JP2023064331A - 同軸スピーカ用のホーン、及び、同軸スピーカ - Google Patents
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Abstract
【課題】同軸スピーカの特性調整を容易に行うことができる同軸スピーカ用のホーンを提供する。【解決手段】同軸スピーカ用のホーンは、ツイーター3及びウーファー2と共に同軸スピーカ1を構成するホーン4であって、ホーン4の全周にわたって配置された複数の点状の貫通孔41を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、同軸スピーカ用のホーン、及び、同軸スピーカに関する。
特許文献1には、高音域の音を出力するツイーターと、低中音域の音を出力するウーファーとを同軸上に配置した同軸スピーカが開示されている。特許文献1の同軸スピーカでは、軸方向においてウーファーの前側(ウーファーから音が出力される側)にツイーターが配置され、当該ツイーターにホーン(ウェブガイド)が取り付けられている。ホーンは、軸方向においてツイーターからウーファーの前側に向かうにしたがって径寸法が徐々に大きくなる筒状(コーン形状)に形成されている。ホーンは、ツイーターから出力される音圧を高めたり、ツイーターから出力される音の指向性を制御したりする役割を果たす。
特許文献1の同軸スピーカでは、ウーファーの音がホーンの前側に伝播するように、ホーンに複数の貫通孔が形成されている。各貫通孔は、軸方向から見てホーンの径方向に延びるスリット状に形成されている。複数のスリット状の貫通孔は、ホーンの周方向に間隔をあけて並んでいる。
このようなホーンの構造を有する特許文献1の同軸スピーカでは、スリット状の貫通孔を所定の開口面積とすることで、ホーンがウーファーのローパスフィルタとして機能している。また、ホーン(特にスリット状の貫通孔が形成されていないホーンの領域)は、ウーファーの圧縮チャンバーとしても機能している。
このようなホーンの構造を有する特許文献1の同軸スピーカでは、スリット状の貫通孔を所定の開口面積とすることで、ホーンがウーファーのローパスフィルタとして機能している。また、ホーン(特にスリット状の貫通孔が形成されていないホーンの領域)は、ウーファーの圧縮チャンバーとしても機能している。
ところで、同軸スピーカのようにツイーター及びウーファーを備えるスピーカシステムでは、一般に、ツイーター及びウーファーの組み合わせによる特性の乱れを抑えるために、パッシブクロスオーバーネットワークによってスピーカシステムの特性を調整する。しかしながら、ホーンがローパスフィルタや圧縮チャンバーとして機能する特許文献1の同軸スピーカでは、ウーファーの周波数特性が、ウーファー単体の状態とツイーター及びホーンと組み合わせた状態とで大きく異なってしまう。このため、パッシブクロスオーバーネットワークによる同軸スピーカの特性調整が難しくなる、という問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、同軸スピーカの特性調整を容易に行うことができる、同軸スピーカ用のホーン、及び、これを備える同軸スピーカを提供することを目的とする。
本発明の第一の態様は、ツイーター及びウーファーと共に同軸スピーカを構成する同軸スピーカ用のホーンであって、ホーンの全周にわたって配置された複数の点状の貫通孔を有する同軸スピーカ用のホーンである。
本発明の第二の態様は、前記同軸スピーカ用のホーンと、前記ホーンの軸方向から見て前記ホーンの中央部分に取り付けられるツイーターと、前記ツイーターの後側に前記ツイーターと同軸に配置されたウーファーと、を備える同軸スピーカである。
本発明によれば、同軸スピーカの特性調整を容易に行うことができる。
以下、図1~4を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1,2に示すように、同軸スピーカ1は、ウーファー2と、ツイーター3と、ホーン4(同軸スピーカ用のホーン)と、を備える。ウーファー2は、振動することで主に低中音域の音を出力する。ツイーター3は、振動することで主に高音域の音を出力する。ウーファー2とツイーター3とは、これらの振動方向に間隔をあけて同軸に配置される。
図1~3において、ウーファー2及びツイーター3の振動方向は、X軸方向で示している(矢印の示す方向がX軸正方向であり、その反対の方向がX軸負方向である)。また、ウーファー2とツイーター3とが同軸に配置されることは、X軸方向に延びるウーファー2及びツイーター3の中心の軸線(図1~3において符号O1で示す軸線)が完全又は概ね一致するように、ウーファー2とツイーター3とが配置されることを意味する。
図1,2に示すように、同軸スピーカ1は、ウーファー2と、ツイーター3と、ホーン4(同軸スピーカ用のホーン)と、を備える。ウーファー2は、振動することで主に低中音域の音を出力する。ツイーター3は、振動することで主に高音域の音を出力する。ウーファー2とツイーター3とは、これらの振動方向に間隔をあけて同軸に配置される。
図1~3において、ウーファー2及びツイーター3の振動方向は、X軸方向で示している(矢印の示す方向がX軸正方向であり、その反対の方向がX軸負方向である)。また、ウーファー2とツイーター3とが同軸に配置されることは、X軸方向に延びるウーファー2及びツイーター3の中心の軸線(図1~3において符号O1で示す軸線)が完全又は概ね一致するように、ウーファー2とツイーター3とが配置されることを意味する。
ウーファー2は、当該ウーファー2から出力される音が、主にウーファー2の振動方向の一方側(図1~3においてX軸正方向で示す側)に伝播するように構成されている。なお、ウーファー2から出力された音は、振動方向の他方側(図1~3においてX軸負方向で示す側)にも伝播する。
以下の説明では、ウーファー2から音が主に出力される側(振動方向の一方側)を前側と呼ぶことがある。また、前側と反対側を後側と呼ぶことがある。図1,2においては、上側あるいは上方が「前側」に対応し、X軸正方向で示している。また、図1,2においては、下側あるいは下方が「後側」に対応し、X軸負方向で示している。
図3に示すように、ウーファー2は前側から見て円形状に形成されている。
以下の説明では、ウーファー2から音が主に出力される側(振動方向の一方側)を前側と呼ぶことがある。また、前側と反対側を後側と呼ぶことがある。図1,2においては、上側あるいは上方が「前側」に対応し、X軸正方向で示している。また、図1,2においては、下側あるいは下方が「後側」に対応し、X軸負方向で示している。
図3に示すように、ウーファー2は前側から見て円形状に形成されている。
図1,2に示すように、ツイーター3は、ウーファー2の前側に間隔をあけてウーファー2と同軸に配置されている。
図3に示すように、ツイーター3は前側から見てウーファー2と同様の円形状に形成されている。前側から見たツイーター3の大きさ(径寸法)は、ウーファー2の大きさ(径寸法)と比較して十分に小さい。
図3に示すように、ツイーター3は前側から見てウーファー2と同様の円形状に形成されている。前側から見たツイーター3の大きさ(径寸法)は、ウーファー2の大きさ(径寸法)と比較して十分に小さい。
図1,2に示すように、ホーン4は、ツイーター3に取り付けられている。ホーン4は、ツイーター3から出力される音圧を高めたり、ツイーター3から出力される音の指向性を制御したりする。具体的に、ホーン4は、ツイーター3から出力された音をホーン4の前側に積極的に向かわせる。
ホーン4は、軸方向の一方側(X軸正方向)に向かうにしたがって径寸法が大きくなる筒状に形成されている。ホーン4は、その軸方向(X軸方向)がツイーター3の振動方向(図1,2において上下方向)に向くように、かつ、軸方向において径寸法が大きくなる側が前側に向くように配置される。ツイーター3は、径寸法が小さいホーン4の第一端部(後端)に取り付けられている、すなわちホーン4の中央部分に取り付けられている。
図3に示すように、ホーン4は前側から見てウーファー2及びツイーター3と同様の円形状に形成されている。前側から見たホーン4の大きさ(径寸法)は、ウーファー2の大きさ(径寸法)よりも大きい。
前側から見て円形状のウーファー2、ツイーター3及びホーン4は、これらの中心の軸線(符号O1で示す軸線)が完全又は概ね一致するように配置される。
ホーン4は、軸方向の一方側(X軸正方向)に向かうにしたがって径寸法が大きくなる筒状に形成されている。ホーン4は、その軸方向(X軸方向)がツイーター3の振動方向(図1,2において上下方向)に向くように、かつ、軸方向において径寸法が大きくなる側が前側に向くように配置される。ツイーター3は、径寸法が小さいホーン4の第一端部(後端)に取り付けられている、すなわちホーン4の中央部分に取り付けられている。
図3に示すように、ホーン4は前側から見てウーファー2及びツイーター3と同様の円形状に形成されている。前側から見たホーン4の大きさ(径寸法)は、ウーファー2の大きさ(径寸法)よりも大きい。
前側から見て円形状のウーファー2、ツイーター3及びホーン4は、これらの中心の軸線(符号O1で示す軸線)が完全又は概ね一致するように配置される。
図1,2に示すように、ホーン4は、複数の貫通孔41を有する。各貫通孔41は、ホーン4の軸方向に貫通している。なお、各貫通孔41がホーン4の軸方向に貫通することは、貫通孔41の貫通方向がホーン4の軸方向に完全に一致することに限らず、例えばホーン4の軸方向に対して若干傾斜していてもよいことも含む。ホーン4の貫通孔41は、ツイーター3及びホーン4の後側に配置されたウーファー2から前側に出力された音を通過させて、ホーン4の前側に伝播させる役割を有する。
ホーン4の各貫通孔41は、図3に示すように前側(軸方向)から見て点状に形成されている。本実施形態において、前側から見た点状の貫通孔41の形状は、円形である。なお、点状の貫通孔41の形状は、例えば正方形などの正多角形であってもよいし、円形や正多角形に近い楕円形や若干扁平な多角形(縦横比が1に近い形状)であってもよい。
ホーン4の各貫通孔41は、図3に示すように前側(軸方向)から見て点状に形成されている。本実施形態において、前側から見た点状の貫通孔41の形状は、円形である。なお、点状の貫通孔41の形状は、例えば正方形などの正多角形であってもよいし、円形や正多角形に近い楕円形や若干扁平な多角形(縦横比が1に近い形状)であってもよい。
複数の貫通孔41は、ホーン4の全周にわたって配置されている。複数の貫通孔41がホーン4の全周にわたって配置されることは、点状の貫通孔41が、ホーン4の周方向(図2,3において符号Cで示す方向)の全範囲に等間隔でリング状に並ぶことを意味する。点状の貫通孔41をリング状に配列してなるリングユニット40の形状は、前側から見たウーファー2の形状に対応していればよく、本実施形態では円形である。周方向における点状の貫通孔41の間隔は、例えばホーン4がウーファー2のローパスフィルタや圧縮チャンバーとして機能しない程度に小さくされているとよい。
複数の貫通孔41は、ホーン4を前側(ホーン4の軸方向)から見てホーン4の径方向(図3において符号Rで示すように、ホーン4の中心の符号O1で示す軸線の位置からホーン4の外側へ向かう方向)にも並べられている。具体的には、点状の貫通孔41をリング状に配列してなるリングユニット40が、ホーン4の軸線(図1~3において符号O1で示す軸線)を中心とする同心円状(ホーン4の径方向)に複数配列されている。複数の貫通孔41がホーン4の径方向に並ぶことは、これら複数の貫通孔41が、ホーン4の軸線からホーン4の径方向に延びる直線上に厳密に並ぶことに限らず、当該直線に対して周方向に若干ずれて位置することも含む。すなわち、ホーン4の径方向に隣り合う貫通孔41は、ホーン4の周方向に互いにずれて位置してもよい。径方向における貫通孔41の間隔(リングユニット40間の間隔)は、例えばホーン4がウーファー2のローパスフィルタや圧縮チャンバーとして機能しない程度に小さくされているとよい。
本実施形態において、複数の貫通孔41は、フィボナッチ数列を模した螺旋状に配列されている。なお、複数の貫通孔41は、例えば、ホーン4の軸線を中心とする放射状に配列されてもよい。
本実施形態において、複数の貫通孔41は、フィボナッチ数列を模した螺旋状に配列されている。なお、複数の貫通孔41は、例えば、ホーン4の軸線を中心とする放射状に配列されてもよい。
本実施形態において、ホーン4の径方向の内側に位置する貫通孔41の開口面積は、ホーン4の径方向の外側に位置する貫通孔41の開口面積よりも小さい。すなわち、貫通孔41の開口面積は、径方向においてホーン4の内側から外側に向かうにしたがって大きくなる。貫通孔41の開口面積は、図3に示すように前側(ホーン4の軸方向)から見た状態における面積である。
個々の貫通孔41の開口面積の上限値は、ホーン4がツイーター3から出力された所定の周波数の音(高音域の音)の音圧を高める機能を維持するように設定されている。これは、個々の貫通孔41の開口面積が過度に大きいと、ホーン4の機能(ツイーター3から出力された所定の周波数の音の音圧を高める機能)が損なわれてしまうためである。
個々の貫通孔41の開口面積の下限値は、ウーファー2から出力された所定の周波数の音(低中音域の音)が貫通孔41を通ってホーン4の前側に伝わるように設定されている。
個々の貫通孔41の開口面積の範囲は、例えば前側から見て円形に形成された貫通孔41の直径寸法が2.5mm以上かつ7.5mm以下となるように設定されてよい。
個々の貫通孔41の開口面積の範囲は、例えば前側から見て円形に形成された貫通孔41の直径寸法が2.5mm以上かつ7.5mm以下となるように設定されてよい。
ホーン4に形成された複数の貫通孔41の開口面積の合計は、前側から見たホーン4の全体の面積(ホーン4の全体面積)の35%以上であってよい。また、貫通孔41の開口面積の合計は、ホーン4の全体面積の60%以下であってよい。
複数の貫通孔41は、ホーン4のうち図3に示すように前側から見てウーファー2と重なる領域にのみ形成されている。すなわち、ホーン4の貫通孔41は、ホーン4のうち径方向においてウーファー2の外側に位置する領域には形成されていない。
本実施形態において、複数の貫通孔41は、ホーン4のうちウーファー2と重なる領域全体(図1,3において符号R1で示す領域)に形成されている。このため、前側から見た複数の貫通孔41全体の形状が、ウーファー2に対応する形状(本実施形態では円形)に形成されている。
本実施形態において、複数の貫通孔41は、ホーン4のうちウーファー2と重なる領域全体(図1,3において符号R1で示す領域)に形成されている。このため、前側から見た複数の貫通孔41全体の形状が、ウーファー2に対応する形状(本実施形態では円形)に形成されている。
図1,2に示すように、本実施形態の同軸スピーカ1は、ホーン4の軸方向に並ぶウーファー2とホーン4との間の空間を外部の空間に対して区画するウーファーカバー5をさらに備える。ウーファーカバー5は、ウーファー2からホーン4まで前側に延びる筒状に形成されている。図示しないが、前側(ホーン4の軸方向)から見たウーファーカバー5の形状は、ウーファー2に対応する形状に形成されている。前側から見てウーファー2に対応するウーファーカバー5の形状は、ウーファー2の外周に相当する形状(ウーファー2の外周に概ね一致する形状)であり、本実施形態ではウーファー2の外周円に相当する円形である。本実施形態において、ウーファーカバー5はホーン4に一体に形成されている。ホーン4に形成された複数の貫通孔41は、ホーン4の径方向においてウーファーカバー5の内側に位置する。
ウーファー2とホーン4との間の空間がウーファーカバー5によって囲まれていることで、ウーファー2から前側に出力された音を、ホーン4の貫通孔41を通してホーン4の前側に効率よく伝播させることができる。
ウーファー2とホーン4との間の空間がウーファーカバー5によって囲まれていることで、ウーファー2から前側に出力された音を、ホーン4の貫通孔41を通してホーン4の前側に効率よく伝播させることができる。
本実施形態の同軸スピーカ1は、ウーファー2、ツイーター3及びホーン4の後側の空間を覆うケースの一部を構成するケース構成部6をさらに有する。ケース構成部6は、径寸法が大きいホーン4の第二端部(図1,2においてホーン4の前端)を囲むと共に、ホーン4の第二端部からホーン4の後側に延びる筒状に形成されている。
ケース構成部6は、バスレフポート61を有する。バスレフポート61は、ウーファー2から後側に出力された音をケースの外側に伝播させるための孔である。
ケース構成部6は、バスレフポート61を有する。バスレフポート61は、ウーファー2から後側に出力された音をケースの外側に伝播させるための孔である。
本実施形態の同軸スピーカ1において、ウーファー2から前側に出力された音(特に低中音域の音)は、ホーン4の貫通孔41を通してホーン4の前側に効率よく伝播する。また、ホーン4は、ツイーター3から出力された音(特に高音域の音)の音圧を高めたり、当該音の指向性を制御したりする。これにより、同軸スピーカ1から出力される音(低中音域及び高音域の音)をより遠くに到達させることができる。このような同軸スピーカ1は、例えば高い天井から吊り下げ、音を天井から床面に向けて放射する天井吊下げ型のスピーカとして有効に利用することができる。
以上説明したように、本実施形態のホーン4(同軸スピーカ用のホーン)及び同軸スピーカ1では、ホーン4がその全周にわたって配置された複数の点状の貫通孔41を有する。この形状では、ホーン4が、ウーファー2のローパスフィルタや圧縮チャンバーとして機能しにくい。そして、同軸スピーカ1に組み込まれた状態におけるウーファー2の周波数特性が、ウーファー2単体での周波数特性から変化することを抑制又は防止することができる。これにより、パッシブクロスオーバーネットワークによる同軸スピーカ1の特性調整を容易に行うことができる。
また、ホーン4には点状の貫通孔41がホーン4の全周にわたって複数配置されていることで、ホーン4は、ツイーター3から出力された所定の周波数の音の音圧を高めるホーンとして機能できる。言い換えれば、このようなホーン4の機能が貫通孔41の形成によって損なわれることを抑制することができる。すなわち、ホーン4のうち貫通孔41が形成された領域においても、ツイーター3の音圧を高めることができる。
また、本実施形態のホーン4及び同軸スピーカ1では、ホーン4の軸方向から見た複数の貫通孔41の開口面積の合計がホーン4全体の面積の35%以上である。このため、同軸スピーカ1に組み込まれた状態におけるウーファー2の周波数特性が、ウーファー2単体での周波数特性から変化することをさらに抑制又は防止することができる。これにより、パッシブクロスオーバーネットワークによる同軸スピーカ1の特性調整をさらに容易に行うことができる。
また、本実施形態のホーン4及び同軸スピーカ1では、ホーン4の軸方向から見た複数の貫通孔41の開口面積の合計がホーン4全体の面積の60%以下である。このため、ホーン4の機能(ツイーター3から出力された所定の周波数の音の音圧を高める機能)が損なわれることをより効果的に抑制することができる。言い換えれば、ホーン4のうち貫通孔41が形成された領域においても、ツイーター3の音圧を効果的に高めることができる。
また、本実施形態のホーン4及び同軸スピーカ1では、個々の貫通孔41の開口面積の上限値は、ホーン4がツイーター3から出力された所定の周波数の音の音圧を高める機能を維持するように設定されている。個々の貫通孔41の開口面積の上限値がこのように設定されることでも、上記した「ホーン4の機能」が損なわれることをより効果的に抑制することができる。
以上のことから、本実施形態のホーン4及び同軸スピーカ1では、同軸スピーカ1の特性調整を容易に行うことができ、かつ、「ホーン4の機能」が損なわれることを抑制することができる。
また、本実施形態のホーン4及び同軸スピーカ1では、ホーン4の径方向の内側に位置する貫通孔41の開口面積が、ホーン4の径方向の外側に位置する前記貫通孔41の開口面積よりも小さい。このため、仮に、ホーン4の周方向に並べる貫通孔41の数を、ホーン4のうち径方向の内側に位置する第一環状領域と、ホーン4のうち径方向の外側の領域に位置する第二環状領域とで等しくしても、ホーン4の面積に対する貫通孔41の開口面積の比率が第一環状領域と第二環状領域とで異なることを抑制したり防止したりすることができる。すなわち、ホーン4の面積に対する貫通孔41の開口面積の比率の均一化を図ることができる。
また、本実施形態のホーン4及び同軸スピーカ1では、ホーン4の軸方向から見て、ホーン4のうちウーファー2と重なる領域にのみ複数の貫通孔41が形成されている。これにより、ウーファー2から前側に出力された音を、高い効率でホーン4の貫通孔41に通してホーン4の前側に伝播させることができる。
以下、本実施形態の同軸スピーカ1において、当該同軸スピーカ1に組み込まれたウーファー2の周波数特性を、ウーファー2単体での周波数特性に近づけることができる点について、図4を参照して説明する。
図4は、実施例として本実施形態の同軸スピーカ1に組み込んだ状態におけるウーファー2の周波数特性と、ウーファー2単体(本実施形態の同軸スピーカ1からツイーター3及びホーン4を取り外した状態)における周波数特性と、を比較した結果を示すグラフである。
図4は、実施例として本実施形態の同軸スピーカ1に組み込んだ状態におけるウーファー2の周波数特性と、ウーファー2単体(本実施形態の同軸スピーカ1からツイーター3及びホーン4を取り外した状態)における周波数特性と、を比較した結果を示すグラフである。
「実施例」と「ウーファー単体」とで扱うウーファー2は同一である。「実施例」において、ホーン4の軸方向から見た複数の貫通孔41の開口面積の合計は、ホーン4全体の面積の37%である。個々の貫通孔41は、ホーン4の軸方向から見て円形に形成されている。径方向の内側に位置する貫通孔41の開口面積は、径方向外側に位置する貫通孔41の開口面積よりも小さい。そして、個々の貫通孔41の直径寸法は、2.5mm~7.5mmの範囲において0.5mm刻みで設定されている。
図4のグラフに示すように、「実施例」の周波数特性は、「ウーファー単体」の周波数特性に近いことが確認された。すなわち、本実施形態のホーン4(同軸スピーカ用のホーン)及び同軸スピーカ1では、同軸スピーカ1に組み込まれたウーファー2の周波数特性がウーファー2単体における周波数特性から変化することを効果的に抑制できることを確認できた。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
本発明において、個々の貫通孔41の開口面積の上限値は、例えば、ツイーター3から出力されてホーン4によって音圧を高められる音のうち上限の周波数に対応する音の波長をλとして、(λ/4)2以下であってよい。上限の周波数は、例えば同軸スピーカ1に要求される仕様に応じて設定される音の周波数の上限であってよい。個々の貫通孔41の開口面積の上限値がこのように設定されることでも、前述した「ホーン4の機能」が損なわれることを効果的に抑制することができる。
本発明において、ホーン4に形成される全ての貫通孔41の個々の開口面積は、例えば互いに等しくてもよい。
本発明において、前側(軸方向)から見たウーファー2、ツイーター3及びホーン4の形状は、円形状に限らず、例えば楕円形状などであってよい。
1…同軸スピーカ、2…ウーファー、3…ツイーター、4…ホーン
Claims (7)
- ツイーター及びウーファーと共に同軸スピーカを構成する同軸スピーカ用のホーンであって、
ホーンの全周にわたって配置された複数の点状の貫通孔を有する同軸スピーカ用のホーン。 - ホーンの軸方向から見た複数の前記貫通孔の開口面積の合計が、前記軸方向から見たホーン全体の面積の35%以上である請求項1に記載の同軸スピーカ用のホーン。
- 個々の前記貫通孔の開口面積の上限値は、ホーンが前記ツイーターから出力された所定の周波数の音の音圧を高める機能を維持するように設定されている請求項1又は請求項2に記載の同軸スピーカ用のホーン。
- ホーンの軸方向から見た複数の前記貫通孔の開口面積の合計が、前記軸方向から見たホーン全体の面積の60%以下である請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の同軸スピーカ用のホーン。
- 複数の前記貫通孔は、ホーンの軸方向から見てホーンの径方向に並べられ、
径方向の内側に位置する前記貫通孔の開口面積は、径方向の外側に位置する前記貫通孔の開口面積よりも小さい請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の同軸スピーカ用のホーン。 - ホーンの軸方向から見て、前記ウーファーと重なる領域にのみ複数の前記貫通孔が形成されている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の同軸スピーカ用のホーン。
- 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の同軸スピーカ用のホーンと、
前記ホーンの軸方向から見て前記ホーンの中央部分に取り付けられるツイーターと、
前記ツイーターの後側に前記ツイーターと同軸に配置されたウーファーと、を備える同軸スピーカ。
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