JP2023067579A - 医用画像撮像システム、操作権限制御方法、および操作権限制御プログラム - Google Patents

医用画像撮像システム、操作権限制御方法、および操作権限制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数のユーザによるモダリティの操作の安全性を向上させること。【解決手段】実施形態に係る医用画像撮像システムは、判定部と、割り当て部とを備える。判定部は、医用画像撮像装置による被検体の撮像に関するワークフローの進捗を判定する。割り当て部は、医用画像撮像装置に対する操作権限を、判定部により判定された進捗に基づいて、複数のユーザ端末のうち一つのユーザ端末に割り当てる。【選択図】図5

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、医用画像撮像システム、操作権限制御方法、および操作権限制御プログラムに関する。
従来、医用画像に関する関連情報の不用意な更新を防ぎ、関連情報の適切な運用を行える仕組みを提供する医用情報処理システムが知られている。例えば、当該医用情報処理システムでは、医用画像の関連情報について、当該関連情報の作成者と当該関連情報の編集者とが異なる場合に編集を禁止する。
しかしながら、例えば、同一のモダリティに対して複数人が操作を行う場合、当該モダリティによる被検体の撮像中において、当該撮像に関する情報が、撮像に関与しないユーザにより操作されることがある。
特開2020-87187号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、複数のユーザによるモダリティの操作の安全性を向上させることにある。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る医用画像撮像システムは、判定部と、割り当て部とを備える。判定部は、医用画像撮像装置による被検体の撮像に関するワークフローの進捗を判定する。割り当て部は、前記医用画像撮像装置に対する操作権限を、前記判定部により判定された進捗に基づいて、複数のユーザ端末のうち一つのユーザ端末に割り当てる。
図1は、実施形態に係る医用画像撮像システムの概要構成の一例を示す図。 図2は、実施形態に係る医用画像撮像システムの構成例を示すブロック図。 図3は、実施形態に係り、撮像部が設置された検査室の一例を示す図。 図4は、実施形態に係り、MRI装置に関する撮像ワークフローの一例を示す図。 図5は、実施形態に係り、操作権限制御処理の流れの一例を示すフローチャート。 図6は、実施形態の変形例に係る医用画像撮像システムの一例を示す図。
以下、図面を参照しながら、医用画像撮像システム、操作権限制御方法、および操作権限制御プログラムの実施形態について説明する。以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作をおこなうものとして、重複する説明を適宜省略する。
(実施形態)
図1は、医用画像撮像システム1の概要構成の一例を示す図である。図1に示すように、医用画像撮像システム1は、少なくとも一つの医用画像撮像装置3と、当該医用画像撮像装置3にアクセス可能なユーザ端末群5と、を備える。医用画像撮像装置3は、被検体Pを撮像可能な撮像部31と、当該撮像部31の制御に関するコンソール装置33とを有する。医用画像撮像装置3は、例えば、X線コンピュータ断層撮像装置(以下、X線CT(computed tomography)装置と呼ぶ)、X線診断装置、磁気共鳴イメージング装置(以下、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置と呼ぶ)、核医学診断装置、超音波診断装置などの各種医用画像診断装置に相当する。
ユーザ端末群5は、ログイン操作を行った複数のユーザ(例えば、技師などであって、図1では第1技師E1、第2技師E2、第3技師E3)にそれぞれ関連付けられた複数のユーザ端末(図1では、第1ユーザ端末51、第2ユーザ端末53、第3ユーザ端末55)を有する。複数のユーザ端末は、例えば、医用画像撮像装置3と通信可能なユーザインターフェース端末として実現される。具体的には、ユーザ端末は、例えば、医師や技師などの院内作業者が所持するタブレット端末やスマートフォンなどの無線型のハードウェアおよび/または有線端末により実現される。図1に示すように、第1ユーザ端末51は、第1技師E1と被検体Pとに関連付けられている。また、第2ユーザ端末53は、第2技師E2と関連付けられ、第3ユーザ端末55は、第3技師E3と関連付けられている。以下、説明を具体的にするために、ユーザ端末は、タブレット端末であるものとする。
第1技師E1は第1ユーザ端末51を介して、第2技師E2は第2ユーザ端末53を介して、また第3技師E3は第3ユーザ端末55を介して、医用画像撮像装置3に対して所定の操作を実行することができる。所定の操作とは、医用画像撮像装置3において、現在撮像中の被検体とは異なる他の被検体に関する画像および患者情報についての確認および操作である。所定の操作は、例えば、医用画像撮像装置3において現在撮像中の被検体とは異なる他の被検体の患者情報の確認、当該他の被検体に関する患者情報の予約および患者情報の変更、当該他の被検体に関するMR画像のチェック、当該他の被検体に関して医用画像撮像装置3により生成された医用画像の後処理(画像処理など)、当該他の被検体に関する医用画像を医用画像撮像装置3からサーバ装置などへ転送することなどである。
後述する操作権限の割り当てにより、例えば、第1ユーザ端末51に操作権限が割り当てられた場合、第1技師E1は、医用画像撮像装置3に対して、第1ユーザ端末51により、操作権限に関する各種操作を実行することができる。操作権限に関する各種操作とは、例えば、医用画像撮像装置3により撮像中の被検体Pに関する患者情報の操作と、医用画像撮像装置3により撮像される被検体Pに関する患者情報の操作と、医用画像撮像装置3による撮像の開始・中断・停止に関する操作、医用画像撮像装置3における寝台の制御に関する操作などと、とのうち少なく一つである。ここで、患者情報とは、例えば、被検体Pに関する個人情報、問診情報、撮像条件、被検体Pに対する撮像で得られた画像などを含んでいてもよい。
操作権限の割り当ておよび解除に関する処理は、医用画像撮像システム1の医用画像撮像装置3において実行されるものとする。また、説明を具体的にするために、医用画像撮像装置3は、MRI装置であるものとして説明する。
図2は、実施形態に係る医用画像撮像システム1の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、医用画像撮像システム1は、MRI装置4と、ネットワークを介してMRI装置4と通信接続されたユーザ端末群5とを有する。MRI装置4は、撮像部31と、コンソール装置33とを有する。撮像部31は、例えば、架台(ガントリ)100と寝台107とを有する。撮像部31は、検査室に配置される。
MRI装置4は、磁気共鳴イメージングにより、被検体Pを撮像する。被検体Pは、例えば、MRI装置4による検査を受ける患者に相当する。磁気共鳴イメージングは、静磁場中に置かれた被検体Pの原子核スピンを、そのラーモア(Larmor)周波数のRF(Radio Frequency)パルスで磁気的に励起し、励起に伴い発生する磁気共鳴信号(以下、MR(Magnetic Resonance)信号と呼ぶ)のデータから画像を生成する撮像法である。このため、MRI装置4からは強い磁場が発生する。
図3は、撮像部31が設置された検査室R1の一例を示す図である。撮像部31が設置された検査室R1は、シールドルームである。シールドルームは、外来電磁波を検査室R1内に入れないように、及び、撮像部31から発生する電磁波を検査室R1内に閉じこめて外部に漏らさないように、実現される。
図3に示すように、検査室R1には、ユーザ端末を載置可能な載置台510が設置されてもよい。以下、説明を具体的にするために、図3に示すユーザ端末は、第1ユーザ端末51に対応するタブレット端末200として説明する。載置台510は、検査室R1においてタブレット端末200が載置される所定の場所に相当する。このとき、第1技師E1は、タブレット端末200を載置台510に載置してもよい。載置台510は、例えば、タブレットホルダーとして機能する。なお、タブレットホルダーは、架台100における寝台107側の外装、寝台107の外装に設けられてもよい。載置台(以下、検査室内ホルダーと呼ぶ)510には、タブレット端末200の載置を検知する接触センサなどのセンサが設けられる。接触センサは、検査室内ホルダー510におけるタブレット端末200の載置の検知を、コンソール装置33に出力する。検査室内ホルダー510にタブレット端末200が載置されたことを検知するセンサとしては、既知の技術が適宜利用できるため、説明は省略する。
検査室R1への入退室に用いられるドアD1は、検査室R1と検査室R1の前室(以下、検査前室と呼ぶ)R2との間に設けられる。被検体Pおよび第1技師E1は、検査前室R2を介して、ドアD1から検査室R1に入室する。なお、ドアD1は、検査室R1からの出口も兼ねる。第1技師E1は、医療従事者の一例である。本実施形態における第1師E1は、医師や看護師等の他の医療従事者であってもよい。なお、検査室R1と検査前室R2との位置関係は、図3示す例に限定されるものではない。検査前室R2には、撮像部31と接続されたコンソール装置33が設置される。
なお、検査前室R2には、タブレット端末200を載置可能な載置台(以下、前室内ホルダーと呼ぶ)511が設けられてもよい。前室内ホルダー511は、例えば、図3に示すように、検査前室R2のドアD1近傍に設置される。前室内ホルダー511は、検査前室R2においてタブレット端末200が載置される所定の場所に相当する。検査前室R2から検査室R1への入室に際して、第1技師E1などのユーザは、タブレット端末200を前室内ホルダー511に載置する。前室内ホルダー511には、タブレット端末200の載置を検知する接触センサなどのセンサが設けられる。接触センサは、前室内ホルダー511へのタブレット端末200の載置の検知を、コンソール装置33に出力する。
検査室R1と検査前室R2とを隔離する壁のうち検査前室R2の壁面、例えばドアD1の近傍には、ユーザおよび被検体Pを認識可能な認証センサ540が設けられる。認証センサ540は、例えば、顔認証、音声認証、虹彩認証、指紋認証などに用いられる各種センサに相当する。なお、認証センサ540は、寝台107または架台100近傍の壁面などに設けられてもよい。認証センサ540からの出力は、無線通信または有線通信によりコンソール装置33に出力される。認証センサ540としては既知の技術が適宜利用できるため、説明は省略する。
寝台107の上部および/または検査室R1における天井には、寝台107における天板1071に載置された被検体Pを撮像可能な光学カメラが設けられてもよい。なお、光学カメラは、天板1071に載置された被検体Pを撮像可能な位置であれば、寝台107の近傍に設けられてもよい。光学カメラからの出力は、無線通信または有線通信によりコンソール装置33に出力される。
タブレット端末200は、例えば、記憶回路、CPU等の処理回路、ネットワークインターフェース、入力インターフェース、ディスプレイ、およびカメラ等を備える。タブレット端末200の入力インターフェースは、例えば、ディスプレイとタッチパッドとが一体化されたタッチスクリーンである。
タブレット端末200は、例えば、被検体PがMRI装置4による検査を受ける前に、第1技師E1が被検体Pの問診をするために使用される。タブレット端末200には、例えば、MRI装置4を操作する第1技師E1とMRI装置4により検査される被検体Pとの問診により、各種情報が入力される。タブレット端末200は、無線通信機能を有し、MRI装置4のコンソール装置33と互いに通信可能に接続する。また、タブレット端末200は、病院情報システム(HIS:Hospital Information System)、または放射線情報システム(RIS:Radiology Information System)等の医療機関内の情報処理システムと互いに通信可能に接続されてもよい。
図2に示すように、MRI装置4と、タブレット端末200(図2ではユーザ端末群5に含まれる)とは、ネットワークによって接続される。ネットワークは、例えば院内LAN(Local Area Network)である。また、ネットワークは、さらに、電子カルテシステムを含むHIS、RIS、または医療機関内に設置された各種サーバ装置等と接続されてもよい。
図2に示すように、MRI装置4は、ガントリとも称される架台100と、寝台107と、コンソール装置33とを備える。架台100は、MRI装置4により検査される被検体Pの撮像に関する撮像系を有する。架台100の外装には、認証センサ、光学カメラ、寝台107または天板1071の移動に関する操作パネルなどが設けられてもよい。具体的には、架台100は、静磁場磁石101と、静磁場電源(非図示)と、傾斜磁場コイル103と、傾斜磁場電源105と、寝台107を制御する寝台制御回路109と、送信コイル115と、送信回路113と、受信回路119と、撮像制御回路121と、を備える。なお、架台10は、受信コイル117を備えていてもよい。
なお、図2に示す構成は一例に過ぎない。静磁場電源(非図示)と、傾斜磁場電源105と、寝台制御回路109と、送信回路113と、受信回路119とのうち少なくとも一つは、架台100に搭載されず、例えば検査室R1や検査前室R2などに配置されてもよい。なお、MRI装置4に被検体Pは含まれない。
静磁場磁石101は、中空の略円筒状に形成された磁石である。静磁場磁石101は、内部の空間に略一様な静磁場を発生する。静磁場磁石101としては、例えば、超伝導磁石等が使用される。
傾斜磁場コイル103は、中空の略円筒形状に形成されたコイルであり、円筒形の冷却容器の内面側に配置される。傾斜磁場コイル103は、傾斜磁場電源105から個別に電流供給を受けて、互いに直交するX、Y、及びZの各軸に沿って磁場強度が変化する傾斜磁場を発生する。傾斜磁場コイル103によって発生されるX、Y、Z各軸の傾斜磁場は、例えば、スライス選択用傾斜磁場、位相エンコード用傾斜磁場および周波数エンコード用傾斜磁場(リードアウト傾斜磁場ともいう)を形成する。スライス選択用傾斜磁場は、任意に撮像断面を決めるために利用される。位相エンコード用傾斜磁場は、空間的位置に応じて磁気共鳴信号(以下、MR(Magnetic Resonance)信号と呼ぶ)の位相を変化させるために利用される。周波数エンコード用傾斜磁場は、空間的位置に応じてMR信号の周波数を変化させるために利用される。
傾斜磁場電源105は、撮像制御回路121の制御により、傾斜磁場コイル103に電流を供給する電源装置である。
寝台107は、被検体Pが載置される天板1071を備えた装置である。寝台107は、寝台制御回路109による制御のもと、被検体Pが載置された天板1071を、ボア(架台100の開口部)111内へ挿入する。なお、寝台107の外装には、認証センサ540、光学カメラ、寝台107または天板1071の移動に関する操作パネルなどが設けられてもよい。天板1071の4隅および/または天板1071の短軸方向の端部には、少なくとも一つのコイルポート1072が設置される。コイルポート1072には、被検体Pの撮像部位に応じた局所的な送受信RFコイルおよび/または受信コイル117の接続端子が接続される。このとき、寝台107は、送受信RFコイルおよび/または受信コイル117の接続端子とコイルポート1072との接続の有無を、コンソール装置33へ出力する。
寝台制御回路109は、寝台107を制御する回路である。寝台制御回路109は、入力インターフェース15を介した操作者の指示により寝台107を駆動することで、天板1071を長手方向および上下方向、場合によっては左右方向へ移動させる。
送信回路113は、撮像制御回路121の制御により、ラーモア周波数で変調された高周波パルスを送信コイル115に供給する。例えば、送信回路113は、発振部や位相選択部、周波数変換部、振幅変調部、RFアンプなどを有する。発振部は、静磁場中における対象原子核に固有の共鳴周波数のRFパルスを発生する。位相選択部は、発振部によって発生したRFパルスの位相を選択する。周波数変換部は、位相選択部から出力されたRFパルスの周波数を変換する。振幅変調部は、周波数変換部から出力されたRFパルスの振幅を例えばsinc関数に従って変調する。RFアンプは、振幅変調部から出力されたRFパルスを増幅して送信コイル115に供給する。
送信コイル115は、傾斜磁場コイル103の内側に配置されたRFコイルである。送信コイル115は、送信回路113からの出力に応じて、高周波磁場に相当するRFパルスを発生する。
受信コイル117は、傾斜磁場コイル103の内側に配置されたRFコイルである。受信コイル117は、高周波磁場によって被検体Pから放射されるMR信号を受信する。受信コイル117は、受信されたMR信号を受信回路119へ出力する。受信コイル117は、例えば、1以上、典型的には複数のコイルエレメントを有するコイルアレイである。なお、受信コイル117は、一つのコイルエレメントにより構成されてもよい。また、図2において送信コイル115と受信コイル117とは別個のRFコイルとして記載されているが、送信コイル115と受信コイル117とは、一体化された送受信コイルとして実施されてもよい。送受信コイルは、被検体Pの撮像部位に対応し、例えば、頭部コイルのような局所的な送受信RFコイルである。局所的な送受信RFコイルが撮像に用いられる場合、当該送受信RFコイルまたは受信コイル117は、第1技師E1により、天板1071におけるコイルポート1072に接続される。
受信回路119は、撮像制御回路121の制御により、受信コイル117から出力されたMR信号に基づいて、デジタルのMR信号(以下、MRデータと呼ぶ)を生成する。具体的には、受信回路119は、受信コイル117から出力されたMR信号に対して各種信号処理を施した後、各種信号処理が施されたデータに対してアナログ/デジタル(A/D(Analog to Digital))変換して、MRデータを生成する。受信回路119は、生成されたMRデータを、撮像制御回路121に出力する。例えば、MRデータは、コイルエレメントごとに生成され、コイルエレメントを識別するタグとともに、撮像制御回路121に出力される。
撮像制御回路121は、処理回路19から出力された撮像プロトコルに従って、傾斜磁場電源105、送信回路113及び受信回路119等を制御し、被検体Pに対する撮像を行う。撮像プロトコルは、検査の種類に応じたパルスシーケンスを有する。撮像プロトコルには、傾斜磁場電源105により傾斜磁場コイル103に供給される電流の大きさ、傾斜磁場電源105により電流が傾斜磁場コイル103に供給されるタイミング、送信回路113により送信コイル115に供給される高周波パルスの大きさや時間幅、送信回路113により送信コイル115に高周波パルスが供給されるタイミング、受信コイル117によりMR信号が受信されるタイミング等が定義されている。
撮像制御回路121は、傾斜磁場電源105、送信回路113及び受信回路119等を駆動して被検体Pを撮像した結果、受信回路119からMRデータを受信すると、受信したMRデータをコンソール装置33等へ転送する。撮像制御回路121は、例えばプロセッサにより実現される。
上記説明では、「プロセッサ」が各機能に対応するプログラムをメモリ13から読み出して実行する例を説明したが、実施形態はこれに限定されない。「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。
プロセッサが例えばCPUである場合、プロセッサはメモリ13に保存されたプログラムを読み出して実行することで機能を実現する。一方、プロセッサがASICである場合、メモリ13にプログラムを保存する代わりに、当該機能がプロセッサの回路内に論理回路として直接組み込まれる。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。また、単一の記憶回路が各処理機能に対応するプログラムを記憶するものとして説明したが、複数の記憶回路を分散して配置して、処理回路は個別の記憶回路から対応するプログラムを読み出す構成としても構わない。
コンソール装置33は、MRI装置4の全体制御や、MR画像の生成等を行う。図3に示すように、コンソール装置33は、検査前室R2または操作室等に設置される。なお、コンソール装置33における処理回路19のうち各種処理を実行する機能は、計算装置として、別途計算室に設置されてもよい。図2に示すように、コンソール装置33は、通信インターフェース11、メモリ13、入力インターフェース15、ディスプレイ17、および処理回路19などを備える。
通信インターフェース11は、例えば、ユーザ端末群5、HIS、RIS、PACSなどとの間でデータ通信を行う。通信インターフェース11とユーザ端末群5、HIS、RIS、PACSなどとの通信の規格は、如何なる規格であっても良いが、例えば、HL7(Health Level 7)、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)、又はその両方等が挙げられる。通信インターフェース11は、通信部に相当する。
メモリ13は、通信インターフェース11によって受信された各種情報、後述の処理回路19によってk空間に配置されたk空間データ、および処理回路19によって生成された画像データ等を記憶する。メモリ13は、処理回路19により実現されるシステム制御機能191、再構成機能193、判定機能195、および割り当て機能197などの各種機能を、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶する。
メモリ13は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、HDD(Hard disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等により実現される。なお、メモリ13は、CD(Compact Disc)-ROMドライブやDVD(Digital Versatile Disc)ドライブ、フラッシュメモリ等の可搬型記憶媒体との間で種々の情報を読み書きする駆動装置等で実現されてもよい。メモリ13は、記憶部に相当する。
入力インターフェース15は、操作者からの各種指示や情報入力を受け付ける。入力インターフェース15は、例えば、トラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチスクリーン、光学センサを用いた非接触入力回路、及び音声入力回路等によって実現される。入力インターフェース15は、処理回路19に接続されており、操作者から受け取った入力操作を電気信号へ変換し処理回路19へと出力する。
なお、本明細書において入力インターフェース15はマウス、キーボードなどの物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、コンソール装置33とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を制御回路へ出力する電気信号の処理回路も入力インターフェース15の例に含まれる。このとき、入力インターフェース15は、例えば、タブレット端末200などのユーザ端末により実現される。
ディスプレイ17は、処理回路19の制御の下、各種のGUI(Graphical User Interface)や、第1技師E1に対するガイダンス画面、または処理回路19によって生成された磁気共鳴画像等を表示する。ディスプレイ17は、例えば、液晶表示器等の表示デバイスである。
処理回路19は、MRI装置4の全体の制御を行う。より詳細には、処理回路19は、一例として、システム制御機能191と、再構成機能193と、判定機能195と、割り当て機能197と、を備える。システム制御機能191と、再構成機能193と、判定機能195と、割り当て機能197とをそれぞれ実現する処理回路19は、システム制御部と、再構成部と、判定部と、割り当て部とに相当する。システム制御機能191と、再構成機能193と、判定機能195と、割り当て機能197などの各機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態でメモリ13に記憶されている。処理回路19は、プロセッサである。例えば、処理回路19は、プログラムをメモリ13から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現する。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路19は、システム制御機能191と、再構成機能193と、判定機能195と、割り当て機能197などの各機能を有することとなる。
処理回路19は、システム制御機能191によりMRI装置4を制御する。具体的には、システム制御機能191は、メモリ13に記憶されたシステム制御プログラムを読み出してメモリ上に展開し、展開されたシステム制御プログラムに従って本MRI装置4の各回路を制御する。例えば、システム制御機能191は、入力インターフェース15を介して操作者から入力された撮像条件に基づいて、撮像プロトコルをメモリ13から読み出す。システム制御機能191は、撮像プロトコルを撮像制御回路121に送信し、被検体Pに対する撮像を制御する。
処理回路19は、再構成機能193により、受信回路119により生成されMRデータをk空間に配置する。再構成機能193は、k空間に配置されたMRデータに対してフーリエ変換を実行し、磁気共鳴画像を生成する。再構成機能193は、生成した磁気共鳴画像を、例えば、メモリ13に保存する。
処理回路19は、判定機能195により、MRI装置4による被検体Pの撮像に関するワークフロー(以下、撮像ワークフローと呼ぶ)の進捗を判定する。具体的には、判定機能195は、接触センサおよび認証センサ540などの各種検知器、及び光学カメラなどからの出力に基づいて、操作権限の割り当てに関する撮像ワークフローの進捗を判定する。例えば、判定機能195は、接触センサおよび認証センサ540などの各種検知器、及び光学カメラなどからの出力に基づいて、被検体Pに対する撮像前の段階(以下、撮像前段階と呼ぶ)への到達を、タブレット端末200への操作権限の割り当てに関する進捗として判定する。撮像前段階に対応する操作権限の割り当てに関する進捗は、例えば、MRI装置4が設置された検査室R1へ被検体Pを誘導するタイミング(以下、室内誘導タイミングと呼ぶ)と、MRI装置4における寝台107の天板1071に被検体Pを載置するタイミング(以下、載置タイミングと呼ぶ)と、MRI装置4における撮像系を有する架台100の開口部111に天板1071を移動させるタイミング(以下、移動タイミングと呼ぶ)と、検査室R1内において当該撮像に関する撮像条件を設定するタイミング(以下、設定タイミングと呼ぶ)と、のうち少なくとも一つを含む。室内誘導タイミングと、載置タイミングと、移動タイミングと、設定タイミングと、については、後ほど詳述する。
処理回路19は、判定機能195により、撮像ワークフローの進捗として被検体Pに対する撮像後のタイミングを判定する。例えば、判定機能195は、撮像ワークフローの進捗において、被検体Pに対する撮像後の段階(以下、撮像後段階と呼ぶ)への到達を、操作権限が割り当てられたタブレット端末200から操作権限を解除するための撮像ワークフローの進捗として判定する。撮像後段階は、例えば、MRI装置4が設置された検査室R1から検査室R1の外へ被検体Pを誘導するタイミング(以下、室外誘導タイミングと呼ぶ)である。
図4は、MRI装置4に関する撮像ワークフローの一例を示す図である。撮像ワークフローは、医用画像撮像システム1における医用画像撮像装置3の種類により異なる。例えば、医用画像撮像装置3がX線CT装置である場合、図4に示す「コイルセッティング」は不要となる。図4における検査室R1への患者誘導は、室内誘導タイミング(1)を含む。図4における寝台107への患者誘導は、載置タイミング(2)に相当する。図4における寝台移動は、移動タイミング(3)に相当する。図4における撮像条件設定は、設定タイミング(4)に相当する。すなわち、図4に示す撮像ワークフローにおいて、検査室R1への患者誘導の段階と、寝台107への患者誘導の段階と、寝台移動の段階と、撮像条件設定の段階とは、撮像前段階に含まれる。
図4に撮像ワークフローにおいて、検査前室R2への患者誘導は、室外誘導タイミング(5)を含む。すなわち、検査前室R2への患者誘導は、図4に示す撮像ワークフローにおいて、撮像後段階に対応する。以下、室内誘導タイミング(1)と、載置タイミング(2)と、移動タイミング(3)と、設定タイミング(4)と、室外誘導タイミング(5)とについて説明する。
(1)室内誘導タイミング
室内誘導タイミングは、検査室R1から所定の距離の範囲内に一つのユーザ端末が近づいたタイミングと、検査室R1の前における所定の場所に一つのユーザ端末が載置されたタイミングと、一つのタブレット端末200を操作するユーザまたは被検体Pを検査室R1への入室に関して認証したタイミングと、のうち少なくとも一つである。所定の距離とは、例えば、ユーザ端末としてのタブレット端末200とコンソール装置33との近距離通信が可能な距離であって、例えば、コンソール装置33から数mの距離に相当する。
具体的には、通信インターフェース11は、RISからMRI装置4における撮像に関する患者の予約情報(以下、患者予約情報と呼ぶ)を受信する。検査室R1から所定の距離の範囲内にタブレット端末200が近づくと、通信インターフェース11は、当該タブレット端末200から被検体Pの問診結果を受信する。処理回路19は、判定機能195により、問診結果における患者情報と患者予約情報とを照合する。問診結果における患者情報が、患者予約情報における次の撮像(現時点において最先の検査)に一致した場合、判定機能195は、撮像ワークフローにおける進捗を、撮像前段階として判定する。
また、検査前室R2における所定の場所に一つのタブレット端末200が載置された場合、判定機能195は、撮像ワークフローにおける進捗を、撮像前段階として判定する。具体的には、検査前室R2における前室内ホルダー511においてタブレット端末200が第1技師E1により載置されると、接触センサは、前室内ホルダー511におけるタブレット端末200の載置を検知し、当該タブレット端末200の載置の検知に関する信号(以下、検知信号と呼ぶ)を、処理回路19に出力する。処理回路19は、判定機能195により、検知信号の受信を契機として、撮像ワークフローにおける進捗を、撮像前段階として判定する。
また、一つのタブレット端末200を操作する第1技師E1または被検体Pが、検査室R1への入室に関して認証された場合、判定機能195は、撮像ワークフローにおける進捗を、撮像前段階として判定する。具体的には、検査前室R2における認証センサ540において第1技師E1と被検体Pとのうち少なくとも一人が認証されると、認証センサ540は、第1技師E1と被検体Pとのうち少なくとも一人の認証に関する信号(以下、認証信号と呼ぶ)を、処理回路19に出力する。処理回路19は、判定機能195により、認証信号の受信を契機として、撮像ワークフローにおける進捗を、撮像前段階として判定する。
(2)載置タイミング
載置タイミングは、寝台107から第1距離の範囲内に一つのユーザ端末が近づいたタイミングと、検査室R1における所定の場所に一つのユーザ端末が載置されたタイミングと、一つのユーザ端末を操作する第1技師E1または被検体Pを寝台107または架台100から第2距離の範囲内において認証したタイミングと、寝台107または天板1071の移動に関する操作パネルに第1技師E1が接触したタイミングと、のうち少なくとも一つである。第1距離は、検査室R1内において、例えば、タブレット端末200と架台100とが近距離通信が可能な距離であって、例えば、架台100から数mの距離に相当する。また、第2距離は、検査室R1内において、例えば、架台100および/または寝台107に設けられた認証センサにより第1技師E1または被検体Pを認証可能な距離であって、例えば、認証センサから数十cmの距離に相当する。
具体的には、寝台107から第1距離の範囲内に一つのタブレット端末200が近づくと、通信インターフェース11は、当該タブレット端末200から被検体Pの問診結果を受信する。処理回路19は、判定機能195により、問診結果における患者情報と患者予約情報とを照合する。問診結果における患者情報が、患者予約情報における次の撮像(現時点において最先の検査)に一致した場合、判定機能195は、撮像ワークフローにける進捗を、撮像前段階として判定する。
また、検査室R1における所定の場所に一つのタブレット端末200が載置された場合、処理回路19は、判定機能195により、撮像ワークフローにおける進捗を、撮像前段階として判定する。具体的には、検査室R1における検査室内ホルダー510においてタブレット端末200が載置されると、接触センサは、検査室内ホルダー510におけるタブレット端末200の載置を検知し、検知信号を処理回路19に出力する。処理回路19は、判定機能195により、検知信号の受信を契機として、撮像ワークフローにおける進捗を、撮像前段階として判定する。
また、一つのタブレット端末200を操作する第1技師E1または被検体Pが、寝台107または架台100からの第2距離の範囲内において認証された場合、処理回路19は、判定機能195により、撮像ワークフローにおける進捗を、撮像前段階として判定する。具体的には、寝台107および/または架台100に設けられた認証センサにおいて第1技師E1と被検体Pとのうち少なくとも一人が認証されると、認証センサは、認証信号を処理回路19に出力する。判定機能195は、認証信号の受信を契機として、撮像ワークフローにおける進捗を、撮像前段階として判定する。
また、寝台107または天板1071の移動に関する操作パネルに第1技師E1が接触した場合、処理回路19は、判定機能195により、撮像ワークフローにおける進捗を、撮像前段階として判定知する。具体的には、操作パネルに第1技師E1が接触すると、操作パネルに設けられた接触センサは、操作パネルにおける第1技師E1の接触を検知し、検知信号を処理回路19に出力する。判定機能195は、検知信号の受信を契機として、撮像ワークフローにおける進捗を、撮像前段階として判定する。
(3)移動タイミング
移動タイミングは、天板1071の移動に関する操作パネルにおいて第1技師E1が天板1071の操作を入力したタイミングと、一つのユーザ端末により天板1071の移動制御が入力されたタイミングと、光学カメラからの出力に基づいて天板1071に載置された被検体Pを特定したタイミングと、のうち少なくとも一つである。
具体的には、寝台107または天板1071の移動に関する操作パネルにおいて、第1技師E1が天板1071の操作を入力した場合、処理回路19は、判定機能195により、撮像ワークフローにおける進捗を、撮像前段階として判定する。より詳細には、操作パネルにおいて第1技師E1が天板1071の操作を入力すると、操作パネルは、操作パネルにおけるユーザの入力を検知し、当該入力の検知に関する信号(以下、パネル入力検知信号と呼ぶ)を処理回路19に出力する。判定機能195は、パネル入力検知信号の受信を契機として、撮像ワークフローにおける進捗を、撮像前段階として判定する。
また、一つのタブレット端末200により天板1071の移動制御が入力されると、処理回路19は、判定機能195により、撮像ワークフローにおける進捗を、撮像前段階として判定する。具体的には、検査室R1に入室した第1技師E1により、当該第1技師E1に関するタブレット端末200を介して天板1071の移動制御が入力されると、通信インターフェース11は、天板1071の移動制御に関する制御信号を、タブレット端末200から受信する。通信インターフェース11は、受信した制御信号を、処理回路19へ出力する。判定機能195は、制御信号の受信を契機として、撮像ワークフローにおける進捗を、撮像前段階として判定する。
また、光学カメラは、天板1071に関する画像を、処理回路19へ出力する。処理回路19は、判定機能195により、光学カメラから出力された画像に基づいて、天板1071に載置された被検体Pを特定する。被検体Pの特定は、既知の画像認識技術が利用可能であるため、説明は省略する。判定機能195は、光学カメラからの出力(画像)における被検体Pの特定を契機として、撮像ワークフローにおける進捗を、撮像前段階として判定する。
(4)設定タイミング
設定タイミングは、検査室R1内において一つのユーザ端末により撮像条件が設定されたタイミングと、開口部111における撮像中心に被検体Pが移動された状態において一つのユーザ端末により撮像条件が設定されたタイミングと、撮像中心に被検体Pが移動された状態において第1技師E1が検査室R1から退室したタイミングと、のうち少なくとも一つである。なお、設定タイミングは、コイルポート1072に受信コイル117の接続端子が接続されたタイミングであってもよい。撮像中心は、具体的には、開口部111における磁場中心に相当する。
具体的には、検査室R1内においてタブレット端末200による撮像条件の入力、または開口部111における磁場中心に被検体Pが移動された状態(撮像に関して被検体Pのセッティングが完了した状態)においてタブレット端末200による撮像条件の入力に応答して、通信インターフェース11は、入力された撮像条件を受信し、受信した撮像条件を、処理回路19へ出力する。処理回路19は、判定機能195により、撮像条件の受信を契機として、撮像ワークフローにおける進捗を、撮像前段階として判定する。
また、処理回路19は、判定機能195により、磁場中心に被検体Pが移動された状態(撮像に関して被検体Pのセッティングが完了した状態)において第1技師E1が検査室R1から退室したことを契機として、撮像ワークフローにおける進捗を、撮像前段階として判定する。ユーザが検査室R1から退室したことは、例えば、ドアD1の開閉の検知、検査前室R2に設けられた光学カメラによる第1技師E1の認識、架台100からタブレット端末200までの距離の検出など、既知に技術が利用可能であるため、説明は省略する。
(5)室外誘導タイミング
室外誘導タイミングは、MRI装置4における撮像系を有する架台100の開口部111の撮像中心から、MRI装置4における寝台107の天板1071が離れたタイミングと、天板1071が検査室R1の床面に向かって下降したタイミングと、天板1071におけるコイルポート1072から受信コイル117が取り外されたタイミングと、光学カメラからの出力に基づいて天板1071から被検体Pが離れたことを特定したタイミングと、架台100または寝台107から第3距離に一つのユーザ端末が到達したタイミングと、一つのユーザ端末において撮像の終了が入力されたタイミングと、のうち少なくとも一つである。第3距離は、例えば、タブレット端末200とコンソール装置33との近距離通信が不能となる距離であって、例えば、数mを超える距離である。
具体的には、磁場中心からの天板1071の移動と床面に向かっての天板1071の下降とのうち少なく一つが寝台制御回路109により実施されると、処理回路19は、判定機能195により、撮像ワークフローにおける進捗を、撮像後段階として判定する。また、コイルポート1072と受信コイル117の接続端子との接続が解除されると、判定機能195は、撮像ワークフローにおける進捗を、撮像後段階として判定する。
また、処理回路19は、判定機能195により、光学カメラから出力された画像において被検体Pが天板1071から離れたことの特定を契機として、撮像ワークフローにおける進捗を、撮像後段階として判定する。当該画像において被検体Pが天板1071から離れたことの特定は、例えば、当該画像において天板1071と被検体Pとの間に、天板1071と被検体Pとを除く他の被写体が写っていることなどの画像認識結果に相当する。当該特定は、既知の画像認識技術が利用可能であるため、説明は省略する。
また、架台100または寝台107から第3距離に一つのタブレット端末200が到達した場合、処理回路19は、判定機能195により、撮像ワークフローにおける進捗を、撮像後段階として判定する。例えば、判定機能195は、タブレット端末200とコンソール装置33との近距離通信が途絶したことを契機として、撮像ワークフローにおける進捗を、撮像後段階として判定する。
また、処理回路19は、判定機能195により、操作権限が設定されたタブレット端末200において被検体Pに対する撮像の終了が入力されると、撮像ワークフローにおける進捗を、撮像後段階として判定する。操作権限の設定は、例えば、MRI装置4における各種操作の制限を解除することに相当する。
処理回路19は、割り当て機能197により、MRI装置4に対する操作権限を、判定機能195により判定された進捗に基づいて、複数のユーザ端末のうち一つのユーザ端末に割り当てる。具体的には、割り当て機能197は、撮像ワークフローにおける進捗が撮像前段階へ到達したという判定に応じて、MRI装置4に対する操作権限を、複数のユーザ端末のうち撮像前段階へ到達した判定に関する一つのユーザ端末に設定する。また、割り当て機能197は、前記ワークフローの進捗として前記被検体に対する撮像後のタイミングが前記判定部により判定された場合、一つのユーザ端末へ割り当てられた操作権限を解除する。すなわち、割り当て機能197は、撮像ワークフローの進捗において撮像前段階として判定されたタブレット端末200に対して操作権限を付与し、撮像ワークフローの進捗において撮像後段階として判定されたタブレット端末200に対して、付与された操作権限を解除する。
以上のように構成された本実施形態の医用画像撮像システム1により実行される操作権限の割り当て及び解除に関する処理(以下、操作権限制御処理と呼ぶ)について、図5を用いて説明する。図5は、本実施形態に係る操作権限制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
(操作権限制御処理)
(ステップS501)
第1技師E1が、第1ユーザ端末51に相当するタブレット端末200にログインする。タブレット端末200へのログインはタブレット端末200に設けられた認証センサにより実行される。例えば、ログインは、例えば、指紋認証、顔認証、音声認証、虹彩認証などにより実現される。これにより、図1に示すように、第1ユーザ端末51(タブレット端末200)と被検体Pと第1技師E1とが関連付けられる。ログインされたタブレット端末200は、第1技師E1の指示により各種操作が可能となる。
(ステップS502)
判定機能195が、撮像ワークフローの進捗を撮像前段階として判定すると(ステップS502のYes)、ステップS503の処理が実行される。判定機能195が、撮像ワークフローの進捗を撮像前段階として判定しなければ(ステップS502のNo)、本ステップが繰り返される。このとき、タブレット端末200において第1技師E1によりログアウトが入力されると、操作権限制御処理は終了する。
(ステップS503)
処理回路19は、割り当て機能197により、撮像ワークフローの進捗が撮像前段階として判定されたタブレット端末200に対して、MRI装置4に対する操作権限を割り当てる。操作権限が設定されたタブレット端末200において、MRI装置4に関する各種操作の制限が解除される。このとき、第1技師E1は、タブレット端末200を介して、MRI装置4に対して各種操作を制限なく実行することができる。
(ステップS504)
タブレット端末200またはコンソール装置33を介した第1技師E1の指示により、被検体Pに対して撮像が実行される。例えば、タブレット端末200における撮像の開始のボタンの押下に応答して、システム制御機能191は、撮像制御回路121を制御し、被検体Pに対する撮像を実施する。
(ステップS505)
判定機能195が、撮像ワークフローの進捗を、撮像後段階として判定すると(ステップS505のYes)、ステップS506の処理が実行される。判定機能195が、撮像ワークフローの進捗を、撮像後段階として判定しなければ(ステップS505のNo)、ステップS504の処理が繰り返される。
(ステップS506)
処理回路19は、割り当て機能197により、操作権限が設定されたタブレット端末200から、操作権限を解除する。これにより、タブレット端末200によるMRI装置4への操作は、制限される。
(ステップS507)
第1技師E1がタブレット端末200からログアウトすれば(ステップS507のYes)、操作権限制御処理は終了する。第1技師E1がタブレット端末200からログアウトしなければ(ステップS507のNo)、ステップS502以降の処理が繰り返される。
以上に述べた実施形態に係る医用画像撮像システム1は、医用画像撮像装置3による被検体Pの撮像に関する撮像ワークフローの進捗を判定し、医用画像撮像装置3に対する操作権限を、判定機能195により判定された進捗に基づいて、複数のユーザ端末のうち一つのユーザ端末に割り当てる。また、本医用画像撮像システム1は、撮像ワークフローの進捗として被検体Pに対する撮像後のタイミングが判定機能195により判定された場合、一つのユーザ端末へ割り当てられた操作権限を解除する。
これらのことから、実施形態に係る医用画像撮像システム1によれば、操作権限の割り当ておよび操作権限の解除の切り替えを、撮像のワークフローに準じた適切なタイミングをトリガとして自動的に行うことができる。すなわち、本医用画像撮像システム1によれば、操作権限が割り当てられたユーザ端末において制約なくMRI装置4を制御することができる。このため、本医用画像撮像システム1によれば、撮像中の患者情報の操作を特定の第1技師E1または第1ユーザ端末51に対応するタブレット端末200に限定する機能を設けることで、撮像中の患者情報(主に撮像条件)の操作に関して、撮像に関与しない技師による操作の干渉を防ぐことができる。これらのことから、本医用画像撮像システム1によれば、撮像中の患者情報等の操作が特定の技師またはタブレット端末に限定され、安全な操作を実現することができる。
(変形例)
本変形例は、実施形態における操作権限制御処理を、医用画像撮像装置3とユーザ端末群5との間に設けられた操作権限制御装置において実行することにある。すなわち、操作権限制御装置における処理回路は、図2に示す判定機能195と、割り当て機能197とを有することにある。操作権限制御装置は、例えば、操作権限制御処理を実行するサーバ装置により実現される。
図6は、本変形例に係る医用画像撮像システム2の構成の一例を示す図である。図6に示すように、医用画像撮像システム2は、医用画像撮像装置7と、操作権限制御装置9と、ユーザ端末群5とを有する。本変形例における医用画像撮像装置7は、判定機能195と、割り当て機能197とを有さない通常のモダリティに相当する。操作権限制御装置9は、通信インターフェース91と、メモリ93と、処理回路95と、を有する。処理回路95は、判定機能951と、割り当て機能953とを有する。本変形例における通信インターフェース91と、メモリ93と、処理回路95とは、操作権限制御処理に関する各種機能を有する。このため、判定機能951と、割り当て機能953と、通信インターフェース91と、メモリ93とについての説明は省略する。加えて、本変形例における操作権限制御処理における処理手順および効果も、実施形態と同様なため説明は省略する。
(第1応用例)
実施形態の第1応用例は、操作権限の解除に応じて、被検体Pの次に撮像される被検体(以下、次撮像被検体と呼ぶ)に関するユーザ端末に、医用画像撮像装置3の操作権限を自動的に設定することにある。例えば、処理回路19は、割り当て機能197により、操作権限が設定された一つのユーザ端末からの操作権限の解除に応じて、次撮像被検体に関する一つユーザ端末(以下、次ユーザ端末と呼ぶ)に、操作権限を設定する。
以下、説明を具体的にするために、次ユーザ端末は、第2技師E2と関連する第2ユーザ端末53として説明する。また、操作権限が割り当てられた第1ユーザ端末51に対応するタブレット端末200に関して、撮像ワークフローの進捗が撮像後段階として判定されるまでの間に、第2ユーザ端末53に対して撮像ワークフローの進捗が撮像前段階として判定された場合について説明する。これらの場合、割り当て機能197は、タブレット端末200(第1ユーザ端末51)から操作権限が解除されたことに応答して、第2ユーザ端末53に対して操作権限を割り当てる。これにより、第2技師は、MRI装置4に対して各種操作が可能となる。
本応用例に係る医用画像撮像システム1によれば、一つのユーザ端末からの操作権限の解除に応じて、被検体Pの次に撮像される被検体に関する一つユーザ端末に、操作権限を割り当てる。これにより、本応用例に係る医用画像撮像システム1によれば、操作権限の解除に伴って操作権限が割り当てられるため、医用画像撮像に関する検査のスループットを向上させることができる。
(第2応用例)
本応用例は、複数のユーザ端末により次撮像被検体に関する複数の撮像条件が入力された場合、当該複数の撮像条件を記憶し、次ユーザ端末に操作権限が設定された場合、次ユーザ端末からの指示に基づいて、複数の撮像条件のうち選択された撮像条件を、次撮像被検体に関する撮像条件として設定することにある。以下、本応用例における次ユーザ端末は、第3ユーザ端末55として説明する。
メモリ13は、複数のユーザ端末により、被検体Pの次に撮像される被検体に関する複数の撮像条件が入力されると、当該複数の撮像条件を次撮像被検体の患者情報と関連付けて記憶する。すなわち、メモリ13は、複数のユーザ端末により同一被検体に関する撮像条件が入力された場合、撮像条件の上書きを行うことなく、複数の撮像条件を記憶する。
処理回路19は、割り当て機能197により、第3ユーザ端末55において撮像ワークフローの進捗が撮像前段階として判定された場合、第3ユーザ端末55に操作権限を割り当てる。割り当て機能197は、第3技師E3による第3ユーザ端末55からの指示に基づいて、複数の撮像条件のうち選択された撮像条件を、次撮像被検体に関する撮像条件として割り当てる。
本応用例に係る医用画像撮像システム1によれば、複数のユーザ端末により、被検体Pの次に撮像される被検体に関する複数の撮像条件が入力された場合、複数の撮像条件を記憶し、被検体Pの次に撮像される被検体に関する一つユーザ端末に操作権限が割り当てられた場合、被検体Pの次に撮像される被検体に関する一つユーザ端末からの指示に基づいて、複数の撮像条件のうちユーザにより選択された撮像条件を、被検体Pの次に撮像される被検体に関する撮像条件として割り当てる。
これにより、本応用例に係る医用画像撮像システム1によれば、次撮像被検体に関する複数の撮像条件が上書きされることなく一時的にメモリ13に記憶されるため、次撮像被検体に関するユーザは、複数の撮像条件から最適な撮像条件を選択して設定することができる。このため、本応用例に係る医用画像撮像システム1によれば、次撮像被検体に関する撮像のスループットを向上させることができる。
(第3応用例)
本応用例は、所定の条件により、割り当て機能197により割り当てられた操作権限を、自動的に解除することにある。すなわち、所定の条件が満たされた場合、コンソール装置33は、操作権限が割り当てられたタブレット端末200から、操作権限を回収する。以下、説明を具体的にするために、操作権限が割り当てられたタブレット端末200は、第1ユーザ端末51であるものとして説明する。
所定の条件は、例えば、第1ユーザ端末51において所定の時間に亘って操作が入力されないこと(以下、操作未入力状態と呼ぶ)、第1ユーザ端末51を第1技師E1が操作している場合においてコンソール装置33から操作権限を解除するリクエスト(以下、権限解除リクエストと呼ぶ)を第1ユーザ端末51に送信し、第1ユーザ端末51において操作権限の解除が第1技師E1により承認されたこと(以下、権限解除承認と呼ぶ)の受信などである。
操作未入力状態は、例えば、第1ユーザ端末51とMRI装置4との通信が、所定の時間に亘って途絶した状態に対応する。所定の時間は、数分、例えば1分などである。権限解除リクエストは、例えば、MRI装置4などの医用画像撮像装置3におけるシステムエラー、被検体Pによるペイシェントコール、緊急性を要する外来などの緊急事象に応じて生成される。
通信インターフェース11は、操作権限が設定された一つのユーザ端末において、所定の時間に亘って操作が入力され、かつ医用画像撮像装置3において操作権限の解除に関する事象が発生した場合、操作権限が設定された一つのユーザ端末に操作権限の解除のリクエストを送信する。このとき、第1ユーザ端末51は、権限解除リクエストを表示する。第1ユーザ端末51において、第1技師E1により、権限解除承認が入力されると、第1ユーザ端末51は、権限解除承認に関する信号(以下、承認信号と呼ぶ)を、コンソール装置33へ送信する。通信インターフェース11は、承認信号を処理回路19に出力する。
処理回路19は、割り当て機能197により、操作権限が設定された一つのユーザ端末(第1ユーザ端末51)において、所定の時間に亘って操作が入力されない場合、当該操作権限を、操作権限が割り当てられた第1ユーザ端末51から解除する。割り当て機能197は、権限解除リクエストに対する承認の受信、すなわち第1ユーザ端末51からの承認信号の受信に応答して、操作権限を、第1ユーザ端末51から解除する。
本応用例に係る医用画像撮像システム1によれば、操作権限が割り当てられた一つのユーザ端末において、所定の時間に亘って操作が入力されない場合、操作権限を、一つのユーザ端末から解除する。これにより、本医用画像撮像システム1によれば、操作権限が設定されたユーザ端末と医用画像撮像装置3とにおいて所定の時間に亘る通信途絶が発生した場合、操作権限が割り当てられたユーザ端末から当該操作権限を解除することができる。このため、本医用画像撮像システム1によれば、操作権限が割り当てられたユーザ端末が孤立することを防止することができる。
また、本応用例に係る本医用画像撮像システム1によれば、操作権限が割り当てられた一つのユーザ端末において、所定の時間に亘って操作が入力され、かつ医用画像撮像装置3において操作権限の解除に関する事象が発生した場合、操作権限が割り当てられた一つのユーザ端末に操作権限の解除のリクエストを送信し、当該リクエストに対する承認の受信に応答して、操作権限を、一つのユーザ端末から解除する。これにより、本医用画像撮像システム1によれば、および緊急事象が発生した場合、操作権限が割り当てられたユーザ端末から当該操作権限を解除することができるため、例えば、コンソール装置33において緊急事象に対応することができる。
これらにより、本応用例に係る医用画像撮像システム1によれば、医用画像撮像装置3に関する操作性および安全性を向上させることができる。
実施形態などにおける技術的思想を操作権限制御方法で実現する場合、操作権限制御方法は、医用画像撮像装置3による被検体Pの撮像に関するワークフローの進捗を判定し、医用画像撮像装置3に対する操作権限を、前記判定された進捗に基づいて、複数のユーザ端末のうち一つのユーザ端末に割り当て、ワークフローの進捗として前記被検体に対する撮像後のタイミングが判定された場合、当該一つのユーザ端末へ割り当てられた操作権限を解除する。操作権限制御方法による操作権限制御処理の手順および効果は、実施形態などと同様なため、説明は省略する。
実施形態などにおける技術的思想を操作権限制御プログラムで実現する場合、操作権限制御プログラムは、コンピュータに、医用画像撮像装置3による被検体Pの撮像に関するワークフローの進捗を判定し、医用画像撮像装置3に対する操作権限を、前記判定された進捗に基づいて、複数のユーザ端末のうち一つのユーザ端末に割り当てる。操作権限制御プログラムにおける操作権限制御処理の手順および効果は、実施形態などと同様なため、説明は省略する。
以上説明した少なくとも1つの実施形態等によれば、複数のユーザによるモダリティの操作の安全性を向上させることができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 医用画像撮像システム
2 医用画像撮像システム
3 医用画像撮像装置
4 MRI装置
5 ユーザ端末群
7 医用画像撮像装置
9 操作権限制御装置
11 通信インターフェース
13 メモリ
15 入力インターフェース
17 ディスプレイ
19 処理回路
31 撮像部
33 コンソール装置
51 第1ユーザ端末
53 第2ユーザ端末
55 第3ユーザ端末
91 通信インターフェース
93 メモリ
95 処理回路
100 架台(ガントリ)
101 静磁場磁石
103 傾斜磁場コイル
105 傾斜磁場電源
107 寝台
109 寝台制御回路
111 開口部(ボア)
113 送信回路
115 送信コイル
117 受信コイル
119 受信回路
121 撮像制御回路
191 システム制御機能
193 再構成機能
195 判定機能
197 割り当て機能
200 タブレット端末
510 載置台(検査室内ホルダー)
511 載置台(前室内ホルダー)
540 認証センサ
951 判定機能
953 割り当て機能
1071 天板
1072 コイルポート

Claims (17)

  1. 医用画像撮像装置による被検体の撮像に関するワークフローの進捗を判定する判定部と、
    前記医用画像撮像装置に対する操作権限を、前記判定部により判定された進捗に基づいて、複数のユーザ端末のうち一つのユーザ端末に割り当てる割り当て部と、
    を備える医用画像撮像システム。
  2. 前記ワークフローの進捗として前記被検体に対する撮像後のタイミングが前記判定部により判定された場合、前記割り当て部は、前記一つのユーザ端末へ割り当てられた前記操作権限を解除する、
    請求項1に記載の医用画像撮像システム。
  3. 前記操作権限の割り当てに関する前記進捗は、前記医用画像撮像装置が設置された検査室へ前記被検体を誘導する室内誘導タイミングと、前記医用画像撮像装置における寝台の天板に前記被検体を載置する載置タイミングと、前記医用画像撮像装置における撮像系を有する架台の開口部に前記天板を移動させる移動タイミングと、前記検査室内において前記撮像に関する撮像条件を設定する設定タイミングと、のうち少なくとも一つである、
    請求項1または2に記載の医用画像撮像システム。
  4. 前記室内誘導タイミングは、前記検査室から所定の距離の範囲内に前記一つのユーザ端末が近づいたタイミングと、前記検査室の前における所定の場所に前記一つのユーザ端末が載置されたタイミングと、前記一つのユーザ端末を操作するユーザまたは前記被検体を前記検査室への入室に関して認証したタイミングと、のうち少なくとも一つである、
    請求項3に記載の医用画像撮像システム。
  5. 前記載置タイミングは、前記寝台から第1距離の範囲内に前記一つのユーザ端末が近づいたタイミングと、前記検査室における所定の場所に前記一つのユーザ端末が載置されたタイミングと、前記一つのユーザ端末を操作するユーザまたは前記被検体を前記寝台または前記架台から第2距離の範囲内において認証したタイミングと、前記寝台または前記天板の移動に関する操作パネルに前記ユーザが接触したタイミングと、のうち少なくとも一つである、
    請求項3または4に記載の医用画像撮像システム。
  6. 前記移動タイミングは、前記天板の移動に関する操作パネルにおいてユーザが前記天板の操作を入力したタイミングと、前記一つのユーザ端末により前記天板の移動制御が入力されたタイミングと、光学カメラからの出力に基づいて前記天板に載置された前記被検体を特定したタイミングと、のうち少なくとも一つである、
    請求項3乃至5のいずれか一項に記載の医用画像撮像システム。
  7. 前記設定タイミングは、前記検査室内において前記一つのユーザ端末により前記撮像条件が設定されたタイミングと、前記開口部における撮像中心に前記被検体が移動された状態において前記一つのユーザ端末により前記撮像条件が設定されたタイミングと、前記撮像中心に前記被検体が移動された状態においてユーザが前記検査室から退室したタイミングと、のうち少なくとも一つである、
    請求項3乃至6のいずれか一項に記載の医用画像撮像システム。
  8. 前記ワークフローの進捗として前記被検体に対する撮像後のタイミングは、前記医用画像撮像装置が設置された検査室から前記検査室の外へ前記被検体を誘導する室外誘導タイミングである、
    請求項2乃至7のいずれか一項に記載の医用画像撮像システム。
  9. 前記室外誘導タイミングは、前記医用画像撮像装置における撮像系を有する架台の開口部の撮像中心から、前記医用画像撮像装置における寝台の天板が離れたタイミングと、前記天板が前記検査室の床面に向かって下降したタイミングと、前記医用画像撮像装置が磁気共鳴イメージング装置である場合、前記天板におけるコイルポートから受信コイルが取り外されたタイミングと、光学カメラからの出力に基づいて前記天板から前記被検体が離れたことを特定したタイミングと、前記架台または前記寝台から第3距離に前記一つのユーザ端末が到達したタイミングと、前記一つのユーザ端末において前記撮像の終了が入力されたタイミングと、のうち少なくとも一つである、
    請求項8に記載の医用画像撮像システム。
  10. 前記割り当て部は、前記一つのユーザ端末からの前記操作権限の解除に応じて、前記被検体の次に撮像される被検体に関する一つユーザ端末に、前記操作権限を割り当てる、
    請求項2乃至9のいずれか一項に記載の医用画像撮像システム。
  11. 前記複数のユーザ端末により、前記被検体の次に撮像される被検体に関する複数の撮像条件が入力された場合、前記複数の撮像条件を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記割り当て部は、前記被検体の次に撮像される被検体に関する一つユーザ端末に前記操作権限が割り当てられた場合、前記被検体の次に撮像される被検体に関する一つユーザ端末からの指示に基づいて、前記複数の撮像条件のうちユーザにより選択された撮像条件を、前記被検体の次に撮像される被検体に関する撮像条件として割り当てる、
    請求項1乃至10のいずれか一項に記載の医用画像撮像システム。
  12. 前記割り当て部は、前記操作権限が割り当てられた前記一つのユーザ端末において、所定の時間に亘って操作が入力されない場合、前記操作権限を、前記一つのユーザ端末から解除する、
    請求項1乃至11のいずれか一項に記載の医用画像撮像システム。
  13. 前記操作権限が割り当てられた前記一つのユーザ端末において、所定の時間に亘って操作が入力され、かつ前記医用画像撮像装置において前記操作権限の解除に関する事象が発生した場合、前記操作権限が割り当てられた前記一つのユーザ端末に前記操作権限の解除のリクエストを送信する通信部をさらに備え、
    前記割り当て部は、前記リクエストに対する承認の受信に応答して、前記操作権限を、前記一つのユーザ端末から解除する、
    請求項1乃至12のいずれか一項に記載の医用画像撮像システム。
  14. 前記操作権限に関する操作は、前記医用画像撮像装置により撮像中の前記被検体に関する患者情報の操作と、前記医用画像撮像装置により撮像される前記被検体に関する患者情報の操作と、前記医用画像撮像装置による撮像の開始・中断・停止に関する操作と、前記医用画像撮像装置における寝台の制御に関する操作と、のうち少なくとも一つである、
    請求項1乃至13のいずれか一項に記載の医用画像撮像システム。
  15. 前記患者情報は撮像条件を含む、請求項14に記載の医用画像撮像システム。
  16. 医用画像撮像装置による被検体の撮像に関するワークフローの進捗を判定し、
    前記医用画像撮像装置に対する操作権限を、前記判定された進捗に基づいて、複数のユーザ端末のうち一つのユーザ端末に割り当て、
    前記ワークフローの進捗として前記被検体に対する撮像後のタイミングが判定された場合、前記一つのユーザ端末へ割り当てられた前記操作権限を解除する、
    ことを備える操作権限制御方法。
  17. コンピュータに、
    医用画像撮像装置による被検体の撮像に関するワークフローの進捗を判定し、
    前記医用画像撮像装置に対する操作権限を、前記判定された進捗に基づいて、複数のユーザ端末のうち一つのユーザ端末に割り当てる、
    ことを実現させる操作権限制御プログラム。
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