JP2023064649A - 水産物データ管理システム、水産物データ管理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】水産物を採捕から取引に至るまでの過程を自動的に統括管理することができる水産物データ管理システム及び水産物データ管理方法を提供する。【解決手段】水産物データ管理システム1において、漁場・漁労データ取得部10は、水産物が採捕される漁場を示すデータと、水産物を採捕する漁労活動を示すデータとの少なくとも一方を含む漁場・漁労データ10aを、水産物を採捕する生産者を識別する生産者ID10bとともに取得する。計測データ取得部20は、水産物が水揚げされる際に、水産物を計測し、水産物の計測データ20aを、生産者ID20bとともに取得する。データ統合部30は、生産者ID10b,20bと、水産物の計測データ20aと、漁場・漁労データ10aとを統合して、水産物の統合データ31を生成する。統合データ記憶部40は、統合データ31を記憶する。【選択図】図1
Description
本発明は、水産物データ管理システム、水産物データ管理方法及びプログラムに関する。
漁場で採捕された水産物は、漁港で水揚げされた後、市場で行われる競りを経て出荷される。水揚げ及び競りでは、現在でもほとんどの市場で手書きの伝票が使用されており、手書きによる事務負担及び入力ミスの発生が問題となっている。
漁業では、過疎化、高齢化による人員確保難が慢性的に生じており、少ない人手での操業を余儀なくされている。一方、漁業にとっては水産物の価格を維持することが課題である。価格の維持のためには、漁獲量を調整する必要があるが、少ない人手での操業では、漁獲量を記録するのも困難である。
令和2年12月に施行された改正漁業法により、自治体等の水産資源管理者への漁獲量の報告が義務付けされている。また、水産庁は、水揚げ情報をデジタルデータとして収集する体制を令和5年までに整備するよう漁業協同組合及び市場に求めている。しかしながら、現実的には、手書きで漁業者が個別に漁獲量を記録し、個別に漁獲量を報告することは困難である。このため、漁業協同組合が、競りを通じて水産取引結果を取りまとめ、資源管理者(都道府県)に報告しているのが実情である。
このような実情に対応するため、水産物の取引に必要な処理をできるだけ自動的に行うシステムの登場が期待されている。水産物関連の自動計量システムまたは電子入札システムなどはその一例である(例えば特許文献1~6参照)。
上述のような漁業が直面する課題を解決するには、水産物が採捕されてから取引に至る一連の過程を自動的に統括管理する必要がある。しかしながら、上記特許文献1~6に開示された競りの自動化システム、魚の体重測定の自動システム、釣魚の直販システム、操業日誌のデータ化システム等では、採捕から取引に至るまでの水産物の情報を統括的に管理するのは困難である。水揚げされる魚種の地域又は季節による違いと、氷詰め、活魚箱詰め、一尾売り等の多様な販売形態と、市場、地域によって異なる競り方式の存在とが、そのような統括的な管理システムの普及の大きな障壁になっている。
本発明は、上記実情の下になされたものであり、水産物を採捕から取引に至るまでの過程を自動的に統括管理することができる水産物データ管理システム、水産物データ管理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る水産物データ管理システムは、
水産物が採捕される漁場を示すデータと、前記水産物を採捕する漁労活動を示すデータとの少なくとも一方を含む漁場・漁労データを、前記水産物を採捕する生産者を識別する生産者識別データとともに取得する漁場・漁労データ取得部と、
前記水産物が水揚げされる際に、前記水産物を計測し、前記水産物の計測データを前記生産者識別データとともに取得する計測データ取得部と、
前記生産者識別データと、前記水産物の計測データと、前記漁場・漁労データとを統合して、前記水産物の統合データを生成するデータ統合部と、
を備える。
水産物が採捕される漁場を示すデータと、前記水産物を採捕する漁労活動を示すデータとの少なくとも一方を含む漁場・漁労データを、前記水産物を採捕する生産者を識別する生産者識別データとともに取得する漁場・漁労データ取得部と、
前記水産物が水揚げされる際に、前記水産物を計測し、前記水産物の計測データを前記生産者識別データとともに取得する計測データ取得部と、
前記生産者識別データと、前記水産物の計測データと、前記漁場・漁労データとを統合して、前記水産物の統合データを生成するデータ統合部と、
を備える。
この場合、前記計測データには、前記水産物の種別を示すデータが含まれるとともに、
前記水産物について、形状を示すデータ、大きさを示すデータ、重さを示すデータ、鮮度を示すデータ、温度を示すデータ、撮像データのうちの少なくとも1つが前記計測データに含まれる、
こととしてもよい。
前記水産物について、形状を示すデータ、大きさを示すデータ、重さを示すデータ、鮮度を示すデータ、温度を示すデータ、撮像データのうちの少なくとも1つが前記計測データに含まれる、
こととしてもよい。
前記計測データ取得部は、
前記水産物の撮像データを前記計測データとして取得し、
前記撮像データに基づいて、前記水産物の種別を判定する、
こととしてもよい。
前記水産物の撮像データを前記計測データとして取得し、
前記撮像データに基づいて、前記水産物の種別を判定する、
こととしてもよい。
前記計測データ取得部は、
前記水産物が箱に入れられている場合に、前記水産物が入れられた前記箱全体の重量と、前記箱とその中身の撮像データを前記計測データとして取得し、
前記撮像データから推定される前記箱と前記箱における前記水産物以外の部分との重量を前記箱全体の重量から差し引くことにより、前記水産物の重量を算出する、
こととしてもよい。
前記水産物が箱に入れられている場合に、前記水産物が入れられた前記箱全体の重量と、前記箱とその中身の撮像データを前記計測データとして取得し、
前記撮像データから推定される前記箱と前記箱における前記水産物以外の部分との重量を前記箱全体の重量から差し引くことにより、前記水産物の重量を算出する、
こととしてもよい。
前記漁場を示すデータには、前記水産物が採捕されたときの気象状態を示すデータ、海象状態を示すデータ、潮流を示すデータ、水温を示すデータ、魚群を示すデータのうちの少なくとも1つが含まれ、
前記漁労活動を示すデータには、漁法を示すデータ、前記漁労活動中の航跡を示すデータ及び操業水域を示すデータのうちの少なくとも1つが含まれる、
こととしてもよい。
前記漁労活動を示すデータには、漁法を示すデータ、前記漁労活動中の航跡を示すデータ及び操業水域を示すデータのうちの少なくとも1つが含まれる、
こととしてもよい。
前記統合データを仲買人の通信端末に提供する統合データ提供部と、
前記通信端末から送られた、入札者及び入札価格を含む入札データを受け付ける入札データ受け付け部と、
前記入札データ受け付け部で受け付けられた前記入札データの中から、入札価格が最も高い前記入札データを選択する選択部と、
前記選択部で選択された前記入札データに基づいて、落札結果データを生成する落札結果データ生成部と、
前記落札結果データを入札者の前記通信端末に提供する落札結果データ提供部と、
を備え、
前記データ統合部は、前記統合データに、前記落札結果データを加える、
こととしてもよい。
前記通信端末から送られた、入札者及び入札価格を含む入札データを受け付ける入札データ受け付け部と、
前記入札データ受け付け部で受け付けられた前記入札データの中から、入札価格が最も高い前記入札データを選択する選択部と、
前記選択部で選択された前記入札データに基づいて、落札結果データを生成する落札結果データ生成部と、
前記落札結果データを入札者の前記通信端末に提供する落札結果データ提供部と、
を備え、
前記データ統合部は、前記統合データに、前記落札結果データを加える、
こととしてもよい。
前記水産物が競りで落札されたときの落札結果データを入力する落札結果データ入力部を備え、
前記データ統合部は、前記統合データに、前記落札結果データ入力部に入力された前記落札結果データを加える、
こととしてもよい。
前記データ統合部は、前記統合データに、前記落札結果データ入力部に入力された前記落札結果データを加える、
こととしてもよい。
前記水産物が落札される度に、
前記データ統合部は、順次、前記統合データに、前記落札結果データを加える、
こととしてもよい。
前記データ統合部は、順次、前記統合データに、前記落札結果データを加える、
こととしてもよい。
通信端末から、前記水産物の取引に必要な電子書類データの生成要求を受け付ける要求受け付け部と、
前記統合データに基づいて、前記電子書類データを生成する書類データ生成部と、
前記書類データ生成部で生成された前記電子書類データを、生成要求を行った前記通信端末に提供する書類データ提供部と、
を備える、
こととしてもよい。
前記統合データに基づいて、前記電子書類データを生成する書類データ生成部と、
前記書類データ生成部で生成された前記電子書類データを、生成要求を行った前記通信端末に提供する書類データ提供部と、
を備える、
こととしてもよい。
前記落札結果データを、前記水産物の取引データとして漁業協同組合の財務管理を行うサーバに提供する、
こととしてもよい。
こととしてもよい。
前記水産物を購入した購入者の通信端末からの要求に従って、前記統合データをトレーサビリティ用のデータとして提供する、
こととしてもよい。
こととしてもよい。
前記統合データを集積して記憶する統合データ記憶部を備え、
前記統合データ記憶部に集積された前記統合データに基づいて、前記水産物が採捕される水産資源を管理する資源管理者向けのビッグデータを生成するビッグデータ生成部を備える、
こととしてもよい。
前記統合データ記憶部に集積された前記統合データに基づいて、前記水産物が採捕される水産資源を管理する資源管理者向けのビッグデータを生成するビッグデータ生成部を備える、
こととしてもよい。
前記統合データを集積して記憶する統合データ記憶部を備え、
前記統合データ記憶部に集積された前記統合データに基づいて、前記水産物の将来の水揚げ量の予測データを生成する予測データ生成部を備える、
こととしてもよい。
前記統合データ記憶部に集積された前記統合データに基づいて、前記水産物の将来の水揚げ量の予測データを生成する予測データ生成部を備える、
こととしてもよい。
本発明の第2の観点に係る水産物データ管理方法は、
水産物データ管理システムによって実行される水産物データ管理方法であって、
水産物が採捕される漁場を示すデータと、前記水産物を採捕する漁労活動を示すデータとの少なくとも一方を含む漁場・漁労データを、前記水産物を採捕する生産者を識別する生産者識別データとともに取得する漁場・漁労データ取得工程と、
前記水産物が水揚げされる際に、前記水産物を計測し、前記水産物の計測データを前記生産者識別データとともに取得する計測データ取得工程と、
前記生産者識別データと、前記水産物の計測データと、前記漁場・漁労データとを統合して、前記水産物の統合データを生成するデータ統合工程と、
を含む。
水産物データ管理システムによって実行される水産物データ管理方法であって、
水産物が採捕される漁場を示すデータと、前記水産物を採捕する漁労活動を示すデータとの少なくとも一方を含む漁場・漁労データを、前記水産物を採捕する生産者を識別する生産者識別データとともに取得する漁場・漁労データ取得工程と、
前記水産物が水揚げされる際に、前記水産物を計測し、前記水産物の計測データを前記生産者識別データとともに取得する計測データ取得工程と、
前記生産者識別データと、前記水産物の計測データと、前記漁場・漁労データとを統合して、前記水産物の統合データを生成するデータ統合工程と、
を含む。
本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータを、
水産物が採捕される漁場を示すデータと、前記水産物を採捕する漁労活動を示すデータとの少なくとも一方を含む漁場・漁労データを、前記水産物を採捕する生産者を識別する生産者識別データとともに取得する漁場・漁労データ取得部、
前記水産物が水揚げされる際に、前記水産物を計測し、前記水産物の計測データを前記生産者識別データとともに取得する計測データ取得部、
前記生産者識別データと、前記水産物の計測データと、前記漁場・漁労データとを統合して、前記水産物の統合データを生成するデータ統合部、
として機能させる。
コンピュータを、
水産物が採捕される漁場を示すデータと、前記水産物を採捕する漁労活動を示すデータとの少なくとも一方を含む漁場・漁労データを、前記水産物を採捕する生産者を識別する生産者識別データとともに取得する漁場・漁労データ取得部、
前記水産物が水揚げされる際に、前記水産物を計測し、前記水産物の計測データを前記生産者識別データとともに取得する計測データ取得部、
前記生産者識別データと、前記水産物の計測データと、前記漁場・漁労データとを統合して、前記水産物の統合データを生成するデータ統合部、
として機能させる。
本発明によれば、水産物を採捕する生産者を識別する生産者識別データと、水産物の計測データと、水産物が採捕されたときの漁場・漁労データとが統合されて、採捕から取引に至るまでの水産物の統合データとして生成され、記憶される。この統合データを用いれば、水産物を採捕から取引に至るまでの過程を自動的に統括管理することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。各図面においては、同一又は同等の部分には同一の符号が付される。
図1に示すように、生産者は、漁船2に乗って、漁場において水産物を採捕し、採捕した水産物を港で水揚げする。水揚げされた水産物は、市場で競りにかけられ、小売店を経て、最終消費者の手元に届けられる。
本実施の形態に係る水産物データ管理システムは、水産物が漁場で採捕されてから水揚げされるまでの水産物に関するデータ、すなわち漁場・漁労データと、水揚げされる水産物の計測データとを結び付け、これらの統合データを生成する。この統合データは、水産物の競りなどの取引過程等において用いられる。
[基本構成]
まず、本実施の形態に係る水産物データ管理システムの基本構成について説明する。図1に示すように、本実施の形態に係る水産物データ管理システム1は、漁場・漁労データ取得部10と、計測データ取得部20と、データ統合部30と、統合データ記憶部40と、を備える。データ統合部30及び統合データ記憶部40は、水産物を管理するサーバコンピュータ上に構築されている。以下では、このサーバコンピュータを、水産物データ管理サーバ50という。
まず、本実施の形態に係る水産物データ管理システムの基本構成について説明する。図1に示すように、本実施の形態に係る水産物データ管理システム1は、漁場・漁労データ取得部10と、計測データ取得部20と、データ統合部30と、統合データ記憶部40と、を備える。データ統合部30及び統合データ記憶部40は、水産物を管理するサーバコンピュータ上に構築されている。以下では、このサーバコンピュータを、水産物データ管理サーバ50という。
[漁場・漁労データ取得部]
漁場・漁労データ取得部10は、漁場・漁労データ10aを、生産者ID(IDentification)10bとともに取得する。漁場・漁労データ10aは、水産物が採捕される漁場を示す漁場データと、水産物を採捕する漁労活動を示す漁労データとの少なくとも一方を含んでいる。生産者ID10bは、水産物を採捕する生産者を識別する生産者識別データである。すなわち、生産者ID10bは、生産者毎に割り振られたユニークな識別コードである。
漁場・漁労データ取得部10は、漁場・漁労データ10aを、生産者ID(IDentification)10bとともに取得する。漁場・漁労データ10aは、水産物が採捕される漁場を示す漁場データと、水産物を採捕する漁労活動を示す漁労データとの少なくとも一方を含んでいる。生産者ID10bは、水産物を採捕する生産者を識別する生産者識別データである。すなわち、生産者ID10bは、生産者毎に割り振られたユニークな識別コードである。
図2に示すように、漁船2には、GPS(Global Positioning System)システム2aと、魚群探知機2bと、潮流、水温等の漁場の状態を検出する各種センサ2cとが設けられている。さらに、漁船2には、漁場・漁労データ10aを生成する漁場・漁労データ生成部2d及び無線送信部2eが設けられている。漁場・漁労データ生成部2dは、GPSシステム2a、魚群探知機2b及び各種センサ2cの検出結果に基づいて、漁場・漁労データ10aを生成する。また、漁場・漁労データ生成部2dは、計時を行うタイマを有しており、タイマが計時する時刻から、日時を示すデータを得ることができる。
漁場データには、日時を示すデータの他、水産物が採捕されたときの気象状態を示すデータ、海象状態を示すデータ、潮流を示すデータ、水温を示すデータ、魚群を示すデータが含まれる。図2では、これらのデータを、日時データ、気象データ、海象データ、潮流データ、水温データ、魚群データとして示している。
漁労データには、漁法を示すデータ、GPSシステム2aから得られる漁労活動中の航跡を示すデータ、操業水域を示すデータが含まれる。図2では、これらのデータを、漁法データ、航跡データ、操業水域データとして示している。漁法データが示す漁法には、曳網、まき網、定置網、刺網、延縄、一本釣り、曳縄、養殖、潜水など、様々な方法がある。
なお、魚群探知機2bは、魚群データについては、海洋中を表層、中層、底層の3つの層に分けて、どの層にどの程度の魚群がいたかを検出可能なものを用いてもよい。この場合、漁場データに含まれる魚群データは、表層の魚群データと、中層の魚群データと、底層の魚群データとに分けられる。
図2に示すように、漁場・漁労データ生成部2dで生成された漁場・漁労データ10a及び生産者ID10bは、無線送信部2eからの無線送信により、地上に設置された漁場・漁労データ取得部10に設けられた無線受信部11に送られる。漁場・漁労データ取得部10は、無線受信部11で受信された漁場・漁労データ10a及び生産者ID10bを取得し、データ統合部30に送る。
[計測データ取得部]
図1に戻り、計測データ取得部20は、水産物が水揚げされる際に、水産物を計測し、水産物の計測データ20aを、生産者ID20bとともに取得する。計測データ取得部20は、生産者データ取得部21と、計測部22と、計測データ生成部23と、を備える。
図1に戻り、計測データ取得部20は、水産物が水揚げされる際に、水産物を計測し、水産物の計測データ20aを、生産者ID20bとともに取得する。計測データ取得部20は、生産者データ取得部21と、計測部22と、計測データ生成部23と、を備える。
生産者データ取得部21は、水産物を水揚げした生産者が持っている生産者ID20bが記録されたICカード及びバーコードを非接触で読み取るリーダ(不図示)を備える。バーコードは、2次元バーコードであってもよい。生産者データ取得部21は、リーダで読み取られた生産者ID20bを取得する。
生産者データ取得部21で生産者ID20bが取得された後、計測部22による水産物の計測が開始される。計測部22は、水産物の計測を行う。水揚げの際、水産物は、その種類又は季節によって、活魚状態(泳げる箱に入れられた状態)、氷詰め、箱詰め、箱に詰められない一尾単位などに分けられ、分けられた様々な単位で取引される。すなわち、水産物の取引単位は、一尾ごと、複数尾の魚が箱に入れられたものなど、様々である。計測部22は、水産物をこの取引単位で。例えば箱に入れられたままで水産物の計測を行う。
図3(A)に示すように、計測部22は、重量計測部22aと、センサ部22bと、制御部22cと、音声入力部22dと、表示部22eと、を備える。
重量計測部22aは、水産物4の重さを示すデータ、すなわち重量を計測する。水産物4は、取引単位毎に、重量計測部22aの点線で示す計測エリアArに置かれ、取引単位毎に重量が計測される。例えば、取引単位が一尾毎である水産物4は、一尾毎に計測エリアArに置かれてその重量が計測される。また、取引単位が箱5毎である場合には、水産物4は、箱5に入れられたままで計測エリアArに置かれ、その重量が計測される。
なお、水産物4が計測エリアArにある計測台Tbに置かれた直後は、重量計測部22aの計測台Tbは、水産物4が置かれた影響でしばらく振動し、重量を正確に計測することが困難になる。そこで、重量計測部22aは、計測台Tbの振動振幅がある範囲内になるまで計測を行わないようにしてもよい。また、計測台Tbが振動している場合でも、一定時間で重量を複数回計測し、その計測結果の平均値を重量として計測するようにしてもよい。水産物4がまだ生きており、その動きで計測台Tbが振動するような場合でも、同じような情報で重量を計測することができる。
重量計測部22aで計測された水産物4の取引単位毎の重量の計測結果は、制御部22cに送られる。
センサ部22bは、重量計測部22aの計測エリアArに置かれた水産物4の形状、大きさ、鮮度、温度等を検出する。すなわち、センサ部22bは、水産物4の重量以外の情報を検出する。
センサ部22bは、一対のカメラを含んでいる。センサ部22bは、この一対のカメラにより、計測エリアArに置かれた水産物4を撮像する。水産物4の撮像データは、制御部22cに送られる。撮像データは、静止画であってもよいし、動画であってもよい。
カメラの撮像データに基づいて、水産物4の種別を特定することが可能である。制御部22cは、機械学習、例えば深層学習により、水産物4の種別を判定する判定器(不図示)が内蔵されている。判定器は、カメラの撮像データに基づいて、水産物4の種別を判定する。水産物4が魚であれば、その魚種まで割り出される。
すなわち、計測データ取得部20は、水産物4の撮像データを計測データとして取得し、その撮像データに基づいて、水産物4の種別を判定する。
なお、水産物4の3次元形状を検出しない場合には、カメラは1台であってもよい。視差のない撮像データであっても、水産物4の種別を判定することは可能である。また、水産物4の種別については、生産者が、音声入力部22dに入力した音声を判別することにより取得するようにしてもよい。この場合、同じ魚種であっても、地方によって異なる名称であったり、標準和名、学名など様々な名称を有していたりする場合があるため、音声入力された魚種を標準的な名称に変換してその統一された名称を魚種データとするようにしてもよい。
一対のカメラの撮像データが得られれば、カメラ間の視差により、水産物4の3次元形状の検出が可能である。それらの撮像データに基づいて、水産物4の3次元画像又は3次元動画を生成することも可能である。
なお、一対のカメラに代えて、水産物4の3次元形状を検出するレーザ測距儀を備えていてもよい。これら、水産物4の形状を検出可能なセンサにより、水産物4の体長、体高など、水産物4の形状及び大きさを示すデータを検出することが可能となる。
水産物が箱に入れられている場合には、その水産物4は箱5ごと撮像される。カメラで撮像された水産物4の撮像データは、制御部22cに送られる。制御部22cは、撮像された箱5の撮像データに基づいて、箱5の種別を判定することが可能である。
また、カメラの撮像データに基づいて、水産物4の色艶などの鮮度を示すデータを検出することも可能である。
センサ部22bには、他に、水産物4の温度を検出する温度センサと、水産物4の脂質を測定する脂質測定器が含まれていてもよい。温度センサは、例えば赤外線温度センサを用いることができる。赤外線温度センサにより、水産物4の表面温度を検出することが可能である。脂質測定器は、例えば水産物4の電気抵抗を測定し、電気抵抗の値に基づいて、水産物4の脂質量を検出する。これらの検出結果も、水産物4の鮮度を示すデータである。検出結果は、制御部22cに送られる。
制御部22cは、計測部22全体を統括制御する。音声入力部22dは、計測部22で計測を行う者の音声を入力する。表示部22eは、各種情報を表示する。制御部22cは、タイマを有しており、計測が行われた日時データの取得が可能である。
基本的に、制御部22cは、音声入力部22dから入力された音声データに基づいて制御を行い、計測をアシストする情報を表示部22eに表示させる。例えば、計測部22による水産物の計測は、音声入力部22dへの計測開始の音声入力によって開始される。そして、表示部22eに重量計測部22aの計測エリアArに水産物4を置くように促す表示が行われ、その表示を見た生産者が、計測エリアArに水産物4を置く。これにより、制御部22cは、重量計測部22a及びセンサ部22bに計測を開始させる。なお、表示に代えて音声出力を行うようにしてもよい。
重量計測部22aから水産物4の重量の検出結果を受信するとともに、センサ部22bから送られた水産物4の各種検出結果を受信すると、制御部22cは、表示部22eに、計測部22での処理段階及びセンサ部22bで検出された検出結果などを表示させる。これにより、生産者等が、これらの検出結果を確認することができる。
水産物4が入れられる箱には様々な種類がある。したがって、上述のように、水産物4が箱5に入れられていた場合、制御部22cは、水産物4の撮像結果に基づいて、水産物4が入れられた箱5の種別を判定する。制御部22cは、箱5の重量をその種別毎に記憶している。制御部22cは、画像データから箱5の種類を割り出し、予め登録された割り出された箱5の重量を特定する。そして、制御部22cは、重量計測部22aから送られた重量から、特定された箱5の重量を差し引いて、水産物4の重量を算出する。
また、水産物4が箱に入れられ、その箱5に水又は氷が入れられていた場合、センサ部22bは、水産物4の撮像データに基づいて、箱5の種別に加え、水及び氷の重量を推定する。制御部22cは、重量計測部22aから送られた重量から、推定された箱5の重量と、水及び氷の重量とを差し引いて、水産物4の重量を算出する。箱5の特定及び水、氷等の重量の推定には、機械学習、例えば深層学習を適用することができる。
すなわち、計測データ取得部20は、水産物4が箱5に入れられている場合に、水産物4が入れられた箱5全体の重量と、箱5とその中身の撮像データを計測データとして取得する。そして、計測データ取得部20は、箱5全体の重量から、撮像データから推定される箱5と箱5における水産物4以外の部分との重量を差し引くことにより、水産物4の重量を算出する。
このように、取引単位について様々な種類の箱5を適用可能とすることで、小ロット、すなわち箱5毎の出荷が可能となる。小ロットの出荷が可能になれば、割引率を減らすことができるので、水産物4の単価を高めることができる。
図3(B)に示すように、制御部22cは、計測が行われた日時データに加え、水産物4の種別を示す魚種データ、水産物4の個数を示す個数データ、水産物4の重さを示す重量データ、水産物4が入れられた箱5の種別を示す箱種別データ、水産物4を形状及び大きさを示す形状・サイズデータ及び水産物4の鮮度を示す鮮度データを、計測データ生成部23に送信する。
また、制御部22cは、重量計測部22a及びセンサ部22bの検出結果に基づいて、水産物4の品質の良否又は等級を判定し、その判定結果を検出結果とともに、計測データ生成部23に送るようにしてもよい。
このように、計測部22は、汚れた手又は濡れた手で制御ボタン等を押すことなく、IC(Integrated Circuit)カード又は音声入力により、非接触で計測を行うことができる。
計測データ生成部23は、制御部22cから送られたデータに基づいて、図3(B)に示す水産物の計測データ20aを生成する。そして、図1に示すように、計測データ生成部23は、生成した計測データ20aに生産者データ取得部21で取得された生産者ID20bを対応付けるとともに、この計測データ20aに、競り番号20cを付与する。
[データ統合部]
図1に戻り、データ統合部30は、漁場・漁労データ取得部10から漁場・漁労データ10a及び生産者ID10bを取得するとともに、計測データ取得部20から水産物4の計測データ20a、生産者ID20b及び競り情報20cを取得する。データ統合部30は、水産物4の計測データ20aと、漁場・漁労データ10aとを統合して、水産物4の統合データ31を生成する。
図1に戻り、データ統合部30は、漁場・漁労データ取得部10から漁場・漁労データ10a及び生産者ID10bを取得するとともに、計測データ取得部20から水産物4の計測データ20a、生産者ID20b及び競り情報20cを取得する。データ統合部30は、水産物4の計測データ20aと、漁場・漁労データ10aとを統合して、水産物4の統合データ31を生成する。
具体的には、図4に示すように、データ統合部30は、漁場・漁労データ取得部10から送られた漁場・漁労データ10a及び生産者ID10bと、計測データ取得部20から送られた計測データ20a、生産者ID20b及び競り番号20cとに基づいて、生産者ID10b,20bをキーとして統合データ31を生成する。統合データ31は、生産者ID31aと、競り番号31bと、計測データ31cと、漁場・漁労データ31dと、を含んでいる。生産者ID31aは、生産者ID20b、10bと同じであり、競り番号31bは、競り番号20cと同じであり、計測データ31cは、計測データ20aとなり、漁場・漁労データ31dは、漁場・漁労データ31dと同じとなる。
統合データ31は、採捕されてから水揚げされるまでの水産物4の情報を集約したものである。この統合データを参照することにより、水産物4が採捕されてから水揚げされるまでの情報を得ることができる。
なお、統合データ31の生成においては、漁場・漁労データ10aに含まれる日時データと、計測データ20aに含まれる日時データを照らし合わせるようにしてもよい。また、競り番号31bは、計測データ生成部23でなく、データ統合部30で生成するようにしてもよい。
[統合データ記憶部]
図1に戻り、統合データ記憶部40は、データ統合部30で生成された統合データ31を記憶する。統合データ31は、取引単位となる水産物4毎に生成されて統合データ記憶部40に集積される。このため、統合データ31の数は膨大な数となる。したがって、統合データ記憶部40には、膨大な数の統合データ31を記憶するための容量が必要になる。
図1に戻り、統合データ記憶部40は、データ統合部30で生成された統合データ31を記憶する。統合データ31は、取引単位となる水産物4毎に生成されて統合データ記憶部40に集積される。このため、統合データ31の数は膨大な数となる。したがって、統合データ記憶部40には、膨大な数の統合データ31を記憶するための容量が必要になる。
なお、統合データ記憶部40には、水産物4を採捕する生産者を示すデータを示す水産物データも記憶されている。生産者データには、生産者の氏名、住所、所属などの個人情報が含まれる。生産者データは、生産者ID31aも含まれており、生産者ID31aをキーとして、生産者データを得ることが可能となっている。
この統合データ31は、水揚げ以降の水産物4の取引、すなわち競り等を行う場合に用いられる。このため、各水産物4は、競り番号31bをキーとして参照される。
[ハードウエア構成]
図1に示すデータ統合部30及び統合データ記憶部40を備える水産物データ管理サーバ50は、例えば、図5に示すハードウエア構成を有するコンピュータがソフトウエアプログラムを実現することにより実現される。
図1に示すデータ統合部30及び統合データ記憶部40を備える水産物データ管理サーバ50は、例えば、図5に示すハードウエア構成を有するコンピュータがソフトウエアプログラムを実現することにより実現される。
具体的には、水産物データ管理サーバ50は、装置全体の制御を司るCPU(Central Processing Unit)51と、CPU51の作業領域等として動作する主記憶部52と、CPU51の動作プログラム等を記憶する外部記憶部53と、入出力部54と、通信インターフェイス55と、これらを接続する内部バス58から構成される。
CPU51は、ソフトウエアプログラム(以下、単に「プログラム」とする)を実行するプロセッサ(演算装置)である。主記憶部52には、外部記憶部53からプログラム59が読み込まれる。CPU51は、主記憶部52に格納されたプログラム59を実行する。これにより、データ統合部30の機能が実現される。また、後述する統合データ提供部60、入札データ受け付け部61、選択部62、落札結果データ生成部63、落札結果データ提供部64、落札結果データ入力部65、要求受け付け部66、書類データ生成部67、書類データ提供部68、統合データ読み出し部69、統合データ提供部70、ビッグデータ生成部71、ビッグデータ提供部72、予測データ生成部73及び予測データ提供部74の機能も同様である(図7~図13参照)。
主記憶部52は、RAM(Random Access Memory)等から構成されている。主記憶部52には、CPU51のプログラム59が外部記憶部53からロードされる。また、主記憶部52は、CPU51の作業領域(データの一時記憶領域)としても用いられる。
外部記憶部53は、フラッシュメモリ、ハードディスク等の不揮発性メモリから構成される。外部記憶部53には、CPU51に実行させるためのプログラム59が予め記憶されている。外部記憶部53により、統合データ記憶部40の機能が実現される。
入出力部54は、外部機器とデータ入出力を行うインターフェイスである。本実施の形態では、入出力部54は、漁場・漁労データ取得部10及び計測データ取得部20と接続されている。漁場・漁労データ取得部10から送られた漁場・漁労データ10a及び生産者ID10bと、計測データ取得部20から送られた計測データ20a、生産者ID20b及び競り番号20cは、入出力部54を介して入力される。
通信インターフェイス55は、通信ネットワークのインターフェイスである。通信インターフェイス55を介して、通信端末とのデータ通信及び他のサーバコンピュータとのデータ通信が行われる。なお、漁場・漁労データ取得部10及び計測データ取得部20は、通信インターフェイス55を介して、水産物データ管理サーバ50に接続されていてもよい。
水産物データ管理サーバ50は、他に、操作入力を入力する操作部と、表示出力を行う表示部と、音声入出力を行う音声入出力部と、を備えるようにしてもよい。
[水産物データ管理処理]
次に、本実施の形態に係る水産物データ管理システム1の動作、すなわち水産物データ管理システム1によって実行される水産物データ管理処理(水産物データ管理方法)について説明する。
次に、本実施の形態に係る水産物データ管理システム1の動作、すなわち水産物データ管理システム1によって実行される水産物データ管理処理(水産物データ管理方法)について説明する。
漁船2が出港し、漁場において漁労活動を行っている間、図6に示すように、漁場・漁労データ取得部10は、漁船2に設けられる無線送信部2eから送信される漁場・漁労データ10a及び生産者ID10bを受信して、漁場・漁労データ10aを生産者ID10bとともに取得する(ステップS1;漁場・漁労データ取得工程)。漁場・漁労データ取得部10は、取得した漁場・漁労データ10a及び生産者ID10bを、データ統合部30に送る(ステップS2)。すなわち、このステップS1、S2は、漁労活動中に行われる。
漁船2が帰港し、採捕された水産物4が水揚げされる。この水揚げにおいて、計測データ取得部20を構成する生産者データ取得部21は、生産者が持っているICカード又はバーコードを読み取ることにより、生産者IDを取得する(ステップS3)。
続いて、水産物4は取引単位に分けられ、計測データ取得部20を構成する計測部22において、取引単位毎に水産物4の計測が行われる。すなわち、計測データ取得部20は、水産物4を取引単位毎に計測し、計測データ20aを生産者ID20bとともに取得する(ステップS4;計測データ取得工程)。計測データ取得部20は、計測データ20aの取得が完了すると、取得された計測データ20a、生産者ID20b及び競り番号20cを、データ統合部30に送信する(ステップS5)。
続いて、データ統合部30は、図4に示すように、生産者ID10b,20bと、漁場・漁労データ10aと、計測データ20aとを統合して、統合データ31を生成する(ステップS6;データ統合工程)。データ統合部30は、生成した統合データ31を統合データ記憶部40に記憶する(ステップS7)。その後、水産物データ管理システム1は、水産物データ管理処理を終了する。統合データ記憶部40に記憶された統合データ31は、対応する水産物が競り等で取引される際に用いられる。
[電子入札]
水揚げ後、水産物4は、競りにかけられる。本実施の形態に係る水産物データ管理システム1は、電子入札による競りが可能である。水産物データ管理サーバ50は、通信ネットワーク3を介して、通信端末80とデータ通信可能に接続されている。通信端末80は、通信ネットワーク3に接続可能な通信端末であり、パーソナルコンピュータ、携帯端末又はスマートフォンとすることができる。この点は、後述する通信端末81~85でも同じである。通信端末80は、電子入札により競りを行う仲買人のものが含まれている。また、通信端末80には、仲買人以外、例えば、生産者のものが含まれていてもよいし、漁業協同組合の職員のものがふくまれていてもよいし、小売業者及び消費者のものが含まれていてもよい。これらの通信端末80には、電子入札を行うためにアプリケーション(アプリ)が実装されている。
水揚げ後、水産物4は、競りにかけられる。本実施の形態に係る水産物データ管理システム1は、電子入札による競りが可能である。水産物データ管理サーバ50は、通信ネットワーク3を介して、通信端末80とデータ通信可能に接続されている。通信端末80は、通信ネットワーク3に接続可能な通信端末であり、パーソナルコンピュータ、携帯端末又はスマートフォンとすることができる。この点は、後述する通信端末81~85でも同じである。通信端末80は、電子入札により競りを行う仲買人のものが含まれている。また、通信端末80には、仲買人以外、例えば、生産者のものが含まれていてもよいし、漁業協同組合の職員のものがふくまれていてもよいし、小売業者及び消費者のものが含まれていてもよい。これらの通信端末80には、電子入札を行うためにアプリケーション(アプリ)が実装されている。
図7に示すように、水産物データ管理サーバ50は、データ統合部30及び統合データ記憶部40の他に、統合データ提供部60と、入札データ受け付け部61と、選択部62と、落札結果データ生成部63と、落札結果データ提供部64と、を備える。
統合データ提供部60は、統合データ31を、水産物4の取引状況を示す水産物取引データとして、通信端末80に提供する。通信端末80には、統合データ31に含まれる水産物の生産者ID31a、競り番号31b、計測データ31c、漁場・漁労データ31dのリストが表示される。統合データ提供部60は、通信端末80が仲買人のものであるか否かに関わらず、統合データ31を、水産物4の取引状況を示す水産物取引データを、通信端末80に提供可能である。
競りに参加する仲買人の通信端末80では、仲買人の操作により、表示された情報に基づいて、購入を希望する水産物に対して入札価格が入力される。入札価格が入力されると、通信端末80の電子入札アプリケーションは、競り番号、入札者(仲買人)及び入札価格を含む入札データを生成し、通信ネットワーク3を介して水産物データ管理サーバ50に送信する。
入札データ受け付け部61は、通信端末80から送られた、競り番号、入札者及び入札価格を含む入札データを受け付ける。入札データ受け付け部61は、所定の期間、同じ水産物について、複数の通信端末80からの入札データを受け付ける。所定の期間が経過すると、入札データ受け付け部61による入札データの受け付けを終了する。
選択部62は、入札データ受け付け部61で受け付けられた入札データの中から、入札価格が最も高い入札データを選択する。同じ水産物4について受け付けられた入札データが1つであった場合には、選択部62は、その水産物4について、その入札データを選択する。受け付けた入札データが複数であった場合には、選択部62は、複数の入札データの中から、入札価格が最も高い入札データを選択する。
落札結果データ生成部63は、選択部62で選択された入札データに基づいて、落札結果データ31eを生成する。落札結果データ31eには、競り番号、落札者を示すデータ、落札価格を示すデータが含まれる。
データ統合部30は、統合データ31に、落札結果データ31eを加える。具体的には、データ統合部30は、落札結果データ生成部63から送られた落札結果データ31eに基づいて、同じ競り番号31bを有する統合データ31に落札結果データ31eを追加する。
落札結果データ提供部64は、選択部62で選択された落札結果データ31eを、通信端末80に提供する。具体的には、落札結果データ提供部64は、落札結果データ生成部63から落札結果データ31eを入力して、その落札結果データ31eを、通信端末80に通信ネットワーク3を介して送信する。
通信端末80には、水産物4の落札結果データ31eを受信して、そのデータが示す落札結果を表示する。通信端末80には、受信した落札結果データ31eに基づいて、落札された競り番号、落札者、落札価格が表示される。これにより、通信端末80を使用する仲買人、市場の職員、小売業者、消費者が、電子入札の競りにおける水産物4の落札状況を確認することができる。
上述のような構成を有する水産物データ管理システム1により、電子入札が行われる。落札された水産物4は、落札者に向けて出荷される。ここで、出荷内容を示す出荷データが、統合データに加えられるようにしてもよい。
[財務管理サーバへの送信]
なお、落札結果データ提供部64は、落札があった競り番号31b及び落札結果データ31eを、水産物4の取引データとして漁業協同組合の財務管理を行う財務管理サーバ90に送信する。財務管理サーバ90は、落札結果データ31eに含まれる落札価格を含む売上データに基づいて、貸借対照表及び損益計算書などの財務諸表を生成する。
なお、落札結果データ提供部64は、落札があった競り番号31b及び落札結果データ31eを、水産物4の取引データとして漁業協同組合の財務管理を行う財務管理サーバ90に送信する。財務管理サーバ90は、落札結果データ31eに含まれる落札価格を含む売上データに基づいて、貸借対照表及び損益計算書などの財務諸表を生成する。
[従来の競りの落札結果の追加]
本実施の形態に係る水産物データ管理システム1は、従来から行われている電子入札以外の競り(通常の競り)に対応することも可能である。図8に示すように、水産物データ管理サーバ50は、通信ネットワーク3を介して市場における競りの管理者、例えば漁業協同組合の職員の通信端末81に接続されている。通信端末81には、通常の競りの落札結果を追加するためのアプリが実装されている。
本実施の形態に係る水産物データ管理システム1は、従来から行われている電子入札以外の競り(通常の競り)に対応することも可能である。図8に示すように、水産物データ管理サーバ50は、通信ネットワーク3を介して市場における競りの管理者、例えば漁業協同組合の職員の通信端末81に接続されている。通信端末81には、通常の競りの落札結果を追加するためのアプリが実装されている。
水産物データ管理サーバ50は、データ統合部30、統合データ記憶部40、統合データ提供部60及び落札結果データ提供部64の他に落札結果データ入力部65を備えている。
統合データ提供部60は、統合データ31を、水産物4の取引状況を示す水産物取引データとして、通信端末81に提供する。通信端末81には、統合データ31に含まれる水産物の生産者ID31a、競り番号31b、計測データ31c、漁場・漁労データ31dのリストが表示される。
リストに表示された水産物4について、電子入札でない通常の競りが行われて落札された場合に、その競りの管理者は、通信端末81を操作して、水産物4の競り番号、落札者、落札価格等を含む落札結果データ31eを生成する。通信端末81は、この落札結果データ31eを、通信ネットワーク3を介して水産物データ管理サーバ50に送る。
落札結果データ入力部65は、通信端末81から送られたデータ、すなわち水産物4が競りで落札されたときの落札結果データ31eを入力する。データ統合部30は、競り番号31bをキーとして、落札結果データ31eを、同じ競り番号31bを有する統合データ31に加える。統合データ提供部60は、通信端末80,81に対して、落札結果データ31eが追加された統合データ31を、水産物4の取引状況を示す水産物取引データとして提供するようにしてもよい。これにより、通信端末80を使用する仲買人、市場の職員、小売業者、消費者が、電子入札の競りにおける水産物4の落札状況を確認することができる。
この構成を有する水産物データ管理システム1によれば、水産物4に対して電子入札でない通常の競りが行われた場合でも、その落札結果を統合データ31に加え、統合することが可能となる。追加されるのは落札結果データ31eだけなので、競りの方式に関わらず、電子入札と同様に、落札結果データ31eの追加が可能となる。
[財務管理サーバへの送信]
なお、落札結果データ提供部64は、落札結果データ31eを、水産物4の取引データとして漁業協同組合の財務管理を行う財務管理サーバ90に送信する。財務管理サーバ90は、落札結果データ31eに含まれる落札価格を含む売上データに基づいて、貸借対照表及び損益計算書などの財務諸表を生成する。
なお、落札結果データ提供部64は、落札結果データ31eを、水産物4の取引データとして漁業協同組合の財務管理を行う財務管理サーバ90に送信する。財務管理サーバ90は、落札結果データ31eに含まれる落札価格を含む売上データに基づいて、貸借対照表及び損益計算書などの財務諸表を生成する。
[落札結果データの連結]
なお、図9に示すように、水産物4は、漁協産地市場に水揚げされ、その後、地方魚類市場、都市魚類市場、大都市魚類市場のうち、いくつかの市場を経た後、量販店、小売店を介して、消費者の元に届く場合がある。この場合、同じ水産物4に対して、競りが複数段階行われる。各段階、すなわち水産物が落札される度に、データ統合部30は、統合データ31に、落札結果データ31eを順次加えていく。
なお、図9に示すように、水産物4は、漁協産地市場に水揚げされ、その後、地方魚類市場、都市魚類市場、大都市魚類市場のうち、いくつかの市場を経た後、量販店、小売店を介して、消費者の元に届く場合がある。この場合、同じ水産物4に対して、競りが複数段階行われる。各段階、すなわち水産物が落札される度に、データ統合部30は、統合データ31に、落札結果データ31eを順次加えていく。
例えば、図9では、漁協産地市場での落札結果データD1、地方魚類市場での落札結果データD2、都市魚類市場での落札結果データD3及び大都市魚類市場での落札結果データD4が落札順に加えられた統合データ31を生成することができる。なお、水産物4が、地方魚類市場から量販店等に卸売りされた場合には、落札結果データD1,D2が統合データ31に加えられる。水産物4が都市魚類市場から量販店等に卸売された場合には、落札結果データD1~D3が統合データ31に加えられる。
複数段階の競りにおいて、電子入札と通常の競りが混在していた場合でも、図7に示す構成と、図8に示す構成とを両方備える水産物データ管理システム1であれば、図9に示すように、複数段階の落札結果データ31eが連結された統合データ31を生成することができる。
[電子書類データの提供]
また、本実施の形態に係る水産物データ管理システム1は、水産物4の取引に必要な電子書類データの提供が可能である。図10に示すように、水産物データ管理システム1は、統合データ記憶部40及び統合データ提供部60に加え、要求受け付け部66と、書類データ生成部67と、書類データ提供部68と、を備える。
また、本実施の形態に係る水産物データ管理システム1は、水産物4の取引に必要な電子書類データの提供が可能である。図10に示すように、水産物データ管理システム1は、統合データ記憶部40及び統合データ提供部60に加え、要求受け付け部66と、書類データ生成部67と、書類データ提供部68と、を備える。
統合データ提供部60は、通信ネットワーク3を介して、統合データ記憶部40に記憶された統合データ31を通信端末82に送信する。通信端末82は、生産者、市場の職員又は仲買人によって所有される端末である。通信端末82には、電子書類データ作成アプリが実装されている。電子書類データ作成アプリにより、統合データ31のリストが通信端末82に表示される。通信端末82では、リストから、電子書類データ生成の対象となる統合データ31の、生産者ID31a、競り番号31b又は落札結果データ31eに含まれる仲買人のデータが選択される。
さらに、通信端末82では、生成を要求する電子書類データの種類が選択され、生産者ID31a、競り番号31b又は仲買人のデータと電子書類の種類を示すデータとを含む生成要求データが生成される。例えば、電子書類データの種類には、水揚伝票、仲買人の入札用紙、販売先のリスト、販売結果の伝票、販売代金の請求書などがある。生成要求データは、通信ネットワーク3を介して水産物データ管理サーバ50に送信される。
要求受け付け部66は、通信端末82から、水産物4の取引に必要な電子書類データの生成要求データを受信して、その要求を受け付ける。生成要求データは、書類データ生成部67に送られる。
書類データ生成部67は、生産要求データに含まれる生産者ID31a、競り番号31b又は仲買人のデータに対応する統合データ31を統合データ記憶部40から読み出す。そして、書類データ生成部67は、統合データ記憶部40から読み出した統合データ31に基づいて、生産要求データに含まれる種類の電子書類データを生成する。例えば、要求された電子書類データが、ある生産者の水揚げ伝票である場合には、生産者ID31aを参照して統合データ31が読み出され、読み出された統合データ31に基づいて、水揚げ伝票が生成される。また、要求された電子書類データが、個々の水産物4の販売結果を示す伝票である場合には、競り番号31bを参照して統合データ31が読み出され、読み出された統合データ31に基づいて、要求された電子書類の方式に基づいて伝票が生成される。また、要求された電子書類データが、仲買人に対する販売代金の請求書であった場合には、落札結果データ31eに含まれる仲買人のデータを参照して、統合データ31が読み出され、読み出された統合データ31に基づいて請求書が生成される。なお、統合データ31が複数である場合には、統合データ31は、例えば時系列順にソートされるようにしてもよい。
書類データ提供部68は、書類データ生成部67で生成された電子書類データを、生成要求を行った通信端末82に通信ネットワーク3を介して提供する。電子書類データの生成を要求した者は、通信端末82に提供された電子書類データを印刷するなどして、その後の手続を行う。
[トレーサビリティ]
また、本実施の形態に係る水産物データ管理システム1によれば、水産物4がどのような場所で採捕され、水揚げされ、販売されたのかを遡って水産物4の購入者等が把握することができるトレーサビリティが可能である。
また、本実施の形態に係る水産物データ管理システム1によれば、水産物4がどのような場所で採捕され、水揚げされ、販売されたのかを遡って水産物4の購入者等が把握することができるトレーサビリティが可能である。
図11に示すように、水産物データ管理サーバ50は、水産物4を購入した購入者の通信端末83からの要求に従って、統合データ31を、水産物4が採捕されてから購入者の手元に至るまでの過程を遡って追跡するトレーサビリティ用のデータとして提供する。具体的には、水産物データ管理サーバ50は、要求受け付け部66と、統合データ読み出し部69と、統合データ提供部70と、を備える。
要求受け付け部66は、通信端末83からの要求を受け付ける。この要求には、競り番号31bが含まれている。統合データ読み出し部69は、競り番号31bが同じ統合データを読み出す。統合データ提供部70は、読み出された統合データ31を、通信ネットワーク3を介して通信端末83に送信する。
通信端末83には、トレーサビリティ用のアプリが実装されている。統合データ31の提供を受けた通信端末83では、提供された統合データ31が表示される。
購入者は、表示された統合データ31、すなわち漁場・漁労データ31d、水揚げ時の計測データ31c及び落札結果データ31eに基づいて、購入した水産物4がいつどこでどのような漁法、環境で採捕されたか、いつ水揚げされ、水揚げ時の計測結果がどうであったか、又はどのような落札内容であったかを確認することができる。
[ビッグデータの資源管理の活用]
本実施の形態に係る水産物データ管理システム1には、統合データ記憶部40に、多数の統合データ31がビッグデータとして集積される。水産物データ管理システム1は、集積されたビッグデータの利用を可能とする。
本実施の形態に係る水産物データ管理システム1には、統合データ記憶部40に、多数の統合データ31がビッグデータとして集積される。水産物データ管理システム1は、集積されたビッグデータの利用を可能とする。
例えば、図12に示すように、地方自治体等の漁場周辺の水産資源を管理する資源管理者のサーバコンピュータ、すなわち資源管理サーバ91に対して、多数の統合データ31を含むビッグデータを提供することができる。
より具体的には、水産物データ管理システム1は、要求受け付け部66と、ビッグデータ生成部71と、ビッグデータ提供部72と、を備える。
要求受け付け部66は、漁業協同組合の職員の通信端末84から、資源管理用のビッグデータの送信要求を受け付ける。
ビッグデータ生成部71は、統合データ記憶部40に集積された統合データ31に基づいて、水産物4が採捕される水産資源を管理する資源管理者向けのビッグデータを生成する。ビッグデータの生成の対象となる統合データ31は、指定された期間に生成されたデータでよい。統合データ31は、それぞれが、競り番号31bに従ってまとめられている。ビッグデータ生成部71は、統合データ31を例えば、水域毎のデータ、魚種ごとのデータなどにソートして、資源管理用のビッグデータを生成する。
ビッグデータ提供部72は、ビッグデータ生成部71でビッグデータを資源管理用のビッグデータとして、通信ネットワーク3を介して資源管理サーバ91に送信する。
なお、資源管理者側で、統合データ31を資源管理用のデータに組み替える場合には、水産物データ管理サーバ50は、統合データ記憶部40に集積された統合データ31をそのまま資源管理サーバ91に送るようにしてもよい。
[漁獲量の予測]
また、本実施の形態に係る水産物データ管理システム1によれば、今後の水産物4の漁獲量等の予測をすることが可能である。この予測を実現するため、図13に示すように、本実施の形態に係る水産物データ管理システム1は、要求受け付け部66と、予測データ生成部73と、予測データ提供部74と、を備える。
また、本実施の形態に係る水産物データ管理システム1によれば、今後の水産物4の漁獲量等の予測をすることが可能である。この予測を実現するため、図13に示すように、本実施の形態に係る水産物データ管理システム1は、要求受け付け部66と、予測データ生成部73と、予測データ提供部74と、を備える。
要求受け付け部66は、購入者等の通信端末85からの予測データの生成要求を、通信ネットワーク3を介して受け付ける。予測データ生成部73は、統合データ記憶部40に集積された統合データ31の集積結果に基づいて、水産物4の将来の水揚げ量の予測データを生成する。
例えば、図14に示すように、統合データ31に基づいて、ある魚種の水産物A,B,Cについて、過去において1年の間に漁獲量が周期的に増減している場合には、その周期的に変動する漁獲量の変動に基づいて、水産物A,B,Cの漁獲量の予測データを生成することができる。
予測データ提供部74は、予測データ生成部73によって生成された予測データを、通信ネットワーク3を介して生産者の通信端末85に提供する。
予測データは、通信端末85に表示される。例えば、図14に示すようなグラフが表示される。表示された予測データを見た生産者は、水産物A,B,Cの漁獲量の予測データに基づいて、漁獲量が大きくなるような漁労計画を立てることができる。
予測データ生成部73は、予測データとして、様々なものを生成することができる。漁場・漁労データ10aに含まれる日時データ、魚種データ、気象データ、海象データ及び水温データ等に基づいて、漁獲量が多いそれらの条件を割り出し、気象予報に基づいて、条件が合致する日にちを選択して、その日にちを予測データとして提供するようにしてもよい。このようにすれば、気象・海象データ等に基づく精度の高い漁獲予測が可能となる。また、このような予測には、機械学習、例えば深層学習を用いることができる。
なお、水産物データ管理システム1は、予測データを提供するだけでなく、予測データに基づいて、漁労計画を立案、すなわち漁を行う日程を決定することも可能である。なお、採り過ぎによる価格の低下を防止するため、価格を適切に保つことができる漁獲量が予想される日にちに漁ができるような計画を立てるのが望ましい。
[消費者向けのアプリケーション]
また、本実施の形態に係る水産物データ管理システム1を用いて、購入者、例えば消費者向けのアプリケーションを作成することができる。漁場・漁労データ10a及び計測データ20aは、購入者が、その水産物4を購入するにあたっての有用な情報となる。この場合の水産物データ管理システム1の構成は、図11に示すものを採用することができる。
また、本実施の形態に係る水産物データ管理システム1を用いて、購入者、例えば消費者向けのアプリケーションを作成することができる。漁場・漁労データ10a及び計測データ20aは、購入者が、その水産物4を購入するにあたっての有用な情報となる。この場合の水産物データ管理システム1の構成は、図11に示すものを採用することができる。
水産物データ管理サーバ50の統合データ提供部60は、購入者の通信端末83に統合データ31を提供する。通信端末83には、統合データ31が表示される。購入者が水産物の統合データ31を見て購入したい水産物4を選べば、漁業協同組合が、その水産物4を購入者に直販することも可能となる。また、このアプリケーションを用いて、例えば、水産物4のおすすめの調理法を提供するなど、購入者とコミュニケーションをとったりすることも可能となる。このようにすれば、新しい消費者を獲得するなど、水産物4の需要を広げることが可能になる。生産者のことを知りたいという要求が消費者にある場合には、消費者に対して、生産者データを提供するようにしてもよい。
以上詳細に説明したように、上記実施の形態によれば、水産物4を採捕する生産者を識別する生産者ID10b,20bと、水産物4の計測データ20aと、水産物4が採捕されたときの漁場・漁労データ10aとが統合されて、採捕から取引に至るまでの水産物4の統合データ31として生成され、統合データ記憶部40に記憶される。この統合データ31を用いれば、水産物4を採捕から取引に至るまでの過程を自動的に統括管理することができる。
なお、上記実施の形態では、計測データ20aには、水産物4の種別を示すデータが含まれるとともに、水産物4について、形状を示すデータ、大きさを示すデータ、重さを示すデータ、鮮度を示すデータ、温度を示すデータ、脂質を示すデータ、撮像データが含まれる。
しかしながら、本発明はこれには限られない。水産物4の形状を示すデータ、大きさを示すデータ、重さを示すデータ、鮮度を示すデータ、温度を示すデータ、脂質を示すデータ、撮像データのうちの少なくとも1つが含まれるようにすればよい。
また、上記実施の形態では、撮像データから水産物4の種別を判定することが可能となる。音声入力により種別を認識する場合には、水産物4の名称の地域間の違いを解消し、統一した名称で、水産物4の種別を管理することが可能となる。
また、水産物4を箱5に入れたままで重量計測を行い、撮像データから箱5を特定しつつ、その箱5の中の氷等の重量を推定して、それらの重量を差し引いて、水産物4の重量を算出する。このようにすれば、箱5の種類によらず、箱5から水産物4を出すことなく、水産物4の重量の正確な測定が可能となる。
また、上記実施の形態では、漁場データには、水産物4が採捕されたときの気象状態を示すデータ、海象状態を示すデータ、潮流を示すデータ、水温を示すデータ、魚群を示すデータのうちの少なくとも1つが含まれており、漁労データには、漁法を示すデータ、前記漁労活動中の航跡を示すデータ及び操業水域を示すデータが含まれている。漁場・漁労データ10aは、漁場データだけであってもよいし、漁労データだけであってもよい。
しかしながら、本発明はこれには限られない。漁場データには、気象状態を示すデータ、海象状態を示すデータ、潮流を示すデータ、水温を示すデータ、魚群を示すデータのうちの少なくとも1つが含まれていればよい。また、漁労データには、漁法を示すデータ、前記漁労活動中の航跡を示すデータ及び操業水域を示すデータのうちの少なくとも1つが含まれていればよい。
また、上記実施の形態に係る水産物データ管理システム1によれば、複数の通信端末80を介した電子入札が可能となる。電子入札による落札結果データ31eは、水産物4の統合データ31に加えられる。このようにすれば、水産物4の取引段階のデータについても漁場・漁労データ10aと計測データ20aとともにまとめて記憶することができる。これにより、採捕から取引段階までの水産物4のデータを一括管理することが可能となる。
また、上記実施の形態に係る水産物データ管理システム1によれば、電子入札でない通常の競りの結果である落札結果データ31eも、統合データ31に加えることが可能である。
このようにすれば、競りの方式に関わらず、水産物4の落札結果データ31eを統一的に管理することが可能となる。
この水産物データ管理システム1では、同じ水産物4が競りを経ることに、その落札結果データ31eが、統合データ31に追加される。この統合データ31を参照することにより、水産物4がどのような市場を経て、どのように落札されたのかを知ることができる。
また、上記実施の形態に係る水産物データ管理システム1によれば、水産物4が採捕されるときの漁場・漁労データ10aと水産物4の計測データ20aとが統合された統合データ31を生成することができるので、統合データ31を、その水産物4が採捕された水産資源の資源管理者への報告用のデータ(改正漁業法で求められている漁業報告)として用いることができる。これにより、報告を行う義務のある漁業協同組合の負担を軽減することができる。
また、上記実施の形態に係る水産物データ管理システム1によれば、生成された統合データ31を、水産物4を購入した購入者の通信端末83からの要求に従って、統合データ31を、水産物4が採捕されてから購入者の手元に至るまでの過程を遡って追跡するトレーサビリティ用のデータとして提供することができる。
また、上記実施の形態に係る水産物データ管理システム1によれば、今後の水産物4の水揚げ量、すなわち漁獲量を予測することができる。これにより、漁獲量が多いことが予想される日時に漁を行うような計画を立てることが可能となる。
また、上記実施の形態では、水産物データ管理サーバ50で水産物4の統合データを管理している。しかしながら、本発明はこれには限られない。例えば、複数のサーバシステムで、水産物4の統合データ31を共有して管理するようにしてもよい。例えば、ブロックチェーンにより統合データ31を管理するようにしてもよい。このようにすれば、統合データ31の改ざんを防止することが可能となる。
また、上記実施の形態に係る水産物データ管理システム1は、様々な通信端末に、水産物4のデータを提供する。提供されるデータには、提供される相手によっては秘匿すべき情報、例えば個人情報が含まれている場合もある。水産物データ管理システム1は、提供される相手によって、提供するデータを暗号化により制限するようにしてもよい。上述のブロックチェーンには、閲覧できるデータを制限する暗号化技術が用いられている。
上記実施の形態に係る水産物データ管理システム1によれば、漁業に関わる者に対して様々なメリットをもたらす。
例えば、水産物4を採捕し、水揚げする生産者には、以下のようなメリットがある。
(1)これまで翌日以降に紙媒体でしか入手できなかった取引価格をリアルタイムで把握することができる。
(2)翌日以降の出漁可否、漁獲計画を立てやすくすることができる。
(3)集積された統合データに基づいて、改正漁業法に対応した漁業管理を実行することができる。
例えば、水産物4を採捕し、水揚げする生産者には、以下のようなメリットがある。
(1)これまで翌日以降に紙媒体でしか入手できなかった取引価格をリアルタイムで把握することができる。
(2)翌日以降の出漁可否、漁獲計画を立てやすくすることができる。
(3)集積された統合データに基づいて、改正漁業法に対応した漁業管理を実行することができる。
また、漁業協同組合には、以下のようなメリットがある。
(1)販売業務での手書き、手入力作業がなくなり、市場の業務の効率化、コスト削減を実現することができる。
(2)手書きでの記録作業や手作業でのパソコンの入力業務等の省力化、入力ミスの低減
(3)煩雑な事務作業から解放されるため、職員が、水産物4の付加価値向上に関する業務(ブランド化、販路拡大など)に専念することができる。
(4)新卸売市場法に対応した水産物データを生成することができる。
(1)販売業務での手書き、手入力作業がなくなり、市場の業務の効率化、コスト削減を実現することができる。
(2)手書きでの記録作業や手作業でのパソコンの入力業務等の省力化、入力ミスの低減
(3)煩雑な事務作業から解放されるため、職員が、水産物4の付加価値向上に関する業務(ブランド化、販路拡大など)に専念することができる。
(4)新卸売市場法に対応した水産物データを生成することができる。
また、水産物4を購入する購入者、例えば仲買人又は消費者には、以下のようなメリットがある。
(1)遠隔地にいるか否かに関わらず、水揚げ状況を早期に把握することができる。
(2)市場外から水産物4の水揚げ状況を確認することができる。これにより、With/Postコロナという社会の変革の流れに対応することができる。
(3)複数の市場における水産物4の情報を一度に収集することができるので、そのような情報を収集する負担を軽減することができる。
(4)隣接する地域での、水産物4の比較が可能となる。
(5)漁獲量を調整して、大漁(採り過ぎ)時の水産物4の価格の下落を防止することができる。
(6)無駄な移動や市場内での待機時間(競り開始までの待ち時間)を短くすることができるので業務効率が向上する。
(1)遠隔地にいるか否かに関わらず、水揚げ状況を早期に把握することができる。
(2)市場外から水産物4の水揚げ状況を確認することができる。これにより、With/Postコロナという社会の変革の流れに対応することができる。
(3)複数の市場における水産物4の情報を一度に収集することができるので、そのような情報を収集する負担を軽減することができる。
(4)隣接する地域での、水産物4の比較が可能となる。
(5)漁獲量を調整して、大漁(採り過ぎ)時の水産物4の価格の下落を防止することができる。
(6)無駄な移動や市場内での待機時間(競り開始までの待ち時間)を短くすることができるので業務効率が向上する。
資源管理者には、以下のようなメリットがある。
(1)集積した統合データに基づいて、水産資源の管理が容易になる。
(2)水産資源を管理するための新しい方策、政策の立案を迅速に行うことができる。
(3)地域で採捕される水産物4の一括管理を可能とすることにより、地域経済の産業競争力を強化することが可能となる。
(1)集積した統合データに基づいて、水産資源の管理が容易になる。
(2)水産資源を管理するための新しい方策、政策の立案を迅速に行うことができる。
(3)地域で採捕される水産物4の一括管理を可能とすることにより、地域経済の産業競争力を強化することが可能となる。
さらに、上記実施の形態に係る水産物データ管理システム1によれば、ホテルや高級飲食店向けの水産物4に求められる産地証明の発行が可能になる。また、水産物データ管理システム1によれば、密漁等を禁止し、水産物4の輸出に必須の国際認証に対応した信頼性の高いトレーサビリティを確立することができる。この結果、食の安全性を保証し、国内販売及び厳格な国際認証の下での輸出を促進することができる。
また、消費者向けのアプリケーションを生成し、統合データ31を消費者が閲覧できるようにすれば、消費者へ個々の水産物4の品質をアピールすることができる。これにより、新たな消費者を開拓することができるようになり、水産物4の需要を高めて、水産物4の価格の上昇を期待することができる。
上記実施の形態に係る水産物データ管理システム1は、生産者、漁協職員、仲買人及び消費者が所有する携帯端末でアクセスすることができる。また、水産物データ管理システム1を適用する際には漁協の既存の会計システム、すなわち財務管理サーバに大幅な改造を必要としない。このため、システムの初期導入費又は維持管理費を低く抑えることができる。
上記実施の形態に係る水産物データ管理システム1における水産物4の管理を行う領域は、漁業協同組合ごとであってもよいし、その市町村単位であってもよいし、県ごとであってもよい。管理を行う領域が広くなればなるほど、ビッグデータとしての利用価値は高くなることが予想される。
なお、上記実施の形態では、漁場・漁労データ取得部10及び計測データ取得部20は、水産物データ管理サーバ50に含まれないものとしている。しかしながら、本発明はこれには限られない。漁場・漁労データ取得部10と、計測データ取得部20のうち、図1に示す、生産者データ取得部21及び計測部22を除く部分とが、水産物データ管理サーバ上に構築されていてもよい。
この場合、コンピュータを、漁場・漁労データ取得部10、計測データ取得部20、データ統合部30として機能させるプログラムが実行されることにより、水産物データ管理サーバ50が実現されることになる。
水産物データ管理システム1のハードウエア構成やソフトウエア構成は一例であり、任意に変更および修正が可能である。
CPU51、主記憶部52、外部記憶部53、入出力部54、通信インターフェイス55などから構成される水産物データ管理システム1の処理を行う中心となる部分は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、前記の動作を実行するためのコンピュータプログラムを、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD-ROM等)に格納して配布し、当該コンピュータプログラムをコンピュータにインストールすることにより、前記の処理を実行する水産物データ管理システム1を構成してもよい。また、インターネット等の通信ネットワーク上のサーバ装置が有する記憶装置に当該コンピュータプログラムを格納しておき、通常のコンピュータシステムがダウンロード等することで水産物データ管理システム1を構成してもよい。
水産物データ管理システム1の機能を、OS(オペレーティングシステム)とアプリケーションプログラムの分担、またはOSとアプリケーションプログラムとの協働により実現する場合などには、アプリケーションプログラム部分のみを記録媒体や記憶装置に格納してもよい。
搬送波にコンピュータプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。たとえば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS, Bulletin Board System)にコンピュータプログラムを掲示し、ネットワークを介してコンピュータプログラムを配信してもよい。そして、このコンピュータプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、前記の処理を実行できるように構成してもよい。
この発明は、この発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明の範囲を限定するものではない。すなわち、この発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
本発明は、採捕される水産物データの管理に適用することができる。特に、水産物が採捕されてから取引に至るまでの過程におけるデータの管理に好適である。
1 水産物データ管理システム、2 漁船、2a GPSシステム、2b 魚群探知機、2c 各種センサ、2d 漁場・漁労データ生成部、2e 無線送信部、3 通信ネットワーク、4 水産物、5 箱、10 漁場・漁労データ取得部、10a 漁場・漁労データ、10b 生産者ID、11 無線受信部、20 計測データ取得部、20a 計測データ、20b 生産者ID、20c 競り番号、21 生産者データ取得部、22 計測部、22a 重量計測部、22b センサ部、22c 制御部、22d 音声入力部、22e 表示部、23 計測データ生成部、30 データ統合部、31 統合データ、31a 生産者ID、31b 競り番号、31c 計測データ、31d 漁場・漁労データ、31e 落札結果データ、40 統合データ記憶部、50 水産物データ管理サーバ、51 CPU,52 主記憶部、53 外部記憶部、54 入出力部、55 通信インターフェイス、58 内部バス、59 プログラム、60 統合データ提供部、61 入札データ受け付け部、62 選択部、63 落札結果データ生成部、64 落札結果データ提供部、65 落札結果データ入力部、66 要求受け付け部、67 書類データ生成部、68 書類データ提供部、69 統合データ読み出し部、70 統合データ提供部、71 ビッグデータ生成部、72 ビッグデータ提供部、73 予測データ生成部、74 予測データ提供部、80,81,82,83,84,85 通信端末、90 財務管理サーバ、91 資源管理サーバ、Ar 計測エリア、Tb 計測台
Claims (15)
- 水産物が採捕される漁場を示すデータと、前記水産物を採捕する漁労活動を示すデータとの少なくとも一方を含む漁場・漁労データを、前記水産物を採捕する生産者を識別する生産者識別データとともに取得する漁場・漁労データ取得部と、
前記水産物が水揚げされる際に、前記水産物を計測し、前記水産物の計測データを前記生産者識別データとともに取得する計測データ取得部と、
前記生産者識別データと、前記水産物の計測データと、前記漁場・漁労データとを統合して、前記水産物の統合データを生成するデータ統合部と、
を備える水産物データ管理システム。 - 前記計測データには、前記水産物の種別を示すデータが含まれるとともに、
前記水産物について、形状を示すデータ、大きさを示すデータ、重さを示すデータ、鮮度を示すデータ、温度を示すデータ、撮像データのうちの少なくとも1つが前記計測データに含まれる、
請求項1に記載の水産物データ管理システム。 - 前記計測データ取得部は、
前記水産物の撮像データを前記計測データとして取得し、
前記撮像データに基づいて、前記水産物の種別を判定する、
請求項1に記載の水産物データ管理システム。 - 前記計測データ取得部は、
前記水産物が箱に入れられている場合に、前記水産物が入れられた前記箱全体の重量と、前記箱とその中身の撮像データを前記計測データとして取得し、
前記撮像データから推定される前記箱と前記箱における前記水産物以外の部分との重量を前記箱全体の重量から差し引くことにより、前記水産物の重量を算出する、
請求項1に記載の水産物データ管理システム。 - 前記漁場を示すデータには、前記水産物が採捕されたときの気象状態を示すデータ、海象状態を示すデータ、潮流を示すデータ、水温を示すデータ、魚群を示すデータのうちの少なくとも1つが含まれ、
前記漁労活動を示すデータには、漁法を示すデータ、前記漁労活動中の航跡を示すデータ及び操業水域を示すデータのうちの少なくとも1つが含まれる、
請求項1から4のいずれか一項に記載の水産物データ管理システム。 - 前記統合データを仲買人の通信端末に提供する統合データ提供部と、
前記通信端末から送られた、入札者及び入札価格を含む入札データを受け付ける入札データ受け付け部と、
前記入札データ受け付け部で受け付けられた前記入札データの中から、入札価格が最も高い前記入札データを選択する選択部と、
前記選択部で選択された前記入札データに基づいて、落札結果データを生成する落札結果データ生成部と、
前記落札結果データを入札者の前記通信端末に提供する落札結果データ提供部と、
を備え、
前記データ統合部は、前記統合データに、前記落札結果データを加える、
請求項1から5のいずれか一項に記載の水産物データ管理システム。 - 前記水産物が競りで落札されたときの落札結果データを入力する落札結果データ入力部を備え、
前記データ統合部は、前記統合データに、前記落札結果データ入力部に入力された前記落札結果データを加える、
請求項1から5のいずれか一項に記載の水産物データ管理システム。 - 前記水産物が落札される度に、
前記データ統合部は、順次、前記統合データに、前記落札結果データを加える、
請求項6又は7に記載の水産物データ管理システム。 - 通信端末から、前記水産物の取引に必要な電子書類データの生成要求を受け付ける要求受け付け部と、
前記統合データに基づいて、前記電子書類データを生成する書類データ生成部と、
前記書類データ生成部で生成された前記電子書類データを、生成要求を行った前記通信端末に提供する書類データ提供部と、
を備える、
請求項6から8のいずれか一項に記載の水産物データ管理システム。 - 前記落札結果データを、前記水産物の取引データとして漁業協同組合の財務管理を行うサーバに提供する、
請求項6から9のいずれか一項に記載の水産物データ管理システム。 - 前記水産物を購入した購入者の通信端末からの要求に従って、前記統合データをトレーサビリティ用のデータとして提供する、
請求項6から10のいずれか一項に記載の水産物データ管理システム。 - 前記統合データを集積して記憶する統合データ記憶部を備え、
前記統合データ記憶部に集積された前記統合データに基づいて、前記水産物が採捕される水産資源を管理する資源管理者向けのビッグデータを生成するビッグデータ生成部を備える、
請求項1から5のいずれか一項に記載の水産物データ管理システム。 - 前記統合データを集積して記憶する統合データ記憶部を備え、
前記統合データ記憶部に集積された前記統合データに基づいて、前記水産物の将来の水揚げ量の予測データを生成する予測データ生成部を備える、
請求項1から5のいずれか一項に記載の水産物データ管理システム。 - 水産物データ管理システムによって実行される水産物データ管理方法であって、
水産物が採捕される漁場を示すデータと、前記水産物を採捕する漁労活動を示すデータとの少なくとも一方を含む漁場・漁労データを、前記水産物を採捕する生産者を識別する生産者識別データとともに取得する漁場・漁労データ取得工程と、
前記水産物が水揚げされる際に、前記水産物を計測し、前記水産物の計測データを前記生産者識別データとともに取得する計測データ取得工程と、
前記生産者識別データと、前記水産物の計測データと、前記漁場・漁労データとを統合して、前記水産物の統合データを生成するデータ統合工程と、
を含む水産物データ管理方法。 - コンピュータを、
水産物が採捕される漁場を示すデータと、前記水産物を採捕する漁労活動を示すデータとの少なくとも一方を含む漁場・漁労データを、前記水産物を採捕する生産者を識別する生産者識別データとともに取得する漁場・漁労データ取得部、
前記水産物が水揚げされる際に、前記水産物の計測データを前記生産者識別データとともに取得する計測データ取得部、
前記生産者識別データと、前記水産物の計測データと、前記漁場・漁労データとを統合して、前記水産物の統合データを生成するデータ統合部、
として機能させるプログラム。
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2021
- 2021-10-26 JP JP2021175039A patent/JP2023064649A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102602580B1 (ko) * | 2023-06-26 | 2023-11-15 | (주)오투컴퍼니 | 엣지 컴퓨터와 클라우드 서버를 활용한 국제 옵서버ai 서비스 구현 방법 및 시스템 |
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