JP2023067211A - 収納家具 - Google Patents

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政志 山路
Masashi Yamaji
有花子 渡邉
Yukako Watanabe
祥悟 岡崎
Shogo Okazaki
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Abstract

【課題】扉に投函口を設けたロッカーにおいて、セキリュティ性を高めつつ薄物投函物の投入が容易な構造を開示する。【解決手段】扉2のうち回動支点に寄った端部に、上下長手の投函口45が開口した枠体44を配置して、枠体44に、投函口45を塞ぐ内開き式のカバー46を装着している。カバー46の前端の側方に、投函口45と一体に連続した投入スリット56が形成されている。薄物投函物61は、カバー46を回動させることなく投入スリット56から第3収納部40に投入できる。カバー46によってセキリュティ性を高めつつ、腰が弱い薄物投函物61も容易に投入できる。【選択図】図9

Description

本願発明は、ロッカーのような箱型の収納家具に関するものである。
収納家具の一例としてロッカーがあり、ロッカーは様々な形態で様々な用途に使用されている。例えば、大きさについて見ると、コインロッカーに代表されるように、高さと間口が数十センチの単位収納部が上下左右に多連に配置されたものや、コート類も収納できる180センチの程度の高さの単位収納部が左右に複数連接されたものなどがある。
施錠方式について見ると、キーによって解施錠される機械錠を備えたものや、使用者が任意に解錠番号を設定できるダイアル錠を設けたもの、カードのタッチやテンキーのプッシュ操作で解錠する電子錠を設けたものなどがある。機械錠と電子錠とを組み合わせることも広く行われている。
さて、近年、オフィスにおいてワーキングスタイルが大きく変化しており、デスクはあるものの個々のワーカーは自席を持たないフリーアドレス方式(ノンテリトリアル方式)が広く普及している。特定の曜日又は必要なときだけ出勤する勤務方式も広く普及しているが、この場合は、オフィスでは、基本的にフリーアドレス方式になっていることが多い。
フリーアドレス方式のワーキングスタイルでも、勤務時間中に私物を保管したり、個人が管理している支給物を退勤後に保管しておいたりする必要があるため、フリーアドレス方式のワーキングスタイルを取るオフィスでは、殆ど例外なく個人用のロッカーを設置している。
もとより、フリーアドレス方式でなくてもロッカーはオフィスの必需品に近い什器として使用されているが、フリーアドレス方式のオフィスで使用されるロッカーの特徴として、高さ及び間口が数十センチの大きさの単位収納部が上下左右に並んだ多連式になっている点と、ノートパソコンや資料などの秘密性が高い物品を収納するため、セキュリティ機能を高めている点とが挙げられる。
特定の単位収納部は特定人に割り当てられているので、扉の開閉は基本的には特定の人しかできないが、非出勤日に個人宛の郵便物を投入したり、連絡書を各人の単位収納部に投入したりすることが必要である。使用者が出勤していても、扉を閉じたままで封筒類やメール便などの物品を格納したいという要望もある。
そこで、扉に投函口を設けて、施錠状態で封筒類や書類を内部に投入できるようにすることが行われており、その例として、特許文献1には、扉の上部に左右長手の投函口を設けることが開示され、特許文献2には、扉に、A4サイズ程度の封筒を投入できる縦長のメイン投函口と、葉書や写真のような小さい紙片を投入できる縦長のサブ投函口とを設けることが開示されている。
特開2020-081731号公報 特開2006-271718号公報
さて、特許文献1,2において投函口は単なる開口になっているため、封筒や書類の縁が見えていると、人が摘み出すことが可能でセキュリティ性に劣るという問題がある。また、特許文献2は、封筒のような厚物投函物と葉書のような紙片との投函口を分けているため、葉書のような紙片の抜き取りを抑制できる利点があるが、例えばA4版の書類やクリアファイルは大型のメイン投函口に投入せねばならないため、セキュリティ性が必ずしも高くないという問題がある。
本願発明はこのような現状を背景に成されたものであり、使い勝手に優れた収納家具を開示せんとするものである。
本願発明は様々な構成を含んでおり、その典型を各請求項で特定している。請求項1の発明は上位概念を成すもので、
「前向きに開口した収納部を有する収納庫本体と、前記収納庫本体の開口部を覆う扉と、を備え、
前記扉又は前記収納庫本体には、前記扉が閉められた状態で物品を前記収納部に投入できる投函口が形成され、
前記投函口には、物品の投入は許容しつつ当該投函口を塞ぐカバーが、回動可能に配置され、
前記扉又は前記収納庫本体に、前記カバーを回動されることなく薄物投函物を前記収納部に投入可能な投入スリットが形成されている」
という構成である。
請求項2の発明は、請求項1において、
「前記カバーは、ばね手段に抗して前記収納部に向けて回動する内開き方式であり、
前記カバーの幅は、前記投函口の幅よりも小さく、
前記カバーと前記投函口の長手一側縁との間の隙間が前記投入スリットとして機能する」
という構成になっている。
請求項3の発明は、請求項2において、
「前記カバーは、前後に開口した長方形の枠体に回動自在に装着されており、
前記カバーの自由端と前記枠体の長手一側縁との間に前記隙間が形成されている」
という構成になっている。
請求項4の発明は、請求項1において、
「前記カバーに、前記投入スリットが形成されている」
という構成になっている。
請求項5の発明は、請求項1~4のうちのいずれかにおいて、
「前記カバーは、その長手方向に並んだ複数の単位部材で構成されており、
前記各単位部材は個別に回動するように設定されている」
という構成になっている。
請求項6の発明は、請求項1~5のうちのいずれかにおいて、
「前記扉は、左側縁又は右側縁を中心にして水平回動するように前記収納庫本体に取り付けられており、
前記投函口及び投入スリットは、正面視において前記扉の一辺の近傍部位において当該一辺と平行に長く形成されている」
という構成になっている。
請求項7の発明は、請求項6において、
「前記投函口及び投入スリットは、前記扉のうち回動中心に近接した一辺の近傍部分において回動中心と平行な長い姿勢に設けられている」
という構成になっている。
請求項8の発明は、請求項1~7のうちのいずれかにおいて、
「前記投函口及び投入スリットは、左右方向の寸法よりも上下方向の寸法が大きい縦長に形成されている」
という構成になっている。
請求項9の発明は、請求項1~8のうちのいずれかにおいて、
「1つの収納庫本体に複数の収納部が上下方向若しくは左右方向に、又は上下左右の両方向に設けられ、
各収納部には、それぞれ前記扉が設けられている」
という構成になっている。
本願発明では、投函口にカバーが配置されているため、投函口から投入した物品を抜き出そうとするとカバーを開けなければならないため、使用者以外の人が物品を抜き取ることに抑止効果が働く。また、投函口がカバーで塞がれていて物品が見えないと、そもそも、権限のない人に物品を抜き取ろうという気持ちを起こさせにくくなる。従って、投函口がオープンになっている従来技術に比べて、セキュリティ性が高い。
他方、薄物投函物については、投入スリットが投函口と一体に形成されている場合は、上記と同様の理由で抜き取りを抑止できるし、投入スリットが投函口とは分離している場合は、投入スリットに指を挿入することはできないため、薄物投函物を摘み出すことが不可能である。従って、薄物投函物の抜き取りに対するセキュリティ性も優れている。
さて、投函口しか存在せずにこれがカバーで塞がれていると、薄物投函物を投入するに当たっては、カバーが外開き方式の場合は、片手でカバーを開いて薄物投函物を投入せねばならないため収納が面倒である。他方、カバーが内開き方式の場合は、薄物投函物でカバーを押してもカバーは回動せずに薄物が曲がり変形してしまう現象が発生しやすいため、一方の手でカバーを押して半開き状態を保持しつつ他方の手で薄物投函物を挿入するという行為が必要になり、これまた収納が面倒である。これに対して本願発明では、投入スリットはカバーで塞がれていないため、腰が弱い薄物投函物であっても手間を掛けることなく至極簡単に投入できる。
請求項2のようにカバーを内開きに構成すると、書類が相当量封入された封筒やメール便、或いは雑誌のようにある程度の厚さがある厚物投函物については、厚物投函物自体でカバーを押し回動させて投入できる。従って、一々手でカバーを開く手間は不要で、厚物投函物の投入を至極簡単に行える。
また、カバーが内開き方式であると、物品をいったん投入したら、人が指先を投函口に差し入れて物品を摘もうとしてもカバーが邪魔になって、摘み難い。また、仮に物品の縁を摘んで引き出そうとしても、カバーは外側に開かないため、抜き取ることは困難である。従って、セキュリティ性を向上できる。
更に、請求項2の発明は、いわば投函口の一部を薄物投函物用の投入スリットに兼用するものであるため、構造が簡単になる。また、投入スリットの分だけ投函口の幅を広げることができるため、投函口に投入できる厚物投函物の最大厚さを大きくすることも可能である。
請求項3の構成では、カバーと枠体とを予めユニット化できるため、組み立てが簡単で品質も安定化できる利点がある。
請求項4の発明でも、投函口の一部が投入スリットに兼用されるため、構造を簡単化できる。また、投函口の全体をカバーで塞ぐことができるため、カバーによる塞ぎ効果も高くなる。
請求項5の構成を採用すると、全ての単位部材を回動させないと物品を抜き出しできないため、セキュリティ性は格段に高くなる。
投函口及び投入スリットは、例えば扉の左右中間部に縦長姿勢で形成するといったことも可能であるはあるが、請求項6のように扉の一辺に近接して形成すると、収納部を有効利用できる。
すなわち、投函口及び投入スリットが縦長の場合は、扉の右又は左の縦長側縁部に設けることにより、収納庫本体の内部のうち左又は右の側部を投函物収納部としてまとめることができる一方、投函口及び投入スリットが横長の場合は、扉の上端縁に沿って形成することにより、扉の裏側の空間を投函物収納部として利用できるため、いずれにおいても、収納庫本体の内部を他の物品のために広く開けておくことができ、収納庫本体の内部の収納部を有効利用できる。
収納家具には施錠装置を設けることが普通であるが、その場合は、錠を扉の裏面のうち自由端部に配置して、デッドボルトを収納庫本体に係脱させることが多い。また、水平回動式の扉では、自由端の箇所に閉じ状態を保持するラッチ爪を設けることが多い。そして、請求項7のように、投函口及び投入スリットを上下長手の縦型に形成して扉のうち回動中心に近い部位に設けると、投函口及び投入スリットが錠やラッチの機能と干渉しないため、施錠機能やラッチ機能を損なうことなく投函機能を併有できる。
請求項8のように、投函口及び投入スリットを上下細長い形態に形成すると、厚物投函物も薄物投函物も立てた姿勢のままで収納庫本体の内部に押し入れることができるため、押し込み途中でつかえる現象を発生させることなく、投函物の投入をスムースに行える。また、物品は曲がらないため、封筒等に収容された物品の保護機能にも優れている(CD類やカード類が封入されていても安心である。)。
本願発明は、1つの収納部のみを備えた構成も含んでいるが、請求項9のような多連式のものに適用すると、収納庫本体は多数の単位収納部で共用されるため、全体としてコストを抑制できる。また、フロアーに島状に配置したり壁際に配置したりと自由にレイアウトできる。従って、フリーアドレス方式のオフィスに好適である。
(A)は実施形態に係るロッカーの外観斜視図、(B)は部分的な正面図、(C)は別例の部分的な平断面図である。 全体の構成部材を示す分離斜視図である。 (A)は部分的な分離斜視図、(B)は(A)のB-B視方向から見た断面図である。 扉を裏側から見た斜視図である。 扉を外した状態での部分的な斜視図である。 (A)は一部の扉を省略した部分正面図、(B)は第2サイド仕切り具の斜視図である。 (A)は第1サイド収納部の箇所の分離斜視図、(B)は受け部材の箇所の斜視図、(C)は(A)のC-C視断面図、(D)は(C)と同じ箇所の別例図である。 (A)は扉の部分的な裏面図、(B)は(A)のB-B視断面図、(C)は(A)のC-C視断面図、(D)はカバーを観音開き方式にした別例の要部平断面図、(E)は扉の上部に投函口を設けた別例の縦断側面図である。 (A)は左部分の平面図、(B)は図8(A)のIXB-IXB 視断面図、(C)(D)は枠体の別例を示す平断面図である。
次に、本願発明を多連式ロッカーに適用した実施形態を図面に基づいて説明する。以下では、方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、前後方向は奥行き方向であり、左右方向は間口方向である。
(1).ロッカーの基本構造
先ず、主として図1~4を参照してロッカーの基本構造を説明する。本実施形態のロッカーはスチール製であり、図1,2に示すように、前向きに開口した収納庫本体1と、その前面に配置された5段2列の10個の扉2とを有している。従って、本実施形態のロッカーは10個の単位収納部で構成されている。
図2に示すように、収納庫本体1は、左右の側板3と天板4、底板5、背板6とで外形が構成されており、内部をセンター仕切り板7で左右に仕切り、センター仕切り板7の左右両側の空間に4枚の棚板8を配置している。なお、底板5は最下段の棚板とみることもできる。側板3とセンター仕切り板7と底板5は、左右長手の2本のベースフレーム9に連結されている。
図2に示すように、天板4の左右側縁と後縁には下向きの段落ち部4aを形成しており、この段落ち部4aに、側板3及び背板6の上端に形成した上片3a,6aを重ねてスポット溶接している。また、左右側板3の後端に内向きの後ろ片3bを形成しており、この後ろ片3bを背板6の後面に重ねてスポット溶接している。センター仕切り板7の後端は、背板6に設けたブラケット部10に嵌合させている。
左右側板3の下端には内向きの下片3cが形成されており、下片3cがベースフレーム9にスポット溶接されている。底板5は、側板3の下片3cに嵌合していると共に、ベースフレーム9にも嵌合している。センター仕切り板7の下端も、ベースフレーム9に嵌合している。図示は省略するが、センター仕切り板7の上端は、天板4の下面に溶接されたブラケット片に嵌合している。
図3に示すように、棚板8は、下向きの前框片8aと左右の下向き側片8bと下向き後ろ片(図示せず)を備えており、左右の側縁が、側板3の内面及びセンター仕切り板7の側面に溶接された前後2つの受け金具11で支持されている。
受け金具11は、その上部と側板3又はセンター仕切り板7との間に若干の隙間が空くようにクランク状に形成されており、下半部が側板3又はセンター仕切り板7に溶接されている一方、上端には内向き支持片11aを形成している。そして、受け金具11と側板3又はセンター仕切り板7との間に形成された隙間に棚板8の側片8bを上から差し込んで、受け金具11に形成された角形の係合穴12に、棚板8の側片8bに膨出形成したダボ8cを係合させることにより、棚板8を上向き抜け不能で前後ずれ不能に保持している。
扉2は、その右側縁を支点にして水平回動する。そこで、図2,3に示すように、天板4の前框4cと各棚板8における前框片8aの右端部とに、扉2を水平回動自在に保持するヒンジ13を取り付けている。
側板3の前端には、平断面コ字の前枠部14が曲げ形成されている一方、センター仕切り板7の前端にも中空角形の前枠部15が形成されており、扉2は、閉じた状態で自由端が前枠部14,15に前から重なっている。
図4に示すように、扉2の四周には、アッパ、サイド、ロアの折り返し片2a,2b,2cが形成されており、アッパ折り返し片2aの右端部がヒンジ13にピン(図示せず)で連結されている。また、扉2のうち自由端寄りの部位でかつ上下中途高さ部位に、ロックユニット16が固定されている。ロックユニット16の前面は扉2の前に露出しており、露出した前面に、例えば図1に示すように、テンキー(プッシュボタン)17と鍵穴18とつまみ19とを設けている。テンキー17の錠に代えて、ダイアル錠を設けてもよい。
図4に戻って説明すると、ロックユニット16には、テンキー17の操作によって解錠される電子錠と、キーの操作で解施錠される機械錠とが内蔵されており、電子錠のデッドボルト20は水平動自在に配置されて、機械錠のデッドボルト21は回動自在に配置されている。そこで、左側板3の前枠部14とセンター仕切り板7の前枠部15とに、電子錠のデッドボルト20が嵌脱する切欠き係合部22と、機械錠のデッドボルト21が嵌脱するロック穴23とを形成している。なお、ダイアル錠を設ける場合は、キーを使用する機械錠は不要である。
更に、図4に一部を示すように、ロックユニット16には水平回動式のラッチ爪24が装着されている一方、図7(B)に明示するように、前枠部14とセンター仕切り板7の前枠部15とには、樹脂製の受け部材25が固定されており、受け部材25に、ラッチ爪24がその回動によって係脱する係合部25aを形成している。なお、図5では受け部材25は簡略表示しており、図2,3には受け部材25は表示していない。
扉2の裏面のうち自由端寄りの部位に、小物を入れる左右長手の第1トレー26と、水筒やペットボトルを収納できる第2トレー27とを配置している。これらトレー26,27は常備しておいてもよいし、いずれか一方又は両方をオプション品としておいてもよい。
(2).第1,2収納部
収納庫本体1の各単位収納部に物品を収納できるが、本実施形態では、例えば図5に示すように、単位収納部のうち左側の部位に、ブックエンド状で前後長手の1枚の仕切り板29aを有する第1仕切り具29を配置して、仕切り板29aと右左側板3又はセンター仕切り板7との間の部位を、大きな容量の第1収納部30から区画されていてノートパソコン31やタブレット端末などの電子機器を収納できる第2収納部32となしている。
図7(A)に明示するように、第1仕切り具29は、棚板8(底板5も含む。以下、同じ。)に重なる水平板29bとその下方に突出した前後2枚ずつの位置決め突起33,34を備えている。他方、棚板8には、位置決め突起33,34が嵌合する位置決め穴35,36を2対ずつ形成している。従って、第1仕切り具29は左右の2か所の位置に付け替え可能であり、これにより、第2収納部32の左右幅を2段階に広狭変更できる。
この場合、後ろに位置した位置決め突起34及び位置決め穴36は同じ前後長さであるが、前に位置した位置決め突起33及び位置決め穴35のうち左に位置したものは、後ろの位置決め突起34及び位置決め穴36よりも前後長さは短くて、前に位置した位置決め突起33及び位置決め穴35のうち右に位置したものは、後ろの位置決め突起34及び位置決め穴36よりも前後長さは長くなっている。このため、第1仕切り具29は、側板3との間に空間が空いた状態でしか棚板8に取り付けることができない。従って、第1仕切り具29の取り付け間違いを防止できる。
図5に示すように、側板3及びセンター仕切り板7の前端部に、チャンネル状で縦型の配線ダクト37を装着して、この配線ダクト37の上部にコンセント38を取り付けている。従って、ノートパソコン31等の電子機器の充電を行える。本実施形態のコンセント38は2口タイプであるが、1口又は3口以上であってもよい。配線ダクト37には、コンセント38に加えて充電用USBポートを設けることも可能である。配線ダクト37は、側板3及びセンター仕切り板7に溶接で固定したブラケット(図示せず)に、図3(B)と同様の方法で取り付けることができる。
コンセント38は、図5に一点鎖線で示すように、棚板8の前部でかつ左寄り部位に配置したり、単位収納部の上内面に配置したりすることも可能である(背板6に設けてもよい。)。
実施形態のように、配線ダクト37及びコンセント38を第2収納部32の箇所に設けると、ノートパソコン31等の電子機器のコードを第2収納部32の外側にはみ出させることなくプラグをコンセント38に接続できるため、コードの綺麗に纏めることができて使い勝手がよい利点がある。
図7(A)に表示した第1仕切り具29は金属板製を想定しており、位置決め突起33,34は切り起こしによって形成しているが、第1仕切り具29を合成樹脂製とすることも可能であり、この場合は、切り起こしによる穴は現れない。なお、位置決め突起33,34を爪状に形成して、簡単には外れないように構成することも可能である。第1仕切り具29の前角部はカットされている。このため、ノートパソコン31等の物品の出し入れを容易に行える。
(3).第3収納部
単位収納部の右側部は、ブックエンド状の第2仕切り具39によって第1収納部30から区画された第3収納部40になっている。第2仕切り具39は、鉛直姿勢で前後長手の仕切り板39aと、棚板8に重なった水平板(底板)39bとを有してL形に形成されている。第2仕切り具39は合成樹脂製であるが、金属板製とすることも可能である。
第2仕切り具39において、水平板39bから前後一対ずつの位置決め突起42を設けている一方、棚板8には、位置決め突起42が嵌まる位置決め穴43を設けている。第2仕切り具39において、水平板39bの前端は仕切り板39aの前端よりも後ろに位置しているが、水平板39bと仕切り板39aの前端とを揃えてもよい。この点は、第1仕切り具29も同様である。
図4や図8(A)に示すように、扉2のうち回動支点に寄った部位の裏面には、上下長手の枠体44を装着している。枠体44は合成樹脂製であり、上下に長い投函口45が形成されて、この投函口45を塞ぐ内開き方式の複数段(4段)のカバー46を装着している。投函口45は扉2にも開口している。投函口45は枠体44において左側に寄せられており、従って、枠体44のうち投函口45よりも右側の部位には幅広になっている。カバー46の段数は任意に設定できる。
枠体44には、その外周と投函口45とを囲うように周リブ47が形成されており、投函口45の右側には、2条の周リブ47を繋ぐ横リブ48が形成されている。なお、リブ47,48は補強のためのものであるので、無くてもよい。枠体44の右端を扉2の右折り返し片2bに当てたことにより、投函口45が枠体44のうち左側に寄っているが、枠体44は、左右中央部に投函口45が開口した形態と成すことも可能である。
枠体44の固定手段としては、扉2の裏面に接着剤又は両面粘着テープで接着する方法や、扉2の裏面に固定した押さえ片で押さえ保持する方法、或いは、扉2の裏面に固定したナットや板材にビスで螺着する方法などを採用できる。図8に明示するように、扉2の裏面の右上角部に逆L形の補強材49を配置している。この補強材49との干渉を回避するため、枠体44の上部は狭くなっている。
各カバー46の左側縁には、それぞれ上下複数段の軸支突起46aを左向きに突設している一方、枠体44には、軸支突起46aを上下から挟む軸受部50,51,52が形成されており、軸受部50,51,52と軸支突起46aとに支軸53が挿通している。
軸受部50,51,52は、下端に端板54を設けた上向き開口軸受部50と、上下とも端板がないオープン軸受部51と、上下両端に端板54を設けたクローズド軸受部52とで構成されており、上向き開口軸受部50とクローズド軸受部52との端板54に支軸53が貫通して(図8(C)参照)、オープン軸受部51に、カバー46を閉じ方向に付勢するトーションコイルばね55が被嵌している(図8(B)参照)。従って、各カバー46は、ばね55に抗して独立して開閉し得る。付勢手段としては、トーションコイルばね55に代えて、圧縮コイルばねや板ばね、ゴムなども使用できる。
図9(B)に明示するように、カバー46の先端(自由端)と投函口45の右内側面との間には、数mmの左右幅の投入スリット56が空いており、薄い封筒や連絡表などの薄物投函物61は、この投入スリット56から第3収納部40に投入できる。
(4).第1収納部の安全エリア表示手段
例えば図5に示すように、第2収納部32と第3収納部40との間の部位は第1収納部30になっているが、扉2の裏面にトレー26,27を後ろ向きに突設すると、扉2を閉じた状態でトレー26,27が第1収納部30に入り込む。このため、第1収納部30に配置した物品58の前端が棚板8の前端近くに位置していると、トレー26,27が物品58に当たって扉2を閉めることができず、無理に閉めようとすると扉2を破損させてしまうおそれがある。
そこで、トレー26,27が当たることなく物品58を配置できるデッドラインを示す表示手段として、図7(A)(C)に示すように、棚板8に左右長手のリブ59を上向きに膨出形成している。すなわち、物品58を安全に配置できるエリアの前端を視覚的に把握せしめる手段として、リブ59を形成している。
図7(D)に示すように、リブ59を下向きに膨出形成することも可能であるが、(C)のようにリブ59を上向きに突設すると、リブ59にストッパー機能を持たせることができるため、物品58のはみ出しを確実に防止できる利点がある。リブ59に彩色すると、更に効果的である。
物品58を安全に配置できるエリアの表示手段としては、図5に平行斜線で示すように、配置エリアを彩色することも可能である。或いは、配置エリアは彩色せずに、その手前の干渉エリアを彩色することも可能である。
実施形態の場合、トレー26,27は扉2の自由端側に寄せて配置されているため、トレー26,27よりも右側の部位では、物品58は棚板8の前端まで配置できる。従って、トレー26,27と干渉するエリアのみに彩色したり、トレー26,27と干渉するエリアのみをリブ59で囲ったりすることにより、単位収納部を有効利用しつつ扉2の損傷を防止できる。表示手段としては、リブ59と彩色とを併用してもよい。
(5).まとめ
本実施形態では、投函口45はカバー46で塞がれているため、投函口45から内部を覗き見られることはなくて、プライバシー保護及びセキュリティ性に優れている。また、カバー46は内開き方式であるため、厚い封筒のような厚物投函物60は、カバー46を押して第3収納部40に投入できる。
また、内開き方式であるため、投入した厚物投函物60を指で摘んで抜き取ろうとしても、カバー46が邪魔になって抜き取り難い。このため、セキュリティ性は更に優れている。更に、カバー46は上下複数段に分離しているため、一方の手で各カバー46を押し開けつつ他方の手で厚物投函物60を摘んで抜き抜くという行為は困難であり、従って、セキュリティ性は更に向上できる。
他方、薄い封筒や連絡書、クリアファイルのような薄物投函物61は腰がないため、カバー46を押して入れようとすると曲がってしまって挿入が面倒になりやすいが、本実施形態では、投入スリット56はカバー46の外側に開口しているため、第3収納部40に何の問題もなく投入できる。いったん投入した薄物投函物61を抜き取るにはカバー46の群を押し開かねばならないが、厚物投函物60と同様に、薄物投函物61の抜き取りはカバー46が邪魔になって困難である。
図9(B)に一点鎖線で示すように、第2仕切り具39に、カバー46の先端の後方に位置した補助仕切り板39cを設けて、第2収納部40を左右に区分することも可能である。このように、第2収納部40を左右に区分すると、厚物投函物60が倒れて投入スリット56の後方部が塞がれることを防止できるため、薄物投函物61の投入を確実化できる。また、第2仕切り具39には、補助仕切り板39cの箇所のみに仕切り板を設けることも可能であるが、厚物投函物60が第1収納部30の側に倒れることを防止するため、仕切り板は水平板39bの少なくとも左端部に設けるのが好ましい。
実施形態のように、第1収納部30を挟んだ左右両側に第2,3収納部32,40を分けて配置すると、ノートパソコン31等の電子機器と投函物60,61と他の物品58とを整理して収納できる利点がある。第2収納部32と第3収納部40とを右側に寄せて配置することも可能ではあるが、実施形態のように左右に分けて配置すると、特にコンセント38を配置しやすい利点がある。
第2仕切り具39の仕切り板39aは棚板8の前端よりも数センチ後ろに位置しているが、図6(B)に一点鎖線で示すように、仕切り板39aを棚板8の前端近くまで延ばしてもよい。この場合、図6(B)に示すように、仕切り板39aの前部上角部をカットすると、投函物60,61のスムースな挿入をガイドしつつ、開扉状態で投函物60,61を容易に突かんで取り出すことができる。
(6).変形例・その他
次に、変形例等を説明する。図9(C)に示す変形例(第2実施形態)では、枠体44に、扉2に形成した開口45aに嵌入するフランジ44aを形成している。このように構成すると、フランジ44aはエッジ材として機能するため、美観に優れると共に投函物60,61の挿入をスムースにガイドできる利点がある。
図9(D)に示す変形例(第3実施形態)では、枠体44に、投入スリット56を区画する仕切り片62が形成されている。この例では、カバー46を押し回動させても薄物投函物61を摘むことはできないため、セキュリティ性は更に向上する。
図8(D)に示す変形例(第4実施形態)では、カバー46を観音開き式に構成し、右側のカバー46の外側に独立した投入スリット56を設けている。この例では、カバー46は両手を使用しないと押し開きできないため、投函されている厚物投函物60の抜き取りは非常に厄介になる。従って、片開き方式よりもセキュリティ性は向上すると云える。カバー46を上下複数段に分離すると、セキュリティ性は更に向上する。
図8(E)に示す変形例(第5実施形態)では、投函口45と投入スリット56とが、扉2の上端部に左右長手の姿勢で形成されている。投入スリット56は、カバー46の下に配置している。扉2の裏面部には、前後の壁63,64を配置して厚物収納部65と薄物収納部66を形成している。枠体44のうち投入スリット56の下端縁の箇所は、後ろに向けて下がる傾斜面に形成している。このため、薄物投函物61を薄物収納部66にスムースに案内できる。
この実施形態のように、扉2の裏面部に投函物の収納部65,66を設けると、収納部65,66は収納庫本体1の内部に入り込むため、実施形態のように、第1収納部30の物品収納エリアの前端を示すリブ59等の表示を施すと、好適である。
図1(C)では、カバー46の先端部に投入スリット56を形成した変形例(第6実施形態)を示している。この場合は、カバー46は全体として一体になっている。
本願発明は、他にも様々に具体化できる。例えば、実施形態は5段2列のタイプに適用したが、1列のみで多段の構成や、多段で3列以上の構成など、単位収納部の配置態様は任意に設定できる。1つのロッカーに、高さが異なる複数種類の単位収納部を配置することも可能である。
扉は水平回動式が一般的であるが、跳ね上げ方式又は下向きの回動方式も採用できる。収納部の高さが例えば500mm程度以上の場合、内部に固定式又は着雑式の棚板を配置することも可能である。更に、扉に投函口と投入スリットを分離して形成したり、投入スリットを収納庫本体の前枠部に形成したりするとも可能である。
本願発明は、ロッカー等の収納家具に適用できる。従って、産業上利用できる。
1 収納庫本体
2 扉
3 側板
4 天板
5 底板
7 センター仕切り板
8 棚板(単位収納部の底板)
13 ヒンジ
16 ロックユニット
29 第1仕切り具
30 第1収納部
31 ノートパソコン(電子機器・携帯端末)
32 第2収納部
39 第2仕切り具
40 第3収納部
44 枠体
45 投函口
46 カバー
56 投入スリット
58 物品
60 厚物投函物
61 薄物投函物

Claims (9)

  1. 前向きに開口した収納部を有する収納庫本体と、前記収納庫本体の開口部を覆う扉と、を備え、
    前記扉又は前記収納庫本体には、前記扉が閉められた状態で物品を前記収納部に投入できる投函口が形成され、
    前記投函口には、物品の投入は許容しつつ当該投函口を塞ぐカバーが、回動可能に配置され、
    前記扉又は前記収納庫本体に、前記カバーを回動されることなく薄物投函物を前記収納部に投入可能な投入スリットが形成されている、
    収納家具。
  2. 前記カバーは、ばね手段に抗して前記収納部に向けて回動する内開き方式であり、
    前記カバーの幅は、前記投函口の幅よりも小さく、
    前記カバーと前記投函口の長手一側縁との間の隙間が前記投入スリットとして機能する、
    請求項1に記載した収納家具。
  3. 前記カバーは、前後に開口した長方形の枠体に回動自在に装着されており、
    前記カバーの自由端と前記枠体の長手一側縁との間に前記隙間が形成されている、
    請求項2に記載した収納家具。
  4. 前記カバーに、前記投入スリットが形成されている、
    請求項1に記載した収納家具。
  5. 前記カバーは、その長手方向に並んだ複数の単位部材で構成されており、
    前記各単位部材は個別に回動するように設定されている、
    請求項1~4のうちのいずれかに記載した収納家具。
  6. 前記扉は、左側縁又は右側縁を中心にして水平回動するように前記収納庫本体に取り付けられており、
    前記投函口及び投入スリットは、正面視において前記扉の一辺の近傍部位において当該一辺と平行に長く形成されている、
    請求項1~5のうちのいずれかに記載した収納家具。
  7. 前記投函口及び投入スリットは、前記扉のうち回動中心に近接した一辺の近傍部分において回動中心と平行な長い姿勢に設けられている、
    請求項6に記載した収納家具。
  8. 前記投函口及び投入スリットは、左右方向の寸法よりも上下方向の寸法が大きい縦長に形成されている、
    請求項1~7のうちのいずれかに記載した収納家具。
  9. 1つの収納庫本体に複数の収納部が上下方向若しくは左右方向に、又は上下左右の両方向に設けられ、
    各収納部には、それぞれ前記扉が設けられている、
    請求項1~8のうちのいずれかに記載した収納家具。
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