JP2023066266A - 心音取得システム、心音取得方法、および、プログラム - Google Patents

心音取得システム、心音取得方法、および、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】心音を取得可能な所定の位置にユーザがセンサを容易に位置決めできるようにする。【解決手段】心音取得システムは、ユーザの心音を取得するための心音取得システムである。心音取得システムは、センサと、マーカーとを備える。センサは、心音を取得するための聴診部を有する。マーカーは、聴診部によって心音を取得可能な位置に配置される。心音取得システムは、センサとマーカーとの少なくとも何れかに、センサをマーカーに対して誘導する誘導力を発生するように構成される誘導部を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、心音取得システム、心音取得方法、および、プログラムに関する。
患者の健康状態をモニターするために、在宅で心音を取得することが必要とされる場合がある。例えば、心不全患者の遠隔モニタリング手段の一つとして心電図、脈波、および、心音を使った方法が開発されており、この方法では在宅で毎日患者自身が心音を測定する必要がある。心音を測定する心音センサは、配置される位置により出力される波形に差異が生じるため毎回同じ位置に配置することが重要である。また、心音センサは、在宅で測定するため、患者自身で配置しやすい形態であることが望ましい。
心音センサを患者の心音を測定可能な位置に位置決めする方法として、複数の方法が提案されている。例えば、特許文献1では、心音センサをグローブに組み込み、グローブを装着した患者の腕を吊り包帯により首からぶら下げることにより、センサを患者の身体に対して配置する方法が提案されている。また、特許文献2では、生体音情報と当該生体音情報の取得位置を示す位置情報とを、対応付けて記憶することを容易にする方法が提案されている。
国際公開第01/005297号 国際公開第2013/089072号
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、吊り包帯の装着の仕方、および、患者の腕の曲げ方等により、心音センサの聴診部位が変化する虞があった。また、引用文献2に記載の発明では、そもそも、心音の聴診部位が測定ごとに異なることを前提としていた。以上のように、従来の心音を取得する方法は、患者自身が毎回同じ位置に心音センサを配置することが困難で、心音を良好に測定し難く改善の余地がある。
したがって、これらの点に着目してなされた本開示の目的は、ユーザが心音を測定するセンサを定められた位置に容易に位置決めして心音を取得することができる、心音取得システム、心音取得方法、および、プログラムを提供することにある。
本開示の一態様としての心音取得システムは、ユーザの心音を取得するための心音取得システムであって、心音を取得するための聴診部を有するセンサと、前記聴診部によって心音を取得可能な位置に配置されるマーカーと、を備え、前記センサと前記マーカーとの少なくとも何れかに、前記センサを前記マーカーに対して誘導する誘導力を発生するように構成される誘導部を備える。
一実施形態として、前記センサは、前記聴診部で取得した前記心音を電気信号に変換する変換部を備える。
一実施形態として、前記マーカーは、生体適合材料で覆われているか、または、生体適合材料で構成され、前記ユーザの皮下に埋め込まれる、または、前記ユーザの体表に接着される。
一実施形態として、前記誘導部は、前記誘導力として磁力を発生する。
一実施形態として、前記心音取得システムは、前記センサと前記マーカーとの少なくとも何れかに、前記センサと前記マーカーとの距離を検知するように構成される検知部と、前記誘導部を前記センサと前記マーカーとの間の距離を減少させるように制御する制御部と、を備える。
一実施形態として、前記センサと前記マーカーとは互いに無線通信可能に構成される。
一実施形態として、前記検知部は、前記センサと前記マーカーとの間の前記距離を、前記センサと前記マーカーとの間の無線通信を用いて算出する。
一実施形態として、前記センサは、無線で電力を供給する無線送電部を備え、前記マーカーは、無線で電力を受電する無線受電部を備える。
一実施形態として、前記センサは、前記誘導部、前記検知部および前記制御部を備える。
一実施形態として、前記マーカーは、前記誘導部、前記検知部および前記制御部を備える。
一実施形態として、前記制御部は、前記検知部により検知された前記センサと前記マーカーとの間の前記距離に基づいて、前記誘導部の前記誘導力を制御する。
一実施形態として、前記制御部は、前記距離が所定値以下になったとき、または、前記距離が実質的に0になったと判断したとき、前記誘導力の発生を停止させる。
一実施形態として、前記センサおよび前記マーカーの少なくとも何れかは、前記距離が所定値以下となったとき、または、前記距離が実質的に0になったと判断したとき、前記距離が前記所定値以下になったこと、または、前記距離が実質的に0になったと判断したことを報知する報知部を備える。
一実施形態として、前記検知部は、前記マーカーに対する前記センサの方向を検知可能に構成され、前記制御部は、前記方向に基づいて、前記誘導部に発生させる前記誘導力の方向を制御する。
一実施形態として、本体部をさらに備え、前記センサは、前記聴診部により取得した前記心音または前記心音を変換した電気信号を前記本体部に送信する。
一実施形態として、前記心音取得システムは、前記心音または前記心音を解析した情報を記憶するサーバと通信可能に構成される。
本開示の一態様としての心音取得方法は、ユーザの心音を取得するために制御部が実行する心音取得方法であって、ユーザが、聴診部を有するセンサを、前記聴診部によって心音を取得可能な位置に配置されたマーカーの近傍に配置したとき、誘導部に前記センサを前記マーカーに対して誘導する誘導力を発生させ、前記聴診部に前記ユーザの前記心音を取得させる。
本開示の一態様としてのプログラムは、ユーザの心音を取得するためのプログラムであって、ユーザが、聴診部を有するセンサを、前記聴診部によって心音を取得可能な位置に配置されたマーカーの近傍に配置したとき、誘導部に前記センサを前記マーカーに対して誘導する誘導力を発生させる処理と、前記聴診部に前記ユーザの前記心音を取得させる処理とを心音取得システムの備えるプロセッサに実行させる。
本開示によれば、心音を取得可能な所定の位置にユーザが容易にセンサを位置決めして、心音を取得することができる。
第1実施形態に係る心音取得システムを示す概略構成図である。 図1の心音取得システムを用いた心音の取得方法を説明する図である。 図1のマーカーの構造の一例を示す図である。 図1の心音取得システムを用いて心音を取得する方法を説明するフローチャートである。 第2実施形態に係る心音取得システムを示す概略構成図である。 図5のマーカーの構造の一例を示す図である。 図5の心音取得システムを用いて心音を取得する方法を説明するフローチャートである。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
複数の実施形態の一つである第1実施形態に係る心音取得システム1を、図1から図4を参照して説明する。心音取得システム1は、例えば、心不全等の心臓31に疾患を有する患者30が在宅で心音の測定を行うために使用されるシステムである。心音取得システム1は、例えば、医療機関の医師が患者30の状態を遠隔でモニタリングするために使用される。本実施形態において、患者30は心音取得システム1のユーザである。
(心音取得システムの全体構成)
心音取得システム1は、センサ10と患者30の心臓31の近くに装着されたマーカー20とを含んで構成される。センサ10は、本体部40に接続されてよい。本体部40は、専用の情報処理装置またはPC(Personal Computer)等の汎用の情報処理装置である。以下に説明する本体部40の機能は、センサ10の内部に組み込まれていてもよい。本体部40は、ネットワークまたは通信回線を介して、外部のサーバ50と接続可能に構成されてよい。サーバ50は、医療機関、医療サービスを提供する事業者、または、第3者の運営するクラウドに設けられてよい。
図2に示されるように、患者30の上半身の心臓31の近くであって、心音が良好に取得できる位置に、予めマーカー20が取り付けられる。患者30は、センサ10を手にもって自己の胸部付近にセンサ10を当接させる。センサ10とマーカー20との間には、センサ10を心音の測定位置へ誘導する誘導力が発生する。この誘導力によって、患者30はセンサ10の位置を位置決めして、心音を取得することができる。
(センサの構成)
センサ10は、図1に示されるように、聴診部11と、通信部12と、制御部13と、誘導部14と、検知部15とを備える。
聴診部11は、心音取得部11aと変換部11bとを含む。心音取得部11aは、患者30が自己の胸部に接触させ心音を取得するように構成される。心音取得部11aは、センサ10の患者30の胸部に当接される側に設けることができる。変換部11bは、心音取得部11aで取得した心音を電気信号に変換するように構成される。聴診部11は、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)心音センサ、圧電素子を用いた心音センサ、および、加速度計を用いた心音センサ等を含む種々の心音センサから選択された心音センサを含んで構成される。
なお、本開示の心音取得システムは、本実施形態に限定されない。本開示の心音取得システムには、聴診部11が変換部11bを含まず、心音を電気信号に変換しない形態も含まれる。その場合、心音は、空気または物体の振動として医師または他の医療関係者に伝達されてよい。
通信部12は、本体部40と通信するためハードウェアおよびソフトウェアを含む。通信部12は、任意のコネクタの規格、および、任意の通信プロトコルに対応してよい。本体部40の機能がセンサ10に内蔵される場合、通信部12は無くてもよい。
制御部13は、センサ10の各部を制御するとともに、種々の演算処理を実行する。制御部13は、一つまたは複数のプロセッサを含む。プロセッサには、特定のプログラムを読み込ませて特定の機能を実行する汎用のプロセッサ、特定の処理に特化した専用のプロセッサが含まれる。専用のプロセッサには、特定用途向けIC(ASIC;Application Specific Integrated Circuit)、および、プログラマブルロジックデバイス(PLD;Programmable Logic Device)が含まれる。PLDには、FPGA(Field-Programmable Gate Array)が含まれる。制御部13は、一つまたは複数のプロセッサが協働するSoC(System-on-a-Chip)、及びSiP(System In a Package)のいずれかであってよい。制御部13は、プロセッサに内蔵されるメモリまたはプロセッサとは独立したメモリを含んでよい。
制御部13は、センサ10の必須な構成要素ではない。センサ10の各部は本体部40の有する制御部42によって制御されてもよい。センサ10が制御部13を有さない場合、以下の説明において制御部13が実行する処理は、制御部42により実行されると読み替えることができる。
誘導部14は、センサ10をマーカー20に対して誘導する誘導力を発生するように構成される。誘導力は、例えば、磁力を含む。誘導部14は、磁力を発生させるためのコイルを含んでよい。制御部13は、誘導部14に誘導力を発生させるとき、誘導部14のコイルに電流を印加する。この場合、マーカー20は磁性体を含んで構成される。誘導部14が発生させる磁力により、センサ10はマーカー20の方へ誘導される。
誘導部14がマーカー20上に位置するとき、聴診部11が患者30にマーカー20が設置された位置からずれた位置であって心音取得可能な位置で接するように、誘導部14と聴診部11とは、センサ10の患者に接する面に沿う方向において異なる位置に位置してよい。マーカー20とセンサ10の聴診部11との位置は、約1cm程度ずれていても良好に心音測定をすることができる。あるいは、誘導部14と聴診部11とは、患者に接する面に沿う方向において略重複して位置し、聴診部11は誘導部14越しに心音を取得するように構成されてもよい。
検知部15は、センサ10がマーカー20の近傍に配置されたことを検知する。検知部15は、例えば、患者30の上半身にセンサ10が接触したことを検知する接触センサを含んでよい。接触センサは、圧力センサおよび体温センサの少なくとも何れかを含んでよい。検知部15は、マーカー20を検出するための光学的センサまたは画像センサを含んでよい。制御部13は、検知部15によりセンサ10がマーカー20の近傍に配置されたことが検知されると、誘導部14を起動してセンサ10をマーカー20へ誘導する。
検知部15は、光学的センサまたは画像センサを含む場合、センサ10とマーカー20との位置が実質的に一致したことを検知することができてよい。センサ10とマーカー20との位置が実質的に一致するとは、センサ10がマーカー20により示される所定の心音の測定位置に位置することを意味する。検知部15は、他のセンサにより、センサ10とマーカー20との位置が実質的に一致したことを検知できてよい。他のセンサは、例えば、マーカー20との接触面に設けられた圧力センサである。検知部15は、センサ10とマーカー20との間に働く磁力による圧力が、所定の大きさ以上になったとき、センサ10とマーカー20との位置が実質的に一致したと判断しうる。
制御部13は、センサ10とマーカー20との位置が実質的に一致したと判断したとき、誘導部14を制御して誘導力の発生を停止させてよい。とくに、心音の測定が磁場による影響を受ける場合、誘導力を発生させる磁場を停止させることが好ましい。
検知部15は、センサ10の必須の構成要素ではない。誘導部14の誘導力の起動及び停止は、患者30が手動で操作することにより行ってもよい。この場合、センサ10は、患者30の操作を受けるための操作部を有してよい。操作部は、例えば、誘導力をオン/オフするための押しボタンを含んでよい。患者30は、心音の測定時にセンサ10を胸部に当接させたとき、誘導部14を手動により起動させる。患者30は、センサ10がマーカー20に一致したとき、センサ10を持つ手が感じる感触からセンサ10がマーカー20に一致したことを認識し、誘導部14を停止させてよい。
(マーカーの構成)
マーカー20は、マーカー20に対してセンサ10を位置決めしたとき、センサ10の聴診部11により患者30の心臓31の心音を測定可能な位置に配置される。マーカー20は、患者30が医療機関に入院したとき、または、通院したときに、医師等の医療関係者によって設置されてよい。マーカー20は、患者30の皮下に埋め込まれる場合、または、患者30の体表に接着される場合がある。
マーカー20は、一例として図3に示すように、磁性体20a、生体適合材料20bおよび封止部20cを含む。
磁性体20aは、磁石および鉄等を含む。磁性体20aは、樹脂等の封止材からなる封止部20c内に、少なくとも部分的に封止されてよい。しかし、封止部20cは無くてもよい。マーカー20は、磁性体20aを生体適合材料20bで覆って構成されてよい。
生体適合材料20bは、マーカー20の外側の、少なくとも患者30の上半身に接する部分を覆う。または、磁性体20aを含むマーカー20全体が生体適合材料20bで構成されていてもよい。生体適合材料20bは、人体に有害な副作用を与えない、ステンレス、チタンおよびコバルト等の金属、セラミクス、ならびに、有機高分子等の材料から選択された材料で構成される。患者30の上半身に接する部分に生体適合材料20bを用いることにより、マーカー20は、患者30の身体に長時間装着しても高い安全性を確保することができる。
(本体部)
図1に示すように、本体部40は、通信部41、制御部42および記憶部43を含んで構成される。
通信部41は、センサ10の通信部12と通信するためのハードウェア及びソフトウェアを含む。通信部41は、任意のコネクタの規格、および、任意の通信プロトコルに対応してよい。通信部41は、さらに、サーバ50と通信するためのハードウェアおよびソフトウェアを含んでよい。
制御部42は、本体部40全体を制御する。制御部42は、センサ10の制御部13を介してセンサ10の各構成要素を制御してよい。センサ10の制御部13が無い場合、制御部42は、センサ10の各構成要素を直接制御してよい。制御部42は、センサ10の制御部13と同様に一つ以上のプロセッサを含んで構成される。制御部42は、センサ10からセンサ10で測定された心音のデータである心音データを取得するように構成される。制御部42は、取得した心音データを解析することができる。例えば、制御部42は、取得した心音から、環境音および呼吸音等の心臓31の拍動に由来しないノイズを除去し、心音の立上り、I音、II音およびピークポイント等を抽出する。制御部42は、例えば、I音とII音との間の心雑音、並びに、I音およびII音の亢進および分裂等を解析し、心音の異常の有無を分析してよい。
本体部40は、さらに、センサ10以外に電極および腕帯装置と接続可能であって、心音データ以外に心電図および脈波のデータを取得するように構成されてよい。本体部40は、好ましくは、取得した心音、心電図および脈波のデータを入力パラメータとし、血行動態パラメータを出力とする機械学習により、血行動態パラメータを算出してよい。血行動態パラメータは、左心室圧および肺動脈圧の少なくとも一方を含む。制御部42は、心音データおよび心音データを解析した情報および血行動態パラメータに関する情報の少なくとも何れかを記憶部43に記憶し、および/または、通信部41を介してサーバ50に送信するように構成される。なお、心音データの解析および/または血行動態パラメータの算出は、取得された心音データを、本体部40が医療機関のシステムに送信し、医療機関のシステムにおいて解析および/または血行動態パラメータの算出を行うように構成されてもよい。
記憶部43は、本体部40において行う処理に必要とされるデータ、および、本体部40において生成されたデータを格納するメモリである。記憶部43は、制御部42が実行するプログラムを記憶してよい。記憶部43は、例えば、半導体メモリ、磁気メモリ、および光メモリ等の何れか一つ以上を含んで構成されてよい。半導体メモリは、揮発性メモリおよび不揮発性メモリを含んでよい。
(心音を取得する処理の流れ)
以下に、心音取得システム1を用いて心音を取得する処理の流れを、図4のフローチャートを参照して説明する。図4のフローチャートは、本開示の心音取得方法の手順の一例を示す。
まず、心音取得システム1を使用する患者30が、センサ10をマーカー20の近傍に配置する(ステップS101)。患者30は、心臓31に近い自己の上半身の表面に、センサ10を当接させた状態で保持する。
センサ10がマーカー20の近傍に配置されると、センサ10の検知部15がマーカー20の近傍に配置されたことを検知する(ステップS102)。検知部15は、これを制御部13に通知する。
制御部13は、誘導部14に誘導力を発生させる(ステップS103)。誘導力は、センサ10とマーカー20との間の距離を減少させる方向に発生する。なお、誘導力は、制御部13の制御により行うのではなく、患者30がセンサ10に設けられたボタンにより誘導部14を操作して起動させることもできる。その場合、ステップS102の処理と検知部15は不要である。
誘導部14の発生する誘導力に従って、患者30はセンサ10をマーカー20に対して近づけるように移動させる。最終的に、センサ10は、マーカー20に対する所定の相対位置で、誘導力が最大となり止まる(ステップS104)。誘導部14がコイルを有し、誘導力として磁場を発生させる場合、コイルが発生する磁場と、マーカー20の磁性体20aとの間に最大の引力が発生するとき、センサ10はマーカー20の位置で止まる。このとき、誘導部14のコイルは、磁性体20aの真上に位置する。
制御部13は、誘導部14に対して誘導力の発生を停止させる(ステップS105)。誘導力の停止は、制御部13によらず、患者30がセンサ10に設けられたボタンを操作することにより行ってもよい。患者30は、誘導部14による誘導力の発生が止まった位置で、センサ10を患者30の身体に対して固定した状態で保持する。
制御部13は、聴診部11に患者30の心音を取得させる(ステップS106)。制御部13は、聴診部11の心音取得部11aにより取得した心音を、変換部11bにより電気信号に変換する。誘導部14の誘導力により、センサ10は心音の取得に適した位置に配置されているので、心音を良好に取得することができる。
制御部13は、変換部11bにより変換された電気信号から得られた心音のデータである心音データを、通信部12を介して本体部40に出力する(ステップS107)。本体部40の制御部42は、心音データおよび/または心音データを解析した情報を記憶部43に記憶し、および/または、通信部41を介してサーバ50に送信する。記憶部43に記憶された心音データおよび/または心音データを解析した情報は、一定期間分のデータが蓄積された後、サーバ50または患者30と関連の有る医療機関に送信することができる。サーバ50に送信された心音データは、例えば、患者30の心臓31の状態を定期的にモニターするために、患者30の関連する医療機関に提供される。
以上のように、本実施形態に係る心音取得システム1によれば、患者30が、心音を取得可能な所定の位置にセンサ10を容易に位置決めして、心音を取得することができる。これにより、患者30は、毎回同じ位置で心音の測定をすることが可能になる。したがって、在宅での遠隔診療または在宅での経過観察をしている患者30の心音を、医療機関の医療関係者が遠隔地からモニターすることが可能になる。また、制御部13は、心音の取得前に誘導部14による磁場の発生を停止させるので、心音の測定が磁場により影響を受けることを避けることができる。さらに、得られた心音データを用いて血行動態パラメータを算出することができるため、医療機関の医療関係者が、心不全患者の心臓の状態に関連性の高い血行動態パラメータを非侵襲の方法でモニタリングすることが可能になる。これによって、心不全患者の在宅での状態の把握、および、状態が変化した場合の対応が可能になる。
[第2実施形態]
複数の実施形態の一つである第2実施形態に係る心音取得システム1Aを、図5から図7を参照して説明する。心音取得システム1Aでは、図1で示した心音取得システム1とは異なり、マーカー20が電子回路を備え所定の処理を実行する。心音取得システム1Aにおいて、第1実施形態の心音取得システム1と同一または類似の構成要素には、同一の参照符号を付している。以下の説明では、第1実施形態の心音取得システム1と異なる部分について説明する。
(センサの構成)
センサ10は、通信部12、制御部13、無線送電部17、無線通信部18、および、報知部19を備える。第1実施形態の心音取得システム1においてセンサ10に含まれていた、誘導部14と検知部15とは、心音取得システム1Aのセンサ10には含まれない。
第1実施形態と同様に、制御部13は、一つ以上のプロセッサを含んで構成され、センサ10の各部を制御するとともに、各種演算を行うことができる。制御部13は、無線通信部18を介してマーカー20からセンサ10とマーカー20との間の距離の情報を取得することができる。制御部13は、後述する報知部19を制御することができる。
無線送電部17は、マーカー20に対して電力を給電する。電力を給電する方式としては、電磁誘導方式を含む。電磁誘導方式には、電磁結合方式および磁界共鳴方式を含む。無線送電部17は、送電用のコイルと回路とを含んでよい。無線送電部17は、電解結合方式を採用してもよい。
無線通信部18は、マーカー20と無線により通信を行うためのハードウェアとソフトウェアとを含む。無線通信部18は、電磁誘導方式および電波方式の何れかを採用して、マーカー20と通信を行うことができる。無線通信部18は、LF(Low Frequency)帯、HF(High Frequency)帯、UHF(Ultra High Frequency)帯、および、マイクロ波帯等の種々の周波数帯から選択された周波数帯の電波を用いて通信を行うことができる。
報知部19は、センサ10とマーカー20との間の距離が所定値以下となったとき、または、当該距離が実質的に0になったと制御部13が判断したとき、光、音、振動を含む複数の手段から選択された任意の手段により、患者30にこれを通知する。このため、報知部19は、センサ10に設けられた、発光部、発音体、および、振動部等の少なくとも一つ以上を含んでよい。発光部は、例えばLED(light emitting diode)ランプを含む。発音体は、例えば、電子ブザーおよび圧電ブザーを含む。振動部は、例えば、偏心モータを用いたもの、リニアバイブレータを用いたもの、および、圧電素子を用いたものを含む。さらに、報知部19は、音声による報知をするスピーカー、および、文字を表示するディスプレイの少なくとも何れかを含んでよい。
(マーカーの構成)
図5に示すように、心音取得システム1Aのマーカー20は、無線受電部21と、無線通信部22と、制御部23と、誘導部24と、検知部25とを含む。マーカー20は、図6に示すように、封止部20cにより封止された回路部20dと無線通信用のアンテナ20eとを含む。アンテナ20eには、例えば、コイルまたはスパイラルアンテナが利用される。アンテナ20eとして、使用される周波数帯に応じて、ダイポールアンテナまたはパッチアンテナを用いることもできる。マーカー20は、少なくとも患者30の上半身と接触する部分が、生体適合材料20bにより覆われている。回路部20dは、無線受電部21、無線通信部22、制御部23、誘導部24、および、検知部25が行う処理を実行する。
無線受電部21は、無線送電部17から送電される電力を受電する。無線受電部21は、無線送電部17の給電方式に対応し、受電用のコイルと回路とを含む。受電用のコイルは、無線通信部22のアンテナ20eを共用してもよく、または、アンテナ20eとは異なるコイルを用いてもよい。無線受電部21は、センサ10から受け取った電力を、マーカー20の各構成部に供給するように構成される。
無線通信部22は、センサ10と無線により通信を行うためのハードウェアとソフトウェアとを含む。無線通信部22は、センサ10の無線通信部18の通信方式に対応し、センサ10との間で情報を送受信することができる。
制御部23は、センサ10の制御部13と同様に一つ以上のプロセッサを含んで構成され、マーカー20の各構成部を制御するとともに、各種演算を実行することができる。
制御部23は、後述する検知部25により検知した情報に基づいて、誘導部24を制御する。制御部23は、検知部25により検知された、センサ10とマーカー20との間の距離に基づいて、センサ10とマーカー20との間の距離を減少させるように、誘導部24の発生する誘導力を制御する。制御部23は、検知部25により検知される距離が所定値以下になったとき、または、実質的に0になったと判断したとき、誘導部24による誘導力の発生を停止させる。制御部23は、これと同時に、距離が所定値以下になったこと、または、実質的に0になったことを、マーカー20の無線通信部22およびセンサ10の無線通信部18を介して、センサ10の制御部13に通知する。
また、例えば、制御部23は、検知部25がマーカー20に対するセンサ10の相対的位置または方向を検知する場合、この相対的位置または方向に基づいて誘導部24に発生させる誘導力の方向を制御する。
誘導部24は、第1実施形態の心音取得システム1の誘導部14と同様に、センサ10をマーカー20に対して誘導する誘導力を発生するように構成される。例えば、第2実施形態の心音取得システム1Aでは、センサ10が磁石または鉄等の磁性体材料を含み、マーカー20の誘導部24が、磁力を発生させるためのコイルを有する。制御部23により誘導力の方向が制御される場合、誘導部24は、磁場の発生する向きを調整するため、コイルおよび/または電流の向きを変更可能に構成されてよい。
検知部25は、センサ10がマーカー20の近傍に配置されたとき、例えば、センサ10から無線通信部22により受信した信号の強度であるRSSI(Received Signal Strength Indicator)に基づいて、センサ10とマーカー20との間の距離を算出する。さらに、検知部25は、マーカー20に対するセンサ10の相対的位置または方向を検知可能に構成されてよい。例えば、検知部25は、センサ10から送信される電波の到来方向を検知することにより、センサ10の方向を検知してよい。検知部25は、センサ10とマーカー20との距離およびセンサ10の方向から、センサ10の相対的位置を検出することができる。また、例えば、検知部25はセンサ10から送信される電波の到来方向を、マーカー20上の異なる2カ所で検知し、三角測量の原理でセンサの相対的位置を算出するように構成されてもよい。
(本体部)
本体部40は、第1実施形態に係る心音取得システム1と同様に、通信部41、制御部42および記憶部43を有する。本体部40は、さらに、センサ10の無線送電部17に対して給電を行う給電部44を有してよい。
(心音を取得する処理の流れ)
以下に、心音取得システム1Aを用いて心音を取得する処理の流れを、図7のフローチャートを参照して説明する。図7のフローチャートは、本開示の心音取得方法の手順の一例を示す。
まず、心音取得システム1Aを使用する患者30が、センサ10をマーカー20の近傍に配置する(ステップS201)。患者30は、心臓31に近い自己の上半身の表面に、センサ10を当接させた状態で保持する。
センサ10がマーカー20の近傍に配置されると、センサ10の制御部13は、センサ10の無線送電部17から、マーカー20の無線受電部21への電力の供給を開始させる(ステップS202)。これにより、マーカー20の各部が起動される。制御部13は、種々の方法で、センサ10がマーカー20の近傍に配置されたことを検知することができる。例えば、センサ10は、患者30の上半身への接触を検知するセンサを有してよい。また、センサ10は、マーカー20の近傍に配置されたことを検知せず、無線送電部17が、外部に対して常に給電用の電磁波を放出するように構成されてもよい。あるいは、センサ10は、患者30がセンサ10に設けられた操作ボタンを操作して、マーカー20への給電を開始するように構成されてよい。
次に、マーカー20の検知部25がセンサ10とマーカー20との間の距離を検知する(ステップS203)。さらに、マーカー20の検知部25は、センサ10からの電磁波の到来する方向からセンサ10の相対位置または方向を検知してよい。
マーカー20の制御部23は、センサ10とマーカー20との間の距離に応じて、誘導部24に誘導力を発生させる(ステップS204)。例えば、センサ10とマーカー20との間の距離が離れているほど、制御部23は誘導部24に強い誘導力を発生させてよい。患者30は、誘導部24の発生させる誘導力に従って、センサ10を移動させる。制御部23は、センサ10とマーカー20との間の距離を減少させるように、誘導力を制御する。検知部25が、センサ10の相対位置または方向を検知する場合、制御部23は、検知した相対的位置または方向に基づいて、誘導部24に発生させる誘導力の方向を制御してよい。
マーカー20の制御部23は、センサ10とマーカー20との間の距離が所定値以下になるまで(ステップS205:No)、ステップS203とステップS204とを繰り返す。マーカー20の制御部23は、センサ10とマーカー20との間の距離が所定値以下になると(ステップS205:Yes)、次のステップS206に進む。センサ10とマーカー20との間の距離の所定値は、センサ10とマーカー20との位置が略一致していると判断できるのに等しい距離とすることができる。マーカー20の制御部23は、センサ10とマーカー20との位置が略一致し、センサ10とマーカー20との距離が実質的に0になったか否かにより、ステップS205の判定をすることができる。
ステップS205でセンサ10とマーカー20との間の距離が所定値以下になると、マーカー20の制御部23は、誘導部24に誘導力の発生を停止させる(ステップS206)。このとき、マーカー20の制御部23は、マーカー20の無線通信部22およびセンサ10の無線通信部18を介して、センサ10の制御部13に対して、誘導部24による誘導力の発生を停止させたことを通知する。この通知を受けたセンサ10の制御部13は、患者30に対して報知部19を用いて、センサ10の位置がマーカー20の位置に略一致したことを報知してよい。患者30は、報知部19による報知を認識して、センサ10の位置を患者30の上半身に対して動かさないように固定することができる。
なお、ステップS206において制御部23が誘導力を停止させるのは、誘導力の発生に磁場の発生が伴う場合に、次のステップS107における聴診部11による心音の測定に磁場が影響を及ぼさないようにするためである。聴診部11が、磁場による影響を受けない場合、制御部23は、誘導力を停止しなくてもよい。
次に、センサ10の制御部13は、聴診部11を制御して患者30の心音を取得する(ステップS207)。取得された心音は、変換部11bにより電気信号に変換されて聴診部11から出力されてよい。
制御部13は、聴診部11から出力された心音の電気信号の大きさが、所定値よりも小さい場合(ステップS208:No)、センサ10の位置がマーカー20に対して十分に一致していないと判断し、マーカー20の制御部23に通知する。センサ10の制御部13およびマーカー20の制御部23は、ステップS203に戻りステップS203以降の処理を繰り返す。
制御部13は、聴診部11から出力された心音の電気信号の大きさが、所定値以上の場合(ステップS208:Yes)、心音の電気信号を心音データとして、通信部12を介して本体部40に出力する(ステップS209)。本体部40の制御部42は、心音データを記憶部43に記憶し、および/または、通信部41を介してサーバ50に送信する。本体部40の制御部42は、心音データの解析を行い、心音データを解析した情報を、記憶部43に記憶し、および/または、通信部41を介してサーバ50に送信してよい。
ステップS209で心音データの出力を終了すると、センサ10の制御部13は、センサ10の無線送電部17からマーカー20の無線受電部21への給電を終了させる(ステップS210)。
以上のように、本実施形態に係る心音取得システム1Aによれば、第1実施形態に係る心音取得システム1と同様に、患者30が、心音を取得可能な適切な位置にセンサ10を容易に位置決めして、心音を取得することができる。また、マーカー20の検知部25により検知したセンサ10とマーカー20との間の距離に基づいて、マーカー20の制御部23が、誘導部24により発生される誘導力を制御するので、距離に応じた適切な誘導力を発生させることができる。
さらに、マーカー20は、センサ10から給電を受けるようにしたので、マーカー20にバッテリーを内蔵したり、マーカー20を電源装置等に接続したりする必要がない。また、センサ10とマーカー20との間の距離の算出に、マーカー20の無線通信部22が、センサ10の無線通信部18から受信する無線通信の信号強度を用いたので、距離測定のために追加の装置を設ける必要がない。したがって、マーカー20は、小型軽量に構成することができ、より低侵襲に心音を取得できる。
なお、心音取得システム1Aでは、報知部19は、センサ10に配置された。しかし、報知部19は、本体部40またはマーカー20に配置されてもよい。また、心音取得システム1Aでは、誘導部24と検知部25とは、マーカー20に配置された。しかし、誘導部24と検知部25の少なくとも何れかは、センサ10に設けられてよい。このように、本開示の心音取得システム1Aでは、センサ10、マーカー20および本体部40のそれぞれに配置される各構成要素を、適宜組み替えることが可能である。また、各構成要素の配置に応じて、センサ10の制御部13、マーカー20の制御部23および本体部40の制御部42は、機能分担を変更することができる。さらに、本体部40を設けない構成も可能である。その場合、本体部40の有していた通信部41および記憶部43をセンサ10に配置し、本体部40の制御部42の実行していた処理を、センサ10の制御部13が分担してよい。
また、心音取得システム1Aでは、マーカー20は、センサ10から給電を受けるものとしたが、マーカー20は、バッテリーを内蔵することも可能である。その場合、センサ10の無線送電部17と、マーカー20の無線受電部21とは不要となる。
本開示に係る実施形態について、諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形または修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形又は修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部又は各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部またはステップなどを1つに組み合わせたり、あるいは分割したりすることが可能である。本開示に係る実施形態について装置を中心に説明してきたが、本開示に係る実施形態は装置の各構成部が実行するステップを含む方法としても実現し得るものである。本開示に係る実施形態は装置が備えるプロセッサにより実行される方法、プログラム、またはプログラムを記録した非一時的なコンピュータ可読媒体としても実現し得るものである。本開示の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
1、1A、1B 心音取得システム
10 センサ
11 聴診部
11a 心音取得部
11b 変換部
12 通信部
13 制御部
14 誘導部
15 検知部
17 無線送電部
18 無線通信部
19 報知部
20 マーカー
20a 磁性体
20b 生体適合材料
20c 封止部
20d 回路部
20e アンテナ
21 無線受電部
22 無線通信部
23 制御部
24 誘導部
25 検知部
30 患者(ユーザ)
31 心臓
40 本体部
41 通信部
42 制御部
43 記憶部
44 給電部
50 サーバ

Claims (18)

  1. ユーザの心音を取得するための心音取得システムであって、
    心音を取得するための聴診部を有するセンサと、
    前記聴診部によって心音を取得可能な位置に配置されるマーカーと、
    を備え、
    前記センサと前記マーカーとの少なくとも何れかに、
    前記センサを前記マーカーに対して誘導する誘導力を発生するように構成される誘導部
    を備える心音取得システム。
  2. 前記センサは、前記聴診部で取得した前記心音を電気信号に変換する変換部を備える、請求項1に記載の心音取得システム。
  3. 前記マーカーは、生体適合材料で覆われているか、または、生体適合材料で構成され、前記ユーザの皮下に埋め込まれる、または、前記ユーザの体表に接着される、請求項1または2に記載の心音取得システム。
  4. 前記誘導部は、前記誘導力として磁力を発生する、請求項1から3の何れか一項に記載の心音取得システム。
  5. 前記センサと前記マーカーとの少なくとも何れかに、
    前記センサと前記マーカーとの距離を検知するように構成される検知部と、
    前記誘導部を前記センサと前記マーカーとの間の距離を減少させるように制御する制御部と、
    を備える、請求項1から4の何れか一項に記載の心音取得システム。
  6. 前記センサと前記マーカーとは互いに無線通信可能に構成される、請求項5に記載の心音取得システム。
  7. 前記検知部は、前記センサと前記マーカーとの間の前記距離を、前記センサと前記マーカーとの間の無線通信を用いて算出する、請求項6に記載の心音取得システム。
  8. 前記センサは、無線で電力を供給する無線送電部を備え、前記マーカーは、無線で電力を受電する無線受電部を備える、請求項5から7の何れか一項に記載の心音取得システム。
  9. 前記センサは、前記誘導部、前記検知部および前記制御部を備える、請求項5から8の何れか一項に記載の心音取得システム。
  10. 前記マーカーは、前記誘導部、前記検知部および前記制御部を備える、請求項5から8の何れか一項に記載の心音取得システム。
  11. 前記制御部は、前記検知部により検知された前記センサと前記マーカーとの間の前記距離に基づいて、前記誘導部の前記誘導力を制御する、請求項5から10の何れか一項に記載の心音取得システム。
  12. 前記制御部は、前記距離が所定値以下になったとき、または、前記距離が実質的に0になったと判断したとき、前記誘導力の発生を停止させる、請求項5から11の何れか一項に記載の心音取得システム。
  13. 前記センサおよび前記マーカーの少なくとも何れかは、前記距離が所定値以下となったとき、または、前記距離が実質的に0になったと判断したとき、前記距離が前記所定値以下になったこと、または、前記距離が実質的に0になったと判断したことを報知する報知部を備える、請求項5から12の何れか一項に記載の心音取得システム。
  14. 前記検知部は、前記マーカーに対する前記センサの方向を検知可能に構成され、前記制御部は、前記方向に基づいて、前記誘導部に発生させる前記誘導力の方向を制御する、請求項5から13の何れか一項に記載の心音取得システム。
  15. 本体部をさらに備え、
    前記センサは、前記聴診部により取得した前記心音または前記心音を変換した電気信号を前記本体部に送信する
    請求項1から14の何れか一項に記載の心音取得システム。
  16. 前記心音または前記心音を解析した情報を記憶するサーバと通信可能に構成される、請求項1から15の何れか一項に記載の心音取得システム。
  17. ユーザの心音を取得するために制御部が実行する心音取得方法であって、
    ユーザが、聴診部を有するセンサを、前記聴診部によって心音を取得可能な位置に配置されたマーカーの近傍に配置したとき、
    誘導部に前記センサを前記マーカーに対して誘導する誘導力を発生させ、
    前記聴診部に前記ユーザの前記心音を取得させる
    心音取得方法。
  18. ユーザの心音を取得するためのプログラムであって、
    ユーザが、聴診部を有するセンサを、前記聴診部によって心音を取得可能な位置に配置されたマーカーの近傍に配置したとき、
    誘導部に前記センサを前記マーカーに対して誘導する誘導力を発生させる処理と、
    前記聴診部に前記ユーザの前記心音を取得させる処理と
    を心音取得システムの備えるプロセッサに実行させるプログラム。
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