JP2023064165A - シュリンクフィルムラッピング容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用する際の容器デザインを選択することができるシュリンクフィルムラッピング容器を実現する。【解決手段】容器本体1の表面をラッピングした第1シュリンクフィルム4と、第1シュリンクフィルム4の上から容器本体1をラッピングした第2シュリンクフィルム5とを備えている衛生用薄葉紙収納容器100において、第1シュリンクフィルム4を覆っている第2シュリンクフィルム5の上縁は第1シュリンクフィルム4の上縁と重ならない配置に設けられているようにしたことで、第2シュリンクフィルム5の上縁に爪をかけて、第2シュリンクフィルム5のみを剥がし取ることができる。それによって、第2シュリンクフィルム5を容器の外装フィルムにして使用することと、第1シュリンクフィルム4を容器の外装フィルムにして使用することを選択できるので、いずれかの容器デザインを選択して、その衛生用薄葉紙収納容器100を使用することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、シュリンクフィルムでラッピングされているシュリンクフィルムラッピング容器に係り、使用する際の容器デザインを選択可能なシュリンクフィルムラッピング容器に関する。
従来、収納容器の表面に意匠性の高いデザイン印刷が施されているとともに、商品説明や販促表現などがプリントされたシュリンクフィルムで包装されているウェットティッシュ収納容器が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
例えば、ウェットティッシュ収納容器の蓋体がシュリンクフィルムで覆われて包装されていれば、そのウェットティッシュ収納容器は未使用の商品であることがわかる。
このようなウェットティッシュ収納容器であれば、ユーザーはシュリンクフィルムにプリントされている商品説明や販促表現を参考にして商品を選ぶことができ、商品購入後にシュリンクフィルムを剥がすことで、容器表面のデザイン印刷を露出させて使用することができる。
特開2020-93794号公報
しかしながら、上記特許文献1のウェットティッシュ収納容器の場合、そのシュリンクフィルムのデザインが気に入っても、シュリンクフィルムを残した状態で使用することは難しいので、その容器に施されているデザイン印刷を露出させて使用するしかなかった。
本発明の目的は、使用する際の容器デザインを選択することができるシュリンクフィルムラッピング容器を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、シュリンクフィルムラッピング容器であって、
内部に物品を収納可能な容器本体と、
前記容器本体の表面をラッピングした筒状の第1シュリンクフィルムと、
前記第1シュリンクフィルムの上から前記容器本体をラッピングした筒状の第2シュリンクフィルムと、
を備え、
前記第1シュリンクフィルムを覆っている前記第2シュリンクフィルムは、その一端と他端のうち少なくとも一方の縁が前記第1シュリンクフィルムの縁と重ならない配置に設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシュリンクフィルムラッピング容器において、
前記第2シュリンクフィルムには、一端の縁から他端の縁に亘るミシン目が少なくとも1本形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のシュリンクフィルムラッピング容器において、
前記第1シュリンクフィルムの縁と重ならない配置にある前記第2シュリンクフィルムの縁は、前記第1シュリンクフィルム上に配されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1~3のいずれか一項に記載のシュリンクフィルムラッピング容器において、
互いに重ならない配置にある前記第1シュリンクフィルムの縁と前記第2シュリンクフィルムの縁との間隔は、2mm以上10mm以下であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1~4のいずれか一項に記載のシュリンクフィルムラッピング容器において、
前記容器本体には、前記物品を内部に収納するための開口部が設けられており、
前記開口部を閉塞するための蓋体を具備していることを特徴とする。
本発明によれば、使用する際の容器デザインを選択することができるシュリンクフィルムラッピング容器が得られる。
衛生用薄葉紙収納容器の一例を示す斜視図であり、容器本体が第2シュリンクフィルムで覆われている態様を示す説明図である。 衛生用薄葉紙収納容器の容器本体の一例を示す斜視図である。 図1のIII-III線における断面図である。 衛生用薄葉紙収納容器の取出部に衛生用薄葉紙を挿通させた状態を示す断面図である。 衛生用薄葉紙収納容器の取出部を示す斜視図である。 衛生用薄葉紙収納容器の一例を示す斜視図であり、第2シュリンクフィルムを剥がす過程に関する説明図である。 衛生用薄葉紙収納容器の一例を示す斜視図であり、容器本体が第1シュリンクフィルムで覆われている態様を示す説明図である。 包装用シュリンクフィルムで覆われている衛生用薄葉紙収納容器を示す斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るシュリンクフィルムラッピング容器の実施形態について詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
本実施形態においては、シュリンクフィルムラッピング容器として、内部に衛生用薄葉紙Pを収容する衛生用薄葉紙収納容器100を例に説明する。
なお、以下においては、図1に示すように、前後方向、左右方向及び上下方向並びにX軸、Y軸及びZ軸を定めて説明する。すなわち、衛生用薄葉紙収納容器100において、蓋体2が取り付けられている側を上、その反対側を下、衛生用薄葉紙収納容器100の平面視における手前側を前、その反対側を後、容器の前面を正面視した状態における右手側を右、容器の前面を正面視した状態における左手側を左とし、前後方向に沿った軸をX軸、左右方向に沿った軸をY軸、上下方向に沿った軸をZ軸とする。
<実施形態の構成>
(衛生用薄葉紙収納容器)
衛生用薄葉紙収納容器100は、例えば、図1~図4に示すように、ロール状の衛生用薄葉紙Pを内部に収納する容器本体1と、容器本体1に着脱自在に取り付けられる蓋体2と、蓋体2に着脱自在に取り付けられる取出部3等を備えて構成されている。
蓋体2が、容器本体1に対して着脱自在に構成されているため、容器本体1から蓋体2を取り外した状態で、容器本体1の内部に衛生用薄葉紙Pを収納したり、内部から衛生用薄葉紙Pを取り出したりすることができる。
特に、シュリンクフィルムラッピング容器である衛生用薄葉紙収納容器100は、所定の物品としての衛生用薄葉紙Pを内部に収納する容器本体1と、容器本体1の表面をラッピングしている筒状の第1シュリンクフィルム4と、その第1シュリンクフィルム4の上から容器本体1をラッピングしている筒状の第2シュリンクフィルム5とを備えている。
つまり、本実施形態においては、図2に示すように、蓋体2を備えていない態様の衛生用薄葉紙収納容器100が、実質的なシュリンクフィルムラッピング容器である。
(衛生用薄葉紙)
衛生用薄葉紙Pは、例えば、ロール状に巻かれたウェットシートやウェットティッシュ等のロールペーパーであり、所定の薬液が含浸されている。
この衛生用薄葉紙Pは、例えば、図4に示すように、上下方向に沿った軸心にロール状に巻かれた状態で容器本体1に収納されている。換言すれば、容器本体1は、衛生用薄葉紙Pの軸心を容器本体1の底面を成す底部1bと略直交させる向きで、その衛星用薄葉紙Pを収納するようになっている。
この容器本体1に収納された衛生用薄葉紙Pは、ロールの中心側から引き出されて取出部3を通じて取り出されるようになっている。
また、衛生用薄葉紙Pには、長さ方向に一定間隔をおいてミシン目P1が施されており、そのミシン目P1に沿って切り離した衛生用薄葉紙Pを、ユーザーが使用するようになっている。
(容器本体)
容器本体1は、有底円筒形状に形成された容器であり、下面には底部1b、上面には開口部1aが設けられている。この開口部1aから容器本体1の内部に衛生用薄葉紙Pを収納するようになっている。
また、容器本体1の開口部1a近傍の外周面には、図2、図3に示すように、周方向に沿って雄ネジ部11が設けられている。
容器本体1は、例えば、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ABS樹脂等から形成されている。
容器本体1は、平面視において直径50mm~200mmの円形となり、Z軸方向(高さ)45mm~200mm、各面の厚み0.5mm~10mmの円筒形状に形成されている。
このような容器本体1の側面を覆うように第1シュリンクフィルム4が設けられており、その第1シュリンクフィルム4を覆うように第2シュリンクフィルム5が設けられている。
(シュリンクフィルム)
第1シュリンクフィルム4と第2シュリンクフィルム5は、例えば、図1~図4に示すように、無底筒状のシュリンクフィルムであり、熱収縮されて容器本体1の側面に密着している。
具体的には、第1シュリンクフィルム4が容器本体1の側面に密着しており、第2シュリンクフィルム5は第1シュリンクフィルム4を介して容器本体1の側面に密着している。
第1シュリンクフィルム4と第2シュリンクフィルム5には、それぞれ所定のプリント柄が施されている。
第1シュリンクフィルム4と第2シュリンクフィルム5は、例えば、二軸延伸ポリスチレン(OPS)製の筒状のシート材であり、厚さは30μm~50μmであることが好ましい。
この第1シュリンクフィルム4と第2シュリンクフィルム5は、二軸延伸ポリスチレン製であることに限らず、二軸延伸ポリエチレン製、二軸延伸ポリプロピレン製、二軸延伸ポリエステル製であってもよい。また、第1シュリンクフィルム4と第2シュリンクフィルム5は、上記樹脂材料からなる単層フィルムであっても複層フィルムであってもよい。
なお、熱を加えると縮むフィルムの性質を利用し、容器の形状に倣ってフィルムを収縮させてラッピングするシュリンクフィルムの技術は周知であるので、ここでは詳述しない。
上述したように、容器本体1の側面を覆うように筒状の第1シュリンクフィルム4が設けられており、その第1シュリンクフィルム4を覆うように筒状の第2シュリンクフィルム5が設けられている。
特に、第1シュリンクフィルム4を覆っている第2シュリンクフィルム5は、その一端と他端のうち少なくとも一方の縁が第1シュリンクフィルム4の縁と重ならない配置に設けられている。
本実施形態では、第1シュリンクフィルム4の上縁と、第2シュリンクフィルム5の上縁とが重ならないように設けられている。
また、本実施形態では、第1シュリンクフィルム4の上縁と重ならない配置にある第2シュリンクフィルム5の上縁は、第1シュリンクフィルム4の上に配されている。換言すると、第1シュリンクフィルム4は、第2シュリンクフィルム5の上縁からはみ出した態様になっている。
そして、互いに重ならない配置にある第1シュリンクフィルム4の上縁と第2シュリンクフィルム5の上縁との間隔は、2mm以上10mm以下であることが好ましく、3mm以上4mm以下であればより好ましい。
後述するが、シュリンクフィルムラッピング容器である衛生用薄葉紙収納容器100を使用する際に、第1シュリンクフィルム4を覆っている第2シュリンクフィルム5を剥がし取ることがある。
第1シュリンクフィルム4の上縁と第2シュリンクフィルム5の上縁の間隔が2mm以上10mm以下であれば、第1シュリンクフィルム4と第2シュリンクフィルム5の境がわかり易く、第2シュリンクフィルム5を選択的に剥がし取り易くなっており、第1シュリンクフィルム4まで剥がしてしまうようなことはない。
また、第1シュリンクフィルム4の上縁と第2シュリンクフィルム5の上縁の間隔が3mm以上4mm以下であれば、第2シュリンクフィルム5を選択的に剥がし取り易いのは勿論、第2シュリンクフィルム5の上縁からはみ出している第1シュリンクフィルム4が目立ち過ぎないので好ましい。
そして、第1シュリンクフィルム4を覆っている第2シュリンクフィルム5には、上縁から下縁に亘るミシン目5aが少なくとも1本形成されている。ここでは2本のミシン目5aが第2シュリンクフィルム5に形成されている。
このようなミシン目5aが形成されている第2シュリンクフィルム5は、そのミシン目5aに沿って引き裂き易くなっており、より一層第2シュリンクフィルム5を選択的に剥がし取り易くなっている。
ここで、第1シュリンクフィルム4と第2シュリンクフィルム5に施されているプリント柄について説明する。
容器本体1の側面を覆う第1シュリンクフィルム4には、意匠性の高いデザイン柄がプリント柄として施されている。
その第1シュリンクフィルム4を覆う第2シュリンクフィルム5には、商品としての衛生用薄葉紙収納容器100であって、その衛生用薄葉紙収納容器100に収容されている衛生用薄葉紙Pの製品名や製造メーカー名、また衛生用薄葉紙Pに関する製品表示情報などを含み、それらがデザインされた商品柄がプリント柄として施されている。
具体的には、第2シュリンクフィルム5に施されている商品柄は、ユーザーがその商品を選ぶ際の参考にする情報を含み、その商品がユーザーの目に留まり易くするためにデザインされたものである。つまり、第2シュリンクフィルム5に施されている商品柄は、商品が販売店に陳列された状態で、目を引き易く目立ち易いデザインを有している。
また、第1シュリンクフィルム4に施されているデザイン柄は、ユーザーがその商品を家庭などで使用する際に、その環境に馴染むようにデザインされたものである。つまり、第1シュリンクフィルム4に施されているデザイン柄は、ユーザーの趣向性に合ったデザインであって、その商品を使用する環境で悪目立ちしないデザインを有している。
(蓋体)
蓋体2は、図1、図3、図4に示すように、蓋体本体21と、小蓋22と、から構成されている。
この蓋体2は、容器本体1の開口部1aを閉塞し、容器本体1内部を密閉する機能を有している。
(蓋体本体)
蓋体本体21は、例えば、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ABS樹脂等から形成されており、下面が開放された円筒形状をなし、天面部21aと、側面部21bと、天面部21aの平面視内周側に下方に向けて凹状に形成される凹部21cと、孔部21dと、凹部21c内において孔部21dを囲むように円筒形状に立設された本体側壁部21eと、を備えている。
蓋体本体21は、平面視において直径50mm~200mmの円形となり、Z軸方向(高さ)15mm~50mm、各面の厚み0.5mm~10mmの円筒形状に形成されている。
また、側面部21bの下端部の内周面には、容器本体1の雄ネジ部11と螺合する雌ネジ部211が設けられている。これによって、図3に示すように容器本体1と蓋体2は、雄ネジ部11と雌ネジ部211を介した着脱自在な連結構造をとり、容器本体1から蓋体2を取り外すことが可能となっている。
(蓋体の凹部)
凹部21cは、閉塞時の小蓋22と平面視における形状が略一致し、小蓋22を嵌めることができるように形成されている。また、凹部21cは、前端部が平面視において小蓋22よりも大きく、小蓋22が嵌め込まれた状態でも若干の隙間が残るように形成されている。これによって、当該隙間を利用して小蓋22に指を掛けることが可能となる。
(孔部)
孔部21dは、蓋体本体21の平面視略中央に平面視円形に形成された、衛生用薄葉紙収納容器100内部に通じる孔であり、平面視において、取出部3より僅かに小さく形成され、後述のように孔部21dには取出部3が固定される。
(本体側壁部)
本体側壁部21eは、孔部21dの周囲を囲むように、凹部21c内において円筒形状に上方に向けて延出して形成されている。本体側壁部21eは、その外径が小蓋22の小蓋側壁部22aの内径と同一か、ごく僅かに小さくなるように形成されている。
(小蓋)
小蓋22は、例えば、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ABS樹脂等から形成され、基端部が蓋体本体21と連結されており、閉塞時における下面から突出した小蓋側壁部22aを備えている。
この小蓋22が蓋体本体21と連結されている基端部が小蓋22の回動軸22bとして機能するようになっている。
また、小蓋22は、閉塞時の平面視における形状が凹部21cと略一致し、閉塞時に凹部21cに嵌めることができるように形成されている。
そして、この小蓋22は、衛生用薄葉紙収納容器100の取出部3を覆う蓋としての機能を有しており、小蓋22を回動させて開閉することで、蓋体本体21に配設されている取出部3を露出させたり覆ったりすることができる。
(小蓋側壁部)
小蓋側壁部22aは、小蓋22の閉塞時において下方に向けて延出する円筒形状に形成されている。また、小蓋側壁部22aは、内径が本体側壁部21eの外径と同一か、ごく僅かに大きくなるように形成されている。また、この蓋側壁部22aは小蓋22の閉塞時において、凹部21cの上面と接触するようになっている。これによって、小蓋22の閉塞時に、小蓋側壁部22aと本体側壁部21eとが嵌合し、小蓋側壁部22aと本体側壁部21eとで囲まれた空間、ひいては当該空間と孔部21dを介して繋がる衛生用薄葉紙収納容器100内部の気密性を保つことができる。
なお、本実施形態では、本体側壁部21eと小蓋側壁部22aとを嵌合させることによって、衛生用薄葉紙収納容器100内部の気密性を保つよう構成しているが、衛生用薄葉紙収納容器100内部の気密性を保つことができれば、上記と異なる構成とすることも可能である。
また、収納する衛生用薄葉紙が薬液等を染み込ませたものでなく、乾燥を防ぐ必要がない場合には、特に気密手段を備えない構成としてもよい。
(取出部)
取出部3は、例えば、図5に示すように、平面視において円形となる略円柱状に形成された弾性変形可能な部材であり、例えば、射出成型により形成することができる。
この取出部3は、容器本体1内部に収納された衛生用薄葉紙Pを取り出すための部材である。
具体的には、取出部3は、平面視中央部に形成された内部底面を有する凹部31と、側面に形成された括れ部32と、凹部31の略中央に形成された取出孔33と、を備えている。
この取出部3は、平面視において、蓋体本体21の直径の10分の1以上、3分の1以下の孔部21dより僅かに大きい円形を有している。
(取出部の凹部)
凹部31は、取出部3の上面において、周縁部を残して、上面視円形状に下方に向けて凹状となるように形成されている。この凹部31の深さ(Z軸方向の深さ)は、2mm~10mmとなるように形成されている。
また、凹部31は、その内部底面が平面となるように形成されている。
(括れ部)
括れ部32は、取出部3の側面の上下方向略中央部を周方向に沿って周回するようにして、平面視において取出部3の直径の20分の1以上、10分の1以下の深さとなるように径方向に凹んだ溝状に形成される。また、この括れ部32のZ軸方向の寸法は、0.5mm~3.0mmとなるように形成されている。
上記のように取出部3は、平面視において孔部21dより僅かに大きく形成されているため、この括れ部32に孔部21dの縁を嵌め込むことによって、取出部3を蓋体本体21に固定することが可能となる。
(取出孔)
取出孔33は、容器本体1の内部に収納された衛生用薄葉紙Pを取り出すための孔である。
取出孔33は、下面側から挿通された衛生用薄葉紙Pを、その先端側の端部が取出部3の上面(凹部31の内部底面)から突出した状態として保持する。
衛生用薄葉紙Pの先端が取出部3の上面から突出した状態であるとき、その突出量としては、10mm~30mm、好ましくは13mm~20mmである。この突出量であれば、一般的なユーザーの手指で摘みやすく、取出し作業を容易に行うことができる。
取出孔33は、典型的には平面視にて略円形の小孔33aと、小孔33aを中心に放射状に形成された複数のスリット33bとを有している。なお、ここでいう「略円形」とは、真円を含むのは勿論のこと、楕円や歪んだ円形なども含むものとする。
本実施形態では、例えば、図5に示すように、小孔33aの周囲に4本のスリット33bが設けられている。各スリット33bは小孔33aの周囲に90°間隔で設けられている。
小孔33aの直径は、1.0mm~5.0mm、好ましくは2.0mm~4.0mmに形成されている。小孔33aの直径が大きすぎると次のシートが保持されず落ち込んでしまい、小さすぎると取出しの際に力を多く必要とする。
この取出孔33によって、引き出された衛生用薄葉紙Pに抵抗を掛けることで、使用する衛生用薄葉紙Pをミシン目P1に沿って切り離すとともに、後続の衛生用薄葉紙Pの端部が取出孔33から適量突出した状態で保持しておくことが可能となる。
このように、小孔33aと複数のスリット33bとからなる取出孔33であれば、取出孔33における衛生用薄葉紙Pの保持の確実性と、その取出孔33に保持されている衛生用薄葉紙Pを引き出す容易性を両立させることができる。
なお、図5では、4本のスリット33bを形成した場合を図示して説明したが、取出孔33の形状としてはこれに限られず、上記の機能を果たすことが可能であれば任意の数のスリット33bを形成してもよい。つまり、真円や楕円の小孔33aと、任意の数のスリット33bを組み合わせた取出孔33であってよい。
<シュリンクフィルムラッピング容器の使用態様>
次に、シュリンクフィルムラッピング容器としての衛生用薄葉紙収納容器100の使用態様について説明する。
前述したように、使用開始当初の衛生用薄葉紙収納容器100(容器本体1)には、図1に示すように、その側面を覆う第1シュリンクフィルム4に重ねて第2シュリンクフィルム5がラッピングされており、第2シュリンクフィルム5が衛生用薄葉紙収納容器100の外装フィルムになっている。
ここで衛生用薄葉紙収納容器100を外装している第2シュリンクフィルム5には、商品柄が施されているので、ユーザーは衛生用薄葉紙収納容器100に収容されている衛生用薄葉紙Pの製品名やその衛生用薄葉紙Pに関する製品表示情報を視認し易くなっている。
例えば、この衛生用薄葉紙収納容器100の第2シュリンクフィルム5の商品柄には、「おそうじシート」との製品情報が含まれているので、ユーザーはこの衛生用薄葉紙収納容器100に収容されている衛生用薄葉紙Pが「フェイシャルシート」や「ボディシート」など身体用の制汗シート(汗拭きシート)ではないことを認識して使用することができる。
また、衛生用薄葉紙Pに関する製品表示情報には、衛生用薄葉紙Pに含浸されている薬液の成分や液性(中性、酸性、アルカリ性)についての情報が含まれているので、清掃対象に応じた使い分けの参考になる。
このように、第2シュリンクフィルム5の商品柄に含まれている製品表示情報を活用したいユーザーや、その商品柄自体が好みであるユーザーは、第2シュリンクフィルム5を容器の外装フィルムにして衛生用薄葉紙収納容器100を使用することができる。
一方、第2シュリンクフィルム5の商品柄が好みでないユーザーは、その第2シュリンクフィルム5を剥がし取って、第1シュリンクフィルム4を露出させるようにする。
具体的には、第1シュリンクフィルム4の上縁と第2シュリンクフィルム5の上縁とは互いに重ならない配置になっており、第2シュリンクフィルム5の上縁が第1シュリンクフィルム4の上に配されているので、第2シュリンクフィルム5の上縁に爪をかけるなどして、第2シュリンクフィルム5を選択的に剥がすことができる。
特に、第2シュリンクフィルム5には2本のミシン目5aが設けられているので、図6に示すように、第2シュリンクフィルム5の上縁からミシン目5aに沿って第2シュリンクフィルム5を引き裂くようにして、その第2シュリンクフィルム5を剥がし取ることができる。
こうして第2シュリンクフィルム5を剥がし取った衛生用薄葉紙収納容器100(容器本体1)には、図7に示すように、その側面に第1シュリンクフィルム4がラッピングされているので、第1シュリンクフィルム4が衛生用薄葉紙収納容器100の外装フィルムになる。
ここで衛生用薄葉紙収納容器100を外装している第1シュリンクフィルム4には、意匠性の高いデザイン柄が施されているので、ユーザーは販売店の陳列棚で目立つ商品柄に替えて、趣向性のあるデザインを有する衛生用薄葉紙収納容器100を使用することが可能になる。
例えば、この衛生用薄葉紙収納容器100の第1シュリンクフィルム4のデザイン柄にはシックな模様やパターンアートなどが採用されているので、衛生用薄葉紙収納容器100を使用するリビングルームやダイニングルームに馴染ませることができる。
このように、第2シュリンクフィルム5の商品柄が好みでないユーザーや、第1シュリンクフィルム4のデザイン柄が好みであるユーザーは、第1シュリンクフィルム4を容器の外装フィルムにして衛生用薄葉紙収納容器100を使用することができる。
また、第1シュリンクフィルム4のデザイン柄には、その隅に製品名が小さく記載されている。こうすることで、ユーザーはこの衛生用薄葉紙収納容器100に収容されている衛生用薄葉紙Pの種類を認識することができ、衛生用薄葉紙Pを詰め替える際には同じ商品を選ぶことができる。
なお、衛生用薄葉紙収納容器100から剥がし取った第2シュリンクフィルム5は保管しておくことが好ましい。そうすることで、衛生用薄葉紙Pに関する製品表示情報(例えば、衛生用薄葉紙Pに含浸されている薬液の成分や液性(中性、酸性、アルカリ性)についての情報など)を知りたいときに確認することができる。そのため、第2シュリンクフィルム5には剥がしたフィルムを保管すべきことをアドバイスするメッセージを記載しておくことが好ましい。
以上のように、本実施形態の衛生用薄葉紙収納容器100は、商品柄が施されている第2シュリンクフィルム5を容器の外装フィルムにして使用することと、デザイン柄が施されている第1シュリンクフィルム4を容器の外装フィルムにして使用することを選択できるので、その衛生用薄葉紙収納容器100を使用する際の容器デザインを選択することができるシュリンクフィルムラッピング容器として好適に機能させることができる。
なお、本実施形態の衛生用薄葉紙収納容器100は、容器本体1に第1シュリンクフィルム4と第2シュリンクフィルム5とがラッピングされた態様に限られるものではない。
例えば、図8に示すように、衛生用薄葉紙収納容器100は、収納容器全体が透明な包装用シュリンクフィルム6でラッピングされていてもよい。
そして、包装用シュリンクフィルム6でラッピングされた衛生用薄葉紙収納容器100が販売店に陳列されるようになっている。
包装用シュリンクフィルム6は、第1シュリンクフィルム4や第2シュリンクフィルム5よりも薄く、破り取りやすいフィルムであり、その厚さは5μm~20μmであることが好ましい。
収納容器全体が包装用シュリンクフィルム6でラッピングされていれば、衛生用薄葉紙収納容器100が未開封品、未使用品であることがわかるので、ユーザーは異物混入などを気にすることなく衛生用薄葉紙収納容器100を購入することができる。
この包装用シュリンクフィルム6は、製品保護フィルムであるので、衛生用薄葉紙収納容器100を購入した後に必ずユーザーに破り取られるものであり、第1シュリンクフィルム4と第2シュリンクフィルム5とは異なる機能を有するシュリンクフィルムである。
<実施形態の効果>
本実施形態によれば、内部に物品(衛生用薄葉紙P)を収納可能な容器本体1と、容器本体1の表面をラッピングした筒状の第1シュリンクフィルム4と、第1シュリンクフィルム4の上から容器本体1をラッピングした筒状の第2シュリンクフィルム5と、を備えている衛生用薄葉紙収納容器100において、第1シュリンクフィルム4を覆っている第2シュリンクフィルム5は、その一端と他端のうち少なくとも一方の縁が第1シュリンクフィルム4の縁と重ならない配置に設けられているようにした。
第1シュリンクフィルム4の縁と第2シュリンクフィルム5の縁が、互いに重ならない配置にあれば、第2シュリンクフィルム5の縁に爪をかけるなどして、第2シュリンクフィルム5のみを選択的に剥がし取ることができる。
このような衛生用薄葉紙収納容器100であれば、第2シュリンクフィルム5を容器の外装フィルムにして使用することと、第1シュリンクフィルム4を容器の外装フィルムにして使用することを選択できるので、第2シュリンクフィルム5に施されている容器デザインと、第1シュリンクフィルム4に施されている容器デザインの何れかを選択して、その衛生用薄葉紙収納容器100を使用することができる。
また、本実施形態によれば、第2シュリンクフィルム5には、一端の縁から他端の縁に亘るミシン目5aが少なくとも1本形成されているようにする。
こうすることで、ミシン目5aに沿って第2シュリンクフィルム5を引き裂き易くなるので、第2シュリンクフィルム5を容易に剥がし取ることができる。
また、本実施形態によれば、第1シュリンクフィルム4の縁と重ならない配置にある第2シュリンクフィルム5の縁は、第1シュリンクフィルム4の上に配されているようにする。
こうすることで、第2シュリンクフィルム5の縁に爪をかけるなどして、第2シュリンクフィルム5を剥がし取る際に、第1シュリンクフィルム4の縁には爪がかからないので、第1シュリンクフィルム4まで剥がしてしまうことはない。
また、本実施形態によれば、互いに重ならない配置にある第1シュリンクフィルム4の縁と第2シュリンクフィルム5の縁との間隔は、2mm以上10mm以下であるようにする。
こうすることで、第1シュリンクフィルム4と第2シュリンクフィルム5の境がわかり易く、第2シュリンクフィルム5を選択的に剥がし取り易い。
また、本実施形態によれば、容器本体1には、物品(衛生用薄葉紙P)を内部に収納するための開口部1aが設けられており、その開口部1aを閉塞するための蓋体2を具備しているようにする。
容器本体1の開口部1aを蓋体2で閉蓋することで、容器本体1の内部に収納した物品が乾燥したり変質したりし難くすることができる。
次に、第1シュリンクフィルム4を覆っている第2シュリンクフィルム5の剥がし取り易さについて、実施例および比較例に基づいて評価した結果を説明する。以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
<サンプル作成>
以下の官能試験に用いる容器本体1には、平面視においての直径が110mmであり、高さ(Z軸方向の寸法)が165mmの円筒形状のものを用いた。
なお、この容器本体1の底部1bから雄ネジ部11の下側までの高さ(シュリンクフィルムに覆われる部分の高さ)は145mmであった。
また、以下の官能試験に用いるシュリンクフィルムには、二軸延伸ポリスチレン製であり、その厚さが50μmであって、平面視においての直径が120mmである無底筒状のものを用いた。
シュリンクフィルムラッピング容器のサンプルを作成するにあたり、所定の作業台に容器本体1を載置する。
その容器本体1の周囲を覆うように第1シュリンクフィルム4としての筒状の内側シュリンクフィルムを作業台上にセットした後、加熱装置(SL515ストレッチシュリンクラベラー;日本自働精機株式会社製)を用いて、90~120℃の低温帯で約25秒、その後160~200℃の高温帯で約25秒の条件で熱を加えてシュリンクフィルムを収縮させ、容器本体1の側面に内側シュリンクフィルムを密着させた。
10分間放熱した後、内側シュリンクフィルムが密着している容器本体1の周囲を覆うように第2シュリンクフィルム5としての筒状の外側シュリンクフィルムを作業台上にセットし、加熱装置(同上)によって90~120℃の低温帯で約25秒、その後160~200℃の高温帯で約25秒分の条件で熱を加えてシュリンクフィルムを収縮させ、内側シュリンクフィルムの上から外側シュリンクフィルムを密着させた。
このサンプル作成に用いる筒状のシュリンクフィルムの高さ方向の寸法(Z軸方向の寸法)を以下のように調整して、4種のサンプル(比較例1、実施例1~3)を作成した。
その4種のサンプルに対して、外側シュリンクフィルムの剥がし取り易さについての官能試験を行った。
(比較例1)
内側シュリンクフィルムの高さ方向の寸法を146mm、外側シュリンクフィルムの高さ方向の寸法を148mmとして、上記手順でサンプルを作成した。
このサンプルでは、内側シュリンクフィルムの下縁と外側シュリンクフィルムの下縁が重なり、内側シュリンクフィルムの上縁と外側シュリンクフィルムの上縁がほとんど重なった状態になり、その上縁の間隔は0mm~1mmであった。
(実施例1)
内側シュリンクフィルムの高さ方向の寸法を145mm、外側シュリンクフィルムの高さ方向の寸法を148mmとして、上記手順でサンプルを作成した。
このサンプルでは、内側シュリンクフィルムの下縁と外側シュリンクフィルムの下縁は重なったが、上縁は重ならず、内側シュリンクフィルムの上縁よりも外側シュリンクフィルムの上縁が高くなり、その間隔が2mm~3mmであった。
(実施例2)
内側シュリンクフィルムの高さ方向の寸法を148mm、外側シュリンクフィルムの高さ方向の寸法を145mmとして、上記手順でサンプルを作成した。
このサンプルでは、内側シュリンクフィルムの下縁と外側シュリンクフィルムの下縁は重なったが、上縁は重ならず、内側シュリンクフィルムの上縁よりも外側シュリンクフィルムの上縁が低くなり、その間隔が2mm~3mmであった。
(実施例3)
内側シュリンクフィルムの高さ方向の寸法を149mm、外側シュリンクフィルムの高さ方向の寸法を145mmとして、上記手順でサンプルを作成した。
このサンプルでは、内側シュリンクフィルムの下縁と外側シュリンクフィルムの下縁は重なったが、上縁は重ならず、内側シュリンクフィルムの上縁よりも外側シュリンクフィルムの上縁が低くなり、その間隔が3mm~4mmであった。
上記手順のように、作業台上に載置した容器本体1に対して内側シュリンクフィルムと外側シュリンクフィルムを所定の順にセットし、その内側シュリンクフィルムと外側シュリンクフィルムを順に熱収縮させて密着させると、内側シュリンクフィルムと外側シュリンクフィルムの下縁は重なるようになる。これは作業台の上面が基準面となることによる。
一方、上記手順のように、作業台上に載置した容器本体1に対して内側シュリンクフィルムと外側シュリンクフィルムを順に熱収縮させて密着させると、内側シュリンクフィルムと外側シュリンクフィルムの上縁の位置が互いにずれるようになる。これは重力によりシュリンクフィルムが下側に落ちて熱収縮しやすいためである。
そして、実施例1のように、内側シュリンクフィルムの上縁よりも外側シュリンクフィルムの上縁の方が高い位置にあって、内側シュリンクフィルムの上縁と外側シュリンクフィルムの上縁との間隔が2mm~3mmであれば、外側シュリンクフィルムの上縁に爪をかけることができ、外側シュリンクフィルムを選択的に剥がし取ることができた。
また、実施例2のように、内側シュリンクフィルムの上縁よりも外側シュリンクフィルムの上縁の方が低い位置にあって、内側シュリンクフィルムの上縁と外側シュリンクフィルムの上縁との間隔が2mm~3mmであれば、外側シュリンクフィルムの上縁に爪をかけることができ、外側シュリンクフィルムを選択的に剥がし取ることができた。
また、実施例3のように、内側シュリンクフィルムの上縁よりも外側シュリンクフィルムの上縁の方が低い位置にあって、内側シュリンクフィルムの上縁と外側シュリンクフィルムの上縁との間隔が3mm以上であれば、外側シュリンクフィルムをより容易に剥がし取ることができた。
一方、比較例1のように、内側シュリンクフィルムの上縁と外側シュリンクフィルムの上縁との間隔が0mm~1mmであると、外側シュリンクフィルムの上縁のみに爪をかけることが難しく、外側シュリンクフィルムのみを剥がし取ることが困難で、内側シュリンクフィルムも剥がしてしまうことがあった。
以上の官能試験の結果より、内側シュリンクフィルム(第1シュリンクフィルム4)の上縁と外側シュリンクフィルム(第2シュリンクフィルム5)の上縁との間隔が少なくとも2mmあれば、外側シュリンクフィルム(第2シュリンクフィルム5)を好適に剥がし取ることができ、その間隔が3mm以上であればより剥がし取り易いことを確認することができた。
なお、内側シュリンクフィルム(第1シュリンクフィルム4)の上縁よりも外側シュリンクフィルム(第2シュリンクフィルム5)の上縁の方が低い位置にある場合、内側シュリンクフィルムの上縁と外側シュリンクフィルムの上縁との間隔が10mmを超えると、外側シュリンクフィルムの上縁からはみ出している内側シュリンクフィルムが目立ち過ぎてしまうので、その間隔は10mm以下であることが好ましい。
このように、第1シュリンクフィルム4を覆っている第2シュリンクフィルム5を剥がし取ることができる衛生用薄葉紙収納容器100(シュリンクフィルムラッピング容器)であれば、第2シュリンクフィルム5を容器の外装フィルムにして使用することと、第1シュリンクフィルム4を容器の外装フィルムにして使用することを選択できるので、何れかの容器デザインを選択して、その衛生用薄葉紙収納容器100を使用することができる。
なお、以上の実施の形態においては、第1シュリンクフィルム4の上縁と第2シュリンクフィルム5の上縁とが重ならないように設けられており、第2シュリンクフィルム5の上縁に爪をかけて第2シュリンクフィルム5を剥がし取る場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1シュリンクフィルム4の下縁と第2シュリンクフィルム5の下縁とが重ならない配置に設けられており、第2シュリンクフィルム5の下縁に爪をかけて第2シュリンクフィルム5を剥がし取るようにしてもよい。
また、以上の実施の形態においては、第1シュリンクフィルム4の縁と重ならない配置にある第2シュリンクフィルム5の縁は、第1シュリンクフィルム4の上に配されている場合を図示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1シュリンクフィルム4の縁と重ならない配置にある第2シュリンクフィルム5の縁が、容器本体1の上に配されていてもよい。
この場合、第2シュリンクフィルム5の縁に爪をかけて第2シュリンクフィルム5を剥がし取る際に、第1シュリンクフィルム4の縁に爪がかからないように気を付けるようにすれば、第2シュリンクフィルム5のみを剥がし取ることができる。
また、以上の実施の形態においては、容器本体1と螺着可能な蓋体2を備えるために、容器本体1の開口部1a近傍の外周面に雄ネジ部11を設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ネジ式でない蓋体2を備える収納容器(シュリンクフィルムラッピング容器)や、蓋体2が不要な収納容器(シュリンクフィルムラッピング容器)であれば、容器本体1に雄ネジ部11を設けなくてもよい。
また、以上の実施の形態においては、容器本体1の側面を覆うように第1シュリンクフィルム4が設けられており、その第1シュリンクフィルム4を覆うように第2シュリンクフィルム5が設けられている2層構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、容器本体1と第1シュリンクフィルム4の間に下層シュリンクフィルムが設けられているようにしてもよい。つまり、容器本体1の側面を覆うように下層シュリンクフィルムが設けられており、その下層シュリンクフィルムを覆うように第1シュリンクフィルム4が設けられており、その第1シュリンクフィルム4を覆うように第2シュリンクフィルム5が設けられている3層構成であってもよい。
この下層シュリンクフィルムには、第1シュリンクフィルム4とは異なるデザイン柄が施されているようにする。
また、下層シュリンクフィルムの縁と第1シュリンクフィルム4の縁は重ならない配置にあるようにし、第1シュリンクフィルム4にはミシン目を形成することが好ましい。
こうすることでユーザーは、第1シュリンクフィルム4のデザイン柄と下層シュリンクフィルムのデザイン柄とから好みのデザイン柄を選択して、衛生用薄葉紙収納容器100を使用することができる。
このように2つのデザイン柄があれば、例えばユーザーは、和室に馴染むものと洋室に馴染むものを2つのデザイン柄から選択することや、所定期間第1シュリンクフィルム4のデザイン柄で使用した後、下層シュリンクフィルムのデザイン柄に切り替えてイメージチェンジすることなどが可能になる。
また、上記した3層構成の態様(容器本体1の側面を覆うシュリンクフィルムを3層構成にする態様)を換言するようにして、容器本体1の側面を覆うように第1シュリンクフィルム4が設けられ、その第1シュリンクフィルム4を覆うように中間層シュリンクフィルムが設けられ、その中間層シュリンクフィルムを覆うように第2シュリンクフィルム5が設けられている態様としてもよい。
そして、中間層シュリンクフィルムには、第1シュリンクフィルム4とは異なるデザイン柄が施されているようにする。
こうすることでユーザーは、中間層シュリンクフィルムのデザイン柄と第1シュリンクフィルム4のデザイン柄とから好みのデザイン柄を選択して、衛生用薄葉紙収納容器100を使用することができ、例えば所定期間、中間層シュリンクフィルムのデザイン柄で使用した後、第1シュリンクフィルム4のデザイン柄に切り替えてイメージチェンジするなどできる。
なお、各フィルムのデザイン柄(下層シュリンクフィルムと第1シュリンクフィルム4のデザイン柄、又は第1シュリンクフィルム4と中間層シュリンクフィルムのデザイン柄)のサンプル図は、第2シュリンクフィルム5の一部にプリントするなどして、ユーザーが認識できるようにすればよい。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
1 容器本体
1a 開口部
1b 底部
2 蓋体
21 蓋体本体
22 小蓋
3 取出部
4 第1シュリンクフィルム
5 第2シュリンクフィルム
5a ミシン目
6 包装用シュリンクフィルム
100 衛生用薄葉紙収納容器(シュリンクフィルムラッピング容器)
P 衛生用薄葉紙

Claims (5)

  1. 内部に物品を収納可能な容器本体と、
    前記容器本体の表面をラッピングした筒状の第1シュリンクフィルムと、
    前記第1シュリンクフィルムの上から前記容器本体をラッピングした筒状の第2シュリンクフィルムと、
    を備え、
    前記第1シュリンクフィルムを覆っている前記第2シュリンクフィルムは、その一端と他端のうち少なくとも一方の縁が前記第1シュリンクフィルムの縁と重ならない配置に設けられていることを特徴とするシュリンクフィルムラッピング容器。
  2. 前記第2シュリンクフィルムには、一端の縁から他端の縁に亘るミシン目が少なくとも1本形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシュリンクフィルムラッピング容器。
  3. 前記第1シュリンクフィルムの縁と重ならない配置にある前記第2シュリンクフィルムの縁は、前記第1シュリンクフィルム上に配されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシュリンクフィルムラッピング容器。
  4. 互いに重ならない配置にある前記第1シュリンクフィルムの縁と前記第2シュリンクフィルムの縁との間隔は、2mm以上10mm以下であることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のシュリンクフィルムラッピング容器。
  5. 前記容器本体には、前記物品を内部に収納するための開口部が設けられており、
    前記開口部を閉塞するための蓋体を具備していることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のシュリンクフィルムラッピング容器。
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