルではなく計算式等を用いて閾値と比較してカラー変換するようにしても良い。
また、カラーコード領域の画像、使用したカラー変換テーブル、デコード結果等を学習データとして機械学習した学習モデルにより、どのカラー変換テーブルを優先して使用するかを決定してもよい。また、その他、人工知能を用いてカラー変換を行う構成でもよい。
カラーコードは原稿に1つとは限らず、1種類とも限らない。カラーコード種類識別部25が複数のカラーコードを検出した場合、複数のカラーコードを検出したことをホスト装置200に伝えるようにしてもよい。原稿にカラーコードが複数ある場合、原稿全体の画像補正はどのカラーコード、どのカラーコード種類で補正するか、あるいは画像補正しないかをオペレータが選択できることが望ましい。
また、オペレータがカラーコードを認識している場合、ホスト装置200から、あらかじめカラーコードの種類を画像読取装置300に伝達するようにして、カラーコード種類識別部25での識別を省略するようにしてもよい。この場合、データ/アドレスバス12経由でカラーコード変換部23、及びカラーコードカラー変換テーブル24、にカラーコード種類が伝達される。なお、オペレータがホスト装置200や画像読取装置300に設けられた操作部からカラーコードの種類を伝達可能にするものに限らず、他の装置からカラーコードの種類に関する情報を受信したり、受信した情報に基づいてカラーコード種類識別部25がカラーコード種類を識別しても良い。
ここでは、画像読取装置300がカラーコードの画像データをカラー変換する例を示した。しかし、カラーコードの画像データをカラー変換することなく、一旦、メモリ11やホスト装置200のメモリに保存し、その後、ホスト装置200やネットワーク上のサーバ(クラウドサービスでもよい)等の情報処理装置で、カラーコードの画像データをカラー変換するような処理としてもよい。この場合、ネットワーク上のサーバやクラウド等、接続可能な外部メモリに画像データを保存してもよく、メモリ11やホスト装置200に限定するものではない。
画像データをファイルに保存する場合、デコード結果をもとにファイル名を付けるようにしてもよい。あるいはデコード結果をメタ情報としてファイルに付加するようにしてもよい。
本発明を画像読取装置に用いる場合について説明したが、スマートフォンなどの携帯端末やカラーコードリーダーのような専用装置にも本発明を適用可能でき、携帯端末や専用装置において実行されるアプリケーション上で、上述したカラーコードに関する一連の処理が実行されるように構成すれば良い。
また、画像読取装置でカラー変換した画像データをホスト装置200のモニターに表示することも考えられる。ホスト装置200のモニターに表示された画像は、本発明のカラー変換が行われている場合、原稿の見た目よりも原稿の本来の色に近く再現される。つまり画像の劣化が伝搬しにくい。よって、ホスト装置200のモニターに表示された画像をスマートフォンなどの携帯端末で撮影し、スマートフォンなどの携帯端末内部で画像処理として本発明のカラー変換を行い、画像データを保存、あるいはデコードする場合も本発明に含まれる。この場合、スマートフォンなどの携帯端末内部に保存される画像データも原稿の本来の色に近く再現され、デコード結果も良好となることが期待できる。
カラーコードを含む原稿では、原稿印刷時の条件や、原稿印刷後の退色で、カラーコードの色が、規格化された色とは異なる状態になる可能性がある。さらに、画像読取装置によって画像を取得する場合も、取得する画像の色味が画像読取装置によって異なる場合がある。このように、画像読取装置でカラーコードを含む原稿を読み取る場合、カラーコード部分が、カラーコードの規格と異なった色として保存される可能性がある。このような場合でも、上記各実施形態によれば、カラーコードを含む原稿を読取る場合に、カラーコードの色を改善して、カラーコードの各セルの情報をより正確に読み取り可能にできる。また、カラーコードを含む原稿を読み取り、デコードする場合に、カラーコードのデコード性を改善し、正確にデコードできるようになる。
以上のように、原稿等から読み取られたカラーコード画像の色を改善してカラーコードを正確に復号可能にすることができる。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施形態を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施形態及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
300 画像読取装置
21 画像読取センサー
22 画像処理部
23 カラーコードカラー変換部
24 カラーコードカラー変換テーブル
25 カラーコード種類識別部
30 カラーコードデコード部

Claims (20)

  1. 少なくとも色により情報を符号化したカラーコードから読み取られたカラーコード画像に対してカラー変換を行う変換手段を有し、
    前記変換手段は、前記カラーコード画像を構成する各セルのセル色をそれぞれ、前記カラーコードで用いる複数の基準色のいずれかに変換することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記変換手段は、所定の色空間を前記複数の基準色にそれぞれ対応する複数の部分空間に分割し、前記各セルをそのセル色に応じて前記色空間に配置する場合に、該セルのセル色を、セルが属する前記部分空間に対応する基準色に変更するように前記カラー変換を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記変換手段は、前記カラーコードの種類に応じて前記カラー変換を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記カラーコード画像に基づき前記カラーコードの種類を識別する識別手段を有し、
    前記変換手段は、前記識別手段が識別した前記カラーコードの種類に応じて前記カラー変換を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記カラーコード画像を、前記カラーコードに含まれる前記複数の基準色で構成される基準パターンに基づき色補正する補正手段を有し、
    前記変換手段は、前記補正手段により色補正されたカラーコード画像に対し、前記カラー変換を行うことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記カラーコード画像から少なくとも色により符号化された情報を復号する復号手段を備え、
    前記復号手段は、前記変換手段により前記カラー変換が実行されたカラーコード画像に対し復号を行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記変換手段は、複数のカラー変換方法による変換が可能であり、
    前記復号手段による復号の結果がエラーとなった場合、前記変換手段により前記エラーとなったカラー変換方法とは異なる別のカラー変換方法で変換したカラーコード画像に対し、前記複合手段により復号を行うことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記変換手段は、所定の色空間を前記複数の基準色にそれぞれ対応する複数の部分空間に分割し、前記各セルをそのセル色に応じて前記色空間に配置する場合に、該セルのセル色を、セルが属する前記部分空間に対応する基準色に変更するものであり、
    前記複数のカラー変換方法は、前記所定の色空間を前記複数の部分空間に分ける境界がそれぞれ異なることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記変換手段は、前記復号手段による過去の復号結果に基づいて、優先的に使用するカラー変換方法を決定すること特徴とする請求項7または8に記載の情報処理装置。
  10. 前記カラーコード画像は、前記カラーコードが付された原稿から読み取られた画像データに含まれるものであり、
    一連の原稿から読み取られた複数の画像データに含まれる複数のカラーコード画像の復号を行う場合に、前記変換手段は、前記復号手段による第1の原稿の画像データに含まれるカラーコード画像の復号結果に基づいて、前記他の画像データに含まれるカラーコード画像のカラー変換の際に優先的に使用するカラー変換方法を決定すること特徴とする請求項7から9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  11. 前記カラーコード画像は、前記カラーコードが付された原稿から読み取られた画像データに含まれるものであり、
    前記画像データのうち、前記カラーコード画像に対応する領域については前記変換手段により変換された画像を用い、他の領域については前記変換手段により変換されていない画像を用いた画像データを出力する第一の出力手段を有することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  12. 前記カラーコード画像は、前記カラーコードが付された原稿から読み取られた画像データに含まれるものであり、
    前記画像データを、前記変換手段により変換することなく出力する第二の出力手段を有することを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  13. 前記カラーコード画像は、前記カラーコードが付された原稿から読み取られた画像データに含まれるものであり、
    前記復号手段が前記復号に用いた画像データよりも解像度の低い画像データを出力する第三の出力手段を有することを特徴とする請求項6から10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  14. 前記変換手段は、前記カラーコード画像の各セルの中心から所定の領域の画素値を用いて所定のフィルタ処理を行って各セルのセル色を識別し、前記カラー変換を行うことを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  15. 前記変換手段は、前記カラーコード画像の各セルの中心から所定の領域の画素値の度数分布を用いて各セルのセル色を前記カラー変換することを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  16. 前記変換手段は、前記カラーコード画像の各セルの中心から所定の領域の画素値の度数分布を用いて各セルのセル色をカラー変換する場合、黄色とシアンの度数が多い場合は緑に変換し、シアンとマゼンタの度数が多い場合は青に変換し、マゼンタと黄色の度数が多い場合は赤に変換し、黄色と白の度数が多い場合は黄色に変換し、シアンと白の度数が多い場合はシアンに変換し、マゼンタと白の度数が多い場合はマゼンタに変換することを特徴とする請求項16に記載の情報処理装置。
  17. 前記カラーコードの画像を読み取る読取手段を有することを特徴とする請求項1から16のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  18. 前記カラーコードを読み取って前記カラーコード画像を取得した読取装置から前記カラーコード画像が入力される入力手段を有することを特徴とする請求項1から17のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  19. 情報処理装置の制御方法であって、
    少なくとも色により情報を符号化したカラーコードから読み取られたカラーコード画像に対してカラー変換を行う変換工程を有し、
    前記変換工程では、前記カラーコード画像を構成する各セルのセル色をそれぞれ、前記カラーコードで用いる複数の基準色のいずれかに変換することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  20. コンピュータを、請求項1から17のいずれか一項に記載の手段として機能させるためのプログラム。
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