JP2023068761A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電装置の大型化および重量の増加を抑制しつつ、蓄電装置が備える蓄電素子を外部の衝撃から保護すること。【解決手段】蓄電装置1は、複数の蓄電素子100と、補強部材50とを備える。複数の蓄電素子100は第一方向(Y軸方向)に並んで配置されている。補強部材50は、複数の蓄電素子100のうちの隣り合う2つの蓄電素子100の間に配置される第一プレート部53と、第一プレート部53と交差する第二プレート部54と、を有する。第一プレート部53と第二プレート部54とは、Y軸方向と直交する第二方向(X軸方向)に延びる接続部51において接続されている。第一プレート部53及び第二プレート部54の少なくとも一方のX軸方向における幅は、当該2つの蓄電素子100の少なくとも一方の蓄電素子100のX軸方向における幅よりも大きい。【選択図】図5

Description

本発明は、複数の蓄電素子を備える蓄電装置に関する。
特許文献1には、電池組立体と、電池組立体同士の間に位置する隔壁と、電池組立体と隔壁を挟持構造で囲むエンドプレートと、電池組立体、隔壁とエンドプレートの下側に位置するベースプレートとを含む電池モジュールが開示されている。この電池モジュールにおいて、隔壁は、電池組立体と平行に設けられ、電池組立体同士間の領域からそれぞれ突出して電池組立体から露出する。
特表2018-506828号公報
一般的に、電池セル(蓄電素子)は外部から大きな衝撃を受けると圧壊し易い。上記従来の電池モジュール(蓄電装置)では、電池組立体から露出する隔壁(補強部材)により、隔壁の配列方向(複数の蓄電素子の並び方向)と垂直な方向から外力が加えられるときに、電池組立体に外力が直接伝達されることを防止することができるとされている。しかしながら、上記従来の電池モジュール(蓄電装置)の構造では、隔壁(補強部材)の厚みによっては電池セル(蓄電素子)を衝撃から十分に保護できない場合があることを本願発明者は見出した。蓄電素子の保護を強化するためには、補強部材の曲げ剛性を大きくする必要がある。補強部材の曲げ剛性を大きくするために、衝撃が加わる方向に垂直な方向における補強部材の厚みを大きくすることが考えられるが、補強部材の厚みを大きくすると、蓄電装置の外形が大きくなったり、蓄電装置の重量が増加したりする。また、蓄電装置の外形を大きくしない場合には、厚みの大きな補強部材を配置することが困難な場合がある。そこで、本願発明者は蓄電装置の大型化および重量の増加を抑制しつつ、蓄電装置が備える蓄電素子を外部の衝撃から保護することを鋭意検討した。
本発明の一態様に係る蓄電装置は、複数の蓄電素子と、補強部材とを備える蓄電装置であって、前記複数の蓄電素子は第一方向に並んで配置されており、前記補強部材は、前記複数の蓄電素子のうちの隣り合う2つの蓄電素子の間に配置される第一プレート部と、前記第一プレート部と交差する第二プレート部と、を有し、前記第一プレート部と前記第二プレート部とは、前記第一方向と直交する第二方向に延びる接続部において接続されており、前記第一プレート部及び前記第二プレート部の少なくとも一方の前記第二方向における幅は、前記2つの蓄電素子の少なくとも一方の蓄電素子の前記第二方向における幅よりも大きい。
本発明によれば、蓄電装置の大型化および重量の増加を抑制しつつ、蓄電装置が備える蓄電素子を外部の衝撃から保護することができる。
実施の形態に係る蓄電装置の外観を示す斜視図である。 実施の形態に係る蓄電装置の分解斜視図である。 実施の形態に係る蓄電素子ユニットにおける複数の補強部材の配置位置及び姿勢の一例を示す側面図である。 実施の形態に係る補強部材と蓄電素子の容器との境界部分の拡大図である。 実施の形態に係る蓄電素子及び補強部材の斜視図である。 実施の形態に係る蓄電素子及び補強部材の正面図である。 実施の形態の変形例1に係る補強部材の一部を示す側面図である。 実施の形態の変形例2に係る補強部材を示す側面図である。
本発明の一態様に係る蓄電装置は、複数の蓄電素子と、補強部材とを備える蓄電装置であって、前記複数の蓄電素子は第一方向に並んで配置されており、前記補強部材は、前記複数の蓄電素子のうちの隣り合う2つの蓄電素子の間に配置される第一プレート部と、前記第一プレート部と交差する第二プレート部と、を有し、前記第一プレート部と前記第二プレート部とは、前記第一方向と直交する第二方向に延びる接続部において接続されており、前記第一プレート部及び前記第二プレート部の少なくとも一方の前記第二方向における幅は、前記2つの蓄電素子の少なくとも一方の蓄電素子の前記第二方向における幅よりも大きい。
前述の通り、本願発明者は蓄電装置の大型化および重量の増加を抑制しつつ、蓄電素子を外部の衝撃から保護することを鋭意検討した。具体的には、本願発明者は、補強部材の形状を工夫することにより、補強部材の曲げ剛性を大きくすることを検討し、上記態様に係る蓄電装置を考案した。
この構成によれば、補強部材は、互いに交差する方向に広がり、かつ、接続部で互いに接続された第一プレート部及び第二プレート部を有し、第一プレート部は第一方向に並んで配置された複数の蓄電素子のうちの隣り合う2つの蓄電素子の間に配置される。接続部の延びる方向であり、第一方向に垂直な第二方向において、第一プレート部及び第二プレート部の少なくとも一方の幅が蓄電素子の幅よりも大きい。そのため、第二方向から衝撃が与えられた場合に、補強部材はその衝撃の少なくとも一部を受ける。これにより、第二方向から衝撃が与えられた場合に、補強部材はその衝撃から当該蓄電素子を保護することができる。
一般的に、蓄電装置が備える拘束部材または外装体が蓄電素子の第二方向の側方に配置されたり、蓄電装置が搭載される車両または蓄電装置が設置される施設が備える構造物が蓄電素子の第二方向の側方に配置されたりする。従って、第二方向から衝撃が与えられて補強部材または蓄電素子が第二方向に移動したとしても、蓄電素子の第二方向の側方に配置された構造物により補強部材または蓄電素子の第二方向への移動は止まり得る。そのため、第二方向において、第一プレート部及び第二プレート部の少なくとも一方の幅が蓄電素子の幅よりも大きければ、第二方向から衝撃が与えられた場合に、補強部材はその衝撃から当該蓄電素子を保護することができる。
さらに、第一プレート部及び第二プレート部の接続部が第二方向に延びるため、第一プレート部及び第二プレート部を比較的に薄い板材で形成した場合であっても、比較的に高い曲げ剛性(第二方向に直交する方向に曲げる場合の曲がり難さ、以下、単に「剛性」ともいう)が得られる。これにより、第一プレート部及び第二プレート部を比較的に薄い板材で形成した場合であっても、第二方向からの衝撃に対して蓄電素子を保護することができる。従って、蓄電装置の大型化および重量の増加を抑制しつつ、蓄電素子を外部の衝撃から保護することができる。
前記第一プレート部及び前記第二プレート部の両方の前記第二方向における幅は、前記少なくとも一方の蓄電素子の前記第二方向における幅よりも大きいとしてもよい。
この構成によれば、第一プレート部と第二プレート部の両方で蓄電素子を保護することができるため、第二方向からの衝撃に対して蓄電素子をより確実に保護することができる。
前記接続部の前記第二方向における幅は、前記少なくとも一方の蓄電素子の前記第二方向における幅よりも大きい、としてもよい。
この構成によれば、接続部の少なくとも一端は、補強部材に隣接する蓄電素子よりも第二方向に突出して配置される。これにより、第二方向から衝撃が与えられた場合に、当該一端側において第一プレート部および第二プレート部が座屈し難くなる。そのため、第二方向からの衝撃に対して蓄電素子をより確実に保護することができる。
前記少なくとも一方の蓄電素子は、電極端子が配置された第一端部を有し、前記補強部材は金属製であり、前記第二プレート部は、前記少なくとも一方の蓄電素子の前記第一端部とは反対側の端部である第二端部に対向して配置される、としてもよい。
この構成によれば、樹脂等よりも剛性の高い金属で補強部材が形成されているため、補強部材の剛性をさらに高めることができる。そのため、第二方向から衝撃が与えられた場合における蓄電素子のより確実な保護が可能となる。さらに、補強部材に隣接する蓄電素子の、電極端子が配置された第一端部とは反対側の第二端部に沿って、第二プレート部が配置される。補強部材を金属で形成した場合であっても、第二プレート部が電極端子から比較的離れた位置に配置されるため、第二プレート部に起因する短絡の発生が抑制される。これにより、短絡の発生を抑制しつつ、第二方向からの衝撃に対して蓄電素子をより確実に保護することができる。
前記少なくとも一方の蓄電素子は、電極端子が配置された第一端部を有し、前記補強部材は金属製であり、前記第一プレート部は、前記接続部から前記第一端部に向けて、前記少なくとも一方の蓄電素子に沿って延び、かつ、前記第一方向から見た場合に前記電極端子と重ならない形状である、としてもよい。
この構成によれば、樹脂等よりも剛性の高い金属で補強部材が形成されているため、補強部材の剛性をさらに高めることができる。そのため、第二方向から衝撃が与えられた場合における蓄電素子のより確実な保護が可能となる。さらに、第一プレート部は、第一方向から見た場合に前記電極端子と重ならない形状であるため、補強部材を金属で形成した場合であっても、第一プレート部に起因する短絡の発生が抑制される。これにより、短絡の発生を抑制しつつ、第二方向からの衝撃に対して蓄電素子をより確実に保護することができる。
前記第二プレート部は、前記第一方向において、前記少なくとも一方の蓄電素子を越える長さに形成されている、としてもよい。
この構成によれば、第二プレート部の第一方向における長さが比較的長くなるため、第二方向の力に対する補強部材の剛性がさらに高くなる。そのため、第二方向から衝撃の衝撃に対して蓄電素子をより確実に保護することができる。なお、第二プレート部の第一方向における長さには、接続部の第一方向における長さ(第一プレート部の第一方向における厚み)は含まれないものとする。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態(その変形例も含む)に係る蓄電装置について説明する。以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、製造工程、製造工程の順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。各図において、寸法等は厳密に図示したものではない。さらに、各図において、同一または同様な構成要素については同じ符号を付している。尚、本実施の形態の各構成要素(各構成部材)の名称は、本実施の形態におけるものであり、背景技術における各構成要素(各構成部材)の名称と異なる場合がある。
以下の説明及び図面中において、蓄電装置の外装体の短手方向、または、蓄電素子の短側面の対向方向を、X軸方向と定義する。蓄電装置の外装体の長手方向、または、複数の蓄電素子の並び方向を、Y軸方向と定義する。蓄電装置の外装体の本体と蓋体との並び方向、または、上下方向を、Z軸方向と定義する。これらX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は、互いに交差(本実施の形態では直交)する方向である。使用態様によってはZ軸方向が上下方向にならない場合も考えられるが、以下では説明の便宜のため、Z軸方向を上下方向として説明する。
以下の説明において、例えば、X軸プラス方向とは、X軸の矢印方向を示し、X軸マイナス方向とは、X軸プラス方向とは反対方向を示す。Y軸方向及びZ軸方向についても同様である。単に「X軸方向」という場合は、X軸に平行な双方向またはいずれか一方の方向を意味する。Y軸及びZ軸に関する用語についても同様である。
平行及び直交などの、相対的な方向または姿勢を示す表現は、厳密には、その方向または姿勢ではない場合も含む。2つの方向が直交している、とは、当該2つの方向が完全に直交している状態だけでなく、完全に直交している状態から10°以下の範囲でずれた状態も含む。2つの方向が平行である、とは、当該2つの方向が完全に平行である状態だけでなく、完全に平行な状態から10°以下の範囲でずれた状態も含む。さらに、単に、「X軸方向」という場合は、X軸に平行な双方向またはいずれか一方の方向を意味する。Y軸及びZ軸に関する用語についても同様である。以下の説明において、「絶縁」と表現する場合、「電気的な絶縁」を意味する。
(実施の形態)
[1.蓄電装置の全般的な説明]
まず、本実施の形態における蓄電装置1の概略構成について説明する。図1は、実施の形態に係る蓄電装置1の外観を示す斜視図である。図2は、実施の形態に係る蓄電装置1の分解斜視図である。外装体10の内部には、図2以降の図に示される部材に加え、バスバー、電気機器、及びケーブル等が収容され得る。しかし、これらの部材の図示及び説明は適宜省略する。
蓄電装置1は、外部からの電気を充電し、また外部へ電気を放電することができる装置であり、本実施の形態では、略直方体形状を有している。蓄電装置1は、例えば、電力貯蔵用途または電源用途等に使用される電池モジュール(組電池)である。具体的には、蓄電装置1は、例えば、自動車、自動二輪車、ウォータークラフト、船舶、スノーモービル、農業機械、建設機械、または、電気鉄道用の鉄道車両等の移動体の駆動用またはエンジン始動用等のバッテリ等として用いられる。上記の自動車としては、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)及び化石燃料(ガソリン、軽油、液化天然ガス等)自動車が例示される。上記の電気鉄道用の鉄道車両としては、電車、モノレール、リニアモーターカー、並びに、ディーゼル機関及び電気モーターの両方を備えるハイブリッド電車が例示される。蓄電装置1は、家庭用または事業用等に使用される定置用のバッテリ等としても用いることができる。
図1及び図2に示すように、蓄電装置1は、外装体10と、外装体10に収容された蓄電素子ユニット101を備えている。外装体10は、蓄電装置1の筐体を構成する箱形(略直方体形状)の容器(モジュールケース)である。つまり、外装体10は、蓄電素子ユニット101の外方に配置され、蓄電素子ユニット101を所定の位置で固定し、衝撃等から保護する。外装体10は、例えば、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリフェニレンエーテル(PPE(変性PPEを含む))、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリアミド(PA)、ABS樹脂、若しくは、それらの複合材料等の絶縁部材、または、絶縁塗装をした金属等により形成されている。
外装体10は、外装体10の本体を構成する外装体本体12と、蓋体11とを有している。外装体本体12は、Z軸プラス方向側に開口12aが形成された有底矩形筒状のハウジングである。蓋体11は、外装体本体12の開口12aを閉塞する矩形状の部材である。蓋体11は、外装体本体12と、接着剤、ヒートシール、超音波溶着、またはボルト及びナットによる締結等によって接合される。蓋体11には、例えば排気管(図示せず)が設けられており、蓄電素子100のガス排出部105からガスが排出された場合、外装体10の内部のガスは、排気管を介して外装体10の外部に排出される。外装体本体12及び蓋体11の接合部分は、上記のように接着剤またはヒートシール等によって形成されることで比較的に高い気密性を有している。従って、蓄電素子100からガスが排出された場合における、当該接合部分からのガスの漏れ出しが抑制される。蓋体11には、正極側及び負極側の一対のモジュール端子(総端子)である一対の外部端子19が配置されている。蓄電装置1は、この一対の外部端子19を介して、外部からの電気を充電し、また外部へ電気を放電する。外部端子19は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金等の金属製の導電部材で形成されている。
蓄電素子ユニット101は、複数の蓄電素子100と補強部材50とを有する蓄電素子100群である。本実施の形態に係る蓄電素子ユニット101は8個の蓄電素子100で構成されており、8個の蓄電素子100は、それぞれが長側面110aをY軸方向に向けた状態でY軸方向に並べられている。Y軸方向は第一方向の一例である。本実施の形態では、図2に示すように、8個の蓄電素子100に対し4つの補強部材50が配置されている。具体的には、2個の蓄電素子100ごとに1つの補強部材50が配置されている。補強部材50は、例えばアルミニウム合金または鉄等の金属材料で形成された板状の部材であり、蓄電素子100を補強するように蓄電素子100に沿って配置されている。補強部材50は、第一プレート部53及び第二プレート部54を有し、第一プレート部53が、2つの蓄電素子100の間に配置される。補強部材50及びその周辺の構成については、図3~図6を用いて後述する。
蓄電素子ユニット101が有する8個の蓄電素子100は、複数の図示しないバスバーにより例えば直列に接続される。8個の蓄電素子100の電気的な接続態様はこれに限られず如何様でもよい。例えば、並列に接続された2個の蓄電素子100からなる蓄電素子100群を4つ形成し、これら4つの蓄電素子100群を複数のバスバーを用いて直列に接続してもよい。
蓄電素子100は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池(単電池)であり、より具体的には、リチウムイオン二次電池等の非水電解質二次電池である。蓄電素子100は、図2に示すように、扁平な直方体形状(角形)の容器110を備え、容器110の内部には、図示しない電極体、集電体、及び電解液等が収容されている。当該電極体としては、例えば、正極板と負極板との間にセパレータが挟み込まれるように層状に配置されたものが巻回されて形成された巻回型の電極体が採用される。蓄電素子100が備える電極体としては、巻回型の電極体の他、複数の平板状の極板が積層されて形成された積層型(スタック型)の電極体、または、極板を蛇腹状に折り畳んだ蛇腹型の電極体が例示される。容器110に収容される電解液としては、蓄電素子100の性能を損なうものでなければその種類に特に制限はなく、様々なものを選択することができる。蓄電素子100は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。蓄電素子100は、二次電池ではなく、使用者が充電をしなくても蓄えられている電気を使用できる一次電池であってもよい。蓄電素子100は、パウチタイプの蓄電素子であってもよい。蓄電素子100は、固体電解質を用いた電池であってもよい。蓄電素子100の形状は、上記角形には限定されず、それ以外の多角柱形状、円柱形状、楕円柱形状、長円柱形状等であってもよい。
容器110は、図2に示すように、Y軸方向で対向する一対の長側面110aと、X軸方向で対向する一対の短側面110bとを有し、かつ、第一端部110cに一対の電極端子120が配置されたケースである。本実施の形態では、第一端部110cにはさらにガス排出部105が設けられている。具体的には、容器110の第一端部110cに位置する蓋板に、一対の電極端子120及びガス排出部105が設けられている。蓄電素子100は、第一端部110cを上方(Z軸プラス方向)に向けた姿勢で、外装体10に収容されている。蓄電素子100が外装体10に収容された状態において、蓄電素子100(容器110)の、第一端部110cとは反対側の第二端部110dは、外装体本体12の底面に対向している。
このような構成を有する容器110は、容器本体の内部に電極体等を収容後、容器本体と蓋板とが溶接等されることにより、内部を密封できる構造となっている。なお、容器110の材質は特に限定されないが、例えばステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、メッキ鋼板など溶接可能な金属であるのが好ましい。
電極端子120は、容器110に収容された電極体に電気的に接続される端子部材であり、第一端部110cから突出して設けられている。一対の電極端子120の一方は、電極体の正極と電気的に接続され、一対の電極端子120の他方は電極体の負極と電気的に接続されている。電極端子120は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅または銅合金等の導電部材で形成されている。
このように構成された蓄電装置1において、複数の蓄電素子100を有する蓄電素子ユニット101は、複数の補強部材50を有している。補強部材50は、1以上の蓄電素子100を、外部から与えられる衝撃等から保護する機能を有している。以下、上記の図2に加え、図3~図6を参照しながら、補強部材50及びその周辺の構成について説明する。
[2.補強部材及びその周辺の構成]
図3は、実施の形態に係る蓄電素子ユニット101における複数の補強部材50の配置位置及び姿勢の一例を示す側面図である。図3では、4つの補強部材50を区別するために、当該4つの補強部材50を、補強部材50A~50Dとして表している。さらに、補強部材50Aの両側に位置する2つの蓄電素子100を区別するために、当該2つの蓄電素子100を、蓄電素子100a及び100bとして表している。図4は、実施の形態に係る補強部材50と蓄電素子100の容器110との境界部分の拡大図である。図5は、実施の形態に係る蓄電素子100及び補強部材50の斜視図である。図6は、実施の形態に係る蓄電素子100及び補強部材50の正面図(蓄電素子100が配置された側から見た場合の図)である。
本実施の形態に係る補強部材50は、上述のように、アルミニウム合金または鉄等の金属材料で形成された部材であり、図3、図5及び図6に示すように、互いに交差する第一プレート部53及び第二プレート部54を有する。第一プレート部53及び第二プレート部54は接続部51において接続されており、第一プレート部53及び第二プレート部54がなす角は90°である。本実施の形態では、1枚の金属板を90°折り曲げることで、折れ曲がった部分である接続部51と、互いに直交する姿勢となる第一プレート部53及び第二プレート部54とを有する補強部材50が作製されている。1枚の金属板を折り曲げることにより、互いに交差する第一プレート部53及び第二プレート部54を有する補強部材50を容易に形成することができる。なお、このように折り曲げ加工で補強部材50を作製することは必須ではなく、例えば、互いに別体である第一プレート部53と第二プレート部54とを溶接等によって接続することで、補強部材50が作製されてもよい。つまり、補強部材50における、折り曲げ形状を形成する部分である接続部51は、板状の部材を実際に折り曲げることで形成される必要はない。補強部材50は、第一プレート部53が蓄電素子100の長側面110aに沿い、かつ、第二プレート部54が蓄電素子100の第二端部110dに沿うように配置される。この状態において、補強部材50の接続部51は、複数の蓄電素子100の並び方向(Y軸方向)に直交するX軸方向に延びる。本実施の形態において、X軸方向は第二方向の一例である。
本実施の形態に係る蓄電素子ユニット101では、8個の蓄電素子100に対し、上記のように構成された補強部材50が4つ配置される。図3に示す例では、連続して並ぶ2個の蓄電素子100毎に1つの補強部材50が配置されている。より具体的には、図3では、左から、補強部材50A、50B、50C、及び50Dの順に配置されている。補強部材50A及び50Bは、第二プレート部54を左に向けた姿勢であり、補強部材50C及び50Dは、第二プレート部54を右に向けた姿勢である。その結果、補強部材50B及び50Cは、互いの第一プレート部53が隣り合って配置されている。
本実施の形態では、これら4つの補強部材50のそれぞれは金属製であり、かつ、蓄電素子100の金属製の容器110に沿って配置される。そのため、図4に示すように、補強部材50と蓄電素子100の容器110との間に絶縁部材150が配置されている。絶縁部材150は、上述の外装体10の材料として採用され得るPC、PPまたはPE等の絶縁材料で形成されている。絶縁部材150は、補強部材50及び容器110の少なくとも一方に固定されていてもよい。例えば、補強部材50の表面にコーティングされた樹脂により絶縁部材150が実現されてもよい。例えば、容器110に巻かれた絶縁フィルムによって絶縁部材150が実現されてもよい。蓄電装置1の製造(組み立て)時に、補強部材50及び容器110とは別体の絶縁部材150が、補強部材50と容器110との間に配置されてもよい。絶縁部材150は、積層された複数の材料によって実現されてもよい。補強部材50と蓄電素子100の容器110との間に絶縁部材150が配置されなくてもよい。
蓄電素子ユニット101において、上記のような位置及び姿勢で配置された補強部材50は、蓄電素子100からはみ出す大きさに形成されている。具体的には、図5及び図6に示すように、接続部51の延びる方向(X軸方向)における補強部材50の最大幅は、X軸方向における蓄電素子100の最大幅よりも大きい。そのため、X軸方向と直交する方向から見た場合、補強部材50は、蓄電素子100からはみ出した部分(突出した部分)を有する。さらに、折り曲げ部分である接続部51はX軸方向に延びているため、補強部材50は、X軸方向から衝撃を受けた場合に、X軸方向に直交する方向に曲げがたい(曲げ剛性が高い)という特性を有している。
すなわち、本実施の形態に係る蓄電装置1は、複数の蓄電素子100と、補強部材50とを備える。複数の蓄電素子100は第一方向(Y軸方向)に並んで配置されている。補強部材50は、複数の蓄電素子100のうちの隣り合う2つの蓄電素子100の間に配置される第一プレート部53と、第一プレート部53と交差する第二プレート部54と、を有する。第一プレート部53と第二プレート部54とは、Y軸方向と直交する第二方向(X軸方向)に延びる接続部51において接続されている。第一プレート部53及び第二プレート部54の少なくとも一方のX軸方向における幅は、当該2つの蓄電素子100の少なくとも一方の蓄電素子100のX軸方向における幅よりも大きい。
このように、本実施の形態に係る補強部材50は、互いに交差する方向に広がり、かつ、接続部51で互いに接続された第一プレート部53及び第二プレート部54を有している。接続部51の延びる方向であるX軸方向において、第一プレート部53及び第二プレート部54の少なくとも一方の幅が蓄電素子100の幅よりも大きい。
例えば、第一プレート部53及び第二プレート部54のうちの第一プレート部53に着目した場合、図5及び図6に示すように、第一プレート部53のX軸方向の幅Waは、蓄電素子100のX軸方向の幅Wcよりも大きい。そのため、X軸方向から衝撃が与えられた場合に、補強部材50はその衝撃の少なくとも一部を受ける。これにより、X軸方向から衝撃が与えられた場合に、その衝撃から蓄電素子100を保護することができる。補強部材50における折り曲げ形状を形成する部分である接続部51は、X軸方向に延びる。そのため、第一プレート部53及び第二プレート部54を比較的に薄い板材で形成した場合であっても、比較的に高い曲げ剛性(X軸方向に直交する方向に曲げる場合の曲がり難さ)が得られる。特に、本実施の形態に係る補強部材50は、YZ平面に平行な断面がL字状であり、かつ、そのL字状の断面がX軸方向に延びる形状を有している。このような形状の補強部材50であれば、板材を折り曲げ加工することにより容易に形成することができる。本実施の形態に係る補強部材50は比較的に薄い板材で形成された場合であっても、比較的に高い曲げ剛性を有するため、例えば、外装体10の内寸または外寸に制約がある場合であっても、蓄電素子100を衝撃から保護する部材として補強部材50を採用できる。このように、本実施の形態に係る蓄電装置1によれば、蓄電装置1の大型化および重量の増加を抑制しつつ、X軸方向からの衝撃に対して蓄電素子100を保護することができる。
本実施の形態では、複数の蓄電素子100は同一種類(同一製品)であり、実質的にサイズは同一である。そのため、本実施の形態では、補強部材50は、補強部材50のY軸方向の両側の2つの蓄電素子100(図3参照)とのサイズの比較において、上記説明が適用される。例えば、図3における補強部材50Aの第一プレート部53及び第二プレート部54の少なくとも一方のX軸方向の幅は、蓄電素子100a及び100bのそれぞれのX軸方向の幅よりも大きい。従って、補強部材50Aによる保護効果(補強効果)は、少なくとも、補強部材50Aを挟んでY軸方向の両側に配置された2つの蓄電素子100(蓄電素子100a及び100b)の両方に及ぶ。
本実施の形態に係る補強部材50は、図5に示すように、蓄電素子100の短側面110bに接触する部分を有していない。本実施の形態では、補強部材50は、蓄電素子100の短側面110bに接触する接触部を有しないことで、X軸方向からの衝撃が接触部を介して蓄電素子100に与えられる可能性を低減している。つまり、本実施の形態に係る補強部材50は、X軸方向からの力に対する曲げ剛性が高く、かつ、X軸方向からの衝撃を蓄電素子100に与え難い形状に形成されている。
本実施の形態では、図5及び図6に示すように、補強部材50は、補強部材50に沿って配置される蓄電素子100のX軸方向の両側で、蓄電素子100から突出する部分を有している。つまり、蓄電装置1が、X軸プラス方向から衝撃を受けた場合であっても、X軸マイナス方向から衝撃を受けた場合であっても、補強部材50を挟んでY軸方向の両側に配置された2つの蓄電素子100の少なくとも一方をその衝撃からより確実に保護することができる。具体的には、Y軸方向から見た場合において、第一プレート部53は、蓄電素子100のX軸方向の両側で、蓄電素子100から突出する部分を有している。言い換えれば、Z軸方向から見た場合において、第二プレート部54は、蓄電素子100のX軸方向の両側で、蓄電素子100から突出する部分を有している。これにより、X軸方向からの衝撃に対してより確実に蓄電素子100を保護することができる。
本実施の形態では、第一プレート部53及び第二プレート部54の両方のX軸方向における幅が、当該少なくとも一方の蓄電素子100の第二方向における幅よりも大きい。すなわち、図5及び図6に示すように、第一プレート部53だけでなく、第二プレート部54についても、そのX軸方向の幅Wbは、蓄電素子100のX軸方向の幅Wcよりも大きい。本実施の形態では、第一プレート部53及び第二プレート部54はX軸方向における幅が等しい。つまり、図5及び図6において、Wa=Wb>Wcである。
この構成によれば、第一プレート部53及び第二プレート部54の両方で蓄電素子100を保護することができる。そのため、X軸方向から衝撃が与えられた場合における蓄電素子100のより確実な保護が可能となる。
上記のように、本実施の形態では、第一プレート部53及び第二プレート部54はX軸方向における幅が等しい。さらに、接続部51は、図5に示されるように、第一プレート部53のZ軸方向の端部におけるX軸方向の全域と、第二プレート部54のY軸方向の端部におけるX軸方向の全域とを接続する部分である。つまり、本実施の形態では、接続部51のX軸方向の幅は、図5におけるWa及びWbと等しい。従って、本実施の形態では、接続部51のX軸方向における幅は、補強部材50のY軸方向の両側に配置される2つの蓄電素子100の少なくとも一方の蓄電素子100のX軸方向における幅よりも大きい。
この構成によれば、補強部材50における折り曲げ形状を形成する部分である接続部51の少なくとも一端は、補強部材に隣接する蓄電素子よりも第二方向に突出して配置される。これにより、X軸方向から衝撃が与えられた場合に、当該一端側において第一プレート部および第二プレート部が座屈し難くなる。本実施の形態では、接続部51は、X軸方向に垂直な方向から見た場合において、蓄電素子100のX軸方向の両側で、蓄電素子100から突出する部分を有している。そのため、蓄電装置1に、X軸プラス方向及びX軸マイナス方向のいずれから衝撃が与えられた場合であっても、蓄電素子100のより確実な保護が可能となる。
本実施の形態において、補強部材50が有する第一プレート部53は、蓄電素子100の長側面110aに沿って配置され、第二プレート部54は、蓄電素子100の第二端部110dに対向して配置される。Y軸方向において補強部材50の両側に配置された2つの蓄電素子100の少なくとも一方の蓄電素子100は、電極端子120が配置された第一端部110cを有している。補強部材50は金属製であり、第二プレート部54は、当該少なくとも一方の蓄電素子100の第一端部110cとは反対側の端部である第二端部110dに対向して配置される。
このように、本実施の形態では、樹脂等よりも剛性の高い金属で補強部材50が形成されているため、補強部材50の剛性をさらに高めることができる。そのため、X軸方向から衝撃が与えられた場合における蓄電素子100のより確実な保護が可能となる。さらに、蓄電素子100の、電極端子120が配置された第一端部110cとは反対側の第二端部110dに沿って、第二プレート部54が配置される。補強部材50を金属で形成した場合であっても、第二プレート部54が電極端子120から比較的離れた位置に配置されるため、第二プレート部54に起因する短絡の発生が抑制される。これにより、短絡の発生を抑制しつつ、X軸方向の衝撃から蓄電素子100をより確実に保護することができる。
第二プレート部54は、例えば、蓄電素子100の短側面110bに対向して配置されてもよい。つまり、補強部材50は、第一プレート部53が蓄電素子100の長側面110aに沿い、かつ、第二プレート部54が蓄電素子100の短側面110bに沿う姿勢で配置されてもよい。この場合、Z軸方向が第二方向であり、第一プレート部53及び第二プレート部54の少なくとも一方のZ軸方向の幅が、蓄電素子100のZ軸方向の幅よりも大きいことで、補強部材50の少なくとも一部を、補強部材50に隣接する蓄電素子100よりもZ軸方向に突出させることができる。この場合、Z軸方向の衝撃から蓄電素子100を保護することができる。
本実施の形態に係る補強部材50の第一プレート部53は、図3、図5及び図6に示すように、電極端子120との導通を避ける形状に形成されている。具体的には、Y軸方向において補強部材50の両側に配置された2つの蓄電素子100の少なくとも一方の蓄電素子100は、電極端子120が配置された第一端部110cを有する。補強部材50は金属製である。第一プレート部53は、図3、図5、及び図6に示すように、接続部51から第一端部110cに向けて、当該少なくとも一方の蓄電素子100に沿って延び、かつ、Y軸方向から見た場合に電極端子120と重ならない形状である。
このように、本実施の形態では、樹脂等よりも剛性の高い金属で補強部材50が形成されているため、補強部材50の剛性をさらに高めることができる。そのため、第二方向から衝撃が与えられた場合における蓄電素子100のより確実な保護が可能となる。さらに、第一プレート部53は、Y軸方向から見た場合に電極端子120と重ならない形状であるため、補強部材50を金属で形成した場合であっても、第一プレート部53に起因する短絡の発生が抑制される。これにより、短絡の発生を抑制しつつ、X軸方向の衝撃から蓄電素子100をより確実に保護することができる。
本実施の形態では、第一プレート部53は、X軸方向の全域で、Z軸方向における電極端子120の位置に到達しない長さ(Z軸方向の幅)に形成されている。しかし、第一プレート部53は、X軸方向の一部が、Z軸方向における電極端子120の位置に到達する長さに形成されていてもよい。つまり、第一プレート部53は、Z軸方向の最大長さが、容器110のZ軸方向の長さより長くてもよく、この場合、Z軸プラス方向の端部が、Y軸方向から見た場合に電極端子120と重なる部分のみが切り欠かれた形状を有してもよい。
本実施の形態において、第二プレート部54は、Y軸方向において補強部材50の両側に配置された2つの蓄電素子100の少なくとも一方の蓄電素子100を、Y軸方向において越える長さに形成されている。つまり、図5に示すように、第二プレート部54のY軸方向における幅をLaとし、蓄電素子100のY軸方向の幅をLbとした場合、La>Lbである。
この構成によれば、第二プレート部54のY軸方向における長さが比較的長くなるため、X軸方向の力に対する補強部材50の曲げ剛性がさらに高くなる。そのため、X軸方向から衝撃が与えられた場合における蓄電素子100のより確実な保護が可能となる。
本実施の形態では、図3に示すように、補強部材50が有する第二プレート部54は、第一プレート部53に隣接するとともに第二プレート部54に沿う蓄電素子100aおよび当該蓄電素子100aと隣接する蓄電素子100の2つの蓄電素子100の第二端部110dに対向している。
本実施の形態では、第二プレート部54のY軸方向における長さは、第二プレート部54が対向する2以上(本実施の形態では2個)の蓄電素子100をY軸方向で越えない長さに形成されている。従って、複数の蓄電素子100のY軸方向の幅にばらつきがある場合であっても、図3に示すように、2個の蓄電素子100毎に1つの補強部材50を配置することができ、かつ、Y軸方向で隣り合う2つの補強部材50を互いに干渉させずに配置することができる。
以上、実施の形態に係る蓄電装置1について、補強部材50及びその周辺の構成を中心に説明した。しかし、補強部材50は、図2~図6に示す構成とは異なる構成であってもよい。そこで、以下に、補強部材50についての変形例を、上記実施の形態との差分を中心に説明する。
[3-1.変形例1]
図7は、実施の形態の変形例1に係る補強部材50aの一部を示す側面図である。図7では、2つの蓄電素子100と1つの補強部材50aのみが図示されているが、この組み合わせと同じ組み合わせが、Y軸方向に並べられることで、本変形例に係る蓄電素子ユニット101が構成される。
本変形例に係る補強部材50aは、複数の蓄電素子100のうちの隣り合う2つの蓄電素子100の間に配置される第一プレート部53と、第一プレート部53と交差する第二プレート部54aと、を有する。第一プレート部53と第二プレート部54aとは、X軸方向に延びる接続部51において接続されている。第一プレート部53及び第二プレート部54aの少なくとも一方のX軸方向における幅は、当該2つの蓄電素子100の少なくとも一方の蓄電素子100のX軸方向における幅よりも大きい。これらの構成は、実施の形態に係る補強部材50と共通する。
本変形例では、図7に示すように、第二プレート部54aが、Y軸方向で第一プレート部53の両側に配置された2つの蓄電素子100それぞれの第二端部110dに対向して配置されている点で、実施の形態に係る補強部材50とは異なる。つまり、本変形例に係る補強部材50aは、YZ平面に平行な断面がT字状であり、かつ、T字状の断面がX軸方向に延びる形状である。この場合であっても、補強部材50aは、比較的に高い曲げ剛性を得ることができる。補強部材50aは、X軸方向に直交する方向から見た場合に、X軸方向で蓄電素子100から突出する部分を有している。これにより、補強部材50aは、X軸方向から衝撃が与えられた場合に、その衝撃から蓄電素子100を保護することができる。特に、変形例では、第二プレート部54aが折り曲げて重ねられているため、X軸方向の力に対する補強部材50の曲げ剛性がより高くなる。これにより、X軸方向の衝撃から蓄電素子100をより確実に保護することができる。
本変形例では、図7に示すように、1枚の板状の部材に3つの折り曲げ部を設けることで、断面T字状の補強部材50aが得られている。つまり、1つの部材から、第一プレート部53及び第二プレート部54aを有する補強部材50aが作製されている。しかし、互いに別体である、第一プレート部53と第二プレート部54aとが接続されることで、補強部材50aが作製されてもよい。例えば、平板矩形状の第一プレート部53と、平板矩形状の第二プレート部54aとを、溶接、圧入、またはかしめ等の手法で接続することで、断面がT字状の補強部材50aが作製されてもよい。補強部材50aは、実施の形態に係る補強部材50と同じく、蓄電素子100のX軸方向における両側で、蓄電素子100よりも突出した部分を有してもよい。
[3-2.変形例2]
図8は、実施の形態の変形例2に係る補強部材50bを示す側面図である。図8では、2つの蓄電素子100と1つの補強部材50bが図示されているが、この組み合わせと同じ組み合わせが、Y軸方向に並べられることで、本変形例に係る蓄電素子ユニット101が構成される。
本変形例に係る補強部材50bは、複数の蓄電素子100のうちの隣り合う2つの蓄電素子100の間に配置される一対の第一プレート部53bと、第一プレート部53bと交差する第二プレート部54bと、を有する。つまり、第一プレート部53bは、図8に示す蓄電素子100と、図8に図示されていない、Y軸方向において隣り合う他の蓄電素子100との間に位置している。第一プレート部53bと第二プレート部54bとは、X軸方向に延びる接続部51において接続されている。第一プレート部53b及び第二プレート部54bの少なくとも一方のX軸方向における幅は、当該2つの蓄電素子100の少なくとも一方の蓄電素子100のX軸方向における幅よりも大きい。これらの構成は、実施の形態に係る補強部材50と共通する。
本変形例では、一対の第一プレート部53bが、第二プレート部54bのY軸方向の両端に接続されている点で、実施の形態に係る補強部材50とは異なる。つまり、本変形例に係る補強部材50bは、YZ平面に平行な断面がU字状であり、かつ、U字状の断面がX軸方向に延びる形状である。従って、図8に示すように、2つの蓄電素子100に対して補強部材50bを配置した場合、第二プレート部54bは2つ蓄電素子100の第二端部110dに沿い、かつ、一対の第一プレート部53bが、Y軸方向で当該2つの蓄電素子100を挟む姿勢となる。この場合であっても、補強部材50bは、比較的に高い曲げ剛性を得ることができる。補強部材50bは、X軸方向に直交する方向から見た場合に、X軸方向で蓄電素子100から突出する部分を有している。これにより、補強部材50bは、X軸方向から衝撃が与えられた場合に、その衝撃から蓄電素子100を保護することができる。
本変形例では、図8に示すように、1枚の板状の部材に2つの折り曲げ部を設けることで、断面がU字状の補強部材50bが得られている。つまり、1つの部材から、一対の第一プレート部53b及び第二プレート部54bを有する補強部材50bが作製されている。しかし、互いに別体である、一対の第一プレート部53bと第二プレート部54bとを接続することで、補強部材50bが作製されてもよい。例えば、それぞれが平板矩形状の一対の第一プレート部53bと、平板矩形状の第二プレート部54bとを、溶接、圧入、またはかしめ等の手法で接続することで、補強部材50bが作製されてもよい。補強部材50bは、実施の形態に係る補強部材50と同じく、蓄電素子100のX軸方向における両側で、蓄電素子100よりも突出した部分を有してもよい。
[4.他の変形例]
以上、実施の形態に係る蓄電装置1及びその変形例について説明したが、本発明は、実施の形態及びその変形例に限定されるものではない。つまり、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではなく、本発明の範囲は、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれる。
図3に示す、補強部材50の数、配置位置、及び姿勢は一例である。補強部材50は、複数の蓄電素子100からなる蓄電素子100列に対し、少なくとも1つ配置されればよい。例えば、蓄電素子100列に対して補強部材50が1つのみ配置された場合、その補強部材50は、少なくとも、Y軸方向で補強部材50の第一プレート部53を挟む2つの蓄電素子100を保護する部材として機能し得る。補強部材50は、複数の蓄電素子100に一対一で対応して配置されてもよい。この場合、Y軸方向において、第二プレート部54の幅Laは蓄電素子100の幅Lbより短いことが好ましい。これにより、Y軸方向で隣り合う2つの補強部材50を互いに干渉させずに配置することができる。
補強部材50の第二プレート部54の幅Laと蓄電素子100の幅Lbとの関係は、La≦LbまたはLa≧2Lbであってもよい。
補強部材50は、金属以外の材料で形成されてもよい。例えば、エポキシ樹脂等の樹脂と、ガラス繊維または炭素繊維等との複合材料である、繊維強化プラスチックで補強部材50が形成されてもよい。この場合、補強部材50の軽量化が図られる。
補強部材50は、X軸方向における蓄電素子100に対する相対的な移動が制限されていることが好ましい。これにより、蓄電装置1にX軸方向から衝撃が与えられた場合でも、補強部材50の少なくとも一部が補強部材50に隣接する蓄電素子100からX軸方向に突出した状態を維持しやすくなるため、X軸方向からの衝撃に対して蓄電素子100をより確実に保護することができる。補強部材50のX軸方向における蓄電素子100に対する相対的な移動の制限は、補強部材50の周囲に配置される部材に補強部材50を固定、結合、または接触させることなどにより実現できる。補強部材50の周囲に配置される部材としては、外装体10、蓄電素子100、隣り合う蓄電素子100の間に配置されるスペーサ、バスバーを保持するバスバーホルダー、蓄電素子ユニット101の外面に沿って配置される拘束部材等が例示されるが、それらに限られない。例えば、補強部材50の第二プレート部54を、外装体本体12の内側の底面に、接着剤等によって固定してもよい。これにより、補強部材50に、外装体10に対する蓄電素子100のY軸方向の移動を制限する制限部材としての役割を担わせることもできる。
補強部材50の第二プレート部54のY軸方向の長さは、Y軸方向に連続して並ぶ3以上の蓄電素子100の第二端部110dに対向する長さであってもよい。つまり、3以上の蓄電素子100に対して1つの補強部材50が配置されてもよい。この場合、第二プレート部54のX軸方向の幅Wbが蓄電素子100のX軸方向の幅Wcより大きいことで(図5、図6参照)、補強部材50は、当該3以上の蓄電素子100の少なくとも1つを、X軸方向からの衝撃から保護する部材として機能することができる。
外装体10の形状は、図1及び図2に示すような直方体形状である必要はない。例えば、円柱形状などの他の形状の外装体が、蓄電素子ユニット101を収容するケースとして採用されてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例に含まれる構成要素を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、リチウムイオン二次電池等の蓄電素子を備えた蓄電装置に適用できる。
1 蓄電装置
10 外装体
11 蓋体
12 外装体本体
12a 開口
19 外部端子
50、50a、50A、50b、50B、50C、50D 補強部材
51 接続部
53、53b 第一プレート部
54、54a、54b 第二プレート部
100、100a、100b 蓄電素子
101 蓄電素子ユニット
105 ガス排出部
110 容器
110a 長側面
110b 短側面
110c 第一端部
110d 第二端部
120 電極端子
150 絶縁部材

Claims (6)

  1. 複数の蓄電素子と、補強部材とを備える蓄電装置であって、
    前記複数の蓄電素子は第一方向に並んで配置されており、
    前記補強部材は、
    前記複数の蓄電素子のうちの隣り合う2つの蓄電素子の間に配置される第一プレート部と、
    前記第一プレート部と交差する第二プレート部と、を有し、
    前記第一プレート部と前記第二プレート部とは、前記第一方向と直交する第二方向に延びる接続部において接続されており、
    前記第一プレート部及び前記第二プレート部の少なくとも一方の前記第二方向における幅は、前記2つの蓄電素子の少なくとも一方の蓄電素子の前記第二方向における幅よりも大きい、
    蓄電装置。
  2. 前記第一プレート部及び前記第二プレート部の両方の前記第二方向における幅は、前記少なくとも一方の蓄電素子の前記第二方向における幅よりも大きい、
    請求項1記載の蓄電装置。
  3. 前記接続部の前記第二方向における幅は、前記少なくとも一方の蓄電素子の前記第二方向における幅よりも大きい、
    請求項2記載の蓄電装置。
  4. 前記少なくとも一方の蓄電素子は、電極端子が配置された第一端部を有し、
    前記補強部材は金属製であり、
    前記第二プレート部は、前記少なくとも一方の蓄電素子の前記第一端部とは反対側の端部である第二端部に対向して配置される、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  5. 前記少なくとも一方の蓄電素子は、電極端子が配置された第一端部を有し、
    前記補強部材は金属製であり、
    前記第一プレート部は、前記接続部から前記第一端部に向けて、前記少なくとも一方の蓄電素子に沿って延び、かつ、前記第一方向から見た場合に前記電極端子と重ならない形状である、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  6. 前記第二プレート部は、前記第一方向において、前記少なくとも一方の蓄電素子を越える長さに形成されている、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の蓄電装置。
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